JP2003054819A - 枚葉印刷機の排紙部における紙流れ防止装置 - Google Patents

枚葉印刷機の排紙部における紙流れ防止装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙押さえ部材を従来以上に確実に保持して板
取り作業時における枚葉紙の揃え具合の悪化を防止する
枚葉印刷機の排紙部における紙流れ防止装置の提供。 【解決手段】 互いに係合する一対の係合部材を備え、
両係合部材のうち一方は紙押さえ部材と一体となって移
動し他方は所定位置に配置され、紙押さえ部材が支持位
置に移動した際に係合部材同士が係合することにより紙
押さえ部材が支持位置に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉印刷機の排紙
部における紙流れ防止装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】枚葉印刷機は印刷済みの枚葉紙を積層す
る排紙部を備えており、印刷済みの枚葉紙は、搬送チェ
ーンに設けられたチェーングリッパによって昇降テーブ
ル上に積載される。また、積層される枚葉紙の枚数が多
くなると裏移りが発生するおそれがあるため、裏移りを
防止するために板取り板を適当な間隔で挿入する板取り
作業が行われる。この板取り作業においては、所定高さ
まで枚葉紙を積載した昇降テーブルを所定量下降させ、
チェーングリッパからの排紙のタイミングを見計らって
板取り板ガイドに板取り板を挿入する。ところが、板取
り板の挿入による風圧で、積層されている枚葉紙の上層
部が位置ずれすること(紙流れ)がある。
【0003】このような紙流れを防止するために紙流れ
防止装置を備えた印刷機もある。該紙流れ防止装置は、
板取り作業時のみ使用する板取り作業時用の紙押さえ部
材を備え、該紙押さえ部材は、通常の状態では枚葉紙の
端面から離反した退避位置に退避し、板取り作業に際し
て、退避位置から枚葉紙の端面に向けて接近した支持位
置において枚葉紙の端面を支持し規制する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかる紙流
れ防止装置にあっては、紙押さえ部材が退避位置及び支
持位置にマグネットにより吸着保持される構成であった
ため、誤操作等によって外力が作用した場合に紙押さえ
部材が位置ずれして枚葉紙の揃え具合を悪化させる可能
性があった。
【0005】そこで、本発明は、紙押さえ部材を従来以
上に確実に保持して板取り作業時における枚葉紙の揃え
具合の悪化を防止する枚葉印刷機の排紙部における紙流
れ防止装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたものであり、本発明に係る枚葉印刷機
の排紙部における紙流れ防止装置は、積層された枚葉紙
の端面を板取り作業時に支持する板取り作業時用の紙押
さえ部材を備え、該紙押さえ部材は枚葉紙の端面を支持
する支持位置と、枚葉紙の端面から離反した退避位置と
の間を移動可能に構成されている枚葉印刷機の排紙部に
おける紙流れ防止装置において、互いに係合する一対の
係合部材を備え、両係合部材のうち一方は紙押さえ部材
と一体となって移動し他方は所定位置に配置され、紙押
さえ部材が支持位置に移動した際に係合部材同士が係合
することにより紙押さえ部材が支持位置に保持されるよ
う構成されていることを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る枚葉印刷機の排紙部に
おける紙流れ防止装置は、積層された枚葉紙の端面を板
取り作業時に支持する板取り作業時用の紙押さえ部材を
備え、該紙押さえ部材は枚葉紙の端面を支持する支持位
置と、枚葉紙の端面から離反した退避位置との間を移動
可能に構成されている枚葉印刷機の排紙部における紙流
れ防止装置において、互いに係合する一対の係合部材を
備え、両係合部材のうち一方は紙押さえ部材と一体とな
って移動し他方は所定位置に配置され、紙押さえ部材が
退避位置に移動した際に係合部材同士が係合することに
より紙押さえ部材が退避位置に保持されるよう構成され
ていることを特徴とする。
【0008】尚、紙押さえ部材が支持位置あるいは退避
位置に移動した際に係合部材同士が係合するとは、移動
した際に自動的に係合する構成の他、移動した際に係合
部材同士を手動によって係合させる構成も含まれる。
【0009】特に、係合部材同士の係合状態を解除する
カム機構が設けられていることが好ましく、簡易な機構
によって係合状態を確実に解除することができる。
【0010】また、係合部材同士の係合状態がハンドル
部材の操作により解除可能であることが好ましい。この
場合、オペレータがハンドル部材を手動で操作して容易
に係合状態を解除することができ、しかも、油圧シリン
ダ等を用いた自動制御に比して構成を簡素化することが
できる。
【0011】特に、ハンドル部材の第一の操作により紙
押さえ部材が支持位置と退避位置との間を移動し、且
つ、該ハンドル部材の第二の操作により係合部材同士の
係合状態が解除可能であることが好ましい。オペレータ
は、一つのハンドル部材によって異なる二つの操作を行
うことができ、楽に作業を行うことができるうえに、装
置の構成も簡素化、小型化することができる。
【0012】また、係合部材を係合側に付勢する付勢手
段が設けられていることが好ましく、付勢手段の付勢力
によって、係合部材同士の係合状態が不用意に解除され
ることが抑制される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の枚葉印刷機の排紙
部における紙流れ防止装置の一実施形態について図1乃
至図7を参酌しつつ説明する。図1において、印刷機の
排紙部は、チェーングリッパ1を所定間隔毎に備えた無
端状の搬送チェーン2を備え、該搬送チェーン2は、印
刷された枚葉紙Pを昇降テーブル3の上方位置まで搬送
し、その位置でグリッパ1が枚葉紙Pを放して昇降テー
ブル3上に順次積載する。更に、排紙部は、枚葉紙Pの
搬送方向(搬送チェーン2による搬送方向)前端面P1
を位置決めする前当て(図示しない)と、搬送方向後端
面P2を位置決めする後ろ当て4と、搬送チェーン2に
より搬送されてきた枚葉紙Pの後端側を吸引して減速さ
せるブレーキ手段としての吸引車5とを備えている。
尚、吸引車5と後ろ当て4の位置は、枚葉紙Pの搬送方
向の紙サイズに応じて前後に移動調節可能となってい
る。尚、前とは搬送方向の前方側を、後ろとは搬送方向
の後方側をそれぞれ意味するものとし、以下の説明にお
いても同様とする。
【0014】また、昇降テーブル3は、昇降チェーン6
によって吊下されてモータ等の駆動装置による昇降チェ
ーン6の巻き上げ、巻き戻しによって昇降し、枚葉紙P
が積載される毎に徐々に自動降下して枚葉紙Pを載置す
る高さが常に一定となるよう構成されている。また、昇
降テーブル3には、パレット7が載置され、更にその上
に最初の板取り板8が載置され、その板取り板8上に枚
葉紙Pが積載され、所定枚数積載されると、支柱を介し
て次の板取り板8が載せられる。
【0015】図2は排紙部を搬送方向の前方側から見た
図であるが、後ろ当て4より下方の位置には、板取り板
8を搬送方向の前方側から後方側に向けて挿入する際の
案内となる断面視略コの字状の板取り板ガイド9が左右
一対設けられている。該板取り板ガイド9は、図示しな
いリンク機構によりその高さを維持しつつ左右方向に開
閉可能に設けられていて、通常は、左右に離反した開状
態にあり、板取り作業の際に互いに接近した閉状態とさ
れる。
【0016】そして、図1に示すように、印刷機の左右
のフレーム10に前後一対設けられたブラケット11を
介して紙流れ防止装置が取り付けられている。本実施形
態において、紙流れ防止装置は、昇降テーブル3上に積
層された枚葉紙Pの後端面P2を支持するものであり、
そのため、積層された枚葉紙Pの後方側の位置に、通常
の排紙中は後方に退避して板取り作業時にのみ後端面P
2を支持する紙押さえ部材12が、後端面P2に対して
接離可能に配置されている。以下、詳細に説明する。
【0017】図1及び図2に示すように、搬送方向前方
側から見て右側のフレーム10には、前後に所定間隔離
間して一対のブラケット11が吊下状態にて取り付けら
れ、その下方位置には、それぞれ支持板13,14が取
り付けられている。この両支持板13,14に、支持棒
15の前後両端部が取り付けられて、支持棒15は両支
持板13,14間に略水平に架橋されている。
【0018】また、図2に示すように、板取り板ガイド
9より下方の位置には、枚葉紙Pの幅方向に沿って略水
平に紙押さえ軸16が配されており、該紙押さえ軸16
に紙押さえ部材12が複数設けられている。該紙押さえ
軸16の一端部には支持ベース17が取り付けられ、他
端部にはコロ19が取り付けられている。該支持ベース
17を前記支持棒15が前後に貫通して、支持ベース1
7は支持棒15をガイドとして前後に摺動可能となって
いる。搬送方向前方側から見て左側のフレーム10に
は、ブラケット11を介して断面視略L字状の支持プレ
ート18が取り付けられ、該支持プレート18上を前記
コロ19が転動する。
【0019】更に、図1乃至図3及び図4に示すよう
に、支持ベース17はその下端部にフック20,21を
前後一対備えている。前側のフック20は支持位置保持
用で後ろ側のフック21は退避位置保持用であり、共に
同一構成にて前後対称に配置されている。該フック2
0,21は、その先端部を支持ベース17から前側ある
いは後ろ側に突出するように配置され、その基端部側の
支点27を中心として支持ベース17に上下方向に回動
自在に支持されており、下方に配置された弾性部材とし
てのコイルスプリング22により上方側に常時付勢され
ている。また、フック20,21の先端部上面には先端
ほど下方になるよう傾斜した傾斜面23が設けられてお
り、その傾斜面23の基端部側に、上方に開口する断面
視略矩形の係合凹部24が形成されている。該係合凹部
24の基端部側には略平坦な当接面25が設けられ、該
当接面25に当接してフック20,21を上下に回動さ
せるために、両フック20,21の上側にはそれぞれカ
ム機構としての板カム26が設けられている。上述した
ように、フック20,21はコイルスプリング22によ
り上方側に付勢されているが、板カム26に当接面25
が当接することによってそれ以上の回動が阻止されてい
る。
【0020】該板カム26は、図3(ハ)及び図4
(ハ)のように、円板の周縁部の一部が切りかかれたも
ので、より具体的にはいわゆる直線的にDカットされた
ものであり、図3(ハ)のようにDカットにより形成さ
れた平坦面26aが下方を向いてフック20,21の当
接面25に平坦面26aが当接すると図3(イ)のよう
にフック20,21は略水平状態となり、図4(ハ)の
ように板カム26の平坦面26aがフック20,21の
当接面25から外れて板カム26の周面26bがフック
20,21の当接面25に当接すると図4(イ)のよう
にフック20,21はその先端部が下方に所定角度傾い
た傾斜状態となる。
【0021】一方、前記支持棒15の下方側には、操作
軸30が支持棒15と略平行に配置されており、その後
端部は支持ベース17を前後に貫通していて、操作軸3
0は支持ベース17に回転可能に支持されている。該操
作軸30には、支持ベース17の前後両側位置に前記両
板カム26が同軸状に且つ互いに同じ位相で取付固定さ
れており、両板カム26が操作軸30の鍔部として機能
することにより、操作軸30と支持ベース17とは軸線
方向(前後方向)に相対移動不能とされている。
【0022】かかる操作軸30は、前側の支持板13を
前後に貫通してその前端部は昇降テーブル3の前方位置
まで到達していて、操作軸30は支持板13に摺動可能
に且つ回転可能に支持されている。また、操作軸30の
前端部には棒状のハンドル部材31が取り付けられ、オ
ペレータは、ハンドル部材31を把持することにより、
板取り板8を挿入する場所から操作軸30を操作可能で
ある。即ち、ハンドル部材31を操作軸30の軸線まわ
りに回転操作すると、両板カム26も操作軸30と一体
となって回転し、これにより、両フック20,21を同
時に上下に回動させることができる。また、ハンドル部
材31を前後に引っ張り、押し込み操作することで操作
軸30を介して支持ベース17が前後に平行移動し、こ
の操作によって紙押さえ部材12も前後に平行移動す
る。尚、本実施形態において、操作軸30の軸線方向の
移動操作が第一の操作であり、操作軸30の軸線まわり
の回転操作が第二の操作である。
【0023】紙押さえ部材12は、積層された枚葉紙P
の後端面P2を支持する支持位置と、枚葉紙Pの後端面
P2から後方に所定距離離反した退避位置との間を、ハ
ンドル部材31の操作によって移動可能であるが、紙押
さえ部材12が支持位置及び退避位置に位置決めされて
各々の位置に保持されるように、フック20,21と係
合可能な係合部材が所定位置に配置されている。
【0024】まず、紙押さえ部材12を支持位置に保持
するために、後ろ当て4の略下方に係合部材としてのス
トッパー板40が設けられている。該ストッパー板40
は、図示しない連結部材によって後ろ当て4と連結され
ていて、紙サイズに合わせて後ろ当て4と一体的に前後
に移動させることができる。尚、操作軸30はストッパ
ー板40を前後に貫通しており、操作軸30はこのスト
ッパー板40にも摺動可能に且つ回転可能に支持されて
いる。図6に示すように該ストッパー板40には前側の
フック20が係合可能であり、フック20の係合凹部2
4にストッパー板40の下端部が係合する。
【0025】また、紙押さえ部材12を退避位置に保持
するための係合部材は、後ろ側の支持板14であり、図
1に示すように該支持板14に後ろ側のフック21が係
合可能であり、同様にフック21の係合凹部24に支持
板14の下端部が係合する。このように、本実施形態に
おいて、前側のフック20とストッパー板40、及び、
後ろ側のフック21と後ろ側の支持板14が、それぞれ
互いに係合する一対の係合部材を構成している。
【0026】次に以上のように構成された紙流れ防止装
置の使用状態について説明する。通常の排紙状態におい
ては紙押さえ部材12は退避位置にある。そのため、ハ
ンドル部材31は後方側に押し込まれた状態にあり、支
持ベース17及び両フック20,21も後方側に位置し
て、後ろ側のフック21は後ろ側の支持板14と係合し
ている。このように後ろ側のフック21と後ろ側の支持
板14とが互いに係合しているため、支持ベース17を
介して紙押さえ部材12が位置決めされ、その位置が機
械的に保持される。従って、仮に装置に外力が作用した
としても、紙押さえ部材12が移動するおそれがない。
特に、コイルスプリング22がフック20,21を各々
下方から押圧してフック20,21を係合側に付勢して
いるため、係合状態が自然に解除されて紙押さえ部材1
2が移動するというおそれがない。
【0027】通常の排紙状態でパレット7上の板取り板
8に図1に二点鎖線にて示すように所定枚数の枚葉紙P
が積載されると板取り作業を開始する。初めに、図4に
示す如く、ハンドル部材31を前方側から見て例えば反
時計回りに所定角度(例えば45度)回転させて、板カ
ム26の周面26bをフック20,21の当接面25に
当接させて、コイルスプリング22の付勢力に抗してフ
ック20,21を下方に回動させる。これにより、後ろ
側のフック21と後ろ側の支持板14との係合状態が解
除される。
【0028】続いて、ハンドル部材31を所定角度回転
させた状態のままで前方側に引っ張って支持ベース17
を前側に移動させ、後ろ側のフック21を後ろ側の支持
板14から前方に離反させる。その後、ハンドル部材3
1を逆方向に回転させて元の位置に戻して図5のように
両フック20,21の当接面25に板カム26の平坦面
26aを当接させ、両フック20,21を略水平状態に
戻す。この状態からハンドル部材31を引き続き前方側
に引っ張り寄せていくと、前側のフック20がストッパ
ー板40の下端部に当接する。フック20の先端部上面
には傾斜面23が形成されていて、その傾斜面23がス
トッパー板40の下端部に当接するため、前側のフック
20はコイルスプリング22の付勢力に抗して自動的に
下方に回動し、係合凹部24がストッパー板40の下方
に位置すると、コイルスプリング22の付勢力によりフ
ック20が自動的に上方に回動して係合凹部24にスト
ッパー板40の下端部が係入する(図6参照)。このよ
うに、フック20の先端部に傾斜面23を設け、該傾斜
面23がストッパー板40に当接することによりフック
20が回動して、傾斜面23より基端部側に位置する係
合凹部24にストッパー板40が係合するよう構成した
ので、ストッパー板40にフック20を係合させる場合
にハンドル部材31の回転操作が不要で、ハンドル部材
31の引っ張り操作のみでフック20をストッパー板4
0に係合させることができる。従って、紙押さえ部材1
2を支持位置に、素早く且つ確実に位置させることがで
きる。
【0029】そして、図6に示すように紙押さえ部材1
2を支持位置に移動させた後、板取り板8を挿入できる
ように昇降テーブル3を所定量下降させる。昇降テーブ
ル3を下降させると、積層された枚葉紙Pは後ろ当て4
から下方に離反することになるが、後ろ当て4の下方位
置には紙押さえ部材12が位置して枚葉紙Pの後端面P
2を後方から支持して枚葉紙Pの位置ずれを規制する。
従って、板取り板ガイド9を閉状態にして図7のように
新しい板取り板8を前方側から後方側に向けて挿入して
も紙流れが確実に防止される。また、前側のフック20
がストッパー板40に係合し、しかも、コイルスプリン
グ22でフック20を係合側に付勢しているため、退避
位置の場合と同様に、外力が作用しても紙押さえ部材1
2の位置が変化するおそれがない。このように紙押さえ
部材12の位置が確実に保持されるため、枚葉紙Pの揃
え具合が乱れず、紙流れによる損紙の発生が防止され
る。
【0030】板取り板8の挿入が終了すると、その下方
の板取り板8の略四隅に各々支柱を立て、この段階で紙
押さえ部材12を元の退避位置に戻し、昇降テーブル3
を上昇させると共に板取り板ガイド9を開状態にして支
柱上に新しい板取り板8を載せ、この板取り板8上に枚
葉紙Pを引き続き積載していく。
【0031】ここで、紙押さえ部材12を退避位置に戻
す作業は、紙押さえ部材12を退避位置から支持位置に
移動させた場合と逆の作業となる。即ち、まず、ハンド
ル部材31を所定角度回転操作して板カム26によって
フック20,21を下方に回動させ、これにより前側の
フック20とストッパー板40との係合状態を解除し、
ハンドル部材31をその角度状態のまま後方に押し込ん
でストッパー板40からフック20を後方に離反させ
る。その後、ハンドル部材31を逆に回転させて元の位
置に戻して更にハンドル部材31を後方に押し込み操作
して支持ベース17を後ろ側の支持板14に接近させて
いく。そして、ハンドル部材31の押し込み操作によっ
て、後ろ側のフック21の傾斜面23を後ろ側の支持板
14の下端部に当接させてそのフック21を下方に回動
させて係合凹部24に支持板14の下端部を係入させ
る。これにより、紙押さえ部材12は元の退避位置に戻
ってその位置に保持される。
【0032】このように、退避位置に位置させる場合に
も、支持位置に位置させる場合と同様に、ハンドル部材
31を操作軸30の軸線方向に移動操作することによ
り、フック21を自動的に支持板14に係合させること
ができる。
【0033】また、異なる二つの操作、即ち、紙押さえ
部材12を支持位置と退避位置に移動させる操作と、フ
ック20,21とストッパー板40や支持板14との係
合状態を解除する操作とを、一つのハンドル部材31で
行うことができるようにしたので、作業が楽であるうえ
に機構を簡略化することができる。
【0034】更に、オペレータは昇降テーブル3の前方
側に位置して板取り作業を行うが、ハンドル部材31を
昇降テーブル3の前方側に配置しているので、オペレー
タはそのままの位置でハンドル部材31を操作して紙押
さえ部材12を移動させることができるため、楽に板取
り作業を行うことができる。
【0035】また、フック20,21とストッパー板4
0や支持板14との係合状態の解除をカム機構により行
う構成ゆえに、簡易な構成で且つ確実に解除することが
でき、更に、ハンドル部材31の操作によってオペレー
タが手動で係合状態の解除を行う構成としたので、例え
ば、係合状態の解除のために油圧シリンダ等を自動制御
する構成に比して、装置を小型化、簡素化することがで
きる。
【0036】尚、本実施形態では、フック20,21の
先端部に傾斜面23を設けることによってハンドル部材
31を回転させなくてもフック20,21が係合するよ
うにしているが、傾斜面23を設けずに、ハンドル部材
31を回転操作して係合させる構成とすることもでき
る。
【0037】また、フック20,21を支持位置用と退
避位置用とに各々設けたが、一つのフック20,21を
支持位置用と退避位置用に兼用する構成としてもよい。
【0038】更に、支持ベース17側にフック20,2
1を設けたが、逆にストッパー板40や後ろ側の支持板
14の位置にフック20,21をそれぞれ配置し、支持
ベース17側にはフック20,21に係合可能な係合部
材を一つあるいは前後一対設けてもよい。
【0039】尚、係合部材としてフック20,21や、
ストッパー板40、支持板14を設けたが、係合部材の
形状、構成は適宜設計変更可能であり、何れにしても、
係合により紙押さえ部材12の位置を保持する構成であ
ればよい。
【0040】また、支持ベース17以外の部材に係合部
材を設けてもよく、紙押さえ部材12と一体となって接
離動作を行う部材に一方の係合部材を設ければよい。
【0041】更に、上記実施形態では、支持位置用と退
避位置用とに各々一対の係合部材を設けたが、支持位置
用あるいは退避位置用の何れかにのみ設ける構成として
もよい。
【0042】また、紙押さえ部材12が枚葉紙Pの後端
面P2に対して前後に接離する構成以外に、後端面P2
から側方や上方や下方に離反して退避位置となる構成と
してもよく、また、支持位置と退避位置との間を直線移
動する構成に限られず、例えば、回動運動等であっても
よい。
【0043】更に、紙押さえ部材12は枚葉紙Pの後端
面P2を支持する以外に、左右の側面を支持する構成
や、前端面P1を支持する構成としてもよい。但し、板
取り板8を前方側から挿入する構成では、積層された枚
葉紙Pが風圧によって後方側に位置ずれしやすいため、
後端面P2を支持する構成とすることが好ましい。即
ち、板取り板8の挿入方向への紙流れを防止するため
に、板取り板8の挿入終了側の枚葉紙Pの端面を支持す
るように紙押さえ部材12を配置することが好ましい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る紙流れ防止
装置にあっては、係合部材同士の係合により紙押さえ部
材の位置が保持されるため、従来に比して紙押さえ部材
を確実に保持することができ、板取り作業時において枚
葉紙の揃え具合の悪化が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における紙流れ防止装置を
示す概略右側面図。
【図2】同装置の概略正面図。
【図3】同装置の要部拡大図であり、(イ)は要部の右
側面図、(ロ)はハンドル部材の正面図、(ハ)は板カ
ムとフックの関係を示す正面図。
【図4】同装置の使用状態を示す図3に対応した要部拡
大図。
【図5】同装置の使用状態を示す要部拡大図。
【図6】同装置の使用状態を示した概略右側面図であっ
て、紙押さえ部材が支持位置にある場合を示す。
【図7】同装置の使用状態を示した概略右側面図であっ
て、板取り板を挿入した状態を示す。
【符号の説明】
3…昇降テーブル、4…後ろ当て、5…吸引車、7…パ
レット、8…板取り板、9…板取り板ガイド、12…紙
押さえ部材、14…支持板(係合部材)、20,21…
フック(係合部材)、22…コイルスプリング(付勢手
段)、26…板カム(カム機構)、30…操作軸、31
…ハンドル部材、40…ストッパー板(係合部材)、P
…枚葉紙、P2…後端面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層された枚葉紙の端面を板取り作業時
    に支持する板取り作業時用の紙押さえ部材(12)を備
    え、該紙押さえ部材(12)は枚葉紙の端面を支持する
    支持位置と、枚葉紙の端面から離反した退避位置との間
    を移動可能に構成されている枚葉印刷機の排紙部におけ
    る紙流れ防止装置において、互いに係合する一対の係合
    部材(20,40)を備え、両係合部材(20,40)
    のうち一方は紙押さえ部材(12)と一体となって移動
    し他方は所定位置に配置され、紙押さえ部材(12)が
    支持位置に移動した際に係合部材同士(20,40)が
    係合することにより紙押さえ部材(12)が支持位置に
    保持されるよう構成されていることを特徴とする枚葉印
    刷機の排紙部における紙流れ防止装置。
  2. 【請求項2】 積層された枚葉紙の端面を板取り作業時
    に支持する板取り作業時用の紙押さえ部材(12)を備
    え、該紙押さえ部材(12)は枚葉紙の端面を支持する
    支持位置と、枚葉紙の端面から離反した退避位置との間
    を移動可能に構成されている枚葉印刷機の排紙部におけ
    る紙流れ防止装置において、互いに係合する一対の係合
    部材(21,14)を備え、両係合部材(21,14)
    のうち一方は紙押さえ部材(12)と一体となって移動
    し他方は所定位置に配置され、紙押さえ部材(12)が
    退避位置に移動した際に係合部材同士(21,14)が
    係合することにより紙押さえ部材(12)が退避位置に
    保持されるよう構成されていることを特徴とする枚葉印
    刷機の排紙部における紙流れ防止装置。
  3. 【請求項3】 係合部材同士(20,40,21,1
    4)の係合状態を解除するカム機構(26)が設けられ
    ている請求項1又は2記載の枚葉印刷機の排紙部におけ
    る紙流れ防止装置。
  4. 【請求項4】 係合部材同士(20,40,21,1
    4)の係合状態がハンドル部材(31)の操作により解
    除可能である請求項1又は2記載の枚葉印刷機の排紙部
    における紙流れ防止装置。
  5. 【請求項5】 ハンドル部材(31)の第一の操作によ
    り紙押さえ部材(12)が支持位置と退避位置との間を
    移動し、且つ、該ハンドル部材(31)の第二の操作に
    より係合部材同士(20,40,21,14)の係合状
    態が解除可能である請求項4記載の枚葉印刷機の排紙部
    における紙流れ防止装置。
  6. 【請求項6】 係合部材(20,21)を係合側に付勢
    する付勢手段(22)が設けられている請求項1乃至5
    の何れかに記載の枚葉印刷機の排紙部における紙流れ防
    止装置。
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