JP2003054891A - リーチ型フォークリフトの制動制御装置 - Google Patents

リーチ型フォークリフトの制動制御装置

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JP2003054891A JP2001239629A JP2001239629A JP2003054891A JP 2003054891 A JP2003054891 A JP 2003054891A JP 2001239629 A JP2001239629 A JP 2001239629A JP 2001239629 A JP2001239629 A JP 2001239629A JP 2003054891 A JP2003054891 A JP 2003054891A
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Shiyomei Chin
曙銘 陳
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Nippon Yusoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制動時における駆動輪のスリップや車体の旋回
を防止でき、短い制動距離で安定した制動が可能な制動
制御装置を提供する。 【解決手段】駆動輪に制動をかける駆動輪制動部20の
ほかに、両前輪に制動をかける前輪用電磁ブレーキ21
を設け、駆動輪制動部20により制動力がかけられて減
速制御中における駆動輪7のスリップ速度sを検出する
スリップ速度検出部22を設けると共に、スリップ速度
検出部22により検出されるスリップ速度sに基づく比
例積分(PI)制御により、スリップ抑制係数Ksを導
出する係数導出部23を設け、このスリップ抑制係数K
sに対応した制動力を発生すべく前輪用電磁ブレーキ2
1を駆動する制御部24を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、左右一対の前
輪、駆動輪及びキャスタ輪を備えたリーチ型フォークリ
フトの制動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、リーチ型フォークリフトは、図
3及び図4に示すように構成されている。即ち、リーチ
型フォークリフト1における車体2の前部の左右両端に
それぞれストラドルアーム3が前方に突設固定され、こ
れら両ストラドルアーム3間に、リフトシリンダ(図示
せず)により昇降されるフォーク4を案内するマスト5
が前後に移動可能に立設されている。また、両ストラド
ルアーム3それぞれには左右の前輪6l,6rが回転自
在に取り付けられ、車体2の後部下方には1個の駆動輪
7が取り付けられると共に、車体2を支持し車体2の進
行に従動する2個のキャスタ輪8が取り付けられてい
る。
【0003】更に、図3に示すように、車体2には、マ
スト5やフォーク4を動作させるための各種の油圧操作
レバー9が配設されると共に、駆動輪7を回転駆動する
ためのアクセラレータ10が配設され、操舵用のステア
リングハンドル11が配設されている。尚、図3には示
されていないが、運転者により操作されるブレーキペダ
ルが車体2に配設され、このブレーキペダルを踏み込ん
でいる間は、駆動輪7の駆動用走行モータの回転軸をロ
ックして駆動輪7に制動をかけるディスクブレーキから
成る駆動輪制動部がロック解除されて走行可能になり、
ブレーキペダルの踏み込みを解除すると、駆動輪制動部
により走行モータの回転軸がロックされて駆動輪7に制
動力がかかるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、リーチ型フ
ォークリフト1の場合、通常図4に示すように、駆動輪
7が車体2の中心を通る前後方向の中心線上には配置さ
れておらず、この中心線に対して左右(ここでは、左
方)にずれて配設されているため、例えば前進状態から
から後進に切り換えていわゆる反転制動をかける場合に
は、反転の瞬間に車体2の後部が浮き上がって駆動輪7
の輪圧が減り、駆動輪7のスリップが発生しやすいとい
う問題点があった。
【0005】また、このとき駆動輪7の制動力と車体2
の慣性力によって、車体2に回転モーメントが作用し
て、運転者の予期しない方向への車体2の旋回が発生す
るという問題点もあった。これらの現象は、特に濡れた
路面を走行中や、冷凍庫等のタイヤの摩擦力が減少する
環境下で生じ易い。
【0006】このような不都合を防止するために、駆動
輪7のスリップが発生すれば、駆動輪7への制動力を遮
断することが考えられる。また、例えば特開2001−
151494号公報に記載のように、駆動輪のスリップ
が発生したことを検知する検知手段を設け、前輪と後輪
(駆動輪)との回転速度の差であるすべり速度が所定値
以上となったときに後輪のスリップ(或いはロック)発
生と判断して前輪ブレーキをかけるようにすることも提
案されている。
【0007】しかしながら、前者のように駆動輪への制
動力を遮断すると、制動距離が長くなり過ぎるという新
たな不都合が生じ、後者の公報に記載の手法では、すべ
り速度が所定値付近で変動するときには、前輪ブレーキ
の作動が頻繁に断続されることになり、安定した制動を
行うことができない。
【0008】そこで、本発明は、制動時における駆動輪
のスリップや車体の旋回を防止でき、短い制動距離で安
定した制動が可能な制動制御装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、左右の前輪、1個の駆動輪及び1個
の補助輪、並びに、運転者の制動操作に応じて前記駆動
輪に制動をかける駆動輪制動部を備えて成るリーチ型フ
ォークリフトの制動制御装置において、前記両前輪に制
動をかける前輪制動部と、前記駆動輪が車両進行方向と
反対方向にトルクを出力して減速制御中における前記駆
動輪のスリップ速度を検出するスリップ速度検出部と、
前記スリップ速度検出部により検出される前記スリップ
速度に基づく比例積分制御により、スリップ抑制係数を
導出する係数導出部と、前記係数導出部により導出され
る前記スリップ抑制係数に対応した制動力を発生する前
記前輪制動部を駆動する制御部とを備えていることを特
徴としている。
【0010】このような構成によれば、スリップ速度検
出部により、駆動輪が減速制御中における駆動輪のスリ
ップ速度が検出され、係数導出部によって、スリップ速
度に基づく比例積分制御によりスリップ抑制係数が導出
され、スリップ抑制係数に対応して所定の制動力が前輪
制動部に出力される。そのため、スリップ速度に基づく
比例積分制御によるスリップ抑制係数を導出し、このス
リップ抑制係数に基づいて前輪制動部を駆動するかどう
か決定するため、例えば速度センサのノイズや計算誤差
によりスリップ速度が大きくチャタリングするようなこ
とがあっても、スリップ抑制係数には積分制御項によっ
て影響を受けないことから、安定した制動を実現するこ
とができ、制動距離が伸びることもなく、制動時におけ
る駆動輪のスリップや車体の旋回を確実に防止すること
ができる。
【0011】このとき、前記係数導出部が、前記スリッ
プ速度の積分に比例する項と、前記スリップ速度に比例
する項とに基づき、前記スリップ抑制係数を演算により
導出することが望ましい。更に、スリップ抑制係数は、
“0”〜“1”の範囲に制限されているとよい。尚、前
輪制動部は、電磁力を動力源としその電磁力は入力電圧
のデューティを制御することで可変できるものであるこ
とが望ましい。
【0012】また、本発明は、前記制御部が、前記前輪
制動部を駆動した後前記駆動輪による車両の減速制御が
終了するまで、前記前輪制動部の駆動を所定の遅延時間
だけ継続することを特徴としている。このような構成に
よれば、前輪制動部により、例え前輪がロック・スリッ
プしても、駆動輪制動部がむやみにオン・オフを繰り返
すことがなく、安定した制動を行うことができる。
【0013】また、本発明は、前記スリップ速度検出部
が、前記両前輪の回転速度をそれぞれ検出する左、右前
輪速度検出部と、前記駆動輪の回転速度を検出する駆動
輪速度検出部と、前記駆動輪の操舵角を検出する操舵角
検出部と、前記両前輪速度検出部によりそれぞれ検出さ
れる前記両前輪の回転速度に基づき、前記駆動輪の目標
回転速度を算出し、前記駆動輪速度検出部により検出さ
れる前記駆動輪の実際の回転速度と前記目標回転速度と
の差に基づき前記スリップ速度を算出する演算部とを備
えていることを特徴としている。このような構成によれ
ば、スリップ速度を確実に検出することができる。
【0014】また、本発明は、前記制御部は、前記スリ
ップ抑制係数が前記所定値より大きいときには、前記駆
動輪にかけている制動力のみを所定量減らし前記前輪制
動部を作動させないように前記駆動輪制動部を制御する
ことを特徴としている。
【0015】このような構成によれば、スリップ抑制係
数が所定値より大きい状態では、駆動輪のスリップもわ
ずかであることから、むやみに前輪制動部を駆動せずに
駆動輪制動部を制御して駆動輪にかけている制動力を所
定量減らせばよく、これにより安定した制動を行うこと
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態について図
1及び図2を参照して説明する。但し、図1はブロック
図、図2は動作説明図である。尚、本実施形態における
リーチ型フォークリフトの基本的な構成は、図3及び図
4に示すものと同じであるため、以下では図3及び図4
も参照して説明する。
【0017】本実施形態におけるリート型フォークリフ
ト1には、図1に示すように、駆動輪7(図3及び図4
参照)に制動をかける上記したディスクブレーキから成
る駆動輪制動部20のほかに、両前輪6l,6rに制動
をかける前輪制動部としての前輪用電磁ブレーキ21が
設けられ、駆動輪制動部20により制動力がかけられて
いるときの駆動輪7のスリップ速度を検出するスリップ
速度検出部22が設けられると共に、スリップ速度検出
部22により検出されるスリップ速度に基づきスリップ
抑制係数を導出する係数導出部23、及びこのスリップ
抑制係数に基づき前輪用電磁ブレーキ21を駆動する制
御部24が設けられている。
【0018】スリップ速度検出部22は、図1に示すよ
うに、両前輪6l,6rの回転速度Vl,Vrをそれぞ
れ検出する左、右前輪速度検出部としての左、右前輪用
エンコーダ221,222と、駆動輪7の回転速度Vd
を検出する駆動輪速度検出部としての駆動輪用エンコー
ダ223と、駆動輪7の操舵角θを検出する操舵角検出
部としてのポテンショメータ224と、両前輪用エンコ
ーダ221,222によりそれぞれ検出される両前輪6
l,6rの回転速度Vl,Vrに基づき、駆動輪7の目
標回転速度Vdtを算出し、駆動輪用エンコーダ223
により検出される駆動輪7の実際の回転速度Vdと目標
回転速度Vdtとの差に基づき、減速時(制動時)にお
けるスリップ速度sを算出する演算部225とにより構
成されている。
【0019】このとき、図2に示すように、車体2の瞬
時旋回中心が点Pである状態における駆動輪7の操舵角
をθとすると、そのときの車体2の角速度ωは、 ω=Vr/(B/tanθ−Ar)… ω=Vl/(B/tanθ+Al)… と表わされる。ここで、角速度を計算するのに、式、
式のどちらを使ってもよいが、計算誤差を小さくする
ため、一例として上記した式は、−180゜+θ0≦
θ<0のときにおける角速度ωの計算式、上記した式
は、0≦θ≦θ0のときにおける角速度ωの計算式とす
る。操舵角θの大きさに応じて式または式を選択し
てωの計算を行えばよい。尚、θ0は瞬時旋回中心が両
前輪6l,6rの中央位置にあるときの駆動輪7の操舵
角であり、Al,Ar,Bは、それぞれ図2に示すよう
な各寸法である。
【0020】そして、これら式、式より、駆動輪7
の目標回転速度Vdtは、 Vdt=ω×B/sinθ… と表わすことができ、スリップ速度sは、駆動輪7の実
際の回転速度Vd及び目標回転速度Vdtより、Vdt
の大きさに応じて、 s=Vdt−Vd−s0(Vdt>0のとき)… s=−Vdt+Vd−s0(Vdt<0のとき)… のいずれかの式の演算により算出することができる。こ
こで、s0は許容スリップ速度である。
【0021】また、係数導出部23は、スリップ速度検
出部22により検出されるスリップ速度sに基づく比例
積分(PI)制御により、スリップ抑制係数Ksを導出
する。このとき、スリップ抑制係数Ksの変化量ΔKs
は、 ΔKs=−M1×s−M2×Δs… と表わすことができ、係数導出部23による式の演算
により、スリップ抑制係数Ksの導出が行われる。ここ
で、M1,M2は制御ゲインである。
【0022】尚、このスリップ抑制係数Ksは、“0”
〜“1”の範囲内の値に制限されている。つまり、演算
によるスリップ抑制係数Ksが、“1”より大きくなる
ときには、“1”に、“0”より小さくなるときには
“0”に置き換えられて制限される。
【0023】更に、制御部24は、上記した式の演算
によって係数導出部23により導出されるスリップ抑制
係数Ksが、予め定められた所定値Ksbより小さい
(Ks<Ksb)ときに、前輪用電磁ブレーキ21を駆
動する。尚、この所定値Ksbは、0<Ksb<1を満
たす一定値であって、例えば0.9や0.85など、比
較的上限値に近い大きな値であることが望ましい。
【0024】一方、スリップ抑制係数Ksが所定値Ks
bより大きい状態では、駆動輪7のスリップもわずかで
あることから、むやみに前輪用電磁ブレーキ21を駆動
せずに、駆動輪制動部20を制御して駆動輪7にかけて
いる制動力を所定量減らす方が好ましい。そこで、制御
部24は、スリップ抑制係数Ksが所定値Ksbより大
きいときには、駆動輪7にかけている制動力を予め定め
た所定量だけ減らすように、駆動輪制動部20を制御す
る。
【0025】また、制御部24は、前輪用電磁ブレーキ
21を駆動した後、駆動輪7による車両減速制御が終了
していても、ある一定の遅延時間だけ前輪用電磁ブレー
キ21の駆動を継続する。尚、前輪用電磁ブレーキ21
の作動は減速制御中鑿可能とする。従って、例えば車体
2が完全に停止し、或いは、制動の途中で運転者がアク
セラレータ10の操作して加速すると、前輪用電磁ブレ
ーキ21の駆動は停止される。
【0026】従って、上記した実施形態によれば、スリ
ップ速度sに基づくPI(比例積分)制御によるスリッ
プ抑制係数Ksを導出し、このスリップ抑制係数Ksに
基づいて前輪用電磁ブレーキ21を駆動するかどうか決
定するため、例えばスリップ検出ノイズによりスリップ
速度sが大きく変動するようなことがあっても、スリッ
プ抑制係数Ksにはこのノイズが影響しないことから、
安定した制動を実現することができ、制動距離が伸びる
こともなく、濡れた路面など滑り易い路面状況でも、制
動時における駆動輪7のスリップや車体2の旋回を確実
に防止することができる。
【0027】また、前輪用電磁ブレーキ21を駆動した
後、駆動輪7による車両減速制御が終了していても、あ
る一定の遅延時間だけ前輪用電磁ブレーキ21の駆動を
継続するため、駆動輪制動部20がむやみに断続するこ
とがなく、安定した制動を行うことができる。
【0028】更に、スリップ抑制係数Ksが所定値Ks
bよりも大きいときには、駆動輪7にかけている制動力
を所定量減らすように駆動輪制動部20を制御するた
め、これにより安定した制動を行うことができる。
【0029】なお、上記した実施形態では、スリップ抑
制係数Ksが所定値Ksbよりも大きいときには、前輪
用電磁ブレーキ21を作動させずに駆動輪7にかけてい
る制動力を所定量減らすように駆動輪制動部20を制御
しているが、Ksbの値を1に無限に近づけると、駆動
輪7にかけている制動力を減少させると同時に前輪用電
磁ブレーキ21が働くように制御しても構わない。
【0030】更に、上記した実施形態では、両前輪速度
検出部及び駆動輪速度検出部をそれぞれエンコーダ22
1,222,223により構成し、操舵角検出部をポテ
ンショメータ224により構成した場合について説明し
たが、例えばポテンショメータ224を使わずにエンコ
ーダ221,222のみによって駆動輪7の目標回転速
度Vdtを求めるようにしてもよい。要するに、駆動輪
7の接地点における車両速度Vdt及び駆動輪7の回転
速度を検出できるものであればよい。
【0031】また、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、スリップ速度検出部により、駆動輪が減速制御
中における駆動輪のスリップ速度が検出され、係数導出
部によって、スリップ速度に基づく比例積分制御により
スリップ抑制係数が導出され、スリップ抑制係数に対応
して所定の制動力が前輪制動部に出力される。
【0033】従って、スリップ速度に基づく比例積分制
御によるスリップ抑制係数を導出し、このスリップ抑制
係数に基づいて前輪制動部を駆動するかどうか決定する
ため、例えば速度センサのノイズや計算誤差によりスリ
ップ速度が大きくチャタリングするようなことがあって
も、スリップ抑制係数には積分制御項によって影響を受
けないことから、安定した制動を実現することができ、
制動距離が伸びることもなく、制動時における駆動輪の
スリップや車体の旋回を確実に防止することが可能で、
短い制動距離で安定した制動が可能な制動制御装置を提
供することができる。
【0034】このとき、請求項2に記載のように、係数
導出部が、前記スリップ速度の積分に比例する項と、ス
リップ速度に比例する項とに基づき、スリップ抑制係数
を演算により導出することが望ましい。更に、請求項3
に記載のように、スリップ抑制係数は、“0”〜“1”
の範囲に制限されているとよい。
【0035】また、請求項4に記載の発明によれば、駆
動輪制動部がむやみに断続することがなく、安定した制
動を行うことが可能になる。
【0036】また、請求項5に記載の発明によれば、ス
リップ速度を確実に検出することが可能になる。
【0037】また、請求項6に記載の発明によれば、ス
リップ抑制係数が予め定められた所定値より大きい状態
では、駆動輪のスリップもわずかであることから、むや
みに前輪制動部を駆動せずに駆動輪制動部を制御して駆
動輪にかけている制動力を所定量減らせばよく、これに
より安定した制動を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図3】この発明の背景となるリーチ型フォークリフト
の斜視図である。
【図4】この発明の背景となるリーチ型フォークリフト
の概略を表わす平面図である。
【符号の説明】
1 リーチ型フォークリフト 6l,6r 左、右前輪 7 駆動輪 20 駆動輪制動部 21 前輪用電磁ブレーキ(前輪制動部) 22 スリップ検出部 23 係数導出部 24 制御部 221,222 左、右前輪用エンコーダ(左、右前輪
速度検出部) 223 駆動輪用エンコーダ(駆動輪速度検出部) 224 ポテンショメータ(操舵角検出部) 225 演算部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の前輪、駆動輪及びキャスタ
    輪、並びに、運転者の制動操作に応じて前記駆動輪に制
    動をかける駆動輪制動部を備えて成るリーチ型フォーク
    リフトの制動制御装置において、 前記両前輪に制動をかける前輪制動部と、 前記駆動輪が車両進行方向と反対方向にトルクを出力し
    て減速制御中における前記駆動輪のスリップ速度を検出
    するスリップ速度検出部と、 前記スリップ速度検出部により検出される前記スリップ
    速度に基づく比例積分制御により、スリップ抑制係数を
    導出する係数導出部と、 前記係数導出部により導出される前記スリップ抑制係数
    に対応した制動力を発生する前記前輪制動部を駆動する
    制御部とを備えていることを特徴とするリーチ型フォー
    クリフトの制動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記係数導出部が、前記スリップ速度の
    積分に比例する項と、前記スリップ速度に比例する項と
    に基づき、前記スリップ抑制係数を演算により導出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のリーチ型フォークリ
    フトの制動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記スリップ抑制係数が、“0”〜
    “1”の範囲に制限されていることを特徴とする請求項
    2に記載のリーチ型フォークリフトの制動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部が、前記前輪制動部を駆動し
    た後前記駆動輪による車両の減速制御が終了するまで、
    前記前輪制動部の駆動を所定の遅延時間だけ継続するこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のリ
    ーチ型フォークリフトの制動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記スリップ速度検出部が、 前記両前輪の回転速度をそれぞれ検出する左、右前輪速
    度検出部と、 前記駆動輪の回転速度を検出する駆動輪速度検出部と、 前記駆動輪の操舵角を検出する操舵角検出部と、 前記両前輪速度検出部によりそれぞれ検出される前記両
    前輪の回転速度に基づき、前記駆動輪の目標回転速度を
    算出し、前記駆動輪速度検出部により検出される前記駆
    動輪の実際の回転速度と前記目標回転速度との差に基づ
    き前記スリップ速度を算出する演算部とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のリ
    ーチ型フォークリフトの制動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、前記スリップ抑制係数が
    前記所定値より大きいときには、前記駆動輪にかけてい
    る制動力のみを所定量減らし前記前輪制動部を作動させ
    ないように前記駆動輪制動部を制御することを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載のリーチ型フォー
    クリフトの制動制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012096742A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Nippon Yusoki Co Ltd ステアバイワイヤ式のステアリング装置
CN111016862A (zh) * 2019-12-26 2020-04-17 杭叉集团股份有限公司 一种后驱叉车防抱死制动方法及其制动系统

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