JP2003050349A - 光学系および該光学系を備えた露光装置 - Google Patents

光学系および該光学系を備えた露光装置

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JP2003050349A JP2001243319A JP2001243319A JP2003050349A JP 2003050349 A JP2003050349 A JP 2003050349A JP 2001243319 A JP2001243319 A JP 2001243319A JP 2001243319 A JP2001243319 A JP 2001243319A JP 2003050349 A JP2003050349 A JP 2003050349A
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Soichi Yamato
壮一 大和
Naomasa Shiraishi
直正 白石
Yasuhiro Omura
泰弘 大村
Kazumasa Tanaka
一政 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえば蛍石のような固有複屈折を持つ光学
材料を用いているにもかかわらず、複屈折の影響を実質
的に受けることなく良好な光学性能を有する光学系。 【解決手段】 波長が200nm以下の光を実質的に透
過させる特性を有し、結晶軸[110]または該結晶軸
[110]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
するように形成された第5群の光透過部材と、波長が2
00nm以下の光を実質的に透過させる特性を有し、結
晶軸[110]または該結晶軸[110]と光学的に等
価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成された第
6群の光透過部材とを備えている。第5群の光透過部材
と第6群の光透過部材とは、光軸を中心としてほぼ90
°だけ相対的に回転した位置関係を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系および該光
学系を備えた露光装置に関し、特に半導体素子などのマ
イクロデバイスをフォトリソグラフィ工程で製造する際
に使用される露光装置に好適な投影光学系に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の製造や半導体チップ
実装基板の製造では、微細化がますます進んでおり、パ
ターンを焼き付ける露光装置ではより解像力の高い投影
光学系が要求されてきている。この高解像の要求を満足
するには、露光光を短波長化し、且つNA(投影光学系
の開口数)を大きくしなければならない。しかしなが
ら、露光光の波長が短くなると、光の吸収のため実用に
耐える光学ガラスの種類が限られてくる。
【0003】たとえば波長が200nm以下の真空紫外
域の光、特にF2レーザ光(波長157nm)を露光光
として用いる場合、投影光学系を構成する光透過性光学
材料としては、フッ化カルシウム(蛍石:CaF2)や
フッ化バリウム(BaF2)等のフッ化物結晶を多用せ
ざるを得ない。実際には、露光光としてF2レーザ光を
用いる露光装置では、基本的に蛍石だけで投影光学系を
形成する設計が想定されている。蛍石は、立方晶系であ
り、光学的には等方的で、複屈折が実質的にないと思わ
れていた。また、従来の可視光域の実験では、蛍石につ
いて小さい複屈折(内部応力起因のランダムなもの)し
か観測されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、200
1年5月15日に開かれたリソグラフィに関するシンポ
ジュウム(2nd International Symposium on 157nm Lit
hography)において、米国NISTのJohn H. Burnett
らにより、蛍石には固有複屈折(intrinsic birefringe
nce)が存在することを実験および理論の両面から確認
したことが発表された。
【0005】この発表によれば、蛍石の複屈折は、結晶
軸[111]方向およびこれと等価な結晶軸[−11
1],[1−11],[11−1]方向、並びに結晶軸
[100]方向およびこれと等価な結晶軸[010],
[001]方向ではほぼ零であるが、その他の方向では
実質的に零でない値を有する。特に、結晶軸[11
0],[−110],[101],[‐101],[0
11],[01−1]の6方向では、波長157nmに
対して最大で6.5nm/cm、波長193nmに対し
て最大で3.6nm/cmの複屈折の値を有する。これ
らの複屈折の値はランダムな複屈折の許容値とされる1
nm/cmよりも実質的に大きい値であり、しかもラン
ダムでない分だけ複数のレンズを通して複屈折の影響が
蓄積する可能性がある。
【0006】従来技術では、投影光学系の設計において
蛍石の複屈折性を考慮していないので、加工の容易さな
どの観点から結晶軸[111]と光軸とを一致させるの
が一般的である。この場合、投影光学系では、NA(開
口数)が比較的大きいため、結晶軸[111]からある
程度傾いた光線もレンズを通過するので、複屈折の影響
により結像性能が悪化する可能性がある。
【0007】ところで、Burnettらは上述の発表におい
て、一対の蛍石レンズの光軸と結晶軸[111]とを一
致させ且つ光軸を中心として一対の蛍石レンズを60°
相対的に回転させることにより、複屈折の影響を補正す
る手法を開示している。しかしながら、この手法では、
後述するように、複屈折の影響をある程度薄めることは
できるが、複屈折の影響をこれと反対方向の複屈折の影
響で積極的に補正していないので、その補正効果は十分
ではなかった。
【0008】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、たとえば蛍石のような固有複屈折を持つ光学
材料を用いているにもかかわらず、複屈折の影響を実質
的に受けることなく良好な光学性能を有する光学系およ
び該光学系を備えた露光装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明では、波長が200nm以下の光
を実質的に透過させる特性を有し、結晶軸[100]ま
たは該結晶軸[100]と光学的に等価な結晶軸と光軸
とがほぼ一致するように形成された少なくとも1つの光
透過部材を備えていることを特徴とする光学系を提供す
る。
【0010】本発明の第2発明では、波長が200nm
以下の光を実質的に透過させる特性を有し、結晶軸[1
00]または該結晶軸[100]と光学的に等価な結晶
軸と光軸とがほぼ一致するように形成された第1群の光
透過部材と、波長が200nm以下の光を実質的に透過
させる特性を有し、結晶軸[100]または該結晶軸
[100]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
するように形成された第2群の光透過部材とを備え、前
記第1群の光透過部材と前記第2群の光透過部材とは、
光軸を中心としてほぼ45°だけ相対的に回転した位置
関係を有することを特徴とする光学系を提供する。
【0011】第2発明の好ましい態様によれば、波長が
200nm以下の光を実質的に透過させる特性を有し、
結晶軸[111]または該結晶軸[111]と光学的に
等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成された
第3群の光透過部材と、波長が200nm以下の光を実
質的に透過させる特性を有し、結晶軸[111]または
該結晶軸[111]と光学的に等価な結晶軸と光軸とが
ほぼ一致するように形成された第4群の光透過部材とを
備え、前記第3群の光透過部材と前記第4群の光透過部
材とは、光軸を中心としてほぼ60°だけ相対的に回転
した位置関係を有する。また、波長が200nm以下の
光を実質的に透過させる特性を有し、結晶軸[110]
または該結晶軸[110]と光学的に等価な結晶軸と光
軸とがほぼ一致するように形成された第5群の光透過部
材と、波長が200nm以下の光を実質的に透過させる
特性を有し、結晶軸[110]または該結晶軸[11
0]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するよ
うに形成された第6群の光透過部材とを備え、前記第5
群の光透過部材と前記第6群の光透過部材とは、光軸を
中心としてほぼ90°だけ相対的に回転した位置関係を
有することが好ましい。
【0012】本発明の第3発明では、波長が200nm
以下の光を実質的に透過させる特性を有し、結晶軸[1
10]または該結晶軸[110]と光学的に等価な結晶
軸と光軸とがほぼ一致するように形成された第5群の光
透過部材と、波長が200nm以下の光を実質的に透過
させる特性を有し、結晶軸[110]または該結晶軸
[110]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
するように形成された第6群の光透過部材とを備え、前
記第5群の光透過部材と前記第6群の光透過部材とは、
光軸を中心としてほぼ90°だけ相対的に回転した位置
関係を有することを特徴とする光学系を提供する。
【0013】本発明の第4発明では、波長が200nm
以下の光を実質的に透過させる特性を有し、結晶軸[1
00]または該結晶軸[100]と光学的に等価な結晶
軸と光軸とがほぼ一致するように形成された少なくとも
1つの光透過部材と、波長が200nm以下の光を実質
的に透過させる特性を有し、結晶軸[100]または該
結晶軸[100]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほ
ぼ一致するように形成された第1群の光透過部材と、波
長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を有
し、結晶軸[100]または該結晶軸[100]と光学
的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成さ
れた第2群の光透過部材とを備え、前記第1群の光透過
部材と前記第2群の光透過部材とは、光軸を中心として
ほぼ45°だけ相対的に回転した位置関係を有すること
を特徴とする光学系を提供する。
【0014】第4発明の好ましい態様によれば、波長が
200nm以下の光を実質的に透過させる特性を有し、
結晶軸[111]または該結晶軸[111]と光学的に
等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成された
第3群の光透過部材と、波長が200nm以下の光を実
質的に透過させる特性を有し、結晶軸[111]または
該結晶軸[111]と光学的に等価な結晶軸と光軸とが
ほぼ一致するように形成された第4群の光透過部材とを
備え、前記第3群の光透過部材と前記第4群の光透過部
材とは、光軸を中心としてほぼ60°だけ相対的に回転
した位置関係を有する。
【0015】本発明の第5発明では、波長が200nm
以下の光を実質的に透過させる特性を有し、結晶軸[1
00]または該結晶軸[100]と光学的に等価な結晶
軸と光軸とがほぼ一致するように形成された少なくとも
1つの光透過部材と、波長が200nm以下の光を実質
的に透過させる特性を有し、結晶軸[110]または該
結晶軸[110]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほ
ぼ一致するように形成された第5群の光透過部材と、波
長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を有
し、結晶軸[110]または該結晶軸[110]と光学
的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成さ
れた第6群の光透過部材とを備え、前記第5群の光透過
部材と前記第6群の光透過部材とは、光軸を中心として
ほぼ90°だけ相対的に回転した位置関係を有すること
を特徴とする光学系を提供する。
【0016】本発明の第6発明では、波長が200nm
以下の光を実質的に透過させる特性を有し、結晶軸[1
00]または該結晶軸[100]と光学的に等価な結晶
軸と光軸とがほぼ一致するように形成された第1群の光
透過部材と、波長が200nm以下の光を実質的に透過
させる特性を有し、結晶軸[100]または該結晶軸
[100]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
するように形成された第2群の光透過部材と、波長が2
00nm以下の光を実質的に透過させる特性を有し、結
晶軸[110]または該結晶軸[110]と光学的に等
価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成された第
5群の光透過部材と、波長が200nm以下の光を実質
的に透過させる特性を有し、結晶軸[110]または該
結晶軸[110]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほ
ぼ一致するように形成された第6群の光透過部材とを備
え、前記第1群の光透過部材と前記第2群の光透過部材
とは、光軸を中心としてほぼ45°だけ相対的に回転し
た位置関係を有し、前記第5群の光透過部材と前記第6
群の光透過部材とは、光軸を中心としてほぼ90°だけ
相対的に回転した位置関係を有することを特徴とする光
学系を提供する。
【0017】第6発明の好ましい態様によれば、波長が
200nm以下の光を実質的に透過させる特性を有し、
結晶軸[100]または該結晶軸[100]と光学的に
等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成された
少なくとも1つの光透過部材をさらに備えている。ま
た、波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特
性を有し、結晶軸[111]または該結晶軸[111]
と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように
形成された第3群の光透過部材と、波長が200nm以
下の光を実質的に透過させる特性を有し、結晶軸[11
1]または該結晶軸[111]と光学的に等価な結晶軸
と光軸とがほぼ一致するように形成された第4群の光透
過部材とを備え、前記第3群の光透過部材と前記第4群
の光透過部材とは、光軸を中心としてほぼ60°だけ相
対的に回転した位置関係を有することが好ましい。
【0018】なお、上述の各発明において、前記第1群
の光透過部材の光軸に沿った厚さの総計と前記第2群の
光透過部材の光軸に沿った厚さの総計とがほぼ等しいこ
と、前記第5群の光透過部材の光軸に沿った厚さの総計
と前記第6群の光透過部材の光軸に沿った厚さの総計と
がほぼ等しいこと、前記第3群の光透過部材の光軸に沿
った厚さの総計と前記第4群の光透過部材の光軸に沿っ
た厚さの総計とがほぼ等しいことが好ましい。また、前
記光学系は、少なくとも2つの負レンズ素子を有し、該
少なくとも2つの負レンズ素子は前記第5群および前記
第6群の光透過部材を備えていることが好ましい。さら
に、前記光透過部材は蛍石で形成されていることが好ま
しい。
【0019】本発明の第7発明では、第1面に形成され
たパターンの像を第2面へ投影する投影光学系におい
て、第1発明〜第6発明の光学系を備えていることを特
徴とする投影光学系を提供する。本発明の第8発明で
は、第3発明または第5発明の光学系を備え、第1面に
形成されたパターンの像を第2面へ投影する投影光学系
において、前記投影光学系は、往復光路を形成する凹面
鏡と、該往復光路中に配置された屈折光学部材とを備
え、前記屈折光学部材は、前記第5群および前記第6群
の光透過部材を備えていることを特徴とする投影光学系
を提供する。本発明の第9発明では、マスクを照明する
ための照明系と、前記マスクに形成されたパターンの像
を感光性基板上に形成するための第1発明〜第8発明の
光学系とを備えていることを特徴とする露光装置を提供
する。なお、本発明において、第1群の光透過部材と第
2群の光透過部材とが光軸を中心としてほぼ45°だけ
相対的に回転した位置関係を有するとは、第1群の光透
過部材および第2群の光透過部材における光軸とは異な
る方向に向けられた所定の結晶軸(たとえば結晶軸[0
10]、[001]、[01−1]、または[01
1])同士の光軸を中心とした相対的な角度がほぼ45
°であることを意味する。なお、結晶軸[100]を光
軸とする場合には、光軸を中心とした複屈折の影響の回
転非対称性が90°の周期で現れるため、光軸を中心と
してほぼ45°だけ相対的に回転した位置関係を有する
ことは、光軸を中心としてほぼ45°+(n×90°)
だけ相対的に回転した位置関係を有することと同じ意味
である(nは整数である)。また、本発明において、第
3群の光透過部材と第4群の光透過部材とが光軸を中心
としてほぼ60°だけ相対的に回転した位置関係を有す
るとは、第3群の光透過部材および第4群の光透過部材
における光軸とは異なる方向に向けられた所定の結晶軸
(たとえば結晶軸[−111]、[11−1]、または
[1−11])同士の光軸を中心とした相対的な角度が
ほぼ60°であることを意味する。なお、結晶軸[11
1]を光軸とする場合には、光軸を中心とした複屈折の
影響の回転非対称性が120°の周期で現れるため、光
軸を中心としてほぼ60°だけ相対的に回転した位置関
係を有することは、光軸を中心としてほぼ60°+(n
×120°)だけ相対的に回転した位置関係を有するこ
とと同じ意味である(nは整数である)。また、本発明
において、第5群の光透過部材と第6群の光透過部材と
が光軸を中心としてほぼ90°だけ相対的に回転した位
置関係を有するとは、第5群の光透過部材および第6群
の光透過部材における光軸とは異なる方向に向けられた
所定の結晶軸(たとえば結晶軸[001]、[−11
1]、[−110]、または[1−11])同士の光軸
を中心とした相対的な角度がほぼ90°であることを意
味する。なお、結晶軸[110]を光軸とする場合に
は、光軸を中心とした複屈折の影響の回転非対称性が1
80°の周期で現れるため、光軸を中心としてほぼ90
°だけ相対的に回転した位置関係を有することは、光軸
を中心としてほぼ90°+(n×180°)だけ相対的
に回転した位置関係を有することと同じ意味である(n
は整数である)。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を、添付図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態にか
かる光学系を備えた露光装置の構成を概略的に示す図で
ある。第1実施形態では、屈折型の投影光学系を備えた
走査型投影露光装置に本発明を適用している。図1を参
照すると、第1実施形態の露光装置は、第1面に配置さ
れるレチクル(マスク)31を照明するための照明装置
30を備えている。
【0021】照明装置30は、たとえば157nmの波
長光を供給するF2 レーザを有する光源、この光源から
の光により所定形状(円形状、輪帯状、二極状、四極状
など)の二次光源を形成するオプティカルインテグレー
タ、レチクル31上での照射範囲を規定するための照明
視野絞りなどを有し、レチクル31上の照明領域をほぼ
均一な照度分布のもとで照明する。
【0022】ここで、照明装置30内の照明光路は不活
性ガスでパージされることが好ましく、本実施形態では
窒素でパージしている。レチクル31はレチクルステー
ジ32上に載置されており、レチクル31およびレチク
ルステージ32はケーシング33によって外部の雰囲気
と隔離されている。このケーシング33の内部空間も不
活性ガスでパージされることが好ましく、本実施例では
窒素でパージしている。
【0023】照明装置30により照明されたレチクル3
1からの光は、光軸AXに沿って配置された複数のレン
ズ素子34〜39およびコヒーレンスファクタ(σ値)
を制御するための開口絞り40を有する投影光学系41
を介して、感光性基板としてのウエハ42へ導かれ、ウ
エハ42上の露光領域内にレチクル31のパターン像を
形成する。この投影光学系41内の投影光路は不活性ガ
スでパージされることが好ましく、本実施形態ではヘリ
ウムでパージしている。
【0024】ウエハ42は、その表面が投影光学系41
の像面としての第2面に位置決めされるようにウエハス
テージ43上に載置されており、ウエハ42およびウエ
ハステージ43はケーシング44によって外部の雰囲気
と隔離されている。このケーシング44の内部空間も不
活性ガスでパージされることが好ましく、本実施例では
窒素でパージしている。そして、レチクルステージ32
とウエハステージ43とを投影光学系41の倍率に応じ
た速度比で投影光学系41に対して相対的に移動させつ
つ、レチクル31を照明することにより、ウエハ42上
の露光領域内にレチクル31上のパターンが転写され
る。
【0025】第1実施形態では、屈折型の投影光学系4
1中の複数のレンズ素子34〜39が蛍石(フッ化カル
シウム)で形成されている。図2は、蛍石の結晶軸方位
について説明する図である。図2を参照すると、蛍石の
結晶軸は、立方晶系のXYZ座標系に基づいて規定され
る。すなわち、+X軸に沿って結晶軸[100]が、+
Y軸に沿って結晶軸[010]が、+Z軸に沿って結晶
軸[001]がそれぞれ規定される。
【0026】また、XZ平面において結晶軸[100]
および結晶軸[001]と45°をなす方向に結晶軸
[101]が、XY平面において結晶軸[100]およ
び結晶軸[010]と45°をなす方向に結晶軸[11
0]が、YZ平面において結晶軸[010]および結晶
軸[001]と45°をなす方向に結晶軸[011]が
それぞれ規定される。さらに、+X軸、+Y軸および+
Z軸に対して等しい鋭角をなす方向に結晶軸[111]
が規定される。
【0027】なお、図2では、+X軸、+Y軸および+
Z軸で規定される空間における結晶軸のみを図示してい
るが、他の空間においても同様に結晶軸が規定される。
前述したように、蛍石では、図2中実線で示す結晶軸
[111]方向、およびこれと等価な不図示の結晶軸
[−111],[1−11],[11−1]方向では、
複屈折がほぼ零(最小)である。
【0028】同様に、図2中実線で示す結晶軸[10
0],[010],[001]方向においても、複屈折
がほぼ零(最小)である。一方、図2中破線で示す結晶
軸[110],[101],[011],およびこれと
等価な不図示の結晶軸[−110],[‐101],
[01−1]方向では、複屈折が最大である。
【0029】以下、本発明の手法を説明する前に、前述
のBurnettらの手法の補正効果について検証する。図3
は、Burnettらの手法を説明する図であって、光線の入
射角に対する複屈折率の分布を示している。図3では、
図中破線で示す5つの同心円が1目盛り10°を表して
いる。したがって、最も内側の円が光軸に対して入射角
10°の領域を、最も外側の円が光軸に対して入射角5
0°の領域を表している。
【0030】また、黒丸は比較的大きな屈折率を有する
複屈折のない領域を、白丸は比較的小さな屈折率を有す
る複屈折のない領域を、ハッチングを施した小さな円
(図5(c)を参照)は中間的な屈折率を有する複屈折
のない領域を表している。一方、太い円および長い両矢
印は複屈折のある領域における比較的大きな屈折率の方
向を、細い円および短い両矢印は複屈折のある領域にお
ける比較的小さな屈折率の方向を表している。以降の図
4および5においても、上述の表記は同様である。
【0031】前述したように、Burnettらの手法では、
一対の蛍石レンズの光軸と結晶軸[111]とを一致さ
せ、且つ光軸を中心として一対の蛍石レンズを60°相
対的に回転させる。したがって、一方の蛍石レンズにお
ける複屈折率の分布は図3(a)に示すようになり、他
方の蛍石レンズにおける複屈折率の分布は図3(b)に
示すようになる。その結果、一対の蛍石レンズ全体にお
ける複屈折率の分布は、図3(c)に示すようになる。
【0032】この場合、図3(a)および(b)を参照
すると、光軸と一致している結晶軸[111]に対応す
る領域は、比較的小さな屈折率を有する複屈折のない領
域となる。また、結晶軸[100],[010],[0
01]に対応する領域は、比較的大きな屈折率を有する
複屈折のない領域となる。さらに、結晶軸[110],
[101],[011]に対応する領域は、周方向の偏
光に対する屈折率が比較的小さく径方向の偏光に対する
屈折率が比較的大きい複屈折領域となる。このように、
個々のレンズでは、光軸から35.26°(結晶軸[1
11]と結晶軸[110]とのなす角度)の領域におい
て、複屈折の影響を最大に受けることがわかる。
【0033】一方、図3(c)を参照すると、一対の蛍
石レンズを60°相対的に回転させることにより、一対
の蛍石レンズ全体では、複屈折が最大である結晶軸[1
10],[101],[011]の影響が薄められるこ
とがわかる。しかしながら、光軸から35.26°の領
域すなわち光軸から比較的近い領域において、径方向の
偏光に対する屈折率よりも周方向の偏光に対する屈折率
が小さい複屈折領域が残ることになる。その結果、Burn
ettらの手法では、複屈折の影響をある程度受けること
になり、十分に良好な結像性能(光学性能)を確保する
ことが困難である。
【0034】第1実施形態では、まず第1の手法とし
て、投影光学系41中の複数のレンズ素子34〜39の
うち、第1群のレンズ素子の光軸を結晶軸[100]
(または該結晶軸[100]と光学的に等価な結晶軸)
と一致させ、第2群のレンズ素子の光軸を結晶軸[10
0](または該結晶軸[100]と光学的に等価な結晶
軸)と一致させ、第1群のレンズ素子と第2群のレンズ
素子とを光軸を中心として45°だけ相対的に回転させ
る。ここで、結晶軸[100]と光学的に等価な結晶軸
とは、結晶軸[010],[001]である。
【0035】図4は、本発明の第1の手法を説明する図
であって、光線の入射角に対する複屈折率の分布を示し
ている。第1の手法では、第1群のレンズ素子における
複屈折率の分布は図4(a)に示すようになり、第2群
のレンズ素子における複屈折率の分布は図4(b)に示
すようになる。その結果、第1群のレンズ素子と第2群
のレンズ素子との全体における複屈折率の分布は、図4
(c)に示すようになる。
【0036】図4(a)および(b)を参照すると、第
1の手法では、光軸と一致している結晶軸[100]に
対応する領域は、比較的大きな屈折率を有する複屈折の
ない領域となる。また、結晶軸[111],[1−1
1],[−11−1],[11−1]に対応する領域
は、比較的小さな屈折率を有する複屈折のない領域とな
る。さらに、結晶軸[101],[10−1],[11
0],[1−10]に対応する領域は、周方向の偏光に
対する屈折率が比較的大きく径方向の偏光に対する屈折
率が比較的小さい複屈折領域となる。このように、各群
のレンズ素子では、光軸から45°(結晶軸[100]
と結晶軸[101]とのなす角度)の領域において、複
屈折率の影響を最大に受けることがわかる。
【0037】一方、図4(c)を参照すると、第1群の
レンズ素子と第2群のレンズ素子とを光軸を中心として
45°だけ相対的に回転させることにより、第1群のレ
ンズ素子と第2群のレンズ素子との全体では、複屈折が
最大である結晶軸[101],[10−1],[11
0],[1−10]の影響がかなり薄められ、光軸から
45°の領域すなわち光軸から離れた領域において径方
向の偏光に対する屈折率よりも周方向の偏光に対する屈
折率が大きい複屈折領域が残ることになる。この場合、
一般の投影光学系において各レンズ素子における光軸と
光束との最大角度は35°〜40°程度である。したが
って、第1の手法を採用することにより、結晶軸[10
1],[10−1],[110],[1−10]の複屈
折の影響を実質的に受けることなく、良好な結像性能を
確保することができる。なお、本発明の第1の手法にお
いて、第1群のレンズ素子と第2群のレンズ素子とを光
軸を中心としてほぼ45°だけ相対的に回転させると
は、第1群のレンズ素子および第2群のレンズ素子にお
ける光軸とは異なる方向に向けられる所定の結晶軸(た
とえば結晶軸[010]、[001]、[011]、ま
たは[01−1])同士の光軸を中心とした相対的な角
度がほぼ45°であることを意味する。たとえば第1群
のレンズ素子における結晶軸[010]と、第2群のレ
ンズ素子における結晶軸[010]との光軸を中心とし
た相対的な角度が45°である。また、図4(a)およ
び図4(b)からも明らかな通り、結晶軸[100]を
光軸とする場合には、光軸を中心とした複屈折の影響の
回転非対称性が90°の周期で現れる。したがって、第
1の手法において、光軸を中心としてほぼ45°だけ相
対的に回転させるということは、光軸を中心としてほぼ
45°+(n×90°)だけ相対的に回転させること、
すなわち45°、135°、225°、または315
°...だけ相対的に回転させることと同じ意味である
(ここで、nは整数である)。
【0038】なお、上述の説明において、第1群のレン
ズ素子および第2群のレンズ素子は、それぞれ1つまた
は複数のレンズ素子を有する。そして、第1群のレンズ
素子または第2群のレンズ素子が複数のレンズ素子を含
む場合、複数のレンズ素子は必ずしも連続するレンズ素
子ではない。レンズ素子の群の概念は、以降の第3群〜
第6群のレンズ素子についても同様である。第1の手法
では、第1群のレンズ素子の光軸に沿った厚さの総計と
第2群のレンズ素子の光軸に沿った厚さの総計とがほぼ
等しいことが好ましい。
【0039】ところで、図3(c)と図4(c)とを参
照すると、Burnettらの手法における光軸から35.2
6°の領域での複屈折の方向と第1の手法における光軸
から45°の領域での複屈折の方向とが逆である。した
がって、第1の手法とBurnettらの手法とを組み合わせ
る第2の手法を採用することにより、複屈折の影響を実
質的に受けることなく、良好な結像性能を確保すること
ができる。
【0040】第2の手法では、投影光学系41中の複数
のレンズ素子34〜39のうち、第1群のレンズ素子の
光軸を結晶軸[100](または該結晶軸[100]と
光学的に等価な結晶軸)と一致させ、第2群のレンズ素
子の光軸を結晶軸[100](または該結晶軸[10
0]と光学的に等価な結晶軸)と一致させ、第1群のレ
ンズ素子と第2群のレンズ素子とを光軸を中心として4
5°だけ相対的に回転させる。さらに、第3群のレンズ
素子の光軸を結晶軸[111](または該結晶軸[11
1]と光学的に等価な結晶軸)と一致させ、第4群のレ
ンズ素子の光軸を結晶軸[111](または該結晶軸
[111]と光学的に等価な結晶軸)と一致させ、第3
群のレンズ素子と第4群のレンズ素子とを光軸を中心と
して60°だけ相対的に回転させる。
【0041】ここで、結晶軸[111]と光学的に等価
な結晶軸とは、結晶軸[−111],[1−11],
[11−1]である。なお、第2の手法において、第3
群のレンズ素子と第4群のレンズ素子とを光軸を中心と
してほぼ60°だけ相対的に回転させるとは、第3群の
レンズ素子および第4群のレンズ素子における光軸とは
異なる方向に向けられる所定の結晶軸(たとえば結晶軸
[−111]、[11−1]、または[1−11])同
士の光軸を中心とした相対的な角度がほぼ60°である
ことを意味する。たとえば第3群のレンズ素子における
結晶軸[−111]と、第4群のレンズ素子における結
晶軸[−111]との光軸を中心とした相対的な角度が
60°である。また、図3(a)および図3(b)から
も明らかな通り、結晶軸[111]を光軸とする場合に
は、光軸を中心とした複屈折の影響の回転非対称性が1
20°の周期で現れる。したがって、第2の手法におい
て、光軸を中心としてほぼ60°だけ相対的に回転させ
るということは、光軸を中心としてほぼ60°+(n×
120°)だけ相対的に回転させること、すなわち60
°、180°、300°...だけ相対的に回転させる
ことと同じ意味である(ここで、nは整数である)。第
2の手法では、第1群のレンズ素子の光軸に沿った厚さ
の総計と第2群のレンズ素子の光軸に沿った厚さの総計
とがほぼ等しく、且つ第3群のレンズ素子の光軸に沿っ
た厚さの総計と第4群のレンズ素子の光軸に沿った厚さ
の総計とがほぼ等しいことが好ましい。
【0042】また、図3(a)および(b)を参照する
と、レンズ素子の光軸と結晶軸[111]とを一致させ
ているので、複屈折が最大の結晶軸[110],[10
1],[011]に対応する領域が120°ピッチで存
在し、瞳面内で3θの分布を有する複屈折の影響すなわ
ち像面(ウエハ面)においてコマ収差が発生するような
影響が現れるものと考えられる。これに対して、図4
(a)および(b)を参照すると、レンズ素子の光軸と
結晶軸[100]とを一致させているので、複屈折が最
大の結晶軸[101],[10−1],[110],
[1−10]に対応する領域が90°ピッチで存在し、
瞳面内で4θの分布を有する複屈折の影響が現れる。
【0043】この場合、ウエハに投影すべきパターンに
おいて縦横パターンが支配的であるため、4θの分布で
あれば縦横パターンに対して非点収差が発生するような
影響が現れることなく、像の崩れも顕著にならない。し
たがって、投影光学系41中の複数のレンズ素子34〜
39のうち、少なくとも1つのレンズ素子の光軸と結晶
軸[100](または該結晶軸[100]と光学的に等
価な結晶軸)と一致させる第3の手法を採用することに
より、複屈折の影響を実質的に受けることなく、良好な
結像性能を確保することができる。
【0044】また、第1実施形態では、第4の手法とし
て、投影光学系41中の複数のレンズ素子34〜39の
うち、第5群のレンズ素子の光軸を結晶軸[110]
(または該結晶軸[110]と光学的に等価な結晶軸)
と一致させ、第6群のレンズ素子の光軸を結晶軸[11
0](または該結晶軸[110]と光学的に等価な結晶
軸)と一致させ、第5群のレンズ素子と第6群のレンズ
素子とを光軸を中心として90°だけ相対的に回転させ
る。ここで、結晶軸[110]と光学的に等価な結晶軸
とは、結晶軸[−110],[101],[‐10
1],[011],[01−1]である。
【0045】図5は、本発明の第4の手法を説明する図
であって、光線の入射角に対する複屈折率の分布を示し
ている。第4の手法では、第5群のレンズ素子における
複屈折率の分布は図5(a)に示すようになり、第6群
のレンズ素子における複屈折率の分布は図5(b)に示
すようになる。その結果、第5群のレンズ素子と第6群
のレンズ素子との全体における複屈折率の分布は、図5
(c)に示すようになる。
【0046】図5(a)および(b)を参照すると、第
4の手法では、光軸と一致している結晶軸[110]に
対応する領域は、一方の方向の偏光に対する屈折率が比
較的大きく他方の方向(一方の方向に直交する方向)の
偏光に対する屈折率が比較的小さい複屈折領域となる。
また、結晶軸[100],[010]に対応する領域
は、比較的大きな屈折率を有する複屈折のない領域とな
る。さらに、結晶軸[111],[11−1]に対応す
る領域は、比較的小さな屈折率を有する複屈折のない領
域となる。
【0047】一方、図5(c)を参照すると、第5群の
レンズ素子と第6群のレンズ素子とを光軸を中心として
90°だけ相対的に回転させることにより、第5群のレ
ンズ素子と第6群のレンズ素子との全体では、複屈折が
最大である結晶軸[110]の影響がほとんどなく、光
軸付近は中間的な屈折率を有する複屈折のない領域とな
る。すなわち、第4の手法を採用すると、複屈折の影響
を実質的に受けることなく、良好な結像性能を確保する
ことができる。なお、本発明の第4の手法において、第
5群のレンズ素子と第6群のレンズ素子とを光軸を中心
としてほぼ90°だけ相対的に回転させるとは、第5群
のレンズ素子および第6群のレンズ素子における光軸と
は異なる方向に向けられる所定の結晶軸(たとえば結晶
軸[001]、[−111]、[−110]、または
[1−11])同士の光軸を中心とした相対的な角度が
ほぼ90°であることを意味する。たとえば第5群のレ
ンズ素子における結晶軸[001]と、第6群のレンズ
素子における結晶軸[001]との光軸を中心とした相
対的な角度が90°である。また、図5(a)および図
5(b)からも明らかな通り、結晶軸[110]を光軸
とする場合には、光軸を中心とした複屈折の影響の回転
非対称性が180°の周期で現れる。したがって、第4
の手法において、光軸を中心としてほぼ90°だけ相対
的に回転させるということは、光軸を中心としてほぼ9
0°+(n×180°)だけ相対的に回転させること、
すなわち90°、270°...だけ相対的に回転させ
ることと同じ意味である(ここで、nは整数である)。
【0048】第4の手法においても、第5群のレンズ素
子の光軸に沿った厚さの総計と第6群のレンズ素子の光
軸に沿った厚さの総計とがほぼ等しいことが好ましい。
特に、第4の手法では、複屈折領域が中央部(光軸およ
びその近傍)にあるので、中央部の薄い負レンズに適用
することがさらに好ましい。
【0049】なお、第1実施形態では、第1の手法〜第
4の手法の4つの手法から適宜選択した1つの手法を採
用することができる。また、4つの手法から選択した複
数の手法を組み合わせて採用することもできる。こうし
て、第1実施形態では、屈折型の投影光学系に蛍石のよ
うな複屈折性の光学材料を用いているにもかかわらず、
複屈折の影響を実質的に受けることなく良好な結像性能
を有する投影光学系を実現することができる。
【0050】図6は、本発明の第2実施形態にかかる光
学系を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。
第2実施形態では、反射屈折型の投影光学系を備えた走
査型投影露光装置に本発明を適用している。図6を参照
すると、第2実施形態の露光装置は第1実施形態と同様
に、レチクル(マスク)31を照明するための照明装置
30を備えている。
【0051】照明装置30は、たとえば157nmの波
長光を供給するF2 レーザを有する光源、この光源から
の光により所定形状(円形状、輪帯状、二極状、四極状
など)の二次光源を形成するオプティカルインテグレー
タ、レチクル31上での照射範囲を規定するための照明
視野絞りなどを有し、レチクル31上の照明領域をほぼ
均一な照度分布のもとで照明する。
【0052】ここで、照明装置30内の照明光路は不活
性ガスでパージされることが好ましく、本実施形態では
窒素でパージしている。レチクル31はレチクルステー
ジ32上に載置されており、レチクル31およびレチク
ルステージ32はケーシング33によって外部の雰囲気
と隔離されている。このケーシング33の内部空間も不
活性ガスでパージされることが好ましく、本実施例では
窒素でパージしている。
【0053】照明装置30により照明されたレチクル3
1からの光は、反射屈折型の投影光学系62を介して、
感光性基板としてのウエハ42へ導かれ、ウエハ42上
の露光領域内にレチクル31のパターン像を形成する。
投影光学系62は、レチクル31からの光に基づいてレ
チクル31上のパターンの中間像を形成する第1結像光
学系(50〜54)と、この中間像からの光に基づいて
中間像の像(最終像)をウエハ42上の露光領域内に再
結像させる第2結像光学系(55〜61)とを有する。
【0054】第1結像光学系(50〜54)は、第1の
光軸AX1に沿って配置されたレンズ素子50と、この
レンズ素子50を介した光を偏向させる反射面を有する
光路折り曲げ鏡51と、第1の光軸AX1に対して所定
の角度(例えば90°〜130°程度)で交差する第2
の光軸AX2に沿って配置されたレンズ素子52、53
および凹面反射鏡54とを備えている。
【0055】第1結像光学系(50〜54)では、光路
折り曲げ鏡51の反射面で反射された光は、レンズ素子
52および53を介して凹面反射鏡54で反射されて、
再びレンズ素子53および52を通過し、光路折り曲げ
鏡51の別の反射面へ向かう。そして、この光路折り曲
げ鏡51の別の反射面の近傍には、レチクル31上のパ
ターンの中間像が形成される。
【0056】第2結像光学系(55〜61)は、第1の
光軸AX1に沿って配置された複数のレンズ素子55〜
60と、コヒーレンスファクタ(σ値)を制御するため
の開口絞り61とを有し、第1結像光学系(50〜5
4)によって形成された中間像からの光に基づいて、レ
チクル31のパターンの二次像をウエハ42上の露光領
域内に形成する。なお、このような投影光学系は、たと
えば米国特許第5,805,334号公報の第5図や、
特開2000−47114号公報などに開示されてい
る。
【0057】投影レンズ62内の投影光路は不活性ガス
でパージされることが好ましく、本実施形態ではヘリウ
ムでパージしている。ウエハ42はウエハステージ43
上に載置されており、ウエハ42およびウエハステージ
43はケーシング44によって外部の雰囲気と隔離され
ている。このケーシング44の内部空間も不活性ガスで
パージされることが好ましく、本実施例では窒素でパー
ジしている。
【0058】そして、レチクルステージ32とウエハス
テージ43とを投影光学系62の倍率に応じた速度比で
投影光学系62に対して相対的に移動させつつ、レチク
ル31を照明することにより、ウエハ42上の露光領域
内にレチクル31上のパターンが転写される。
【0059】第2実施形態では、反射屈折型の投影光学
系62中の複数のレンズ素子52、53、および55〜
60が蛍石(フッ化カルシウム)で形成されている。し
たがって、第2実施形態においても、第1実施形態で説
明した第1の手法〜第4の手法の4つの手法から適宜選
択した1つの手法を採用することができる。また、4つ
の手法から選択した複数の手法を組み合わせて採用する
こともできる。こうして、第2実施形態においても第1
実施形態と同様に、反射屈折型の投影光学系に蛍石のよ
うな複屈折性の光学材料を用いているにもかかわらず、
複屈折の影響を実質的に受けることなく良好な結像性能
を有する投影光学系を実現することができる。なお、第
2実施形態においては、凹面反射鏡54によって形成さ
れる往復光路中に配置された屈折光学部材としての2つ
の負レンズ素子52および53に第4の手法を採用する
と、この第4の手法では複屈折領域が中央部(光軸およ
びその近傍)にあるので、さらに良い結果が得られる。
【0060】なお、上述の各実施形態では、複屈折性の
光学材料として蛍石を用いているが、これに限定される
ことなく、他の一軸性結晶、たとえばフッ化バリウム
(BaF2)、フッ化リチウム(LiF)、フッ化ナト
リウム(NaF)、フッ化ストロンチウム(SrF2
などを用いることもできる。この場合、フッ化バリウム
(BaF2 )などの結晶軸方位も本発明に従って決定さ
れることが好ましい。
【0061】上述の各実施形態の露光装置では、照明装
置によってレチクル(マスク)を照明し(照明工程)、
投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパター
ンを感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マ
イクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素
子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以
下、各実施形態の露光装置を用いて感光性基板としての
ウエハ等に所定の回路パターンを形成することによっ
て、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際
の手法の一例につき図7のフローチャートを参照して説
明する。
【0062】先ず、図7のステップ301において、1
ロットのウエハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ
302において、そのlロットのウエハ上の金属膜上に
フォトレジストが塗布される。その後、ステップ303
において、各実施形態の露光装置を用いて、マスク上の
パターンの像がその投影光学系を介して、その1ロット
のウエハ上の各ショット領域に順次露光転写される。そ
の後、ステップ304において、その1ロットのウエハ
上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ30
5において、その1ロットのウエハ上でレジストパター
ンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マス
ク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウエハ上
の各ショット領域に形成される。
【0063】その後、更に上のレイヤの回路パターンの
形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが
製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、
極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをス
ループット良く得ることができる。なお、ステップ30
1〜ステップ305では、ウエハ上に金属を蒸着し、そ
の金属膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッ
チングの各工程を行っているが、これらの工程に先立っ
て、ウエハ上にシリコンの酸化膜を形成後、そのシリコ
ンの酸化膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エ
ッチング等の各工程を行っても良いことはいうまでもな
い。
【0064】また、各実施形態の露光装置では、プレー
ト(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、
電極パターン等)を形成することによって、マイクロデ
バイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以
下、図8のフローチャートを参照して、このときの手法
の一例につき説明する。図8において、パターン形成工
程401では、各実施形態の露光装置を用いてマスクの
パターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基
板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィ工程が実行
される。この光リソグラフィー工程によって、感光性基
板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成され
る。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング
工程、レチクル剥離工程等の各工程を経ることによっ
て、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフ
ィルター形成工程402へ移行する。
【0065】次に、カラーフィルター形成工程402で
は、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3
つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、
またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組
を複数水平走査線方向に配列されたりしたカラーフィル
ターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程4
02の後に、セル組み立て工程403が実行される。セ
ル組み立て工程403では、パターン形成工程401に
て得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフ
ィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター
等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル
組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程4
01にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフ
ィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター
との間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製
造する。
【0066】その後、モジュール組み立て工程404に
て、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作
を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付
けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素
子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有
する液晶表示素子をスループット良く得ることができ
る。
【0067】なお、上述の各実施形態では、露光装置に
搭載される投影光学系に対して本発明を適用している
が、これに限定されることなく、他の一般的な光学系に
対して本発明を適用することもできる。また、上述の各
実施形態では、157nmの波長光を供給するF2 レー
ザー光源を用いているが、これに限定されることなく、
たとえば193nmの波長光を供給するArFエキシマ
レーザー光源や、126nmの波長光を供給するAr
レーザー光源などを用いることもできる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、たと
えば蛍石のような固有複屈折を持つ光学材料を用いてい
るにもかかわらず、複屈折の影響を実質的に受けること
なく良好な光学性能を有する光学系を実現することがで
きる。したがって、本発明の光学系を露光装置に組み込
むことにより、高解像な投影光学系を介した高精度な投
影露光により、良好なマイクロデバイスを製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる光学系を備えた
露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】蛍石の結晶軸方位について説明する図である。
【図3】Burnettらの手法を説明する図であって、光線
の入射角に対する複屈折率の分布を示している。
【図4】本発明の第1の手法を説明する図であって、光
線の入射角に対する複屈折率の分布を示している。
【図5】本発明の第4の手法を説明する図であって、光
線の入射角に対する複屈折率の分布を示している。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる光学系を備えた
露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図7】マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得
る際の手法のフローチャートである。
【図8】マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る
際の手法のフローチャートである。
【符号の説明】
30 照明装置 31 レチクル 34〜39 レンズ素子 41 投影光学系 40,61 開口絞り 42,62 ウエハ 51 光路折り曲げ鏡 54 凹面反射鏡 32,53 レンズ素子 55〜60 レンズ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/30 515D (72)発明者 大村 泰弘 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 田中 一政 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 2H087 KA21 TA01 TA05 UA04 2H097 CA06 CA13 LA10 2H099 AA00 BA09 BA17 CA02 CA05 5F046 CB12 CB25 DA12

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長が200nm以下の光を実質的に透
    過させる特性を有し、結晶軸[100]または該結晶軸
    [100]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
    するように形成された少なくとも1つの光透過部材を備
    えていることを特徴とする光学系。
  2. 【請求項2】 波長が200nm以下の光を実質的に透
    過させる特性を有し、結晶軸[100]または該結晶軸
    [100]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
    するように形成された第1群の光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[100]または該結晶軸[100]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第2群の光透過部材とを備え、 前記第1群の光透過部材と前記第2群の光透過部材と
    は、光軸を中心としてほぼ45°だけ相対的に回転した
    位置関係を有することを特徴とする光学系。
  3. 【請求項3】 波長が200nm以下の光を実質的に透
    過させる特性を有し、結晶軸[111]または該結晶軸
    [111]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
    するように形成された第3群の光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[111]または該結晶軸[111]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第4群の光透過部材とを備え、 前記第3群の光透過部材と前記第4群の光透過部材と
    は、光軸を中心としてほぼ60°だけ相対的に回転した
    位置関係を有することを特徴とする請求項2に記載の光
    学系。
  4. 【請求項4】 波長が200nm以下の光を実質的に透
    過させる特性を有し、結晶軸[110]または該結晶軸
    [110]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
    するように形成された第5群の光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[110]または該結晶軸[110]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第6群の光透過部材とを備え、 前記第5群の光透過部材と前記第6群の光透過部材と
    は、光軸を中心としてほぼ90°だけ相対的に回転した
    位置関係を有することを特徴とする請求項3に記載の光
    学系。
  5. 【請求項5】 波長が200nm以下の光を実質的に透
    過させる特性を有し、結晶軸[110]または該結晶軸
    [110]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
    するように形成された第5群の光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[110]または該結晶軸[110]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第6群の光透過部材とを備え、 前記第5群の光透過部材と前記第6群の光透過部材と
    は、光軸を中心としてほぼ90°だけ相対的に回転した
    位置関係を有することを特徴とする光学系。
  6. 【請求項6】 波長が200nm以下の光を実質的に透
    過させる特性を有し、結晶軸[100]または該結晶軸
    [100]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
    するように形成された少なくとも1つの光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[100]または該結晶軸[100]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第1群の光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[100]または該結晶軸[100]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第2群の光透過部材とを備え、 前記第1群の光透過部材と前記第2群の光透過部材と
    は、光軸を中心としてほぼ45°だけ相対的に回転した
    位置関係を有することを特徴とする光学系。
  7. 【請求項7】 波長が200nm以下の光を実質的に透
    過させる特性を有し、結晶軸[111]または該結晶軸
    [111]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
    するように形成された第3群の光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[111]または該結晶軸[111]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第4群の光透過部材とを備え、 前記第3群の光透過部材と前記第4群の光透過部材と
    は、光軸を中心としてほぼ60°だけ相対的に回転した
    位置関係を有することを特徴とする請求項6に記載の光
    学系。
  8. 【請求項8】 波長が200nm以下の光を実質的に透
    過させる特性を有し、結晶軸[100]または該結晶軸
    [100]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
    するように形成された少なくとも1つの光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[110]または該結晶軸[110]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第5群の光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[110]または該結晶軸[110]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第6群の光透過部材とを備え、 前記第5群の光透過部材と前記第6群の光透過部材と
    は、光軸を中心としてほぼ90°だけ相対的に回転した
    位置関係を有することを特徴とする光学系。
  9. 【請求項9】 波長が200nm以下の光を実質的に透
    過させる特性を有し、結晶軸[100]または該結晶軸
    [100]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致
    するように形成された第1群の光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[100]または該結晶軸[100]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第2群の光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[110]または該結晶軸[110]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第5群の光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[110]または該結晶軸[110]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第6群の光透過部材とを備え、 前記第1群の光透過部材と前記第2群の光透過部材と
    は、光軸を中心としてほぼ45°だけ相対的に回転した
    位置関係を有し、 前記第5群の光透過部材と前記第6群の光透過部材と
    は、光軸を中心としてほぼ90°だけ相対的に回転した
    位置関係を有することを特徴とする光学系。
  10. 【請求項10】 波長が200nm以下の光を実質的に
    透過させる特性を有し、結晶軸[100]または該結晶
    軸[100]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一
    致するように形成された少なくとも1つの光透過部材を
    さらに備えていることを特徴とする請求項9に記載の光
    学系。
  11. 【請求項11】 波長が200nm以下の光を実質的に
    透過させる特性を有し、結晶軸[111]または該結晶
    軸[111]と光学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一
    致するように形成された第3群の光透過部材と、 波長が200nm以下の光を実質的に透過させる特性を
    有し、結晶軸[111]または該結晶軸[111]と光
    学的に等価な結晶軸と光軸とがほぼ一致するように形成
    された第4群の光透過部材とを備え、 前記第3群の光透過部材と前記第4群の光透過部材と
    は、光軸を中心としてほぼ60°だけ相対的に回転した
    位置関係を有することを特徴とする請求項9または10
    に記載の光学系。
  12. 【請求項12】 前記第1群の光透過部材の光軸に沿っ
    た厚さの総計と前記第2群の光透過部材の光軸に沿った
    厚さの総計とがほぼ等しいことを特徴とする請求項2、
    3、6、7、および9乃至11のいずれか1項に記載の
    光学系。
  13. 【請求項13】 前記第5群の光透過部材の光軸に沿っ
    た厚さの総計と前記第6群の光透過部材の光軸に沿った
    厚さの総計とがほぼ等しいことを特徴とする請求項4、
    5、8、および9乃至11のいずれか1項に記載の光学
    系。
  14. 【請求項14】 前記第3群の光透過部材の光軸に沿っ
    た厚さの総計と前記第4群の光透過部材の光軸に沿った
    厚さの総計とがほぼ等しいことを特徴とする請求項3、
    7、および11のいずれか1項に記載の光学系。
  15. 【請求項15】 前記光学系は、少なくとも2つの負レ
    ンズ素子を有し、該少なくとも2つの負レンズ素子は前
    記第5群および前記第6群の光透過部材を備えているこ
    とを特徴とする請求項4、5、8、9、または13に記
    載の光学系。
  16. 【請求項16】 前記光透過部材は蛍石で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に
    記載の光学系。
  17. 【請求項17】 第1面に形成されたパターンの像を第
    2面へ投影する投影光学系において、 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の光学系を備え
    ていることを特徴とする投影光学系。
  18. 【請求項18】 請求項4、5、8、9、または13に
    記載の光学系を備え、第1面に形成されたパターンの像
    を第2面へ投影する投影光学系において、前記投影光学
    系は、往復光路を形成する凹面鏡と、該往復光路中に配
    置された屈折光学部材とを備え、 前記屈折光学部材は、前記第5群および前記第6群の光
    透過部材を備えていることを特徴とする投影光学系。
  19. 【請求項19】 マスクを照明するための照明系と、前
    記マスクに形成されたパターンの像を感光性基板上に形
    成するための請求項1乃至18のいずれか1項に記載の
    光学系とを備えていることを特徴とする露光装置。
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