JP2003052590A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2003052590A JP2001240795A JP2001240795A JP2003052590A JP 2003052590 A JP2003052590 A JP 2003052590A JP 2001240795 A JP2001240795 A JP 2001240795A JP 2001240795 A JP2001240795 A JP 2001240795A JP 2003052590 A JP2003052590 A JP 2003052590A
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Masakazu Onda
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Seiji Ishikawa
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保則 津崎
Masafumi Okujima
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Tetsuji Nomachi
哲治 野町
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成で特に繊維質塵埃の圧縮を実現
し、使い勝手を向上させた遠心集塵部(サイクロン集塵
部)を有する電気掃除機を提供することを目的とする。 【解決手段】 集塵ケース11には、塵埃を遠心分離す
る分離室22と、この分離室22に設けられ電動送風機
に連通する第1吸気部46と、前記分離室22に連通し
て塵埃を収容する塵埃収容室24を設け、前記塵埃収容
室24には電動送風機に連通する第2吸気部49を設け
て塵埃収容室内24の塵埃の圧縮を効果的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気を旋回して塵
埃を分離するサイクロン集塵部を有する電気掃除機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のサイクロン集塵部を有した電気掃
除機は、例えば特開2000−342492号公報開示
の電気掃除機や特開平9−253011号公報開示の電
気掃除機のように、吸塵されてサイクロン集塵部で分離
された塵埃は、サイクロン集塵部内の旋回気流の影響を
受けながら、単純にその集塵部下方に堆積していく構成
のものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような電
気掃除機にあっては、集塵ケース内に蓄積される塵埃
は、前述の通り単純に堆積するだけの構造のため、特に
繊維質や綿成分が多い塵埃の場合、吸塵した質量に対し
て嵩張る割合は大きくなる。質量の大きい塵埃はサイク
ロン集塵部内の旋回で受ける遠心力により外周側で旋回
し、内周部に位置するメインフィルターを通過する吸気
風量の変化(低下)は少なくなるが、前記繊維質塵埃で
は小質量のためにサイクロン集塵部内での遠心分離効果
が不十分となり、メインフィルター部表面に繊維質塵埃
が吸着して吸込風量が低下しやすく、比較的小質量の塵
埃の吸引で早期に吸込性能が低下するという問題があっ
た。
【0004】さらに、所定の塵埃量を集塵ケース内に蓄
積しようとすると大容量の集塵ケースを搭載する必要が
発生し、近年の電気掃除機の小型軽量化に逆行すること
となっていた。
【0005】また、塵埃が付着したサイクロン集塵部の
メンテナンスは非衛生的な作業となっていた。
【0006】本発明は上記課題を解消して、安価な構成
で特に繊維質塵埃の圧縮を実現し、使い勝手を向上させ
た遠心集塵部(サイクロン集塵部)を有する電気掃除機
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、吸引風を発する電動送風機を内蔵する本体
と、塵埃を吸引する吸込具を連通し、前記本体の電動送
風機の吸気上流側には塵埃を遠心分離する吸気部を具備
した集塵ケースを設け、前記集塵ケース内に蓄積される
塵埃を圧縮する手段を設けるものであり、ケース内に蓄
積される塵埃、特に繊維質塵埃の圧縮を効果的に行い、
小質量塵埃の吸引での吸込風量低下を防止し、使い勝手
を向上できるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
吸引風を発する電動送風機を内蔵する本体と、塵埃を吸
引する吸込具を連通し、前記本体の電動送風機の吸気上
流側には塵埃を遠心分離する吸気部を具備した集塵ケー
スを設け、前記集塵ケース内に蓄積される塵埃を圧縮す
る手段を設けるものであり、ケース内に蓄積される塵
埃、特に繊維質塵埃の圧縮を効果的に行い、小質量塵埃
の吸引での吸込風量低下を防止し、使い勝手を向上でき
るものである。
【0009】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載のものにおいて、集塵ケースには、塵埃を遠心分離
する分離室と、この分離室に設けられ電動送風機に連通
する第1吸気部と、前記分離室に連通して塵埃を収容す
る塵埃収容室を設け、前記塵埃収容室には電動送風機に
連通する第2吸気部を設けることにより、塵埃収容室内
の特に繊維質塵埃の圧縮を効果的かつ掃除機使用時は常
に行えるとともに、圧縮手段として吸気を利用し、安価
に構成できる。
【0010】本発明の請求項3記載の発明は、請求項2
記載のものにおいて、分離室を断面略円筒状に形成し、
その一部に分離室と塵埃収容室を連通する連通口Aを形
成することにより、分離室での塵埃の遠心分離と分離室
内面に沿っての塵埃移送を容易に行える。
【0011】本発明の請求項4記載の発明は、請求項3
記載のものにおいて、連通口Aを本体前方端側に形成す
ることにより、本掃除機を立てて使用するときでも塵埃
収容室内に蓄積された塵埃が重力方向である第2吸気部
側に位置することとなり、塵埃収容室内でごみが位置を
大きく変えることが起こらず、良好な使い勝手を維持で
きる。また、分離室内に吸引される含塵気流が分離室内
を完全に通過して本体前方端の連通口Aから塵埃収容室
内に流れる構造となり、第1吸気部での吸込性能維持を
長く行える。
【0012】本発明の請求項5記載の発明は、請求項2
〜4記載のいずれかにおいて、分離室の少なくとも下方
に塵埃収容室を設けたもので、掃除機を使用している際
に最も安定した位置、即ち使用中に吸引した塵埃収容室
内の塵埃が大きく変位して転がり音が発生したり、分離
室内に逆流して吸込性能が低下したりすることを防止で
きる。
【0013】本発明の請求項6記載の発明は、請求項2
または3記載のいずれかにおいて、集塵ケースの分離室
の吸気上流側に、分離室および塵埃収容室と区画された
塵埃搬送室を設け、分離室内の塵埃ろ過用のフィルター
と塵埃搬送室と分離室を連通する連通口Bは集塵ケース
の電動送風機側端面近傍に形成し、連通口Bより分離室
に吸引される吸気流は、前記フィルターの外周の接線方
向から流入することによって、分離室での塵埃と空気の
遠心分離性能を確保しつつ、同時に流入する吸気の流れ
でフィルターへの塵埃付着を防止しつつ、分離室内のご
みの滞留を防止できる。
【0014】本発明の請求項7記載の発明は、請求項6
記載のものにおいて、連通口Bより分離室に流入する吸
気流は、フィルターの上端側より流入させることによ
り、よりフィルターへの塵埃付着を防止できる。
【0015】本発明の請求項8記載の発明は、請求項6
または7記載のいずれかにおいて、塵埃搬送室の底面を
本体前方から連通口B側に向けて徐々に上方に傾斜させ
て形成することにより、質量の大きい塵埃も容易に分離
室に搬送できるものであり、また同じ集塵ケースの容積
であっても塵埃搬送室の容積が小さくなって塵埃収容室
容積を大きくできるものである。
【0016】本発明の請求項9記載の発明は、請求項6
または7記載のものにおいて、電動送風機側の直径の方
が本体前側端部の径より大きい略円錐または略円錐台形
状であることによって、フィルターへのゴミ付着防止の
効果を高められる。
【0017】本発明の請求項10記載の発明は、請求項
2〜4記載のいずれかにおいて、連通口A部に、塵埃収
容室から分離室へ塵埃が逆流することを防止する手段を
設けることにより、塵埃収容室にごみが満杯近くになっ
てきて、第2吸気部からの吸気風量が低下し、相対的に
第1吸気部からの吸気風量が著しく大きくなったとき、
塵埃収容室内のごみが第1吸気部に吸引されて分離室に
逆流することを防止する。
【0018】本発明の請求項11記載の発明は、請求項
10記載のものにおいて、連通口Aに塵埃収容室側から
開閉自在に閉塞する蓋体を配置することによって上記の
逆流防止を確実にできるものである。
【0019】本発明の請求項12記載の発明は、請求項
11記載のものにおいて、連通口Aを分離室の側面に設
け、前記連通口Aを閉塞する蓋体は上部を固定し、その
他を開放端とすることにより、蓋体を常に分離室側へ付
勢する手段を省いて逆流防止手段である蓋体を安価に構
成できる。
【0020】本発明の請求項13記載の発明は、請求項
2または3記載のものにおいて、第1吸気部、第2吸気
部は常時電動送風機に連通させることによって、吸引し
た塵埃収容室内の塵埃を第2吸気部で常時吸引し、圧縮
させることができる。
【0021】本発明の請求項14記載の発明は、請求項
6〜7、9記載のいずれかにおいて、フィルターは、第
1吸気部を覆うメインフィルターと、メインフィルター
を覆う略網目状のプレフィルターとで形成することによ
って、メインフィルターとプレフィルター間に空間を確
保し、塵埃収容室が塵埃で満杯になり、分離室内に塵埃
が蓄積してきた時でも、塵埃によるメインフィルター目
詰まりを防止し、吸込風量低下を効果的に遅らせて吸込
性能を維持できるものである。
【0022】本発明の請求項15記載の発明は、請求項
14記載のものにおいて、プレフィルターの本体前方端
部を開口させることにより、プレフィルターとメインフ
ィルター間に侵入した塵埃の除去・清掃を容易にでき
る。
【0023】本発明の請求項16記載の発明は、請求項
1記載のものにおいて、集塵ケースには、塵埃を遠心分
離する分離室と、この分離室に設けられて電動送風機に
連通する第1吸気部と、前記分離室に連通して塵埃を収
容する塵埃収容室を設け、前記塵埃収容室には前記第1
吸気部に連通する第2吸気部を設けることによって、第
1吸気部を経由して電動送風機に吸引される第2吸気部
の吸引で塵埃収容室内の特に繊維質塵埃の圧縮を効果的
かつ掃除機使用時は常に行えるとともに、第1吸気部と
第2吸気部を連通するだけの簡単な構成でごみ圧縮と塵
埃蓄積の作用を得られ、より安価に構成できるものであ
る。
【0024】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例
を、図1〜図6を用いて説明する。
【0025】図1において、電気掃除機1は延長管2に
取り付けた塵埃を吸引する吸込具3を有し、該延長管2
は手元ハンドル4とホース継ぎ手5付きのホース6とを
介して掃除機本体7(以下、本体7とする)に連結されて
いる。本体7は、枢支された1個の前輪キャスター8と
一対の後輪9とを備えている。
【0026】図2、図3に示すように、本体7内前方に
形成された凹部10には集塵ケース11が取外し可能に
装着される。本体7の凹部10の後方には吸引風を発す
る電動送風機12等が内蔵されている。この電動送風機
12の吸入側は、開口13を通じて空気吸入部14に連
通している。空気吸入部14は、集塵ケース11を載せ
た時、集塵ケース11に当接する傾斜シール面15で包
囲されている。本体7後方には、排気フィルタ16も備
えており、この排気フィルター16を通過して電動送風
機12からの排気は図3の矢印で示すように本体7機外
へ放出されるのであり、更に本体7には他の部品、すな
わち制御部17等の電気系統や、コード巻き取り装置
(図示せず)等が内蔵されている。
【0027】本体7の前壁18は底壁19から立ち上が
っており、この底壁19は前記凹部10の下端面となっ
ている。前壁18の略中央部にはホース継ぎ手5を着脱
自在に接続するための吸気口20が設けられている。シ
ールパッキン21は吸気口20の凹部10側端面に取り
付けられて吸気口20と集塵ケース11との間の空気洩
れを防止している。
【0028】図4〜図6に示すように、集塵ケース11
には略水平に前後方向に延在する3室、すなわち吸気口
20を通過した含塵気流を遠心分離する分離室22に案
内するための塵埃搬送室23、そして分離室22で遠心
分離された塵埃を蓄積するための塵埃収容室24の3室
を形成してあり、これら各室は相互に仕切られている。
【0029】塵埃搬送室23を形成する集塵ケース11
のケース前壁25には吸入口26を形成してあり、この
吸入口26は前記集塵ケース11を本体7にセットした
状態においては前記吸気口20と同心上にある。塵埃搬
送室23は、分離室22との間を仕切る第1壁部分27
と、塵埃収容室24との間を仕切る第2壁部分28とで
包囲されている。これら第1壁部分27と第2壁部分2
8は、分離室22を形成するべく集塵ケース11の略中
央上部側に断面略円筒状に形成された分離室壁29の一
部分である。
【0030】ケース前壁25から離反した側の塵埃搬送
室23の端部には、第1壁部分27に設けた連通口B3
0が設けられて塵埃搬送室23と分離室22を連通して
おり、塵埃搬送室23から分離室22へ流入する気流を
前記分離室壁29の内周接線方向に流入させている。
【0031】分離室22には第1端壁31と第2端壁3
2とがある。第1端壁31は蓋板33の一部分となって
いるが、蓋板33の詳細は後述する。また、第2端壁3
2は前記ケース前壁25の一部となっている。分離室2
2には両端壁31、32の間の分離室中央部34があ
る。分離室中央部34の第2端壁32の近傍に位置して
分離室壁29に連通口A35が形成されており、分離室
22と塵埃収容室24を連通している。図5に示すよう
に、連通口A35は分離室壁29の側方に設けられてい
て、分離室22内で遠心分離された塵埃が図5の矢印で
示すように連通口A35を通過して塵埃収容室24内に
搬送される。
【0032】塵埃収容室24は、塵埃搬送室23との仕
切りである第2壁部分28と分離室壁29と集塵ケース
11のケース前壁25、ケース底壁36、両側面を形成
するケース側壁37とによって包囲されている。塵埃搬
送室23と分離室22ならびに塵埃収容室24は、それ
ぞれ、完全に開放状の端壁を集塵ケース11の後方端部
に有するが、それらは通常は蓋板33により閉鎖されて
いる。通常の状態では蓋板33を集塵ケース11に装着
して固定してあるが、塵埃収容室24内の塵埃を排出し
て空にする際には、集塵ケース11から取り外すことに
なる。
【0033】図4に示すように、蓋板33は、外周にパ
ッキング38を嵌着したフィルター枠39を集塵ケース
11の電動送風機12側開口に隙間無く装着することで
着脱自在に取り付けられる。パッキング38は集塵ケー
ス11を凹部10に取り付けた状態では傾斜シール面1
5に軽く圧着した状態となり、本体7機外から外気が空
気吸入部14に流入することを防止している。
【0034】42は分離室22内にほぼ同心状に位置す
るフィルターで、フィルター枠39より一体に形成され
た断面略円筒状で周面に多数の通気開口A43を有する
フレームA44と、フレームA44を分離室22側から
覆って細塵を濾過捕集する不織布フィルターA45とで
構成され、複数の通気開口43の全体で、分離室22と
電動送風機12を連通する第1吸気部46を形成する。
【0035】47は塵埃収容室24に臨んでフィルター
枠39に形成された通気開口Bで、略円錐状の不織布フ
ィルターB48に覆われている。通気開口B47は塵埃
収容室24と電動送風機12を連通し、第2吸気部49
を構成している。
【0036】集塵ケース11の上方には、図4と図6に
示すようにハンドル50が形成されている。ハンドル5
0の後部には、集塵ケース11を掃除機本体7から取外
す際に操作される尾錠ボタン51を備えている。尾錠ボ
タン51はスプリング52の付勢力を受けて本体7に係
合する。
【0037】次に、上記構成における動作、作用につい
て説明する。
【0038】電動送風機12を運転状態にすると、吸込
具3から吸引された塵埃を含んだ空気流は延長管2とホ
ース6を通って吸気口20の中へ流入する。この空気流
は、吸入口26を通り塵埃搬送室23へ入り、さらに蓋
板33で覆われた端部へ向かって流れる。質量の重い砂
ごみ等の塵粒は、塵埃搬送室23内部底面に沿って、ま
た繊維質の質量の軽い塵埃は気流と一緒になって、連通
口B29を次々に通って分離室22に入る。
【0039】分離室22へ侵入する空気は該分離室22
を形成する断面略円筒状の分離室壁29の接線方向に流
れ込み、分離室壁29の内面に沿って旋回渦流となり分
離室中央部34を通り連通口A35に至る。そして分離
室22に入った塵埃は、上記旋回渦流によって発生する
遠心力の作用を受け、分離室壁29内面に沿って回転し
ながら第1壁部分27に搬送され、連通口A35部より
遠心力で飛ばされるようにして塵埃収容室24内に入
る。
【0040】上記旋回渦流の回転中心部分の空気には殆
ど塵埃がない状態となっているが、分離室22へ侵入し
た含塵空気の約80%は、フィルター42で細かい塵埃
を濾過された後、第1吸気部46から電動送風機12に
吸引される。
【0041】残りの約20%の含塵気流は、塵埃収容室
24内に侵入し、不織布フィルターB48で塵埃を濾過
された後、第2吸気部49を通って電動送風機12に吸
引され、これらの気流は排気フィルター16を通過して
更に塵埃を除去され、排気となって本体7機外へ排出さ
れる。
【0042】塵埃収容室24内に侵入して堆積する塵埃
は、連通口A35部から第2吸気部49に向かう上記約
20%の気流により不織布フィルターB48部へ押しつ
けられる風圧を受けて圧縮され、塵埃収容室24の容積
以上の塵埃を堆積することが可能となる。特に質量に対
して嵩張りの大きい繊維質の塵埃を吸引するときに効果
が大きくなる。
【0043】掃除機内部に溜まった塵埃等を廃棄する際
には、ハンドル50に設けた尾錠ボタン51を押して解
錠した状態で集塵ケース11を持ち上げ、本体7の凹部
10から取り外す。次に集塵ケース11から蓋板33を
抜き外し、集塵ケース11の電動送風機12側を開放状
態にする。そしてケース前壁25が上方になるように集
塵ケース11を傾かせると塵埃搬送室23、分離室2
2、塵埃収容室24内の塵埃を一挙にごみ箱等へ排出で
きる。なお、集塵ケース11内に塵埃が付着していて
も、上記の状態で簡単に水洗いができ、衛生的に清掃で
きる。
【0044】ところで、分離室22内の塵埃は、遠心分
離された後、直ちに塵埃収容室24内に搬送される結
果、第1吸気部46から電動送風機12に吸引される吸
気風量は、塵埃収容室24内に蓄積した塵埃量に左右さ
れることなくほぼ一定状態を保ち、使用始めの吸込性能
を維持できるものである。
【0045】そしてすでに記述したように、塵埃収容室
24内の塵埃は第2吸気部49から電動送風機12に吸
引される約20%の吸気風量で塵埃収容室24内に入る
同時に圧縮されるため、特に繊維質の嵩張る塵埃を吸い
込むときに多量の塵埃を蓄積できることとなる。なお、
第2吸気部49から電動送風機12への吸気の流れがあ
ることによって、分離室22内の遠心分離された塵埃
が、分離室22内に滞留することなく直ちに塵埃収容室
24内に搬送されることは言うまでもない。
【0046】ところで分離室22を形成する分離室壁2
9は断面略円筒状に形成し、その一部に分離室22と塵
埃収容室24を連通する連通口A35を形成しているた
め、分離室22内で吸引した塵埃を遠心分離している状
態で連通口A35から塵埃収容室24に遠心力で搬送で
き、塵埃移送を容易に行える。
【0047】特に、連通口A35を本体前方端側に形成
することにより、本掃除機を立てて使用するときでも、
塵埃収容室24内に蓄積された塵埃が重力と第2吸気部
49の吸引の2力を受けて常に第2吸気部49側に位置
することとなり、塵埃収容室24内でごみが位置を大き
く変えることが起こらず、良好な使い勝手を維持でき
る。また、分離室24内に吸引される含塵気流が分離室
22内を完全に通過して本体前方端の連通口A35から
塵埃収容室24内に流れる構造となり、フィルター42
の不織布フィルターA45に塵埃が付着する現象も起こ
らず、第1吸気部46での吸込性能維持を長く行える。
【0048】次に、分離室22の少なくとも下方を塵埃
収容室24としたことにより、本体7を使用している際
に吸引した塵埃は最も安定した位置、即ち集塵ケース1
1の最下部に位置することとなる。このため本掃除機を
使用中に、塵埃収容室24内の塵埃が大きく変位して転
がり音が発生したり、分離室22内に逆流して吸込性能
が低下したりすることが起こらない。
【0049】また、集塵ケース11の分離室22の吸気
上流側に塵埃搬送室23を設け、フィルター42と連通
口B30は集塵ケース11の電動送風機12側端面近傍
に形成し、連通口B30より分離室22に吸引される吸
気流は、前記フィルター42の外周の接線方向から流入
させているため、分離室22での塵埃と空気の遠心分離
性能を高められるとともに、流入する吸気の流れで不織
布フィルターA45に付着しようとする繊維質塵埃など
の小質量塵埃も吹き飛ばし、フィルター42への塵埃付
着と分離室22内へのごみの滞留を防止できる。
【0050】特に連通口B30より分離室22に流入す
る吸気流をフィルター42の上端側より流入させること
により、分離室22内での旋回渦流を確実に起こし、よ
り一層フィルター42への塵埃付着防止と遠心分離性能
確保をできることとなる。
【0051】加えて、塵埃搬送室23の底面を本体7前
方から連通口B30側に向けて徐々に上方に傾斜させて
形成しているため、質量の大きい塵埃を吸引しても容易
に分離室22に搬送できる。また同じ集塵ケース11の
容積であっても塵埃搬送室24の容積が小さくなるため
相対的に塵埃収容室24容積を大きくできるものであ
る。
【0052】さらにフィルター42は、電動送風機12
側の直径が大きく、本体7前側の端面直径が小さい略円
錐または略円錐台形状とすることによって、分離室22
内の旋回渦流が流れる通路面積が気流の流れる方向に向
かって拡大し、スムースに旋回できることとなり、遠心
分離効果が高まるとともにフィルター42へのゴミ付着
防止の効果を高められる。
【0053】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
を、図7を用いて説明する。なお、第1の実施例と同一
構成部品については同一符号を付してその節明を省略す
る。
【0054】60は分離室壁29の上方側面に設けた連
通口B30を開閉自在に閉塞している連通口蓋である。
合成ゴムなどの軟質材で薄板状に形成され、上辺部は塵
埃収容室24側から分離室壁29に固着されている。断
面略円筒状の分離室壁29に沿って連通口B30を塵埃
収容室24側から覆っている。電動送風機12の運転中
は、第1吸気部46から電動送風機12に吸引される風
量が第2吸気部49から電動送風機12に吸引される風
量より大きいため、この吸引風量差によって連通口蓋6
0は分離室22側に吸引されて連通口B30を閉塞する
が、分離室22の塵埃が遠心力でこの連通口蓋60に衝
突すると、その荷重で図7の1点鎖線で示すように分離
室壁29に固着した上辺部を回動中心として回動して連
通口B30を開放し、塵埃を塵埃収容室24に収容す
る。
【0055】上記構成における動作、作用について説明
する。
【0056】本掃除機の使用の継続によって塵埃収容室
24に塵埃が満杯に近づくと、連通口蓋60が無い場合
には、連通口B30付近の塵埃は第1吸気部46から電
動送風機12に吸引される気流の影響を受けて分離室2
2内に逆流することとなるが、連通口蓋60が連通口B
30を塵埃収容室24から覆っているため、この逆流を
完全に防止し、良好な使い勝手を長期に維持できるもの
である。
【0057】そして上記連通口蓋60は単純に上辺部を
連通口B30の上部に固着するだけの構成であるため、
安価に本構成の電気掃除機を提供できることとなる。
【0058】さらに、実施例1、実施例2の両実施例を
通じて、第1吸気部46、第2吸気部49は常時電動送
風機12に連通しているため、分離室22内部で遠心分
離して吸引し、塵埃収容室24内に搬送した塵埃を第2
吸気部で常時吸引し、圧縮させることができ、集塵ケー
ス11内に蓄積できる塵埃量を増大して使い勝手を向上
できるものである。
【0059】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
を、図8を用いて説明する。なお、第1、第2の実施例
と同一構成部品については同一符号を付してその節明を
省略する。
【0060】第1吸気部46を覆うメインフィルター6
5は、不織布で形成されていて、フィルター枠39に固
着してある。メインフィルター65の周囲には所定の隙
間を有して周面に網ネット66を有したプレフィルター
67がフィルター枠39に着脱自在に取り付けてある。
プレフィルター67の連通口B30側端面には開口68
が形成されている。
【0061】つづいて上記構成における動作、作用につ
いて説明する。
【0062】分離室22内に搬送された塵埃の中で、繊
維質の塵埃は、分離室内の旋回渦流で受ける遠心力も小
さく、不織布でできたメインフィルター65にまとわり
つきやすいが、プレフィルター67がその周面を覆って
いて付着を防止する。
【0063】また、塵埃収容室24が塵埃で満杯にな
り、分離室22内に塵埃が蓄積してきた時でも、メイン
フィルター65とプレフィルター67間に空間を確保
し、塵埃によるメインフィルター65の目詰まりを防止
し、吸込風量低下を遅らせて吸込性能を維持できる。
【0064】さらにプレフィルター67の本体7前方端
部に開口68を有することにより、プレフィルター67
とメインフィルター間に徐々に侵入した塵埃も、集塵ケ
ース11内の塵埃を廃棄するときに同時に容易に除去
し、清掃できるものである。
【0065】(実施例4)次に、本発明の第4の実施例
を、図9を用いて説明する。なお、第1〜第3の実施例
と同一構成部品については同一符号を付してその節明を
省略する。
【0066】図9において、フィルター枠39にはフレ
ームA44が一体に形成されている。このフレームA4
4には塵埃収容室24に突出して第1吸気部46に連通
する第2吸気部70が一体に設けられており、これらフ
レームA44と第2吸気部70は不織布フィルターA4
5で覆われている。
【0067】そして蓋板33を集塵ケース11に装着し
た状態では、第2吸気部70を覆った不織布フィルター
A45に分離室壁29が隙間無く当接し、分離室22と
塵埃収容室24を分離している。
【0068】以下、上記構成における動作、作用につい
て説明する。
【0069】塵埃搬送室23を通って内に搬送された塵
埃は、この分離室22内の旋回渦流で塵埃が遠心集塵さ
れて通気開口A43より塵埃収容室24内に移送され
る。この塵埃は、第1吸気部46に連通した第2吸気部
70からの吸引で第2吸気部70に吸引され、塵埃収容
室24内で圧縮、蓄積される。この構成は第1の実施例
における第1吸気部46ならびに第2吸気部49の構成
に比較すると簡素化できている一方で同じ圧縮効果を得
ることができ、安価に構成できるものである。
【0070】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、安価
な構成で特に繊維質塵埃の圧縮を実現し、使い勝手を向
上させた遠心集塵部(サイクロン集塵部)を有する電気
掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気掃除機の外観
【図2】同電気掃除機の本体の外観図
【図3】同電気掃除機の集塵ケースを外した状態での本
体の要部断面図
【図4】同蓋体を装着した集塵ケースの断面図
【図5】図4における集塵ケースのZ−Z断面図
【図6】図4における集塵ケースのY−Y断面図
【図7】本発明の第2の実施例を示す集塵ケースのZ−
Z断面図
【図8】本発明の第3の実施例を示す蓋体の断面図
【図9】本発明の第3の実施例を示す蓋体を装着した集
塵ケースの断面図
【符号の説明】
11 集塵ケース 12 電動送風機 22 分離室 24 塵埃収容室 46 第1吸気部 49 第2吸気部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月29日(2002.3.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電気掃除機
【特許請求の範囲】
【請求項】 電動送風機の運転時において、第1吸気
部、第2吸気部は常時電動送風機の吸気側に連通してな
る請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項塵埃ろ過用のフィルターは、第1吸気部
を覆うメインフィルターと、メインフィルターを覆う略
網目状のプレフィルターとで形成されてなる請求項2〜
のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項】 プレフィルターの先端側は開口してなる
請求項記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気を旋回して塵
埃を分離するサイクロン集塵部を有する電気掃除機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のサイクロン集塵部を有した電気掃
除機は、例えば特開2000−342492号公報開示
の電気掃除機や特開平9−253011号公報開示の電
気掃除機のように、吸塵されてサイクロン集塵部で分離
された塵埃は、サイクロン集塵部内の旋回気流の影響を
受けながら、単純にその集塵部下方に堆積していく構成
のものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような電
気掃除機にあっては、集塵ケース内に蓄積される塵埃
は、前述の通り単純に堆積するだけの構造のため、特に
繊維質や綿成分が多い塵埃の場合、吸塵した質量に対し
て嵩張る割合は大きくなる。質量の大きい塵埃はサイク
ロン集塵部内の旋回で受ける遠心力により外周側で旋回
し、内周部に位置するメインフィルターを通過する吸気
風量の変化(低下)は少なくなるが、前記繊維質塵埃で
は小質量のためにサイクロン集塵部内での遠心分離効果
が不十分となり、メインフィルター部表面に繊維質塵埃
が吸着して吸込風量が低下しやすく、比較的小質量の塵
埃の吸引で早期に吸込性能が低下するという問題があっ
た。
【0004】さらに、所定の塵埃量を集塵ケース内に蓄
積しようとすると大容量の集塵ケースを搭載する必要が
発生し、近年の電気掃除機の小型軽量化に逆行すること
となっていた。
【0005】また、塵埃が付着したサイクロン集塵部の
メンテナンスは非衛生的な作業となっていた。
【0006】本発明は上記課題を解消して、安価な構成
で特に繊維質塵埃の圧縮を実現し、使い勝手を向上させ
た遠心集塵部(サイクロン集塵部)を有する電気掃除機
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、吸引風を発する電動送風機の前方かつ吸気
上流側に塵埃を吸引する吸込具と連通する集塵ケースを
設け、前記集塵ケースには、被掃除面と略水平方向に略
円筒状に形成され塵埃を遠心分離する分離室と、この分
離室に設けられ前記電動送風機の吸気側に連通する第1
吸気部と、前記分離室の少なくとも下方に前記分離室に
て遠心分離された塵埃を収容する塵埃収容室と、この塵
埃収容室に設けられ前記電動送風機の吸気側に連通する
第2吸気部と、前記吸込具から吸引され塵埃を含んだ空
気流が前記略円筒状なる分離室の壁の接線方向に流れ込
むよう前記略円筒状なる分離室の壁の側方かつ前記第1
吸気部側に形成され前記吸込具と前記分離室を連通する
連通口Bと、前記略円筒状なる分離室の壁の側方部かつ
集塵ケースを形成する前壁近傍に前記分離室と前記塵埃
収容室を連通する連通口Aを有するとともに、前記第1
吸気部と前記第2吸気部は、前記集塵ケースから着脱自
在な同一の枠体に形成され、前記集塵ケースと電動送風
機の吸気側との間に配置されてなる電気掃除機におい
て、前記連通口Bより前記分離室に流れ込んだ塵埃を含
んだ空気流は、前記略円筒状なる分離室の内面に沿って
被掃除面と略水平方向に流れる旋回渦流となり前記塵埃
と前記分離室にて遠心分離され、前記遠心分離された塵
埃は、前記連通口Aを通じて前記分離室から前記塵埃収
容室へと流れる気流とともに前記塵埃収容室に搬送さ
れ、前記塵埃収容室内に堆積し、前記塵埃収容室内にお
いて被掃除面と略水平方向に前記第2吸気部に向かう気
流により、前記第2吸気部側に押しつけられて圧縮され
ものであり、ケース内に蓄積される塵埃、特に繊維質
塵埃の圧縮を効果的に行い、小質量塵埃の吸引での吸込
風量低下を防止し、使い勝手を向上できるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
吸引風を発する電動送風機の前方かつ吸気上流側に塵埃
を吸引する吸込具と連通する集塵ケースを設け、前記集
塵ケースには、被掃除面と略水平方向に略円筒状に形成
され塵埃を遠心分離する分離室と、この分離室に設けら
れ前記電動送風機の吸気側に連通する第1吸気部と、前
記分離室の少なくとも下方に前記分離室にて遠心分離さ
れた塵埃を収容する塵埃収容室と、この塵埃収容室に設
けられ前記電動送風機の吸気側に連通する第2吸気部
と、前記吸込具から吸引され塵埃を含んだ空気流が前記
略円筒状なる分離室の壁の接線方向に流れ込むよう前記
略円筒状なる分離室の壁の側方かつ前記第1吸気部側に
形成され前記吸込具と前記分離室を連通する連通口B
と、前記略円筒状なる分離室の壁の側方部かつ集塵ケー
スを形成する前壁近傍に前記分離室と前記塵埃収容室を
連通する連通口Aを有するとともに、前記第1吸気部と
前記第2吸気部は、前記集塵ケースから着脱自在な同一
の枠体に形成され、前記集塵ケースと電動送風機の吸気
側との間に配置されてなる電気掃除機において、前記連
通口Bより前記分離室に流れ込んだ塵埃を含んだ空気流
は、前記略円筒状なる分離室の内面に沿って被掃除面と
略水平方向に流れる旋回渦流となり前記塵埃と前記分離
室にて遠心分離され、前記遠心分離された塵埃は、前記
連通口Aを通じて前記分離室から前記塵埃収容室へと流
れる気流とともに前記塵埃収容室に搬送され、前記塵埃
収容室内に堆積し、前記塵埃収容室内において被掃除面
と略水平方向に前記第2吸気部に向かう気流により、前
記第2吸気部側に押しつけられて圧縮されるものであ
り、ケース内に蓄積される塵埃、特に繊維質塵埃の圧縮
を効果的に行い、小質量塵埃の吸引での吸込風量低下を
防止し、使い勝手を向上できるものである。
【0009】また、集塵ケースには、塵埃を遠心分離す
る分離室と、この分離室に設けられ電動送風機に連通す
る第1吸気部と、前記分離室に連通して塵埃を収容する
塵埃収容室を設け、前記塵埃収容室には電動送風機に連
通する第2吸気部を設けることにより、塵埃収容室内の
特に繊維質塵埃の圧縮を効果的かつ掃除機使用時は常に
行えるとともに、圧縮手段として吸気を利用し、安価に
構成できる。
【0010】また、分離室を略円筒状に形成し、その一
部に分離室と塵埃収容室を連通する連通口Aを形成する
ことにより、分離室での塵埃の遠心分離と分離室内面に
沿っての塵埃移送を容易に行える。
【0011】また、連通口Aを集塵ケースを形成する前
側に形成することにより、本掃除機を立てて使用する
ときでも塵埃収容室内に蓄積された塵埃が重力方向であ
る第2吸気部側に位置することとなり、塵埃収容室内で
ごみが位置を大きく変えることが起こらず、良好な使い
勝手を維持できる。また、分離室内に吸引される含塵気
流が分離室内を完全に通過して本体前方端の連通口Aか
ら塵埃収容室内に流れる構造となり、第1吸気部での吸
込性能維持を長く行える。
【0012】また、分離室の少なくとも下方に塵埃収容
室を設けたもので、掃除機を使用している際に最も安定
した位置、即ち使用中に吸引した塵埃収容室内の塵埃が
大きく変位して転がり音が発生したり、分離室内に逆流
して吸込性能が低下したりすることを防止できる。
【0013】本発明の請求項記載の発明は、第1吸気
部は、前記第1吸気部を覆う塵埃ろ過用のフィルターを
有し、前記塵埃ろ過用のフィルターは、電動送風機側の
直径の方が径が大きくなるように略水平方向に略円錐ま
たは略円錐台形状とし、塵埃を含んだ空気流が前記塵埃
ろ過用のフィルターの外周の上方の接線方向から、流入
するよう連通口Bを形成したもので、分離室での塵埃と
空気の遠心分離性能を確保しつつ、同時に流入する吸気
の流れでフィルターへの塵埃付着を防止しつつ、分離室
内のごみの滞留を防止できる。
【0014】また、連通口Bより分離室に流入する吸気
流は、フィルターの上側より流入させることにより、
よりフィルターへの塵埃付着を防止できる。
【0015】また、塵埃ろ過用のフィルターは電動送風
機側の直径の方が径が大きくなるよう被掃除面と略水平
方向に略円錐または略円錐台形状としたことで、フィル
ターへのゴミ付着防止の効果を高められる。
【0016】本発明の請求項記載の発明は、集塵ケー
スは、分離室の下方かつ塵埃収容室の上方に被掃除面と
略水平方向に前記分離室と前記塵埃収容室を形成する壁
にて包囲されるとともに区画形成され、吸込具と連通す
る吸込口を有し、前記吸込口から塵埃を気流とともに前
記分離室へ移送する塵埃搬送室を備え、前記塵埃搬送室
の底面は、吸込口側から連通口B側に向けて徐々に上方
に傾斜してなるもので、質量の大きい塵埃も容易に分離
室に搬送できるものであり、また同じ集塵ケースの容積
であっても塵埃搬送室の容積が小さくなって塵埃収容室
容積を大きくできるものである。
【0017】本発明の請求項記載の発明は第1吸気
部、第2吸気部は常時電動送風機の吸気側に連通させる
ことによって、吸引した塵埃収容室内の塵埃を第2吸気
部で常時吸引し、圧縮させることができる。
【0018】本発明の請求項記載の発明は、塵埃ろ過
用のフィルターは、第1吸気部を覆うメインフィルター
と、メインフィルターを覆う略網目状のプレフィルター
とで形成することによって、メインフィルターとプレフ
ィルター間に空間を確保し、塵埃収容室が塵埃で満杯に
なり、分離室内に塵埃が蓄積してきた時でも、塵埃によ
るメインフィルター目詰まりを防止し、吸込風量低下を
効果的に遅らせて吸込性能を維持できるものである。
【0019】本発明の請求項記載の発明はプレフィ
ルターの先端側を開口させることにより、プレフィルタ
ーとメインフィルター間に侵入した塵埃の除去・清掃を
容易にできる。
【0020】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例
を、図1〜図6を用いて説明する。
【0021】図1において、電気掃除機1は延長管2に
取り付けた塵埃を吸引する吸込具3を有し、該延長管2
は手元ハンドル4とホース継ぎ手5付きのホース6とを
介して掃除機本体7(以下、本体7とする)に連結されて
いる。本体7は、枢支された1個の前輪キャスター8と
一対の後輪9とを備えている。
【0022】図2、図3に示すように、本体7内前方に
形成された凹部10には集塵ケース11が取外し可能に
装着される。本体7の凹部10の後方には吸引風を発す
る電動送風機12等が内蔵されている。この電動送風機
12の吸入側は、開口13を通じて空気吸入部14に連
通している。空気吸入部14は、集塵ケース11を載せ
た時、集塵ケース11に当接する傾斜シール面15で包
囲されている。本体7後方には、排気フィルタ16も備
えており、この排気フィルター16を通過して電動送風
機12からの排気は図3の矢印で示すように本体7機外
へ放出されるのであり、更に本体7には他の部品、すな
わち制御部17等の電気系統や、コード巻き取り装置
(図示せず)等が内蔵されている。
【0023】本体7の前壁18は底壁19から立ち上が
っており、この底壁19は前記凹部10の下端面となっ
ている。前壁18の略中央部にはホース継ぎ手5を着脱
自在に接続するための吸気口20が設けられている。シ
ールパッキン21は吸気口20の凹部10側端面に取り
付けられて吸気口20と集塵ケース11との間の空気洩
れを防止している。
【0024】図4〜図6に示すように、集塵ケース11
には略水平に前後方向に延在する3室、すなわち吸気口
20を通過した含塵気流を遠心分離する分離室22に案
内するための塵埃搬送室23、そして分離室22で遠心
分離された塵埃を蓄積するための塵埃収容室24の3室
を形成してあり、これら各室は相互に仕切られている。
【0025】塵埃搬送室23を形成する集塵ケース11
のケース前壁25には吸入口26を形成してあり、この
吸入口26は前記集塵ケース11を本体7にセットした
状態においては前記吸気口20と同心上にある。塵埃搬
送室23は、分離室22との間を仕切る第1壁部分27
と、塵埃収容室24との間を仕切る第2壁部分28とで
包囲されている。これら第1壁部分27と第2壁部分2
8は、分離室22を形成するべく集塵ケース11の略中
央上部側に略円筒状に形成された分離室壁29の一部分
である。
【0026】ケース前壁25から離反した側の塵埃搬送
室23の端部には、第1壁部分27に設けた連通口B3
0が設けられて塵埃搬送室23と分離室22を連通して
おり、塵埃搬送室23から分離室22へ流入する気流を
前記分離室壁29の内周接線方向に流入させている。
【0027】分離室22には第1端壁31と第2端壁3
2とがある。第1端壁31は蓋板33の一部分となって
いるが、蓋板33の詳細は後述する。また、第2端壁3
2は前記ケース前壁25の一部となっている。分離室2
2には両端壁31、32の間の分離室中央部34があ
る。分離室中央部34の第2端壁32の近傍に位置して
分離室壁29に連通口A35が形成されており、分離室
22と塵埃収容室24を連通している。図5に示すよう
に、連通口A35は分離室壁29の側方に設けられてい
て、分離室22内で遠心分離された塵埃が図5の矢印で
示すように連通口A35を通過して塵埃収容室24内に
搬送される。
【0028】塵埃収容室24は、塵埃搬送室23との仕
切りである第2壁部分28と分離室壁29と集塵ケース
11のケース前壁25、ケース底壁36、両側面を形成
するケース側壁37とによって包囲されている。塵埃搬
送室23と分離室22ならびに塵埃収容室24は、それ
ぞれ、完全に開放状の端壁を集塵ケース11の後方端部
に有するが、それらは通常は蓋板33により閉鎖されて
いる。通常の状態では蓋板33を集塵ケース11に装着
して固定してあるが、塵埃収容室24内の塵埃を排出し
て空にする際には、集塵ケース11から取り外すことに
なる。
【0029】図4に示すように、蓋板33は、外周にパ
ッキング38を嵌着したフィルター枠39を集塵ケース
11の電動送風機12側開口に隙間無く装着することで
着脱自在に取り付けられる。パッキング38は集塵ケー
ス11を凹部10に取り付けた状態では傾斜シール面1
5に軽く圧着した状態となり、本体7機外から外気が空
気吸入部14に流入することを防止している。
【0030】42は分離室22内にほぼ同心状に位置す
るフィルターで、フィルター枠39より一体に形成され
た略円筒状で周面に多数の通気開口A43を有するフレ
ームA44と、フレームA44を分離室22側から覆っ
て細塵を濾過捕集する不織布フィルターA45とで構成
され、複数の通気開口43の全体で、分離室22と電
動送風機12を連通する第1吸気部46を形成する。
【0031】47は塵埃収容室24に臨んでフィルター
枠39に形成された通気開口Bで、略円錐状の不織布フ
ィルターB48に覆われている。通気開口B47は塵埃
収容室24と電動送風機12を連通し、第2吸気部49
を構成している。
【0032】集塵ケース11の上方には、図4と図6に
示すようにハンドル50が形成されている。ハンドル5
0の後部には、集塵ケース11を掃除機本体7から取外
す際に操作される尾錠ボタン51を備えている。尾錠ボ
タン51はスプリング52の付勢力を受けて本体7に係
合する。
【0033】次に、上記構成における動作、作用につい
て説明する。
【0034】電動送風機12を運転状態にすると、吸込
具3から吸引された塵埃を含んだ空気流は延長管2とホ
ース6を通って吸気口20の中へ流入する。この空気流
は、吸入口26を通り塵埃搬送室23へ入り、さらに蓋
板33で覆われた端部へ向かって流れる。質量の重い砂
ごみ等の塵粒は、塵埃搬送室23内部底面に沿って、ま
た繊維質の質量の軽い塵埃は気流と一緒になって、連通
口B30を次々に通って分離室22に入る。
【0035】分離室22へ侵入する空気は該分離室22
を形成する略円筒状の分離室壁29の接線方向に流れ込
み、分離室壁29の内面に沿って旋回渦流となり分離室
中央部34を通り連通口A35に至る。そして分離室2
2に入った塵埃は、上記旋回渦流によって発生する遠心
力の作用を受け、分離室壁29内面に沿って回転しなが
ら第1壁部分27に搬送され、連通口A35部より遠心
力で飛ばされるようにして塵埃収容室24内に入る。
【0036】上記旋回渦流の回転中心部分の空気には殆
ど塵埃がない状態となっているが、分離室22へ侵入し
た含塵空気の約80%は、フィルター42で細かい塵埃
を濾過された後、第1吸気部46から電動送風機12に
吸引される。
【0037】残りの約20%の含塵気流は、塵埃収容室
24内に侵入し、不織布フィルターB48で塵埃を濾過
された後、第2吸気部49を通って電動送風機12に吸
引され、これらの気流は排気フィルター16を通過して
更に塵埃を除去され、排気となって本体7機外へ排出さ
れる。
【0038】塵埃収容室24内に侵入して堆積する塵埃
は、連通口A35部から第2吸気部49に向かう上記約
20%の気流により不織布フィルターB48部へ押しつ
けられる風圧を受けて圧縮され、塵埃収容室24の容積
以上の塵埃を堆積することが可能となる。特に質量に対
して嵩張りの大きい繊維質の塵埃を吸引するときに効果
が大きくなる。
【0039】掃除機内部に溜まった塵埃等を廃棄する際
には、ハンドル50に設けた尾錠ボタン51を押して解
錠した状態で集塵ケース11を持ち上げ、本体7の凹部
10から取り外す。次に集塵ケース11から蓋板33を
抜き外し、集塵ケース11の電動送風機12側を開放状
態にする。そしてケース前壁25が上方になるように集
塵ケース11を傾かせると塵埃搬送室23、分離室2
2、塵埃収容室24内の塵埃を一挙にごみ箱等へ排出で
きる。なお、集塵ケース11内に塵埃が付着していて
も、上記の状態で簡単に水洗いができ、衛生的に清掃で
きる。
【0040】ところで、分離室22内の塵埃は、遠心分
離された後、直ちに塵埃収容室24内に搬送される結
果、第1吸気部46から電動送風機12に吸引される吸
気風量は、塵埃収容室24内に蓄積した塵埃量に左右さ
れることなくほぼ一定状態を保ち、使用始めの吸込性能
を維持できるものである。
【0041】そしてすでに記述したように、塵埃収容室
24内の塵埃は第2吸気部49から電動送風機12に吸
引される約20%の吸気風量で塵埃収容室24内に入る
同時に圧縮されるため、特に繊維質の嵩張る塵埃を吸い
込むときに多量の塵埃を蓄積できることとなる。なお、
第2吸気部49から電動送風機12への吸気の流れがあ
ることによって、分離室22内の遠心分離された塵埃
が、分離室22内に滞留することなく直ちに塵埃収容室
24内に搬送されることは言うまでもない。
【0042】ところで分離室22を形成する分離室壁2
は略円筒状に形成し、その一部に分離室22と塵埃収
容室24を連通する連通口A35を形成しているため、
分離室22内で吸引した塵埃を遠心分離している状態で
連通口A35から塵埃収容室24に遠心力で搬送でき、
塵埃移送を容易に行える。
【0043】特に、連通口A35を集塵ケース11を形
成する前壁である第2端壁32側に形成することによ
り、本掃除機を立てて使用するときでも、塵埃収容室2
4内に蓄積された塵埃が重力と第2吸気部49の吸引の
2力を受けて常に第2吸気部49側に位置することとな
り、塵埃収容室24内でごみが位置を大きく変えること
が起こらず、良好な使い勝手を維持できる。また、分離
室24内に吸引される含塵気流が分離室22内を完全に
通過して集塵ケース11を形成する前壁である第2端壁
32近傍の連通口A35から塵埃収容室24内に流れる
構造となり、フィルター42の不織布フィルターA45
に塵埃が付着する現象も起こらず、第1吸気部46での
吸込性能維持を長く行える。
【0044】次に、分離室22の少なくとも下方を塵埃
収容室24としたことにより、本体7を使用している際
に吸引した塵埃は最も安定した位置、即ち集塵ケース1
1の最下部に位置することとなる。このため本掃除機を
使用中に、塵埃収容室24内の塵埃が大きく変位して転
がり音が発生したり、分離室22内に逆流して吸込性能
が低下したりすることが起こらない。
【0045】また、集塵ケース11の分離室22の吸気
上流側に塵埃搬送室23を設け、フィルター42と連通
口B30は集塵ケース11の電動送風機12側端面近傍
に形成し、連通口B30より分離室22に吸引される吸
気流は、前記フィルター42の外周の接線方向から流入
させているため、分離室22での塵埃と空気の遠心分離
性能を高められるとともに、流入する吸気の流れで不織
布フィルターA45に付着しようとする繊維質塵埃など
の小質量塵埃も吹き飛ばし、フィルター42への塵埃付
着と分離室22内へのごみの滞留を防止できる。
【0046】特に連通口B30より分離室22に流入す
る吸気流をフィルター42の上端側より流入させること
により、分離室22内での旋回渦流を確実に起こし、よ
り一層フィルター42への塵埃付着防止と遠心分離性能
確保をできることとなる。
【0047】加えて、塵埃搬送室23の底面を本体7前
方から連通口B30側に向けて徐々に上方に傾斜させて
形成しているため、質量の大きい塵埃を吸引しても容易
に分離室22に搬送できる。また同じ集塵ケース11の
容積であっても塵埃搬送室24の容積が小さくなるため
相対的に塵埃収容室24容積を大きくできるものであ
る。
【0048】さらにフィルター42は、電動送風機12
側の直径が大きく、本体7前側の端面直径が小さい略円
錐または略円錐台形状とすることによって、分離室22
内の旋回渦流が流れる通路面積が気流の流れる方向に向
かって拡大し、スムースに旋回できることとなり、遠心
分離効果が高まるとともにフィルター42へのゴミ付着
防止の効果を高められる。
【0049】また、図7において、60は分離室壁29
の上方側面に設けた連通口B30を開閉自在に閉塞して
いる連通口蓋である。合成ゴムなどの軟質材で薄板状に
形成され、上辺部は塵埃収容室24側から分離室壁29
に固着されている。略円筒状の分離室壁29に沿って連
通口B30を塵埃収容室24側から覆っている。電動送
風機12の運転中は、第1吸気部46から電動送風機1
2に吸引される風量が第2吸気部49から電動送風機1
2に吸引される風量より大きいため、この吸引風量差に
よって連通口蓋60は分離室22側に吸引されて連通口
B30を閉塞するが、分離室22の塵埃が遠心力でこの
連通口蓋60に衝突すると、その荷重で図7の1点鎖線
で示すように分離室壁29に固着した上辺部を回動中心
として回動して連通口B30を開放し、塵埃を塵埃収容
室24に収容する。
【0050】上記構成における動作、作用について説明
する。
【0051】本掃除機の使用の継続によって塵埃収容室
24に塵埃が満杯に近づくと、連通口蓋60が無い場合
には、連通口B30付近の塵埃は第1吸気部46から電
動送風機12に吸引される気流の影響を受けて分離室2
2内に逆流することとなるが、連通口蓋60が連通口B
30を塵埃収容室24から覆っているため、この逆流を
完全に防止し、良好な使い勝手を長期に維持できるもの
である。
【0052】そして上記連通口蓋60は単純に上辺部を
連通口B30の上部に固着するだけの構成であるため、
安価に本構成の電気掃除機を提供できることとなる。
【0053】さらに第1吸気部46、第2吸気部49
は常時電動送風機12に連通しているため、分離室22
内部で遠心分離して吸引し、塵埃収容室24内に搬送し
た塵埃を第2吸気部で常時吸引し、圧縮させることがで
き、集塵ケース11内に蓄積できる塵埃量を増大して使
い勝手を向上できるものである。
【0054】(実施例)次に、本発明の第の実施例
を、図8を用いて説明する。なお、第1の実施例と同一
構成部品については同一符号を付してその節明を省略す
る。
【0055】第1吸気部46を覆うメインフィルター6
5は、不織布で形成されていて、フィルター枠39に固
着してある。メインフィルター65の周囲には所定の隙
間を有して周面に網ネット66を有したプレフィルター
67がフィルター枠39に着脱自在に取り付けてある。
プレフィルター67の連通口B30側端面には開口68
が形成されている。
【0056】つづいて上記構成における動作、作用につ
いて説明する。
【0057】分離室22内に搬送された塵埃の中で、繊
維質の塵埃は、分離室内の旋回渦流で受ける遠心力も小
さく、不織布でできたメインフィルター65にまとわり
つきやすいが、プレフィルター67がその周面を覆って
いて付着を防止する。
【0058】また、塵埃収容室24が塵埃で満杯にな
り、分離室22内に塵埃が蓄積してきた時でも、メイン
フィルター65とプレフィルター67間に空間を確保
し、塵埃によるメインフィルター65の目詰まりを防止
し、吸込風量低下を遅らせて吸込性能を維持できる。
【0059】さらにプレフィルター67の本体7前方端
部に開口68を有することにより、プレフィルター67
とメインフィルター間に徐々に侵入した塵埃も、集塵ケ
ース11内の塵埃を廃棄するときに同時に容易に除去
し、清掃できるものである。
【0060】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、安価
な構成で特に繊維質塵埃の圧縮を実現し、使い勝手を向
上させた遠心集塵部(サイクロン集塵部)を有する電気
掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気掃除機の外観
【図2】同電気掃除機の本体の外観図
【図3】同電気掃除機の集塵ケースを外した状態での本
体の要部断面図
【図4】同蓋体を装着した集塵ケースの断面図
【図5】図4における集塵ケースのZ−Z断面図
【図6】図4における集塵ケースのY−Y断面図
【図7】同連通口Bに蓋を設けた場合の図4における
塵ケースのZ−Z断面図
【図8】本発明の第の実施例を示す蓋体の断面図
【符号の説明】 11 集塵ケース 12 電動送風機 22 分離室 24 塵埃収容室 46 第1吸気部 49 第2吸気部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恩田 雅一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石川 誠治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 津崎 保則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 奥島 雅史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野町 哲治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山村 浩司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B062 AH02 AH05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引風を発する電動送風機を内蔵する本
    体と、塵埃を吸引する吸込具を連通し、前記本体の電動
    送風機の吸気上流側には塵埃を遠心分離する吸気部を具
    備した集塵ケースを設け、前記集塵ケース内に蓄積され
    る塵埃を圧縮する手段を設けてなる電気掃除機。
  2. 【請求項2】 集塵ケースには、塵埃を遠心分離する分
    離室と、この分離室に設けられ電動送風機に連通する第
    1吸気部と、前記分離室に連通して塵埃を収容する塵埃
    収容室を設け、前記塵埃収容室には電動送風機に連通す
    る第2吸気部を設けてなる請求項1記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 分離室を断面略円筒状に形成し、その一
    部に分離室と塵埃収容室を連通する連通口Aを形成して
    なる請求項2記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 連通口Aを本体前方端側に形成してなる
    請求項3記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 分離室の少なくとも下方に塵埃収容室を
    設けた請求項2〜4のいずれか1項に記載の電気掃除
    機。
  6. 【請求項6】 集塵ケースは、分離室の吸気上流側に、
    分離室および塵埃収容室と区画された塵埃搬送室を有
    し、分離室内の塵埃ろ過用のフィルターと塵埃搬送室と
    分離室を連通する連通口Bは、集塵ケースの電動送風機
    側端面近傍に形成され、連通口Bより分離室に吸引され
    る吸気流は、前記フィルターの外周の接線方向から流入
    してなる請求項2または3記載の電気掃除機。
  7. 【請求項7】 連通口Bより分離室に流入する吸気流
    は、フィルターの上端側より流入してなる請求項6記載
    の電気掃除機。
  8. 【請求項8】 塵埃搬送室の底面は本体前方から連通口
    B側に向けて徐々に上方に傾斜してなる請求項6または
    7記載の電気掃除機。
  9. 【請求項9】 フィルターは、電動送風機側の直径の方
    が本体前側端部の径より大きい略円錐または略円錐台形
    状である請求項6または7記載の電気掃除機。
  10. 【請求項10】 連通口Aに塵埃収容室から分離室へ塵
    埃が逆流することを防止する手段を設けてなる請求項2
    〜4のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  11. 【請求項11】 連通口Aに塵埃収容室から分離室へ塵
    埃が逆流することを防止する手段として、前記連通口A
    に塵埃収容室側から開閉自在に閉塞する蓋体を配置して
    なる請求項10記載の電気掃除機。
  12. 【請求項12】 連通口Aを分離室の側面に設け、前記
    連通口Aを閉塞する蓋体は上部を固定し、その他を開放
    端としてなる請求項11記載の電気掃除機。
  13. 【請求項13】 電動送風機の運転時において、第1吸
    気部、第2吸気部は常時電動送風機に連通してなる請求
    項2または3記載の電気掃除機。
  14. 【請求項14】 フィルターは、第1吸気部を覆うメイ
    ンフィルターと、メインフィルターを覆う略網目状のプ
    レフィルターとで形成されてなる請求項6〜7、9のい
    ずれか1項に記載の電気掃除機。
  15. 【請求項15】 プレフィルターの本体側前方端部は開
    口してなる請求項14記載の電気掃除機。
  16. 【請求項16】 集塵ケースには、塵埃を遠心分離する
    分離室と、この分離室に設けられて電動送風機に連通す
    る第1吸気部と、前記分離室に連通して塵埃を収容する
    塵埃収容室を設け、前記塵埃収容室には前記第1吸気部
    に連通する第2吸気部を設けてなる請求項1記載の電気
    掃除機。
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