JP2003060334A - 実装型電子回路部品 - Google Patents
実装型電子回路部品Info
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Abstract
に対する接合強度を向上させる。 【解決手段】 電子回路部品1の実装面の中央に、基板
に対して接合されるダミー導電パッド6を設け、このダ
ミー導電パッド6を、端子パッド4と同様に、回路基板
上にリフロー半田付け等により接合するようにしたか
ら、電子回路部品1は、その周縁で端子パッド4の接合
により、回路基板に対して機械的に保持されると共に、
その中央にあっても、ダミー導電パッド6により保持さ
れ、全体として保持強度が増して、耐衝撃性が向上し、
電子回路部品1の回路基板からの剥離が抑止される。
Description
線通信機器に使用されるLCフィルタ,デュプレクサ,
バラントランス,アンテナスイッチモジュール等の回路
基板上に実装される実装型電子回路部品に関するもので
ある。
と接続する端子パッドが形成された実装型電子回路部品
としては、例えば、アルミナ等の絶縁基板に共振用コン
デンサとインダクタとを担持したLCフィルタや、アン
テナ回路を内蔵したアンテナスイッチモジュール等、集
積度の高いチップ状の実装型電子回路部品が種々提供さ
れている。これらの実装型電子回路部品は、回路基板の
所要導電路上に、実装面に形成された端子パッドをリフ
ロー半田付け等により、機械的、電気的に接続して実装
される。
型化、高性能化、高密度実装化に対する要望が高まって
おり、このため、LCフィルタ等の実装型電子回路部品
が小形化すると共に、該電子回路部品を実装する回路基
板も薄肉化してきており、電子回路部品の接合強度の確
保が困難となり、かつ回路基板が外的衝撃により、湾曲
し易くなってきた。また携帯電話等の民生分野にあって
は、その取扱いが多様であり、かなり強い外的衝撃を前
提とした設計が求められるようになってきた。一方、端
子パッドは、スパッタリングやスクリーン印刷により極
薄状に形成されるものであり、実装面に対する接合強度
を十分確保することができない。
装型電子回路部品cの安定性,信頼性が問題になってき
ている。即ち、従来の構成にあっては、図9で示すよう
に、電子回路部品cを実装する回路基板pが湾曲する
と、該実装面において、曲げの外力により回路基板pの
端子パッドeに応力集中が発生し、端子パッドeと電子
回路部品cの実装面との間で剥離xを生じてしまう場合
がある。また、この回路基板pの湾曲だけでなく、外的
衝撃により直接的に電子回路部品cの剥離の可能性も高
まって生きている。このような剥離を生ずると、実装型
電子回路部品cが接続不良となり、携帯電話の通電不能
等、実装型電子回路部品が適用されている装置そのもの
の故障を招来することとなる。本発明は、かかる問題を
解決することを目的とするものである。
に、回路基板の所要導電路と接続する端子パッドが形成
された実装型電子回路部品において、該実装面の中央に
基板に対して接合されるダミー導電パッドを設けたこと
を特徴とする実装型電子回路部品である。ここでダミー
導電パッドは、端子パッドとともにスクリーン印刷等に
より、形成され、従って、その形成に新たな工程が増え
ることはない。
ダミー導電パッドも、端子パッドと同様に、回路基板上
にリフロー半田付け等により接合される。このため、実
装型電子回路部品は、その周縁で端子パッドの接合によ
り、回路基板に対して機械的に保持されると共に、その
中央にあっても、ダミー導電パッドにより保持され、電
子回路部品の中央部での浮きが防止される。したがっ
て、該電子回路部品が小形化し、かつ回路基板が薄くな
っても、保持強度が向上するために回路基板が湾曲しに
くくなるとともに、耐衝撃性が向上し、電子回路部品の
剥離が抑止される。
ーパッドに分割するようにしてもよい。すなわち、電子
回路部品の実装面中央部でその接合面を広く確保しよう
として、該ダミー導電パッドを大きく形成すると、その
表面張力等により、スクリーン印刷時に中央の塗膜が薄
くなって、該ダミー導電パッドを均一厚とすることがで
きない場合がある。そこで、ダミー導電パッドを、塗膜
の均一厚化を維持しうる適当な面積の、複数の部分ダミ
ーパッドに分割するようにした。
を覆うようにして、実装面を絶縁層により被覆するよう
にしてもよい。この構成にあっては、実装型電子回路部
品の各パッドの外周縁が絶縁層にて被覆され、これによ
り該外周縁が実装面に対して強く保持されるため、外的
衝撃により回路基板が湾曲しにくくなるとともに、湾曲
したとしても各パッドの剥離を生じにくい。
例を説明する。図1は、アンテナスイッチモジュールで
ある実装型電子回路部品1を示すものであり、LC回路
を内蔵した多層ガラスセラミック基板2と、その上面に
搭載したチップコンデンサやダイオード等のチップ部品
(隠れて見えない)と、これらチップ部品を覆う金属キ
ャップ3よりなる。この実装型電子回路部品1は、外観
寸法例が厚1.8mm,縦4.0mm,横5.4mm等の
矩形状であり、実装面の周縁には図2で示すように、複
数の端子パッド4がスパッタリングやスクリーン印刷に
より極薄状に形成されている。この端子パッド4は、入
出力端子,アース端子,アンテナ端子,ダミー端子等で
あり、導電性材料からなり、担持基板2内部に形成され
た回路の所要電路と接続されている。
ダミー導電パッド6を、各端子パッド4と共に形成して
いる。このダミー導電パッド6は、左右の部分ダミーパ
ッド7a,7bに分割して構成されている。この部分ダ
ミーパッド7a,7bは、縦1.6mm、横1.1mm
であり、部分ダミーパッド7a,7b間は0.4mmの
間隔を生じさせている。上述の各設計寸法は、単に設計
例を示すにすぎない。
0は、端子パッド4と同様に、回路基板上にリフロー半
田付け等により接合される。このため、この実装型電子
回路部品1は、その周縁で端子パッド4の接合により、
回路基板に対して機械的に保持されると共に、その中央
にあっても、ダミー導電パッド10により保持される。
したがって、該電子回路部品が小形化し、かつ回路基板
が薄くなっても、保持強度が向上するために回路基板が
湾曲しにくくなるとともに、耐衝撃性が向上し、電子回
路部品の剥離が抑止される。
ダミーパッド11a,11bで二分割して構成されてい
る。すなわち、電子回路部品の実装面中央部でその接合
面を広く確保しようとして、該ダミー導電パッドを大き
く形成すると、その表面張力等により、スクリーン印刷
時に中央の塗膜が薄くなって、該ダミー導電パッドを均
一厚とすることができない場合があるが、このように、
塗膜を均一とし得る適当な面積の部分ダミーパッド11
a,11bで二分割したから、ダミー導電パッド10
は、その全体として、均一厚となる。尚、このことは、
単一パッドからなるダミー導電パッド10を本発明から
除外するものではない。
4とともにスクリーン印刷等により、同一導電材料によ
り形成され、従って、その形成に新たな工程が増えるこ
とはない。
ように、この実装型電子回路部品1の担持基板2の実装
面に、絶縁層(オーバーコート)5を塗着し、該絶縁層
5により、端子パッド4、部分ダミーパッド7a,7b
の周縁を被覆するようにしているものである。これによ
り、後述する試験結果で示されるように、端子パッド
4、部分ダミーパッド7a,7bは実装面に対して強固
に保持される。そして、かかる実装型電子回路部品1
は、図10イで示すように回路基板pの所要面上に、リ
フロー半田付け等により、半田ロウrを介して端子パッ
ド4、部分ダミーパッド7a,7bの下面を接合し機械
的に接続される。また、端子パッド4については、所要
電路に対して電気的にも接続される。
低温焼成セラミック材料からなり、その厚は30〜50
μmであり、図3,4で拡大して示すように、端子パッ
ド4、部分ダミーパッド7a,7bの周縁に対して、
0.05mm〜0.15mm程度の幅で重なるように被
覆している。
のに用いた三点曲げ試験装置10を示している。すなわ
ち、端子パッド4、部分ダミーパッド7a,7bの周縁
を0.1mmの幅で重なるよう、絶縁層5をオーバーコ
ートした実装型電子回路部品c(前述したアンテナスイ
ッチモジュール1相当品)を回路基板p上に接合してな
る試料aを作製し、これを左右の支持杆11,11(直
径4mmφ)で支持する。そして該支持杆11,11の
中間位置で上方に配置した押圧杆12(直径4mmφ)
を試料に押し付け、ロードセルによりその圧力を読み取
る。ここで支持杆11,11の間隔は28mmとし、押
圧杆12を5mm/minの速度で昇降する。また試料
aの回路基板pは、厚み0.8mm,縦30mm,横3
8mmの外形寸法をもつガラスエポキシ樹脂(FRー
4)製を用いた。
は、図6で示すように、長方形をなす回路部品cの長辺
(横)を支持杆11,11間に沿った配置とした構成に
係り、Bは、同じく回路部品cの短辺(縦)を支持杆1
1,11間に沿った配置とした構成に係るものである。
かかる構成A,Bに係る試料aをそれぞれ各4個サンプ
ルとして用いた。また、端子パッド4に絶縁層5でオー
バーコートしない比較品として、上記と同様の構成A,
Bをサンプルとして用いた。
のである。この結果によれば、構成Aにあって、絶縁層
(オーバーコート)の無い比較品(従来構成)では、平
均値で撓み量0.83mm、破壊荷重55.4Nであっ
たが、端子パッド4の周縁に絶縁層5を被覆した本発明
品は、平均値で撓み量0.93mm、破壊荷重63.3
Nとなり、比較品に比してそれぞれ12%,14%向上
した。また、構成Bにあって、比較品(従来構成)で
は、平均値で撓み量0.56mm、破壊荷重35.6N
であったが、端子パッド4の周縁に絶縁層5を被覆した
本発明品は、平均値で撓み量0.80mm、破壊荷重5
5.3Nとなり、比較品に比してそれぞれ43%,57
%向上した。すなわち本発明にあっては剛性が増し、回
路基板p自体が撓みにくくなることが解った。
コーダで記録し、曲線にリップルが発生した時点を破壊
時点とした。この判定結果では、実装面に絶縁層5を被
覆しない比較品(従来構成)は、破壊時の荷重が低く、
曲げ荷重に対して弱いことが示された。
の周縁上に、絶縁層5を被覆した構成は、端子パッド4
周縁の保持強度が向上して、回路基板7の剛性が向上
し、衝撃に対して、回路基板7自体が曲がりにくくなる
と共に、図9イで示すように、回路基板7が湾曲したと
しても、端子パッド4が剥離しにくくなることが解っ
た。
を整一に覆うために、スクリーン印刷,CVD法または
スパッタ法等によりパターン形成することにより行われ
る。
の中央に、回路基板に対して接合されるダミー導電パッ
ドを設け、このダミー導電パッドを、端子パッドと同様
に、回路基板上にリフロー半田付け等により接合するよ
うにしたから、その周縁で端子パッドの接合により、回
路基板に対して機械的に保持されると共に、その中央に
あっても、ダミー導電パッドにより保持され、全体とし
て保持強度が増して、耐衝撃性が向上し、電子回路部品
の回路基板からの剥離が抑止される。このダミー導電パ
ッドは、端子パッドとともにスクリーン印刷等により、
形成され、従って、その形成に新たな工程が増えること
はない。
分ダミーパッドに分割して構成した場合には、ダミー導
電パッドを、その全体として、均一厚とすることができ
る。
ドの周縁を覆うようにして、実装面を絶縁層により被覆
した場合には、パッドの実装面に対する保持強度が向上
し、耐衝撃性をさらに向上することができる。
ある。
ある。
図である。
である。
て示す説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】実装面の周縁に、回路基板の所要導電路と
接続する端子パッドが形成された実装型電子回路部品に
おいて、該実装面の中央に基板に対して接合されるダミ
ー導電パッドを設けたことを特徴とする実装型電子回路
部品。 - 【請求項2】ダミー導電パッドを複数の部分ダミーパッ
ドに分割したことを特徴とする請求項1記載の実装型電
子回路部品。 - 【請求項3】各端子パッド及びダミー導電パッドの周縁
を覆うようにして、実装面を絶縁層により被覆したこと
を特徴とする請求項1または請求項2記載の実装型電子
回路部品。
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