JP2003051500A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003051500A
JP2003051500A JP2001238673A JP2001238673A JP2003051500A JP 2003051500 A JP2003051500 A JP 2003051500A JP 2001238673 A JP2001238673 A JP 2001238673A JP 2001238673 A JP2001238673 A JP 2001238673A JP 2003051500 A JP2003051500 A JP 2003051500A
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wiring
insulating film
interlayer insulating
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Koji Hatasaki
晃次 籏崎
Hiroshi Toyoda
啓 豊田
Sachiyo Ito
祥代 伊藤
Masahiko Hasunuma
正彦 蓮沼
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線の剥がれがない高信頼性で高歩留まりの
高集積化された半導体装置及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 半導体基板1と、この半導体基板上に形
成された密度が2.0g/cm3以下の低密度材料で形
成された層間絶縁膜3と、この層間絶縁膜中に形成され
た配線溝8と、この配線溝の少なくとも一部に形成され
た応力緩和層4と、この応力緩和層上を含む前記配線溝
内に形成されたバリアメタル層5と、このバリアメタル
層の表面上に形成された配線層9とを有する半導体装置
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配線層を有する半導
体装置及びその製造方法に関し、特に低密度層間絶縁膜
上に配線層を設けた半導体装置及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化及び高速動作を図
るために低抵抗配線として、Cuを用い、層間絶縁膜と
して配線間容量を低く抑える技術が採用されている。こ
のように配線間容量を低減するために低誘電率の材料で
ある低密度層間絶縁膜を用いる場合がある。一般に層間
絶縁膜として用いられる材料としては比誘電率が3.9
程度のTEOS膜がある。これに対し、比誘電率が3.
0程度の低誘電率材料を低密度層間絶縁膜として用いる
ことが検討されている。
【0003】ここで、半導体装置の配線材料として用い
られるCuはシリコンを用いたデバイスのライフタイム
キラーとなるため、層間絶縁膜中へのCuの拡散を抑え
るためにバリア層を層間絶縁膜との間に形成することが
必須である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の半
導体装置では、以下の課題が生じる。
【0005】低密度層間絶縁膜上にバリアメタルを成膜
する従来技術では、低密度層間絶縁膜とバリアメタル層
との密着性が悪い。さらにまた、この低密度層間絶縁膜
は従来用いられてきたTEOS膜等と比較すると機械的
強度が低く脆い。このため、めっき法による配線層とし
てCu層を埋め込んだ後のCMP(Chemical Mechanic
al Polishing)処理にて剥がれてしまう場合がある。
この問題の原因としては、バリアメタルをスパッタ法に
より成膜する際の、バリアメタルの内部応力が大きい点
が挙げられる。
【0006】本発明の目的は以上のような従来技術の課
題を解決することにある。
【0007】特に、本発明の目的は、配線の剥がれがな
い高信頼性で高歩留まりの高集積化された半導体装置及
びその製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴は、半導体基板と、この半導体基板上
に形成された密度が2.0g/cm3以下の低密度材料
で形成された層間絶縁膜と、この層間絶縁膜中に形成さ
れた配線溝と、この配線溝の少なくとも一部に形成され
た応力緩和層と、この応力緩和層上を含む前記配線溝内
に形成されたバリアメタル層と、このバリアメタル層の
表面上に形成された配線層とを有する半導体装置であ
る。
【0009】本発明の別の特徴は、半導体基板と、この
半導体基板上に形成された第1層間絶縁膜と、この第1
層間絶縁膜中に形成された第1配線溝と、この第1配線
溝中に形成された第1配線層と、この第1配線層及び前
記第1層間絶縁膜上に形成された密度が2.0g/cm
3以下の低密度材料で形成された第2層間絶縁膜と、こ
の第2層間絶縁膜中に形成された第2配線溝と、この第
2配線溝の少なくとも一部に形成された応力緩和層と、
この応力緩和層上を含む前記配線溝内に形成されたバリ
アメタル層と、このバリアメタル層の表面上に形成され
た第2配線層とを有する半導体装置である。
【0010】本発明の別の特徴は、半導体基板上に密度
が2.0g/cm3以下の低密度材料によって、層間絶
縁膜を形成する工程と、この層間絶縁膜中に配線溝を形
成する工程と、露出した表面上の少なくとも一部に応力
緩和層を形成する工程と、この応力緩和層上を含む前記
配線溝内にバリアメタルを形成する工程と、このバリア
メタル上に配線用導電層を形成する工程と、この配線用
導電層、前記バリアメタル及び前記応力緩和層に対し
て、CMP処理を行って、前記配線溝中に配線用導電層
を残す工程とを有する半導体装置の製造方法である。
【0011】本発明の別の特徴は、半導体基板上に密度
が2.0g/cm3以下の低密度材料によって、層間絶
縁膜を形成する工程と、この層間絶縁膜上に応力緩和層
を形成する工程と、この応力緩和層が形成された前記層
間絶縁膜上に配線溝を形成する工程と、露出した表面上
にバリアメタルを形成する工程と、このバリアメタル上
に配線用導電層を形成する工程と、この配線用導電層、
前記バリアメタル及び前記応力緩和層に対してCMP処
理を行って、前記配線溝中に配線用導電層を残す工程と
を有する半導体装置の製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図2には、
本実施形態に係わる半導体装置の製造方法における実験
結果が示される。まず、図2(A)に示されるようにシ
リコンからなる半導体基板1を用意した。次に、図2
(B)に示されるように半導体基板1上にプラズマCV
D法でシリコン窒化膜2を0.07μmの厚さとなるよ
うに成膜した。
【0013】次に、図2(C)に示されるようにポリメ
チルシロキ酸を主成分とする液をスピン塗布し400℃
で30分キュアして、1μmの厚さの低誘電率層間絶縁
膜3を形成した。ここで、この低誘電率層間絶縁膜3の
比誘電率は約3以下である。密度は2.0g/cm3
下である。
【0014】なお、低誘電率層間絶縁膜は、一例として
は炭素成分を含むシリコン酸化膜である。又、他の例と
しては、層間絶縁膜は多孔質シリコン酸化膜である。さ
らに、他の例としては、層間絶縁膜は有機高分子系膜で
ある。
【0015】次に、図2(D)に示されるように低誘電
率層間絶縁膜3上にT−S間距離(ターゲット−サブス
トレイト間距離)が300mmのLTS(ロングスロー
スパッタリング:Long Throw Sputtering)法により、
Cuを0.5wt%含んだAl層(以下AlCu層とい
う)を成膜温度250℃でその厚さが0.005μmの
厚さと、0.01μmの厚さの2通りで、応力緩和層4
として成膜した。なお、LTSに限らずSIS(Self I
onized Sputtering)法を用いてAlCu層を成膜する
ことも可能である。
【0016】次に連続して0.03μmの厚さのTa層
をバリアメタル層5として、SISで成膜した。
【0017】ここで、比較のために応力緩和層を形成せ
ずに低誘電率層間絶縁膜4上に直接バリアメタル層5を
形成した例を図2(E)に示す。
【0018】ここで、図2(D)及び図2(E)に示さ
れる半導体装置におけるバリアメタル層5の応力測定結
果を図3に示す。
【0019】図3で、縦軸はバリアメタル層5の応力の
大きさを表し、負の値は圧縮応力であり、正の値は引っ
張り応力である。横軸には、低誘電率層間絶縁膜3上
にTa層を0.03μmの厚さで形成した場合(図2
(E))であり、低誘電率層間絶縁膜3上にAlCu
層をその厚さが0.005μmで形成し、さらにその上
にTa層を0.03μmの厚さで形成した場合(図2
(D))であり、低誘電率層間絶縁膜3上にAlCu
層をその厚さが0.01μmで形成し、さらにその上に
Ta層を0.03μmの厚さで形成した場合(図2
(D))である。
【0020】この図3から、バリアメタル層5の応力を
緩和する層として2種類の厚さのAlCu層をバリアメ
タル層5と低誘電率層間絶縁膜3の間に挟むことで、二
つの厚さどちらでも応力が緩和されていることが分かっ
た。
【0021】また上記構造での低誘電率層間絶縁膜3と
その上の膜との密着性を評価するため、テープテストを
行った。発明者による検討により、バリアメタル層のT
a層上にスパッタリング成膜により、膜厚を変えてCu
層を成膜した場合、密着性が悪いものはCu層が薄い状
態で、テープテストで剥がれ、密着性が良いものはCu
層を厚くしてもテープテストで剥がれが生じないことを
見出した。
【0022】すなわち、AlCu層の厚さを0.01μ
mとして、図2(D)に示されるように構成し、Cu層
の厚さを0.08μmとした場合には剥がれが生じなか
った。次に、同様の構成で、Cu層の厚さを0.1μm
とした場合には、一部で剥がれが生じた。さらに同様の
構成で、Cu層の厚さを0.12μm、0.16μmと
した場合には、全面で剥がれが生じた。
【0023】又、図2(E)に示されるように構成した
場合、Cu層の厚さを0.08μmとした場合には、一
部で剥がれが生じた。さらに同様の構成で、Cu層の厚
さを0.1μm、0.12μm、0.16μmとした場
合には、全面で剥がれが生じた。
【0024】この結果から、応力緩和層によるバリアメ
タルの膜応力の緩和作用により、密着性が改善している
ことが分かった。
【0025】次に、この実験結果を基に製造した本実施
の形態の半導体装置の構造を図1を用いて説明する。
【0026】シリコンなどの半導体基板1上に、低誘電
率層間絶縁膜3が形成されていて、この低誘電率層間絶
縁膜3中には、低誘電率層間絶縁膜3中に配線溝8が形
成されている。この配線溝8の周囲内壁には応力緩和層
4が形成されている。この応力緩和層4上には、バリア
メタル層5が形成されている。このバリアメタル層5上
で、配線溝8を埋め込むように配線層9が形成されてい
る。
【0027】次に、本実施の形態の半導体装置におい
て、下層配線層と上層配線層との接続形態を示した構造
を図4の斜視図を用いて説明する。ここでは、半導体基
板1上に、第1層間絶縁膜11が形成され、その中に下
層配線層10が形成されている。この下層配線層10の
周囲には、図1に示された構成と同様に下層応力緩和層
12及び下層バリアメタル層13が積層して形成されて
いる。
【0028】第1層間絶縁膜11、下層応力緩和層1
2、下層バリアメタル層13、及び下層配線層10上に
は、膜厚が例えば約70nmからなるSiN層のキャッ
プ膜14が形成されている。このキャップ膜14上に、
第2層間絶縁膜15が形成されている。
【0029】この第2層間絶縁膜15及びキャップ層1
4中に下層配線層10に接続してビアホール7が形成さ
れ、配線層9に接続されている。この第2層間絶縁膜1
5中に下層配線層10に接続してビアホール7が形成さ
れ、配線層9に接続されている。このビアホール7に接
続して第2層間絶縁膜15中に配線溝8が形成されてい
る。このビアホール7及び配線溝8の周囲内壁には応力
緩和層4及びバリアメタル層5が積層されて形成されて
いる。このバリアメタル層5上で、配線溝8及びビアホ
ール7を埋め込むように配線層9が形成されている。
【0030】ここでは、下層配線層10、配線層9、下
層配線層10周囲に形成された下層応力緩和層12及び
下層バリアメタル層13、並びに配線層9周囲に形成さ
れた応力緩和層4及びバリアメタル層5はともに図中右
奥方向へ直線的に形成されている。
【0031】これに対し、ビアホール7はプラグ形状
で、円柱状に下層配線層10と配線層9とを接続した形
態となっている。このような形態により、下層配線層1
0とその上に位置する配線層9とが電気的に接続されて
いる。この場合、下層配線層10とビアホール7の接続
部分では、応力緩和層4と下層配線層10とが直接接す
ることになるが、応力緩和層4の膜厚が薄いため、拡散
もしくは反応による配線抵抗及びビア抵抗の上昇は見ら
れない。
【0032】ここで、低誘電率層間絶縁膜3、第1層間
絶縁膜11、及び第2層間絶縁膜15はいずれもその比
誘電率が約3以下で、低密度、すなわち、2.0g/c
3以下で形成されている。
【0033】ここで、配線層9及び下層配線層10には
Cuなどが用いられる。
【0034】ここで、バリアメタル層5及び下層バリア
メタル層13としては、Taを用いることができる。こ
こで、配線層9の配線溝8における幅は約0.2μm、
ビアホール7における幅は約0.185μmで実現でき
る。配線溝における配線層9の高さは約0.3μm、ビ
アホール7における配線層9の高さは約0.3μm程度
である。
【0035】ここで、応力緩和層4の上にバリアメタル
層5としてTa層をスパッタリング法で形成すると、通
常β―Taが形成され、その比抵抗は約200μΩ・c
mであったものが、応力緩和層であるAlCu上では、
α―Taにその結晶系が変化していることをX線回折測
定で確認した。α―Taはその比抵抗が約70μΩ・c
m程度であり、bcc(body-centered cubic)構造
(体心立方構造)を有している。
【0036】こうして、バリアメタル層5の抵抗が小さ
くなることでビア抵抗が小さくなる効果が得られた。
【0037】なお、バリアメタル層5としては、高融点
金属、例えばW、Ta、Ti、Nb、Mo、V、Cr、
Zrの中から選ばれた少なくとも1種類を主成分とす
る。これら高融点金属は応力が高いので、低誘電率層間
絶縁膜との密着性を確保するためには、応力緩和が必要
である。ただし、TaN等の窒化物を用いる場合は、応
力緩和層としてAlCuを用いると、AlCuとの界面
に絶縁性のAl窒化物を生成するため、AlCu側には
Ta等の積層により窒化物が直接接しないことが望まし
い。低誘電率層間絶縁膜上ではCMP処理により、応力
緩和層はすべて除去して、近隣の配線同士のショートを
防ぐことが必要である。
【0038】応力緩和層4としては、その厚さが0.0
15μmから0.005μm程度の厚さで、AlCu層
などの塑性変形しやすい材料が使用でき、そのため、耐
力が100MPa以下の材料となる。
【0039】ここで、応力緩和層4は薄く形成すること
が好ましいので、0.005μmが好ましい。応力緩和
層4は、その厚さとしてさらに厚くても薄くても場合に
より形成できる。
【0040】この応力緩和層4は400℃でも耐熱性が
あることが好ましい。通常の半導体装置の製造方法にお
いては、400℃程度まで加熱される場合があり、その
ような加熱工程での影響がないことが応力緩和層として
望ましい特性である。ここでは、応力緩和層は塑性変形
を起すことにより、応力緩和機能を果たす。この応力緩
和層は耐力が100MPa以下となっている。
【0041】低誘電率層間絶縁膜3とバリアメタル5の
間に、変形により応力を緩和する層4を新たに形成した
ことにより、低誘電率層間絶縁膜の機械的な強度が小さ
いことによる脆さと、バリアメタルの成膜時の内部応力
が大きいことによる、配線形成CMPでの剥がれの問題
を解決して、信頼性の高い半導体装置を提供できる。
【0042】本実施の形態の半導体装置によれば、多層
配線を形成する際の、低誘電率層間絶縁膜3とバリアメ
タル層5との間にバリアメタル層5の内部応力を緩和す
る層4を設けたことで、配線層9形成時の埋め込み後の
CMP処理工程における剥がれの問題が起こらず、高信
頼性、高歩留まりの配線を有する半導体装置を形成する
ことが可能となる。
【0043】次に、本実施の形態の半導体装置の製造方
法を説明する。
【0044】図5に示されるように、半導体基板1上に
第1層間絶縁膜11、下層応力緩和層12、下層バリア
メタル13、下層配線層10、キャップ膜14を形成し
た後、低誘電率の第2層間絶縁膜15をスピン塗布し、
400℃で30分キュアして0.6μmの低誘電率の第
2層間絶縁膜15を形成する。その後、通常のPEP及
び低誘電率の第2層間絶縁膜15及びキャップ膜14の
エッチングにより配線溝8とビアホール7を形成する。
【0045】次に、図6に示されるように、このパター
ン上に応力緩和層4としてAlCu層を0.005μm
の厚さで形成する。ここでは、第2層間絶縁膜15上に
T−S間距離が300mmのLTSによりAlCu層を
成膜温度250℃で成膜する。LTSでは、直線的に溝
の奥まで埋め込むことができるため、ここで使用され
る。なお、LTSに限らず、SIS法を用いて成膜する
ことも可能である。
【0046】次に、図7に示されるように、バリアメタ
ル層5として、0.03μmの厚さで、SISで成膜し
てTa層を形成する。
【0047】次に、図8に示されるように、配線層9と
して、Cu層をシード層として0.08μmの厚さで、
SISによりスパッタ法で堆積し、そのシード層の上に
Cuを電解めっき法で、埋め込みを行う。
【0048】この後、図4に示されるように、CMP処
理を行い、配線溝8内に配線層9が残り、第2層間絶縁
膜15上表面が露出するように第2層間絶縁膜15上の
バリアメタル層5、応力緩和層4及び配線層9を除去す
る。このようにして配線層9の剥がれがなく、CMP処
理が可能である。これは、バリアメタルの応力が緩和さ
れたためと考えられる。
【0049】このような製造方法とすることで、剥がれ
を生じさせずに低誘電率層間絶縁膜中に配線層を形成す
ることができる。
【0050】本実施の形態によれば、低密度層間絶縁膜
の機械的な強度が小さいことによる脆さと、バリアメタ
ルの成膜時の内部応力が大きいことによる、Cu配線形
成時のCMP処理での剥がれの問題を解決する半導体装
置の製造方法を提供することができる。
【0051】(第2の実施の形態)次に、本実施の形態
の半導体装置の構造を図9を用いて説明する。
【0052】ここでは、半導体基板1上に、第1層間絶
縁膜11が形成され、その中に下層配線層10が形成さ
れている。この下層配線層10の周囲には、下層バリア
メタル層13が形成されている。
【0053】第1層間絶縁膜11上には、膜厚が例えば
約70nmからなるSiN層のキャップ膜14が形成さ
れている。このキャップ膜14上に、第2層間絶縁膜1
5が形成されている。
【0054】この第2層間絶縁膜15及びキャップ膜1
4中に下層配線層10に接続してビアホール7が形成さ
れ、配線層9に接続されている。このビアホール7に接
続して第2層間絶縁膜15中に配線溝8が形成されてい
る。このビアホール7及び配線溝8の周囲内壁にはバリ
アメタル層5が形成されている。このバリアメタル層5
上で、配線溝8及びビアホール7を埋め込むように配線
層9が形成されている。
【0055】ここでは、下層配線層10、配線層9、下
層配線層10周囲に形成された下層バリアメタル層1
3、並びに配線層9周囲に形成されたバリアメタル層5
はともに図中右奥方向へ直線的に形成されている。
【0056】これに対し、ビアホール7はプラグ形状
で、円柱状に下層配線層10と配線層9とを接続した形
態となっている。このような形態により、下層配線層1
0とその上に位置する配線層9とが電気的に接続されて
いる。また、各材料の種類、厚さなどの特性は応力緩和
層以外では、図1に示された第1の実施の形態と同様で
ある。
【0057】なお、上記説明では下層配線層10を有す
る半導体装置について説明しているが、図1に示したよ
うに下層配線10及びビアホール7を有していない構造
の半導体装置にも本実施の形態の半導体装置は適用でき
る。
【0058】本実施の形態では、配線溝8及びビアホー
ル7内には応力緩和層が形成されずに、バリアメタル層
5と配線層9が形成されているので、第1の実施の形態
と比べて、配線抵抗及びビア抵抗を低くすることができ
る。すなわち、配線層9に比べて高抵抗の応力緩和層と
下層配線層との反応層を介さずに配線が形成されるの
で、半導体装置の配線抵抗及びビア抵抗を低くでき、信
号の伝播速度や高周波特性を向上できる。応力緩和層と
して、AlCu層を用いた場合、Cu層との反応層の抵
抗が高くなるが、本実施の形態では、配線溝8やビアホ
ール7内にAlCu層を残さずに除去するので、第1の
実施の形態に比べて配線抵抗及びビア抵抗を低く抑える
ことができる。ここでは、応力緩和層は塑性変形を起す
ことにより、応力緩和機能を果たす。この応力緩和層は
その耐力が100MPa以下となっている。この場合、
第1の実施の形態と異なり、ビアホール7の底にはAl
Cu層がないためバリアメタルとして窒化物を用いた場
合でもAlCu層の窒化物が生成することなく、ビアホ
ール7の底における抵抗が上昇することはない。またC
MP処理によってAlCu層は除かれていて、配線間の
リークも起こらない。
【0059】ここで、もし、低誘電率層間絶縁膜上にA
lCuが残っていると、本来は分離されるべきCu配線
層間で、AlCuがその間を接続する構成が形成されて
しまう。そのような状態では、層間絶縁膜によって絶縁
がなされる配線同士で接続がなされてしまう。本実施の
形態ではこのような事態を防止できる。
【0060】次に、本実施の形態の半導体装置の製造方
法を説明する。
【0061】まず、図10に示されるように半導体基板
1上に第1層間絶縁膜11、下層バリアメタル13、下
層配線層10、キャップ膜14を形成した後、低誘電率
の第2層間絶縁膜15をスピン塗布し400℃で30分
キュアして0.6μmの厚さの低誘電率の第2層間絶縁
膜15を形成する。次に、応力緩和層4としてAlCu
層を0.01μmの厚さで成膜する。
【0062】次に、図11に示されるように、レジスト
パターン(図示せず)を形成した後、塩素系のガスでA
lCu層4のRIEを行い、さらにフッ素系のガスで第
2層間絶縁膜15及びキャップ膜14のRIEを行い、
配線溝8及びビアホール7を形成する。レジストはアッ
シャーにより除去する。
【0063】次に、図12に示されるように、SIS法
で0.03μmの厚さのTa膜のバリアメタル層5を露
出表面上に形成する。
【0064】次に、図13に示されるように、SIS法
で0.08μmの厚さのCu層9を堆積し、めっき法に
より配線溝8及びビアホール7内にCuの埋め込みを行
う。
【0065】次に、図9に示されるように、CMP処理
を施し、配線溝8及びビアホール7内に配線層9を残し
て、第2層間絶縁膜15上表面を露出させる。
【0066】このように製造することで、配線層の剥が
れがなくCMP処理が可能な半導体装置の製造方法を提
供できる。
【0067】なお、上記説明では下層配線層10を有す
る半導体装置の製造方法について説明しているが、図1
に示したように下層配線10及びビアホール7を有して
いない構造の半導体装置にも本実施の形態の半導体装置
の製造方法は適用できる。
【0068】(第3の実施の形態)本実施の形態の半導
体装置の構造を図14を用いて説明する。
【0069】半導体基板1上に、第1層間絶縁膜11が
形成され、その中に下層配線層10が形成されている。
この下層配線層10の周囲には、図1に示された構成と
同様に下層応力緩和層12及び下層バリアメタル層13
が積層して形成されている。
【0070】第1層間絶縁膜11上には、膜厚が例えば
約70nmからなるSiN層のキャップ膜14が形成さ
れている。このキャップ膜14上に、第2層間絶縁膜1
5が形成されている。
【0071】この第2層間絶縁膜15及びキャップ膜1
4中に下層配線層10に接続してビアホール7が形成さ
れ、配線層9に接続されている。このビアホール7に接
続して第2層間絶縁膜15中に配線溝8が形成されてい
る。このビアホール7及び配線溝8の周囲内壁には部分
的に応力緩和層4が形成されている。さらにその応力緩
和層4表面上及び応力緩和層が形成されていないビアホ
ール7及び配線溝8の周囲内壁にバリアメタル層5が形
成されている。このバリアメタル層5上で、配線溝8及
びビアホール7を埋め込むように配線層9が形成されて
いる。
【0072】ここでは、下層配線層10、配線層9、下
層配線層10周囲に形成された下層応力緩和層12及び
下層バリアメタル層13、並びに配線層9周囲に形成さ
れた応力緩和層4及びバリアメタル層5はともに図中右
奥方向へ直線的に形成されている。
【0073】これに対し、ビアホール7はプラグ形状
で、円柱状に下層配線層10と配線層9とを接続した形
態となっている。このような形態により、下層配線層1
0とその上に位置する配線層9とが電気的に接続されて
いる。
【0074】本実施の形態の半導体装置においては、図
4の斜視図から応力緩和層4を除いた構成は図4に示さ
れる第1の実施の形態と同様である。また、各材料の種
類、厚さなどの特性は応力緩和層以外では、図1に示さ
れた第1の実施の形態と同様である。
【0075】なお、上記説明では下層配線層10を有す
る半導体装置について説明しているが、図1に示された
ように下層配線層10及びビアホール7を有していない
構造の半導体装置にも本実施の形態の半導体装置は適用
できる。
【0076】本実施の形態では、配線溝8内にはその側
面の一部分のみ応力緩和層4が形成されていて、配線溝
8の底面の主要部分ではバリアメタル5と配線層9が形
成されているので、第1の実施の形態と比べて、配線抵
抗及びビア抵抗を低くすることができる。すなわち、配
線層9に比べて高抵抗の反応層をほとんど介さずに配線
が形成されるので、半導体装置の配線抵抗及びビア抵抗
を低くでき、信号の伝播速度や高周波特性を向上でき
る。ここでは、応力緩和層4は塑性変形を起すことによ
り、応力緩和機能を果たす。この応力緩和層4の耐力は
100MPa以下である。
【0077】次に、本実施の形態の製造方法を説明す
る。半導体基板1上に第1層間絶縁膜11、下層応力緩
和層12、下層バリアメタル13、下層配線層10、キ
ャップ膜14を形成した後、低誘電率の第2層間絶縁膜
15をスピン塗布し、400℃で30分キュアして0.
6μmの厚さの第2層間絶縁膜15を形成する。その後
通常のPEP及び第2層間絶縁膜15及びキャップ膜1
4のエッチングにより配線溝8とビアホール7を形成す
る。
【0078】次に、T−S間距離120mmの通常のス
パッタリング法で応力緩和層4として、AlCu層を厚
さ0.005μmで成膜し、その後バリアメタル層5と
してTa膜を0.03μmの厚さ、配線層9のシード層
であるCu層を0.08μmの厚さでSISのスパッタ
リング法により成膜する。このとき、応力緩和層4とし
て用いたAlCu層は通常のスパッタで成膜を行うた
め、ビアホール7の底には、ほとんど応力緩和層4のA
lCu層が成膜されず、ビアホール7においてはこの層
を追加したことによる影響は無視できる。その後、めっ
き法で配線層9となるCu層の埋め込みを行う。その
後、CMP処理を行い、配線溝8及びビアホール7内に
配線層9を残して、第2層間絶縁膜15上表面を露出さ
せて、図14に示される構造を得る。
【0079】本実施の形態の製造方法によれば、配線層
の剥がれを生じさせずにCMP処理が可能な半導体装置
の製造方法を提供できる。
【0080】なお、上記説明では下層配線層10を有す
る半導体装置の製造方法について説明しているが、図1
に示したように下層配線10及びビアホール7を有して
いない構造の半導体装置にも本実施の形態の半導体装置
の製造方法は適用できる。
【0081】(第4の実施の形態)次に、本実施の形態
の半導体装置の構造は図9に示される通りで、第2の実
施の形態と同様である。本実施の形態の半導体装置にお
いては、図4の斜視図から応力緩和層を除いた構成は図
4に示される第1の実施の形態と同様である。また、各
材料の種類、厚さなどの特性は応力緩和層以外では、図
1に示された第1の実施の形態と同様である。
【0082】なお、上記説明では下層配線層10を有す
る半導体装置について説明しているが、図1に示された
ように下層配線層10及びビアホール7を有していない
構造の半導体装置にも本実施の形態の半導体装置は適用
できる。
【0083】本実施の形態では、配線溝8及びビアホー
ル7内には応力緩和層が形成されずに、バリアメタル層
5と配線層9が形成されているので、第2の実施の形態
同様に、配線抵抗及びビア抵抗を低くすることができ
る。すなわち、配線層に比べて高抵抗の反応層を介さず
に配線が形成されるので、半導体装置の配線抵抗及びビ
ア抵抗を低くでき、信号の伝播速度や高周波特性を向上
できる。この実施の形態では、応力緩和層として、ゴム
層などの弾性材料を用いる。この場合、応力緩和層は絶
縁材であるが、本実施の形態では、配線溝8やビアホー
ル7内に応力緩和層4は形成されないので、第1の実施
の形態に比べて配線抵抗及びビア抵抗を低く抑えること
ができる。
【0084】ここでは、応力緩和層4は弾性変形を起す
ことにより、応力緩和機能を果たす。ここで、もし、第
2層間絶縁膜15上に導電性の応力緩和層が残っている
と、本来は分離されるべきCu配線層間で、応力緩和層
がその間を接続する構成が形成されてしまう。そのよう
な状態では、層間絶縁膜によって絶縁がなされる配線同
士で接続がなされてしまう。このような事態を本実施の
形態は防止できる。すなわち、層間絶縁膜上の配線溝以
外の部分に応力緩和層が形成されていても、応力緩和層
4は絶縁材であるため、第2層間絶縁膜15上の配線間
のリークも起こらない。
【0085】次に、本実施の形態の半導体装置の製造方
法を説明する。
【0086】まず、図10に示されるように半導体基板
1上に第1層間絶縁膜11、下層バリアメタル13、下
層配線層10、キャップ膜14を形成した後、低誘電率
の第2層間絶縁膜15をスピン塗布し400℃で30分
キュアして0.6μmの厚さの低誘電率の第2層間絶縁
膜15を形成する。次に、応力緩和層4として、フッ素
系樹脂を0.01μmの厚さでスピン塗布により成膜す
る。
【0087】次に、図11に示されるように、レジスト
パターン(図示せず)を形成した後、酸素/窒素混合ガ
スでゴム層のRIEを行い、さらにフッ素系のガスで低
誘電率の第2層間絶縁膜15及びキャップ膜14のRI
Eを行い、配線溝8及びビアホール7を形成する。レジ
ストはアッシャーにより除去する。
【0088】次に、図12に示されるように、SIS法
で0.03μmの厚さのTa膜のバリアメタル層5を露
出表面上に形成する。
【0089】次に、図13に示されるように、SIS法
で0.08μmの厚さのCu膜9を堆積し、めっき法に
より配線溝8及びビアホール7内にCuの埋め込みを行
う。
【0090】次に、図9に示されるように、CMP処理
を施し、配線溝8及びビアホール7内に配線層9を残し
て、第2層間絶縁膜15上表面を露出させる。
【0091】このように本実施の形態の製造方法では、
配線層の剥がれがなくCMP処理が可能な半導体装置の
製造方法を提供できる。
【0092】(第4の実施の形態の変形例)本変形例で
は、図15に示されるように図9に示した構造の半導体
装置の第2層間絶縁膜15上に応力緩和層4を設けた構
造としている。ここでは、応力緩和層は弾性変形を起す
ことにより、応力緩和機能を果たす。この応力緩和層は
ヤング率が20MPaよりも小さい特性となっている。
たとえば、応力緩和層としては、フッ素系のゴムなどが
利用できる。これはゴム弾性によりバリアメタルの応力
が緩和されたためと考えられる。
【0093】なお、上記説明では下層配線層10を有す
る半導体装置について説明しているが、図1に示された
ように下層配線層10及びビアホール7を有していない
構造の半導体装置にも本実施の形態の変形例の半導体装
置は適用できる。
【0094】本実施の形態では、配線溝内には応力緩和
層が形成されずに、バリアメタルと配線層が形成されて
いるので、第1の実施の形態及び第3の実施の形態と比
べて、ビア抵抗を低くすることができる。すなわち、配
線層に比べて高抵抗の反応層を介さずに配線が形成され
るので、半導体装置の配線抵抗及びビア抵抗を低くで
き、信号の伝播速度や高周波特性を向上できる。また。
層間絶縁膜上の配線溝以外の部分に応力緩和層が形成さ
れているが、応力緩和層4は絶縁材であるため、第2層
間絶縁膜15上の配線間のリークは起こらない。
【0095】各実施の形態は、上記した以外にも適宜、
組み合わせて実施することができる。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、配線の剥がれがない高
信頼性で高歩留まりの高集積化された半導体装置及びそ
の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の構造を表す断面図。
【図2】 (A)は、本発明の第1の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法の実験例の1工程を表す断面図で
あり、(B)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導
体装置の製造方法の実験例の1工程を表す断面図であ
り、(C)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の実験例の1工程を表す断面図であり、
(D)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法の実験例の1工程を表す断面図であり、
(E)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法の実験例の比較例を表す断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の実験データを表す特性図。
【図4】 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の構造を表す斜視図。
【図5】 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法の一工程を表す斜視図。
【図6】 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法の一工程を表す斜視図。
【図7】 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法の一工程を表す斜視図。
【図8】 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法の一工程を表す斜視図。
【図9】 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の構造を表す斜視図。
【図10】 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法の一工程を表す斜視図。
【図11】 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法の一工程を表す斜視図。
【図12】 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法の一工程を表す斜視図。
【図13】 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法の一工程を表す斜視図。
【図14】 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装
置の構造を表す斜視図。
【図15】 本発明の第4の実施の形態の変形例に係る
半導体装置の構造を表す斜視図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 シリコン窒化膜 3 低誘電率層間絶縁膜 4 応力緩和層(AlCu層) 5 バリアメタル層 7 ビアホール 8 配線溝 9 配線層(Cu層) 10 下層配線層 11 第1層間絶縁膜 12 下層応力緩和層 13 下層バリアメタル層 14 キャップ膜 15 第2層間絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 祥代 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 蓮沼 正彦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F033 HH07 HH08 HH09 HH11 HH13 HH14 HH17 HH18 HH19 HH20 HH21 HH32 HH33 HH34 JJ07 JJ08 JJ09 JJ11 JJ13 JJ14 JJ17 JJ18 JJ19 JJ20 JJ32 JJ33 JJ34 KK07 KK08 KK09 KK11 KK13 KK14 KK17 KK18 KK19 KK20 KK21 KK32 KK33 KK34 MM02 MM12 MM13 NN05 NN06 NN07 PP15 PP21 PP27 QQ09 QQ37 QQ48 RR04 RR06 RR21 RR29 SS22 WW00 XX09 XX14 XX19 XX24

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、 この半導体基板上に形成された密度が2.0g/cm3
    以下の低密度材料で形成された層間絶縁膜と、 この層間絶縁膜中に形成された配線溝と、 この配線溝の少なくとも一部に形成された応力緩和層
    と、 この応力緩和層上を含む前記配線溝内に形成されたバリ
    アメタル層と、 このバリアメタル層の表面上に形成された配線層とを有
    することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記層間絶縁膜中に形成され、かつ、前記
    配線溝に接続され、その側面の少なくとも一部に前記応
    力緩和層が形成されたビアホールをさらに有することを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記応力緩和層は前記配線溝の全表面を被
    覆していることを特徴とする請求項1又は2記載の半導
    体装置。
  4. 【請求項4】半導体基板と、 この半導体基板上に形成された第1層間絶縁膜と、 この第1層間絶縁膜中に形成された第1配線溝と、 この第1配線溝中に形成された第1配線層と、 この第1配線層及び前記第1層間絶縁膜上に形成された
    密度が2.0g/cm 3以下の低密度材料で形成された
    第2層間絶縁膜と、 この第2層間絶縁膜中に形成された第2配線溝と、 この第2配線溝の少なくとも一部に形成された応力緩和
    層と、 この応力緩和層上を含む前記配線溝内に形成されたバリ
    アメタル層と、 このバリアメタル層の表面上に形成された第2配線層と
    を有することを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】前記第2層間絶縁膜中に形成され、前記第
    1配線層及び前記第2配線層に接続され、かつ、その側
    面の少なくとも一部に前記応力緩和層が形成されたビア
    ホールをさらに有することを特徴とする請求項4記載の
    半導体装置。
  6. 【請求項6】前記応力緩和層は、塑性変形を起す材料で
    あり、その耐力が100MPa以下であることを特徴と
    する請求項1乃至5いずれか1項記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】前記応力緩和層は、Ag、Al、Au、C
    u、In、Ni、Pb、Pt、Sn、Y、Znの中から
    選ばれた少なくとも1種類を主成分とすることを特徴と
    する請求項1乃至6いずれか1項記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】前記応力緩和層は前記配線溝以外の層間絶
    縁膜上の一部にさらに設けられていることを特徴とする
    請求項1乃至5いずれか1項記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】前記応力緩和層は、弾性変形を起す材料で
    あり、そのヤング率が20MPa以下であることを特徴
    とする請求項8記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】前記応力緩和層はフッ素系のゴムである
    ことを特徴とする請求項8又は9いずれか1項記載の半
    導体装置。
  11. 【請求項11】前記層間絶縁膜は炭素成分を含むシリコ
    ン酸化膜であることを特徴とする請求項1乃至10いず
    れか1項記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】前記層間絶縁膜は多孔質シリコン酸化膜
    であることを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項
    記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】前記層間絶縁膜は有機高分子系膜である
    ことを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項記載の
    半導体装置。
  14. 【請求項14】前記バリアメタルは、W、Ta、Ti、
    Nb、Mo、V、Cr、Zrの中から選ばれた少なくと
    も1種類を主成分とすることを特徴とする請求項1乃至
    13いずれか1項記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】半導体基板上に密度が2.0g/cm3
    以下の低密度材料によって、層間絶縁膜を形成する工程
    と、 この層間絶縁膜中に配線溝を形成する工程と、 露出した表面上の少なくとも一部に応力緩和層を形成す
    る工程と、 この応力緩和層上を含む前記配線溝内にバリアメタルを
    形成する工程と、 このバリアメタル上に配線用導電層を形成する工程と、 この配線用導電層、前記バリアメタル及び前記応力緩和
    層に対して、CMP処理を行って、前記配線溝中に配線
    用導電層を残す工程とを有することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  16. 【請求項16】前記配線溝を形成する工程において、前
    記層間絶縁膜中にビアホールを形成する工程をさらに有
    し、かつ、前記配線用導電層を残す工程において、前記
    ビアホール中に前記配線用導電層を残すことを特徴とす
    る請求項15記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】前記露出した表面上に応力緩和層を形成
    する工程において、前記ビアホール及び前記配線溝内の
    底面の一部を露出させて応力緩和層を形成することを特
    徴とする請求項16記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】半導体基板上に密度が2.0g/cm3
    以下の低密度材料によって、層間絶縁膜を形成する工程
    と、 この層間絶縁膜上に応力緩和層を形成する工程と、 この応力緩和層が形成された前記層間絶縁膜上に配線溝
    を形成する工程と、 露出した表面上にバリアメタルを形成する工程と、 このバリアメタル上に配線用導電層を形成する工程と、 この配線用導電層、前記バリアメタル及び前記応力緩和
    層に対してCMP処理を行って、前記配線溝中に配線用
    導電層を残す工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  19. 【請求項19】前記配線溝を形成する工程において、前
    記層間絶縁膜中にビアホールを形成する工程をさらに有
    し、かつ、前記配線用導電層を残す工程において、前記
    ビアホール中に前記配線用導電層を残すことを特徴とす
    る請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】前記応力緩和層は、塑性変形を起す材料
    であり、その耐力が100MPa以下であることを特徴
    とする請求項15乃至19いずれか1項記載の半導体装
    置の製造方法。
  21. 【請求項21】前記応力緩和層は、Ag、Al、Au、
    Cu、In、Ni、Pb、Pt、Sn、Y、Znの中か
    ら選ばれた少なくとも1種類を主成分とすることを特徴
    とする請求項15至20いずれか1項記載の半導体装置
    の製造方法。
  22. 【請求項22】前記配線溝中に配線用導電層を残す工程
    において、前記応力緩和層は前記配線溝以外の層間絶縁
    膜上の一部に残存されることを特徴とする請求項18又
    は19いずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】前記応力緩和層は、弾性変形を起す材料
    であり、そのヤング率が20MPa以下であることを特
    徴とする請求項18又は19いずれか1項記載の半導体
    装置の製造方法。
  24. 【請求項24】前記応力緩和層はフッ素系のゴムである
    ことを特徴とする請求項22又は23いずれか1項記載
    の半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】前記層間絶縁膜は炭素成分を含むシリコ
    ン酸化膜であることを特徴とする請求項15乃至24い
    ずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】前記層間絶縁膜は多孔質シリコン酸化膜
    であることを特徴とする請求項15乃至24いずれか1
    項記載の半導体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】前記層間絶縁膜は有機高分子系膜である
    ことを特徴とする請求項15乃至24いずれか1項記載
    の半導体装置の製造方法。
  28. 【請求項28】前記バリアメタルは、W、Ta、Ti、
    Nb、Mo、V、Cr、Zrの中から選ばれた少なくと
    も1種類を主成分とすることを特徴とする請求項15乃
    至27いずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
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