JP2003046116A - 光電変換装置、及びこれを備えた半導体リレー - Google Patents

光電変換装置、及びこれを備えた半導体リレー

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JP2003046116A
JP2003046116A JP2001226703A JP2001226703A JP2003046116A JP 2003046116 A JP2003046116 A JP 2003046116A JP 2001226703 A JP2001226703 A JP 2001226703A JP 2001226703 A JP2001226703 A JP 2001226703A JP 2003046116 A JP2003046116 A JP 2003046116A
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semiconductor relay
photoelectric conversion
photodiode
conversion device
mosfet
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Noriteru Furumoto
憲輝 古本
Takeshi Nobe
武 野辺
Takuya Sunada
卓也 砂田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光起電圧をより素早く上昇させることができる
光電変換装置、及びこれを備えさせ入力信号に対する応
答時間をより短くさせた半導体リレーを提供すること。 【解決手段】 所定個数のフォトダイオード31を直列
に接続させてなるフォトダイオードアレイ3a,3b
を、直列に接続させ、前記フォトダイオード31の光起
電力が所定の値以上になったときに導通状態から非導通
状態に変化するMOSFET41を、前記フォトダイオ
ードアレイの1つ3aに並列に接続させた光電変換装置
2と、同光電変換装置2からの光起電力がゲート・ソー
ス間に印加されてドレイン・ソース間が導通する出力用
MOSFET6,6と、同出力用MOSFET6,6の
ゲートへの電荷の充放電を制御する充放電制御回路7
と、前記光電変換装置2への光入力装置として入力信号
に応じて光信号を発生する発光素子8とを半導体リレー
1に備えさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号を受けて光
起電力を発生する光電変換装置、及びこれを備えた半導
体リレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば半導体リレーの操作用の光
電変換装置として、図4の回路図に示すような、光信号
を受けて光起電力を発生するフォトダイオードアレイA
がある。
【0003】このフォトダイオードアレイAは、例えば
半導体リレーや機器のフロントエンドなどに搭載されて
使用されるもので、フォトダイオード31を所定個数、
直列に接続させ形成されている。そして、フォトダイオ
ードアレイAのアノード端子Aaとカソード端子Abと
の間には、フォトダイオード31の直列接続個数に応じ
た光起電力を出力させることができ、半導体リレーの出
力等を光起電力によって操作することができる。
【0004】上記のようなフォトダイオードアレイ3を
備えた半導体リレーとして、従来から、例えば図5の回
路図に示すような半導体リレー100がある。
【0005】この半導体リレー100は、入力信号に応
じて光信号を出力するLED素子にて形成された発光素
子8と、この発光素子8から出力された光信号を受けて
光起電力を発生するフォトダイオードアレイAと、出力
用MOSFET6,6と、この出力用MOSFET6,
6のゲート電荷の充放電を制御する充放電制御回路7と
を備えている。
【0006】フォトダイオードアレイAは、複数個の直
列に接続されたフォトダイオード31の全てが、発光素
子8から出力される光信号を受けて光起電力を発生する
ように配設され形成されている。
【0007】充放電制御回路7は、充放電制御用のディ
プレッション型のMOSFET71と、このMOSFE
T71のゲート・ソース間に接続させた抵抗72とによ
り構成される。
【0008】出力用MOSFET6,6は、各ゲートど
うし、各ソースどうしがそれぞれ接続されており、それ
ぞれのドレインが半導体リレー100の出力端子100
a,100bとなる。
【0009】出力用MOSFET6,6のゲートには、
フォトダイオードアレイAのアノード端子Aaを接続さ
せ、また、フォトダイオードアレイAのカソード端子A
bをMOSFET71のゲートに接続させ、MOSFE
T71のドレインを出力用MOSFET6,6のゲート
に、同MOSFET71のソースを出力用MOSFET
6,6のソースに接続させ、半導体リレー100の出力
側を構成している。
【0010】次に、信号入力によってこの半導体リレー
100の出力端子100a,100b間を導通、開放さ
せる動作を説明する。
【0011】発光素子8に入力信号が印加されると、ま
ず、発光素子8が発光し、フォトダイオードアレイAが
この光信号を受けて光起電力を発生させる。そして、こ
の光起電力が出力用MOSFET6,6のゲートに印加
されると、出力用MOSFET6,6のゲート・ソース
間に電荷が充電されると共に、MOSFET71を通し
て抵抗72に電流が流れる。すると、この抵抗72の両
端、すなわちMOSFET71のゲート・ソース間に電
位差が発生し、その電位差により、MOSFET71の
ドレイン・ソース間が、低インピーダンスから高インピ
ーダンスに変化する。MOSFET71が高インピーダ
ンスになると、出力用MOSFET6,6のゲート・ソ
ース間に電荷が効率良く充電されるようになり、ゲート
・ソース間電位が出力用MOSFET6,6のしきい値
を超えて、出力用MOSFET6,6の各ドレイン間、
すなわち出力端子100a,100b間が導通する。
【0012】また、発光素子8に入力信号が印加されな
くなると発光素子8の発光が止み、フォトダイオードア
レイAには光起電力が生じなくなる。すると、充放電制
御回路7の抵抗72の両端、すなわちMOSFET71
のゲート・ソース間の電位差がなくなり、ドレイン・ソ
ース間が、高インピーダンスから低インピーダンスに変
化する。そうすると、出力用MOSFET6,6のゲー
ト・ソース間に充電されていた電荷が、MOSFET7
1を通して放電されるので、出力用MOSFET6,6
のゲート・ソース間電位がしきい値以下になり、出力用
MOSFET6,6の各ドレイン間、すなわち出力端子
100a,100b間が開放される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フォト
ダイオードアレイAを備えた半導体リレー100が各種
計測器、電話機等の信号制御用として使用される場合、
入力信号に対する応答時間をより短くさせるために、リ
レーとしての動作時間、すなわち、入力信号を受けてか
ら出力側が導通するまでに要する時間は短いことが好ま
しい。
【0014】半導体リレー100の動作時間を短くさせ
るには、出力用MOSFET6,6のゲート・ソース間
に電荷を効率良く充電させて、ドレイン・ソース間を素
早く導通させることが考えられ、その方策として、例え
ば、フォトダイオードアレイAを構成するフォトダイオ
ード31を直列に接続させる個数を数十個程度に増やし
て、このフォトダイオードアレイAのアノード端子A
a、カソード端子Ab間に発生する光起電力を増大させ
ることが挙げられる。
【0015】しかし、個々のフォトダイオード31には
それぞれ内部抵抗が内在するため、フォトダイオード3
1を直列に接続させる個数を増やすにしたがって、この
フォトダイオード31の内部抵抗を合計した抵抗値も増
加する。その結果、フォトダイオードアレイAのアノー
ド端子Aa、カソード端子Ab間に内在する内部抵抗値
が大きくなるため、発光素子の光信号を受けて個々のフ
ォトダイオード31が光起電力を発生させたときに、フ
ォトダイオードアレイAのアノード端子Aa、カソード
端子Ab間の光起電力による電圧値の上昇がこの内部抵
抗によって妨げられるので、Aa,Ab端子間電圧の立
ち上がり速度が遅くなる。
【0016】すなわち、上記のフォトダイオードアレイ
Aを光電変換装置として備えた半導体リレー100は、
出力用MOSFET6,6のゲート・ソース間に電荷を
充電する速度が遅くなって、ドレイン・ソース間を導通
させるまでの時間が長くなり、その結果、この半導体リ
レー100の動作時間を短くすることが出来ないことが
懸念される。
【0017】ところで、フォトダイオード1個当たりの
受光面を大きくし、個々のフォトダイオード31に発生
する光起電力を増大させて、相対的に個々のフォトダイ
オードの内部抵抗を低減させる方策が考えられる。しか
し、この場合、フォトダイオードアレイAの半導体チッ
プ全体に占める面積が増加することとなって、光電変換
装置が大型化することとなり、また、コスト面において
も上昇することとなる。
【0018】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、半導体チップ全体に占め
る面積の増大を抑えて、発光素子が出力した光信号を受
けたときに発生する光起電力による電圧値をより素早く
上昇させることができて、入力信号に対する半導体リレ
ーの応答時間をより短くできる光電変換装置、及びこれ
を備えた半導体リレーを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光電変換装置にあっては、所定個数のフォ
トダイオードを直列に接続させてなるフォトダイオード
アレイを、さらに複数セット直列に接続させ、前記フォ
トダイオードの光起電力が所定の値以上になったときに
導通状態から非導通状態に変化する制御回路を、前記フ
ォトダイオードアレイの1つに並列に接続させたことを
特徴としている。
【0020】これにより、フォトダイオードアレイに発
生する光起電力が所定の値になるまでは、このフォトダ
イオードアレイの一部を通って光起電流が流れるので、
フォトダイオードの内部抵抗を合計した抵抗値、すなわ
ちフォトダイオードアレイに内在する内部抵抗値を比較
的小さくさせることができる。
【0021】また、本発明の半導体リレーにあっては、
上述の光電変換装置と、同光電変換装置からの光起電力
がゲート・ソース間に印加されてドレイン・ソース間が
導通する出力用MOSFETと、同出力用MOSFET
のゲートへの電荷の充放電を制御する充放電制御回路
と、前記光電変換装置への光入力装置として入力信号に
応じて光信号を発生する発光素子とを備えたことを特徴
としている。これにより、この半導体リレーは、出力用
MOSFETのゲート・ソース間に光起電力が印加され
てドレイン・ソース間を導通させることができる。
【0022】そして、上記半導体リレーは、これに搭載
させる光電変換装置の制御回路を、フォトダイオードの
光起電力によりインピーダンスが変化する可変インピー
ダンス素子にて形成させ、同可変インピーダンス素子と
前記フォトダイオードアレイのアノードとの間に固定抵
抗を接続させて構成するのが好ましい。この場合、可変
インピーダンス素子が高インピーダンスに変化したとき
は、固定抵抗に光起電流が流れてその両端に電位差を発
生させるので、光起電力がかなり大きくなったときで
も、可変インピーダンス素子の両端の電位差を所定値以
下に抑えさせことができる。
【0023】また、上記半導体リレーにおいては、前記
可変インピーダンス素子をディプレッション型のMOS
FETにて形成させるのが好ましい。こうすると、充放
電制御用のディプレッション型のMOSFETと同じ作
製プロセスにより、この可変インピーダンス素子を形成
させることができる。
【0024】そして、上記半導体リレーは、前記出力用
MOSFETを、そのしきい値が前記制御回路と並列に
接続されていない他のフォトダイオードアレイの合計に
よる光起電力による前記所定の値より小さい値のものと
して構成させるのが好ましい。この場合、出力用MOS
FETのゲートへ電荷をより効率的に充電させることが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の光電変
換装置及びこれを備えた半導体リレーの一実施形態を示
し、図3は、本発明の一実施形態による半導体リレーの
動作原理を示す説明図である。
【0026】この実施の形態の光電変換装置2は、図1
に示すように、フォトダイオードアレイ3と、制御回路
4とを備えている。
【0027】フォトダイオードアレイ3は、この場合、
発光素子から出力された光信号を受けたときに発生する
光起電力を増大させるため、フォトダイオード31を1
5個程度、直列に接続させたフォトダイオードアレイ3
a,3bを、さらに直列に接続して形成させた。
【0028】制御回路4は、フォトダイオード31の光
起電力が所定の電圧値以上になったときに導通状態から
非導通状態に変化させるものであり、例えば、フォトダ
イオード31の光起電力によってインピーダンスが変化
する可変インピーダンス素子にて構成させることができ
る。この制御回路4は、フォトダイオードアレイ3aの
アノードと同カソードとの間に並列に接続させた。
【0029】上記光電変換装置2によると、フォトダイ
オード31が、発光素子からの光信号を受けたときに発
生させる光起電力が所定の値になるまでは、制御回路4
を導通させるようにしたので、このときに、光電変換装
置2に内在する内部抵抗値はフォトダイオードアレイ3
bに内在する内部抵抗値と略等しくなる。したがって、
光電変換装置2に内在する内部抵抗値を比較的小さく抑
えることができて、この光電変換装置2の出力端子であ
る2a,2b間の電位をより急速に上昇させることがで
きる。
【0030】そして、発光素子から出力された光信号が
大きくなったときは、フォトダイオード31の両端に発
生する光起電力が大きくなって、制御回路4は非導通状
態に変化する。そうすると、全部のフォトダイオード3
1に発生した光起電力を利用できるので、光電変換装置
2の出力端子である2a,2b間に生じる光起電力をよ
り大きくさせることができる。したがって、この光電変
換装置2が、例えば半導体リレーや機器のフロントエン
ド等に搭載されたときに、半導体リレーの出力等の操作
をより容易に行えるようになる。
【0031】なお、上述の実施例では、フォトダイオー
ドアレイ3はフォトダイオードアレイ3a,3bの2セ
ットを直列に接続して形成させたが、フォトダイオード
アレイを3セット以上、直列に接続してフォトダイオー
ドアレイ3を形成させ、同フォトダイオードアレイ3の
一部に制御回路4を並列に接続して光電変換装置2を構
成させても、本発明の効果が得られることは言うまでも
ない。
【0032】また、上記光電変換装置2は、従来の技術
の項にて説明した半導体リレーに搭載させて、その出力
端子間を導通操作させるための装置に用いることができ
る。以下、図2に示す、この実施形態の半導体リレーの
説明では、従来例と同じ構成の部分には同じ符号を付し
てあり、したがって詳細な説明を省略する。
【0033】この半導体リレー1は、光電変換装置2
と、出力用MOSFET6,6と、充放電制御回路7
と、発光素子8とを備えている。
【0034】光電変換装置2は、発光素子8が出力した
光信号を受けて光起電力を発生させるものであり、例え
ばフォトダイオードアレイ3と、ディプレッション型の
MOSFET41と、固定抵抗5にて形成されている。
【0035】フォトダイオードアレイ3は、フォトダイ
オード31を15個程度、直列に接続させたフォトダイ
オードアレイ3a,3bを、さらに直列に接続して形成
させ、フォトダイオードアレイ3aのカソードがMOS
FET41に接続させ、フォトダイオードアレイ3aの
アノードとMOSFET41のソースの間に固定抵抗5
を接続させ、光電変換装置2を構成した。
【0036】光電変換装置2の一端2aは、出力MOS
FET6,6のゲートおよびMOSFET71のドレイ
ンに接続させ、同光電変換装置2の他端2bをMOSF
ET71のゲートおよび抵抗72に接続させ、MOSF
ET41のゲートをMOSFET71のソース7aに接
続させた。なお、MOSFET41はMOSFET71
と同じプロセスにて作製させることができるので、製造
工程の簡略化が図れる。
【0037】次に、信号入力によってこの半導体リレー
1の出力端子1a,1b間を導通させるときの動作を説
明する。
【0038】入力信号が発光素子8に印加された瞬間に
は、この発光素子8が出力する光信号が小さいため、フ
ォトダイオード31に発生する光起電力も小さく、光電
変換装置2の出力端子である2a,2b間に出力される
光起電力も小さい。すると、MOSFET71を通って
抵抗72に流れる電流も少ないので、この抵抗72の両
端、すなわちMOSFET71のゲート・ソース間に発
生する電位差が小さくてMOSFET71のしきい値を
超えないため、このMOSFET7のドレイン・ソース
間は低インピーダンス状態を維持する。
【0039】このとき、光電変換装置2の出力端子であ
る2a,2b間に内在する内部抵抗値はフォトダイオー
ドアレイ3bに内在する内部抵抗値と略等しくなり比較
的小さく抑えることができるので、出力端子2a,2b
間の電位をより急速に上昇させることができる。したが
って、出力用MOSFET6,6のゲート電荷をより急
速に充電することができるので、その結果、半導体リレ
ー1の入力信号に対する応答時間を短くさせることがで
きる。
【0040】やがて、発光素子8から出力される光信号
が大きくなったときは、個々のフォトダイオード31に
発生する光起電力が大きくなるので、フォトダイオード
アレイ3bの両端に発生する光起電力も大きくなるた
め、光電変換装置の出力端子である2a,2b間に出力
される光起電力も大きくなる。そうすると、MOSFE
T71のドレイン・ソース間を通って抵抗72に流れる
電流が多くなるので、抵抗72の両端すなわちMOSF
ET71のゲート・ソース間に発生する電位差が大きく
なってこのMOSFET71のしきい値を超えるので、
ドレイン・ソース間が低インピーダンスから高インピー
ダンスに変化する。すると、MOSFET41のゲート
・ソース間の電位差が大きくなってこのMOSFET4
1のしきい値を超えるので、ドレイン・ソース間は、低
インピーダンス状態から高インピーダンス状態に変化す
る。
【0041】その結果、MOSFET41に電流が流れ
なくなるので、フォトダイオードアレイ3aと3bの両
方に発生した光起電力によって光電変換装置2の出力端
子である2a,2b間の電位が上昇されるようになるた
め、出力用MOSFET6,6のゲート・ソース間に電
荷を効率良く充電させることができようになる。したが
って、半導体リレー1の出力端子である1a,1b間を
より素早く導通させることができる。
【0042】一方、発光素子8に印加される入力信号が
かなり大きくなったときは、この発光素子8が出力する
光信号が増大するので、フォトダイオードアレイ3に発
生する光起電力がかなり大きくなる。しかし、このとき
には、固定抵抗5によって2a端子の電位の上昇を所定
値以下に抑えられることができるので、MOSFET4
1からフォトダイオードアレイ3へ電流が逆流するのを
防ぐことができる。
【0043】ところで、本発明の光電変換装置2の出力
端子である2a,2b間の開放電圧と短絡電流の関係
は、図3に示すように、フォトダイオード31の光起電
力が所定値以下のときはMOSFET41が導通状態で
あるため、フォトダイオードアレイ3bに発生した光起
電力が2a,2b間に出力されて、点Aから点Bのよう
に変化する。そして、フォトダイオード31の光起電力
が所定値以上になったときは、MOSFET41が非導
通状態に変化するため、フォトダイオードアレイ3全体
に発生した光起電力が2a,2b間に出力されて、点B
から点Cのようになる。
【0044】したがって、入力信号が発光素子8に印加
された瞬間であって、発光素子8が出力する光信号が小
さく、フォトダイオード31に発生する光起電力が小さ
いときから、出力用MOSFET6,6のゲート・ソー
ス間電位をこの出力用MOSFET6,6のしきい値以
上にして、ドレイン・ソース間を導通させるようにさせ
るには、フォトダイオードアレイ3bの光起電力を、出
力用MOSFET6,6のしきい値より大きい電圧値に
するのが好ましい。
【0045】なお、上述した半導体リレー1にあって
は、フォトダイオードアレイ3aに並列に接続させる可
変インピーダンス素子は、ディプレッション型のMOS
FET41にて形成させたが、例えばサイリスタ等のス
イッチング素子にて形成しても本発明の効果が得られる
ことは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】本発明は、上述の実施態様の如く実施さ
れて、請求項1記載の光電変換装置にあっては、フォト
ダイオードに発生する光起電力が所定の値になるまで
は、この光電変換装置に内在する内部抵抗を比較的小さ
く抑えることができるので、この光電変換装置の出力端
子間に発生する光起電力による電位を、より早く上昇さ
せることができる。
【0047】また、請求項2記載の半導体リレーにあっ
ては、上述の光電変換装置を備えさせたので、入力信号
に対する応答時間をより短くさせることができる。
【0048】また、請求項3記載の半導体リレーにあっ
ては、これに搭載させる光電変換装置の制御回路を可変
インピーダンス素子にて形成させ、該可変インピーダン
ス素子と前記フォトダイオードアレイのアノードとの間
に固定抵抗を接続させたので、光起電力がかなり大きく
なったときでも、可変インピーダンス素子の両端の電位
差を所定値以下に抑えさせことができるので、この可変
インピーダンス素子からフォトダイオードアレイへ光起
電流が逆流するのを防ぐことができる。
【0049】また、請求項4記載の半導体リレーにあっ
ては、可変インピーダンス素子をディプレッション型の
MOSFETにて形成させたので、充放電制御用のディ
プレッション型のMOSFETと同じ作製プロセスによ
り作製させることができて、製造工程の簡略化が図れ
る。
【0050】また、請求項5記載の半導体リレーでは、
入力信号が発光素子に印加された瞬間から出力用MOS
FETのゲートへ電荷をより効率的に充電させ、出力用
MOSFETのしきい値を超えさせることができるの
で、この半導体リレーの入力信号に対する応答時間をさ
らに短くさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の光電変換装置を示す回路
図である。
【図2】本発明の一実施形態である半導体リレーを示す
回路図である。
【図3】本発明の一実施形態による半導体リレーの動作
原理を示す説明図である。
【図4】本発明の従来例であるフォトダイオードアレイ
を示す回路図である。
【図5】本発明の従来例であるフォトダイオードアレイ
を備えた半導体リレーを示す回路図である。
【符号の説明】
1 半導体リレー 2 光電変換装置 3 フォトダイオードアレイ 31 フォトダイオード 4 制御回路 41 ディプレッション型のMOSFET 5 固定抵抗 6 出力用MOSFET 7 充放電制御回路 8 発光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 砂田 卓也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5F089 AA10 AC02 CA12 FA00 FA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定個数のフォトダイオードを直列に接
    続させてなるフォトダイオードアレイを、さらに複数セ
    ット直列に接続させ、前記フォトダイオードの光起電力
    が所定の値以上になったときに導通状態から非導通状態
    に変化する制御回路を、前記フォトダイオードアレイの
    1つに並列に接続させたことを特徴とする光電変換装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光電変換装置と、同光電
    変換装置からの光起電力がゲート・ソース間に印加され
    てドレイン・ソース間が導通する出力用MOSFET
    と、同出力用MOSFETのゲートへの電荷の充放電を
    制御する充放電制御回路と、前記光電変換装置への光入
    力装置として入力信号に応じて光信号を発生する発光素
    子と、を備えたことを特徴とする半導体リレー。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、前記フォトダイオード
    の光起電力によりインピーダンスが変化する可変インピ
    ーダンス素子にて形成され、同可変インピーダンス素子
    と前記フォトダイオードアレイのアノードとの間に固定
    抵抗を接続させたことを特徴とする請求項2記載の半導
    体リレー。
  4. 【請求項4】 前記可変インピーダンス素子を、ディプ
    レッション型のMOSFETにて形成した請求項3記載
    の半導体リレー。
  5. 【請求項5】 前記出力用MOSFETを、そのしきい
    値が前記制御回路と並列に接続されていない他のフォト
    ダイオードアレイの合計による光起電力による前記所定
    の値より小さい値のものとした請求項2乃至4のいずれ
    か一つの請求項に記載の半導体リレー。
JP2001226703A 2001-07-26 2001-07-26 光電変換装置、及びこれを備えた半導体リレー Pending JP2003046116A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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