JP2003060163A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JP2003060163A
JP2003060163A JP2001246106A JP2001246106A JP2003060163A JP 2003060163 A JP2003060163 A JP 2003060163A JP 2001246106 A JP2001246106 A JP 2001246106A JP 2001246106 A JP2001246106 A JP 2001246106A JP 2003060163 A JP2003060163 A JP 2003060163A
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film
insulating film
polycrystalline silicon
interlayer insulating
forming
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Takuya Futase
卓也 二瀬
Masaki Ito
雅樹 伊藤
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路装置の製造歩留まりの向上を
図る。 【解決手段】 半導体集積回路装置の製造方法におい
て、半導体ウエハの主面上に多結晶シリコン膜を成膜す
る工程と、前記多結晶シリコン膜を所定の形状に加工す
る工程と、前記多結晶シリコン膜の上層に多層配線層を
形成する工程とを有し、更に、前記多結晶シリコン膜の
成膜時において前記半導体ウエハの主面と向かい合う他
の主面に成膜された他の多結晶シリコン膜を除去する工
程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造技術に関し、特に、DRAM(DynamicRando
m Access Memory)と論理演算回路とをワンチップ上
に搭載したシステムオンチップに適用して有効な技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディア、情報通信などの
最先端技術分野においては、マイクロコンピュータ、D
RAM、ASIC(Application Specific Integrat
d Circuit)、フラッシュメモリなどをワンチップ内に
混載したシステムオンチップ構造を実現することによっ
て、データ転送速度の高速化、省スペース化(高実装密
度化)、低消費電力化を図る動きが活発になっている。
【0003】一方、DRAMのメモリセルは、半導体基
板の一主面上にマトリックス上に配置された複数のワー
ド線と複数のビット線との交差部に配置され、一つのメ
モリセル選択用MISFET(Metal Insulator Sem
iconductor Field EffectTransistor)と、これに直
列に接続された一つの情報蓄積用容量素子とで構成され
ている。メモリセル選択用MISFETは、主に、チャ
ネル形成領域、ワード線と一体に形成されたゲート電
極、ソース,ドレインを構成する一対の半導体領域等を
有する構成になっている。ビット線はメモリセル選択用
MISFETの一方の半導体領域と電気的に接続され、
情報蓄積用容量素子はメモリセル選択用MISFETの
他方の半導体領域と電気的に接続されている。このよう
なDRAMのモリセルにおいては、種々な構造のものが
提案されているが、高集積化に伴うセル面積の縮小に好
適なメモリセルとして、ビット線の上層に情報蓄積用容
量素子を配置したCOB(apacitor ver itline)
構造のメモリセルが主流となりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、COB構
造のメモリセルを有するDRAMと、論理演算回路とを
混載したシステムLSI(Large Scale Integrated
Circuit)について検討した結果、以下の問題点を見出
した。
【0005】DRAM及び論理演算回路を混載するシス
テムLSIでは、DRAMのメモリセルを形成した後、
例えば5層の配線層を使って論理演算回路を形成してい
る。
【0006】COB構造のメモリセルは、メモリセル選
択用MISFETの上層に層間絶縁膜を介在してビット
線が形成され、更にビット線の上層に層間絶縁膜を介在
して情報蓄積用容量素子が形成された構成となっている
ため、メモリセル選択用MISFETと情報蓄積用容量
素子との電気的な接続は、メモリセル選択用MISFE
Tとビット線との間の層間絶縁膜に埋め込まれた第1の
導電性プラグ、並びにビット線と情報蓄積用容量素子と
の間の層間絶縁膜に埋め込まれた第2の導電性プラグを
介在して行われている。第1及び第2の導電性プラグ
は、半導体ウエハの主面上に層間絶縁膜を形成し、その
後、層間絶縁膜に接続孔を形成し、その後、接続孔の内
部を埋め込むようにして層間絶縁膜上に導電膜を形成
し、その後、接続孔の内部に導電膜が残るように層間絶
縁膜上の導電膜を選択的に除去することによって形成さ
れる。
【0007】第1及び第2の導電性プラグの形成、並び
にメモリセル選択用MISFETのゲート電極の形成に
おいては、例えば、抵抗値を低減する不純物が導入され
た多結晶シリコン膜が用いられている。また、層間絶縁
膜の形成においては、例えば酸化シリコン膜が用いられ
ている。
【0008】量産ラインにおける多結晶シリコン膜並び
に酸化シリコン膜は、半導体ウエハのスループットの向
上を図るため、一般的に、成膜室(炉体)の中に複数の
半導体ウエハをその厚さ方向(板厚方向)に所定の間隔
を置いて配置するバッチ式のCVD(Chemical Vapor
Deposition)装置によって成膜される。従って、半導
体ウエハの主面側に多結晶シリコン膜並びに酸化シリコ
ン膜を成膜する際、半導体ウエハの主面と向かい合う裏
面(他の主面)側にも多結晶シリコン膜並びに酸化シリ
コン膜が成膜される。
【0009】半導体ウエハの主面側における多結晶シリ
コン膜は所定の形状に加工されるが、半導体ウエハの裏
面側における多結晶シリコン膜は加工されないため、半
導体ウエハの裏面側における多結晶シリコン膜の膜収縮
力による影響で、半導体ウエハの主面側が凸となる反り
が半導体ウエハに生じる。また、このような半導体ウエ
ハの反りは、メモリセルを形成した後、論理演算回路を
形成するための多層配線層における層間絶縁膜の応力に
よっても生じる。
【0010】図17は、8インチ口径の半導体ウエハを
用いてシステムLSIの所定の工程を施した後の半導体
ウエハの反り量を示す図である。図17において、横軸
は各工程であり、SNCTは第2の導電性プラグを形成
した時点、層間1はメモリセル形成後の第1層目の層間
絶縁膜を形成した時点、層間2はメモリセル形成後の第
2層目の層間絶縁膜を形成した時点、層間3はメモリセ
ル形成後の第3層目の層間絶縁膜を形成した時点、層間
4はメモリセル形成後の第4層目の層間絶縁膜を形成し
た時点、層間5はメモリセル形成後の第5層目の層間絶
縁膜を形成した時点である。
【0011】図17に示すように、第2の導電性プラグ
(SNCT)を形成した時点で既に+120μmの反り
が半導体ウエハに生じており、第4層目及び第5層目の
層間絶縁膜を形成した時点での半導体ウエハの反りはパ
ターン露光でのフォーカスマージンの許容範囲(150
μm以下)を超えている。半導体ウエハの反りがパター
ン露光でのフォーカスマージンを超えた場合、フォトレ
ジストパターンに不良が生じ易くなるため、システムL
SIの製造歩留まりが低下する。また、応力により、膜
剥がれ等も懸念される。
【0012】本発明の目的は、半導体集積回路装置の製
造歩留まりの向上を図ることが可能な技術を提供するこ
とにある。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。 (1)半導体集積回路装置の製造方法において、半導体
ウエハの主面上に多結晶シリコン膜を成膜する工程と、
前記多結晶シリコン膜を所定の形状に加工する工程と、
前記多結晶シリコン膜の上層に多層配線層を形成する工
程とを有し、更に、前記多結晶シリコン膜の成膜時にお
いて前記半導体ウエハの一主面と向かい合う他の主面に
成膜された他の多結晶シリコン膜を除去する工程を有す
る。 (2)前記手段(1)に記載の半導体集積回路装置の製
造方法において、前記多結晶シリコン膜を成膜する工程
は、複数回行われる。 (3)前記手段(1)に記載の半導体集積回路装置の製
造方法において、前記多結晶シリコン膜を成膜する工程
は、絶縁膜に形成された接続孔の内部を埋め込むように
して前記絶縁膜上に前記多結晶シリコン膜を成膜する工
程であり、前記多結晶シリコン膜を所定の形状に加工す
る工程は、前記接続孔の内部に前記多結晶シリコン膜が
残るように前記絶縁膜上における前記多結晶シリコン膜
を除去する工程である。 (4)前記手段(1)に記載の半導体集積回路装置の製
造方法において、前記多層配線層を形成する工程は、絶
縁膜を成膜する工程と、前記絶縁膜上に導電膜を成膜す
る工程と、前記導電膜を所定の形状に加工して配線を形
成する工程とを含む。 (5)前記手段(1)に記載の半導体集積回路装置の製
造方法において、前記他の多結晶シリコン膜を除去する
工程は、枚葉洗浄装置を用いたウエットエッチング法で
選択的に行う工程である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、発明の実施の形態を
説明するための全図において、同一機能を有するものは
同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0016】本実施形態では、DRAM及び論理演算回
路を混載したシステムLSIに本発明を適用した例につ
いて説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施形態であるシステ
ムLSIが形成された半導体ウエハの平面図であり、図
2は前記システムLSIの概略構成を示すブロック図で
あり、図3は前記システムLSIの要部断面図であり、
図4は図3の一部を拡大した断面図である。
【0018】図1に示すように、本実施形態のシステム
LSIは、半導体ウエハ1の主面(素子形成面)に設定
された複数のチップ形成領域2aの夫々に形成されてい
る。複数のチップ形成領域2aは、ダイシング領域2b
で周囲を規定され、互いに離間する状態で行列状に配置
されている。半導体ウエハ1としては、例えばp型で比
抵抗が10Ωcm程度の単結晶シリコン基板(半導体基
板)からなる半導体ウエハを用いている。
【0019】本実施形態のシステムLSIは、図2に示
すように、DRAMメモリアレイDMAY、センスアン
プSA、制御回路CONTからなるDRAM部と、高速
論理演算を行う論理演算回路部LOGIC(例えば、プ
ロセッサCPUやASIC)と、バッファ機能の入出力
制御部I/Oとを有する構成となっている。
【0020】DRAMメモリセルアレイDMAYには、
1ビットの情報を記憶するメモリセルが行列状に複数個
配置され、更に行方向に延在する複数本のワード線及び
列方向に延在する複数本のビット線が配置されている。
【0021】図3及び図4に示すように、メモリセル
は、一つのメモリセル選択用MISFET−Qsと、こ
れに直列に接続された一つの情報蓄積用容量素子Cとで
構成されている。メモリセル選択用MISFET−Qs
は、半導体ウエハ1の主面のチップ形成領域2aにおい
て、DRAM部の素子形成領域に形成されている。素子
形成領域は、素子分離領域3で区画されている。素子分
離領域3は、例えば半導体ウエハ1の主面に形成された
溝の内部に酸化シリコン膜を埋め込んだ構成になってい
る。素子形成領域にはp型ウエル領域4が形成されてい
る。
【0022】メモリセル選択用MISFET−Qsは、
主に、チャネル形成領域、ゲート絶縁膜5、ゲート電極
6a、ソース,ドレインを構成する一対のn型半導体領
域9a及び一対のn型半導体領域14を有する構成とな
っている。n型半導体領域9aはゲート電極6aに対し
て自己整合で形成され、n型半導体領域14はゲート電
極6aの側壁に設けられた窒化シリコン膜10からなる
サイドウォールスペーサに対して自己整合で形成されて
いる。n型半導体領域14はn型半導体領域9aよりも
高い不純物濃度で形成されている。
【0023】メモリセル選択用MISFET−Qsの上
層には層間絶縁膜11を介在してビット線BLが配置さ
れ、ビット線BLの上層には層間絶縁膜15を介在して
情報蓄積用容量素子Cが配置されている。即ち、本実施
形態のメモリセルはCOB構造になっている。
【0024】情報蓄積用容量素子Cは、下部電極20、
誘電体膜21、上部電極22の夫々を順次積み重ねた構
成になっており、層間絶縁膜15の上層の層間絶縁膜1
8に埋め込まれるようにして設けられている。
【0025】メモリセル選択用MISFET−Qsの一
方のn型半導体領域14はビット線BLと電気的に接続
され、他方のn型半導体領域14は情報蓄積用容量素子
Cの下部電極20と電気的に接続されている。メモリセ
ル選択用MISFET−Qsの一方のn型半導体領域1
4とビット線BLとの電気的な接続は、層間絶縁膜11
に埋め込まれた導電性プラグ13を介在して行われてい
る。メモリセル選択用MISFET−Qsの他方のn型
半導体領域14と情報蓄積用容量素子Cの下部電極20
との電気的な接続は、層間絶縁膜11に埋め込まれた導
電性プラグ13、並びに層間絶縁膜15に埋め込まれた
導電プラグ17を介在して行われている。
【0026】半導体ウエハ1の一主面の各チップ形成領
域2aにおいて、論理演算回路部の素子形成領域には、
nチャネル導電型MISFET−Qnが形成されてい
る。nチャネル導電型MISFET−Qnは、主に、チ
ャネル形成領域、ゲート絶縁膜5、ゲート電極6b、ソ
ース,ドレインを構成する一対のn型半導体領域9b及
び一対のn型半導体領域23を有する構成となってい
る。n型半導体領域9bはゲート電極6bに対して自己
整合で形成され、n型半導体領域23はゲート電極6b
の側壁に設けられた窒化シリコン膜10からなるサイド
ウォールスペーサに対して自己整合で形成されている。
n型半導体領域23はn型半導体領域9bよりも高い不
純物濃度で形成されている。
【0027】nチャネル導電型MISFET−Qnは、
その上層に形成された層間絶縁膜24によって覆われて
いる。層間絶縁膜24は、DRAM部及び論理演算回路
部を覆うようにして形成されている。この層間絶縁膜2
4は、DRAM部のメモリセルを形成した後に形成され
る。本実施形態のシステムLSIでは、DRAMのメモ
リセルを形成した後、例えば5層の配線層を使って論理
演算回路を形成している。
【0028】層間絶縁膜24の上層には配線27が形成
されている。配線27はその上層に形成された層間絶縁
膜28で覆われている。層間絶縁膜28の上層には配線
31が形成され、配線31はその上層に形成された層間
絶縁膜32で覆われている。層間絶縁膜32の上層には
配線35が形成され、配線35はその上層に形成された
層間絶縁膜36で覆われている。層間絶縁膜36の上層
には配線39が形成され、配線39はその上層に形成さ
れた層間絶縁膜40で覆われている。層間絶縁膜40の
上層には配線43が形成され、配線43は図示していな
いがその上層に形成された最終保護膜で覆われている。
即ち、本実施形態のシステムLSIは、これに限定され
ないが、DRAM部のメモリセルを形成した後、例えば
5層の配線層を使って論理演算回路部を形成している。
【0029】nチャネル導電型MISFET−Qnの一
方のn型半導体領域23は、層間絶縁膜24に埋め込ま
れた導電性プラグ26を介在して配線27と電気的に接
続されている。配線27は層間絶縁膜28に埋め込まれ
た導電性プラグ30を介在して配線31と電気的に接続
されている。配線31は層間絶縁膜32に埋め込まれた
導電性プラグ34を介在して配線35と電気的に接続さ
れている。配線35は層間絶縁膜36に埋め込まれた導
電性プラグ38を介在して配線39と電気的に接続され
ている。配線39は層間絶縁膜40に埋め込まれた導電
性プラグ42を介在して配線43と電気的に接続されて
いる。導電性プラグ26、30、34、38、42の夫
々は、夫々の層間絶縁膜に形成された接続孔(25、2
9、33、37、41)の内部に埋め込まれている。
【0030】次に、本実施形態のシステムLSIの製造
について、図5乃至図14を用いて説明する。図5乃至
図11はシステムLSIの製造工程中における要部断面
図であり、図12はシステムLSIの製造に用いられる
洗浄装置の概略構成を示す概略断面図であり、図13は
前記洗浄装置のステージを示す平面図であり、図14は
前記洗浄装置のウエハ保持方法を示す概略断面図であ
る。
【0031】まず、半導体ウエハ1を準備し、その後、
図5に示すように、半導体ウエハ1の主面に設定された
複数のチップ形成領域2aの夫々に、素子形成領域を区
画する素子分離領域3を形成し、その後、半導体ウエハ
1の主面の各チップ形成領域2aにp型ウエル領域4を
形成する。素子分離領域3は、半導体ウエハ1の主面に
ドライエッチング法で溝を形成し、その後、溝の内部を
含む半導体ウエハ1の主面上にCVD装置で酸化シリコ
ン膜を成膜し、その後、溝の内部に酸化シリコン膜が残
るように酸化シリコン膜を化学機械研磨(Chemical M
echanical Polishing:CMP)法で研磨することによ
って形成される。p型ウエル領域4は、半導体ウエハ1
の主面に不純物として例えばP(リン)をイオン打ち込
み法で導入し、その後、アニールを施して不純物を拡散
させることによって形成される。
【0032】次に、半導体ウエハ1にウエット酸化処理
を施して、半導体ウエハ1の主面の素子形成領域に酸化
シリコン膜からなるゲート絶縁膜5を形成する。
【0033】次に、半導体ウエハ1の主面の各チップ形
成領域2aにおいて、DRAM部における素子形成領域
のゲート絶縁膜5上に、ワード線WLと一体化されたゲ
ート電極6aを形成すると共に、論理演算回路部におけ
る素子形成領域のゲート絶縁膜5上にゲート電極6bを
形成する。これらのゲート電極(6a,6b)は、例え
ば、リンなどの不純物が導入された多結晶シリコン膜を
半導体ウエハ1の主面上の全面にCVD装置で成膜し、
その後、多結晶シリコン膜上にWN(窒化タングステ
ン)膜とW(タングステン)膜とをスパッタリング装置
で成膜し、その後、W膜上に窒化シリコン膜8をCVD
装置で成膜し、その後、フォトレジスト膜をマスクにし
て、これらの膜をドライエッチングすることによって形
成される。
【0034】この工程において、半導体ウエハ1のスル
ープットの向上を図るため、多結晶シリコン膜及び窒化
シリコン膜8は、成膜室(炉体)の中に複数の半導体ウ
エハ1をその厚さ方向に所定の間隔を置いて配置するバ
ッチ式のCVD装置で成膜される。バッチ式のCVD装
置の場合、半導体ウエハ1の主面と向かい合う裏面(他
の主面)側にも多結晶シリコン膜及び窒化シリコン膜8
が成膜される。
【0035】次に、ゲート電極6aの両側におけるp型
ウエル領域4に低不純物濃度の一対のn型半導体領域9
aを形成すると共に、ゲート電極6bの両側におけるp
型ウエル領域4に低不純物濃度の一対のn型半導体領域
9bを形成する。n型半導体領域9a,9bは、p型ウ
エル領域4に不純物として例えば砒素(As)をイオン
打ち込み法で導入することによって形成される。n型半
導体領域9aはゲート電極6aに対して自己整合で形成
され、n型半導体領域9bはゲート電極6bに対して自
己整合で形成される。
【0036】次に、図5に示すように、半導体ウエハ1
の主面上の全面に層間絶縁膜として例えば窒化シリコン
膜10をCVD装置で成膜する。この工程において、窒
化シリコン膜10はバッチ式のCVD装置で成膜され
る。従って、半導体ウエハ1の裏面側にも窒化シリコン
膜10が成膜される。
【0037】次に、半導体ウエハ1の主面上の全面に例
えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜11をCVD装
置で成膜し、その後、層間絶縁膜11の表面をCMP法
で平坦化する。
【0038】次に、フォトレジスト膜(図示せず)をマ
スクにして、図6に示すように、n型半導体領域9aの
上部における層間絶縁膜11及び窒化シリコン膜10を
ドライエッチングして接続孔(コンタクトホール)12
を形成し、その後、図7に示すように、接続孔12の内
部に多結晶シリコン膜からなる導電性プラグ13を形成
する。導電性プラグ13は、例えば、接続孔12の内部
を埋め込むようにして層間絶縁膜11の上層に、リンな
どの不純物が導入された多結晶シリコン膜をCVD装置
で成膜し、その後、接続孔12の内部に多結晶シリコン
膜が残るように層間絶縁膜11の上部における多結晶シ
リコン膜をCMP法(若しくはエッチバック法)で除去
することによって形成される。この工程において、導電
性プラグ13の形成に用いられる多結晶シリコン膜は、
バッチ式のCVD装置で成膜される。従って、半導体ウ
エハ1の裏面側にも多結晶シリコン膜が成膜される。
【0039】次に、半導体ウエハ1にアニール処理を施
し、導電性プラグ13を構成する多結晶シリコン膜中の
不純物(例えばリン)を半導体ウエハ1(n型半導体領
域9a)に拡散させて高不純物濃度の一対のn型半導体
領域14を形成する。このn型半導体領域14は、ゲー
ト電極6aの側壁に残存する窒化シリコン膜10に対し
て自己整合で形成される。ここまでの工程により、DR
AMのメモリセルを構成するnチャネル導電型のメモリ
セル選択用MISFET−Qsが形成される。
【0040】次に、図7に示すように、層間絶縁膜11
の上層に、導電性プラグ13を介在してメモリセル選択
用MISFET−Qsの一方のn型半導体領域14と電
気的に接続されるビット線BLを形成する。ビット線B
Lは、例えば層間絶縁膜11の上層にスパッタリング装
置でW膜を成膜し、その後、フォトレジスト膜をマスク
にしてW膜をドライエッチングすることによって形成さ
れる。
【0041】次に、層間絶縁膜11の上部に、例えば酸
化シリコン膜からなる層間絶縁膜15をCVD装置で成
膜し、その後、層間絶縁膜15をドライエッチングし
て、メモリセル選択用MISFET−Qsの他方のn型
半導体領域14と電気的に接続された導電性プラグ13
の上部に接続孔(スルーホール)16を形成し、その
後、図8に示すように、接続孔16の内部に導電性プラ
グ17を形成する。導電性プラグ17は、例えば、接続
孔16の内部を埋め込むようにして層間絶縁膜15の上
層に、リンなどの不純物が導入された多結晶シリコン膜
をCVD装置で成膜し、その後、接続孔16の内部に多
結晶シリコン膜が残るように層間絶縁膜15の上部にお
ける多結晶シリコン膜をCMP法(若しくはエッチバッ
ク法)で除去することによって形成される。この工程に
おいて、導電性プラグ17の形成に用いられる多結晶シ
リコン膜は、バッチ式のCVD装置で成膜される。従っ
て、半導体ウエハ1の裏面側にも多結晶シリコン膜が成
膜される。
【0042】次に、情報蓄積用容量素子を形成する工程
に先立ち、半導体ウエハ1の裏面側に成膜された不要な
膜をウエットエッチングによって除去する。この不要な
膜の除去は、図12乃至図14に示すベルヌーイチャッ
ク枚葉洗浄装置を用いて行う。
【0043】図12及び図13に示すように、ベルヌー
イチャック枚葉洗浄装置50の処理室51の中央部に
は、半導体ウエハ1を載置するステージ52が設置され
ている。ステージ52の上面には半導体ウエハ1の側面
と接触する4本のピン53が等間隔で配置されている。
これらのピン53は、それ自体が水平面内で回転できる
ようになっている。半導体ウエハ1は、これらのピン5
3に挟まれることにより、その主面と向かい合う裏面を
上に向けた状態で水平に保持される。ピン53によって
支持された半導体ウエハ1は、ピン53と接触している
側面の4点を除き、ステージ52とは非接触状態とな
る。
【0044】処理室51の下方には、ステージ52を水
平面内で回転させる駆動部54と、窒素などの不活性ガ
スが充填されたガス供給部55とが設置されている。ガ
ス供給部内の窒素ガスは、ステージ52の下部の配管5
6を通してステージ52の上面に供給される。
【0045】図14に示すように、ステージ52の上面
に配置された4本のピン53は、半導体ウエハ1から離
れる方向に水平移動できるようになっている。半導体ウ
エハ1を4本のピン53で保持するときは、予めこれら
のピン53を半導体ウエハ1から離れる位置に移動させ
ておき、まず半導体ウエハ1の下面に窒素ガスを供給す
ることによって半導体ウエハ1を浮遊させ、この状態で
半導体ウエハ1の側面にピン53を押し付ける。
【0046】ステージ52の上方には、洗浄槽58が設
置されている。洗浄槽58の内部には、半導体ウエハ1
の側面や裏面に成膜された膜を除去するための洗浄液5
7が充填されている。この洗浄液57は、ノズル59を
通して半導体ウエハ1の上面(裏面)に供給され、ピン
53に保持された状態で回転する半導体ウエハ1の裏面
を洗浄する。
【0047】洗浄液57としては、図15に示すエッチ
ングレートを有するフッ硝酸液(50%HF:69.5
%HNO3=1:8)を用いる。図15において、50
%HFと69%HNO3を混合し、フッ硝酸全体に対す
るフッ酸の容量%を横軸にとり、縦軸に25℃における
各種膜のエッチングレート(nm/min)を示す。1:8の
フッ硝酸液では、多結晶シリコン(Poly Si)膜は5
000nm/minのエッチングレートを持ち、窒化シリコン
(Si)膜は2.7nm/minであり、選択比は20
00以上を確保している。
【0048】この1:8のフッ硝酸液により、半導体ウ
エハ1の裏面側に成膜された多結晶シリコン膜及び酸化
シリコン膜を選択的に除去する。なお、半導体ウエハ1
の裏面側には、窒化シリコン膜10の成膜時において成
膜された窒化シリコン膜が存在する。従って、半導体ウ
エハ1の裏面側に成膜された多結晶シリコン膜及び酸化
シリコン膜を選択的に除去する際、この窒化シリコン膜
をエッチングストッパ膜として使用する。
【0049】次に、図9に示すように、層間絶縁膜15
の上部に、例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜1
8を形成し、その後、層間絶縁膜18の表面をCMP法
(若しくはエッチバック法)で平坦化する。
【0050】次に、フォトレジスト膜(図示せず)をマ
スクにして、情報蓄積用容量素子が接続される導電性プ
ラグ17の表面を露出させるようにエッチングにより層
間絶縁膜18に開口19を形成し、その後、開口19の
側壁に沿って下部電極(蓄積電極)20を形成する。下
部電極20は、例えばW膜をCVD装置若しくはスパッ
タリング装置で成膜し、フォトレジスト膜をマスクにし
たエッチングでパターンニングすることによって形成さ
れる。
【0051】次に、下部電極20の上部に誘電体膜21
を形成する。誘電体膜21は、例えば、非晶質の酸化タ
ンタル(Ta)膜をCVD装置で成膜した後、熱
酸化処理を施して酸化タンタル膜を結晶化することによ
って形成される。この工程において、誘電体膜21であ
る酸化タンタル膜はバッチ式のCVD装置で成膜され
る。従って、半導体ウエハ1の裏面側にも酸化タンタル
膜が成膜される。
【0052】次に、誘電体膜21の上部に上部電極22
を形成する。上部電極22は、例えば、TiN膜をスパ
ッタリング装置で成膜し、フォトレジスト膜をマスクに
したエッチングでパターンニングすることによって形成
される。ここまでの工程により、情報蓄積用容量素子Q
が形成されると共に、メモリセル選択用MISFET−
Qsと情報蓄積用容量素子Qとの直列接続からなるメモ
リセルが形成される。
【0053】次に、半導体ウエハ1の主面の各チップ形
成領域2aにおいて、図10に示すように、論理演算回
路部における層間絶縁膜(18,15,11)を選択的
に除去する。この層間絶縁膜(18,15,11)の除
去は、DRAM部をフォトレジスト膜SRで覆い、その
後、フォトレジスト膜SRをマスクにして層間絶縁膜
(18,15,11)に順次エッチングを施すことによ
って行われる。なお、この層間絶縁膜のエッチングは、
下地の窒化シリコン膜10の表面で止める。
【0054】次に、論理演算回路部における窒化シリコ
ン膜10に例えばRIE(Reactive Ion Etching )
等の異方性エッチングを施して、ゲート電極6bの側壁
に窒化シリコン膜10からなるサイドウォールスペーサ
を形成する。
【0055】次に、フォトレジスト膜SRをマスクにし
て、ゲート電極6bの両側におけるp型ウエル領域4に
高不純物濃度の一対のn型半導体領域23を形成する。
n型半導体領域23は、p型ウエル領域4に不純物とし
て例えば砒素(As)をイオン打ち込み法で導入するこ
とによって形成される。このn型半導体領域23は、ゲ
ート電極6bの側壁に残存する窒化シリコン膜10(サ
イドウォールスペーサ)に対して自己整合で形成され
る。ここまでの工程により、論理演算回路を構成するn
チャネル導電型MISFET−Qnが形成される。
【0056】次に、図11に示すように、半導体ウエハ
1の主面上の全面に層間絶縁膜24を形成する。この層
間絶縁膜24は、スピン塗布法によって論理演算回路部
を埋め込むように塗布されたスピンオングラス膜で形成
される。
【0057】次に、層間絶縁膜24に、n型半導体領域
23の一部分を露出させる接続孔25をドライエッチン
グ法で形成し、その後、接続孔25の内部に導電性プラ
グ26を形成する。導電性プラグ26は、例えば、接続
孔25の内部を含む層間絶縁膜24の上部に薄いTiN
膜をスパッタリング装置で成膜し、その後、接続孔25
の内部を埋め込むようにしてTiN膜の上部にW膜をC
VD装置若しくはスパッタリング装置で成膜し、その
後、接続孔26の内部にW膜及びTiN膜が残るように
層間絶縁膜24の上部におけるW膜及びTiN膜を除去
することによって形成される。
【0058】次に、論理演算回路部を構成する第1層目
の配線として、図11に示すように、層間絶縁膜24の
上部に配線27を形成する。この第1層目の配線27は
層間絶縁膜24の上部に導電膜を形成し、その後、導電
膜にパターンニングを施すことによって形成される。
【0059】次に、配線27上を含む層間絶縁膜24の
上部に例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜28を
CVD装置で成膜し、その後、層間絶縁膜28の表面を
CMP法で平坦化し、その後、第1層目の配線27の一
部分を露出させる接続孔29を形成し、その後、接続孔
29の内部に導電性プラグ30を形成する。導電性プラ
グ30は、導電性プラグ26と同様の方法で形成され
る。
【0060】次に、論理演算回路を構成する第2層目の
配線として、図3及び図4に示すように、層間絶縁膜2
8の上部に配線31を形成する。この第2層目の配線3
1は層間絶縁膜28の上部に導電膜を形成し、その後、
導電膜にパターンニングを施すことによって形成され
る。
【0061】次に、配線31上を含む層間絶縁膜28の
上部に例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜32を
CVD装置で成膜し、その後、層間絶縁膜32の表面を
CMP法で平坦化し、その後、第2層目の配線31の一
部分を露出させる接続孔33を形成し、その後、接続孔
33の内部に導電性プラグ34を形成する。導電性プラ
グ34は、導電性プラグ26と同様の方法で形成され
る。
【0062】次に、論理演算回路を構成する第3層目の
配線として、図3に示すように、層間絶縁膜32の上部
に配線35を形成する。この第3層目の配線35は層間
絶縁膜32の上部に導電膜を形成し、その後、導電膜に
パターンニングを施すことによって形成される。
【0063】次に、配線35上を含む層間絶縁膜32の
上部に例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜36を
CVD装置で成膜し、その後、層間絶縁膜36の表面を
CMP法で平坦化し、その後、第3層目の配線35の一
部分を露出させる接続孔37を形成し、その後、接続孔
37の内部に導電性プラグ38を形成する。導電性プラ
グ38は、導電性プラグ26と同様の方法で形成され
る。
【0064】次に、論理演算回路を構成する第4層目の
配線として、図3に示すように、層間絶縁膜36の上部
に配線39を形成する。この第4層目の配線39は層間
絶縁膜36の上部に導電膜を形成し、その後、導電膜に
パターンニングを施すことによって形成される。
【0065】次に、配線39上を含む層間絶縁膜36の
上部に例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜40を
CVD装置で成膜し、その後、層間絶縁膜40の表面を
CMP法で平坦化し、その後、第4層目の配線39の一
部分を露出させる接続孔41を形成し、その後、接続孔
41の内部に導電性プラグ42を形成する。導電性プラ
グ42は、導電性プラグ26と同様の方法で形成され
る。
【0066】次に、論理演算回路を構成する第5層目の
配線として、図3に示すように、層間絶縁膜40の上部
に配線43を形成する。この第5層目の配線43は層間
絶縁膜40の上部に導電膜を形成し、その後、導電膜に
パターンニングを施すことによって形成される。
【0067】次に、配線43上を含む層間絶縁膜40の
上部に最終保護膜を形成し、その後、最終保護膜にボン
ディング開口等を形成することにより、本実施形態のシ
ステムLSIがほぼ完成する。
【0068】図16は、半導体ウエハ1を用いてシステ
ムLSIの所定の工程を施した後の半導体ウエハ1の反
り量を示す図である。図16において、横軸は各工程で
あり、SNCTは導電性プラグ17を形成した時点、層
間1はメモリセル形成後の第1層目の層間絶縁膜24を
形成した時点、層間2はメモリセル形成後の第2層目の
層間絶縁膜28を形成した時点、層間3はメモリセル形
成後の第3層目の層間絶縁膜32を形成した時点、層間
4はメモリセル形成後の第4層目の層間絶縁膜36を形
成した時点、層間5はメモリセル形成後の第5層目の層
間絶縁膜40を形成した時点である。また、図16にお
いて、符号Aは、メモリセル形成工程における導電性プ
ラグ17を形成した後、半導体ウエハ1の裏面側におけ
る不要な膜(多結晶シリコン膜)の除去を行った本実施
形態のデータであり、符号Bは、半導体ウエハ1の裏面
側における不要な膜(多結晶シリコン膜)の除去を行わ
なかった従来のデータである。
【0069】図16に示すように、半導体ウエハ1の裏
面側における多結晶シリコン膜を除去することにより、
半導体ウエハ1の反りが50μm低減し、メモリセル形
成後の論理演算回路形成工程における半導体ウエハ1の
反り量も全体的に50μm低減し、第4層目の層間絶縁
膜36及び第5層目の層間絶縁膜40を形成した時点で
の半導体ウエハ1の許容反り量(パターンニング露光で
のフォーカスマージンの許容範囲(150μm以下))
を満足することができた。
【0070】このように本実施形態によれば、以下の効
果が得られる。 (1)システムLSIの製造において、半導体ウエハ1
の主面上に多結晶シリコン膜をバッチ式CVD装置で成
膜する工程と、前記多結晶シリコン膜を所定の形状に加
工する工程と、前記多結晶シリコン膜の上層に多層配線
層を形成する工程とを有し、更に、前記多結晶シリコン
膜の成膜時において前記半導体ウエハ1の一主面と向か
い合う裏面(他の主面)に成膜された他の多結晶シリコ
ン膜を除去する工程を有する。これにより、半導体ウエ
ハ1の裏面側における多結晶シリコン膜の膜収縮力によ
る影響で半導体ウエハ1に生じる反りを実質的に排除で
きるので、製造プロセスにおける半導体ウエハ1の反り
量を小さくすることができる。 (2)システムLSIの製造において、導電性プラグ1
7を形成した後であって、層間絶縁膜18を形成する前
に、半導体ウエハ1の裏面側に成膜された不要な膜(多
結晶シリコン)をウエットエッチングによって除去す
る。これにより、半導体ウエハ1の反りが50μm低減
し、メモリセル形成後の論理演算回路形成工程における
半導体ウエハ1の反り量も全体的に50μm低減し、第
4層目の層間絶縁膜36及び第5層目の層間絶縁膜40
を形成した時点での半導体ウエハ1の許容反り量(パタ
ーンニング露光でのフォーカスマージンの許容範囲(1
50μm以下))を満足することができる。この結果、
システムLSIの製造歩留まりの向上を図ることができ
る。 (3)システムLSIの製造において、半導体ウエハ1
の裏面側に成膜された不要な膜(多結晶シリコン膜)の
除去は、ベルヌーイチャック枚葉洗浄装置50で行う。
これにより、半導体ウエハ1の裏面側における膜をマス
クレスで選択的に除去できるので、マスクを用いて行う
場合と比較してシステムLSIの製造工程数を低減する
ことができる。 (4)システムLSIの製造において、半導体ウエハ1
の裏面側に成膜された不要な膜(多結晶シリコン膜)の
除去は、1:8のフッ硝酸液を用いて行う。これによ
り、半導体ウエハ1の裏面側に成膜された多結晶シリコ
ン膜を同一工程で除去することができる。
【0071】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0072】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0073】本発明によれば、半導体集積回路装置の製
造歩留まりの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるシステムLSIが形
成された半導体ウエハの平面図である。
【図2】本発明の一実施形態であるシステムLSI(半
導体集積回路装置)の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態であるシステムLSIの要
部断面図である。
【図4】図2の一部を拡大した断面図である。
【図5】本発明の一実施形態であるシステムLSIの製
造工程中における要部断面図である。
【図6】本発明の一実施形態であるシステムLSIの製
造工程中における要部断面図である。
【図7】本発明の一実施形態であるシステムLSIの製
造工程中における要部断面図である。
【図8】本発明の一実施形態であるシステムLSIの製
造工程中における要部断面図である。
【図9】本発明の一実施形態であるシステムLSIの製
造工程中における要部断面図である。
【図10】本発明の一実施形態であるシステムLSIの
製造工程中における要部断面図である。
【図11】本発明の一実施形態であるシステムLSIの
製造工程中における要部断面図である。
【図12】本発明の一実施形態であるシステムLSIの
製造に用いられるベルヌーイチャック枚葉洗浄装置の概
略構成を示す断面図である。
【図13】図12の洗浄装置のステージを示す平面図で
ある。
【図14】図12の洗浄装置のウエハ保持方法を示す概
略断面図である。
【図15】フッ硝酸液に対する各種膜のエッチングレー
トを示す図である。
【図16】システムLSIの所定の工程を施した後の半
導体ウエハの反り量を示す図である。
【図17】システムLSIの所定の工程を施した後の半
導体ウエハの反り量を示す図である。
【符号の説明】
1…半導体ウエハ、2a…チップ形成領域、2b…ダイ
シング領域、3…素子分離領域、4…p型ウエル領域、
5…ゲート絶縁膜、6a、6b…ゲート電極、8…窒化
シリコン膜、9a,9b,14,23…n型半導体領
域、10…窒化シリコン膜、11,15,18…層間絶
縁膜、12,16…接続孔、13,17…導電性プラ
グ、19…開口、20…下部電極、21…誘電体膜、2
2…上部電極、24,28,32,36,40…層間絶
縁膜、25,29,33,37,41…接続孔、26,
30,34,38,42…導電性プラグ、27,31,
35,39,43…配線、Qs…メモリセル選択用MI
SFET、C…情報蓄積用容量素子、Qn…nチャネル
導電型MISFET、50…ベルヌーイチャック枚葉洗
浄装置、51…処理室、52…ステージ、53…ピン、
54…駆動部、55…ガス供給部、56…配管、57…
洗浄液、58…洗浄槽、59…ノズル。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/108 H01L 21/90 B (72)発明者 二瀬 卓也 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 伊藤 雅樹 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5F033 HH04 HH19 HH33 JJ04 JJ19 JJ33 KK01 KK19 LL04 MM08 NN06 NN07 NN37 PP06 PP15 QQ08 QQ09 QQ10 QQ11 QQ13 QQ16 QQ19 QQ25 QQ31 QQ37 QQ48 QQ58 QQ65 QQ73 QQ79 RR03 RR04 RR06 RR09 SS11 SS21 TT08 VV06 VV10 VV16 XX01 XX15 XX19 5F083 AD31 JA39 JA40 KA20 MA03 MA06 MA16 MA17 MA19 MA20 PR05 PR39 PR40 ZA12 ZA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハの主面上に多結晶シリコン
    膜を成膜する工程と、 前記多結晶シリコン膜を所定の形状に加工する工程と、 前記多結晶シリコン膜の上層に多層配線層を形成する工
    程とを有し、 更に、前記多結晶シリコン膜の成膜時において前記半導
    体ウエハの一主面と向かい合う他の主面に成膜された他
    の多結晶シリコン膜を除去する工程を有することを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体集積回路装置の
    製造方法において、 前記多結晶シリコン膜を成膜する工程は、複数回行われ
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体集積回路装置の
    製造方法において、 前記多結晶シリコン膜を成膜する工程は、絶縁膜に形成
    された接続孔の内部を埋め込むようにして前記絶縁膜上
    に前記多結晶シリコン膜を成膜する工程であり、 前記多結晶シリコン膜を所定の形状に加工する工程は、
    前記接続孔の内部に前記多結晶シリコン膜が残るように
    前記絶縁膜上における前記多結晶シリコン膜を除去する
    工程であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体集積回路装置の
    製造方法において、前記多層配線層を形成する工程は、
    絶縁膜を成膜する工程と、前記絶縁膜上に導電膜を成膜
    する工程と、前記導電膜を所定の形状に加工して配線を
    形成する工程とを含むことを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体集積回路装置の
    製造方法において、 前記他の多結晶シリコン膜を除去する工程は、枚葉洗浄
    装置を用いたウエットエッチング法で選択的に行う工程
    であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
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