JP2003056983A - 減圧乾燥装置 - Google Patents

減圧乾燥装置

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JP2003056983A
JP2003056983A JP2002006139A JP2002006139A JP2003056983A JP 2003056983 A JP2003056983 A JP 2003056983A JP 2002006139 A JP2002006139 A JP 2002006139A JP 2002006139 A JP2002006139 A JP 2002006139A JP 2003056983 A JP2003056983 A JP 2003056983A
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reduced pressure
rotating shaft
cylinder
fan
drying apparatus
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JP2002006139A
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English (en)
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Toshihisa Okawa
壽久 大川
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DAISEKU KK
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DAISEKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 継続的な減圧乾燥を行った場合でも乾燥ドラ
ム内壁に付着物が極めて付き難く、乾燥ドラムの洗浄回
数を大幅に減少でき、かつ、メンテナンスが簡単な減圧
乾燥装置の提供。 【解決手段】 加熱装置2を有する乾燥ドラム1は、下
側曲面の長手方向に第一の開口部6を有する上側円筒5
と、上側曲面の長手方向に第二の開口部7を有し、いず
れか一方の側面に減圧乾燥後の残渣物を排出する排出口
14を有する下側円筒13とからなり、第一の開口部6
と第二の開口部7とが一致するように連結され、前記上
側円筒5は、その内部に掻き取り羽根8を有し、前記下
側円筒13は、その内部に搬送スクリュー16を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば工業廃液の
スラリーや食品残渣物などを効率よく乾燥することので
きる減圧乾燥装置に関する。より詳しくは、本発明は、
継続的に減圧乾燥を行った場合においても、優れた乾燥
効率を持続でき、かつ、メンテナンスが容易な減圧乾燥
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】減圧乾燥装置は、下水汚泥、食品残渣、
ゴミなどの含水率の高い被乾燥物を乾燥させるために広
く用いられている装置であり、熱風乾燥装置に比べて排
ガス量が少なく、熱効率が高く、かつ、乾燥時の温度が
低くて済む等の種々の利点を有する。このため減圧乾燥
装置は、一般に廃棄物処理場などで広く利用されてい
る。しかし、従来の減圧乾燥装置には、乾燥効率、乾燥
時間、装置の構造等の点において改善すべき多くの問題
があった。このため最近では、これらの諸問題を解決す
ることを目的とした様々な改良型の減圧乾燥装置が開発
されている(特開平5−312471号公報、特開平6
−69180号公報等)。
【0003】減圧乾燥装置は、一般に減圧乾燥を継続す
ると、次第に乾燥ドラムの内壁に被乾燥物が付着してく
る(以下、乾燥ドラム内壁に付着した被乾燥物を「付着
物」という)。この付着物は、減圧乾燥時の乾燥ドラム
内部における熱伝導に大きな影響を与える。したがっ
て、乾燥ドラムの内壁に大量の付着物が付着してしまう
と、減圧乾燥時の被乾燥物への熱伝導が著しく損なわれ
る。また、この付着物は、減圧乾燥の時間の経過と共に
熱変性又は炭化を起こし、樹脂状又は墨状物質へと変化
する。この樹脂状又は墨状物質の付着物は、乾燥ドラム
の内壁に強固に付着するため、いったん乾燥ドラム内壁
に付着してしまうと該乾燥ドラム内壁から除去すること
は非常に困難である。このため、これまでの減圧乾燥装
置では、熱伝導を維持するため、定期的に減圧乾燥装置
を停止して、乾燥ドラム内壁の洗浄(メンテナンス)が
不可欠であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような事情に鑑
み、最近では上記の付着物に起因した熱伝導の問題を解
決する試みもなされている(特開2000−74565
号公報)。しかし、特開2000−74565号公報に
記載される真空乾燥装置は、乾燥ドラム内に仕込まれる
原料を利用して乾燥ドラム内壁の汚れを掻き落とすもの
である。したがって、仕込み原料の粘度、粒径等の違い
により付着物の掻き取りの程度に差が生じるため、付着
物の掻き取りが仕込み原料に依存してしまうという問題
があった。また、仕込み原料を利用して付着物を掻き落
とす場合には、充分な掻取力を期待することはできない
ため、乾燥ドラム内壁に比較的強固に付着した付着物を
掻き落とすことは難しく、付着物の除去効率は満足のい
くものとはいえなかった。
【0005】一方、減圧乾燥装置は、一般に減圧乾燥後
の残渣物を排出させるための搬送羽根又はスクリューを
有する。上記乾燥装置のメンテナンス時にこの搬送羽根
又はスクリューの一部を交換する必要が生じた場合、搬
送羽根又はスクリューが設けられた回転軸をモーターな
どの駆動装置から取り外さなければならなかった。しか
し、この取り外し作業は、大掛りな上に、メンテナンス
に時間を費やし、コストも嵩むものとなっていた。
【0006】また、前記乾燥ドラム内に仕込まれる原料
の中には、乾燥すると粘性が増して粘土状物質に変化す
るものがある。例えば、無電解ニッケルのような工業廃
液は、減圧乾燥器内で乾燥が進むにつれて粘土状に変化
するため、乾燥残渣物は粘性の高い粘土状物質となる。
このような粘土状の乾燥残渣物を乾燥ドラム内壁から掻
き取る場合は勿論、掻き取った後に乾燥ドラム外へ排出
する際に、前記乾燥残渣物が搬送スクリューに付着す
る。その結果、前記乾燥残渣物の完全な乾燥は困難であ
る上、搬送スクリューにも負荷がかかり、他の乾燥残渣
物を搬送する場合と比べて排出効率が著しく低下する。
したがって、この粘土状の乾燥残渣物を効率よく乾燥
し、かつ乾燥ドラム外へ排出するためには、多くの労力
と充分なメンテナンスが必要とされる。このため、前記
原料を処理する場合、処理コストの低減及び排出効率の
向上という課題があった。
【0007】かくして本発明は、上記付着物の諸問題を
解決するためになされたものであり、本発明の目的は、
継続的な減圧乾燥を行った場合であっても乾燥ドラム内
壁に付着物が極めて付き難く、乾燥ドラムの洗浄回数を
大幅に減少することのでき、しかも減圧乾燥装置のメン
テナンス時における手間とコストを低減することのでき
る減圧乾燥装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、減圧乾燥
装置の乾燥ドラムの構造に着目し、従来の乾燥ドラムと
は異なる構造を有する乾燥ドラムの開発に鋭意検討を重
ね、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、上記課題は、周囲に加熱装置を
設けた乾燥ドラムを有する減圧乾燥装置であって、前記
乾燥ドラムは、下側曲面の長手方向に第一の開口部を有
する上側横長円筒と、上側曲面の長手方向に第二の開口
部を有し、かつ、少なくとも一方の側面に減圧乾燥後の
残渣物を排出するための排出口及び該排出口用の蓋を有
する下側横長円筒とからなり、前記上側円筒及び前記下
側円筒は、前記上側円筒の第一の開口部と前記下側円筒
の第二の開口部とが連通し、前記上側円筒は、その内部
に前記上側円筒の内壁に付着した付着物を除去するため
の掻き取り羽根を有し、前記下側円筒は、その内部に前
記下側円筒の内壁に付着した付着物を除去し、かつ減圧
乾燥後の残渣物を前記排出口まで搬送するための搬送ス
クリューを有することを特徴とする減圧乾燥装置により
解決することができる(請求項1)。
【0010】本発明の減圧乾燥装置は、上側円筒の内部
に設けられた掻き取り羽根と下側円筒の内部に設けられ
た搬送スクリューとの作用により乾燥ドラム内壁面に付
着した付着物を効率よく掻き落とすことができる。この
ため、本発明の減圧乾燥装置であれば、継続的に減圧乾
燥を行った場合であっても乾燥ドラムの内壁に付着物が
付着し難くなるので、良好な乾燥効率を持続することが
できる。
【0011】本発明の減圧乾燥装置に用いられる掻き取
り羽根は、前記上側円筒の中心長手方向に設けられた回
転軸に前記上側円筒の半径方向に少なくとも2枚取り付
けられ、かつ、前記掻き取り羽根の先端の少なくとも一
部が前記上側円筒の内壁に接触することができる(請求
項2)。かかる構成により、掻き取り羽根の先端の少な
くとも一部が上側円筒内部に設けられた回転軸を中心と
して上側円筒内壁に接触した状態で回転するため、上側
横長筒円内壁の付着物を効率よく掻き取ることができ
る。
【0012】本発明の減圧乾燥装置に用いられる搬送ス
クリューは、前記下側円筒の中心長手方向に設けられた
回転軸に該回転軸を中心とする半径方向に螺旋状羽根を
有し、該螺旋状羽根の先端の少なくとも一部が前記下側
円筒の内壁に接触することができる(請求項3)。かか
る構成により、搬送スクリューに設けられた螺旋状羽根
の先端の少なくとも一部が下側円筒の内壁に接触した状
態で中心軸を中心として回転することができるため、下
側円筒内壁の付着物を効率よく掻き取ることができると
共に、乾燥残渣物を排出口まで確実に搬送することが可
能となる。
【0013】また、前記搬送スクリューは、回転軸と、
該回転軸を中心とする螺旋状羽根とからなるユニットの
複数から構成され、前記ユニットの回転軸の一方の端部
は、回転軸の半径方向に突出する突出ピンを有し、前記
ユニットの回転軸の他方の端部は、突出ピン嵌合用の略
T字状の切欠孔を有することができる(請求項4)。か
かる構成の搬送スクリューであれば、一方のユニットの
回転軸に設けられた突出ピンを他方のユニットの回転軸
に設けられた切欠孔に嵌合固定することにより所望の長
さを有する搬送スクリューを簡単に組み立てることがで
きる。また、組み立て後の搬送スクリューは、ユニット
の回転軸を回転して前記突出ピンを前記切欠孔から抜取
することにより簡単に分解することができる。これによ
りユニット単位でのメンテナンスが可能となる。
【0014】また、前記搬送スクリューは、回転軸と、
該回転軸上に直立する複数の扇形状羽根とを含み、前記
扇形状羽根の少なくとも一方の主要面は、前記回転軸の
中心線に対して所定の傾きを有し、さらに前記複数の扇
形状羽根は、前記回転軸上に螺旋状に等間隔に設けるこ
とができる(請求項5)。かかる構成の搬送スクリュー
であれば、粘性の高い粘土状乾燥残渣物であっても、前
記扇形状羽根に前記乾燥残渣物が付着するのを抑えなが
ら前記乾燥残渣物を下側円筒内壁から掻き取り、かつ掻
き取った粘土状物質を乾燥ドラムの外へ効率よく排出す
ることができる。
【0015】また、前記搬送スクリューの回転軸は、前
記複数の扇形状羽根が直立する第一の回転軸と、該第一
の回転軸の末端に取り外し可能な第二の回転軸とで構成
することができる(請求項6)。前記第一の回転軸は、
その末端において搬送スクリューを駆動させるためのモ
ーター等と直結する第二の回転軸に取り外し可能な状態
で嵌合されるため、メンテナンス時に前記第一の回転軸
だけを取り外すことができ、メンテナンスも簡単であ
る。
【0016】また、前記搬送スクリューは、乾燥残渣物
の処理目的に応じて、前記扇形状羽根の主要面の傾きを
45〜75°の範囲で自由に調整でき(請求項7)、こ
の傾きの大きさに応じて羽根と羽根の間のピッチ(間
隔)を決定する。
【0017】本発明の減圧乾燥装置における排出口に設
けられた蓋は、前記排出口に設けられた蓋が、前記排出
口を密閉するためのライナを有することができる(請求
項8)。かかる構成により、減圧乾燥中は、減圧(負
圧)の作用により蓋のライナが排出口と密着して、下側
円筒内の密閉状態を維持することができる。このため、
本発明の減圧乾燥装置であれば、減圧乾燥中に乾燥ドラ
ムの排出口からの被乾燥物の漏出を防止することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の減圧乾燥装置の内
容を図面を参酌しつつ、さらに詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の減圧乾燥装置の一実施形
態を示す概略図であり、乾燥ドラム及びその周辺装置の
斜視図である。図2は、図1のI−I線における概略断面
図であり、図3は、図1のII−II線における概略断面図
である。また、図4は、搬送スクリュー用ユニットの構
成を示す説明図であり、図5は、搬送スクリュー用ユニ
ットの連結前の状態を示した説明図である。また、図6
は、請求項5乃至7に係る搬送スクリューの概略斜視図
である。図7は、本発明の減圧乾燥装置における搬送ス
クリューの側面図であり、図8は、本発明の減圧乾燥装
置における搬送スクリューの扇形状羽根の主要面を示す
説明図である。また、図9は、扇形状羽根の先端部が接
触する下側円筒の内壁領域を示す説明図であり、図10
は、本発明の減圧乾燥装置における搬送スクリューの扇
形状羽根の一態様を示す説明図である。
【0020】図2に示されるように、本発明の減圧乾燥
装置は、乾燥ドラム1の外周に加熱装置2を備えてい
る。加熱装置2は、下側円筒13と上側円筒5の外周を
囲むように配置される。加熱装置2を上側円筒5及び下
側円筒13の外周に配置させることにより、加熱装置2
から乾燥ドラム1へ均等な熱伝導が可能となる。
【0021】図1に示されるように、加熱装置2は、加
熱された蒸気を加熱装置2内に導入するための蒸気吹込
口3と、加熱後の蒸気を加熱装置2の外部に排出すため
の蒸気吹出口4とを有する。加熱装置2は、蒸気吹込口
3及び蒸気吹出口4を通じて、加熱装置2内に所定の温
度を有する加熱蒸気を循環させることができる。これに
より加熱装置2は、安定した熱を乾燥ドラムに与えるこ
とができる。蒸気吹込口3及び蒸気吹出口4の設置箇所
は、加熱装置2のいずれの箇所に設けても構わない。循
環効率を上げるためには、例えば、加熱装置2の底面に
おいて、蒸気吹込口3を乾燥ドラム1の長手方向の一方
の端部側に設置し、蒸気吹出口4を乾燥ドラム1の長手
方向の他方の端部側に設置することが好ましい。蒸気吹
込口3から導入する加熱蒸気の温度は、被乾燥物の種
類、質量、水分量などに応じて適宜決定することができ
る。加熱温度を高めるためには加圧した加熱蒸気を使用
することが好ましく、例えば、98〜980kPaで1
00〜179℃の加熱蒸気を使用することができる。な
お、熱源としては加熱蒸気を使用できることは言うまで
もなく、熱媒油を使用することもできる。
【0022】本発明における乾燥ドラム1の上側円筒5
の上側曲面には、図2に示されるように、吸引ダクト1
2が載置される。吸引ダクト12は、真空ポンプ(図示
せず)に連結され、乾燥ドラム1内にある蒸発した蒸気
を吸引する。吸引ダクト12の吸引作用により乾燥ドラ
ム1内の圧力を減圧することができるため、比較的低温
加熱であっても被乾燥物から水分を効率よく蒸発させる
ことができる。なお、吸引ダクト12内には、減圧乾燥
中に吸引ダクト12まで跳ね上がってきた被乾燥物によ
り吸引ダクト12に設けられた吸引口(図示せず)が塞
がれ、減圧効率の低下を防止するために、図2に示され
るようなデミスタ19を設けておくことが好ましい。デ
ミスタ19は、減圧乾燥時における圧力及び熱に耐え得
る必要があるため、例えば、ポリプロピレンの不織布な
どで構成されることが好ましい。
【0023】図2に示されるように、本発明における乾
燥ドラム1は、下側曲面の長手方向に第一の開口部6を
有する上側円筒5と、上側曲面の長手方向に第二の開口
部7を有する下側円筒13とで構成される。上側円筒5
は、断面が略円形の円筒を横に配置した状態のものであ
り、下側曲面の長手方向に第一の開口部6を有する。図
2に示されるように、第一の開口部6は、後述する下側
円筒の上側曲面に設けられた第二の開口部7と連通する
ように連通している。
【0024】第一の開口部6の上側円筒5の下側曲面に
おける位置、形状及び大きさは、減圧乾燥後に被乾燥物
が上側円筒5内に残存しないように決定され得る。上側
円筒5内に被乾燥物を残すことなく、しかも乾燥ドラム
の構造上、耐久性等があるものとするためには、第一の
開口部6の上側円筒5に対する占有面積を、60〜90
%とすることが好ましく、80〜85%とすることがさ
らに好ましい。また、第一の開口部6の数は、特に限定
されず、1つはもとより2つ以上であってもよい。
【0025】上側円筒5は、その内部に上側円筒5の内
壁に付着した付着物を除去するための掻き取り羽根8を
有している。掻き取り羽根8は、上側円筒5の内部の中
心長手方向に設けられた回転軸9の半径方向に少なくと
も2枚取り付けられる。掻き取り羽根8は、掻き取り効
率を向上させるため、2枚以上取り付けることが好まし
く、3枚以上取り付けることがより好ましく、4枚以上
取り付けることがさらに好ましい。また、複数の掻き取
り羽根の間の設置角度は、回転時に掻き取り羽根8のバ
ランスを取ることができる角度であることが好ましい。
例えば、掻き取り羽根8を3枚有する場合には120°
とし、4枚有する場合には、90°とすることが好まし
い。
【0026】掻き取り羽根8は、モーターなどの駆動装
置により駆動される回転軸9の回転方向及び回転速度に
連動して上側円筒内5で回転させることができる。掻き
取り羽根8の回転方向及び回転速度は、被乾燥物の種
類、質量、乾燥時間などに応じて適宜決定することがで
きる。例えば、掻き取り羽根8を減圧乾燥が終了するま
で一方の方向でのみ回転(右回転又は左回転)させても
よく、また、一定の周期又はランダムに左右交互に回転
しても構わない。また、掻き取り羽根8の回転軸9を後
述する搬送スクリュー16の回転軸17と連動させて搬
送スクリュー16の回転方向と同一方向に回転させるこ
ともできる。このような構成は、掻き取り羽根8と搬送
スクリュー16とを1つの駆動装置で回転させることが
できるため、特に好ましい。また、掻き取り羽根8の回
転速度は、例えば、1〜20rpmの範囲とすることが
でき、5〜15rpmであることが好ましく、8〜10
rpmであることがさらに好ましい。
【0027】図2に示されるように、掻き取り羽根8
は、回転軸9から伸びる連結部材10とその先端に位置
し上側円筒5の内壁と接触する先端部材11とで構成さ
れる。連結部材10の長さと先端部材11の長さを調整
することにより、上側円筒5の内壁に先端部材11の少
なくとも一部を接触させることができる。ここで本明細
書における「接触」とは、掻き取り羽根8の先端部材1
1が上側円筒5の内壁に完全に接触している場合のほ
か、掻き取り羽根8の先端部材11が所定の接触率をも
って上側円筒5の内壁に接触している場合も含む。ここ
にいう「接触率」とは、先端部材11が上側円筒5の内
壁と完全に接触するときの接触面積を1とした場合に、
先端部材11が上側円筒5の内壁と実際に接触している
ときの接触面積の割合を百分率で表示したものである。
本発明における先端部材11の接触率は80〜100%
であることが好ましく、90〜100%であることがよ
り好ましく、95〜100%であることがさらに好まし
い。
【0028】先端部材11は、連結部材10から着脱可
能に固定することができ、先端部材11を交換すること
により様々な形状、大きさ等を有する先端部材を連結部
材10に取り付けることができる。連結部材10及び先
端部材11の形状、大きさ、材質等は、上側円筒5の内
壁に付着した付着物を除去できるものであれば限定され
ない。例えば、連結部材10は板状、円柱状等であるこ
とができる。また、連結部材10は、被乾燥物が連結部
材10に大量に付着するのを防ぐため、例えば図3に示
されるような所定の間隔で配置することもできる。ま
た、先端部材11の形状は、板状、球状、ブラシ状、バ
ネ状等であってもよく、板状又はブラシ状であることが
好ましい。さらに先端部材11の大きさは、連結部材1
0と上側円筒5の内壁との距離や先端部材11の形状に
合わせて適宜決定することができる。先端部材11の材
質としては、上側円筒5の内壁を損傷せず、かつ磨耗さ
せない材質であることが好ましい。このような材質とし
ては、例えば、耐熱性、耐腐蝕性を有するナイロン、テ
フロン(登録商標)、ステンレス、などを挙げることが
できる。
【0029】図2に示されるように、乾燥ドラム1を構
成する下側円筒13は、前記上側円筒5と同様、断面が
略円形の円筒を横に配置した状態のものであり、上側曲
面の長手方向に第二の開口部7を有する。下側円筒13
の内径は、特に限定されないが、上側円筒5の内径と同
一又はそれ以下であることが好ましい。また、下側円筒
13の筒長は、上側円筒5に被乾燥物が残存せず、か
つ、第二の開口部7を上側円筒5の第一の開口部6と連
通させることができれば、特に制限されない。例えば、
図3に示されるように、乾燥後の残渣物を取り出しやす
くするために、下側円筒13の側面の少なくとも一方を
長手方向に突出させ、上側円筒5よりも長い筒長とする
こともできる。このような構成であれば、乾燥後の残渣
物を容易に排出することができ、後処理が容易となるた
め好ましい。
【0030】下側円筒13に設けられた第二の開口部7
は、前記上円筒5の第一の開口部6と連通されるように
連結される。第二の開口部7を第一の開口部6と連通さ
せることにより、上側円筒5で析出した被乾燥物又は付
着物は、下側円筒13に容易に移行し得る。第二の開口
部7の位置、形状及び大きさは、第二の開口部7を第一
の開口部6と連通させる必要があるため、第一の開口部
6の位置、形状及び大きさに合わせて決定される。
【0031】図2及び図3に示されるように、下側円筒
13は、その内部に下側円筒13の内壁に付着した付着
物を除去し、かつ、減圧乾燥後の残渣物を排出口14ま
で搬送するための搬送スクリュー16を有している。下
側円筒13の内部に設けられた搬送スクリュー16は、
下側円筒13の中心長手方向に設けられた回転軸17に
該回転軸17を中心とする半径方向に螺旋状羽根18を
有する。
【0032】螺旋状羽根18は、一般に下側円筒13の
筒長の範囲内で回転軸17に直接又は図3に示されるよ
うに架橋部材などを用いて一定の螺旋周期で回転軸17
を中心とする半径方向に配置される。図3に示される螺
旋状羽根18であれば、被乾燥物を排出口14側に搬送
する方向の回転(正回転)で搬送スクリュー16を回転
させた場合であっても、被乾燥物は螺旋状羽根18と回
転軸17の隙間から排出口14とは反対方向に移動し得
るため、排出口14側に被乾燥物が堆積して回転効率が
低下することがなく特に好ましい。
【0033】螺旋状羽根18の螺旋周期は、減圧乾燥後
の残渣物を排出口14側に搬送し得る長さであれば特に
制限はなく、下側円筒13の筒長に応じて適宜決定する
ことができる。下側円筒13の内壁の付着物を除去効率
を高めるためには、螺旋状羽根18の螺旋周期はできる
だけ短い方が好ましいが、短かすぎると搬送効率が低下
する。したがって、螺旋状羽根18の螺旋周期は、下側
円筒13の筒長の1/15〜1/7程度の長さとするこ
とが好ましい。
【0034】搬送スクリュー16の回転数は、被乾燥物
の種類、粘度、減圧乾燥後の残渣物の量などにより適宜
決定することができ、通常、1〜20rpmであること
が好ましく、5〜15rpmであることがより好まし
く、8〜10rpmであることがさらに好ましい。ま
た、搬送スクリュー16の回転方向については、減圧乾
燥時には一定間隔で正負の回転を繰り返し、減圧乾燥後
には排出口14側に移動する回転(正の回転)とするこ
とができる。このような回転方向により減圧乾燥中は被
乾燥物を均一に攪拌させることができ、排出口14側に
被乾燥物が偏ることもないため好ましい。また、減圧乾
燥後は残渣物を排出口14から効率よく排出することが
できるため好ましい。
【0035】搬送スクリュー16は、図4に示されるよ
うな回転軸23と、回転軸23を中心とする螺旋状羽根
24とからなるユニット20の複数で構成されることも
できる。例えば、図3に示される搬送スクリュー16
は、3つのユニット20を連結して構成されている。図
4に示されるユニット20は、回転軸23の一方の端部
(図のAの部分)が断面凸状の先端部分を形成し、この
先端部分が他のユニットの回転軸の断面凹状の中空部分
に嵌合できるような構造を有している。また、ユニット
20の回転軸23の他方の端部(図のBの部分)は、断
面凹状の中空部分であり、他のユニットの断面凸状の先
端部分を嵌合できるような構造を有している。
【0036】ユニット20は、回転軸23の一方の端部
に回転軸23の半径方向に突出する突出ピン21を有す
る。また、ユニット20は、回転軸23の他方の端部に
回転軸23の中心長手方向に突出ピン21と嵌合し、か
つ、突出ピン21が当接する部分で回転軸23を回転さ
せることにより突出ピン21を固定することのできる略
T字状の切欠孔22を有することができる。
【0037】ユニット20の回転軸23を中心とする螺
旋状羽根24の螺旋周期は、特に限定されないが、図4
に示されるように、回転軸23の半径方向に少なくとも
2以上の螺旋周期を有することが好ましく、3以上の螺
旋周期を有することがさらに好ましい。また、搬送スク
リュー16を構成するユニット20の数は、下側円筒1
3の筒長に応じて適宜決定することができ、通常、2以
上有することが好ましい。
【0038】ユニット20は、回転軸23の一方の先端
に突出ピン21を有する。図4及び図5で示されるよう
に、突出ピン21の長さは、少なくとも突出ピン21を
他方の切欠孔22に嵌合し、切欠孔22に当接する箇所
で回転軸23を回転することにより突出ピン21を切欠
孔22に固定できれば、特に限定されない。また、突出
ピン21の形状は、切欠孔22に嵌合固定し得るもので
あれば、特に限定されず、例えば、円柱状、直方体など
の形状から適宜選択して決定することができる。回転力
の作用方向及び嵌合の容易さ等を考慮すれば、突出ピン
21の形状は、円柱であることが好ましい。また突出ピ
ン21の数は、少なくとも1箇所有することが必要であ
るが、回転軸23の半径方向に1対(2つ)以上有する
ことが好ましい。
【0039】ユニット20の切欠孔22は、突出ピン2
1とは反対側の回転軸23の端部に設けられ、回転軸2
3の中心長手方向に突出ピン21を嵌合し、かつ突出ピ
ン21が当接する部分で回転軸23を回転させて突出ピ
ン21を切欠孔22に固定することができるものであ
る。切欠孔22の孔径は、挿入部において突出ピン21
の大きさよりやや大きめに形成され、突出ピン21を当
接し回転固定される部分は突出ピン21と同一の大きさ
を有することが好ましい。このような構成にすれば、突
出ピン21の切欠孔22への挿入及び抜出が容易となる
ほか、突出ピン21を有する回転軸23を切欠孔22方
向に回転したときに、突出21ピンが切欠孔22にしっ
かりと固定することができる。また、切欠孔22に突出
ピン21を回転固定するための、切込孔の回転軸23の
半径方向の孔の長さは、突出ピン21を固定できれば特
に限定されないが、着脱の容易性を考慮すれば、回転軸
23に対して45〜135°、好ましくは60〜120
°、より好ましくは75〜90°となるように孔の長さ
を調整することができる。
【0040】次に搬送スクリュー16の別の態様につい
て説明する。図6に示される搬送スクリュー16は、第
一の回転軸25と、第一の回転軸25上に直立する複数
の扇形状羽根26と、第一の回転軸25の末端から取り
外し可能な第二の回転軸27とを含む。第一の回転軸2
5は、第二の回転軸27から取り外しが可能であり、第
一の回転軸25の端部において第二の回転軸27と嵌合
固定することができる。第一の回転軸25には、第二の
回転軸27を介して駆動装置からの回転力が伝達され、
掻き取った乾燥残渣物を乾燥ドラム1の外に排出する方
向に第一の回転軸25は回転する。第一の回転軸25の
形状は、扇形状羽根26を直立して設けることができれ
ば特に限定はない。例えば、第一の回転軸25は、円
柱、正三角柱、正四角柱、正五角柱、正六角柱等の形状
を有することができる。第一の回転軸25の材料の入手
のしやすさ、扇形状羽根26への負荷、扇形状羽根26
の取付枚数などを考慮すると、第一の回転軸25の形状
は、例えば図6に示されるような正四角柱の形状である
ことが好ましい。第一の回転軸25の長さは、下側円筒
13の長さに対応して適宜決定される。また、第一の回
転軸25の太さ(断面の寸法)は、扇形状羽根26が所
定の強度をもって第一の回転軸25上に設けられる程度
の太さがあればよく、特に限定されない。
【0041】扇形状羽根26は、第一の回転軸25上に
直立するように設ける。運転時には、扇形状羽根26の
先端部が下側円筒13の内壁と接触しながら乾燥残渣物
を掻き取るが、その際、掻き取った残渣物を搬送するた
めに扇形状羽根26の先端部の内壁に対する接触面積を
できるだけ大きくし、かつ扇形状羽根26の少なくとも
一方の主要面28を第一の回転軸25の中心線に対して
傾ける。さらに、複数の扇形状羽根26が螺旋状に等間
隔に設けられることにより、各扇状羽根26の先端部は
下側円筒13の異なる内壁に接触して、付着した乾燥残
渣物をほぼすべての内壁から掻き取ることができる。
【0042】扇形状羽根26は、図7に示されるよう
に、その少なくとも一方の主要面が第一の回転軸25の
中心線(III−III線)に対して所定の傾き(図7のα)
を有するように設けられる。ここで、扇形状羽根26の
主要面28とは、図8に示されるように扇形状羽根26
の表裏二面の乾燥残渣物を排出する方向に推進する面を
いう。扇形状羽根26の主要面を第一の回転軸25の中
心線に対して所定の角度で傾斜させることにより、傾斜
させない場合(α=90°)と比べて、扇形状羽根26
の先端部の下側円筒13内壁に対する接触面積を大きく
することができる。このため、扇形状羽根26の先端部
を下側円筒13の内壁に効率よく、かつ確実に接触させ
ることができる。これにより粘性の高い乾燥残留物であ
っても下側円筒13の内壁から効率よく掻き取ることが
できる。
【0043】第一の回転軸25の中心線(III−III線)
に対する扇形状羽根26の傾き(図7のα)は、扇形状
羽根26の先端部と下側円筒13との接触面積の大き
さ、扇形状羽根26の枚数、乾燥残渣物の粘度などを考
慮して45〜75°の範囲、好ましくは50から70°
の範囲、さらに好ましくは60°に適宜決定することが
できる。傾きが45〜75°の範囲内であれば、扇形状
羽根26の推進力により乾燥残渣物の効率のよい搬送を
行うことができるため、排出効率を向上することができ
る。また、扇形状羽根26の取付枚数の増大に伴う製作
コスト及び手間を最小限に抑えることができる。
【0044】扇形状羽根26は、下側円筒13の内壁に
付着した乾燥残渣物を効率よく掻き取るために、第一の
回転軸25上に螺旋状に等間隔に設けることが好まし
い。例えば、図6に示されるように、第一面から第四面
までの側面を有する正四角柱の場合、第一の回転軸25
上には扇形状羽根26が第二の回転軸27側から順に、
第一の回転軸の第一面に扇形状羽根26a、第二面に扇
形状羽根26b、第三面に扇形状羽根26c、第四面に
扇形状羽根26d、そして再び第一の面に扇形状羽根2
6eとなるように扇形状羽根26a〜26eが所定の間
隔で螺旋状に設けることが好ましい。扇形状羽根26を
上記の配置にすることで、各扇形状羽根26a〜26e
は、図9に示されるように、それぞれの先端部によって
下側円筒13の内壁に付着した乾燥残渣物をそれぞれの
先端部が対応する下側円筒13の内壁面26a’〜26
e’を順次掻き取り、かつ排出口側へ搬送することがで
きる。
【0045】扇形状羽根26は図10(a)に示される
ような扇形状の形状であるが、本発明の扇形状羽根26
の形状は、少なくとも一つの主要面28が形成されるも
のであれば、完全な扇形だけではなく、例えば、図10
(b)に示されるような、正面が逆U字状になるような
形状を有する多少変形した扇形や、図8に示されるよう
な上面からみると半円状の形状を有する扇形であっても
本発明の扇形状羽根28に含まれる。また、扇形状羽根
26の枚数は、下側円筒13の内壁に付着した乾燥残渣
物をすべて掻き落とすことができるよう、第一の回転軸
25の形状と、扇形状羽根26の傾きに応じて適宜決定
することができる。また、扇形状羽根26の先端部分の
幅は、第一の回転軸25の形状に依存し、第一の回転軸
25の形状が多角形であり、側面数が増加するほど狭幅
である。また、扇形状羽根26の長さは、下側円筒13
の内壁に扇形状羽根26の先端部を接触させる必要があ
ることから、下側円筒13の口径(直径)に対応させて
扇形状羽根26の長さを決定する。さらに扇形状羽根2
6の材質は、強酸性の工業廃液を処理することを考慮す
れば、酸により腐蝕しない耐久性のある材質であること
が好ましく、例えば、耐久性のあるステンレスなどであ
ることが好ましい。
【0046】複数の扇形状羽根26が設けられた第一の
回転軸25は、その末端部において、第二の回転軸27
から取り外すことができる。第二の回転軸27は、モー
ターなどの駆動装置から回転力を伝達するためのもので
あり、その先端部は第一の回転軸25と嵌合固定され、
その末端部は駆動装置に狭持され得る。第二の回転軸2
7の形状は、駆動装置からの回転力を第一の回転軸26
に伝達することができれば特に制限はないが、駆動装置
に固定する際の固定のしやすさ、ベアリングによる第二
の回転軸27の回転補助等の観点からは円柱形状である
ことが好ましい。また、第二の回転軸27は、先端部に
おいて第一の回転軸25と嵌合するための突出部を設
け、末端部に駆動装置と固定するための溝を設けること
ができる。第二の回転軸27の長さは、駆動装置から距
離に応じて適宜決定することができる。また、第二の回
転軸27の太さは、駆動装置の大きさ、回転速度、第一
の回転軸25の長さ及び質量等を考慮して所定の太さに
適宜決定することができる。
【0047】図1及び図3に示されるように、下側円筒
13は、いずれか一方の側面に減圧乾燥後の残渣物を排
出するための排出口14を有する。排出口14の外側に
は、排出口14よりやや大きい径を有する開閉自在の排
出蓋15が設置される。排出蓋15は、例えば、エアシ
リンダなどにより下側円筒13の外上方側に開蓋され、
排出口14から残渣物を排出することができる。また、
排出蓋15の内側には排出口14と接触する部分にライ
ナを有するものが好ましい。ライナを有する蓋であれ
ば、下側円筒13の排出口14周辺の部材との摩擦を減
じることができると共に、減圧乾燥時の下側円筒13内
における密閉性を高めることができる。このため、減圧
乾燥中に被乾燥物が排出口14まで到達したとしても、
排出口14から外部に漏れ出ることはない。ライナの材
質は、摩擦防止、密閉性を確保し得るものであれば、ゴ
ム、シリコン、耐熱性プラスチックなどから自由に選択
し得るが、材料の入手容易性、低コスト、耐久性等の理
由からゴムライナであることが好ましい。
【0048】なお、図1から図5には示されないが、本
発明の減圧乾燥装置は、その他、コンデンサ、逆止弁、
熱交換器などの通常の減圧乾燥装置に備えられている装
置を有することができる。また、減圧乾燥をコンピュー
タなどにより自動制御化することもできる。
【0049】次に、上記の如く構成された本発明の減圧
乾燥装置の作動について以下に説明する。図2に示すよ
うに、被乾燥物は、乾燥ドラム1に設けられら被乾燥物
吸引口(図示せず)からポンプなどの吸引装置を用いて
乾燥ドラム1内に吸引される。乾燥ドラム1内で減圧乾
燥が行われると、被乾燥物が突沸現象を起こす。ここに
いう突沸現象とはある温度及び圧力で沸騰している液面
の圧力が何らかの原因で突然減少すると、被乾燥物全体
が急激な蒸発を起こして膨れ上がる現象である。突沸が
起こると、被乾燥物がその表面から吹き上がり、吹き上
がった被乾燥物が吸引ダクト12内に到達する。吸引ダ
クト12内に被乾燥物が多くなると蒸発蒸気の吸引を妨
げて減圧効率を低下させる。したがって、突沸現象によ
る減圧効率の低下を防止するため、被乾燥物の吸引量
は、乾燥ドラム1の上側円筒5の底部から約1/3まで
の量とすることが好ましい。吸引された被乾燥物は、そ
の後、乾燥ドラム1内において上側円筒5内の掻き取り
羽根8及び下側円筒13の搬送スクリュー16により攪
拌される。
【0050】乾燥ドラム1内で減圧乾燥が行われる間、
図3に示されるように、加熱装置2内に蒸気吹込口3か
ら加熱蒸気が吹き込まれる。加熱蒸気は、所定の圧力に
加圧されるため、高温蒸気とすることができる。加熱蒸
気は、乾燥ドラム1の蒸気吹込口3から吹き込まれ、加
熱蒸気の熱を乾燥ドラム1に伝導して被乾燥物を加熱す
ることができる。乾燥ドラム1に熱伝導した蒸気は、そ
の後、蒸気吹出口4から加熱装置2の外へと吹き出され
る。
【0051】減圧乾燥中、被乾燥物は乾燥装置2により
加熱されながら掻き取り羽根8及び搬送スクリュー16
により攪拌が続けられるため、被乾燥物に含まれる水分
が次第に被乾燥物の外部へ蒸発する。蒸発した水分は、
上側円筒5の上曲面に載置された吸引ダクト12から真
空ポンプ(図示せず)により吸引され、熱交換器(図示
せず)により冷却された後、濃縮されて排水として処理
される。
【0052】図2に示されるように、掻き取り羽根8
は、上側円筒5の内壁に先端部材11を接触させながら
所定の回転方向に所定の回転速度で回転することができ
る。掻き取り羽根8の先端部材の少なくとも一部は、上
側円筒5の内壁に直接接触するため、上側円筒5の内壁
に付着した付着物は、先端部材11の掻き取りにより上
側円筒5の内壁から掻き取られる。掻き取り羽根8の掻
き取りの程度は、掻き取り羽根8の枚数、形状、回転速
度などを変更することにより、掻き取り回数、掻き取り
面積、掻き取り時間などを適宜調節することができる。
これにより先端部材11が上側円筒5の内壁から付着物
を直接掻き取ることができ、しかも付着物の物性に応じ
て掻き取り羽根8の種類、枚数などを調整できるため、
上側円筒5の内壁に付着した付着物を効率よく掻き取る
ことが可能となる。
【0053】減圧乾燥が進み、被乾燥物の体積が減少し
て被乾燥物の高さが乾燥ドラム1の上側円筒5の第一の
開口部6より下側になった場合、減圧乾燥は、専ら下側
円筒13内で行われる。下側円筒13内にある搬送スク
リュー16は、螺旋状羽根18の先端部の少なくとも一
部が下側円筒13の内壁に接触することができる。この
ため、減圧乾燥中は螺旋状羽根18により下側円筒13
の内壁に付着した付着物が直接掻き取られる。また、一
の螺旋状羽根と他の螺旋状羽根の間にある被乾燥物は、
減圧乾燥中は搬送スクリュー16の回転運動により下側
円筒13内を左右に移動し、減圧乾燥後は残渣物として
下側円筒13の内壁の付着物を掻き取りながら排出口1
4側に移動することができる。したがって、下側円筒の
内壁では、螺旋状羽根18が当接する箇所では螺旋状羽
根18の掻取作用により付着物が掻き取られると共に、
減圧乾燥後の残渣物の排出口14方向に働く残渣物の推
進力により付着物が掻き取られ得る。
【0054】減圧乾燥後の残渣物は、搬送スクリュー1
6の正回転により下側円筒13の側面に設けられた排出
口14側へと移動し、排出口14の排出蓋を開蓋して下
側円筒から排出される。排出蓋15はエアシリンダを介
して開閉することができ、減圧乾燥後の残渣物をスムー
ズかつ確実に排出口から排出することができる。
【0055】次に、搬送スクリュー用ユニット20の連
結方法及び分解方法について、3つの搬送スクリュー用
ユニット(以下、便宜上、駆動装置に近い方からユニッ
トA、B及びCと呼ぶことにする。)で構成される搬送
スクリュー16を例にして図3を参酌しつつ説明する。
連結方法では、先ず、ユニットAの突出ピン21をユニ
ットBの切欠部22に嵌合し、ユニットAの突出ピン2
1がユニットBに当接するまで押し込む。次いで、同じ
く、ユニットBの突出ピン21をユニットCの切欠部2
2に嵌合し、ユニットBの突出ピン21がユニットBに
当接するまで押し込む。得られたユニットA、B及びC
からなる搬送スクリューを駆動装置を用いていずれか一
方の方向に回転を開始すると、駆動装置側に設置された
ユニットAの回転軸23が先ず回転し、ユニットAの突
出ピン21がユニットBの切欠孔22に回転固定され
る。ユニットAがユニットBに固定されると、駆動装置
の回転力がユニットAからユニットBの回転軸23に伝
達され、ユニットBの突出ピン21が回転を開始する。
回転したユニットBの突出ピン21は、嵌合されたユニ
ットCの切欠孔22で回転固定される。回転をさらに続
けると、駆動装置の回転力は、ユニットA及びBからユ
ニットCへと伝達され、ユニットA、B及びCが一体と
なって、同一速度で回転することが可能となる。このよ
うにユニットA、B及びCの連結に際しては、ユニット
Aの回転軸23の回転を開始すれば連鎖的にユニット同
士の連結が可能となるため、回転前における個々のユニ
ットを回転固定する手間が省け、操作の簡単な連結方法
とすることができる。
【0056】また、脱離方法では、先の連結方法とは逆
に、先ず、排出口14側にあるユニットCの回転軸23
を搬送スクリュー16の回転方向とは反対方向に回転す
る。すると、ユニットBの突出ピン21の固定が解除さ
れ、ユニットCの切欠孔22に嵌合されたユニットBの
突出ピン21がユニットCの切欠孔22から抜脱可能な
状態となる。この状態でユニットCを排出口14側に引
き抜けば、ユニットBからユニットCを容易に脱離する
ことができる。同様に、ユニットBを搬送スクリュー1
6の回転方向とは反対方向に回転すれば、ユニットAの
突出ピン21の固定が解除され、ユニットAの突出ピン
21がユニットBの切欠孔22から抜脱可能となる。こ
の状態でユニットBを排出口14側に引き抜けば、ユニ
ットAからユニットBを容易に脱離することができる。
【0057】本発明のユニット20は、さらにユニット
B及びCを連結させたままユニットAから抜くこともで
きる。すなわち、ユニットCの回転軸23を搬送スクリ
ュー16の回転方向と反対方向に回転させユニットBの
突出ピン21の固定を解除するが、この際にユニットC
をユニットBから抜脱せずに、さらにユニットCの回転
軸を搬送スクリュー16の回転方向と反対方向に回転さ
せる。このような回転によりユニットBの突出ピン21
が再びユニットCの切欠孔22に回転固定され、ユニッ
トCとユニットBとが連結した状態とすることができ
る。回転をさらに続け、ユニットAの突出ピンの固定を
解除し、ユニットBがユニットAから抜脱可能な状態に
なったら、ユニットCを引き抜く。この状態では、ユニ
ットCはユニットBと連結しているため、ユニットCを
引き抜けば、ユニットB及びCを連結した状態でユニッ
トB及びCをユニットAから脱離することができる。こ
のような脱離方法によれば、メンテナンス時において、
回転軸を駆動装置に固定させたままで、メンテナンスの
必要なユニットを抜脱でき、メンテナンス時における際
の手間と時間を省くことができる。
【0058】次に図6に示す搬送スクリュー16の動作
について説明する。第一の回転軸25は、第二の回転軸
27を介して伝達された駆動装置(図示せず)からの回
転力により、第二の回転軸27の回転に連動して乾燥残
渣物を排出口側へ搬送する方向に回転を開始する。第一
の回転軸25の回転が開始されると、第一の回転軸25
上に直立する扇形状羽根26の先端部が下側円筒13の
内壁に接触しながら下側円筒13の内壁に付着した乾燥
残渣物を掻き取る。掻き取られた乾燥残留物は、下側円
筒13の底に溜まり、各扇形状羽根26の推進力により
排出口側に搬送され、排出口14から減圧乾燥装置外へ
排出される。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の減圧乾燥
装置であれば、上側円筒の内部に設けられた掻き取り羽
根と下側円筒の内部に設けられた搬送スクリューとの作
用により乾燥ドラム内壁面に付着した付着物をそれぞれ
効率よく掻き落とすことができる。このため、継続的に
減圧乾燥を行った場合であっても付着物が乾燥ドラムの
内壁に付着し難く、良好な乾燥効率を持続することがで
きる。
【0060】また、本発明の減圧乾燥装置に用いられる
搬送スクリューは、複数のユニットを有することができ
るため、減圧乾燥装置のメンテナンス時に搬送スクリュ
ーの交換又は取り外しを容易にすることができる。これ
により、減圧乾燥装置のメンテナンス時の作業を簡素化
でき、かつ、メンテナンス時間の短縮及びコスト削減を
図ることができる。
【0061】また、本発明の減圧乾燥装置に用いられる
搬送スクリューが回転軸上に直立した複数の扇形状羽根
を有する場合には、粘性の高い粘土状乾燥残渣物であっ
ても、前記扇形状羽根に前記乾燥残渣物が付着するのを
抑えることができ、効率よく前記乾燥残渣物を掻き取
り、かつ掻き取った粘土状物質を減圧ドラムの外へ排出
することができる。
【0062】また、本発明の減圧乾燥装置は、排出蓋に
ライナを有するため、減圧乾燥装置内の密閉性を高める
ことができ、減圧乾燥中に乾燥ドラムの排出口からの被
乾燥物の漏出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の減圧乾燥装置の一実施形態を示す概
略図である。
【図2】 本発明の減圧乾燥装置の一実施形態のI−I方
向の断面図である。
【図3】 本発明の減圧乾燥装置の一実施形態のII−II
方向の断面図である。
【図4】 本発明の減圧乾燥装置におけるユニットの構
成を示す説明図である。
【図5】 本発明の減圧乾燥装置におけるユニットの連
結前の状態を示した説明図である。
【図6】 本発明の減圧乾燥装置における搬送スクリュ
ーの概略斜視図である。
【図7】 本発明の減圧乾燥装置における搬送スクリュ
ーの側面図である。
【図8】 本発明の減圧乾燥装置における搬送スクリュ
ーの扇形状羽根の主要面を示す上面図である。
【図9】 扇形状羽根の先端部が接触する下側円筒の内
壁領域を示す説明図である。
【図10】 本発明の減圧乾燥装置における搬送スクリ
ューの扇形状羽根の一態様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 乾燥ドラム 2 加熱装置 3 蒸気吹込口 4 蒸気吹出口 5 上側円筒 6 第一の開口部 7 第二の開口部 8 掻き取り羽根 9 回転軸 10 連結部材 11 先端部材 12 吸引ダクト 13 下側円筒 14 排出口 15 排出蓋 16 搬送スクリュー 17 回転軸 18 螺旋状羽根 19 デミスタ 20 ユニット 21 突出ピン 22 切欠孔 23 回転軸 24 螺旋状羽根 25 第一の回転軸 26 扇形状羽根 27 第二の回転軸 28 主要面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 25/04 F26B 25/04 // C02F 11/12 C02F 11/12 Z (72)発明者 大川 壽久 東京都豊島区池袋本町四丁目10番8号 株 式会社ダイセク内 Fターム(参考) 3F040 BA01 BA03 CA08 DA01 EA01 3L113 AA06 AB10 AC24 AC58 AC62 AC67 BA36 DA05 DA22 4D059 AA07 AA30 BD11 BD19 BD22 CB06 CB18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲に加熱装置を設けた乾燥ドラムを有
    する減圧乾燥装置であって、 前記乾燥ドラムは、下側曲面の長手方向に第一の開口部
    を有する上側横長円筒(以下、上側円筒という。)と、
    上側曲面の長手方向に第二の開口部を有し、かつ、少な
    くとも一方の側面に減圧乾燥後の残渣物を排出するため
    の排出口及び該排出口用の蓋を有する下側横長円筒(以
    下、下側円筒という。)とからなり、前記上側円筒及び
    前記下側円筒は、前記上側円筒の第一の開口部と前記下
    側円筒の第二の開口部とが連通し、 前記上側円筒は、その内部に前記上側円筒の内壁に付着
    した付着物を除去するための掻き取り羽根を有し、 前記下側円筒は、その内部に前記下側円筒の内壁に付着
    した付着物を除去し、かつ、減圧乾燥後の残渣物を前記
    排出口まで搬送するための搬送スクリューを有すること
    を特徴とする減圧乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記掻き取り羽根が、前記上側円筒の中
    心長手方向に設けられた回転軸に前記上側円筒の半径方
    向に少なくとも2枚取り付けられ、かつ、前記掻き取り
    羽根の先端の少なくとも一部が前記上側円筒の内壁に接
    触する請求項1に記載の減圧乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送スクリューが、前記下側円筒の
    中心長手方向に設けられた回転軸を中心とする半径方向
    に螺旋状羽根を有し、該螺旋状羽根の先端の少なくとも
    一部が前記下側円筒の内壁に接触する請求項1又は2に
    記載の減圧乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送スクリューが、回転軸と、該回
    転軸を中心とする螺旋状羽根とからなるユニットの複数
    から構成され、 前記ユニットの回転軸の一方の端部は、回転軸の半径方
    向に突出する突出ピンを有し、 前記ユニットの回転軸の他方の端部は、突出ピン嵌合用
    の略T字状の切欠孔を有する請求項1又は2に記載の減
    圧乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送スクリューが、回転軸と、該回
    転軸上に直立する複数の扇形状羽根とを含み、 前記扇形状羽根の少なくとも一方の主要面は、前記回転
    軸の中心線に対して所定の傾きを有し、 さらに前記複数の扇形状羽根は、前記回転軸上に螺旋状
    に等間隔に設けられる請求項1又は2に記載の減圧乾燥
    装置。
  6. 【請求項6】 前記回転軸が、前記複数の扇形状羽根が
    直立する第一の回転軸と、該第一の回転軸の末端から取
    り外し可能な第二の回転軸とからなる請求項5に記載の
    減圧乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記所定の傾きが45〜75°である請
    求項5又は6に記載の減圧乾燥装置。
  8. 【請求項8】 前記排出口に設けられた蓋が、前記排出
    口を密閉するためのライナを有する請求項1〜7のいず
    れか1項に記載の減圧乾燥装置。
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