JP4367171B2 - コンバイン等の穀粒排出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、コンバイン等の穀粒排出装置に関するものである。
例えば、コンバインで立毛穀稈の収穫作業において、刈取りされて脱穀された脱穀済み穀粒は、走行車台の上側へ載置されたグレンタンク内へ供給され、一時貯留される。
前記グレンタンク内へ貯留した穀粒を、機外へ排出する排出作業は、下述の如く行われる構成である。
特に、特開2003−79230号公報で示す如く、例えば、コンバインのグレンタンク内の穀粒は、このグレンタンク内から、後側へ設けた揚穀筒内へ供給され、この揚穀筒から穀粒搬送オーガへ供給されて、移送され、穀粒は穀粒排出口から機外へ排出される。この穀粒排出口は、穀粒搬送方向に対して、円周方向に回転自在に設け、穀粒を排出する位置により、穀粒排出口を円周方向へ回動させて、真下、又は真下以外の左右両側の所定角度の上方へ回動させて、所定角度上方へ傾斜させて、穀粒を機外へ排出する。
特開2003−79230号公報
穀粒搬送オーガの穀粒を機外へ排出する穀粒排出口は、穀粒を排出する位置により、この穀粒排出口を円周方向へ回動させて、真下、又は真下以外の左右両側の所定角度上方へ傾斜させるが、このときには、穀粒排出オーガ全体を回動させることにより、重量が重く回動操作が困難であったり、又、構成が複雑になり、コストアップになることがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
このために、請求項1に記載の発明は螺旋軸(9)を備えた移送筒(13)の移送終端部側に開口部(13a)を設け、該開口部(13a)まで移送されてきた穀粒を機外へ排出する排出筒(14)を左右の側板(14d)と前側板(14e)と後側板(14f)と天井部(ロ)とで構成し、該排出筒(14)の下端部に排穀口(14a)を設け、排出筒(14)が開口部(13a)を覆う状態で回動するように、該排出筒(14)を後側板(14f)に設けた後受具(8b)と前側板(14e)に設けた軸受具(16f)とで移送筒(13)側に回動自在に軸支し、該移送筒(13)の移送終端部の蓋(13b)に、前記螺旋軸(9)の移送終端部を回転自在に軸支する支持部材(16)と支持軸(16c)を取付け、該支持軸(16c)にギヤー(17c)を支持させ、前側板(14e)に回動用モータ(14b)を取付け、前記ギヤー(17c)と回動用モータ(14b)の出力ギヤー(17b)とを噛合せ、回動用モータ(14b)の駆動によって排出筒(14)と一体で回動用モータ(14b)も回動する構成とし、前記排出筒14の排穀口14aワンタッチで下向きに自動的に回動させる下降スイッチ25bを設けたことを特徴とするコンバイン等の穀粒排出装置としたものである。
請求項2に記載の発明は、前記排出筒14の排穀口14a上向きに自動的に回動させる上昇スイッチ25aを設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン等の穀粒排出装置としたものである。
請求項3に記載の発明は穀粒排出中に前記上昇スイッチ(25b)を操作しても、排出筒(14)の排穀口(14a)は上向きに回動しない構成としたことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン等の穀粒排出装置としたものである。
請求項1に記載の発明によると、排出筒14の排穀口14aワンタッチで下向きに自動的に動させる下降スイッチ25b)を設けたことにより、排出作業の基本である真下位置へ排出筒14の排穀口14aを回動させる操作を簡単に行うことができる
請求項2に記載の発明によると上記請求項1に記載の発明の効果に加えて、排出筒14の排穀口14a上向きに自動的に回動させる上昇スイッチ25a)を設けたことにより、排出作業時に、ワンタッチで排出筒14の排穀口14aを真上へ回動さる操簡単に行うことができる。これによって、走行移動時における排穀口14a)からの穀粒のこぼれを防止することができる。
請求項3に記載の発明によると上記請求項2に記載の発明の効果に加えて、穀粒排出中に間違って上昇スイッチ25bを操作しても、排出筒(14)の排穀口14a上向きに回動しない構成としたことにより移動筒(13)での穀粒の詰まりを防止することができる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の上側には、脱穀機4、及び穀粒貯留タンク4c等を載置すると共に、この穀粒貯留タンク4c内の穀粒を機外へ排出する縦移送筒5の上部には、穀粒移送排出筒装置6を設け、この穀粒移送排出筒装置6は固定移送螺旋7を軸支内装した固定用移送筒8と、この固定用移送筒8の外周部へ挿入して長手方向へ伸縮自在な移動用移送筒(移送筒)13と、先端部へ円周方向へ回動自在に回動装置17で回動させて、穀粒を機外へ排出する排穀口14aを有する排出筒14を設けた構成である。これら移動用移送筒13と、排出筒14とには、軸支内装した伸縮移動自在な移動螺旋軸9の前後端部へ軸支した前・後移動移送螺旋11,10と、この前・後移動移送螺旋11,10間で、移動螺旋軸(螺旋軸)9へ伸縮自在に軸支した複数個の中移動移送螺旋12とを設けた構成である。これら穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14と、回動装置17等を主に図示して説明すると共に、排出筒14の排穀口14aを真上、又は真下へ回動移動させるときに操作する操作装置21aへ設けた上昇スイッチ25aと、下降スイッチ25b等とを主に図示して説明する。
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図24で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ22aを張設した走行装置22を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機4を載置した構成である。走行車台2の前方部の刈取機3で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機3で後方上部へ移送され、脱穀機4のフィードチェン4aと、挟持杆4bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機4の右横側に配設し、底部にタンク移送螺旋4dを前後方向へ軸支した、穀粒貯留タンク4c内へ一時貯留される。
前記走行車台2の前方部には、図24で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド19a、及び各分草体19bと、立毛穀稈を引起す各引起装置19cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置20の各掻込装置20aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置19dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機4のフィードチェン4aと、挟持杆4bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置20の根元・穂先移送装置20b・20c等からなる刈取機3を設けている。該刈取機3は、油圧駆動による伸縮シリンダ19eにより、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
前記刈取機3の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆23aの上端部には、左右方向に支持パイプ杆23bを設け、この支持パイプ杆23bを走行車台2の上側面に設けた支持装置23cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ19eの作動により、刈取機3は支持パイプ杆23bを回動中心として、上下に回動する構成である。
前記穀粒貯留タンク4c側の前部には、図24で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置21aと、これらの操作を行う作業者が搭乗する操縦席21bとを設け、この操縦席21bの下側で、走行車台2の上側面には、エンジン21cを載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク4cを配設する。これら走行装置22と、刈取機3と、脱穀機4と、エンジン21c等により、コンバイン1の本体1aを形成した構成である。
前記刈取機3の穀稈掻込移送装置20によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機4へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ3aを設けた構成である。
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース24内の伝動機構24aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ24bを設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク4cの底部には、貯留穀粒を後方へ移送するタンク移送螺旋4dを前後方向に軸支して設けると共に、後方へ移送される穀粒を引継ぎして、方向を変換する継手ケース5bは、穀粒貯留タンク4cの後側板の外側面へ装着して設けた構成である。この継手ケース5bの上側には、縦移送螺旋5aを内装軸支した縦移送筒5を略垂直姿勢で回動操作可能に設け、穀粒貯留タンク4c内の穀粒を引継ぎ揚送する構成である。
前記縦移送筒5の上端部には、図14〜図16で示す如く上端部を支点として、始動操作によって、手動、又は自動で伸縮自在で、手動、又は自動で上下回動自在、旋回自在で移送終端部の排出筒14が回動自在で、穀粒を機外へ排出する穀粒移送排出筒装置6を設けた構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6は、図14〜図16で示す如く固定移送螺旋7を内装軸支した固定用移送筒8と、この固定用移送筒8の外周部へ挿入して、始動操作によって伸縮移動自在な移動用移送筒13と、先端部の排出筒14と、これら移動用移送筒13と、排出筒14とへ内装軸支して、伸縮移動自在な移動螺旋軸9へ軸支した、前・後・中移動移送螺旋11,10,12と、移動用移送筒13とを伸縮させる伸縮移動装置15と、移動用モータ15aとを固定用移送筒8の外周上側部へ設けた構成である。伸縮移動装置15の外側には、外カバー15bを装着した構成である。
前記操作装置21aの表面板21hの外側面には、図1で示す如く本発明の穀粒移送排出筒装置6を主として操作するものに関し、図示して説明する。この操作装置21aの表面板21hの外側面には、詳細は後述する穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8の外周部へ挿入して、伸縮移動自在な移動用移送筒13の開口部13aへ回動自在に設けて、穀粒を機外へ排出する排穀口14aを設けた排出筒14を、真下へ自動回動移動させる時に操作する「ON」−「OFF」スイッチ方式の下降スイッチ25bと、真上へ自動回動移動させると操作する「ON」−「OFF」スイッチ方式の上昇スイッチ25aと、固定用移送筒8と、移動用移送筒13とを自動で、所定位置へ上下回動、及び左右旋回させる時に操作する操作レバー26bと、エンジン21cの回転動力を、穀粒貯留タンク4のタンク移送螺旋4d、縦移送筒5の縦移送螺旋5a、固定用移送筒8の固定移送螺旋7、移動用移送筒13の移動螺旋軸9等へ伝達するときに操作する排出クラッチレバー26aと、この排出クラッチレバー26aの「入」−「切」を検出する「ON」−「OFF」スイッチ方式の検出スイッチ25cと、緊急停止スイッチ25dと、自動収納スイッチ25eと、手動で伸縮させる伸縮スイッチ25fと、選択スイッチ25jと、自動で旋回、伸張、旋回等を行う操作スイッチ25mと、手動で排出筒14を任意の位置へ回動移動させるロータリスイッチ方式の回動スイッチ25h等とを設けた構成である。
前記エンジン21cの回転動力は、図4で示す如くこのエンジン21cへ軸支したエンジンプーリ21dと、穀粒貯留タンク4cのタンク移送螺旋4dへ軸支したタンクプーリ4eとには、ベルト21eを掛け渡した構成である。このベルト21eにはテンション装置26cを回動自在に軸支して設け、このテンション装置26cと、排出クラッチレバー26aとは、ワイヤ26dで接続した構成である。排出クラッチレバー26aの「入」操作により、テンション装置26cが回動されて「入」状態となり、ベルト21cが張状態に作動され、エンジン21cの回転動力が穀粒貯留タンク4cのタンク移送螺旋4dへ入力され、このタンク移送螺旋4d、穀粒移送排出筒装置6の各螺旋5a,7、及び移動螺旋軸9等の穀粒を機外へ排出する排出経路の部品が回転駆動される構成である。又、排出クラッチレバー26aの「切」操作により、エンジン21cの回転駆動は、入力されない構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8は、図17、及び図18で示す如く後支持メタル27と、縦移送筒5の上端部に設けた引継メタル5cとで装着して設け、この固定用移送筒8には、固定移送螺旋7を内装軸支して設け、この固定移送螺旋7は、固定螺旋軸7aの外周部に、固定螺旋プレート7bを固着して設けた構成である。固定螺旋軸7aの内径部は丸孔に形成すると共に、移送終端部の内径部には、丸孔より小径で後述する移動螺旋軸9が挿入されて摺動移動する内径部に六角孔を形成した補助軸7cを軸支して設けた構成である。固定用移送筒8の外周部には、詳細後述するローラ装置28のローラ28bの側面部を受けて、このローラ28bを直線状に移動させ、移動用移送筒13を直線状に移動すべく所定間隔に、各レール8aを設けた構成である。
前記固定用移送筒8の移送終端部には、図17、及び図18で示す如く後支持メタル27の外周の外ボス27a部を、固定用移送筒8の外周部より、突出させて固着して設けた構成であると共に、後支持メタル27の内径部には、補助軸7cを軸支して設けた構成である。固定移送螺旋7の固定螺旋軸7aの移送終端部の内径部は、補助軸7cの移送始端の外径部で軸支すると共に、移送始端部の外径部は、引継メタル5cの内側部に設けた受メタル5dで軸支した構成である。7dは受ブッシュであり、移動螺旋軸9を軸支した構成である。
前記移動用移送筒13は、図17、及び図18で示す如く固定用移送筒8の外周部より突出した後支持メタル27の外周の外ボス27a部と、固定用移送筒8の外周部に設けた外メタル27bとの外周部へ移動自在で収縮自在に、固定用移送筒8の外周部へ挿した構成である。移動用移送筒13の前端部には、穀粒を機外へ排出する、詳細後述する排穀口14aを下部側へ設けた排出筒14を円周方向へ回動自在に軸支した構成である。
前記移動用移送筒13と、排出筒14とには、図2、及び図13で示す如く移動螺旋軸9を後支持メタル27と、排出筒14に設けた前支持メタル16とにより、移動自在で収縮自在に内装軸支した構成である。
前記移動用移送筒13へ内装軸支した移動螺旋軸9の移送始端部と、移送終端部とには、図14〜図16で示す如く後移動移送螺旋10と、前移動移送螺旋11とを軸支して、ボルト等により、固定して設けた構成である。
前記後移動移送螺旋10は、図14〜図16、及び図19で示す如く後固定ボス10aへ支持板10bを固着して設け、この支持板10bと、後固定ボス10aとには、移動螺旋プレート10cを固着して設けた構成である。又、支持板10bには、結合部10dを設け、この結合部10dと、隣接した中移動移送螺旋12の移動螺旋プレート12cに設けた一方側の結合部12dとを係合させた構成である。後固定ボス10aの内径部は、補助軸7cの移送終端部の外径部へ挿入して、ボルト等により、装着して設けた構成である。
前記前移動移送螺旋11は、図14〜図16、及び図19で示す如く前固定ボス11aへ支持板11bを固着して設け、この支持板11bと、前固定ボス11aとには、移動螺旋プレート11cを固着して設けた構成である。又、支持板11bには、結合部11dを設け、この結合部11dと、隣接した中移動移送螺旋12の移動螺旋プレート12cに設けた一方側の結合部12dとを係合させた構成である。前固定ボス11aの内径部は、移動螺旋軸9の移送終端部へ六角の外径部へ挿入して、ボルト等により、装着して設けた構成である。
前記中移動移送螺旋12は、図14〜図16、及び図19〜図21で示す如く中移動ボス12aと、径大ボス12bと、両端部に結合部12dを有する移動螺旋プレート12cとを、一体に樹脂材等で成形した構成である。
前記中移動移送螺旋12は、図19で示す如く移動用移送筒13の移動螺旋軸9の前後両端部に装着した前・後移動移送螺旋11,10間に、複数個の中移動移送螺旋12を移動螺旋軸9へ伸縮移動自在に軸支して設けると共に、隣接する各中移動移送螺旋12が最伸張状態になると、各移動螺旋プレート12cに設けた各結合部12dが、互に係合状態になる構成であり、所定長さ以上は伸張しない構成である。
前記移動用移送筒13と、排出筒14との伸縮移動は、移動用モータ15aの正逆回転の始動操作により、伸縮移動する構成である。この伸縮移動に伴なって、移動螺旋軸9と、各中移動移送螺旋12とは、同時に伸縮移動する構成である。
前記移動用移送筒13の移送始端部の外周部には、図17で示す如く複数個のローラ装置28を設けた構成である。このローラ装置28のローラ受具28aを移動用移送筒13の移送始端部へ装着すると共に、このローラ受具28aの断面形状コ字形状部には、ローラピン28cでローラ28bを回転自在に軸支して設け、この各ローラ28bの外周部が固定用移送筒8の外周部へ当接して、回転しながら移動用移送筒13と同時に伸縮移動する構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒7と、移動用移送筒13と、排出筒14との上下回動移動構成は、図22、及び図23で示す如く縦移送筒5の上端部に設けた引継ぎメタル5cは、左右にニ分割した構成として、一方側を上下回動自在に接続した構成である。他方側の固定側には、上下モータ29で上下回転駆動する回動具29aと、固定用移送筒8に設けた取付具30の取付板30aとは、接続具29bで接続すると共に、取付具30に設けた各上取付板31aと、縦移送筒5に設けた各下取付板31bとの間には、ガスダンパー31を設けた構成である。
前記上下モータ29の正回転、又は逆回転駆動により、回動具29aが回動されて、接続具29b、及び取付具30等を介して、固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14等とは、上昇移動、又は下降移動制御される構成である。これら上昇、又は下降移動制御に伴ない、各ガスダンパー31も上昇、又は下降移動制御される構成であり、この各ガスダンパー31はアシスト用として使用する構成である。
前記縦移送筒5の旋回構成は、図24で示す如くこの縦移送筒5には、旋回モータ32を設けると共に、この旋回モータ32の下側で、縦移送筒5には、旋回具32aを設け、旋回モータ32の正回転、又は逆回転駆動により、旋回具32aが左回転駆動、又は右回転駆動され、縦移送筒5は、継手ケース5bの上側部より、左旋回、又は右旋回されて、固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14等とは、左旋回、又は右旋回する構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の移送終端部側には、図2で示す如く所定大きさの開口部13aを設けると共に、開口部13aの前側の移送終端部には、円形で筒状の外蓋13bの取付用のフランジ部を外側へ向けて固着し、穀粒の留りを防止して設けた構成である。この外蓋13bには、各支持板16aをボルト、及びナット等で装着して設け、この内側の支持板16aには、複数個のクッション体16bを介して、前支持メタル16をボルト、及びナット等により、装着した構成であり、この前支持メタル16で移動螺旋軸9の移送終端部を回転自在に軸支した構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13内を移送終端部まで移送された穀粒を、機外へ排出する下部には、排穀口14aを有する排出筒14を円周方向へ回動自在に、移動用移送筒13の開口部13a部を覆う状態に設けた構成である。回動構成は後述する。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の移送終端部には、この移送終端部まで移送された穀粒を、機外へ排出する下部に排穀口14aを有する排出筒14を回動自在に設けたことにより、次に収穫する圃場へ移動時、又は路上走行時には、排出筒14の排穀口14aを上方へ回動移動させることにより、穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13内へ残っている残穀粒があったとすると、この残穀粒は、上方へ回動移動された排出筒14の天井部(ロ)へ貯留されて、穀粒は機外へ排出されることを防止できる構成である。これにより、穀粒のロス発生を防止できる。
前記排出筒14は、図2、及び図3で示す如く左右両側を一体に形成した左右側板(左右の側板)14dの前後両側には、前・後側板14e,14fを固着して設けて、略箱形状に形成した構成である。左右側板14dの上部の天井部(ロ)は、円形状(半円形状)に形状に形成し、この天井部(ロ)と、排穀口14aが形成される下端部(ハ)との間は、略垂直に形成した構成である。左右側板14d、及び前・後側板14e,14fの下端部(ハ)位置には、排穀口14aを設けた構成である。排出筒14の下端部には、弾性材のゴム材、又は樹脂材等よりなる四面には、各飛散防止板14hをボルト、及びナット等で装着して設け、下端部(ハ)位置には、排穀口14aを設け、これら排出筒14と、飛散防止板14hとの各排穀口14a,14aを経て穀粒は機外へ排出される構成である。
前記排出筒14の後側板14fの孔部で開口部13aの近傍部には、図2、及び図3で示す如くゴム材、又は樹脂材等よりなる後受具8b(シール)を設け、この後受具8bと、前側板14eへ装着して設けた軸受具16fであるベアリングとにより、排出筒14を回動自在に軸支した構成である。外蓋13bの内径部には、防塵材であるゴム材、及び樹脂材等よりなるシール13cを設け、先端部は排出筒14の前側板14eの内側面へ当接させた構成である。後受具8b(シール)は、後側板14fの孔部へ装着するもよく、又、移動用移送筒13の外周部へ貼付するもよい。この後受具8b(シール)により、穀粒の漏下を防止した構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の先端部に設けた排出筒14の前側には、この排出筒14を回動する回動装置17を、図2、及び図3で示す如く設けた構成である。この回動装置17の回動用モータ14bは、穀粒移送排出筒装置6の外形形状部内で、排出筒14の前側板14eの前側へ固着した補強板17aへボルト、及びナット等により、装着して設けた構成である。回動用モータ14bには、モータギヤー(出力ギヤー)17bを軸支した構成である。
前記排出筒14を回動する回動装置17は、図2、及び図3で示す如くこの回動装置17の回動支点部16dは、二重構造に形成して設けた構成である。移動用移送筒13の外蓋13bと、この外蓋13bの内側へ設けた前支持メタル16を支持する支持板16aとには、支持軸16cを装着して設け、この支持軸16cの外周部には、外回転支持パイプ16eを挿入して軸支した構成であり、回動支点部16dは、支持軸16cと、外回転支持パイプ16eとにより、二重構造に形成した構成である。
穀粒を機外へ排穀口14aから排出する排出筒14を回動移動する回動装置17の回動支点部16dは、支持軸16cと、外回転支持パイプ16eとにより、二重構造に形成して設けたことにより、この排出筒14の組立、及び分解が容易である。又、排出筒14の回動移動がスムーズである。
前記回動装置17の回動支点部16dの支持軸16cで軸支する外回転支持パイプ16eは、排出筒14の前側板14eの外側面に設けた軸受具(ベアリング)16fで軸支した構成である。回動支点部16dは、図1で示す如く前後二箇所で、後側部は、軸受具(ベアリング)16f部と、前側部は、支持軸16cの前端部近傍で、外回転支持パイプ16eの先端部に設けた前回動ギヤー17f部との二箇所で固定支持して設けた構成である。
前記回動支点部16dは、前後二箇所の軸受具(ベアリング)16f部と、外回転支持パイプ16eの前回動ギヤー17f部との二箇所で軸支して設けたことにより、二重構造にしたため、細くなった支持軸16cを外径部の外回転支持パイプ16eと、又、この外回転支持パイプ16eの二箇所で支持固定することにより、支持軸16cの強度アップを図ることができる。
前記外回転支持パイプ16eの外周部には、図2、及び図3で示す如く後回動ギヤー(ギヤー)17cを軸支して設け、この後回動ギヤー17cと、回動用モータ14bのモータギヤー17bとは、噛合した構成である。後回動ギヤー17cの前後両側には、摩擦方式の各ブレーキ板17dを軸支して設け、この各ブレーキ板17dの前後両側には、各ブレーキ押え板17hを軸支して設けると共に、前側のこのブレーキ押え板17hの前側には、複数個の皿バネ17eを軸支して設け、この皿バネ17eの前側には、ナットを螺挿入して、抜け止めを施した構成である。又、外回転支持パイプ16eの外周部の前端部には、前回動ギヤー17fを軸支して設け、支持軸16cの先端部には、ナットを螺挿入して、抜け止めを施した構成である。
前記回動装置17の回動支点部16dは、図6〜図8で示す如く支持軸16cの前端部には、小判形34aにすべく両側面を切欠すると共に、外周部には、螺旋ネジ34bを設けた構成である。又、外回転支持パイプ16eの前端部は、小判形35aにすべく両側面を切欠すると共に、外周部には、螺旋ネジ35bを設けた構成である。外回転支持パイプ16eの小判形35a部へ挿入する前回動ギヤー17fの中心の軸支部は、図9で示す如く外回転支持パイプ16eの小判形35aと同じ形状の小判形36に形成した構成である。
前記外回転支持パイプ16eの外周部へブレーキ板17d、及び皿バネ17e等を挿入させた後に、外回転支持パイプ16eの螺旋ネジ35b部へ各ナットを螺挿入して、これらの抜け止めを施した構成であると共に、外回転支持パイプ16eの小判形35a部には、前回動ギヤー17fの小判形36部を挿入し、その後に支持軸16cの螺旋ネジ34b部へナットを螺挿入して、前回動ギヤー17fの抜け止めを施した構成である。
これにより、前記支持軸16cの強度アップを図ることができる。又、一箇所は前回動ギヤー17fを用いて固定することにより、部品点数の削減により、コストダウンを図ることができる構成である。
前記外回転支持パイプ16eの先端部の小判形35aへ挿入して軸支した前回動ギヤー17fと、詳細後述する支持メタル18aの支持軸18bへ軸支したギヤー18cとは、噛合させた構成である。前回動ギヤー17fの前側面で各歯の根元部には、図10で示す如く目印となる。例えば、丸印37a,37aを設けると共に、ギヤー18cの前側面で歯の根元部には、図10で示す如く目印となる。例えば、丸印37bを設け、前回動ギヤー17fの丸印37a,37aの歯部間へギヤー18cの丸印37bの歯部を噛合させる構成である。
これにより、前記前回動ギヤー17fの目印の丸印37a,37aの各歯部間へギヤー18cの目印の丸印37bの歯部を組付けることにより、分解した時に、各ギヤー17fと、ギヤー18cの組付けを容易に簡単に行うことができる構成である。
前記回動支点部16dの外回転支持パイプ16eの二重構造部を固定するナットと、前回動ギヤー17fを固定するナットとは、図2で示す如く両者を一個のナットにより、固定する構成である。
これにより、二重構造にした回動支点部16dの外回転支持パイプ16eを固定するナットと、前回動ギヤー17fを固定するナットとは、共用にしたことにより、部品点数が減少して、コストダウンを図ることができる構成である。
前記外回転支持パイプ16eの前端部を、小判形35aにすべく両側面を切欠した。この小判形35aを、図10で示す如くこの外回転支持パイプ16eへ軸支した後側のブレーキ押え板17h間まで延長して設けると共に、この各ブレーキ押え板17hの中心軸支部は、外回転支持パイプ16eの小判形35aと同じ形状の小判形38に形成して、各ブレーキ押え板17hの小判形38部を外回転支持パイプ16eの小判形35a部へ挿入して、軸支した構成である。
これにより、前記外回転支持パイプ16eの外形形状の小判形35aを、各ブレーキ押え板17hを軸支する箇所まで延長し、又、ブレーキ押え板17hの小判形38部を挿入して、軸支したことにより、このブレーキ押え板17hが固定されることにより、付き回りを防止し、締付け用のナットの弛みを防止することができる構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の開口部13aの前側端部の位置(A)と、前支持メタル16の各クッション体16bを装着する各支持板16aの外蓋13bの内側面へ装着する前側のこの支持板16aの位置(B)は、図13で示す如く略同じ位置として、移動用移送筒13の開口部13a前側のこの移動用移送筒13の筒下部へ溜る穀粒を防止した構成である。
これにより、前記移動用移送筒13の開口部13aの前端部の位置(A)と、前支持メタル16の支持板16aの位置(B)とは、略同じ位置としたことにより、移動用移送筒13の前端部へ溜る穀粒を防止することができる構成である。
前記回動装置17の回動支点部16dの外回転支持パイプ16eには、図2で示す如く摩擦方式のブレーキ板17dを軸支した構成において、回動支点部16dの外回転支持パイプ16eは、軸受具(ベアリング)16fで軸支して設けた構成である。
前記回動装置17の回動支点部16dの外回転支持パイプ16eには、摩擦方式のブレーキ板17dを軸支して設けた構成において、回動支点部16dの外回転支持パイプ16eは、軸受具(ベアリング)16fで軸支して設けたことにより、この軸受具(ベアリング)16fに変えて、ブッシュ等を使用すると、グリースを塗布する必要があり、気温が上昇すると、グリースがとけて、ブレーキ板17dへ流れて、ブレーキがきかなくなることがあったが、このような不具合を解消することができる構成である。
前記排出筒14の前側板14eの上部には、図2、及び図3で示す如く支持メタル18aを装着して設け、この支持メタル18aの支持軸18bには、外形形状がおおぎ形状のギヤー18cを回転自在に軸支した構成であり、このギヤー18cと、前回動ギヤー17fとを噛合させた構成である。回動用モータ14bの正逆回転駆動により、モータギヤー17b、後回動ギヤー17c、前回動ギヤー17f、及びギヤー18c等が正逆回転駆動され、これら各種ギヤー17b,17c,17f,18c等の正逆回転駆動より、排出筒14が左、又は右回動制御され、排穀口14aが上部へ移動制御された後に、停止制御される構成である。又、回動用モータ14bの正逆回転駆動により、排出筒14は元の位置へ復元制御され、排穀口14aは元の下部位置へ復元制御された後に、停止制御される構成である。又、任意の位置へも停止可能な構成である。
前記排出筒14の回動位置を検出する。図2、及び図3で示す如く詳細は後述するポテンションメータ14jを回転駆動する。このポテンションメータ14jへ軸支したギヤー18cと噛合する前回動ギヤー17fと、回動用モータ14bのモータギヤー17bと噛合する後回動ギヤー17cとの両者は、回動装置17の外回転支持パイプ16eの前端部側と、後端部側との両側へ軸支して設けた構成である。
穀粒機外へ排出する穀粒移送排出筒装置6の排穀口14aを下部に設けた排出筒14を回動させる回動用モータ14bのモータギヤー17bと、排出筒14の回動位置を検出するポテンションメータ14jのギヤー18cとへ噛合して、回転駆動する後回動ギヤー17cと、前回動ギヤー17fの両者とは、回動装置17の外回転支持パイプ16eの後部側と、前部側との両側へ軸支して設けたことにより、カウンタギヤー等を有しないことになり、バックラッシュが少なくなり、これにより、誤差が小さくなり、ポテンションメータ14jの検出精度が向上する。これに伴なって、検出による制御も向上する構成である。
穀粒を移送排出する穀粒移送排出筒装置6の移送終端部には、図2、及び図3で示す如く穀粒を機外へ排出する排穀口14aを有する排出筒14を回動自在に設け、この排出筒14部を回動させる回動用モータ14bは、穀粒移送排出筒装置6の先端部で、外形形状部内へ設けたことにより、この穀粒移送排出筒装置6より、回動用モータ14bが上方へ向けて、突出していないことにより、例えば、コンバイン1であると、全高が高くなることを防止できる。又、圃場を移動する時、及び路上走行時には、排出筒14を上方へ回動させることにより、この排出筒14の排穀口14aより、穀粒移送排出筒装置6内へ残っている残穀粒は、排出筒14の天井部(ロ)へ貯留されて、機外への漏下を防止でき、穀粒のロス発生を防止できる構成である。
又、前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の移送終端部に回動自在に設けた排穀口14aを有する排出筒14は、回動用モータ14bを設けて、回動させる構成としたことにより、従来のように穀粒移送排出筒装置6全体を回動移動させる構成に比較して、小馬力の回転用モータ14bでよく、又、回動構成が簡単な構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の先端部である。移動用移送筒13の移送終端部に回動自在に設けた排穀口14aを有する排出筒14は、図2、及び図3で示す如く回動用モータ14bを設けて、回動移動自在な構成とした。この回動用モータ14bの前側には、この回動用モータ14b、及び各種ギヤー17b,17c,17f,18c等を覆う状態にモータ用カバー14cを装着して設けた構成である。又、このモータ用カバー14cの外形形状は、排出筒14の断面形状と、略同じ形状に形成して、ボルト、及びナット等により、着脱自在に設けた構成である。
前記回動用モータ14b、及び各種ギヤー17b,17c,17f,18c等を覆うモータ用カバー14cを設けたことにより、安全であると共に、外観形状の向上を図ることができる。又、モータ用カバー14cの外形形状は、排出筒14の断面形状と、略同じ形状に形成して、着脱自在に設けたことにより、外観形状の向上を図ることができる。又、メンテナンスも容易である。藁屑、及び塵埃等が回動用モータ14bへの堆積を防止できる構成である。
穀粒を移送排出する前記穀粒移送排出筒装置6の先端部に設けた回動用モータ14bで、穀粒移送排出筒装置6の移送終端部に設けた排穀口14aを有する排出筒14を回動移動させる構成であり、回動用モータ14bは、図2、及び図3で示す如く排出筒14の回動移動に基づいて、回動用モータ14bも一緒に、同時に、公転して回動移動すべく設けた構成である。
穀粒を移送排出する前記穀粒移送排出筒装置6の先端部に設けて、排出筒14を回動移動させる回動用モータ14bは、排出筒14の回動移動に基づいて、この回動用モータ14bも一緒に、同時に、公転して回動移動することにより、構成が簡単であり、又、この回動用モータ14bを小馬力で小型化することができて、コストダウンを図った構成である。
前記排出筒14の回動移動位置を検出するポテンションメータ14jは、図2、及び図3で示す如く回動装置17の外回転支持パイプ16eへ軸支した後回動ギヤー17cの上部の空間部(イ)に設けた構成である。最上部位置、又は最下部位置を検出して、正確にこれらの位置で停止させる構成であり、更に、排出筒14の所定位置で停止制御する構成である。
前記ポテンションメータ14jは、回動装置17の外回転支持パイプ16eへ軸支した、後回動ギヤー17cの上部の空間部(イ)へ設けたことにより、構成が簡単で、コンパクトにすることができる構成である。
前記ポテンションメータ14jは、図2、及び図3で示す如く回動装置17の上部の支持メタル18aの前側へ設けて、支持軸18aの回転数を検出させた構成である。
前記ポテンションメータ14jは、回動装置17の上部の支持メタル18aへ設けたことにより、ギヤー18cの自重が影響されないことにより、正確に回動移動位置を検出することができる構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の移送終端部に回動自在に設けた排穀口14aを有する排出筒14は、図2、及び図3で示す如く移動用移送筒13の外径(D)より、排出筒14の左右側板14dの下端部の排穀口14a部の幅(L)を所定寸法大きく形成して設けた構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の外径(D)より、排出筒14の排穀口14aの幅(L)を所定寸法大きくして設けたことにより、穀粒を排出口で排出効率をアップさせることができる。又、この排穀口14aでの穀粒の詰まりを防止することができる構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の移送終端部側の開口部13aへ回動自在に設けて、穀粒を機外へ排出する排穀口14aを有する排出筒14を真下へ向けて、回動移動させるときに操作する。図1で示す如く操作装置21aへ「ON」−「OFF」スイッチ方式の下降スイッチ25bを設けた構成である。穀粒を機外へ排出するときは、この下降スイッチ25bを「ON」操作することにより、排出筒14は回動装置17により、自動で真下へ回動移動制御され、穀粒は排出筒14の排穀口14aから機外へ排出される状態になる構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の開口部13aへ設けて、穀粒を機外へ排出する排出筒14の排穀口14aを、回動装置17で真下へ回動移動させるときに操作する。下降スイッチ25bを操作装置21aへ設けたことにより、穀粒排出作業時の基本である。真下位置へワンタッチ操作で、排出筒14の排穀口14aを回動移動させることができ、穀粒排出の操作が簡単である。
前記操作装置21aには、図1で示す如く穀粒を機外へ排出する排出筒14の排穀口14aを真上へ回動移動させるときに操作する。「ON」−「OFF」スイッチ方式の上昇スイッチ25aを設けた構成である。コンバイン1を路上走行、及び圃場間を移動走行するときに、この上昇スイッチ25aを「ON」操作することにより、排出筒14は回動装置17により、自動で真下へ回動移動制御され、穀粒は排出筒14の排穀口14aから機外へ排出されない状態になる構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の開口部13aへ設けて、穀粒を機外へ排出する排出筒14の排穀口14aを、回動装置17で真上へ回動移動させるときに操作する。上昇スイッチ25aを操作装置21aへ設けたことにより、排出作業終了時にワンタッチ操作で、排出筒14の排穀口14aを真上へ回動移動させることができ、操作が簡単である。又、走行移動時等に排穀口14aより、穀粒のこぼれを完全に防止することができる。
前記操作装置21aには、図1で示す如くエンジン21cの回転動力を伝達して、穀粒を機外へ排出する排出経路の回転を、始動、又は停止させる時に操作する排出クラッチレバー26aを回動自在で「入」−「切」操作可能に設けた構成である。又、この排出クラッチレバー26aの「入」−「切」を検出する「ON」−「OFF」スイッチ方式の検出スイッチ25cを設けた構成である。
前記排出筒14の排穀口14aを真上へ向けるときに操作する上昇スイッチ25aは、「ON」操作されたが、排出クラッチレバー26aが「切」状態へ操作され、この「切」状態を検出スイッチ25cが検出して、この検出スイッチ25cが「ON」状態のときには、「ON」操作された上昇スイッチ25aにより、回動装置17が作動制御され、排出筒14の排穀口14aは、回動装置17により、真上へ回動移動制御され、この排出筒14の排穀口14aから穀粒は機外へ排出されない状態の真上位置でコンバイン1は、移動走行が行われる。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13へ設けて、穀粒を機外へ排出する排出筒14の排穀口14aを、回動装置17で真上へ回動移動させるときに操作する上昇スイッチ25aの「ON」操作の作動は、穀粒を機外へ排出する排出経路部品を回転駆動、又は停止させる排出クラッチレバー26aの「入」−「切」操作を検出する検出スイッチ25cが、排出クラッチレバー26aの「切」状態を検出したときに、作動すべく設けたことにより、この排出クラッチレバー26aが「切」状態のときには、穀粒を排出状態でなく、このときに排出筒14の排穀口14aを真上へ回動移動させても、穀粒移送排出筒装置6内へ穀粒の詰まりが発生することがない。又、穀粒排出作業中に間違って、上昇スイッチ25aを操作しても、この上昇スイッチ25aでは作動されないことにより、排出筒14の排穀口14aは、真上へ回動されないことにより、穀粒移送排出筒装置6内へ穀粒の詰まりを防止することができる。
前記操作装置21aには、図1で示す如く「ON」−「OFF」スイッチ方式の自動収納スイッチ25eを設けた構成である。この自動収納スイッチ25eを「ON」操作すると、排出筒14の排穀口14aが真上へ回動移動制御され、その後に穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8、及び移動用移送筒13の上昇制御が開始される構成である。
これにより、前記自動収納スイッチ25eの「ON」操作すると、排出筒14の排穀口14aが真上へ回動移動制御された後に、穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8、及び移動用移送筒13が上昇制御が開始されることにより、排穀口14aからの穀粒のこぼれを防止することができる。
前記操作装置21aには、図1で示す如く排出筒14の排穀口14aを真上へ向けるか、又は真下へ向けるかを選択する「ON」−「OFF」方向の選択スイッチ25jを設けた構成である。
これにより、前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13を、自動収納時に、排出筒14の排穀口14aが上に向くか、又は下に向くかを選択する選択スイッチ25jを設けることにより、運転作業者が任意に自動収納時の排穀口14aの向きを選択することができて、便利である。
前記自動収納スイッチ25eの「ON」操作により、固定用移送筒8、及び移動用移送筒13が上昇開始制御され、所定時間(短時間)後に排穀口14aが、真上へ回動移動制御される構成である。
これにより、前記自動収納スイッチ25eの「ON」操作により、固定用移送筒8、及び移動用移送筒13が上昇開始制御され、所定時間(短時間)後に排穀口14aが、真上へ回動移動制御されることにより、排出筒14が籾搬送車に当接しないように、少し上昇してから、この排出筒14を上へ向けることにより、当接防止と、自動収納作動時間の短縮を図ることができる。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13と、排出筒14とには、図25、及び図26で示す如くこの移動用移送筒13には、ストッパ39cを設けた構成である。又、排出筒14の後側板14fには、左・右ストッパ39a,39bを設けた構成である。これら左・右ストッパ39a,39bがストッパ39cへ当接する構成であり、当接により、排出筒14の回動移動量を規制した構成である。又、排穀口14aの回動移動の角度検出は、ポテンションメータ14jで検出させる構成である。
これにより、移動用移送筒13の外周部へストッパ39cを設けたことにより、他部品がこのストッパ39cへ当接することがなく、排出筒14へ設けた左・右ストッパ39a,39bが当接することにより、この排出筒14を確実に停止させることができる。又、回動移動範囲を規制したことにより、排出性能が安定する。又、ポテンションメータ14j用のギヤー18cの噛合が外れないように、左・右ストッパ39a,39b、及びストッパ39cを設けている。
前記排出筒14の後側板14fへ装着して設ける左・右ストッパ39a,39bは、図27で示す如く取付位置を調節可能に長孔39d,39eを設け、この長孔39d,39eへ左・右ストッパ39a,39bの一方側の先端を挿入し、ナット等により、装着して設ける構成である。
これにより、前記排出筒14へ装着する左・右ストッパ39a,39bの取付用孔を長孔39d,39eに形成して、これら左・右ストッパ39a,39bを調節可能としたことにより、工場で生産時の誤差を解消できる。又、穀粒の状態により、排出筒14の傾斜角度を変更できることにより、排出性能の向上を図ることができる。
穀粒を機外へ排出する排出筒14の回動範囲を、図3で示す如く収納回動は、左回動移動構成においては、左側へは、真下位置から真上の180度位置まで回動移動する構成である。又、右側へは、略50度位置までしか、上昇回動移動しないように、右ストッパ39bを位置させて、設けた構成である。
これにより、前記排出筒14は、右側へは略50度位置までしか、上昇回動移動しないことにより、回動させ過ぎによる穀粒の詰まりを防止できる。又、収納時以外は、50度以上回動させる必要がない。
穀粒を機外へ排出する排出筒14は、図2、及び図3で示す如く左右両側へ真下から真上まで左右両側共に、180度回動移動する構成として、ポテンションメータ14jへ設けたハーネス40が切断されることを防止した構成である。
前記排出筒14を左右両側へ180度回動移動する構成としたことにより、ポテンションメータ14jのハーネス40の切断を防止することができる。
穀粒を機外へ排出する排出筒14の回動範囲を、図28で示す如く収納回動は、右回動移動構成においては、右側には、真下位置から真上の180度位置まで回動移動する構成である。又、左側へは、略50度位置までしか、上昇回動移動しないように、左ストッパ39aを位置させて、設けた構成である。
これにより、前記排出筒14は、左側へは略50度位置までしか、上昇回動移動しないことにより、回動させ過ぎによる穀粒の詰まりを防止できる。又、収納時以外は、50度以上回動させる必要がない。
前記排出筒14には、この排出筒14が操作装置21aの制御装置21fへ設定された所定角度位置以上、例えば、50度以上への上昇回動移動を検出するリミットスイッチ(図示せず)を移動用移送筒13の外周部等へ設けた構成である。操作装置21aへ設けた排出クラッチレバー26aが「入」操作され、この「入」操作を検出スイッチ25cが検出して、この検出スイッチ25cが「ON」状態のときには、排出筒14の排穀口14aは、リミットスイッチにより、設定の所定角度位置以上への上昇回動移動を、制御装置21fにより、停止制御される構成である。真上には、上昇回動移動制御されない構成である。
これにより、前記排出筒14内へ穀粒の詰まりを防止することができる。
前記操作装置21aへ設けた排出クラッチレバー26aが「切」操作され、この「切」を検出スイッチ25cが検出して、この検出スイッチ25cが「OFF」状態のときには、排出筒14の設定された所定角度位置以上、例えば、50度以上への上昇回動移動を検出するリミットスイッチ(図示せず)が、所定角度以上を検出した状態であっても、この排出筒14の排穀口14aは、制御装置21fにより、上昇回動移動が停止制御されることなく、真上まで上昇回動移動制御されて、停止する構成である。
これにより、前記排出クラッチレバー26aが「切」状態は、穀粒排出作業状態でないことにより、排出筒14へ穀粒の詰まりが発生することはない。又、排出作業以外であることにより、真上へ回動移動させて、この排出筒14から穀粒の漏下を防止できる。
前記排出筒14の昇降回動移動位置は、図2、及び図3で示す如くポテンションメータ14jで検出する構成において、排出クラッチレバー26aが「切」状態で、検出スイッチ25cが「OFF」状態のときには、排出筒14の排穀口14aは、真上へ上昇回動制御される構成である。
これにより、前記排出クラッチレバー26aが「切」であり、排出作業位置でないことにより、排出筒14へ穀粒の詰まりがない。又、穀粒の漏下を防止できる。
前記排出筒14の排穀口14aから穀粒を機外へ排出する排出作業開始のとき、及び穀粒の排出作業が終了して、この排出筒14の排穀口14aを真下、及び真上へ回動移動させるときは、図2、及び図3で示す如くこの排出筒14を回動する回動装置17の回動用モータ14bの回転速度を、制御装置21fにより、所定回転増速回転制御して、排出筒14の回動移動速度を、所定速度速くした構成である。
これにより、排出作業終了後に、前記排出筒14から穀粒の漏下量の減少を図ることができる。又、穀粒を早く機外への排出を開始することができる。
前記穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8の前方部の所定位置を支持するオーガ受装置33の全高を高くして、従来は排出筒14部が所定角度で上方へ位置すべく、前方の先端部を高所位置とし、後方基部を低所位置として、所定角度に傾斜させて設けた構成であったが、これをこの排出筒14部が回動移動する構成としたことにより、図24で示す如く前後方向に略水平状態に支持させるべくオーガ受装置33の受主柱33aの全高を低くして、この受主柱33aの上端部には、受ガイド33bを設け、この受ガイド33bで略水平状態に支持させた構成である。又、これら固定用移送筒8と移動用移送筒13の地上高を低くしたことにより、コンバイン1の収納スペースを低くすることができる構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8、及び移動用移送筒13は、最下端位置を略水平状態に下降制御されることにより、操作が簡単である。又、コンバイン1の収納スペースを低くすることができる構成である。
操作装置の拡大背面斜視図 排出筒部と、回動装置部との拡大側断面図 排出筒部と、回動装置部との拡大正断面図 排出クラッチレバー部の平面図 移動用移送筒の移送終端部の拡大側面図 回動支点部の拡大側面斜視図 外回転支持パイプの拡大側面斜視図 支持軸の拡大側面斜視図 前回動ギヤーの拡大側面斜視図 前回動ギヤーと、ギヤーとの拡大正面図 支持軸の先端部の拡大側面図 ブレーキ押え板の拡大側面斜視図 移動用移送筒と、外蓋との拡大側面図 穀粒移送排出筒装置の最短縮時の拡大側面図 穀粒移送排出筒装置の伸張途中時の拡大側面図 穀粒移送排出筒装置の最伸張時の拡大側面図 固定用移送筒と、移動用移送筒との拡大側断面図 図17のC−C断面図 前・中・後移動移送螺旋の拡大側面斜視図 中移動移送螺旋部の拡大側面図 中移動移送螺旋の拡大側面斜視図 穀粒移送排出筒装置の昇降回動部の側面図 穀粒移送排出筒装置の昇降回動部の平面図 コンバインの左側全体側面図 他の実施例を示す図で、排出筒と、回動装置部との拡大正断面図 他の実施例を示す図で、排出筒と、回動装置部との拡大側断面図 他の実施例を示す図で、排出筒と、回動装置部との拡大正断面図 他の実施例を示す図で、排出筒と、回動装置部との拡大正断面図
符号の説明
8b 後受具
9 螺旋軸
13 移動用移送筒(移送筒)
13a 開口部
13b 外蓋(蓋)
14 排出筒
14a 排穀口
14b 回動用モータ
14d 左右側板(左右の側板)
14e 前側板
14f 後側板
16 前支持メタル(支持部材)
16c 支持軸
16f 軸受具
17b モータギヤー(出力ギヤー)
17c 後回動ギヤー(ギヤー)
25a 上昇スイッチ
25b 下降スイッチ
天井部

Claims (3)

  1. 螺旋軸(9)を備えた移送筒(13)の移送終端部側に開口部(13a)を設け、該開口部(13a)まで移送されてきた穀粒を機外へ排出する排出筒(14)を左右の側板(14d)と前側板(14e)と後側板(14f)と天井部(ロ)とで構成し、該排出筒(14)の下端部に排穀口(14a)を設け、排出筒(14)が開口部(13a)を覆う状態で回動するように、該排出筒(14)を後側板(14f)に設けた後受具(8b)と前側板(14e)に設けた軸受具(16f)とで移送筒(13)側に回動自在に軸支し、該移送筒(13)の移送終端部の蓋(13b)に、前記螺旋軸(9)の移送終端部を回転自在に軸支する支持部材(16)と支持軸(16c)を取付け、該支持軸(16c)にギヤー(17c)を支持させ、前側板(14e)に回動用モータ(14b)を取付け、前記ギヤー(17c)と回動用モータ(14b)の出力ギヤー(17b)とを噛合せ、回動用モータ(14b)の駆動によって排出筒(14)と一体で回動用モータ(14b)も回動する構成とし、前記排出筒14の排穀口14aワンタッチで下向きに自動的に回動させる下降スイッチ25bを設けたことを特徴とするコンバイン等の穀粒排出装置。
  2. 記排出筒14の排穀口14a上向きに自動的に回動させる上昇スイッチ25aを設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン等の穀粒排出装置。
  3. 穀粒排出中に前記上昇スイッチ(25b)を操作しても、排出筒(14)の排穀口(14a)は上向きに回動しない構成としたことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン等の穀粒排出装置。
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