JP2003052234A - コンバインの伸縮穀粒移送装置 - Google Patents

コンバインの伸縮穀粒移送装置

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JP2003052234A
JP2003052234A JP2001249178A JP2001249178A JP2003052234A JP 2003052234 A JP2003052234 A JP 2003052234A JP 2001249178 A JP2001249178 A JP 2001249178A JP 2001249178 A JP2001249178 A JP 2001249178A JP 2003052234 A JP2003052234 A JP 2003052234A
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spiral
moving
grain
spirals
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Application number
JP2001249178A
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English (en)
Inventor
Kenji Kono
健治 河野
Hidenori Okazaki
秀範 岡崎
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】移動用移送筒へ内装した複数個の中間移動移送
螺旋について、内径部への藁屑等の引掛け防止、及びこ
の穀粒が内径部より逃げて移送穀粒の移送能力が低下す
ることの低下を防止しようとするものである。 【解決手段】移動用移送筒へ内装した移動螺旋軸の両端
部に軸支して、穀粒を移送する前・後移動移送螺旋間
で、移動螺旋軸に軸支する複数個の中間移動移送螺旋1
2は、移動ボス38の両側に径大ボス38d,38dを
設け、これら移動ボス38と、径大ボス38d,38d
との外周部には、移送螺旋プレート38aを一体に形成
して設けると共に、この移送螺旋プレート38aの両端
部はR形状に形成し、更に各中間移動移送螺旋12が最
収縮時は、各径大ボス38d,38dの端部に設けた各
結合部38b,38cは、隣接の各径大ボス38d,3
8dの肩部に所定の隙間を有して設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固定用移送筒へ
内装した固定移送螺旋から穀粒を引継ぎ移送する移動用
移送筒へ内装した移動螺旋軸の両端部に軸支した前・後
移動移送螺旋間で、この移動螺旋軸には、伸縮自在で樹
脂材等よりなる複数の中間移動移送螺旋を軸支して設
け、この中間移動移送螺旋は中移動ボスの前後両側に
は、径大ボスを設け、これら中移動ボスと、各径大ボス
との外周部には、移送螺旋プレートを一体に形成して設
けた技術であり、コンバインの伸縮穀粒移送装置として
利用できる。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンバインで立毛穀稈の刈取り
収穫作業は、このコンバインの前部に設けた刈取機で刈
取りした刈取り穀稈は、この刈取機から後部へ設けた脱
穀機へ移送供給されて脱穀され、脱穀済みで選別済みの
穀粒は、この脱穀機から横側に設けた穀粒貯留タンク内
へ供給されて一時貯留される。
【0003】前記穀粒貯留タンク内へ貯留された穀粒を
機外へ排出するときには、この穀粒貯留タンクの後側に
設けた縦移送筒内へ穀粒貯留タンク内から穀粒は移送供
給され、この縦移送筒から穀粒は伸縮穀粒移送装置へ供
給されるが、この前段で伸縮装置等により、所定の排出
位置へ伸張、左右旋回、及び昇降制御された、この伸縮
穀粒移送装置の固定用移送筒内へ縦移送筒から穀粒は供
給される。この固定用移送筒へ内装した固定移送螺旋で
引継ぎ移送され、この固定用移送筒の外周部へ収縮自在
に挿入した移動用移送筒内へ供給される。この移動用移
送筒へ伸縮自在に内装して設けた移動螺旋軸の移送始端
部側へ軸支した金属製の後移動移送螺旋で引継ぎ移送さ
れる。この後移動用移送螺旋の下手側(前側)へ伸縮自
在に結合させて、移動螺旋軸へ軸支して設けた金属製
で、中移動ボスの外周部へ帯状で前後両側に結合部を有
して、この中移動ボスの前後両側より、突出させて固着
した取付板を設けると共に、これら中移動ボスと、取付
板とには、移送螺旋プレートを固着した中間移動移送螺
旋を複数個を結合させて軸支して設けた、これら中間移
動移送螺旋で引継ぎ移送される。移送終端部側のこの中
間移動移送螺旋の下手側(前側)で、移動螺旋軸の移送
終端部側へ軸支した金属製で結合した前移動移送螺旋で
引継ぎ移送され、この移動用移送筒の先端部に設けた排
出筒の排穀口から機外へ穀粒は排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】固定用移送筒へ内装し
た固定移送螺旋で移送される穀粒を引継ぎ移送する移動
用移送筒へ内装した伸縮自在な移動螺旋軸には、移送始
端部より、順次金属製の後移動移送螺旋と、伸縮自在で
金属製で複数個の中間移動移送螺旋と、前移動移送螺旋
とを軸支して設けているが、この中間移動移送螺旋は中
移動ボスと取付板とヘ移送螺旋プレートを固着した構成
であることにより、この移送螺旋プレートの内径部と、
これら中移動ボスの外周部、及び取付板の外側面との間
には、隙間があり、この隙間へ移送穀粒内へ混入する藁
屑等が引掛ったり、また、この隙間から移送中の穀粒が
逃げたりすることにより、穀粒の移送能力が低下するこ
とが発生していたが、この発明により、これらの問題点
を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、この発明
は、請求項1に記載の発明においては、穀粒を移送する
固定移送螺旋7を内装した固定用移送筒8と、伸縮装置
14で伸縮自在な移動螺旋軸9の両端に軸支した前・後
移動移送螺旋11,10及び該前・後移動移送螺旋1
1,10間で、移動螺旋軸9へ伸縮自在に軸支した樹脂
材等よりなる複数の中間移動移送螺旋12を内装して、
固定用移送筒8の外周部へ伸縮自在に挿入した移動用移
送筒13とを設けたコンバインにおいて、中間移動移送
螺旋12の中移動ボス38の前後両側には、両側に隣接
する各中間移動移送螺旋12の各中移動ボス38が嵌入
する径大ボス38d,38dを設けると共に、中移動ボ
ス38と、径大38d,38dとの外周部には、移送螺
旋プレート38aを一体に形成して設けたことを特徴と
するコンバインの伸縮穀粒移送装置である。
【0006】コンバインで立毛穀稈の刈取り収穫作業
は、このコンバインの前部に設けた刈取機で刈取りした
刈取り穀稈は、この刈取機から後部へ設けた脱穀機へ移
送供給されて脱穀され、脱穀済みで選別済みの穀粒は、
この脱穀機から横側へ設けた穀粒貯留タンク内へ供給さ
れて一時貯留される。
【0007】前記穀粒貯留タンク内へ貯留された穀粒を
機外へ排出するときには、この穀粒貯留タンクの後側に
設けた縦移送筒内へ穀粒貯留タンク内から穀粒は移送供
給され、この縦移送筒から穀粒は伸縮穀粒移送装置へ供
給されるが、この前段で伸縮装置等により、所定の排出
位置へ伸張、左右旋回、及び昇降制御された、この伸縮
穀粒移送装置の固定用移送筒8内へ縦移送筒から穀粒は
供給される。この固定用移送筒8へ内装した固定移送螺
旋7で引継ぎ移送され、この固定用移送筒8の外周部へ
収縮自在に挿入した移動用移送筒内13へ供給される。
この移動用移送筒13へ伸縮自在に内装して設けた移動
螺旋軸9の移送始端部側へ軸支した金属製の後移動移送
螺旋10で引継ぎ移送される。この後移動移送螺旋10
の下手側(前側)へ伸縮自在に互に結合して、移動螺旋
軸9へ軸支して設けた樹脂材等よりなり、中移動ボス3
8と、この中移動ボス38の前後両側の径大ボス38
d,38dとの外周部に、移送螺旋プレート38aを一
体に形成した中間移動移送螺旋12を複数個を互に結合
して、軸支して設けた、これら中間移動移送螺旋12で
引継ぎ移送される。移送終端部側のこの中間移動移送螺
旋12の下手側(前側)で、移動螺旋軸9へ軸支した金
属製で互に結合した前移動移送螺旋11で引継ぎ移送さ
れ、この移動用移送筒13の先端部に設けた排出筒の排
穀口から機外へ穀粒は排出される。
【0008】請求項2に記載の発明においては、前記中
間移動移送螺旋12の移送螺旋プレート38aの両端部
は移送穀粒内へ混入する夾雑物の引掛りを防止すべく正
面視R形状(ハ)に形成して設けたことを特徴とする請
求項1に記載のコンバインの伸縮穀粒移送装置である。
【0009】前記移動用移送筒13内へ固定用移送筒8
から供給され穀粒は、この移動用移送筒13へ伸縮自在
に内装して設けた移動螺旋軸9の移送始端部側へ軸支し
た後移動移送螺旋10で引継ぎ移送される。この後移動
移送螺旋10の下手側(前側)へ伸縮自在で互に結合し
て、移動螺旋軸9へ樹脂材等よりなり、中移動ボス38
と、この中移動ボス38の前後両側の径大ボス38d,
38dとの外周部には、移動螺旋プレート38aを一体
に形成して、この移動螺旋プレート38aには、移送穀
粒内へ混入する挟雑部の引掛りを防止すべく正面視R形
状(ハ)に形成した、この中間移動移送螺旋12を複数
個を軸支して設けた、これら各中間移動移送螺旋12で
引継ぎ移送される。移送終端部側のこの中間移動移送螺
旋12の下手側(前側)で、移送螺旋軸9へ軸支した金
属製で互に結合した前移動移送螺旋11で引継ぎ移送さ
れ、この移動用移送筒13の先端部に設けた排出筒の排
穀口から機外へ穀粒は排出される。中間移動移送螺旋1
2の径大ボス38d,38dは、前後両側に隣接する中
間移動移送螺旋12の各中移動ボス38を受けて摺動移
動させている。
【0010】請求項3に記載の発明においては、前記中
間移動移送螺旋12の各径大ボス38dの両端部には、
両側に隣接する各中間移動移送螺旋12に結合して摺動
移動させる結合部38b,38cを設け、中間移動移送
螺旋12の中移動ボス38へ両側へ隣接の各中間移動移
送螺旋12の各移動ボス38が当接して、最収縮状態に
なったときには、結合部38b,38cの側面部は隣接
の各中間移動移送螺旋12の各径大ボス38dの肩部
(ニ)へ当接を防止すべく所定隙間(S)を設けたこと
を特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバイ
ンの伸縮穀粒移送装置である。
【0011】前記穀粒貯留タンク内へ貯留した穀粒を、
移動用移送筒13を最収縮状態で穀粒を排出するとき
は、この移動用移送筒13を最収縮状態に操作すると、
この移動用移送筒13へ内装した移動螺旋軸9は最収縮
状態になると共に、この移動螺旋軸9へ収縮自在で互に
結合して、軸支した複数個の中間移動移送螺旋12の各
中移動ボス38の両端部が互に当接するまで移動して、
最収縮状態となる。この最収縮状態のときには、各中間
移動移送螺旋12の各中移動ボス38の前後両側の径大
ボス38d,38dの端部に設けた結合部38b,38
cの側面部と、径大ボス38d,38dの肩部との間
は、所定隙間(S)を有する状態となり、この状態で各
中間移動移送螺旋12の各移送螺旋プレート38aで穀
粒は移送され、前移動移送螺旋10で引継ぎ移送され
て、機外へ排出される。
【0012】
【発明の効果】請求項1に記載の発明においては、移動
用移送筒13へ伸縮自在に内装して設けた移動螺旋軸9
の前後端部に設けた前・後移動移送螺旋11,10間で
移動螺旋軸9に伸縮自在に軸支する複数個の中間移動移
送螺旋12は、樹脂材等で、中移動ボス38の前後両側
に径大ボス38d,38dを設け、これら中移動ボス3
8と、径大ボス38d,38dとの外周部には、移送螺
旋プレート38aを一体に形成して設けたことにより、
中移動ボス38、及び径大ボス38d,38dと、移送
螺旋プレート38aとの間に隙間が発生することがな
く、このために、移送中の穀粒内へ混入する藁屑の引掛
りがなくなり、又、移送中の穀粒が逃げることがなくな
り、移送能力の低下を防止できる。
【0013】請求項2に記載の発明においては、前記中
間移動移送螺旋12の移送螺旋プレート38aの両端部
には、移送穀粒内へ混入する夾雑物の引掛りを防止すべ
く正面視R形状(ハ)に形成したことにより、移送中の
穀粒内へ混入する藁屑等の引掛りを防止することができ
ると共に、穀粒を移送螺旋プレート38aで抄くい取る
ときに、叩かれて発生する脱ぷ粒、及び損傷等の発生を
防止することができる。
【0014】請求項3に記載の発明においては、前記各
中間移動移送螺旋12が最収縮したときには、各中移動
ボス38の両端部面が当接して、最収縮状態になると、
最収縮は停止するが、ここのときは、中移動ボス38の
前後両側の径大ボス38d,38dの端部に設けた結合
部38b,38cの側面部と、隣接の各中間移動移送螺
旋12の径大ボス38d,38dの肩部(ハ)との間に
は、所定隙間(S)を有する状態になることにより、移
送中の穀粒は潰されることがなくなり、穀粒の損傷を防
止できる。又、この各中間移動移送螺旋12に不必要な
負荷が掛ることがなくなり、摺動移動がスムーズであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。固定移送螺旋7を内装した固定用移
送8と、伸縮装置14で伸縮自在な移動螺旋軸9の前後
両側へ軸支して設けた前・後移動移送螺旋11,10
と、これら前・後移動移送螺旋11,10間には、樹脂
材等よりなる中移動ボス38と、この中移動ボス38の
前後両側に設けた径大ボス38d,38dとの外周部に
は、移送螺旋プレート38aを一体に形成した中間移動
移送螺旋12を複数個を移動螺旋軸9へ収縮自在に軸支
して内装して、固定用移送筒8の外周部へ伸縮自在に挿
入した移動用移送筒13等よりなる伸縮穀粒移送装置5
を設けた構成である。この伸縮穀粒移送装置5を主に図
示して説明する。
【0016】前記コンバイン1の走行車台2の下側に
は、図17で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行
クローラ15aを張設した走行装置15を配設し、走行
車台2の上側には、脱穀機3を載置した構成である。走
行車台2の前側の刈取機16で立毛穀稈を刈取りし、こ
の刈取り穀稈はこの刈取機16で後方上部へ移送され、
脱穀機3のフィードチエン3aと挟持杆3bとで引継ぎ
されて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選
別済みの穀粒は、脱穀機3の右横側に配設した貯留タン
ク4内へ一時貯留される。
【0017】前記走行車台3の前側には、図17で示す
如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド17
a、及び分草体17bと、立毛穀稈を引起す引起装置1
8aと、引起された穀稈を掻込み移送する穀稈掻込移送
装置19の掻込装置19aと、掻込された穀稈を刈取る
刈刃装置18bと、刈取り穀稈を挟持移送して、脱穀機
3のフィードチエン3aと挟持杆3bとへ受渡しする穀
稈掻込移送装置19の根元・穂先移送装置19b・19
c等からなる刈取機16を設けている。核刈取機16
は、油圧駆動による伸縮シリンダ16aにより、土壌面
に対して昇降自在に作用させる構成である。
【0018】前記刈取機16の前方下部から後方上部へ
傾斜する支持杆16cの上端部には、左右方向に支持パ
イプ杆16dを設け、この支持パイプ杆16dを走行車
台2の上側面に設けた支持装置16eで回動自在に支持
させて、伸縮シリンダ16aの作動により、刈取機16
は支持パイプ杆16dを回動中心として、上下に回動す
る構成である。
【0019】前記脱穀機3側の前部には、図17で示す
如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操
作を行う操作装置20aと、これら操作を行う作業者が
搭乗する操縦席20bとを設け、この操縦席20bの下
側で、走行車台2の上側面には、エンジン20cを載置
すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク4を配設す
る。これら走行装置15と、刈取機16と、脱穀機3
と、エンジン20c等により、コンバイン1の機体1a
を形成した構成である。
【0020】前記刈取機16の穀稈掻込移送装置19に
よって形成される穀稈移送経路中には、刈り取られて移
送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機3へ穀
稈の供給の有無を検出する穀稈センサ16bを設けた構
成である。前記走行車台2の前端部に装架された走行用
のミッションケース21a内の伝動機構の伝動経路中に
は、その出力回転数に基づいて、走行車速を検出するポ
テンションメータ方式の車速センサ21bを設けた構成
である。
【0021】前記穀粒貯留タンク4内の底部には、貯留
穀粒を後方部へ移送する前後移送螺旋4aを前後方向に
設けると共に、後方へ移送される穀粒を引継ぎして、継
手ケース6bを介して方向変換する排出装置2aの縦移
送螺旋6aを内装した縦移送筒6を略垂直姿勢で回動可
能に、継手ケース6bの上側で穀粒貯留タンク4の後側
に設けた構成である。
【0022】前記縦移送筒6の上端部には、上端部を支
点として、その全長がコンバイン1の前後長に亘り伸縮
自在、上下回動自在、旋回自在で穀粒を機外へ排出する
伸縮穀粒移送装置5を設けた構成である。前記操作装置
20aの表面板20dの外側面には、図15で示す如く
伸縮穀粒移送装置5を主として操作する各種スイッチ、
及び各種操作レバー等を図示して説明する。伸縮穀粒移
送装置5を上下回動、及び左右旋回操作するオーガレバ
ー22aと、エンジン20cの動力をこの伸縮穀粒移送
装置5へ伝達する籾排出レバー22bとを設け、この籾
排出レバー22bを排出位置へ操作すると、穀粒貯留タ
ンク4内の穀粒を機外へ排出できる構成である。
【0023】又、前記伸縮穀粒移送装置5等を停止させ
るときに操作するON−OFFスイッチ方式の停止スイ
ッチ23aと、旋回させるときに操作するON−OFF
スイッチ方式の旋回スイッチ23bと、ON−OFFス
イッチ方式のランプスイッチ23cと、後逑詳細説明す
る移動用移送筒13を伸張、又は収縮させるときに操作
するON−OFF方式で切換方式の伸縮スイッチ23d
とを設けた構成である。
【0024】前記オーガレバー22aの横側近傍には、
伸縮穀粒移送装置5の移動用移送筒13と、固定用移送
筒8との重合部を受けて保持する保持装置24を設け、
この保持装置24は主柱24aの上端部に逆山形状の受
板24bを固着して設けた構成である。
【0025】前記保持装置24には、図17で示す如く
移動用移送筒13の最収縮位置を検出するON−OFF
スイッチ方式の収納センサ25を設け、この移動用移送
筒13の最収縮状態を規制する構成である。前記操作装
置20aの制御装置26には、図16で示す如く各種レ
バー22a,22bと、各種スイッチ23a,23b,
23c,23dの操作と、収納センサ25の検出等が入
力回路26aからCPU26bへ入力される構成であ
る。これらの入力に基づいて、該CPU26bから出力
回路26cを経て、穀粒貯留タンク4内の前後移送螺旋
4aと、縦移送筒6内の縦移送螺旋6bと、伸縮穀粒移
送装置5の固定移送螺旋7と、移動螺旋軸9へ軸支した
前・後移動移送螺旋11、10、及び各中間移動移送螺
旋12等を回転駆動する。又、移動用モータ28の正・
逆回転により、移動用移送筒13、及び移動螺旋軸9を
伸縮制御する構成であり、作業灯29を点灯する構成で
ある。
【0026】前記伸縮穀粒移送装置5は、図1〜図1
4、及び図17で示す如く継手メタル30と、引継メタ
ル33とで装着した固定用移送筒8と、この固定用移送
筒8の外周部(ロ)へ挿入して、伸縮自在な移動用移送
筒13と、この移動用移送筒13を伸縮移動させる収縮
装置14と、移動用移送筒13の最収縮位置を検出する
収納センサ25等よりなる構成である。
【0027】前記固定用移送筒8は、図9で示す如く固
定移送螺旋7を内装して設け、この固定移送螺旋7は固
定螺旋軸31の外周部に固定螺旋プレート31aを固着
して設けた構成である。固定螺旋軸31の内径部は丸形
状の挿入孔31bを形成し、又、この固定螺旋軸31の
移送終端部の内径の挿入孔31b部には、この挿入孔3
1bより小径で後逑する移動螺旋軸9の外周部(イ)を
軸支する六角形状の挿入孔32aを内径部に設けた補助
軸32を固着して設けた構成である。
【0028】前記固定用移送筒8の外周部(ロ)の移送
終端部は、図9、及び図10で示す如く継手メタル30
の外ボス30aの内径部へ挿入して固着して設け、又、
この継手メタル30の内ボス30bの内径部に設けたベ
アリング30cの内径部には、補助軸32の外径部を挿
入して軸支した構成である。固定螺旋軸31の移送始端
の軸端部に設けた後支持軸31cは、縦移送筒6の上端
部に設けた引継メタル33に内装した受メタル33aへ
挿入して軸支した構成である。
【0029】前記継手メタル30の外ボス30aは、図
9で示す如く円形状に形成し、この外ボス30aの外径
部と、固定用移送筒8の外周部(ロ)の移送始端部から
所定距離位置に固着して設けた筒形状の外メタル34の
外周部とを移動用移送筒13の内径部は、詳細を後逑す
る伸縮装置14により、前後に摺動移動自在な構成であ
る。
【0030】前記移動用移送筒13内には、図1〜図1
4で示す如く外径形状が六角形状で内径が中空形状、又
は充実形状の移動螺旋軸9を内装して設け、この移動螺
旋軸9の移送始端側の軸端部には、外周部が六角形状の
受ブッシュ9aを挿入して固着した構成である。
【0031】前記移動螺旋軸9の先端部に設けた前支持
軸9bは、移動用移送筒13の前端部に装着した排出筒
35の後側板35eの内側面に設けた支持メタル35a
へ挿入して軸支した構成であり、中間部は補助軸32の
挿入孔32aで軸支すると共に、後側の軸端部は、この
軸端部に設けた受ブッシュ9aの外周部を固定螺旋軸3
1の挿入孔31bで軸支した構成である。この移動螺旋
軸9は、伸縮装置14により、前後に摺動移動自在な構
成である。
【0032】前記移動用移送筒13に内装した移動螺旋
軸9の移送始端部と、移送終端の近傍部とに軸支した前
・後移動移送螺旋11、10と、これら前・後移動移送
螺旋11、10との間で、移動螺旋軸9に軸支した複数
個の各中間移動移送螺旋12とを内装して設けた構成で
ある。この各中間移動移送螺旋12は伸縮自在な構成で
ある。
【0033】移送始端部の前記後移動移送螺旋10は、
図9、及び図12〜14で示す如く補助軸32の前部側
へ挿入して軸支した構成であり、金属製のこの後移動移
送螺旋10は内径形状が丸形状で、外径形状も丸円形状
の後固定ボス36の外周部には、帯状で一端部側が一方
側へ突出する結合部36bを設けると共に、この結合部
36b側を外側へ突出させた支持板36aを固着して設
け、これら支持板36aと後固定ボス36とには、所定
長さの移送螺旋プレート36cを固着して設けた構成で
ある。後移動移送螺旋10の後固定ボス36を補助軸3
2へボルト36d、又は、頭なしで溝付ネジ36d等に
より、この補助軸32の前部側へ締付けて固定した構成
である。移動螺旋軸9と、前移動移送螺旋11と、各中
間移動移送螺旋12とは、前後へ移動自在な構成であ
る。
【0034】移送終端部の金属製の前記前移動移送螺旋
11は、図8、及び図11〜図14で示す如く内径形状
が六角形状で外径形状が円形状の前固定ボス37の外周
部には、帯状で一端部側が一方側へ突出する結合部37
bを設けると共に、この結合部37b側を外側へ突出さ
せた支持板37aを固着して設け、これら支持板37a
と前固定ボス37とには、所定長さの移送螺旋プレート
37cを固着して設けた構成である。移動移送螺旋11
の前固定ボス37を移動螺旋軸9で軸支してボルト37
d、又は頭なしで溝付ネジ37d等により、この移動螺
旋軸9へ締付けて固定した構成である。
【0035】移送始端部と移送終端部とに設けた後・前
移動移送螺旋10、11間に複数個設ける中間移動移送
螺旋12は、図1〜図8で示す如く耐摩耗性の高い樹脂
材等よって、形成してなる内径形状が六角形状で、外径
が円形状の中移動ボス38の外周部には、所定長さの移
送螺旋プレート38aを、この中移動ボス38の左右両
側に略同じ長さを突出させて設けて、一体に形成した構
成である。この移送螺旋プレート38aの前後両端部に
は、結合部38b,38cを設け、これら各結合部38
b,38cの結合位置は略360度毎に位置すべく設け
ると共に、これら各中間移動移送螺旋12各移送螺旋プ
レート38aの各結合部38b、38cは、隣接する各
移送螺旋プレート38aの各結合部38b、38cと互
に結合した構成であり、又、この各移送螺旋プレート3
8a同士が重合状態で伸縮移動すべく移動螺旋軸9へ挿
入して軸支した構成である。中移動ボス38の左右両側
に設けた径大ボス38d,38d部には、この各径大ボ
ス38d内の穀粒を落下させさせて抜取りする穀粒抜孔
38,38を設けた構成である。
【0036】前記中間移動移送螺旋12の伸張時は、移
送始端部側で後端部の中間移動移送螺旋12の後側の結
合部38cと、移送始端部の後移動移送螺旋10の支持
板36aの結合部36bとが結合する構成である。移送
終端部側で、前端部の中間移動移送螺旋12の前側の結
合部38bと、移送終端部の前移動移送螺旋11の支持
板37aの結合部37bとが結合する構成であると共
に、中間部の各中間移動移送螺旋12は、互に前後の結
合部38b,38cが結合する構成である。又、収縮時
は各中間移動移送螺旋12の各中移動ボス38と、後移
動移送螺旋10の後固定ボス36、及び前移動移送螺旋
11の前固定ボス37とが、互に当接するまで収縮する
構成であると共に、中間部の各中間移動移送螺旋12の
各中移動ボス38は、互に当接するまで収縮する構成で
ある。
【0037】前記中間移動移送螺旋12は、図1、及び
図2で示す如く中移動ボス38と、この中移動ボス38
の左右両側に設け径大ボス38d,38dと、この各径
大ボス38d,38dの端部に設けた結合部38b,3
8cと、これら中移動ボス38と、径大ボス38d,3
8dとの外周部には、移送螺旋プレート38aを設けた
構成である。これら中移動ボス38と、径大ボス38
d,38dと、移送螺旋プレート38aとは、耐摩耗性
にすぐれると共に、耐久性にすぐれた樹脂材等で一体に
形成した構成である。中移動ボス38、及び径大ボス3
8d,38dの外周部と、移送螺旋プレート38の内径
部とは、隙間が発生しない構成である。これら径大ボス
38d,38dの内径部には、隣接の各中間移動移送螺
旋12の各中移送ボス38が嵌合して、前後へ摺動移動
する構成である。
【0038】これにより、前記中間移動移送螺旋12の
中移動ボス38、及び径大ボス38d,38dとの外周
部と、この各外周部に設けた移送螺旋プレート38aと
は、一体に形成したことにより、隙間が発生することが
なくなり、このために、移送中の穀粒内へ混入する藁屑
等の引掛りがなくなり、又、移送中の穀粒が逃げること
がなくなり、穀粒の移送能力の低下を防止することがで
きる。
【0039】前記中間移動移送螺旋12の移送螺旋プレ
ート38aの両端部には、移送穀粒内へ混入する夾雑物
の引掛りを防止すべく、図1〜図4で示す如く正面視R
形状(ハ)に形成した構成である。これにより、前記中
間移動移送螺旋12の移送螺旋プレート38aの両端部
を、正面視R形状(ハ)に形成したことにより、移送中
の穀粒内へ混入する藁屑等の引掛りを防止することがで
きると共に、穀粒をこの移送螺旋プレート38aで抄く
い取るときに、叩かれて発生する脱ぷ粒、及び損傷粒等
の発生を防止できる。
【0040】前記中間移動移送螺旋12の中移動ボス3
8の前後両側に設けた径大ボス38d,38dの端部に
は、図1、及び図2で示す如く結合部38b,38cを
設けた構成であり、この各中間移動移送螺旋12が最収
縮状態に操作されたときは、この中間移動移送螺旋12
の中移動ボス38の両端部へ、隣接した両側の各中移動
移送螺旋12の各中移動ボス38の一方側の端部が、当
接すると最収縮状態になった構成である。
【0041】上記の最収縮状態になったときには、図5
で示す如く、前記中間移動移送螺旋12の径大ボス38
d,38dの端部に設けた結合部38b,38cの側面
部と、隣接の各中間移動移送螺旋12の各径大ボス38
d,38dの各肩部(ニ)とには、所定隙間(S)を有
すべく、形成した構成である。
【0042】これにより、前記各中間移動移送螺旋12
が最収縮したときは、各中移動ボス38の両端部面が当
接して、最収縮状態になると、最収縮は停止するが、こ
のときは、中移動ボス38の前後両側の径大ボス38
d,38dの端部に設けた結合部38b,38cの側面
部と、隣接の各中間移動移送螺旋12の各径大ボス38
d,38dの肩部(ハ)との間には、所定隙間(S)を
有する状態になることにより、移送中の穀粒は潰される
ことがなくなり、このために、穀粒の損傷を防止でき
る。又、この各中間移動移送螺旋12に不必要な負荷、
及び過負荷が掛ることがなくなり、これら各中間移動移
送螺旋12の摺動移動がスムーズである。
【0043】前記各中間移動移送螺旋12を樹脂材で形
成したことにより、金属製では構成上実現が困難であっ
た。略360度位置で結合部38b,38cを結合させ
ることができると共に、伸縮移動のときに、これら各中
間移動移送螺旋12に掛る摺動抵抗が斜めに加わること
がなくなり、このために、移動用移送筒13と、移動螺
旋軸9と、各中間移動移送螺旋12とは、ズムーズに伸
縮移動する構成である。前・後移動移送螺旋11、10
の結合部36b,37bと、各中間移動移送螺旋12の
結合部38b,38cとは、前後方向に略直線上に位置
させて設けて、結合させた構成である。
【0044】前記移動用移送筒13の前側の排出筒35
は、図8、及び図11で示す如く後側板35cと、前側
板35dと、左右両側の横側板35eとにより、箱形状
に形成し、この箱体の下部には、穀粒を排出する排穀口
35bを設けた構成である。又、この排出筒35の前端
部には、図11で示す如く作業灯を設けた構成である。
【0045】前記縦移送筒6から固定用移送筒8内へ供
給された穀粒は、固定移送螺旋7、後移動移送螺旋1
0、各中間移動移送螺旋12、及び前移動移送螺旋11
で順次移送され、排出筒35の排穀口35bから機外へ
排出される構成である。前記移動用移送筒13の移送始
端部で外周部には、図11で示す如く中心部にネジ孔を
設けた移動用支持メタル41を設けると共に、移送始端
部で外周部の3個所には、図9、及び図10で示す如く
ローラ装置42を設け、このローラ装置42はローラメ
タル42aに設けた支持板42bには、回転自在にロー
ラ42cを軸支した構成である。この各ローラ42cの
外周部は、固定用移送筒8の外周部(ロ)へ当接状態に
設けた構成であり、移動用移送筒13の前後摺動移動に
より、この各ローラ42cの外周部は、固定用移送筒8
の外周部(ロ)へ接触して回転自在に前後へ移動する構
成である。
【0046】前記伸縮装置14は、図11で示す如く引
継メタル33の前端部には、逆L字形状の支持板39を
設け、この支持板39の基部側に移動用モータ28を設
けると共に、先端部には、受メタル40を設けた構成で
ある。移動用モータ28には、外径部に螺旋ネジ43a
を設けた移送軸43を設け、この移送軸43は移動用移
送筒13の外周部に設けた移動用支持メタル41へ螺挿
入すると共に、先端部は受メタル40で軸支した構成で
ある。44は円形状の安全カバーである。
【0047】前記伸縮穀粒移送装置5の移動用移送筒1
3が所定伸張位置、又は最伸張位置から最収縮位置の手
前までの間の伸張状態にあるときに、最収縮位置へ操作
して、保持装置24の受板24bで保持状態にするとき
には、旋回スイッチ23b、及びオーガレバー22aを
操作して所定位置(元の位置)へ旋回させると共に、伸
縮スイッチ23dを収縮側へ操作することにより、制御
装置26により、移動用モータ28が逆回転始動制御さ
れ、伸縮装置14が逆回転作動され、移動用移送筒13
は収縮側へ移動制御される構成である。
【0048】又、前記伸縮スイッチ23dを伸張側へ操
作することにより、制御装置26により、移動用モータ
28が正回転始動制御され、伸縮装置14が正回転作動
され、移動用移送筒13は伸張側へ移動制御される構成
である。前記移動用移送筒13が重合状態で、収縮側の
所定位置まで移動制御されると、この移動用移送筒13
の外周部に突出させて設けた検出具13aが、保持装置
24の受板24b部に設けた収納センサ25へ接触し
て、この収納センサ25がON状態となる。このON状
態に基づいて、制御装置26により、移動用モータ28
が停止制御されて、伸縮装置14が停止される。この停
止により、移動用移送筒13が所定の最収縮位置で停止
制御される構成である。この最収縮位置は移動用移送筒
13が固定用移送筒8へ完全に重合状態になる手前で停
止される構成である。
【0049】前記移動用移送筒13の円周部の3箇所に
設けたローラ装置42のローラ42cが当接する固定用
移送筒8には、図9、及び図10で示す如く移動用移送
筒13が最伸張時のローラ装置42のローラ42cが位
置する近傍部の外周部(ロ)の3箇所へ軸方向に、所定
長さの補強部材8aを固着して設け、この固定用移送筒
8の外周部は、移動用移送筒13が最伸張時に振れるこ
とにより、各ローラ装置42のローラ42cで叩かれて
変形することが発生するが、この変形を防止するため
に、この各補強部材8aを固着して設けた構成である。
【0050】前記補強部材8aを固定用移送筒8の外周
部の3箇所へ軸方向に設けたことにより、この固定用移
送筒8の補強ができると共に、移動用移送筒13の振れ
を防止した構成である。前記中間移動移送螺旋12の中
移動ボス38の左右両側に設けた径大ボス38d,38
dの端部に設ける結合部38b,38cの位置は、図1
8、及び図19で示す如く中移動ボス38の前後方向の
中心位置(ホ)を中心として、前後方向は同じ寸法(L
1)、(L1)に形成すると共に、中移動ボス38の左
右方向の中心位置(ヘ)を中心として、左右方向は同じ
寸法(L2)、(L2)に形成した構成である。
【0051】これにより、前記中間移動移送螺旋12の
径大ボス38d,38dに設けた結合部38b,38c
の位置は、中移動ボス38前後方向、及び左右方向の各
中心位置(ホ)、及び(ヘ)を中心として対称位置に設
けていることにより、移動螺旋軸9への挿入は、前後い
ずれの側からでも挿入して組立ができて便利である。
又、移送螺旋プレート38aの一方側の移送面が摩耗す
ると、他方側面を移送面とすべく組換えるとにより、耐
久性が2倍に向上する。
【0052】前記中間移動移送螺旋12の径大ボス38
d,38dの端部位置(C)と、穀粒抜孔38e,38
e位置とには、図20で示す如く中移動ボス38の内径
六角孔の対辺部38fを位置させて設けた構成である。
これにより、前記中間移動移送螺旋12の径大ボス38
d,38dの端部位置(C)、及び穀粒抜孔38eの近
傍部の荷重が一番多く掛る箇所を肉厚を厚くしたことに
なり、強度アップを図ることができた。
【0053】前記中間移動移送螺旋12の移送螺旋プレ
ート38aは、図21〜図23で示す如く1ピッチ+L
(Lは略90度)に形成した構成である。これにより、
隣接する中間移動移送螺旋12へ穀粒の引継ぎが良好に
なる。前記中間移動移送螺旋12の中移動ボス38の両
方側の端部面から両方側の径大ボス38dの肩部(ニ)
までの長さ(L3),(L3)より、この中移動ボス3
8の両端部面から前後両側の径大ボス38d,38dの
端部に設けた結合部38b,38cの端部面までの長さ
(L4),(L4)を、図24で示す如く所定長さ長く
形成した構成である。
【0054】これにより、前記中間移動移送螺旋12の
中移動ボス38の両端部面へ隣接の中間移動移送螺旋1
2,12の中移動ボス38,38の一方側の端部面が当
接した最収縮状態になったときであっても、径大ボス3
8d,38dの肩部(ニ)、(ニ)へ中間移動移送螺旋
12,12の結合部38b,38cが当接することがな
く、所定隙間(S)を有することにより、このために、
穀粒は潰されることがなくなり、穀粒の損傷を防止する
ことができる。
【0055】前記中間移動移送螺旋12の中移動ボス3
8の内径六角孔の対辺部38fの肉厚(T2)より、図
25、及び図26で示す如く径大ボス38d,38d部
の肉厚(T1)を所定厚み厚く形成した構成である。こ
れにより、隣接の前記中間移動移送螺旋12,12に結
合して、収縮状態に摺動移動させるときに、何らかの原
因で、該中間移動移送螺旋12と、移動螺旋軸9とが固
着し、移動時の全負荷が、この中間移動移送螺旋12に
掛ったときであっても、各径大ボス38d,38d部の
肉厚が増加され、強度アップが図られていることによ
り、結合部38b,38cの結合が外れることを防止で
きる。
【0056】前記中間移動移送螺旋12の移送螺旋プレ
ート38aの外周部(先端部)には、図27、及び図2
8で示す如くフィン38hを設け、このフィン38hの
先端部は、移動用移送筒13の内径部へ接触状態とし
て、穀粒排出後のこの移動用移送筒13の内径部に残る
穀粒を防止した構成である。
【0057】穀粒排出後に従来は、前記移動用移送筒1
3内へ穀粒は残り、この残っている穀粒は、圃場を移動
するとき等に、振動等によって、排出筒35の排穀口3
5a部より、機外へ落下することがあったが、移送螺旋
プレート38aの外周部(先端部)にフィン38hを設
けたことにより、穀粒排出作業終了後に、移動用移送筒
13内に穀粒は残ることがなくなり、このために、穀粒
はこの移動用移送筒13から落下することがなくなった
構成である。
【0058】これにより、前記中間移動移送螺旋12の
移送螺旋プレート38aの外周部(先端部)に、移動用
移送筒13の内径部へ接触するフィン38hを設けたこ
とにより、穀粒排出作業終了後に、移動用移送筒13内
に残る残粒を防止でき、これにより、穀粒排出作業終了
後に、圃場を移動のとき等に、穀粒が落下することがな
くなった。
【0059】前記中間移動移送螺旋12の樹脂の溶材を
注入する注入口45は、図29、及び図30で示す如く
この中間移動移送螺旋12の前後方向、及び左右方向共
に、略中央部で、移送螺旋プレート38aの外周部に設
けた構成である。45aは溶材が流れる湯道である。
【0060】これにより、樹脂材の溶材を注入する注入
口45を、前後・左右方向の略中央部で、移送螺旋プレ
ート38aの外周部に設けたことにより、溶材の流れが
良好となり、品質の均一な製品を得ることができる。
又、注入口45の長さが短くなることにより、注入不良
の発生を防止できる。
【0061】前記中間移動移送螺旋12を型から抜き取
るときに、製品を押出しする複数本の押出ピンで押出す
るが、この押出しのときにできる押出跡46は、図3
1、及び図32で示す如く移送螺旋プレート38aの穀
粒の非移送面側へ設けた構成である。
【0062】これにより、前記中間移動移送螺旋12の
移送螺旋プレート38aの移送面には、押出ピンの押出
跡46を設けないことにより、穀粒移送をスムーズに行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 中間移動移送螺旋の拡大左側面斜視図
【図2】 中間移動移送螺旋の拡大右側面斜視図
【図3】 中間移動移送螺旋の拡大側面図
【図4】 中間移動移送螺旋の拡大背面図
【図5】 中間移動移送螺旋の組立拡大側面図
【図6】 中間移動移送螺旋の組立拡大側面図
【図7】 中間移動移送螺旋の組立拡大側面斜視図
【図8】 伸縮穀粒移送装置の一部の拡大側面斜視図
【図9】 固定用移送筒部と移動用移送筒部との拡大
側断面図
【図10】 図9のA−A断面図
【図11】 伸縮穀粒移送装置部の拡大側面図
【図12】 伸縮穀粒移送装置部の最伸張時の拡大側断
面図
【図13】 伸縮穀粒移送装置部の伸張途中時の拡大側
断面図
【図14】 伸縮穀粒移送装置部の最収縮時の拡大側断
面図
【図15】 操作装置部の拡大背面斜視図
【図16】 ブロック図
【図17】 コンバインの全体側面図
【図18】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大側面図
【図19】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大背面図
【図20】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大背面図
【図21】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大側面斜視図
【図22】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大側面図
【図23】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大背面図
【図24】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大側面図
【図25】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大側面図
【図26】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大背面図
【図27】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大側面図
【図28】 他の実施例を示す図で、図27のB−B拡
大断面図
【図29】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大側面図
【図30】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大平面図
【図31】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大側面図
【図32】 他の実施例を示す図で、中間移動移送螺旋
の拡大背面図
【符号の説明】
7 固定移送螺旋 8 固定用移送筒 9 移動螺旋軸 10 後移動移送螺旋 11 前移動移送螺旋 12 中間移動移送螺旋 13 移動用移送筒 14 伸縮装置 38 中移動ボス 38a 移送螺旋プレート 38b 結合部 38c 結合部 38d 径大ボス (ハ) R形状 (ニ) 肩部 (S) 所定隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粒を移送する固定移送螺旋7を内装し
    た固定用移送筒8と、伸縮装置14で伸縮自在な移動螺
    旋軸9の両端に軸支した前・後移動移送螺旋11,10
    及び該前・後移動移送螺旋11,10間で、移動螺旋軸
    9へ伸縮自在に軸支した樹脂材等よりなる複数の中間移
    動移送螺旋12を内装して、固定用移送筒8の外周部へ
    伸縮自在に挿入した移動用移送筒13とを設けたコンバ
    インにおいて、中間移動移送螺旋12の中移動ボス38
    の前後両側には、両側に隣接する各中間移動移送螺旋1
    2の各中移動ボス38が嵌入する径大ボス38d,38
    dを設けると共に、中移動ボス38と、径大38d,3
    8dとの外周部には、移送螺旋プレート38aを一体に
    形成して設けたことを特徴とするコンバインの伸縮穀粒
    移送装置。
  2. 【請求項2】 前記中間移動移送螺旋12の移送螺旋プ
    レート38aの両端部は移送穀粒内へ混入する夾雑物の
    引掛りを防止すべく正面視R形状(ハ)に形成して設け
    たことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの伸縮
    穀粒移送装置。
  3. 【請求項3】 前記中間移動移送螺旋12の各径大ボス
    38dの両端部には、両側に隣接する各中間移動移送螺
    旋12に結合して摺動移動させる結合部38b,38c
    を設け、中間移動移送螺旋12の中移動ボス38へ両側
    へ隣接の各中間移動移送螺旋12の各移動ボス38が当
    接して、最収縮状態になったときには、結合部38b,
    38cの側面部は隣接の各中間移動移送螺旋12の各径
    大ボス38dの肩部(ニ)へ当接を防止すべく所定隙間
    (S)を設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項
    2に記載のコンバインの伸縮穀粒移送装置。
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