JP2003050294A - 中性子遮蔽材用組成物、遮蔽材及び容器 - Google Patents

中性子遮蔽材用組成物、遮蔽材及び容器

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JP2003050294A
JP2003050294A JP2001241003A JP2001241003A JP2003050294A JP 2003050294 A JP2003050294 A JP 2003050294A JP 2001241003 A JP2001241003 A JP 2001241003A JP 2001241003 A JP2001241003 A JP 2001241003A JP 2003050294 A JP2003050294 A JP 2003050294A
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由里子 小西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性が高く、中性子遮蔽能力を確保した、
中性子遮蔽材用の組成物、およびこれにより製造された
中性子遮蔽容器を提供する。 【解決手段】 必須のエポキシ成分として 【化1】 を含み、これにさらなる耐熱性を有するエポキシ化合物
と水素含有量の高いエポキシ化合物の1種以上と、少な
くとも1つ以上の環構造と複数のアミノ基とを有する硬
化剤成分と、ホウ素化合物とを含む中性子遮蔽材用組成
物を提供する。本発明の組成物は、架橋密度の高い化合
物や環構造を多く含むことで熱耐性構造を付与し、また
中性子を減速する水素の含有量を確保して、従来に比べ
耐熱性に優れ、中性子遮蔽能力を確保した組成物を提供
することができる。さらに、このような組成物により製
造された、使用済核燃料を長期に渡って好適に貯蔵・保
管することが可能な中性子遮蔽容器を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中性子遮蔽材用組成
物に関する。更には、使用済核燃料の貯蔵および運搬用
の容器であるキャスクに適用する材料であり、耐熱性が
向上し、且つ中性子遮蔽性を確保したエポキシ樹脂系の
中性子遮蔽材用の組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所などの原子力施設で使用さ
れた核燃料は、通常、再処理工場に移送され、再処理に
供される。しかし、現在では、このような使用済核燃料
の発生量が、再処理能力を超えているため、使用済核燃
料は長期にわたって貯蔵保管する必要性が生じている。
この際、使用済核燃料は輸送に適した放射能レベルにま
で冷却された後、キャスクに入れて輸送されるが、この
段階でも中性子などの放射線を放出しつづけている。中
性子はエネルギーが高く、ガンマ線を発生して人体に重
大な傷害を与えるため、この中性子を確実に遮蔽する材
料の開発が必要とされている。
【0003】中性子はホウ素によって吸収されることが
知られているが、ホウ素が中性子を吸収するためには、
中性子を減速する必要がある。中性子を減速するための
物質としては水素が最適であることが知られている。こ
のように、中性子遮蔽材用の組成物は、ホウ素と水素の
原子を多く含む必要がある。さらに、中性子の発生源で
ある使用済核燃料等は崩壊熱を生じるため、輸送や貯蔵
のために密閉しておくと発熱し高温となる。この最高温
度は使用済み核燃料の種類によって異なるが、高燃焼度
対応の使用済み核燃料ではキャスク内での温度は200
℃付近にまで達するといわれている。そこで、中性子遮
蔽材として用いるには、このような高温条件下で、使用
済み核燃料の貯蔵目安である約60年間耐えうることが
望ましい。
【0004】このため、遮蔽材としては水素密度の高い
物質、特に水の使用が提案され、一部実用にも供されて
いる。しかし、水は液体であるため、取り扱いが困難
で、特に輸送と貯蔵を目的とするキャスクには適さな
い。また、キャスク内は100℃以上に達するので、沸
騰をおさえるのが困難であるといった問題がある。
【0005】そこで従来、中性子遮蔽材の1材料として
樹脂組成物が用いられ、その樹脂組成物の1つにエポキ
シ樹脂が用いられてきた。一般的に樹脂組成物の水素含
有量と耐熱性は相反関係にあり、水素含有量が多い物は
耐熱性が低く、耐熱性が高い物は水素含有量が低い傾向
にある。エポキシ樹脂は、耐熱性や硬化性には優れるも
のの、中性子を減速させるために必須である水素の含有
量が少ないという傾向にあるため、従来はこれを水素含
有量が多いアミン系の硬化剤を用いて補う方法が一般的
であった。特開平6-148388号公報には、多官能アミン系
エポキシ樹脂を用い、粘度を低下させて常温での作業性
を向上させるとともに、ポットライフに優れた中性子遮
蔽材用組成物が開示されている。また、特開平9-176496
号公報には、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン
樹脂等からなる組成物をポリアミン系の硬化剤で硬化さ
せた中性子遮蔽材が開示されている。アミン系化合物は
比較的水素含有量が多いため、中性子の減速効果は向上
するが、アミン部分は熱により分解し易い。又、エポキ
シ成分の水素含有量不足を補うため、ポリアミンの様に
水素含有量は豊富だがどちらかといえば耐熱性は低い硬
化剤を使用し、且つ樹脂組成物中におけるこの硬化剤の
成分比率を多くする傾向にあった。従って、従来のアミ
ン系の硬化剤により硬化した組成物と比べ、新しい高燃
焼度対応の使用済核燃料を貯蔵し保管するために必要な
耐久性を有する組成物の開発が望まれる。
【0006】
【発明が解決する課題】このように、従来は、長期にわ
たる新しい高燃焼度対応の使用済核燃料等の貯蔵に適し
た耐熱性および中性子遮蔽効果を有する遮蔽材がなかっ
た。本発明では、耐熱性に優れ、中性子遮蔽能力を確保
した中性子遮蔽材用組成物を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、
【化10】 の構造式を有する化合物を必須の成分として含み、さら
に、
【化11】 (構造式(2)中、R0はCが1〜10のアルキル基、
またはHであり、n=1〜24)と、
【化12】 (構造式(3)中、n=1〜8)と、
【化13】 (構造式(6)中、R1〜R4は、それぞれ独立して、C
3、H、F、Cl、Brからなる群から選択され、n
=0〜2)と、
【化14】 (構造式(7)中、R5〜R8は、それぞれ独立して、C
3、H、F、Cl、Brからなる群から選択され、n
=0〜2)と、
【化15】 の構造式を有する化合物とからなる群から選択される1
以上の化合物と、少なくとも1つ以上の環構造と複数の
アミノ基とを有する硬化剤成分と、ホウ素化合物とを含
む中性子遮蔽材用組成物を提供する。硬化剤成分が、
【化16】 の構造式を有する化合物を含むことが好ましい。硬化剤
成分が
【化17】 と、
【化18】 (構造式(8)中、R9〜R11は、それぞれ独立して、
Cが1〜18のアルキル基、またはHである)とのうち
のいずれか一つあるいはこれらの両方を含むことが好ま
しい。さらには、充填剤を含み、耐火材を含む中性子遮
蔽材用組成物を提供する。前記耐火材として、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウムの少なくとも1種を含
むことが好ましい。本発明は、また、中性子遮蔽材用組
成物により製造された中性子遮蔽材及び中性子遮蔽容器
を提供する。
【0008】
【発明の実施の態様】以下に、本発明の実施の態様を詳
細に説明する。なお、以下に説明する実施の態様は、本
発明を限定するものではない。本発明を通じて、エポキ
シ成分とは、エポキシ環を有する化合物(以下、エポキ
シ化合物という)をいい、一種類のエポキシ化合物であ
る場合も、二種類以上のエポキシ化合物の混合物である
場合も含む。硬化剤成分とは、一種類以上の硬化剤をい
う。樹脂成分とは、エポキシ成分と硬化剤成分とあわせ
たものをいう。
【0009】従来のエポキシ系の中性子遮蔽材用の組成
物において、特に耐熱性に問題があるのは、主に硬化剤
成分として用いられるアミン成分であった。高温条件下
で使用すると、硬化させた樹脂のアミン部分で結合が分
解しやすいためである。しかしながら、従来の組成では
エポキシ成分の水素含有量が少ないため、それを補うた
めに水素含有量が多く耐熱性が低いアミン系硬化剤を多
く含む組成とすることで必要な水素量を確保していた。
従って、本発明においては、エポキシ成分に比較的水素
含有量が多く、且つ剛直な構造を有する多官能エポキシ
により高架橋密度となる化合物を用いることで高耐熱化
とエポキシ成分自体の高水素含有量化を行う。また、硬
化剤のアミンにも剛直な構造を有する化合物を用いると
ともに樹脂組成全体に対するアミン成分の比率をも小さ
く押さえて、耐熱性の向上を図ることを目的とした。さ
らに、水素含有量の多いエポキシ成分、硬化剤成分を用
い、中性子減速の効果を向上させることを目的とした。
【0010】本発明は、エポキシ成分と、硬化剤成分
と、中性子吸収剤であるホウ素化合物と、耐火材とを含
んでなる、耐熱性に優れ、中性子遮蔽効果の高い水素含
有率が高い組成物である。具体的には、本発明の組成物
には、硬化して樹脂としたときに熱重量分析による重量
残存率90重量%の温度が330℃以上、好ましくは3
50℃以上、樹脂成分全体に占める水素含有量が9.8
重量%以上であることが求められる。又、以上に加えて
更に詳細には、長期間高温密閉環境下での熱耐久後の硬
化した樹脂の重量減少及び圧縮強度の低下が小さい程良
く、例えば190℃×1000hrの密閉熱耐久後の重
量減少率は0.5重量%以下、好ましくは0.2重量%
以下、圧縮強度は低下していない、最も好ましくはむし
ろ上昇傾向にあることが求められる。
【0011】本発明のエポキシ成分には、アミン系の硬
化剤を用いて硬化することができるエポキシ環を有する
化合物を用いる。エポキシ成分は、一種類のエポキシ化
合物でも、複数のエポキシ化合物を混合したものであっ
てもよい。耐熱性、水素含有量増加といった所望の性能
を付与することができるようにエポキシ化合物を選択す
る。
【0012】エポキシ環を複数有する化合物が特に好ま
しい。エポキシ成分の架橋密度を高くすることにより、
耐熱性を向上させることができるからである。また、ベ
ンゼンなどの環構造を多く含むと、強固な構造となるた
め、耐熱性を向上させることができる。本発明では、さ
らに、これらの化合物には、水素含有量が多いことが求
められる。
【0013】環状構造としては、ベンゼン環は剛直で耐
熱性にはすぐれているが、水素含有量が少ないため、ベ
ンゼン環に水素付加した構造を含むことが好ましい。剛
直な構造としては、
【化19】 で示される構造式(10)を有するものが好ましいが、
水素含有量を考えると、
【化20】 で示される構造式(11)を有するものがさらに好まし
い。
【0014】このような条件を満たすエポキシ成分とし
て有効な化合物は、エポキシ環を多く有し、硬化剤との
反応で架橋密度が高くなる化合物である。特に、環状構
造を有し、且つ4官能と多官能であることから高架橋密
度が期待できるという理由で、構造式(1)が好ましく
用いられる。構造式(1)は、水素含有量も多く、本発
明のエポキシ成分として必要な条件を満たしている。本
発明の組成物においては、構造式(1)が必須のエポキ
シ成分として添加される。
【0015】さらなる耐熱性を付与するエポキシ化合物
としては、構造式(3)、構造式(6)を添加すること
が好ましい。これらの化合物は、環構造を有し、耐熱性
に優れたエポキシ化合物である。
【0016】さらに耐加水分解性及び耐熱性を付与する
ためのエポキシ化合物としては、構造式(2)を含むこ
とが好ましい。また、水素含有量を多くするためのエポ
キシ化合物としては、構造式(7)で表される水素添加
ビスフェノール型エポキシを含むことが好ましい。水素
添加ビスフェノール型エポキシにおいては、構造式
(7)中、R5〜R8が、メチル基で、n=0〜2である
水素添加ビスフェノールA型エポキシを用いた場合は、
単体で水素含有量と耐熱性との両方を適切に併せ持つと
言った利点がある。また、構造式(7)中、R5〜R
8が、水素で、n=0〜2である水素添加ビスフェノー
ルF型エポキシは粘度が低いため、他のエポキシ成分と
混合して用いる場合に有利である。さらに、構造式
(9)は、水素含有量を保ち、かつ耐熱性が期待できる
ため、エポキシ成分にこの化合物を添加することが好ま
しい。
【0017】従って、本発明のエポキシ成分は、構造式
(1)を必須の成分とし、さらに、構造式(2)、構造
式(3)、構造式(6)、構造式(7)、構造式(9)
のうちから選択される1以上の化合物を含んでなる。こ
のとき、構造式(2)、構造式(3)、構造式(6)、
構造式(7)、構造式(9)の全てを含んでもよく、ま
たこれらのうちの1つを含むものであってもよい。構造
式(2)、構造式(3)、構造式(6)、構造式
(7)、構造式(9)のうちからいくつかを組み合わせ
て含む場合には、これらの化合物の全ての組み合わせが
可能である。
【0018】例えば、本発明のエポキシ成分として、構
造式(1)と構造式(2)と構造式(3)とからなる組
成物を用いるとき、構造式(1)は、50重量%〜90
重量%であることが好ましく、構造式(2)は、10重
量%〜40重量%であることが好ましく、構造式(3)
は10重量%〜30重量%であることが好ましい。
【0019】これらのエポキシ成分の組成は、樹脂成分
の水素含有量が、中性子を遮蔽するのに十分な量、好ま
しくは、9.8重量%以上になるように決定する。中性
子遮蔽材の中性子遮蔽性能は中性子遮蔽材の水素含有量
(密度)と中性子遮蔽材の厚さにより決定されるが、こ
の値は、キャスクに求められる中性子遮蔽性能とキャス
クの中性子遮蔽材の設計厚さから決定される中性子遮蔽
材に要求される水素含有量(密度)をもとに、中性子遮
蔽材に混練される耐火材や中性子吸収材の配合量を考慮
して樹脂成分に求められる水素含有量を算出した値を基
準にしたものである。このとき、エポキシ成分全体にお
いて、構造式(1)の添加量は、50重量%以上である
ことが好ましく、60重量%以上90重量%以下である
ことがさらに好ましい。エポキシ成分全体のうち、10
重量%以上は、構造式(1)以外のエポキシ成分を添加
することが好ましい。
【0020】構造式(1)以外のエポキシ成分の組成に
ついては、構造式(7)で示される水素添加ビスフェノ
ール型エポキシは、エポキシ成分全体の50重量%以下
になるように添加することが好ましく、30重量%以下
がさらに好ましい。構造式(3)は、50重量%以下が
好ましく、30重量%以下がさらに好ましい。構造式
(6)で示されるビスフェノール型エポキシは、30重
量%以下が好ましく、20重量%以下がさらに好まし
い。
【0021】構造式(2)の添加量は、エポキシ成分全
体の40重量%以下が好ましく、30重量%以下がさら
に好ましい。構造式(2)を多く添加しすぎると粘度が
上昇してしまい、耐火材等を添加することができなくな
るためである。ただし、構造式(1)と構造式(2)と
を、水素添加ビスフェノールF型エポキシとともに用い
た場合には粘度上昇が抑えられるため、構造式(2)を
多量に添加する際に効果的である。例えば、構造式
(2)をエポキシ成分中、40重量%を越えて用いるこ
とも可能である。
【0022】本発明において、エポキシ成分と反応して
架橋構造を形成する硬化剤としては、アミン系の化合物
を用いる。架橋構造を多くすることで耐熱性を向上させ
るため、アミノ基を複数有する化合物が好ましい。さら
に耐熱性を付与するために環構造を1つ以上、好ましく
は2つ以上有する硬化剤成分を用いる。環構造を複数有
する硬化剤成分は特に耐熱性が高いため、本発明の組成
物において好適に用いられる。環構造には、ベンゼン
環、シクロヘキサン環、ナフタレン環等の炭化水素の環
状構造、及びその他複素環などの熱安定性の高い5又は
6員環及びこれらを結合させた構造やこれらよりなる複
合の環状構造等の環構造が好ましい。
【0023】このような硬化剤成分としては様々な文献
に多数記載されており、それらをエポキシ成分のエポキ
シ当量との兼ね合いから化学量論的に導かれる必要配合
量と水素含有量等を考慮して任意に適用可能である。特
に、水素含有量と耐熱性、及び粘度等の点からメンセン
ジアミン、イソホロンジアミン、1,3−ジアミノシク
ロヘキサンなどを用いることができる。中でも、耐熱性
の面からは、2つの環構造を有するアミン化合物、具体
的には構造式(4)を用いることが好ましい。構造式
(5)は、構造式(4)に対し、副成分として添加する
ことができる。また、構造式(8)は少量の添加でも硬
化剤として機能する、硬化促進剤的に機能する、という
特徴を有し、硬化剤成分の減量に効果的である。
【0024】硬化剤成分が、構造式(4)を含む2種類
以上の成分を含む場合、例えば、構造式(4)と構造式
(5)との2種類からなる場合には、構造式(4)は、
硬化剤成分全体に対して、80重量%以下であることが
好ましく、60重量%以下がさらに好ましい。硬化剤の
総添加量は、樹脂成分全体に対して30重量%以下が好
ましく、25重量%以下がさらに好ましいが、基本的に
は必要配合量はエポキシ成分のエポキシ当量との兼ね合
いから化学量論的に導かれる。
【0025】中性子吸収剤であるホウ素化合物には、炭
化ホウ素、窒化ホウ素,無水ホウ酸、ホウ素鉄、灰硼
石、正ホウ酸、メタホウ酸等があるが、炭化ホウ素が最
も好ましい。
【0026】上記のホウ素化合物は粉末で用いられる。
その粒度及び添加量には特に制限はない。しかし、マト
リックス樹脂であるエポキシ樹脂内の分散性、中性子に
対する遮蔽性を考慮すれば平均粒径は1〜200ミクロ
ン程度が好ましく、10〜100ミクロン程度がより好
ましく、20〜50ミクロン程度が特に好ましい。一
方、添加量は後述の充填剤も含めた組成物全体に対して
0.5ないし20重量%の範囲が最も好ましい。0.5重量
%未満では加えたホウ素化合物の中性子遮蔽材としての
効果が低く、また、20重量%を超えた場合はホウ素化
合物を均一に分散させることが困難になる。
【0027】本発明には充填剤として、シリカ、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、三酸化アンチモン、酸化チタン、
B4C、アスベスト、クレー、マイカ等の粉末の他、ガラ
ス繊維等も用いられ、また、必要に応じ炭素繊維等を添
加しても良い。更に必要に応じて、離型剤としての天然
ワックス、脂肪酸の金属塩、酸アミド類、脂肪酸エステ
ル類等、難燃剤としての塩化パラフィン、ブロムトルエ
ン、ヘキサブロムベンゼン、三酸化アンチモン等、着色
剤としてのカーボンブラック、ベンガラ等の他、シラン
カップリング剤、チタンカップリング剤等を添加するこ
とができる。
【0028】本発明に係る組成物において使用される耐
火剤は、万一、火災に遭遇した場合でも、ある程度以上
の中性子遮蔽能力を維持できるよう、中性子遮蔽材をあ
る程度以上残存させることを目的としている。このよう
な耐火材としては、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ
ニウムが好ましい。中でも、水酸化マグネシウムは17
0℃以上の高温でも安定に存在するため、特に好まし
い。これら耐火剤の添加量は上記組成物全体中20〜7
0重量%が好ましく、35〜60重量%が特に好まし
い。
【0029】本発明の組成物は、エポキシ成分とその他
の添加剤とを混合後、室温に放置し、混合物が室温程度
になったところで硬化剤成分を混合し、最後に耐火材を
添加することによって調整する。重合は、室温でも可能
だが加熱により行うことが好ましい。重合条件として
は、樹脂成分の組成によっても異なるが、50℃〜20
0℃の温度条件において、1時間〜3時間加熱を行うこ
とが好ましい。さらには、このような加熱処理は2段階
で行うことが好ましく、60℃〜90℃で1時間〜2時
間加熱した後、120℃〜150℃で、2時間から3時
間加熱処理することが好ましい。
【0030】以上のような組成物を用いて、使用済核燃
料を貯蔵・輸送するための容器である中性子遮蔽容器を
製造する。このような中性子遮蔽容器、例えば、輸送用
のキャスクは、公知技術を利用して製造することができ
る。例えば、特開平2000-9890号公報に開示されたキャ
スクにおいて、中性子遮蔽体を充填する個所が設けられ
ている。このような個所に、本発明の組成物を充填する
ことができる。
【0031】このようなキャスク中の遮蔽体に限定され
ることなく、本発明の組成物は、中性子の拡散を防止す
る装置や施設において、さまざまな個所に用いることが
でき、効果的に中性子を遮蔽することができる。
【0032】
【実施例】以下に、実施例を用いて本発明を詳細に説明
する。なお、以下の実施例は本発明を限定する目的では
ない。
【0033】実施例において、本発明の組成物を調製
し、中性子遮蔽効果を調べた。通常は中性子遮蔽材用樹
脂組成物に、耐火材として水酸化アルミニウムや水酸化
マグネシウム等を全体の60重量%程度、及び中性子吸
収剤として炭化ホウ素等のホウ素化合物を全体の1重量
%程度を混合して、中性子遮蔽材を作製する。しかし、
ここでは樹脂成分、即ち、エポキシ成分と硬化剤成分と
による性能を評価すべく耐火材および中性子吸収剤は添
加しないものを中心とした。
【0034】中性子遮蔽材に求められる性能としては、
耐熱性(重量残存率、圧縮強度等)、耐火性、水素含有
量(中性子遮蔽としての適性の判断目安として材料中の
水素含有密度がある一定量以上あることが必要となる)
等がある。耐火性は耐火材による部分が大であるため、
中性子遮蔽材用樹脂組成物の評価としては重量残存率に
見る耐熱性と水素含有量を評価した。重量残存率は、昇
温時の重量変化を測定することにより、その耐熱性を評
価するものである。測定にはTGAを用い、熱重量減少
の測定条件は室温〜600℃までを昇温速度10℃/min、窒
素雰囲気下にて測定した。また、樹脂に求められる水素
含有量の基準値としては樹脂単体中での水素含有量を
9.8重量%程度以上とした。
【0035】[実施例1]エポキシ樹脂として多官能グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂(三菱瓦斯化学(株)
製、TETRAD−C(構造式(1)))57.63g
と多官能脂環型エポキシ樹脂(ダイセル化学(株)製、
EHPE3150(構造式(2)))19.72gを混
合し、110℃に保持してEHPE3150(固形)が
溶解するまで良く攪拌した。EHPE3150溶解後室
温に放置し、室温付近まで温度が低下したら硬化剤とし
て1,3−BAC(三菱瓦斯化学(株)製、(構造式
(5)))22.65gを混合・攪拌して中性子遮蔽材
用に用いる樹脂組成物とした。上記中性子遮蔽材用樹脂
組成物の水素含有量を成分分析により測定した。測定の
結果、水素含有量は9.8重量%程度で基準値を満足し
た。上記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×30min+150
℃×2hrで硬化させ、その硬化物の熱重量減少を測定し
た。測定の結果、200℃での重量残存率99.5重量
%以上、重量残存率90重量%の温度が350℃以上と
良好な耐熱性、熱安定性を示した。
【0036】[実施例2]エポキシ樹脂として多官能グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂(TETRAD−C(構
造式(1)))58.31gと脂環型エポキシ樹脂(セ
ロキサイド2021P、ダイセル化学(株)製、(構造
式(3)))3.76gと多官能脂環型エポキシ樹脂
(EHPE3150(構造式(2)))15.01gを
混合し、110℃に保持してEHPE3150(固形)
が溶解するまで良く攪拌した。EHPE3150溶解後
室温に放置し、室温付近まで温度が低下したら硬化剤と
して1,3−BAC(構造式(5))22.92gを混
合・攪拌して中性子遮蔽材用に用いる樹脂組成物とし
た。実施例1と同様に樹脂組成物中の水素含有量を測定
した結果、水素含有量は9.8重量%程度で基準値を満
足した。一方、上記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×
30min+150℃×2hrで硬化させ、熱重量減少を測定した
結果、200℃での重量残存率99.5重量%以上、重
量残存率90重量%の温度が350℃程度と良好な耐熱
性、熱安定性を示した。
【0037】[実施例3]エポキシ樹脂として多官能グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂(TETRAD−C(構
造式(1)))59.81gとビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、エピコート8
28(構造式(6)))2.27gと多官能脂環型エポ
キシ樹脂(EHPE3150(構造式(2)))15.
00gを混合し、110℃に保持してEHPE3150
(固形)が溶解するまで良く攪拌した。EHPE315
0溶解後室温に放置し、室温付近まで温度が低下したら
硬化剤として1,3−BAC(構造式(5))22.9
2gを混合・攪拌して中性子遮蔽材用に用いる樹脂組成
物とした。樹脂組成物中の水素含有量を測定した結果、
水素含有量は9.8重量%程度で基準値を満足した。一
方、上記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×30min+150
℃×2hrで硬化させ、熱重量減少を測定した結果、20
0℃での重量残存率99.5重量%以上、重量残存率9
0重量%の温度が350℃程度と良好な耐熱性、熱安定
性を示した。
【0038】[実施例4]エポキシ樹脂として多官能グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂(TETRAD−C(構
造式(1)))47.92gと多官能脂環型エポキシ樹
脂(EHPE3150(構造式(2)))25.00g
を混合し、110℃に保持してEHPE3150(固
形)が溶解するまで良く攪拌した。EHPE3150溶
解後室温に放置し、室温付近まで温度が低下したら硬化
剤としてワンダミンHM(新日本理化(株)製、(構造
式(4)))20.31gと1,3−BAC(構造式
(5))6.77gを予め良く混合して相溶させた混合
硬化剤27.08gを混合・攪拌して中性子遮蔽材用に
用いる樹脂組成物とした。樹脂組成物中の水素含有量を
測定した結果、水素含有量は9.8重量%以上で基準値
を満足した。一方、上記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80
℃×30min+150℃×2hrで硬化させ、熱重量減少を測定
した結果、200℃での重量残存率99.5重量%以
上、重量残存率90重量%の温度が370℃程度と極め
て良好な耐熱性、熱安定性を示した。
【0039】[実施例5]エポキシ樹脂として多官能グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂(TETRAD−C(構
造式(1)))44.94gと脂環型エポキシ樹脂(セ
ロキサイド2021P(構造式(3)))3.18gと
多官能脂環型エポキシ樹脂(EHPE3150(構造式
(2)))25.00gを混合し、110℃に保持して
EHPE3150(固形)が溶解するまで良く攪拌し
た。EHPE3150溶解後室温に放置し、室温付近ま
で温度が低下したら硬化剤としてワンダミンHM((構
造式(4)))20.16gと1,3−BAC(構造式
(5))6.72gを予め良く混合して相溶させた混合
硬化剤26.88gを混合・攪拌して中性子遮蔽材用に
用いる樹脂組成物とした。樹脂組成物中の水素含有量を
測定した結果、水素含有量は9.8重量%程度で基準値
を満足した。一方、上記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80
℃×30min+150℃×2hrで硬化させ、熱重量減少を測定
した結果、200℃での重量残存率99.5重量%以
上、重量残存率90重量%の温度が370℃以上と極め
て良好な耐熱性、熱安定性を示した。
【0040】[実施例6]エポキシ樹脂として多官能グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂(TETRAD−C(構
造式(1)))49.654gとビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂(エピコート828(構造式(6)))2.
146gと多官能脂環型エポキシ樹脂(EHPE315
0(構造式(2)))22.2gを混合し、110℃に
保持してEHPE3150(固形)が溶解するまで良く
攪拌した。EHPE3150溶解後室温に放置し、室温
付近まで温度が低下したら硬化剤としてワンダミンHM
((構造式(4)))15.6gと1,3−BAC(構
造式(5))10.4gを予め良く混合して相溶させた
混合硬化剤26gを混合・攪拌して中性子遮蔽材用に用
いる樹脂組成物とした。樹脂組成物中の水素含有量を測
定した結果、水素含有量は9.8重量%程度で基準値を
満足した。一方、上記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃
×30min+150℃×2hrで硬化させ、熱重量減少を測定し
た結果、200℃での重量残存率99.5重量%以上、
重量残存率90重量%の温度が370℃以上と極めて良
好な耐熱性、熱安定性を示した。
【0041】[実施例7]エポキシ樹脂として多官能グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂(TETRAD−C(構
造式(1)))50.55gと脂環型エポキシ樹脂(セ
ロキサイド2021P(構造式(3)))20.65g
に、硬化剤としてワンダミンHM(構造式(4))2
1.6gと1,3−BAC(構造式(5))7.2gを
予め良く混合して相溶させた混合硬化剤28.8gを混
合・攪拌して中性子遮蔽材用に用いる樹脂組成物とし
た。樹脂組成物中の水素含有量を測定した結果、水素含
有量は9.8重量%以上で基準値を満足した。一方、上
記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×30min+150℃×2
hrで硬化させ、熱重量減少を測定した結果、200℃で
の重量残存率99.5重量%以上、重量残存率90重量
%の温度が340℃程度と良好な耐熱性、熱安定性を示
した。
【0042】[実施例8]エポキシ樹脂として多官能グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂(TETRAD−C(構
造式(1)))57.17gとビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(エピコート828(構造式(6)))14.
2gに、硬化剤としてワンダミンHM(構造式(4))
21.47gと1,3−BAC(構造式(5))7.1
6gを予め良く混合して相溶させた混合硬化剤28.6
3gを混合・攪拌して中性子遮蔽材用に用いる樹脂組成
物とした。樹脂組成物中の水素含有量を測定した結果、
水素含有量は9.8重量%程度で基準値を満足した。一
方、上記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×30min+150
℃×2hrで硬化させ、熱重量減少を測定した結果、20
0℃での重量残存率99.5重量%以上、重量残存率9
0重量%の温度が340℃程度と良好な耐熱性、熱安定
性を示した。
【0043】[実施例9]エポキシ樹脂として多官能グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂(TETRAD−C(構
造式(1)))60.44gと脂環型エポキシ樹脂(セ
ロキサイド2021P(構造式(3)))15.78g
に、硬化剤として1,3−BAC(構造式(5))2
3.78gを混合・攪拌して中性子遮蔽材用に用いる樹
脂組成物とした。樹脂組成物中の水素含有量を測定した
結果、水素含有量は9.8重量%程度で基準値を満足し
た。一方、上記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×30mi
n+150℃×2hrで硬化させ、熱重量減少を測定した結
果、200℃での重量残存率99.5重量%以上、重量
残存率90重量%の温度が330℃以上と良好な耐熱
性、熱安定性を示した。
【0044】[実施例10]エポキシ樹脂として多官能
グリシジルアミン型エポキシ樹脂(TETRAD−C
(構造式(1)))39.28gと水添ビスフェノール
A型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、YL
6663(構造式(7)))10.00gと多官能脂環
型エポキシ樹脂(EHPE3150(構造式(2)))
25.00gを混合し、110℃に保持してEHPE3
150(固形)が溶解するまで良く攪拌した。EHPE
3150溶解後室温に放置し、室温付近まで温度が低下
したら硬化剤としてワンダミンHM((構造式
(4)))19.29gと1,3−BAC(構造式
(5))6.43gを予め良く混合して相溶させた混合
硬化剤25.72gを混合・攪拌して中性子遮蔽材用に
用いる樹脂組成物とした。樹脂組成物中の水素含有量を
測定した結果、水素含有量は9.8重量%以上(9.9
重量%程度以上)で基準値を上回り満足した。一方、上
記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×30min+150℃×2
hrで硬化させ、熱重量減少を測定した結果、200℃で
の重量残存率99.5重量%以上、重量残存率90重量
%の温度が370℃程度と極めて良好な耐熱性、熱安定
性を示した。
【0045】[実施例11]エポキシ樹脂として多官能
グリシジルアミン型エポキシ樹脂(TETRAD−C
(構造式(1)))47.92gと多官能脂環型エポキ
シ樹脂(EHPE3150(構造式(2)))25.0
0gを混合し、110℃に保持してEHPE3150
(固形)が溶解するまで良く攪拌した。EHPE315
0溶解後室温に放置し、室温付近まで温度が低下したら
硬化剤としてワンダミンHM((構造式(4)))2
0.1gと1,3−BAC(構造式(5))6.7gと
イミダゾール化合物(構造式(8))0.27gを予め
良く混合して相溶させた混合硬化剤27.07gを混合
・攪拌して中性子遮蔽材用に用いる樹脂組成物とした。
樹脂組成物中の水素含有量を測定した結果、水素含有量
は9.8重量%以上で基準値を満足した。一方、上記中
性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×30min+150℃×2hrで
硬化させ、熱重量減少を測定した結果、200℃での重
量残存率99.5重量%以上、重量残存率90重量%の
温度が370℃以上と極めて良好な耐熱性、熱安定性を
示した。
【0046】[実施例12]ここでは、中性子吸収剤を
混合した中性子遮蔽材を評価した。エポキシ樹脂として
多官能グリシジルアミン型エポキシ樹脂(TETRAD
−C(構造式(1)))49.654gとビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂(エピコート828(構造式
(6)))2.146gと多官能脂環型エポキシ樹脂
(EHPE3150(構造式(2)))22.2gを混
合し、110℃に保持してEHPE3150(固形)が
溶解するまで良く攪拌した。EHPE3150溶解後室
温に放置し、室温付近まで温度が低下したら硬化剤とし
てワンダミンHM((構造式(4)))15.6gと
1,3−BAC(構造式(5))10.4gを予め良く
混合して相溶させた混合硬化剤26gを混合・攪拌し
た。これに水酸化マグネシウムを146.5gと炭化ホ
ウ素3.5gを混合・攪拌して中性子遮蔽材用組成物と
した。中性子遮蔽材に求められる水素含有量の目安とし
ては、水素含有密度が0.096g/cm3以上である
が、調製した中性子遮蔽材組成物の水素含有密度を測定
した結果、0.096g/cm3以上で基準値を満足し
た。一方、上記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×30mi
n+150℃×2hrで硬化させ、熱重量減少を測定した結
果、200℃での重量残存率99.5重量%以上、重量
残存率90重量%の温度が370℃以上と極めて良好な
耐熱性、熱安定性を示した。
【0047】次に比較例として、従来から用いられてき
た組成物による中性子遮蔽材の性能を評価した。実施例
と同様に、耐火材、中性子吸収剤は添加しなかった。ま
た、実施例と同様に、水素含有量は成分分析により、熱
重量減少はTGAで測定することにより求めた。
【0048】[比較例1]エポキシ樹脂としてビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(エピコート828(構造式
(6)))とポリアミン系の硬化剤を1:1(化学量論
的に等量となる)の割合で混合・攪拌して中性子遮蔽材
用に用いる樹脂組成物とした。ポリアミン系の硬化剤
は、本発明の組成物に用いられる物と異なり、耐熱性の
高い剛直な構造を有しておらず、又、その配合量も比率
として大きなものとなっている。実施例1と同様の方法
にて樹脂組成物中の水素含有量を測定した結果、水素含
有量は9.8重量%以上で基準値を満足した。一方、上
記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×30min+150℃×2
hrで硬化させ、熱重量減少を測定した結果、200℃で
の重量残存率99重量%以下、重量残存率90重量%の
温度が300℃以下であり、実施例の一群と比較して耐
熱性、熱安定性は劣った。この組成系は従来から使用さ
れている中性子遮蔽材用の樹脂組成物と同様の系を模擬
したものだが、比較例1は水素含有量の点からは適性が
あるが、耐熱性、熱安定性的には実施例の一群と比較し
て低い値であり、実施例1〜12で作製した中性子遮蔽
材は、耐熱性、熱安定性的に優れていることがわかる。
【0049】[比較例2]エポキシ樹脂としてビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(エピコート828(構造式
(6)))81.4gと、硬化剤としてイソホロンジア
ミン18.6gを良く攪拌して中性子遮蔽材用に用いる
樹脂組成物とした。樹脂組成物中の水素含有量を測定し
た結果、水素含有量は8.2重量%以下で基準値を大き
く下回り未達となった。一方、上記中性子遮蔽材用樹脂
組成物を80℃×30min+150℃×2hrで硬化させ、熱重量
減少を測定した結果、200℃での重量残存率99.5
重量%程度、重量残存率90重量%の温度が350℃程
度と耐熱性、熱安定性は良かった。この組成系は耐熱
性、熱安定性的には良好だが、実施例の一群と比較して
水素含有量の点から中性子遮蔽材用樹脂組成物としては
不適であった。
【0050】[比較例3]エポキシ樹脂として多官能グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂(TETRAD−C(構
造式(1)))とポリアミン系の硬化剤を1:1(化学
量論的に等量となる)の割合で混合・攪拌して中性子遮
蔽材用に用いる樹脂組成物とした。樹脂組成物中の水素
含有量を測定した結果、水素含有量は9.8重量%以上
(10重量%程度以上)で基準値を上回り満足した。一
方、上記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×30min+150
℃×2hrで硬化させ、熱重量減少を測定した結果、20
0℃での重量残存率99.0重量%以下、重量残存率9
0重量%の温度が270℃以下であり、実施例の一群と
比較して耐熱性、熱安定性が劣った。
【0051】[比較例4]エポキシ樹脂としてポリプロ
ピレングリコールの両末端のOHをそれぞれグリシジル
エーテルに置換した構造を持つエポキシ樹脂(エポキシ
等量190)81.7gと、硬化剤としてイソホロンジ
アミン18.3gを良く攪拌して中性子遮蔽材用に用い
る樹脂組成物とした。樹脂組成物中の水素含有量を測定
した結果、水素含有量は9.8重量%以上で基準値を満
足した。一方、上記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×
30min+150℃×2hrで硬化させ、熱重量減少を測定した
結果、200℃での重量残存率99.5重量%以下、重
量残存率90重量%の温度が250℃程度未満であり、
実施例の一群と比較して耐熱性、熱安定性が極めて劣っ
た。
【0052】[比較例5]エポキシ樹脂として1,6ヘ
キサンジグリシジルエーテル(エポキシ等量155)7
8.5gと、硬化剤としてイソホロンジアミン21.5
gを良く攪拌して中性子遮蔽材用に用いる樹脂組成物と
した。本発明の組成物に用いるエポキシ化合物が環状構
造を有するエポキシであるのに対し、1,6ヘキサンジ
グリシジルエーテルは、環状構造を有しない脂肪族鎖状
構造のエポキシであるといった点で異なる。樹脂組成物
中の水素含有量を測定した結果、水素含有量は9.8重
量%以上で基準値を満足した。一方、上記中性子遮蔽材
用樹脂組成物を80℃×30min+150℃×2hrで硬化させ、
熱重量減少を測定した結果、200℃での重量残存率9
9.5重量%以下、重量残存率90重量%の温度が30
0℃未満であり、実施例の一群と比較して耐熱性、熱安
定性が劣った。
【0053】[比較例6]ここでは、従来型の樹脂成分
に中性子吸収剤を添加して評価した。エポキシ樹脂とし
て、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコート82
8(構造式(6)))50gとポリアミン系の硬化剤5
0g(化学量論的に等量となる比率)を混合・攪拌した
ものに水酸化マグネシウムを146.5gと炭化ホウ素
3.5gを混合・攪拌して中性子遮蔽材用組成物とし
た。中性子遮蔽材に求められる水素含有量の目安として
は、水素含有密度が0.096g/cm3以上であるが、
調製した中性子遮蔽材組成物の水素含有密度を測定した
結果、0.096g/cm3以上で基準値を満足した。一
方、上記中性子遮蔽材用樹脂組成物を80℃×30min+150
℃×2hrで硬化させ、熱重量減少を測定した結果、20
0℃での重量残存率99重量%以下、重量残存率90重
量%の温度が300℃以下であり、実施例の一群と比較
して耐熱性、熱安定性は劣った。又、上記硬化物を密閉
容器に封入後、190℃×1000hrの耐熱耐久試験
を行った。圧縮強度は試験前に比べ3割以上低下し、高
温環境下での耐久性は低いものとなった。この組成系
は、従来から使用されている中性子遮蔽材用組成物と同
様の系を模擬したものである。比較例6の組成物は水素
含有量の点からは適性があるが、耐熱性、熱安定性的に
は実施例12の本発明の組成物と比較して低い値であ
り、本発明の組成物は耐熱性、熱安定性的に優れている
ことがわかる。
【0054】
【発明の効果】本発明の中性子遮蔽用材料は、耐熱性の
向上したエポキシ樹脂および硬化剤を用いて、耐熱性が
良く、また中性子遮蔽能力も確保している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21F 9/36 501 G21F 9/36 501A (72)発明者 石原 伸夫 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 大崎 勝 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 林 俊一 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 小西 由里子 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60番 地の1 中菱エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 名島 憲治 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目8番19号 高菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4J036 AC08 AD08 AD09 AH17 AJ09 AJ10 AJ11 DA04 DA06 DC03 DC09 DC41 FA01 FA03 FA05 FA06 FA08 FA14 JA15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 の構造式を有する化合物を必須の成分として含み、さら
    に、 【化2】 (構造式(2)中、R0はCが1〜10のアルキル基、
    またはHであり、n=1〜24)と、 【化3】 (構造式(3)中、n=1〜8)と、 【化4】 (構造式(6)中、R1〜R4は、それぞれ独立して、C
    3、H、F、Cl、Brからなる群から選択され、n
    =0〜2)と、 【化5】 (構造式(7)中、R5〜R8は、それぞれ独立して、C
    3、H、F、Cl、Brからなる群から選択され、n
    =0〜2)と、 【化6】 の構造式を有する化合物とからなる群から選択される1
    以上の化合物と、少なくとも1つ以上の環構造と複数の
    アミノ基とを有する硬化剤成分と、ホウ素化合物とを含
    む中性子遮蔽材用組成物。
  2. 【請求項2】 前記硬化剤成分が、 【化7】 の構造式を有する化合物を含む請求項1に記載の中性子
    遮蔽材用組成物。
  3. 【請求項3】 硬化剤成分が、 【化8】 と、 【化9】 (構造式(8)中、R9〜R11は、それぞれ独立して、
    Cが1〜18のアルキル基、またはHである)とのうち
    のいずれか一つあるいはこれらの両方を含む請求項1ま
    たは2に記載の中性子遮蔽材用組成物。
  4. 【請求項4】 充填剤をさらに含む請求項1〜3のいず
    れかに記載の中性子遮蔽材用組成物。
  5. 【請求項5】 耐火材をさらに含む請求項1〜4のいず
    れかに記載の中性子遮蔽材用組成物。
  6. 【請求項6】 前記耐火材として、水酸化マグネシウ
    ム、水酸化アルミニウムの少なくとも1種を含む請求項
    5に記載の中性子遮蔽材用組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の中性子
    遮蔽材用組成物により製造された中性子遮蔽材。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の中性子遮蔽材により製
    造された中性子遮蔽容器。
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