JP2003046297A - 撮像システムおよび電気部品装着システム - Google Patents

撮像システムおよび電気部品装着システム

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JP2003046297A
JP2003046297A JP2001227078A JP2001227078A JP2003046297A JP 2003046297 A JP2003046297 A JP 2003046297A JP 2001227078 A JP2001227078 A JP 2001227078A JP 2001227078 A JP2001227078 A JP 2001227078A JP 2003046297 A JP2003046297 A JP 2003046297A
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Hiroshi Oike
博史 大池
Tetsunori Kawakado
哲徳 川角
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Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像システム,電気部品装着システムにおい
て撮像精度を向上させる。 【解決手段】 光源装置本体230の凹角錐台面236
に、赤,緑,青の3種類の波長の光を放射する複数個ず
つの発光ダイオード240,242,244をほぼ均一
に配列し、偏光フィルタ250を通して基準マーク18
6に偏光光を照射する。基準マークカメラ190のレン
ズ系202に偏光フィルタ210を設け、フィルタ回転
装置214により回転させて基準マークカメラ190に
入射する光の振動方向を調節する。金属製の基準マーク
186は偏光光を偏光を維持して反射し、セラミックス
製のプリント配線板12は拡散して反射する。偏光フィ
ルタ210は基準マーク186からの反射光である偏光
光を遮断する回転位置にあり、プリント配線板12の方
が基準マーク186より像形成光の量が多く、コントラ
ストの大きい像が得られ、基準マーク186が精度良く
撮像される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像システムおよ
び電気部品装着システムに関するものであり、特に、撮
像精度の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮像システムは、例えば、電気部品(電
子部品を含む)を回路基板に装着する電気部品装着シス
テムに設けられ、回路基板に設けられた基準マークを撮
像し、部品保持ヘッドに保持された電気部品を撮像す
る。撮像により得られた基準マークの像に基づいて回路
基板の位置および電気部品が装着される被装着位置の位
置誤差が取得され、電気部品の像に基づいて、部品保持
ヘッドによる電気部品の保持位置誤差が取得され、それ
ら誤差が修正されて電気部品が被装着位置に装着される
ようにするのである。
【0003】基準マークを撮像する基準マーク撮像シス
テムは、従来、例えば、白色,橙色,赤色のうちのいず
れかの単色光を放射する光源および白黒のCCDカメラ
を備え、基準マークに照射された光の反射光に基づいて
基準マークを撮像するように構成されている。電気部品
を撮像する部品撮像システムも同様に、単色光を放射す
る光源および白黒のCCDカメラを備え、電気部品に照
射された光の反射光に基づいて電気部品を撮像するよう
に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】しかしながら、基準マークを撮像する場合であって
も、電気部品を撮像する場合であっても、基準マークお
よび電気部品のみが撮像されるわけではなく、その周辺
も撮像される。基準マークの場合は回路基板が撮像さ
れ、電気部品の場合は、電気部品全体の像が必要であっ
ても部品保持ヘッドが撮像され、電気部品の底面(回路
基板に装着される側の面)から延び出させられたリード
や、底面に設けられた基準マーク,半田バンプの像が必
要であっても、部品保持ヘッドおよび電気部品の本体が
撮像されるのである。そのため、基準マーク,電気部品
の本体,リード等および部品保持ヘッドの色や材質によ
っては、基準マークと回路基板,電気部品と部品保持ヘ
ッド,リード等と本体および部品保持ヘッドとの像のコ
ントラストが小さく、基準マーク,電気部品,リード等
の像が正確に得られないことがある。
【0005】例えば、回路基板がセラミックス等、淡い
色の材料によって作られており、回路基板に印刷された
基準マークが導体、例えば、金属により形成されている
場合、回路基板からの反射光量も基準マークからの反射
光量も多く、これらを白黒のCCDカメラで撮像しても
基準マークの像と回路基板の像とのコントラストが小さ
く、基準マークの像を正確に得ることが困難である。ま
た、電気部品を撮像する場合、部品保持ヘッドを暗い色
とし、あるいは部品保持ヘッドに電気部品の背景を形成
する背景形成部材を設けるとともに、その色を暗い色と
し、電気部品全体あるいは一部について明るい像が形成
されることを前提としてカメラユニットが設計される
が、実際には電気部品全体あるいは一部以外の部分を完
全な暗色にすることは困難であり、電気部品全体や一
部、例えば、リード等の色によっては、周辺とのコント
ラストの大きい像が得られないことがある。電気部品の
材質は非常に多様であって、その色も多様であり、周辺
との色の違いが少ない場合があり、白黒のCCDカメラ
のように、撮像対象を色に応じて区別して撮像すること
ができないカメラを備えたカメラユニットでは、電気部
品やリード等の正確な像が得られないことがあるのであ
る。本体の底面ないし表面に金属製のリード,バンプ,
マーク等が設けられた電気部品を撮像する場合、本体が
白色であれば、本体もリード等もすべてが明色として映
るため、リード等の正確な認識が困難である。カラーの
CCDカメラであれば、基準マーク,電気部品,あるい
はリード等と周辺部材とに色の差があれば、それにより
両者を区別し得る像が得られるが、色の差が小さけれ
ば、撮像精度が低下する。
【0006】この問題は、電気部品装着システムに設け
られた基準マーク撮像システムおよび部品撮像システム
に限らず、電気部品装着システム以外の作業システム、
例えば回路基板の予め定められた複数箇所に接着剤等の
高粘性流体を塗布する塗布システムや、複数の貫通穴を
有するスクリーンとそのスクリーンに沿って移動するス
キージにより、回路基板の予め定められた複数箇所にク
リーム状半田等の高粘性流体を印刷するスクリーン印刷
システム等に設けられた撮像システムにおいて同様に生
ずる。
【0007】本発明は、以上の事情を背景とし、撮像シ
ステムおよび撮像システムを備えた電気部品装着システ
ムにおいて撮像精度を向上させることを課題としてなさ
れたものであり、本発明によって、下記各態様の撮像シ
ステムおよび電気部品装着システムが得られる。各態様
は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必
要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。こ
れは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであ
り、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わ
せが以下の各項に記載のものに限定されると解釈される
べきではない。また、一つの項に複数の事項が記載され
ている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなけ
ればならないわけではない。一部の事項のみを選択して
採用することも可能なのである。
【0008】なお、以下の各項において、 (1)項が請求
項1に相当し、 (2)項が請求項2に相当し、 (3)項ない
し (5)項を併せた項が請求項3に、 (9)項が請求項4
に、(10)項が請求項5に、(13)項が請求項6に、(14)項
が請求項7に、(15)項が請求項8に、(24)項が請求項9
に、(25)項が請求項10にそれぞれ相当する。
【0009】(1)光源と、その光源から放射され、撮
像対象表面により反射された反射光に基づいて撮像対象
を撮像する撮像装置と、前記光源から前記撮像装置に到
る光路上に互いに直列に配設された第一偏光フィルタお
よび第二偏光フィルタとを含む撮像システム。撮像装置
は、被写体の二次元像を一挙に取得する面撮像装置とし
てもよく、ラインセンサにより構成してもよい。ライン
センサは、一直線状に並べられた多数の撮像素子を有
し、被写体と相対移動させつつ繰り返し撮像を行うこと
によって二次元像が得られる。光源から放射された光は
撮像対象の表面により反射され、光源から撮像装置に到
る光の経路は、少なくとも1個所において方向が変えら
れる。光路は、光源と撮像対象との間と、撮像装置と撮
像対象との間との少なくとも一方において更に方向が変
えられてもよい。いずれにしても、第一,第二偏光フィ
ルタは、一方が光源と撮像対象との間(光源を含む)に
設けられ、他方が撮像対象と撮像装置との間(撮像装置
を含む)に設けられ、光源から撮像装置に到る光路上に
設けられた第一,第二偏光フィルタは互いに直列であ
る。偏光フィルタは、特定の一方向の振動だけから成る
光の透過を許容する。そのため、光源から放射され、第
一偏光フィルタと第二偏光フィルタとの一方を透過して
撮像対象に照射される光は、偏光フィルタにより偏光さ
せられた偏光光であり、他方を透過して撮像装置に入射
する光も偏光光であり、偏光を利用して、撮像対象のう
ちの一部とそれ以外の部分とについてコントラストの大
きい像を得ることができる。例えば、撮像対象の一部が
偏光光を偏光を保存したまま方向のみを変えて反射する
性質を有する偏光維持部であり、それ以外の部分が偏光
光を拡散して反射する性質を有し、偏光を維持しない非
偏光維持部であれば、非偏光維持部からの反射光である
拡散光は、撮像装置について設けられた偏光フィルタに
より偏光させられ、光量が減少させられて撮像装置に入
射させられるのに対し、偏光維持部からの反射光である
偏光光は、偏光フィルタが透過を許容する光の振動方向
に応じて撮像装置への入射光量が異ならされ、全部の透
過が許容され、一部の透過が許容され、あるいは透過が
許容されず、遮断される。したがって、光源と撮像装置
とについて設けられた偏光フィルタの偏光作用によりそ
れぞれ得られる偏光光の組合わせにより、撮像装置につ
いて設けられた偏光フィルタを透過する反射光である偏
光光の量を適宜の量に設定し、あるいは透過が遮断され
るようにし、偏光維持部と非偏光維持部とについて撮像
装置への入射光量に差を生じさせ、あるいは差を増幅さ
せることができる。そのため、偏光維持部と非偏光維持
部とを有する撮像対象であれば、色の類似により、ある
いは材質によって偏光維持部と非偏光維持部とからの反
射光量がほぼ同じであっても、また、撮像装置が白黒で
あってもカラーであっても、撮像装置への入射光量の違
いにより、両者のコントラストの大きい像が得られ、偏
光維持部,非偏光維持部の像を精度良く取得することが
できる。偏光維持部は、例えば、金属により構成され、
非偏光維持部は、例えば、合成樹脂やセラミックス等、
金属以外の材料により構成される。偏光維持部は金属部
であり、非偏光維持部は非金属部であると言うこともで
きる。回路基板に設けられる基準マークや電気部品のリ
ード,電極等は導体製であり、金属製であって偏光維持
部であり、回路基板やリード等が設けられる電気部品の
本体の表面は、セラミックスや合成樹脂等により作られ
て非偏光維持部であり、本項に記載の発明を、例えば、
電気部品装着システムの基準マーク撮像システムや部品
撮像システムに適用すれば、基準マーク等を精度良く撮
像することができる。
【0010】(2)前記第一偏光フィルタと前記第二偏
光フィルタとが互いに相対回転可能である (1)項に記載
の撮像システム。第一偏光フィルタを回転可能としても
よく、第二偏光フィルタを回転可能としてもよく、両方
を回転可能としてもよい。偏光フィルタは、その回転位
置に応じて、透過を許容し、あるいは遮断する光の振動
方向が異なる。したがって、偏光フィルタを回転可能と
すれば、撮像対象に応じて偏光フィルタの回転位置を設
定し、例えば、ある撮像対象については偏光維持部から
の反射光である偏光光の全部を透過させ、別の撮像対象
については偏光維持部からの反射光である偏光光の全部
を遮断するようにすることにより、異なる撮像対象につ
いてそれぞれ、偏光維持部と非偏光維持部とのコントラ
ストが大きい像が得られる。第一,第二偏光フィルタの
一方が回転可能であれば、回転可能な偏光フィルタは、
回転不能な偏光フィルタが透過を許容する光に応じて、
偏光維持部と非偏光維持部とについてコントラストが大
きい像が形成される位置に位置させられる。両偏光フィ
ルタが回転可能であれば、各偏光フィルタが透過を許容
し、あるいは許容しない偏光光の組合わせの自由度が高
く、偏光維持部と非偏光維持部とについてコントラスト
の大きい像を得ることが容易である。なお、偏光フィル
タを回転可能とすることは不可欠ではなく、第一,第二
偏光フィルタはいずれも回転不能としてもよい。この場
合、第一,第二偏光フィルタの回転位置は、偏光維持部
と非偏光維持部とについてコントラストの大きい像が得
られる位置に設定される。
【0011】(3)前記光源を1つ以上備え、その1つ
以上の光源を保持する光源装置本体を備えた光源装置を
含む (1)項または (2)項に記載の撮像システム。 (4)前記光源装置本体が、前記1つ以上の光源の周囲
を囲むとともに一端に光放射口を有するカバー部を含む
(3)項に記載の撮像システム。光源をカバー部によって
囲めば、光源から放射される光が撮像対象に向かって収
斂気味となり、撮像対象への光の照射が効率良く行われ
る。 (5)前記カバー部の前記光放射口を塞ぐ状態で前記第
一偏光フィルタが配設された(4)項に記載の撮像システ
ム。 (6)前記第一偏光フィルタが前記カバー部に対してそ
のカバー部の中心軸線まわりに回転可能である (5)項に
記載の撮像システム。本項によれば、偏光フィルタによ
り偏光させられて撮像対象に照射される偏光光の振動方
向が複数種類に変えられる。
【0012】(7)前記カバー部が前記光放射口とは反
対側に光通過口を備えた (4)項ないし(6)項のいずれか
に記載の撮像システム。 (8)前記光通過口に前記撮像装置の先端部が固定され
た (7)項に記載の撮像システム。本項によれば、光源お
よび撮像装置が一体的に設けられ、撮像システムがコン
パクトに構成される。
【0013】(9)前記カバー部が、前記光放射口側が
大径、前記光通過口側が小径の内のり寸法漸変体である
(7)項または (8)項に記載の撮像システム。直径は直線
的に異ならせてもよく、曲線的に異ならせてもよく、連
続して異ならせてもよく、段階的に異ならせてもよい。
光放射口側を大径とすれば、撮像対象全体に確実に光を
照射することができる。なお、光放射口側と光通過口側
との直径は同じでもよい。 (10)前記光源が複数個、前記内のり寸法漸変体の内
周面に沿って配列された(9)項に記載の撮像システム。 (11)前記第二偏光フィルタが前記撮像装置の光入射
口に配設された (1)項ないし(10)項のいずれかに記載の
撮像システム。本項によれば、第二偏光フィルタが撮像
装置と一体的に設けられる。第二偏光フィルタは、撮像
装置の光入射口に限らず、その他の位置、例えば、カバ
ーの光通過口に設けてもよい。 (12)前記第二偏光フィルタが前記撮像装置に対して
その撮像装置の中心軸線まわりに回転可能である(11)項
に記載の撮像システム。本項によれば、撮像装置に入射
する偏光光の振動方向が変えられる。 (13)駆動源を備え、前記第一偏光フィルタと前記第
二偏光フィルタとの少なくとも一方を回転させるフィル
タ回転装置を含む (2)項ないし(12)項のいずれかに記載
の撮像システム。本項に記載の撮像システムによれば、
偏光フィルタはフィルタ回転装置によって自動的に回転
させられる。偏光フィルタはオペレータが手動で回転さ
せるようにしてもよい。
【0014】(14)前記光源として、複数種類の波長
の光を放射する複数種類の光源を含む(1)項ないし(13)
項のいずれかに記載の撮像システム。光源を複数種類設
ければ、複数種類の光源の各波長の組合わせにより、あ
るいは(15)項に記載されているように発光量の調節によ
り、撮像対象に照射される光の色が変えられる。したが
って、撮像対象に、偏光維持部および非偏光維持部の色
に応じた色の光を照射することにより、両部について反
射光量を異ならせることができ、偏光維持部の像形成光
と非偏光維持部の像形成光との撮像装置への入射量を、
第一,第二偏光フィルタによる光の偏光に加えて、照射
される光の色によって異ならせることができ、両部の撮
像精度をより向上させることができる。 (15)前記複数種類の光源の各々の発光量をそれぞれ
変更可能な発光量変更装置を含む(14)項に記載の撮像シ
ステム。本項に記載の撮像システムによれば、発光量の
変更により、撮像対象に照射される光の色が変えられ
る。発光量変更装置は、発光量を自動的に変更する装置
としてもよく、手動で変更する装置としてもよい。発光
量を自動的に変更する場合、例えば、発光量変更装置を
制御する制御装置への発光量の指示に基づいて発光量が
自動で変更されるようにされる。発光量の指示は、例え
ば、オペレータが入力装置を用いて行ってもよく、ある
いは当該撮像システムを含む複数のシステム全体を制御
するホスト制御装置からのデータ供給に基づいて行われ
るようにしてもよい。 (16)前記発光量変更装置が、前記複数種類の光源の
各々の発光量を連続あるいは3段以上の多段階に調節可
能な連続的変更部を備えた(15)項に記載の撮像システ
ム。 (17)前記発光量変更装置が、前記複数種類の光源の
各々の発光量を0と1との2段階に調節可能な有無変更
部を備えた(15)項または(16)項に記載の撮像システム。
本項の撮像システムによれば、複数種類の光源の発光の
有無の組合わせにより得られる種類の光を撮像対象に照
射することができる。発光量が多段階に変更される場合
に比較して、照射し得る光の種類は少ないが、例えば、
撮像対象の種類が少なく、あるいは色の種類が少なけれ
ば、十分であり、偏光維持部,非偏光維持部の撮像精度
を向上させることができる。 (18)前記複数種類の光源が、少なくとも、赤,緑お
よび青の3種類の光をそれぞれ放射する3種類以上の光
源を含む(14)項ないし(17)項のいずれかに記載の撮像シ
ステム。赤,緑および青は、光の3原色であり、少なく
ともこれら3色を放射する光源を有するのであれば、撮
像対象の偏光維持部,非偏光維持部の色に対して広く対
応することが可能であり、多種類の撮像対象について撮
像精度を向上させることが可能である。
【0015】(19)前記複数種類の光源がそれぞれ複
数個ずつほぼ均一に配列された(14)項ないし(18)項のい
ずれかに記載の撮像システム。本項の撮像システムによ
れば、複数種類の光源によりそれぞれ、撮像対象全体に
光がほぼ均等に照射され、反射光によりむらの少ない像
が形成される。 (20)前記複数種類の光源が、内のりが複数種類に異
なる複数の同心閉曲線の各々に沿って、互いにほぼ均等
に配列された(14)項ないし(19)項のいずれかに記載の撮
像システム。 (21)前記複数種類の光源が、前記複数の同心閉曲線
の中心線に平行な方向にも分布させられた(20)項に記載
の撮像システム。 (22)前記複数種類の光源が、概して凹円錐台面をな
す面に沿って配設された(14)項ないし(21)項のいずれか
に記載の撮像システム。概して凹円錐台面を成す面は、
例えば、凹円錐台面でもよく、凹角錐台面でもよい。
【0016】(23)前記複数種類の光源が、凹球面に
沿って配設された(14)項ないし(21)項のいずれかに記載
の撮像システム。本項によれば、光源から放射される光
がより撮像対象に収斂し易い。
【0017】(24)複数種類の波長の光を放射する複
数種類の光源と、その光源から放射され、撮像対象表面
により反射された反射光に基づいて撮像対象を撮像する
撮像装置と、前記複数種類の光源の各々の発光量をそれ
ぞれ変更可能な発光量変更装置とを含む撮像システム。
(16)項ないし(23)項のいずれかに記載の特徴は本項の撮
像システムにも適用可能である。撮像対象が部分的に色
が異なるのであれば、光源が放射する光の色によって部
分的に反射光量を異ならせることができる。例えば、撮
像対象に、その一部の自然光に対する反射光の分光スペ
クトルにあまり多く含まれていない波長の光が照射され
るように複数種類の光源の各々の発光量を変更すれば、
その一部からの反射光量が少なく、暗い像が形成される
のに対し、その他の部分からの反射光量が多く、明るい
像が形成され、両者のコントラストが大きく、精度良く
撮像される。逆に、撮像対象に、その一部の自然光に対
する反射光の分光スペクトルに多く含まれている波長の
光が照射されるようにすれば、その一部について明るい
像が、その他の部分について暗い像が形成され、両者の
コントラストが大きく、撮像が精度良く行われる。この
ように光源から放射される光の色が変えられるのであれ
ば、その設定により、撮像対象の一部とそれ以外の部分
とについて反射光量の差を大きくし、コントラストの大
きい像が得られるようにすることができる。したがっ
て、撮像対象が部分的に色が異なるが、その違いが小さ
くても、また、撮像装置が白黒であってもカラーであっ
ても、撮像精度を向上させることができる。
【0018】(25)電気部品を供給する部品供給装置
と、回路基板を保持する基板保持装置と、部品保持ヘッ
ドを備え、その保持ヘッドにより前記部品供給装置から
電気部品を受け取り、その電気部品を前記基板保持装置
に保持された回路基板に装着する装着装置と、前記保持
ヘッドに保持された電気部品を撮像する部品撮像システ
ムと、前記基板保持装置に保持された回路基板に設けら
れた基準マークを撮像する基準マーク撮像システムとの
少なくとも一方とを含み、かつ、その少なくとも一方
が、 (1)項ないし(24)項のいずれかに記載の撮像システ
ムである電気部品装着システム。回路基板には、例え
ば、絶縁基板に設けられたプリント配線の全部に電気部
品が搭載されていないプリント配線板、プリント配線の
一部に既に電気部品が搭載されたプリント配線板、プリ
ント配線に電気部品が搭載されるとともに、半田付け接
合を終えて一方の面への実装が完了したプリント回路板
等が含まれる。部品保持ヘッドは、電気部品を保持する
部品保持具を含むと考えてもよく、部品保持具は含ま
ず、部品保持具を保持する保持具保持部材までが部品保
持ヘッドであると考えてもよい。
【0019】部品保持ヘッドは、例えば、ヘッド旋回装
置により、旋回軸線まわりに旋回させられる。この場
合、部品保持ヘッドは、たとえば、一軸線まわりに回転
可能に設けられた回転盤に複数、回転盤の回転軸線を中
心とする一円周上に等角度間隔に設けられる。回転盤
は、回転軸線まわりに間欠回転する間欠回転盤としても
よく、正逆両方向に任意の角度回転させられる回転盤と
してもよい。間欠回転盤は、回転盤回転装置たる間欠回
転装置により間欠回転させられ、それにより複数の部品
保持ヘッドが、間欠回転盤の回転軸線のまわりに旋回さ
せられ、旋回軌跡上に予め定められた停止位置に順次位
置決めされる。そして、停止位置に、電気部品を供給す
る部品供給装置や、上記基板保持装置が設けられる。回
転角度および方向が任意である回転盤は、回転盤回転装
置により回転させられ、それにより複数の部品保持ヘッ
ドが旋回させられ、予め定められた停止位置に停止させ
られる。これらの場合、回転盤および回転盤回転装置が
部品保持ヘッド移動装置たるヘッド旋回装置を構成す
る。
【0020】部品保持ヘッドは、共通の旋回軸線のまわ
りに互いに独立に回動可能な複数の回動部材にそれぞれ
設けてもよい。複数の回動部材には、それぞれ上記旋回
軸線のまわりを一周するとともに、その一周の間に1回
以上の停止を含み、かつ互いに一定時間差を有する回動
運動が回動運動付与装置により付与され、それら回動部
材の各々に旋回軸線から等距離の位置に部品保持ヘッド
が保持される。この場合、回動部材および回動運動付与
装置がヘッド旋回装置を構成する。部品保持ヘッドはさ
らに、一平面内において直交する2方向のうちの少なく
とも一方の方向に直線移動する移動部材に少なくとも一
つ保持させてもよい。移動部材は、移動部材移動装置に
より移動させられる。部品保持ヘッドが上記2方向に移
動させられる場合、その2方向により規定される一平面
内の任意の位置へ移動させられる。これらの場合、移動
部材および移動部材移動装置が部品保持ヘッド移動装置
を構成する。
【0021】特開平10−163677号公報に記載さ
れているように、移動部材が、上記回転盤および回転盤
回転装置、あるいは回動部材および回動運動付与装置を
保持して、移動部材移動装置により一平面内において直
交する2方向に移動させられるものとしてもよい。回転
盤の回転軸線あるいは回動部材の回動軸線は、基板保持
装置に保持された回路基板の表面に直角な直線、例えば
垂直線としてもよく、回路基板の表面に直角な平面、例
えば垂直面に対して傾斜させてもよい。この場合、回転
盤,回転盤回転装置,移動部材,移動部材移動装置が部
品保持ヘッド移動装置を構成する。あるいは複数の回動
部材,回動運動付与装置,移動部材,移動部材移動装置
が部品保持ヘッド移動装置を構成する。
【0022】部品保持ヘッド移動装置がヘッド旋回装置
によって構成される場合、基板保持装置は、XY移動装
置により、基板保持装置によって保持された回路基板の
表面に平行な一平面である移動平面内において互いに直
交する方向に移動させられる。また、部品供給装置は、
部品供給テーブルを含んで構成される場合、部品供給テ
ーブルが部品供給テーブル移動装置により移動させられ
る。部品保持ヘッド移動装置が移動部材および移動部材
移動装置を含んで構成され、部品保持ヘッドが一平面内
において互いに直交する2方向に移動させられる場合、
基板保持装置および部品供給装置は、位置を固定して設
けられる。部品保持ヘッドが1方向に移動させられる場
合、基板保持装置は、部品保持ヘッドの移動方向と交差
する別の方向に移動させられる。部品供給装置は、基板
保持装置と同様に、移動により電気部品を供給するもの
としてもよく、位置を固定して設けてもよい。
【0023】部品供給装置は、例えば、それぞれ1種類
ずつの電気部品を収容する複数のフィーダと、それらフ
ィーダが各部品供給部が一線上に並ぶ状態で搭載される
フィーダ支持テーブルとを含む部品供給テーブルを含ん
で構成される。フィーダは、電気部品をキャリヤテープ
に保持させ、それら電気部品およびキャリヤテープを含
む部品保持テープをテープ送り装置によって送ることに
より、電気部品を1個ずつ部品供給部へ送るものとして
もよく、あるいは振動,傾斜,空気流,コンベアベルト
あるいはそれらの組合わせにより、電気部品を一列に並
べて部品供給部へ送り、電気部品を1個ずつ供給するも
のとしてもよい。いずれの場合でも、フィーダは、電気
部品を部品供給部へ送る部品送り装置と、電気部品を収
容する部品収容装置とを含む。
【0024】部品供給装置が部品供給テーブルの移動に
よって電気部品を供給する場合には、部品供給テーブル
が部品供給テーブル移動装置により、部品供給部が並ぶ
一線に平行な方向に移動させられ、複数のフィーダが予
め設定された部品供給位置に選択的に位置決めされる。
部品供給テーブル移動装置を部品供給装置移動装置でも
ある。複数のフィーダの各部品供給部が並ぶ一線は、直
線でもよく、直線以外の線、例えば、円周,円弧(部分
円周),円弧以外の曲線、あるいはそれらが組み合わさ
れた一線でもよい。部品供給テーブルが移動させられる
場合、フィーダの部品送り装置および部品収容装置は、
共通のフィーダ支持テーブルに設け、フィーダ支持テー
ブルの移動により部品送り装置と部品収容装置とが一緒
に移動するようにしてもよく、別々に設けてもよい。後
者の場合、部品送り装置と部品収容装置とをそれぞれ別
々のフィーダ支持テーブルに支持させて別々に移動させ
てもよく、部品収容装置は位置を固定して設けてもよ
い。また、部品供給装置は、トレイにより電気部品を供
給する装置としてもよい。トレイには、多数の電気部品
収容凹部が設けられ、例えば、各電気部品収容凹部に電
気部品が1個ずつ収容される。本項によれば、部品撮像
システムと基準マーク撮像システムとの少なくとも一方
により撮像される撮像対象の一部とそれ以外の部分とに
ついてコントラストの大きい像が得られる。部品撮像シ
ステムによって電気部品を撮像するのであれば、電気部
品と部品保持ヘッド等、周辺部材とについてコントラス
トの大きい像が得られ、あるいはリード,電極等と電気
部品の本体および部品保持ヘッドとについてコントラス
トの大きい像が得られ、あるいは基準マーク撮像システ
ムによって基準マークを撮像するのであれば、基準マー
クと回路基板とについてコントラストの大きい像が得ら
れるのであり、電気部品,リード,電極あるいは基準マ
ーク等の撮像精度が向上する。基準マーク撮像システム
によって基準マーク以外の部材、例えば、回路基板に装
着された電気部品を撮像してもよく、その場合にも、基
準マークを撮像する場合と同様に、電気部品と回路基板
とについてコントラストの大きい像を得ることが可能で
ある。部品撮像システムについても、部品保持ヘッドに
保持された電気部品以外の部材、例えば、部品保持具た
る吸着ノズルの吸着面を撮像するようにしてもよく、吸
着面とそれ以外の部分とについてコントラストの大きい
像を得るようにすることが可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1において10は、本発明
の実施形態の1つである電子部品装着システム11のシ
ステム本体としてのベースである。ベース10上には、
回路基板の一種であるプリント配線板12をX軸方向
(図1においては左右方向)に搬送する配線板コンベヤ
14,プリント配線板12を保持する基板保持装置とし
ての配線板保持装置15,プリント配線板12に電気部
品の一種である電子部品16(図3参照)等の電子部品
を装着する部品装着装置18および部品装着装置18に
電子部品16を供給する部品供給装置20,22等が設
けられている。
【0026】本実施形態においてプリント配線板12
は、配線板コンベヤ14により水平な姿勢で搬送され、
図示を省略する停止装置によって予め定められた作業位
置において停止させられるとともに、ベース10の作業
位置に対応する部分に設けられた配線板保持装置15に
より保持される。本実施形態においてプリント配線板1
2は、その電子部品16が装着される被装着面であって
上面である表面28(図4参照)が水平な姿勢で支持さ
れる。前記X軸方向は、電子部品装着システム11全体
について設定されたXY座標面の一座標軸に平行な方向
である。本実施形態においては、このXY座標面は水平
面である。
【0027】配線板コンベヤ14は、図1に概略的に示
すように、一対のガイドレール30,32を備えてい
る。一対のガイドレール30,32にはそれぞれ、無端
の巻掛体たるコンベヤベルト(図示省略)が巻き掛けら
れており、プリント配線板12はコンベヤベルト上に載
せられ、これら1対のコンベヤベルトがベルト駆動装置
(図示省略)によって同期して周回させられることによ
り搬送される。
【0028】部品供給装置20,22は、図1および図
2に示すように、XY座標面内においてX軸方向と直交
するY軸方向に互いに隔たって、配線板コンベヤ14の
両側に位置を固定して静止して設けられている。図示の
例においては、部品供給装置20がフィーダ型部品供給
装置とされ、部品供給装置22がトレイ型部品供給装置
とされている。
【0029】フィーダ型部品供給装置20は、多数のフ
ィーダ70がフィーダ支持テーブル72上に、各部品供
給が一線上、例えばX軸方向に平行な一直線上に並べて
配列された部品供給テーブル74を有する。各フィーダ
70にはテーピング電子部品がセットされる。テーピン
グ電子部品は、キャリヤテープに等間隔に形成された部
品収容凹部の各々に電子部品16等の電子部品が収容さ
れ、それら部品収容凹部の開口がキャリヤテープに貼り
付けられたカバーフィルムによって塞がれることによ
り、キャリヤテープ送り時等における電子部品の部品収
容凹部からの飛び出しが防止されたものである。このキ
ャリヤテープがY軸方向に所定ピッチずつ送られ、カバ
ーフィルムが剥がされるとともに、電子部品が部品供給
部へ1個ずつ送られる。
【0030】トレイ型部品供給装置22は、電子部品を
部品トレイ76(図1参照)に収容して供給する。部品
トレイ76は、上下方向に配設された多数の部品トレイ
収容箱78(図4参照)内にそれぞれ1枚ずつ支持され
ている。これら部品トレイ収容箱78はそれぞれ図示し
ない支持部材により支持され、コラム80内に設けられ
た昇降装置により順次部品供給位置へ上昇させられるの
であるが、部品供給位置の上方には後述する装着ヘッド
が電子部品を取り出すためのスペースを確保することが
必要である。そのため、電子部品を供給し終わった部品
トレイ収容箱78は、次の部品トレイ収容箱78が部品
供給位置へ上昇させられるのと同時に、上記スペース分
上昇させられ、上方の退避領域へ退避させられる。この
ように上方にスペースが形成された部品トレイ収容箱7
8内の部品トレイ76から部品装着装置18が1個ずつ
電子部品を取り出す。このトレイ型部品供給装置22
は、特公平2−57719号公報に記載の電子部品供給
装置と同じであり、説明は省略する。
【0031】本実施形態の電子部品装着システム11に
おいてプリント配線板12には、種々の電子部品が装着
される。例えば、前記電子部品16は、図5に示すよう
に、本体40と、本体40の側面から、本体40から離
れる向きに延び出させられた複数のリード42とを有
し、リード42の先端部が、本体40の中心線に平行な
方向から見た場合に本体40と重ならず、かつ本体40
の底面(電子部品16がプリント配線板12に装着され
たとき、プリント配線板12側となる面)と平行とされ
ている。本実施形態においては、本体40は表面が合成
樹脂により作られて緑色とされ、リード42は導体、例
えば金属の一種であるクロムにより作られて銀色とされ
ている。
【0032】また、図6に示す電子部品46のように、
本体48の側面から延び出させられた複数のリード50
が本体48側へ曲げられ、その先端部が、電子部品46
を、その中心線に平行な方向から見た場合に本体48と
重なる電子部品や、図7に示す電子部品56のように、
リードを有さず、本体58の両端部にそれぞれ電極60
が設けられたチップ部品や、図8に示す電子部品64の
ように、本体66の底面に複数の半田バンプ68が設け
られたボールグリッドアレイ等がある。さらに、図示は
省略するが、本体の底面から複数のリードが、本体の中
心線と平行に延び出させられた電子部品や、本体の底面
に導体製のマークが設けられた電子部品等、種々の電子
部品がある。本実施形態では、電子部品46,56,6
4は、本体48,58,66が表面が合成樹脂製であっ
て白色とされ、クロム製のリード50,電極60と半田
バンプ68とは銀色とされている。
【0033】部品装着装置18は、図4に示す部品保持
ヘッドとしての装着ヘッド100が互いに直交するX軸
とY軸とによって規定される前記XY座標面内の任意の
位置へ直線移動して電子部品16を始めとする複数種類
の電子部品(以下、電子部品16等と称する)を搬送
し、プリント配線板12の表面28に装着するものとさ
れている。そのため、図1に示すように、ベース10の
配線板コンベヤ14のY軸方向における両側にはそれぞ
れボールねじ104がX軸方向に平行に設けられるとと
もに、X軸スライド106に設けられたナット108
(図3に1個のみ図示されている)の各々に螺合されて
おり、これらボールねじ104がそれぞれ、X軸スライ
ド駆動用モータ110によって回転させられることによ
り、X軸スライド106がX軸に平行な方向の任意の位
置へ移動させられる。
【0034】X軸スライド106は、図1に示すよう
に、フィーダ型部品供給装置20から配線板コンベヤ1
4を越えてトレイ型部品供給装置22にわたる長さを有
する。なお、ベース10上には、2つのボールねじ10
4の下側にそれぞれ案内部材たるガイドレール112
(図3参照)が設けられており、X軸スライド106は
被案部材たるガイドブロック114においてガイドレー
ル112に摺動可能に嵌合され、移動が案内される。以
上、ナット108,ボールねじ104およびX軸スライ
ド駆動用モータ110等がX軸スライド移動装置116
を構成している。
【0035】X軸スライド106上には、ボールねじ1
20(図3参照)がY軸方向に平行に設けられるととも
に、Y軸スライド122がナット124において螺合さ
れている。このボールねじ120がY軸スライド駆動用
モータ126(図1参照)によりギヤ128,130を
介して回転させられることにより、Y軸スライド122
は案内部材たる一対のガイドレール132に案内されて
Y軸方向に平行な任意の位置に移動させられる。以上、
ナット124,ボールねじ120およびY軸スライド駆
動用モータ126等がY軸スライド移動装置134を構
成し、前記X軸スライド106,X軸スライド移動装置
116およびY軸スライド122と共にヘッド移動装置
たるXYロボット136を構成しており、装着ヘッド1
00は、XYロボット136により、水平面内の任意の
位置へ移動させられる。
【0036】Y軸スライド122に設けられた支持部1
40には、図3および図4に示すように、装着ヘッド1
00,装着ヘッド100を昇降させるヘッド軸方向移動
装置たるヘッド昇降装置144,装着ヘッド100をそ
の軸線まわりに回転させるヘッド回転装置146が設け
られており、これら装着ヘッド100等が部品装着ユニ
ット148を構成している。本実施形態では、部品装着
ユニット148は1組設けられているのであるが、複数
組設けてもよい。例えば、Y軸スライド122に複数の
部品装着ユニット148をY軸方向に平行に1列に並べ
て設けることができる。
【0037】本実施形態の部品装着ユニット148は、
特許第3093339号公報に記載の部品装着ユニット
と同様に構成されており、簡単に説明する。支持部14
0には、軸150がZ軸方向に平行な方向に移動可能か
つ軸線まわりに回転可能に設けられ、その下端部に設け
られたホルダ152によって部品保持具たる吸着ノズル
154が着脱可能に保持されている。本実施形態におい
ては、これらホルダ152および軸150が装着ヘッド
100を構成している。Z軸方向は、X軸およびY軸方
向と直交する方向であり、本実施形態においては垂直方
向である。
【0038】ヘッド昇降装置144は、ヘッド昇降用モ
ータ160を駆動源とし、ヘッド昇降用モータ160の
回転がギヤ162,164を含む回転伝達装置によりナ
ット166に伝達され、ナット166が回転させられる
ことにより、ナット166に螺合された軸150が昇降
させられ、装着ヘッド100が昇降させられる。ヘッド
回転装置146は、ヘッド回転用モータ170(図12
参照)を駆動源とし、その回転がギヤ172およびスプ
ライン部材(図示省略)を含む回転伝達装置により軸1
50に伝達され、軸150が軸線まわりに回転させられ
て、装着ヘッド100が回転軸線まわりに回転させられ
る。
【0039】吸着ノズル154は電子部品16を負圧に
より吸着し、プリント配線板12に装着する。吸着ノズ
ル154は、ノズル本体174および吸着管176を有
するとともに、吸着管176のノズル本体174から突
出した部分であって、吸着管176の先端面である吸着
面178から離れた部分に背景形成部材たる背景形成板
180が設けられている。背景形成板180は、本実施
形態では円板状を成し、その吸着面178側の面に合成
樹脂がコーティングされている。このコーティングされ
る合成樹脂は、黒色等、暗い色であることが望ましく、
本実施形態においては、黒色とされている。吸着ノズル
154は、図示を省略する負圧源,正圧源および大気に
接続されており、電磁方向切換弁装置(図示省略)の切
換えにより、吸着管176が負圧源,正圧源および大気
に択一的に連通させられて電子部品16を保持し、解放
する。
【0040】Y軸スライド122にはまた、図4に示す
ように、プリント配線板12に設けられた基準マーク1
86(図1参照)を撮像する基準マーク撮像システム1
88が設けられている。基準マーク撮像システム188
は、撮像装置たる基準マークカメラ190(図1参照)
および光源装置192を備えており、保持部材194に
よってY軸スライド122に取り付けられている。基準
マーク186は、本実施形態においては複数個、例えば
2個、プリント配線板12の対角線上に隔たった角にそ
れぞれ設けられている。本実施形態においてプリント配
線板12はセラミックスにより作られ、白色とされてお
り、基準マーク186は、導体、例えば、金属の一種で
あるクロムにより形成され、銀色とされている。
【0041】基準マークカメラ190は、図9に示すよ
うに、固体イメージセンサの一種であるCCD(電荷結
合素子)を有する撮像部200と、結像レンズを含むレ
ンズ系202とを備え、被写体の二次元像を一挙に取得
する撮像装置の一種である面撮像装置とされている。C
CDは、一平面上に多数の微小な受光素子ないし撮像素
子が配列されたものであり、各受光素子の受光状態に応
じた電気信号を発生させる。多数の受光素子により撮像
領域ないし撮像画面が形成されている。本実施形態にお
いて基準マークカメラ190は白黒カメラとされてお
り、その中心軸線が垂直となり、かつ下向きの姿勢で設
けられている。
【0042】レンズ系202を構成するレンズを保持す
る筒状のレンズ保持体204の先端には、光入射口20
6が設けられるとともに、光入射口206に偏光フィル
タ210が配設されている。偏光フィルタ210は、基
準マークカメラ190に入射する光を偏光光とし、偏光
フィルタ210に偏光光が到達するのであれば、その振
動方向に応じて透過率を異ならせる。レンズ保持体20
4は、撮像部200に対して、基準マークカメラ190
の中心軸線まわりに相対回転可能に設けられており、フ
ィルタ回転装置214により回転させられる。フィルタ
回転装置214は、フィルタ回転用モータ216を駆動
源とし、その回転がギヤ218,220を含む回転伝達
装置222によりレンズ保持体204に伝達され、レン
ズ保持体204が回転させられるとともに、偏光フィル
タ210が基準マークカメラ190の中心軸線まわりに
回転させられる。フィルタ回転用モータ216は、本実
施形態においては、電動モータの一種である電動回転モ
ータであって、回転角度の精度の良い制御が可能なサー
ボモータにより構成されている。偏光フィルタ210
は、フィルタ回転装置214によって正逆両方向に任意
の角度回転させられ、図11に示すように、透過を許容
する光の振動方向が変えられる。
【0043】前記光源装置192は、光源装置本体23
0を含む。光源装置本体230には、図9に示すよう
に、軸線方向の両端部にそれぞれ光放射口232と光通
過口234とが設けられている。光源装置本体230
は、光放射口232とは反対側に光通過口234を備え
ているのであり、光放射口232が下側となる姿勢で設
けられている。光源装置本体230の内周面236の横
断面形状は多角形、図示の例では、図10に示すよう
に、正八角形を成すとともに、内周面236は、内のり
寸法が光放射口232側が大きく、光通過口234側が
小さく、直線的に漸変させられている。光源装置本体2
30は内のり寸法漸変体とされ、内周面236は、本実
施形態においては、凹角錐台面とされているのであり、
以下、凹角錐台面236と称する。
【0044】図10に示すように、凹角錐台面236に
沿って複数種類、本実施形態においては3種類の発光ダ
イオード240,242,244が配列されている。発
光ダイオードは光源の一種であり、光源装置本体230
は、発光ダイオード240,242,244を保持する
とともに囲んでいる。本実施形態では、光源装置本体2
30は、複数の光源を囲むとともに、一端に光放射口2
32を有するカバー部のみから成るのである。なお、図
10においては、発光ダイオード240,242,24
4の配置の理解を容易にするために、発光ダイオード2
42,244に点模様および格子模様が付けられてい
る。
【0045】3種類の発光ダイオード240,242,
244はそれぞれ、放射する光の波長が異ならされ、各
々赤,緑および青の光を放射するように構成されてい
る。発光ダイオード240,242,244はそれぞれ
複数ずつ設けられ、ほぼ均一に配列されている。発光ダ
イオード240,242,244は、凹角錐台面236
の周方向および中心線に平行な方向においてそれぞれほ
ぼ均等に配列されているのである。
【0046】発光ダイオード240,242,244
は、凹角錐台面236の中心線に平行な方向において複
数列、図示の例では3列設けられている。凹角錐台面2
36の中心線に直角な断面形状である正八角形であっ
て、大きさが3種類に異なる3つの同心の正八角形の各
輪郭を規定する閉曲線に沿ってそれぞれ、発光ダイオー
ド240,242,244が1個ずつ交互に並んで設け
られている。各列に配設された3種類の発光ダイオード
240,242,244の数は同じであり、列毎に配置
が1個ずつずらされ、凹円錐台面236の母線に沿った
方向においては3種類の発光ダイオード240,24
2,244が1列に並んでいる。複数種類の光源が、内
のり寸法が複数種類に異なる複数の同心閉曲線の各々に
沿って、互いにほぼ均等に配列されるとともに、同心閉
曲線の中心線に平行な方向にも分布させられているので
ある。
【0047】また、光源装置本体230の光放射口23
2を塞ぐ状態で偏光フィルタ250が配設されており、
光源装置192により放射される光を偏光光とする。こ
の偏光フィルタ250を第一偏光フィルタ250と称
し、前記偏光フィルタ210を第二偏光フィルタ210
と称する。第二偏光フィルタ210は基準マークカメラ
190の中心軸線のまわりに回転させられ、第一偏光フ
ィルタ210と第二偏光フィルタ250とは、互いに相
対回転可能である。第二偏光フィルタ210の回転位置
は、後述するように、第一偏光フィルタ250の偏光作
用により得られる偏光光の方向に応じて調節される。
【0048】上記3種類の発光ダイオード240,24
2,244の各々の発光量はそれぞれ、発光量変更装置
260により変更可能とされている。発光量変更装置2
60は、本実施形態においては、図10に示すように、
3種類の発光ダイオード240,242,244の各々
の発光量を連続して調節可能な連続的変更部たる連続変
更部262を備えている。連続変更部262には、3種
類の発光ダイオード240,242,244の各々に対
応する変更つまみ264,266,268が設けられ、
オペレータが目盛りを見ながら変更つまみ264,26
6,268を操作することにより、発光量が連続して変
更され、発光ダイオード240,242,244がそれ
ぞれ放射する光の輝度が変更される。発光量変更装置2
60は電流制御回路(図示省略)を備えており、発光ダ
イオード240,242,244にそれぞれ、変更つま
み264,266,268の操作によって設定された発
光量が得られるように供給電流を制御する。なお、発光
ダイオード240,242,244はそれぞれ、1種類
のみが発光させられ、光源装置192により単色の光が
放射される場合であっても、撮像に十分な光量が確保さ
れるように設けられている。
【0049】前記基準マークカメラ190は、光源装置
本体230と同心にかつ、第二偏光フィルタ210が光
通過口234を通って光源装置本体230内に進入させ
られた状態で設けられ、光通過口234に前記基準マー
クカメラ190の先端部であるレンズ保持体204の先
端部が固定されている。光源装置192が放射する光
は、基準マーク186等の被写体により反射され、基準
マークカメラ190に到る。この光路上に第一,第二偏
光フィルタ250,210が設けられており、第一,第
二偏光フィルタ250,210は互いに直列に配設され
ている。
【0050】X軸スライド106には、図1に示すよう
に、ちょうどX軸スライド106を移動させる2つのボ
ールねじ104にそれぞれ対応する位置であって、フィ
ーダ型部品供給装置20とプリント配線板12との間お
よびトレイ型部品供給装置22とプリント配線板12と
の間の位置にそれぞれ、部品撮像システム276が移動
不能に取り付けられている。これら部品撮像システム2
76の構成は同じであり、一方を代表的に説明する。
【0051】部品撮像システム276は、図3に示すよ
うに、撮像装置278および光源装置280を備えてい
る。本実施形態において撮像装置278は、吸着ノズル
154に保持された電子部品16等を撮像する部品カメ
ラ282および導光装置284を備え、導光装置284
は、反射装置としての反射鏡286,288を有してい
る。反射鏡286,288は、図示しないブラケットに
よりX軸スライド106の下部に固定されており、一方
の反射鏡286は、装着ヘッド100のY軸方向の移動
経路の真下において、吸着ノズル154の中心線を含む
垂直面に対して約45度傾斜させられ、それのX軸スラ
イド106に近い側の端部が下方に位置する反射面29
0を有する。
【0052】それに対して他方の反射鏡288は、X軸
スライド106を挟んだ反対側に反射鏡286の反射面
290と垂直面に対して対称に傾斜し、X軸スライド1
06に近い側の端部が下方に位置する反射面292を有
する。本実施形態においては、反射面290,292
は、偏光光が照射されたとき、偏光を保って反射するよ
うに設けられている。
【0053】光源装置280および部品カメラ282
は、前記光源装置192および基準マークカメラ190
と同様に構成されている。X軸スライド106の装着ヘ
ッド100が設けられた側とは反対側であって、前記反
射鏡288の反射面292に対向する位置において、部
品カメラ282が保持部材294により保持されて垂直
にかつ下向きに固定されている。
【0054】したがって、装着ヘッド100がXYロボ
ット136によって移動させられ、Y軸方向においてボ
ールねじ104に対応する位置であって、反射鏡286
上に位置する位置に至れば、部品カメラ282は電子部
品16を撮像することができる。撮像装置278は、Y
軸スライド122がX軸スライド106に対して移動す
る際における電子部品16等の移動軌跡上において、そ
の電子部品16等の像を撮像可能な位置に配設されてい
るのである。
【0055】本実施形態においては、部品カメラ282
は、前記基準マークカメラ190と同様に、CCDカメ
ラにより構成されるとともに、面撮像装置とされてお
り、撮像部300およびレンズ系302を有し、白黒の
カメラとされている。レンズ系302を構成するレンズ
を保持するレンズ保持体304の先端部には、光入射口
305が設けられるとともに、光入射口305に偏光フ
ィルタ306(以後、第二偏光フィルタと称する)が配
設されている。
【0056】レンズ保持体304は撮像部300に対し
て、部品カメラ282の中心軸線のまわりに回転可能に
設けられており、レンズ保持体304がフィルタ回転装
置310によって回転させられることにより、第二偏光
フィルタ306が部品カメラ282の中心軸線のまわり
に回転させられ、第二偏光フィルタ306が透過を許容
する光の振動方向が変えられる。フィルタ回転装置31
0は、前記フィルタ回転装置214と同様に構成されて
おり、同じ作用を為す構成要素には同一の符号を付して
対応関係を示し、説明を省略する。
【0057】光源装置280は、前記光源装置192と
同様に構成されており、カバー部のみから成り、内のり
寸法漸変体たる光源装置本体322,光源の一種である
複数種類、例えば、3種類の発光ダイオード330,3
32,334を含む。3種類の発光ダイオード330,
332,334はそれぞれ、複数ずつ設けられ、赤,
青,緑の光を放射し、光源装置本体322の内周面であ
る凹角錐台面336に沿ってほぼ均一に配列されてい
る。
【0058】3種類の発光ダイオード330,332,
334の各発光量は、発光量変更装置324により変更
される。発光量変更装置324は、前記発光量変更装置
260と同様に構成されている。また、光源装置本体3
22の光放射口338を塞ぐ状態で偏光フィルタ326
(以後、第一偏光フィルタ326と称する)が設けられ
ている。部品カメラ282は光源装置本体322と同心
に配設され、レンズ系302の先端部は、光通過口34
0を通って光源装置本体322内に進入させられて、光
通過口340に固定されている。光源装置280から放
射される光は電子部品16等の被写体により反射されて
部品カメラ282に到り、この光路上に第一,第二偏光
フィルタ326,306が設けられ、互いに直列に配設
されている。
【0059】本電子部品装着システム12は、図12に
示す制御装置400によって制御される。ただし、図1
2は、本システム12のうち本発明に関係の深い部分の
みを取り出して示したものである。制御装置400はコ
ンピュータ410を主体とするものであり、コンピュー
タ410は、PU402,ROM404,RAM40
6,入力ポート407および出力ポート408がバスラ
インにより接続されたものである。入力ポート407に
は、基準マークカメラ190,部品カメラ282により
撮像された画像のデータを解析する画像処理コンピュー
タ412,エンコーダ414等、種々の検出器やコンピ
ュータが接続されている。
【0060】出力ポート408には、それぞれ駆動回路
416を介してX軸スライド駆動用モータ110等の各
種アクチュエータが接続されている。これらモータ11
0等はそれぞれ駆動源を構成し、本実施形態では、サー
ボモータにより構成されている。サーボモータに代えて
ステップモータを用いてもよい。X軸スライド駆動用モ
ータ110等、各モータの回転角度はそれぞれ、回転角
度検出装置としてのエンコーダにより検出され、その検
出結果に基づいてモータ110等が制御される。図12
においては、X軸スライド駆動用モータ110について
設けられたエンコーダ414を代表的に示す。RAM4
06には、電子部品16等をプリント配線板12に装着
するためのプログラム等、種々のプログラムおよびデー
タ等が格納されており、これらプログラムの実行により
電子部品16等が自動でプリント配線板12に装着され
る。
【0061】次に作動を説明する。プリント配線板12
への電子部品16の装着時には、プリント配線板12が
配線板コンベヤ14により搬入され、配線板保持装置1
5に保持される。そして、電子部品の装着開始に先立っ
て基準マーク186が基準マークカメラ190によって
撮像され、配線板保持装置15によるプリント配線板1
2の保持位置誤差が検出されるとともに、プリント配線
板12の表面28の電子部品16等の装着が予定された
複数の被装着位置の各々について位置誤差が演算により
求められる。
【0062】撮像時には、基準マークカメラ190がX
Yロボット136により基準マーク186上へ移動させ
られる。XYロボット136は、撮像システム移動装置
でもある。そして、光源装置192の発光ダイオード2
40,242,244が発光させられ、基準マーク18
6に光が照射される。基準マーク186は銀色とされ、
プリント配線板12は白色とされているため、照射され
る色の種類は問わない。どのような色の光を照射して
も、基準マーク186およびプリント配線板12の各表
面によりほぼ同様に反射され、それらの反射光量はほぼ
等しいからであり、本実施形態においては、例えば、白
色の光が照射されるようにされている。そのため、発光
ダイオード240,242,244の各発光量は同量で
あって、本実施形態では最大とされる。発光ダイオード
240,242,244の発光量は、基準マーク18
6,プリント配線板12の色に応じて予め設定され、電
子部品の装着開始に先立ってオペレータによって調節さ
れており、基準マーク186の撮像時には、発光量変更
装置260の電流制御回路と電源(図示省略)との間に
設けられたスイッチ(図示省略)がコンピュータ410
の制御に基づいて接続状態とされ、発光ダイオード24
0,242,244には発光量変更装置260により制
御された電流が供給され、所定量の光を放射する。
【0063】基準マーク186およびプリント配線板1
2には、第一偏光フィルタ250を透過し、偏光させら
れた光が照射される。この偏光光は、金属製ないし導体
製のの基準マーク186により、偏光を維持したまま方
向だけを変えて反射され、セラミックス製のプリント配
線板12によっては拡散させられて反射される。基準マ
ーク186が偏光維持部を構成し、プリント配線板12
が非偏光維持部を構成しているのである。
【0064】第二偏光フィルタ210は回転可能に設け
られており、その回転位置に応じて透過を許容する光の
振動方向が異ならされる。本実施形態において第二偏光
フィルタ210の回転位置は、第一偏光フィルタ250
を透過することにより得られた偏光光の全部を遮断する
位置に調節されている。
【0065】第二偏光フィルタ210の回転位置は、そ
の回転原位置に対して設定されている。回転原位置は、
例えば、第一偏光フィルタ250,第二偏光フィルタ2
10をそれぞれ、基準マークカメラ190の光入射口2
06,光源装置本体230の光放射口232に取り付け
た状態で、光源装置192により放射される光の撮像対
象からの反射光に基づいて設定される。例えば、光源装
置192から第一偏光フィルタ250を通って、金属製
の反射板に光を照射し、その反射光を第一偏光フィルタ
250を介して基準マークカメラ190に入光させ、例
えば、反射板からの偏光を維持した反射光の光量が最も
多くなる状態での第二偏光フィルタ210の回転位置
(フィルタ回転用モータ216の回転角度を検出するエ
ンコーダの値)を回転原位置として記憶する。
【0066】あるいは第一,第二偏光フィルタ250,
210をそれぞれ、予め設定された位相で光放射口23
2,光入射口206に取り付ける。この位相は、例え
ば、基準マーク186からの偏光を維持ないし保存した
反射光の全部の透過を許容する位相とされ、その際のフ
ィルタ回転用モータ216の回転角度を検出するエンコ
ーダの値を、第二変更フィルタ210の回転原位置とし
てRAM406に記憶する。
【0067】撮像時における第二偏光フィルタ210の
回転位置は、撮像対象毎に回転原位置に対して予め設定
されてRAM406に記憶されている。本実施形態で
は、撮像対象に応じて、第二偏光フィルタ210が反射
光たる偏光光の全部の透過を許容するか、全部を遮断す
るかが設定され、それに応じて第二偏光フィルタ210
の回転位置が設定されている。基準マーク186が撮像
対象を構成する場合、第二偏光フィルタ210の回転位
置は、基準マーク186からの反射光である偏光光の全
部を遮断する位置に設定されている。基準マーク186
の撮像時に、基準マーク186について設定された第二
偏光フィルタ210の回転位置が読み出されてフィルタ
回転装置214が作動させられ、第二偏光フィルタ21
0の回転原位置,エンコーダの検出値により得られる第
二偏光フィルタ210の現在の回転位置,第二偏光フィ
ルタ210について設定された回転位置に基づいて第二
偏光フィルタ210が自動で回転させられ、基準マーク
186からの反射光である偏光光の全部の透過を許容せ
ず、遮断する位置に位置させられるのである。
【0068】プリント配線板12の表面による反射光
は、第一,第二偏光フィルタ250,210を通って基
準マークカメラ190に入射させられる。プリント配線
板12の表面による反射光は拡散光であり、第一,第二
偏光フィルタ250,210により偏光させられ、偏光
フィルタ250,210を透過する毎に光量が減少させ
られて基準マークカメラ190に入射させられる。それ
に対し、基準マーク186の表面による反射光である偏
光光は、第一偏光フィルタ250を透過することにより
得られる光であるため、全部が第一偏光フィルタ250
を透過するのに対し、第二偏光フィルタ210は透過し
ない。そのため、基準マークカメラ190は、基準マー
ク186等からの反射光に基づいてそれらを撮像する
が、基準マークカメラ190の撮像画面に形成される基
準マーク186の像は暗く、プリント配線板12の像は
明るく、基準マーク186とプリント配線板12とにつ
いてコントラストの大きい像が得られる。プリント配線
板12が基準マーク186の背景を構成していると考え
てもよい。したがって、画像処理により基準マーク18
6の像が正確に得られ、その像データに基づいてプリン
ト配線板12の保持位置誤差および複数の被装着位置の
各々の位置誤差ΔXP ,ΔYP が精度良く検出される。
【0069】プリント配線板12に電子部品16を装着
する場合には、装着ヘッド100は、X軸スライド10
6およびY軸スライド122の移動によりフィーダ型部
品供給装置20またはトレイ型部品供給装置22の部品
供給位置へ移動させられ、ヘッド昇降装置144により
昇降させられ、吸着ノズル154が負圧により電子部品
16を保持する。ここでは、フィーダ型部品供給装置2
0から電子部品16を受け取る場合を説明する。
【0070】電子部品16を保持した装着ヘッド100
は、フィーダ70の電子部品16を供給する部品供給位
置であって、フィーダ70から電子部品16を受け取る
部品受取位置から、プリント配線板12に電子部品16
を装着する部品装着位置へ移動させられるのであるが、
この際、X軸スライド106の部品受取位置と部品装着
位置との間の位置に固定されている反射鏡286上を通
過する。部品供給位置および部品装着位置がフィーダ型
部品供給装置20およびプリント配線板12のいずれの
位置にあっても、装着ヘッド100が部品供給位置から
部品装着位置へ移動するためには必ず、X軸スライド1
06上をY軸方向へ移動してフィーダ型部品供給装置2
0とプリント配線板12との間の部分を通る。したがっ
て、装着ヘッド100は、X軸スライド106の部品供
給位置と部品装着位置との間に位置する部分に固定され
ている反射鏡286を必ず通り、部品カメラ282によ
り電子部品16が撮像される。装着ヘッド100が反射
鏡286上に位置し、部品カメラ282によって撮像さ
れる位置を部品保持姿勢検出位置ないし撮像位置と称す
る。
【0071】なお、電子部品16の回転位置が吸着時と
装着時とで異なる場合には、吸着後、撮像が行われるま
での間に装着ヘッド100がヘッド回転装置146によ
り回転させられ、電子部品16が回転させられて装着時
の姿勢に変更される。
【0072】そして、装着ヘッド100が部品保持姿勢
検出位置に到達すれば、電子部品16の正面像が部品カ
メラ282により撮像される。撮像装置278はX軸ス
ライド106上に設けられているため、装着ヘッド10
0は、Y軸方向においてはその移動を停止させられる
が、X軸方向においては移動させられたままの状態で電
子部品16が撮像される。
【0073】撮像時には、光源装置280から電子部品
16に光が放射される。光源装置280においては、コ
ンピュータ410の制御に基づいて光源から電流が供給
されるとともに、発光量変更装置324により制御され
て発光ダイオード330,332,334に供給され、
それらが発光させられる。前述のように、電子部品16
の本体40の表面は合成樹脂製であって緑色とされ、リ
ード42はクロム製であって銀色とされており、光源装
置280から放射される光は、例えば、赤色とされる。
そのため、発光量変更装置324によって3種類の発光
ダイオード330,332,334の各発光量が調節さ
れ、赤色であって、撮像に十分な輝度の光が放射される
ようにされる。発光ダイオード330,332,334
の各発光量は、電子部品毎に予め設定されており、その
発光量データに基づいてオペレータは発光量を調節す
る。
【0074】光源装置280から放射された光は、第一
偏光フィルタ326を透過して偏光光とされ、反射面2
92,290により反射されて電子部品16に底面(プ
リント配線板12に装着される装着面)側から照射され
るとともに、背景形成板180に照射される。反射面2
90,292は偏光を保ち、方向のみを変えて光を反射
するように設けられており、電子部品16,背景形成板
180等には偏光光が照射され、電子部品16,背景形
成板180等により反射された反射光は、反射面29
0,292により反射されて部品カメラ282に導か
れ、電子部品16,背景形成板180が撮像される。
【0075】電子部品16の本体40の表面は合成樹脂
製とされ、リード42は金属製ないし導体製とされると
ともに、背景形成板180の吸着面178側の面には合
成樹脂がコーティングされているため、それらに照射さ
れた光は、リード42により偏光を保持したまま方向の
みを変えて反射させられるのに対し、本体40および背
景形成板180によっては拡散させられて反射される。
リード42が偏光維持部を構成し、背景形成板180お
よび本体40が非偏光維持部を構成しているのである。
電子部品16については、第二偏光フィルタ306の回
転位置は、フィルタ回転装置310により、リード42
により偏光を保って反射させられた反射光のほぼ全部の
透過を許容する位置に予め調節されている。
【0076】部品撮像システム278においても、基準
マーク撮像システム188におけると同様に、第二偏光
フィルタ306の回転原位置が取得され、電子部品16
の撮像時における第二偏光フィルタ306の回転位置
は、種類の異なる電子部品毎にそれぞれ、回転原位置に
対して設定されてRAM406に記憶されている。そし
て、装着される電子部品の種類毎に第二偏光フィルタ3
06の回転位置が読み出され、電子部品の撮像に先立っ
てフィルタ回転装置310が作動させられ、第二偏光フ
ィルタ306が自動で回転させられて、設定された回転
位置に位置させられる。
【0077】本体40,リード42および背景形成板1
80からの反射光は、第一偏光フィルタ326を通って
第二変更フィルタ306に到る。そのため、偏光光であ
るリード42からの反射光はほぼ全部が第一,第二偏光
フィルタ326,306を透過するが、拡散光である本
体40および背景形成板180からの反射光は、第一,
第二偏光フィルタ326,306を透過するとき、それ
ぞれ光量が減少させられる。したがって、部品カメラ2
82に入射するリード42の像形成光は光量が多いのに
対し、本体40および背景形成板180の像形成光は光
量が少なく、リード42について形成される正面像は明
るく、本体40および背景形成板180について形成さ
れる正面像は暗く、コントラストの大きい像が得られ
る。
【0078】その上、本体40は緑色、背景形成板18
0は黒色,リード42は銀色であって、照射される光は
赤色とされているため、それによっても部品カメラ28
2に入射する像形成光の量が、本体40および背景形成
板180とリード42とについて異ならされ、その差が
大きくされる。銀色のリード42は赤色の光をほぼその
まま反射するのに対し、緑色の本体40および黒色の背
景形成板180は赤色を吸収するからであり、本体40
および背景形成板180からの反射光量は、リード42
からの反射光量より少なく、本体40および背景形成板
180とリード42とについてよりコントラストが大き
い像が得られ、リード42が正確に撮像される。
【0079】このように撮像されたリード42の正面像
が画像処理され、制御装置400において保持位置誤差
のない正規の像のデータと比較され、水平位置誤差ΔX
E ,ΔYE および回転位置誤差Δθが算出される。リー
ド42が精度良く撮像されるため、電子部品16の保持
位置誤差が正確に検出される。
【0080】撮像後、装着ヘッド100はY軸方向にお
いても移動させられてプリント配線板12の被装着位置
上へ移動させられるが、装着ヘッド100の移動距離
は、プリント配線板12の被装着位置の水平位置誤差Δ
XP ,ΔYP ,電子部品16の中心の位置誤差ΔXE ,
ΔYE ,回転位置誤差Δθの修正により生ずる電子部品
16の中心位置のずれが修正されるように修正される。
また、部品装着位置へ移動するまでの間に、装着ヘッド
100がヘッド回転装置146により回転させられて回
転位置誤差Δθが修正され、電子部品16はプリント配
線板12の正確な被装着位置に正しい姿勢で装着され
る。装着ヘッド100は、誤差の演算等と並行して、プ
リント配線板12の被装着位置上へ、移動距離を修正さ
れつつ移動させられるとともに下降させられ、電子部品
16を被装着位置に装着する。以上で1サイクルの装着
作業が終了する。
【0081】図6,図7および図8にそれぞれ示す電子
部品46,56,64がプリント配線板12に装着され
る場合も、電子部品16の装着時と同様に、部品供給装
置20,22からプリント配線板12へ移動させられる
途中で部品カメラ282により撮像される。電子部品4
6,56,64は、本体48,58,66が白色、リー
ド50,電極60および半田バンプ68は銀色であるた
め、照射される光の色による反射光量の差は殆どなく、
電子部品46等に照射される光の色は、基準マーク18
6の撮像と同様に白色とされ、第二偏光フィルタ306
の回転位置は、導体製のリード50,電極60,半田バ
ンプ68による反射光である偏光光を遮断する位置とさ
れる。そのため、表面が合成樹脂製である本体48等か
ら反射させられた拡散光である反射光は一部が部品カメ
ラ282に入射させられ、リード50等からの反射光で
ある偏光光は部品カメラ282に入射せず、撮像により
得られるリード50等の像は暗いのに対し、本体48等
の像は明るく、コントラストが大きく、リード50等の
正確な像が得られる。本体48等もリード50等の背景
を構成していると考えてもよい。なお、リード50等の
像が明るく、本体48等の像が暗くなるように第二偏光
フィルタ306の回転位置を設定してもよい。
【0082】本実施形態においては、基準マークカメラ
190,部品カメラ282が白黒カメラとされており、
安価であり、撮像装置を安価に構成することができる。
【0083】上記実施形態においては、基準マーク撮像
システム188においても部品撮像システム276にお
いても、第二偏光フィルタ210,306が基準マーク
カメラ190,部品カメラ282の各中心軸線まわりに
回転させられるようにされていたが、第一偏光フィルタ
をカバー部に対してカバー部の中心軸線のまわりに回転
させてもよい。基準マーク撮像システムにおいて第一偏
光フィルタを回転させる場合を例に取り、図13に基づ
いて説明する。なお、上記実施形態と同様の作用を為す
構成要素には同一の符号を付して対応関係を示し、詳細
な説明は省略する。
【0084】本実施形態の基準マーク撮像システム45
0は基準マークカメラ452および光源装置454を含
む。基準マークカメラ452は撮像部456およびレン
ズ系458を含み、レンズ系458は撮像部456に対
して相対回転不能に設けられ、光入射口459に偏光フ
ィルタ460(以後、第二偏光フィルタ460と称す
る)が配設されている。
【0085】光源装置454は、前記光源装置本体23
0と同様の光源装置本体466を備え、その内周面であ
る凹角錐台面468に沿って3種類の発光ダイオード4
70,472,474が複数ずつ配列されている。基準
マークカメラ452は、光源装置本体466と同心に、
かつ下向きに設けられ、レンズ系458の先端部が光源
装置本体466の光通過口480に固定されている。
【0086】光源装置本体466の光放射口482側に
は、軸受486を介してギヤ488が光源装置本体46
6の中心軸線まわりに回転可能に取り付けられている。
ギヤ488には、開口490が設けられるとともに、開
口490を塞ぐ状態で偏光フィルタ492(以下、第一
偏光フィルタ492と称する)が設けられている。ギヤ
488は、フィルタ回転用モータ498により回転させ
られるギヤ500と噛み合わされており、ギヤ488が
フィルタ回転用モータ498によって回転させられるこ
とにより第一偏光フィルタ492が回転させられる。こ
れらギヤ488,500が回転伝達装置を構成し、フィ
ルタ回転用モータ498等と共にフィルタ回転装置50
4を構成している。
【0087】第一偏光フィルタ492の回転位置は、撮
像対象に応じて設定される。例えば、基準マーク186
からの反射光である偏光光が第二偏光フィルタ460に
よって遮断され、基準マーク186について形成される
像を暗くすることによりプリント配線板12の像とのコ
ントラストを大きくするのであれば、第一偏光フィルタ
492の回転位置は、第二偏光フィルタ460が透過を
許容しない偏光光の全部の透過を許容する位置に位置さ
せられるのである。第一偏光フィルタ492の回転位置
は回転原位置に対して、撮像対象毎に、回転原位置に対
して予め設定されて記憶されており、その回転位置デー
タに基づいてフィルタ回転装置504が作動させられて
第一偏光フィルタ492が自動で回転させられる。
【0088】上記各実施形態において発光量変更装置2
60,324は、発光ダイオード240,242,24
4,330,332,334,470,472,474
の各発光量を連続して調節可能な連続変更部262を備
えていたが、0と1との2段階に調節可能としてもよ
い。その実施形態を、基準マーク撮像システムを例に取
り、図14に基づいて説明する。上記実施形態と同様の
作用を為す構成要素には同一の符号を付して対応関係を
示し、詳細な説明は省略する。
【0089】本実施形態の基準マーク撮像システム52
0において発光量変更装置522は、有無変更部523
を備えている。有無変更部523は、光源装置524の
3種類の発光ダイオード526,528,530にそれ
ぞれ対応して、発光有無選択部材たるスイッチ532,
534,536が設けられている。これらスイッチ53
2,534,536は図示を省略する電源に接続され、
それぞれ、発光ダイオード526,528,530への
電流供給を許容し、発光させるON状態と、電流供給を
遮断し、発光させないOFF状態とに手動で切換え可能
である。スイッチ532,534,536の切換えは、
自動で行われるようにしてもよい。
【0090】したがって、3種類の発光ダイオード52
6,528,530の各々の発光の有無の組合わせによ
り、光源装置524が放射する光の色が複数種類に変え
られる。この色の種類は、3種類の発光ダイオードの各
発光量が連続して調節可能な場合に比較して少ないが、
例えば、基準マークおよびプリント配線板の各色の種類
が少なければ、十分である。
【0091】上記各実施形態において光源装置本体23
0等は、その内周面が凹角錐台面236等とされていた
が、凹球面としてもよい。その実施形態を、基準マーク
撮像システムを例に取り、図15に基づいて説明する。
なお、上記実施形態と同様の作用を為す構成要素には同
一の符号を付して対応関係を示し、詳細な説明は省略す
る。
【0092】本実施形態の基準マーク撮像システム55
0においては、光源装置552の光源装置本体554
は、内周面556が球面の一部である部分球面状の凹球
面とされている。以後、内周面を凹球面556と称す
る。凹球面556は、詳細には、中空の球を、中心と、
中心から離れた点とをそれぞれ通り、互いに平行な2つ
の平面において切断することにより得られる部分球体の
内周面に相当する形状を有し、その直径が大きい方の開
口が光放射口558とされ、直径が小さい方の開口が光
通過口560とされている。凹球面556に沿って、3
種類の発光ダイオード564,566,568が前記凹
角錐台面236における発光ダイオード240,24
2,244の配列と同様に、ほぼ均一に配列されてい
る。光源装置本体554は、カバー部のみから成り、本
実施形態においては、内周面の直径が変化する直径漸変
体であり、複数種類、例えば、3種類の複数ずつの発光
ダイオード564,566,568は、直径が複数種類
に異なる複数の同心円の各々のほぼ円周に沿って、互い
に均等に配列されるとともに、複数の同心円の中心線に
平行な方向にも分布させられているのである。このよう
に光源装置本体554の内周面を凹球面556とすれ
ば、発光ダイオード564,566,568により放射
される光が撮像対象に対して収斂気味となり、光が撮像
対象に効率良く照射される。
【0093】部品撮像システムにおける撮像装置,光源
装置,第一,第二偏光フィルタの各配置は、上記各実施
形態の配置に限らない。光源装置から放射された光が偏
光フィルタを通って電子部品等に照射されるとともに反
射され、偏光フィルタを通って撮像装置に入射させられ
ればよいのである。
【0094】例えば、図16に示す部品撮像システム6
00は、X軸スライド106に設けられ、部品カメラ6
02および光源装置604が保持部材605によって水
平に設けられている。X軸スライド106の吸着ノズル
154のY軸方向における移動経路の下方の部分には、
導光部材としての反射鏡606が図示を省略する保持部
材により取り付けられている。反射鏡606の反射面6
10は、吸着ノズル154の軸線を含む垂直面に対して
45度傾斜させられており、反射鏡606は部品カメラ
602と共に撮像装置612を構成している。その他の
構成は、図1ないし図12に示す実施形態と同じであ
り、同じ作用を成す構成要素には同一の符号を付して対
応関係を示し、説明を省略する。
【0095】本部品撮像システム600においては、吸
着ノズル154により保持された電子部品16は部品保
持姿勢検出位置において部品カメラ602により撮像さ
れる。光源装置604が放射する光は、第一偏光フィル
タ326を透過して放射され、反射面610により反射
されて電子部品16,背景形成板180等に下方から照
射される。電子部品16,背景形成板180等からの反
射光は、反射面610により反射され、第二偏光フィル
タ306により透過を許容された光が部品カメラ602
に入射させられる。偏光光に基づいて形成される電子部
品16のリード42の正面像は明るく、本体40および
背景形成板180の像は暗く、リード42が精度良く撮
像される。
【0096】上記各実施形態において光源装置192等
は部品カメラ282等と共に設けられていたが、別に設
けてもよい。例えば、図17に示す部品撮像システム6
50は、X軸スライド106に設けられており、部品カ
メラ652は保持部材653によって水平に設けられ、
光源装置654は、保持部材655により、吸着ノズル
154のY軸方向の移動経路の下方に、垂直にかつ上向
きに設けられている。
【0097】光源装置654の上方には、導光部材たる
反射鏡658が設けられ、部品カメラ652と共に撮像
装置660を構成している。反射鏡658は、図示を省
略する支持部材によってX軸スライド106に取り付け
られ、吸着ノズル154の軸線を含む垂直面に対して4
5度傾斜して設けられている。反射鏡658はハーフミ
ラーによって構成されており、光源装置654から放射
され、第一偏光フィルタ326を透過した光は反射鏡6
58を通って電子部品16等に照射される。電子部品1
6等からの反射光である像形成光は、反射鏡658によ
り反射され、第二偏光フィルタ306に到り、第二偏光
フィルタ306により透過を許容された光が部品カメラ
652に入射する。
【0098】さらに、図18に示す部品撮像システム7
00におけるように、部品カメラ702を垂直にかつ下
向きに設けるとともに、光源装置704を水平に設けて
もよい。部品カメラ702は、導光装置706と共に撮
像装置708を構成している。導光装置708は、2つ
の反射鏡710,712を有する。一方の反射鏡710
は全反射ミラーとされ、吸着ノズル154のY軸方向に
おける移動経路の下方に図示を省略する保持部材により
保持されて設けられ、吸着ノズル154の軸線を含む垂
直面に対して45度傾斜させられている。他方の反射鏡
712は、部品カメラ702の下方の位置に、反射鏡7
10とは対称に傾斜させられた状態で、図示を省略する
保持部材により保持されて設けられており、光源装置7
04は保持部材714により、反射鏡712に対して、
反射鏡710とは反対側に設けられている。反射鏡71
2はハーフミラーとされており、光源装置704から第
一偏光フィルタ326を透過して放射される光の透過を
許容する一方、電子部品16等からの反射光は反射して
部品カメラ702に入射させ、電子部品16等を撮像さ
せる。
【0099】なお、基準マーク撮像システムにおいて
も、光源装置と撮像装置とを別々に設けてもよい。
【0100】また、上記各実施形態において、第一,第
二偏光フィルタの回転位置を調節する場合、撮像装置に
ついて設けられた偏光フィルタに到った偏光光の全部の
透過が許容されるか、あるいは遮断されるようにされて
いたが、偏光光の一部の透過が許容されるように調節し
てもよい。
【0101】さらに、上記各実施形態において基準マー
ク186を撮像する場合、基準マーク186の像の方が
プリント配線板12の像より暗くなるようにされていた
が,逆にしてもよい。
【0102】また、上記各実施形態に記載の撮像システ
ムから第一,第二偏光フィルタを除いた撮像システム
が、請求項9に記載の撮像システムの実施形態である。
【0103】さらに、本発明は、電子部品装着システム
の基準マーク撮像システムおよび部品撮像システムに限
らず、電子部品装着システム以外の作業システム、例え
ば、高粘性流体塗布システムやスクリーン印刷システム
に設けられて基準マーク等の撮像対象を撮像する撮像シ
ステム等、種々の撮像システムに適用することができ
る。
【0104】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である電子部品装着システム
を示す平面図である。
【図2】上記電子部品装着システムを示す側面図であ
る。
【図3】上記電子部品装着システムを示す正面図(一部
断面)である。
【図4】上記電子部品装着システムの部品装着装置を示
す側面図(一部断面)である。
【図5】上記電子部品装着システムにおいてプリント配
線板に装着される電子部品を示す正面図である。
【図6】上記電子部品装着システムにおいてプリント配
線板に装着される別の電子部品を示す正面図である。
【図7】上記電子部品装着システムにおいてプリント配
線板に装着される別の電子部品を示す正面図である。
【図8】上記電子部品装着システムにおいてプリント配
線板に装着される別の電子部品を示す正面図である。
【図9】上記電子部品装着システムの基準マーク撮像シ
ステムを示す側面図(一部断面)である。
【図10】上記基準マーク撮像システムの光源装置を発
光量変更装置と共に示す底面図である。
【図11】上記基準マーク撮像システムの偏光フィルタ
が透過を許容する光の振動方向の偏光を説明する図であ
る。
【図12】上記電子部品装着システムを制御する制御装
置のうち、本発明に関連の深い部分を示すブロック図で
ある。
【図13】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの基準マーク撮像システムを示す側面図(一部断
面)である。
【図14】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの基準マーク撮像システムの光源装置を発光量変
更装置と共に示す底面図である。
【図15】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの基準マーク撮像システムを示す側面図(一部断
面)である。
【図16】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの部品撮像システムを示す正面図(一部断面)で
ある。
【図17】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの部品撮像システムを示す正面図(一部断面)で
ある。
【図18】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの部品撮像システムを示す正面図(一部断面)で
ある。
【符号の説明】
11:電子部品装着システム 12:プリント配線板
15:配線板保持装置 16:電子部品 1
8:部品装着装置 20,22:部品供給装置 46,56,64:電子部品 100:装着ヘッド
186:基準マーク 188:基準マーク撮像シス
テム 190:基準マークカメラ 193:光源装
置 206:光入射口 210:偏光フィルタ
214:フィルタ回転装置 230:光源装置本体
232:光放射口 234:光通過口 236:
凹円錐台面 240,242,244:発光ダイオー
ド 250:偏光フィルタ 260:発光量変更装置
262:連続変更部 276:部品撮像システム 278:撮像装置 2
80:光源装置 282:部品カメラ 305:光
入射口 306:偏光フィルタ 310:フィルタ
回転装置 322:光源装置本体 324:発光量
変更装置 326:偏光フィルタ 330,33
2,334:発光ダイオード 336:凹角錐台面
338:光放射口 340:光通過口 400:
制御装置 450:基準マーク撮像システム 452:基準マー
クカメラ 454:光源装置 459:光入射口
460:偏光フィルタ 466:光源装置本体
468:凹角錐台面 470,472,474:発光
ダイオード 480:光通過口 482:光放射口
492:偏光フィルタ 504:フィルタ回転装
置 520:基準マーク撮像システム 522:発
光量変更装置 523:有無変更部 524:光源
装置 526,528,530:発光ダイオード
550:基準マーク撮像システム 552:光源装置 554:光源装置本体 556:内周面(凹球面)
558:光放射口 560:光通過口 564,566,568:発光ダ
イオード 600:部品撮像システム 602:部
品カメラ 604:光源装置 612:撮像装置
650:部品撮像システム 652:部品カメラ
654:光源装置 660:撮像装置 700:
部品撮像システム 702:部品カメラ 704:光源装置 708:撮像装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E313 AA03 AA04 AA11 AA15 AA23 CC03 CD06 DD12 EE02 EE03 FF24 FF32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 その光源から放射され、撮像対象表面により反射された
    反射光に基づいて撮像対象を撮像する撮像装置と、 前記光源から前記撮像装置に到る光路上に互いに直列に
    配設された第一偏光フィルタおよび第二偏光フィルタと
    を含むことを特徴とする撮像システム。
  2. 【請求項2】 前記第一偏光フィルタと第二偏光フィル
    タとが互いに相対回転可能である請求項1に記載の撮像
    システム。
  3. 【請求項3】 前記光源を1つ以上備え、その1つ以上
    の光源を保持し、その光源の周囲を囲むとともに一端に
    光放射口を有するカバー部を含む光源装置本体を備えた
    光源装置を含み、そのカバー部の光放射口を塞ぐ状態で
    前記第一偏光フィルタが配設されたことを特徴とする請
    求項1または2に記載の撮像システム。
  4. 【請求項4】 前記カバー部が、前記光放射口側が大
    径、前記光通過口側が小径の内のり寸法漸変体であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の撮像システム。
  5. 【請求項5】 前記光源が複数個、前記内のり寸法漸変
    体の内周面に沿って配列されたことを特徴とする請求項
    4に記載の撮像システム。
  6. 【請求項6】 駆動源を備え、前記第一偏光フィルタと
    前記第二偏光フィルタとの少なくとも一方を回転させる
    フィルタ回転装置を含むことを特徴とする請求項2ない
    し5のいずれかに記載の撮像システム。
  7. 【請求項7】 前記光源として、複数種類の波長の光を
    放射する複数種類の光源を含むことを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれかに記載の撮像システム。
  8. 【請求項8】 前記複数種類の光源の各々の発光量をそ
    れぞれ変更可能な発光量変更装置を含むことを特徴とす
    る請求項7に記載の撮像システム。
  9. 【請求項9】 複数種類の波長の光を放射する複数種類
    の光源と、 その光源から放射され、撮像対象表面により反射された
    反射光に基づいて撮像対象を撮像する撮像装置と、 前記複数種類の光源の各々の発光量をそれぞれ変更可能
    な発光量変更装置とを含むことを特徴とする撮像システ
    ム。
  10. 【請求項10】 電気部品を供給する部品供給装置と、 回路基板を保持する基板保持装置と、 部品保持ヘッドを備え、その部品保持ヘッドにより前記
    部品供給装置から電気部品を受け取り、その電気部品を
    前記基板保持装置に保持された回路基板に装着する装着
    装置と、 前記部品保持ヘッドに保持された電気部品を撮像する部
    品撮像システムと、前記基板保持装置に保持された回路
    基板に設けられた基準マークを撮像する基準マーク撮像
    システムとの少なくとも一方とを含み、かつ、その少な
    くとも一方が、請求項1ないし9のいずれかに記載の撮
    像システムであることを特徴とする電気部品装着システ
    ム。
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