JP2006133396A - カラーフィルタ製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクジェットヘッドの位置調整が容易で、かつ短時間で高精度に行うことができ、しかも装置全体寸法と重量が比較的小規模となるカラーフィルタ製造装置を実現する。
【解決手段】 R(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対応する3個のインクジェットヘッド11を、それぞれが独立駆動可能なXステージ9上に搭載する。各Xステージ9は、リニアモータ可動子を内蔵しており、上記各Xステージ9をリニアモータ可動子によって移動させることで、各Xステージ9のそれぞれに搭載されるインクジェットヘッド11を、容易かつ高精度に位置決めすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カラーテレビ、パーソナルコンピュータのディスプレイ等に用いられるカラー液晶ディスプレイの構成部材であるカラーフィルタをインクジェット方式により製造する製造装置に関するものである。
近年、薄型カラーテレビや携帯型パーソナルコンピュータの普及に伴い、カラー液晶ディスプレイの需要が急増している。しかしながら、更なる普及のためにはコストダウンが必要であり、特に部品価格構成比の大きいカラーフィルタのコストダウンは大きな課題となっている。
従来から、カラーフィルタの要求特性を満足しつつ上記の要求に応えるべく、カラーフィルタの製造方法において種々の方法が試みられている。しかしながら、未だすべての要求特性を満足する製造方法は確立されていない。以下に、カラーフィルタの製造方法を幾つか説明する。
第1の方法としては染色法が挙げられる。染色法は、まずガラス基板上に染色用の材料である水溶性の高分子材料層を形成し、これをフォトリソグラフィ工程により所望の形状にパターニングした後、得られたパターンを染色浴に浸漬して着色されたパターンを得る方法である。この工程を3回繰り返すことにより、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の着色部からなる着色層を形成することができる。
第2の方法は顔料分散法であり、近年最も盛んに採用されている。顔料分散法は、まずガラス基板上に顔料を分散した感光性樹脂層を形成し、これをパターニングすることにより単色のパターンを得る方法である。この工程を3回繰り返すことにより、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の着色部からなる着色層を形成することができる。
第3の方法としては電着法が挙げられる。電着法は、まずガラス基板上に透明電極をパターニングし、顔料、樹脂、電解液等の入った電着塗装液に浸漬して第1の色を電着する方法である。電着法では、この工程を3回繰り返すことにより、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の着色部からなる着色層を形成し、最後に焼成を行う。
第4の方法は印刷法であり、この方法では、顔料を分散した熱硬化性の樹脂による印刷を3回繰り返すことによってR(赤)、G(緑)、B(青)の3色を塗り分けた後、樹脂を熱硬化させることにより、着色層を形成する。
上記第1ないし第4の何れの方法においても、着色層の上に保護層を形成するのが一般的である。また、これらの方法に共通する点は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色を着色するために同一の工程を3回繰り返す必要があり、コスト高になることである。また、工程数が多い程、歩留まりが低下するという問題も有している。さらに電着法においては、形成可能なパターン形状が限定されるため、現状の技術ではTFT型の液晶ディスプレイの構成には適用困難である。また印刷法は解像度が悪いため、ファインピッチのパターン形成には不向きである。
従来の各製造方法における上記のような欠点を補うべく、近年では、インクジェット方式を利用したカラーフィルタの製造方法が検討されている。例えば、特許文献1ないし3等に、その具体例が公開されている。インクジェット方式を利用したカラーフィルタの製造方法は、製造プロセスが簡単で低コストであるという利点がある。インクジェット方式を利用したカラーフィルタの製造においては、R(赤)、G(緑)、B(青)各色毎に、複数のノズルを直線状に配列したインクジェットヘッドを備えた製造装置を用い、インクジェットヘッドをガラス基板に対して相対的に走査させながら、複数のノズルよりインクをガラス基板に飛着させ、各色毎に複数の着色部を同時に着色する。
このような製造装置においては、各インクジェットヘッドのノズル位置を高精度に調整し、かつ描画工程においてその位置を保持することが重要となる。そのため、特許文献4には、手動マイクロメータヘッドとくさび機構とを用いた位置調整機構と、ロック機構によるヘッド位置調整機構とが提案されている。また、特許文献5には、前記特許文献4の課題として指摘された、位置決め精度の限界や位置調整時間、あるいは動作時の位置補償の信頼性を改善するために、各インクジェットヘッドのノズル列方向、及び透明基板に対して平行な平面内における回転方向の位置を、弾性変形ガイドと圧電素子等のアクチュエータで調整するようにしたヘッド位置調整機構が開示されている。一方、透明基板は、上下に直行するX軸及びY軸用リニアモータにより、ヘッド位置調整機構が搭載されたヘッドユニットに対して、相対的に走査できるようになっている。
特開昭59−75205号公報(公開日昭和59年4月27日) 特開昭63−235901号公報(公開日昭和63年9月30日) 特開平1−217320号公報(公開日平成1年8月30日) 特開平9−49920号公報(公開日平成9年2月18日) 特開2002−228822号公報(公開日平成14年8月14日)
しかしながら、上記特許文献4における位置調整機構では、弾性変形ガイドと圧電素子との組み合わせを用いた構成となっており、弾性変形を利用しているため、構造が複雑でかつ微小な範囲でしか位置調整が行えない。また、インクジェットヘッドを移動させる装置構成の場合、R(赤)、G(緑)、B(青)各色毎に、複数のノズルを直線状に配列した3個のインクジェットヘッドを隣接して保持しなくてはならない。このため、位置調整機構全体が大規模なものとなり、連鎖的にカラーフィルタ製造装置全体が、寸法、重量ともに大規模なものになってしまうという問題があった。
また、透明基板を移動させる装置構成の場合、透明基板の走査系は、2軸のリニアモータ駆動系が上下に直交する形に構成されるため、2軸の直角度や平行度を高精度に位置調整することは困難であり、特に重量物が移動する構造となるため、荷重移動による走査系の撓みが発生するという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクジェットヘッドの位置調整が容易で、かつ短時間で高精度に行うことができ、しかも装置全体寸法と重量が比較的小規模となるカラーフィルタ製造装置を実現することにある。
本発明に係るカラーフィルタ製造装置は、上記課題を解決するために、複数個のインクジェットヘッドを、ガラス基板に対して相対的に走査させながらガラス基板にインクを飛着させ、複数色の着色部を備えたカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置において、上記各インクジェットヘッドが、該インクジェットヘッドと同数の独立移動可能な移動手段に搭載されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記各インクジェットヘッドは、これらのインクジェットヘッドと同数の独立移動可能な移動手段に搭載されている。すなわち、各インクジェットヘッドを独立して移動させることが可能となることから、位置調整機構全体が大規模なものとなることを回避でき、カラーフィルタ製造装置全体が、寸法および重量共に比較的小規模となる。
また、上記カラーフィルタ製造装置においては、上記移動手段は、リニアモータ可動子によって移動されるものであることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記各移動手段をリニアモータ可動子によって移動させることで、各移動手段のそれぞれに搭載されるインクジェットヘッドを、容易かつ高精度に位置決めすることができる。
また、上記カラーフィルタ製造装置においては、上記各インクジェットヘッドが、ガラス基板に対して平行な平面内で回転調整可能に固定されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、カラーフィルタにおける同色セルの隣接ピッチとインクジェットヘッドのノズル隣接ピッチとが異なる場合に、上記インクジェットヘッドをガラス基板に対して平行な平面内で回転させることで、セルとノズルとの位置調整を行うことができる。これにより、上記カラーフィルタ製造装置において、セル隣接ピッチのそれぞれ異なる複数のサイズのカラーフィルタを製造することができる。
また、上記カラーフィルタ製造装置においては、上記各移動手段に干渉防止の移動制限手段を設けたことを特徴としている。
また、上記カラーフィルタ製造装置においては、上記各移動手段は、ガラス基板に対して平行な平面内のある1軸方向に移動されるものであり、上記各移動手段の移動軸方向と上記平面内で直交する他の軸方向には、ガラス基板を移動させることによってインクジェットヘッドとガラス基板とを相対的に走査させるものであることを特徴としている。
上記の構成によれば、ガラス基板とインクジェットヘッドとの相対位置は、ガラス基板に対して平行な平面内のある1軸方向に対してはインクジェットヘッドを移動させ、この平面内で直交する他の軸方向に対してはガラス基板を移動させることとなる。これにより、インクジェットヘッドの移動機構、ガラス基板の移動機構ともに、1軸方向への移動のみを行えばよいので、その移動機構が大型化及び複雑化することを回避でき、装置の小型化を図ることができる。
また、上記カラーフィルタ製造装置においては、上記各移動手段の位置を、ガラススケールによって測長する、あるいは各移動手段と同数のレーザ測長器によって測長することを特徴としている。
本発明に係るカラーフィルタ製造装置は、以上のように、複数個のインクジェットヘッドを、ガラス基板に対して相対的に走査させながらガラス基板にインクを飛着させ、複数色の着色部を備えたカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置において、上記各インクジェットヘッドが、該インクジェットヘッドと同数の独立移動可能な移動手段に搭載されている構成である。
それゆえ、上記各インクジェットヘッドは、各インクジェットヘッドを搭載する移動手段によって独立して移動させることが可能となることから、位置調整機構全体が大規模なものとなることを回避でき、カラーフィルタ製造装置全体が、寸法および重量共に比較的小規模となるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図8に基づいて説明すると以下の通りである。
本実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置は、インクジェット方式を適用したものであり、各インクジェットヘッドと同数の独立移動可能なリニアモータ可動子を用いて、各インクジェットヘッドのノズル列方向の位置調整を行う。これにより、本発明のカラーフィルタ製造装置では、インクノズルの位置調整が容易であり、かつ短時間で高精度な位置調整が可能となる。
インクジェット方式によるカラーフィルタの製造方法では、ガラス基板上にインクを付与して着色部を形成する。当該方法は、インク自体を硬化して着色部とする方法や、あるいは、インク吸収性を有する樹脂等からなる受容層をガラス基板上に形成し、該受容層にインクを付与して着色することで着色部を形成する方法等に大別されるが、本発明はいずれの方法にも好ましく適用されるものである。
図1及び図2に、本発明のカラーフィルタ製造装置の好ましい一実施形態の平面模式図(図1)及び側面模式図(図2)を示す。図1及び図2において、1は本体定盤、2はカラーフィルタ製造装置本体を恒温恒湿環境に維持するためのサーマルチャンバー、19はサーマルチャンバー2の上部に配設されたHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタである。
また、本体定盤1の上には、カラーフィルタが形成されるガラス基板をY軸方向に移動させるためのYステージ23が、本体定盤1との間にYステージの静圧ガイド3を介して備えられている。また、Yステージ23上にはガラス基板吸着ステージ4が設けられており、該ガラス基板吸着ステージ4上にガラス基板5が吸着配置されている。本体定盤1は、外部振動を遮断するための除振台20上に設置されている。
24はYステージ23を駆動するためのリニアモータであり、Yステージ23にはリニアモータ24の可動子(図示せず)が内蔵されている。26はYステージ23を位置決めするためのガラススケールである。6はガラス基板5の目標位置に対する位置ズレ量を測定するための基板アライメントカメラである。
また、本実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置では、Y軸方向へはガラス基板を移動させるが、X軸方向へはインクジェットヘッドを移動させる。11はインクジェットヘッドであり、9はインクジェットヘッド11をX軸方向に移動案内するためのXステージである。
7はXステージの静圧ガイドであり、25はXステージ9を駆動するためのリニアモータである。Xステージ9にはリニアモータ25の可動子(図示せず)が内蔵されている。10はXステージ下部に配設された、インクジェットヘッド11を回転調整するための回転ステージである。8はXステージ9を位置決めするためのガラススケールであり、Xステージの静圧ガイド7の下部に固定されている。
12はXステージ9に接続されたケーブル、13はケーブル12を固定するケーブル固定板、14はケーブル固定板13(Xステージ)を移動制限するブレーキである。
尚、Xステージ9は三台搭載されており、1台目のXステージ9にはR(赤)色のインクが充填された、複数のノズルを直線状に配列したインクジェットヘッドが取り付けられている。2台目のXステージ9にはG(緑)色、3台目のXステージ9にはB(青)色のインクが充填された、同様のインクジェットヘッドが取り付けられている。本発明に係るカラーフィルタ製造装置におけるインクジェット方式としては、圧電素子を用いたピエゾタイプ、あるいは電気熱変換体を用いたバブルタイプ等のいずれもが使用可能である。
次に、15はYステージ23とは独立してY軸方向に移動可能な第1Yサブステージである。第1Yサブステージ15には、インクジェットヘッド11のノズルを観察するためのノズル観察カメラ16がその上部に搭載されている。また、ノズル観察カメラ16は、第1Yサブステージ15上でX軸方向に移動可能なようになっている。
17はYステージ23とは独立してY軸方向に移動可能な第2Yサブステージである。第2Yサブステージ17には、インクジェットヘッド11の洗浄やキャッピングを行うメンテナンスユニット18がその上部に搭載されている。
尚、図3に示すカラーフィルタ製造装置は、図1及び図2の構成のうち、Xステージ9、Yステージ23、第1Yサブステージ15、および第2Yサブステージ17の位置調整機構を異ならせた変形例を示すものである。すなわち、図3に示すカラーフィルタ製造装置では、ガラススケール7の代わりに、レーザ測長器21と各Xステージ9に設けられた反射ミラー22とを用いて、各Xステージ9のX軸方向の位置を検出するようになっている。また、ガラススケール26の代わりに、Yステージ23についてはレーザ測長器270と反射ミラー280とを用いて、第1Yサブステージ15についてはレーザ測長器271と反射ミラー281とを用いて、第2Yサブステージ17についてはレーザ測長器272と反射ミラー282とを用いて、そのY軸方向の位置を検出するようになっている。
次に、上記カラーフィルタ製造装置によるカラーフィルタの製造工程を説明する。
〔ガラス基板アライメント工程〕
先ず、カラーフィルタが形成されるガラス基板5を、ロボット(図示せず)等によりガラス基板吸着ステージ4上に搬入し、該ガラス基板吸着ステージ4に吸着させる。その後、Yステージ23により、ガラス基板5を予め記憶されている目標位置まで移動させる。次に、基板アライメントカメラ6により、ガラス基板5上に配置されているアライメントマークを観察し、目標位置に対する位置ズレ量を測定する。この位置ズレ量を、ガラス基板基板吸着ステージ4を移動することにより位置補正し、目標位置にガラス基板5をアライメントする。
〔描画工程〕
先ず、搬入されたガラス基板5に描画するカラーフィルタのセルサイズに応じて、インクジェットヘッド11の位置調整を行う。以下、インクジェットヘッド11の位置調整について、図4、図5、及び図6を参照して詳細に説明する。
図4は、カラーフィルタにおけるR(赤)色の着色部を描画する場合を示している。カラーフィルタは、図4に示すようなセル構造を有しており、R(赤)色セル50のX軸方向の隣接ピッチはD1である。一方、インクジェットヘッド110にはR(赤)色インクが充填されており、該インクジェットヘッド110におけるノズル111の隣接ピッチはD0である。
上記カラーフィルタ製造装置が、単一サイズのカラーフィルタを製造するものとして設計されるのであれば、R(赤)色セル隣接ピッチD1=ノズル隣接ピッチD0となるようにノズル隣接ピッチD0を設定すればよい。しかしながら、一般的には、カラーフィルタ製造装置は、セル隣接ピッチのそれぞれ異なる複数のサイズのカラーフィルタを製造することが要求される。このため、上記カラーフィルタ製造装置において、通常は、R(赤)色セル隣接ピッチD1≠ノズル隣接ピッチD0である。D1≠D0である場合には、D0×COSθ=D1となるようにインクジェットヘッド110を回転ステージ10を駆動して角度θ分だけ傾ける。ここで、θはX軸とノズル111の列方向中心線112の成す角である。
インクジェットヘッド110における角度位置調整が終了すると、インクジェットヘッド110を搭載したXステージ9を駆動することによってX軸方向に移動し、ノズル111のX軸方向の中心とR(赤)色セル50のX軸方向の中心とが一致するように位置調整する。
すなわち、ガラス基板5の位置は前述のように基板アライメントカメラ6により位置調整されるので、さらにノズル111をノズル観察カメラ16にて位置調整し、基板アライメントカメラ6により観察される座標とノズル観察カメラ16により観察される座標とを一致させることにより、ガラス基板5とノズル111との位置調整を行う。
同様に、図5はカラーフィルタにおけるG(緑)色の着色部を描画する場合を示しており、図6はカラーフィルタにおけるB(青)色の着色部を描画する場合を示している。すなわち、インクジェットヘッド113にはG(緑)色インクが充填されており、インクジェットヘッド116にはB(青)色インクが充填されている。また、G(緑)色セル51の隣接ピッチ、およびB(青)色セル52の隣接ピッチは、共に、R(赤)色セル隣接ピッチと同じくD1となっている。ノズル114およびノズル117の位置調整は、R(赤)色のカラーフィルタを描画する場合と同様に行われる。また、インクジェットヘッド113におけるノズル114は、R(赤)色セル50との隣接ピッチD2分だけオフセットしており、インクジェットヘッド116におけるノズル117は、R(赤)色セル50との隣接ピッチD2×2分だけオフセットしている。
以上の状態で、ノズル111からはR(赤)色インク、ノズル114からはG(緑)色インク、ノズル117からはB(青)色インクをガラス基板5に飛着させ、カラーフィルタのセル50、51、52を描画し、着色部を形成する。
セルの描画は、Yステージ23によってガラス基板5を往路走査しながら行い、それが完了したら3台のXステージ9を各インクジェットヘッド長さだけX軸方向に移動して復路走査を行う。これをガラス基板5全域に亘り、繰り返し行うことによってカラーフィルタを製造する。また製造されるカラーフィルタには様々なサイズがあり、通常はガラス基板5から複数枚数のカラーフィルタを製造することから、レイアウト寸法が分かっていれば配置の如何によらずどのようなサイズ、ピッチのカラーフィルタにも対応することができる。
〔メンテナンス工程〕
ガラス基板5にセルを描画した後や長時間停止する前後等には、インクジェットヘッド11のメンテナンスを行う必要がある。このようなメンテナンスを行う場合には、第2Yサブステージ17をリニアモータ26によってインクジェットヘッド11直下に移動し、次にメンテナンスユニット18上に3個のインクジェットヘッド11がそれぞれ位置するように3個のXステージ9をそれぞれ移動する。この状態でメンテナンスユニット18により、インクジェットヘッド11の洗浄やキャッピングを行う。
次に、図7を用いて、3個のXステージ9の干渉防止について説明する。120、121、122はケーブル、130、131、132はこれらのケーブルを固定するためのケーブル固定板、140、141、142はこれらのケーブル固定板を移動制限するためのブレーキである。3台のXステージ9はお互いに衝突干渉しないように一定の距離を開けて駆動するようにプログラムされている。また、ケーブル120、121、122及びケーブル固定板130、131、132についても、お互いに衝突干渉しないように一定の距離を開けて駆動するように配設されている。
Xステージ9は静圧ガイド7によって案内されており、リニアモータ25とガラススケール8によって、サーボONの状態(駆動制御状態)になっている時は位置保持される、しかしながら、電源を遮断する場合等でサーボOFFの状態(駆動制御不能状態)になった時には、ケーブル120、121、122の弾性等により自由に移動し、お互いが衝突干渉する可能性がある。
このような衝突干渉を防止する方法としては、まず静圧(この場合は空気)を切り、浮上していたXステージ9が静圧ガイド7に着地した段階でサーボOFFにすればよい。但し、この場合には、着地が完了した段階でサーボOFFするまでの間は、静圧ガイド7上でXステージ9が量子化誤差に相当する微小量を移動することになり、Xステージ9及び静圧ガイド7の接触面の摩耗が懸念される。
これに対し、本実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置では、所定の位置においてブレーキ140、141、142によってケーブル固定板130、131、132を固定し、その後サーボOFFし、次いで静圧を切るようにしている。この方法においては、Xステージ9及び静圧ガイド7の接触面が摩耗することはない。
次に、図3に示すカラーフィルタ製造装置の構成において、レーザ測長器を用いた3台のXステージ9の位置調整について図8を用いて説明する。210、211、212はR(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対応するレーザ測長器、220、221、222はそのそれぞれに対応した反射ミラーである。3台のXステージ9には、反射ミラー220、221、222が光軸干渉しないように高さをずらして配設してある。図示のようにレーザ測長器210、211、212を配設することにより、3台のXステージ9が独立して位置調整可能になる。また、図3では、レーザ測長器及び反射ミラーをZ軸方向にすらして配置しているが、これに代えて、レーザ測長器及び反射ミラーを紙面奥行き方向(Y軸方向)にずらしてもよく、同様の効果が得られることは明らかである。
以上のように、本発明の特徴は、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対応する3個のインクジェットヘッドのノズルにおいて、X軸方向の位置調整が容易かつ高精度に行うことができ、しかも装置全体における寸法および重量を比較的小規模にできる点にある。
すなわち、3個のインクジェットヘッド110、113、116は、リニアモータ25の可動子が内蔵された3台のXステージ9に搭載されているため、ガラススケール7あるいはレーザ測長器21の分解能(通常は1μm以下)で容易かつ高精度に位置決めすることができる。
また、各インクジェットヘッド110、113、116は、これらのインクジェットヘッドと同数の独立移動可能なリニアモータ可動子に独立固定されたXステージ9に搭載されている。このため、各インクジェットヘッドを独立して移動させることが可能となることから、位置調整機構全体が大規模なものとなることを回避でき、カラーフィルタ製造装置全体を、寸法および重量共に比較的小規模にできる。
本発明の実施形態を示すものであり、カラーフィルタ製造装置の構成を示す平面図である。 図1に示すカラーフィルタ製造装置のA−A断面図である。 図1に示すカラーフィルタ製造装置の変形例を示すものであり、カラーフィルタ製造装置の構成を示す平面図である。 上記カラーフィルタ製造装置におけるインクジェットヘッドとガラス基板上に形成されるカラーフィルタのセル(R(赤)色セル)との関係を示す平面図である。 上記カラーフィルタ製造装置におけるインクジェットヘッドとガラス基板上に形成されるカラーフィルタのセル(G(緑)色セル)との関係を示す平面図である。 上記カラーフィルタ製造装置におけるインクジェットヘッドとガラス基板上に形成されるカラーフィルタのセル(B(青)色セル)との関係を示す平面図である。 図1に示すカラーフィルタ製造装置のB−B断面図である。 図3に示すカラーフィルタ製造装置のC−C断面図である。
符号の説明
5 ガラス基板
8 Xステージを位置決めするためのガラススケール
9 Xステージ(移動手段)
10 回転ステージ
11 インクジェットヘッド
14 ブレーキ(移動制限手段)
21 レーザ測長器
22 反射ミラー
23 Yステージ
24 Yステージを駆動するためのリニアモータ
25 Xステージを駆動するためのリニアモータ
26 Yステージを位置決めするためのガラススケール
50 R(赤)色セル(着色部)
51 G(緑)色セル(着色部)
52 B(青)色セル(着色部)
110 R(赤)色インクが充填されたインクジェットヘッド
111 インクジェットヘッド110のノズル
113 G(緑)色インクが充填されたインクジェットヘッド
114 インクジェットヘッド113のノズル
116 B(青)色インクが充填されたインクジェットヘッド
117 インクジェットヘッド116のノズル
140〜142 ブレーキ(移動制限手段)
210〜212 X軸用レーザ測長器
220〜222 X軸用反射ミラー
270〜272 Y軸用レーザ測長器
280〜282 Y軸用反射ミラー

Claims (7)

  1. 複数個のインクジェットヘッドを、ガラス基板に対して相対的に走査させながらガラス基板にインクを飛着させ、複数色の着色部を備えたカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置において、
    上記各インクジェットヘッドが、該インクジェットヘッドと同数の独立移動可能な移動手段に搭載されていることを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  2. 上記移動手段は、リニアモータ可動子によって移動されるものであることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ製造装置。
  3. 上記各インクジェットヘッドが、ガラス基板に対して平行な平面内で回転調整可能に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ製造装置。
  4. 上記各移動手段に干渉防止の移動制限手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ製造装置。
  5. 上記各移動手段は、ガラス基板に対して平行な平面内のある1軸方向に移動されるものであり、
    上記各移動手段の移動軸方向と上記平面内で直交する他の軸方向には、ガラス基板を移動させることによってインクジェットヘッドとガラス基板とを相対的に走査させるものであることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ製造装置。
  6. 上記各移動手段の位置を、ガラススケールによって測長することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ製造装置。
  7. 上記各移動手段の位置を、各移動手段と同数のレーザ測長器によって測長することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ製造装置。
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