JP2003046504A - 監視端末システムにおける回線監視方法、及び、監視端末システム用の通信ユニット - Google Patents

監視端末システムにおける回線監視方法、及び、監視端末システム用の通信ユニット

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JP2003046504A
JP2003046504A JP2001228937A JP2001228937A JP2003046504A JP 2003046504 A JP2003046504 A JP 2003046504A JP 2001228937 A JP2001228937 A JP 2001228937A JP 2001228937 A JP2001228937 A JP 2001228937A JP 2003046504 A JP2003046504 A JP 2003046504A
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JP2001228937A
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Akira Shimizu
清水  晃
Sukesato Kikuchi
祐吏 菊地
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Kobishi Electric Co Ltd
Original Assignee
Kobishi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用通信回線と同等の安全性が得られ、且
つ、経済性に優れた監視端末システムにおける回線監視
方法、及び、通信ユニットを提供する。 【解決手段】 通信に先立ち、端末装置と監視センター
との間に論理チャネルを設定することで、この論理チャ
ネルを通じて端末装置からのセキュリティ情報をパケッ
トで送信可能とし(S1〜S6)、通信網側から端末装
置側へ定期的に送られてくる網との接続を確認するため
の確認コマンドに対し、継続の旨を示す応答コマンドを
端末装置側から通信網側へ返すことにより前記論理チャ
ネルを維持し(S8,S9)、当該論理チャネルが維持
されているかを判断することで、通信用回線が正常に機
能しているか否かを連続的に監視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視先に設置され
た端末装置からのセキュリティ情報に基づき、遠隔の監
視センターにて監視を行うようにした監視端末システム
の通信用回線の監視方法、及び、通信ユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】監視先における火災等の緊急事態や侵入
者の侵入等の異常事態の発生をセンサで検知し、検知結
果をセキュリティ情報として端末装置からの遠隔の監視
センターに送信するようにした監視端末システムが実用
化されている。この監視端末システムにおいては、監視
先で得られたセキュリティ情報を速やかに、且つ、確実
に監視センターへ送信することが肝要である。
【0003】このため、この種の監視端末システムで
は、通信用回線が正常状態であるのか、異常状態である
のかを監視している。例えば、専用通信回線を通信用回
線とした監視端末システムでは、端末装置と監視センタ
ーとの間で常に1対1の通信が行われるので、通信が正
常に行われているか否かに基づき、通信用回線の監視を
行える。そして、何らかの原因で通信ができなくなった
場合には、監視センターは、通信ができなくなったこと
を直ちに認識できる。また、一般家庭にも広く普及して
いるアナログ回線を通信用回線とした監視端末システム
では、通信費の問題から常時接続は困難であるため、端
末装置から監視センターに対し、数時間に1回程度の頻
度で監視センターに通報を行う定時通報によって、通信
用回線の監視を行っている。
【0004】しかしながら、専用通信回線を用いた監視
端末システムは、専用線を敷設するためのコストが高
く、銀行や官公庁等の特定用途に限られてしまう。この
ため、企業や一般家庭等には適さない。また、アナログ
回線を用いた監視端末システムでは、定時通報の時間間
隔を狭めれば安全性は向上するが通信費がかさみ実用的
でなく、定時通報の時間間隔をあければ通信費は下がる
がその分安全性が低下してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、一般
家庭にも総合デジタル通信網(ISDN)が普及してお
り、この総合デジタル通信網を通信用回線とした監視端
末システムが開発されている。しかし、この総合デジタ
ル通信網を用いた監視端末システムにおいても、やはり
通信費の問題から定時通報によって通信用回線の監視を
行っている。このため、安全性や通信費に関し、アナロ
グ回線を用いた監視端末システムと同様の問題が生じて
いる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、上記した専用通信回線と同
等の安全性が得られ、且つ、経済性に優れた監視端末シ
ステムにおける回線監視方法、及び、監視端末システム
用の通信ユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであり、請求項1に記載の
ものは、監視先に設置された端末装置からのセキュリテ
ィ情報を通信用回線を通じて遠隔の監視センターに送信
し、該監視センターにて監視先の監視を行う監視端末シ
ステムに適用され、前記通信用回線が正常に機能してい
るかを監視する回線監視方法において、前記通信用回線
として総合デジタル通信網を用い、通信に先立ち、端末
装置と監視センターとの間に論理チャネルを設定するこ
とで、この論理チャネルを通じて端末装置からのセキュ
リティ情報をパケットで送信可能とし、通信網側から端
末装置側へ定期的に送られてくる網との接続を確認する
ための確認コマンドに対し、継続の旨を示す応答コマン
ドを端末装置側から通信網側へ返すことにより前記論理
チャネルを維持し、当該論理チャネルが維持されている
かを判断することで、通信用回線が正常に機能している
か否かを連続的に監視することを特徴とする監視端末シ
ステムにおける回線監視方法である。
【0008】請求項2に記載のものは、前記確認コマン
ドが通信網側から端末装置側に送信されるRRコマンド
であり、応答コマンドが端末装置側から通信網側に送信
するRRコマンドであることを特徴とする請求項1に記
載の監視端末システムにおける回線監視方法である。
【0009】請求項3に記載のものは、前記論理チャネ
ルを、総合デジタル通信網のDチャネルに設定したこと
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の監視端末シ
ステムにおける回線監視方法である。
【0010】請求項4に記載のものは、監視先からのセ
キュリティ情報を通信用回線を通じて遠隔の監視センタ
ーに送信し、該監視センターにて監視先の監視を行う監
視端末システムに用いられ、監視先に設置された通報装
置と通信用回線との間に介在して通信制御を行う通信ユ
ニットにおいて、前記通信用回線として総合デジタル通
信網を用い、通信に先立ち、監視センターとの間に論理
チャネルを設定させることで、この論理チャネルを通じ
てセキュリティ情報をパケットで送信可能とする論理チ
ャネル設定手段と、通信網側から定期的に送られてくる
網との接続を確認するための確認コマンドに対し、継続
の旨を示す応答コマンドを通信網側へ返すことにより前
記論理チャネルを維持させる論理チャネル維持手段とを
備えたことを特徴とする監視端末システム用の通信ユニ
ットである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、本発明が適用される監視端
末システムの構成について説明する。ここで、図1は、
監視端末システムの概略構成を示すブロック図である。
【0012】図1(a)に示すように、この監視端末シ
ステムは、通報装置1と、通信ユニット2と、総合デジ
タル通信網3(以下、通信網3と称する。)と、監視セ
ンター4とから構成される。
【0013】通報装置1は、端末装置5の一部を構成す
るものであり、監視先に設置される。この通報装置1
は、電気的に接続されたセンサ(図示せず)からの検出
信号に基づいて、監視先における火災等の緊急事態や侵
入者の侵入等の異常事態の発生を検知する。例えば、煙
センサからの検出信号によって火災を検知したり、窓の
開放を検出する開放センサからの検出信号や室内に設け
た赤外線センサからの検出信号によって侵入者の侵入を
検知したりする。そして、緊急事態や異常事態を検知し
た場合、通報装置1は、通報要因が生じたとして、検知
した旨を示すセキュリティ情報を通信ユニット2に出力
する。
【0014】通信ユニット2は、監視先に設置されて通
報装置1からのセキュリティ情報をパケットに変換し、
変換したパケットを総合デジタル通信網3を介して監視
センター4に送信する通信制御を行う。即ち、この通信
ユニット2は、通報装置1と共に端末装置5を構成し、
通報装置1からのセキュリティ情報を遠隔の監視センタ
ー4に送信するための論理チャネルを設定するための制
御や、この論理チャネルを維持するための制御を行う。
なお、この通信ユニット2の構成、及び、制御について
は、後で説明する。
【0015】通信網3は、交換機6(6A,6B)と、
通信ユニット2と交換機6Aとの間、及び、監視センタ
ー4と交換機6Bとの間を接続する加入者線7と、交換
機6…同士を接続する中継回線網8とからなる。なお、
本実施形態において、ユーザ・網インターフェースの第
1層は、図1(b)に示すように、基本インターフェー
ス(Bチャネル×2,Dチャネル×1)であるが、これ
に限るものではなく、一次群速度インターフェース(B
チャネル×23,Dチャネル×1)であってもよい。
【0016】監視センター4は、監視先における緊急事
態や異常事態を監視するものであり、ホストコンピュー
タとして機能する。この監視センター4は、通報装置1
からのセキュリティ情報に基づき、監視先での緊急事態
や異常事態の発生を認識する。そして、監視先で緊急事
態や異常事態が発生した場合には、その旨を例えばオペ
レータに報知する。この報知を受けたオペレータは、担
当者に連絡をして、緊急事態等が発生した監視先に、担
当者を派遣する等の対応を行う。
【0017】次に、上記の通信ユニット2について説明
する。ここで、図2は、通信ユニット2の構成を説明す
るブロック図である。例示した通信ユニット2は、制御
部11と、メモリ12と、通信用LSI13と、デジタ
ルサービスユニット(DSU)14と、切り分け器15
とから概略構成されている。
【0018】制御部11は、例えばCPUによって構成
され、この通信ユニット2における動作を制御する。メ
モリ12は、バスを介して制御部11に接続され、制御
部11の制御動作時において必要なデータを一時的に記
憶する。この制御部11と通報装置1とは、I/Oイン
ターフェース16やシリアルインターフェース17(例
えばRS485)を介して接続されている。従って、制
御部11は、これらのインターフェース16,17を介
して、通報装置1からのセキュリティ情報を受信する。
また、この制御部11には、I/Oインターフェース1
6を介してモニタ表示灯18とリンク表示灯19も接続
されており、モニタ表示灯18によって通信ユニット2
の状態や通信状態を表示し、リンク表示灯19によって
回線状態(接続/未接続の状態)を表示する。なお、こ
の制御部11は、電源部20が生成した動作電源の供給
を受けて動作する。
【0019】通信用LSI13は、通信ユニット2にお
ける通信動作を制御するものであり、制御部11と協働
して通信制御部として機能する。そして、この通信用L
SI13は、I/Oインターフェース16を介して制御
部11に接続されている。
【0020】デジタルサービスユニット14は、通信網
3(加入者線7)と宅内配線との間のインターフェース
を形成するものである。そして、このデジタルサービス
ユニット14よりも上流側(通信網3側)には、トラン
ス23、及び、切り分け器15を介して、通信網3との
接続端子24(所謂U点)が設けられている。そして、
このデジタルサービスユニット14は、通信用LSI1
3によって制御され、通報装置1からの監視データを通
信網3側に送信する。また、デジタルサービスユニット
14よりも下流側には、トランス25を介してデジタル
端末を接続するための接続端子26(所謂S/T点)も
設けられている。このため、この接続端子26にデジタ
ル電話機やデジタルファクシミリ等のデジタル端末を接
続すると、デジタルサービスユニット14を介して、接
続したデジタル端末による通信を行うこともできる。
【0021】切り分け器15は、通信ユニット2内のデ
ジタルサービスユニット14、或いは、外部のデジタル
サービスユニット(図示せず)を選択して通信網3に接
続するものである。このため、切り分け器15よりも下
流側には、外部のデジタルサービスユニットを接続する
ための外部接続端子27を設けてあり、切り分け器15
は、この外部接続端子27或いは通信ユニット2内のデ
ジタルサービスユニット14を、通信網3との接続端子
(U点)に選択的に接続する。なお、この切り分け器1
5は、制御部11からの制御によって接続先を選択可能
である。
【0022】そして、上記構成の監視端末システムで
は、相手先選択接続機能(所謂VC方式)を用いてお
り、通報装置1からのセキュリティ情報を、Dチャネル
のパケット通信によって監視センター4に送信する。こ
のため、通信ユニット2(制御部11及び通信用LSI
13)は、本発明の論理チャネル設定手段として機能
し、セキュリティ情報の送受信に先立って監視センター
4との間でリンクを確立することで、Dチャネルに論理
チャネルを設定させる。
【0023】また、通信ユニット2(制御部11及び通
信用LSI13)は、本発明の論理チャネル維持手段と
して機能し、通報要因の有無に拘わらず、設定された論
理チャネルを維持させる。即ち、通信ユニット2は、通
信網3側(交換機6A)から定期的に送られてくる網と
の接続を確認するための確認コマンドに対し、継続の旨
を示す応答コマンドを返す。
【0024】具体的には、通信ユニット2は、交換機6
Aから数秒間隔で送られてくるRRコマンド(受信可コ
マンド)を受信すると、交換機6Aに対してRRコマン
ドを送り返す。そして、通信ユニット2へRRコマンド
が送信されていることから、交換機6Bは、監視センタ
ー4に対してRRコマンドを送信する。監視センター4
は、交換機6BからのRRコマンドを受信すると、交換
機6BへRRコマンドを送り返す。
【0025】そして、通信網3側(交換機6A,6B)
では、通信ユニット2から送り返されたRRコマンドを
受信することで、この通信ユニット2からパケットが送
られてくる予定があると判断し、設定された論理チャネ
ルを維持する。
【0026】この場合において、交換機6Aと通信ユニ
ット2との間の加入者線7で回線切断等の回線異常が生
じると、交換機6Bは、監視センター4に対してCIパ
ケット(切断指示パケット)を送信する。そして、監視
センター4は、交換機6BからCIパケットが送信され
てきたことにより、交換機6Aと通信ユニット2との間
で回線異常が生じたと認識する。また、監視センター4
と交換機6Bとの間の加入者線7で回線異常が生じた場
合には、監視センター4は、RRコマンドの送受信が行
えなくなるため、回線異常が生じていることを認識でき
る。このとき、交換機6Aが通信ユニット2に対してC
Iパケットを送信するので、通信ユニット2側でも、監
視センター4と交換機6Bとの間で回線異常が生じたこ
とを認識できる。
【0027】このような回線異常は、侵入者が監視先に
侵入して加入者線7を機械的に切断した場合にも生じる
ので、異常事態の一種として扱う。このため、監視セン
ター4のオペレータ等は、担当者に連絡をして緊急事態
等が発生した監視先に担当者を派遣する等の対応を行
う。
【0028】このように、本システムでは、通信網3側
から送信されてくるパケットの種類により、設定された
論理チャネルが維持されているか否かを判断でき、通信
ユニット2と監視センター4との間の通信用回線が正常
に機能しているかを監視できる。この場合、上記したよ
うに、通信網3側からは数秒間隔でRRコマンドが送ら
れてくる。ここで、数秒間隔というのは、この種の監視
端末システムにおける回線監視間隔としては十分に短い
間隔である。このため、回線監視を連続的に行うことが
でき、専用通信線に近い十分な監視効果が得られる。
【0029】また、回線異常が解除された場合、通信ユ
ニット2は、自動的に監視センター4との間でリンクを
確立して論理チャネルを設定する。このため、復旧処理
が容易且つ確実であり、特別な操作も不要なので高い利
便性が得られる。さらに、本システムで用いているDチ
ャネルパケット通信において、RRコマンドの送受信は
課金対象外であるため、低コストでの回線監視が可能で
あり、経済的である。
【0030】そして、監視先で緊急事態や異常事態の通
報要因が発生した場合には、監視先の通報装置1は、セ
キュリティ情報を通信ユニット2に出力する。これによ
り、通信ユニット2は、監視センター4との間に設定さ
れた論理チャネルを通じて、監視センター4に対しセキ
ュリティ情報を示すデータパケットを送信する。ここ
で、上記したように、本システムでは、RRコマンドの
送受信によって論理チャネルを維持しておいたので、セ
キュリティ情報を確実に監視センター4へ送信すること
ができる。
【0031】以下、本システムの動作を、具体例を挙げ
て詳細に説明する。ここで、図3は、通信ユニット2
(端末側)、通信網3、監視センター4(センター側)
間の動作を説明する図であり、通信ユニット2と交換機
6Aとの間で回線異常が発生した場合を示す。なお、こ
の図3に符号「S」を付して示した数字は、説明におけ
る各ステップに対応している。
【0032】まず、通信ユニット2と交換機6Aとの間
でリンクを確立し(ステップS1)、その一方で、監視
センター4と交換機6Bとの間でリンクを確立する(ス
テップS2)。
【0033】リンクが確立したならば、通信ユニット2
は、Dチャネルに論理チャネルを設定させ、監視センタ
ー4との間でパケット通信を行える状態にする。このた
め、通信ユニット2は、監視センター4に対する接続処
理を行う。この接続処理では、まず、通信ユニット2
は、交換機6Aに対してCRパケットを送信して発呼要
求を行う(ステップS3)。このCRパケットを受け取
ると、交換機6Bから監視センター4にCNパケット
(着呼パケット)が送信される(ステップS4)。この
CNパケットを受信すると、監視センター4は、CAパ
ケット(着呼受付パケット)を交換機6Bに返す(ステ
ップS5)。交換機6BがCAパケットを受信したこと
で交換機6Aは、通信ユニット2に対してCCパケット
(接続完了パケット)を送信する(ステップS6)。こ
れにより、通信ユニット2と監視センター4との間のD
チャネルに論理チャネルが設定され、パケットの転送が
可能になる。
【0034】論理チャネルが設定されたならば、通信ユ
ニット2は、セキュリティ情報をパケットに変換して監
視センター4に転送する(ステップS7)。なお、この
ステップS7におけるセキュリティ情報の転送は、監視
センター4への接続処理に伴うものであり、通報要因に
よるものではない。このため、緊急事態等が生じていな
い可能性がある。そして、緊急事態等が生じていない場
合には、通信ユニット2は、ダミーのセキュリティ情報
を送信する。
【0035】セキュリティ情報を送信したならば、通信
ユニット2は、設定した論理チャネルを維持しつつ待機
する。即ち、通信ユニット2は、加入者線7を通じて交
換機6Aから定期的に送信されてくるRRコマンドを受
信する毎に、交換機6AにRRコマンドを送信する(ス
テップS8)。このとき、交換機6Bは、監視センター
4に対してもRRコマンドを送信するが、通信ユニット
2が発呼側であるため、監視センター4はこのRRコマ
ンドを受信すると、交換機6Bに対してRRコマンドを
返すことになる(ステップS9)。そして、通信網3側
(交換機6A,6B)では、通信ユニット2側から送信
されたRRコマンドの受信により、通信ユニット2から
監視センター4に対してデータ(パケット)の送信が予
定されていると判断する。これにより、設定した論理チ
ャネルが維持される。
【0036】そして、監視先において異常事態等の通報
要因が発生すると、通報装置1からのセキュリティ情報
が監視センター4に送信される。即ち、通信ユニット2
の制御部11及び通信用LSI13(通信制御部)は、
通報装置1からのセキュリティ情報からデータパケット
を生成し、論理チャネル番号を付加した状態で交換機6
Aへ送信する(ステップS10)。全てのデータパケッ
トを受信したならば、監視センター4は、受信したパケ
ットに基づいてセキュリティ情報を認識し、その内容に
応じて報知処理等を行う。
【0037】一方、通信ユニット2は、全てのデータパ
ケットを送信し終えたことにより、論理チャネルを維持
する処理を行う。即ち、一般的な相手先選択接続であれ
ば、全てのデータパケットを送信し終えたことにより、
通信ユニット2から通信網3に対してCQパケット(復
旧要求パケット)を送信し、通信網3から監視センター
4にCIパケットを送信して開放処理を行うところであ
るが、本システムでは、論理チャネルを維持すべく、交
換機6Aから送られてくるRRコマンドに対し、通信ユ
ニット2はRRコマンドを返している(ステップS1
1)。これに伴い、交換機6Bからは、監視センター4
に対してRRコマンドが送信される。そして、監視セン
ター4はRRコマンドを受信する毎にRRコマンドを返
す(ステップS12)。
【0038】そして、通信ユニット2と交換機6Aとの
間で、何らかの回線異常が生じた場合(ステップS1
3)には、交換機6Bからは監視センター4へ切断指示
を示すCIパケットが送信される(ステップS14)。
このCIパケットを受信することにより、監視センター
4は、通信ユニット2と通信網3との間で回線が切断さ
れたことを認識する。この回線切断の認識に伴い、監視
センター4では異常事態の発生と見なし、監視先に担当
者を派遣する等の対応をする。また、監視センター4
は、CIパケットの受信に伴い、切断確認を示すCFパ
ケットを送信する(ステップS15)。その後、監視セ
ンター4は、通信網3との間でRRコマンドの送受信を
継続して行い、通信ユニット2と通信網3との間に生じ
ている回線異常が復旧するまで待機する(ステップS1
6)。
【0039】回線異常が解消すると、通信ユニット2
は、再度、監視センター4との間でパケット通信を行え
る状態にする。この場合、まず、通信ユニット2は、交
換機6Aとの間でリンクを確立する(ステップS1
7)。
【0040】続いて、通信ユニット2は、交換機6Aに
対してCRパケットを送信して発呼要求を行う(ステッ
プS18)。交換機6AがCRパケットを受け取ると、
交換機6Bは、監視センター4側に着呼を示すCNパケ
ットを送信する(ステップS19)。このCNパケット
の受信によって監視センター4は、着呼受付を示すCA
パケットを交換機6Bに返す(ステップS20)。これ
により、交換機6Aは、通信ユニット2に対して接続完
了を示すCCパケットを送信する(ステップS21)。
その結果、通信ユニット2と監視センター4との間に論
理チャネルが設定され、再度パケットの転送が可能にな
る。
【0041】論理チャネルが設定されたならば、通信ユ
ニット2は、セキュリティ情報をパケットに変換して監
視センター4に転送する(ステップS22)。なお、こ
のステップS22におけるセキュリティ情報の転送も、
ステップS7と同様に、監視センター4への接続処理に
伴うものである。
【0042】次に、図4に基づき、監視センター4と交
換機6Bとの間で回線異常が発生した場合について説明
する。
【0043】この例において、次の各処理は、図3で説
明した例と同じ処理である。即ち、Dチャネルに論理チ
ャネルを設定し、監視センター4との間でパケット通信
を行える状態にするまでの処理(ステップS1〜ステッ
プS6)と、監視センター4への接続処理に伴うセキュ
リティ情報の転送処理(ステップS7)と、設定した論
理チャネルを維持しつつ待機する処理(ステップS8〜
ステップS9)と、通報要因の発生によりデータパケッ
トを送信する処理(ステップS10)と、データパケッ
ト送信後において論理チャネルを維持しつつ待機する処
理(ステップS11〜ステップS12)については、上
述した例と同じ処理を行う。
【0044】そして、リンク異常が発生するなどして監
視センター4と交換機6Bとの間で回線異常が発生する
と(ステップS30)、監視センター4では、この回線
異常に伴う必要な処理を行う。また、回線異常の発生に
よって、交換機6Aから通信ユニット2に向けて切断指
示を示すCIパケットが送信される(ステップS3
1)。通信ユニット2は、このCIパケットを受信する
ことにより、通信ユニット2と通信網3との間で回線異
常が生じたことを認識する。また、通信ユニット2は、
CIパケットの受信に伴い、通信網3側に対して切断確
認を示すCFパケットを送信する(ステップS32)。
【0045】その後、通信ユニット2は、監視センター
4との間に論理チャネルを設定すべく、定期的に発呼し
て監視センター4との接続処理を行う。この例では、ま
ず、ステップS33にて、通信ユニット2は、交換機6
Aに対してCRパケットを送信し、発呼要求をする。し
かし、この送信時点では、監視センター4側の回線異常
状態が解消されていないので、CRパケットを受信した
交換機6Aは、通信ユニット2に対してCIパケットを
送信する(ステップS34)。また、このCIパケット
を受信した通信ユニット2は、交換機6Aに対してCF
パケットを送信する(ステップS35)。
【0046】回線異常が解消されると、通信ユニット2
と交換機6Aとの間でRRコマンドの送受信が行われて
いることから、交換機6Bと監視センター4との間で
は、自動的にリンクを確立するための処理が行われる
(ステップS36)。そして、交換機6Bと監視センタ
ー4との間でリンクが確立した後に、通信ユニット2か
ら交換機6Aに対してCRパケットが送信されると(ス
テップS37)、通信網3側から監視センター4に対し
て着呼を示すCNパケットが送信され(ステップS3
8)、監視センター4から交換機6Bに対して着呼受付
を示すCAパケットが送信される(S39)。交換機6
BがCAパケットを受信すると、交換機6Aは通信ユニ
ット2に対して接続完了を示すCCパケットを送信する
(ステップS40)。その結果、この例でも、通信ユニ
ット2と監視センター4との間に論理チャネルが設定さ
れ、再度パケットの転送が可能になる。
【0047】以上説明したように、本システムによれ
ば、通信ユニット2と監視センター4とを結ぶDチャネ
ルに論理チャネルを設定し、この設定した論理チャネル
を通じてセキュリティ情報をパケット通信で送信してい
る。さらに、このパケット通信は、相手先選択接続によ
って行われるが、通報要因が発生する毎に監視センター
4に接続する通常の相手先選択接続とは異なり、RRコ
マンドを送受信することで、設定された論理チャネルを
継続的に維持する。このため、RRコマンドを送受信す
る処理が、通信回線の正常動作を確認する監視処理とな
る。さらに、この監視処理が数秒間隔で行われる。その
結果、専用通信回線を用いた回線監視と同等の安全性
を、経済性に優れた相手先選択接続で実現することがで
きる。
【0048】ところで、本発明は、上記の実施形態に限
定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づき
種々の変形が可能である。
【0049】例えば、上記の実施形態では、Dチャネル
パケット通信でセキュリティ情報を送信するようにした
が、これに限るものではなく、Bチャネルパケット通信
でも同じように実施できる。そして、本実施形態のよう
に、Dチャネルパケット通信でセキュリティ情報を送受
信するようにすると、Bチャネルを回線交換等の他の用
途に用いることができるので、チャネルを効率よく使用
することができる。
【0050】また、通信網3側から端末装置5側へ定期
的に送られてくる確認コマンドとしてRRコマンドを用
い、継続の旨を示す応答コマンドとしてRRコマンドを
用いたが、論理チャネルを維持できれば確認コマンドや
応答コマンドは、RRコマンドに限られない。
【0051】また、上記実施形態の端末装置5は、通報
装置1と通信ユニット2とが別個に構成されていたが、
通報装置1と通信ユニット2とを一体化してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏する。
【0053】即ち、通信に先立ち、総合デジタル通信網
を介して端末装置と監視センターとの間に論理チャネル
を設定することで、該論理チャネルを通じて端末装置か
らのセキュリティ情報をパケットで送信可能とし、通信
網側から端末装置側へ定期的に送られてくる網との接続
を確認するための確認コマンドに対し、継続の旨を示す
応答コマンドを端末装置側から通信網側へ返すことで前
記論理チャネルを維持している。このため、当該論理チ
ャネルが維持されているか否かを判断することで、通信
用回線が正常に機能しているか否かを連続的に監視でき
る。その結果、確認コマンドの送信間隔で連続的に通信
用回線の監視が行え、専用通信回線に近い安全性が得ら
れる。また、この確認コマンドの送受信は課金対象外で
あるので、システムの運用コストを低く抑えることがで
き、経済的である。
【0054】また、論理チャネルを、総合デジタル通信
網のDチャネルに設定すると、使われていないBチャネ
ルを、回線交換等の他の用途に使用できるので、チャネ
ルを効率よく使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、監視端末システムの概略構成を示す
ブロック図、(b)はユーザ・網インターフェースを説
明する図である。
【図2】通信ユニットを説明するブロック図である。
【図3】通信ユニット、通信網、監視センターでの動作
を説明する図であり、通信ユニットと交換機との間で回
線異常が発生した場合を示す図である。
【図4】通信ユニット、通信網、監視センターでの動作
を説明する図であり、監視センターと交換機との間で回
線異常が発生した場合を示す図である。
【符号の説明】
1 通報装置 2 通信ユニット 3 総合デジタル通信網 4 監視センター 5 端末装置 6 交換機 7 加入者線 8 中継回線網 11 制御部 12 メモリ 13 通信用LSI 14 デジタルサービスユニット 15 切り分け器 16 I/Oインターフェース 17 シリアルインターフェース 18 モニタ表示灯 19 リンク表示灯 20 電源部 23 トランス 24 通信網との接続端子 25 トランス 26 デジタル端末との接続端子 27 外部接続端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 H04Q 9/00 311W Fターム(参考) 5C087 AA03 AA24 AA25 BB12 BB32 BB65 BB74 CC04 DD03 EE08 FF01 FF02 FF19 FF20 GG12 GG18 GG32 5K030 HC05 JA10 JT02 LB02 LB19 MB09 5K048 BA21 DC04 EB08 GB05 HA01 HA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視先に設置された端末装置からのセキ
    ュリティ情報を通信用回線を通じて遠隔の監視センター
    に送信し、該監視センターにて監視先の監視を行う監視
    端末システムに適用され、前記通信用回線が正常に機能
    しているかを監視する回線監視方法において、 前記通信用回線として総合デジタル通信網を用い、 通信に先立ち、端末装置と監視センターとの間に論理チ
    ャネルを設定することで、この論理チャネルを通じて端
    末装置からのセキュリティ情報をパケットで送信可能と
    し、 通信網側から端末装置側へ定期的に送られてくる網との
    接続を確認するための確認コマンドに対し、継続の旨を
    示す応答コマンドを端末装置側から通信網側へ返すこと
    により前記論理チャネルを維持し、 当該論理チャネルが維持されているかを判断すること
    で、通信用回線が正常に機能しているか否かを連続的に
    監視することを特徴とする監視端末システムにおける回
    線監視方法。
  2. 【請求項2】 前記確認コマンドが通信網側から端末装
    置側に送信されるRRコマンドであり、応答コマンドが
    端末装置側から通信網側に送信するRRコマンドである
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視端末システムに
    おける回線監視方法。
  3. 【請求項3】 前記論理チャネルを、総合デジタル通信
    網のDチャネルに設定したことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の監視端末システムにおける回線監視
    方法。
  4. 【請求項4】 監視先からのセキュリティ情報を通信用
    回線を通じて遠隔の監視センターに送信し、該監視セン
    ターにて監視先の監視を行う監視端末システムに用いら
    れ、監視先に設置された通報装置と通信用回線との間に
    介在して通信制御を行う通信ユニットにおいて、 前記通信用回線として総合デジタル通信網を用い、 通信に先立ち、監視センターとの間に論理チャネルを設
    定させることで、この論理チャネルを通じてセキュリテ
    ィ情報をパケットで送信可能とする論理チャネル設定手
    段と、 通信網側から定期的に送られてくる網との接続を確認す
    るための確認コマンドに対し、継続の旨を示す応答コマ
    ンドを通信網側へ返すことにより前記論理チャネルを維
    持させる論理チャネル維持手段とを備えたことを特徴と
    する監視端末システム用の通信ユニット。
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