JPH09187947A - インク供給機構を持つインクジェットヘッド、インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェット装置 - Google Patents

インク供給機構を持つインクジェットヘッド、インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェット装置

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JPH09187947A
JPH09187947A JP29864896A JP29864896A JPH09187947A JP H09187947 A JPH09187947 A JP H09187947A JP 29864896 A JP29864896 A JP 29864896A JP 29864896 A JP29864896 A JP 29864896A JP H09187947 A JPH09187947 A JP H09187947A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録素子基板の交換操作の手順を単純化、容
易化することにより交換作業を迅速に行うことができ、
安価なインクジェット記録ヘッドを実現する。 【解決手段】 外部から入力される電気的画信号に従っ
てインクを吐出するための、複数の記録素子と、インク
を吐出するための吐出口と、該吐出口に連通する流路と
が配設された記録素子基板と、前記記録素子に電気信号
を供給し、該記録素子を駆動するための駆動素子が配設
された駆動素子基板と、前記記録素子基板と前記駆動素
子基板とを圧接して電気的に接続するための圧接部材
と、前記駆動素子基板と記録素子基板との電気的接続が
行われると同時に、前記記録素子基板にインクを供給す
るためのインク供給系を形成するインク供給機構が設け
られていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを吐出する
ための記録素子が形成された記録素子基板と、外部から
入力される画信号に従って記録素子を駆動させるための
駆動素子基板を圧接してなるインクジェット記録ヘッド
に関する。
【0002】なお、本発明において用いる「記録」と
は、文字や図形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対し
て付与することだけでなくパターン等の意味を持たない
画像を付与することをも意味するものである。
【0003】また、本発明は紙、糸、繊維、布帛、皮
革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス
等の被記録媒体に対し記録を行う、プリンター、複写
機、通信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を
有するワードプロセッサ等の装置、さらには各種処理装
置と複合的に組み合せた産業用記録装置に適用可能な発
明である。
【0004】
【従来の技術】図11(a)は、インクジェット記録装
置等に用いられるインクジェット記録ヘッドの記録素子
基板の従来例の構造を示す平面図、図11(b)は、図
11(a)のA−A1線断面の構造を示す断面図であ
る。
【0005】図11(a)および図11(b)におい
て、1501は記録素子基板を構成する基板、1502
は発熱素子であり、発熱抵抗層としてのHfB2層等で
構成されている。1503はAlの共通電極、1504
はAlの個別電極、1505aおよび1505bはAl
のパターン配線、1506は耐酸化層および絶縁層とし
ての感光性ポリイミド層、1508は耐キャビテーショ
ン層としてのTa層である。
【0006】図11(a)および図11(b)に示した
ような記録素子基板は、発熱抵抗層としてのHfB2
1510に電流を流すことにより、当該HfB2層より
熱エネルギーを発生させるものである。すなわち、駆動
電流を外部より個別電極1504およびパターン配線1
505aを介してHfB2層1502へ流入させ、さら
にパターン配線1505bおよび共通電極1503を介
して外部へ流入させることにより、発熱素子1502に
熱エネルギーを発生させることができる。
【0007】なお、このような記録素子基板を用いた記
録素子ユニットの構成を図12に示している。この記録
素子ユニットには各発熱素子に対応して吐出口に連通し
たインク流路1520が設けられており、このインク流
路には液室1530からインクが供給されている。この
液室には天板1540に設けられた供給口(不図示)か
らインクが供給される。
【0008】前述の発熱素子に駆動信号を与え発熱させ
ることでインク流路中のインクに気泡を発生させて吐出
口21から吐出させる。
【0009】通常、上述のようなHfB2層1510、
個別電極1504、パターン配線1505aおよび15
05bの組み合わせで構成される発熱素子1502は、
図11(a)に示したように、1つの記録素子基板に複
数形成されている。このように、1つの記録素子基板に
複数の発熱素子を設けることにより、複数ドットの記録
を同時に行うインクジェット記録装置を得ることが可能
となり、記録の高速化を図ることができる。特に、高密
度・高速記録の要請が高い今日においては、1主走査ラ
インの記録を複数行同時に行うことが一般化しており、
したがって、多数の発熱素子を高密度に配置した記録素
子ユニットが登場している。
【0010】記録素子ユニット1つに複数の発熱素子を
配置して複数ドットの記録を同時に行う場合には、発熱
素子のそれぞれについて個別にON−OFFを制御しな
ければならない。このような選択駆動制御を行うための
手段(以下、駆動素子と称す)は、記録素子ユニット内
に形成することも可能であるが、特に発熱素子が多い長
尺の記録素子ユニットの場合に、独立した基板に形成さ
れ(以下、この基板を駆動素子基板と称す)、記録素子
ユニットと接続される。記録素子ユニットと駆動素子基
板とを独立とするのは、記録素子と駆動素子とを一体基
板に形成した場合、長尺ヘッドの場合など記録素子ない
し駆動素子のいずれか一部に不良が生ずると全体が動作
しなくなってしまうという問題があるからである。
【0011】従来、記録素子基板と駆動素子基板とを電
気的に接続する技術としては、特開平3−121851
号公報に開示された方法がある。
【0012】上記の接続方法は、図11(a)および図
11(b)とほぼ同様の構成を有する図13に示す構造
のものであり、個別電極上に基板から隆起するようにバ
ンプ状電極を形成し、図示するように駆動素子基板70
05上に取り付けられた記録素子基板7001と、駆動
IC7003が形成された駆動素子基板7002を圧接
法により接合する方法である。
【0013】また、特開平1−302829号公報に開
示された電気的接続部材を用いて接続する方法もある。
図14(a)〜(c)のそれぞれは、上記公報に開示さ
れた接続方法を説明するための図である。
【0014】図14において、1704は記録素子基
板、1705は駆動素子基板1714および1715は
電極部、1719および1720は絶縁膜である。ま
た、1703は電気的接続部材であり、1717は電気
的導電部材、1718は電気的導電部材1717を保持
するための保持体である。ここで、電気的導電部材17
17のピッチは、電極1714および1715のピッチ
よりも狭く設定されている。
【0015】記録素子基板1704と駆動素子基板17
05および電気的接続部材1703は、まず図14
(a)に示すように配置され、次に同図(b)に示すよ
うに互いに圧着される。また同図(c)は圧着後の全体
図である。電気的導電部材1717のピッチが電極17
14および1715のピッチよりも狭く設定されている
ことから、正確な位置決めを必要とすることなく、圧着
を行うだけで電極1714および1715は電気的導電
部材1717を介して電気的に接続される。
【0016】また、従来、記録素子基板と駆動素子基板
とを別々の部材で構成した記録ヘッドの一例を図15お
よび図16に示す。図15は記録ヘッドの斜視図であ
り、図16は図15中の矢印方向から見たときの断面図
である。
【0017】図15および図16に示す記録へッドにお
いて記録素子基板8001は主基台8005に、駆動素
子基板8002は副基台8004にそれぞれ固定されて
いる。また、主基台8005には記録液内の気泡やゴミ
を除去するためのフィルター装置8016が固定されて
いる。
【0018】そして、記録素子基板8001と駆動素子
基板8002の電気的接続は、記録素子基板8001の
接続電極に対して駆動素子基板8002の接続電極を正
確に位置合わせし、副基台8004を弾性部材8008
を介して圧接板8007で押圧することによって行われ
る。
【0019】また、記録素子ユニットへの記録液の供給
は、記録素子ユニットとフィルター装置8016をイン
ク供給チューブ8013で連結し、フィルター装置80
16と不図示のインクタンクをインク供給チューブ80
13で連結したインク供給系によって行われる。
【0020】
【発明が解決しようとしている課題】上述した従来のイ
ンクジェット記録ヘッドにおいては、組み立てる場合や
記録素子基板8001や記録素子ユニットに不良が生じ
て交換する場合には、記録素子基板と駆動素子基板の電
気的接続と、記録素子ユニットへのインク供給系の接続
取り消しをそれぞれ別々に行わなければならず、手間が
かかり時間がかかるという解決すべき課題があった。
【0021】また、記録素子基板の交換の場合でも、フ
ィルター装置やインク供給チューブ等までも一緒に交換
しなければならず、不要な交換作業が生じ、この点から
も時間がかかるうえにコストが高くなるという解決すべ
き課題があった。
【0022】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、記録素子基板
の交換操作の手順を大幅に単純化し、容易化することに
より交換作業を迅速に行うことができ、さらに部品点数
を減らすことで安価なインクジェット記録ヘッドを実現
することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の構成は以下のようなものである。
【0024】インクを吐出する吐出口に連通するインク
流路と、インク流路にインクを供給を行うための液室
と、インクを吐出するためのエネルギーを発生する記録
素子が複数設けられた記録素子基板と、記録素子を選択
的に駆動するための駆動素子が配された駆動素子基板
と、記録素子基板と駆動素子基板とを電気的に接続する
ために、記録素子基板と駆動素子基板とに付勢力を作用
させて両者を圧接する圧接手段と、を有し、圧接手段に
は液室との間でインク流通させるためのインク供給機構
が設けられているインクジェット記録ヘッド。
【0025】もしくは、上述のインクジェット記録ヘッ
ドと、このインクジェットヘッドに供給されるインクを
保持するインク容器とを有するインクジェットヘッドカ
ートリッジ。
【0026】もしくは、上述のインクジェット記録ヘッ
ドと、このインクジェット記録ヘッドを駆動するための
信号を供給する信号供給手段を有するインクジェット装
置である。
【0027】本発明においては上述のような構成とする
ことにより、部品点数の削減や、組み立て・分解時の工
数が大幅に軽減される。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。
【0029】実施例1 図1および図2は、本発明の第1の実施例を説明するた
めの図であり、図1は本実施例のインクジェット記録ヘ
ッドの外観を示す斜視図、図2は図1中の矢印方向の断
面構造を示す断面図である。
【0030】各図中、1001は記録素子基板、102
0は記録素子基板に接合されることで図2で示したよう
にインク流路や液室を形成する流路形成部材であり、記
録素子基板と流路形成部材とで圧接することで、記録素
子ユニットを構成している。1002は駆動素子基板、
1003は駆動素子としての駆動IC、1004は副基
台、1005は圧接手段を構成する保持部材としての主
基台、1006はスペーサー、1007は圧接手段を構
成する圧接部材としての圧接板、1008は弾性部材、
1009はインク供給口、1011はOリング、101
2は連接管、1013はインク供給チューブ、1014
はインク流路、1015は回路基板、1016はフィル
ター装置、1017は固定ネジである。
【0031】本実施例の記録ヘッドにおいて、主基台1
005に固定される記録素子基板1001に接続される
流路形成部材には、その長手方向の両端にインク供給口
1009が配置されている。駆動素子基板1002は回
路基板1015とともに副基台1004に固定され、駆
動素子基板1002と回路基板1015はワイヤボンデ
ィング等により、電気的に接続されている。また、記録
素子基板1001と駆動素子基板1002を圧接するた
めの圧接板1007には、記録素子基板1001のイン
ク供給口1009と接続されるインク供給機構を構成す
る連接管1012とフィルター装置1016とがインク
供給チューブ1013で連結されておりそれらが固定さ
れている。
【0032】そして、記録素子基板1001の接続電極
と駆動素子基板1002の接続電極を圧接板1007と
主基台の間に挟んで位置合わせし、圧接板1007と主
基台1005とをねじ1017で締めつける。このこと
で、弾性部材1008を介して副基台1004が加圧さ
れて記録素子基板1001と駆動素子基板1002に付
勢力が加わり、両者が圧接される。そしてこの圧接によ
って両者の電気的接続と両者のインク供給系の接続が同
時に成される。
【0033】なお、上記の接続部はバンプ形状とした
り、電気的接続部材を用いることにより接続性の向上を
図っても良い。
【0034】接続部が接続されると同時に記録素子基板
1001のインク供給口1009と圧接板1007に固
定された連接管1012はOリング1011を介して接
続される。従って、圧接板1007の固定により、記録
素子基板1001と駆動素子基板1002の電気的接続
と記録素子基板1001のインク供給系への接続を同時
に行うことができ、組立効率を向上することができた。
【0035】なお、本実施例では、流路形成部材のイン
ク供給口と接続を行うインク供給機構を2系統持ってい
るが、両方を記録素子ユニットへのインクの供給経路を
して用いてもよく、又、1方を記録素子ユニットからイ
ンクを受ける経路として用い全体としてインク循環経路
を形成してもよい。
【0036】実施例2 図3および図4は、本発明の第2の実施例を説明するた
めの図であり、図3は本実施例のインクジェット記録ヘ
ッドの外観を示す斜視図、図4は図3中の矢印方向の断
面構造を示す断面図である。
【0037】各図中、2001は記録素子基板、202
0は流路形成部材、2002は駆動素子基板、2003
は駆動素子としての駆動IC、2004は副基台、20
05は主基台、2006はスペーサー、2007は圧接
板、2008は弾性部材、2009はインク供給口、2
011はOリング、2012は連接管、2013はイン
ク供給チューブ、2014はインク流路、2015は回
路基板、2016はフィルター装置、2017は固定ネ
ジである。
【0038】本実施例において、駆動素子基板2002
と回路基板2015は主基台2005に保持固定されて
おり、互いにワイヤボンディング等により、電気的に接
続されている。先の実施例と異なり本実施例の、主基台
2005には、流路形成部材2020のインク供給口2
009と接続するためのインク供給機構を構成する連接
管2012とフィルター装置2016とがインク供給チ
ューブ2013で連結されており、それらが固定されて
いる。そして、その実施例と同様に記録素子基板200
1の接続電極と駆動素子基板2002の接続電極を位置
合わせし、圧接板2007により弾性部材2008を介
して記録素子基板2001の背面を加圧することによっ
て記録素子基板2001と駆動素子基板2002は電気
的に接続される。
【0039】また、このとき同時に記録素子基板200
1のインク供給口2009と主基台2005に固定され
た連接管2012はOリング2011を介して接続され
る。
【0040】従って、圧接板2007の固定により記録
素子基板2001と駆動素子基板2002の電気的接続
と記録素子基板2001のインク供給系への接続が同時
に行うことができ、実施例1に比べると、駆動素子基板
2001の交換を行う際、駆動素子基板2001に付帯
している部品等が少ないため、交換部品のコストが最小
限で済む。
【0041】実施例3 図5および図6は、本発明の第3の実施例を説明するた
めの図であり、図5は本実施例のインクジェット記録ヘ
ッドの外観を示す斜視図、図6は図5中の矢印方向の断
面構造を示す断面図である。
【0042】各図中、3001は記録素子基板、302
0は流路形成部材、3002は駆動素子基板、3003
は駆動IC、3004は副基台、3005は主基台、3
006はスペーサー、3007は圧接板、3008は弾
性部材、3009はインク供給口、3011はOリン
グ、3012は連接管、3013はインク供給チュー
ブ、3014はインク流路、3015は回路基板、30
16はフィルター装置、3017は固定ネジである。
【0043】本実施例においては、実施例1と同様に、
記録素子基板3001と駆動素子基板3002の電気的
接続と流路形成部材3020とのインク供給系の接続は
圧接板3007によって同時に行われる。ただし、圧接
板3007には、記録素子基板3001のインク供給口
3009を接続される接続部およびインク供給機構を構
成するインク供給路3014およびフィルター装置30
16が一体的に部材内に形成されている。
【0044】従って、実施例1よりもさらに部品点数を
削減でき、組立工数が削減できるとともに記録ヘッドの
コストダウン、小型化が図れる。
【0045】実施例4 図7および図8は、本発明の第2の実施例を説明するた
めの図であり、図7は本実施例のインクジェット記録ヘ
ッドの外観を示す斜視図、図8は図7中の矢印方向の断
面構造を示す断面図である。
【0046】各図中、4001は記録素子基板、402
0は流路形成部材、4002は駆動素子基板、4003
は駆動IC、4004は副基台、4005は主基台、4
006はスペーサー、4007は圧接板、4008は弾
性部材、4009はインク供給口、4011はOリン
グ、4012は連接管、4013はインク供給チュー
ブ、4014はインク流路、4015は回路基板、40
16はフィルター装置、4017は固定ネジである。
【0047】本実施例においては、実施例2と同様の構
成にて記録素子基板4001と駆動素子基板4002の
電気的接続と、流路形成部材4020のインク供給系の
接続は、圧接板4007によって同時に行われる。
【0048】但し駆動素子基板4001を保持固定して
いる主基台4005には、記録素子基板4001のイン
ク供給ロ4009と接続される接続部および、インク供
給路4014およびフィルター装置4016が一体的に
部材内に形成されている。従って、実施例2よりも部品
点数を削減でき、組立工数が低減できるとともに記録ヘ
ッドのコストダウン、小型化が図れる。
【0049】その他の実施例 上述の各実施例においては記録素子として駆動信号を受
け取ることで発熱しインクに気泡を発生させる発熱素子
を取り上げて説明したが、これに限らず、駆動信号を受
け取ることで機械的変位をする圧伝素子であってもよ
い。
【0050】また、上述の各実施例においては長尺のイ
ンクジェット記録ヘッドで説明したが、各部品を小型化
すれば小型のヘッドに適用できることは言うまでもな
い。このような小型化を行ったヘッドを用いて図9のよ
うなヘッドカートリッジの構成にすることもできる。図
9において符号1の部分がインクジェット記録ヘッドで
あり、符号2の部分がこのインクジェット記録ヘッドに
供給されるインク保持したインク容器である。
【0051】次に本発明のフルラインインクジェットヘ
ッドおよびこのヘッドを備える好適なカラーインクジェ
ット装置を以下に示す。
【0052】図10は本発明の特徴が最も現われるイン
クジェットヘッドの一実施例を搭載したインクジェット
装置の一構成例を示す図である。
【0053】インクジェット装置は図10に示すよう
に、被記録媒体の記録幅に対応した長さに吐出口を複数
配したフルライン型ヘッド201a〜201dを備え、
これらフルライン型ヘッドは、ホルダー202によりX
方向に所定の間隔を持って互いに平行に固定支持されて
いる。各ヘッドの下面にはY方向に沿って、1列に16
吐出口/mmの間隔で3456個の吐出口が下向きに設
けられており、これにより218mm幅の記録が可能と
なっている。
【0054】これらのヘッドは前述の実施例で説明した
ように複数の素子基板を設けたもので、熱エネルギーを
用いて記録液を吐出する方式のものである。そして、駆
動信号供給手段であるヘッドドライバー220によって
吐出制御されている。
【0055】なお、前記各ヘッド及びホルダー202を
含めてヘッドユニットが構成され、このヘッドユニット
はヘッド移動手段224により、上下方向に移動可能に
なっている。
【0056】また、各ヘッドの下部には、ヘッドキャッ
プ203a〜203dが各ヘッドにそれぞれ対応すると
ともに隣接して配置されている。各ヘッドキャップは内
部にスポンジ等のインク吸収部材を有する。
【0057】なお、キャップは不図示のホルダーにより
固定されており、そのホルダー及びキャップを含んでキ
ャップユニットが構成され、このキャップユニットはキ
ャップ移動手段225によりX方向に移動可能になって
いる。
【0058】前記各ヘッドにはそれぞれ、インクタンク
204a〜204dからインク供給チューブを通じてシ
アン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のインクが
供給され、カラー記録を可能としている。
【0059】また、このインク供給はヘッド吐出口の毛
細管現象を利用しており、各インクタンクの液面は吐出
口位置より一定距離だけ低く設定されている。
【0060】また、この装置は、被記録媒体である記録
紙や布帛227を搬送するための搬送手段としての帯電
可能なシームレスベルト206を有する。
【0061】該ベルト206は、各種ローラにより所定
の経路に引き回されており、前記駆動ローラ2207に
接続され、且つ、モータドライバー2221により駆動
されるベルト駆動モーター2208により、走行させる
ことが可能となっている。
【0062】また、該ベルト206はヘッド201a〜
201dの吐出口の直下においてX方向に走行し、ここ
では固定支持部材2226により、下側へのぶれを抑制
されている。
【0063】前記ヘッドドライバー220、ヘッド移動
手段224、キャップ移動手段225、モータドライバ
ー221、2223、はすべて制御回路219により制
御される。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、これまで説明してきた
ように、記録素子基板と駆動素子基板を別々に有し、記
録素子基板を交換可能としたインクジェット記録ヘッド
において、記録素子基板の交換操作の手順を大幅に単純
化、容易化するとともに、小型で安価なインクジェット
記録ヘッドを提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録ヘッドの構成を説
明するための模式図である。
【図2】図1の断面模式図である。
【図3】本発明のインクジェット記録ヘッドの他の構成
を説明するための模式図である。
【図4】図3の断面模式図である。
【図5】本発明のインクジェット記録ヘッドの他の構成
を説明するための模式図である。
【図6】図5の断面模式図である。
【図7】本発明のインクジェット記録ヘッドの他の構成
を説明するための模式図。
【図8】図7の断面模式図である。
【図9】インクジェットヘッドカートリッジを説明する
ための模式図である。
【図10】本発明のヘッドを用いたインクジェット装置
の模式図である。
【図11】従来のインクジェット記録ヘッドを構成する
記録素子基板を説明するための図である。
【図12】インクジェット記録ヘッドを構成する記録素
子ユニットを説明するための図である。
【図13】記録素子基板と駆動素子基板との接続形態を
説明するための図である。
【図14】電気的接続部材を用いた記録素子基板と駆動
素子基板との接続状態を説明するための図である。
【図15】圧接手段を使って記録素子基板と駆動素子基
板との接続を行う構成を示した図である。
【図16】図15の断面模式図である。
【符号の説明】
1001 記録素子基板 1002 駆動素子基板 1003 駆動IC 1004 副基台 1005 主基台 1006 スペーサー 1007 圧接板 1008 弾性部材 1009 インク供給口 1011 Oリング 1012 連接管 1013 インク供給チューブ 1014 インク流路 1015 回路基板 1016 フィルター装置 1017 固定ネジ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する吐出口に連通するイン
    ク流路と該インク流路にインクを供給を行うための液室
    と、 インクを吐出するためのエネルギーを発生する記録素子
    が複数設けられた記録素子基板と、 前記記録素子を選択的に駆動するための駆動素子が配さ
    れた駆動素子基板と、 前記記録素子基板と前記駆動素子基板とを電気的に接続
    するために、前記記録素子基板と前記駆動素子基板とに
    付勢力を作用させて両者を圧接する圧接手段と、を有
    し、 該圧接手段には前記液室との間でインク流通させるため
    のインク供給機構が設けられていることを特徴とするイ
    ンクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記インク供給機構は、前記圧接手段に
    設けられたインク供給路である請求項1に記載のインク
    ジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記インク供給機構は、前記圧接手段を
    構成する圧接部材自体に設けられている請求項1に記載
    のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記インク供給機構は、前記圧接手段を
    構成する保持部材自体に設けられている請求項1に記載
    のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記圧接手段には2系統のインク供給機
    構を有する請求項3および4に記載のインクジェットヘ
    ッド。
  6. 【請求項6】 前記2系統のインク供給機構の内の一方
    は前記液室にインクを供給するインク供給機構であり、
    もう一方は液室からインクを受け取るためのインク供給
    機構である請求項5に記載のインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】 前記インク供給機構と前記液室との接続
    は、前記インク路の配列方向の両端部で行われる請求項
    6に記載のインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 前記記録素子は、インク流路内のインク
    に熱を作用させることで気泡を発生させるための発熱体
    である請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  9. 【請求項9】 前記記録素子は圧電素子である請求項1
    に記載のインクジェットヘッド。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のインクジェットヘッド
    と、前記インクジェットヘッドに供給されるインクを保
    持するインク容器とを有することを特徴とするインクジ
    ェットヘッドカートリッジ。
  11. 【請求項11】 前記インク容器内にはインクが内包さ
    れている請求項10に記載のインクジェットヘッドカー
    トリッジ。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のインクジェットと、
    該インクジェットヘッドを駆動するための信号を供給す
    る信号供給手段を有するインクジェット装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載のインクジェットと、
    インクを受ける被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送手
    段とを有するインクジェット装置。
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