JP2003049916A - 送風機 - Google Patents

送風機

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JP2003049916A JP2001237464A JP2001237464A JP2003049916A JP 2003049916 A JP2003049916 A JP 2003049916A JP 2001237464 A JP2001237464 A JP 2001237464A JP 2001237464 A JP2001237464 A JP 2001237464A JP 2003049916 A JP2003049916 A JP 2003049916A
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electric motor
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Shinji Miyata
慎司 宮田
Hiroyuki Ito
裕之 伊藤
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H37/00Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
    • F16H37/02Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
    • F16H37/06Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
    • F16H37/08Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing
    • F16H37/0833Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths
    • F16H37/084Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths at least one power path being a continuously variable transmission, i.e. CVT
    • F16H37/086CVT using two coaxial friction members cooperating with at least one intermediate friction member

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 羽根車を高速回転させる際にトロイダル型無
段変速機に入力するトルクを小さくする。 【解決手段】 電動機2の駆動軸8と羽根車6の回転軸
14との間に、トロイダル型無段変速機4と遊星歯車機
構30とを組み合わせた無段変速装置32を、動力の伝
達方向に関して直列に組み込んでいる。この無段変速装
置32は、電動機2の駆動軸8と入力軸10とを結合す
るとともに、入力軸10の回転に基づく動力を取り出す
ための出力軸34を、前記入力軸10と同心に配置して
いる。そして、これら入力軸10と出力軸34との間
に、トロイダル型無段変速機4及び遊星歯車機構30を
同心に設けており、駆動力を遊星歯車機構30で伝達
し、トロイダル型無段変速機4を遊星歯車機構30の変
速比を変えるために利用することにより、トロイダル型
無段変速機4に加わるトルクの低減を図っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばトンネル
内で使用する送風機、或いは、工場内でダクト排出のた
めに使用する送風機に適用が可能である。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平2001-99089号公報で記載さ
れているように、空調設備の送風、排風を行う送風機に
は、以下の方式が知られている。 (a)ベルトとプーリを用いてプーリ径の比を変えるこ
とで所定の風量を送風するベルト・プーリ駆動方式、
(b)誘導電動機と羽根車を直接取り付け、電源周波数
と電源周波数の極数で決まる所定の回転数で羽根車を回
転させる直動方式、(c)電源にインバータを使用して
可変速度で運転する方式、である。また、流体機械ハン
ドブック(大橋秀雄著、朝倉書店:278ページ)にも
記載されているように、非常に広い差動範囲が要求され
る送風機として、動翼可変ピッチ、静翼可変ピッチ、回
転数制御、台数制御がある。なお、回転数制御が、前述
した特開平2001-99089号公報において従来例として記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平2001-99089号公
報に記載されているように、(a)の方式の場合には、
部品点数が多くなるとともに、ベルト・プーリの変速機
単体の伝達効率が低いので、効率が低下しやすい。ま
た、(b)の方式の場合には、電源周波数と極数で回転
数が決まってしまうとともに、複雑な制御盤が必要とな
るので、高価な装置となってしまうという課題がある。
また、(c)の方式のように電源にイバータを使用して
可変速で運転すると、商用周波数を小さくして減速する
場合にインバータの効率が悪くなり、過大な電動機出力
が必要となる。また、流体機械ハンドブックに記載され
ている動翼可変ピッチ、静翼可変ピッチは、構造が複雑
であり、高価であり、台数制御方式の場合には、台数が
増える分だけ高価になる。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、羽根車を高速回転させる際にトロイダル型無段変速
機に入力するトルクを小さくし、このトロイダル型無段
変速機の構成部品の耐久性向上を図るとともに、トロイ
ダル型無段変速機の寸法を大きくすることなく大型の送
風機を設計することが可能となる送風機を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の送風機は、電動機と、この電動機に
より回転駆動される羽根車とを備えた送風機において、
前記羽根車と前記電動機との間にトロイダル型無段変速
機を配置した。
【0006】また、請求項2記載の発明は、電動機と、
この電動機により回転駆動される羽根車とを備えた送風
機において、前記羽根車と前記電動機との間に無段変速
装置を配置し、電動機の駆動軸と前記無段変速装置の入
力軸とを、前記無段変速装置の出力軸と前記羽根車の回
転軸とを、それぞれ回転自在に連結し、前記無段変速装
置は、入力ディスク及び出力ディスクを備えたトロイダ
ル型無段変速機と遊星歯車機構の組み合わせで構成さ
れ、前記遊星歯車機構は、太陽歯車とこの太陽歯車の周
囲に配置したリング歯車との間に設けられ、前記太陽歯
車と同心に且つ回転自在に支持したキャリアに回転自在
に支持された遊星歯車を、前記太陽歯車とリング歯車と
に噛合させてなるものであり、前記電動機の動力は、前
記トロイダル型無段変速機を介して伝達する第一の動力
伝達系と、前記トロイダル型無段変速機を介さないで動
力を伝達する第二の動力伝達系の2つ動力伝達系で伝達
され、この2つの動力伝達系を、前記太陽歯車と前記リ
ング歯車と前記キャリアとのうちの2個の部材に伝達自
在とするとともに、これら太陽歯車とリング歯車とキャ
リアとのうちの残りの1個の部材に前記出力軸を結合
し、前記第1、第二の動力伝達系を同時に使用して前記
電動機の動力を、前記羽根車に伝達するようにした。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る送風機の実施
形態を図面を参照して説明する。図1及び図2は、請求
項1に対応する第1実施形態の送風機を示している。本
実施形態の送風機は、図1に示すように、電動機2と、
トロイダル型無段変速機4と、羽根車6とを、動力の伝
達方向に関して互いに直列に配置している。図2に示す
ように、電動機2の駆動軸8とトロイダル型無段変速機
4の入力軸10とが、互いに同軸に結合されている。こ
のトロイダル型無段変速機4の出力部である出力歯車1
2と羽根車6の回転軸14も、伝達歯車16を介して結
合されている。
【0008】前記トロイダル型無段変速機4は、例えば
実開昭62−71465号公報、実願昭63−6929
3号(実開平1一173552号)のマイクロフィル
ム、特開平1−169169号公報、同1一31226
6号公報、同10一196759号公報、同11−63
146号公報等、多数の文献に記載されて従来から広く
知られているものである。図示の例では、上記トロイダ
ル型無段変速機4として、それぞれ2個ずつの入力ディ
スク18,18と出力ディスク20,20とを、動力の
伝達方向に関して互いに並列に配置した、所謂ダブルキ
ャビティ型のものを使用している。各入力ディスク1
8,18と各出力ディスク20,20との間には図示し
ないパワーローラが、それぞれ複数個ずつ挟持されてい
る。電動機2の駆動軸8が回転すると、ローディングカ
ム等の押圧装置22の働きにより各入力ディスク18,
18が、それぞれ各出力ディスク20,20に押圧され
つつ回転する。そして、各入力ディスク18,18の回
転が、パワーローラを介して出力ディスク20,20に
伝達される。各出力ディスク20,20の回転は、出力
歯車12から取り出されて、羽根車6を回転駆動する。
【0009】上記構成の送風機は、電動機2を定速運転
した状態のまま、トロイダル型無段変速機4の変速比を
変えることにより羽根車6の運転速度を変化させ、その
羽根車6の送風量を調節できる。即ち、送風量は、羽根
車6の回転速度にほほ比例し、羽根車6の回転速度は出
力歯車12の回転速度に比例するので、出力歯車12の
回転速度を、トロイダル型無段変速機4の変速比を変え
ることで調節すれば、電動機2の駆動軸8の回転速度を
変えることなく、送風機の送風量を調節できる。例え
ば、パワーローラの周面を、入力ディスク18、18の
内径寄り部分と、出力ディスク20、20の外径寄り部
分とに当接させ、トロイダル型無段変速機4の変速比を
減速側にすれば、送風量を少なくできる。この状態で
は、このトロイダル型無段変速機4の入力軸10を回転
駆動するために要するトルクが小さくて済み、電動機2
への通電量は少なくて済む。
【0010】これに対して、パワーローラの周面を、入
力ディスク18、18の外径寄り部分と、出力ディスク
20,20の内径寄り部分とに当接させ、トロイダル型
無段変速機4の変速比を増速側にすれば、送風量を多く
できる。この状態では、このトロイダル型無段変速機4
の入力軸10を回転駆動するために要するトルクが大き
くなり、電動機2への通電量は多くなる。
【0011】このため、第1実施形態では、送風量と羽
根車6の運転に要するエネルギ、すなわち電動機2への
通電量とをほぼ比例させて、無駄なエネルギ消費をなく
すことができる。しかも、同時に運転する複数台の羽根
車や大型のインバータが不要であるため、設備費や設置
スペースが嵩むこともない。
【0012】次に、図3は、請求項1に対応する本発明
の第2実施形態を示している。なお、図1及び図2に示
す構成と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省
略する。
【0013】本実施形態では、電動機2の駆動軸8とト
ロイダル型無段変速機4の入力軸10との間に遊星歯車
式の増速機24が配置されている。本実施形態では、電
動機2から羽根車6に回転力を伝達する際に、トロイダ
ル型無段変速機4では、回転速度が遅くなる代わりに入
力トルクが低くなる。周知の様に、トロイダル型無段変
速機4は、高い速度の回転を伝達できる代わりに、過大
トルクが入力された場合の耐久性低下が著しくなる。こ
れに対して本実施形態の場合には、トロイダル型無段変
速機4を通過する動力のトルクを低くできるため、トロ
イダル型無段変速機4の耐久性向上を図れる。また、ト
ロイダル型無段変速機4の入力トルクが小さくなること
から、大きな送風機にも対応が可能となる。
【0014】次に、図4は、請求項2に対応する本発明
の第3実施形態を示している。本実施形態では、電動機
2の駆動軸8と羽根車6の回転軸14との間に、トロイ
ダル型無段変速機4と遊星歯車機構30とを組み合わせ
た無段変速装置32を、動力の伝達方向に関して直列に
組み込んでいる。この無段変速装置32は、特開平1一
169169号公報、同1−312266号公報、同1
0一196759号公報、同11一63146号公報等
に記載されている様に、駆動力を遊星歯車機構30で伝
達し、トロイダル型無段変速機4を遊星歯車機構30の
変速比を変えるために利用することにより、トロイダル
型無段変速機4に加わるトルクの低減を図る、所謂動力
循環型のものである。この無段変速装置32は、トロイ
ダル型無段変速機4を通過するトルクを小さくして、ト
ロイダル型無段変速機4の構成各部材の耐久性を向上さ
せる事ができる。
【0015】本実施形態の無段変速装置32は、電動機
2の駆動軸8と入力軸10とを結合するとともに、入力
軸10の回転に基づく動力を取り出すための出力軸34
を、前記入力軸10と同心に配置している。そして、こ
れら入力軸10と出力軸34との間に、トロイダル型無
段変速機4及び遊星歯車機構30を同心に設けている。
【0016】入力軸10及び出力軸34の側方に、第一
の動力伝達系36を構成する第一の伝達軸38と、第二
の動力伝達系40を構成する第二の伝達軸42とを、前
記両軸10,34と平行に設けている。このうちの第一
の動力伝達系36は、入力軸10に入力された動力を、
トロイダル型無段変速機4を介して伝達するもので、第
一の伝達軸38の一端部(図4の左端部)に固定した歯
車44をトロイダル型無段変速機4の出力歯車12に噛
合させている。また、第一の伝達軸38の他端部(図4
の右端部)は、歯車46,48,50により、遊星歯車
機構30を構成するキャリア52に結合している。これ
により、入力軸10の回転時に前記キャリア52がトロ
イダル型無段変速機4を介して回転駆動される。また、
キャリア52の回転速度は、入力軸10の回転速度が一
定であっても、トロイダル型無段変速機4の変速比を変
えることにより調節自在である。
【0017】これに対して、第二の動力伝達機構40
は、入力軸10に入力された動力を、トロイダル型無段
変速機4を介することなく伝達するもので、第二の伝達
軸42の一端部(図4の左端部)に固定した歯車54を
入力軸10に固定した歯車56に噛合させている。第二
の伝達軸42の他端部(図4の右端部)は、歯車58,
60及び中心軸62により、遊星歯車機構30を構成す
るリング歯車64に結合している。これにより、入力軸
10の回転時に、リング歯車64が入力軸10の回転速
度に比例した回転速度で回転駆動される。
【0018】上記遊星歯車機構30を構成する太陽歯車
66は、出力軸34の入力側端部(図4の左端部)に固
定している。従って出力軸34は、太陽歯車66の回転
に伴って回転する。この太陽歯車66の周囲にはリング
歯車64を、太陽歯車66と同心に、且つ回転自在に支
持している。そして、このリング歯車64の内周面と太
陽歯車66の外周面との間に、複数個(通常は3〜4
個)の遊星歯車組68,68を設けている。図示の例で
はこれら各遊星歯車組68,68は、それぞれ1対ずつ
の遊星歯車70a,70bを組み合わせて構成されてい
る。これら1対ずつの遊星歯車70a,70bは、互い
に噛合すると共に、外径側に配置した遊星歯車70aを
リング歯車64に噛合させ、内径側に配置した遊星歯車
70bを太陽歯車66に噛合させている。この様に各遊
星歯車組68,68をそれぞれ1対ずつの遊星歯車70
a,70bにより構成するのは、リング歯車64と太陽
歯車66との回転方向を一致させるためである。従っ
て、他の構成部分との関係で、これらリング歯車64と
太陽歯車66との回転方向を一致させる必要がなけれ
ば、単一の遊星歯車をこれらリング歯車64と太陽歯車
66との両方に噛合させても良い。上述の様な遊星歯車
組68,68は、キャリア52の片側面(図4の左側
面)に回転自在に支持している。また、このキャリア5
2は、出力軸34の中間部の周囲に、この出力軸34に
対する回転自在に支持している。
【0019】上記構成の無段変速装置32を組み込んだ
本実施形態は、入力軸10を回転させると、入力軸10
から出力軸34には、第二の動力伝達系40を構成する
第二の伝達軸42及び歯車56,54,58,60が動
力を伝達する。
【0020】すなわち、入力軸10が回転すると、この
回転は第二の動力伝達系40を介して中心軸62に伝わ
り、中心軸62に固定したリング歯車64を回転させ
る。そして、このリング歯車64の回転が複数の遊星歯
車組68,68を介して太陽歯車66に伝わり、この太
陽歯車66を固定した出力軸34を回転させる。リング
歯車64が入力側となった場合に遊星歯車機構30は、
各遊星歯車組68,68が停止している(太陽歯車66
の周囲で公転しない)と仮定すれば、リング歯車64と
太陽歯車66との歯数の比に応じた変速比で増速を行な
う。但し、各遊星歯車組68,68は太陽歯車66の周
囲を公転し、無段変速装置32全体としての変速比は、
これら各遊星歯車組68,68の公転速度に応じて変化
する。そこで、トロイダル型無段変速機4の変速比を変
えて、遊星歯車組68,68の公転速度を変えれば、無
段変速装置32全体としての変速比を調節できる。
【0021】すなわち、電動機2により羽根車6を回転
駆動する場合に、各遊星歯車組68,68は、リング歯
車64と同方向に公転する。そして、これら遊星歯車組
68,68の公転速度が遅い程、太陽歯車66を固定し
た出力軸34の回転速度が遅くなる。例えば、公転速度
とリング歯車64の回転速度(何れも角速度)が同じに
なれは、リング歯車64と出力軸34の回転速度が同じ
になる。これに対して、公転速度がリング歯車64の回
転速度よりも遅ければ、リング歯車64の回転速度より
も出力軸34の回転速度が遅くなる。反対に、公転速度
がリング歯車64の回転速度よりも遅ければ、リング歯
車64の回転速度よりも出力軸34の回転速度が遅くな
る。
【0022】したがって、羽根車6を回転駆動する際に
は、トロイダル型無段変速機4の変速比を減速側に変化
させる程、無段変速装置32全体の変速比は増速側に変
化する。この様な状態では、トロイダル型無段変速機4
に、入力ディスク18,18からではなく、出力ディス
ク20,20からトルクが加わる。即ち、電動機2から
入力軸10に伝達されたトルクは、トロイダル型無段変
速機4に組み込んだ押圧装置22が入力ディスク18,
18を押圧する以前に、第二の動力伝達系40を介して
遊星歯車機構30のリング歯車64に伝達される。従っ
て、入力軸10側から押圧装置22を介して入力ディス
ク18,18に伝達されるトルクが殆どなくなる。
【0023】一方、第二の動力伝達系40を介して遊星
歯車機構30のリング歯車64に伝達されたトルクの一
部は、各遊星歯車組68、68から、キャリア52及び
第一の動力伝達系36を介して出力ディスク20,20
に伝わる。この様に出力ディスク20,20からトロイ
ダル型無段変速機4に加わるトルクは、無段変速装置3
2全体の変速比を増速側に変化させるべく、トロイダル
型無段変速機4の変速比を減速側に変化させる程小さく
なる。この結果、羽根車6を高速回転させる際に、トロ
イダル型無段変速機4に入力するトルクを小さくして、
このトロイダル型無段変速機4の構成部品の耐久性向上
を図れる。また、トロイダル型無段変速機4の寸法を大
きくすることなく、大型の送風機を設計することが可能
となる。図5及び図6は、第3実施形態の送風機におい
て送風量を変化させる場合の電動機2のトルク、電動機
2の回転数、伝達効率の関係を示している。なお、図5
においてトロイダル型無段変速機4の変速比が1よりも
大きい場合は減速状態であり、1より小さい場合は増速
状態である。
【0024】図5に示すように、電動機2の回転数が一
定で、トロイダル型無段変速機(CVT)4の変速機を
変化させ、遊星歯車機構30を用いることで、図に示す
出力回転数が得られ、トロイダル型無段変速機4を減速
状態状態に変速すると、羽根車6は高速で回転する。羽
根車6の回転数と送風量は比例し、その回転数が増大す
ると送風量は大流量となる。
【0025】そして、図6に示すように、送風量に正比
例して電動機トルクは変化するが、トロイダル型無段変
速機(CVT)4に入力するトルクはどの送風量に対し
ても略一定にとなる。そして、電動機2から羽根車6に
至るまでの伝達効率、すなわち、トロイダル型無段変速
機4の伝達効率は91%であり、最も送風量の多いとき
には97%にも達することがわかる。
【0026】次に、図7は、請求項2に対応する本発明
の第4実施形態を示している。本実施形態は、第一の動
力の伝達系17の端部を、遊星歯車機構30を構成する
りング歯車64に結合するとともに、第二の動力伝達系
40の端部を、遊星歯車機構30を構成するキャリア5
2に結合している。また、キャリア52に、シングルピ
ニオン型の遊星歯車70,70を、回転自在に支持して
いる。
【0027】本実施形態も、トロイダル型無段変速機4
の変速比を変えることにより、無段変速装置32全体と
しての変速比を変えることができる。また、トロイダル
型無段変速機4を通過するトルクを低減して、トロイダ
ル型無段変速機4の構成部品の耐久性向上を図れるとと
もに、トロイダル型無段変速機4の寸法を大きくするこ
となく、大型の送風機を設計することが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の送風機に
よれば、羽根車を高速回転させる際にトロイダル型無段
変速機に入力するトルクを小さくし、このトロイダル型
無段変速機の構成部品の耐久性向上を図れるとともに、
トロイダル型無段変速機の寸法を大きくすることなく、
大型の送風機を設計することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の送風機を示す略断
面図である。
【図2】第1実施形態の送風機を示すスケルトン図であ
る。
【図3】本発明に係る第2実施形態の送風機を示すスケ
ルトン図である。
【図4】本発明に係る第3実施形態の送風機を示すスケ
ルトン図である。
【図5】第3実施形態の送風機における電動機の回転
数、トロイダル型無段変速機の出力回転数、変速比及び
羽根車の回転数の関係を示す図である。
【図6】第3実施形態の送風機における電動機のトル
ク、トロイダル型無段変速機の入力トルク、伝達トルク
及び羽根車の回転数の関係を示す図である。
【図7】本発明に係る第4実施形態の送風機を示すスケ
ルトン図である。
【符号の説明】
2 電動機 4 トロイダル型無段変速機 6 羽根車 8 駆動軸 10 入力軸 14 回転軸 18 入力ディスク 20 出力ディスク 30 遊星歯車機構 32 無段変速装置 34 出力軸 36 第一の動力伝達系 40 第二の動力伝達系 52 キャリア 64 リング歯車 66 太陽歯車 68 遊星歯車

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機と、この電動機により回転駆動さ
    れる羽根車とを備えた送風機において、前記羽根車と前
    記電動機との間にトロイダル型無段変速機を配置したこ
    とを特徴とする送風機。
  2. 【請求項2】 電動機と、この電動機により回転駆動さ
    れる羽根車とを備えた送風機において、前記羽根車と前
    記電動機との間に無段変速装置を配置し、電動機の駆動
    軸と前記無段変速装置の入力軸とを、前記無段変速装置
    の出力軸と前記羽根車の回転軸とを、それぞれ回転自在
    に連結し、前記無段変速装置は、入力ディスク及び出力
    ディスクを備えたトロイダル型無段変速機と遊星歯車機
    構の組み合わせで構成され、前記遊星歯車機構は、太陽
    歯車とこの太陽歯車の周囲に配置したリング歯車との間
    に設けられ、前記太陽歯車と同心に且つ回転自在に支持
    したキャリアに回転自在に支持された遊星歯車を、前記
    太陽歯車とリング歯車とに噛合させてなるものであり、
    前記電動機の動力は、前記トロイダル型無段変速機を介
    して伝達する第一の動力伝達系と、前記トロイダル型無
    段変速機を介さないで動力を伝達する第二の動力伝達系
    の2つ動力伝達系で伝達され、この2つの動力伝達系
    を、前記太陽歯車と前記リング歯車と前記キャリアとの
    うちの2個の部材に伝達自在とするとともに、これら太
    陽歯車とリング歯車とキャリアとのうちの残りの1個の
    部材に前記出力軸を結合し、前記第1、第二の動力伝達
    系を同時に使用して前記電動機の動力を、前記羽根車に
    伝達するようにしたことを特徴とする送風機。
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