JP2003050085A - 真空処理装置 - Google Patents

真空処理装置

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JP2003050085A
JP2003050085A JP2001235774A JP2001235774A JP2003050085A JP 2003050085 A JP2003050085 A JP 2003050085A JP 2001235774 A JP2001235774 A JP 2001235774A JP 2001235774 A JP2001235774 A JP 2001235774A JP 2003050085 A JP2003050085 A JP 2003050085A
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JP
Japan
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vacuum
vacuum processing
drying
chamber
work
Prior art date
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JP2001235774A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiro Taguchi
竜大 田口
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえば液晶パネル製造装置における真空処
理において、長尺シート状材料に対するスループットを
低下することなくかつ真空処理後の前記材料の品質を安
定化しかつ向上することが可能な真空処理装置を提供す
る。 【解決手段】 長尺シート状材料が真空処理の行われる
処理室2に入る前段に、マイクロ波を利用してワークW
を連続的に乾燥させつつ通過走行させる乾燥室Dを設置
する。したがって材料が導入されるとマイクロ波がシー
トに及び真空処理に先立ち前記材料中および表面の水分
は迅速に除去される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネル製造装
置など、連続して走行する長尺シート状材料に対して真
空処理を行う真空処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、たとえば太陽電池膜や液晶用
ディスプレー用シート、曇り防止シート、赤外線防止シ
ートなどに使用するための長尺シート状材料に対して真
空中でプラズマによる表面改質またはCVD成膜、スパ
ッタ成膜による表面処理などの真空処理を施す場合、こ
れらの真空処理に先立ち、前記長尺シート状材料(以下
ワークと呼ぶ)の真空処理に悪影響をおよぼす水分の除
去を行う真空乾燥または加熱乾燥が行われている。 【0003】図4は従来の真空処理装置の一例を示して
いる。図4において、大気圧環境にあるワークWは入口
室1に導入され、図の左方から右方へ、処理室2、出口
室3をへて連続的に大気圧環境に取り出される。処理室
2内ではスパッタ処理、CVD処理、プラズマ処理など
の方法によりワークWに表面改質または表面処理等の真
空処理が施される。処理室2を真空処理に必要な真空環
境に保つため処理室2は真空ポンプPBで連続排気され
ている。高周波源4が真空処理のための真空放電発生用
の電源として処理室2内の適切な形状の電極5に接続さ
れる。また、真空放電に必要なガスがガス導入バルブ6
を介設して処理室2に供給される。 【0004】入口室1、出口室3は処理室2を真空処理
に必要な真空環境に維持するための予備排気を行うため
に設けられており、それぞれ真空ポンプPA、真空ポン
プPCで連続排気されている。また通常、入口室1の前
段には真空処理前のワークWの保管形態、たとえばロー
ル状の形態に適したワークWの供給機構(図示せず)
が、出口室3の後段にはたとえばロール巻取機構など処
理後のワークWの収納機構(図示せず)が設けられる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の真空処理装置の
構造は以上のとおりであるが、ワークWの乾燥に問題を
有している。すなわち真空処理前にワークWの十分な真
空乾燥を真空処理装置内で行うために真空処理装置内に
真空乾燥工程を増設せんとする場合には、乾燥に必要な
長時間、ワークWを真空処理装置内に滞留させておく必
要が生じるためワークWの通過走行の速度を低下させる
必要があり、スループット(単位時間あたりのワークW
の処理量)が低下する。特にワークWが有機ワーク等内
部に水分を含む材料の場合は特に長い乾燥時間が必要で
あるため、一層スループットが低下する。また処理室2
の前段に加熱乾燥工程を増設せんとする場合においても
同様に真空処理装置内の他の工程に比較して乾燥には長
時間を要するためスループットが低下する。特に前記有
機ワークは材料の許容温度が低く高温に加熱できないた
め、特に長い乾燥時間が必要であり、真空乾燥の場合と
同様にスループットが一層低下する。したがってワーク
Wを通過走行させながら十分な乾燥を行うことは実際に
は困難であり、不十分な乾燥のままワークWの処理が行
われ、真空処理後のワークWの品質を低下させる。また
別個の真空乾燥装置または加熱乾燥装置を使用する場合
においては、設備の数および規模が増大するばかりでな
く、ワークWを真空処理装置に装填するまでの保管環境
や保管時間によってはワークWを再び吸湿させ、同じく
真空処理後のワークWの品質を低下させることになる。
本発明はこのような問題点を解決する真空処理装置を提
供せんとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明が提供する真空処
理装置は、上記の課題を解決するために、長尺シート状
材料が真空処理室を通過する前段にマイクロ波を利用し
て長尺シート状材料を連続して乾燥させながら通過走行
させる連続乾燥手段を設ける。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例にしたが
って本発明を説明する。図1は本発明が提供する真空処
理装置の構成を示す断面図、図2および図3は本発明が
提供する真空処理装置の変形実施例の構成を示す断面図
である。 【0008】すなわち、まず図1において、Dはマイク
ロ波を利用する乾燥室で、ワークWが走行される側から
見て処理室2の前段に設けられている。この点に本発明
の特徴がある。またこの乾燥室Dにはマイクロ波源Mが
近接配設されていて乾燥室D内にマイクロ波が及ぶよう
になっている。ワークWは図の左方からまずこの乾燥室
Dに導入される。するとマイクロ波源Mから供給される
マイクロ波の効果によってワークWは乾燥され、その後
入口室1、処理室2を通過走行し、処理室2で真空処理
を受けた後、出口室3から大気環境に取り出される。乾
燥室Dは入口室1の真空排気の影響を受けて大気圧から
やや減圧されるが、乾燥室Dには特別な排気手段は設け
られていないので、ワークWは大気圧に近い圧力で連続
的に乾燥される。マイクロ波による乾燥は、真空乾燥や
加熱乾燥などの他の方法に比べてはるかに迅速にワーク
W内およびワークW表面の水分を除去する。大気圧環境
にあるワークWは入口室1に導入され、図の左方から右
方へ、処理室2、出口室3をへて連続的に大気圧環境に
取り出される。そしてこれら処理室2、出口室3での作
動は上述の通り行われる。すなわち処理室2内ではスパ
ッタ処理、CVD処理、プラズマ処理などの方法により
ワークWに表面改質または表面処理等の真空処理が施さ
れる。処理室2を真空処理に必要な真空環境に保つため
処理室2は真空ポンプPBで連続排気されている。高周
波源4が真空処理のための真空放電発生用の電源として
処理室2内の適切な形状の電極5に接続される。また、
真空放電に必要なガスがガス導入バルブ6を介設して処
理室2に供給される。 【0009】なお上述したとおり入口室1、出口室3は
処理室2を真空処理に必要な真空環境に維持するための
予備排気を行うために設けられており、それぞれ真空ポ
ンプPA、真空ポンプPCで連続排気されている。また
通常、乾燥室Dの前段には真空処理前のワークWの保管
形態、たとえばロール状の形態に適したワークWの供給
機構(図示せず)が、出口室3の後段にはたとえばロー
ル巻取機構など処理後のワークWの収納機構(図示せ
ず)が設けら、巻き取られる。 【0010】図2は本発明が提供する真空処理装置の変
形実施例の一例である。すなわち、乾燥室Dには乾燥用
真空ポンプDPが接続されており、この乾燥用真空ポン
プDPによって乾燥室Dが排気され、真空状態に保たれ
る。したがってワークWはマイクロ波の効果に加えて真
空乾燥の効果を受け、マイクロ波のみの場合に比較して
更に迅速に乾燥される。 【0011】図3は本発明が提供する真空処理装置の別
の変形実施例である。乾燥室DにはヒータHが付加され
ており、ワークWはマイクロ波の効果に加えて加熱乾燥
の効果を受け、マイクロ波のみの場合に比較して更に迅
速に乾燥される。 【0012】以上、本発明が提供する真空処理装置の構
成例および変形実施例について説明したが、本発明はこ
れらの実施例や室の数などに限定されるものではなく、
たとえば乾燥室Dと入口室1を一体化した構造、重複し
た真空処理を受けるため複数の処理室2を設けた構造な
ど、連続して走行する長尺シート状材料に対して真空処
理を施すための真空処理装置にマイクロ波を利用した連
続乾燥手段を付加し、真空処理前のワークWを乾燥する
機能を有する真空処理装置を提供する。また乾燥室Dに
乾燥用真空ポンプDPとヒータHを合わせて付加させる
装置とすることもできこれらをすべて包含する。 【0013】 【発明の効果】本発明は以上詳述したとおりであるか
ら、出力が安定しその制御も容易なマイクロ波乾燥によ
り、真空処理に先立ってワーク中およびワーク表面の水
分を迅速に除去し、引き続き直ちに真空処理を行うこと
により、前記スループットを低下することなくワークの
品質を安定化しかつ向上することが可能になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明による真空処理装置を示す断面図であ
る。 【図2】 本発明による真空処理装置の変形実施例を示
す断面図である。 【図3】 本発明による真空処理装置の他の変形実施例
を示す断面図である。 【図4】 従来の真空処理装置を示す断面図である。 【符号の説明】 1…入口室 2…処理室 3…出口室 4…高周波源 D…乾燥室 H…ヒータ M…マイクロ波源 W…ワーク PA、PB、PC…真空ポンプ DP…乾燥用真空ポンプ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】連続して走行する長尺シート状材料に対し
    て真空処理を施すための真空処理室を備え前記長尺シー
    ト状材料を連続的に真空処理室に通過走行させるように
    した真空処理装置において、長尺シート状材料が真空処
    理室を通過する前段にマイクロ波を利用して長尺シート
    状材料を連続して乾燥させながら通過走行させる連続乾
    燥手段を設けたことを特徴とする真空処理装置。
JP2001235774A 2001-08-03 2001-08-03 真空処理装置 Pending JP2003050085A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194546A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Dainippon Printing Co Ltd 連続式減圧乾燥方法及び装置
CN110608595A (zh) * 2019-09-18 2019-12-24 四川大学 一种微波干燥合成革水性聚氨酯涂层装置

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