JP2003054424A - ステアリングコラムの取付構造 - Google Patents
ステアリングコラムの取付構造Info
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Abstract
がブラケットから脱落方向が変わらずに脱落されるよう
にしたステアリングコラムの取付構造を提供する。 【解決手段】本発明のステアリングコラムの取付構造
は、ステアリングコラム1を下側からブラケット12に
固定させるために、ステアリングコイル1の下部に突設
してあるボルトボルト取付部18のうちの車両後方側の
端部に連ねてレール状のガイド部20を、ボルトボルト
取付部18と略同じ高さで車両後方へ延びるように形成
して、ボルトボルト取付部18がブラケット12を過ぎ
た以後は、ガイド部20でステアリングコラム1をガイ
ドして、ブラケット12から離脱したステアリングコラ
ム1がそのままの姿勢を保ちながら軸方向へ向かうよう
にした。
Description
吸収するステアリングコラムの取付構造に関する。
ルに衝突(二次衝突)したときやステアリングホイール
に内蔵されるエアバッグが展開したとき等、所定値以上
の衝撃力が加わると、車体に取付けていた薄肉パイプの
ステアリングコラム(含む該コラム内を挿通するステア
リングシャフト)を車両前方に脱落させて、衝撃荷重を
緩和させることが行われている。
は、他の構造に比べて、構造が簡単、軽量、作業が簡単
であるなど多くの利点をもたらす、1本のボルト部材を
用いてステアリングコラムを車体側に固定する構造があ
る。特に同構造はステアリングコラムのロア側の支持に
用いられる。
テアリングコラムを下側から吊り上げ、このブラケット
の下側からステアリングコラムの下部に設けたボルト取
付部(ねじ込み深さを確保するもの)へ1本のボルト部
材をねじ込んで、ブラケットにステアリングコラムを固
定させる構造である。
上記のように衝撃荷重を緩和させることが求められる。
ムの特徴、すなわち1本のボルト部材を用いてステアリ
ングコラムの下部から吊り上げるという特徴が損なわれ
ないよう、衝撃を緩和する構造として、図6および図7
に示されるようにステアリングコラムaのボルト取付部
bにねじ込んだボルト部材bの頭部を、車体側に固定し
てあるブラケットcに離脱可能に支持させる構造が用い
られている。具体的には、離脱構造には、ブラケットc
に、ボルト部材dが貫通する貫通孔eから車両前方へ向
かってV字状のスリットf(いずれも図7にだけ図示)
を形成した構造が用いられていて、図6中の矢印Pに示
されるようにステアリングコラム端に配置されているス
テアリングホイールgから所定値以上の衝撃力が加わる
と、図7に示されるようにボルト部材dが貫通孔eから
抜け出る(離脱)。と共に該ステアリングコラムaがブ
ラケットcから脱落しながら軸方向へ変位して、衝撃エ
ネルギーが吸収されるようにしている。
ギーの吸収が効果的に行われるには、ステアリングコラ
ムaの動きが損なわれずに脱落されることが望ましい。
特にステアリングコラムaの周辺には、ステアリングコ
ラムaと隣接した地点に各種の機器が据付けられている
から、同機器の干渉を受けずにステアリングコラムaが
脱落することが望ましい。
ブラケットcから離脱した後も、離脱前と同じ姿勢のま
ま、軸方向に沿って変位することが求められる。
ト部材dのねじ深さを確保する厚み寸法をもつボルト取
付部bを挟んで、ブラケットcの上面に支持されるため
に、図7中に示されるようにボルト取付部bがブラケッ
トcを過ぎるまで、ステアリングコラムaの脱落が進む
と、該コラムaの自重や下方に向かう力などを受けて、
ステアリングコラムaが、ボルト取付部bとステアリン
グコラムaの下部との段差α分、落ち込むことがある。
ステアリングコラムaは、図7中の二点鎖線に示される
ように傾き、意図する脱落方向(軸方向を直線状に進む
方向)が変わったまま脱落してしまう。
グコラムaは、脱落の過程で、周辺の部品に干渉して動
きが損なわれ、衝撃吸収性能が充分に発揮されないおそ
れがある。
でその目的とするところは、ステアリングコラムがブラ
ケットから脱落方向が変わらずに脱落されるようにした
ステアリングコラムの取付構造を提供することにある。
に請求項1の発明は、ステアリングコラムの下部に突設
してあるボルトねじ込み用のボルト取付部の車両後方側
の端部に連ねて、該ボルト取付部と略同じ高さでステア
リングコラムから突出し車両後方へ延びるようにガイド
部を形成する構造を採用して、ボルト取付部がブラケッ
トを過ぎた以降は、ガイド部でステアリングコラムをガ
イドして、ブラケットから離脱したステアリングコラム
が軸方向へ向かうようにした。
アリングコラムは、脱落方向の変更が抑えられるので、
脱落は周辺機器によって妨げられずに変位するようにな
り、脱落がもたらす衝撃吸収性能が充分に発揮される。
に簡単な構造でガイド部が構成されるよう、ガイド部に
は、ボルト取付部と略同じ高さのレール状部材を用い、
これをボルト部材の中心位置に合わせてボルト取付部の
車両後方側の端部から連ねて車両後方に沿いに取着する
という、ステアリングコラムを厚肉にするなどの負担を
強いずにすむようにした。
示す一実施形態にもとづいて説明する。
アリングコラム装置の概略構成を示していて、図中1は
薄肉のパイプ部材から形成されたステアリングコラムで
ある。このステアリングコラム1は、斜めの姿勢、具体
的には車両後方の端部が上側に向き、車両前方の端部が
下側に向く姿勢で、運転席(図示しない)の前方に配置
されている。このステアリングコラム1内には、ステア
リングシャフト2が回転自在に組み付けられている。そ
して、コラム上端から突き出たステアリングシャフト2
の端部にステアリングホイール3が取付けられ、コラム
下端から突き出たステアリングシャフト2の端部に、ス
テアリングギヤ(図示しない)に至る自在継手部4(部
分的に図示)が接続してある。
アッパブラケット5およびワンウェイカプセル6を用い
た取付部7(取付構造)を用いて、車体(図示しない)
に在るボディ側の据付部、例えば車幅方向に並行に配置
される一対のボディ側ブラケット8に固定してある。ま
たステアリングコラム1の下側端部は、1本のねじ切り
ボルト10(本願のボルト部材に相当)およびロアブラ
ケット12(本願のブラケットに相当)を用いた取付部
13(取付構造)を用いて、車体(図示しない)に在る
ボディ側の据付部、例えば車幅方向に並行に配置される
一対のボディ側ブラケット14に固定してある。取付部
7は、ステアリングホイール3から所定値以上の衝撃力
が加わると、アッパブラケット5が付いたままステアリ
ングコラム1が、ボディ側ブラケット8から離脱する構
造にしてある。また取付部13は、同じくステアリング
ホイール3から所定値以上の衝撃力が加わると、ねじ切
りボルト10が付いたままステアリングコラム1が、ロ
アブラケット12から離脱する構造にしてある。これら
取付部7,13により、ステアリングコラム1の全体
は、所定値以上の衝撃力が加わると、軸方向沿いに変位
しながら脱落するようにしてある。
用されている。この取付部13の各部の断面が図2およ
び図3に示され、同取付部13の詳細な構造が図4に示
されている。
ロアブラケット12は、図4(a)に示されるように両
側に一対の取付座15aが形成され、該取付座15a間
に略半円形状の支え部15bが形成されたプレート部材
から形成してある。取付座15aは、ボディ側ブラケッ
ト14と組合う部分であり、支え部15bはステアリン
グコラム1を下側から支える部分である。このうちの取
付座15aがボディ側ブラケット14にそれぞれボルト
止めされ、ステアリングコラム1を支え部15bによっ
て下側から吊り上げている。この支え部15bの中央に
は、同地点から車両前方端に向かってV字状に開口する
スリット16が形成されているとともに該スリット16
の閉じ側の端部を貫通するようにボルト貫通孔17が形
成されている。
取付部18(ボルト部材10がねじ込まれるもの)が設
けられている。ボルト取付部18は、例えば図4(b)
に示されるように断面が円弧状をなした帯状のプレート
部材から形成される。そして、このプレート部材の幅方
向両端部が、ステアリングコラム1の中心を挟んだ各下
面部分に取着され、コラム下の円弧部分をステアリング
コラム1の下面から突き出させている。このプレート部
材のうち、ボルト貫通孔17と対向する部位には、ねじ
孔19が形成されていて、1本のねじ切りボルト10に
よるステアリングコラム1の固定が行える構造にしてい
る。
および図4(a)に示されるようにロアブラケット12
の下側から、ボルト貫通孔17を通して、ボルト取付部
18のねじ孔19にねじ込んであり、ボルト取付部18
から突き出た頭部10aで、ステアリングコラム1をロ
アブラケット12の支え部15bに締結させている。
からステアリングコラム1へ所定値以上の衝撃力が加わ
ると、ねじ切りボルト10が、ボルト貫通孔17から離
脱してスリット16へ至るようにしている。つまり、所
定値以上の衝撃力が加わると、ねじ切りボルト10が、
ボルト貫通孔17から離脱して、ステアリングコラム1
が脱落するようにしてある。
ルト取付部18の車両後方端に隣接してガイド部20が
形成されている。ガイド部20は、ステアリングコラム
1とは別体な部材、例えば図4(b)に示されるような
略断面がU字状をなすレール状部材20aを、円弧側が
下に向く姿勢で取着(例えば溶接)してなる。具体的に
は、レール状部材20aは、図2および図5に示される
ようにねじ切りボルト10(ボルト貫通孔17)の中心
位置に合わせて、ボルト取付部18の車両後方側の端に
連ねて(ここでは密接させてある)車両後方に沿いに取
着してある。ステアリングコラム1から突出したレール
状部材20aの最下部(U字状の頂部)は、ボルト取付
部18と同じ高さ、具体的には図3に示されるようにね
じ切りボルト10の中心位置におけるボルト取付部18
の部位と面一になる高さ寸法(ボルト取付部18と略同
じ高さ)に定められている。またレール状部材20aの
長さは、脱落によってステアリングコラム1が車両前方
へ変位する変位量よりも長く定めてあり、ステアリング
コラム1の脱落によりボルト取付部18がロアブラケッ
ト12から外れるにしたがい、該ボルト取付部18に代
ってレール状部材20aがロアブラケット12の上面と
摺接して、脱落するステアリングコラム1をガイドする
ようにしてある。
ガイド機能を説明すれば、今、図1および図5(a)中
の矢印Pに示されるように二次衝突により、所定値を越
える衝撃力がステアリングホイール3に加わったとす
る。
リングコラム1に伝わる衝撃力により、ワンウェイカプ
セル6とアッパブラケット5との間を結合していた樹脂
製のピン(図示しない)が剪断される。ロア側の取付部
13では、ステアリングコラム1に伝わる衝撃により、
ロアブラケット12を貫通していたねじ切りボルト10
が、ボルト貫通孔17から離脱してスリット16へ向か
う。
ブラケット11やねじ切りボルト10が付いたまま、ボ
ディ側ブラケット8、ロアブラケット12から脱落し
て、車両前方方向へ軸心方向に沿って変位する。
ようにステアリングコラム1のボルト取付部18は、ロ
アブラケット12を過ぎて車両前方へ向かう。
ト取付部18からは車両後方へ向かってレール状のガイ
ド部20が続いているから、ボルト取付部18がロアブ
ラケット12を過ぎた以降は、ボルト取付部18に代
り、ガイド部20がロアブラケット12の上面と摺接し
て、ステアリングコラム1をガイドして、脱落したステ
アリングコラム1を、そのままの姿勢を保ちながら軸方
向へ向かわし続ける。
するステアリングコラム1は、離脱前と同じ姿勢のま
ま、ステアリングコラム1の軸方向へ変位して、衝撃荷
重を緩和する。つまり、ガイド部20により、脱落した
ステアリングコラム1は、脱落方向の変更なく所望の脱
落方向(脱落前のコラムの軸方向)に沿って変位するよ
うになる。
は、該コラム1の周辺に隣接してある各種の機器(周辺
機器)に干渉せずにすみ、衝撃吸収性能を充分に発揮さ
せることができる。
ラム1とは別体なレール状部材20aといった小部品を
用いて構成してあるので、ステアリングコラム1の肉厚
を厚くするなどの負担を強いずにすみ、構造的にも簡単
である。
れることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施しても構わない。例えば上述した一実施形
態では単品のレール状部材を用いたが、これに限らず、
ボルト取付部と一体なレール状部材であってもよい。ま
た一実施形態では、1本のボルト部材を用いてステアリ
ングコラムのロア側を支持する取付構造を挙げたが、同
1本のボルト部材を用いてステアリングコラムのアッパ
側を支持する構造やステリングコラムのロア側とアッパ
側とを支持する構造にも、本発明を適用しても構わな
い。
れば、二次衝突により、ブラケットから離脱したステア
リングコラムは、ガイド部のガイドにより、そのままの
姿勢を保ちながら軸方向へ向かうようになるので、ステ
アリングコラムの脱落方向が変わらずにすむ。
機器によって妨げられずに変位させることができ、脱落
がもたらす衝撃吸収性能を充分に発揮させることができ
る。
え、レール状部材のといった小部品からガイド部を構成
したから、簡単な構造で、ステアリングコラムの肉厚を
厚くするなどの負担を強いずに、ステアリングコラムの
脱落方向をガイドすることができるといった効果を奏す
る。
の取付構造を示す斜視図。
部の断面図。
部の断面図。
めの分解斜視図。
付部の挙動を説明するための断面図。
コラムを車体側に取付ける取付構造を示す側面図。
す一部断面した側面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 下部にボルト取付部が突設されたステア
リングコラムと、 車体側に設けられ、前記ボルト取付部を下側から支えて
前記ステアリングコラムを吊り上げるブラケットと、 前記ボルト取付部の下部から突き出るようにねじ込ま
れ、突き出た部分が前記ブラケットに対し、車両前方に
向かう所定値以上の衝撃力が前記ステアリングコラムに
加わると離脱するように支持されてなるボルト部材と、 前記ボルト取付部の車両後方側の端部に連ねて前記ステ
アリングコラムの下部に該ボルト取付部と略同じ高さで
前記ステアリングコラムから突出し車両後方へ延びるよ
うに形成されたガイド部とを有し、 前記ガイド部が、ステアリングコラムの離脱時、軸方向
へ向かうよう、前記ステアリングコラムをガイドするこ
とを特徴とするステアリングコラムの取付構造。 - 【請求項2】 前記ガイド部は、前記ステアリングコラ
ムの下部に、前記ボルト部材の中心位置に合わせて、前
記ボルト取付部と略同じ高さのレール状部材を、前記ボ
ルト取付部の車両後方側の端部から連ねて車両後方沿い
に取着して構成されることを特徴とする請求項1に記載
のステアリングコラムの取付構造。
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