JP4953529B2 - 消臭剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、消臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
酸化亜鉛は、抗菌作用及び消臭作用を有していることから、酸化亜鉛粒子の水分散液をスプレー容器に充填した製品が消臭スプレーとして市販されている。しかしながら、酸化亜鉛は、人の体臭に多く含まれている低級脂肪酸に対する消臭効果が充分ではなく、人体臭に対する消臭効果がより一層優れた消臭スプレーの開発が望まれている。
【0003】
炭酸亜鉛は、酸化亜鉛と同様に抗菌作用及び消臭作用を有している。しかしながら、一般に市販されている炭酸亜鉛を水に分散させた分散液は炭酸亜鉛が沈降し易く、それ故該分散液に繊維又は繊維製品を浸漬処理しただけでは、繊維又は繊維製品に炭酸亜鉛を均一に付着又は含浸させることができない。
【0004】
更に、炭酸亜鉛を水に分散させた分散液をスプレー容器に充填した場合、炭酸亜鉛粒子がノズルに詰まるために、分散液をノズル噴射し難くなる。また分散液をノズル噴射できたとしても、炭酸亜鉛粒子を噴霧することができず、炭酸亜鉛粒子が含まれていない液体又は炭酸亜鉛粒子が僅かに含まれる液体がノズルから噴霧されるに過ぎない。従って、このようなスプレー容器を用いて繊維又は繊維製品に上記分散液を噴霧したとしても、所望の消臭作用、特に人体臭に対する消臭作用は発現され得ない。
【0005】
特開平10−328280号公報には、水不溶性の塩基性炭酸亜鉛及び/又は酸化亜鉛をオキシカルボン酸と反応させて水溶性のカルボン酸亜鉛に変換し、該カルボン酸亜鉛を水に溶解させて溶液形態にした抗菌、消臭剤組成物が記載されている。しかしながら、カルボン酸亜鉛は、塩基性炭酸亜鉛及び酸化亜鉛に比し、消臭効果が格段に劣るので、特開平10−328280号公報に記載されている消臭剤組成物は、人体臭に対する消臭作用が不充分である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、炭酸亜鉛粒子が水に分散され、分散安定性が良好な消臭剤を提供することを課題とする。
【0007】
本発明は、スプレーのノズルを詰まらせることのない炭酸亜鉛分散液からなる消臭剤を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、炭酸亜鉛粒子水に分散するに当たり、炭酸亜鉛と共に水溶性カルボキシル基含有ポリマーを水に加え、湿式粉砕機を用いて分散液を調製した場合に、上記課題を解決できることを見い出した。本発明は、このような知見に基づき完成されたものである。
1.本発明は、炭酸亜鉛微粒子及び水溶性カルボキシル基含有ポリマーを水に分散してなる消臭剤である。
2.本発明は、炭酸亜鉛微粒子の平均粒子径が1μm以下である上記1に記載の消臭剤である。
3.本発明は、炭酸亜鉛微粒子の含有量が10〜50重量%である上記1又は2に記載の消臭剤である。
4.本発明は、水溶性カルボキシル基含有ポリマーの含有量が炭酸亜鉛微粒子に対して0.1〜100重量%である上記1に記載の消臭剤である。
5.本発明は、消臭剤が繊維又は繊維製品用消臭剤である上記1〜4のいずれかに記載の消臭剤である。
6.本発明は、炭酸亜鉛、水溶性カルボキシル基含有ポリマー及び水の混合物を湿式微粉砕して、上記1に記載の消臭剤を得ることを特徴とする消臭剤の製造方法である。
7.本発明は、上記1〜4のいずれかに記載の消臭剤で処理された繊維又は繊維製品である。
8.本発明は、上記1〜4のいずれかに記載の消臭剤を充填したスプレー容器である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明消臭剤
本発明の消臭剤は、炭酸亜鉛微粒子及び水溶性カルボキシル基含有ポリマーを水に分散してなるものである。
【0010】
本発明の消臭剤に分散されている炭酸亜鉛微粒子は、通常平均粒子径が1μm以下、好ましくは0.5μm以下、より好ましくは0.3μm以下である。
【0011】
更に、炭酸亜鉛微粒子は、全炭酸亜鉛粒子中の粒子径が1μmを超える炭酸亜鉛粒子含有量が、通常10重量%以下、好ましくは5重量%以下、より好ましくは3重量%以下であるのがよい。
【0012】
本発明において、炭酸亜鉛微粒子の粒子径は、例えば堀場製作所(株)製のレーザー回折散乱式粒度分布測定装置(商品名:LA−700)を用いて測定することができる。上記で測定された粒度分布グラフからメジアン径を求め、これを平均粒子径とした。
【0013】
本発明消臭剤における炭酸亜鉛微粒子の含有量は、特に限定されるものではないが、通常10〜50重量%、好ましくは15〜40重量%、より好ましくは20〜30重量%である。
【0014】
本発明消臭剤に含まれている水溶性カルボキシル基含有ポリマーとしては、例えばカルボキシル基含有モノマーの単独重合体、該カルボキシル基含有モノマーと共重合可能な他のモノマーとの共重合体、又はこれら重合体の塩等が挙げられる。
【0015】
重合体の塩とは、上記共重合体に含まれるカルボキシル基の全部又は一部がアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機アミン塩等の塩形態であることを意味する。水溶性カルボキシル基含有ポリマーのカルボキシル価は、通常50〜2000mg/g、好ましくは100〜1000mg/g、より好ましくは300〜800mg/gであるのがよい。
【0016】
カルボキシル基含有モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸等の分子内に1個のカルボキシル基を有するビニルモノマー、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等の分子内に2個のカルボキシル基を有するビニルモノマー等が挙げられる。これらのモノマーは、1種単独で使用してもよいし又は2種以上併用してもよい。
【0017】
上記カルボキシル基含有モノマーの中では、マレイン酸が好ましい。
【0018】
共重合可能な他のモノマーとしては、例えばアクリレート化合物、メタクリレート化合物、アクリルアミド化合物、メタクリルアミド化合物、ビニル化合物、α−オレフィン化合物、ジエン化合物等が挙げられる。
【0019】
アクリレート化合物としては、具体的にはメチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート等を例示できる。
【0020】
メタクリレート化合物としては、具体的にはメチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート等を例示できる。
【0021】
アクリルアミド化合物としては、具体的にはアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸又はその塩(例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機アミン塩等)等を例示できる。
【0022】
メタクリルアミド化合物としては、具体的にはメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸又はその塩(例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機アミン塩等)等を例示できる。
【0023】
ビニル化合物としては、具体的には酢酸ビニル、スチレン、塩化ビニル、N−ビニルアミド、N−ビニル−2−ピロリドン等を例示できる。
【0024】
α−オレフィン化合物としては、具体的にはプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ドデセン、1−オクタデセン、イソブチレン、イソアミレン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン等を例示できる。
【0025】
ジエン化合物としては、具体的にはブタジエン、イソプレン等を例示できる。
【0026】
これら共重合可能な他のモノマーは、1種単独で使用してもよいし又は2種以上併用してもよい。
【0027】
上記共重合可能な他のモノマーとしては、α−オレフィン化合物及びジエン化合物が好ましい。
【0028】
カルボキシル基含有モノマーと共重合可能な他のモノマーとの共重合体としては、これらモノマーの交互共重合体が特に好ましい。
【0029】
本発明で使用される水溶性カルボキシル基含有ポリマーの数平均分子量は、通常1000〜1000000、好ましくは3000〜500000、より好ましくは5000〜100000である。
【0030】
本発明消臭剤における水溶性カルボキシル基含有ポリマーの含有量は、特に限定されるものではないが、炭酸亜鉛微粒子に対して通常0.1〜100重量%、好ましくは1〜50重量%、より好ましくは5〜30重量%、特に好ましくは10〜20重量%である。
【0031】
本発明消臭剤は、必要に応じpH調整剤を配合して、そのpH値を7〜8程度に調整することができる。pH調整剤としては、pH値を7〜8程度に調整し得るものである限り、公知のものを広く使用できる。このようなpH調整剤としては、例えばリン酸、炭酸等の弱酸、酸性メタリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、第一リン酸ナトリウム、第一リン酸カリウム、第一リン酸リチウム、第一リン酸カルシウム、第一リン酸バリウム等の第一リン酸アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩等の酸性塩等を挙げることができる。pH調整剤の配合量は、限定がなく、本発明消臭剤のpH値が所望の値になるように使用すればよい。
【0032】
本発明消臭剤の製造
本発明消臭剤は、炭酸亜鉛、カルボキシル基含有ポリマー及び水の所定量を湿式粉砕機に投入し、湿式微粉砕することにより製造される。この際使用される炭酸亜鉛は市販品でよく、平均粒子径は通常5〜100μm程度のものである。この炭酸亜鉛は、湿式微粉砕することにより、平均粒子径が1μm以下の炭酸亜鉛微粒子に粉砕される。
【0033】
湿式粉砕機としては、公知のものを使用でき、例えばビーズミル、ボールミル等が挙げられる。
【0034】
このようにして製造された本発明消臭剤は、炭酸亜鉛微粒子が二次凝集することなく、長期間安定して水に分散された状態を維持することができ、例えば5〜40℃で1年間放置した場合においても炭酸亜鉛二次凝集粒子となって沈降することがない。
【0035】
本発明消臭剤の使用
本発明消臭剤は、希釈することなくそのまま使用することもできるが、使用形態に応じて更に水等の溶媒で希釈して使用するのがよい。例えば、本発明消臭剤中に繊維又は繊維製品を浸漬して繊維又は繊維製品を消臭加工する場合には、炭酸亜鉛微粒子含有量が通常0.05〜10重量%程度、好ましくは0.1〜10重量%程度となるように水等の溶媒で希釈するのがよい。また、スプレー容器に充填し、繊維又は繊維製品にスプレー塗布して消臭処理する場合には、炭酸亜鉛微粒子含有量が通常0.05〜5重量%程度、好ましくは0.1〜2重量%程度となるように水等の溶媒で希釈するのがよい。
【0036】
繊維又は繊維製品へ炭酸亜鉛粒子を付着及び/又は含浸させるに当っては、公知の方法、例えば浸漬法、スプレー法、コーティング法(刷毛、スポンジ等を用いて塗布する方法を含む)等の各種の方法を広く適用することができる。
【0037】
本発明では、繊維又は繊維製品からの炭酸亜鉛粒子の脱落を防止するために、バインダー樹脂を用いて炭酸亜鉛粒子を繊維又は繊維製品に固着させるのが望ましい。ここで、バインダー樹脂としては、公知のものを広く使用でき、例えばウレタン系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、メラミン樹脂、尿素ホルマリン系樹脂等の各種の熱硬化性樹脂を挙げることができる。バインダー樹脂の使用量は、炭酸亜鉛粒子を繊維又は繊維製品に固着できる程度の量でよい。
【0038】
浸漬法に従えば、本発明消臭剤及び必要に応じバインダー樹脂を含有する処理液中に処理すべき繊維又は繊維製品を浸漬すればよい。コーティング法に従えば、本発明消臭剤及び必要に応じバインダー樹脂を含有する処理液を繊維又は繊維製品にコーティングすればよい。スプレー法に従えば、本発明消臭剤及び必要に応じバインダー樹脂を含有する処理液を繊維又は繊維製品にスプレーすればよい。
【0039】
以下、浸漬法について詳述する。
【0040】
処理液中の炭酸亜鉛微粒子の濃度は、処理液の絞り率と必要とする担持量より算出した濃度に設定すればよい。
【0041】
上記処理液を構成する溶媒としては有機溶媒でも差し支えないが、安全面、価格面等を考慮すれば水を溶媒にするのが好ましい。
【0042】
上記処理液の繊維又は繊維製品に対する浸透時間は充分に速く、浸漬時間、浴温度に特に制限はない。通常、浸漬時間0.1秒〜300秒、浴温は10〜40℃で行われる。絞りは加工する製品によって異なり、各々に適当な絞り方法、絞り率が採用できる。通常、均一な絞り率になるようマングル等で絞るのがよい。
【0043】
炭酸亜鉛の付着又は含浸量は、生地重量に対して、通常0.01〜20%、好ましくは0.05〜10%、より好ましくは0.1〜8%がよい。
【0044】
浸漬、絞りを行った後、乾燥を行う。工業的には、乾燥温度は40〜150℃、時間は温度に応じて選定すればよい。
【0045】
バインダー樹脂を使用する場合には、バインダー樹脂で固着させるために、乾燥後に加熱処理を行うのがよい。加熱処理の温度及び時間は、使用されるバインダー樹脂の種類等により異なり一概には言えないが、加熱処理温度は通常100〜250℃、好ましくは120〜200℃、加熱処理時間は通常20秒〜1時間である。
【0046】
本発明消臭剤で処理された繊維又は繊維製品
本発明における繊維は、合成繊維、再生繊維及び天然繊維のいずれでもよい。
【0047】
合成繊維としては、公知のものを広く使用でき、例えばポリエステル、ナイロン、アクリル、アセテート等が挙げられる。
【0048】
再生繊維としては、公知のものを広く使用でき、例えばレーヨン等が挙げられる。
【0049】
天然繊維としては、公知のものを広く使用でき、例えば木綿、麻、ウール、絹等が挙げられる。木綿には、原綿そのものの他、苛性マーセル化した木綿、液体アンモニアで処理した木綿等が包含される。
【0050】
本発明の繊維は、上記各種繊維の混紡であってもよい。
【0051】
また、本発明の繊維には、上記繊維の一次加工品、例えば糸、紐、ロープ、織物、編物、不織布、紙等が包含される。
【0052】
本発明において、繊維製品とは、上記繊維を更に加工したもの、例えば外衣、中衣、内衣等の衣料、寝装品、インテリア、生活雑貨品、車の内装品等の製品を意味する。具体的にはコート、ジャケット、ズボン、スカート、ワイシャツ、ニットシャツ、ブラウス、ナイトウエアー、肌着、セーター、サポーター、靴下、タイツ、ストッキング、帽子、スカーフ、服の裏地、服の芯地、服の中綿、作業着、ユニフォーム、学童用制服等の衣料;布団地、布団綿、布団カバー、シーツ、枕カバー等の寝装品;マット、カーテン、カーペット等のインテリア;タオル、ハンカチ、ふきん、鍋つかみ、オムツ、生理用品等の生活雑貨品;シート、シートカバー、ハンドルカバー等の自動車の内装品等の製品を例示できる。また、本発明の繊維製品には、例えば壁布、フロア外張り等の産業資材分野で使用される繊維製品の形態のものも包含される。
【0053】
更に、本発明消臭剤は、タバコ臭、ペット臭、ペットの糞尿臭、生ゴミ臭、シンクタンク内の三角コーナー及びストレーナー等の台所臭、トイレ臭等の消臭にも有効である。そのため、本発明消臭剤は、ペットまわり、ゴミ箱、台所、トイレ、風呂場、下駄箱、排水口、自動車内部等の嫌な臭いのあるところの他、エアコン、畳、床、ロッカー等の幅広い分野に適用できる。
【0054】
本発明消臭剤が充填されたスプレー容器
スプレー容器の形状は、特に限定がなく、公知のものでよい。例えば、代表的なものとして、トリガー式スプレーボトル、アトマイザー、霧吹き機、スプレー缶等を例示できる。
【0055】
本発明消臭剤をスプレー容器に充填するに当たっては、特に限定がなく、公知の方法を採用すればよい。
【0056】
本発明のスプレー容器を使用するに際しては、従来のスプレーと同様の方法で使用することができる。例えば、消臭処理すべき繊維又は繊維製品にスプレーにて本発明消臭剤を所定量噴霧すればよい。
【0057】
【発明の効果】
本発明消臭剤は、炭酸亜鉛微粒子が水に分散され、分散安定性が良好な消臭剤である。即ち、本発明消臭剤は、消臭剤中に含まれている炭酸亜鉛微粒子が二次凝集することなく、長期間安定して水に分散された状態を維持することができ、例えば5〜40℃で1年間放置した場合においても炭酸亜鉛二次凝集粒子が沈降することがない。
【0058】
本発明消臭剤は、スプレーのノズルを詰まらせることのない炭酸亜鉛分散液からなる消臭剤である。
【0059】
本発明消臭剤は、人体臭に対して優れた消臭作用を有する他、優れた抗菌作用をも有している。
【0060】
【実施例】
以下に実施例を掲げて、本発明をより一層明らかにする。
【0061】
以下の実施例及び比較例において、炭酸亜鉛及びカルボキシル基含有ポリマーとして次のものを使用した。
【0062】
炭酸亜鉛(商品名:透明性亜鉛白、平均粒子径9μm、堺化学(株)製)
水溶性カルボキシル基含有ポリマー(マレイン酸系のコポリマーのナトリウム塩、数平均分子量:約5万、カルボキシル価:550mg/g)。
【0063】
実施例1
炭酸亜鉛20重量部、水溶性カルボキシル基含有ポリマー2重量部及び水78重量部の混合液をビーズミル湿式粉砕機にて湿式微粉砕し、炭酸亜鉛20重量%の水分散液を製造した。
【0064】
この水分散液には、平均粒子径0.2μmの炭酸亜鉛微粒子が分散されており、その分散量は20重量%であった。この分散液を以下「炭酸亜鉛水分散液A」という。
【0065】
比較例1
炭酸亜鉛20重量部及び水80重量部の混合液をビーズミル湿式粉砕機にて湿式微粉砕し、炭酸亜鉛20重量%の水分散液を製造した。
【0066】
この水分散液には、平均粒子径2μmの炭酸亜鉛粒子が分散されており、その分散量は20重量%であった。この分散液を以下「炭酸亜鉛水分散液B」という。
【0067】
比較例2
炭酸亜鉛20重量部、水溶性カルボキシル基含有ポリマー2重量部及び水78重量部を、ビーズミル湿式粉砕機を用いて湿式微粉砕することなく、混合して、炭酸亜鉛20重量%の水分散液を製造した。
【0068】
この水分散液には、平均粒子径9μmの炭酸亜鉛粒子が分散されており、その分散量は20重量%であった。この分散液を以下「炭酸亜鉛水分散液C」という。
【0069】
試験例1(安定性試験)
実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液A、比較例1で得られた炭酸亜鉛水分散液B及び比較例2で得られた炭酸亜鉛水分散液Cをそれぞれ室温で60日間静置し、安定性を調べた。
【0070】
その結果、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Aは60日経過後でも炭酸亜鉛粒子の沈降が認められず、分散液中に炭酸亜鉛微粒子が均一に分散されていた。これに対して、比較例1で得られた炭酸亜鉛水分散液B及び比較例2で得られた炭酸亜鉛水分散液Cは、静置から1日後に炭酸亜鉛粒子(炭酸亜鉛二次凝集物)の沈降が認められ、安定性に乏しいことが確認できた。
【0071】
試験例2(安定性試験)
実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液A、比較例1で得られた炭酸亜鉛水分散液B及び比較例2で得られた炭酸亜鉛水分散液Cをそれぞれ40倍に希釈し、各希釈液を室温で24時間静置し、安定性を調べた。
【0072】
その結果、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Aは24時間経過後でも炭酸亜鉛粒子の沈降が認められず、分散液中に炭酸亜鉛微粒子が均一に分散されていた。これに対して、比較例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Bの希釈液及び比較例2で得られた炭酸亜鉛水分散液Cの希釈液は、静置から1時間後に大部分の炭酸亜鉛粒子の沈降が認められ、安定性に乏しいことが確認できた。
【0073】
試験例3(スプレー試験)
実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液A、比較例1で得られた炭酸亜鉛水分散液B及び比較例2で得られた炭酸亜鉛水分散液Cをそれぞれ40倍に希釈し、各希釈液をトリガー付きスプレー容器に充填した。充填から5時間静置後、各希釈液をスプレーし、各希釈液の噴霧状況を観察した。
【0074】
その結果、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Aの希釈液は、スプレーのノズルを詰まらせることなく、良好な噴霧状態が得られた。これに対して、比較例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Bの希釈液及び比較例2で得られた炭酸亜鉛水分散液Cの希釈液は、スプレーのノズルに炭酸亜鉛粒子が詰まり、良好な噴霧状態が得られなかった。
【0075】
使用例1
目付150g/m2の100%綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Aの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Aを水で40倍に希釈したもの)に浸漬し、次いでマングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で2分間乾燥し、本発明の綿織物を得た。
【0076】
使用例2
目付150g/m2の混紡織物(ポリエステル50%及び綿50%)を精練、漂白、シルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Aの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Aを水で40倍に希釈したもの)に浸漬し、次いでマングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で2分間乾燥し、本発明の混紡織物を得た。
【0077】
使用例3
目付150g/m2の100%綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Aの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Aを水で40倍に希釈したもの)を充填したスプレー(充填から5時間静置しておいたもの)にて均一にスプレーし(希釈液の付着量:生地重量に対し30重量%)、常温で乾燥し、本発明の綿織物を得た。
【0078】
比較使用例1
目付150g/m2の100%綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、水に浸漬し、次いでマングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で2分間乾燥し、比較のための綿織物を得た。
【0079】
比較使用例2
目付150g/m2の混紡織物(ポリエステル50%及び綿50%)を精練、漂白、シルケット処理の後、水に浸漬し、次いでマングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で2分間乾燥し、比較のための混紡織物を得た。
【0080】
比較使用例3
目付150g/m2の100%綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、水を均一にスプレーし(水の付着量:生地重量に対し30重量%)、常温で乾燥し、比較のための綿織物を得た。
【0081】
比較使用例4
目付150g/m2の100%綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Bの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Bを水で40倍に希釈したもの)に浸漬し、次いでマングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で2分間乾燥し、比較のための綿織物を得た。
【0082】
比較使用例5
目付150g/m2の100%綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Bの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Bを水で40倍に希釈したもの)を充填したスプレー(充填直後のもの)にてスプレーし(希釈液の付着量:生地重量に対し30重量%)、常温で乾燥し、比較のための綿織物を得た。
【0083】
比較使用例6
目付150g/m2の100%綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Cの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Cを水で40倍に希釈したもの)に浸漬し、次いでマングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で2分間乾燥し、比較のための綿織物を得た。
【0084】
比較使用例7
目付150g/m2の100%綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Cの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Cを水で40倍に希釈したもの)を充填したスプレー(充填直後のもの)にてスプレーし(希釈液の付着量:生地重量に対し30重量%)、常温で乾燥し、比較のための綿織物を得た。
【0085】
試験例4(消臭試験)
上記使用例1〜3及び比較使用例1〜7で得られた各綿織物を以下の消臭試験に供した。
【0086】
イソ吉草酸(低級脂肪酸)の消臭率は、次のようにして求めた。上記使用例1〜3及び比較使用例1〜7で得られた各綿織物を10cm×10cmの大きさに切断した生地を、別々に三角フラスコに入れておき、次にこれらの三角フラスコ内にイソ吉草酸0.5μlをマイクロシリンジで注入し、ゴム栓をしてアルミシールで密閉した。次に熱風エアーガンを用いて加熱蒸発させた後、室温で60分間放置し、その後三角フラスコの上部に溜まったイソ吉草酸ガスの濃度を北川式ガス検知管を用いて調べ、下記式に従い消臭率を求めた。結果を表1に示す。
【0087】
【数1】
【0088】
また、消臭効果官能試験を次のようにして行った。即ち、体臭に多く含まれているイソ吉草酸(0.01%)を水に溶解した人工の体臭液を作成し、スプレーにて未処理の綿織物並びに使用例1〜3及び比較使用例1〜7で得られた各綿織物にそれぞれ同量噴霧し、2〜3分放置した後の臭気を20人に嗅がせた。下記に示す6段階基準に従い官能値を決定し、平均値を求めた。結果を下記表1に併せて示す。
【0089】
官能値
0:無臭
1:やっと感知できる臭い
2:何の臭いであるのか判断できる程度の弱い臭い
3:何の臭いであるのか楽に判断できる程度の臭い
4:強い臭い
5:強烈な臭い
【0090】
【表1】
【0091】
試験例5(抗菌試験)
JIS L1902に規定されている繊維製品の抗菌性定量試験に従い、抗菌性能を調べた。即ち、200000個の黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus ATCC6538P)を培地と共に未処理の綿織物並びに使用例1〜3及び比較使用例1〜7で得られた各綿織物に接種し、35℃で18時間培養後に各綿織物上の菌数を測定した。未加工綿織物上の菌数を基準にして、使用例1〜3及び比較使用例1〜7で得られた各綿織物上の菌数の割合を対数値で表し、静菌活性値とした。
【0092】
結果を表2に示す。
【0093】
【表2】
【0094】
使用例4
目付150g/m2の100%綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、実施例1で得られた炭酸亜鉛水分散液Aの希釈液(炭酸亜鉛水分散液Aを水で40倍に希釈したもの)及びアクリルバインダー(商品名:ソフボンB−100、竹本油脂(株)製)に浸漬し、次いでマングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で2分間乾燥し、本発明の綿織物を得た。
【0095】
この綿織物を試験例4と同じ消臭試験に供したところ、消臭率は100%、官能値は0.26であった。
【0096】
更に洗剤(商品名:アタック、花王(株)製)を使用し、JIS L0217103法に準拠し、上記綿織物を洗濯した。10回洗濯後の綿織物につき、試験例4と同じ消臭試験に供したところ、消臭率は96%、官能値は0.38であった。
Claims (7)
- 炭酸亜鉛微粒子及び数平均分子量が1000〜1000000の水溶性カルボキシル基含有ポリマーを水に分散してなる消臭剤であって、
炭酸亜鉛微粒子の平均粒子径が1μm以下である消臭剤。 - 炭酸亜鉛微粒子の含有量が10〜50重量%である請求項1に記載の消臭剤。
- 水溶性カルボキシル基含有ポリマーの含有量が炭酸亜鉛微粒子に対して0.1〜100重量%である請求項1に記載の消臭剤。
- 消臭剤が繊維又は繊維製品用消臭剤である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の消臭剤。
- 炭酸亜鉛、水溶性カルボキシル基含有ポリマー及び水の混合物を湿式微粉砕して、請求項1に記載の消臭剤を得ることを特徴とする消臭剤の製造方法。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の消臭剤で処理された繊維又は繊維製品。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の消臭剤を充填したスプレー容器。
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