JP2003048312A - インクジェット記録装置及びこれを用いたカラーフィルタ製造装置 - Google Patents
インクジェット記録装置及びこれを用いたカラーフィルタ製造装置Info
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Abstract
タ製造装置において、各色複数個のインクジェットヘッ
ドを密に配置して、大面積、高精細な画素構成に対応す
る。 【解決手段】 各インクジェットヘッドに、該ヘッドの
ノズル平面に平行な一方向と該ノズル平面内の回転方向
の位置を調整・位置決め可能なアクチュエータを付設
し、該アクチュエータをアクチュエータ固定部材に取り
付けることでヘッドユニットを構成する。
Description
ッドを色毎に複数個用いたインクジェット記録装置に関
し、さらには、該インクジェット記録装置を適用したカ
ラーフィルタの製造装置に関するものである。
報処理システムの出力手段、例えば複写機、ファクシミ
リ、電子タイプライタ、ワードプロセッサ、ワークステ
ーション等の出力端末としてのプリンタ、或いはパーソ
ナルコンピュータ、ホストコンピュータ、光ディスク装
置、ビデオ装置等に具備されるハンディまたはポータブ
ルプリンタの記録方法として利用されている。
微小な液滴としてノズル(以下、吐出口ともいう)より
吐出して文字や図形等の記録を行うもので、高精細な画
像の出力、高速記録の手段として優れた利点を有する。
また、該方法を適用した記録装置(以下、インクジェッ
ト記録装置という)はノンインパクト型の記録装置であ
って、騒音が少ないこと、多色のインクを使うことによ
ってカラー画像記録も容易であること、さらに装置本体
の小型化や、画像の高密度化も容易であるなどの特長を
有しており、近年急速に普及しつつあるものである。
達、特に携帯用のパーソナルコンピュータの発達に伴
い、液晶ディスプレイ、とりわけカラー液晶ディスブレ
イの需要が増加する傾向にある。しかしながら、さらな
る普及のためには液晶ディスプレイのコストダウンが必
要であり、特にコスト的に比重の高いカラーフィルタの
コストダウンに対する要求が高まっている。従来から、
カラーフィルタの要求特性を満足しつつ上記の要求に応
えるべく種々の方法が試みられているが、いまだ全ての
要求特性を満足する方法は確立されていない。以下に、
カラーフィルタの製造方法について、いくつか説明す
る。尚、以下の説明で用いるR、G、Bはそれぞれ赤、
緑、青を表す。
染色法がある。染色法は、ガラス基板上に染色用の材料
である水溶性高分子材料を塗布し、その水溶性高分子材
料をフォトリソグラフィ工程により所望の形状にパター
ニングした後、得られたパターンを染色浴に浸潰して着
色されたパターンを得るものである。この工程を3回繰
り返すことによりガラス基板上にR、G、Bの着色部が
得られる。
顔料分散法がある。顔料分散法は、近年最も多く用いら
れている方法である。この顔料分散法は、基板上に顔料
を分散した感光性樹脂層を形成し、これをパターニング
することにより単色のパターンを得るものである。さら
にこの工程を3回繰り返すことにより、R、G、Bの着
色部を形成する。
電着法がある。電着法は、基板上に透明電極をパターニ
ングした後、その基板を顔料、樹脂、電解液等の入った
電着塗装液に浸漬して基板上に所望の色を電着させるも
のであり、この工程を3回繰り返して基板上にR、G、
Bを塗り分けた後、樹脂を熱硬化させることにより基板
上に着色部が形成される。
は、印刷法がある。印刷法は熱硬化型の樹脂に顔料を分
散させ、その樹脂を用いて印刷を3回繰り返すことによ
りR、G、Bを基板上に塗り分けた後、樹脂を熱硬化さ
せることで着色部を形成するものである。
に保護層を形成するのが一般的である。また、上記の方
法に共通している点は、R、G、Bの3色の着色部を形
成するために同一の工程を3回繰り返す必要があり、コ
ストが高くなることである。また工程が多いほど歩溜ま
りが低下するという問題点を有している。さらに、電着
法においては、形成可能なパターン形状が限定されるた
め、現状の技術ではTFT方式(薄膜トランジスタを画
素のスイッチングに用いたアクティブマトリクス駆動方
式)のカラー液晶ディスプレイには適用できない。ま
た、印刷法は、解像性、平滑性が悪いためファインピッ
チのパターンは形成できない。
5205号公報、特開昭63−235901号公報、特
開昭63−294503号公報、或いは、特開平1−2
17302号公報等には、インクジェット記録方式を用
いてカラーフィルタを製造する方法が記載されている。
ある開口部を有するように遮光膜(ブラックマトリク
ス)を設け、その開口部に露出した透明基板上にインク
ジェットヘッドからインクを吐出して着色するなどの方
法が記載されている。
ルタの製造方法は、必要な部分のみ着色することができ
るので材料コストを低くすることができ、さらに、3色
同時に着色が可能であるため、製造工程が短く、ゴミの
影響を受けにくい。また、製造装置コストを抑えること
ができるなどの理由から、低材料費、高歩留まりが期待
でき、他の製造方法に比較してより低コストのカラーフ
ィルタの製造が可能である。
方式を用いる技術においては、生産上の機能が不十分で
あった。即ち、インクの着弾位置を予め測定しておき、
製造装置にガラス基板を装着する際にはガラス基板を描
画ヘッドに対して(或いは、描画ヘッドをガラス基板に
対して)6自由度方向のアライメントを行ない、その
後、描画ヘッドとガラス基板間の隙間を一定に保ちなが
ら描画する、といったような機能がないため、高精度な
描画を行なうことができない。また、3色のインクの着
弾位置をいずれも良好に位置合わせすることは困難な場
合があるという問題があった。
−49919号では、各色とも1本ずつのインクジェッ
トヘッドを用い、各インクジェットヘッドは、予めR、
G、B3色のうち1色を基準に、他の2色を相対的に位
置合わせしておき、描画時には3色の描画ヘッドを相互
に固定するようにしていた。
板に平行な平面内の2方向と、基板に平行な平面内での
回転の少なくとも3軸での微動機構を介して台座に取り
付けて、インクジェットヘッドの相互の位置関係を調整
するようにした、インクジェット記録方式のカラーフィ
ルタの製造装置が特開平11−44811号公報に記載
されている。しかしながら、当該公報に記載された製造
装置の微動機構は圧電素子を用いたもののみであり、各
軸の微動機構は垂直方向に3軸分以上重ねられるように
取り付けられている。また、そのノズル面と平行な平面
内での大きさは、インクジェットヘッドよりはるかに大
きく、より大画面で高精細カラーフィルタを製造するべ
くインクジェットヘッドを各色とも複数個配置しようと
した場合、微動機構部の大きさが邪魔をして、インクジ
ェットヘッドをより密に配列することができないという
問題点があった。さらに、3軸以上の微動機構としての
圧電素子を有するインクジェットヘッドを各色共複数個
用いる場合には、圧電素子を駆動させるための配線数が
多くなるだけでなく、調整用の電源電圧の可変装置も各
インクジェットヘッドに対して3台以上必要となる。こ
のように、各色とも、複数個のインクジェットヘッドを
用いようとした場合、装置構成が複雑になり、組み立て
や調整に時間を要してしまうといった問題点があった。
置の製造技術の進展により、ガラス基板の大型化ととも
に画面サイズの大型化と画面の高精細化が進行してい
る。従来、ガラス基板の大きさは、365×460mm
程度であったものが、550×650mm、さらには、
680×880mm、或いは、730×920mmにま
で拡大してきた。それと同時に、画面サイズも、対角寸
法で10.4インチ、12.1インチ、13.3イン
チ、14.1インチ、15.0インチ、17.0イン
チ、18.0インチ、20.0インチと、年を追うごと
に大型のものが出現してきた。また、画面の解像度も、
VGA(640×480)、SVGA(800×60
0)、XGA(1024×768)、SXGA(128
0×1024)、SXGA+(1500×1050)、
UXGA(1600×1200)、QXGA(2048
×1536)と、ますます高精細になり、基板一枚あた
りの画素数は増加の一途にある。
したカラーフィルタを効率よく生産するためには、一度
にインクを吐出するノズル数を増加させる必要がある。
そのために考えられることは、一色あたり、複数本のイ
ンクジェットヘッドを用いるか、或いは、インクジェッ
トヘッド1本あたりのノズル数を増やすか、のいずれか
である。現在製品化されている長尺のインクジェットヘ
ッドは、最大でも4インチ程度であり、大型基板を効率
よく生産するためには、各色複数のインクジェットヘッ
ドを用いる必要がある。しかしながら、特開平9−49
919号公報記載の方法では、一色あたり複数本のイン
クジェットヘッドを用いることに対応しておらず、ま
た、特開平11−44811号公報記載の方法では、1
つあたり数十本程度のノズル数を有するようなヘッドを
複数個用いているが、ヘッドの位置決め調整に使用され
るアクチュエータの大きさが、インクジェットヘッドの
大きさに比較して大きなものを用いていることから、イ
ンクジェットヘッドを密に配置することができず、使用
できる総ノズル数をあまり多くすることができないとい
った問題点があった。
のであり、その目的とするところは、インクジェット記
録装置において、着色領域の大面積化、高精細化に対応
し、効率よく生産可能な構成を実現することにあり、具
体的には一つのヘッドユニットに対し、複数本のインク
ジェットヘッドを高密度に取り付け可能とし、全ヘッド
のノズルを被着色基板の対応する画素に高精度に位置あ
わせ可能なインクジェット記録装置を提供し、さらに、
該装置を適用したカラーフィルタの製造装置を提供する
ことによって、より大面積・高精細なカラーフィルタを
より安価に生産することにある。
に複数本のインクジェットヘッドを有し、全てのインク
ジェットヘッドのノズル面が同一平面を形成するように
配置し、各インクジェットヘッドに対して、上記ノズル
平面と平行な一つの方向と該ノズル平面内の回転方向の
2方向の位置をそれぞれ調整・位置決め可能な2種類の
アクチュエータを設けたことを特徴とするインクジェッ
ト記録装置である。
いては、下記の構成を好ましい態様として含む。ノズル
平面と平行な一つの方向が、インクジェットヘッドのノ
ズル列方向である。前記アクチュエータがインクジェッ
トヘッドに対してノズル面以外の部分に固定され、且
つ、各インクジェットヘッドのアクチュエータが、少な
くとも一つのアクチュエータ固定部材に相対的に位置決
め固定される。前記アクチュエータ固定部材は、少なく
ともノズル平面と平行な一つの方向とノズル平面内の回
転方向の2方向の位置を調整・位置決め可能な位置決め
調整機構によって、相対的に位置決め固定されて、装置
本体に対して取り付けられている。全インクジェットヘ
ッドの位置が、各インクジェットヘッドに付設された2
種類のアクチュエータによって、所定の基準位置に対し
て相対位置合わせされる。全インクジェットヘッドの位
置が、各インクジェットヘッドに付設された2種類のア
クチュエータとアクチュエータ固定部材の位置決め調整
機構によって、所定の基準位置に対して相対位置合わせ
される。前記アクチュエータ固定部材の中で、いずれか
一つのインクジェットヘッドの位置を基準に、各インク
ジェットヘッドの位置が、それぞれに付設された2種類
のアクチュエータによって相対位置合わせされる。前記
アクチュエータ固定部材の中で、アクチュエータ固定部
材の基準位置に対して、各インクジェットヘッドの位置
が、それぞれに付設された2種類のアクチュエータによ
って相対位置合わせされる。各インクジェットヘッドに
付設されたアクチュエータが、インクジェットヘッドよ
り小型である。前記アクチュエータが、空圧と部材の弾
性変形を利用したものである。
インクジェット記録装置を適用し、透明基板上にインク
を付与して複数色の着色部を形成することを特徴とする
カラーフィルタ製造装置である。
を適用したカラーフィルタ製造装置においては、上記構
成をとることにより、インクジェットヘッドを被着色基
板の画素に対応するように配列して固定するヘッドユニ
ットにおいて、各色複数のインクジェットヘッドをより
高密度に搭載することが可能となり、より大型の基板或
いは高精細の画素構成であっても、生産性を落とすこと
なく、着色工程を実施することができる。
ットヘッドのノズルピッチが若干異なるものであった
り、インクジェットヘッドの位置決め基準加工精度が不
十分であっても、全てのノズルを所望の位置に調整する
ことが可能となり、常に高精度な着色が可能となる。
細に説明する。また、以下の説明においては、本発明の
インクジェット記録装置の一実施形態として、カラーフ
ィルタ製造装置を構成した場合を、具体的なカラーフィ
ルタ構成と装置構成を例に挙げて説明する。よって、当
該説明における、具体的な寸法や特性は、一例であり、
本発明がこれに限定されるものではない。
発明のカラーフィルタ製造装置による、第一のカラーフ
ィルタの製造工程を図4に示す。図中、31は透明基
板、32はブラックマトリックス、33はインク受容
層、34はフォトマスク、35は非着色部、36は被着
色部、37はインク、38は着色部、39は保護層であ
る。以下、各工程を説明するが、図4(a)〜(d)
は、下記の工程(a)〜(d)に対応する断面模式図で
ある。
層33を形成する。透明基板31として一般にガラス基
板が用いられるが、液晶素子用カラーフィルタとしての
透明性、機械的強度等の必要特性を有するものであれば
ガラス基板に限定されるものではない。ブラックマトリ
ックス32はブラックストライプでも良く、その膜厚
は、通常0.1〜0.5μm程度であり、透明基板31
上にクロム等金属をスパッタ或いは蒸着等により成膜
し、フォトリソ工程によりパターニングして得られる。
また、ブラックマトリックス32はインク受容層33上
に形成しても良く、金属以外にも黒色樹脂等を用いて形
成しても良い。
る樹脂組成物からなり、好ましくは光照射によりインク
受容性が変化する感光性樹脂組成物を用いる。このよう
な樹脂組成物は、塗布により透明基板31上に形成さ
れ、必要に応じてプリベークされる。塗布方法として
は、スピンコート、ロールコート、バーコート、スプレ
ーコート、ディップコート等の塗布方法を用いることが
できるが、特に限定されるものではない。インク受容層
33の厚さは、通常0.3〜3.0μm程度である。
スク34を用いてパターン露光し、インク受容性の低い
(或いはない)非着色部35とインク受容性の高い被着
色部36を形成する。本例はネガ型の感光性樹脂組成物
でインク受容層33を形成した場合を示す。尚、非着色
部35はブラックマトリックス32に重なる位置に形成
され、特に、ブラックマトリックス32の開口部境界に
おける白抜けを防止する観点から、ブラックマトリック
ス32の幅よりも非着色部35が狭くなるように形成す
ることが好ましい。
ーンに沿って、所定の色のインク37を被着色部36に
吐出し、着色する。着色に使用するインク37として
は、染料系、顔料系共に用いることが可能であり、ま
た、液状インク、ソリッドインク共に使用可能である。
ては、エネルギー発生素子として電気熱変換体を用いた
バブルジェット(登録商標)タイプ、或いは圧電素子を
用いたピエゾジェットタイプ等が使用可能であり、着色
面積及び着色パターンは任意に設定することができる。
全体を硬化させ、非着色部35と着色部38からなる着
色層を形成する。次いで、必要に応じて保護層39を形
成し、カラーフィルタを得る。保護層39としては、光
硬化タイプ、熱硬化タイプ或いは光熱併用タイプの、第
2の樹脂組成物を用いて形成するか、或いは無機材料を
用いて蒸着またはスパッタによって形成することがで
き、カラーフィルタとした場合の透明性を有し、その後
のITO(Indium TinOxide)膜形成プ
ロセス、配向膜形成プロセス等に十分耐えうるものであ
れば使用できる。
による、第二のカラーフィルタの製造工程を図5に示
す。図中、41はブラックマトリックス、42は硬化型
インク、43は着色部であり、図4と同じ部材には同じ
符号を付して説明を省略する。以下、各工程を説明する
が、図5(a)〜(c)は、下記の工程(a)〜(c)
に対応する断面模式図である。
トリックス41を形成する。ブラックマトリックス41
は、後述するように、隣接する着色部43間を遮光する
と同時に、インクジェット記録方式による硬化型インク
42の付与の際に混色防止部として機能するものであ
る。従って、解像性等のパターニング特性に加えて、染
料或いは顔料による被着色性、及び、インクジェット記
録方式に用いられるインクに対する充分な撥インク性が
要求される。好ましくは、感光性樹脂組成物を用い、パ
ターン露光によってパターニングを行う。ブラックマト
リクス41の厚さは隔壁作用及び遮光作用を考慮すると
0.5μm以上が好ましい。
インクジェットヘッド(不図示)より、所定の着色パタ
ーンに沿って、所定の色の硬化型インク42を吐出す
る。本発明において用いられる硬化型インク42は、少
なくとも染料或いは顔料等着色剤と、熱処理或いは光照
射等エネルギー付与により硬化する樹脂等バインダー成
分と、溶媒を含有している。
42を硬化させ、着色部43を形成し、必要に応じて着
色部43上に保護層39を形成し、カラーフィルタを得
る。
に、以下に説明する本発明のカラーフィルタ製造装置に
より製造されたカラーフィルタのカラーパターンを示
す。それぞれ、R(赤)、G(緑)、B(青)のインク
により着色された着色画素100a、100b、100
cが一つの表示画素を形成し、各着色画素はほぼ長方形
である。尚、着色画素とは、ブラックマトリックスの開
口部内の着色部を意味する。図5の工程で製造したカラ
ーフィルタであれば、着色画素は着色部43と一致す
る。
は、長手方向をY方向、Y方向と直角な方向をX方向と
すると、全て同じで、150μm×57.5μmであ
り、Y方向には同じ色の着色画素が一直線に配列され、
X方向には隣合う着色画素の色が異なるように配列され
ている。着色画素ピッチはX方向、Y方向とも190.
5μmである。
個、Y方向に1200個で、図13に示すように、カラ
ーフィルタの画面の大きさは、304.8mm×22
8.6mmで、対角線の長さが381.0mmの15.
0インチUXGAの液晶パネル用に対応している。
ガラス基板のサイズは、550mm×650mmで、1
5.0UXGAに対応するカラーフィルタを4面取るこ
とが可能なサイズである。
ラーフィルタ製造装置の一実施形態の構成を図1〜図3
に示す。
ージ周辺の詳細図、図3はインクジェットヘッド及び光
学系の配置図である。図1〜図3において、1は装置搭
載用の定盤、2は定盤1を支持し、外部振動を遮断する
ための除振台、3は定盤1上に設けられ、大ストローク
移動を行うXYステージ、4はXYステージ3上に搭載
されたθ、Z−チルトアライメント用のチルトステー
ジ、5はチルトステージ4に搭載された被着色基板であ
るガラス基板(図4のパターン露光後のインク受容層3
3を備えた透明基板31、図5のブラックマトリックス
41が形成された透明基板31に相当)である。6は
R、G、B各色8本ずつのインクジェットヘッドが、ノ
ズル列と平行な方向に位置調整可能なノズル列アクチュ
エータと、ノズル面内の回転方向に位置調整可能なθ方
向アクチュエータを介して、それぞれヘッド取付ベース
120に位置調整可能なように固定されたヘッドユニッ
トで、同じものが2セット搭載されている。従って、イ
ンクジェットヘッドの個数は、各色16本である。ヘッ
ドユニット6の詳細な構成については後述する。
イメント検出用光学系で、各インクジェットヘッドが吐
出するインクの着弾位置検出用としても用いる。8、8
a〜8cはZ方向検出用光学系、10はヘッドユニット
6をX方向に移動させるためのヘッドステージ、11は
ヘッドステージ10を支えるための支柱、12はヘッド
ユニット6の上部に取り付けられ、ヘッドユニット全体
を回転させるためのヘッドθモータ、13はヘッドステ
ージ10に載置され、ヘッドθモータ12及びヘッドユ
ニット6を支持し、さらにインク供給系の一部である三
方弁や溶存酸素計などが組み込まれた弁ボックス14を
搭載したヘッドユニット支持アームで、ヘッドステージ
10によりヘッドユニット6及び弁ボックス14と一体
になって装置中央部からそれぞれ装置の端部までX方向
に移動可能となっている。従って、支持アーム13、ヘ
ッドユニット6及び弁ボックス14をヘッドステージ1
0の端部に移動させることで、ヘッドユニット6の取付
作業、交換作業を作業者が行うことが可能となってい
る。また、ヘッドステージ10は、本実施例のように、
ヘッドユニット6が2台搭載された装置においては、こ
れら2つのユニットのX方向の相対位置もミクロンオー
ダで位置決めされるような機構になっている。
ース120が本発明にかかるアクチュエータ固定部材、
ヘッドステージ10及びヘッドθモータ12が本発明に
かかるアクチュエータ固定部材(即ちベース120)の
位置決め調整機構に相当する。
行ったりノズルから排出されたインクを受けるためのキ
ャップと、ノズル面に付着したインク滴を払拭するため
のワイピングブレードが組み込まれ、ヘッドユニット6
の真下まで移動可能な回復系ユニット、16は回復系ユ
ニット内に組み込まれたワイピングブレードやキャップ
を洗浄するための洗浄系ユニット、17はカラーフィル
タ製造装置全体を覆うように構成され、内部の温度をよ
り厳密に管理するためのサーマルチャンバ、18はサー
マルチャンバ17内に配置され、サーマルチャンバ17
外から搬送されてきたガラス基板5を、カラーフィルタ
製造装置へと供給し、また、カラーフィルタ製造装置か
らサーマルチャンバ外へ基板を排出するためのガラス基
板5の搬入搬出装置、19はサーマルチャンバ17の外
側に配置され、サーマルチャンバ17に開けられた穴2
7を通ったチューブ束20によって弁ボックス14へイ
ンクを供給・排出するように連結されたインク供給ユニ
ットで、各ヘッドユニット6にそれぞれ1台ずつ設けら
れている。インク供給ユニット19は、インクを入れて
おくためのメインタンク21a〜21c、メインポンプ
22、サブタンク23a〜23c、メイン脱気装置24
a〜24cなどにより構成されている。
れ独立して、図示しない電気信号用のケーブルが接続さ
れており、電気信号用のケーブルのもう一方は、サーマ
ルチャンバ17の外部に配置された図示しないパソコン
等で構成される制御ユニットに接続される。また、各イ
ンクジェットヘッドから出ているインク供給チューブ
は、それぞれのヘッドユニットごとで、色ごとに連結さ
れ、カプラ部26の部分では、各色イン側とアウト側の
2本ずつに束ねられている。
26を介してもう一方の端は、三方弁、溶存酸素計等で
構成される弁ボックス14の中の三方弁に接続される。
ーブルと溶存酸素計のセンサケーブルが束になったケー
ブル(不図示)が出ており、チューブ束20と同様にサ
ーマルチャンバ17に開けられた穴27を通って外部の
制御ユニットに接続される。
7は図1〜図3に示したヘッドユニット6の上面図、底
面図である。また、図8は、ヘッドユニット内の任意の
インクジェットヘッドと、アクチュエータの関係を示す
拡大図である。また、図9はノズル列方向のアクチュエ
ータの拡大図、図10はθ方向のアクチュエータの拡大
図である。図7において、121a〜121hはRのイ
ンクを吐出するインクジェットヘッド、122a〜12
2hはGのインクを吐出するインクジェットヘッド、1
23a〜123hはBのインクを吐出するインクジェッ
トヘッドである。本実施形態において、各インクジェッ
トヘッドは、ノズルピッチの設計値が300μm、ノズ
ル数200個のヘッドであり、図12、13で示す、1
5.0UXGAの画素ピッチに合わせるため、ヘッド取
付ベース120の基準面120aに対し、ノズル列のな
す角が、θ=50.580°傾くように取り付けられて
いる。尚、図7においては便宜上、ノズルを8個で示し
ている。また、一番目のR用インクジェットヘッド12
1aの一番端の200番ノズル121a200と、2番
目のR用インクジェットヘッド121bの一番ノズル1
21b1のX方向の間隔は、各ヘッド内のノズルピッチ
のX方向の間隔と同じになるように設定されており、本
例の15.0UXGAのパネルの場合は、0.1905
mmである。以下同様に、同一色内のインクジェットヘ
ッドのX方向の間隔は全て0.1905mmとなるよう
に、位置調整されている。
121aの一番ノズル121a1と、一番目のG用イン
クジェットヘッド122aの一番ノズル122a1との
X方向の間隔は、0.0635mmとなるように位置決
め調整されており、同様に、一番目のG用インクジェッ
トヘッド122aの一番ノズル122a1と、一番目の
B用インクジェットヘッド123aの一番ノズル123
a1とのX方向の間隔は、0.0635mmとなるよう
に位置決め調整されている。これにより、各色ごとに全
てのインクジェットヘッドのノズル200個×8個=1
600個のノズルのX方向の間隔は0.1905mmに
なる。
ヘッド121aは、ノズル面の反対側の面で、インクジ
ェットヘッド取り付け部材70に対し、2箇所のねじ穴
72、73にボルト71を通して締め込むことによって
位置決め固定される。インクジェットヘッド取り付け部
材70は、インクジェットヘッドを固定した側と反対側
で、θ方向アクチュエータ60に対し、3箇所のねじ穴
68、74にボルト69を通して締め込むことによって
位置決め固定される。さらに、θ方向アクチュエータ6
0は、インクジェットヘッド取り付け部材70に固定さ
れたのと反対側で、ノズル列方向アクチュエータ50に
対し、3箇所のねじ穴66、57にボルト67を通して
締めこむことによって位置決め固定される。そして、ノ
ズル列方向アクチュエータ50は、インクジェットヘッ
ド取付ベース120に対し、4箇所のねじ穴40、56
にボルト41を通して締め込むことによって、位置決め
固定される。図8では、R用の一つのインクジェットヘ
ッド121aのみについて説明したが、全てのインクジ
ェットヘッドが、同様な構成で、インクジェットヘッド
取付ベース120に対し、位置決め固定されている。
り、インクジェットヘッド取付ベース120に対し、各
インクジェットヘッドがノズル列方向アクチュエータ5
0などを介して固定されている。インクジェットヘッド
取付ベース120の各インクジェットヘッドの近傍に
は、各インクジェットヘッドに接続されるインク供給チ
ューブと、電気信号線を伝達するためのケーブル、及
び、各アクチュエータを駆動させるための空圧チューブ
を通すための穴80が開けられている。
ンクジェットヘッド取付部材70、及び、インクジェッ
トヘッドは、全て、組立治具の基準面に突き当てて組付
けを行い、インクジェットヘッド取付ベース120に
は、位置決めピン47a〜47cに突き当てて固定する
ため、インクジェットヘッド取付ベース120の基準面
120a、120bに対する各インクジェットヘッドの
取り付け位置は、設計値に対して±25μmの中に収ま
るように固定することが可能である。また、インクジェ
ットヘッドの両端のノズル間の距離は59.7mmであ
り、一方のノズルが±25μmずれたときの回転角度
は、±86.4秒である。従って、インクジェットヘッ
ド取付ベース120の基準面120a、120bに対す
るθ方向に対する取り付け位置は、±86.4秒の中に
収まるように固定することが可能である。
50は、25/cos50.58°=39.37μmよ
り、±40μm、即ち、80μmのストロークを有して
いれば、X方向の位置調整は全て可能である。
ュエータ50は、ストローク100μm、分解能0.5
μmの性能を持ったものであり、当該構成において、各
インクジェットヘッドのノズル位置は、十分に調整可能
である。また、θ方向アクチュエータ60は、最大回転
角度300秒、分解能1.5秒である。
ヘッドユニット6は、図1に示すカラーフィルタ製造装
置のヘッドθモータ12の底面に吊り下げ固定される。
図9、10により、ノズル列方向アクチュエータ50
と、θ方向アクチュエータ60の構成について説明す
る。
ル列アクチュエータ50で、本体の外形は図示するよう
に18×20.5mmで、厚さ方向は12mmの大きさ
である。51a、51bは板バネ部で厚さが1mm以下
となっている。53は圧縮空気を導入するためのチュー
ブ継手であり、金属ベローズ52の内側に圧縮空気を導
入できるような構成になっている。金属ベローズ52
は、その内側にかかる圧力によって伸長し、ネジ穴57
と56の間隔が、板バネ部51a、51bの弾性変形に
よって広げられ、図9(b)で示すような形になる。金
属ベローズ52内の圧力を、除去して大気にもどしてや
れば、元の図9(a)で示すような形状に戻る。
アクチュエータ60で、本体の外形は図示するように1
8×26mmで、厚さ方向は12mmの大きさである。
61a、61bは板バネ部で、厚さが1mm以下となっ
ている。63は圧縮空気を導入するためのチューブ継手
であり、金属ベローズ62の内側に圧縮空気を導入でき
るような構成になっている。金属ベローズ62は、その
内側にかかる圧力によって伸長し、ネジ穴68が板バネ
部61a、61bの弾性変形によって、反時計方向に回
転し、図10(b)で示すような形になる。金属ベロー
ズ62内の圧力を、除去して大気にもどしてやれば、元
の図10(a)で示すような形状に戻る。ネジ穴68の
ほぼ中心が回転中心であり、この回転中心と、金属ベロ
ーズ62の中心との距離は14mmになっており、30
0秒回転したとき、ベローズ62の中心の変位量は14
×tan(300/3600)゜=0.02036mm
で、ほぼ20μm変位することになる。
方向アクチュエータ50と、θ方向アクチュエータ60
の、圧力−変位特性を示す。ノズル列方向アクチュエー
タ50は圧力0.5MPaをかけたとき、変位量が10
0μmとなる。そこに達するまでの変位量は、圧力のか
け方に比例して、図11(a)に示すような量だけ変位
する。同様に、θ方向アクチュエータ60は、圧力0.
5MPaをかけたとき、回転角度が300秒となる。そ
こに達するまでの回転量は、圧力のかけ方に比例して、
図11(b)に示すような量だけ回転する。これによっ
て、必要な変位量・回転量に対する圧力の値が求まり、
各アクチュエータに求められた圧力をかけることによっ
て、インクジェットヘッドを所望の位置に調整可能とな
る。
体の大きさは、20×70×20mmであり、いずれの
アクチュエータも、インクジェットとヘッドより小さな
大きさになっている。
チが、設計値に対して異なる場合について説明する。図
7では、インクジェットヘッドのノズル数は、8個しか
示していないが、本実施形態ではノズル数は200個、
また、ノズルピッチは設計値で300μmの場合で説明
する。この時、両端のノズルの間隔は、設計値で(20
0−1)×0.3=59.7mmとなる。ところが、実
際のインクジェットヘッドのノズルピッチを測定した場
合、製造ロットの異なるインクジェットヘッドなどで
は、両端のノズル間の距離で、59.675〜59.7
25mmと設計値に対して±25μm程度のばらつきが
生じてしまう。第一のインクジェットヘッド121a
が、両端のノズル間の距離が59.675mmであった
場合、平均のノズルピッチは、59.675/(200
−1)=299.8744μmとなる。このとき、両端
のノズルピッチが設計値通りの、59.700mmであ
った場合のヘッド角度である、cos-1(190.5/
300)=50.58001553゜で、インクジェッ
トヘッド取付ベース120に取り付けた場合、両端のノ
ズルのX方向の間隔は、59.675×cos50.5
8001553゜=37.893625mmとなる。即
ち、1番ノズルの中心位置を着色画素の中心に合わせた
とき、200番ノズルの中心は、37.893625−
0.1905×199=0.01587mmだけずれる
ことになる。R、G、Bの一つの着色画素の大きさは6
3.5μm、また、インクジェットへッドのノズルから
吐出されたインク滴の直径はほぼ30μm、インクの撥
水部(隣接する着色画素間)の幅は6μm、インクジェ
ットヘッドのノズルと基板上に着弾したインク滴の中心
位置のずれが±5μm以内であり、ノズルの中心位置が
15.87μmずれた場合には、着色画素の中心位置か
らインク滴の端部の位置は15.87+5+15=3
5.87μmになる。一方、着色画素の中心位置から、
隣接する着色画素に近い側の撥水部の端までの距離は、
(63.5−6)/2+6=34.75μmである。従
って、この場合は、インク滴の端が、隣接着色画素内に
まで達し、着色したインクが混じり合い混色を生じてし
まう。これを防止するためには、ヘッドの角度を調整し
て、インクジェットヘッドの各ノズルの中心位置が着色
画素の中心位置に一致するように傾けてやる必要があ
る。
0インチ、UXGAの場合の着色画素ピッチ190.5
μmに、ノズルピッチを合わせるための傾け角度θは、
cos-1(190.5/299.8744)=50.5
6028664゜になる。両端のノズルピッチが設計値
通りの、59.700mmであった場合のヘッド角度
は、cos-1(190.5/300)=50.5800
1553゜であり、両端のノズルピッチがずれた場合に
は、ヘッド角度を設計値から0.019728893゜
=71.024秒回転させる必要がある。この角度は、
本実施形態のθ方向アクチュエータ60の調整範囲であ
る300秒に充分入っている。
置を見ての調整)〕次に、インクジェットヘッド取付ベ
ース120に、各アクチュエータを介してインクジェッ
トヘッドを取り付けた後の調整方法について説明する。
ッド取り付け部材70に対し、各アクチュエータが位置
決めされて取り付けられたインクジェットヘッドを取り
付ける。この時、各インクジェットヘッドは、インクジ
ェットヘッド取付ベース120の各基準面120a、1
20bに対し位置精度±25μmの精度で取り付けられ
ている。
ンクジェットヘッド取付ベース120単体に対し、各イ
ンクジェットヘッドの位置は、先ず、ノズル穴位置を見
て調整を行う。複数個のインクジェットヘッドが固定さ
れたインクジェットヘッド取付ベース120を、全ての
インクジェットヘッドのノズル穴位置を観察・位置測定
可能な顕微鏡に載置し、全てのインクジェットヘッド
の、1番目と200番目すなわち両端のノズル座標を測
定する。この1番ノズルのX座標と、200番ノズルの
X座標から、これら両端のノズルの間のX方向距離を算
出する。本実施形態は、15.0UXGAのカラーフィ
ルタを製造する場合であり、両端ノズル間のX方向距離
が、着色画素ピッチ190.5μmの199倍、即ち、
37.9095mmに一致すればよい。こうなるよう
に、各インクジェットヘッドのθ方向アクチュエータ6
0によって、ヘッドの角度を調整する。この場合、イン
クジェットヘッド取付ベース120の基準面120aと
平行な方向をX方向として調整する。次に、R用インク
ジェットヘッド121aの1番ノズル121a1と、G
用インクジェットヘッド122aの1番ノズル122a
1のX方向距離が画素ピッチの1/3、即ち、63.5
μmになるように、ノズル列方向アクチュエータ50を
使用して調整する。同様に、G用インクジェットヘッド
122aの1番ノズル122a1と、B用インクジェッ
トヘッド123aの1番ノズル123a1のX方向距離
が63.5μmになるように、ノズル列方向アクチュエ
ータ50を使用して調整する。その後、各色ごとにイン
クジェットヘッド間の間隔を、1番ノズルのX座標が着
色画素ピッチ190.5μm×200=38.100m
mだけ離れた間隔になるように、ノズル列方向アクチュ
エータ50を使用して位置を調整する。これにより、全
てのインクジェットヘッドの相対位置が固定されたこと
になる。
見ての調整)〕次に、上述のように組み立て及び位置合
わせされたヘッドユニット6を、図1に示すカラーフィ
ルタ製造装置のヘッドθモータ12の底面に吊り下げ固
定する。このように描画機に搭載した後、インク供給系
配管、電気信号線、空圧アクチュエータ用配管を接続す
る。その後、インクジェットヘッド内に各色のインクを
充填する。カラーフィルタ製造装置にダミー基板(不図
示)を搭載し、アライメント検出系7で基板のX、Y、
θ方向のアライメントを行い、各インクジェットヘッド
の1番ノズルと200番ノズルのみで、着弾位置測定の
ためのドットパターンを描画する。次に、XYステージ
3を移動し、着弾位置検出系(不図示)により着弾位置
を測定する。このことによりアライメント検出系7の座
標と各インクジェットヘッドの1番ノズルと200番ノ
ズルから吐出されたインク滴の着弾位置の座標を正確に
測定することができる。尚、この座標値は、別の基板を
搭載しても変化しないので、装置組立時、インクジェッ
トヘッド交換時等のシステムパラメータが変化した時に
行えば良い。着弾位置は、他の装置で測定しておき、こ
の測定値がカラーフィルタ製造装置に再現されるように
しても良い。
ジェットヘッドの1番ノズルの着弾位置の間隔が、ノズ
ル位置を見て調整したのと同様に、38.100mmに
なるように、ヘッドユニットが取り付けられたヘッドθ
モータ12を回転させることによって、二つあるヘッド
ユニット6の全体角度の調整を行う。
ドットパターンの着弾位置の相対関係が完全に一致する
場合は、各インクジェットヘッドの位置を調整する必要
はない。インクジェットヘッドが基板と直角方向から若
干斜めに傾いて取り付けられてしまった場合や、ノズル
の加工精度や、ゴミの影響などにより、ノズルから吐出
されたインクがノズル面に対して直角方向に飛ばない
で、斜めに飛んでしまうヨレという現象を引き起こして
しまい、ノズル位置とは若干異なる位置に着弾してしま
う場合がある。そのような場合には、ノズル位置を見て
ヘッドの位置調整を行ったのと同様な方法で、1番ノズ
ルと200番ノズルから吐出されたインクの着弾位置を
見て、インクジェットヘッドのθ方向の位置合わせと、
X方向の位置合わせを再度行う。
インクジェットヘッドのノズルから吐出されるインク
を、ガラス基板上へ、隣接する着色画素間で混色するこ
となく着弾させることができる。
ィルタの製造時には、描画用のガラス基板5をチルトス
テージ4に搭載すると、アライメント検出系7によりガ
ラス基板5と各インクジェットヘッドとのX、Y、θ3
方向のズレ量を検出する。この検出結果に基づき、θ成
分のズレはチルトステージ4により補正し、X方向のズ
レはXYステージ3のX位置を合わせることにより補正
する。また、Y方向のズレ(印字走査方向)はXYステ
ージ3のY位置合わせ、或いは各インクジェットヘッド
からの吐出タイミング制御により行う。
ジェットヘッドの交換は、ヘッドユニット6ごと行うよ
うな構成になっており、ヘッドステージ10により図1
で示す2台のヘッドユニット6は、お互いに遠ざかるよ
うにそれぞれX方向の装置の端部まで移動して行う。
ッドをインクジェットヘッド取付ベース120の各基準
面に対して位置合わせを行ったが、ある一つのインクジ
ェットヘッドに対してその他の全てのインクジェットヘ
ッドの位置合わせを行うようにしても良い。
ィルタ基板に対応する場合には、インクジェットヘッド
取付ベース120の形状を、ヘッド取付角度、取付ピッ
チ、さらには、取付個数を対応するカラーフィルタ基板
に対応するように変更する。
インクジェットヘッドを被着色基板の画素に対応するよ
うに配列して固定するヘッドユニットにおいて、色毎に
複数のインクジェットヘッドを搭載することが可能とな
り、より大型の基板或いは高精細の画素構成に対して
も、生産性を落とすことのないインクジェット記録装置
及び該装置を適用したカラーフィルタ製造装置を提供す
ることができる。
アクチュエータの個数を、必要最小限の2個とすること
によって、配管配線を少なくすることができ、装置の簡
単化小型化、軽量化が可能で、より低コストの装置を提
供可能となる。
精細なカラーフィルタを生産性良く製造できるため、よ
り大画面、高精細なカラー液晶ディスプレイをより安価
に提供することが可能となる。
態の外観を示す図である。
態のステージ周辺の詳細図である。
態のインクジェットヘッド及び光学系の配置図である。
ラーフィルタの製造工程の一例を示す図である。
ラーフィルタの製造工程の他の例の製造工程を示す図で
ある。
態のインクジェットヘッド取付ベースの上面図である。
態のインクジェットヘッド取付ベースの底面図である。
態のインクジェットヘッドと各アクチュエータの構成を
示す図である。
態のノズル列方向アクチュエータの構成を示す図であ
る。
形態のθ方向アクチュエータの構成を示す図である。
形態の各アクチュエータの圧力―変位特性を示す図であ
る。
造されるカラーフィルタの一例の画素サイズを示す図で
ある。
造されるカラーフィルタの一例の画面サイズを示す図で
ある。
ジ穴 80 穴 100a、100b、100c 着色画素 120 ヘッド取付ベース 120a、120b 基準面 121a〜121h Rインクジェットヘッド 122a〜122h Gインクジェットヘッド 123a〜123h Bインクジェットヘッド
Claims (11)
- 【請求項1】 各色毎に複数本のインクジェットヘッド
を有し、全てのインクジェットヘッドのノズル面が同一
平面を形成するように配置し、各インクジェットヘッド
に対して、上記ノズル平面と平行な一つの方向と該ノズ
ル平面内の回転方向の2方向の位置をそれぞれ調整・位
置決め可能な2種類のアクチュエータを設けたことを特
徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 ノズル平面と平行な一つの方向が、イン
クジェットヘッドのノズル列方向である請求項1に記載
のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記アクチュエータがインクジェットヘ
ッドに対してノズル面以外の部分に固定され、且つ、各
インクジェットヘッドのアクチュエータが、少なくとも
一つのアクチュエータ固定部材に相対的に位置決め固定
される請求項1または2に記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項4】 前記アクチュエータ固定部材は、少なく
ともノズル平面と平行な一つの方向とノズル平面内の回
転方向の2方向の位置を調整・位置決め可能な位置決め
調整機構によって、相対的に位置決め固定されて、装置
本体に対して取り付けられている請求項3に記載のイン
クジェット記録装置。 - 【請求項5】 全インクジェットヘッドの位置が、各イ
ンクジェットヘッドに付設された2種類のアクチュエー
タによって、所定の基準位置に対して相対位置合わせさ
れる請求項1〜4に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 全インクジェットヘッドの位置が、各イ
ンクジェットヘッドに付設された2種類のアクチュエー
タとアクチュエータ固定部材の位置決め調整機構によっ
て、所定の基準位置に対して相対位置合わせされる請求
項3または4に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項7】 前記アクチュエータ固定部材の中で、い
ずれか一つのインクジェットヘッドの位置を基準に、各
インクジェットヘッドの位置が、それぞれに付設された
2種類のアクチュエータによって相対位置合わせされる
請求項3または4に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項8】 前記アクチュエータ固定部材の中で、ア
クチュエータ固定部材の基準位置に対して、各インクジ
ェットヘッドの位置が、それぞれに付設された2種類の
アクチュエータによって相対位置合わせされる請求項3
または4に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項9】 各インクジェットヘッドに付設されたア
クチュエータが、インクジェットヘッドより小型である
請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項10】 前記アクチュエータが、空圧と部材の
弾性変形を利用したものである請求項1〜9のいずれか
に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載のイ
ンクジェット記録装置を適用し、透明基板上にインクを
付与して複数色の着色部を形成することを特徴とするカ
ラーフィルタ製造装置。
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JP2001237319A JP4971560B2 (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | インクジェット記録装置、ヘッドユニット及びカラーフィルタ製造装置 |
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JP2003048312A5 JP2003048312A5 (ja) | 2008-08-21 |
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