JP2003054070A - 開閉部材の支持機構、トレイおよび記録装置 - Google Patents

開閉部材の支持機構、トレイおよび記録装置

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JP2003054070A
JP2003054070A JP2001243504A JP2001243504A JP2003054070A JP 2003054070 A JP2003054070 A JP 2003054070A JP 2001243504 A JP2001243504 A JP 2001243504A JP 2001243504 A JP2001243504 A JP 2001243504A JP 2003054070 A JP2003054070 A JP 2003054070A
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tray
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Yoshiji Kagami
加賀見  由次
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置本体に回転移動可能に支持され、装置本
体の開口部を開閉するトレイの支持機構において、トレ
イの回転移動に必要な操作力の大きさを安定的に設定
し、かつそれを簡易に変更することができると共に、ト
レイの回転移動に必要な操作力を設定するためのスペー
スを小さくする。 【解決手段】 排紙トレイベース1の左右側面に形成さ
れた回転軸1a、1bは、装置本体に形成された軸受け
に回転自在に嵌合される。排紙トレイの左右側面のスト
ッパー12は排紙トレイベース1に形成された穴に摺動
かつ回転自在に挿入される。ストッパー12の先端部
は、ストッパー12の後部の複数の溝のいずれかに一端
が挿入されたねじりコイルばね13の付勢を受けてお
り、排紙トレイが本体に格納されたときに、装置本体の
溝内に弾性的に嵌合する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排出される被記録
媒体などのシートを順次積載可能なトレイに関するもの
である。なお、本発明は一般的なプリンタのほか、複写
機、プリント部を有するワードプロセッサ、パーソナル
コンピュータ、通信システムを有するファクシミリ等の
装置、さらには、各種処理装置と複合的に組み合わされ
た産業用の記録装置に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】記録装置の本体から排出される画像記録
済みのシートである例えば記録紙(被記録媒体)を順次
積載可能なトレイとしては、例えば、図9に示すよう
に、記録装置本体(以下、「本体」ともいう)に回転移
動操作可能に保持される排紙トレイ14がある。排紙ト
レイ14の両側部のそれぞれには回転軸14Cが設けら
れており、それらの回転軸14Cが本体の左右の軸受け
(不図示)に嵌合することによって、排紙トレイ14が
本体に回転移動操作可能に保持される。排紙トレイ14
の使用時は、それを装置本体前方側へ回転移動させ、本
体における排紙用の開口部を開けることにより、その開
口部から排出される記録紙を排紙トレイ14上に順次積
載可能とする。
【0003】排紙トレイ14の両側部のそれぞれには、
弾性のストッパー14aが一体成形されている。ストッ
パー14aは、排紙トレイ14に一端が片持ち支持され
た弾性片部14abと、その弾性片部14abの自由端
に設けられた先端部14acとを含む構成とされてお
り、その先端部14acが本体側の凹部(不図示)に圧
接する。排紙トレイ14が排紙用の開口部を閉じるため
に本体内に収納されたとき、ストッパー14aの先端部
14acは本体側の凹部(不図示)と嵌合して、排紙ト
レイ14を収納状態に保持する。また、ストッパー14
aは、排紙トレイ14の回転移動位置に応じて、本体側
の凹部(不図示)により弾性変形されることにより、排
紙トレイ14の回転移動操作にクリック感等の抵抗力を
与えて排紙トレイの回転移動に必要な操作力の大きさを
設定する。図9の構成の場合、ストッパー14aの背後
(先端部14acと反対面側)には、ストッパー14a
を本体側の凹部との圧接方向に付勢するためのねじりコ
イルばね(不図示)が備えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
ストッパー14aを排紙トレイ14と一体に成形し、ね
じりコイルばねによりストッパー14aの背後を付勢す
る構成によると、以下の問題点を生じる恐れがある。
1.ストッパー14aが排紙トレイ14と一体に成形さ
れているため、弾性片部14abが破損すると、直ちに
ストッパーの機能が果たせなくなる。また、修理には排
紙トレイ14そのものを交換する必要がある。2.強度
を確保するためには弾性片部14abの幅を大きく形成
する必要があるが、こうすると排紙トレイ14の厚さが
大きくなり、その結果、排紙トレイ14が大きくなると
ともに重くなる。3.ねじりコイルばねは排紙トレイ1
4の側面に沿って一体成形されたストッパー14aの弾
性片部14abを本体側に付勢するために複雑な形状と
なる。また、排紙トレイ14の左右の側面のストッパー
14aに対して付勢するねじりコイルばねの端部の位置
を揃えるため、左右それぞれのねじりコイルばねは別部
品となる。4.排紙トレイの開閉操作時のクリック感
(抵抗感)あるいは、排紙トレイの収納位置を改善する
ために、ストッパー14aの先端部14acの形状を変
更するときは排紙トレイ14の金型を修正しなければな
らない(修正が大規模になる)。または、ねじりコイル
ばねの強さ(形状)を変更しなければならない。
【0005】本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、装
置本体に回転移動可能に支持され、装置本体の開口部を
開閉する開閉部材(例えばトレイ)の支持機構におい
て、開閉部材(トレイ)の回転移動に必要な操作力の大
きさを安定的に設定し、かつそれを簡易に変更すること
ができると共に、開閉部材(トレイ)の回転移動に必要
な操作力を設定するためのスペースを小さくすることが
できる支持機構、トレイ及びこれを備えた記録装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、装置本体に回転移動可能に保持され、該装
置本体に形成された開口部を開閉する開閉部材の支持機
構であって、前記装置本体と前記開閉部材との対向部の
一方に設けられた溝と、前記装置本体と前記開閉部材と
の対向部の他方に別体で摺動かつ回転自在に設けられ、
前記開閉部材で前記開口部を閉じたときに前記溝と嵌合
するストッパーと、前記ストッパーを前記対向部の一方
と当接させるために付勢する付勢手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0007】上記の支持機構において、前記付勢手段は
前記ストッパーの後部を付勢するねじりコイルばねであ
り、前記ストッパーの後部には該ねじりコイルばねの一
端が当接するための溝が複数個形成されていることが好
ましい。さらに、前記ストッパー後部の各々の溝の深さ
が異なっていることが好ましい。
【0008】また、本発明は、シートを排出する装置本
体に移動操作可能に備えられて、前記装置本体から排出
される前記シートを順次積載するトレイにおいて、前記
トレイの側面に前記装置本体に対して出入り自在に、別
体で設けられたストッパーと、該ストッパーの後部を付
勢するためのねじりコイルばねと、を備えたことを特徴
とする。
【0009】上記のトレイにおいて、前記ストッパー後
部には前記ねじりコイルばねの一端が当接するための溝
が複数個形成されていることが好ましい。さらに、前記
ストッパー後部の各々の溝の深さが異なっていることが
好ましい。
【0010】また、本発明は、上記のようなトレイを有
し、画像記録済みのシートを排出する記録装置をも提供
する。
【0011】上記のような発明の、回転部材(トレイ)
の支持機構では、装置本体と開閉部材(トレイ)との対
向部の一方の溝と嵌合する、その対向部の他方のストッ
パーを、前記対向部の他方と別体で摺動かつ回転自在に
設けたことにより、ストッパーは別体であるので、たと
え破損してもストッパーの交換で済む。また、ストッパ
ーは別体で構成されるため、開閉部材(トレイ)の回転
移動操作の際のストッパーとその対向部との圧接による
磨耗を考慮して、ストッパーの材質をその対向部の材質
と変えることができる。このようにストッパーの材質を
対向部に対して磨耗しないものにすることで、開閉部材
(トレイ)の回転移動操作の際、操作力に影響を及ぼす
摩擦粉が生じず、その結果、設定した操作力を安定して
保つことができる。
【0012】さらに、ストッパーの強度を確保するため
に、形状を大きくしないでも材質を変えれば済むため、
ストッパーの配置スペースを小さく保って強度を上げる
ことができる。また、開閉部材(トレイ)の回転移動操
作の際のクリック感(抵抗操作感)を改善しようとして
ストッパーの先端形状を変えるとき、ストッパーの交換
でよいので、修正規模が小さくて済む。
【0013】また、前記付勢手段として前記ストッパー
の後部を付勢するねじりコイルばねを用い、前記ストッ
パーの後部に該ねじりコイルばねの一端が当接するため
の溝を複数個形成したことにより、ねじりコイルばねを
組み込むとき、ねじりコイルばねの一端を溝に容易に挿
入することができる。さらに、ストッパー後部を付勢す
るねじりコイルばねの一端の位置がずれても、いずれか
の溝に挿入することができるので、開閉部材(トレイ)
等に左右対称的に配置される各々のストッパーに対して
ねじりコイルばねの端部の位置を揃えなくてもよく、そ
の結果、左右対称配置のストッパーに対応するねじりコ
イルばねをそれぞれ同一形状の部品にして共通化を図る
ことができる。
【0014】さらに、前記ストッパー後部の各々の溝の
深さを異ならせたことにより、ねじりコイルばねの一端
を挿入したストッパー後部の溝によって、ねじりコイル
ばねの開き角度が変わり、ストッパーのその対向部に対
する圧接力も変わるので、ねじりコイルばねの形状を変
更することなく、クリック感(操作抵抗感)を容易に変
えることが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0016】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態によるトレイを搭載した記録装置本体の斜視
図、図2は図1のトレイを引き出したときの記録装置本
体の斜視図、図3は図1のトレイの取り付け部の構成を
表した記録装置本体の斜視図を示す。
【0017】本実施形態におけるプリンタの外殻をなす
本体は、下ケース5と、上ケース6と、アクセスカバー
ベース7にカバー8を組み込むことにより構成されるア
クセスカバーユニット(以下、「アクセスカバー」とも
いう)と、排紙トレイベース1と、排紙トレイカバー2
と、第一補助トレイ3及び第二補助トレイ4より構成さ
れる排紙トレイユニット(以下「排紙トレイ」ともい
う)の外装部材と、その外装部材内に収納されたプリン
タユニット(以下「プリンタ」ともいう)とから構成さ
れる。
【0018】下ケース5は本体の略下半部を、上ケース
6は本体の略上半部をそれぞれ形成しており、両ケース
の組み合わせによって内部にプリンタを収納する収納空
間を有する中空構造をなし、その本体の上面及び前面部
にはそれぞれ開口部が形成されている。
【0019】さらに、前記排紙トレイはその一端部が下
ケース5に回転移動自在に保持され、その回転移動によ
って下ケース5の前面部に形成される前記開口部を開閉
できる構造になっている。このため、記録動作を実行さ
せる際に排紙トレイを本体の前面側へと回転させて開口
部を開けることにより、ここから記録シートが排出可能
となり、排出された各記録シートは回転させた排紙トレ
イ上に順次積載されていく。また、排紙トレイには2枚
の補助トレイ(第一補助トレイ3、第二補助トレイ4)
が収納されており、必要に応じて各補助トレイを手前に
引き出すことにより、用紙の支持面積を3段階に拡大、
縮小することが可能になっている。
【0020】アクセスカバーベース7はその一端部が上
ケース6に回転自在に保持され、本体の上面に形成され
る開口部を開閉する構成になっており、このアクセスカ
バーベース7(カバー8も含めて)を開くことによって
本体内部に収納されている記録ヘッドカートリッジ(不
図示)あるいはインクタンク(不図示)等の交換が可能
となる。
【0021】なお、ここでは特に図示しないが、アクセ
スカバーを開閉させると、その裏面に形成された突起が
カバー開閉レバーを回転移動させる構成になっており、
そのレバーがマイクロスイッチを押圧することにより、
アクセスカバーの開閉状態を検出できる構成になってい
る。
【0022】また、上ケース6の本体後部上面には、電
源キー9a及びレジュームキー9bが押下可能に設けら
れていると共に、LED10が設けられており、電源キ
ー9aを押下すると、LED10が点灯し記録可能であ
ることをオペレータに知らせるものとなっている。ま
た、LED10は点滅の仕方や色を変化させたり、ブザ
ー(不図示)を鳴らすことにより、プリンタの動作状態
やトラブルなどをオペレータに知らせる等種々の表示機
能を有する。なお、トラブル等が解決した場合には、レ
ジュームキー9bを押下することによって記録が再開さ
れるようになっている。
【0023】図4は本発明の第1の実施形態による排紙
トレイの斜視図、図5は図4の排紙トレイの内部の平面
図である。排紙トレイは第一補助トレイ3及び第二補助
トレイ4からなり、排紙トレイの上面に排紙トレーカバ
ー2が取り付けられ、記録紙が順次積載される。排紙ト
レーベース1上にはねじりコイルばね13が取り付けら
れていて、後述するように、それぞれストッパー12の
後部を排紙トレイベース1の外方に向かって付勢する。
【0024】第二補助トレイ4は第一補助トレイ3に対
して、伸縮方向に摺動自在に取り付けられ、また、第一
補助トレイ3は排紙トレイカバー2に対して伸縮方向に
摺動自在に取り付けられている。排紙トレイカバー2の
4か所に形成された不図示の爪は、排紙トレイベース1
に形成された穴1gに嵌合する。これにより、排紙トレ
イカバー2が排紙トレイベース1に取り付けられる。補
助トレイ3及び補助トレイ4は、必要に応じて図2に示
したように排紙トレイから引き出すことができる。
【0025】図6は図5に示した補助トレイ3、4を取
り外した排紙トレーベース1の斜視図、図7は図5のス
トッパー12の拡大斜視図、図8は図5のねじりコイル
ばね13の拡大斜視図である。
【0026】排紙トレイベース1の側面に形成された回
転軸1aは、下ケース5に形成された軸受け5a(図
3)に回転自在に嵌合される。排紙トレイの本体前面側
に対し左側のストッパー12(図5)は排紙トレイベー
ス1に形成された穴1h(図6)に摺動かつ回転自在に
挿入される。ここで、ストッパー12にはフランジ部1
2bが形成され、フランジ部12bが排紙トレイベース
1の内壁1jに突き当たるためストッパー12の排紙ト
レイベース1の側面からの突出量は一定に保たれる。こ
の左側のストッパー12の先端部12aは、ストッパー
12の後部がねじりコイルばね13の付勢を受けている
ため、排紙トレイが図1に示したように本体に格納され
たときに、下ケース5に設けられた本体前面に対し左側
の溝5b(図3)内に弾性的に嵌合する。
【0027】排紙トレイベース1は本体中央に対し左右
対称的に構成されており、そのため上記と同様に右側の
回転軸1aは下ケース5の右側の軸受け(不図示)に回
転自在に嵌合され、右側のストッパー12の先端部12
aは排紙トレイが図1のように本体に格納されてとき
に、下ケース1の右側の溝内に弾性的に嵌合する(図示
せず)。
【0028】排紙トレイを図1の格納状態から開放状態
に回転移動操作したとき、左側のストッパー12(図
5)は対応する溝5b(図3)の縁に衝突した後、ねじ
りコイルばね13の付勢力に対抗して排紙トレイベース
1の内方への移動を伴いながら溝5bの縁を乗り上げ
て、その溝5b内から外れる。同様に、右側のストッパ
ー12(図5)は対応する溝(不図示)の縁に衝突した
後、ねじりコイルばね13の付勢力に対抗して排紙トレ
イベース1の内方への移動を伴いながら溝の縁を乗り上
げて、その溝内から外れる。
【0029】このように、排紙トレイの開き操作に際し
て、ストッパー12を対応する溝内から外すために必要
な力に応じて、排紙トレイの開き操作に抵抗感が与えら
れる。また、その排紙トレイの閉じ操作する際には、下
ケース5に対応するストッパー12の圧接力に応じて、
排紙トレイの閉じ操作にクリック感(操作抵抗感)が与
えられる。そして、排紙トレイを図1に示したように閉
じたとき、左右のストッパー12のそれぞれが対応する
溝内に弾性的に嵌合することによって、排紙トレイが格
納状態に保持される。
【0030】ここで、ストッパー12は排紙トレイベー
ス1と別体で構成されるため、排紙トレイの回転移動操
作の際のストッパーと下ケース5との圧接による磨耗を
考慮して、ストッパー12の材質を下ケース5の材質と
変えることができる。このようにストッパー12の材質
を下ケース5に対して磨耗しないものにすることで、排
紙トレイの回転移動操作の際、操作力に影響を及ぼす摩
擦粉が生じず、その結果、設定した操作力を保つことが
できる。
【0031】ねじりコイルばね13は図8に示すような
形状を呈する。本体前面に対し右側のねじりコイルばね
13はその中間部13cに図5に示すように排紙トレイ
ベース1のボス1dが挿入され、その右端13bは排紙
トレイベース1のリブ1fに係合され、その左端13a
はストッパー12の後部に設けられた溝12c,12
d,12e,12f(図7)のうちどれかに挿入され
る。同様に、本体前面に対し左側のねじりコイルばね1
3はその中間部13cに図5に示すように排紙トレイベ
ース1のボス1cが挿入され、その左端は排紙トレイベ
ース1のリブ1eに係合され、その右端はストッパー1
2の溝12c,12d,12e,12f(図7)のいず
れかに挿入される。
【0032】ここで、ストッパー12の後部には複数の
溝12c,12d,12e,12fが形成されているの
で、ねじりコイルばね13を排紙トレイベース1に組み
込んだとき、ストッパー12の溝を位置あわせすること
なく、ねじりコイルばね13の端部を溝に容易に挿入す
ることができる。すなわち、組込み性が向上する。
【0033】また、ねじりコイルばね13が極めて簡素
な形状を呈しており、かつストッパー12の後部には複
数の溝が形成されているので、ねじりコイルばね13の
端部の位置がずれても、いずれかの溝に挿入することが
でき、適度なクリック感(操作抵抗感)を得ることがで
きる。しかも、排紙トレイベース1の左右両側にそれぞ
れ取り付けるねじりコイルばね13を同一部品にして共
通化することができる。
【0034】(第2の実施形態)上記の実施形態におい
ては、ねじりコイルばね13からの付勢を受けるストッ
パー12の溝12c,12d,12e,12fの深さl
を同一にした(図7参照)。これに対し、例えば溝の深
さlを各々異なる値に形成(設定)しておく。図5に示
したようにねじりコイルばね13を排紙トレイベース1
のボスに組み込んでねじりコイルばね13の一端を排紙
トレイベース1のリブ1eあるいはリブ1fに係合し、
他端をストッパー12の溝12c,12d,12e,1
2fのいずれかに挿入する。
【0035】挿入した溝によって深さlが異なるため、
ねじりコイルばね13の開き角度(指定ねじり角度)が
それぞれ異り、ストッパー12の下ケース5に対する圧
接力も異なってくる。すなわち、ストッパー12の溝深
さlを小さくすると、ねじりコイルばね13を排紙トレ
イベース1に組み込んだときその開き角度が小さくな
り、ねじりコイルばね13のねじり角モーメントが大き
くなるため、前述した圧接力も大きくなり、したがって
クリック感(操作抵抗感)も大きくなる。逆に、ストッ
パー12の溝深さlを大きくとると、組み込み時のねじ
りコイルばね13の開き角度が大きくなり、したがっ
て、圧接力が小さくなり、クリック感(抵抗感)も小さ
くなる。このように、ストッパー12の後部の溝をそれ
ぞれ異なる深さに形成しておけば、ねじりコイルばね1
3の形状を変更することなくクリック感を変更すること
ができる。
【0036】なお、上述した第1及び第2の実施形態に
おいては、ストッパー12を排紙トレイベース1の両側
面の穴に別体で挿入し、排紙トレイを本体に収納したと
きにストッパー12の先端が収納される凹部(溝5b)
を本体に設け、ストッパー12の後部を本体側に向けて
ねじりコイルばね13の一端で付勢しているが、本発明
はこれに限られず、本発明のストッパーの構成を本体側
に設け、排紙トレイを本体に収納したときに本発明のス
トッパーの先端が収納される凹部を排紙トレイベース1
の両側面に形成してあってもよい。
【0037】また、排紙トレイの回転軸1bを排紙トレ
イベース1の両側面に一体に成形し、回転軸1の軸受け
5aを本体に設けているが、本発明はこれに限られず、
回転軸の本体側に設け、その回転軸の軸受けを排紙トレ
イベースの両側面に設けたものでもよい。
【0038】さらに、本発明の実施形態としてプリンタ
の排紙トレイを例に挙げて説明したが、本発明はプリン
タ等の記録装置への適用に限定されないのは勿論のこ
と、操作にクリック感の必要な開閉手段への適用であれ
ば、トレイに限られるものではない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装置本体に回転移動可能に保持され、該装置本体の開口
部を開閉する開閉部材(トレイ)の支持機構において、
装置本体と開閉部材との対向部の一方の溝と嵌合する、
その対向部の他方のストッパーを、前記対向部の他方と
別体で摺動かつ回転自在に設けたことにより、ストッパ
ーは別体であるので、たとえ破損してもストッパーの交
換で済む。また、ストッパーは別体で構成されるため、
開閉部材(トレイ)の回転移動操作の際のストッパーと
その対向部との圧接による磨耗を考慮して、ストッパー
の材質をその対向部の材質と変えることができる。この
ようにストッパーの材質を対向部に対して磨耗しないも
のにすることで、開閉部材(トレイ)の回転移動操作の
際、操作力に影響を及ぼす摩擦粉が生じず、その結果、
設定した操作力を安定して保つことができる。
【0040】さらに、ストッパーの強度を確保するため
に、形状を大きくしないでも材質を変えれば済むため、
ストッパーの配置スペースを小さく保って強度を上げる
ことができる。また、開閉部材(トレイ)の回転移動操
作の際のクリック感(抵抗操作感)を改善しようとして
ストッパーの先端形状を変えるとき、ストッパーの交換
でよいので、修正規模が小さくて済む。
【0041】また、前記付勢手段として前記ストッパー
の後部を付勢するねじりコイルばねを用い、前記ストッ
パーの後部に該ねじりコイルばねの一端が当接するため
の溝を複数個形成したことにより、ねじりコイルばねを
組み込むとき、ねじりコイルばねの一端を溝に容易に挿
入することができる。さらに、ストッパー後部を付勢す
るねじりコイルばねの一端の位置がずれても、いずれか
の溝に挿入することができるので、開閉部材(トレイ)
等に左右対称的に配置される各々のストッパーに対して
ねじりコイルばねの端部の位置を揃えなくてもよく、そ
の結果、左右対称配置のストッパーに対応するねじりコ
イルばねをそれぞれ同一形状の部品にして共通化を図る
ことができる。
【0042】さらに、前記ストッパー後部の各々の溝の
深さを異ならせたことにより、ねじりコイルばねの一端
を挿入したストッパー後部の溝によって、ねじりコイル
ばねの開き角度が変わり、ストッパーのその対向部に対
する圧接力も変わるので、ねじりコイルばねの形状を変
更することなく、クリック感(操作抵抗感)を変えるこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるトレイを搭載し
た記録装置本体の斜視図である。
【図2】図1のトレイを引き出したときの記録装置本体
の斜視図である。
【図3】図1のトレイの取り付け部の構成を表した記録
装置本体を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による排紙トレイの斜
視図である。
【図5】図4の排紙トレイの内部の平面図である。
【図6】図5に示した補助トレイを取り外した排紙トレ
イベースの斜視図である。
【図7】図5のストッパーの拡大斜視図である。
【図8】図5のねじりコイルばねの拡大斜視図である。
【図9】従来の排紙トレイの斜視図である。
【符号の説明】
1 排紙トレイベース 1a、1b 回転軸 1c、1d ボス 1e、1f リブ 1g、1h、1i 穴 1j 内壁 2 排紙トレイカバー 3 第一補助トレイ 4 第二補助トレイ 5 下ケース 5a 軸受け 5b、5c 下ケース 6 上ケース 7 アクセスカバーベース 8 カバー 9a 電源キー 9b レジュームキー 10 LED 12 ストッパー 12a 先端部 12b フランジ部 12c、12d、12e、12f 溝 13 ねじりコイルばね 13a 左端 13b 右端 13c 中間部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に回転移動可能に保持され、該
    装置本体に形成された開口部を開閉する開閉部材の支持
    機構であって、 前記装置本体と前記開閉部材との対向部の一方に設けら
    れた溝と、 前記装置本体と前記開閉部材との対向部の他方に別体で
    摺動かつ回転自在に設けられ、前記開閉部材を回転移動
    して前記開口部を閉じたときに前記溝と嵌合するストッ
    パーと、 前記ストッパーを前記対向部の一方と当接させるために
    付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴とする開閉部
    材の支持機構。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段は前記ストッパーの後部を
    付勢するねじりコイルばねであり、前記ストッパーの後
    部には該ねじりコイルばねの一端が当接するための溝が
    複数個形成されている、請求項1に記載の開閉部材の支
    持機構。
  3. 【請求項3】 前記ストッパー後部の各々の溝の深さが
    異なっている請求項2に記載の開閉部材の支持機構。
  4. 【請求項4】 シートを排出する装置本体に移動操作可
    能に備えられて、前記装置本体から排出される前記シー
    トを順次積載するトレイにおいて、 前記トレイの側面に前記装置本体に対して出入り自在
    に、別体で設けられたストッパーと、 該ストッパーの後部を付勢するためのねじりコイルばね
    と、を備えたことを特徴とするトレイ。
  5. 【請求項5】 前記ストッパー後部には前記ねじりコイ
    ルばねの一端が当接するための溝が複数個形成されてい
    る、請求項4に記載のトレイ。
  6. 【請求項6】 前記ストッパー後部の各々の溝の深さが
    異なっている、請求項5に記載のトレイ。
  7. 【請求項7】 請求項4から6のいずれか1項に記載の
    トレイを有し、画像記録済みのシートを排出する記録装
    置。
JP2001243504A 2001-08-10 2001-08-10 開閉部材の支持機構、トレイおよび記録装置 Pending JP2003054070A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7290952B2 (en) 2003-08-01 2007-11-06 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus with a slidably accommodated discharge tray
US7520502B2 (en) 2004-07-22 2009-04-21 Funai Electric Co., Ltd. Paper tray supporting structure
CN106183448A (zh) * 2016-08-31 2016-12-07 重庆品胜科技有限公司 一种标签打印机

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US7520502B2 (en) 2004-07-22 2009-04-21 Funai Electric Co., Ltd. Paper tray supporting structure
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