JP2004312114A - 電力線搬送通信システム - Google Patents

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Masahiro Kuwabara
雅裕 桑原
Yoshihisa Asao
芳久 浅尾
Yukihisa Shinoda
雪久 篠田
Masashi Kuwabara
昌史 桑原
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
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Tokyo Electric Power Co Inc
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】異なる電圧側電力線に接続されるモデム間においても、良好に電力線搬送通信を行うことができる電力線搬送通信装置を提供する。
【解決手段】電力線搬送通信装置1は、電力線搬送通信信号を送受信する送受信部20と、各構成部を動作させる電力を供給する電源回路21とを具える。そして、受信した電力線搬送通信信号を分岐する分岐部2を具える。分岐部2は、送受信部20で受信した電力線搬送通信信号を分岐して第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102cに注入するための第一分岐線10と第二分岐線11と具える。これら分岐線10、11の一端に各電線102a、102cと接続可能な第一接続部3と、第二接続部4とを具える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力線搬送通信システム、及びこの通信システムに適した電力線搬送通信装置、電力線搬送通信信号の分岐具に関するものである。特に、異なる電力線に接続されたモデム間でも、良好に通信を行うことができる電力線搬送通信システム、及びこの通信システムに最適な電力線搬送通信装置、電力線搬送通信信号の分岐具に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電力線を利用する通信、例えば、屋内配線などの電力線に高周波信号を重畳して高速通信を行う電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)が検討されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
図9は、光ファイバケーブルを利用したPLC方式の通信システムの概要を模式的に示す説明図である。以下、図において同一符号は、同一物を示す。各PLCユーザ家屋200A、200Bへの電力の供給は、柱300に敷設された低圧配電線100→引き込み線101→(電力量メータ205→分電盤206)→屋内配線102A、102Bを経て行われる。このようなPLCユーザ家屋200A、200Bにおいて、外部との通信、この例では、上位のネットワークNTから各家屋200A、200Bまでの通信に、図9に示すように柱300に敷設された光ファイバケーブル400を用いる。また、各PLCユーザ家屋200A、200B内に電力供給を行う電力線(屋内配線102A、102B)を利用して家庭内LANを構築する場合、各家屋200A、200B内の通信に屋内配線102A、102Bを用いる。
【0004】
各PLCユーザ家屋200A、200Bには、通常、電力線搬送通信装置(モデム)を具えている。モデム201A、201A’、201B、202は、直接又はコンセントを介して屋内配線などの電力線に接続され、伝送された高周波信号を適宜変換して電力線に注入したり、電力線から伝送された信号を抽出して適宜変換を行う。外部との通信を行う場合、通常、PLCユーザ家屋200Bのように親モデム202と子モデム201Bとを具える。図9では、光ファイバケーブル400から接続箱402を介して引き出された光分岐線401と親モデム202間に電気信号/光信号変換を行うメディアコンバータ(以下、MCと呼ぶ)203を具える構成を示すが、親モデム202にMCを内蔵するものもある。また、図9では、親モデム202を屋内に配置したものを示すが、柱300上や軒下などの屋外に具える場合もある。家庭内での通信のみを行う場合、親モデム202はなくてもよく、PLCユーザ家屋200Aのように屋内に複数のモデム201A、201A’を具える。
【0005】
図9に示す方式において、例えば、PLCユーザ家屋200BがネットワークNTなどからの高周波信号を受信する際は、以下のように行う。光ファイバケーブル400から光分岐線401を経た光信号をMC203にて電気信号に変換し、更に親モデム202にて信号変換して(変調して)屋内配線102Bに注入する。屋内配線102Bを経た高周波信号を家屋200B内のコンセントを介して子モデム201Bに伝え、子モデム201Bで信号変換して(復調して)パソコンなどの端末機器204などにて信号を抽出する。PLCユーザ家屋200Aについても、同様の手順で外部と通信を行うことができる。
【0006】
また、例えば、図9に示すPLCユーザ家屋200Aにおいて、各モデム201A、201A’に接続された端末機器204A、204A’間で通信を行う場合、端末機器204Aからの高周波信号をモデム201A→(コンセント)→屋内配線102A→(別のコンセント)→モデム201A’→端末機器204A’の順で伝送して、通信を行うことができる。即ち、屋内配線を利用した家庭内LANを構築することができる。
【0007】
【非特許文献1】
江藤潔、「電力線搬送(PLC:Power Line Communication)の現状」、Interface、CQ出版社、2000年9月、p.70−81
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の電力線搬送通信では、モデムが異なる電力線に接続されている場合、通信が困難なことがあるという問題がある。
【0009】
家庭内の電力線(屋内配線など)は、単相3線式の形態がよく用いられており、3線は、通常、図10に示すように高圧(例えば、6kV)の1次側から変圧器(トランス)を介して分岐された第一電圧側電線102a、接地側電線102b、第二電圧側電線102cからなる構成が知られている。第一電圧側電線102aと第二電圧側線102cとは、通常、電流の流れる方向が逆向き、即ち、接地側電線102bに対して互いに逆相となる。そして、家庭内には、第一電圧側電線−接地側電線でAC100Vをとるコンセント207a、第二電圧側電線−接地側電線でAC100Vをとるコンセント207bが混在していることがある。また、いわゆる親モデムは、コンセントを介さず、接続工事などを行って、第一電圧側電線−接地側電線又は第二電圧側電線−接地側電線に直接接続される。
【0010】
そのため、例えば、親モデム202が図10に示すように第二電圧側電線−接地側電線に接続され、(子)モデム201aがコンセント207aに接続される場合、親モデム202とモデム201aとは、接続される高圧側の電力線が異なるため、これらモデム間で高周波信号がほとんど伝送されず、通信が困難である。即ち、電力線を用いて外部との通信を行うことが困難な場合がある。
【0011】
また、モデム201aがコンセント207aに接続され、モデム201bがコンセント207bに接続されている場合も、上記と同様にモデム201a、201bが接続される高圧側の電力線が異なることで、これらモデム間で高周波信号がほとんど伝送されない。即ち、電力線(屋内配線)を用いた家庭内LANにおける通信が困難な場合がある。
【0012】
そこで、本発明の主目的は、モデムが異なる電力線に接続されている場合であっても、良好に電力線搬送通信を行うことができる電力線搬送通信システムを提供することにある。
【0013】
また、本発明の別の目的は、上記電力線搬送通信システムに最適な電力線搬送通信装置、電力線搬送通信信号の分岐具を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電力線搬送通信信号を分岐することで上記目的を達成する。即ち、本発明は、接地側電線と複数の電圧側電線とを具える電力線に電力線搬送通信信号を注入して通信を行う電力線搬送通信システムであって、電力線搬送通信信号を異なる電圧側電線に注入するための分岐手段を具えることを特徴とする。
【0015】
電力線搬送通信は、通常、信号の変調/復調を行うモデムを介して行われる。いわゆる親モデムは、通常、電力線に直接接続されることが多い。いわゆる子モデムは、一般に電力線の端末であるコンセントに接続されることが多い。例えば、電力線が単相3線式で、第一電圧側電線と接地側電線とに直接又はコンセントなどの端末を介して接続されたモデム(ここではモデムAと呼ぶ)と、第一電圧側電線と別の第二電圧側電線と接地側電線とに直接又はコンセントなどの端末を介して接続されたモデム(ここではモデムBと呼ぶ)間で通信を行う場合を考える。このとき、一方の電圧側電線に注入された高周波信号は、変圧器を介して、又は第一電圧側電線と第二電圧側電線間が高周波信号に対して容量結合することで、他方の電圧側電線にわずかに重畳されるだけである。従って、上記のようにモデムA、Bが接続される電圧側電線(高圧側の電力線)が異なると、一方の電圧側電線に注入された高周波信号は、他方の電圧側電線にほとんど伝送されないことになる。従って、モデムA、B間における電力線搬送通信が困難になる。
【0016】
そこで、本発明では、高周波信号を分岐して複数の高圧側の電力線に信号を注入する。この構成により、異なる電力線に接続されたモデム間であっても、高周波信号を抽出することができ、良好な電力線搬送通信を行うことができる。以下、本発明をより詳しく説明する。
【0017】
本発明において、電力線搬送通信信号を注入する電力線としては、例えば、第一電圧側電線、接地側電線、第一電圧側電線と異なる第二電圧側電線から構成される単相3線式の形態の電力線が挙げられる。第二電圧側電線は、通常、接地側電線に対して第一電圧側電線と逆相となる電流が流される電力線である。
【0018】
電力線搬送通信信号が差動信号の場合、通常、正極と負極の二つの極性を有する。本発明では、一方の極の信号のみ分岐してもよいし、両極の信号とも分岐してもよい。正負極の各信号は、通常、両信号間に電位差が生じるようにそれぞれ電力線に注入する。従って、電力線を上記単相3線式とし、一方の極の信号のみ分岐する場合、分岐した信号は、第一電圧側電線及び第二電圧側電線に注入し、他方の極の信号は、そのまま接地側電線に注入することが好ましい。また、電力線を上記単相3線式とし、両極の信号を分岐する場合、一方の極の分岐信号をそれぞれ第一電圧側電線及び第二電圧側電線に注入し、他方の極の分岐信号をそれぞれ接地側電線に注入する場合と、一方の極の分岐信号をそれぞれ第一電圧側電線と接地側電線とに注入し、他方の極の分岐信号も同様にそれぞれ第二電圧側電線と接地側電線とに注入する場合が考えられる。前者の場合、接地側電線には、同一の極性の信号が注入されるため、他方の極の信号を分岐せずそのまま注入する上記の場合と同様である。一方、後者の場合、接地側電線には、異なる極性の分岐信号が注入されるため、互いに打ち消し合い、信号レベルが小さくなる傾向にある。従って、接地側電線には、同一の極性の信号を注入することが好ましい。電力線搬送通信信号がシングルエンド信号の場合、信号側を分岐して第一電圧側電線、第二電圧側電線に注入し、接地側を分岐して又はそのまま接地側電線に注入するとよい。
【0019】
本発明において電力線搬送通信信号を分岐する分岐手段としては、高周波信号を分岐可能な機能を有する装置を用いて行うことが挙げられる。例えば、高周波信号の分岐機能を有する電力線搬送通信装置を用いると、信号の変換を行うモデムと別個に分岐用装置を設ける必要がなく、設置作業性がよい。このような電力線搬送通信装置として、以下の構成を具えるものが挙げられる。即ち、本発明電力線搬送通信装置は、接地側電線と複数の電圧側電線とを具える電力線に電力線搬送通信信号を注入する電力線搬送通信装置である。そして、前記電力線搬送通信信号を分岐する分岐部と、前記分岐部からの信号を注入する第一電圧側電線に接続可能な第一接続部と、前記分岐部からの信号を注入する第二電圧側電線に接続可能な第二接続部とを具えることを特徴とする。
【0020】
上記分岐部は、高周波信号を伝送可能であると共に分岐可能なものであればよく、例えば、リード線などの配線などから構成した分岐路が挙げられる。第一接続部、第二接続部は、分岐路を構成する配線の端部に設けるとよい。また、これら第一接続部及び第二接続部は、直接電力線に接続してもよいし、高周波信号の伝送が可能なリード線などの連結配線を接続可能な端子にし、これら端子に連結配線を接続して連結配線を介して電力線と間接的に接続してもよい。
【0021】
本発明電力線搬送通信装置は、基本的構成は、従来のモデムと同様としてもよい。例えば、上記分岐路のほか、別のモデムからの高周波信号を受信する又は別のモデムに信号を送信するための送受信部、送受信部などの各構成部を動作させる動力を得るための電源回路からなる電源部などを具えておく。その他、例えば、外部との通信を行う場合、外部との通信に必要な機能、具体的には、10Base、100BaseなどのLANインターフェースなどを具えていてもよい。
【0022】
電力線搬送通信信号を分岐する別の手段として、以下の構成を具える本発明電力線搬送通信信号の分岐具を利用することが挙げられる。即ち、本発明電力線搬送通信信号の分岐具は、接地側電線と複数の電圧側電線とを具える電力線に電力線搬送通信信号を注入する電力線搬送通信装置に接続されて電力線搬送通信装置からの信号を分岐する分岐路を具え、前記分岐路は、一端に電力線搬送通信装置との接続端を有し、他端に第一電圧側電線に接続可能な第一接続部及び第二電圧側電線に接続可能な第二接続部を有することを特徴とする。
【0023】
上記構成を具える本発明分岐具を従来のモデムに接続することで、上記本発明電力線搬送通信装置と同様に高周波信号の分岐を行うことができる。本発明分岐具の分岐路は、高周波信号を伝送可能であると共に分岐可能なものであればよく、例えば、リード線などの配線などからなる構成が挙げられる。接続端は、電力線搬送通信装置に接続可能な構成であればよく、第一接続部及び第二接続部は、上記と同様に電力線に直接接続可能な構成としてもよいし、電力線と間接的に接続可能な構成としてもよい。
【0024】
ここで、電力線は、電力供給を行うため、通常、商用周波数(例えば、50Hz、60Hz)のAC100V、AC200Vなどの電圧が与えられている。このような電圧が与えられていることで、分岐線路により異なる電力線間を接続することで、これら電力線間でショート(短絡)する。そこで、このような電力線間の短絡事故を効果的に防止するために、フィルタを具えることが好ましい。上記本発明電力線搬送通信装置では、分岐部と第一接続部間及び分岐部と第二接続部間の少なくとも一方に具えることが好ましい。上記本発明電力線搬送通信信号の分岐具では、分岐路に具えることが好ましい。具体的なフィルタとしては、商用周波数を遮断し易く、信号周波数(高周波)が通過し易いハイパスフィルタが挙げられる。より具体的には、例えば、コンデンサが挙げられる。コンデンサは、例えば、高周波信号の周波数が2〜30MHzの場合、10−3〜10μFの容量を有するもの、特に好ましくは10−2〜10μFの容量を有するものが挙げられる。
【0025】
本発明電力線搬送通信装置の設置箇所としては、従来のモデムと同様の設置個所が挙げられる。具体的には、変圧器(トランス)の近傍の電力線、トランスとPLCユーザ家屋の分電盤間の電力線、分電盤の近傍の電力線などが挙げられる。トランスとPLCユーザ家屋の分電盤間として、具体的には、例えば、PLCユーザ家屋の軒下、分電盤の近傍として、具体的には、分電盤内のメインブレーカと分岐ブレーカ間などが挙げられる。本発明分岐具は、所定の設置個所に設置された従来の電力線搬送通信装置に接続して用いるとよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(実施例1)
図1は、本発明電力線搬送通信装置を電力線に配置した状態を示す説明図である。本発明電力線搬送通信装置1は、基本的構成は従来の電力線搬送通信装置(モデム)と同様であり、電力線搬送通信信号を送受信する送受信部20と、各構成部を動作させる電力を供給する電源回路21とを具える。本発明の特徴とするところは、更に、送受信する電力線搬送通信信号を分岐する分岐部2をも具える点にある。本例では、設置作業が容易にできるように各構成部は、ケース内に具えている。以下、異なる二つの電圧側電線(第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102c)と、接地側電線102bとから構成される単相3線式の電力線を用いて電力線搬送通信を行う場合を例にして説明する。
【0027】
分岐部2は、送受信部20に接続され、送受信部20で受信した電力線搬送通信信号を分岐する分岐路(詳しくは後述)であり、本例では、高周波信号を伝送可能なリード線を用いて構成した。そして、分岐した高周波信号を異なる電圧側電線(本例では、第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102c)に注入するために、分岐部2を構成するリード線(第一分岐線10、第二分岐線11)の一端に各電線102a、102cと接続可能な第一接続部3、第二接続部4を具える。本例において第一接続部3及び第二接続部4は、接続工事などによりそれぞれ第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102cに直接接続できる構成とした。第一分岐線10及び第二分岐線11の他端は、分岐部2で結合されて送受信部20に接続される。また、本例では、分岐部2からもう一つ別のリード線(非分岐線12)を配し、このリード線の一端に第一、第二接続部と同様の構成で、接地側電線102bと接続可能な第三接続部5を具える。非分岐線12の他端は、そのまま送受信部20に接続される。
【0028】
図2は、信号の分岐状態を説明する分岐部近傍の拡大模式図であり、(A)は、差動信号の場合、(B)は、シングルエンドの信号の場合を示す。差動信号の場合、図2(A)に示すように正極の信号のみを分岐部2で分岐して、分岐した高周波信号をそれぞれ第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102cに注入し、負極の信号は、分岐せずそのまま接地側電線102bに注入する構成が挙げられる。より詳しくは、分岐した正極の信号のうち、分岐された一方の信号は、第一分岐線10→第一接続部3→第一電圧側電線102aの順に伝送され、分岐された他方の信号は、第二分岐線11→第二接続部4→第二電圧側電線102cの順に伝送される構成である。分岐しない負極の信号は、非分岐線12→第三接続部5→接地側電線102bの順に伝送される。シングルエンドの信号の場合は、図2(A)と同様に一方の信号のみ分岐する構成、具体的には、信号側を分岐して、分岐信号を第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102cに注入し、接地側は分岐せずそのまま接地側電線102bに注入する構成が挙げられる。
【0029】
上記分岐部2は、図1に示すように送受信部20に接続させている。従って、あるモデムから第一電圧側電線102aと接地側電線102bとに伝送されてきた高周波信号は、第一接続部3及び第三接続部5を介して受信可能である。また、別のモデムから第二電圧側電線102cと接地側電線102bとに伝送されてきた信号は、第二接続部4及び第三接続部5を介して受信可能である。即ち、本発明電力線搬送通信装置1は、異なる電圧側電線に信号を分岐して注入するだけでなく、異なる電圧側電線に伝送されてきた信号を抽出することも可能である。
【0030】
このような本発明電力線搬送通信装置1は、図1に示すようにPLCユーザ家屋に配置される各電力線に取り付けて電力線搬送通信を行う。例えば、屋内配線を用いて家庭内LANを構築する場合などで、異なる電圧側電線に接続されたモデム間の通信を考える。具体的には、第一電圧側電線102aと接地側電線102bとの端末であるコンセント207aに接続されるモデム201aを介して端末機器204aから送信された高周波信号を第二電圧側電線102cと接地側電線102bとの端末であるコンセント207bに接続されるモデム201bを介して端末機器204bで受信する場合を考える。従来は、モデム201aが接続される電圧側電力線と、モデム201bが接続される電圧側電線とが異なることで、ほとんど信号が伝送されず、通信が困難であった。これに対して、本発明電力線搬送通信装置1を電力線に接続することで、異なる電圧側電線に接続されるモデム間において良好な通信を実現する。即ち、モデム201aからの高周波信号を第一接続部3及び第三接続部5を介して送受信部20で受信する。送受信部20で信号を適宜変換して分岐部2に伝送し、差動信号の場合、図2(A)に示すように一方の極の信号を分岐し、分岐した信号を第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102cに注入する。他方の極の信号は、図2(A)に示すように分岐せずそのまま接地側電線102bに注入する。従って、モデム201bでは、第二電圧側電線102c、接地側電線102bに注入された信号をそれぞれ抽出することができる。即ち、本発明電力線通信装置1を用いることで、モデム201bは、モデム201aから第一電圧側電線102a、接地側電線102bに注入された信号を抽出することと同じことになる。このように本発明電力線搬送通信装置を介することで、異なる電圧側電線に接続されるモデム間であっても、良好な通信を行うことができる。
【0031】
また、本発明電力線搬送通信装置1が図示しない外部との通信が可能な機能を有している場合で、装置1が外部から受信した信号をモデム201a、201bで受信する場合を考える。従来では、いずれかのモデム201a、201bは、外部からの信号を受信するモデム(いわゆる親モデム)と接続される電圧側電線が異なることで、信号がほとんど伝送されず、通信を行うことが困難であった。これに対して、本発明電力線搬送通信1では、外部からの受信信号を送受信部20で適宜変換して分岐部2に伝送して、差動信号の場合、図2(A)に示すように一方の極の信号を分岐し、分岐した信号を第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102cに注入する。他方の極の信号は、図2(A)に示すように分岐せずそのまま接地側電線102bに注入する。従って、モデム201aは、第一電圧側電線102a、接地側電線102bに注入された高周波信号を抽出することができ、モデム201bは、第二電圧側電線102c、接地側電線102bに注入された高周波信号を抽出することができる。このように本発明装置と異なる電圧側電線に接続されるモデム間であっても、良好に通信を行うことができる。
【0032】
このような本発明電力線搬送通信装置1は、図3に示すように例えば、分電盤206近傍の電力線に取り付けるとよい。図3に示す分電盤206は、メインブレーカ206aと分岐ブレーカ206bとを具えており、本例では、変圧器(図示せず)とメインブレーカ206a間の電力線に本発明装置1を取り付けている。
【0033】
なお、図1では、電源回路21が第一電圧側電線102aと接地側電線102bとに接続される場合を示しているが、第二電圧側電線102cと接地側電線102bとに接続されてもよい。また、図2(A)では、正極の信号を分岐した例を示したが、負極の信号を分岐してもよい。更に、図2(A)では、一方の極の信号のみ分岐し、他方の極の信号は分岐しなかったが、両極の信号を分岐してもよい。このとき、接地側電線102bに接続される分岐線は、差動信号の場合、図4(A)に示すように同一の極性の信号(本例では、負極信号)を分岐する線と、図4(B)に示すように互いに逆極性の信号を分岐する線が考えられる。
【0034】
前者の場合、図4(A)に示すように、分岐部2から別途リード線(第三分岐線12a、第四分岐線12b)を配し、これら第三分岐線12a、第四分岐線12bの一端に、これら分岐線12a、12bを結合するように第三接続部5を具える。これら分岐線12a、12bの他端は、分岐部2で結合されて送受信部20に接続される。この構成により、一方の極の信号は、第一分岐線10及び第二分岐線11を介して第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102cに注入され、他方の極の信号は、第三分岐線12a及び第四分岐線12bを介し再び結合されて接地側電線102bに注入される。後者の場合、図4(B)に示すように一方の極の信号を分岐する分岐線(ここでは第二分岐線11)と、他方の極を分岐する分岐線(ここでは第三分岐線12a)との一端に、これら分岐線11、12aを結合するように第三接続部5を具える。第二分岐線11の他端は、分岐部2で第一分岐線10と結合されて、第三分岐線12aの他端は、分岐部2で第四分岐線12bに結合されて、それぞれ送受信部20に接続される。この構成により、両極の信号は、分岐部2で分岐され、一方の極の分岐信号の一つは第一分岐線10を介して第一電圧側電線102aに、他方の極の分岐信号の一つは第四分岐線12bを介して第二電圧側電線102cに注入される。同時に、一方の極の分岐信号の他の一つと、他方の極の分岐信号の他の一つとは、第二分岐線11及び第三分岐線12aを介して接地側電線102bに注入される。
【0035】
図5は、同極性の信号を接地側電線に注入した場合と、逆極性の信号を接地側電線に注入した場合とにおいて、信号レベルを調べたグラフである。このグラフは、時間の経過に伴う信号の振幅の大きさを示す。図5に示すように、同極性の信号を結合する方が、振幅が大きい。即ち、伝送される信号レベルが大きいことを意味する。一方、逆極性の信号を結合する場合、同極性の信号の結合と比較して振幅が小さい。即ち、伝送される信号レベルが比較的小さいことを意味する。実際、調べてみると、同極性の信号の結合と、逆極性の信号の結合とでは、5〜10dB程度の減衰量の差が見られた。この結果から、同極性の信号を接地側電線に注入する方が好ましいと推測される。即ち、図4(A)に示す構成の方が好ましいと推測される。
【0036】
本発明電力線搬送通信装置は、更に、図1に示すように分岐部2と接続部3、4、5間にハイパスフィルタ(HPF)を具える。電力線には、通常、AC100V、AC200Vなどの商用電圧が与えられる。そのため、本発明電力線搬送通信装置を用いて電位差がある電力線間を接続するとショートする。そこで、本例では、このようなショートを防止するべく、分岐線路上にHPFを具える。本例においてHPFは、コンデンサ(容量:10μF)を用い、第一分岐線10、第二分岐線11、非分岐線12のそれぞれに直列に配置した。
【0037】
その他のハイパスフィルタの設置個所を説明する。図6は、分岐線路上にハイパスフィルタを具えた本発明電力線搬送通信装置の分岐部近傍の拡大模式図である。図1では、第一分岐線10、第二分岐線11、非分岐線12のそれぞれにHPFを設けているが、電力線搬送通信信号が差動信号の場合において一方の極の信号のみ分岐する場合、図6(A)に示すように分岐部2と第一接続部3間のみ、即ち、第一分岐線10のみに設けてもよい。もちろん、分岐部2と第二接続部4間のみ、即ち、第二分岐線11のみに設けてもよく、第一分岐線10及び第二分岐線11の双方にそれぞれHPFを設けてもよい。差動信号の場合において両極の信号を分岐し、一方の極の分岐信号を第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102cに注入し、他方の極の分岐信号を接地側電線102bに注入する場合(図6(B)参照)も同様である。図6(B)では、第一分岐線10及び第二分岐線11の双方にHPFを具える例を示す。このようにハイパスフィルタを具えることで、電力線にAC100V、AC200Vといった電圧が与えられても、ショートすることを効果的に防止することができる。
【0038】
また、図6(C)に示すように第一接続部3と第二接続部4とをリード線13で接続することでも、分岐信号を異なる電力線(ここでは、第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102c)に注入することができる。この場合、フィルタは、図6(C)に示すようにこのリード線13に具えてもよい。
【0039】
更に、逆極性の信号が一つの電力線(ここでは、接地側電線102b)に注入される場合も、図6(D)に示すように各極性の信号が伝送される第二分岐線11、第三分岐線12aにそれぞれHPFを具えることでショートを効果的に防止することができる。図6(D)では、各極性の信号が伝送される分岐線にそれぞれHPFを配置しているが、いずれか一方の極性の信号が伝送される分岐線のみ(第二分岐線11のみ、又は第三分岐線12aのみ)に配置してもよい。
【0040】
なお、図1では、本発明電力線搬送通信装置のケース内にHPFを内蔵する例を示しているが、ケース外にリード線を突出させ、これら突出させたリード線にHPFを設けていてももちろんよい。
【0041】
(実施例2)
上記実施例1では、高周波信号の分岐機能を具える本発明電力線搬送通信装置を用いて、信号を分岐して異なる電圧側電線に注入する構成を説明した。次に、従来の電力線搬送通信装置に接続することで、高周波信号の分岐を行うことができる本発明電力線搬送通信信号の分岐具を説明する。図7(A)は、本発明電力線搬送通信信号の分岐具の模式図、(B)は、本発明分岐具を従来の電力線搬送通信装置に接続した状態を示す模式図である。本発明分岐具30は、従来の電力線搬送通信装置(モデム)70に接続されてモデム70からの信号を分岐する分岐路を具える。本例において、分岐路は、高周波信号を伝送可能なリード線(第一配線31、第二配線32)を用いて構成した。第一配線31及び第二配線32は、一端にモデム70と接続可能な接続端33、34をそれぞれ有する。そして、第一配線31は、第一分岐線31aと第二分岐線31bとを具え、第一分岐線31aの他端に第一電圧側電線102aに接続可能な第一接続部35、第二分岐線31bの他端に第二電圧側電線102cに接続可能な第二接続部36を具える。第二配線32は、他端に接地側電線102bと接続可能な第三接続部37を具える。本例において、第一〜第三接続部は、上記実施例1の第一〜第三接続部と同様の構成とした。
【0042】
上記接続端32、33は、モデム70の送受信部20に接続させる。従って、あるモデムから第一電圧側電線102aと接地側電線102bとに伝送されてきた高周波信号は、第一接続部35及び第三接続部37を介して受信可能である。また、別のモデムから第二電圧側電線102cと接地側電線102bとに伝送されてきた高周波信号は、第二接続部36及び第三接続部37を介して受信可能である。即ち、本発明分岐具は、異なる電圧側電線に高周波信号を分岐して注入するだけでなく、異なる電圧側電線に伝送されてきた高周波信号を抽出することも可能である。
【0043】
上記構成を具える本発明分岐具30を図7(B)に示すようにモデム70の送受信部20に接続することで、上記実施例1と同様に、異なる電圧側電線に接続されたモデム間の通信を良好に行うことができる。具体的には、第一電圧側電線102aと接地側電線102bとの端末であるコンセント207aに接続されるモデム201aを介して端末機器204aから送信された高周波信号を第二電圧側電線102cと接地側電線102bとの端末であるコンセント207bに接続されるモデム201bを介して端末機器204bで受信する場合を考える。このとき、モデム201aからの高周波信号は、本発明分岐具30の第一接続部35及び第三接続部37を介して、モデム70の送受信部20に伝送される。送受信部20で受信信号を適宜変換し、差動信号の場合、一方の極の信号を第一配線31に伝送し、第一分岐線31a及び第二分岐線31bを介して分岐信号をそれぞれ第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102cに注入する。他方の極の信号は、第二配線32を介して接地側電線102bに注入する。従って、モデム201bは、第二電圧側電線102c、接地側電線102bに注入された信号をそれぞれ抽出することができる。このように本発明分岐具を接続したモデムを介することで、異なる電圧側電線に接続されたモデム間であっても、良好に通信を行うことができる。
【0044】
また、モデム70が図示しない外部との通信が可能な機能を有している場合で、モデム70が外部から受信した信号をモデム201a、201bで受信する場合を考える。このとき、モデム70は、外部からの受信信号を送受信部20で適宜変換し、差動信号の場合、一方の極の信号を第一配線31に伝送し、分岐信号を第一電圧側電線102a、第二電圧側電線102cに注入する。他方の極の信号は、第二配線32に伝送して接地側電線102bに注入する。従って、モデム201aは、第一電圧側電線102a、接地側電線102bに注入された信号を、また、モデム201bは、第二電圧側電線102c、接地側電線102bに注入された信号をそれぞれ抽出することができる。このように本発明分岐具を用いることで、異なる電圧側電線に接続されたモデム201間であっても、良好に通信を行うことができる。
【0045】
本発明分岐具は、更に、実施例1と同様に、ショートを効率よく防止するために図7(A)に示すように分岐路にハイパスフィルタ(HPF)を具える。本例においてHPFは、コンデンサ(10μF)を用い、第一分岐線31aに直列に配置したが、第二分岐線31bに配置してもよいし、第一分岐線31a及び第二分岐線31bの双方に配置してもよし、第二配線32にも具えてもよい。
【0046】
別の本発明分岐具を説明する。図8は、別の本発明電力線搬送通信信号の分岐具を従来の電力線搬送通信装置に接続した状態を示す模式図であり、(A)は、接地側電線にも分岐信号を伝送する分岐路を具える例、(B)は、接地側電線に異なる極性の分岐信号を伝送する分岐路を具える例を示す。図8(A)、(B)に示すように本発明分岐具において、第二配線32にも分岐線(第三分岐線32a、第四分岐線32b)を具える構成が考えられる。図8(A)に示す本発明分岐具40は、これらの分岐線32a、32bを結合するように第三接続部37を具える構成である。従って、電力線搬送通信信号が差動信号の場合、接地側電線102bには、同一の極性の信号が注入される。従って、機能的には、図7(A)に示す本発明分岐具30と同様である。また、本例では、図8(A)に示すように第一〜第四分岐線の全てにハイパスフィルタを配置しているが、異なる電圧側電線に分岐信号を注入する第一分岐線31a、第二分岐線31bの少なくとも一方にのみ配置してもよいし、第三分岐線32a、第四分岐線32bには配置しなくてもよい。なお、図8(A)、(B)に示すモデム70では、電源回路を省略している。
【0047】
図8(B)に示す本発明分岐具50は、第一配線31の一方の分岐線(本例では第一分岐線31a)を第一電圧側電線102aに接続させ、第二配線32の一方の分岐線(本例では第四分岐線32b)を第二電圧側電線102cに接続させる構成である。そして、第一配線31の他方の分岐線(本例では第二分岐線31b)と第二配線32の他方の分岐線(本例では第三分岐線32a)とを結合するように第三接続部37を具えて、接地側電線102bに接続させる構成である。この構成では、第三接続部37により電位差のある電力線を結合することになるため、ショートする。従って、図8(B)に示すように、第二分岐線31bと第三分岐線32aとにHPFを具えると、効果的にショートを防止することができる。本例では、第二分岐線31b及び第三分岐線32aの双方にHPFを配置した例を示したが、いずれか一方でもよい。また、第一分岐線31a、第四分岐線32bにもHPFを設けてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電力線搬送通信信号を分岐して異なる電圧側電力線に注入することで、異なる電圧側電力線に接続されたモデム間でも、良好な通信を行うことができるという優れた効果を奏し得る。特に、フィルタを具えることで、異なる電力線間でのショートを防止することができ、優れた通信状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電力線搬送通信装置を電力線に配置した状態を模式的に示す説明図である。
【図2】電力線搬送通信信号の分岐状態を説明する分岐部近傍の拡大模式図であり、(A)は、差動信号の場合、(B)は、シングルエンドの信号の場合を示す。
【図3】本発明電力線搬送通信装置を分電盤近傍に配置した状態を模式的に示す説明図である。
【図4】電力線搬送通信信号が差動信号の場合において、両極の信号を分岐した状態を説明する本発明電力線搬送通信装置の分岐部近傍の拡大模式図であり、(A)は、同極性の信号を接地側電線に注入する場合、(B)は、逆極性の信号を接地側電線に注入する場合を示す。
【図5】同極性の信号を接地側電線に注入した場合と、逆極性の信号を接地側電線に注入した場合とにおいて、時間の経過に伴う信号の振幅の大きさを示すグラフである。
【図6】分岐路にフィルタを具えた本発明電力線搬送通信装置の分岐部近傍を説明する拡大模式図であり、(A)は、第一電圧側電線側にのみフィルタを具える例、(B)は、第一電圧側電線側及び第二電圧側電線側の双方にフィルタを具える例、(C)は、第一電圧側電線と第二電圧側電線との間に配線を設けてこの配線にフィルタを具える例、(D)は、異なる極性の信号が伝送される各分岐線にフィルタを具える例を示す。
【図7】(A)は、本発明電力線搬送通信信号の分岐具の模式図であり、(B)は、従来の電力線搬送通信装置に本発明分岐具を接続した状態を示す模式図であり、第一電圧側電線及び第二電圧側電線のみに分岐信号を伝送する分岐路を具える例を示す。
【図8】本発明電力線搬送通信信号の分岐具を従来の電力線搬送通信装置に接続した状態を示す模式図であり、(A)は、接地側電線にも分岐信号を伝送する分岐路を具える例、(B)は、接地側電線に異なる極性の分岐信号を伝送する分岐路を具える例を示す。
【図9】光ファイバケーブルを利用したPLC方式の通信システムの概要を模式的に示す説明図である。
【図10】単相3線式の屋内配線において、コンセントの配置状態を説明する模式図である。
【符号の説明】
1、70 電力線搬送通信装置 2 分岐部 3、35 第一接続部
4、36 第二接続部 5、37 第三接続部
10 第一分岐線 11 第二分岐線 12 非分岐線 12a 第三分岐線
12b 第四分岐線 13 リード線
20 送受信部 21 電源回路
30、40、50 電力線搬送通信信号の分岐具 31 第一配線 31a 第一分岐線
31b 第二分岐線 32 第二配線 32a 第三分岐線 32b 第四分岐線
33、34 接続端
100 低圧配電線 101 引き込み線 102A、102B 屋内配線
102a 第一電圧側電線 102b 接地側電線 102c 第二電圧側電線
200A、200B PLCユーザ家屋 201、201A、201A’、201a、201b モデム
201B 子モデム 202 親モデム 203 MC
204、204A、204A’、204a、204b 端末機器 205 電力量メータ 206 分電盤
206a メインブレーカ 206b 分岐ブレーカ 207a、207b コンセント
300 柱
400 光ファイバケーブル 401 光分岐線 402 接続箱

Claims (5)

  1. 接地側電線と複数の電圧側電線とを具える電力線に電力線搬送通信信号を注入して通信を行う電力線搬送通信システムであって、
    電力線搬送通信信号を異なる電圧側電線に注入するための分岐手段を具えることを特徴とする電力線搬送通信システム。
  2. 接地側電線と複数の電圧側電線とを具える電力線に電力線搬送通信信号を注入する電力線搬送通信装置であって、
    前記電力線搬送通信信号を分岐する分岐部と、
    前記分岐部からの信号を注入する第一電圧側電線に接続可能な第一接続部と、
    前記分岐部からの信号を注入する第二電圧側電線に接続可能な第二接続部とを具えることを特徴とする電力線搬送通信装置。
  3. 更に、分岐部と第一接続部間及び分岐部と第二接続部間の少なくとも一方には、第一電圧側電線と第二電圧側電線間の短絡を防止するフィルタを具えることを特徴とする請求項2記載の電力線搬送通信装置。
  4. 接地側電線と複数の電圧側電線とを具える電力線に電力線搬送通信信号を注入する電力線搬送通信装置に接続されて電力線搬送通信装置からの信号を分岐する分岐路を具え、
    前記分岐路は、一端に電力線搬送通信装置との接続端を有し、他端に第一電圧側電線に接続可能な第一接続部及び第二電圧側電線に接続可能な第二接続部を有することを特徴とする電力線搬送通信信号の分岐具。
  5. 更に、分岐路には、第一電圧側電線と第二電圧側電線間の短絡を防止するフィルタを具えることを特徴とする請求項4記載の電力線搬送通信信号の分岐具。
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