JP2003052798A - 消臭剤 - Google Patents
消臭剤Info
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Abstract
態で分散され、人体臭の消臭に有効な消臭剤を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 本発明の消臭剤は、炭酸亜鉛微粒子及び
水溶性カルボキシル基含有ポリマーを水に分散してなる
ものである。本発明消臭剤は、炭酸亜鉛、カルボキシル
基含有ポリマー及び水の所定量を湿式粉砕機に投入し、
湿式微粉砕することにより製造される。本発明は、前記
消臭剤で処理された繊維又は繊維製品である。また、本
発明は、前記消臭剤を充填したスプレー容器である。本
発明消臭剤は、人体臭、タバコ臭、ペット臭、ペットの
糞尿臭、生ゴミ臭、台所臭、トイレ臭等の消臭に有効で
ある。
Description
していることから、酸化亜鉛粒子の水分散液をスプレー
容器に充填した製品が消臭スプレーとして市販されてい
る。しかしながら、酸化亜鉛は、人の体臭に多く含まれ
ている低級脂肪酸に対する消臭効果が充分ではなく、人
体臭に対する消臭効果がより一層優れた消臭スプレーの
開発が望まれている。
び消臭作用を有している。しかしながら、一般に市販さ
れている炭酸亜鉛を水に分散させた分散液は炭酸亜鉛が
沈降し易く、それ故該分散液に繊維又は繊維製品を浸漬
処理しただけでは、繊維又は繊維製品に炭酸亜鉛を均一
に付着又は含浸させることができない。
スプレー容器に充填した場合、炭酸亜鉛粒子がノズルに
詰まるために、分散液をノズル噴射し難くなる。また分
散液をノズル噴射できたとしても、炭酸亜鉛粒子を噴霧
することができず、炭酸亜鉛粒子が含まれていない液体
又は炭酸亜鉛粒子が僅かに含まれる液体がノズルから噴
霧されるに過ぎない。従って、このようなスプレー容器
を用いて繊維又は繊維製品に上記分散液を噴霧したとし
ても、所望の消臭作用、特に人体臭に対する消臭作用は
発現され得ない。
不溶性の塩基性炭酸亜鉛及び/又は酸化亜鉛をオキシカ
ルボン酸と反応させて水溶性のカルボン酸亜鉛に変換
し、該カルボン酸亜鉛を水に溶解させて溶液形態にした
抗菌、消臭剤組成物が記載されている。しかしながら、
カルボン酸亜鉛は、塩基性炭酸亜鉛及び酸化亜鉛に比
し、消臭効果が格段に劣るので、特開平10−3282
80号公報に記載されている消臭剤組成物は、人体臭に
対する消臭作用が不充分である。
子が水に分散され、分散安定性が良好な消臭剤を提供す
ることを課題とする。
ことのない炭酸亜鉛分散液からなる消臭剤を提供するこ
とを課題とする。
解決するために鋭意研究を重ねた結果、炭酸亜鉛粒子水
に分散するに当たり、炭酸亜鉛と共に水溶性カルボキシ
ル基含有ポリマーを水に加え、湿式粉砕機を用いて分散
液を調製した場合に、上記課題を解決できることを見い
出した。本発明は、このような知見に基づき完成された
ものである。 1.本発明は、炭酸亜鉛微粒子及び水溶性カルボキシル
基含有ポリマーを水に分散してなる消臭剤である。 2.本発明は、炭酸亜鉛微粒子の平均粒子径が1μm以
下である上記1に記載の消臭剤である。 3.本発明は、炭酸亜鉛微粒子の含有量が10〜50重
量%である上記1又は2に記載の消臭剤である。 4.本発明は、水溶性カルボキシル基含有ポリマーの含
有量が炭酸亜鉛微粒子に対して0.1〜100重量%で
ある上記1に記載の消臭剤である。 5.本発明は、消臭剤が繊維又は繊維製品用消臭剤であ
る上記1〜4のいずれかに記載の消臭剤である。 6.本発明は、炭酸亜鉛、水溶性カルボキシル基含有ポ
リマー及び水の混合物を湿式微粉砕して、上記1に記載
の消臭剤を得ることを特徴とする消臭剤の製造方法であ
る。 7.本発明は、上記1〜4のいずれかに記載の消臭剤で
処理された繊維又は繊維製品である。 8.本発明は、上記1〜4のいずれかに記載の消臭剤を
充填したスプレー容器である。
シル基含有ポリマーを水に分散してなるものである。
微粒子は、通常平均粒子径が1μm以下、好ましくは
0.5μm以下、より好ましくは0.3μm以下であ
る。
中の粒子径が1μmを超える炭酸亜鉛粒子含有量が、通
常10重量%以下、好ましくは5重量%以下、より好ま
しくは3重量%以下であるのがよい。
は、例えば堀場製作所(株)製のレーザー回折散乱式粒
度分布測定装置(商品名:LA−700)を用いて測定
することができる。上記で測定された粒度分布グラフか
らメジアン径を求め、これを平均粒子径とした。
有量は、特に限定されるものではないが、通常10〜5
0重量%、好ましくは15〜40重量%、より好ましく
は20〜30重量%である。
キシル基含有ポリマーとしては、例えばカルボキシル基
含有モノマーの単独重合体、該カルボキシル基含有モノ
マーと共重合可能な他のモノマーとの共重合体、又はこ
れら重合体の塩等が挙げられる。
カルボキシル基の全部又は一部がアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩、有機アミン塩等の塩形態であることを
意味する。水溶性カルボキシル基含有ポリマーのカルボ
キシル価は、通常50〜2000mg/g、好ましくは
100〜1000mg/g、より好ましくは300〜8
00mg/gであるのがよい。
えばアクリル酸、メタクリル酸等の分子内に1個のカル
ボキシル基を有するビニルモノマー、イタコン酸、フマ
ル酸、マレイン酸等の分子内に2個のカルボキシル基を
有するビニルモノマー等が挙げられる。これらのモノマ
ーは、1種単独で使用してもよいし又は2種以上併用し
てもよい。
は、マレイン酸が好ましい。
ばアクリレート化合物、メタクリレート化合物、アクリ
ルアミド化合物、メタクリルアミド化合物、ビニル化合
物、α−オレフィン化合物、ジエン化合物等が挙げられ
る。
メチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、
メトキシポリエチレングリコールアクリレート等を例示
できる。
はメチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート
等を例示できる。
はアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、
N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸又はその塩(例え
ば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機アミン
塩等)等を例示できる。
にはメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルア
ミド、N−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、2−メ
タクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸又はそ
の塩(例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、
有機アミン塩等)等を例示できる。
ニル、スチレン、塩化ビニル、N−ビニルアミド、N−
ビニル−2−ピロリドン等を例示できる。
はプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ドデセン、1−
オクタデセン、イソブチレン、イソアミレン、4−メチ
ル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン等
を例示できる。
エン、イソプレン等を例示できる。
単独で使用してもよいし又は2種以上併用してもよい。
α−オレフィン化合物及びジエン化合物が好ましい。
な他のモノマーとの共重合体としては、これらモノマー
の交互共重合体が特に好ましい。
含有ポリマーの数平均分子量は、通常1000〜100
0000、好ましくは3000〜500000、より好
ましくは5000〜100000である。
基含有ポリマーの含有量は、特に限定されるものではな
いが、炭酸亜鉛微粒子に対して通常0.1〜100重量
%、好ましくは1〜50重量%、より好ましくは5〜3
0重量%、特に好ましくは10〜20重量%である。
配合して、そのpH値を7〜8程度に調整することがで
きる。pH調整剤としては、pH値を7〜8程度に調整
し得るものである限り、公知のものを広く使用できる。
このようなpH調整剤としては、例えばリン酸、炭酸等
の弱酸、酸性メタリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナ
トリウム、第一リン酸ナトリウム、第一リン酸カリウ
ム、第一リン酸リチウム、第一リン酸カルシウム、第一
リン酸バリウム等の第一リン酸アルカリ金属又はアルカ
リ土類金属塩等の酸性塩等を挙げることができる。pH
調整剤の配合量は、限定がなく、本発明消臭剤のpH値
が所望の値になるように使用すればよい。
ー及び水の所定量を湿式粉砕機に投入し、湿式微粉砕す
ることにより製造される。この際使用される炭酸亜鉛は
市販品でよく、平均粒子径は通常5〜100μm程度の
ものである。この炭酸亜鉛は、湿式微粉砕することによ
り、平均粒子径が1μm以下の炭酸亜鉛微粒子に粉砕さ
れる。
き、例えばビーズミル、ボールミル等が挙げられる。
は、炭酸亜鉛微粒子が二次凝集することなく、長期間安
定して水に分散された状態を維持することができ、例え
ば5〜40℃で1年間放置した場合においても炭酸亜鉛
二次凝集粒子となって沈降することがない。
ともできるが、使用形態に応じて更に水等の溶媒で希釈
して使用するのがよい。例えば、本発明消臭剤中に繊維
又は繊維製品を浸漬して繊維又は繊維製品を消臭加工す
る場合には、炭酸亜鉛微粒子含有量が通常0.05〜1
0重量%程度、好ましくは0.1〜10重量%程度とな
るように水等の溶媒で希釈するのがよい。また、スプレ
ー容器に充填し、繊維又は繊維製品にスプレー塗布して
消臭処理する場合には、炭酸亜鉛微粒子含有量が通常
0.05〜5重量%程度、好ましくは0.1〜2重量%
程度となるように水等の溶媒で希釈するのがよい。
び/又は含浸させるに当っては、公知の方法、例えば浸
漬法、スプレー法、コーティング法(刷毛、スポンジ等
を用いて塗布する方法を含む)等の各種の方法を広く適
用することができる。
亜鉛粒子の脱落を防止するために、バインダー樹脂を用
いて炭酸亜鉛粒子を繊維又は繊維製品に固着させるのが
望ましい。ここで、バインダー樹脂としては、公知のも
のを広く使用でき、例えばウレタン系樹脂、シリコン系
樹脂、アクリル系樹脂、メラミン樹脂、尿素ホルマリン
系樹脂等の各種の熱硬化性樹脂を挙げることができる。
バインダー樹脂の使用量は、炭酸亜鉛粒子を繊維又は繊
維製品に固着できる程度の量でよい。
応じバインダー樹脂を含有する処理液中に処理すべき繊
維又は繊維製品を浸漬すればよい。コーティング法に従
えば、本発明消臭剤及び必要に応じバインダー樹脂を含
有する処理液を繊維又は繊維製品にコーティングすれば
よい。スプレー法に従えば、本発明消臭剤及び必要に応
じバインダー樹脂を含有する処理液を繊維又は繊維製品
にスプレーすればよい。
液の絞り率と必要とする担持量より算出した濃度に設定
すればよい。
媒でも差し支えないが、安全面、価格面等を考慮すれば
水を溶媒にするのが好ましい。
透時間は充分に速く、浸漬時間、浴温度に特に制限はな
い。通常、浸漬時間0.1秒〜300秒、浴温は10〜
40℃で行われる。絞りは加工する製品によって異な
り、各々に適当な絞り方法、絞り率が採用できる。通
常、均一な絞り率になるようマングル等で絞るのがよ
い。
対して、通常0.01〜20%、好ましくは0.05〜
10%、より好ましくは0.1〜8%がよい。
的には、乾燥温度は40〜150℃、時間は温度に応じ
て選定すればよい。
ンダー樹脂で固着させるために、乾燥後に加熱処理を行
うのがよい。加熱処理の温度及び時間は、使用されるバ
インダー樹脂の種類等により異なり一概には言えない
が、加熱処理温度は通常100〜250℃、好ましくは
120〜200℃、加熱処理時間は通常20秒〜1時間
である。
品 本発明における繊維は、合成繊維、再生繊維及び天然繊
維のいずれでもよい。
でき、例えばポリエステル、ナイロン、アクリル、アセ
テート等が挙げられる。
でき、例えばレーヨン等が挙げられる。
でき、例えば木綿、麻、ウール、絹等が挙げられる。木
綿には、原綿そのものの他、苛性マーセル化した木綿、
液体アンモニアで処理した木綿等が包含される。
ってもよい。
加工品、例えば糸、紐、ロープ、織物、編物、不織布、
紙等が包含される。
を更に加工したもの、例えば外衣、中衣、内衣等の衣
料、寝装品、インテリア、生活雑貨品、車の内装品等の
製品を意味する。具体的にはコート、ジャケット、ズボ
ン、スカート、ワイシャツ、ニットシャツ、ブラウス、
ナイトウエアー、肌着、セーター、サポーター、靴下、
タイツ、ストッキング、帽子、スカーフ、服の裏地、服
の芯地、服の中綿、作業着、ユニフォーム、学童用制服
等の衣料;布団地、布団綿、布団カバー、シーツ、枕カ
バー等の寝装品;マット、カーテン、カーペット等のイ
ンテリア;タオル、ハンカチ、ふきん、鍋つかみ、オム
ツ、生理用品等の生活雑貨品;シート、シートカバー、
ハンドルカバー等の自動車の内装品等の製品を例示でき
る。また、本発明の繊維製品には、例えば壁布、フロア
外張り等の産業資材分野で使用される繊維製品の形態の
ものも包含される。
臭、ペットの糞尿臭、生ゴミ臭、シンクタンク内の三角
コーナー及びストレーナー等の台所臭、トイレ臭等の消
臭にも有効である。そのため、本発明消臭剤は、ペット
まわり、ゴミ箱、台所、トイレ、風呂場、下駄箱、排水
口、自動車内部等の嫌な臭いのあるところの他、エアコ
ン、畳、床、ロッカー等の幅広い分野に適用できる。
よい。例えば、代表的なものとして、トリガー式スプレ
ーボトル、アトマイザー、霧吹き機、スプレー缶等を例
示できる。
当たっては、特に限定がなく、公知の方法を採用すれば
よい。
は、従来のスプレーと同様の方法で使用することができ
る。例えば、消臭処理すべき繊維又は繊維製品にスプレ
ーにて本発明消臭剤を所定量噴霧すればよい。
分散され、分散安定性が良好な消臭剤である。即ち、本
発明消臭剤は、消臭剤中に含まれている炭酸亜鉛微粒子
が二次凝集することなく、長期間安定して水に分散され
た状態を維持することができ、例えば5〜40℃で1年
間放置した場合においても炭酸亜鉛二次凝集粒子が沈降
することがない。
らせることのない炭酸亜鉛分散液からなる消臭剤であ
る。
臭作用を有する他、優れた抗菌作用をも有している。
らかにする。
鉛及びカルボキシル基含有ポリマーとして次のものを使
用した。
子径9μm、堺化学(株)製) 水溶性カルボキシル基含有ポリマー(マレイン酸系のコ
ポリマーのナトリウム塩、数平均分子量:約5万、カル
ボキシル価:550mg/g)。
ー2重量部及び水78重量部の混合液をビーズミル湿式
粉砕機にて湿式微粉砕し、炭酸亜鉛20重量%の水分散
液を製造した。
の炭酸亜鉛微粒子が分散されており、その分散量は20
重量%であった。この分散液を以下「炭酸亜鉛水分散液
A」という。
ミル湿式粉砕機にて湿式微粉砕し、炭酸亜鉛20重量%
の水分散液を製造した。
酸亜鉛粒子が分散されており、その分散量は20重量%
であった。この分散液を以下「炭酸亜鉛水分散液B」と
いう。
ー2重量部及び水78重量部を、ビーズミル湿式粉砕機
を用いて湿式微粉砕することなく、混合して、炭酸亜鉛
20重量%の水分散液を製造した。
酸亜鉛粒子が分散されており、その分散量は20重量%
であった。この分散液を以下「炭酸亜鉛水分散液C」と
いう。
られた炭酸亜鉛水分散液B及び比較例2で得られた炭酸
亜鉛水分散液Cをそれぞれ室温で60日間静置し、安定
性を調べた。
分散液Aは60日経過後でも炭酸亜鉛粒子の沈降が認め
られず、分散液中に炭酸亜鉛微粒子が均一に分散されて
いた。これに対して、比較例1で得られた炭酸亜鉛水分
散液B及び比較例2で得られた炭酸亜鉛水分散液Cは、
静置から1日後に炭酸亜鉛粒子(炭酸亜鉛二次凝集物)
の沈降が認められ、安定性に乏しいことが確認できた。
られた炭酸亜鉛水分散液B及び比較例2で得られた炭酸
亜鉛水分散液Cをそれぞれ40倍に希釈し、各希釈液を
室温で24時間静置し、安定性を調べた。
分散液Aは24時間経過後でも炭酸亜鉛粒子の沈降が認
められず、分散液中に炭酸亜鉛微粒子が均一に分散され
ていた。これに対して、比較例1で得られた炭酸亜鉛水
分散液Bの希釈液及び比較例2で得られた炭酸亜鉛水分
散液Cの希釈液は、静置から1時間後に大部分の炭酸亜
鉛粒子の沈降が認められ、安定性に乏しいことが確認で
きた。
れた炭酸亜鉛水分散液A、比較例1で得られた炭酸亜鉛
水分散 液B及び比較例2で得られた炭酸亜鉛水分散液Cをそれ
ぞれ40倍に希釈し、各希釈液をトリガー付きスプレー
容器に充填した。充填から5時間静置後、各希釈液をス
プレーし、各希釈液の噴霧状況を観察した。
分散液Aの希釈液は、スプレーのノズルを詰まらせるこ
となく、良好な噴霧状態が得られた。これに対して、比
較例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Bの希釈液及び比較
例2で得られた炭酸亜鉛水分散液Cの希釈液は、スプレ
ーのノズルに炭酸亜鉛粒子が詰まり、良好な噴霧状態が
得られなかった。
ルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散
液Aの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Aを水で40倍に希釈
したもの)に浸漬し、次いでマングルで絞り(絞り率:
100%)、100℃で2分間乾燥し、本発明の綿織物
を得た。
び綿50%)を精練、漂白、シルケット処理の後、実施
例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Aの希釈液(炭酸亜鉛
水分散液Aを水で40倍に希釈したもの)に浸漬し、次
いでマングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で
2分間乾燥し、本発明の混紡織物を得た。
ルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散
液Aの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Aを水で40倍に希釈
したもの)を充填したスプレー(充填から5時間静置し
ておいたもの)にて均一にスプレーし(希釈液の付着
量:生地重量に対し30重量%)、常温で乾燥し、本発
明の綿織物を得た。
ルケット処理の後、水に浸漬し、次いでマングルで絞り
(絞り率:100%)、100℃で2分間乾燥し、比較
のための綿織物を得た。
び綿50%)を精練、漂白、シルケット処理の後、水に
浸漬し、次いでマングルで絞り(絞り率:100%)、
100℃で2分間乾燥し、比較のための混紡織物を得
た。
ルケット処理の後、水を均一にスプレーし(水の付着
量:生地重量に対し30重量%)、常温で乾燥し、比較
のための綿織物を得た。
ルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散
液Bの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Bを水で40倍に希釈
したもの)に浸漬し、次いでマングルで絞り(絞り率:
100%)、100℃で2分間乾燥し、比較のための綿
織物を得た。
ルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散
液Bの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Bを水で40倍に希釈
したもの)を充填したスプレー(充填直後のもの)にて
スプレーし(希釈液の付着量:生地重量に対し30重量
%)、常温で乾燥し、比較のための綿織物を得た。
ルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散
液Cの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Cを水で40倍に希釈
したもの)に浸漬し、次いでマングルで絞り(絞り率:
100%)、100℃で2分間乾燥し、比較のための綿
織物を得た。
ルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散
液Cの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Cを水で40倍に希釈
したもの)を充填したスプレー(充填直後のもの)にて
スプレーし(希釈液の付着量:生地重量に対し30重量
%)、常温で乾燥し、比較のための綿織物を得た。
織物を以下の消臭試験に供した。
のようにして求めた。上記使用例1〜3及び比較使用例
1〜7で得られた各綿織物を10cm×10cmの大き
さに切断した生地を、別々に三角フラスコに入れてお
き、次にこれらの三角フラスコ内にイソ吉草酸0.5μ
lをマイクロシリンジで注入し、ゴム栓をしてアルミシ
ールで密閉した。次に熱風エアーガンを用いて加熱蒸発
させた後、室温で60分間放置し、その後三角フラスコ
の上部に溜まったイソ吉草酸ガスの濃度を北川式ガス検
知管を用いて調べ、下記式に従い消臭率を求めた。結果
を表1に示す。
行った。即ち、体臭に多く含まれているイソ吉草酸
(0.01%)を水に溶解した人工の体臭液を作成し、
スプレーにて未処理の綿織物並びに使用例1〜3及び比
較使用例1〜7で得られた各綿織物にそれぞれ同量噴霧
し、2〜3分放置した後の臭気を20人に嗅がせた。下
記に示す6段階基準に従い官能値を決定し、平均値を求
めた。結果を下記表1に併せて示す。
定量試験に従い、抗菌性能を調べた。即ち、20000
0個の黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureusATCC6538
P)を培地と共に未処理の綿織物並びに使用例1〜3及び
比較使用例1〜7で得られた各綿織物に接種し、35℃
で18時間培養後に各綿織物上の菌数を測定した。未加
工綿織物上の菌数を基準にして、使用例1〜3及び比較
使用例1〜7で得られた各綿織物上の菌数の割合を対数
値で表し、静菌活性値とした。
ルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散
液Aの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Aを水で40倍に希釈
したもの)及びアクリルバインダー(商品名:ソフボン
B−100、竹本油脂(株)製)に浸漬し、次いでマン
グルで絞り(絞り率:100%)、100℃で2分間乾
燥し、本発明の綿織物を得た。
したところ、消臭率は100%、官能値は0.26であ
った。
製)を使用し、JIS L0217103法に準拠し、
上記綿織物を洗濯した。10回洗濯後の綿織物につき、
試験例4と同じ消臭試験に供したところ、消臭率は96
%、官能値は0.38であった。
Claims (8)
- 【請求項1】 炭酸亜鉛微粒子及び水溶性カルボキシル
基含有ポリマーを水に分散してなる消臭剤。 - 【請求項2】 炭酸亜鉛微粒子の平均粒子径が1μm以
下である請求項1に記載の消臭剤。 - 【請求項3】 炭酸亜鉛微粒子の含有量が10〜50重
量%である請求項1又は請求項2に記載の消臭剤。 - 【請求項4】 水溶性カルボキシル基含有ポリマーの含
有量が炭酸亜鉛微粒子に対して0.1〜100重量%で
ある請求項1に記載の消臭剤。 - 【請求項5】 消臭剤が繊維又は繊維製品用消臭剤であ
る請求項1〜請求項4のいずれかに記載の消臭剤。 - 【請求項6】 炭酸亜鉛、水溶性カルボキシル基含有ポ
リマー及び水の混合物を湿式微粉砕して、請求項1に記
載の消臭剤を得ることを特徴とする消臭剤の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
消臭剤で処理された繊維又は繊維製品。 - 【請求項8】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
消臭剤を充填したスプレー容器。
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