JP2003047748A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003047748A
JP2003047748A JP2001309404A JP2001309404A JP2003047748A JP 2003047748 A JP2003047748 A JP 2003047748A JP 2001309404 A JP2001309404 A JP 2001309404A JP 2001309404 A JP2001309404 A JP 2001309404A JP 2003047748 A JP2003047748 A JP 2003047748A
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metal plate
game
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gaming machine
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English (en)
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Shoji Sato
昭治 佐藤
Tomohiro Awaji
智裕 淡路
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
Original Assignee
TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズ成分の影響を防止ないし抑制し、遊技
の進行をより安定化させるとともに、遊技制御基板の状
態を容易に目視確認することができ、さらに、遊技機の
各種部品の汎用性や互換性を高め、遊技店における遊技
盤交換時の作業効率を向上させることが可能な遊技機を
提供する。 【解決手段】 遊技領域を形成する遊技盤と、該遊技盤
の背面側に設けられた裏機構盤とを備え、裏機構盤10
2には金属板870が懸架され、該金属板870には、
遊技の制御を行うための制御基板340を格納する主制
御基板ケース112を、金属板870に配設可能とする
裏側遊技装置格納容器配設手段が具備されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるセブン
機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球遊技機
や、スロットマシン等のコイン式遊技機などの遊技機に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パチンコ機等の遊技機において
は、遊技領域を形成する遊技盤と、該遊技盤の背面側に
設けられた裏機構盤とを備えるものが多い。裏機構盤に
は、賞球タンク、タンクレール、球抜きレバー、賞球払
出装置等の遊技球が流通し得る部材(遊技球流通部材)
が設けられ、さらに遊技の制御を司るための複数の遊技
制御基板、電源供給のための電源ユニット、基板間の配
線を中継する中継基板等が配設されている。なお、ここ
で複数の制御基板とは、例えば、入球口に入球した遊技
球の検知信号により払い出すべき賞球数を指示したり、
その信号に基づき当否判定を行う主制御基板、該主制御
基板からの賞球払出指令に基づき賞球払出装置に賞球を
所定数だけ払い出すべく指令を発信する賞球払出制御基
板、主制御基板の当否判定に基づく指令に基づきランプ
等の発光体を発光とか点滅させる指示を発するランプ制
御基板等を指す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような遊技機に
おいて、遊技に使用する遊技球は一般的に金属製であ
り、例えば上記遊技球流通部材と接触することにより静
電気が発生し易い。また、該静電気によりノイズが発生
する場合があり、ノイズ成分が制御基板における作動制
御信号に混入した場合には、例えばCPUの作動に誤作
動が生じる場合があり、遊技が正常に進行しない等の問
題が生じる場合がある。
【0004】さらに、上記遊技制御基板、電源ユニッ
ト、中継基板等は、裏機構盤という限られたスペースの
中に密に配設されているため、基板等の目視確認が困難
な場合が多く、基板に対する不正等を点検し難くなる場
合がある。また、遊技盤及び遊技制御基板のみを取り替
える面替え時にも、密に配設された基板等を裏機構盤か
ら取り外す作業にも多大な労力を要する場合があった。
【0005】本発明の課題は、上記ノイズ成分の影響を
防止ないし抑制し、遊技の進行をより安定化させるとと
もに、制御基板の状態を容易に目視確認することがで
き、さらに、遊技機の各種部品の汎用性や互換性を高
め、遊技店における遊技盤交換時の作業効率を向上させ
ることが可能な遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明の遊技機は、遊技領域を形成
する遊技盤と、該遊技盤の背面側に設けられた裏機構盤
とを備え、前記裏機構盤には金属板が懸架され、該金属
板には、遊技の制御を行うための制御基板と、電源供給
のための電源ユニットと、遊技に必要な電気的装置間の
配線を中継するための中継基板との内の少なくとも1つ
を含む裏側遊技装置を格納する裏側遊技装置格納容器を
該金属板に配設可能とする裏側遊技装置格納容器配設手
段が具備されていることを特徴とする。なお、本発明の
遊技機においては、裏側遊技装置を格納容器に収容しな
い形態で、該裏側遊技装置を金属板に配設することも可
能である。したがって、上記裏側遊技装置格納容器配設
手段は、裏側遊技装置又は裏側遊技装置格納容器を配設
することができるものとされている。ここで、裏側遊技
装置としては、後述する主制御基板、枠制御基板等が例
示され、遊技に必要な電気的装置としては、前記制御基
板、前記電源ユニットをはじめ、表示制御基板、遊技球
の通過又は有無を検出する検出器、賞球又は貸球を排出
する遊技球排出器、ランプ若しくはLED等の発光体、
役物を作動するモータ又はソレノイド等が例示される。
【0007】このような遊技機によると、裏機構盤に懸
架された金属板に対して裏側遊技装置を格納する裏側遊
技装置格納容器を配設することが可能となり、金属板が
例えば静電気等により発生するノイズ(電磁波)を遮蔽
し、例えば制御基板における作動制御信号へのノイズの
混入を防止ないし抑制することが可能となり、より正常
な遊技進行を行うことが可能となり得る。さらに、前記
金属板を電気的に接地することにより、前記ノイズを一
層低減し、正確な遊技を進行させることができる。ま
た、例えば遊技店において各遊技機の遊技盤及び制御基
板のみを取り替える所謂面替え時にも、裏側遊技装置
(格納容器も含む)と一体で金属板を取り替えることで
その作業を行うことが可能となり得る。また、金属板へ
の裏側遊技装置格納容器の配設機構を共通化すれば、金
属板を複数の遊技機において共通な共通装置とすること
ができ、また裏側遊技装置のみを取り替えることで面替
え作業を容易に行うことが可能となり得る。
【0008】前記裏機構盤の略中央部には中央窓部が形
成され、その開口縁部には、前記金属板を前記裏機構盤
に対して回動可能に懸架するための金属板回動懸架手段
が具備されているものとすることができる。この場合、
金属板が裏機構盤に対して回動可能に懸架されており、
例えば金属板と裏機構盤とを開閉可能な扉状態に構成
し、例えば開状態時には当該金属板の背面側を視認する
ことが可能となり得る。したがって、例えば該金属板の
背面側に重畳して裏側遊技装置又は裏側遊技装置格納容
器が配設されている場合には、金属板を回動させて裏機
構盤に対して開状態とすることにより、重畳した装置、
例えば制御基板格納容器の背面側に設けられた電源ユニ
ット等を視認可能となり、その点検作業等が容易となり
得る。さらに、裏側遊技装置としての制御基板等に接続
されるハーネスについて、全てのハーネスの接続を離脱
させなくても、金属板の裏面側にある機器(裏側遊技装
置)、例えば電源ユニット等、前記制御基板格納容器と
重なり合う基板の点検、確認を行うことができるように
なる。したがって、遊技装置への不正又は遊技装置の故
障を早期に容易に発見できるようになる。
【0009】具体的には、前記金属板回動懸架手段は、
前記金属板の一側部を支持して前記金属板を前記裏機構
盤に対して懸架することにより、該金属板は裏機構盤に
対して回動自在に懸架され得る。また、上記支持された
一側部と対向する側の側部(対向側側部)を着脱自在に
固定することにより、前記金属板を前記裏機構盤に対し
て、その着脱により回動を自在に行うことが可能となり
得る。上記対向側側部を裏機構盤に対して着脱自在に固
定するためには、例えば釦式固定手段を用いることがで
きる。該釦式固定手段は操作部と作用部とからなり、操
作部が操作され、その操作に基づき作用部が所定の動き
をなし、作用部の動きにより目的物(金属板と裏機構
盤)の締結・離脱が行われるものであればよい。これに
より、例えば金属板の一側部に配設された釦の押込み、
引出しを行うのみで、該金属板の一端側を裏機構盤から
開放すること、及び裏機構盤に固定することができ、金
属板の開放(回動)に特別な工具を必要としない。
【0010】前記金属板は、上記裏機構盤の中央窓部の
開口縁部に懸架するための引掛部、具体的には屈曲した
形態の屈曲部又は鉤状部を備えるものとし、前記裏機構
盤は、その中央窓部の開口縁部に、上記金属板の引掛部
(屈曲部又は鉤状部)を引掛けることが可能な引掛用リ
ブを備えるものとすることができる。この場合、裏機構
盤の引掛用リブに対して金属板の引掛部(屈曲部又は鉤
状部)を引掛けて、裏機構盤に対して金属板を回動自在
に懸架することが可能となり得る。
【0011】前記金属板回動懸架手段は、前記裏機構盤
の中央窓部の開口縁部をその断面がコの字状又は円弧状
となるよう折り返した構成とし、該折り返し部に前記金
属板を懸架する構成とすることができる。すなわち、上
記引掛用リブは、裏機構盤の中央窓部の開口縁部を断面
コの字状又は円弧状に形成してなすものとすることがで
きる。これにより引掛用リブを効率良く設けることが可
能となるとともに、その強度も金属板(特に裏側遊技装
置が配設された状態の金属板)を懸架するに十分なもの
となり得る。また、コ字状又は円弧状の折り返し構造と
したために、例えばプラスチック製の裏機構盤におい
て、その中央窓部の開口縁部がチッピング等の発生によ
る割れや欠け等を生じることを防止ないし抑制すること
が可能となり得ることにより、裏機構盤の強度向上に寄
与する。特に、静電気等のノイズ対策として導電性合成
樹脂を使用した場合の材料強度上の不利を補強すること
ができる。
【0012】次に、前記裏側遊技装置格納容器配設手段
は、前記金属板に設けられた取付孔であって、前記裏側
遊技装置格納容器に備えられた係合部を前記取付孔に係
合せしめることにより前記裏側遊技装置格納容器が前記
金属板に配設されるものとすることができる。この構成
により、裏側遊技装置格納容器を金属板に確実に装着さ
せることが可能となり得る。なお、上記取付孔は例えば
貫通孔、切込み、固定溝等を例示することができる。ま
た、金属板に舌状可撓片を設け、該舌状可撓片に上記係
合部を係合させ、裏側遊技装置格納容器を金属板に装着
ないし固定させることもできる。
【0013】前記金属板は段差により複数の領域に区分
されており、各領域には異なる裏側遊技装置が格納され
た裏側遊技装置格納容器がそれぞれ配設されているもの
とすることができる。この場合、金属板に配設される裏
側遊技装置又は裏側遊技装置格納容器に高さの違いがあ
る場合にも、段差によりその高さの違いに基づく装置の
出っ張り等を調節ないし解消することが可能となり、裏
機構盤という限られたスペース内での各種裏側遊技装置
の配設を効率良く行うことが可能となり得る。
【0014】前記裏側遊技装置格納容器の係合部は、少
なくともL字型の爪部を含むものとされており、該爪部
の突出方向を互いに逆方向とすることができる。また、
前記裏側遊技装置格納容器の係合部は、少なくともL字
型の爪部を含むものとされており、該爪部の突出方向を
同一方向とすることもできる。このような構成とするこ
とにより、裏側遊技装置格納容器と金属板とを係合ない
し離脱するに際し、上下左右方向への移動が必要とな
り、金属板に対し裏側遊技装置又は裏側遊技装置格納容
器を一層確実に係合することが可能となり得る。また、
金属板に載置された容器/基板等の機器は、係合部(爪
部)のスライドにより金属板に固定されているため、そ
の固定・取外しを、ねじ回し等の工具を用いないで行う
ことができるようになり得る。さらに、爪部の突出方向
について逆方向及び同一方向のものが複合したものとす
ればその係合の耐久性が向上し得る。なお、係合部(爪
部)は、例えば裏側遊技装置格納容器の底部であって、
上記金属板に設けられた取付孔に係合時に対応する位置
に設けることができる。この係合部(爪部)の位置と形
状を揃えることにより、遊技盤を交換して制御基板の回
路の仕様等が変更されたことによる制御基板、中継基
板、コネクター実装部品等の仕様変更があった場合にお
いても、金属板は交換する必要なく交換後の遊技機にも
使用可能な共用部品となり得る。また、裏側遊技装置の
格納容器への取付仕様が変更されなければ、該裏側遊技
装置格納容器も複数の遊技機に対して使用可能な共用部
品となり得る。また、該裏側遊技装置格納容器の端部は
底面に対して垂直な壁部が形成されていることが多く、
前記係合部を容器の該端部に配置することにより、容器
の端部(壁部)と係合部とを直結して強度を向上させる
ことができる。さらに、制御基板と他の制御基板とか中
継基板等と電気的に接続する接続部の近くに前記係合部
を配設することは、強度上好ましい構成である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。ここでは遊技機と
して、いわゆるセブン機と呼ばれるタイプの第一種パチ
ンコ機(弾球遊技機)を例に取り、その構造について図
1〜図3を参照して説明する。
【0016】パチンコ機1の前面部は、主として本体枠
2と、中枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6
と、施錠装置7とから構成されている。本体枠2は、木
製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したもので
ある。中枠3は、全体がプラスチック製で、枠体部(図
示略)と下板部(図示略)とを有し、本体枠2に対して
開閉可能に軸支されている。中枠3の右端中央には施錠
装置7が設けられ、施錠装置7は、正面視すると鍵穴を
備えた略長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施
錠するためのものである。
【0017】ここで枠体部は、上端から下方へ中枠3全
体の略2/3程度に略長方形の額縁状に形成され、上端
部には、前面枠4の略三角形状の枠飾りLED用レンズ
4c,4eに対応して、左側に賞球表示LED(図示
略)及び賞球表示LED基板4d(図4参照)が、右側
にストップ表示LED(図示略)及びストップ表示LE
D基板4f(図4参照)が配設されている。
【0018】また、下板部は、下端から上方へ中枠3全
体の略1/3程度を占め、左端には、上皿部5に形成さ
れたスピーカー面5aに対応すべく、遊技状態に応じた
効果音その他の音(音声)を発生させるスピーカー40
0a(図4参照)が配設され、略中央には、遊技球を発
射する発射装置ユニット8(図3参照)に対し、上皿部
5に貯留された遊技球を供給する供給装置等(図示略)
が設けられている。
【0019】さらに、下板部の下方には、灰皿や玉抜き
レバー等を備えた下皿部6が設けられ、下皿部6の略中
央には、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するため
の排出口6aが開設され、右端に発射装置ユニット8
(図3参照)を操作する発射ハンドル9が設けられてい
る。また、この発射ハンドル9には、遊技者がタッチし
ていることを検出するタッチスイッチ9aが装着され、
その近傍には、発射停止を一時的に指令する発射停止ス
イッチ9bが配置されている。
【0020】前面枠4は、全体がプラスチック製であ
り、遊技盤10(図2参照)を前方から視認するべく、
遊技盤10に形成された遊技領域11(図2参照)の形
状に対応して上側が略円弧状を呈し、全体が略弾丸形状
に開設された開口部4aを有している。そして、その裏
面には、開口部4aに応じてガラス板が嵌められた略長
方形状のガラス枠(図示略)が装着されている。また、
この前面枠4は、パチンコ機1の前面全体の約2/3の
サイズを占め、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成
されている。さらに、上端部には、枠飾りランプ用レン
ズ4bも設けられ、このレンズ4b内部には、開口部4
a上端の円弧部分に沿って、枠飾りランプ基板4g(図
4参照)及び複数個の遊技効果ランプ(図示略)が配設
されている。
【0021】上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の
左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5
bには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が
配設されている。また、上皿部5には、パチンコ機1の
内部から遊技球を排出するための排出口5cが開設され
ている。左端には、複数の長孔を有するスピーカー面5
aが形成され、その裏面には、音量スイッチ基板12
(図4参照)が設けられている。パチンコ機1の左端側
には、プリペイドカードユニット13が装着されてい
る。
【0022】次に、本実施例の遊技盤10の表面構造に
ついて図2を参照して説明する。遊技盤10は、略長方
形の木製の板状体であって中枠3(図1参照)に保持さ
れるとともに、後述する裏機構盤102(図3参照)に
よりその背面側が覆われている。遊技盤10には、遊技
盤10の表面に設けられた外レール14と内レール15
とにより略円形状の遊技領域11が形成され、遊技領域
11内には、特別図柄表示装置16と、第一種始動口
(普通電動役物)17と、変動入賞装置18と、左入賞
口19、右入賞口20、左下入賞口21、右下入賞口2
2と、多数の障害釘23と、一対のランプ風車24、2
5等が配設されている。
【0023】特別図柄表示装置16は、遊技領域11の
略中央部に配置され、センター役物26と、液晶表示盤
27とを備えている。この液晶表示盤27の映像画面は
略長方形状を呈しており、その表示画面上に1または複
数の特別図柄(識別情報)を所定の方向に次々と変動さ
せながら表示した後、停止表示する特別図柄表示領域
(識別情報表示領域)が形成されている。すなわち、左
特別図柄を表示する左特別図柄表示領域、中特別図柄を
表示する中特別図柄表示領域、及び右特別図柄を表示す
る右特別図柄表示領域が、略横一列に設定された配置方
向においてこの順序で並んで形成されている(図示
略)。各特別図柄表示領域は、これらの表示領域の配置
方向と略直交する向き、この場合、上下方向に図柄変動
方向が設定され、その向きで変動しているように識別情
報としての複数の図柄(特別図柄)が順次表示されてい
く。
【0024】液晶表示盤27は、遊技球が第一種始動口
(普通電動役物)17に入球することにより、その映像
画面の表示領域(図示略)に表示される各特別図柄をそ
れぞれ変動させて停止表示させるものである。そして、
例えば、図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って
停止表示(確定表示)すると、変動入賞装置18に配設
された後述する大入賞装置31の大入賞口311が開放
される。また、センター役物26は、液晶表示盤27の
前面周辺部に額縁状に突設して装着され、普通図柄表示
装置32と、特別図柄保留表示LED16aとを備えて
いる。
【0025】普通図柄表示装置32は、センター役物2
6の上部中央に配置され、7セグメント表示器32a
と、普通図柄保留表示LED32bとを有している。7
セグメント表示器32aは、1〜9の奇数数字を変動表
示させるもので、後述する左右の普通図柄作動ゲート3
6、37のいずれかを遊技球が通過することにより変動
して、所定時間経過後に1種類の奇数数字が停止表示さ
れる。そして、例えば「7」で停止表示すると、第一種
始動口(普通電動役物)17が所定時間(例えば、0.
5秒)開放される。
【0026】前記センター役物26の左右斜め下方に
は、普通図柄作動ゲート36、37がそれぞれ設けら
れ、この左右の普通図柄作動ゲート36、37内に左、
右普通図柄作動ゲート検知スイッチ36s、37s(図
4参照)が配設されている。そして、遊技球の普通図柄
作動ゲート通過検知スイッチ36s、37sのいずれか
の通過により、普通図柄表示装置32における7セグメ
ント表示器32aが変動表示する。
【0027】普通図柄保留表示LED32bは、4個の
丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32
aの左右両側に近接して配置されている。これは、左右
の普通図柄作動ゲート36、37を通過した遊技球の数
を4個まで保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示
するものである。次の7セグメント表示器32aの変動
表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の
普通図柄保留表示LED32bは消灯される。
【0028】特別図柄保留表示LED16aは、センタ
ー役物26の上部であって、普通図柄表示装置32の左
右両側に2個ずつに分けて並列状に配置され、4個の赤
色LEDで構成されている。これは、第一種始動口(普
通電動役物)17に入球した遊技球の数を4個まで保留
とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものであ
る。次の特別図柄の変動が開始するたびに、未始動回数
が消化され、1個の特別図柄保留表示LED16aは消
灯される。
【0029】第一種始動口(普通電動役物)17は、後
述する変動入賞装置18と一体化されたもので、特別図
柄表示装置16におけるセンター役物26の中央位置の
下方に離れて配設されている。第一種始動口(普通電動
役物)17は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の
翼片部が開閉するべく形成され、その前面に飾りを備え
て後述する基板34に取り付けられている。内部には、
遊技球の通過を検知する第一種始動口(普通電動役物)
入賞検知スイッチ17s(図4参照)と、翼片部を作動
させるための第一種始動口(普通電動役物)ソレノイド
17c(図4参照)とが備えられている。この一対の翼
片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる
開放状態となり、一対の翼片部が立設され、遊技球の入
球可能性が小さくなる通常状態となる。
【0030】変動入賞装置18は、上記第一種始動口
(普通電動役物)17の下方に配設されており、前面側
が略逆台形状に形成された基板34に、大入賞装置31
と、左下入賞口21と右下入賞口22とを備えている。
ここで、大入賞装置31は、略中央に形成され、帯状に
開口された大入賞口311と、この大入賞口311を開
放・閉鎖する開閉板312と、この開閉板312を開閉
するための大入賞口ソレノイド313(図4参照)と、
大入賞口311に入賞した後に遊技球が通過する特定領
域(V入賞口及び一般入賞口/図示略)と、連動杆(図
示略)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ318
(図4参照)と、裏箱(図示略)と、大入賞口中継基板
(図示略)とから主に構成されている。
【0031】また、左下入賞口21は、第一種始動口
(普通電動役物)17の略真横の左側に配設されて、内
部に左下入賞口通過検知スイッチ21s(図4参照)が
設けられている。そして、この左下入賞口21の下方に
は複数個の左下入賞口LED223〜225が左下入賞
口LED基板21f(図4参照)に取り付けられ、飾り
レンズによって被覆されている。さらに、右下入賞口2
2は、第一種始動口(普通電動役物)17の略真横の右
側に配設されて、内部に右下入賞口通過検知スイッチ2
2s(図4参照)が設けられている。
【0032】変動入賞装置18の左右斜め上方には、左
入賞口19及び右入賞口20がそれぞれ配設されてい
る。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検知
スイッチ19s(図4参照)、右入賞口通過検知スイッ
チ20s(図4参照)が設けられている。また、特別図
柄表示装置16の左右斜め上方には、一対のランプ風車
24、25がそれぞれ配設されている。さらに、遊技領
域11の左右両端部には、一対のサイドランプ38、3
9がそれぞれ縦円弧状で相対称状に配設されている。な
お、多数の障害釘23は、以上説明した各遊技装置との
位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技
に適するべく、配設されている。
【0033】次に、遊技盤10の下方にはアウト口48
が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止
部材58が設けられており、遊技領域11に到達せず戻
ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止してい
る。一方、ファール球防止部材59は、内レール15の
先端部に取り付けられ、返しゴム60は、ファール球防
止部材59の位置とは略正反対側の、遊技盤10の右半
分側の位置であって、外レール14に沿って嵌合状に取
り付けられている。
【0034】次に、本実施例のパチンコ機1の裏面構造
について図3及び図22を参照して説明する。前面枠4
(図1参照)は中枠3にあって、前面枠4の上下端の位
置に設けられた一対のヒンジ101により、開閉可能に
支持されている。裏機構盤102は中枠3にあって裏機
構盤102の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ1
03により、開閉可能に支持されている。遊技盤10
(図2参照)は中枠3の表面側に着脱可能に取り付けら
れている。上端側にあるヒンジ101の配設位置からみ
て左側には、タンク球切れ検知スイッチ104をタンク
底部に備えた賞球タンク105と、この賞球タンク10
5に接続されるタンクレール106とが取り付けられて
いる。また、タンクレール106の右側には、球抜きレ
バー107が設けられ、その下流側には、補給球切れ検
知スイッチ108が、さらに、その下流側には、裏側遊
技装置としての賞球払出装置109が配設されている。
【0035】続いて、遊技球の振り分け部110が賞球
払出装置109の下流側に設けられている。タンクレー
ル106の下側には、特別図柄表示装置16における液
晶表示盤27(図2参照)を格納した蓋付きの裏ケース
111が設けられ、この裏ケース111の下側には、後
述する主制御部140(図4参照)として、裏側遊技装
置としての主制御基板340(図4参照)を格納した主
制御基板ケース112が、金属板870(図11参照
(図3は金属板870を取り外した状態):詳細は後述
する)に装着された状態で設けられている。主制御基板
ケース112の左側には、発射制御部201a(図4参
照)として発射装置制御基板201(図4参照)を格納
した発射装置制御基板ケース113、及び発射制御集合
中継基板116が設けられている。裏機構盤102の左
下方部には、上述した発射装置ユニット8が、同じく右
下方部には、枠制御部(払出制御部)150(図4参
照)として、補給球詰まり、下皿部満タン、主電源電圧
異常、発射停止、主制御基板通信異常、賞球モータ異常
などを7セグメントLEDで表示する枠状態表示器11
7を備えた第一周辺制御基板(払出制御基板)350
(図4参照)を格納した枠制御基板ケース(払出制御基
板ケース)118が設けられている。
【0036】図22に前記金属板870を装着した場合
の一例を示す。なお、図面中に付した符号について特に
説明のない符号は、図3と同様の構成を備えるものであ
る。裏機構盤102の上方部に配設されたタンクレール
106の下側には、特別図柄表示装置16における液晶
表示盤27(図2参照)を格納した蓋付きの裏ケース1
11が設けられ、この裏ケース111の下側には、後述
する主制御部140(図4参照)として、裏側遊技装置
である主制御基板340(図4参照)を格納した主制御
基板ケース112が、金属板870に装着された状態で
設けられている。また、主制御基板ケース112の下側
には、発射制御部201a(図4参照)として発射装置
制御基板201(図4参照)を格納した発射装置制御基
板ケース113が設けられている。また、金属板870
には、上記主制御基板ケース112の右側上方に裏側遊
技装置としての中継基板200が、同じく上記主制御基
板ケース112の右側下方に裏側遊技装置としての枠制
御基板ケース(払出制御基板ケース)118が装着され
ている。枠制御基板ケース(払出制御基板ケース)11
8は、枠制御部(払出制御部)150(図4参照)とし
て、補給球詰まり、下皿部満タン、主電源電圧異常、発
射停止、主制御基板通信異常、賞球モータ異常などを7
セグメントLEDで表示する枠状態表示器117を備え
た第一周辺制御基板(払出制御基板)350(図4参
照)を格納するケースとされている。中継基板200
は、図4にも示すように、入賞球検知スイッチ318,
19s〜22s等と主制御部140とを中継するための
基板とされている。本実施例においては、主制御基板ケ
ース112、中継基板200及び枠制御基板ケース(払
出制御基板ケース)118は、金属板870に着脱自在
に装着され、該金属板870は後述するように裏機構盤
102に対して回動自在に懸架されている。
【0037】一方、裏機構盤102の右上端部には、ヒ
ューズボックス119、電源スイッチ120、電源ター
ミナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、
扉開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を
備えた端子基板122が設けられている。また、外部か
らの電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端
子基板122の下側に配設されている。第一周辺制御基
板350(図4参照)を格納した枠制御基板ケース11
8からは接続ケーブル124が上方へ延出し、電源ケー
ブル125を備えたプリペイドカードユニット13に接
続されている。また、裏機構盤102の略中央下端部に
は、下皿部用球通路部材126が設けられている。
【0038】次に、本実施例のパチンコ機1の電子制御
装置130について、図4を参照して説明する。まず、
電子制御装置130は、主制御部140と、共通信号伝
送経路である共有バス500aにより、その主制御部1
40に接続された枠制御部(払出制御部(主として賞球
の払出制御を行う賞球払出制御部))150、特別図柄
制御部160、ランプ制御部170及び音声制御部18
0を含んで構成されている。主制御部140は、主制御
基板340を備え、主制御部140以外の上記4つの制
御部150、160、170、180はそれぞれ、第一
〜第四の周辺制御基板として枠制御基板350、特別図
柄制御基板360、ランプ制御基板370、音声制御基
板380を備えている。
【0039】主制御基板340は、CPU401(図9
参照)を含む主回路部400と、入出力回路部500と
を備える。図10に示すように、CPU401はCPU
コア480を備え、ROM482に格納された制御プロ
グラムにより、RAM481をワークエリアとしてパチ
ンコ機1全体の作動制御(すなわち、遊技の基本進行制
御)を司る。また、ROM482に記憶された当否判定
プログラムにより、CPU401が主体となって当否判
断制御を行う(当否判定手段)。なお、主回路部400
は、図9に示すように、CPU401、発振部410、
リセット回路部450、I/Oデコード回路部420、
データバス安定化部411、及び第1外部入力回路部4
30を有している。また、CPU401は、図10に示
すように、CPUコア480、内蔵RAM481、内蔵
ROM482、メモリ制御回路483、クロック発生器
484、アドレスデコーダ485、ウオッチドッグタイ
マ486、カウンタ/タイマ487、パラレル入出力ポ
ート488、リセット/割り込みコントローラ489、
外部バスインターフェース490、出力制御回路491
を備えている。
【0040】図4に戻り、入出力回路部500には前記
した共有バス500aが接続され、入出力回路部500
からその共有バス500aへ、各制御部150、16
0、170、180へ処理内容を指示する指令信号たる
コマンドデータを送信する。なお、主制御部140から
各制御部150、160、170、180へは、一方向
形式でデータが伝送される。また、各制御部140〜1
80には、電源受電基板410から電源ユニット42
0、さらには電源中継基板121を介して電源が供給さ
れており、後述する電源立上げ時のシステムリセット信
号が電源中継基板121を介して全制御基板に送信され
る。
【0041】中継基板200には、入賞球検知スイッチ
318,19s〜22s等が接続され、中継基板200
の出力端子は、主制御部140の入出力回路部500と
接続されている。また、第一種始動口(普通電動役物)
入賞検知スイッチ17s、普通図柄表示装置基板32
f、各種ソレノイド17c,313、右普通図柄作動ゲ
ート通過検知スイッチ37s、左普通図柄作動ゲート通
過検知スイッチ36sが主制御部140の入出力回路部
500に接続されている。
【0042】枠用端子基板200aには、タッチスイッ
チ9a、発射停止スイッチ9b、ヴォリュームスイッチ
202、タンク球切れ検知スイッチ104及び補給球切
れ検知スイッチ108等が接続され、枠用端子基板20
0aの出力端子は、枠制御部150の入出力回路部70
0と接続されている。
【0043】枠制御部(払出制御部)150は、主制御
部140と同様の主回路部600及び入出力回路部70
0を含んで構成され、入出力回路部700において共有
バス500aに接続されている。また、入出力回路部7
00には、賞球払出装置109、発射装置制御基板20
1等が接続されている。
【0044】特別図柄制御部160は、演算回路構成要
素として、CPU161と、RAM162と、ROM1
63と、入出力ポート164と、VDP(ビデオディス
プレイプロセッサ)166とを含み、それら演算回路構
成要素はバス165により相互に接続して構成され、入
出力ポート164において共有バス500aに接続され
ている。入出力ポート164には、液晶表示盤27が接
続され、CPU161はROM163に格納された制御
プログラムにより、RAM162をワークエリアとして
特別図柄表示装置16(液晶表示盤27)の作動制御
(すなわち、表示装置の表示制御)を行っている。
【0045】ランプ制御部170は、特別図柄制御部1
60と同様の演算回路構成要素171〜175を含んで
構成され、入出力ポート174において共有バス500
aに接続されている。入出力ポート174には、枠飾り
ランプ基板4g、各種ランプ基板261f、262f、
各種LED基板4d、4f、21f、22f等が接続さ
れている。これら各基板にランプあるいはLEDが1又
は複数個接続される。これらのランプ等はゲームの進行
に対応して点灯・消灯または点滅する。
【0046】音声制御部180は、特別図柄制御部16
0と同様の演算回路構成要素181〜185、及びサウ
ンドジェネレーター203を含んで構成され、入出力ポ
ート184において共有バス500aに接続されてい
る。サウンドジェネレーター203は、格納された音声
データと音声出力モジュールとに基づいて、音量スイッ
チ基板12を介して接続されたスピーカー400aよ
り、ゲームの進行に対応した各種の音声出力を行う。入
出力ポート184に接続された音量スイッチ基板12
は、図示しない音量スイッチの操作に伴い、出力音量の
設定を行うものである。
【0047】さらに、枠飾りランプ基板4g等の各種ラ
ンプやサウンドジェネレーター203は、特別図柄制御
部160の制御による特別図柄の変動・停止表示態様、
リーチ発生の有無、リーチ表示態様(後述する)、特別
遊技態様、及び遊技モード(確率変動、時短など)等に
応じてその態様は制御される。その制御指令の指令信号
は、ランプ制御部170あるいは音声制御部180を作
動指令対象とする指令信号として、前記した共有バス5
00aを介して送信される。
【0048】なお、上述した特別図柄制御部160、ラ
ンプ制御部170及び音声制御部180は、主制御部1
40や枠制御部150と同様の回路部から構成されるも
のとすることもできる。すなわち、主回路部と入出力回
路部とから構成されるものとし、内部にROM、RAM
が内蔵されたCPUを用いることもできる。
【0049】次に、賞球動作は、以下の順序で実行され
る。主制御部140は、遊技球が入賞球検知スイッチ3
18を通過したら15個の賞球個数データを、第一種始
動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sを通過し
たら6個の賞球個数データを、それ以外の場合、例え
ば、左右下入賞口21、22の通過検知スイッチ21
s、22sの通過を検知した場合などにおいては、10
個の賞球個数データを、枠制御部150に対してその検
知順に、枠制御部150を作動指令対象とする指令信号
として、前記した共有バス500aを介して送信する。
(すなわち、固有賞球数はここでは、6個、10個ある
いは15個である。)枠制御部150は、主制御部14
0からの賞球個数データを受け取り、賞球払出信号の送
信により賞球払出装置109を作動させる。
【0050】また、主制御部140は、上述の各種検知
スイッチの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、そ
の遊技状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内
容に応じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行う
ためのデータを読み込む。例えば、主制御部140は、
第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17
s、入賞球検知スイッチ318等の検知結果や、特別図
柄当否判定乱数の取得値などを使用して、遊技が行われ
ていない客待ちの状態、遊技は行われているが始動入賞
がない状態(変動準備状態)、始動入賞があった状態、
及び特別遊技状態なども判断する。また、始動入賞が検
知されると後述する乱数値に基づいて当否判定が行わ
れ、その判定結果に基づいて特別図柄の変動(リーチ表
示態様を含む)、または確定などの表示態様制御のため
のデータが読み込まれる。このデータは、特別図柄制御
部160を作動指令対象とする指令信号として、前記し
た共有バス500aを介して送信される。
【0051】次に、主制御部140により実行されるメ
インジョブについて図5を参照して説明する。これは、
図10に示す主制御部140のROM482に格納され
たプログラムに基づき、CPU401により実行される
ジョブの一例である。すなわち、スタックポインタをR
AM481の所定のアドレスに設定した後(S10)、
初期化終了の判定が行われる(S20)。初期化が終了
していれば(S20:YES)、LEDジョブ(S3
0)からスイッチジョブ(S70)までのジョブが実行
される。また、初期化が終了していなければ(S20:
NO)、初期化ジョブ(S190)が実行される。
【0052】LEDジョブ(S30)においては、普通
図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別
図柄未始動回数の表示態様データなどが出力される。等
速乱数ジョブ(S40)では、後述するRAM481の
特別図柄当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリなど
が更新される。非等速乱数ジョブ(S50)では、外れ
普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新される。なお、汎
用カウントメモリ(図示略)は、例えばユーザーリセッ
トごとの「0」〜「255」の値の作成や、コマンドジ
ョブ、飾りジョブの実行などに使用される。
【0053】また、音声ジョブ(S60)では、音楽や
音声に関するデータの読み込みが行われ、スイッチジョ
ブ(S70)では、各種検知スイッチの読み込みが行わ
れる。すなわち、左右入賞口通過検知信号などの各種信
号が中継基板200を介して主制御部140に、発射停
止検知信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信号な
どの各種信号が枠用端子基板200aを介して枠制御部
150にそれぞれ取り込まれ、また、第一種始動口(普
通電動役物)入賞検知スイッチ17sから第一種始動口
入賞検知信号、大入賞装置31から入賞球検知信号、及
び普通図柄作動ゲート通過検知信号が主制御部140に
取り込まれる。
【0054】さらに、カウント検知スイッチ、カウント
検知及び特定領域通過検知スイッチ等のスイッチ318
(図4参照)に異常があるか否かが判定され(S8
0)、異常がなければ(S80:YES)、特別図柄メ
インジョブ(S90)から音声ジョブ(S110)まで
のジョブが実行される。また、異常(球詰まりや断線な
ど)があれば(S80:NO)、エラージョブ(S13
0)が実行される。
【0055】特別図柄メインジョブ(S90)において
は、主制御部140と特別図柄制御部160とが協調し
て動作するために必要なデータに関するジョブが実行さ
れる。また、普通図柄メインジョブ(S100)では、
普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データの読
み込みが行われる。音声ジョブ(S110)では、遊技
状態に応じた音声のデータが出力される。
【0056】この後、各フラグ状態がバックアップメモ
リにセットされ(S140)、賞球信号ジョブ(S15
0)、情報信号ジョブ(S160)、コマンドジョブ
(S170)、及び残余時間ジョブ(S180)が実行
される。賞球信号ジョブ(S150)においては、賞球
払出しに関するデータの読み込みや出力が行われ、情報
信号ジョブ(S160)では、他の制御部への情報出力
に必要なデータの読み込みが行われる。さらに、コマン
ドジョブ(S170)では、特別図柄管理のためのコマ
ンドの出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)で
は、非等速乱数の呼出しや、汎用乱数メモリの更新が行
われる。
【0057】次に、上記メインジョブの一連の流れの中
で実行される、始動入賞(第一種始動口(普通電動役
物)17への入賞)時の当否判定ジョブに関して図6を
参照して説明する。なお、これらのジョブで使用する各
種メモリは、図4に示す主制御部140のRAM481
(図10参照)に格納され、代表的なもの(481a〜
481m)を図7に示す。
【0058】まず、S200において始動入賞があった
か否かを確認し、YESであれば、S210において特
別図柄保留数メモリ481b(図7参照)に記憶されて
いる保留数(未始動回数)を1インクリメントする。こ
の保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では
「4」)を超えていれば、その始動入賞は無効となり、
S250へスキップする。また、一定値内の保留数(未
始動回数)であれば、S230において、特別図柄当否
判定乱数(以下、当否用乱数、又は判定乱数ともいう)
を発生させ(プログラムを発生させても、所定の乱数発
生回路を用いてもいずれでもよい(当否用乱数発生手
段))、読み込んだ判定乱数値を、S240において、
特別図柄当否判定乱数メモリ481a(図7参照:以
下、判定乱数メモリともいう)に記憶する。このメモリ
は、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系列にシフト
メモリ形式で記憶している。
【0059】次に、S250において、判定乱数メモリ
481a(図7参照)から記憶している最も古い先頭の
判定乱数値を読み出す。そして、S260において、大
当り番号メモリ481g(図7参照)から大当り番号
(当り用判定値)を読み出し、S270において、上記
判定乱数値との比較を行い、両者が一致していれば大当
り判定となり、一致していなければ外れ判定となる。大
当り判定の場合には、S280に進み、大当り図柄決定
乱数(識別情報決定用乱数)を発生させ、これを読み込
んでその決定乱数値を大当り図柄決定乱数メモリ481
c(図7参照)に記憶する(S290)。なお、大当り
図柄決定乱数の読み込みは、始動入賞時に当否用乱数と
同時に読み込まれているが、当り判定決定と同時に、あ
るいは当り判定決定後所定の時間後に読み込むものとし
てもよい。また、S300において、「大当り」という
判定結果(本実施例では「1」)を判定結果メモリ48
1i(図7参照)に記憶する。なお、大当り図柄決定乱
数と同時にリーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み
込んでその決定乱数値をリーチ態様決定乱数メモリ48
1j(図7参照)に記憶している(S295)。
【0060】この大当り図柄決定乱数値で指定される特
別図柄は、特別図柄制御部160のROM163(図4
参照)に格納されている特別図柄画像データに基づい
て、液晶表示盤27(図2参照)に、変動表示状態を経
た後、定められた配列態様で表示される(例えば、
「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態様)。なお、上
記特別図柄画像データを大当り図柄決定乱数値と対応付
けて識別情報決定用値として主制御部140のRAM4
81(図10参照)に記憶しておき、読み込んだ大当り
図柄決定乱数値と識別情報決定用値とを比較することで
停止表示する図柄を決定するものとしてもよい。
【0061】さらに、リーチ態様決定乱数値で指定され
るリーチ表示態様は、特別図柄制御部160のROM1
63(図4参照)に格納されたリーチ表示態様画像デー
タに基づいて、液晶表示盤27(図2参照)に、変動表
示状態を経た後、定められたリーチ態様で表示される。
なお、この場合も、上記リーチ表示態様画像データをリ
ーチ態様決定乱数値と対応付けてリーチ態様決定用値と
して、主制御部140のRAM481(図10参照)の
リーチ態様決定用値メモリ481k(図7参照)に記憶
しておき、読み込んだリーチ態様決定乱数値とリーチ態
様決定用値とを比較することで表示するリーチ態様を決
定するものとしてもよい。
【0062】一方、外れ判定となった場合は、S270
からS310に進み、外れリーチジョブを行うかどうか
を乱数により決定する。すなわち、S310において、
リーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み込み、他
方、S320において、リーチ番号メモリ481h(図
7参照)に記憶されているリーチ番号を読み出す。S3
30において、両者が一致していれば外れリーチジョブ
に、一致していなければ通常外れジョブとなる。
【0063】外れリーチジョブの場合は、S340へ進
み、少なくとも揃えるべき2つの特別図柄(例えば、3
種類の特別図柄のうち、左図柄と右図柄)を、外れリー
チ図柄決定乱数(また、左図柄の乱数を参照し、それに
右図柄を一致させるようにしてもよい)を使用して決定
し(S340)、外れリーチ図柄番号メモリ481l
(図7参照)に記憶する(S350)。また、S360
において、外れ中図柄を乱数により同様に決定し、S3
70において決定した乱数値を外れ中図柄番号メモリ4
81f(図7参照)に記憶する。また、S380におい
て、「外れリーチ」という判定結果(本実施例では
「2」)を判定結果メモリ481i(図7参照)に記憶
する。一方、通常外れジョブの場合は、S390に進
み、各特別図柄(例えば、左図柄、右図柄及び中図柄)
をそれぞれ乱数により決定し、決定した各乱数値をそれ
ぞれ対応する外れ図柄番号メモリ481d、481e、
481fに記憶する(S390〜S440)。また、S
450において、「通常外れ」という判定結果(本実施
例では「3」)を判定結果メモリ481i(図7参照)
に記憶する。
【0064】次に、上記メインジョブの一連の流れの中
で実行される、特別図柄メインジョブの概略の流れを図
8を参照して説明する。まず、S500において、第一
種始動口(普通電動役物)17への遊技球の入賞に基づ
き、特別図柄表示装置16における液晶表示盤27(図
2参照)上で各特別図柄の変動表示を開始させる。例え
ば、左右及び中図柄を上から下、下から上へスクロール
変動させる。
【0065】次いで、S510において、判定結果メモ
リ481i(図7参照)から図6に示す当否判定ジョブ
で得られた各入賞に対する判定結果を読み出す。具体的
には、大当り判定(「1」)の場合は(S520:YE
S)、S580に進み、上述したリーチ態様決定乱数値
に対応するリーチ態様決定用値メモリ481kに記憶さ
れているリーチ態様決定用値を読み出し、さらにS60
0に進み、大当り番号(識別情報決定用値)を大当り番
号メモリ(決定用値記憶手段)481g(図7参照)か
ら読み出し、S610に進んで、例えば左図柄及び右図
柄を同一図柄に揃えて所定のリーチ表示態様を経た後
に、中図柄を左図柄及び右図柄と同一図柄に揃えて停止
表示させ確定させる。
【0066】一方、外れリーチ判定(「2」)の場合は
(S530:YES)、S570に進み、上述した外れ
リーチ図柄番号メモリ481l(図7参照)から外れリ
ーチ図柄番号と、外れ中図柄番号メモリ481f(図7
参照)から外れ中図柄番号とを読み出す。そして、S5
71において、読み出した外れリーチ図柄番号と外れ中
図柄番号とを比較し、それらの差異に基づき外れリーチ
態様を決定する(S572)。具体的には、S571に
おいて、それらの番号の差(すなわち、例えば左図柄と
中図柄との差)を算出し、その差に基づいて外れリーチ
態様メモリ481mから外れリーチ態様データを読み出
す。例えば、差が「−1」の場合(すなわち、例えば中
図柄が左図柄の1つ前の図柄となる場合)、複数種類
(例えば3種類)の外れスーパーリーチの中から1種が
選択され(例えば、所定の乱数取得により選択すること
ができる)、読み出される。その後、例えば、左図柄及
び右図柄を同一図柄に揃えて所定のリーチ表示態様を経
た後に、中図柄を他の図柄とは異なる図柄で停止表示さ
せ確定させる。
【0067】また、通常外れ判定(「3」)の場合は
(S540)、S550に進み、外れ各図柄番号を外れ
番号メモリ481d、481e、481f(図7参照)
からそれぞれ読み出し、S560に進んで、各特別図柄
を(例えば、左図柄、右図柄及び中図柄)、相互にずれ
たタイミングで停止表示させ確定させる。なお、通常外
れ判定の場合も、表示態様を「すべり表示」等により種
々の態様に変化させることも可能で、この場合、その表
示態様画像データを上記リーチ態様決定乱数値と対応付
けて通常外れ表示態様決定用値として、主制御部140
のRAM481(図10参照)の通常外れ表示態様決定
用値メモリ(図示略)に記憶しておき、読み込んだリー
チ態様決定乱数値と通常外れ表示態様決定用値とを比較
することで表示する通常外れ態様を決定するものとして
もよい。
【0068】次に、大当り判定により、液晶表示盤27
(図2参照)には所定の配列態様で特別図柄が確定表示
され(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態
様)、その後、特別遊技が実行される(特別遊技状態も
しくは大当り遊技状態)。特別遊技状態においては、ま
ず、大入賞装置31(図2参照)の開閉板312が開放
状態となり、大入賞口311への遊技球の入賞が遊技者
にとって優位な遊技球受入状態となる。
【0069】この特別遊技状態においては、大入賞装置
31は、終了条件が成立するまで遊技球受入状態が継続
される。例えば、開放状態が所定時間t1(例えば30
秒)経過したとき、もしくは入賞球検知スイッチ318
(図4参照)に所定数n1(例えば10個)の入賞が検
知されたときに終了条件が成立し、遊技球受入状態が一
旦終了して、開閉板312が閉鎖状態となって1ラウン
ドが終了する。この開閉板312が閉鎖されて所定時間
t2(例えば0.5秒)が経過した後に、所定の継続条
件(図示しない特定領域への通過)が成立していれば、
再び開閉板312が開放状態となり大入賞装置31が遊
技球受入状態となる。なお、このような終了条件までを
1ラウンドとする遊技球受入状態は、所定の最高継続ラ
ウンド数(本実施例では16ラウンド)まで繰り返し継
続される。また、終了条件成立時に継続条件が不成立の
場合は、特別遊技状態がそのラウンドで終了(いわゆる
パンク)するものとなっている。
【0070】なお、パチンコ機1においては、当り判定
により特別図柄表示装置16の液晶表示盤27(図2参
照)に停止表示された特別図柄の種類に基づき、上記特
別遊技状態の終了後、次の大当りまで当否判定の確率
(大当り確率)を変更(向上)させる確率変更手段が備
えられている。具体的には、予め記憶されている上記大
当り図柄決定乱数値が、確率変更用乱数値と非確率変更
用乱数値とから構成され、各乱数値の取得に応じて確率
変更用図柄又は非確率変更用図柄が停止表示される。そ
の停止表示された図柄が確率変更用図柄の場合、上記特
別遊技状態終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大
当り確率)が通常の約4〜5倍に向上するものとされて
いる。
【0071】次に、図3及び図22に示した裏機構盤1
02に配設すべき遊技装置、例えば遊技の制御を行うた
めの制御基板(例えば、主制御基板340)、電源供給
のための電源ユニット127、中継基板200等の、該
裏機構盤102への配設態様について説明する。図11
に示すように、裏機構盤102には、その略中央部に開
口した中央窓部860が形成されており、その開口の下
縁部861は、図14及び図15に示すように、金属板
870を懸架可能な金属板懸架部861とされている。
【0072】具体的には、図14及び図15に示すよう
に裏機構盤102の金属板懸架部861は、縁部が断面
コの字状に折り返された形態の引掛用リブ861とされ
ている。また、金属板懸架部(引掛用リブ)861の外
縁角861aは、角を取った形態で鈍角状に又は円弧状
に曲げられており、これにより懸架する金属板870と
の摩擦等による裏機構盤102の摩耗等を防止ないし抑
制している。前記金属板懸架部の断面形状を円弧状86
1b,861cとした例を図23(a),(b)に示
す。
【0073】金属板870は、図12及び図13に示す
ように、その上辺部の一部を鉤状ないしコ字状に折り曲
げないし屈曲させた形態の鉤状部(屈曲部)871,8
71を備える。このような鉤状部871,871を裏機
構盤102の金属板懸架部861に懸架させることによ
り、金属板870を裏機構盤102に対して着脱自在に
配設することが可能となり得る。また、金属板870の
下辺部には、1ないし複数箇所(本実施例では2箇所)
の丸孔872,872が設けられている。この丸孔87
2,872に図16及び図17に示す釦式固定具830
を挿入して、該金属板870を裏機構盤102に固定す
ることが可能とされている。
【0074】釦式固定具830は、操作部831と作用
部834とからなり、工具等を用いずに操作部831を
操作可能とされており、操作があった場合には作用部8
34が所定の作用をなし、該作用に基づいて2つの目的
物、本実施例の場合は金属板870と裏機構盤102と
の締結・離脱が行われるものとされている。具体的に
は、作用部834は拡径部とされ、複数に分割(通常4
つ)された拡径子を備えており、操作部831は摘み部
とされ、該摘み部を押し込むと摘み部の先端部835が
前記拡径子を内部から押し広げるように作用する。この
作用に基づいて、例えば作用部834の外径が丸孔87
2の孔径よりも大きくなり、金属板870と裏機構盤1
02とが固定される。
【0075】次に、金属板870の中央やや右寄りには
段部873が形成され、段部873よりも左寄りには低
段の左領域873aが、段部873よりも右寄りには高
段の右領域873bがそれぞれ形成されている。これ
は、裏機構盤102に配設される遊技装置において、例
えば右領域873bには比較的高さの高い遊技装置、例
えば賞球払出装置109(図3参照)及び賞球払出用の
通路、払い出す遊技球を上皿5と下皿6に振り分ける振
分装置110、音声制御基板380、電源ユニット12
7(図4参照)等が配設されており、その内、特に上皿
5と下皿6の振分装置110の高さが高く出っ張ってお
り、金属板870が一平面であると前記振分装置110
に接触し、金属板870を遊技盤10(図2参照)と平
行に設置できないようになるためである。そこで、金属
板870に段差を設け、振分装置110等のように比較
的高さの高い遊技装置と接触しなくなるようにして、金
属板870が遊技盤10、ひいては遊技機本体とほぼ平
行に配置することができるようにしたものである。段部
873の高さは、遊技機に配設される各遊技装置の寸法
と配設位置により適宜決定されるが、概ね5〜40mm
程度とするのがよい。しかして、金属板870の左辺側
には高さの高い遊技装置を配設しても、遊技機全体の奥
行きが大きくなることを回避可能となった。
【0076】図12に戻り、金属板870には複数のL
字形取付孔874,875及び逆L字形取付孔876,
877、金属板870の周縁部から内方に向かった切込
み878〜880、舌状可撓片881〜883、切込孔
部884〜886が設けられている。これらの取付孔等
に、裏側遊技装置格納容器等を嵌込み等により係合し、
前記裏側遊技装置を裏機構盤102に配設することが可
能となる。
【0077】一方、金属板870に装着ないし取り付け
る前記裏側遊技装置格納容器、例えば主制御基板340
を格納した主制御基板ケース112の構成について説明
する。図18に示すように、主制御基板340の構成
は、その他の制御基板と接続するためのコネクタ390
を一側部(取付状態において上辺部)に集中させること
が好ましい。即ち、コネクタ390を一側部に集める
と、このコネクタ390に接続されているリード線の長
さに僅かな余裕を持たせることにより、例えば釦式固定
具830(図16参照)の操作部831を手前に引き出
す操作を行い、金属板870の下辺部の裏機構盤102
に対する固定を解放すれば、図20に模式的に示すよう
に、鉤状部871,871を支軸として金属板870の
下辺部を上方へ回動させて持ち上げることが可能となり
得る。これにより、金属板870の裏面側又はその裏面
側に対応する裏機構盤102に装着されている各種遊技
装置、機器の点検、交換を容易に行うことができるよう
になる。なお、コネクタ390が制御基板340の上辺
部以外にある場合には、リード線長に大きな余裕を持た
せるか、リード線長に十分な余裕がない時はリード線を
コネクタ390から離脱すれば、金属板870を回動し
て持ち上げることが可能となり得る。
【0078】図19は、主制御基板ケース112の底面
図及び断面図である。主制御基板ケース112の底面に
は、図19(b)にも示すように、金属板870に設け
られたL字形取付孔874,874及び逆L字形取付孔
877に対して、装着時に対応する箇所に断面L字形突
起爪392,393及び断面逆L字形突起爪394が設
けられている。また、図19(a)にも示すように、金
属板870に設けられた切込孔部884に対して、装着
時に対応する箇所に断面逆T字形突起爪395が設けら
れている。なお、符号396はケース補強リブである。
また、前記逆T字形突起爪の形状は、傘部のない形状、
すなわち後述するI字形突起爪としてもよい。
【0079】以下、主制御基板ケース112を金属板8
70へ取り付ける方法について説明する。この場合、金
属板870の左領域873aに取り付けるものとする。
まず、主制御基板ケース112の底面に設けられた断面
L字形突起爪392,393、断面逆L字形突起爪39
4、断面逆T字形突起爪395を、それぞれ金属板87
0の断面L字形取付孔874,874の大孔部、断面逆
L字形取付孔877の大孔部、及び舌状可撓片881の
箇所に合わせる。そして、断面逆T字形突起爪395に
対応する部分を押さえ、舌状可撓片881を下側へ撓ま
せながら制御基板ケース112を所定方向(例えば右方
向)へ移動することにより、制御基板ケース112の断
面L字形突起爪392〜394は、金属板870のL字
形取付孔874,877の小孔部へ移行し、一方逆T字
形突起爪395は切込孔部884に嵌入する。
【0080】さらに、舌状可撓片881は元の位置に戻
り、制御基板ケース112の断面逆T字形突起爪395
の側面に衝立することとなり、制御基板ケース112は
金属板870に固定される。また、金属板870の下方
を釦式固定具830(図16参照)等の固定手段にて着
脱自在に固定する。
【0081】このような方法により取り付けられた制御
基板ケース112は、舌状可撓片881を下方へ押し下
げ、同時に所定方向(例えば左方)へ移動しない限り制
御基板ケース112を金属板870から取り外すことが
できない。以上の操作には、ビス等の部品を用いること
なく、ドライバー等の工具も用いることなく制御基板ケ
ース112を金属板870へ取り付けたり、取り外した
りすることができる。
【0082】次に、中継基板200(図4参照)等の上
記主制御基板ケース112よりも小型の裏側遊技装置格
納容器(ケース)を取り付ける方法について説明する。
図21は、中継基板用ケース890の側面図(a)及び
底面図(b)である。このような小型の中継基板用ケー
スは、例えば金属板870の右領域873b(図12参
照)に配設することができる。中継基板用ケース890
の底面には、逆L字形取付用突起爪892,892,8
93及びI字形取付用突起爪894が設けられている。
【0083】この場合、逆L字形取付用突起爪892,
892を金属板870の取付孔887,887に、逆L
字形取付用突起爪893を取付孔888に、I字形取付
用突起爪894は舌状可撓片882に、各々当て嵌め押
えながら中継基板用ケース890を所定方向(例えば左
方)へ移動すると、各々の突起爪が取付孔に嵌合し、I
字形取付用突起爪894は切込879に嵌め込まれる。
そして、舌状可撓片882がフリー位置(定常状態)に
戻り、I字形取付用突起爪894の側面に衝立して、中
継基板用ケース890が金属板870に固定装着され
る。
【0084】以上のように、金属板870の基板ケース
への装着を嵌め込みスライド式とした。本実施例におい
ては、L字形突起爪を用い、基板ケース112,890
の金属板870への取付け(嵌合)は、該基板ケース1
12,890を上下左右に移動して行われる。したがっ
て、基板ケース112,890を確実且つ簡便に金属板
870に組付けることが可能となる。また、金属板87
0に対する基板ケース112,890の装着/取外しを
多数回繰り返した場合における、舌状可撓片の劣化が生
じた場合においても確実に基板ケース112,890の
固定保持がなされる。
【0085】また、上述した面替え時においては、主制
御基板340は交換しなければならないが、金属板87
0は非交換部品とすることができる。主制御基板を収容
する主制御基板ケースの多くは主制御基板とともに交換
されるが、主制御基板と主制御基板ケースとの接続部の
仕様を同一とした場合には、そのケースを開放して主制
御基板のみ交換すると、ケースすなわち裏側遊技装置格
納容器も非交換部品とすることができるため、省資源化
に寄与することも可能となり得る。
【0086】さらに、本実施例の遊技機においては、裏
機構盤102に懸架された金属板870に対して主制御
基板ケース112を配設したため、金属板870が例え
ば静電気等により発生するノイズ(電磁波)を遮蔽し、
例えば主制御基板340における作動制御信号へのノイ
ズの混入を防止ないし抑制することが可能となり、より
正常な遊技進行を行うことが可能となり得る。
【0087】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記
載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限
定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範
囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改
良を適宜付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例たるパチンコ機の正面図。
【図2】図1のパチンコ機の遊技盤の正面図。
【図3】図1のパチンコ機の裏面図。
【図4】図1のパチンコ機の電子制御装置の一例を示す
ブロック図。
【図5】図4の電子制御装置におけるメインジョブの流
れを示すフローチャート。
【図6】その当否判定ジョブの流れを抽出して示すフロ
ーチャート。
【図7】図4の主制御部の主要メモリの内容の一例を示
す説明図。
【図8】特別図柄メインジョブの流れを示すフローチャ
ート。
【図9】主制御部の構成の概略を示すブロック図。
【図10】主制御部に用いられるCPU内部のブロック
【図11】金属板を懸架させた裏機構盤の正面図。
【図12】金属板の正面図。
【図13】金属板の斜視図。
【図14】裏機構盤の金属板懸架部を示す拡大斜視図。
【図15】図14の金属懸架部の側面図。
【図16】釦式固定具の構成を示す説明図。
【図17】釦式固定具の構成を示す説明図。
【図18】主制御基板を主制御基板ケースに格納した形
態を示す底面図。
【図19】主制御基板ケースの要部について説明するた
めの側面図及び図18のA−Aに沿った部分断面図。
【図20】金属板の回動態様を示す説明図。
【図21】小型の制御基板ケースについて示す説明図。
【図22】本発明を実施した場合の裏正面図。
【図23】裏機構盤の金属板懸架部の断面を円弧状にし
た側面断面図。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 102 裏機構盤 140 主制御部 340 主制御基板 350 枠制御基板(払出制御基板) 830 金属板固定手段(釦式固定具) 860 中央窓部 861 下縁部(金属板懸架部) 870 金属板 871 鉤状部(屈曲部)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域を形成する遊技盤と、該遊技盤
    の背面側に設けられた裏機構盤とを備え、 前記裏機構盤には金属板が懸架され、該金属板には、遊
    技の制御を行うための制御基板と、電源供給のための電
    源ユニットと、遊技に必要な電気的装置間の配線を中継
    するための中継基板との内の少なくとも1つを含む裏側
    遊技装置を格納する裏側遊技装置格納容器を該金属板に
    配設可能とする裏側遊技装置格納容器配設手段が具備さ
    れていることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記裏機構盤の略中央部には中央窓部が
    形成され、該中央窓部の開口縁部には、前記金属板を前
    記裏機構盤に対して回動可能に懸架するための金属板回
    動懸架手段が具備されていることを特徴とする請求項1
    に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記金属板回動懸架手段は、前記金属板
    の一側部を支持し、それと対向する側の側部を前記裏機
    構盤に着脱自在に固定することにより、前記金属板を前
    記裏機構盤に対して回動可能に懸架するものとされてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記金属板回動懸架手段は、前記裏機構
    盤の中央窓部の開口縁部をその断面がコの字状又は円弧
    状となるよう折り返した構成とされ、該折り返し部に前
    記金属板を懸架する構成とされていることを特徴とする
    請求項2又は3に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記裏側遊技装置格納容器配設手段は、
    前記金属板に設けられた取付孔であって、前記裏側遊技
    装置格納容器に備えられた係合部を前記取付孔に係合せ
    しめることにより前記裏側遊技装置格納容器が前記金属
    板に配設されることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記金属板は段差により複数の領域に区
    分されており、各領域には異なる裏側遊技装置が格納さ
    れた裏側遊技装置格納容器がそれぞれ配設されるものと
    されている請求項1ないし5のいずれかに記載の遊技
    機。
  7. 【請求項7】 前記裏側遊技装置格納容器の係合部は、
    少なくともL字型の爪部を含むものとされており、該爪
    部の突出方向が互いに逆方向とされたものを含むことを
    特徴とする請求項5又は6に記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記裏側遊技装置格納容器の係合部は、
    少なくともL字型の爪部を含むものとされており、該爪
    部の突出方向が同一方向とされたものを含むことを特徴
    とする請求項5ないし7のいずれかに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記金属板は、その上側部の少なくとも
    一部を鉤状に折り曲げた形態の鉤状部を備え、該鉤状部
    が前記裏機構盤の前記中央窓部の前記開口縁部に引掛け
    られ、該金属板が前記裏機構盤に懸架されるものとされ
    ている請求項2ないし8のいずれかに記載の遊技機。
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