JP4360761B2 - 光変調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光変調装置に係り、特に光スイッチデバイス等に用いられる光変調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、静電力を利用した光スイッチデバイスでは、以下のようなものが提案されている。
▲1▼持ち梁を静電力で撓ませて光の反射方向を変えてスイッチするデバイス及びそれを用いた光変調システムが、K.E.Petersenにより1977年に発表されている(Applied Physics Letters,Vol.31, No.8, pp521〜pp523)。
▲2▼D.M.Bloomらが、回折格子を静電力で駆動して光スイッチする素子を発表している(Optics Letters,Vol.7, No.9, pp688〜pp690)。尚、このUSPの国内対応特許出願としては、特許公報 第2941952号及び第3016871号、及び公表特許公報 特表平10-510374がある。
▲3▼光変調システムを用いた画像装置としては、チボーらが、デジタルマイクロミラーデバイス(一般的にDMDと称される)を一次元又は二次元に配置したものを、公開公報 特開平6-138403の中で開示している。
▲4▼デジタルマイクロミラーデバイスの素子構造として、L.J.Hornbeckが、ねじり梁型やカンチレバー梁型のデジタルマイクロミラーデバイスを開示している(Proc. SPIE Vol.1150,pp.86-102(1989))。
▲5▼L.J.Hornbeckが発表したねじり梁型やカンチレバー型のデジタルマイクロミラーデバイスにおいては、ミラー部が傾斜された構成となっている。
▲6▼両端固定型の梁を円筒状に撓み変形させて、高速に光変調を行う素子が、公開特許公報 特開2000-2842に開示されている。
▲7▼また、本出願人は、平行又は非平行な空隙を介した電極間に作用させる静電力により、ミラーが形成された両端固定梁を変形させ、光反射面に入射する入射光束の反射方向を変えることで変調するよう構成された光変調装置を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の▲1▼片持ち梁を利用した光スイッチや、▲4▼ねじり梁型やカンチレバー梁型のデジタルマイクロミラーデバイスは、梁の安定性の確保が難しく、かつ応答速度も速くできないという問題を有している。
【0004】
上記▲2▼の光スイッチ素子は、入射光の波長が制限されるという問題がある。これに対し、上記▲6▼の公開特許公報 特開2000-2842に開示されている素子すなわち、平行な空隙を電極間に有しその静電引力により両端固定梁を円筒状に撓ませる素子は、高速に変形することが可能なので、応答速度を速くできる利点を有している。
【0005】
また、上記▲7▼のものは、同様に上記問題を解決し、梁の安定性を確保し、応答速度の早い光変調装置を提供している。さらに、電極間の空隙を非平行とすることにより、ゲルバートにより提案されている素子に比べ、より低い駆動電圧にて変形が可能である。
上記▲6▼、▲7▼のものは、例えば、図1(a),(b)に示すように構成されている。図1(a),(b)において、梁11は、上方から見ると長方形状で、側方からみると薄板状に形成されている。また、梁11は、基板12の溝12aを跨ぐように横架され、溝12a内に形成された電極13と空隙15を介して対向する。基板12の平面上では、絶縁膜14を介して梁11の左右端部11a,11bを固定端とし、梁11の前後端部11c,11dを自由端としている。
【0006】
このように、空隙15の上方に横架された梁11は、平板状であるため、静電力により容易に変形させるためには、梁11の膜厚を薄くすることが必要であり、製造工程での歩留上、梁11の膜厚を薄く出来ない場合には、駆動電圧を高くしなければならないという問題を有している。
【0007】
さらに、梁11は、左右端部11a,11bが固定されているため、変形時に梁11が伸長することが求められ、膜厚より変形量が大きい場合には、相対的に多大な梁11の伸長が必要となる。従って、この構成のものでは、デジタルマイクロミラーデバイス等のねじり梁型に比べ、変形のための駆動電圧が相対的に高くなる問題を有している。特に、この問題は、光変調装置としての効果を高めるために、梁11の膜厚に比べ撓み変形量が大きくなる場合に顕著となる。
【0008】
そこで、本発明は光反射部を有する梁が静電引力の作用で変形しやすくしてより小さい駆動電圧で梁を駆動できるよう構成された光変調装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、以下のような特徴を有する。
【0010】
本発明は、撓み部位が電極に電圧が印加されて生じる静電引力により梁が電極側に移動するように変位すると共に、光反射部の向きを変更して光束の変調が行われるように変形し、凹部の底面には、撓み部位に対向する溝が形成されているため、容易に梁の撓み変形を行うことができ、極力低い電圧で梁を駆動することができる。これにより、電子写真プロセスにおける光書込デバイス等の画像装置及びプロジェクターなどの映像装置の低電圧化を達成することが可能になる。
また、本発明によれば、凹部の底面に撓み部位に対向する溝が形成されているので、梁と共に光反射部が凹部内に進入しやすくなり、凹部に形成された電極に光反射部をより接近させて、比較的小さな静電引力で光反射部を変位させることが可能になる。
【0015】
また、請求項6記載の発明は、撓み部位の稜線方向が梁の固定端接線方向と平行であるため、静電引力により梁が変形するのに伴って回動すると共に、電極に対向した状態で回動することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図2は本発明になる光変調装置の実施例1を示す構成図であり、(a)はA−B線に沿う縦断面図、(b)は平面図である。
図2(a)(b)に示されるように、101はシリコンや光学ガラス等の基板であり、本実施例1では、表面に(100)面を有するシリコン基板を用いている。さらに、基板101の上面には、シリコン酸化膜などの絶縁膜102が形成されている。絶縁膜102の上面には、凹部102aが形成されており、凹部102aの底面には電極(第1の電極)103が形成されている。なお、電極103は、例えば、Al、Au、Ti、TiN、Cr等の金属や、ITO等の導電性薄膜や、不純物が注入されて低抵抗化された基板シリコンを用いており、両端105a,105bが固定された両端固定梁105を駆動するための一方の電極となる。
【0017】
104は、電極103を保護する保護膜であり、例えば、シリコン窒化膜等の絶縁性を有する膜を用い、電極103が梁105と接触し、短絡することを防ぐ役割をする。又、図中には記載されていないが、保護膜104には、電極103と外部信号とを接続する部分としてパッド開口部位を形成することもある。
【0018】
105は、表面に光反射層(光反射領域)106を有する両端固定梁である。なお、以後の実施例を含めて、両端固定梁105上に形成された光反射層106は、別途堆積された膜に限る訳ではなく、デバイスの性能に寄与する光反射領域が両端固定梁105自体に形成されている場合も含まれる。
【0019】
107は、両端固定梁105に電圧を印加するために設けられた電極としてのパッドであり、両端固定梁105を駆動するためのもう他方の電極(第2の電極)を取り出す役割を果たす。なお、パッド107は、両端固定梁105に導電性膜を用いた場合には両端固定梁105上に、光反射層106に導電性膜を用いた場合には光反射層106上に形成される。
【0020】
梁105を撓ませる静電力は、絶縁膜102の凹部102a内に形成された空隙108を介して梁105に対向する電極103と、梁105又は光反射層106との間に電圧を印加することにより発生させることができる。なお、梁105は、例えば、金属膜や、単結晶シリコン、多結晶シリコン、又はシリコン窒化膜等の薄膜で形成される。
【0021】
特に、単結晶シリコンで形成した両端固定梁105は、欠陥が少なく、寿命が長い。又、多結晶シリコンで形成した両端固定梁105は、CVD等の手法を用いることが出来るのでコストが低く出来、かつ膜の圧縮応力により、光反射層106に引張応力が作用する膜を用いて、両端固定梁105の残留内部応力の制御が容易となる。又、シリコン窒化膜の薄膜で形成した両端固定梁105は、膜の引張応力の作用によりスイッチングの応答速度を速めることが出来る。さらに、両端固定梁105が単結晶及び多結晶シリコンで形成されている場合には、この単結晶シリコン又は多結晶シリコンを不純物により低抵抗化し、導電性とすることも可能である。
【0022】
上記実施例1においては、基板101上に絶縁膜102を形成した後、絶縁膜102を写真製版法及びドライエッチング法によりパターニングし、空隙108を形成しているが、基板101を同様にパターニングし、その後絶縁膜102を堆積しても良い。
【0023】
上記実施例1において、本発明の特徴である撓み部位110が、両端固定梁105の一部に形成されており、特に一方(図2(a)のでは左端)の固定端105aの近傍に形成されている。又、撓み部位110は、空隙108側にV字状に曲げられて突出しており、且つその突起部位(頂点)110aの稜線112の延在方向が固定端105aの接線方向(幅方向)と平行であるように形成されている。
【0024】
これにより、両端固定梁105は、静電引力が作用することにより、撓み部位110の曲げ角度が開いて空隙108側に傾斜することができる。そのため、両端固定梁105を駆動する力が小さくなり、電極103及びパッド107に印加される駆動電圧が小さくて済む。そのため、電子写真プロセスにおける光書込デバイス等の画像装置及びプロジェクターなどの映像装置の低電圧化を達成することが可能になる。
【0025】
また、撓み部位110は、基板101に固定された両端固定梁105の両端105a,105bのうち少なくとも一方の固定端105a近傍に形成されている。そのため、撓み部位110は、光反射層106を外れた位置で変形することができ、光反射層106の平面精度を変化させずに両端固定梁105の延在方向を傾けることができる。そのため、両端固定梁105の変形時の散乱光を抑制し、オン・オフ動作時のS/N比(目的方向への光強度比)を向上し、それにより、電子写真プロセスにおける光書込デバイス等の画像装置及びプロジェクターなどの映像装置のS/N比を向上させることが可能になる。
【0026】
また、電極103は、空隙108下面のうち撓み部位110に対向する部分を除く範囲に形成されている。そのため、撓み部位110に静電引力が作用せず、両端固定梁105の変形の過程が光反射層106を有する電極103間の静電引力分布に依存させることが可能になる。これにより、両端固定梁105の変形の過程の設計を容易にし、且つ両端固定梁105の変形の再現性を向上させることができる。
【0027】
また、撓み部位110は、V字状に曲げられた折り曲げ部分の稜線(頂点部位)112の延在方向が両端固定梁105の固定端105aの接線方向(幅方向)と平行であるため、静電引力により両端固定梁105が撓み部位110の変形に伴って回動すると共に、電極103に対向した状態で回動することができる。
【0028】
また、撓み部位110は、基板101上の凹部102aに対向する部位に、梁105の変形を容易にするための折り曲げ部分を有するため、静電引力により両端固定梁が駆動される際にこの折り曲げ部分が開いて撓み部位110が変形しやすくなる。これにより、撓み部位110を設置するための特別な工程増加を必要としないので、コスト低減及び歩留向上が可能となる。さらに、両端固定梁105の位置制御が容易となり、例えば、電子写真プロセスにおける光書込デバイス等の画像装置及びプロジェクターなどの映像装置のS/N比を向上させることにある。
【0029】
ここで、図3乃至図8を参照して本発明の実施例1の製造方法について説明する。
図3乃至図8は、実施例1の製造工程1〜6を説明するための工程図である。尚、図3(a)乃至図8(a)は、A−B線に沿う縦断面図、図3(b)乃至図8(b)は平面図である。
【0030】
図3(a)(b)に示されるように、製造工程1では、シリコン酸化膜を形成したシリコン基板からなる基板101に、写真製版法及びドライエッチング法の手法により空隙108を形成するための凹部102aを設ける。この時、空隙108においては、面積階調のパターンを形成したフォトマスクあるいはレジスト材料の熱変形手法などを用いれば、非平行な空隙を形成する事が出来る。
【0031】
図4(a)(b)に示されるように、製造工程2では、凹部102aに、電極103を窒化チタン(TiN)膜の薄膜で形成する。このTiN薄膜は、Tiをターゲットとしたスパッタ法により厚さ0.01μmに成膜する。さらに、TiN薄膜を、写真製版法及びドライエッチング法の手法により、電極103として形成した後、電極103の保護膜104として、シリコン窒化膜を、膜厚0.1μmで常圧CVD法により成膜する。
【0032】
図5(a)(b)に示されるように、製造工程3では、プラズマCVD法により、シリコン酸化膜109を凹部102aが完全に埋まるまで成膜し、その後感光性有機皮膜113を塗布して平坦化する。
【0033】
図6(a)(b)に示されるように、製造工程4では、感光性有機皮膜113及びシリコン酸化膜109を同じエッチング速度でドライエッチングするエッチバック手法により、基板表面上の保護膜104が露出するまでエッチングする。この時、空隙108上のシリコン酸化膜109は、基板表面と同じ高さで、残存している。
【0034】
上記シリコン酸化膜109は、犠牲層である。その後、感光性有機皮膜114を写真製版法によりパターニングし、本発明の特徴である両端固定梁105の撓み部位110に対向する箇所を開口する。なお、図5及び図6は、エッチバック手法による犠牲層形成を記載したが、他の方法として、CMP(Chemical Mechanical Polishing)手法を用いて、犠牲層を平坦化しても良い。
【0035】
図7(a)(b)に示されるように、製造工程5では、感光性有機皮膜114をエッチングマスクとして、撓み部位110に対向する箇所の酸化膜109をエッチングする。この時、エッチング幅及び深さを適切な値にすることにより、両端固定梁105全体が静電力により撓んだ場合の、伸長を容易にすることが出来る。
【0036】
その後、有機皮膜114を除去し、全面に、両端固定梁105の材料となるシリコン窒化膜を熱CVD法の手法により、厚さ0.1μmで成膜する。次に、入射光束の反射層106となるCr薄膜を0.1μmの厚さで、シリコン窒化膜上にスパッタ法により形成する。
【0037】
写真製版法及びドライエッチング法の手法により、Cr膜とシリコン窒化膜をそれぞれパターニングし、両端固定梁105及び表面反射層106を形成する。本発明の特徴の撓み部位に対向する箇所に成膜されたシリコン窒化膜及びCr膜は、下地を履歴するように成膜される。
【0038】
図8(a)(b)に示されるように、製造工程6では、空隙108を平坦化していた酸化膜(犠牲層)109を、フッ酸の希釈液を用いたウェットエッチング手法により除去する。なお、この時、酸化膜(犠牲層)109と電極の保護膜104及び梁層105とのエッチング選択性を基に、酸化膜(犠牲層)109のエッチングが終了しても、目的となる梁層105厚さ及び保護膜104の厚さを保つように、初期の梁層105及び保護膜104の膜厚が決定される。酸化膜(犠牲層)109の除去と同時に、本発明の特徴である撓み部位110も形成される。以上で、実施例1の光変調装置が完成する。なお、上記図3乃至図8において、電極103上のパッド部107における保護膜104のエッチング開口に関しては省略しているが、電極103を空隙108から基板表面に延長し、図7と図8の間の工程にて開口するようにしても良い。
【0039】
次に、本発明の実施例2について説明する。
図9は実施例2の光変調装置を示す図であり、(a)はA−B線に沿う縦断面図であり、(b)は平面図である。尚、実施例2において、上記実施例1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】
図9(a)(b)に示されるように、実施例2において、シリコン酸化膜102に形成された凹部102aの底面には、撓み部位110に対向する溝401がより深くエッチング加工されていることにある。これと共に、撓み部位110もより空間層108内に突出するように鋭角に折り曲げられている。また、電極103は、撓み部位110に対向する部分を除いて形成されており、且つ溝401を除いた範囲に形成されている。
上記実施例2において、本発明の特徴である撓み部位110が、両端固定梁105の一部に形成されており、固定端105aの近傍に形成されている。又、凹部102aのうち撓み部位110に対向する部分には、電極103が形成されていない。さらに、撓み部位110は、凹部102a内の空隙108側にV字状に突出形成されている。又、撓み部位110は、その折り曲げ部分となる突起部位(頂点)110aの稜線112が固定端105aの接線方向(幅方向)と平行であるように形成されている。
【0041】
以下の図10乃至図16を参照して本発明の実施例2の製造方法について説明する。
図10乃至図16は、実施例2の製造工程1〜7を説明するための工程図である。尚、図10(a)乃至図16(a)は、A−B線に沿う縦断面図、図10(b)乃至図16(b)は平面図である。
【0042】
図10(a)(b)に示されるように、製造工程1では、シリコン酸化膜を形成したシリコン基板からなる基板101に、写真製版法により、感光性有機皮膜501がパターニングされている。この時、面積階調のパターンを形成したフォトマスクを使用し、写真製版を実施することにより、同図に見られる任意の厚みを有するパターンを同時に形成することが出来る。
【0043】
図11(a)(b)に示されるように、製造工程2では、厚みの異なるパターンを有する感光性有機皮膜501をエッチングマスクとして、基板101上のシリコン酸化膜102を、ドライエッチングする。この時、エッチング条件を、異方性であり、かつ酸化膜と感光性有機皮膜のエッチング速度が等速な条件とすることにより、任意の深さ及び形状を有する凹部102aを形成することが出来る。これにより、撓み部位110に対向する溝部401の深さを、電極103が設けられた光変調に寄与させる部分に比べ、深く形成することが出来る。なお、この時、空隙108においては、面積階調のパターンを形成したフォトマスクを用いているので、非平行な空隙を形成する事も出来る。
【0044】
図12(a)(b)に示されるように、製造工程3では、凹部102aの底面に、電極103を窒化チタン(TiN)膜の薄膜で形成する。TiN薄膜は、Tiをターゲットとしたスパッタ法により厚さ0.01μmに成膜される。TiN薄膜を、写真製版法及びドライエッチング法の手法により、電極103として形成する。その後、電極103の保護膜104として、シリコン窒化膜を、膜厚0.1μmで常圧CVD法により成膜する。
【0045】
図13(a)(b)に示されるように、製造工程4では、プラズマCVD法により、シリコン酸化膜109を、光変調に寄与する部位の凹部102aが完全に埋まるまで成膜し、その後感光性有機皮膜112を塗布して平坦化する。この時、撓み部位110に対向する溝部401は、その深さ及び幅を調整することにより、同図に示されるように、シリコン酸化膜109で完全に埋まることはない。
【0046】
図14(a)(b)に示されるように、製造工程5では、感光性有機皮膜112及びシリコン酸化膜109を同じエッチング速度でドライエッチングするエッチバック手法により、基板表面上の保護膜104が露出するまでエッチングする。この時、空隙108上のシリコン酸化膜109は、基板表面と同じ高さで、残存している。上記シリコン酸化膜109が、犠牲層である。なお、図13及び図14は、エッチバック手法による犠牲層形成を記載したが、他の方法として、CMP(Chemical Mechanical Polishing)手法を用いて、酸化膜(犠牲層)109を平坦化しても良い。
【0047】
図15(a)(b)に示されるように、製造工程6では、基板101全面に、両端固定梁105の材料となるシリコン窒化膜を熱CVD法の手法により、厚さ0.1μmで成膜する。次に、入射光束の反射層106となるCr薄膜を0.1μmの厚さで、シリコン窒化膜上にスパッタ法により形成する。そして、写真製版法及びドライエッチング法の手法により、Cr膜とシリコン窒化膜をそれぞれパターニングし、両端固定梁105及び光反射層106を形成する。この時、撓み部位110に対向する箇所に成膜されたシリコン窒化膜及びCr膜は、下地を履歴するように成膜される。
【0048】
図16(a)(b)に示されるように、製造工程7では、凹部102aを平坦化していた酸化膜(犠牲層)109を、フッ酸の希釈液を用いたウェットエッチング手法により除去する。なお、この時、酸化膜(犠牲層)109と電極の保護膜104及び梁層105とのエッチング選択性を基に、酸化膜(犠牲層)109のエッチングが終了しても、目的となる梁層105厚さ及び保護膜104厚さを保つように、初期の梁層105及び保護膜104の膜厚が決定される。酸化膜(犠牲層)109を除去することにより、同時に撓み部位110も形成されされる。
【0049】
撓み部位110の深さ及び幅を、図10(a) (b)に示す写真製版と、図11(a) (b)に示すドライエッチングにより調整することにより、光変調に寄与する部位の梁の伸長及び変形を容易にすることが出来る。
以上で、本発明の光変調装置が完成するが、実施例1の図3乃至図8においては、撓み部位110を形成するために、写真製版工程及びドライエッチング工程が追加されていたが、実施例2の図10乃至図16の製造方法においては、工程を増加せずに、撓み部位110を形成することが可能となっている。
なお、上記図10乃至図16において、電極103上のパッド部107における保護膜104のエッチング開口に関しては省略しているが、電極103を空隙108から基板表面に延長し、図15と図16の間の工程にて開口することができる。
【0050】
次に、本発明の実施例3について説明する。
図17は実施例3の光変調装置の縦断面図である。尚、実施例3において、上記実施例1,2と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図17に示されるように、実施例3の光変調装置は、撓み部位110の上面において、電極及び光反射部の役割を果たす光反射層106がパターニング時に除去されている。光反射層106は、撓み部位110の上面を除く両端固定梁105の表面に形成されている。そのため、撓み部位110に静電引力が作用せず、両端固定梁105の変形の過程が光反射層106を有する電極間の静電引力分布に依存させることが可能になる。
【0051】
また、電極としての光反射層106を撓み部位110に形成しないため、撓み部位110は、容易に撓みやすくなる。さらに、撓み部位110において、空隙108を介した静電引力が作用しないので、上記両端固定梁105の変形の過程が光反射領域を有する電極間の静電引力分布に依存させることが可能となる。それにより、両端固定梁105の変形の過程の設計を容易にし、かつ両端固定梁105の変形の再現性を向上させることが出来る。
【0052】
次に、本発明の実施例4について説明する。
図18は実施例4の光変調装置の縦断面図である。尚、実施例4において、上記実施例1〜3と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図18に示されるように、実施例4の光変調装置は、撓み部位110が、左右両側の固定端105a,105bの近傍に設置され、かつ両端固定梁105の平面に対して、光反射面106側(上方)に逆V字状に突出形成されている。
【0053】
そして、一対の撓み部位110間には、光反射層106が形成されている。このように、光反射層106の左右両側より外側に位置する部分に一対の撓み部位110を設けたため、撓み部位110における固定端105a,105bを支点とした上下方向の回転の自由度が増すことにより、さらに、両端固定梁105が撓みやすくなり、極力低い駆動電圧において、容易に両端固定梁105の撓み変形を行うことが可能になる。
【0054】
以下の図19乃至図24を参照して本発明の実施例4の製造方法について説明する。
図19乃至図24は、実施例4の製造工程1〜5を説明するための工程図である。尚、図19(a)乃至図24(a)は、A−B線に沿う縦断面図、図19(b)乃至図24(b)は平面図である。
【0055】
図19(a)(b)に示されるように、製造工程1では、基板101が、シリコン酸化膜を形成したシリコン基板である。基板101上の絶縁膜102に、写真製版法及びドライエッチング法の手法により凹部102aを形成する。この時、凹部102aにおいては、面積階調のパターンを形成したフォトマスクあるいはレジスト材料の熱変形手法などを用いれば、非平行な空隙108を形成する事が出来る。
【0056】
図20(a)(b)に示されるように、製造工程2では、凹部102aの底面に、電極103を窒化チタン(TiN)膜の薄膜で形成する。TiN薄膜は、Tiをターゲットとしたスパッタ法により厚さ0.01μmに成膜される。TiN薄膜を、写真製版法及びドライエッチング法の手法により、電極103として形成した。その後、電極103の保護膜104として、シリコン窒化膜を、膜厚0.1μmで常圧CVD法により成膜する。
【0057】
図21(a)(b)に示されるように、製造工程3では、プラズマCVD法により、シリコン酸化膜109を凹部102aが完全に埋まるまで成膜し、その後感光性有機皮膜112を塗布し、写真製版法によりパターニングする。この時、感光性有機皮膜112をパターニング後に熱変形させて、端部をテーパー形状とする。
【0058】
図22(a)(b)に示されるように、製造工程4では、感光性有機皮膜112及びシリコン酸化膜109を、エッチング速度を制御し、基板表面上の保護膜104が露出するまでドライエッチングすることにより、光反射層106が形成される部位の空隙108上のシリコン酸化膜109は、基板表面と同じ高さで残存し、撓み部位110が形成される箇所のシリコン酸化膜(犠牲層)109は、上方に突出した隆起状(逆V字状)に残存する。その後、感光性有機皮膜112の残膜を除去する。
【0059】
図23(a)(b)に示されるように、製造工程5では、上記シリコン酸化膜(犠牲層)109の全面に、両端固定梁105の材料となる多結晶シリコン膜を熱CVD法の手法により、厚さ0.1μmで成膜する。その後、多結晶シリコン膜に不純物を注入及び熱活性化させて、低抵抗化する。
【0060】
次に、入射光束を反射させるための光反射層106となるCr薄膜を0.1μmの厚さで、シリコン窒化膜上にスパッタ法により形成する。そして、写真製版法及びドライエッチング法の手法により、Cr膜とシリコン窒化膜をそれぞれパターニングし、両端固定梁105及び光反射層106を形成する。この時、撓み部位110に対向する箇所に成膜された多結晶シリコン膜及びCr膜は、下地を履歴するように成膜される。
【0061】
図24(a)(b)に示されるように、製造工程6では、凹部102aを平坦化していたシリコン酸化膜(犠牲層)109を、フッ酸の希釈液を用いたウェットエッチング手法により除去する。
【0062】
なお、この時、シリコン酸化膜(犠牲層)109と電極の保護膜104及び梁層105とのエッチング選択性を基に、シリコン酸化膜(犠牲層)109のエッチングが終了しても、目的となる梁層105厚さ及び保護膜104厚さを保つように、初期の梁層105及び保護膜104の膜厚が決定される。そして、シリコン酸化膜(犠牲層)109の除去により、同時に一対の撓み部位110が光反射層106の左右外側に形成される。
以上で、実施例4の光変調装置は完成する。なお、上記図19乃至図24において、電極103上のパッド部における保護膜104のエッチング開口に関しては省略しているが、電極103を空隙108から基板表面に延長し、図23と図24の間の工程にて開口することができる。
【0063】
次に、本発明の実施例5について説明する。
図25は実施例5の光変調装置を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。尚、実施例5において、上記実施例1〜4と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図25(a)(b)に示されるように、実施例5の光変調装置は、光反射層106に対向する箇所の凹部102aの底面が所定角度で傾斜しており、空隙108は三角形状の非平行な空間に形成される。従って、凹部102aは、電極103側に頂角102bを有する三角形状になっている。さらに、撓み部位110近傍に位置する部位の基板101の絶縁膜102には、両端固定梁105の支点となる突起部位901が形成され、且つ撓み部位110と対向する部位には撓み部位110が挿入される凹部102cが形成されている。
【0064】
又、突起部位901と近接する両端固定梁105との間隔は、空隙108に比べ、非常に小さなものとなっている。このように構成にすることにより、両端固定梁105は、撓み部位110と突起部位901により変形しやすくなり、両端固定梁105の上下方向の位置制御が容易となる。特に、両端固定梁105の内部応力が、弱い引張応力である場合や圧縮応力である場合に、両端固定梁105は突起部位901に当接して座屈が抑制される。
【0065】
実施例5の製造方法は、前述した図10乃至図16に示されたの実施例2の製造方法とほぼ同一である。但し、図10、図11に相当するシリコン酸化膜の加工を最適化する必要がある。又、図15の両端固定梁105の成膜は、多結晶シリコン膜が用いられる。
【0066】
次に、本発明の実施例6について説明する。
図26は実施例6の光変調装置を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。尚、実施例5において、上記実施例1〜4と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図26(a)(b)に示されるように、実施例6の光変調装置は、凹部102aが二等辺三角形の逆V字状に形成されている。そして、三角形状に形成された凹部102aの中心に形成された頂角102bに対向する部位の両端固定梁105には、撓み部位110が下方に突出するように折り曲げられて形成されている。そして、頂角102bが延在する接線方向は、撓み部位110の稜線方向(幅方向)と平行である。
【0067】
このように構成にすることにより、光反射層106を有する両端固定梁105を変形させる時、両端固定梁105は、静電引力により伸長する方向と、撓み部位110の伸長しやすい方向が同じになるので、光反射層106を有する部位の両端固定梁105の変形が容易になり、駆動電圧を低下することが出来る。
【0068】
又、頂角102bに対向する位置に撓み部位110が形成されているので、空隙108が狭い箇所から静電引力により両端固定梁105が変形を開始する場合に、変形過程の再現性が向上する。
【0069】
なお、実施例6の製造方法は、図3乃至図8に示した実施例1の製造方法と同一である。但し、図3に相当するシリコン酸化膜の加工を最適化する必要がある。又、図7の両端固定梁105の成膜は、多結晶シリコン膜が用いられる。
【0070】
次に、本発明の実施例6の変調動作について説明する。
図27は実施例6の光変調動作を示す図であり、(a)は電圧非印加時の縦断面図、(b)は低電圧印加時の縦断面図、(c)は高電圧印加時の縦断面図、(d)過渡状態の撓み部位を拡大して示す縦断面図である。尚、実施例6において、上記実施例1〜6と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図27(a)に示されるように、実施例6の光変調装置においては、電圧が非印加で両端固定梁105に静電力が作用していない時には、両端固定梁105は両端105a、105bを基板101に支持固定され、撓み部位110がU字状に形成された凹部102cに対向し、挿入されている。その時の入射光束は、両端固定梁105の表面の光反射層106で正反射し、矢印で示されるように、目的の方向に光束は進行する。
【0071】
図27(b)に示されるように、低電圧を印加し両端固定梁105に静電力を作用させると、両端固定梁105は空隙108に対向する部位が電極103側に引きつけられるように撓む。両端固定梁105表面が撓むために入射光束は両端固定梁105の撓みの影響を受け、反射光の方向が変わる。
【0072】
さらに、図27(c)に示されるように、高電圧を印加し梁に強い静電力を作用させると、両端固定梁105は完全に電極103側に引きつけられ、光反射層106が凹部102aの傾斜角度に傾斜した状態に変形される。これにより、光反射層106に入射された光の反射方向が完全に切り替わり、動作前の方向と異なる方向へ進む。
【0073】
また、図27(a)に示される状態で、入射光束を反射した方向からみると、両端固定梁105での正反射により明るくなり(ON動作状態)、また図27(c)の状態では、光反射層106に入射された入射光束の反射方向が光反射層106の傾斜角度に応じた方向に変わるために暗くなる(OFF動作状態)。これにより光変調がなされる。
【0074】
また、実施例6においては、特に、両端固定梁105下に形成されている空隙108が、梁105に対して所定角度傾斜して非平行に形成されている。この形状は、梁105の変形に有する電圧を小さくするために有効である。また、梁105に作用する静電力は、電極103と両端固定梁105の間の距離の2乗に反比例する。
【0075】
すなわち、距離が小さいほど作用する静電力が大きい。そのため電圧を印加すると、両端固定梁105は傾斜した凹部102aに近接する空隙108の狭い部分より変形を始める。そして、両端固定梁105の変形により順次空隙108が狭くなり、実施例のような平行な空隙の場合より低い電圧で両端固定梁105の変形が進行する。
【0076】
ここで、図24(b)及び、図27(b)に示す過渡状態における撓み部位110の挙動を説明する。
【0077】
図27(d)に示されるように、光反射層106を有する領域の両端固定梁105は、電極103間に作用する静電引力F1により撓み始めると、突起部位901において両端固定梁105が突起部位901に接触するように力F2が作用する。この時、撓み部位110においては、固定端105aを支点とした上下方向の回転力F3と撓み部位が静電引力1101により伸長する引っ張り力F4が作用する。
【0078】
なお、ここで示した引っ張り力F4は、撓み部位110が横方向(図27(d)中、左右方向)に伸ばされフラットな状態になる動作と、撓み部位110の膜自体が弾性により伸びる動作を示す。そして、両端固定梁105は、上記のような回転及び伸長動作をすることにより、撓み部位110を有していない場合(図1の従来例)に比べ、光反射層106を有する箇所の両端固定梁105の変形が容易となり、従来のものよりも低い電圧で変調動作を行える。
【0079】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、撓み部位が電極に電圧が印加されて生じる静電引力により梁が電極側に移動するように変位すると共に、光反射部の向きを変更して光束の変調が行われるように変形し、凹部の底面には、撓み部位に対向する溝が形成されているため、容易に梁の撓み変形を行うことができ、極力低い電圧で梁を駆動することができる。これにより、電子写真プロセスにおける光書込デバイス等の画像装置及びプロジェクターなどの映像装置の低電圧化を達成することが可能になる。
また、本発明によれば、凹部の底面に撓み部位に対向する溝が形成されているので、梁と共に光反射部が凹部内に進入しやすくなり、凹部に形成された電極に光反射部をより接近させて、比較的小さな静電引力で光反射部を変位させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の光変調装置の一例を示す構成図であり、(a)はA−B線に沿う縦断面図、(b)は平面図である。
【図2】 本発明になる光変調装置の実施例1を示す構成図であり、(a)はA−B線に沿う縦断面図、(b)は平面図である。
【図3】 実施例1の製造工程1を説明するための工程図である。
【図4】 実施例1の製造工程2を説明するための工程図である。
【図5】 実施例1の製造工程3を説明するための工程図である。
【図6】 実施例1の製造工程4を説明するための工程図である。
【図7】 実施例1の製造工程5を説明するための工程図である。
【図8】 実施例1の製造工程6を説明するための工程図である。
【図9】 実施例2の光変調装置を示す図であり、(a)はA−B線に沿う縦断面図であり、(b)は平面図である。
【図10】 実施例2の製造工程1を説明するための工程図である。
【図11】 実施例2の製造工程2を説明するための工程図である。
【図12】 実施例2の製造工程3を説明するための工程図である。
【図13】 実施例2の製造工程4を説明するための工程図である。
【図14】 実施例2の製造工程5を説明するための工程図である。
【図15】 実施例2の製造工程6を説明するための工程図である。
【図16】 実施例2の製造工程7を説明するための工程図である。
【図17】 実施例3の光変調装置の縦断面図である。
【図18】 実施例4の光変調装置の縦断面図である。
【図19】 実施例4の製造工程1を説明するための工程図である。
【図20】 実施例4の製造工程2を説明するための工程図である。
【図21】 実施例4の製造工程3を説明するための工程図である。
【図22】 実施例4の製造工程4を説明するための工程図である。
【図23】 実施例4の製造工程5を説明するための工程図である。
【図24】 実施例4の製造工程6を説明するための工程図である。
【図25】 実施例5の光変調装置を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。
【図26】 実施例6の光変調装置を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。
【図27】 実施例6の光変調動作を示す図であり、(a)は電圧非印加時の縦断面図、(b)は低電圧印加時の縦断面図、(c)は高電圧印加時の縦断面図、(d)過渡状態の撓み部位を拡大して示す縦断面図である。
Claims (1)
- 入射する光束が、任意の光反射領域において反射方向を変えることにより変調される光変調装置において、
基板上の凹部に形成された電極と、
該電極と空隙を介して対向するように両端が前記基板に固定された梁と、
該梁上の任意の箇所に形成された光反射部と、
該光反射部を除く前記梁の任意の箇所に予め撓ませた形状に形成された撓み部位と、
を有し、
前記撓み部位は、前記電極に電圧が印加されて生じる静電引力により前記梁が前記電極側に移動するように変位すると共に、前記光反射部の向きを変更して光束の変調が行われるように変形し、
前記凹部の底面には、前記撓み部位に対向する溝が形成されていることを特徴とする光変調装置。
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