JP2003047323A - コンバインの穀粒排出装置 - Google Patents

コンバインの穀粒排出装置

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JP2003047323A
JP2003047323A JP2001241001A JP2001241001A JP2003047323A JP 2003047323 A JP2003047323 A JP 2003047323A JP 2001241001 A JP2001241001 A JP 2001241001A JP 2001241001 A JP2001241001 A JP 2001241001A JP 2003047323 A JP2003047323 A JP 2003047323A
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Japan
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grain
grain discharge
switch
auger
discharge port
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Application number
JP2001241001A
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English (en)
Inventor
Masaji Nakai
正司 中井
Yasushi Ihara
靖 井原
Akifumi Miyamoto
章史 宮本
Kazuo Toyoda
和男 豊田
Yoshiyuki Kamito
伊之 上戸
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】穀粒排出口が回転するように構成したコンバイ
ンの穀粒排出オーガにおいて、作業灯やその他の操作手
段を容易に設置可能として、作業能率を向上させるよう
にする。 【解決手段】 走行装置1を有する走行車体2上に、穀
粒を一時貯溜するグレンタンク3と、該グレンタンク3
にて一時貯溜していた穀粒を排出する揚穀筒4と穀粒搬
出オーガ5とを設けたコンバインであって、該穀粒搬出
オーガ5の穀粒排出口8を穀粒搬送方向に対して円周方
向に回転自在に設け、この穀粒排出口8の近傍を照らす
作業灯37は、穀粒排出口8と共に回転しない位置に設
けたことを特徴とするコンバインの穀粒排出装置とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの穀粒
排出装置に関するもので、農業機械の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術は、特開昭62ー69930
号公報及び特開平9ー275765号公報に開示されて
いるように、穀粒排出口が回転するように構成したコン
バインの穀粒排出オーガにおいて、作業灯を設ける技術
や穀粒排出口の位置を可変したりするための操作手段を
設ける技術はなかった。また、穀粒排出口を回転させる
ための遠隔操作手段を構成する技術はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような構成で
は、夜間に作業する場合、作業がしずらくなっていた。
また、作業者は穀粒排出口の近傍で穀粒排出オーガの操
作を実行できないという不具合が発生すると共に、安全
性や作業環境向上のために遠隔操作を実行できなかっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、請求項1記載の発明では、走行装置1を
有する走行車体2上に、穀粒を一時貯溜するグレンタン
ク3と、該グレンタンク3にて一時貯溜していた穀粒を
排出する揚穀筒4と穀粒搬出オーガ5とを設けたコンバ
インであって、該穀粒搬出オーガ5の穀粒排出口8を穀
粒搬送方向に対して円周方向に回転自在に設け、この穀
粒排出口8の近傍を照らす作業灯37は、穀粒排出口8
と共に回転しない位置に設けたことを特徴とするコンバ
インの穀粒排出装置としたものである。
【0005】請求項1の作用は、穀粒排出口8が回転し
ても、作業灯37は一緒に回転しない。請求項2記載の
発明では、前記穀粒排出口8の位置を変更したり穀粒排
出を入り切りさせる操作手段38は、穀粒排出口8と共
に回転しない位置に設けたことを特徴とする請求項1に
記載のコンバインの穀粒排出装置としたものである。
【0006】請求項2の作用は、穀粒排出口8が回転し
ても、操作手段38は一緒に回転しない。請求項3記載
の発明では、前記操作手段38と略同じ機能を有する遠
隔操作手段39を備えたことを特徴とする請求項1又は
請求項2記載のコンバインの穀粒排出装置としたもので
ある。
【0007】請求項3の作用は、作業者はコンバインか
ら離れた状態で遠隔操作手段39にて穀粒搬出オーガ5
関連の操作ができる。
【0008】
【発明の効果】本発明は、前述のごとく構成したので、
請求項1記載の発明では、作業灯37への電線配索が容
易に実行できるようになる。そして、特別な配索手段が
不要となるので、コストダウンにもなる。
【0009】請求項2記載の発明においては、操作手段
38への電線配索が容易に実行できるようになる。そし
て、特別な配索手段が不要となるので、コストダウンに
もなる。請求項3記載の発明においては、コンバインの
穀粒排出口8の動きの遠隔操作が容易に実行できるよう
になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。コンバインのグレンタンク3は、具体的
には図示していないが、従来から公知のように、脱穀装
置の側部に併設して走行車体2上に搭載し、その脱穀装
置から一番揚穀装置を介して搬送されてきた脱穀・選別
後の穀粒を貯溜できる構成としている。そして、排出螺
旋10は、図1に示すように、グレンタンク3の底部に
軸装して設け、始端側を機外の伝動軸11にクラッチ装
置12を介して連結し、終端側を揚穀筒4の下部まで延
長して、内装している揚穀螺旋13の下端部に接続して
構成している。
【0011】そして、穀粒搬出オ−ガ5は、前記揚穀筒
4の上部に上下方向へ回動自由に接続している。穀粒排
出オーガ5の先端部には穀粒排出口8が設けられている
が、この穀粒排出口8は常時下方へ向いている構成であ
ったので、グレンタンク3内の穀粒を排出し終わった
後、穀粒排出オーガ5内の底部(ラセンと筒の隙間)に
溜っている穀粒がこぼれるという不具合が発生してい
た。さらに、穀粒排出オーガ5をオーガ受け36内に収
納している状態であっても、コンバインの走行に伴う振
動によって、穀粒排出口8から穀粒がこぼれていた。
【0012】そこで、図2に示すように、穀粒排出口8
を穀粒の搬送方向に対して円周方向に回転する構成とし
ている。さらに、本実施例のコンバインにおいては、図
1に示すように、穀粒排出口8を穀粒搬送方向の長手方
向に対して移動伸縮可能に構成しているが、この構成に
ついても一緒に説明する。
【0013】先ず、穀粒排出オーガ5は揚穀筒4の上部
に上下方向へ回動自由に接続する固定搬送筒6と、これ
に接続する移動搬送筒7とから構成しているが、以下、
その構成を具体的に説明する。固定搬送筒6は、図1に
示すように、基部を前記揚穀筒4の上部に連結し、先端
部を外方に延長して設け、その筒内には、始端部を前記
揚穀螺旋13に接続した搬送螺旋14を内装して、揚穀
筒4から受け継いだ穀粒を搬送する構成としている。
【0014】そして、移動搬送筒7は、図1に示すよう
に、先端部に穀粒排出口8を開口して設け、基部側を、
前記固定搬送筒6の先端側から挿入嵌合して摺動自由に
連結している。次に、伸縮移動ラセン群15は、図1に
示すように、移動搬送筒7内において、先端部を穀粒排
出口8の上方位置に軸受して後部を固定搬送筒6側に延
長して前記搬送螺旋14の軸内に摺動自由に挿入した伝
動軸16を軸架して設け、この伝動軸16に多数のラセ
ン単体の伸縮移動ラセン15aを摺動自由に嵌合して相
互の間隔を調節できるように構成している。
【0015】そして、前記ラセン単体の伸縮移動ラセン
15aは、図3に示すように、前記伝動軸16に摺動自
由に嵌合する軸受ボス17の外周に、略半円筒に形成し
た取付け部材18によってラセン部19を取り付けて構
成している。そして、軸受ボス17は、図3に示すよう
に、従来型より短く形成し、A(本案の軸受ボス17の
寸法)<B(従来型の軸受ボスの寸法)の関係にある構
成としている。したがって、ラセン単体の伸縮移動ラセ
ン15aは、図4に示すようにラセン部19を隣接のラ
セン部19’に最も接近したとき(図5の左部分参
照)、隣接の軸受ボス17’との間に間隔ができて接触
しない短い長さに形成されている。そして、前記軸受ボ
ス17は、その端部にスペ−サ用の突起20を設けて隣
接の軸受ボス17’との間隔を保持する構成としてい
る。21はラセン係止体であって、隣接のラセン部1
9’を係止して離脱を防止する(ラセン単体の伸縮移動
ラセン15aが最大に離れてもラセン部19同志は繋が
っている。)構成としている。
【0016】このように構成されたラセン単体の伸縮移
動ラセン15aは、角軸(実施例では六角軸)にした前
記伝動軸16に対して、回転方向へは規制され、軸方向
には摺動自由の状態にして嵌合され、複数によって一連
の伸縮移動ラセン群15を構成している。
【0017】つぎに、伸縮駆動装置22は、図1に示す
ように、揚穀筒4の上部位置に装備した伸縮制御モ−タ
23に減速装置を介してネジ軸24の基端部を連結して
強制駆動する構成としている。そして、移動装置25
は、上記ネジ軸24のネジ溝に係合している伝動ピンを
介して、強制的に軸方向に移動するように設け、前記移
動搬送筒7の基部側に一体的に連結して構成している。
なお、伸縮駆動装置22は、図1に示すように、縮小側
と伸長側とにそれぞれリミットセンサS1、S2を設け
て前記移動装置25が達すると伸縮制御モ−タ23を自
動停止する構成としている。
【0018】なお、伸縮制御モ−タ23は、図11〜図
12に基づいて具体的に後述するが、操縦席の操作パネ
ル上に設けたスイッチ(伸縮スイッチ)のON操作に基
づいて、正転又は逆転方向に駆動されてネジ軸24を回
転駆動する構成とし、ネジ軸24が正転すれば、係合し
ている移動装置25を介して移動搬送筒7を伸長し、逆
転すれば、縮小方向に強制的に移動する構成としてい
る。
【0019】このようにして、移動搬送筒7は、固定搬
送筒6に嵌合した状態で筒に沿って伸び縮みして、先端
部の穀粒排出口8の位置を、基部の揚穀筒4に対して、
遠ざけたり、近ずけたり調節して穀粒の落下位置を選択
できる構成としている。なお、図1において、26は昇
降油圧シリンダ、27は旋回モ−タ、28は駆動ギヤ、
29は旋回ギヤを示す。前記伸縮移動ラセン群の下手側
には、伝動軸16に対してボルト9にて固定しているラ
セン9が構成されている。
【0020】そして、支持ローラ30は、図1に示すよ
うに、移動搬送筒7の基部位置の下部に軸架して設け、
固定搬送筒6の周面を転動しながら支持する構成にして
いる。また、移動搬送筒7の基部位置の上部には、案内
車輪31を設け、該案内車輪31を案内する案内レール
32を固定搬送筒6の長手方向に設けている構成であ
る。具体的構成は、図6に示すように、案内車輪31は
左案内車輪31aと右案内車輪31bとからなり、それ
ぞれ軸31cにて接続している構成である。前記案内レ
ール32は、左案内車輪31aの外側に設ける左案内レ
ール32aと右案内車輪31bの外側に設ける右案内レ
ール32bとから構成されている。
【0021】さらに、前記左案内車輪31aと右案内車
輪31bにおける固定搬送筒6に対する接地面形状は、
固定搬送筒6の略外周面形状に沿わせて構成している。
従って、移動搬送筒7が円周方向に回動しようとする、
即ち、首振り減少が著しく減少することになる。
【0022】次に、穀粒排出口8が穀粒搬送方向に対し
て円周方向に回転する構成は、図2に示している。移動
搬送筒7の穀粒搬送方向下手側端部には、メタル40を
固着して設けている。このメタル40の外周には、ブッ
シュ41が複数個(本実施例では、上手側と下手側に2
箇所)設けられていて、さらに、このブッシュ41の外
周には、穀粒排出口8を有する回転筒42が回動可能に
嵌合して設けられている構成である。
【0023】前記メタル40にはプレート44が固着し
て設けられていて、さらに、このプレート44に、前記
回転筒42を回転させる回転モータ43がボルトナット
45にて取り付けられている構成である。図2は展開し
ている状態であるので、ボルトナット45は1個しかな
いが、実際は数カ所で固定している。
【0024】回転モータ43の出力軸43aにはピニオ
ン46が固定されていて、このピニオン46は、回転筒
42に固定して設けられているギヤ47と常時噛みあっ
ている構成である。そして、ピニオン46とギヤ47は
カバー44aにて覆われていて、前記伝動軸16の端部
は、ベアリング48にて軸受されている構成である。
【0025】また、回転筒42の端部プレート49に対
してボルトナット48aで固定されている円形プレート
49a,120度等配で3カ所設けられているプレート
50,このプレート50を支持固定する円形プレート5
1が設けられ、この円形プレート51を介してマウント
ゴム52が120度等配で3カ所設けられている。この
マウントゴム52の多端は円形プレート52aにて支持
されている。そして、前記円形プレート51と円形プレ
ート52aの間であって、3カ所のマウントゴム52の
内側において、前記ベアリング48を円形プレート52
aに対してボルト48bにて支持しているので、伝動軸
16の振動はマウントゴム52にて吸収される構成であ
る。
【0026】44bは前記ギヤ47と回転筒42がメタ
ル40から抜けないようにするための押えプレートであ
り、長手方向からみて円周方向に120度等配で3カ所
設け、ボルト44cにて固定している構成である。そし
て、このボルト44cを外して押えプレート44bを外
すと共に、前記マウントゴム52とベアリング48を回
転筒42の端部プレート49に固定しているボルトナッ
ト48aを外せば、ギヤ47と共に回転筒42がメタル
40から外れる構成である。
【0027】53は作業者の手がラセン9や伝動軸16
に触れることのないようにする防護棒である。54は穀
粒が詰まったことを検出する詰まりセンサであり、穀粒
が表面の感知ゴム54aに接触することにより、詰まり
を検出する構成である。55はプレート44に固着の保
護棒であり、穀粒を排出する場合などにおいて、トラッ
クの荷台等の側壁部が回転筒42に当接するのを防止す
るためのものである。即ち、トラックの荷台等の側壁部
を保護棒55にて受けて、回転筒42が損傷するのを防
止するためのものである。
【0028】図7に示すように、前述のごとく構成され
たコンバインを作業させながら前進させると、植立穀稈
はコンバイン作業としては周知技術である刈取装置33
にて刈り取られ、その後、脱穀装置34の始端部へと搬
送され、フィードチェン35にて搬送されながら脱穀選
別される。脱穀装置34にて脱穀選別された穀粒は、グ
レンタンク3内へ一時貯留され、該グレンタンク3内の
穀粒が満杯となると、オーガ受け36から穀粒排出オー
ガ5を離脱させて、該穀粒搬出オーガ5からトラック等
の荷台へと穀粒を排出する。このとき、穀粒排出口8の
位置が短い場合には、移動搬送筒7を伸ばして、より遠
くへと穀粒を排出するようにする。また、移動搬送筒7
を伸縮させて、穀粒を荷台へ均一に排出するようにす
る。さらに、旋回モータ27を駆動して穀粒排出口8を
所定の範囲内で旋回させたり、前記回転モータ43を駆
動して回転筒42を所定の範囲内で往復回転させること
により、穀粒排出口8の位置を可変させてもよい。この
ようにして、グレンタンク3内の穀粒を排出し終える
と、穀粒搬出オーガ5を再びオーガ受け36へと収納す
る。
【0029】このように、穀粒搬出オーガ5をオーガ受
け36内へ収納した状態であっても、コンバインの走行
時における振動等によって、穀粒搬出オーガ5内に残っ
ている穀粒が穀粒排出口8からこぼれてしまう。そこ
で、穀粒排出オーガ5をオーガ受け36内に収納してい
る状態にあっては、穀粒排出口8を上方に向けるように
構成する。穀粒排出口8を上方に向ける構成は、手動で
も自動でもよい。手動の場合は、コンバインの操作部に
設けているスイッチで操作してもよいし、また、自動の
場合は、オーガ受け36に穀粒搬出オーガ5が収納され
たこと検出する接触式のセンサを設けておいて、このセ
ンサが入り状態になれば、自動的に回転筒42を回転さ
せて穀粒排出口8が上方に向くように構成してもよい。
【0030】このような構成にすることにより、穀粒搬
出オーガ5内に残っている穀粒が、穀粒排出口8からこ
ぼれ落ちるのを防止できるようになる。また、回転筒4
2はメタル40とブッシュ41とを介して嵌合させてい
るので、回転筒42の回転が円滑に行われるようにな
る。さらに、回転筒42を直接上手側の移動搬送筒7に
嵌合させると、回転筒42の外径Bは移動搬送筒7の外
径Aよりも大きくなってしまうが、メタル40を一旦介
してこのメタル40の外径を回転筒42の嵌合部分にお
いて絞ることにより、回転筒42の外径と移動搬送筒7
の外径を略同じにすることができる。これにより、軽量
コンパクトに構成できるようになる。
【0031】前述のごとく、穀粒排出口8が回転するよ
うに構成したので、作業灯37の設置が問題となる。即
ち、作業灯37を回転筒42に設けると、電線の配策が
難しくなる。そこで、図8に示すように、作業灯37は
回転筒42には設けないように構成する。この場合、作
業灯37の目的は、夜間での作業時において穀粒排出口
8の下方を明るく照らすことにあるので、できるだけ穀
粒排出口8の近傍がよい。そこで、前記移動搬送筒7の
穀粒搬送方向下手側端部に設ける構成とする。本実施例
では、回転筒42は移動搬送筒7に嵌合している構成で
あるが、移動搬送筒7を設けない構成、即ち、穀粒排出
口8が長手方向に移動しない構成のコンバインにあって
も、作業灯37は回転筒42が嵌合している上手側の搬
送筒の下手側端部に設ける構成とする。
【0032】これにより、作業灯37への電線配索が容
易に実行できるようになる。そして、特別な配索手段が
不要となるので、コストダウンにもなる。また、穀粒排
出口8の位置を変更(昇降や左右旋回)したり穀粒排出
を入り切りさせる操作手段38を穀粒排出口8の近傍へ
設けると、作業性が向上するようになる。特に、トラッ
クの荷台等で穀粒排出口8での穀粒詰まりを監視した
り、穀粒排出口8を任意に移動させて、穀粒を荷台に均
一にする作業を行うときにおいて、穀粒排出口8の近傍
に前記操作手段38を設けておくと便利であり、作業性
能が大幅に向上するようになる。
【0033】しかしながら、前記した作業灯37と同様
で、操作手段38を回転筒42に設けると、この操作手
段38への電線配索が難しくなる。そこで、操作手段3
8も、穀粒排出口8と共に回転しない位置に設けるよう
に構成する。これにより、操作手段38への電線配索が
容易に実行できるようになる。そして、特別な配索手段
が不要となるので、コストダウンにもなる。
【0034】前述のごとく、穀粒排出口8の近傍に操作
手段38を設けておくと作業性が大幅に向上するが、乾
燥した穀粒が排出される塵埃が舞うので、作業者の作業
環境が悪くなる。そこで、図9に示すように、前述した
操作手段38と略同じ機能を有する遠隔操作手段39を
コンバインに備えるようにする。これにより、作業者は
遠隔操作手段39によって穀粒排出を容易に実行できる
ようになると共に、作業環境も向上するようになる。
【0035】次に、図10〜図12について説明する。
図10は、操作部に設けている穀粒排出オーガ5関係の
操作スイッチ類の図面である。56は作業者が着座する
シートであり図面の手前側がコンバインの進行方向であ
る。57は穀粒排出オーガ5(穀粒排出口8)を昇降旋
回させるオーガ操作レバーであり、上げ方向に傾動させ
ると穀粒排出オーガ5が上昇し、下げ方向に傾動させる
と穀粒排出オーガ5が下降する構成である。さらに、左
方向に傾動させると穀粒排出オーガ5が左方向に旋回
し、右方向に傾動させると穀粒排出オーガ5が右方向に
旋回する構成である。
【0036】前記オーガ操作レバー57の左側には移動
搬送筒7を伸縮させる伸縮スイッチ58を設け、その下
側には前記回転筒42を穀粒の搬送方向に対して円周方
向に回転させる回転筒回転スイッチ59を設けている。
前記伸縮スイッチ58を伸び側に傾動させると移動搬送
筒7は伸長し、縮小側に傾動させると移動搬送筒7は縮
小する構成である。また、回転筒回転スイッチ59を左
方向に傾動させると回転筒42は左回転し、回転筒回転
スイッチ59を右方向に傾動させると回転筒42は右回
転する構成である。この回転筒回転スイッチ59の下側
には、回転筒42の回転を緊急停止させる回転筒緊急停
止スイッチ63を設けている。
【0037】オーガ操作レバー57の下側には、穀粒排
出オーガ5の自動張り出しと自動収納を実行させる自動
旋回スイッチ60が設けられ、この自動旋回スイッチ6
0の右側には、穀粒排出オーガ5の動きを停止させる緊
急停止スイッチ61が設けられている。また、自動旋回
スイッチ60の下側には、穀粒排出オーガ5の自動張出
し時における張出し位置を設定する張出位置設定ダイヤ
ル62を設けている。
【0038】64はコンバインの後部に設けているカッ
タとノッタ・ドロッパの切り換えレバーであり、65
は、グレンタンク3内の穀粒排出を行う排出レバーであ
る。図11に示す図面は、前述した穀粒排出口8の近傍
であって、回転筒42には設けないようにしている操作
手段38の詳細構成である。この操作手段38には、穀
粒排出オーガ5を上昇させる上昇スイッチ69,穀粒排
出オーガ5を下降させる下降スイッチ68,穀粒排出オ
ーガ5を左旋回させる左旋回スイッチ66,穀粒排出オ
ーガ5を右旋回させる右旋回スイッチ67が設けられて
いる。
【0039】前記上昇スイッチ69,下降スイッチ6
8,左旋回スイッチ66,右旋回スイッチ67の形状
は、円を90゜等配して分割した形状としている。そし
て、これらのスイッチ69,68,66,67の下方に
は、移動搬送筒7を伸ばす伸長スイッチ70と、移動搬
送筒7を縮小する縮小スイッチ71を設けている。さら
に、この伸長スイッチ70,縮小スイッチ71の下方に
は、回転筒42を左方向に回転させる左回転スイッチ7
2と回転筒42を右方向に回転させる右回転スイッチ7
3を設けている。74は穀粒排出オーガ5の動きを緊急
停止させる緊急停止スイッチであり、75は回転筒42
の回転を緊急停止させる回転筒緊急停止スイッチであ
る。
【0040】図12は前述した遠隔操作手段39の詳細
構成である。76は穀粒排出オーガ5を上昇させる上昇
スイッチ,77は穀粒排出オーガ5を下降させる下降ス
イッチ,78は穀粒排出オーガ5を左旋回させる左旋回
スイッチ,79は穀粒排出オーガ5を右旋回させる右旋
回スイッチである。これらのスイッチの右側には、移動
搬送筒を伸長させる伸長スイッチ80と移動搬送筒を縮
小させる縮小スイッチ81を設け、さらに、穀粒排出オ
ーガ5の動きを緊急停止させる緊急停止スイッチ82を
設けている。
【0041】また、83は回転筒42左回転させる左回
転スイッチであり、84は回転筒42右回転させる右回
転スイッチである。この左回転スイッチ83と右回転ス
イッチ84との間には、回転筒42の回転を緊急停止さ
せる回転筒緊急停止スイッチ85を設けている構成であ
る。
【0042】86は穀粒排出オーガ5をオーガ受け36
内に収納すると、回転筒42が自動的に回転して穀粒排
出口8を上向きにする収納時自動上向きスイッチであ
る。この収納時自動上向きスイッチ86に右側にある自
動回転スイッチ88を入り状態とすると、穀粒排出オー
ガ5の自動張出し時において、旋回後に穀粒排出口8を
自動で下向きにすると共に、穀粒排出オーガ5の自動収
納時において、旋回に入る前に穀粒排出口8を自動で上
向きにするスイッチである。
【0043】89は回転筒42を自動的に所定角度内で
往復回転させる往復自動スイッチであり、87は前記往
復自動スイッチ89により往復回転移動する角度を設定
する角度設定ダイヤルである。前述のごとく、操作部に
回転筒42の回転を緊急停止させる回転筒緊急停止スイ
ッチ63を設け、さらに、穀粒排出口8の近傍にも回転
筒緊急停止スイッチ75を設ける構成としているので、
作業者はこのいずれのスイッチ63,75にても回転筒
42の回転駆動を緊急させることができる。従って、操
作性と安全性が向上するようになる。また、操作部には
穀粒排出オーガ5の移動を緊急停止させる緊急停止スイ
ッチ61を設け、穀粒排出口8の近傍にも穀粒排出オー
ガ5の移動を緊急停止させる緊急停止スイッチ74を設
けているので、操作性と安全性が向上する。
【0044】また、前記操作部側の緊急停止スイッチ6
1と穀粒排出口8の近傍の緊急停止スイッチ74を廃止
すると共に、操作部側の回転筒緊急停止スイッチ63又
は穀粒排出口8近傍の回転筒緊急停止スイッチ75のい
ずれか一方を押せば、回転筒42の回転駆動が停止し、
さらには、穀粒排出オーガ5の移動も停止するように構
成すれば、より操作性が向上するようになる。
【0045】次に、図10に示しているように、操作部
には移動搬送筒7を伸縮させる伸縮スイッチ58を設
け、回転筒42を左右方向に回転移動させる回転筒回転
スイッチ59を設けているが、この伸縮スイッチ58と
回転筒回転スイッチ59はそれぞれ接近させて設けてい
る。そして、伸縮スイッチ58の傾動方向と回転筒回転
スイッチ59の傾動方向は直交しており、実際の移動搬
送筒7の伸縮の動きと、回転筒42の動きも直交してい
るので、このようなスイッチの配置と操作方向により、
誤操作を防止でき操作性能が向上するようになった。
【0046】前述のごとく、操作部に回転筒42を左右
方向に回転させる回転筒回転スイッチ59を設け、穀粒
排出口8近傍の操作手段38にも回転筒42を左回転さ
せる左回転スイッチ72と、右回転させる右回転スイッ
チ73を設け、さらに、遠隔操作手段39にも回転筒4
2を左回転させる左回転スイッチ83と、右回転させる
右回転スイッチ84を設ける構成としているので、操作
性能が大幅に向上するようになる。そして、回転筒42
を左右方向に回転駆動させる回転モータ42は1個にて
構成しているので、構成が簡単となりコストも下がり重
量も軽減するようになる。
【0047】図12にて説明したように、遠隔操作手段
39には回転筒42を自動制御ための収納時自動上向き
スイッチ86,角度設定ダイヤル87,自動回転スイッ
チ88,往復自動スイッチ89を設けているが、これら
のスイッチ群を操作部に設けてもよいし、穀粒排出口8
近傍の操作手段38に設ける構成としてもよい。これに
より、より操作性能が向上するようになる。このよう
に、遠隔操作手段39をコンバインに設ける構成とした
ので、操作性と作業環境が向上するようになる。
【0048】前記スイッチ86,87,88,89を入
り状態として回転筒42が自動にて回転駆動している状
態において、回転筒42を手動にて左旋回または右旋回
させるスイッチが入り状態となると手動優先に切り換え
て構成とする。これにより安全性能が向上するようにな
る。回転筒42を手動にて左右旋回させるスイッチは、
操作部の左右旋回スイッチ59,穀粒排出口8近傍の操
作手段38に設けている左旋回スイッチ83と右旋回ス
イッチ84,遠隔操作手段39に設けている左旋回スイ
ッチ83と右旋回スイッチ84である。
【0049】また、これらのスイッチにて回転筒42を
手動にて左右旋回させている状態において、前記回転筒
42を自動にて制御駆動させるスイッチ86,87,8
8,89が入り状態となっても、自動は実行せずに手動
にて実行させるように構成する。これにより、作業者の
手動が優先されるので安全性が向上するようになる。
【0050】前述のごとく、操作部と、穀粒排出口8近
傍の操作手段38と、遠隔操作手段39には、回転筒4
2を回転駆動させるために同じ機能を有するスイッチを
設けているが、後から押した方のスイッチを優先させて
機能させるように構成する。これにより、安全性が向上
するようになる。もちろん、穀粒排出オーガ5関連のス
イッチも同様で、後から操作した方のスイッチを優先さ
せるようにする。
【0051】この遠隔操作手段39には、穀粒排出オー
ガ5をオーガ受け36内に収納すると、回転筒42が自
動的に回転して穀粒排出口8を上向きにする収納時自動
上向きスイッチ86を設け、また、穀粒排出オーガ5の
自動張出し時(手動張出し時でもよい)において、旋回
後に穀粒排出口8を自動で下向きにすると共に、穀粒排
出オーガ5の自動収納時(手動収納時でもよい)におい
て、旋回に入る前に穀粒排出口8を自動で上向きにする
ための自動回転スイッチ88を設ける構成としているの
で、穀粒排出口8から穀粒がこぼれるのを防止できるよ
うになる。そして、これらの自動スイッチを切り状態と
することにより、必要に応じて回転筒42の自動の動き
を牽制できるので、より操作性が向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】右側面図
【図2】右側面図
【図3】右側面図
【図4】背面図
【図5】右側面図
【図6】断面図
【図7】左側面図
【図8】左側面図
【図9】斜視図
【図10】正面図
【図11】左側面図
【図12】正面図
【符号の説明】
1…走行装置、2…走行車体、3…グレンタンク、4…
揚穀筒、5…穀粒搬出オーガ、8…穀粒排出口、37…
作業灯、38…操作手段、39…遠隔操作手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 和男 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 上戸 伊之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B396 JA04 JC07 KE03 LA03 LA21 LC07 PA01 PA02 PA11 PA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置1を有する走行車体2上に、穀
    粒を一時貯溜するグレンタンク3と、該グレンタンク3
    にて一時貯溜していた穀粒を排出する揚穀筒4と穀粒搬
    出オーガ5とを設けたコンバインであって、該穀粒搬出
    オーガ5の穀粒排出口8を穀粒搬送方向に対して円周方
    向に回転自在に設け、この穀粒排出口8の近傍を照らす
    作業灯37は、穀粒排出口8と共に回転しない位置に設
    けたことを特徴とするコンバインの穀粒排出装置。
  2. 【請求項2】 前記穀粒排出口8の位置を変更したり穀
    粒排出を入り切りさせる操作手段38は、穀粒排出口8
    と共に回転しない位置に設けたことを特徴とする請求項
    1に記載のコンバインの穀粒排出装置。
  3. 【請求項3】 前記操作手段38と略同じ機能を有する
    遠隔操作手段39を備えたことを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のコンバインの穀粒排出装置。
JP2001241001A 2001-08-08 2001-08-08 コンバインの穀粒排出装置 Pending JP2003047323A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009055809A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2011177065A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Yanmar Co Ltd コンバイン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009055809A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2011177065A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Yanmar Co Ltd コンバイン

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