JP2003057573A - 光変調装置及びその光変調装置の製造方法並びにその光変調装置を具備する画像形成装置及びその光変調装置を具備する画像投影表示装置 - Google Patents

光変調装置及びその光変調装置の製造方法並びにその光変調装置を具備する画像形成装置及びその光変調装置を具備する画像投影表示装置

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JP2003057573A
JP2003057573A JP2001249550A JP2001249550A JP2003057573A JP 2003057573 A JP2003057573 A JP 2003057573A JP 2001249550 A JP2001249550 A JP 2001249550A JP 2001249550 A JP2001249550 A JP 2001249550A JP 2003057573 A JP2003057573 A JP 2003057573A
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thin film
substrate
reflection
forming
fixed beam
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JP2001249550A
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English (en)
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Seiichi Kato
静一 加藤
Koichi Otaka
剛一 大高
Takeshi Nanjo
健 南條
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光変調を行う構造が簡単で応答も速く、使用
する入射光の波長が制限されることなく、作動が安定で
信頼性も高く、微細化され梁の固定保持領域が小さくて
も十分な固定保持性を確保し、隣接素子への相互作用を
抑制し、光の反射面が増加して明るい光変調装置及びそ
の光変調装置の製造方法並びにその光変調装置を具備す
る画像形成装置及びその光変調装置を具備する画像投影
表示装置を提供する。 【解決手段】 反射手段1を側面に組み合わせ構成する
薄膜で形成され両端部が固定されて静電力で変形する薄
膜両端部固定梁2の他方側面に形成される空隙(G)を
介して対向して駆動電圧を印加する基板電極3を形成し
て、薄膜両端部固定梁を保持する基板4の基板表面4a
に薄膜両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定保
持部4b上に、反射手段1の反射部1aを延長した延長
反射部1bとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光変調装置、及
び、その光変調装置の製造方法、並びに、その光変調装
置を具備する画像形成装置、及び、その光変調装置を具
備する画像投影表示装置に関し、詳しくは、入射光の反
射方向を変えて光変調を行う光変調装置、及び、その光
変調装置の製造方法、並びに、その光変調装置を具備す
る電子写真プロセスで光書き込みを行なって画像を形成
する画像形成装置、及び、その光変調装置を具備する画
像を投影して表示する画像投影表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電力を利用した光スイッチデバイスの
入射光の反射方向を変えて光変調を行う光変調装置は、
電子写真プロセスで光書き込みを行なって画像を形成す
る画像形成装置、画像を投影して表示する画像投影表示
装置等に使用されている(特開平6−138403号等
の公報を参照)。静電力を利用した光スイッチデバイス
の入射光の反射方向を変えて光変調を行う光変調装置で
は、片持ち梁を静電力で撓ませて、入射光の反射方向を
変えてスイッチするデバイス、及び、それを用いた光変
調システムは、既に公知である(特開平7−21884
5号等の公報を参照)。片持ち梁は、静電力が解放され
て梁の撓みが回復するときに振動する。これは、梁の一
端のみが固定されていることによる、梁の自由振動が発
生するためである。又、梁を薄膜で形成する場合には、
残留応力が発生する。片持ち梁の場合、残留応力により
梁が変形する。しかも、残留応力は時間を経て緩和され
るために、片持ち梁の変形状態が経時変化する。以上の
理由で片持ち梁は安定性が悪い。又、片持ち梁の場合
は、自由振動に起因して、信号応答性が悪くなる。従っ
て、片持ち梁の安定性の確保が難しく、片持ち梁の固有
振動数が低い為に、応答速度を速くすることが出来なか
った。回折格子を静電力で駆動して、光スイッチするデ
バイスも公知である(特許第2941952号、特許第
3016871号、特表平10−510374号等の公
報を参照)。然し、このような、回折格子を静電力で駆
動して、光スイッチするデバイスは、使用する入射光の
波長が制限されると言う欠点があった。静電力により梁
を湾曲させ、反射光の焦点を合わせて、スリットを通過
させることで光スイッチするデバイスも公知である(特
開2000−2842号の公報を参照)。然し、このよ
うな、静電力により梁を湾曲させ、反射光の焦点を合わ
せて、スリットを通過させることで光スイッチするデバ
イスは、梁の湾曲の度合いが不安定になり易く、信頼性
も低下する。静電力を利用した光スイッチデバイスの入
射光の反射方向を変えて光変調を行う光変調装置におけ
る梁固定部が平面上に形成されている為に、梁を確実に
固定保持するために、梁固定部の平面積を大きく必要と
していた。梁の振動が梁固定部に伝播し、基板を介して
隣接素子へ振動が伝播し、相互作用を起こし易いため
に、隣接素子間の間隔を大きく必要としていたため、集
積化が困難で光の反射面積も狭くなっていた(特開平7
−218845号、特許第3016871号等の公報を
参照)。
【0003】図45において、静電力を利用した光スイ
ッチデバイスの入射光の反射方向を変えて光変調を行う
光変調装置100における反射面101からなる梁10
2は、基板電極103と対向して基板104の基板表面
104a上に形成されて梁102の被保持部102aを
確実に固定保持されるために、図示のx印の固定保持部
104bの平面積を大きく必要として光の反射面積も狭
くなっていた。図46において、更に、静電力を利用し
た光スイッチデバイスの入射光の反射方向を変えて光変
調を行う光変調装置100における反射面101からな
る梁102は、基板電極103と対向して基板104の
基板表面104a上に形成されて梁102の被保持部1
02aを固定保持部104bで保持されいる。然し、駆
動電圧の印加による、図示の白抜き矢印方向の梁102
の変形により、図示の黒抜き矢印方向に固定保持部10
4bを経由して、基板104に振動が抑制されることな
く伝播するので、隣接素子間の間隔を大きく必要として
いたため、集積化が困難で光の反射面積も狭くなってい
た。因みに、静電力を利用した光スイッチデバイスの入
射光の反射方向を変えて光変調を行う光変調装置を一次
元又は二次元に配置し、電子写真プロセスにおける光書
き込みデバイス等の画像形成装置や、プロジェクターな
どの画像投影表示装置に用いる場合、高解像性が要求さ
れ、それに伴う、1画素又は1素子の寸法の微細化が困
難であった。他方で、画像形成装置の場合には、信号対
ノイズのS/N比の向上、画像投影表示装置の場合には
コントラストの上昇のために、1画素又は1素子に占め
るミラー領域の拡大が求められる。上記相反する要求を
満たすためには、1画素又は1素子当りに占める梁の固
定領域の割合を極力小さくすることが必要となり、それ
に伴う、梁の固定保持領域を極力小さくすること、梁の
十分な固定保持性を確保すること、隣接素子への相互作
用を抑制すること、光の反射面積を増加すること等が困
難であった。従って、従来の入射光の反射方向を変えて
光変調を行う光変調装置、及び、その光変調装置を具備
する画像形成装置、及び、その光変調装置を具備する画
像投影表示装置は、入射光の反射方向を変えて光変調を
行う構造が複雑で応答も遅く、使用する入射光の波長が
制限され、作動が不安定で信頼性も低下しているだけで
なく、高解像性の要求に伴う1画素又は1素子の寸法の
微細化や梁の固定保持領域を極力小さくすること、梁の
十分な固定保持性を確保すること、隣接素子への相互作
用を抑制すること、光の反射面積を増加すること等が困
難であると言う不具合が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、このような問題点を解決するものである。即ち、入
射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡単で応答
も速く、使用する入射光の波長が制限されることなく、
作動が安定で信頼性も高く、微細化され梁の固定保持領
域が小さくても十分な固定保持性を確保し、隣接素子へ
の相互作用を抑制し、光の反射面が増加して明るい光変
調装置及び製造工程が少なく低コストのその光変調装置
の製造方法並びに信号対ノイズのS/N比が向上して高
解像性のその光変調装置を具備する画像形成装置及びコ
ントラストが上昇して高解像性のその光変調装置を具備
する画像投影表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の本発明は、入射光の反射方向を変えて光
変調を行う光変調装置において、入射光を正反射する反
射手段と、上記反射手段を側面に組み合わせ構成する薄
膜で形成され両端部が固定されて静電力で変形する薄膜
両端部固定梁と、上記薄膜両端部固定梁の他方側面に形
成される空隙を介して上記薄膜両端部固定梁に対向して
駆動電圧を印加する基板電極と、上記基板電極を形成し
て上記薄膜両端部固定梁を保持する基板と、上記基板の
基板表面に上記薄膜両端部固定梁の両端部を固定して保
持する固定保持部と、上記固定保持部上に上記反射手段
の反射部を延長した延長反射部とからなる光変調装置で
あることを最も主要な特徴とする。請求項2の本発明
は、請求項1に記載の光変調装置において、反射手段
は、金属薄膜で形成されている光変調装置であることを
主要な特徴とする。請求項3の本発明は、請求項1又は
2に記載の光変調装置において、薄膜両端部固定梁は、
引っ張り応力を有する部材からなる光変調装置であるこ
とを主要な特徴とする。請求項4の本発明は、請求項
1、2又は3に記載の光変調装置において、薄膜両端部
固定梁は、引っ張り応力を有する部材の窒化シリコン薄
膜からなる光変調装置であることを主要な特徴とする。
請求項5の本発明は、請求項1、2、3又は4に記載の
光変調装置において、薄膜両端部固定梁は、低抵抗材で
形成されている光変調装置であることを主要な特徴とす
る。請求項6の本発明は、請求項5に記載の光変調装置
において、基板電極の低抵抗材は、シリコンを不純物に
より低抵抗化して形成されている光変調装置であること
を主要な特徴とする。請求項7の本発明は、請求項1、
2、3、5又は6に記載の光変調装置において、薄膜両
端部固定梁は、単結晶シリコン薄膜で形成されている光
変調装置であることを主要な特徴とする。
【0006】請求項8の本発明は、請求項1、2、3、
5又は6に記載の光変調装置において、薄膜両端部固定
梁は、多結晶シリコン薄膜で形成されている光変調装置
であることを主要な特徴とする。請求項9の本発明は、
請求項1、2、3又は4に記載の光変調装置において、
薄膜両端部固定梁は、窒化シリコン薄膜で形成されてい
る光変調装置であることを主要な特徴とする。請求項1
0の本発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8
又は9に記載の光変調装置において、薄膜両端部固定梁
は、基板の基板表面上に上記基板表面と平行に配置され
ている光変調装置であることを主要な特徴とする。請求
項11の本発明は、請求項1乃至10の何れか一項に記
載の光変調装置において、基板は、固定保持部に凹形状
が形成された凹形状部とからなる光変調装置であること
を主要な特徴とする。請求項12の本発明は、請求項1
乃至11の何れか一項に記載の光変調装置において、薄
膜両端部固定梁は、基板に形成された凹形状部上の凹形
状に沿って形成された凹形状形成部とからなる光変調装
置であることを主要な特徴とする。請求項13の本発明
は、請求項1乃至12の何れか一項に記載の光変調装置
において、薄膜両端部固定梁は、空隙を介して非平行の
基板電極の対向面と対向する光変調装置であることを主
要な特徴とする。請求項14の本発明は、請求項1乃至
13の何れか一項に記載の光変調装置において、薄膜両
端部固定梁は、駆動電圧の印加により変形して基板電極
の対向面に当接して変形が規制されて反射手段の入射光
の光変調を行う光変調装置であることを主要な特徴とす
る。
【0007】請求項15の本発明は、請求項1乃至14
の何れか一項に記載の光変調装置において、薄膜両端部
固定梁の被保持部は、薄膜両端部固定梁の内側に配置し
た光変調装置であることを主要な特徴とする。請求項1
6の本発明は、請求項1乃至15の何れか一項に記載の
光変調装置において、薄膜両端部固定梁の被保持部は、
相対する両端部の2辺側を基板の固定保持部に固定して
保持した光変調装置であることを主要な特徴とする。請
求項17の本発明は、請求項1乃至16の何れか一項に
記載の光変調装置において、薄膜両端部固定梁の被保持
部は、相対する2辺の両端部の4箇所を基板の4箇所固
定保持部に固定して保持される光変調装置であることを
主要な特徴とする。請求項18の本発明は、請求項1乃
至17の何れか一項に記載の光変調装置において、薄膜
両端部固定梁の被保持部側は、薄膜両端部固定梁の長さ
に対して狭い幅の形状にした光変調装置であることを主
要な特徴とする。請求項19の本発明は、請求項1乃至
18の何れか一項に記載の光変調装置において、反射手
段の延長反射部側は、反射手段の長さに対して狭い幅の
形状にした光変調装置であることを主要な特徴とする。
請求項20の本発明は、請求項1乃至19の何れか一項
に記載の光変調装置において、薄膜両端部固定梁は、複
数個を連接して配置した光変調装置であることを主要な
特徴とする。請求項21の本発明は、請求項1乃至20
の何れか一項に記載の光変調装置において、反射手段の
延長反射部は、複数個を隣接して配置した光変調装置で
あることを主要な特徴とする。請求項22の本発明は、
請求項1乃至21の何れか一項に記載の光変調装置にお
いて、反射手段は、複数個を連接して配置した光変調装
置であることを主要な特徴とする。
【0008】請求項23の本発明は、請求項1乃至22
の何れか一項に記載の光変調装置において、反射手段の
延長反射部は、基板の基板表面より上方向に変位する光
変調装置であることを主要な特徴とする。請求項24の
本発明は、請求項1乃至23の何れか一項に記載の光変
調装置において、反射手段の延長反射部の薄膜両端部固
定梁は、反射部の上記薄膜両端部固定梁の厚さに対して
より厚くした光変調装置であることを主要な特徴とす
る。請求項25の本発明は、請求項1乃至24の何れか
一項に記載の光変調装置において、薄膜両端部固定梁と
非平行の基板電極の対向面と対向して形成される空隙の
頂部の一端側に空隙部を形成した光変調装置であること
を主要な特徴とする。請求項26の本発明は、請求項1
乃至25の何れか一項に記載の光変調装置において、基
板は、振動の伝播を抑制する振動伝播抑制部とからなる
光変調装置であることを主要な特徴とする。請求項27
の本発明は、請求項26に記載の光変調装置において、
振動伝播抑制部は、凹形状部の内側に形成した光変調装
置であることを主要な特徴とする。請求項28の本発明
は、入射光の反射方向を変えて光変調を行う請求項1乃
至27の何れか一項に記載の光変調装置の製造方法にお
いて、基板の基板表面上に薄膜両端部固定梁と基板電極
の対向面が対向して形成される空隙と凹形状部の該当部
を形成した後に、犠牲材料からなる犠牲材料層を形成し
て上記基板の上記基板表面上を平坦化して、上記薄膜両
端部固定梁を形成して上記反射手段の反射部と延長反射
部を形成した後に、上記犠牲材料層を除去する光変調装
置の製造方法であることを最も主要な特徴とする。請求
項29の本発明は、請求項28に記載の光変調装置の製
造方法において、上記基板上に酸化膜を形成する基板上
酸化膜形成工程と、上記基板の上記基板表面上に薄膜両
端部固定梁と基板電極の対向面が対向して形成される空
隙と凹形状部の該当部を形成する空隙と凹形状部の該当
部形成工程と、上記基板の上記基板表面上の空隙中に基
板電極を形成する基板電極形成工程と、上記基板の上記
基板表面上の空隙と上記凹形状部に犠牲材料からなる犠
牲材料層を形成する犠牲材料層形成工程と、上記基板の
上記基板表面上の上記凹形状部の上記犠牲材料層を除去
する凹形状部犠牲材料層除去工程と、上記犠牲材料層上
に上記薄膜両端部固定梁を形成する薄膜両端部固定梁形
成工程と、平坦化する平坦化工程と、上記犠牲材料層エ
ッチング穴を開口する犠牲材料層エッチング穴開口工程
と、反射手段の反射部と延長反射部を形成する反射手段
形成工程と、上記凹形状部の上記犠牲材料層を除去する
凹形状部犠牲材料層除去工程、空隙の上記犠牲材料層を
除去する空隙犠牲材料層除去工程とからなる光変調装置
の製造方法であることを主要な特徴とする。
【0009】請求項30の本発明は、請求項28に記載
の光変調装置の製造方法において、上記基板上に酸化膜
を形成する基板上酸化膜形成工程と、上記基板の上記基
板表面上に薄膜両端部固定梁と基板電極の対向面が対向
して形成される空隙と凹形状部の該当部を形成する空隙
と凹形状部の該当部形成工程と、上記基板の上記基板表
面上の空隙中に基板電極を形成する基板電極形成工程
と、上記基板の上記基板表面上の空隙と上記凹形状部に
犠牲材料からなる犠牲材料層を形成して平坦化する犠牲
材料層形成平坦化工程と、上記犠牲材料層上に上記薄膜
両端部固定梁を形成する薄膜両端部固定梁形成工程と、
反射手段の反射部と延長反射部を形成する反射手段形成
工程と、上記犠牲材料層を除去する犠牲材料層除去工程
とからなる光変調装置の製造方法であることを主要な特
徴とする。請求項31の本発明は、請求項28に記載の
光変調装置の製造方法において、上記基板上に酸化膜を
形成する基板上酸化膜形成工程と、上記基板の上記基板
表面上に薄膜両端部固定梁と基板電極の対向面が対向し
て形成される空隙と凹形状部の該当部を形成する空隙と
凹形状部の該当部形成工程と、上記基板の上記基板表面
上の空隙中に基板電極を形成する基板電極形成工程と、
上記基板の上記基板表面上の空隙と上記凹形状部に犠牲
材料からなる犠牲材料層を形成して平坦化する犠牲材料
層形成平坦化工程と、上記犠牲材料層上に上記薄膜両端
部固定梁を形成する薄膜両端部固定梁形成工程と、反射
手段の延長反射部の薄膜両端部固定梁は反射部の上記薄
膜両端部固定梁の厚さに対してより厚くする延長反射部
を厚くする工程と、反射手段の反射部と延長反射部を形
成する反射手段形成工程と、上記犠牲材料層を除去する
犠牲材料層除去工程とからなる光変調装置の製造方法で
あることを主要な特徴とする。
【0010】請求項32の本発明は、電子写真プロセス
で光書き込みを行なって画像を形成する画像形成装置に
おいて、回動可能に保持されて形成画像を担持する画像
担持体と、上記画像担持体上を光書き込みを行なって潜
像を形成する請求項1乃至27の何れか一項に記載の光
変調装置からなる潜像形成手段と、上記潜像形成手段の
上記光変調装置によって形成された潜像を顕像化してト
ナー画像を形成する現像手段と、上記現像手段で形成さ
れたトナー画像を被転写体に転写する転写手段とからな
る画像形成装置であることを最も主要な特徴とする。請
求項33の本発明は、画像を投影して表示する画像投影
表示装置において、画像投影データの入射光の反射方向
を変えて光変調を行なって画像を投影して表示する請求
項1乃至27の何れか一項に記載の光変調装置からなる
光スイッチ手段と、上記光スイッチ手段が投影する画像
を表示する投影スクリーンとからなる画像投影表示装置
であることを最も主要な特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1乃至図3においては、
入射光の反射方向を変えて光変調を行う光変調装置0
は、入射光を正反射する反射手段1のAl薄膜のミラー
と、上記反射手段1のAl薄膜のミラーを側面に組み合
わせ構成するSi薄膜で形成され両端部が固定されて静
電力で変形する複数個を連接した薄膜両端部固定梁2
と、上記薄膜両端部固定梁2の他方側面に形成される空
隙(G)とパッシベーション膜3dを介して上記薄膜両
端部固定梁2に対向して駆動電圧を印加する基板電極3
と、上記基板電極3を形成して上記薄膜両端部固定梁2
を保持する基板4と、上記基板4の基板表面4aに上記
薄膜両端部固定梁2の両端部の上記薄膜両端部固定梁2
の内側に配置された被保持部2bを固定して保持する固
定保持部4bと、上記固定保持部4b上に上記反射手段
1の反射部1aを延長して複数個を隣接した延長反射部
1bとからなり、入射光の反射方向を変えて光変調を行
う構造が簡単で応答も速く、使用する入射光の波長が制
限されることなく、作動が安定で信頼性も高く、微細化
され梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保持性を
確実に確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の反
射面が更に増加して明るくなっている。上記基板4は、
シリコン、光学ガラスやポリイミドなどの耐熱プラスチ
ック等の基板であり、表面に(100)面を有するシリ
コンウエハを基板として用いている。更に、上記基板4
上にシリコンの酸化膜4aが形成され、上記薄膜両端
部固定梁2に対向して駆動電圧を印加する上記基板電極
3が下部に配置され、上記薄膜両端部固定梁2の他方側
面に形成される空隙(G)と上記固定保持部4bに凹形
状が形成された上記凹形状部4cがパターニングされて
いる。尚、上記基板電極3は、AL、Au、Ti、Ti
N、Cr等の金属や、ITO等の導電性薄膜や、不純物
が注入されて低抵抗化された基板シリコンを用いてお
り、上記薄膜両端固定梁2を駆動するための一方の電極
となる。上記パッシベーション膜3dは、上記基板電極
3を保護する保護膜であり、上記基板電極3が上記薄膜
両端固定梁2と接触し、短絡することを防ぐ役割をす
る。又、上記パッシベーション膜3dには、上記基板電
極3と外部信号とを接続する部分として図示しないパッ
ド開口部位を形成することもある。
【0012】上記薄膜両端部固定梁2は、上記反射手段
1の上記反射部1aを延長した上記延長反射部1bの光
反射層を薄膜で側面に形成され両端が固定されて静電力
で変形する。上記薄膜両端部固定梁2の側面に組み合わ
せ構成する上記反射手段1の上記反射部1aと上記延長
反射部1bの光反射層は、別途堆積された膜に限る訳で
はなく、デバイスの性能に寄与する光反射領域が上記薄
膜両端固定梁2に形成されている場合も含まれる。上記
薄膜両端部固定梁2としてシリコンに不純物を注入した
低抵抗材の導電性膜を用いた場合に、上記薄膜両端部固
定梁2に駆動電圧を印加するために図示しないパッドが
設けられ、上記薄膜両端部固定梁2を駆動するための他
方の電極を取り出す役割を果し、上記薄膜両端部固定梁
2を駆動するための図示しない他方の電極を省略するこ
とが出来る。上記薄膜両端部固定梁2が非導電性の場合
には、上記反射手段1の上記反射部1aと上記延長反射
部1bの光反射層として用いられるAL、Au、Ti、
TiN、Cr等の金属薄膜に、駆動電圧を印加するため
の図示しないパッドを設け、上記薄膜両端部固定梁2を
駆動するための他方の電極を取り出す役割を果し、上記
薄膜両端部固定梁2を駆動するための図示しない他方の
電極を省略して入射光の反射方向を変えて光変調を行う
構造が更に簡単になる。上記薄膜両端部固定梁2を撓ま
せる静電力は、上記薄膜両端固定梁2の他方側面に形成
される空隙(G)を介して対向して形成された上記基板
電極3と、図示しない他方の電極、上記薄膜両端部固定
梁2、又は、上記反射手段1の上記反射部1aと上記延
長反射部1bとの間に駆動電圧を印加することにより発
生するようになっている。上記薄膜両端部固定梁2は、
金属薄膜や、単結晶シリコン薄膜、多結晶シリコン薄
膜、又は、窒化シリコン薄膜等で形成される。特に、単
結晶シリコン薄膜で形成した上記薄膜両端部固定梁2
は、欠陥が少なく、寿命が長い。又、多結晶シリコン薄
膜で形成した上記薄膜両端部固定梁2は、CVD等の手
法を用いることが出来るのでコストが低く出来る。又、
窒化シリコン薄膜で形成した上記薄膜両端部固定梁2
は、窒化シリコン薄膜の引張応力の作用により、スイッ
チングの応答速度を速めることが出来る。更に、上記薄
膜両端部固定梁2が、単結晶シリコン薄膜、又は、多結
晶シリコン薄膜で形成されている場合には、単結晶シリ
コン薄膜、又は、多結晶シリコン薄膜を不純物により低
抵抗化して導電性として、上記薄膜両端部固定梁2を駆
動するための図示しない他方の電極を省略することが出
来る。
【0013】上記基板4上に形成された上記基板電極3
は、上記基板4の任意の空隙(G)下面に形成されてお
り、且つ、上記薄膜両端部固定梁2は、上記基板4の上
記基板表面4a上に平行に形成されている。又、上記薄
膜両端部固定梁2は、引張応力を有する材料、例えば、
シリコン窒化膜などを用いた場合、通常若干張られた状
態にある。従って、上記薄膜両端部固定梁2は、上記基
板4の上記基板表面4a上に平行に形成されて、若干張
られた状態にあるから、上記薄膜両端固定梁2と上記基
板電極3の上記対向面3aで形成される空隔(G)は、
駆動電圧が印加されない状態では絶えず同位置にあるこ
とが容易となり、且つ、上記薄膜両端部固定梁2が撓ん
だ後に元に戻る位置も安定して、光変調性の制御が容易
となる利点を有している。上記薄膜両端部固定梁2は、
上記基板4の上記基板表面4a上の上記酸化膜4a
介して、接触保持されているが、上記基板表面4a上の
上記固定保持部4bに形成された上記凹形状部4cが比
較的深く形成されていることにより、凹形状形成部2a
と上記凹形状部4cとの接触部位の図示のX印で模式的
に提示の面積が、実効的に広くなっている。即ち、上記
基板表面4a上の平面積は変わらずに、上記薄膜両端部
固定梁2の保持性能を向上できる。言い換えると、保持
性を維持した状態で、上記薄膜両端部固定梁2の上記固
定保持部4bを微細化出来るので、1画素又は1素子の
寸法の微細化や上記薄膜両端部固定梁2の上記固定保持
部4bの領域を極力小さくする微細化が可能になった。
図示の白抜矢印で示した上記薄膜両端部固定梁2の変形
により振動が伝搬する。
【0014】然し、上記基板4は、上記基板表面4a上
の上記固定保持部4bに上記凹形状部4cが形成され、
上記凹形状部4cの内側にその振動の伝播を抑制する振
動伝播抑制部4dが形成されているので、図示の黒矢印
の振動の伝搬が抑制され、隣接素子間の相互作用が更に
確実に抑制される。それにより、上記薄膜両端部固定梁
2の上記固定保持部4bを微細化出来るので、1画素又
は1素子の寸法の微細化や上記薄膜両端部固定梁2の上
記固定保持部4bの領域を極力小さくする微細化が可能
になった。尚、上記凹形状部4cは、図示のように、上
記薄膜両端部固定梁2と上記基板電極3の上記対向面3
aで形成される空隙(G)とほぼ同等の深さで形成され
ているが、それより浅く形成されてもかまわない。上記
薄膜両端部固定梁2は、逆三角形状の空隙(G)を介し
て非平行の上記基板電極3の上記対向面3aと対向して
いる。上記薄膜両端部固定梁2に静電力が作用していな
い時には、上記薄膜両端部固定梁2の上記被保持部2b
は、相対する両端部の2辺を上記基板4の上記固定保持
部4bに固定して保持されている。その時の入射光束
(R)は、上記薄膜両端部固定梁2の側面に組み合わせ
構成する上記反射手段1の上記反射部1aと上記延長反
射部1bの光反射層の表面で正反射して、図示の矢印で
示される方向に進行する。入射光束(R)を反射した方
向から眺めると、上記薄膜両端部固定梁2の側面に組み
合わせ構成する上記反射手段1の上記反射部1aと上記
延長反射部1bの光反射層での正反射により更に明るく
なりOFF状態となる(図2を参照)。上記薄膜両端部
固定梁2と上記基板電極3の上記対向面3a間に駆動電
圧を印加し、上記薄膜両端部固定梁2に静電力を作用さ
せると、上記薄膜両端部固定梁2は上記基板電極3の上
記対向面3a側に引きつけられるように撓み変形して、
上記基板電極3の上記対向面3aに当接して変形が確実
に規制されて、上記薄膜両端部固定梁2の側面に組み合
わせ構成する上記反射手段1の上記反射部1aは図示の
矢印A方向に変位し、上記延長反射部1bも図示の矢印
B方向の上記基板4の上記基板表面4aより上方向に変
位して、上記反射手段1の上記反射部1aと上記延長反
射部1bの光反射層の表面での入射光束(R)の反射光
の方向が確実に乱れる。上記延長反射部1bが図示の矢
印B方向の上記基板4の上記基板表面4aより上方向に
変位するようになっているから、上記薄膜両端部固定梁
2を駆動すると同時に上記延長反射部1bとその上記薄
膜両端部固定梁2部分を下方に駆動する場合に比べて上
記延長反射部1bの上記薄膜両端部固定梁2部分は撓ま
ないので、より低電圧で駆動が可能で省資源である。従
って、入射光束(R)を反射した方向から眺めると、入
射光束(R)の反射方向が乱れるために暗くなりON状
態となり、光変調が確実に行なわれる(図3を参照)。
【0015】図4と図5において、上記薄膜両端部固定
梁2は、逆三角形状の空隙(G)を介して非平行の上記
基板電極3の上記対向面3aと対向しているから、上記
薄膜両端部固定梁2の変形に要する駆動電圧を小さくす
るために有効で省資源である。上記薄膜両端部固定梁2
に作用する静電力は、上記薄膜両端部固定梁2と上記基
板電極3の上記対向面3aとの間の距離の2乗に反比例
する。即ち、距離が短いほど作用する静電力が大きい。
そのため駆動電圧を印加すると、上記薄膜両端部固定梁
2は逆三角形状の空隙(G)の狭い部分より変形を始め
る。又、上記薄膜両端部固定梁2の変形により順次に逆
三角形状の空隙(G)が狭くなり、平行な空隙(G)の
場合より、低い駆動電圧で上記薄膜両端部固定梁2の変
形が進行するから省資源で小型の装置となる。上記薄膜
両端部固定梁2の上記被保持部2bは、相対する両端部
の2辺を上記基板4の上記固定保持部4bに固定して保
持されているから、片持ち梁に比べて上記薄膜両端部固
定梁2の安定性、上記薄膜両端部固定梁2の応答速度の
2点で優れている。
【0016】まず、上記薄膜両端部固定梁2の安定性
は、両端が拘束されているので、自由振動が発生し難
く、残留応力があっても、両端の拘束点で決められてい
るので変形する事も無く、また経時変化が少ない。次
に、上記薄膜両端部固定梁2の応答速度は、自由振動の
問題が無いので、応答速度も速くなる。上記薄膜両端部
固定梁2の変形により、上記基板電極3の上記対向面3
aに当接しながら、順次に逆三角形状の空隙(G)が狭
くなり、頂部3bで幅がかなり狭くなり、ある限界で、
当接しても上記基板電極3の上記対向面3a上に平行部
分(F)が残る場合がある(図4を参照)。上記薄膜両
端部固定梁2が上記基板4の上記基板表面4aに平行に
なる平行部分(F)となるのは、上記薄膜両端部固定梁
2は長さの4乗に反比例して剛性を増すので、上記頂部
3b付近で曲がりにくくなり、上記基板電極3の上記対
向面3aが上記薄膜両端部固定梁2の両斜面を均等に引
き合うからである。そこで、上記薄膜両端部固定梁2の
最大変位状態において上記基板電極3の上記対向面3a
の上記頂部3b付近の一端側に部分的に当接しない空隙
部3cを設けて、片側の斜面の吸引力を弱め、上記薄膜
両端部固定梁2が傾き上記基板4の上記基板表面4aに
平行になることを防止するようになっている(図5を参
照)。従って、上記薄膜両端部固定梁2の上記基板電極
3の上記対向面3aに当接時に、ほぼ完全に入射光を上
記薄膜両端部固定梁2がOFF状態の時と異なる方向に
反射光を変調できて、迷光が減少して作動が更に安定で
信頼性も高くなった。
【0017】上記光変調装置0は、上記薄膜両端部固定
梁2と上記薄膜両端部固定梁2の側面に組み合わせ構成
された上記反射手段1の上記反射部1aの長さを15μ
m、上記延長反射部1bの長さを片側2μm、上記延長
反射部1b側の幅を19μm、素子間隔を1μmとし
た。上記光変調装置0と上記光変調装置100の上記反
射手段1と上記反射面100の有効面積比を例示する。
まず、上記光変調装置0を使用しない上記光変調装置1
00の場合は、上記反射面100は15μm×19μm
で、上記梁102を保持するため5μm×19μmの領
域が必要になる。ところが、上記光変調装置0を使用す
る場合は、上記反射手段1の有効面積は、19μm(=
15μm +2μm +2μm)×19μmとなる。このた
め、上記光変調装置0を使用しない上記光変調装置10
0の場合は、利用効率が79%であったのが、上記光変
調装置0を使用する場合は、素子分離の間隔を含めなけ
れば100%利用可能である。
【0018】図6乃至図20において、入射光を正反射
する上記反射手段1を側面に組み合わせ構成する薄膜で
形成され両端部が固定されて静電力で変形する上記薄膜
両端部固定梁2の他方側面に形成される空隙(G)を介
して上記薄膜両端部固定梁2に対向して駆動電圧を印加
する上記基板電極3を形成して上記薄膜両端部固定梁2
を保持する上記基板4の上記基板表面4aに上記薄膜両
端部固定梁2の両端部上記被保持部2bを固定して保持
する上記固定保持部4b上に上記反射手段1の上記反射
部1aを上記延長反射部1bに延長するようにして複数
個を隣接した上記光変調装置0は、上記基板4の上記基
板表面4a上に上記薄膜両端部固定梁2と上記基板電極
3の上記対向面3aが対向して形成される空隙(G)と
上記凹形状部4cの該当部を形成した後に、犠牲材料か
らなる犠牲材料層5を形成して上記基板4の上記基板表
面4a上を平坦化して、上記薄膜両端部固定梁2を形成
して上記反射手段1の反射部1aと延長反射部1bを形
成した後に、上記犠牲材料層5を除去するから、入射光
の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡単で応答も速
く、使用する入射光の波長が制限されることなく、作動
が安定で信頼性も高く、微細化され梁の固定保持領域が
小さくても十分な固定保持性を確保し、隣接素子への相
互作用を抑制し、光の反射面積が増加して明るく製造工
程が少なく低コストの上記光変調装置0の製造方法を提
供することが出来るようになった。
【0019】基板上酸化膜形成工程(a)において、シ
リコンウエハを上記基板4とした場合を説明する。シリ
コンの上記基板4に酸化膜4aを形成する。又、上記
基板4には、ガラスやポリイミド等の耐熱プラスチック
が使用可能である(図6を参照)。空隙と凹形状部の該
当部形成工程(b)において、上記酸化膜4aに空隙
(G)と上記凹形状部4cとなる溝をフォトリソグラフ
ィとドライエッチングの手法で形成する。空隙(G)の
傾斜部は、階調のあるフォトマスクを使用することで形
成できる。ガラス基板やポリイミド等を上記基板4にす
る場合は、直接上記基板4をエッチングする(図7を参
照)。基板電極形成工程(c)において、スパッタ法で
上記基板電極3になる金属を成膜し、フォトリソグラフ
ィとエッチング液で上記基板電極3を形成する。TiN
を用いた場合は、過酸化水素と硝酸の混合液でエッチン
グする。上記パッシベーション膜3dになるSiN膜を
モノシランとアンモニアの混合ガスによる熱CVD法で
成膜する(図8を参照)。犠牲材料層形成工程(d)に
おいて、上記犠牲材料層5になるポリシリコンを成膜
し、研磨して平坦化する(図9を参照)。凹形状部犠牲
材料層除去工程(e)において、フォトリソグラフィの
手法で、上記薄膜両端部固定梁2のアンカーになる上記
凹形状部4cの上記犠牲材料層5をドライエッチングの
手法で除去する。−70℃の基板温度で、フッ素系のエ
ッチングガスを用いる(図10を参照)。薄膜両端部固
定梁形成工程(f)において、上記薄膜両端部固定梁2
となるSiN膜を熱CVD法で、成膜する(図11を参
照)。平坦化工程(g)において、上記凹形状部4cの
上記犠牲材料層5になるポリイミドを、スピンコート、
あるいは、ロールコータで塗布し、Oドライエッチン
グによりエッチバックの手法で平坦化する(図12と図
13を参照)。犠牲材料層エッチング穴開口工程(h)
において、フォトリソグラフィとドライエッチグの手法
により、SiN膜に上記犠牲材料層5のエッチング穴2
cを開口する(図14と図15を参照)。反射手段形成
工程(i)において、上記反射手段1の上記反射部1a
と上記延長反射部1bの光反射層のミラーとなるAl薄
膜を成膜する。フォトリソグラフィとドライエッチグの
手法により、上記凹形状部4cの上記犠牲材料層5のエ
ッチング穴2dを開口する(図16と図17を参照)。
凹形状部犠牲材料層除去工程(j)において、ポリイミ
ドをOアッシングで除去する。上記凹形状部4cのA
lは上記犠牲材料層5がなくなり浮く状態になる。Al
は酸化される(図18と図19を参照)。空隙犠牲材料
層除去工程(k)において、TMAH(テトラメチル・
アンモニウム・ハイドレイド)の水溶液でエッチング
し、SiNの上記薄膜両端部固定梁2の下の上記犠牲材
料層5を除去する(図20を参照)。
【0020】図21乃至図23において、入射光の反射
方向を変えて光変調を行う光変調装置10は、入射光を
正反射する反射手段11のAl薄膜のミラーと、上記反
射手段11のAl薄膜のミラーを側面に組み合わせ構成
するSi薄膜で形成され両端部が固定されて静電力で変
形する複数個を連接した薄膜両端部固定梁12と、上記
薄膜両端部固定梁12の他方側面に形成される空隙
(G)とパッシベーション膜13dを介して上記薄膜両
端部固定梁12に対向して駆動電圧を印加する基板電極
13と、上記基板電極13を形成して上記薄膜両端部固
定梁12を保持する基板14と、上記基板14の基板表
面14aに上記薄膜両端部固定梁12の相対する2辺の
両端部の4箇所に配置された被保持部12bを固定して
保持する固定保持部14bの4箇所固定保持部14b
と、上記固定保持部14bの上記4箇所固定保持部14
上に上記反射手段11の反射部11aを延長して複
数個を隣接した延長反射部11bとからなり、上記薄膜
両端部固定梁12の上記被保持部12b側は上記薄膜両
端部固定梁2の長さに対して狭い幅の形状になり、同様
に上記反射手段11の上記延長反射部11b側は上記反
射手段11の長さに対して狭い幅の形状になっており、
入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡単で応
答も速く、使用する入射光の波長が制限されることな
く、作動が安定で信頼性も高く、微細化され梁の固定保
持領域が小さくても十分な固定保持性を確保し、隣接素
子への相互作用を抑制し、光の反射面積が増加して明る
くなっている。
【0021】上記反射手段11のAl薄膜のミラーを側
面に組み合わせ構成するSi薄膜で形成され両端部が固
定されて静電力で変形する複数個を連接した上記薄膜両
端部固定梁12の上記固定保持部14bは、図示の上記
4箇所固定保持部14bのように、各上記薄膜両端部
固定梁12に対し4箇所が最も好ましい。変位する上記
反射手段11のAl薄膜のミラーの反射面の面積効率で
は四辺形が三角形より勝り、5角形以上では上記延長反
射部11bの妨げになるからである。上記薄膜両端部固
定梁12の相対する2辺の両端部の平行な幅を、上記薄
膜両端部固定梁12の長さより狭く、同様に組み合わせ
構成した上記反射手段11の上記延長反射部11b側は
上記反射手段11の長さに対して狭い幅の形状にするこ
とで、上記被保持部12bの被保持側の剛性が高くな
り、平行な断面内での変位を抑制できるようになってい
る。上記光変調装置10は、上記薄膜両端部固定梁12
と上記薄膜両端部固定梁12の側面に組み合わせ構成さ
れた上記反射手段11の上記反射部11aの長さを15
μm、上記延長反射部11bの長さを片側2μm、上記
延長反射部11b側の幅を13μm、上記被保持部12
b部分の幅を2μm、素子間隔を1μmとした。上記薄
膜両端部固定梁12のSiN膜の厚さを40nm、上記
反射手段11のAl膜の厚さを50nmとした。上記反
射手段11の上記反射部11aの延長した上記延長反射
部11bの上記薄膜両端部固定梁12を厚くする場合は
その厚さを60nmとした。上記反射手段11の上記延
長反射部11bの上記薄膜両端部固定梁12部分は、上
記反射部11aの上記薄膜両端部固定梁12部分の厚さ
に対してより厚くすることによって、被保持側の剛性が
高くなり、平行な断面内での変位を抑制できるようにな
っている。上記光変調装置10の上記反射手段11の有
効面積比を例示する。上記光変調装置10を使用する場
合は、上記反射手段11の有効面積は、231μm=
19μm(=15μm+2μm+2μm)*13μm−
2μm×2μm×4(箇所)で、有効面積比は93%に
なる(素子分離の間隔を含まない)。その他の説明は、
上記光変調装置0の説明と重複するので、以下を省略す
る。
【0022】図24乃至図42において、入射光を正反
射する上記反射手段11のAl薄膜のミラーを側面に組
み合わせ構成するSi薄膜で形成され両端部が固定され
て静電力で変形する複数個を連接した上記薄膜両端部固
定梁12の他方側面に形成される空隙(G)と上記パッ
シベーション膜13dを介して上記薄膜両端部固定梁1
2に対向して駆動電圧を印加する上記基板電極13を形
成して上記薄膜両端部固定梁12を保持する上記基板1
4の上記基板表面14aに上記薄膜両端部固定梁12の
相対する2辺の両端部の4箇所に配置された上記被保持
部12bを固定して保持する上記固定保持部14bの上
記4箇所固定保持部14b上に上記反射手段11の上
記反射部11aを上記延長反射部11bに延長して、上
記薄膜両端部固定梁12の上記被保持部12b側は上記
薄膜両端部固定梁12の長さに対して狭い幅の形状にな
り、同様に上記反射手段11の上記延長反射部11b側
は上記反射手段11の長さに対して狭い幅の形状になっ
ており複数個を隣接した上記光変調装置10は、上記基
板14の上記基板表面14a上に上記薄膜両端部固定梁
12と上記基板電極13の対向面13aが対向して形成
される空隙(G)と凹形状部14cの該当部を形成した
後に、犠牲材料からなる犠牲材料層15を形成して上記
基板14の上記基板表面14a上を平坦化して、上記薄
膜両端部固定梁12を形成して上記反射手段11の上記
反射部11aと上記延長反射部11bを形成した後に、
上記犠牲材料層15を除去するから、入射光の反射方向
を変えて光変調を行う構造が簡単で応答も速く、使用す
る入射光の波長が制限されることなく、作動が安定で信
頼性も高く、微細化され上記薄膜両端部固定梁12の固
定保持領域が小さくても十分な固定保持性を確保し、隣
接素子への相互作用を抑制し、光の反射面積が増加して
明るく製造工程が少なく低コストの上記光変調装置10
の製造方法を提供することが出来るようになった。
【0023】基板上酸化膜形成工程(l)において、シ
リコンウエハを上記基板14とした場合を説明する。シ
リコンの上記基板14に酸化膜14aを形成する。
又、上記基板14には、ガラスやホリイミド等の耐熱プ
ラスチックが使用可能である(図24を参照)。空隙と
凹形状部の該当部形成工程(m)において、上記酸化膜
14aに空隙(G)と上記凹形状部14cとなる溝を
フォトリソグラフィとドライエッチングの手法で形成す
る。空隙(G)の傾斜部は、階調のあるフォトマスクを
使用することで形成できる(図25を参照)。基板電極
形成工程(n)において、スパッタ法で上記基板電極1
3になる金属を成膜し、フォトリソグラフィとエッチン
グ液で上記基板電極13を形成する。TINを用いた場
合は、過酸化水素と硝酸の混合液でエッチングする。上
記パッシベーション膜13dになるSiN膜をモノシラ
ンとアンモニアの混合ガスによる熱CVD法で成膜する
(図26、図27、図28を参照)。犠牲材料層形成平
坦化工程(o)において、上記犠牲材料層15になるポ
リシリコンを成膜し、研磨して平坦化する(図29と図
30を参照)。薄膜両端部固定梁形成工程(p)におい
て、上記薄膜両端部固定梁12となるSiN膜を熱CV
D法で成膜する。フォトリソグラフィとドライエッチン
グの手法で上記犠牲材料層15のエッチング穴12cを
開口する(図31、図32、図33を参照)。薄膜両端
部固定梁形成工程(p‘)において、又、上記反射手段
11の上記反射部11aを延長する上記延長反射部11
b部分の上記薄膜両端部固定梁12を厚くする場合は、
次のように変更する。まず、SiNをその分厚く成膜
し、フォトリソグラフィとドライエッチングの手法で薄
くする。その後、フォトリソグラフィとドライエッチン
グの手法で上記犠牲材料層15のエッチング穴12cを
開口する(図34、図35、図36を参照)。反射手段
形成工程(q)において、上記反射手段11の上記反射
部11aと上記延長反射部11bの光反射層のミラーに
なるAl層をスパッタ法で成膜し、フォトリソグラフィ
とドライエッチングの手法で上記犠牲材料層15のエッ
チング穴12dを開口する(図37、図38、図39を
参照)。犠牲材料層除去工程(r)において、上記犠牲
材料層15のポリシリコンをTMAH(テトラメチル・
アンモニウム・ハイドレイド)の水溶液でエッチングし
て取り去る(図40、図41、図42を参照)。
【0024】図43において、電子写真プロセスで光書
き込みを行なって画像を形成する画像形成装置50は、
図示の矢印C方向に回動可能に保持されて形成画像を担
持する画像担持体51のドラム形状の感光体と、帯電手
段55で均一に帯電された上記画像担持体51のドラム
形状の感光体上をI次元アレー形状に配置された複数の
上記光変調装置0(10)を各々独立に駆動する独立駆
動手段31とからなる光情報処理装置30からなる潜像
形成手段52で光書き込みを行なって潜像を形成し、上
記潜像形成手段52の上記光変調装置0(10)によっ
て形成された潜像を現像手段53で顕像化してトナー画
像を形成し、上記現像手段53で形成されたトナー画像
を転写手段54で被転写体(P)の転写紙に転写して、
被転写体(P)の転写紙に転写されたトナー画像を定着
手段56で定着した後に、被転写体(P)の転写紙を排
紙トレイ57に排紙して収納される。他方、トナー画像
を上記転写手段54で被転写体(P)の転写紙に転写し
た後の上記画像担持体51のドラム形状の感光体は、ク
リーニング手段58でクリーニングされて次工程の画像
形成に備えるようになっている。上記光情報処理装置3
0は、光源32からの入射光束(R)は第1のレンズシ
ステム33を介してI次元アレー形状に配置された複数
個の上記光変調装置0(10)に照射され、上記光変調
装置0(10)は上記独立駆動手段31により画像情報
に応じて独立して個々の上記薄膜両端固定梁2(12)
と上記基板電極3(13)との間に駆動電圧を印可して
上記薄膜両端固定梁2(12)を制御し、上記反射手段
1(11)を通じて入射光束(R)を第2のレンズシス
テム34を通じて上記画像担持体51のドラム形状の感
光体上の表面に結像させるようになっている。従って、
入射光束(R)の反射方向を変えて光変調を行う構造が
簡単で応答も速く、使用する入射光束(R)の波長が制
限されることなく、作動が安定で信頼性も高く微細化さ
れ上記薄膜両端固定梁2(12)の固定保持領域が小さ
くても十分な固定保持性を確保し、隣接素子への相互作
用を抑制し、光の反射面積が増加して明るく、製造工程
が少なく低コストの複数個がI次元アレー形状に配置さ
れた上記光変調装置0(10)を具備する信号対ノイズ
のS/N比が向上して高解像性の上記画像形成装置50
を提供することが出来るようになった。
【0025】図44において、画像を投影して表示する
画像投影表示装置80は、投影画像データの入射光束
(R)の反射方向を変えて光変調を行なって画像を投影
する2次元アレー形状に配置された複数の上記光変調装
置0(10)を各々独立に駆動する上記独立駆動手段3
1とからなる上記光情報処理装置30からなる光スイッ
チ手段81の各々の上記光変調装置0(10)が画像を
投影スクリーン82に投影して表示するようになってい
る。上記光スイッチ手段81の上記光情報処理装置30
は、上記光源32からの入射光束(R)を2次元アレー
形状に配置された複数個の上記光変調装置0(10)に
照射され、上記独立駆動手段31により所望の画像のデ
ータを各々の上記薄膜両端固定梁2(12)の上記反射
手段1(11)の上記反射部1a(11a)と上記延長
反射部1b(11b)の反射面のミラーにより反射し、
投影レンズ35、及び、絞り36を介して上記投影スク
リーン82に投影する。カラー表示を行うためには、上
記光源32の前に回転カラーホール37を設けたり、
又、性能向上のためにマイクロレンズアレー38を用い
ることも出来る。従って、入射光束(R)の反射方向を
変えて光変調を行う構造が簡単で応答も速く、使用する
入射光の波長が制限されることなく、作動が安定で信頼
性も高く微細化され梁の固定保持領域が小さくても十分
な固定保持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制、
光の反射面積が増加して明るく、製造工程が少なく低コ
ストの2次元アレー形状に配置された複数個の上記光変
調装置0(10)を具備するコントラストが上昇して高
解像性の上記画像投影表示装置80を提供することが出
来るようになった。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、入射光を正反射する反射手段を側面に組み合わ
せ構成する薄膜で形成され両端部が固定されて静電力で
変形する薄膜両端部固定梁の他方側面に形成される空隙
を介して薄膜両端部固定梁に対向して駆動電圧を印加す
る基板電極を形成して、薄膜両端部固定梁を保持する基
板の基板表面に薄膜両端部固定梁の両端部を固定して保
持する固定保持部上に、反射手段の反射部を延長反射部
に延長するようにしたので、入射光の反射方向を変えて
光変調を行う構造が簡単で応答も速く、使用する入射光
の波長が制限されることなく、作動が安定で信頼性も高
く、微細化され薄膜両端部固定梁の固定保持領域が小さ
くても十分な固定保持性を確保し、隣接素子への相互作
用を抑制し、光の反射面が増加して明るい光変調装置を
提供することが出来るようになった。請求項2の発明に
よれば、入射光を正反射する金属薄膜の反射手段を側面
に組み合わせ構成する薄膜で形成され両端部が固定され
て静電力で変形する薄膜両端部固定梁の他方側面に形成
される空隙を介して薄膜両端部固定梁に対向して駆動電
圧を印加する基板電極を形成して、薄膜両端部固定梁を
保持する基板の基板表面に薄膜両端部固定梁の両端部を
固定して保持する固定保持部上に、反射手段の反射部を
延長反射部に延長するようにしたので、薄膜両端部固定
梁を駆動する他方の電極を省略することが出来るように
なり、入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が更
に簡単で応答も速く、使用する入射光の波長が制限され
ることなく、作動が安定で信頼性も高く、微細化され薄
膜両端部固定梁の固定保持領域が小さくても十分な固定
保持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の
反射面が増加して明るい光変調装置を提供することが出
来るようになった。
【0027】請求項3の発明によれば、入射光を正反射
する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成さ
れ両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部固定
梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端部固定
梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成して、
薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜両端
部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持部上に、
反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共に薄膜両
端部固定梁は引っ張り応力を有する部材からなるように
したので、薄膜両端固定梁と基板電極の対向面で形成さ
れる空隔は駆動電圧が印加されない状態では絶えず同位
置にあることが容易となり薄膜両端部固定梁が撓んだ後
に元に戻る位置も安定して光変調性の制御が容易とな
り、入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡単
で応答も速く、使用する入射光の波長が制限されること
なく、作動が更に安定で信頼性も高く、微細化され薄膜
両端部固定梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保
持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の反
射面が増加して明るい光変調装置を提供することが出来
るようになった。請求項4の発明によれば、入射光を正
反射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形
成され両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部
固定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端部
固定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成し
て、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜
両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持部上
に、反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共に薄
膜両端部固定梁は引っ張り応力を有する部材の窒化シリ
コン薄膜からなるようにしたので、薄膜両端固定梁と基
板電極の対向面で形成される空隔は駆動電圧が印加され
ない状態では絶えず同位置にあることが容易となり薄膜
両端部固定梁が撓んだ後に元に戻る位置も確実に安定し
て光変調性の制御が容易となり、入射光の反射方向を変
えて光変調を行う構造が簡単で応答も速く、使用する入
射光の波長が制限されることなく、作動が更に確実に安
定して信頼性も高く、微細化され薄膜両端部固定梁の固
定保持領域が小さくても十分な固定保持性を確保し、隣
接素子への相互作用を抑制し、光の反射面が増加して明
るい光変調装置を提供することが出来るようになった。
【0028】請求項5の発明によれば、入射光を正反射
する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成さ
れ両端部が固定されて静電力で変形する低抵抗材で形成
されている薄膜両端部固定梁の他方側面に形成される空
隙を介して薄膜両端部固定梁に対向して駆動電圧を印加
する基板電極を形成して、薄膜両端部固定梁を保持する
基板の基板表面に薄膜両端部固定梁の両端部を固定して
保持する固定保持部上に、反射手段の反射部を延長反射
部に延長するようにしたので、薄膜両端部固定梁を駆動
するための他方の電極を省略することが出来るようにな
り、入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が更に
簡単で応答も速く、使用する入射光の波長が制限される
ことなく、作動が安定で信頼性も高く、微細化され薄膜
両端部固定梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保
持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の反
射面が増加して明るい光変調装置を提供することが出来
るようになった。請求項6の発明によれば、入射光を正
反射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形
成され両端部が固定されて静電力で変形するシリコンを
不純物により低抵抗化した低抵抗材で形成されている薄
膜両端部固定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄
膜両端部固定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極
を形成して、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表
面に薄膜両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定
保持部上に、反射手段の反射部を延長反射部に延長する
ようにしたので、薄膜両端部固定梁を駆動するための他
方の電極を省略することが出来るようになり、入射光の
反射方向を変えて光変調を行う構造が更に簡単で応答も
速く、使用する入射光の波長が制限されることなく、作
動が安定で信頼性も高く、微細化され薄膜両端部固定梁
の固定保持領域が小さくても十分な固定保持性を確保
し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の反射面が増加
して明るい光変調装置を提供することが出来るようにな
った。
【0029】請求項7の発明によれば、入射光を正反射
する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成さ
れ両端部が固定されて静電力で変形する単結晶シリコン
薄膜で形成されている薄膜両端部固定梁の他方側面に形
成される空隙を介して薄膜両端部固定梁に対向して駆動
電圧を印加する基板電極を形成して、薄膜両端部固定梁
を保持する基板の基板表面に薄膜両端部固定梁の両端部
を固定して保持する固定保持部上に、反射手段の反射部
を延長反射部に延長するようにしたので、欠陥が少なく
寿命が長く、入射光の反射方向を変えて光変調を行う構
造が簡単で応答も速く、使用する入射光の波長が制限さ
れることなく、作動が安定で信頼性も高く、微細化され
薄膜両端部固定梁の固定保持領域が小さくても十分な固
定保持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光
の反射面が増加して明るい光変調装置を提供することが
出来るようになった。請求項8の発明によれば、入射光
を正反射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜
で形成され両端部が固定されて静電力で変形する多結晶
シリコン薄膜で形成されている薄膜両端部固定梁の他方
側面に形成される空隙を介して薄膜両端部固定梁に対向
して駆動電圧を印加する基板電極を形成して、薄膜両端
部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜両端部固定梁
の両端部を固定して保持する固定保持部上に、反射手段
の反射部を延長反射部に延長するようにしたので、CV
D等の手法を用いることが出来るの低でコストとなり、
入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡単で応
答も速く、使用する入射光の波長が制限されることな
く、作動が安定で信頼性も高く、微細化され薄膜両端部
固定梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保持性を
確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の反射面が
増加して明るい光変調装置を提供することが出来るよう
になった。請求項9の発明によれば、入射光を正反射す
る反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成され
両端部が固定されて静電力で変形する窒化シリコン薄膜
で形成されている薄膜両端部固定梁の他方側面に形成さ
れる空隙を介して薄膜両端部固定梁に対向して駆動電圧
を印加する基板電極を形成して、薄膜両端部固定梁を保
持する基板の基板表面に薄膜両端部固定梁の両端部を固
定して保持する固定保持部上に、反射手段の反射部を延
長反射部に延長するようにしたので、窒化シリコン薄膜
の引張応力の作用によりスイッチングの応答速度が速く
なり、入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡
単で応答も速く、使用する入射光の波長が制限されるこ
となく、作動が安定で信頼性も高く、微細化され薄膜両
端部固定梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保持
性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の反射
面が増加して明るい光変調装置を提供することが出来る
ようになった。
【0030】請求項10の発明によれば、入射光を正反
射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成
され両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部固
定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端部固
定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成し
て、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜
両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持部上
に、反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共に薄
膜両端部固定梁は基板の基板表面上に基板表面と平行に
配置するようにしたので、薄膜両端固定梁と基板電極の
対向面で形成される空隔は駆動電圧が印加されない状態
では絶えず同位置にあることが容易となり薄膜両端部固
定梁が撓んだ後に元に戻る位置も安定して光変調性の制
御が容易となり、入射光の反射方向を変えて光変調を行
う構造が簡単で応答も速く、使用する入射光の波長が制
限されることなく、作動が安定で信頼性も高く、微細化
され薄膜両端部固定梁の固定保持領域が小さくても十分
な固定保持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制
し、光の反射面が増加して明るい光変調装置を提供する
ことが出来るようになった。請求項11の発明によれ
ば、入射光を正反射する反射手段を側面に組み合わせ構
成する薄膜で形成され両端部が固定されて静電力で変形
する薄膜両端部固定梁の他方側面に形成される空隙を介
して薄膜両端部固定梁に対向して駆動電圧を印加する基
板電極を形成して、薄膜両端部固定梁を保持する基板の
基板表面に薄膜両端部固定梁の両端部を固定して保持す
る固定保持部上に、反射手段の反射部を延長反射部に延
長すると共に基板は固定保持部に凹形状が形成された凹
形状部からなるようにしたので、入射光の反射方向を変
えて光変調を行う構造が簡単で応答も速く、使用する入
射光の波長が制限されることなく、作動が安定で信頼性
も高く、微細化され薄膜両端部固定梁の固定保持領域が
小さくても更に十分な固定保持性を確保し、隣接素子へ
の相互作用を抑制し、光の反射面が増加して明るい光変
調装置を提供することが出来るようになった。
【0031】請求項12の発明によれば、入射光を正反
射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成
され両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部固
定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端部固
定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成し
て、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜
両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持部上
に、反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共に薄
膜両端部固定梁は基板に形成された凹形状部上の凹形状
に沿って形成された凹形状形成部とからなるようにした
ので、入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡
単で応答も速く、使用する入射光の波長が制限されるこ
となく、作動が安定で信頼性も高く、微細化され薄膜両
端部固定梁の固定保持領域が小さくても更に十分な固定
保持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の
反射面が増加して明るい光変調装置を提供することが出
来るようになった。請求項13の発明によれば、入射光
を正反射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜
で形成され両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両
端部固定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両
端部固定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形
成して、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に
薄膜両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持
部上に、反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共
に薄膜両端部固定梁は空隙を介して非平行の基板電極の
対向面と対向するようにしたので、平行な空隙の場合よ
り低い駆動電圧で薄膜両端部固定梁の変形が進行するか
ら省資源で小型の装置となり、入射光の反射方向を変え
て光変調を行う構造が簡単で応答も速く、使用する入射
光の波長が制限されることなく、作動が安定で信頼性も
高く、微細化され薄膜両端部固定梁の固定保持領域が小
さくても十分な固定保持性を確保し、隣接素子への相互
作用を抑制し、光の反射面が増加して明るい光変調装置
を提供することが出来るようになった。
【0032】請求項14の発明によれば、入射光を正反
射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成
され両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部固
定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端部固
定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成し
て、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜
両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持部上
に、反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共に薄
膜両端部固定梁は駆動電圧の印加により変形して基板電
極の対向面に当接して変形が規制されて反射手段の入射
光の光変調を行うようにしたので、入射光の反射方向を
変えて光変調を行う構造が簡単で応答も速く、使用する
入射光の波長が制限されることなく、作動が確実に規制
されて更に安定で信頼性も高く、微細化され薄膜両端部
固定梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保持性を
確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の反射面が
増加して明るい光変調装置を提供することが出来るよう
になった。請求項15の発明によれば、入射光を正反射
する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成さ
れ両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部固定
梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端部固定
梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成して、
薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜両端
部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持部上に、
反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共に薄膜両
端部固定梁の被保持部は薄膜両端部固定梁の内側に配置
するようにしたので、入射光の反射方向を変えて光変調
を行う構造が簡単で応答も速く、使用する入射光の波長
が制限されることなく、作動が安定で信頼性も高く、微
細化され薄膜両端部固定梁の固定保持領域が小さくても
十分な固定保持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑
制し、光の反射面が更に増加して明るい光変調装置を提
供することが出来るようになった。
【0033】請求項16の発明によれば、入射光を正反
射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成
され両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部固
定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端部固
定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成し
て、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜
両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持部上
に、反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共に薄
膜両端部固定梁の被保持部は相対する両端部の2辺側を
基板の固定保持部に固定して保持するようにしたので、
入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡単で応
答も更に速く、使用する入射光の波長が制限されること
なく、作動が更に安定で信頼性も高く、微細化され薄膜
両端部固定梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保
持性を確実に確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、
光の反射面が増加して明るい光変調装置を提供すること
が出来るようになった。請求項17の発明によれば、入
射光を正反射する反射手段を側面に組み合わせ構成する
薄膜で形成され両端部が固定されて静電力で変形する薄
膜両端部固定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄
膜両端部固定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極
を形成して、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表
面に薄膜両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定
保持部上に、反射手段の反射部を延長反射部に延長する
と共に薄膜両端部固定梁の被保持部は相対する2辺の両
端部の4箇所を基板の4箇所固定保持部に固定して保持
するようにしたので、延長反射部の変位の妨げになるこ
となく、入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が
簡単で応答も速く、使用する入射光の波長が制限される
ことなく、作動が安定で信頼性も高く、微細化され薄膜
両端部固定梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保
持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の反
射面が更に増加して明るい光変調装置を提供することが
出来るようになった。
【0034】請求項18の発明によれば、入射光を正反
射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成
され両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部固
定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端部固
定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成し
て、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜
両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持部上
に、反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共に薄
膜両端部固定梁の被保持部側は薄膜両端部固定梁の長さ
に対して狭い幅の形状にするようにしたので、薄膜両端
部固定梁の被保持側の剛性が高くなり平行な断面内での
変位を抑制できて、入射光の反射方向を変えて光変調を
行う構造が簡単で応答も速く、使用する入射光の波長が
制限されることなく、作動が安定で信頼性も高く、微細
化され薄膜両端部固定梁の固定保持領域が小さくても十
分な固定保持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制
し、光の反射面が増加して明るい光変調装置を提供する
ことが出来るようになった。請求項19の発明によれ
ば、入射光を正反射する反射手段を側面に組み合わせ構
成する薄膜で形成され両端部が固定されて静電力で変形
する薄膜両端部固定梁の他方側面に形成される空隙を介
して薄膜両端部固定梁に対向して駆動電圧を印加する基
板電極を形成して、薄膜両端部固定梁を保持する基板の
基板表面に薄膜両端部固定梁の両端部を固定して保持す
る固定保持部上に、反射手段の反射部を延長反射部に延
長すると共に反射手段の延長反射部側は反射手段の長さ
に対して狭い幅の形状にするようにしたので、薄膜両端
部固定梁の被保持側の剛性が高くなり平行な断面内での
変位を抑制できて、入射光の反射方向を変えて光変調を
行う構造が簡単で応答も速く、使用する入射光の波長が
制限されることなく、作動が安定で信頼性も高く、微細
化され薄膜両端部固定梁の固定保持領域が小さくても十
分な固定保持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制
し、光の反射面が増加して明るい光変調装置を提供する
ことが出来るようになった。
【0035】請求項20の発明によれば、入射光を正反
射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成
され両端部が固定されて静電力で変形する複数個を連接
して配置した薄膜両端部固定梁の他方側面に形成される
空隙を介して薄膜両端部固定梁に対向して駆動電圧を印
加する基板電極を形成して、薄膜両端部固定梁を保持す
る基板の基板表面に薄膜両端部固定梁の両端部を固定し
て保持する固定保持部上に、反射手段の反射部を延長反
射部に延長するようにしたので、入射光の反射方向を変
えて光変調を行う構造が簡単で応答も速く、使用する入
射光の波長が制限されることなく、作動が安定で信頼性
も高く、微細化され薄膜両端部固定梁の固定保持領域が
小さくても十分な固定保持性を確保し、隣接素子への相
互作用を抑制し、光の反射面が更に増加して明るい光変
調装置を提供することが出来るようになった。請求項2
1の発明によれば、入射光を正反射する反射手段を側面
に組み合わせ構成する薄膜で形成され両端部が固定され
て静電力で変形する薄膜両端部固定梁の他方側面に形成
される空隙を介して薄膜両端部固定梁に対向して駆動電
圧を印加する基板電極を形成して、薄膜両端部固定梁を
保持する基板の基板表面に薄膜両端部固定梁の両端部を
固定して保持する固定保持部上に、反射手段の反射部を
延長反射部に延長すると共に反射手段の延長反射部は複
数個を隣接して配置するようにしたので、入射光の反射
方向を変えて光変調を行う構造が簡単で応答も速く、使
用する入射光の波長が制限されることなく、作動が安定
で信頼性も高く、微細化され薄膜両端部固定梁の固定保
持領域が小さくても十分な固定保持性を確保し、隣接素
子への相互作用を抑制し、光の反射面が更に増加して明
るい光変調装置を提供することが出来るようになった。
請求項22の発明によれば、入射光を正反射する反射手
段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成され両端部が
固定されて静電力で変形する薄膜両端部固定梁の他方側
面に形成される空隙を介して薄膜両端部固定梁に対向し
て駆動電圧を印加する基板電極を形成して、薄膜両端部
固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜両端部固定梁の
両端部を固定して保持する固定保持部上に、複数個を連
接して配置した反射手段の反射部を延長反射部に延長す
るようにしたので、入射光の反射方向を変えて光変調を
行う構造が簡単で応答も速く、使用する入射光の波長が
制限されることなく、作動が安定で信頼性も高く、微細
化され薄膜両端部固定梁の固定保持領域が小さくても十
分な固定保持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制
し、光の反射面が更に増加して明るい光変調装置を提供
することが出来るようになった。
【0036】請求項23の発明によれば、入射光を正反
射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成
され両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部固
定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端部固
定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成し
て、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜
両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持部上
に、反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共に反
射手段の延長反射部は基板の基板表面より上方向に変位
するようにしたので、薄膜両端部固定梁を駆動すると同
時に延長反射部とその薄膜両端部固定梁部分を下方に駆
動する場合に比べて延長反射部の薄膜両端部固定梁部分
は撓まないので低電圧で駆動が可能で省資源となり、入
射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡単で応答
も速く、使用する入射光の波長が制限されることなく、
作動が安定で信頼性も高く、微細化され薄膜両端部固定
梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保持性を確保
し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の反射面が増加
して明るい光変調装置を提供することが出来るようにな
った。請求項24の発明によれば、入射光を正反射する
反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成され両
端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部固定梁の
他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端部固定梁に
対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成して、薄膜
両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜両端部固
定梁の両端部を固定して保持する固定保持部上に、反射
手段の反射部を延長反射部に延長すると共に反射手段の
延長反射部の薄膜両端部固定梁は反射部の上記薄膜両端
部固定梁の厚さに対してより厚くするようにしたので、
被保持側の剛性が高くなり平行な断面内での変位を抑制
できて、入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が
簡単で応答も速く、使用する入射光の波長が制限される
ことなく、作動が安定で信頼性も高く、微細化され薄膜
両端部固定梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保
持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の反
射面が増加して明るい光変調装置を提供することが出来
るようになった。
【0037】請求項25の発明によれば、入射光を正反
射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成
され両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部固
定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端部固
定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成し
て、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜
両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持部上
に、反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共に薄
膜両端部固定梁と非平行の基板電極の対向面と対向して
形成される空隙の頂部の一端側に空隙部を形成するよう
にしたので、薄膜両端部固定梁の基板電極の対向面に当
接時にほぼ完全に入射光を薄膜両端部固定梁がOFF状
態の時と異なる方向に反射光を変調できて迷光が減少し
て、入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡単
で応答も速く、使用する入射光の波長が制限されること
なく、作動が更に安定で信頼性も高く、微細化され薄膜
両端部固定梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保
持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の反
射面が増加して明るい光変調装置を提供することが出来
るようになった。請求項26の発明によれば、入射光を
正反射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で
形成され両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端
部固定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端
部固定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成
して、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄
膜両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持部
上に、反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共に
基板は振動の伝播を抑制する振動伝播抑制部とからなる
ようにしたので、薄膜両端部固定梁の変形により伝搬す
る振動が抑制されて隣接素子間の相互作用が抑制され、
入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡単で応
答も速く、使用する入射光の波長が制限されることな
く、作動が安定で信頼性も高く、微細化され薄膜両端部
固定梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保持性を
確保し、隣接素子への相互作用を更に抑制し、光の反射
面が増加して明るい光変調装置を提供することが出来る
ようになった。
【0038】請求項27の発明によれば、入射光を正反
射する反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成
され両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部固
定梁の他方側面に形成される空隙を介して薄膜両端部固
定梁に対向して駆動電圧を印加する基板電極を形成し
て、薄膜両端部固定梁を保持する基板の基板表面に薄膜
両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定保持部上
に、反射手段の反射部を延長反射部に延長すると共に基
板は振動の伝播を抑制する振動伝播抑制部を凹形状部の
内側に形成するようにしたので、薄膜両端部固定梁の変
形により伝搬する振動が抑制されて隣接素子間の相互作
用が確実に抑制され、入射光の反射方向を変えて光変調
を行う構造が簡単で応答も速く、使用する入射光の波長
が制限されることなく、作動が安定で信頼性も高く、微
細化され薄膜両端部固定梁の固定保持領域が小さくても
十分な固定保持性を確保し、隣接素子への相互作用を更
に確実に抑制し、光の反射面が増加して明るい光変調装
置を提供することが出来るようになった。請求項28の
発明によれば、基板の基板表面上に薄膜両端部固定梁と
基板電極の対向面が対向して形成される空隙と凹形状部
の該当部を形成した後に、犠牲材料からなる犠牲材料層
を形成して基板の基板表面上を平坦化して、薄膜両端部
固定梁を形成して反射手段の反射部と延長反射部を形成
した後に、犠牲材料層を除去するようにしたので、入射
光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡単で応答も
速く、使用する入射光の波長が制限されることなく、作
動が安定で信頼性も高く、微細化され梁の固定保持領域
が小さくても十分な固定保持性を確保し、隣接素子への
相互作用を抑制し、光の反射面が増加して明るく、製造
工程が少なく低コストの光変調装置の製造方法を提供す
ることが出来るようになった。請求項29の発明によれ
ば、基板の基板表面上に薄膜両端部固定梁と基板電極の
対向面が対向して形成される空隙と凹形状部の該当部を
形成した後に、犠牲材料からなる犠牲材料層を形成して
基板の基板表面上を平坦化して、薄膜両端部固定梁を形
成して反射手段の反射部と延長反射部を形成した後に、
犠牲材料層を除去する為に基板上に酸化膜を形成する基
板上酸化膜形成工程と、基板の基板表面上に薄膜両端部
固定梁と基板電極の対向面が対向して形成される空隙と
凹形状部の該当部を形成する空隙と凹形状部の該当部形
成工程と、基板の基板表面上の空隙中に基板電極を形成
する基板電極形成工程と、基板の基板表面上の空隙と凹
形状部に犠牲材料からなる犠牲材料層を形成する犠牲材
料層形成工程と、基板の基板表面上の凹形状部の犠牲材
料層を除去する凹形状部犠牲材料層除去工程と、犠牲材
料層上に薄膜両端部固定梁を形成する薄膜両端部固定梁
形成工程と、平坦化する平坦化工程と、犠牲材料層エッ
チング穴を開口する犠牲材料層エッチング穴開口工程
と、反射手段の反射部と延長反射部を形成する反射手段
形成工程と、凹形状部の犠牲材料層を除去する凹形状部
犠牲材料層除去工程と、空隙の犠牲材料層を除去する空
隙犠牲材料層除去工程とからなる光変調装置を製造する
ようにしたので、入射光の反射方向を変えて光変調を行
う構造が簡単で応答も速く、使用する入射光の波長が制
限されることなく、作動が安定で信頼性も高く、微細化
され梁の固定保持領域が小さくても十分な固定保持性を
確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、光の反射面が
増加して明るく、製造工程が少なく低コストの光変調装
置の製造方法を提供することが出来るようになった。
【0039】請求項30の発明によれば、基板の基板表
面上に薄膜両端部固定梁と基板電極の対向面が対向して
形成される空隙と凹形状部の該当部を形成した後に、犠
牲材料からなる犠牲材料層を形成して基板の基板表面上
を平坦化して、薄膜両端部固定梁を形成して反射手段の
反射部と延長反射部を形成した後に、犠牲材料層を除去
する為に、基板上に酸化膜を形成する基板上酸化膜形成
工程と、基板の基板表面上に薄膜両端部固定梁と基板電
極の対向面が対向して形成される空隙と凹形状部の該当
部を形成する空隙と凹形状部の該当部形成工程と、基板
の基板表面上の空隙中に基板電極を形成する基板電極形
成工程と、基板の基板表面上の空隙と凹形状部に犠牲材
料からなる犠牲材料層を形成して平坦化する犠牲材料層
形成平坦化工程と、犠牲材料層上に薄膜両端部固定梁を
形成する薄膜両端部固定梁形成工程と、反射手段の反射
部と延長反射部を形成する反射手段形成工程と、犠牲材
料層を除去する犠牲材料層除去工程とからなる光変調装
置を製造するようにしたので、入射光の反射方向を変え
て光変調を行う構造が簡単で応答も速く、使用する入射
光の波長が制限されることなく、作動が安定で信頼性も
高く、微細化され梁の固定保持領域が小さくても十分な
固定保持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑制し、
光の反射面が増加して明るく、製造工程が少なく低コス
トの光変調装置の製造方法を提供することが出来るよう
になった。
【0040】請求項31の発明によれば、基板の基板表
面上に薄膜両端部固定梁と基板電極の対向面が対向して
形成される空隙と凹形状部の該当部を形成した後に、犠
牲材料からなる犠牲材料層を形成して基板の基板表面上
を平坦化して、薄膜両端部固定梁を形成して反射手段の
反射部と延長反射部を形成した後に、犠牲材料層を除去
する為に、基板上に酸化膜を形成する基板上酸化膜形成
工程と、基板の基板表面上に薄膜両端部固定梁と基板電
極の対向面が対向して形成される空隙と凹形状部の該当
部を形成する空隙と凹形状部の該当部形成工程と、基板
の基板表面上の空隙中に基板電極を形成する基板電極形
成工程と、基板の基板表面上の空隙と凹形状部に犠牲材
料からなる犠牲材料層を形成して平坦化する犠牲材料層
形成平坦化工程と、犠牲材料層上に薄膜両端部固定梁を
形成する薄膜両端部固定梁形成工程と、反射手段の延長
反射部の薄膜両端部固定梁は反射部の薄膜両端部固定梁
の厚さに対してより厚くする延長反射部を厚くする工程
と、反射手段の反射部と延長反射部を形成する反射手段
形成工程と、犠牲材料層を除去する犠牲材料層除去工程
とからなる光変調装置を製造するようにしたので、被保
持側の剛性が高くなり平行な断面内での変位を抑制でき
る、入射光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡単
で応答も速く、使用する入射光の波長が制限されること
なく、作動が安定で信頼性も高く、微細化され梁の固定
保持領域が小さくても十分な固定保持性を確保し、隣接
素子への相互作用を抑制し、光の反射面が増加して明る
く、製造工程が少なく低コストの光変調装置の製造方法
を提供することが出来るようになった。
【0041】請求項32の発明によれば、回動可能に保
持されて形成画像を担持する画像担持体上を光書き込み
を行なって潜像を形成する請求項1乃至27の何れか一
項に記載の光変調装置からなる潜像形成手段の光変調装
置によって形成された潜像を顕像化してトナー画像を形
成する現像手段で形成されたトナー画像を転写手段で被
転写体に転写して画像を形成するようにしたので、入射
光の反射方向を変えて光変調を行う構造が簡単で応答も
速く、使用する入射光の波長が制限されることなく、作
動が安定で信頼性も高く、微細化され梁の固定保持領域
が小さくても十分な固定保持性を確保し、隣接素子への
相互作用を抑制し、光の反射面が増加して明るく、信号
対ノイズのS/N比が向上して高解像性の光変調装置を
具備する画像形成装置を提供することが出来るようにな
った。請求項33の発明によれば、画像投影データの入
射光の反射方向を変えて光変調を行なって画像を投影し
て表示する請求項1乃至27の何れか一項に記載の光変
調装置からなる光スイッチ手段が投影スクリーンに画像
を投影して表示するようにしたので、入射光の反射方向
を変えて光変調を行う構造が簡単で応答も速く、使用す
る入射光の波長が制限されることなく、作動が安定で信
頼性も高く、微細化され梁の固定保持領域が小さくても
十分な固定保持性を確保し、隣接素子への相互作用を抑
制し、光の反射面が増加して明るく、コントラストが上
昇して高解像性の光変調装置を具備する画像投影表示装
置を提供することが出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す光変調装置を説明
する説明図である。
【図2】図1のE−E線断面図である。
【図3】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の主要
部の動作を説明する説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の他の
主要部の状態を説明する拡大説明図である。
【図5】本発明の他の実施の形態例を示す光変調装置の
主要部の状態を説明する拡大説明図である。
【図6】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の製造
方法の主要部の工程を説明する説明図である。
【図7】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の製造
方法の他の主要部の工程を説明する説明図である。
【図8】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の製造
方法の他の主要部の工程を説明する説明図である。
【図9】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の製造
方法の他の主要部の工程を説明する説明図である。
【図10】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の製
造方法の他の主要部の工程を説明する説明図である。
【図11】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の製
造方法の他の主要部の工程を説明する説明図である。
【図12】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の製
造方法の他の主要部の工程を説明する説明図である。
【図13】図12の平面図である。
【図14】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の製
造方法の他の主要部の工程を説明する説明図である。
【図15】図14の平面図である。
【図16】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の製
造方法の他の主要部の工程を説明する説明図である。
【図17】図16の平面図である。
【図18】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の製
造方法の他の主要部の工程を説明する説明図である。
【図19】図18の平面図である。
【図20】本発明の実施の形態例を示す光変調装置の製
造方法の他の主要部の工程を説明する説明図である。
【図21】本発明の他の実施の形態例を示す光変調装置
を説明する説明図である。
【図22】図21のF−F線断面図である。
【図23】本発明の他の実施の形態例を示す光変調装置
の主要部の動作を説明する説明図である。
【図24】本発明の他の実施の形態例を示す光変調装置
の製造方法の主要部の工程を説明する説明図である。
【図25】本発明の他の実施の形態例を示す光変調装置
の製造方法の他の主要部の工程を説明する説明図であ
る。
【図26】本発明の他の実施の形態例を示す光変調装置
の製造方法の他の主要部の工程を説明する説明図であ
る。
【図27】図26のG−G線断面図である。
【図28】図26のH−H線断面図である。
【図29】本発明の他の実施の形態例を示す光変調装置
の製造方法の他の主要部の工程を説明する説明図であ
る。
【図30】本発明の他の実施の形態例を示す光変調装置
の製造方法の他の主要部の工程を説明する説明図であ
る。
【図31】本発明の他の実施の形態例を示す光変調装置
の製造方法の他の主要部の工程を説明する説明図であ
る。
【図32】図31のI−I線断面図である。
【図33】図31のJ−J線断面図である。
【図34】本発明の他の実施の形態例を示す光変調装置
の製造方法の他の主要部の工程を説明する説明図であ
る。
【図35】図34のK−K線断面図である。
【図36】図34のL−L線断面図である。
【図37】本発明の他の実施の形態例を示す光変調装置
の製造方法の他の主要部の工程を説明する説明図であ
る。
【図38】図37のM−M線断面図である。
【図39】図37のN−N線断面図である。
【図40】本発明の他の実施の形態例を示す光変調装置
の製造方法の他の主要部の工程を説明する説明図であ
る。
【図41】図37のO−O線断面図である。
【図42】図37のP−P線断面図である。
【図43】本発明の実施の形態例を示す光変調装置を具
備する画像形成装置を説明する説明図である。
【図44】本発明の実施の形態例を示す光変調装置を具
備する画像投影表示装置を説明する説明図である。
【図45】従来の光変調装置の主要部の状態を説明する
説明図である。
【図46】従来の光変調装置の他の主要部の状態を説明
する説明図である。
【符号の説明】
0 光変調装置 1 反射手段、1a 反射部、1b 延長反射部 2 薄膜両端部固定梁、2a 凹形状形成部、2b 被
保持部、2C エッチング穴、2d エッチング穴 3 基板電極、3a 対向面、3b 頂部、3c 空隙
部3d パッシベーション膜 4 基板、4a 基板表面、4a 酸化膜、4b 固
定保持部、4c 凹形状部、4d 振動伝播抑制部 5 犠牲材料層 10 光変調装置 11 反射手段、11a 反射部、11b 延長反射部 12 薄膜両端部固定梁、12a 凹形状形成部、12
b 被保持部、12C エッチング穴、12d エッチ
ング穴 13 基板電極、13a 対向面、13b 頂部、13
c 空隙部、13d パッシベーション膜 14 基板、14a 基板表面、 14a 酸化膜、
14b 固定保持部、14b 4箇所固定保持部、1
4c 凹形状部、14d 振動伝播抑制部 15 犠牲材料層 30 光情報処理装置 31 独立駆動手段 32 光源 33 第1のレンズシステム 34 第2のレンズシステム 35 投影レンズ 36 絞り 37 回転カラーホール 38 マイクロレンズ 50 画像形成装置 51 画像担持体 52 潜像形成手段 53 現像手段 54 転写手段 55 帯電手段 56 定着手段 57 排紙トレイ 58 クリーニング手段 80 画像投影表示装置 81 光スイッチ手段 82 投影スクリーン 100 光変調装置 101 反射面 102 梁、102a 被保持部 103 基板電極 104 基板、104a 基板表面、104b 固定保
持部 (a) 基板上酸化膜形成工程 (b) 空隙と凹形状部の該当部形成工程 (c) 基板電極形成工程 (d) 犠牲材料層形成工程 (e) 凹形状部犠牲材料層除去工程 (f) 薄膜両端部固定梁形成工程 (g) 平坦化工程 (h) 犠牲材料層エッチング穴開口工程 (i) 反射手段形成工程 (j) 凹形状部犠牲材料層除去工程 (k) 空隙犠牲材料層除去工程 (l) 基板上酸化膜形成工程 (m) 空隙と凹形状部の該当部形成工程 (n) 基板電極形成工程 (o) 犠牲材料層形成平坦化工程 (p) 薄膜両端部固定梁形成工程 (q) 反射手段形成工程 (r) 犠牲材料層除去工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C162 AE21 AE28 AF02 AG03 AH03 FA04 FA05 FA09 FA23 FA49 FA50 FA53 2C362 AA43 BA48 BA66 BA68 BA82 BA83 2H041 AA14 AA16 AB14 AC06 AZ01 AZ08

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光の反射方向を変えて光変調を行う
    光変調装置において、入射光を正反射する反射手段と、
    上記反射手段を側面に組み合わせ構成する薄膜で形成さ
    れ両端部が固定されて静電力で変形する薄膜両端部固定
    梁と、上記薄膜両端部固定梁の他方側面に形成される空
    隙を介して上記薄膜両端部固定梁に対向して駆動電圧を
    印加する基板電極と、上記基板電極を形成して上記薄膜
    両端部固定梁を保持する基板と、上記基板の基板表面に
    上記薄膜両端部固定梁の両端部を固定して保持する固定
    保持部と、上記固定保持部上に上記反射手段の反射部を
    延長した延長反射部とからなることを特徴とする光変調
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光変調装置において、
    反射手段は、金属薄膜で形成されていることを特徴とす
    る光変調装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の光変調装置にお
    いて、薄膜両端部固定梁は、引っ張り応力を有する部材
    からなることを特徴とする光変調装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の光変調装置
    において、薄膜両端部固定梁は、引っ張り応力を有する
    部材の窒化シリコン薄膜からなることを特徴とする光変
    調装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の光変調
    装置において、薄膜両端部固定梁は、低抵抗材で形成さ
    れていることを特徴とする光変調装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光変調装置において、
    基板電極の低抵抗材は、シリコンを不純物により低抵抗
    化して形成されていることを特徴とする光変調装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、5又は6に記載の光
    変調装置において、薄膜両端部固定梁は、単結晶シリコ
    ン薄膜で形成されていることを特徴とする光変調装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、5又は6に記載の光
    変調装置において、薄膜両端部固定梁は、多結晶シリコ
    ン薄膜で形成されていることを特徴とする光変調装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3又は4に記載の光変調
    装置において、薄膜両端部固定梁は、窒化シリコン薄膜
    で形成されていることを特徴とする光変調装置。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8又は9に記載の光変調装置において、薄膜両端部固定
    梁は、基板の基板表面上に上記基板表面と平行に配置さ
    れていることを特徴とする光変調装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10の何れか一項に記載
    の光変調装置において、基板は、固定保持部に凹形状が
    形成された凹形状部とからなることを特徴とする光変調
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11の何れか一項に記載
    の光変調装置において、薄膜両端部固定梁は、基板に形
    成された凹形状部上の凹形状に沿って形成された凹形状
    形成部とからなることを特徴とする光変調装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12の何れか一項に記載
    の光変調装置において、薄膜両端部固定梁は、空隙を介
    して非平行の基板電極の対向面と対向することを特徴と
    する光変調装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13の何れか一項に記載
    の光変調装置において、薄膜両端部固定梁は、駆動電圧
    の印加により変形して基板電極の対向面に当接して変形
    が規制されて反射手段の入射光の光変調を行うことを特
    徴とする光変調装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14の何れか一項に記載
    の光変調装置において、薄膜両端部固定梁の被保持部
    は、薄膜両端部固定梁の内側に配置したことを特徴とす
    る光変調装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15の何れか一項に記載
    の光変調装置において、薄膜両端部固定梁の被保持部
    は、相対する両端部の2辺側を基板の固定保持部に固定
    して保持したことを特徴とする光変調装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16の何れか一項に記載
    の光変調装置において、薄膜両端部固定梁の被保持部
    は、相対する2辺の両端部の4箇所を基板の4箇所固定
    保持部に固定して保持されることを特徴とする光変調装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17の何れか一項に記載
    の光変調装置において、薄膜両端部固定梁の被保持部側
    は、薄膜両端部固定梁の長さに対して狭い幅の形状にし
    たことを特徴とする光変調装置。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至18の何れか一項に記載
    の光変調装置において、反射手段の延長反射部側は、反
    射手段の長さに対して狭い幅の形状にしたことを特徴と
    する光変調装置。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至19の何れか一項に記載
    の光変調装置において、薄膜両端部固定梁は、複数個を
    連接して配置したことを特徴とする光変調装置。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至20の何れか一項に記載
    の光変調装置において、反射手段の延長反射部は、複数
    個を隣接して配置したことを特徴とする光変調装置。
  22. 【請求項22】 請求項1乃至21の何れか一項に記載
    の光変調装置において、反射手段は、複数個を連接して
    配置したことを特徴とする光変調装置。
  23. 【請求項23】 請求項1乃至22の何れか一項に記載
    の光変調装置において、反射手段の延長反射部は、基板
    の基板表面より上方向に変位することを特徴とする光変
    調装置。
  24. 【請求項24】 請求項1乃至23の何れか一項に記載
    の光変調装置において、反射手段の延長反射部の薄膜両
    端部固定梁は、反射部の上記薄膜両端部固定梁の厚さに
    対してより厚くしたことを特徴とする光変調装置。
  25. 【請求項25】 請求項1乃至24の何れか一項に記載
    の光変調装置において、薄膜両端部固定梁と非平行の基
    板電極の対向面と対向して形成される空隙の頂部の一端
    側に空隙部を形成したことを特徴とする光変調装置。
  26. 【請求項26】 請求項1乃至25の何れか一項に記載
    の光変調装置において、基板は、振動の伝播を抑制する
    振動伝播抑制部とからなることを特徴とする光変調装
    置。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の光変調装置におい
    て、振動伝播抑制部は、凹形状部の内側に形成したこと
    を特徴とする光変調装置。
  28. 【請求項28】 入射光の反射方向を変えて光変調を行
    う請求項1乃至27の何れか一項に記載の光変調装置の
    製造方法において、基板の基板表面上に薄膜両端部固定
    梁と基板電極の対向面が対向して形成される空隙と凹形
    状部の該当部を形成した後に、犠牲材料からなる犠牲材
    料層を形成して上記基板の上記基板表面上を平坦化し
    て、上記薄膜両端部固定梁を形成して上記反射手段の反
    射部と延長反射部を形成した後に、上記犠牲材料層を除
    去することを特徴とする光変調装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の光変調装置の製造
    方法において、上記基板上に酸化膜を形成する基板上酸
    化膜形成工程と、上記基板の上記基板表面上に薄膜両端
    部固定梁と基板電極の対向面が対向して形成される空隙
    と凹形状部の該当部を形成する空隙と凹形状部の該当部
    形成工程と、上記基板の上記基板表面上の空隙中に基板
    電極を形成する基板電極形成工程と、上記基板の上記基
    板表面上の空隙と上記凹形状部に犠牲材料からなる犠牲
    材料層を形成する犠牲材料層形成工程と、上記基板の上
    記基板表面上の上記凹形状部の上記犠牲材料層を除去す
    る凹形状部犠牲材料層除去工程と、上記犠牲材料層上に
    上記薄膜両端部固定梁を形成する薄膜両端部固定梁形成
    工程と、平坦化する平坦化工程と、上記犠牲材料層エッ
    チング穴を開口する犠牲材料層エッチング穴開口工程
    と、反射手段の反射部と延長反射部を形成する反射手段
    形成工程と、上記凹形状部の上記犠牲材料層を除去する
    凹形状部犠牲材料層除去工程と、空隙の上記犠牲材料層
    を除去する空隙犠牲材料層除去工程とからなることを特
    徴とする光変調装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 請求項28に記載の光変調装置の製造
    方法において、上記基板上に酸化膜を形成する基板上酸
    化膜形成工程と、上記基板の上記基板表面上に薄膜両端
    部固定梁と基板電極の対向面が対向して形成される空隙
    と凹形状部の該当部を形成する空隙と凹形状部の該当部
    形成工程と、上記基板の上記基板表面上の空隙中に基板
    電極を形成する基板電極形成工程と、上記基板の上記基
    板表面上の空隙と上記凹形状部に犠牲材料からなる犠牲
    材料層を形成して平坦化する犠牲材料層形成平坦化工程
    と、上記犠牲材料層上に上記薄膜両端部固定梁を形成す
    る薄膜両端部固定梁形成工程と、反射手段の反射部と延
    長反射部を形成する反射手段形成工程と、上記犠牲材料
    層を除去する犠牲材料層除去工程とからなることを特徴
    とする光変調装置の製造方法。
  31. 【請求項31】 請求項28に記載の光変調装置の製造
    方法において、上記基板上に酸化膜を形成する基板上酸
    化膜形成工程と、上記基板の上記基板表面上に薄膜両端
    部固定梁と基板電極の対向面が対向して形成される空隙
    と凹形状部の該当部を形成する空隙と凹形状部の該当部
    形成工程と、上記基板の上記基板表面上の空隙中に基板
    電極を形成する基板電極形成工程と、上記基板の上記基
    板表面上の空隙と上記凹形状部に犠牲材料からなる犠牲
    材料層を形成して平坦化する犠牲材料層形成平坦化工程
    と、上記犠牲材料層上に上記薄膜両端部固定梁を形成す
    る薄膜両端部固定梁形成工程と、反射手段の延長反射部
    の薄膜両端部固定梁は反射部の上記薄膜両端部固定梁の
    厚さに対してより厚くする延長反射部を厚くする工程
    と、反射手段の反射部と延長反射部を形成する反射手段
    形成工程と、上記犠牲材料層を除去する犠牲材料層除去
    工程とからなることを特徴とする光変調装置の製造方
    法。
  32. 【請求項32】 電子写真プロセスで光書き込みを行な
    って画像を形成する画像形成装置において、回動可能に
    保持されて形成画像を担持する画像担持体と、上記画像
    担持体上を光書き込みを行なって潜像を形成する請求項
    1乃至27の何れか一項に記載の光変調装置からなる潜
    像形成手段と、上記潜像形成手段の上記光変調装置によ
    って形成された潜像を顕像化してトナー画像を形成する
    現像手段と、上記現像手段で形成されたトナー画像を被
    転写体に転写する転写手段とからなることを特徴とする
    画像形成装置。
  33. 【請求項33】 画像を投影して表示する画像投影表示
    装置において、画像投影データの入射光の反射方向を変
    えて光変調を行なって画像を投影して表示する請求項1
    乃至27の何れか一項に記載の光変調装置からなる光ス
    イッチ手段と、上記光スイッチ手段が投影する画像を表
    示する投影スクリーンとからなることを特徴とする画像
    投影表示装置。
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