JP3365411B1 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP3365411B1
JP3365411B1 JP2001274611A JP2001274611A JP3365411B1 JP 3365411 B1 JP3365411 B1 JP 3365411B1 JP 2001274611 A JP2001274611 A JP 2001274611A JP 2001274611 A JP2001274611 A JP 2001274611A JP 3365411 B1 JP3365411 B1 JP 3365411B1
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秀典 北村
誠治 石川
保則 津崎
雅史 奥島
哲治 野町
浩司 山村
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Abstract

【要約】 【課題】 特に繊維質塵埃の圧縮により集塵量を増加さ
せることができ、吸込性能維持を長く行え、使い勝手を
向上させた遠心集塵部(サイクロン集塵部)を有する電
気掃除機を提供することを目的とする。 【解決手段】 塵埃を遠心分離する分離室22と、この
分離室22に設けた第1吸気部46と、前記分離室22
に連通して塵埃を収容する塵埃収容室24と、前記塵埃
収容室24に設けた第2吸気部49からなる集塵ケース
11を備え、前記第1吸気部46を開閉する開閉手段1
04を設けたもので、前記第1吸気部46の連通を閉じ
ることにより、前記第2吸気部49を通過する吸気量を
増加させることによって、前記集塵ケース11内に蓄積
される塵埃を圧縮し、使い勝手を向上できるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気を旋回して塵
埃を分離するサイクロン集塵部を有する電気掃除機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のサイクロン集塵部を有した電気掃
除機は、例えば特開2000−342492号公報開示
の電気掃除機や特開平9−253011号公報開示の電
気掃除機のように、吸塵されてサイクロン集塵部で分離
された塵埃は、サイクロン集塵部内の旋回気流の影響を
受けながら、単純にその集塵部下方に堆積していく構成
のものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような電
気掃除機にあっては、集塵ケース内に蓄積される塵埃
は、前述の通り単純に堆積するだけの構造のため、特に
繊維質や綿成分が多い塵埃の場合、吸塵した質量に対し
て嵩張る割合は大きくなる。質量の大きい塵埃はサイク
ロン集塵部内の旋回で受ける遠心力により外周側で旋回
し、内周部に位置するメインフィルターを通過する吸気
風量の変化(低下)は少なくなるが、前記繊維質塵埃で
は小質量のためにサイクロン集塵部内での遠心分離効果
が不十分となり、メインフィルター部表面に繊維質塵埃
が吸着して吸込風量が低下しやすく、比較的小質量の塵
埃の吸引で早期に吸込性能が低下するという問題があっ
た。
【0004】さらに、所定の塵埃量を集塵ケース内に蓄
積しようとすると大容量の集塵ケースを搭載する必要が
発生し、近年の電気掃除機の小型軽量化に逆行すること
となっていた。
【0005】また、塵埃が付着したサイクロン集塵部の
メンテナンスは非衛生的な作業となっていた。
【0006】本発明は上記課題を解消して、安価な構成
で特に繊維質塵埃の圧縮を実現し、使い勝手を向上させ
た遠心集塵部(サイクロン集塵部)を有する電気掃除機
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、吸引風を発する電動送風機の前方かつ吸気
上流側に塵埃を吸引する吸込具と連通する集塵ケースを
設け、前記集塵ケースには、被掃除面と略水平方向に略
円筒状に形成され塵埃を遠心分離する分離室と、この分
離室に設けられ前記電動送風機の吸気側に連通する第1
吸気部と、前記分離室の少なくとも下方に前記分離室に
て遠心分離された塵埃を収容する塵埃収容室と、この塵
埃収容室に設けられ前記電動送風機の吸気側に連通する
第2吸気部と、前記吸込具から吸引され塵埃を含んだ空
気流が前記略円筒状なる分離室の壁の接線方向に流れ込
むよう前記略円筒状なる分離室の壁の側方かつ前記第1
吸気部側に形成され前記吸込具と前記分離室を連通する
連通口Bと、前記略円筒状なる分離室の壁の側方部かつ
集塵ケースを形成する前壁近傍に前記分離室と前記塵埃
収容室を連通する連通口Aを備えるとともに、前記第1
吸気部と電動送風機の吸気側の連通と、前記第2吸気部
と電動送風機の吸気側の連通および前記第1吸気部と前
記電動送風機の排気側の連通を交互に開閉する開閉手段
を有し、前記第1吸気部と前記第2吸気部は、前記集塵
ケースから着脱自在な同一の枠体に形成され、前記集塵
ケースと電動送風機の吸気側との間に配置されてなる電
気掃除機において、前記開閉手段により前記第2吸気部
と前記電動送風機の吸気側および前記第1吸気部と電動
送風機の排気側が連通したとき、前記第1吸気部から前
記分離室へ逆流する前記電動送風機からの排気により、
前記第1吸気部に付着していた塵埃は引き剥がされ、前
記塵埃は、前記第1吸気部から前記分離室へ逆流 する前
記電動送風機からの排気と前記連通口Bより前記分離室
に流れ込んだ空気流とともに、前記連通口Aを通じて前
記分離室から前記塵埃収容室に搬送され、前記塵埃収容
室内に堆積し、前記塵埃収容室内において被掃除面と略
水平方向に前記第2吸気部に向かう気流により、前記第
2吸気部側に押しつけられて圧縮されるもので、前記第
1吸気部と電動送風機の吸気側との連通を閉じることに
より、前記塵埃収容室と電動送風機に連通する第2吸気
部を通過する吸気量を増加させることによって、前記集
塵ケース内に蓄積される塵埃を圧縮し、ケース内に蓄積
される塵埃、特に繊維質塵埃の圧縮を効果的に行い、小
質量塵埃の吸引での吸込風量低下を防止し、使い勝手を
向上できるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
吸引風を発する電動送風機の前方かつ吸気上流側に塵埃
を吸引する吸込具と連通する集塵ケースを設け、前記集
塵ケースには、被掃除面と略水平方向に略円筒状に形成
され塵埃を遠心分離する分離室と、この分離室に設けら
れ前記電動送風機の吸気側に連通する第1吸気部と、前
記分離室の少なくとも下方に前記分離室にて遠心分離さ
れた塵埃を収容する塵埃収容室と、この塵埃収容室に設
けられ前記電動送風機の吸気側に連通する第2吸気部
と、前記吸込具から吸引され塵埃を含んだ空気流が前記
略円筒状なる分離室の壁の接線方向に流れ込むよう前記
略円筒状なる分離室の壁の側方かつ前記第1吸気部側に
形成され前記吸込具と前記分離室を連通する連通口B
と、前記略円筒状なる分離室の壁の側方部かつ集塵ケー
スを形成する前壁近傍に前記分離室と前記塵埃収容室を
連通する連通口Aを備えるとともに、前記第1吸気部と
電動送風機の吸気側の連通と、前記第2吸気部と電動送
風機の吸気側の連通および前記第1吸気部と前記電動送
風機の排気側の連通を交互に開閉する開閉手段を有し、
前記第1吸気部と前記第2吸気部は、前記集塵ケースか
ら着脱自在な同一の枠体に形成され、前記集塵ケースと
電動送風機の吸気側との間に配置されてなる電気掃除機
において、前記開閉手段により前記第2吸気部と前記電
動送風機の吸気側および前記第1吸気部と電動送風機の
排気側が連通したとき、前記第1吸気部から前記分離室
へ逆流する前記電動送風機からの排気により、前記第1
吸気部に付着してい た塵埃は引き剥がされ、前記塵埃
は、前記第1吸気部から前記分離室へ逆流する前記電動
送風機からの排気と前記連通口Bより前記分離室に流れ
込んだ空気流とともに、前記連通口Aを通じて前記分離
室から前記塵埃収容室に搬送され、前記塵埃収容室内に
堆積し、前記塵埃収容室内において被掃除面と略水平方
向に前記第2吸気部に向かう気流により、前記第2吸気
部側に押しつけられて圧縮されるもので、前記第1吸気
部と電動送風機の吸気側との連通を閉じることにより、
前記塵埃収容室と電動送風機に連通する第2吸気部を通
過する吸気量を増加させることによって、前記集塵ケー
ス内に蓄積される塵埃を圧縮し、ケース内に蓄積される
塵埃、特に繊維質塵埃の圧縮を効果的に行い、小質量塵
埃の吸引での吸込風量低下を防止し、使い勝手を向上で
きるものである。
【0009】また、第1吸気部と電動送風機の吸気側の
連通を閉状態とすると、第1吸気部と電動送風機の排気
が連通するもので、分離室内に吸引される含塵気流が
分離室内を完全に通過して塵埃収容室内に流れるととも
に、電動送風機の排気側から第1吸気部へと流入した空
気が分離室を通過して塵埃を収容する塵埃収容室へと流
れる構造となり、第1吸気部のフィルターを逆流する
動送風機の排気によってクリーニングし、吸込性能維持
を長く行える。
【0010】また、第1吸気部と電動送風機の吸気側の
連通を閉状態とすると、電動送風機から放出される排
前記第1吸気部に流入するもので、集塵ケース内の塵
埃中に含まれるダニなどの微生物を排気の温度で死滅さ
せて、清潔にできるとともに、吸塵した湿ったごみを乾
燥させて遠心分離効果を維持できる。
【0011】本発明の請求項記載の発明は、請求項
記載のものにおいて、開閉手段を、電動機で駆動する蓋
体で構成したもので、前記電動機に電気信号をくわえる
ことによって、自動で塵埃収容室内の特に繊維質塵埃の
圧縮を効果的に行う構成が実現できる。
【0012】本発明の請求項記載の発明は、請求項1
または2記載のものにおいて、開閉手段を、電磁ソレノ
イドで駆動する蓋体で構成したもので、前記電磁ソレノ
イドに電気信号をくわえることによって、自動で塵埃収
容室内の特に繊維質塵埃の圧縮を効果的に行う構成が実
現できる。
【0013】本発明の請求項記載の発明は、請求項1
のいずれか1項に記載のものにおいて、電動送風機
を起動あるいは停止させるスイッチを操作すると、開閉
手段が第1吸気部と電動送風機の吸気側の連通を所定時
間閉じるもので、使用者が毎回掃除をする時に、分離室
での塵埃と空気の遠心分離性能を確保しつつ、同時に流
入する吸気の流れでフィルターへの塵埃付着を防止し、
また分離室内のごみを塵埃収容室に搬送して、分離室内
でのごみの滞留を防止できる。
【0014】また、塵埃の圧縮を行う時以外の通常の掃
除使用時は、塵埃収容室内に蓄積した塵埃中を吸気が流
れることがないため、蓄積した塵埃が含む悪臭を本体外
に排出させることがなく、使用性が良好となる。
【0015】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の第1の実施例を、図1〜図6を用いて説
明する。
【0016】図1において、電気掃除機1は延長管2に
取り付けた塵埃を吸引する吸込具3を有し、該延長管2
は手元ハンドル4とホース継ぎ手5付きのホース6とを
介して掃除機本体7(以下、本体7とする)に連結され
ている。本体7は、枢支された1個の前輪キャスター8
と一対の後輪9とを備えている。
【0017】図2、図3に示すように、本体7内前方に
形成された凹部10には集塵ケース11が取外し可能に
装着される。本体7の凹部10の後方には吸引風を発す
る電動送風機12等が内蔵されている。この電動送風機
12の吸気側は、開口14を通じて空気吸入部A120
に連通している。空気吸入部A120は、集塵ケース1
1を載せた時、集塵ケース11に当接する傾斜シール面
122で包囲されている。本体7後方には、排気フィル
ター16も備えており、この排気フィルター16と本体
排気口100を通過して電動送風機12からの排気は図
3の矢印で示すように本体7機外へ放出されるのであ
り、更に本体7には他の部品、すなわち制御部17等の
電気系統や、コード巻き取り装置(図示せず)等が内蔵
されている。
【0018】本体7の前壁18は底壁19から立ち上が
っており、この底壁19は前記凹部10の下端面となっ
ている。前壁18の略中央部にはホース継ぎ手5を着脱
自在に接続するための吸気口20が設けられている。シ
ールパッキン21は吸気口20の凹部10側端面に取り
付けられて吸気口20と集塵ケース11との間の空気洩
れを防止している。
【0019】図4に示すように、集塵ケース11には略
水平に前後方向に延在する3室、すなわち吸気口20を
通過した含塵気流を遠心分離する分離室22に案内する
ための塵埃搬送室23、そして分離室22で遠心分離さ
れた塵埃を蓄積するための塵埃収容室24の3室を形成
してあり、これら各室は相互に仕切られている。
【0020】図4に示すように、塵埃搬送室23を形成
する集塵ケース11のケース前壁25には吸入口26を
形成してあり、この吸入口26は前記集塵ケース11を
本体7にセットした状態においては前記吸気口20と同
心上にある。塵埃搬送室23は、分離室22との間を仕
切る第1壁部分27と、塵埃収容室24との間を仕切る
第2壁部分28とで包囲されている。これら第1壁部分
27と第2壁部分28は、分離室22を形成するべく集
塵ケース11の略中央上部側に略円筒状に形成された分
離室壁29の一部分である。
【0021】図6に示すように、ケース前壁25から離
反した側の塵埃搬送室23の端部には、第1壁部分27
に設けた連通口B30が設けられて塵埃搬送室23と分
離室22を連通しており、塵埃搬送室23から分離室2
2へ流入する気流を前記分離室壁29の内周接線方向に
流入させている。
【0022】図4に示すように、分離室22には第1端
壁31と第2端壁32とがある。第1端壁31は蓋板3
3の一部分となっているが、蓋板33の詳細は後述す
る。また、第2端壁32は前記ケース前壁25の一部と
なっている。分離室22の第2端壁32の近傍に位置し
て分離室壁29に連通口A35が形成されており、分離
室22と塵埃収容室24を連通している。図7に示すよ
うに、連通口A35は分離室壁29の側方に設けられて
いて、分離室22内で遠心分離された塵埃が図7の矢印
で示すように連通口A35を通過して塵埃収容室24内
に搬送される。
【0023】図6に示すように、塵埃収容室24は、塵
埃搬送室23との仕切りである第2壁部分28と分離室
壁29と集塵ケース11のケース前壁25、ケース底壁
36、両側面を形成するケース側壁37とによって包囲
されている。塵埃搬送室23と分離室22ならびに塵埃
収容室24は、それぞれ、完全に開放状の端壁を集塵ケ
ース11の後方端部に有するが、図4に示すように、
れらは通常は蓋板33により閉鎖されている。通常の状
態では蓋板33を集塵ケース11に装着して固定してあ
るが、塵埃収容室24内の塵埃を排出して空にする際に
は、集塵ケース11から取り外すことになる。
【0024】図4に示すように、蓋板33は、外周にパ
ッキング38を嵌着したフィルター枠39を集塵ケース
11の電動送風機12側開口に隙間無く装着することで
着脱自在に取り付けられる。パッキング38は集塵ケー
ス11を凹部10に取り付けた状態では傾斜シール面1
22に軽く圧着した状態となり、本体7機外から外気が
空気吸入部A120に流入することを防止している。
【0025】42は分離室22内にほぼ同心状に位置す
るフィルターで、フィルター枠39より一体に形成され
た略円筒状で周面に多数の通気開口A43を有するフレ
ームA44と、フレームA44を分離室22側から覆っ
て細塵を濾過捕集する不織布フィルターA45とで構成
され、複数の通気開口43の全体で、分離室22と電動
送風機12を連通する第1吸気部46を形成する。
【0026】47は塵埃収容室24に臨んでフィルター
枠39に形成された通気開口Bで、略円錐状の不織布フ
ィルターB48に覆われている。通気開口B47は図5
および図9に示すパッキング38と一体に形成されてフ
ィルター枠39に装着したパッキング中央部80と、本
体7の傾斜シール面122の分離リブ130のタイトに
より形成されて空気吸入部A120と分離された空気吸
入部B121と開口14に連通することによって、塵埃
収容室24と電動送風機12を連通し、第2吸気部49
を構成している。
【0027】集塵ケース11の上方には、図2と図4に
示すようにハンドル50が形成されている。ハンドル5
0の後部には、集塵ケース11を掃除機本体7から取外
す際に操作される尾錠ボタン51を備えている。尾錠ボ
タン51はスプリング52の付勢力を受けて本体7に係
合する。
【0028】図3および図9において、電動機107の
回転軸108に固定された蓋体B110は本体7の排気
フィルター16を備える本体排気口100側へ連通する
排気連通路101の開口部C109を覆っている。ま
た、電動送風機12の開口14の集塵ケース11側を覆
い、電動送風機12の吸気側と第1吸気部46連通を開
閉する開閉手段である蓋体A104は、本体7の回転軸
102に回転自在に装着されており、空気吸入部A12
0側には吸気孔105が形成されている。前記蓋体A1
04は、ベルト106で蓋体B110を固定した電動機
107の回転軸108の回転が伝達されるようになって
いる。すなわち、蓋体B110と蓋体A104は連動し
て回転動作をするものである。
【0029】次に、上記構成における動作、作用につい
て説明する。
【0030】電動送風機12を運転状態にすると、吸込
具3から吸引された塵埃を含んだ空気流は延長管2とホ
ース6を通って吸気口20の中へ流入する。この空気流
は、吸入口26を通り塵埃搬送室23へ入り、さらに蓋
板33で覆われた端部へ向かって流れる。質量の重い砂
ごみ等の塵粒は、塵埃搬送室23内部底面に沿って、ま
た繊維質の質量の軽い塵埃は気流と一緒になって、連通
口B30を次々に通って分離室22に入る。
【0031】分離室22へ侵入する空気は該分離室22
を形成する略円筒状の分離室壁29の接線方向に流れ込
み、分離室壁29の内面に沿って旋回渦流となり分離室
22を通り連通口A35に至る。そして分離室22に入
った塵埃は、上記旋回渦流によって発生する遠心力の作
用を受け、分離室壁29内面に沿って回転しながら第1
壁部分27に搬送され、連通口A35部より遠心力で飛
ばされるようにして塵埃収容室24内に入る。
【0032】上記旋回渦流の回転中心部分の空気には殆
ど塵埃がない状態となっているが、分離室22へ侵入し
た含塵空気は、フィルター42で細かい塵埃を濾過され
た後、第1吸気部46から空気吸入部A120と開口1
4を通り、電動送風機12に吸引される。
【0033】次に、使用者が掃除する時に、電動送風機
の運転スイッチを操作(図示せず)して運転をスタート
すると、制御部17で電動機107へ駆動信号を送り、
一定時間(3秒から10秒)図10に示すように蓋体B
110の蓋部111が本体排気口100側へ連通する排
気連通路101の開口部C109を開放して、排気が吸
気吸入部A120へ吸引されることになる。しかしなが
ら、蓋体A104も同時にベルト106によって電動機
107の回転軸108の回転が伝達されて、吸気孔10
5が空気吸入部B121側へ回転移動するため、吸気吸
入部A120へ流入した排気は、フィルター42から分
離室22内へ逆流し、次のように流れる。吸込具3から
吸引され、延長管2とホース6を通って吸気口20の中
へ流入し、吸入口26を通り塵埃搬送室23、連通口B
29を次々に通って分離室22へ流れ込む塵埃を含んだ
空気流とともに塵埃収容室24内に侵入し、不織布フィ
ルターB48で塵埃を濾過された後、第2吸気部49、
空気吸入部B121を通って電動送風機12に吸引さ
れ、これらの気流は排気フィルター16を通過して更に
塵埃を除去され、排気となって本体7機外へ排出され
る。排気の一部はさらに排気連通路101側へと循環す
る。本実施例では電動機107を用いているが、電磁ソ
レノイドと連動する蓋体により構成することは可能であ
る。また掃除する時の運転をスタートすると、制御部1
7で電動機107へ駆動信号を送り、一定時間(3秒か
ら10秒)塵埃収容室24へ空気流が流れる構成とした
が、掃除機を停止する停止スイッチを操作した時にこの
動作をさせることもできる。
【0034】塵埃収容室24内に侵入して堆積する塵埃
は、連通口A35部から第2吸気部49に向かう気流に
より不織布フィルターB48部へ押しつけられる風圧を
受けて圧縮され、塵埃収容室24の容積以上の塵埃を堆
積することが可能となる。特に質量に対して嵩張りの大
きい繊維質の塵埃を吸引するときに効果が大きくなる。
また、この気流は排気の一部を循環させているため、堆
積した塵埃中のダニなどの微生物を死滅させる効果が得
られる。さらに、フィルター42を通過する空気は空気
吸入部A120から分離室22内へ逆流させるため、フ
ィルター42に付着した塵埃を引き剥がし、クリーニン
グする効果が得られる。すなわち高い吸引力を長期間維
持することができるものである。
【0035】前記塵埃収容室24側へ空気流を一定時間
流し、塵埃収容室24に堆積した塵埃を圧縮した後、蓋
体A104と蓋体B110は図3および図9に示す状態
に復帰し、吸入口26を通り塵埃搬送室23、連通口B
29を次々に通って分離室22へ流れ込む塵埃を含んだ
空気流は、フィルター42で濾過されて空気吸入部A1
20、吸気孔105を通り、電動送風機12内を通過し
た後、排気フィルター16を通って本体17の外部に排
出される。この時、吸気流は塵埃収容室24内に堆積し
た塵埃中を通過しないので、塵埃が含む臭気などを本体
外に排出しないという効果が得られる。
【0036】掃除機内部に溜まった塵埃等を廃棄する際
には、ハンドル50に設けた尾錠ボタン51を押して解
錠した状態で集塵ケース11を持ち上げ、本体7の凹部
10から取り外す。次に集塵ケース11から蓋板33を
抜き外し、集塵ケース11の電動送風機12側を開放状
態にする。そしてケース前壁25が上方になるように集
塵ケース11を傾かせると塵埃搬送室23、分離室2
2、塵埃収容室24内の塵埃を一挙にごみ箱等へ排出で
きる。なお、集塵ケース11内に塵埃が付着していて
も、上記の状態で簡単に水洗いができ、衛生的に清掃で
きる。
【0037】ところで、分離室22内の塵埃は、遠心分
離された後、直ちに塵埃収容室24内に搬送される結
果、第1吸気部46から電動送風機12に吸引される吸
気風量は、塵埃収容室24内に蓄積した塵埃量に左右さ
れることなくほぼ一定状態を保ち、使用始めの吸込性能
を維持できるものである。
【0038】そしてすでに記述したように、塵埃収容室
24内の塵埃は第2吸気部49から電動送風機12に吸
引される吸気風量で圧縮されるため、特に繊維質の嵩張
る塵埃を吸い込むときに多量の塵埃を蓄積できることと
なる。
【0039】ところで分離室22を形成する分離室壁2
は略円筒状に形成し、その一部に分離室22と塵埃収
容室24を連通する連通口A35を形成しているため、
分離室22内で吸引した塵埃を遠心分離している状態で
連通口A35から塵埃収容室24に遠心力で搬送でき、
塵埃移送を容易に行える。
【0040】特に、連通口A35を本体前方端側に形成
することにより、本掃除機を立てて使用するときでも、
塵埃収容室24内に蓄積された塵埃が重力と第2吸気部
49の吸引の2力を受けて常に第2吸気部49側に位置
することとなり、塵埃収容室24内でごみが位置を大き
く変えることが起こらず、良好な使い勝手を維持でき
る。また、分離室24内に吸引される含塵気流が分離室
22内を完全に通過して第2端壁32の近傍に位置する
連通口A35から塵埃収容室24内に流れる構造とな
り、フィルター42の不織布フィルターA45に塵埃が
付着する現象も起こらず、第1吸気部46での吸込性能
維持を長く行える。
【0041】次に、分離室22の少なくとも下方を塵埃
収容室24としたことにより、本体7を使用している際
に吸引した塵埃は最も安定した位置、即ち集塵ケース1
1の最下部に位置することとなる。このため本掃除機を
使用中に、塵埃収容室24内の塵埃が大きく変位して転
がり音が発生したり、分離室22内に逆流して吸込性能
が低下したりすることが起こらない。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、特に
繊維質塵埃の圧縮により集塵量を増加させることがで
き、吸込性能維持を長く行え、使い勝手を向上させた遠
心集塵部(サイクロン集塵部)を有する電気掃除機を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気掃除機の外観
【図2】同電気掃除機の本体の外観図
【図3】同電気掃除機の本体の要部断面図
【図4】同電気掃除機の集塵ケースの断面図
【図5】図4における集塵ケースのV−V断面図
【図6】図4における集塵ケースのY−Y断面図
【図7】図4における集塵ケースのZ−Z断面図
【図8】図4における集塵ケースのZ−Z断面図
【図9】図3における本体のX−X断面図
【図10】図3における本体の動作状態のX−X断面図
【符号の説明】
11 集塵ケース 12 電動送風機 22 分離室 24 塵埃収容室 46 第1吸気部 49 第2吸気部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 誠治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 津崎 保則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 奥島 雅史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 野町 哲治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 山村 浩司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/10 A47L 9/16 A47L 9/20 A47L 7/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引風を発する電動送風機の前方かつ吸
    気上流側に塵埃を吸引する吸込具と連通する集塵ケース
    を設け、前記集塵ケースには、被掃除面と略水平方向に
    略円筒状に形成され塵埃を遠心分離する分離室と、この
    分離室に設けられ前記電動送風機の吸気側に連通する第
    1吸気部と、前記分離室の少なくとも下方に前記分離室
    にて遠心分離された塵埃を収容する塵埃収容室と、この
    塵埃収容室に設けられ前記電動送風機の吸気側に連通す
    る第2吸気部と、前記吸込具から吸引され塵埃を含んだ
    空気流が前記略円筒状なる分離室の壁の接線方向に流れ
    込むよう前記略円筒状なる分離室の壁の側方かつ前記第
    1吸気部側に形成され前記吸込具と前記分離室を連通す
    る連通口Bと、前記略円筒状なる分離室の壁の側方部か
    つ集塵ケースを形成する前壁近傍に前記分離室と前記塵
    埃収容室を連通する連通口Aを備えるとともに、前記第
    1吸気部と電動送風機の吸気側の連通と、前記第2吸気
    部と電動送風機の吸気側の連通および前記第1吸気部と
    前記電動送風機の排気側の連通を交互に開閉する開閉手
    段を有し、前記第1吸気部と前記第2吸気部は、前記集
    塵ケースから着脱自在な同一の枠体に形成され、前記集
    塵ケースと電動送風機の吸気側との間に配置されてなる
    電気掃除機において、前記開閉手段により前記第2吸気
    部と前記電動送風機の吸気側および前記第1吸気部と電
    動送風機の排気側が連通したとき、前記第1吸気部から
    前記分離室へ逆流する前記電動送風機からの排気によ
    り、前記第1吸気部に付着していた塵埃は引き剥がさ
    れ、前記塵埃は、前記第1吸気部から前記分離室へ逆流
    する前記電動送風機からの排気と前記連通口Bより前記
    分離室に流れ込んだ空気流とともに、前記連通口Aを通
    じて前記分離室から前記塵埃収容室に搬送され、前記塵
    埃収容室内に堆積し、前記塵埃収容室内において被掃除
    面と略水平方向に前記第2吸気部に向かう気流により、
    前記第2吸気部側に押しつけられて圧縮される電気掃除
    機。
  2. 【請求項2】 開閉手段を、電動機で駆動する蓋体で構
    成した請求項記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 開閉手段を、電磁ソレノイドで駆動する
    蓋体で構成した請求項1または2記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 電動送風機を起動あるいは停止させるス
    イッチを操作すると、開閉手段が第1吸気部と電動送風
    機の吸気側の連通を所定時間閉じる請求項1〜のいず
    れか1項に記載の電気掃除機。
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