JP2003060287A - 窒化物半導体レーザ素子 - Google Patents

窒化物半導体レーザ素子

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JP2003060287A
JP2003060287A JP2002225862A JP2002225862A JP2003060287A JP 2003060287 A JP2003060287 A JP 2003060287A JP 2002225862 A JP2002225862 A JP 2002225862A JP 2002225862 A JP2002225862 A JP 2002225862A JP 2003060287 A JP2003060287 A JP 2003060287A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光のファーフィールドパターン形状が
良好で、単一モードのレーザ光が得られる窒化物半導体
レーザ素子を提供することである。 【解決手段】 共振面を有する窒化物半導体レーザ素子
の少なくとも一方の共振面の活性層端面113以外の端
面に不透光膜204が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窒化物半導体(InX
AlYGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)よりなる
レーザ素子に関し、特に出射されるレーザ光の単一モー
ド化された集光性のよいレーザ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化物半導体レーザ素子には、活性層を
含む窒化物半導体層を劈開又はエッチングしてその劈開
面又はエッチング面を共振面とし、活性層内で増幅され
た大きな出力のコヒーレント光を共振面から放射するも
のがある。
【0003】本発明者等は共振面を有する窒化物半導体
レーザ素子として、波長が410nmの短波長のレーザ
光の連続発振の可能な窒化物半導体レーザ素子を提案し
ている。例えば、Appl.Lett.69(199
6)3034、Appl.Phys.Lett.69
(1996)4056などに記載されている。レーザ光
は、自然発光で生じた光が活性層内で反射/往復して増
幅され、誘導放出光として共振面中の活性層端面から外
へ放出される。ここで、光は、増幅し活性層中を導波し
ているとき、散乱し活性層以外の窒化物半導体層を導波
するものがある。このような光の散乱を防止し発光効率
を向上させるため、上記の半導体レーザ素子は、活性層
内で発生し誘導された光を閉じ込めるための層、光閉じ
込め層(クラッド層)を活性層を挟むようにn側とp側
に設けている。クラッド層は、その層を構成する物質の
光屈折率が活性層物質のそれより小さく設計され、それ
によって光を閉じ込める作用を示す。上記クラッド層を
有する本発明者等が提案した窒化物半導体レーザ素子
は、短波長のレーザ光を放射することができるので、光
メモリーの高密度化や大容量化にとって大変有用であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、共振面
から出射されるレーザ光は、そのファーフィールドパタ
ーンが十分に良好な単一のスポットとして得られにく
い。その原因として活性層で発生した光の一部がクラッ
ド層を通過し、クラッド層と基板との間に積層されてい
る屈折率が中間の値を示す材料、例えばGaNからなる
n側窒化物半導体層(n側層)で導波され、n側層端面
から放射される。ちなみに窒化物半導体レーザ素子を構
成する窒化物半導体層の屈折率は、大きい方から順に、
活性層、中間層(GaN等)、クラッド層、基板(サフ
ァイア、スピネル等)である。つまり、クラッド層と基
板の間に比較的屈折率の大きい中間層があると散乱した
光は中間層で導波され、また、サファイア基板面で反射
され、n側層端面から放射される。このように散乱した
光は、基板があるとn側層を通過して基板から外部に放
散されることが少なく、n側層端面から放射されファー
フィールドパターンを乱す。一方、p側窒化物半導体層
(p側層)に散乱した光は、p側層の最上層に形成され
た電極とクラッド層の間に積層されている屈折率の値が
中間の値を示す材料からなる層等を導波しp側層端面か
ら放射される。しかし、p側層は、n側層に比べてかな
り薄い膜であるので、p側層端面から放射される光はフ
ァーフィールドパターンをほとんど乱さない。従って、
n側層端面からの不要な光を極力制御する必要がある。
【0005】光がクラッド層を通過しないようにするに
は、クラッド層の屈折率を更に小さくすることが考えら
れるが、クラッド層物質の物性の点から屈折率の調整に
は限界がある。また、クラッド層を厚く積層すれば、ク
ラッド層を通過する光がクラッド層内で減衰し不要な光
が出射されなくなるが、クラッド層は厚く積層されると
クラックが入り易く、厚く積層させることができない。
このように活性層内の光を十分に閉じ込めることができ
なければ、ファーフィールドパターンを十分に良好な単
一モードとすることができず、レーザビーム径を小さく
することを必要とするDVD光源や、単一モードの光を
必要とする光通信分野への適用を十分満足させることが
できない。
【0006】そこで、本発明の目的は、レーザ光のファ
ーフィールドパターンが良好で、単一モードのレーザ光
が得られる窒化物半導体レーザ素子を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の目的は以
下の構成によって達成することができる。 (1) 互いに対向する活性層端面を共振面とする窒化
物半導体レーザ素子において、少なくとも一方の共振面
の活性層端面以外の端面に不透光膜が形成されてなるこ
とを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。 (2) 前記共振面の活性層端面以外の端面がn側層端
面であることを特徴とする前記(1)に記載の窒化物半
導体レーザ素子。
【0008】つまり、本発明は、上記の如く活性層端面
以外の共振面に不透光膜を形成することで、散乱した光
の放出を防止し、共振面の活性層端面のみから増幅され
た光を放射することができ、それによってレーザ光のフ
ァーフィールドパターンを良好にし単一モード化を可能
にすることができる。
【0009】従来の不透光膜を有してない窒化物半導体
レーザ素子として図1を例にとって示した。図1は、サ
ファイア基板1上に、n側GaN層2、n側クラッド層
3、活性層4、p側クラッド層5、及びp側コンタクト
層6を順に積層し、共振面101を有する窒化物半導体
レーザ素子の模式的断面図である。活性層4内で増幅し
た光cは活性層端面104から放出されるが、活性層4
内で一部の光が活性層4以外の窒化物半導体層へ散乱す
る。そしてn側GaN層2を導波する光a及びn側クラ
ッド層3を導波する光bがn側層端面102から放出
し、更にp側クラッド層5を導波する光d及びp側コン
タクト層6を導波する光eがn側層に比べてごくわずか
であるがp側層端面103から放射される。このような
光a、b、d及びeの放出を防止するのに、クラッド層
の屈折率を更に小さくする又はクラッド層を光が減衰す
るほどに厚く形成することが困難である。
【0010】これに対して、本発明は、従来難しいとさ
れている窒化物半導体層内の物質の調整や膜厚等の調整
を行わず、活性層端面104以外の共振面の端面に不透
光膜を形成するといった本発明の意外な発想により、不
要な光の放射を防止し従来の問題点を解決するものであ
る。本発明において、活性層端面以外の端面とは、活性
層端面以外であればいずれでもよく、具体的には、図1
の端面102及び103を示す。不透光膜を形成するの
に好ましくは、少なくともn側層端面102(但し、本
発明においては光ガイド層は含まれず、n側クラッド層
を含んで基板に接して形成されている窒化物半導体層ま
でを示す。)である。なぜならば、n側層端面102か
らファーフィールドパターンを乱す不要な光が多量に放
射されるので、n側層端面102に不透光膜を形成する
ことでファーフィールドパターンを良好にすることがで
きる。また、不透光膜を形成する工程の簡便化及び操作
性の点から、n側層端面102に形成する際基板端面1
05にも形成することが好ましい。またp側層端面10
3(但し、本発明においてはキャップ層や光ガイド層は
含まれず、p側クラッド層を含んで活性層とは反対側の
すべての窒化物半導体層を示す。)からも不必要な光が
放射されるので不透光膜を形成することが好ましいが、
その光の量はレーザ光の実用を阻害する程度にファーフ
ィールドパターンを乱すものではなく、更にp側層が非
常に薄膜に形成されているため、p側層端面103に不
透光膜を形成しなくてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、不透光膜とは、
光を吸収するか光を全反射させるような、光を透過させ
ない膜を示す。本発明で用いることのできる不透光膜と
しては、例えば金属膜、黒色膜等である。具体的な不透
光膜としては、例えばCr、Ni、Al、Ag、Pd等
を挙げることができる。好ましい不透光膜としては、C
r、Ni、Al等である。不透光膜は、窒化物半導体の
共振面に接して形成してもよく、また絶縁体の膜(例え
ば絶縁体の反射鏡等)を形成した後に絶縁体膜上に形成
してもよい。
【0012】本発明において、不透光膜の形成される位
置は、窒化物半導体層の共振面であり、レーザ光放射口
以外、つまり活性層端面以外の端面である。また、不透
光膜は2面以上の共振面に形成されてもよく、少なくと
もレーザ光放出方向の共振面に形成されるのが好まし
い。活性層端面以外の端面とは、図1に示されるよう
に、共振面101中、活性層端面104以外の端面であ
るn側GaN層2及びn側クラッド層3等のn側窒化物
半導体層(n側層)端面102並びにp側クラッド層5
及びp側コンタクト層6等のp側窒化物半導体層(p側
層)端面103である。不透光膜の形成される位置の好
ましくは、n側層端面102である。またn側層端面1
02及びp側層端面103に不透光膜を形成することが
ファーフィールドパターンをより良好とするのに好まし
が、前記したようにp側層端面103に不透光膜を形成
するのが困難であり、更にp側層端面103からの不要
な光がわずかであるので、p側層端面103には不透光
膜を形成しなくてもよい。散乱し活性層以外の層を導波
して活性層端面104以外の共振面から放出される光
は、n側層端面102から放出されるのが多く、n側層
端面102からの不要な光の放出を防止できればほぼ良
好なファーフィールドパターンが得られ、光を単一のモ
ードにし易くなる。更に、n側層端面102に加えて、
p側層端面103にも不透光膜を形成すると、より良好
に光を制御できる。また共振面を有してないレーザ素子
であっても、光が散乱するのを防止するために、レーザ
光放出部分以外の部分であれば不透光膜を形成すること
ができる。
【0013】不透光膜の膜厚は、特に限定されず、光り
を透過しない範囲の膜厚であればよい。具体的には20
0・以上、好ましくは500〜10000・、より好ま
しくは500〜2000・である。この範囲であると光
を完全に遮断でき出射ビームを妨げないので好ましい。
【0014】本発明においてレーザ素子の共振面は、窒
化物半導体をエッチングあるいは劈開して形成される。
エッチング方法及び劈開の方法は、いずれの方法を用い
てもよく、特に限定されない。
【0015】本発明において、用いることのできる窒化
物半導体をエッチングする方法には、ウエットエッチン
グ、ドライエッチング等の方法があり、共振面となるよ
うな平滑な面を形成するには、好ましくはドライエッチ
ングを用いる。ドライエッチングには、例えば反応性イ
オンエッチング(RIE)、反応性イオンビームエッチ
ング(RIBE)、電子サイクロトロンエッチング(E
CR)、イオンビームエッチング等の装置があり、いず
れもエッチングガスを適宜選択することにより、窒化物
半導体をエッチングして共振面を形成することができ
る。例えば、本出願人が先に出願した特開平8−178
03号公報記載の窒化物半導体の具体的なエッチング手
段を用いることができる。
【0016】上記のように形成された共振面に不透光膜
を形成する方法としては、スパッタリング、蒸着により
不透光膜を形成する。
【0017】また本発明において、共振面の一方又は両
方の、活性層端面あるいは共振面の全面に反射鏡を形成
してもよい。反射鏡は窒化物半導体端面に接して形成さ
れることが好ましく、また接して形成される場合は絶縁
体の反射鏡が好ましい。反射鏡を形成すると、光損失が
少なく、活性層内で光が増幅するための反射/往復が良
好に起こり、発光効率が向上するので好ましい。本発明
に用いることのできる反射鏡は、例えば誘電体多層膜が
挙げられ、その具体例としては、以下のものを挙げるこ
とができる。
【0018】誘電体多層膜は基本的に互いに反射率の異
なる無機材料を交互に積層してなり、例えばλ/4n
(λ:波長、n:屈折率)の厚さで交互に積層すること
により反射率を変化させることができる。誘電体多層膜
の各薄膜の種類、厚さ等は発振させようとするレーザ素
子の波長に応じてそれらの無機材料を適宜選択すること
により設計可能である。例えばその無機材料には、高屈
折率側の薄膜材料としてTiO2、ZrO2、HfO2、
Sc2O3、Y2O3、MgO、Al2O3、Si3N4、Th
O2の内の少なくとも一種類が選択でき、低屈折率側の
薄膜材料としてSiO2、ThF4、LaF3、MgF2、
LiF、NaF、Na3AlF6の内の少なくとも一種類
が選択でき、これら高屈折率側の薄膜材料と、低屈折率
側の薄膜材料とを適宜組み合わせ、発振する波長に応じ
て数十オングストローム〜数μmの厚さで数層〜数十層
積層することにより誘電体多層膜を形成することができ
る。
【0019】また、窒化物半導体で360nm〜460
nmに発振するレーザ素子である場合、その光共振面に
形成する誘電体多層膜は、特にSiO2、TiO2、Zr
O2より選択された少なくとも2種類以上が最も適して
いる。なぜなら前記3種類の酸化物は360nm〜46
0nmの範囲で光吸収が少なく、窒化物半導体と非常に
良く密着して剥がれることもない。さらに前記波長の光
が連続的に長時間照射されても劣化することがなく、さ
らに好ましいことにレーザ素子の発熱に対して非常に耐
熱性に優れているからである。
【0020】誘電体多層膜は例えば、蒸着、スパッタ等
の気相製膜技術を用いて形成することができる。またそ
の他、上記化合物を含む溶媒にレーザ素子を浸漬(ディ
ッピング)した後、乾燥するという操作を繰り返して形
成することも可能である。例えばSiO2とZrO2より
なる誘電体多層膜を形成する場合、SiO2、ZrO2を
蒸着、スパッタ等の気相製膜技術で形成する他、Siを
含む有機金属化合物の溶媒にレーザ素子を浸漬した後、
乾燥し、酸素雰囲気でベーキングして酸化物とし、次に
Zrを含む有機金属化合物の溶媒にレーザ素子を浸漬
し、乾燥した後、ベーキングして酸化物とする操作を繰
り返すことにより誘電体多層膜を製膜することが可能で
ある。但し、好ましく膜厚制御の面で気相製膜技術を用
いる方がよい。
【0021】本発明の一実施の形態である不透光膜を共
振面に形成した窒化物半導体の模式的断面図である図2
を用いて本発明に係る不透光膜の形成された窒化物半導
体レーザ素子の具体例を示す。図2は、基板1上に、n
側層201(n側コンタクト層、n側クラッド層等)、
活性層4、p側層202(p側コンタクト層、p側クラ
ッド層等)を順に積層され、劈開又はエッチングにより
形成された共振面全体に反射鏡203が形成され、更に
この反射鏡203に接してn側層端面及び基板端面に不
透光膜204が形成されている。活性層端面113には
不透光膜を形成せず、活性層内で増幅し誘導されたレー
ザ光がこの活性層端面113から放射される。また、p
側層端面には、前記した理由でこの図においては形成し
ていない。
【0022】また、図2のように共振面全面に反射鏡2
03を形成すると、反射鏡203により活性層内の光が
良好に共振できる。また反射鏡は少なくともレーザ光の
放射側に形成されていることが好ましく、レーザ光の放
射側の反対に形成されてもよい。反射鏡の膜厚は、出射
側に形成されるので、出射パワーやしきい値の制御によ
って異なるが、レーザ光の波長(λ)と反射鏡を形成す
る各物質の屈折率(η)、λ/4η、で表される。例え
ばSiO2/TiO2より形成される場合、SiO2の屈
折率をη1、TiO2の屈折率をη2とすると、反射鏡
の膜厚は、λ/4η1+λ/4η2、となる。また、反
射鏡は、SiO2/TiO2のように1ペアとすることが
好ましい。図2の反射鏡及び不透光膜の形成方法は、ス
パッタ、蒸着などによって形成する。
【0023】本発明において、窒化物半導体の層構成は
特に限定されず、いずれの層構成及び形状を有していて
もよい。またその他のレーザ素子を形成するための構成
も限定されない。以下に本発明に用いることのできる好
ましい窒化物半導体素子の構成要素の一実施形態を記載
する。
【0024】図3は、本発明に用いることのできる好ま
しい窒化物半導体素子の構造をす模式的な断面図(レー
ザ光の共振方向に垂直な断面)であり、該窒化物半導体
素子は、例えば、C面を主面とするサファイア等の基板
1上に、n型窒化物半導体層領域(n側コンタクト層1
2、クラッド防止層13、n側クラッド層14及びn側
光ガイド層15からなる。)とp型窒化物半導体領域
(キャップ層17、p側光ガイド層18、p側クラッド
層19及びp側コンタクト層20からなる。)とによっ
て挟設された窒化物半導体からなる活性層16を備えた
窒化物半導体レーザダイオード素子である。但し、図3
には、不透光膜を図示していない。
【0025】ここで、本実施形態の窒化物半導体素子
は、n型窒化物半導体層領域におけるn側クラッド層1
4を超格子層で形成し、かつp型窒化物半導体領域にお
けるp側クラッド層19を超格子層で形成することによ
り、LD素子である窒化物半導体素子のしきい値電圧を
低く設定している。超格子層とは、組成の異なる極めて
薄い層が積層されたものであって、各層の厚さが十分薄
いために、格子不整に伴う欠陥が発生することなく積層
された層のことをいい、量子井戸構造を含む広い概念で
ある。また、この超格子層は、内部に欠陥は有しない
が、通常、格子不整に伴う歪みを有するので超格子とも
呼ばれる。
【0026】この実施形態の窒化物半導体素子において
は、まず、基板10上にバッファ層11と第2のバッフ
ァ層112を介してn側コンタクト層12が形成され、
さらにn側コンタクト層12上に、クラック防止層1
3、n側クラッド層14及びn側光ガイド層15が積層
されて、n型窒化物半導体層領域が形成される。なお、
クラック防止層13の両側に露出されたn側コンタクト
層12の表面にはそれぞれ、n側コンタクト層12とオ
ーミック接触するn側電極23が形成され、該n側電極
23上には、例えば、ワイヤーボンディング用のn側パ
ッド電極が形成される。そして、n側光ガイド層15上
に窒化物半導体からなる活性層16が形成され、さらに
該活性層16上に、キャップ層17、p側光ガイド層1
8、p側クラッド層19及びp側コンタクト層20が積
層されてp側窒化物半導体層領域が形成される。さら
に、p側コンタクト層20上に該p側コンタクト層20
とオーミック接触するp側電極21が形成され、該p側
電極21上には、例えば、ワイヤーボンディング用のp
側パッド電極が形成される。なお、p側コンタクト層2
0とp側クラッド層19の上部とによって、共振方向に
長く伸びた峰状のリッジ部が構成された該リッジ部を形
成することによって、活性層16において、光を幅方向
(共振方向に直交する方向)に閉じ込め、リッジ部(ス
トライプ状の電極)に垂直な方向で劈開された劈開面を
用いて、リッジ部の長手方向に共振する共振器を作製し
てレーザ発振させる。
【0027】(基板10)基板10にはC面を主面とす
るサファイアの他、R面、A面を主面とするサファイ
ア、その他、スピネル(MgA12O4)のような絶縁性
の基板の他、SiC(6H、4H、3Cを含む)、Zn
S、ZnO、GaAs、GaN等の半導体基板を用いる
ことができる。
【0028】(バッファ層11)バッファ層11は、例
えばAlN、GaN、AlGaN、InGaN等が90
0℃以下の温度で成長させて、膜厚数十オングストロー
ム〜数百オングストロームに形成される。このバッファ
層11は、基板と窒化物半導体との格子定数不正を緩和
するために形成されるが、窒化物半導体の成長方法、基
板の種類等によってはバッファ層11を省略することも
可能である。
【0029】(第2のバッファ層112)第2のバッフ
ァ層112は、前記バッファ層11の上に、前記バッフ
ァ層よりも高温で成長させた単結晶の窒化物半導体より
なる層であり、バッファ層11よりも厚膜を有する。こ
の第2のバッファ層112は次に成長させるn側コンタ
クト層12よりもn型不純物濃度が少ない層とするか、
若しくはn型不純物をドープしない窒化物半導体層、好
ましくはGaN層とすると、第2のバッファ層112の
結晶性が良くなる。最も好ましくはn型不純物をアンド
ープのGaNとすると最も結晶性が良い窒化物半導体が
得られる。従来のように負電極を形成するn側コンタク
ト層を数μm以上の膜厚で、高キャリア濃度の単一の窒
化物半導体層で構成しようとすると、n型不純物濃度の
大きい層を成長させる必要がある。不純物濃度の大きい
厚膜の層は結晶性が悪くなる傾向にある。このため結晶
性の悪い層の上に、活性層等の他の窒化物半導体を成長
させても、結晶欠陥を他の層が引き継ぐことになって結
晶性の向上が望めない。そこで、n側コンタクト層12
層を成長させる前に、不純物濃度が小さい、結晶性の良
い第2のバッファ層112を成長させることにより、キ
ャリア濃度が大きく結晶性の良いn側コンタクト層12
を成長させることができる。この第2のバッファ層11
2の膜厚は、0.1μm以上、さらに好ましくは0.5
μm以上、最も好ましくは1μm以上、20μm以下に
調整することが望ましい。第2のバッファ層112が
0.1μmよりも薄いと、不純物濃度の大きいn型コン
タクト層12を厚く成長させなければならず、n側コン
タクト層12の結晶性の向上があまり望めない傾向にあ
る。また20μmよりも厚いと、第2のバッファ層11
2自体に結晶欠陥が多くなりやすい傾向にある。また第
2のバッファ層112を厚く成長させる利点として、放
熱性の向上が挙げられる。つまりレーザ素子を作製した
場合に、第2のバッファ層112で熱が広がりやすくレ
ーザ素子の寿命が向上する。さらにレーザ光の漏れ光が
第2のバッファ層112内で広がって、楕円形に近いレ
ーザ光が得やすくなる。なお、第2のバッファ層112
は、基板にGaN、SiC、ZnO等の導電性基板を使
用した場合には省略してもよい。
【0030】(n側コンタクト層12)n側コンタクト
層12は負電極を形成するコンタクト層として作用する
層であり、0.2μm以上、4μm以下に調整すること
が望ましい。0.2μmよりも薄いと、後で負電極を形
成する際にこの層を露出させるようにエッチングレート
を制御するのが難しく、一方、4μm以上にすると不純
物の影響で結晶性が悪くなる傾向にある。このn側コン
タクト層12の窒化物半導体にドープするn型不純物の
範囲は1×1017/cm3〜1×1021/cm3の範囲、
さらに好ましくは、1×1018/cm3〜1×1019/
cm3に調整することが望ましい。1×1017/cm3よ
りも小さいとn電極の材料と好ましいオーミックが得ら
れにくくなるので、レーザ素子ではしきい値電流、電圧
の低下が望めず、1×1021/cm3よりも大きいと、
素子自体のリーク電流が多くなったり、また結晶性も悪
くなるため、素子の寿命が短くなる傾向にある。なおn
側コンタクト層12においては、n電極23とのオーミ
ック接触抵抗を小さくするために、該n側コンタクト層
12のキャリア濃度を上げる不純物の濃度を、n側クラ
ッド層14よりも大きくすることが望ましい。なお、n
側コンタクト層12は基板にGaN、SiC、ZnO等
の導電性基板を使用し基板裏面側に負電極を設ける場合
にはコンタクト層としてではなくバッファ層として作用
する。
【0031】また、第2のバッファ層112、及びn側
コンタクト層12の内の少なくとも一方の層を、超格子
層とすることもできる。超格子層とすると、この層の結
晶性が飛躍的に良くなり、しきい値電流が低下する。好
ましくは第2のバッファ層112よりも膜厚が薄いn側
コンタクト層12の方を超格子層とする。n側コンタク
ト層12を互いにバンドギャップエネルギーが異なる第
1の層と第2の層とが積層されてなる超格子構造とした
場合においては、好ましくはバンドギャップエネルギー
の小さな層を露出させてn電極23を形成することによ
り、n電極23との接触抵抗が低くできしきい値を低下
させることができる。なおn型窒化物半導体と好ましい
オーミックが得られるn電極23の材料としてはAl、
Ti、W、Si、Zn、Sn、In等の金属若しくは合
金が挙げられる。
【0032】また、n側コンタクト層12を不純物濃度
が異なる超格子層とすることにより、横方向の抵抗値を
低くでき、LD素子のしきい値電圧、電流を低くするこ
とができる。これは、バンドギャップエネルギーの大き
な層の方に、多くn型不純物をドープした超格子層をn
層側のコンタクト層として形成した場合について、以下
のようなHEMT(High−Electoron−M
obility−Transistor)に類似した作
用が出現した効果が推察される。n型不純物がドープさ
れたバンドギャップの大きい第1の層(第2の層)と、
バンドギャップが小さいアンドープ{(undop
e);以下、不純物がドープされてない状態をアンドー
プという}の第2の層(第1の層)とを積層した超格子
層では、n型不純物を添加した層と、アンドープの層と
のヘテロ接合界面で、バンドギャップエネルギーの大き
な層側が空乏化し、バンドギャップエネルギーの小さな
層側の厚さ(100オングストローム)前後の界面に電
子(二次元電子ガス)が蓄積する。この二次元電子ガス
がバンドギャップエネルギーの小さな層側にできるの
で、電子が走行するときに不純物による散乱を受けない
ため、超格子層の電子の移動度が高くなり、抵抗率が低
下すると推察される。
【0033】(クラック防止層13)クラック防止層1
3は、例えば、Siを5×1018/cm3ドープしたIn
0.1Ga0.9Nからなり、例えば、500オングストロー
ムの膜厚を有する。このクラック防止層13はInを含
むn型の窒化物半導体、好ましくはInGaNを成長さ
せて形成することにより、その上に形成されるAlを含
む窒化物半導体層中にクラックが入るのを防止すること
ができる。なお、このクラック防止層13は100オン
グストローム以上、0.5μm以下の膜厚で成長させる
ことが好ましい。100オングストロームよりも薄いと
前記のようにクラック防止として作用しにくく、0.5
μmよりも厚いと、結晶自体が黒変する傾向にある。な
お、このクラック防止層13は、n型コンタクト層12
を超格子とする場合、または次に成長させるn型クラッ
ド層14を超格子層とする場合には省略してもよい。
【0034】(n型超格子からなるn側クラッド層1
4)n側クラッド層は、例えばSiを5×1018/cm3
ドープしたn型Al0.2Ga0.8Nからなり、20オング
ストロームの膜厚を有する第1の層、及びアンドープの
GaNよりなり、20オングストロームの膜厚を有する
第2の層とが交互に積層された超格子層よりなり、全体
で例えば0.5μmの膜厚を有する。このn型クラッド
層14はキャリア閉じ込め層、及び光閉じ込め層として
作用し、超格子層とした場合にはいずれか一方の層をA
lを含む窒化物半導体、好ましくはAlGaNを成長さ
せることが望ましく、100オングストローム以上、2
μm以下、さらに好ましくは500オングストローム以
上、1μm以下で成長させることにより良好なキャリア
閉じ込め層が成長できる。このn型クラッド層14は単
一の窒化物半導体で成長させることもできるが、超格子
層とすることがクラックのない結晶性のよいキャリア閉
じ込め層が形成できる。
【0035】(n側光ガイド層15)n側光ガイド層1
5は、アンドープGaNからなり、0.1μmの膜厚を
有する。このn側光ガイド層6は、活性層の光ガイド層
として作用し、GaN、InGaNを成長させて形成す
ることが望ましく、通常100オングストローム〜5μ
m、さらに好ましくは200オングストローム〜1μm
の膜厚で成長させることが望ましい。なお、この光ガイ
ド層15も超格子層にすることができる。n側光ガイド
層15、n側クラッド層14を超格子層にする場合、超
格子層を構成する窒化物半導体層の平均的なバンドギャ
ップエネルギーは活性層よりも大きくする。超格子層と
する場合には、第1の層及び第2の層の少なくとも一方
にn型不純物をドープしてもよいし、またアンドープで
も良い。
【0036】(活性層16)活性層16は、例えば、S
iを8×1018/cm3でドープしたIn0.2Ga0.8Nよ
りなり、25オングストロームの膜厚を有する井戸層
と、Siを8×1018/cm3ドープしたIn0.05Ga0.9
5Nよりなり、50オングストロームの膜厚を有する障
壁層とを交互に積層することにより、所定の膜厚を有す
る多重量子井戸構造(MQW)で構成する。活性層16
においては、井戸層、障壁層両方に不純物をドープして
も良く、いずれか一方にドープしてもよい。なおn型不
純物をドープすると閾値が低下する傾向にある。また、
このように活性層16を多重量子井戸構造とする場合に
は必ずバンドギャップエネルギーの小さい井戸層と、井
戸層よりもバンドギャップエネルギーが小さい障壁層と
を積層するため、超格子層とは区別される。井戸層の厚
さは、100オングストローム以下、好ましくは70オ
ングストローム以下、最も好ましくは、50オングスト
ローム以下にする。障壁層の厚さは150オングストロ
ーム以下、好ましくは100オングストローム以下、最
も好ましくは70オングストローム以下にする。
【0037】(p側キャップ層17)p側キャップ層1
7は、活性層16よりもバンドギャップエネルギーが大
きい、例えば、Mgを1×1020/cm3ドープしたp型
Al0.3Ga0.7Nよりなり、例えば、200オングスト
ロームの膜厚を有する。本実施形態では、このように、
キャップ層17を用いることが好ましいが、このキャッ
プ層は、薄い膜厚に形成されるので、本発明では、n型
不純物をドープしてキャリアが補償されたi型としても
よい。p側キャップ層17の膜厚は0.1μm以下、さ
らに好ましくは500オングストローム以下、最も好ま
しくは300オングストローム以下に調整する。0.1
μmより厚い膜厚で成長させると、p側キャップ層17
中にクラックが入りやすくなり、結晶性の良い窒化物半
導体層が成長しにくいからである。また、p側キャップ
層17の膜厚が、0.1μmより大きいと、キャリアが
このエネルギーバリアとなるp型キャップ層17をトン
ネル効果により通過できなくなるからであり、該トンネ
ル効果によるキャリアの通過を考慮すると、上述のよう
に500オングストローム以下、さらには300オング
ストローム以下に設定することが好ましい
【0038】また、p側キャップ層17には、LD素子
を発振しやすくするために、Alの組成比が大きいAl
GaNを用いて形成することが好ましく、該AlGaN
を薄く形成する程、LD素子は発振しやすくなる。例え
ば、Y値が0.2以上のAlYGa1-YNであれば500
オングストローム以下に調整することが望ましい。p型
キャップ層17の膜厚の下限は特に限定しないが、10
オングストローム以上の膜厚で形成することが望まし
い。
【0039】(p側光ガイド層18)p側光ガイド層1
8は、バンドギャップエネルギーがp側キャップ層17
よりも小さい、例えば、アンドープGaNよりなり、
0.1μmの膜厚を有する。このp側光ガイド層18
は、活性層16の光ガイド層として作用し、n側光ガイ
ド層15と同じくGaN、InGaNで成長させて形成
することが望ましい。また、この層はp型クラッド層1
9を成長させる際のバッファ層としても作用し、100
オングストローム〜5μm、さらに好ましくは200オ
ングストローム〜1μmの膜厚で成長させることによ
り、好ましい光ガイド層として作用する。このp側光ガ
イド層はMg等のp型不純物をドープしてp型の導電型
としても良い。なお、このp側光ガイド層を超格子層と
することもできる。超格子層とする場合には第1の層及
び第2の層の少なくとも一方にp型不純物をドープして
もよいし、またアンドープでも良い。
【0040】(p側クラッド層19=超格子層)p側ク
ラッド層19は、例えば、Mgを1×1020/cm3ドー
プしたp型Al0.2Ga0.8Nよりなり、例えば、20オ
ングストロームの膜厚を有する第1の層と、例えばMg
を1×1020/cm3ドープしたp型GaNよりなり、2
0オングストロームの膜厚を有する第2の層とが交互に
積層された超格子層からなる。このp側クラッド層19
は、n側クラッド層14と同じくキャリア閉じ込め層と
して作用し、特にp型層の抵抗率を低下させるための層
として作用する。このp側クラッド層19の膜厚も特に
限定しないが、100オングストローム以上、2μm以
下、さらに好ましくは500オングストローム以上、1
μm以下で形成することが望ましい。
【0041】(p側コンタクト層20)p側コンタクト
層20は、p側クラッド層19の上に、例えば、Mgを
2×1020/cm3ドープしたp型GaNよりなり、例え
ば、150オングストロームの膜厚を有する。このp側
コンタクト層20はp型のInXAlYGa1-X-YN(0
≦X、0≦Y、X+Y≦1)で構成することができ、好まし
くは、上述のようにMgをドープしたGaNとすれば、
p電極21と最も好ましいオーミック接触が得られる。
さらにp側コンタクト層の膜厚を500オングストロー
ム以下、さらに好ましくは300オングストローム以
下、最も好ましくは200オングストローム以下に調整
することが望ましい。なぜなら、上述したように抵抗率
が数Ω・cm以上もあるp型窒化物半導体層の膜厚を5
00オングストローム以下に調整することにより、さら
に抵抗率を低下させることができるため、しきい値での
電流、電圧が低下する。またp型層から除去される水素
の量を多くすることができ、さらに抵抗率を低下させる
ことができる。
【0042】なお、本発明では、p側コンタクト層20
も超格子層とすることもできる。超格子層とする場合に
は、特にバンドギャップエネルギーが異なる第1の層と
第2の層とを積層し、第1+第2+第1+第2+・・・
というように積層していき、最後にバンドギャップエネ
ルギーが小さい方の層が露出するようにすると、p電極
21と好ましいオーミック接触が得られる。p電極21
の材料としては、例えばNi、Pd、Ni/Au等を挙
げることができる。
【0043】次に、図3に示すようにp電極21と、n
電極23との間に露出した窒化物半導体層の表面にSi
O2よりなる絶縁膜25が形成され、この絶縁膜25に
形成された開口部を介してp電極21と電気的に接続さ
れたpパッド電極22、及びn電極23と接続されたn
パッド電極24が形成される。このpパッド電極22は
実質的なp電極21の表面積を広げて、p電極側をワイ
ヤーボンディング、ダイボンディングできるようにし、
一方nパッド電極24はn電極23の剥がれを防止す
る。
【0044】以上の窒化物半導体素子は、第1の層、及
び第2の層を弾性歪み限界以下の膜厚にして積層された
超格子層である、結晶性のよいp型クラッド層19を備
えている。これによって、本実施形態の窒化物半導体素
子は、p側クラッド層19の抵抗値を、超格子構造を有
しないp側クラッド層に比較して1桁以上低くすること
ができるので、しきい値電圧、電流を低くすることがで
きる。
【0045】また、本実施形態の窒化物半導体素子では
p型AlYGa1-YNを含むp側クラッド層19に接し
て、バンドギャップエネルギーの小さい窒化物半導体を
p側コンタクト層20として、その膜厚を500オング
ストローム以下と薄く形成することにより、実質的にp
側コンタクト層20のキャリア濃度が高くなりp電極と
好ましいオーミックが得られて、素子のしきい値電流、
電圧を低くすることができる。さらに、n側コンタクト
層を成長させる前に、第2のバッファ層112を備えて
いるので、第2のバッファ層112の上に成長させる窒
化物半導体層の結晶性が良くなり、長寿命の素子を実現
できる。好ましくは、第2のバッファ層112の上に成
長させるn側コンタクト層を超格子とすると、横方向の
抵抗値が低くなり、しきい値電圧・しきい値電流の低い
素子が実現できる。
【0046】なお、本実施形態のLD素子ではInGa
Nのような、少なくともインジウムを含む窒化物半導体
を活性層16に備える場合には、InXGa1-XNと、A
lYGa1-YNとが交互に積層された超格子層を、活性層
16を挟設する層(n側クラッド層14及びp側クラッ
ド層19)として用いることが好ましい。これによっ
て、活性層16と該超格子層とのバンドギャップエネル
ギー差、屈折率差を大きくできるため、該超格子層をレ
ーザ素子を実現する際に非常に優れた光閉じ込め層とし
て動作させることができる。さらにInGaNは結晶の
性質が他のAlGaNのようなAlを含む窒化物半導体
に比べて柔らかいので、InGaNを活性層とすると、
積層した各窒化物層全体にクラックが入りにくくなる。
これによって、LD素子の寿命を長くすることができ
る。
【0047】本実施形態のように量子井戸構造を有する
活性層16を有するダブルヘテロ構造の半導体素子の場
合、その活性層16に接して、活性層16よりもバンド
ギャップエネルギーが大きい膜厚0.1μm以下の窒化
物半導体よりなるp側キャップ層17、好ましくはAl
を含む窒化物半導体よりなるp側キャップ層17を設
け、そのp側キャップ層17よりも活性層から離れた位
置に、p側キャップ層17よりもバンドギャップエネル
ギーが小さいp側光ガイド層18を設け、そのp側光ガ
イド層18よりも活性層から離れた位置に、p側光ガイ
ド層18よりもバンドギャップが大きい窒化物半導体、
好ましくはAlを含む窒化物半導体を含む超格子構造を
有するp側クラッド層19を設けることは非常に好まし
い。しかもp側キャップ層17のバンドギャップエネル
ギーを大きくしてあるため、n層から注入された電子
が、このp側キャップ層17で阻止されて閉じ込めら
れ、電子が活性層をオーバーフローしないために、素子
のリーク電流が少なくなる。
【0048】以上の本実施形態の窒化物半導体素子で
は、レーザ素子の構造として好ましい構造を示したが、
本実施形態ではn型の超格子層は活性層16から下のn
型窒化物半導体層領域(n型層側)に少なくとも1層有
していれば良く、またp型の超格子層も活性層16から
上のp型窒化物半導体層領域(p型層側)に少なくとも
1層有していれば良く、素子構成は特に規定するもので
はない。但し、前記超格子層はp層側に形成する場合は
キャリア閉じ込め層としてのp側クラッド層19に形成
し、n層側に形成する場合はn電極23が接した電流注
入層としてのnコンタクト層12、またはキャリア閉じ
込めとしてのn側クラッド層14として形成することが
素子のVf、しきい値を低下させる上で最も好ましい傾
向にある。
【0049】以上のように構成された実施形態2の窒化
物半導体素子では、各層が形成された後、水素を含まな
い雰囲気、例えば、窒素雰囲気中で、400℃以上、例
えば700℃でアニーリングを行うことが好ましく、こ
れによって、p型窒化物半導体層領域の各層をさらに低
抵抗化することができるので、これによって、さらにし
きい値電圧を低くすることができる。
【0050】また、実施形態の窒化物半導体素子では、
p側コンタクト層12の表面にNiとAuよりなるp電
極21がストライプ状に形成され、このp電極21に対
して左右対称にn側コンタクト層を露出させて、そのn
側コンタクト層表面のほぼ全面にn電極23を設けてい
る。このように、絶縁性基板を用いた場合p電極21の
両側に左右対称にn電極23を設ける構造は、しきい値
電圧を低くする上で非常に有利である。
【0051】なお、本実施形態では、リッジ部(ストラ
イプ状の電極)に垂直な方向で劈開した劈開面(共振器
面)にSiO2とTiO2よりなる誘電体多層膜を形成し
てもよい。
【0052】このように、本実施形態において、超格子
層は、活性層を挟設するn型領域又はp型領域に形成さ
れるキャリア閉じ込め層としてのクラッド層、活性層の
光ガイド層、若しくは電極が接して形成される電流注入
層として用いられるため、超格子層を構成する窒化物半
導体の平均バンドギャップエネルギーが活性層よりも大
きくなるように調整することが望ましい。
【0053】
【実施例】以下、本発明の一実施例を用いて本発明を更
に詳細に説明する。しかし本発明はこれに限定されるも
のではない。 [実施例1]本発明に係る実施例1は図3に示す窒化物
半導体素子(LD素子)の作成例であり、以下の手順で
作製される。まず、サファイア(C面)よりなる基板1
0を反応容器内にセットし、容器内を水素で十分置換し
た後、水素を流しながら、基板の温度を1050℃まで
上昇させ、基板のクリーニングを行う。続いて、温度を
510℃まで下げ、キャリアガスに水素、原料ガスにア
ンモニア(NH3)とTMG(トリメチルガリウム)と
を用い、基板10上にGaNよりなるバッファ層11を
約200オングストロームの膜厚で成長させる。
【0054】バッファ層11成長後、TMGのみ止め
て、温度を1050℃まで上昇させる。1050℃にな
ったら、同じく原料ガスにTMG、アンモニアガスを用
い、キャリア濃度1×1018/cm3アンドープGaNよ
りなる第2のバッファ層112を5μmの膜厚で成長さ
せる。第2のバッファ層112はInXAlYGa1-X-Y
N(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)で構成でき、その組
成は特に問うものではないが、好ましくはアンドープで
Al(Y値)が0.1以下のAlYGa1-YN、最も好ま
しくはアンドープのGaNとする。続いて、1050℃
でTMG、アンモニア、不純物ガスにシランガス(Si
H4)を用い、Siを1×1019/cm3ドープしたn型G
aNよりなるn側コンタクト層12を1μmの膜厚で成
長させる。このn側コンタクト層12は超格子で形成す
るとさらに好ましい。
【0055】次に、温度を800℃にして、原料ガスに
TMG、TMI(トリメチルインジウム)、アンモニ
ア、不純物ガスにシランガスを用い、Siを5×1018
/cm3ドープしたIn0.1Ga0.9Nよりなるクラック防
止層13を500オングストロームの膜厚で成長させ
る。
【0056】そして、温度を1050℃にして、TMA
(トリメチルアルミニウム)、TMG、アンモニア、シ
ランガスを用い、Siを5×1018/cm3ドープしたn
型Al0.2Ga0.8Nよりなる第1の層を20オングスト
ロームの膜厚で成長させ、続いて、TMA、シランを止
め、アンドープGaNよりなる第2の層を20オングス
トロームの膜厚で成長させる。そして、この操作をそれ
ぞれ100回繰り返し、総膜厚0.4μmの超格子層よ
りなるn側クラッド層14を成長させる。
【0057】続いて、1050℃でアンドープGaNよ
りなるn側光ガイド層15を0.1μmの膜厚で成長さ
せる。次に、TMG、TMI、アンモニア、シランガス
を用いて活性層16を成長させる。活性層16は温度を
800℃に保持して、まずSiを8×1018/cm3でド
ープしたIn0.2Ga0.8Nよりなる井戸層を25オング
ストロームの膜厚で成長させる。次にTMIのモル比を
変化させるのみで同一温度で、Siを8×1018/cm3
ドープしたIn0.01Ga0.99Nよりなる障壁層を50オ
ングストロームの膜厚で成長させる。この操作を2回繰
り返し、最後に井戸層を積層した総膜厚175オングス
トロームの多重量子井戸構造(MQW)の活性層16を
成長させる。
【0058】次に、温度を1050℃に上げ、原料ガス
にTMG、TMA、アンモニア、不純物ガスにCp2M
g(シクロペンタジエニルマグネシウム)を用い、活性
層よりもバンドギャップエネルギーが大きく、Mgを1
×1020/cm3ドープしたp型Al0.3Ga0.7Nよりな
るp側キャップ層17を300オングストロームの膜厚
で成長させる。続いて、1050℃で、バンドギャップ
エネルギーがp側キャップ層17よりも小さい、アンド
ープGaNよりなるp側光ガイド層18を0.1μmの
膜厚で成長させる。
【0059】続いて、TMG、TMA、アンモニア、C
p2Mgを用い、1050℃でMgを1×1020/cm3ド
ープしたp型Al0.2Ga0.8Nよりなる第1の層を20
オングストロームの膜厚で成長させ、続いてTMAのみ
を止め、Mgを1×1020/cm3ドープしたp型GaN
よりなる第2の層を20オングストロームの膜厚で成長
させる。そしてこの操作をそれぞれ100回繰り返し、
総膜厚0.4μmの超格子層よりなるp側クラッド層1
9を形成する。最後に、1050℃で、p側クラッド層
19の上に、Mgを2×1020/cm3ドープしたp型G
aNよりなるp側コンタクト層20を150オングスト
ロームの膜厚で成長させる。
【0060】反応終了後、温度を室温まで下げ、さらに
窒素雰囲気中、ウェーハを反応容器内において、700
℃でアニーリングを行い、p型層をさらに低抵抗化す
る。アニーリング後、ウェーハを反応容器から取り出
し、図3に示すように、RIE装置により最上層のp側
コンタクト層20と、p側クラッド層19とをエッチン
グして、4μmのストライプ幅を有するリッジ形状とす
る。
【0061】次にリッジ表面にマスクを形成し、図3に
示すように、ストライプ状のリッジに対して左右対称に
して、n側コンタクト層12の表面を露出させる。
【0062】次にp側コンタクト層20のストライプリ
ッジ最表面のほぼ全面にNiとAuよりなるp電極21
を形成する。一方、TiとAlよりなるn電極23をス
トライプ状のn側コンタクト層12のほぼ全面に形成す
る。
【0063】次に、図3に示すようにp電極21と、n
電極23との間に露出した窒化物半導体層の表面にSi
O2よりなる絶縁膜25を形成し、この絶縁膜25を介
してp電極21と電気的に接続したpパッド電極22、
及びnパッド電極24を形成する。以上のようにして、
n電極とp電極とを形成したウェーハを研磨装置に移送
し、ダイヤモンド研磨剤を用いて、窒化物半導体を形成
していない側のサファイア基板1をラッピングし、基板
の厚さを50μmとする。ラッピング後、さらに細かい
研磨剤で1μmポリシングして基板表面を鏡面状とす
る。
【0064】基板研磨後、研磨面側をスクライブして、
ストライプ状の電極に垂直な方向でバー状に劈開し、劈
開面に共振面を作製する。図2のように共振面等にSi
O2(屈折率は1.45)とTiO2(屈折率は2.5
8)よりなる誘電体多層膜(反射鏡)を膜厚0.109
μmで形成し、更にp側層多端面及び活性層端面にレジ
ストでマスクをして図2のようにn側層端面(光ガイド
層を除く)及び基板端面にスパッタリングにてCrより
なる不透光膜を膜厚500・で形成し、その後レジスト
膜を除去し、最後にp電極に平行な方向で、バーを切断
してレーザチップとした。次にチップをフェースアップ
(基板とヒートシンクとが対向した状態)でヒートシン
クに設置し、それぞれの電極をワイヤーボンディングし
て、室温でレーザ発振を試みたところ、室温において、
波長400nm、しきい値電流密度2.9kA/cm2、
しきい値電圧4.4Vで、ファーフィールドパターンは
レーザ光のスポットが1つであり、単一モードで集光性
が良好であった。
【0065】[実施例2]実施例1において、第2のバ
ッファ層112を成長させず、さらにn側コンタクト層
12をSiを1×1019/cm3ドープしたn型GaN単
一で2μm成長させ、n側クラッド層14をSiを1×
1019/cm3ドープしたn型Al0.2Ga0.8N単一で
0.4μm成長させ、p側クラッド層19をMgを1×
1020/m3ドープしたp型Al0.2Ga0.8N単一で0.
4μm成長させ、さらにp側コンタクト層20をMgを
2×1020/cm3ドープした単一のp型GaNを300
オングストローム成長させる他は実施例1と同様にして
レーザ素子を得た。実施例1と同様にレーザ発振させた
ところ、室温において、波長400nm、しきい値電流
密度3.2kA/cm2、しきい値電圧4.6Vで、ファ
ーフィールドパターンはレーザ光のスッポトが1つであ
り、単一モードで集光性が良好であった。
【0066】[実施例3]実施例1において、不透光膜
をNiからなる膜厚350・の膜とする他は実施例1と
同様にしてレーザ素子を得た。実施例1と同様にレーザ
発振させたところ、同様に良好なファーフィールドパタ
ーンが得られた。
【0067】[実施例4]実施例1において、不透光膜
をAlからなる膜厚1000・の膜とする他は実施例1
と同様にしてレーザ素子を得た。実施例1と同様にレー
ザ発振させたところ、同様に良好なファーフィールドパ
ターンが得られた。
【0068】[実施例5]実施例1において、不透光膜
の膜厚を700・とする他は実施例1と同様にしてレー
ザ素子を得た。実施例1と同様にレーザ発振させたとこ
ろ、同様に良好なファーフィールドパターンが得られ
た。
【0069】[比較例1]実施例1において、共振面の
n側層及び基板の各端面に不透光膜を形成しない他は同
様にして行った。その結果、ファーフィールドパターン
は主ビームのスッポトの下に複数のその他の小さいにス
ッポトが見られ、活性層端面以外から不要な光が放射さ
れていることが確認された。また主ビームの上にもかす
かな小さいスッポトが見られたが実用するには差し支え
ない程度であった。
【0070】
【発明の効果】本発明の窒化物半導体レーザ素子は、レ
ーザ光のファーフィールドパターン形状が良好で、単一
モードのレーザ光が得られる窒化物半導体レーザ素子を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の共振面に不透光膜が形成されていない窒
化物半導体の模式的断面図である。
【図2】本発明に係る一実施形態である共振面に不透光
膜が形成されている窒化物半導体の模式的断面図であ
る。
【図3】本発明に係るの一実施形態である共振面に対し
垂直に切断した窒化物半導体素子の模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・基板 2・・・・n側GaN層 3・・・・n側クラッド層 4・・・・活性層 5・・・・p側クラッド層 6・・・・p側コンタクト層 101・・・・共振面 102・・・・n側層端面 103・・・・p側層端面 104、113・・・・活性層端面 201・・・・n側層 202・・・・p側層 203・・・・反射鏡 204、205・・・・不透光膜 10・・・・基板 11・・・・バッファ層 112・・・・第2のバッファ層 12・・・・n側コンタクト層 13・・・・クラック防止層 14・・・・n側クラッド層(超格子層) 15・・・・n側光ガイド層 16・・・・活性層 17・・・・キャップ層 18・・・・p側光ガイド層 19・・・・p側クラッド層(超格子層) 20・・・・p側コンタクト層 21・・・・p電極 22・・・・pパッド電極 23・・・・n電極 24・・・・nパッド電極 25・・・・絶縁膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する活性層端面を共振面とす
    る窒化物半導体レーザ素子において、少なくとも一方の
    共振面の活性層端面以外の端面に不透光膜が形成されて
    なることを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 前記共振面の活性層端面以外の端面がn
    側層端面であることを特徴とする請求項1に記載の窒化
    物半導体レーザ素子。
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JP2008218865A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザ装置

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