JP2003055654A - 球状蛍光体 - Google Patents

球状蛍光体

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JP2003055654A
JP2003055654A JP2001292550A JP2001292550A JP2003055654A JP 2003055654 A JP2003055654 A JP 2003055654A JP 2001292550 A JP2001292550 A JP 2001292550A JP 2001292550 A JP2001292550 A JP 2001292550A JP 2003055654 A JP2003055654 A JP 2003055654A
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particle size
phosphor
spherical
size distribution
shape factor
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Application number
JP2001292550A
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English (en)
Inventor
Satoshi Komori
聡 小森
Mizuho Wada
瑞穂 和田
Shinji Nakahara
慎治 中原
Masaru Akita
勝 秋田
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Sakai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Sakai Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御された粒径と狭い粒度分布を有し、しか
も、球状性の高い粒子からなる球状蛍光体を提供する。 【解決手段】走査型電子顕微鏡写真における測定におい
て、定方位平均粒径が0.3〜5.0μmの範囲にある
と共に、粒径d(μm)と粒子の体積V(m)を表わ
す式V=10−18αにおけるα(体積形状係
数)と表面積S(m)を表わす式S=10−12α
におけるα(表面形状係数)との比α/α
定義される形状係数が15以下であり、レーザー回折式
粒度分布測定による粒度分布に関して、四分位比が3.
0以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(PDP)に好適に用いることができる球状
蛍光体に関する。
【0002】
【従来の技術】PDPは、光の三原色である青、緑及び
赤の蛍光体をペースト化し、これを基盤に塗布した後、
焼成して薄膜状の蛍光体膜を形成し、この蛍光体膜に真
空紫外線を照射して、蛍光体を発光させるようにしたも
のである。
【0003】上記蛍光体のうち、例えば、青色蛍光体の
ユウロピウム付活アルミン酸バリウムマグネシウムは、
この蛍光体の組成に対応する割合の炭酸バリウム、酸化
マグネシウム、酸化アルミニウム及び酸化ユウロピウム
からなる原料混合粉体を、必要に応じて、融剤と共に、
焼成した後、還元することによって得ることができる。
しかし、この方法によって得られる蛍光体は、殆どの場
合、板状の粒子からなる。また、高結晶性で高輝度性を
有する蛍光体を得るためには、上記原料混合粉体を高い
温度で焼成することを必要とし、従って、得られる蛍光
体は、粒子間の凝集が著しい。
【0004】また、例えば、緑色蛍光体のマンガン付活
ケイ酸亜鉛は、この蛍光体の組成に対応する割合の酸化
ケイ素、酸化亜鉛及び炭酸マンガンからなる原料粉体
を、必要に応じて、融剤と共に、焼成することによって
得ることができるが、上記青色蛍光体と同様に、高結晶
性や高輝度性を得るためには、高い焼成温度を必要と
し、従って、得られる蛍光体は、殆どの場合、融着した
不定形状の粒子からなる。このように、従来の乾式法に
よっては、球状で、分布の狭い蛍光体を得ることができ
ない。
【0005】一方、蛍光体膜の発光輝度を向上させるに
は、蛍光体の粒径を最適に制御して、蛍光体の充填密度
を高めることが必要である。しかし、上述した乾式法に
よって得られる蛍光体は、粒子間で凝集しており、又は
焼結して粗大粒子化しており、蛍光体膜に高充填するこ
とができない。また、強力な粉砕手段を用いて、強度に
分散させるときは、一次粒子が破砕して、微細粒子を生
成したり、また、蛍光体の結晶性が損傷して、輝度が低
下する問題がある。
【0006】そこで、従来、このような問題を解決する
ために、球状粒子からなる蛍光体を得るための方法が種
々提案されている(第23回プラズマディスプレイ技術
討論会資料、「球状蛍光体」(1999年))。
【0007】より詳細には、例えば、特開2000−8
7033号公報には、所要の元素を含む水溶液を調製
し、これを液滴として、キャリアガスと共に熱分解反応
炉内に導入し、炉内に滞留中に600〜1900℃の温
度に加熱した後、950〜1450℃の温度で再加熱し
て、球状の蛍光体を得る方法が記載されている。
【0008】このほかにも、種々の方法が知られている
が、しかし、いずれの方法も、高結晶性や高輝度性を有
する蛍光体を得るには、高温での焼成を含む工程を必要
とし、かくして、得られる蛍光体においては、粒子間の
強い凝集や相互の融着が避けられない。
【0009】このように、従来、粒子間の強い凝集や相
互の融着なしに、制御された粒径と共に、狭い粒度分布
を有する球状の蛍光体を製造する方法は知られていな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
蛍光体における上述した問題を解決するために鋭意研究
した結果、従来の乾式法に比べて、より低い温度での焼
成を含む工程によって、制御された粒径を有し、しか
も、その粒度分布が狭い球状粒子からなる蛍光体を得る
ことができることを見出して、本発明に至ったものであ
る。従って、本発明は、制御された粒径と狭い粒度分布
を有し、しかも、球状性の高い粒子からなる球状蛍光体
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、走査型
電子顕微鏡写真における測定において、定方位平均粒径
が0.3〜5.0μmの範囲にあると共に、粒径d(μ
m)と粒子の体積V(m)を表わす式V=10−18
αにおけるα(体積形状係数)と表面積S(m
)を表わす式S=10−12αにおけるα
(表面形状係数)との比α/αで定義される形状
係数が15以下であり、レーザー回折式粒度分布測定に
よる粒度分布に関して、四分位比が3.0以下であるこ
とを特徴とする球状蛍光体が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】先ず、本発明による球状蛍光体の
製造について説明する。本発明による蛍光体は、蛍光体
の組成比にて所要の元素を含む水溶液又は水懸濁液を非
水媒体中に分散させて、W/O型エマルジョンとした
後、このエマルジョンを脱水して、球状粒子からなる粉
体を蛍光体前駆体として得、次いで、この粉体を酸化性
雰囲気中で焼成し、又は焼成した後、還元することによ
って得ることができる。
【0013】目的とする蛍光体の組成比にて所要の元素
を含む水溶液又は水懸濁液(以下、原料水性液とい
う。)を調製するに際して、それぞれの元素の原料とし
ては、最終の工程である酸化性雰囲気中における焼成
か、又は、還元性雰囲気中における焼成によって、分解
し、酸化物を生成するものであれば、特に、限定される
ものではない。従って、それぞれの元素の原料として、
例えば、酸化物、水酸化物、硝酸塩、酢酸塩、炭酸塩、
ハロゲン化物、有機酸塩等が適宜に用いられる。上記元
素の原料が水不溶性や難溶性であるときは、酸やアルカ
リを用いて、水中に溶解させてもよい。また、金属を出
発原料として用いて、原料水性液を得るときにも、同様
に、酸やアルカリを用いて、金属を水中に溶解させても
よい。
【0014】また、原料水性液において、それぞれの元
素は、一部又は全部が酸化物や水酸化物のゾルを形成し
ていてもよく、また、ゲルを形成していてもよい。
【0015】このようなゾルやゲルは、一般に、金属塩
の水溶液にアルカリを加える等によって生成させること
ができるが、また、金属アルコキシドを加水分解するこ
とによっても生成させることができる。特に、前駆体粒
子の内部の均質性の点から、後者の方法によるゾルが好
ましい。
【0016】原料水性液は、必要に応じて、水混和性の
有機溶媒を含んでいてもよい。このような有機溶媒とし
て、例えば、メタノールやエタノール等を挙げることが
できる。
【0017】このようにして、原料水性液を調製した
後、適宜の分散手段を用いて、これを界面活性剤の存在
下に非水媒体中に液滴として分散させて、W/O型エマ
ルジョンを調製する。
【0018】上記非水媒体は、従来より、エマルジョン
の調製に用いられているものであれば、特に、限定され
るものではないが、例えば、n−オクテン、イソオクテ
ン、スクワラン、灯油等の脂肪族炭化水素類、シクロオ
クタン、シクロノナン、シクロデカン等の脂環式炭化水
素類、トルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼ
ン、クメン、メシチレン、テトラリン等の芳香族炭化水
素類、ブチルエーテル、イソブチルエーテル等のエーテ
ル類、ジクロルペンタン等のハロゲン化炭化水素類、鉱
油、動植物油等の天然油、炭化水素油、エステル油、エ
ーテル油、含フッ素潤滑油、含リン潤滑油、含ケイ素潤
滑油等の合成油等を例示することができる。
【0019】また、エマルジョンを調製するために用い
る界面活性剤は、用いる非水媒体に応じて、適宜に選ば
れる。従って、限定されるものではないが、例えば、ソ
ルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンジステア
レート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノ
オレエート、ソルビタントリオレエート等のソルビタン
脂肪酸エステル類、グリセリンモノステアレート、グリ
セリンモノオレエート等のグリセリン脂肪酸エステル類
等が好ましく用いられる。
【0020】また、界面活性剤の使用量は、エマルジョ
ンにおけるW/O比や所要の粒径等によって適宜に選べ
ばよく、特に、限定されるものではないが、通常、エマ
ルジョンに対して20重量%以下であり、好ましくは、
0.5〜15重量%の範囲である。更に、エマルジョン
におけるW/O比は、用いる非水媒体の量や性質、特
に、粘度や、用いる界面活性剤の性質、特に、HLB値
にもよるが、安定なエマルジョンを得るには、通常、3
/2〜1/10の範囲であり、好ましくは、1/1〜1
/5、特に、好ましくは、1/3〜1/5の範囲であ
る。しかし、エマルジョンの調製方法は、特に、上述し
た例示の方法に限定されるものではない。
【0021】このようにして、エマルジョンを調製した
後、このエマルジョン中の液滴を脱水、乾燥して、目的
とする蛍光体の前駆体として、球状の粒子からなる粉体
を得る。
【0022】このような前駆体粒子とこれより得られる
蛍光体の平均粒径や粒度分布は、エマルジョンにおける
液滴の大きさ(平均粒径)や粒度分布や、また、原料水
性液の濃度等によって適宜に調節することができる。エ
マルジョンにおける液滴の大きさ(平均粒径)や粒度分
布は、用いる界面活性剤の組合わせとそれぞれの量、分
散機の種類、分散機による攪拌速度等によって調節する
ことができる。
【0023】上記エマルジョン中の液滴を脱水、乾燥す
るには、例えば、緩く攪拌しながら、常圧又は減圧下に
エマルジョンを加熱する方法、加熱した非水媒体中に強
く攪拌しながらエマルジョンを滴下して、脱水する方法
等を挙げることができる。また、凍結乾燥も用いること
ができる。
【0024】この粉体を酸化性雰囲気下に焼成、酸化
し、目的とする蛍光体に応じて、この後、還元性雰囲気
下に焼成、還元することによって、本発明による球状蛍
光体を得ることができる。
【0025】上記前駆体粒子を焼成し、酸化するには、
通常、空気中、1000〜1900℃の温度に数時間、
加熱すればよい。また、目的とする蛍光体によっては、
この焼成の後、還元性雰囲気下に1000〜1700℃
の温度で焼成し、還元すればよい。この還元性雰囲気と
しては、例えば、水素と窒素との混合雰囲気が用いられ
る。
【0026】上述した方法によれば、原料水性液を液滴
として有するエマルジョンとするので、この微細な球状
の液滴中に目的とする蛍光体のための全成分が存在し、
このようなエマルジョンを脱水、乾燥して、球状の粒子
からなる粉体として、蛍光体前駆体を得、これを焼成し
て、目的とする蛍光体を得る。従って、このような方法
によれば、従来の乾式法に比べて、より低い温度におけ
る焼成によって、組成が均一で球状性の高い蛍光体を得
ることができる。
【0027】上述した方法は、特に、限定されるもので
はないが、例えば、球状のアルミン酸塩蛍光体、例え
ば、一般式 Ba1−xEuMgAl1017 (式中、xは0.01〜0.5の範囲の数である。)で
表される蛍光体や、また、球状のケイ酸塩蛍光体、例え
ば、一般式 ZnSiO:Mn (式中、yは1.0〜2.0の範囲の数である。)で表
される蛍光体の製造に好適である。
【0028】本発明において、このようなアルミン酸塩
蛍光体において、Ba、Eu又はMgの一部が、例え
ば、Sr、Ca、La、Ce、Gd、Tb等のアルカリ
土類元素や希土類元素によって置換されていてもよい。
また、ケイ酸塩蛍光体において、Znの一部がCd、C
u、As等の元素によって置換されていてもよい。
【0029】このようにして得られる本発明による蛍光
体は、走査型電子顕微鏡写真における測定において、定
方位平均粒径が0.3〜5.0μmの範囲にあると共
に、粒径d(μm)と粒子の体積V(m)を表わす式
V=10−18αにおけるα(体積形状係数)
と表面積S(m)を表わす式S=10−12α
におけるα(表面形状係数)との比α/αで定義
される形状係数が15以下であり、レーザー回折式粒度
分布測定による粒度分布に関して、四分位比(quar
tile ratio)が3.0以下である。
【0030】上記形状係数は、E.Rammlerの形
状係数といわれるものであって、真球状粒子では6であ
る。ある粒子について、その粒径をd(μm)、体積を
V(m)、表面積をS(m)、真密度をρ(g/c
)、比表面積をS(m/g)とするとき、試料
A(g)について、 V=10−18α=A/10ρ であるから、 α=1012A/ρd である。また、 S=10−12α=SA であるから、 α=1012A/d である。よって、 α/α=(SA/d)/(A/ρd)=S
ρd
【0031】即ち、上記形状係数は、その粒子の比表面
積S(m)と真密度ρ(g/cm)と粒径d(μ
m)とから求めることができる。
【0032】また、四分位比とは、レーザー回折式粒度
分布測定において、累積粒度分布曲線における全量を1
00%とするとき、75%累積分布点における粒径を2
5%累積分布点における粒径で除した値であって、粒度
の均一性が高いとき、即ち、粒度分布が狭いとき、上記
値は1に近くなり、粒度の均一性が低いとき、即ち、粒
度分布が広いとき、上記値は大きくなる。
【0033】本発明による球状蛍光体は、走査型電子顕
微鏡写真における測定において、好ましくは、定方位平
均粒径が0.3〜5.0μmの範囲にあると共に、上記
形状係数が15以下であり、レーザー回折式粒度分布測
定による粒度分布に関して、好ましくは、四分位比が
2.5以下、特に好ましくは、2.0以下である。かく
して、本発明による球状蛍光体は、制御された粒径を有
すると共に、狭い粒度分布を有し、しかも、球状性が高
いので、PDP膜において、蛍光体を高充填することが
でき、従って、高い発光輝度を有する蛍光体膜を得るこ
とができる。
【0034】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。以下において、粒度分布は、次のようにして測定し
た。0.025重量%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶
液約70mLに試料数十mgを加え、超音波分散を行っ
た後、(株)堀場製作所製レーザー回折式粒度分布測定
装置LA−500を用い、0.025重量%ヘキサメタ
リン酸ナトリウム水溶液を分散媒として、試料の粒度分
布を測定した。
【0035】また、形状係数の計算において、比表面積
は、窒素吸着BET法によって求め、粒径dは、走
査型電子顕微鏡写真において定方位平均粒子径として求
めた。実施例1及び2において、Ba0.9Eu0.1
MgAl1017(六法晶系)の真密度ρ(g/cm
)は、次のようにして求めた。即ち、JCPDSCa
rds No.26−163から格子定数a(=5.6
2Å)とc(=22.64Å)からセル容積Vc
(Å
【0036】
【数1】
【0037】を求め、他方、分子量Mw (=703.
44)であり、2分子がセルを形成するから、N(=
6.02×1023/mol)をアボガドロ数として、 ρ=2×1024/N である。
【0038】実施例1 金属アルミニウム5.94gを濃硝酸82.1gと水
0.2Lとからなる硝酸溶液に溶解した後、この水溶液
に水酸化バリウム8水和物7.1g、酸化ユウロピウム
0.39g及び塩基性炭酸マグネシウム2.2gを加え
て溶解させ、更に、水を加えて、全量を400mLとし
た。これをW液という。
【0039】別に、1L容量ガラス製ビーカー中で鉱油
690gとソルビタンモノオレエート69gを混合、撹
拌して、均一な混合物を得た。これをO液という。
【0040】2L容量ガラス製ビーカー中で上記O液と
W液をスターラーで30分間撹拌して、W/O型エマル
ジョンを調製した。これをE液という。
【0041】次に、5L容量ガラス製ビーカーに鉱油3
84gをいれ、撹拌しつつ、140〜160℃まで昇温
した。この温度に保持しながら、このオイル中に上記E
液を徐々に滴下して、エマルジョン粒子を脱水させた。
得られた沈殿物を濾別し、洗浄した後、風乾して、球状
前駆体を粉体として得た。この粉体の走査型電子顕微鏡
写真を図1に示すように、球状前駆体は粒径0.5〜3
μmの球状粒子からなるものであった。
【0042】上記球状前駆体をアルミナ製坩堝に入れ、
空気中、1200℃で2時間焼成した後、窒素95%と
水素5%とからなる還元性気流中、1400℃で2時間
焼成し、還元して、Ba0.9Eu0.1MgAl10
17で表される青色蛍光体を得た。このようにして得
られた蛍光体の走査型電子顕微鏡写真を図2に示すよう
に、粒径0.5〜2.5μm、定方位平均粒径0.68
μmの球状粒子からなるものであった。また、X線回折
プロファイルを図3に示す。更に、得られた蛍光体の発
光スペクトルを図4に示すように、450nm付近に主
ピークを有する。
【0043】また、この蛍光体は、そのレーザー回折式
粒度分布を図5に示すように、狭い分布を有し、平均粒
径1.47μmである。上記粒度分布データの累積粒度
分布曲線から求めた四分位比は1.90であった。
【0044】更に、この蛍光体の真密度ρ=3.8g/
cm、比表面積S=2.14m/g、粒径d=
0.68μmであるから、上記式によって、形状係数は
9.1であった。
【0045】実施例2 アルミニウムイソプロポキシド13.8g、酢酸バリウ
ム1.55g、酢酸マグネシウム4水和物1.48g及
び酢酸ユウロピウム0.26gを攪拌下に水0.5L中
に加えた後、酢酸を加え、pH4とし、次いで、1時間
加水分解して、アルミナゾルを含む水溶液を得た。これ
をW液という。
【0046】別に、500mL容量ガラス製ビーカー中
で鉱油225gとソルビタンモノオレエート23gを混
合、撹拌して、均一な混合物を得た。これをO液とい
う。
【0047】1L容量ガラス製ビーカー中で上記O液と
W液をホモミキサーで5分間撹拌して、W/O型エマル
ジョンを調製した。これをE液という。
【0048】次に、このエマルジョンを減圧下に徐々に
昇温して、80℃で1時間、加熱し脱水した。このよう
にして得られた沈殿を濾別し、洗浄、風乾して、球状前
駆体を粉体として得た。この粉体の走査型電子顕微鏡写
真を図6に示すように、粒径0.3〜1.5μmの球状
粒子からなるものであった。
【0049】上記球状前駆体をアルミナ製坩堝に入れ、
空気中、1200℃で2時間焼成した後、窒素95%と
水素5%とからなる還元性気流中、1400℃で2時間
焼成し、還元して、Ba0.9Eu0.1MgAl10
17で表される青色蛍光体を得た。このようにして得
られた蛍光体の走査型電子顕微鏡写真を図7に示すよう
に、粒径0.5〜2.5μm、定方位平均粒径0.62
μmの球状粒子からなるものであった。また、この蛍光
体の発光スペクトルを図8に示すように、450nm付
近に主ピークを有する。
【0050】更に、この蛍光体は、そのレーザー回折式
粒度分布を図9に示すように、平均粒径0.62μmで
あり、この粒度分布データの累積粒度分布曲線から求め
た四分位比は2.26であった。
【0051】また、この蛍光体の真密度ρ=3.8g/
cm、比表面積S=5.70m/g、粒径d=
0.58μmであるから、上記式によって、形状係数は
12.6であった。
【0052】実施例3 水300mLに硝酸亜鉛6水和物24.23g、硝酸マ
ンガン6水和物1.38gを加え、溶解させた。これに
テトラエトキシシラン9.98gを加え、80℃で一
晩、加水分解して、ゾル化させて、懸濁液を得た。これ
を室温まで冷却した。これをW液という。
【0053】以下、このW液を用いた以外は、実施例1
と同様にして、球状前駆体を粉体として得た。この粉体
をアルミナ製坩堝に入れ、空気中、1250℃で2時間
焼成して、Zn1.7SiO:Mnで表される緑色蛍
光体を得た。この蛍光体の走査型電子顕微鏡写真を図1
0に示すように、粒径0.3〜1.0μm、定方位平均
粒径0.67μmの球状粒子からなるものであった。ま
た、この蛍光体の発光スペクトルを図11に示すよう
に、525nm付近に主ピークを有する。
【0054】また、この蛍光体は、そのレーザー回折式
粒度分布を図12に示すように、狭い粒度分布を有し、
平均粒径0.59μmである。この粒度分布データの累
積粒度分布曲線から求めた四分位比は1.88であっ
た。
【0055】上記蛍光体については、JCPDS Ca
rds No.37−1485によれば、ZnSiO
が菱面体晶であることは記載されているが、結晶角が
記載されておらず、真密度を計算することができない。
そこで、文献値から平均値として、4.1g/cm
した(MELLOR’S COMPREHENSIVE
TREATISE ON INORGANIC AN
D THEORETICAL CHEMISTRY,V
ol.6,p.439,J.Lorenzen(4.1
1g/cm)、T.Thomson(3.935g/
cm)、F.A.Genth(4.10g/c
)、W.G.Mixter(4.11〜4.16g
/cm)、C.H.Stone(4.132〜4.1
88g/cm)、A.Gorgeu(4.25g/c
)、G.Stein(3.7g/cm)。
【0056】そこで、この蛍光体の比表面積S=5.
32m/g、粒径d=0.67μmであるから、前記
式によって、形状係数は14.6であった。
【0057】実施例4 実施例1と同様にして、W液とO液を調製した後、2L
容量のポリエチレン製瓶に上記2液を入れて、密栓し
た。10分間激しく振とうして、E液を得た。以後、実
施例1と同様にして、青色蛍光体を得た。
【0058】この青色蛍光体は、レーザー回折式粒度分
布測定から、平均粒径は1.79μmであり、その累積
粒度分布曲線から求めた四分位比は1.95であった。
また、この蛍光体の真密度ρ=3.8g/cm、比表
面積S=3.21m/g、粒径d=1.19μmで
あるから、前記式によって、形状係数は14.5であっ
た。
【0059】実施例5 実施例1と同様にして、実施例1の1/2量のW液と実
施例1と同量のO液を調製した後、2L容量のガラス製
ビーカー中でスターラーにて上記2液を混合し、以後、
実施例1と同様にして、青色蛍光体を得た。
【0060】この青色蛍光体は、レーザー回折式粒度分
布測定から、平均粒径は1.32μmであり、その累積
粒度分布曲線から求めた四分位比は1.60であった。
また、この蛍光体の真密度ρ=3.8g/cm、比表
面積S=3.22m/g、粒径d=1.01μmで
あるから、前記式によって、形状係数は12.4であっ
た。
【0061】実施例6 実施例において、水酸化バリウム8水和物7.1gに代
えて、水酸化バリウム8水和物4.7gと水酸化ストロ
ンチウム8水和物1.8gを用いると共に、W液とO液
とをスターラーを用いて10分間、混合した以外は、実
施例1同様にして、Ba0.6Sr0.3Eu0.1
gAl1017で表される青色蛍光体を得た。
【0062】この青色蛍光体は、レーザー回折式粒度分
布測定から、平均粒径は1.27μmであり、その累積
粒度分布曲線から求めた四分位比は2.26であった。
また、この蛍光体の真密度ρ=3.8g/cm、比表
面積S=3.12m/g、粒径d=1.09μmで
あるから、前記式によって、形状係数は12.9であっ
た。
【0063】比較例1 炭酸バリウム7.14g、酸化ユウロピウム0.705
g、酸化マグネシウム1.61g及び高純度アルミナ2
0.4gを秤取し、融剤として硫酸ナトリウム1.76
gとフッ化アルミニウム0.105gを加えた後、3m
mジルコニアビーズ20mLを100mL容量の容器に
いれ、遊星ミルにて175rpm、20分混合、粉砕し
た。
【0064】次いで、上記ビーズを除き、得られた粉体
を坩堝に入れ、空気中、1600℃で24時間焼成した
後、窒素95%と水素5%からなる還元性気流中、14
00℃で24時間還元して、Ba0.9Eu0.1Mg
Al1017で表される青色蛍光体を得た。
【0065】この蛍光体の走査型電子顕微鏡写真を図1
3に示すように、粒径1〜4μmの板状粒子であった。
この蛍光体は450nm付近に主ピークを有する。
【0066】比較例2 酸化亜鉛13.26g、二酸化ケイ素5.76g及び炭
酸マンガン(マンガン含有量43.6%)1.21gを
秤取し、3mmジルコニアビーズ20mLを100mL
容器にいれ、遊星ミルにて175rpm、20分混合、
粉砕混した。次いで、ビーズを除き、得られた粉体を坩
堝に入れ、空気中、1400℃で3時間焼成して、Zn
1.7SiO:Mnで表される緑色蛍光体を得た。
【0067】この蛍光体の走査型電子顕微鏡写真を図1
4に示すように、粒径1〜20μmの融着の進んだ不定
形粒子からなるものであった。また、この蛍光体は52
5nm付近に主ピークを有する。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明による蛍光体は、
走査型電子顕微鏡写真における測定において、定方位平
均粒径が0.3〜5.0μmの範囲にあると共に、形状
係数が15以下であり、レーザー回折式粒度分布測定に
よる粒度分布に関して、四分位比が3.0以下である。
このように、本発明による球状蛍光体は、粒度分布が狭
く、球状性が高いので、蛍光体膜に高充填することがで
き、高輝度のPDPを与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、実施例1による前駆体粒子の走査型電子顕
微鏡写真である。
【図2】は、実施例1による蛍光体の走査型電子顕微鏡
写真である。
【図3】は、実施例1による蛍光体のX線回折プロファ
イルである。
【図4】は、実施例1による蛍光体の発光スペクトルで
ある。
【図5】は、実施例1による蛍光体の粒度分布である。
【図6】は、実施例2による前駆体粒子の走査型電子顕
微鏡写真である。
【図7】は、実施例2による蛍光体の走査型電子顕微鏡
写真である。
【図8】は、実施例2による蛍光体の発光スペクトルで
ある。
【図9】は、実施例2による蛍光体の粒度分布である。
【図10】は、実施例3による蛍光体の走査型電子顕微
鏡写真である。
【図11】は、実施例3による蛍光体の発光スペクトル
である。
【図12】は、実施例3による蛍光体の粒度分布であ
る。
【図13】は、比較例1による蛍光体の走査型電子顕微
鏡写真である。
【図14】は、比較例2による蛍光体の走査型電子顕微
鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 慎治 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工業 株式会社内 (72)発明者 秋田 勝 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工業 株式会社内 Fターム(参考) 4H001 CA02 CA04 CF02 XA08 XA12 XA13 XA14 XA30 XA56 XA63 YA25 5C040 GG08 KB09 MA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走査型電子顕微鏡写真における測定におい
    て、定方位平均粒径が0.3〜5.0μmの範囲にある
    と共に、粒径d(μm)と粒子の体積V(m)を表わ
    す式V=10−18αにおけるα(体積形状係
    数)と表面積S(m)を表わす式S=10−12α
    におけるα(表面形状係数)との比α/α
    定義される形状係数が15以下であり、レーザー回折式
    粒度分布測定による粒度分布に関して、四分位比が3.
    0以下であることを特徴とする球状蛍光体。
  2. 【請求項2】一般式 Ba1−xEUMgAl1017 (式中、Xは0.01〜0.5の範囲の数である。)で
    表される請求項1に記載の球状蛍光体。
  3. 【請求項3】一般式 ZnSiO:Mn (式中、yは1.0〜2.0の範囲の数である。)で表
    される請求項1に記載の球状蛍光体。
  4. 【請求項4】定方位平均粒径が0.3〜1.5μmの範
    囲にあると共に、形状係数が15以下であり、四分位比
    が2.5以下である請求項2又は3に記載の球状蛍光
    体。
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