JP2003046003A - 不揮発性半導体メモリ装置とその動作方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置とその動作方法

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JP2003046003A
JP2003046003A JP2001226720A JP2001226720A JP2003046003A JP 2003046003 A JP2003046003 A JP 2003046003A JP 2001226720 A JP2001226720 A JP 2001226720A JP 2001226720 A JP2001226720 A JP 2001226720A JP 2003046003 A JP2003046003 A JP 2003046003A
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memory
type semiconductor
conductivity type
bit line
line
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JP2001226720A
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Takayuki Emori
孝之 江守
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ツインMONOSセルより大幅にセル面積を縮
小し、ワード線間を短絡するような導電性残渣の発生を
防止する。 【解決手段】第1導電型半導体の段差と、その上部と下
部に形成され、ソースまたはドレインとして機能する2
つの第2導電型半導体領域SBLi,SBLi+1
(i:自然数)と、電荷蓄積能力を有したゲート誘電体
膜CSを介在させて段差の側壁にそれぞれ対峙し、かつ
互いに絶縁された2つのメモリゲート電極(CGaまた
はCGb,WL1)とを有している。段差に3次元的に
2メモリトランジスタが形成され、セル面積が極めて小
さい。ワード線加工時の下地面に導電線サイドウォール
CGa,CGbを有するので、その分断時にワード線の
導電性残渣が分断箇所に発生しにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隣接したビット線
間に直列接続した2つのメモリトランジスタを有し、当
該2つのメモリトランジスタそれぞれにデータを独立に
記憶可能な不揮発性半導体記憶装置と、その動作方法と
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、いわゆるMONOS(Metal-O
xide-Nitride-Oxide-Semiconductor)型など、複数の誘
電体膜を積層させたゲート誘電体膜内に電荷蓄積膜を有
し、この電荷蓄積膜の電荷トラップに蓄積する電荷量を
制御することで情報の記憶を行う不揮発性半導体記憶素
子が知られている。
【0003】最近になって、従来のCHE(Channel Hot
Electron)注入方式によって電荷を離散的な電荷トラッ
プの分布領域の一部に注入できることに注目して、電荷
蓄積膜のソース側とドレイン側に2値情報を独立に書き
込むことにより、1メモリセル当たり2ビットを独立に
記憶可能な技術が報告された。
【0004】たとえば“2000 Symposium on VLSI Techn
ology, pp.122-123 ”では、ソース側とドレイン側に電
荷蓄積膜を分離して設け、電荷蓄積膜の上方にメモリゲ
ート電極(当該論文では、制御電極と称されている)を
設け、かつ、メモリゲート電極間のチャネル中央部に電
荷保持能力を有しない単層の誘電体膜を介在させた状態
でワードゲート電極を設けている。ワードゲート電極は
ワード線に接続され、メモリゲート電極はワード線と直
交する方向に配線されて、ワードゲート電極とは独立に
制御される。このため、電荷注入の位置の制御性および
電荷注入効率を上げることができ、その結果、高速書き
込みを達成している。
【0005】このメモリセルはツインMONOSセルと
称せられ、行方向に一定間隔で繰り返したワードゲート
電極を有し、その行方向両側の壁面にサイドウォール形
の導電層を有している。このサイドウォール形の導電層
の直下にONO(Oxide-Nitride-Oxide) 膜、すなわち電
荷保持能力を有した電荷蓄積膜を有している。これに対
し、ワードゲート電極の直下には単層の誘電体膜が形成
され、そのため、この部分は電荷保持能力を有しない。
サイドウォール形の導電層とワードゲート電極をマスク
として、隣接するサイドウォール形の導電層間に表出す
る基板箇所にn型不純物を導入し、ソースまたはドレイ
ンとなるn+ 不純物領域を形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した論文には具体
的な製造方法は開示されていないが、このツインMON
OSセルは、以下に示す製造上および構造上の問題点が
ある。
【0007】第1に、このツインMONOSセルでは、
ワードゲート電極を有したMOS型トランジスタを有
し、その分メモリセル面積が大きい。
【0008】第2に、このツインMONOSセルでは、
構造上、ワード線間ショート不良が起きやすい。以下、
この不良の発生原因を説明する。ツインMONOSセル
におけるワードゲート電極は、最初は、列方向に長い平
行ライン状にパターンニングされる。このとき、通常、
ワードゲート電極材料を堆積した後、その上にレジスト
のパターンを形成し、このレジストをマスクとして異方
性が強いエッチング方法、たとえばRIE(Reactive Io
n Etching)によりワードゲート電極材料を加工する。レ
ジストパターンの断面形状は側面が順テーパとなるのが
普通であり、またエッチング時のレジストが多少なりと
も後退するため、加工後のワードゲート電極の側面も順
テーパとなる。また、レジストを用いないでエッチング
時に後退しない材料を用いても、エッチング時の側壁付
着物の影響等により、加工後のワードゲート電極の側面
に多少なりとも順テーパが出来やすい。このワードゲー
ト電極は、その後、たとえばワード線をパターンニング
する際に同時に加工しセル間で分離する必要がある。と
ころが、このとき既にワードゲート電極の側壁に対し絶
縁膜を介在させた状態でメモリゲート電極が形成されて
いるため台形状の断面形状を有した穴を掘りながら、ワ
ードゲート電極を選択的にエッチングにより除去しなけ
ればならない。したがって、このエッチング時に逆テー
パ状のメモリゲート電極の側面の下部側でワードゲート
電極材料がエッチングされ難く、この部分にメモリゲー
ト電極に沿って導電性の残渣が生じやすい。導電性の残
渣が生じると、ワード線間のショート不良となる。
【0009】本発明の第1の目的は、ツインMONOS
セルと同様に2つのメモリトランジスタを有したメモリ
セルにおいて、さらにセル面積を縮小し、かつ、ワード
線間を短絡するような導電性残渣の発生を防止すること
にある。本発明の第2の目的は、メモリセル内の2つの
メモリトランジスタの断面形状が異なる場合に好適な動
作方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の第1の観点に係る不揮発性半導体記
憶装置は、第1導電型半導体の段差と、当該段差の上部
と下部に形成され、ソースまたはドレインとして機能す
る2つの第2導電型半導体領域と、電荷蓄積能力を有し
たゲート誘電体膜を介在させて段差の側壁にそれぞれ対
峙し、かつ互いに絶縁された2つのメモリゲート電極と
を有している。上記段差は、第1導電型の半導体基板に
形成した並行ストライプ形状の、溝あるいは突条により
実現できる。
【0011】好ましくは、メモリゲート電極の一方が制
御線を構成する導電性サイドウォールからなり、他方が
ワード線を構成する。段差が溝の場合、その内周壁の下
方側部分を覆う閉環状の導電性サイドウォールが形成さ
れる。段差が突条の場合、その外周壁の下方部分を覆う
閉環状の導電性サイドウォールが形成される。メモリセ
ルアレイ内で複数設けられた、これらの導電性サイドウ
ォールは、好適に、それぞれセレクトトランジスタを介
して第1の主制御線と第2の主制御線とに交互に接続さ
れている。
【0012】好ましくは、段差の上部と下部に設けら
れ、ソースまたはドレインとして機能する第2導電型半
導体領域を有する。メモリセルアレイ内で行方向に複数
設けられた、これらの第2導電型半導体領域に対し、好
適に、セレクト回路が接続されている。セレクト回路
は、複数の第2導電型半導体領域のうち隣接する2つを
組として第1の主ビット線に接続し、第2導電型半導体
領域の組合せを切り替えて、その切り替え後の第2導電
型半導体領域の組を第2の主ビット線に接続する。
【0013】この不揮発性半導体メモリ装置では、メモ
リトランジスタをセル内に2つ有することから2ビット
/セル記憶が可能である。また、これらのメモリトラン
ジスタが段差の壁面部分をチャネル形成領域として3次
元的に直列接続されていることから、セル面積が小さ
い。
【0014】本発明では、メモリゲート電極の一方に代
えて、いわゆるMOS型の制御ゲート電極を形成し、セ
ル内のメモリトランジスタを単一としてもよい。すなわ
ち、本発明の第2の観点に係る不揮発性半導体メモリ装
置は、第1導電型半導体の段差と、当該段差の上部と下
部に形成され、ソースまたはドレインとして機能する2
つの第2導電型半導体領域と、電荷蓄積能力を有したゲ
ート誘電体膜を介在させて段差の側壁に対峙したメモリ
ゲート電極と、単層のゲート誘電体膜を介在させて段差
の側壁に対峙した制御ゲート電極とを有している。この
場合、2ビット/セル記憶はできないが、制御ゲート電
極の働きで、いわゆるソースサイド注入が可能である。
【0015】前記した第2の目的を達成するために、本
発明の第3の観点に係る不揮発性半導体メモリ装置の動
作方法は、隣接するビット線間に第1,第2メモリトラ
ンジスタが直列接続されたメモリセルを行列状に複数配
置させた不揮発性半導体メモリ装置の動作方法であっ
て、隣接するメモリセルの第1メモリトランジスタの2
つのゲート電極を組として、同じ組内では同電位、異な
る組間では行方向に交互に異なる電位を付与し、隣接す
る2つのビット線を組として、同じ組内では同電位、異
なる組間では行方向に交互に異なる電位を付与し、選択
された行内の第2メモリトランジスタのゲート電極の全
てに同じ電位を付与して、行方向に8つのメモリトラン
ジスタごとに1つを書き込みまたは読み出す。
【0016】前記した第1の観点に係る不揮発性半導体
メモリ装置のように、一方のメモリゲート電極が2つの
メモリセル列で共有された導電性サイドウォールにより
構成され、他方のメモリゲート電極が同一行内で共有さ
れている構成では、それら2つのメモリトランジスタの
断面形状が異なる。このような場合、精密な書き込みま
たは読み出し動作を行うためには、それぞれ断面形状が
異なるメモリトランジスタに適したバイアス条件で各メ
モリトランジスタを制御したい場合も多い。
【0017】第3の観点に係る不揮発性半導体メモリ装
置の動作方法では、例えば閉環状に繋がった導電性サイ
ドウォールの形状をそのまま利用して、隣接する2メモ
リセル列の一方のメモリトランジスタ(第1メモリトラ
ンジスタ)のゲートの組を常に同電位で制御する。そし
て、異なる組間では行方向に交互に異なる電位を付与す
る。また、隣接する2つのビット線(第2導電型半導体
領域)を組として、同じ組内では同電位、異なる組間で
は行方向に交互に異なる電位を付与し、選択された行内
の第2メモリトランジスタのゲート電極の全てに同じ電
位を付与する。これにより、結局、行方向に8つのメモ
リトランジスタごとに1つを選択し、選択された複数の
メモリトランジスタに対し、一斉に書き込みまたは読み
出しが実行される。なお、この動作方法を容易に実現す
るために、第1の観点に係る不揮発性半導体メモリ装置
では制御線がセレクトトランジスタを介して階層化さ
れ、また、前記した機能のセレクト回路が設けられてい
る。また、この動作方法は、段差に形成されたメモリセ
ルに限定されない。すなわち、2つのメモリトランジス
タが、そのチャネル電流が基板面と平行に流れるように
配置されて直列接続されている場合でも、この動作方法
が同様に適用できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、n
型チャネルのメモリトランジスタを有し、メモリセルア
レイ方式がVG(Vertual Ground)型の不揮発性メモリを
例として、図面を参照しながら説明する。
【0019】第1実施形態 図1は第1実施形態に係るメモリセルアレイの一部の等
価回路図である。図2は、図1に対応したメモリセルア
レイ部分の概略平面図である。図3は、図2のA−A線
に沿った概略断面図、図4は、図2のB−B線に沿った
概略断面図である。
【0020】この不揮発性メモリの各メモリセルは、後
述するように半導体の段差の側壁上部に形成されたメモ
リトランジスタ(以下、上部メモリトランジスタとい
う)MTuと、段差の側壁下部に形成されたメモリトラ
ンジスタ(以下、下部メモリトランジスタという)MT
dとを有する。この2つのメモリトランジスタMTu,
MTdは、副ビット線SBLi(i=1,2,…)と、
その隣りの副ビット線SBLi+1との間に直列接続さ
れている。この2メモリトランジスタ構成のメモリセル
MC11,MC12,MC13,MC14,…,MC2
1,MC22,MC23,MC24,…が行列状に配置
されている。
【0021】本実施形態では、図1に示すように、第1
列のメモリセル群MCi1の下部メモリトランジスタM
Tdと、その右側に隣接する第2列のメモリセル群MC
i2の下部メモリトランジスタMTdとが、副ビット線
SBL2に接続されている。同様に、第3列のメモリセ
ル群MCi3の下部メモリトランジスタMTdと、その
右側に隣接する第4列のメモリセル群MCi4の下部メ
モリトランジスタMTdとが、副ビット線SBL4に接
続されている。また、第2列のメモリセル群MCi2の
上部メモリトランジスタMTuと、その右側に隣接する
第3列のメモリセル群MCi3の上部メモリトランジス
タMTuとが、副ビット線SBL3に接続されている。
第4列のメモリセル群MCi4の上部メモリトランジス
タMTuは、図示を省略した第5列のメモリセル群の上
部メモリトランジスタとともに副ビット線SBL5に接
続され、第1列のメモリセル群MCi1の上部メモリト
ランジスタMTuは副ビット線SBL1に接続されてい
る。
【0022】第1列のメモリセル群MCi1の下部メモ
リトランジスタMTdは、制御ゲートCGaを共有して
いる。第2列のメモリセル群MCi2の下部メモリトラ
ンジスタMTdは、制御ゲートCGbを共有している。
この2つの制御ゲートCGa,CGbは、所定数のメモ
リセルごとに上端と下端で相互に接続され、閉環状に形
成されている。そして、この閉環状の制御ゲートCG
a,CGbが副制御線SCL1に接続されている。第3
列のメモリセル群MCi3の下部メモリトランジスタM
Tdは、制御ゲートCGaを共有している。第4列のメ
モリセル群MCi4の下部メモリトランジスタMTd
は、制御ゲートCGbを共有している。この2つの制御
ゲートCGa,CGbは、所定数のメモリセルごとに上
端と下端で相互に接続され、閉環状に形成されている。
そして、この閉環状の制御ゲートCGa,CGbが副制
御線SCL2に接続されている。
【0023】第1行のメモリセル群MC1iの上部メモ
リトランジスタMTuのゲートが、ワード線WL1に接
続されている。同様に、第2行のメモリセル群MC2i
の上部メモリトランジスタMTuのゲートが、ワード線
WL2に接続されている。
【0024】図3,図4において、符号SUBは、p型
の半導体基板、p型のウエルまたはSOI(Silicon On
Insulator)層などp型の各種の半導体層を示している。
便宜上、以下、基板SUBという。基板SUBの表面
に、図2に示すように列方向に長い並行ストライプのパ
ターンにてライン溝が形成されている。このライン溝
は、好ましくは、プロセスの最小寸法Fの幅と、間隔に
て形成されている。
【0025】図3に示すメモリトランジスタ形成領域に
おいて、各ライン溝の内壁面,内底面およびライン溝間
の基板表面には、電荷蓄積能力を有した電荷蓄積膜CS
が形成されている。電荷蓄積膜CSは、とくに詳細は示
さないが、たとえば3層の誘電体膜から構成される。最
下層のボトム膜および最上層のトップ膜は、たとえば、
二酸化珪素、酸化窒化珪素(silicon oxynitride)または
電荷トラップが少ない窒化珪素などからなる。ボトム膜
は基板との間で電位障壁として機能し、トップ膜は、蓄
積電荷がゲート側に抜けたり不要な電荷がゲート側から
電荷が入ることを防止する膜として機能する。中間の膜
には電荷トラップが多く含まれ、主として電荷蓄積を担
う膜として機能する。中間の膜は、電荷トラップを多く
含む窒化珪素や酸化窒化珪素、あるいは金属酸化物から
なる誘電体などにより構成される。
【0026】一方、図4に示すメモリトランジスタが形
成されない分離領域では、例えば、各ライン溝の内壁
面,内底面およびライン溝間の基板表面を熱酸化するこ
とにより、比較的厚い熱酸化珪素膜TOXが形成されて
いる。
【0027】ライン溝の左側壁と内底面とがなす一方の
隅に列方向に長い制御ゲートCGaが形成され、ライン
溝の右側壁と内底面とがなす他方の隅に列方向に長い制
御ゲートCGbが形成されている。これらの制御ゲート
は、いわゆる導電性サイドウォールにより構成される。
つまり、後述するように、導電膜を異方性が強いエッチ
ングにより加工して形成される。したがって、必然的
に、ライン溝のパターンの両端部側で繋がり、全体とし
て閉環状に形成されている。制御ゲートCGaと制御ゲ
ートCGbとの間のスペース下方のライン溝の内底部に
n型不純物がイオン注入され、これにより偶数番目の副
ビット線SBL2,SBL4,…が形成されている。一
方、ライン溝間の基板表面にも、n型不純物がイオン注
入され、これにより奇数番目の副ビット線SBL1,S
BL3,SBL5,…が形成されている。これらの副ビ
ット線は、図2に示すように、平行ストライプパターン
を有する。
【0028】ワード線WL1,WL2,…が、これらの
副ビット線と直交する方向に長い平行ストライプのパタ
ーンにて形成されている。各ワード線は、図3のメモリ
トランジスタの形成領域において各ライン溝内をほぼ埋
め込むように形成され、図4の分離領域には形成されて
いない。また、各ワード線は、予め形成されている絶縁
膜IFによって制御ゲートCGa,CGbと電気的に絶
縁されている。絶縁膜IFは、図4の分離領域における
制御ゲート上にも形成されている。この絶縁膜IFは制
御ゲートCGaとCGbとの一方の接続部分上で開口し
ており、図2に示すように、この部分に、例えばワード
線と同じ階層の導電層により構成された副制御線SCL
1,SCL2,…が形成されている。副制御線SCL
1,SCL2,…は互いに平行に、列方向に配線されて
いる。
【0029】図5(A),(B)〜図10(A),
(B)は、このメモリセルアレイの製造途中の概略断面
図である。各図において、(A)にメモリトランジスタ
の形成領域の行方向断面を示し、(B)に分離領域の行
方向断面を示す。このメモリセルアレイの製造において
は、まず、用意したp型基板SUBの表面に、図示を省
略したレジストまたは耐エッチング性の高い層のパター
ンを形成して、これをマスクとしたドライエッチングを
行う。これにより、図5(A)および図5(B)に示す
ように、基板SUB表面に所定深さのライン溝が形成さ
れる。
【0030】マスクパターンを除去した後、基板表出面
を熱酸化し、必要に応じて熱窒化処理してボトム膜を形
成し、その上に窒化珪素をCVDして電荷トラップ膜を
形成し、その表面を熱酸化するかCVDによりトップ膜
を形成する。これにより、3層構造の電荷蓄積膜CSが
形成される。電荷蓄積膜CSの上にレジストパターンを
形成し、これをエッチングマスクとして、形成した電荷
蓄積膜CSの一部を除去する。すなわち、分離領域とな
る行方向の平行ストライプ部分の電荷蓄積膜CSを選択
的にエッチオフする。その後、レジストパターンを残し
たまま、必要なら、ホウ素を分離領域のシリコンにイオ
ン注入する。そして、レジストパターンを除去し、この
電荷蓄積膜CHSの除去により表出した基板部分を出来
るだけ厚く熱酸化する。このとき、図6(A)の電荷蓄
積膜CSのトップ膜表面は殆ど熱酸化されないため、図
6(B)の分離領域にのみ熱酸化膜TOXが形成され
る。
【0031】図7(A)および図7(B)に示すよう
に、制御ゲート電極材料の1st多結晶珪素を所定厚さ
だけ堆積する。この厚さは、完全にライン溝を埋め込む
ことなく、溝の側壁と底面に一定厚さの多結晶珪素が形
成される程度とする。
【0032】1st多結晶珪素を異方性エッチングによ
り形成し、1st多結晶珪素を、ライン溝の底部分とラ
イン溝間の段差上部で分離する。これにより、図8
(A)および図8(B)に示すように、各ライン溝の側
壁をほぼ覆う導電性サイドウォールが形成される。n型
不純物を、この導電性サイドウォールを自己整合マスク
としてイオン注入する。これにより、各ライン溝の内底
面に偶数番目の副ビット線SBL2,SBL4,…が形
成され、同時に、各ライン溝間の基板表面に奇数番目の
副ビット線SBL1,SBL3,SBL5…が形成され
る。
【0033】導電性サイドウォールを更に異方性エッチ
ングして、その高さを低くする。これにより、図9
(A)および図9(B)に示すように、閉環状のパター
ンを有した制御ゲートCGa,CGbが各ライン溝内に
形成される。
【0034】全面にCVDを行うか、制御ゲート表面を
熱酸化することにより、図10(A)および図10
(B)に示す絶縁膜IFを形成する。その後、この絶縁
膜IFを、制御ゲートパターンの一方の折り返し端部上
で開口し、全面に2nd多結晶珪素を厚く堆積する。そ
して、この2nd多結晶珪素をパターンニングして、図
2に示す平行ストライプパターンのワード線WL1,W
L2,…と、副制御線SCL1,SCL2,…を同時形
成する。副制御線SCL1,SCL2,…は、先に開口
した絶縁膜IF箇所で、対応する制御ゲートCGa,C
Gbと電気的に接続される。
【0035】このようにして形成されたメモリセルは、
図3の断面において、制御ゲートCGaまたはCGbを
ゲート電極とし、電荷蓄積膜CSを挟んで、この制御ゲ
ートと対峙するライン溝のコーナー部分をチャネル形成
領域とする下部メモリトランジスタを有する。また、各
メモリセルは、ワード線をゲート電極とし、電荷蓄積膜
CSを挟んで、ワード線と対峙するライン溝の側壁の上
部箇所をチャネル形成領域とする上部メモリトランジス
タを有する。したがって、このメモリセルアレイ構造で
は、プロセスの最小寸法Fの2倍のピッチで形成された
ライン溝内に4メモリトランジスタを有した2つのメモ
リセルが集積化されている。このメモリセルを図2の平
面図で見ると、行方向寸法が1F,列方向寸法が2Fで
あるため、セル面積は2F2 、ビット当たりのセル面積
は1F2 となる。このように、本実施形態では極めて小
さいセル面積が実現され、大幅なビットコストの低減が
図られている。しかも、製法的にもシンプルで作り易い
という利点がある。
【0036】第2実施形態 図11は第2実施形態に係るメモリセルアレイの一部の
等価回路図である。図12は、図11に対応したメモリ
セルアレイ部分の概略平面図である。図13は、図12
のA−A線に沿った概略断面図、図14は、図12のB
−B線に沿った概略断面図である。
【0037】図11に示す各メモリセルは、第1実施形
態と同じように、段差の側壁上部に形成された上部メモ
リトランジスタMTuと、段差の側壁下部に形成された
下部メモリトランジスタMTdとからなる。制御ゲート
CGa,CGbと副制御線SCL1,SCL2,…の接
続関係、ワード線WL1,WL2,…の接続関係も、第
1実施形態と同じである。ただし、第2実施形態に係る
メモリセルアレイでは、副ビット線の接続関係が第1実
施形態と異なる。すなわち、第1実施形態では下部メモ
リトランジスタMTdが偶数番目の副ビット線SBL
2,SBL4,…に接続されていたのに対し、本実施形
態の下部メモリトランジスタMTdは奇数番目の副ビッ
ト線SBL1,SBL3,SBL5,…に接続されてい
る。また、第1実施形態では上部メモリトランジスタM
Tuが奇数番目の副ビット線SBL1,SBL3,SB
L5,…に接続されていたのに対し、本実施形態の上部
メモリトランジスタMTuは偶数番目の副ビット線SB
L2,SBL4,…に接続されている。
【0038】このように副ビット線の接続関係が第1実
施形態と反対となるのは、制御ゲートが半導体基板SU
Bの表面に形成された突条周囲に形成されるからであ
る。図12〜図14に示すように、平行ストライプ状の
突状が形成され、その周囲に、電荷蓄積膜CSを介在さ
せた状態で閉環状パターンの制御ゲートCGa,CGb
が形成れている。この制御ゲートCGa,CGbの一方
の折り返し端部より、それぞれ幅広の副制御線SCL1
またはSCL2が、互いに平行に配置されている。第1
実施形態では、この副制御線SCL1,SCL2は、ワ
ード線と同じ導電材料から形成されていたが、ここで
は、副制御線と制御ゲートが同じ導電材料から形成され
ている。突状間の基板表面に奇数番目の副ビット線SB
L3,SBL5,…が形成され、突状の上面に接した領
域に偶数番目の副ビット線SBL2,SBL4,…が形
成されている。その他の構成は、第1実施形態と同じで
ある。
【0039】このメモリセルアレイの形成では、最初
に、第1実施形態とは反転したパターン、すなわち、平
行ストライプパターンを有したマスク層を基板SUB上
に形成する。このマスク層を用いて基板をエッチングす
ると、マスク層周囲の基板表面が所定深さだけ掘られ
て、突状が形成される。その後、第1実施形態とほぼ同
様に、導電性サイドウォールの形成、副ビット線SBL
1,SBL2,…の形成、導電性サイドウォールの追加
エッチングによる制御ゲートCGa,CGbの形成、絶
縁膜IFの形成、ワード線WL1,WL2,…の形成の
諸工程を経て、当該メモリセルアレイを完成させる。た
だし、第2実施形態における導電性サイドウォールの形
成では、導電層を全面に形成した後、副制御線のパター
ンを有したマスク層を導電層上に形成してから、異方性
エッチングを行う。これにより、導電性サイドウォール
と副制御線が連続したパターンが形成される。このマス
ク層は、制御ゲートCGa,CGbの形成後、絶縁膜I
Fの形成前に除去するか、そのまま最後まで付けていて
もよい。
【0040】本実施形態では、第1実施形態と同様に、
ビット当たりのセル面積が1F2 と極めて小さく大幅な
ビットコストの低減が図られ、また、製法的にもシンプ
ルで作り易いという利点がある。
【0041】第3実施形態 第1,第2実施形態のメモリセルアレイは、隣接したメ
モリセル間でビット線を共有している、いわゆるVG型
のメモリセルアレイである。このVG型メモリセルアレ
イでは、ワード線の他に、チャネルを制御する制御ゲー
トCGa,CGbを有することから、制御ゲートの印加
電圧に応じてチャネルを強制的にオフさせるアレイ分割
の制御が可能である。したがって、同一ワード線に接続
されたページ内で、所定のセルおきに並列書き込み動作
が可能となる。しかし、この分割箇所を不規則に設定す
ると、1回の書き込みサイクルで書き込むメモリトラン
ジスタの集合内で、上部メモリトランジスタMTuと下
部メモリトランジスタMTdとが混在してしまう。これ
らのメモリトランジスタMTuとMTdは異なる断面形
状を有するため、素子構造に起因し、あるいはプロセス
上の相違により、素子の電気的または物理的な素子パラ
メータが若干異なる。たとえば、上部メモリトランジス
タMTuと下部メモリトランジスタMTdとでは、チャ
ネル寸法、ゲートの抵抗や容量、電荷蓄積膜構造に差が
あり、同じ印加電圧条件でも、書き込み時間,読み出し
時間および消去時間が若干異なることがある。
【0042】断面形状が全く同じメモリトランジスタは
2セルに1つであるが、制御ゲートCGa,CGbが電
気的に接続されている場合、さらに2倍の周期、すなわ
ち4セル(8トランジスタ)に1つを選択して動作させ
る。2セルに1つの選択では、制御ゲートCGa,CG
bを分離する必要があり、また、制御線やビット線の電
圧印加制御が複雑となるからである。以下、このセル選
択方法を含む動作方法を説明する。
【0043】図15は、隣接する2セル内におけるメモ
リトランジスタの定義を示す図である。ここで、図15
の左側に位置する奇数番目のセル内の上部メモリトラン
ジスタMTuをQ1、下部メモリトランジスタMTdを
Q2と定義する。また、その右側に隣接する偶数番目の
セル内の下部メモリトランジスタMTdをQ3、上部メ
モリトランジスタMTuをQ4と定義する。
【0044】図16(A)〜図17(B)に、メモリト
ランジスタQ1〜Q4をそれぞれ書き込む時のバイアス
電圧条件を示す。なお、各図における数値はバイアス電
圧値を示し、その単位は〔V〕である。以下、ビット線
等の電位変化が少ない書き込み手順の例を説明する。
【0045】メモリトランジスタQ1に書き込みを行う
場合、図16(A)に示すように、選択行のワード線W
L1に書き込みゲート電圧6V、他のワード線に0V、
メモリトランジスタQ1に隣接したメモリトランジスタ
Q2が接続された副制御線SCL1,SCL3にチャネ
ル・オン電圧5V、他の副制御線SCL2にチャネル・
オフ電圧0Vを印加する。また、メモリトランジスタQ
1が接続された副ビット線SBL1,SBL5,…に書
き込みデータに応じて5Vまたは0Vの値を有した書き
込みドレイン電圧、メモリトランジスタQ1に隣接した
メモリトランジスタQ2が接続された副ビット線SBL
2,SBL6に基準電圧0Vを印加する。また、非選択
セルのソース・ドレイン間が同電位に保持されるよう
に、副ビット線SBL3とSBL7には0V、副ビット
線SBL4には隣接した副ビット線SBL5と同じ5V
または0Vを印加する。これにより、丸印のメモリトラ
ンジスタQ1のうちドレインに5Vが印加された場合の
み、その電荷蓄積膜にチャネルホットエレクトロン(C
HE)が注入される。すなわち、例えば図の左端のセル
で副ビット線SBL1に5Vが印加されたとすると、ソ
ースとなる副ビット線SBL2からチャネルに供給され
た電子がチャネル内を加速され、ドレインとなる副ビッ
ト線SBL1側で高いエネルギーを得て、ボトム膜の電
位障壁を越えてメモリトランジスタQ1の電荷蓄積膜C
S内に注入され、蓄積される。このとき、丸印のメモリ
トランジスタQ1間の3つの非選択セルに対しては、副
制御線SCL2に0Vを印加し、あるいはソース・ドレ
イン間を0Vで同電位に保持することで、これら非選択
セルの誤書き込みが防止されている。また、非選択な行
では、メモリトランジスタQ1とQ4でチャネルがオフ
されるので、誤書き込みは一切起こり得ない。図16
(A)から明らかなように、この書き込み時のビット線
印加電圧は、0Vと、5V/0Vとを2回ずつ繰り返し
たものとなり、制御線印加電圧は、5Vと0Vを交互に
繰り返したものとなる。
【0046】次に、メモリトランジスタQ4に書き込み
を行う。この場合、前の状態から副ビット線の電圧関係
をシフトするだけで良い。すなわち、図16(B)に示
すように、今まで副ビット線SBL4,SBL5(およ
びSBL8)に印加していた書き込みデータ電圧5Vま
たは0Vを、左に1つシフトして、副ビット線SBL
3,SBL4,SBL7に印加する。同様に、0Vを左
に1つシフトする。他のバイアス条件は、図16(A)
と同じとする。このバイアス条件下、丸印のメモリトラ
ンジスタQ4のうちドレインに5Vが印加された場合の
み、その電荷蓄積膜にCHEが注入される。以上で、段
差の上部に形成されたメモリトランジスタQ1,Q4の
書き込みが終了する。
【0047】次に、段差の下部に形成されたメモリトラ
ンジスタQ2,Q3の書き込みを行うが、どちらを先に
書き込んでも大差はない。ビット線電位シフトの方が、
ビット線電位の反転より電位変化するビット線数が少な
くなる場合、メモリトランジスタQ2を先に書き込む。
すなわち、この場合、図17(A)に示すように、今ま
で副ビット線SBL3,SBL4,SBL7(およびS
BL8)に印加していた書き込みデータ電圧5Vまたは
0Vを、左に1つシフトして、副ビット線SBL2,S
BL3,SBL6,SBL7に印加する。同様に、0V
を左に1つシフトする。また、下部メモリトランジスタ
への書き込みでは、書き込みゲート電圧6Vを副制御線
SCL1,SCL3に印加し、チャネル・オン電圧5V
をワード線WL1に印加する。他の副制御線SCL2お
よびワード線WL2は0Vで保持する。このバイアス条
件下、丸印のメモリトランジスタQ2のうちドレインに
5Vが印加された場合のみ、その電荷蓄積膜にCHEが
注入される。
【0048】最後に、メモリトランジスタQ3に書き込
みを行う。この場合、前の状態から副ビット線の電圧関
係をシフトするだけで良い。すなわち、図17(B)に
示すように、今まで副ビット線SBL2,SBL3,S
BL6,SBL7に印加していた書き込みデータ電圧5
Vまたは0Vを、左に1つシフトして、副ビット線SB
L1,SBL2,SBL5,SBL6に印加する。同様
に、0Vを左に1つシフトする。他のバイアス条件は、
図17(A)と同じとする。このバイアス条件下、丸印
のメモリトランジスタQ3のうちドレインに5Vが印加
された場合のみ、その電荷蓄積膜にCHEが注入され
る。
【0049】以上で全体の半分のメモリセルの書き込み
が終了した。他のメモリセルへの書き込みでは、副制御
線の電圧関係を入れ替えて同様に行う。すなわち、副制
御線SCL2に5V,副制御線SCL1,SCL3に0
Vを印加し、他のバイアス条件は図16(A),(B)
と同じとしてメモリトランジスタQ1,Q4の書き込み
を行う。また、副制御線SCL2の印加電圧を5Vから
6Vに切り換え、ワード線WL1の印加電圧を6Vから
5Vに切り換えて、他のバイアス条件は図17(A),
(B)と同じとしてメモリトランジスタQ2,Q3の書
き込みを行う。さらに、他の行の書き込みでは、5Vま
たは6Vを印加するワード線を変えて、以上の動作を繰
り返す。
【0050】次に、読み出し動作を説明する。読み出し
動作は、書き込み時と電圧値が異なり、ソース・ドレイ
ンの電圧印加方向が書き込み時と反対となる。それ以外
の基本的な手順は書き込み時と同じである。まず、メモ
リトランジスタQ1を読み出す場合、図18(A)に示
すように、ワード線WL1に読み出しゲート電圧2.5
Vを印加し、副制御線SCL1,SCL3にチャネル・
パス電圧5Vを印加する。また、読み出し対象のメモリ
トランジスタQ1から見てドレインとなる副ビット線S
BL2,SBL6に読み出しドレイン電圧1.5Vを印
加する。この副ビット線SBL2,SBL6のそれぞれ
右隣りの副ビット線SBL3,SBL7は、余分な電流
が副ビット線SBL2,SBL6から流れ出すのを防止
するため同じ電圧1.5Vで保持する。さらに、読み出
し対象のメモリトランジスタQ1から見てソースとなる
副ビット線SBL1,SBL5に基準電圧0Vを印加
し、残りの副ビット線SBL4およびワード線WL2も
0Vで保持する。この条件下、読み出し対象のメモリト
ランジスタQ1の記憶データに応じて、このメモリトラ
ンジスタQ1がオンまたはオフし、オンした場合のみ、
副ビット線SBL2,SBL6の電流変化が生じる。こ
の電流変化をセンスアンプで検出することにより記憶デ
ータを外部に出力可能な振幅で読み出すことができる。
【0051】メモリトランジスタQ4を読み出すとき
は、図18(B)のように、副ビット線に印加された
1.5Vおよび0Vを左に1つだけシフトし、少なくと
も副ビット線SBL2,SBL6に読み出しドレイン電
圧1.5Vを印加して、上記と同様に読み出しを行う。
これにより、メモリトランジスタQ4の記憶データに応
じた信号が、副ビット線SBL2,SBL6から外部に
読み出される。
【0052】メモリトランジスタQ2を読み出すとき
は、図19(A)のように、2.5Vと5Vの印加対象
を図18(A),(B)の場合と切り換え、かつ、副ビ
ット線に印加された1.5Vおよび0Vを左に1つだけ
シフトし、少なくとも副ビット線SBL1,SBL5に
読み出しドレイン電圧1.5Vを印加して、上記と同様
に読み出しを行う。これにより、メモリトランジスタQ
2の記憶データに応じた信号が、副ビット線SBL1,
SBL5から外部に読み出される。
【0053】メモリトランジスタQ3を読み出すとき
は、図19(B)のように、副ビット線に印加された
1.5Vおよび0Vを左に1つだけシフトし、少なくと
も副ビット線SBL3,SBL7に読み出しドレイン電
圧1.5Vを印加して、上記と同様に読み出しを行う。
これにより、メモリトランジスタQ3の記憶データに応
じた信号が、副ビット線SBL3,SBL7から外部に
読み出される。
【0054】消去は、全ビット一括で行う場合と、上部
メモリトランジスタQ1とQ4を一括して消去し、下部
メモリトランジスタQ2とQ3とを一括して消去する場
合とがある。なお、その他、4種類のメモリトランジス
タQ1〜Q4ごとに消去してもよいが、上部メモリトラ
ンジスタ同士、下部メモリトランジスタ同士は消去特性
が殆ど変わらないと考えられ、このような消去は時間が
長いだけで余り利益が得られないので、ここでの説明は
省略する。図20に全ビットを一括消去する場合のバイ
アス電圧を示す。また、図21(A)にメモリトランジ
スタQ1,Q4を対で選択して消去する場合のバイアス
電圧、図21(B)にメモリトランジスタQ2,Q3を
対で選択して消去する場合のバイアス電圧を、それぞれ
示す。
【0055】図20の全ビット一括消去の場合は、全ワ
ード線と全副制御線とに負電圧−6Vを印加し、全副ビ
ット線に正電圧5Vを印加する。これにより、バンド間
トンネル電流に起因したホットホールが全てのメモリト
ランジスタに注入され、全ビットが消去状態となる。す
なわち、ゲート電圧との電位差が11V印加された部分
のn型不純物領域(副ビット線)表面で反転層が生じ、
この反転層でのブレークダウンにより、蓄積電荷と逆極
性の高エネルギー電荷が生じ、この高エネルギー電荷の
一部を電界により引き寄せて消去対象ビットに対応した
メモリトランジスタの電荷蓄積膜CSに注入する。な
お、他の消去方法としては、高エネルギー電荷を、基板
内部に設けたPN接合で発生させることも可能である。
また、消去対象ビットの組合せに制約があるが、チャネ
ル全面FNトンネリング消去も可能である。
【0056】メモリトランジスタQ1,Q4を選択して
消去する場合は、図21(A)に示すように、全てのワ
ード線に−6Vを印加し、少なくとも消去対象Q1,Q
4が接続された奇数番目の副ビット線に5Vを印加し、
全ての副制御線は消去禁止電圧0Vで保持する。なお、
ここでは、図21(A)と図21(B)とで電圧変化が
必要ないので始めから全ての副ビット線に5Vを印加し
ているが、これでも消去禁止はなされるので問題ない。
これにより、バンド間トンネル電流に起因したホットホ
ールがメモリトランジスタQ1,Q4に注入され、半数
のビットが消去状態となる。メモリトランジスタQ2,
Q3を選択して残りの半数のビットを消去するには、図
21(B)に示すように、副制御線とワード線間で、消
去負電圧−6Vと消去禁止電圧0Vの印加対象を、図2
1(A)の場合から切り替える。これにより、バンド間
トンネル電流に起因したホットホールがメモリトランジ
スタQ2,Q3に注入され、残りの半数のビットが消去
状態となる。この図21(A),(B)では、上部メモ
リトランジスタQ1,Q4と、下部メモリトランジスタ
Q2,Q3との間で消去特性に差がある場合、消去パル
スの時間を変えて、閾値電圧が揃った消去が達成でき
る。あるいは、上部メモリトランジスタQ1,Q4の消
去時と、下部メモリトランジスタQ2,Q3の消去時
に、例えば消去負電圧−6Vを若干異なる電圧値にする
ことで、消去時間を揃えながらも消去後の閾値電圧をほ
ぼ同じレベルにすることが可能である。
【0057】以上の書き込み,読み出し,消去動作で
は、第1実施形態に係るメモリセルで断面形状が異なる
メモリトランジスタを一括して動作させるため、そのメ
モリトランジスタの構造に起因した特性に合わせた動作
が可能となる。しかも、副ビット線等の電位変化が少な
く制御が容易であるという利点がある。なお、この第3
実施形態では、下部メモリトランジスタが偶数番目の副
ビット線に接続された第1実施形態のメモリセルアレイ
を前提としたが、第2実施形態に係るメモリセルアレイ
のように、下部メモリトランジスタが奇数番目の副ビッ
ト線に接続された場合でも、ほぼ同様な制御により動作
が可能である。
【0058】第4実施形態 第1,第2実施形態では、各メモリセルを2メモリトラ
ンジスタ構成としたが、第4実施形態では、1メモリト
ランジスタ構成のメモリセルを有する。図22(A)
は、メモリセルがライン溝に形成した1つのメモリトラ
ンジスタと1つのMISトランジスタからなるメモリセ
ルアレイの断面図である。平面図は図2と同じであり、
この図22(A)は図2のA−A線に沿った断面を示
す。また、図22(B)は図2のB−B線に沿った分離
領域の断面図である。
【0059】制御ゲートCGa,CGbは、例えば熱酸
化珪素からなる単層のゲート誘電体膜GDを介在させて
ライン溝内の隅に形成され、この制御ゲートCGa,C
Gbの表面を含む全面に、電荷蓄積膜CSが形成されて
いる。このため、電荷蓄積膜CSは、ゲート間の絶縁膜
としても機能する。単独で絶縁性が不足な場合は、第1
実施形態と同様に、制御ゲートCGa,CGb表面を熱
酸化してもよい。その他の構成は、ほぼ第1実施形態と
同様である。ただし、図22(B)に示す分離領域に
は、第1実施形態のように電荷蓄積膜CSに代えて形成
された熱酸化膜TOXがない。これは、制御ゲートCG
a,CGb直下の誘電体膜が電荷蓄積機能を有しないの
で、この部分で敢えて電荷蓄積膜CSを除去する必要が
ないからである。
【0060】このメモリセルアレイの製造では、ライン
溝を形成した後、最初に、ゲート誘電体膜GDとドープ
ド多結晶珪素を積層させてエッチバックして制御ゲート
CGa,CGbを形成する。このとき、制御ゲートの2
段階エッチングをし、最初の制御ゲート形成時に副ビッ
ト線を形成することは、第1実施形態と同じである。ま
た、最終的に、制御ゲートCGa,CGb周囲のゲート
誘電体膜GDはエッチオフされる。必要に応じて制御ゲ
ート表面を熱酸化した後、電荷蓄積膜CSを全面に形成
し、その後、ワード線を形成する。
【0061】図23(A)に、突条に形成した1メモリ
トランジスタ型のメモリセルアレイの図2のA−A線に
沿った断面図を示す。また、図23(B)に、そのB−
B線に沿った断面図を示す。この場合も、上記と基本的
な構造、製造方法は同じである、ここでの説明は省略す
る。
【0062】第4実施形態に係るメモリセルアレイの製
造方法では、電荷蓄積膜CSの部分エッチングと熱酸化
膜TOXの形成が不要で、さらに工程が簡略化されてい
る。また、MISトランジスタは可変閾値素子ではない
ので、いわゆるソースサイド注入書き込みにより、書き
込み効率の向上を図ることができる。なお、第1,第2
実施形態でも、可変閾値素子の閾値に適合したサイドゲ
ート電圧制御を行うと、ソースサイド注入の実現は可能
である。
【0063】第5実施形態 第5実施形態は、第3実施形態で示した動作が好適なメ
モリセルアレイの配線階層構造と、その制御方法を示
す。図24は、このメモリセルアレイの回路図である。
メモリセルアレイ構成自体は、ここでは第1実施形態と
同じものを用いている。
【0064】奇数番目の副制御線SCL1,SCL3,
…は、セレクトトランジスタQoを介して、列方向に配
置された主制御線MSLoに接続されている。また、偶
数番目の副制御線SCL2,SCL4…は、セレクトト
ランジスタQeを介して、主制御線MSLeに接続され
ている。セレクトトランジスタQoは、選択ゲート線S
Goにより一括して制御され、セレクトトランジスタQ
eは、選択ゲート線SGeにより一括して制御される。
【0065】偶数番目の各副ビット線SBL2n (n=1,2,
…) は、セレクトトランジスタQaを介して左隣りの奇
数番目の副ビット線SBL2n-1と相互接続が可能となっ
ている。また、偶数番目の各副ビット線SBL2nは、セ
レクトトランジスタQbを介して右隣りの奇数番目の副
ビット線SBL2n+1と相互接続が可能となっている。奇
数番目の副ビット線SBL2n-1は、セレクトトランジス
タQcを介して上層配線層(主ビット線)MBL1,M
BL2,MBL3,MBL4,…の何れかに順番に接続
されている。主ビット線は、メモリセルアレイ内で、列
方向に長い並行ストライプ状に配置されている。セレク
トトランジスタQaは、選択信号SELにより一括して
制御され、セレクトトランジスタQbは、選択信号の反
転信号SEL_により一括して制御される。セレクトト
ランジスタQcは、選択ゲート線SGcにより一括して
制御される。
【0066】このような配線構造では、たとえばワード
線32本、副ビット線64本を有したサブアレイ単位ご
とに、副ビット線および副制御線が分離され、上記した
主制御線MCLoと主制御線MCLeが1本ずつ設けら
れている。列方向のサブアレイ単位数に対応した複数の
主制御線MCLoが、共通制御線CCLoに接続されて
いる。同様に、複数の主制御線MCLeが、共通制御線
CCLeに接続されている。共通制御線に接続された複
数のサブアレイのうち特定のサブアレイが接続された選
択ゲート線SGo,SGe,SGcを活性化し、他の選
択ゲート線を非活性とすることにより、サブアレイの選
択がなされる。共通制御線CCLo,CCLeは、たと
えば主ビット線と同じ階層の金属配線層から構成され、
メモリセルアレイの外側に配置されている。このため、
本実施形態に係るメモリセルアレイにおいては、行方向
の金属配線ピッチが緩和され、この金属配線ピッチによ
ってメモリセルの寸法が制約されることがない。
【0067】以下、このようなメモリセルアレイ構造
で、例えば第3実施形態に示した書き込み動作を行う場
合を中心に、その選択制御を説明する。
【0068】メモリトランジスタQ1,Q4の書き込み
時には、チャネル・オン電圧5Vを共通制御線CCLo
に、基準電圧0Vを共通制御線CCLeに予め印加して
おく。また、メモリトランジスタQ2,Q3の書き込み
時には、書き込みゲート電圧6Vを共通制御線CCLo
に、基準電圧0Vを共通制御線CCLeに予め印加して
おく。また、主ビット線には、例えばメモリトランジス
タQ1〜Q4の何れを書き込むかに応じて5V/0V,
または、0Vを交互に予め印加しておく。例えばメモリ
トランジスタQ1またはQ3の書き込み時には、主ビッ
ト線MBL1,MBL2,MBL3,MBL4の各印加
電圧は、それぞれ5V/0V,0V,5V/0V,0V
となり、メモリトランジスタQ2,Q4の書き込み時に
は、主ビット線MBL1,MBL2,MBL3,MBL
4の各印加電圧は、それぞれ0V,5V/0V,0V,
5V/0Vとなる。
【0069】動作させたいサブアレイの選択ゲート線S
Go,SGe,SGcを共に活性化してセレクトトラン
ジスタQo,Qe,Qcを共にオンさせ、チャネル・オ
ン電圧5Vまたは書き込みゲート電圧6Vを奇数番目の
副制御線SCL1,SCL3,…に伝達し、基準電圧0
Vを偶数番目の副制御線SCL2,SCL4,…に伝達
する。
【0070】選択信号SELと、その反転信号SEL_
を、何れのメモリトランジスタに書き込むかに応じて一
方のみ活性化する。たとえば、メモリトランジスタQ1
またはQ2に書き込みを行う場合は、反転信号SEL_
を活性化してセレクトトランジスタQb側をオンし、奇
数番目の副ビット線に伝達されていた主ビット線の印加
電圧を、その左隣りの偶数番目の副ビット線にも伝達す
る。これにより、メモリトランジスタQ1に書き込む場
合、副ビット線SBL1〜SBL8の電圧値が、それぞ
れ順に、5V/0V,0V,0V,5V/0V,5V/
0V,0V,0V,5V/0Vとなる。また、メモリト
ランジスタQ2に書き込む場合、副ビット線SBL1〜
SBL8の電圧値が、それぞれ順に、0V,5V/0
V,5V/0V,0V,0V,5V/0V,5V/0
V,0Vとなる。
【0071】一方、メモリトランジスタQ3,Q4に書
き込む場合、選択信号SELを活性化してセレクトトラ
ンジスタQa側をオンし、奇数番目の副ビット線に伝達
されていた主ビット線の印加電圧を、その右隣りの偶数
番目の副ビット線にも伝達する。これにより、メモリト
ランジスタQ3に書き込む場合、副ビット線SBL1〜
SBL8の電圧値が、それぞれ順に、5V/0V,5V
/0V,0V,0V,5V/0V,5V/0V,0V,
0Vとなる。また、メモリトランジスタQ4に書き込む
場合、副ビット線SBL1〜SBL8の電圧値が、それ
ぞれ順に、0V,0V,5V/0V,5V/0V,0
V,0V,5V/0V,5V/0Vとなる。
【0072】読み出し動作は、各主ビット線および共通
制御線に印加する電圧値と、ソース・ドレインの電圧印
加方向が書き込み時と異なるので、それに合わせた制御
が必要となる。ただし、基本的な選択動作は書き込み時
と共通するので、ここでの説明は省略する。また、消去
動作では、主ビット線全てに5Vを印加してセレクトト
ランジスタQa,Qbを一斉にオンさせる。一括消去の
場合は、2つの共通制御線と全てのワード線に−6Vを
印加する。下部メモリトランジスタと上部トランジスタ
に分けて消去する場合は、それに応じて共通制御線か全
てのワード線の一方のみに−6Vを印加する。
【0073】なお、第3実施形態では、Q1→Q4→Q
2→Q3の順に書き込みを行う場合を説明したが、これ
は共通制御線の電位変化が少ない点で好ましい一つの例
である。これに対し、主ビット線の電位変化が少ない点
で好ましい例として、例えばQ1→Q3→Q2→Q4の
順に書き込みを行ってもよい。本発明において、何れに
しても書き込みの順序は任意である。
【0074】第6実施形態 第3,第5実施形態に示す8ビットごとの書き込みまた
は読み出しの動作は、第1,第2実施形態のメモリセル
構造以外でも可能である。すなわち、本発明のメモリセ
ルは、一方のメモリゲート電極が段差に形成され、か
つ、製造過程で隣接セルのメモリゲート電極と導通して
しまう導電性サイドウォールからなる場合に好ましい。
この段差は、半導体基板の表面段差でなくともよい。
【0075】第6実施形態では、このような半導体基板
以外の段差の例としてビット配線層の段差を有し、その
側壁に対し形成された導電性サイドウォールを有したメ
モリセル構造例を示す。図25は、第6実施形態に係る
メモリセルアレイの一部の平面図である。図26(A)
は、図25のA−A線に沿った断面図であり、図26
(B)は、その等価回路図である。また、図27(A)
は図25のB−B線に沿った断面図、図27(B)は図
25のC−C線に沿った断面図、図27(C)は図25
のD−D線に沿った断面図である。
【0076】n型不純物がドープされたソース・ドレイ
ン領域S/Do,S/Deが、p型シリコンウエハなど
の半導体基板SUB内で列方向に長い並行ストライプ状
に形成されている。このうち、偶数番目のソース・ドレ
イン領域S/Deの上に接して、ドープド多結晶珪素ま
たはドープド非晶質珪素からなる導電層(ビット線BL
2,(BL4),…)が形成されている。後述するよう
に、偶数番目のソース・ドレイン領域S/Deは、ビッ
ト線BL2,(BL4),…を固相拡散源とするn型不
純物の熱拡散により形成される。また、この導電層の表
面は、熱酸化により形成された酸化膜OX1により覆わ
れている。その一方、奇数番目のソース・ドレイン領域
S/Do上には導電層が形成されていない。奇数番目の
ソース・ドレイン領域S/Doは、図示しない上層の配
線層とともにビット線BL1,BL3,…を構成する。
【0077】図26(B)に示すように、このように構
成され隣接するビット線間に、列方向に長い制御線をゲ
ートとするメモリトランジスタMTaと、行方向に長い
ワード線をゲートとするメモリトランジスタMTbとが
縦続接続されている。
【0078】偶数番面のビット線をなす導電層表面の酸
化膜OX1の表面上、および、その周囲の半導体表面上
に、ボトム膜,中間の主電荷蓄積膜およびトップ膜から
なる3層構造の電荷蓄積膜CHSが形成されている。制
御線CL1,CL2をなす導電性サイドウォールSW1
は、電荷蓄積膜CHSを介在させた状態で導電層BL2
の両側面に対し形成されている。導電性サイドウォール
SW1の表面に、熱酸化法により形成された酸化膜OX
2が形成されている。導電性サイドウォールSW1の外
側に、それぞれもう1つ導電性サイドウォールSW2が
形成されている。2つの導電性サイドウォールSW1,
SW2の底面が、ソース・ドレイン領域S/DoとS/
Deとの間のp型半導体領域(チャネル形成領域)に対
し、電荷蓄積膜CHSを挟んで対面している。また、2
つの導電性サイドウォールSW1,SW2間は、酸化膜
OX2により絶縁されている。
【0079】外側の導電性サイドウォールSW2は、図
25に示すようにセル間で分断され、行方向に長い並行
ストライプ状に配置されたワード線WL1,WL2,W
L3…の何れかに電気的に接続されている。
【0080】このワード線WL1,WL2,WL3…の
離間スペースの下方領域において、行方向に長い平行ス
トライプ状の誘電体分離層ISOが形成されている。誘
電体分離層ISOは、LOCOS(Local Oxidation of
Silicon)法、STI(ShallowTrench Isolation)法ある
いはフィールドアイソレーション(Field Isolation)法
の何れかによって形成される。ここでは、STI法が採
用され、数10nm程度の厚さの誘電体膜(誘電体分離
層ISO)が基板SUB表面に埋め込むように形成され
ている。この誘電体分離層ISOは、奇数番目のソース
・ドレイン領域S/Do部分で行方向に分離されてい
る。この誘電体分離層ISOは、図27(A)に示すよ
うに、列方向に隣接するセル間の境界領域でチャネルが
出来ないようにするとともに、隣接するセルのチャネル
間の電気的干渉を防止する。また、その上を交差するビ
ット線BL2や制御線CL1,CL2の、この部分での
基板との容量を低減する。さらに、図27(B),
(C)に示すように、チャネル幅Wを規定する役目もあ
る。
【0081】ワード線WL1,WL2,WL3…のそれ
ぞれは、その幅方向両側に導電性サイドウォールSW3
を備える。このサイドウォールSW3を設けた理由は、
次の通りである。列方向のセルサイズを最小にするに
は、誘電体分離層ISOのラインとスペース、ワード線
WLのラインとスペースを、ともにフォトリソグラフィ
の解像限界等で決まる最小線幅Fで形成することが望ま
しい。その場合、必然的に、誘電体分離層ISO間のチ
ャネル幅Wは、ワード線WLの幅とほぼ一致し、両者の
間に合わせ余裕がとれなくなる。したがって、チャネル
形成領域に対し、ワード線が幅方向にずれると、とくに
図27(C)に示すメモリトランジスタMTbにおい
て、チャネル形成領域の一部でワード線WL3に重なら
ない領域ができてしまう。この領域はワード線WL3に
よる電界の支配を受けないため、ソースとドレイン間の
リークパスとなり、その結果、チャネルをオフ状態にす
ることができなくなる。とくに、ワード線WL3が幅方
向にずれることによって、チャネル形成領域上の電荷蓄
積膜CHSの端部にホットエレクトロンが注入されない
領域が出来る。ところがホットホール注入を用いて消去
を行う場合、この記憶部端は制御ゲートの電界支配下に
あるためホットホールが注入され、その端部のしきい値
電圧のみが大きく低下し、そこを通してリーク電流が増
大してしまう。また、ワード線WL3の位置ずれによっ
て実効的なチャネル幅が減少するという問題がある。ワ
ード線幅の減少は読み出し電流の低下につながり、リー
ク電流の増大と相まって、読み出し信号のS/N比の低
下を加速するという不利益をともなう。本実施形態で
は、ワード線WL1,WL2,WL3,…の側面に、ワ
ード線の幅を実質的に拡張するサイドウォールSW3を
設けることにより、ワード線を最小線幅Fで形成しなが
らも上記したリークパスの形成およびチャネル幅の減少
を防止している。なお、この目的を達成するために、サ
イドウォールSW3の幅はフォトリソグラフィの合わせ
余裕と同じか、それ以上必要である。
【0082】このメモリセル構造では、サイドウォール
SW1がビット線BL2の周囲で繋がるため、その点
で、基板突条を有した第2実施形態と共通する。したが
って、書き込み,読み出しおよび消去動作は、第3,第
5実施形態と同様に行うことができる。
【0083】つぎに、メモリセルの製造方法を、図28
(A)から図30(B)に示す断面図を参照しながら説
明する。まず、基板SUB上に、図25に示すように、
行方向に長い平行ストライプ状の誘電体分離層ISOを
形成する。誘電体分離層ISO上および誘電体分離層I
SO間の半導体上の全面に、図28(A)に示すよう
に、パッド膜PAD,酸化阻止膜OSおよび主膜MSか
らなる犠牲層SFを形成する。酸化阻止膜OSは酸化さ
れにくい緻密な膜であり、たとえば窒化珪素からなる。
その下のパッド膜PADは、酸化阻止膜OSの基板SU
Bに対する密着性向上および応力緩和を目的として必要
に応じて形成される薄い膜であり、たとえば二酸化珪素
からなる。犠牲層SFの主膜MSは、酸化阻止膜OSに
対してエッチング時の選択性が高い材料の膜、たとえば
二酸化珪素からなり、その膜厚はビット線の高さに応じ
て決められる。この犠牲層SFをレジスト等をマスクに
パターンニングし、列方向に長い平行ストライプ状の開
口部を形成する。この開口部内に、その長手方向に沿っ
て誘電体分離層ISOと半導体基板領域とが交互に並ん
で露出する。
【0084】n型不純物が高濃度にドープされた多結晶
珪素を厚く堆積し、これを表面から研磨またはエッチバ
ックすることにより、これを犠牲層SF表面で分離す
る。これにより、図28(B)に示すように、犠牲層S
Fの開口部に埋め込まれた偶数番目のビット線BL
2(,BL4,…)が形成される。
【0085】犠牲層SFの主膜MSを選択的に除去した
後、図28(C)に示すように、ビット線BL2の表面
を熱酸化して酸化膜OX1を形成する。酸化膜OX1と
酸化阻止膜OSの膜厚を最適化することにより、酸化阻
止膜OSの端面側でも酸化が十分に進み、十分な厚さの
酸化膜OX1によりビット線BL2の表面を完全に覆う
ことができる。また、この加熱工程で、ビット線BL2
を構成する多結晶珪素を固相拡散源としてN型不純物が
半導体基板の表面領域に拡散し、その結果、ソース・ド
レイン領域S/Deが形成される。なお、この拡散のみ
ではソース・ドレイン領域S/Deの深さおよび不純物
濃度が不十分な場合は、追加の加熱をするか、あるい
は、先の図28(A)の工程で、開口部を通したイオン
注入により必要な量のn型不純物を予め半導体活性領域
に導入しておくとよい。
【0086】酸化阻止膜OSおよびパッド膜PADを順
次除去し、図29(A)に示すように、表出した半導体
基板領域と酸化膜OX1の表面とを含む全面に、電荷蓄
積膜CHSを形成する。なお、電荷蓄積膜CHSが3層
構造でボトム膜を熱酸化により形成する場合は、ボトム
膜は半導体基板の表面にのみ形成される。
【0087】不純物が十分にドープされた多結晶珪素を
厚く堆積し、これをエッチバックする。これにより、図
29(B)に示すように、制御線CL1,CL2として
機能する導電性サイドウォールSW1が、ビット線BL
2の両側面に対し誘電体膜OX1,CHSを介在させた
状態で形成される。このときの不純物が十分にドープさ
れた多結晶珪素の厚さは、制御線CL1,CL2の幅を
決めるので厳密に制御される。
【0088】図30(A)に示すように、導電性サイド
ウォールSW1の表面を熱酸化して、酸化膜OX2を形
成する。また、不純物が十分にドープされた多結晶珪素
を厚く堆積し、これをエッチバックする。これにより、
図30(B)に示すように、導電性サイドウォールSW
2が、導電性サイドウォールSW1の外側に酸化膜OX
2介在させた状態で形成される。これら2つのサイドウ
ォールSW1,SW2およびビット線BL2をマスクと
したイオン注入を行い、奇数番目のソース・ドレイン領
域S/Doを基板SUB内に形成する。
【0089】最後に、ワード線を形成する。すなわち、
多結晶珪素を厚く堆積して、これを図25に示すように
行方向に長い並行ストライプ状にパターンニングする。
このとき、同じ多結晶珪素からなり列方向に長いストラ
イプ状の導電性サイドウォールSW2が等間隔でセルご
とに分断される。続いて、再度、多結晶珪素を堆積して
エッチバックし、ワード線の側面にサイドウォールSW
3を形成する。以上により、メモリセルの基本構造が完
成する。その後、必要な工程を経て当該不揮発性メモリ
を完成させる。
【0090】つぎに、以上述べてきた第1,第2,第6
実施形態に係るメモリセル構造の、従来技術を示す前記
論文に記載されたメモリセル構造に対する利点を説明す
る。なお、以下の説明では、上記論文に記載された断面
構造において制御ゲートを2つのサイドウォールに分割
した場合を比較例とする。図31(A)は、上記論文に
記載されたセルの断面構造において、さらに制御ゲート
を2つに分割した場合の行方向に沿った断面図である。
図31(B)は2メモリセルを中心に描いた平面図であ
る。
【0091】この比較例のメモリセルは、2つのメモリ
トランジスタMTa,MTbを含む点で本発明の第1,
第2,第6実施形態のメモリセルと共通している。
【0092】ただし、比較例のメモリセルは、ワード線
WLに接続されるワードゲートWGを有し、その側面に
電荷蓄積膜CSFを介在させた状態でサイドウォール状
の制御ゲートCG1,CG2,CG3を形成している点
で、本実施形態のメモリセルと構造上、大きく異なる。
制御ゲートCG1,CG2,CG3は列方向に長く形成
する必要から、少なくとも、その形成時に必要な段差を
提供するワードゲートWGも列方向に長い平行ストライ
プ状に形成する必要がある。しかし、その一方で、ワー
ド線WL間を電気的に分離するためには、ストライプ状
のワードゲートWGを各セルごとの孤立パターンに分断
する必要がある。以上の点は、セル構造上明らかであ
る。
【0093】以下、比較例のセル構造から予想される製
造方法を、順を追って簡潔に述べる。まず、単層の誘電
体膜DFとワードゲートWGとなる導電膜を基板SUB
上に積層させ、これらをパターンニングして列方向に長
い平行ストライプ状のパターンを形成する。このパター
ン表面および基板SUB表面を含む全面に、ONO膜か
らなる電荷蓄積膜CSFを形成する。この状態で、ワー
ドゲートWGとなる導電層間を埋め込むように不純物が
ドープされた多結晶珪素を厚く堆積し、これを異方性の
強い条件でエッチバックする。その結果、ワードゲート
WGとなる導電層の両側面に電荷蓄積膜CSFを介在さ
せた状態で多結晶珪素からなるサイドウォールが、制御
ゲートCG1,CG1,CG2,CG2,CG3,CG
3,…として形成される。多結晶珪素からなるサイドウ
ォール(ポリサイドウォール)の表面を熱酸化法により
酸化した後、ポリサイドウォールおよびワードゲートW
Gとなる導電層をマスクとし、かつポリサイドウォール
間の電荷蓄積膜CSFをスルー膜としたイオン注入によ
り、ポリサイドウォール間の基板表面領域にn型不純物
を導入しソース・ドレイン領域S/Dを形成する。その
後、ポリサイドウォール間のスペースを二酸化珪素など
の誘電体で埋め込んだ後、研磨またはエッチバックによ
り、その表面高さがほぼワードゲートWGとなる導電層
の高さと等しくなるように誘電体の表面を平坦化する。
この平坦化は、ワードゲートWGとなる導電層表面が露
出するが、ポリサイドウォール表面は熱酸化膜の存在に
より露出しない程度で止める。続いて、平坦化面上にワ
ード線WLとなる導電物質を堆積し、その上に行方向に
長い平行ストライプ状のレジストを形成する。レジスト
をマスクとして導電体をエッチングしワード線WL間を
分離する。また、連続してワード線WL間の下地に露出
した導電層をエッチングにより分断する。これにより、
ワードゲートWGがセルごとに孤立したパターンにて形
成される。
【0094】この比較例の第1の問題は、ワードゲート
WGにより制御されるMOSトランジスタを有し、その
分、セル面積が大きいことである。たとえば、ソース・
ドレイン領域S/Dの幅をプロセスの最小寸法Fとした
場合、メモリセルの行方向の寸法が3F程度となり、メ
モリセル面積は約6F2 となる。
【0095】これに対し、前記した第1,第2実施形態
では、基板段差に3次元的にメモリトランジスタを配置
したため、前記したようにメモリセルが約2F2 とな
り、比較例の1/3のメモリセル面積となった。第4実
施形態で示した1ビット/セル記憶の場合でもビット当
たりのセル面積は、比較例が3F2 であるのに対し、2
2 と5割削減となる。また、この第6実施形態では、
制御線CL1,CL2がサイドウォールからなるため更
にメモリセル面積が削減された。すなわち、ソース・ド
レイン領域S/Dの幅をFとした同じ仮定の下、メモリ
セルが約4F2 (=2F×2F)となり、比較例よりメ
モリセル面積が3割以上削減された。
【0096】比較例の第2の問題は、ワードゲートWG
となる導電層をセルごとのパターンに分断する際に多結
晶珪素の残渣が生じやすいことである。すなわち、前記
したようにワードゲートWGとなる導電層の断面が台形
状であることに起因して、これを分断する際には逆テー
パ状の側面を有した穴を掘ることとなり、その結果、表
面の開口部から見て影となる部分の最も奥まった箇所、
すなわち図31(B)に示すように側面の下辺に沿った
部分に筋状に多結晶珪素が残りやすい。このような多結
晶珪素の残渣は、ワードゲートWG間を電気的にショー
トさせるため、このメモリセルアレイはワード線ショー
ト不良となる。
【0097】第1,第2,第4実施形態に係るセル構造
においては、ワード線の加工時に、その導電材料は、制
御ゲートCGa,CGbとなる導電性サイドウォールの
形状を反映した下地上でエッチングされる。また、この
第6実施形態では、図25(A)に示すように、セル間
で分離されたサイドウォールSW2が、他のサイドウォ
ールでSW1の側面に対し配置されており、さらに導電
物質が残り難い。サイドウォールの外側面は、形成する
対象面の傾斜より緩やかとなる傾向があるからである。
このように本発明の実施形態に係る何れのセル構造で
も、制御ゲートまたは制御線の側面の下部付近に導電物
質が残り難いという利点がある。
【0098】比較例の第3の問題点は、第1,第2実施
形態のように分離領域で電荷蓄積膜が除去されていな
い、第6実施形態のように誘電体分離層ISOを有して
いないという理由から、書き換え動作を何度も繰り返す
うちに記憶部に隣接した電荷蓄積膜CSFの領域に電荷
が定常的に溜まりやすくなることである。とくに書き換
え動作で注入だけが行われる電荷、たとえば消去のため
に注入される逆極性の電荷(正孔)は、注入だけされて
意図的に引き抜かれることがないため、この領域に徐々
に留まりやすい。その結果、チャネルの外側にリークパ
スができやすくなる。図31(B)は、この電荷の残留
領域とリークパスの方向を示す。
【0099】第1,第2実施形態では、電荷蓄積膜が除
去され代わりに熱酸化膜TOXが存在し、第4実施形態
では単層のゲート誘電体膜GDが存在する。したがっ
て、電荷そのものが溜まることがない。また、第6実施
形態では、図27(B),(C)においてチャネル形成
領域CH上に接した電荷蓄積膜CHSの部分が電荷蓄積
部となるが、その隣接領域は誘電体分離層ISO上に位
置する。したがって、この場合、仮に隣接領域に電荷が
定常的に溜まることがあっても、その下方領域が絶縁化
されているため、その電荷によってリークパスが生じな
いという利点がある。
【0100】その他、第6実施形態では、サイドウォー
ルSW1の形成時に段差を提供する層が導電物質(たと
えばドープド多結晶珪素)からなり、かつ、偶数番目の
ソース・ドレイン領域S/De上に接している。したが
って、これらから構成される偶数番目のビット線BL2
の配線抵抗が小さいという利点がある。また、他の奇数
番目のソース・ドレイン領域S/Doは、上層の配線層
に接続されるが、この配線ピッチがセルの配置ピッチの
2倍に緩和される。
【0101】なお、第6実施形態では、この配線抵抗低
減や配線ピッチの緩和の恩恵を受けないが、段差を提供
する手段に関する変更が可能である。たとえば、サイド
ウォールSW1を形成する際に段差を提供する層は、多
結晶珪素に限らず非晶質珪素、その他の導電体から構成
することもでき、また誘電体から構成することも可能で
ある。その場合、誘電体分離層ISOの下に偶数番目の
ソース・ドレイン領域S/Deを埋め込んで形成する
か、誘電体分離層ISOをソース・ドレイン領域S/D
e上で分離させる必要がある。
【0102】また、図29(B)の工程において、多結
晶珪素のエッチング時に、電荷蓄積膜CHSのトップ膜
が多少エッチングされてしまうことがあるが、そのエッ
チング分を補完するため、図30(A)の酸化膜OX2
の形成の前後で、薄い酸化膜をCVDにより全面に形成
してもよい。あるいは、図29(B)の工程において、
多結晶珪素のエッチングに続いて電荷蓄積膜CHSをエ
ッチングし、再度、電荷蓄積膜CHSを形成してもよ
い。なお、ビット線BL2と制御線CL1またはCL2
との絶縁性が十分であれば、酸化膜OX1は必ずしも形
成する必要がない。
【0103】その他、第1〜第6実施形態では、本発明
の技術的思想の範囲内で種々の改変が可能である。たと
えば、メモリトランジスタはMONOS型に限定されな
い。メモリトランジスタをMNOS型とするために、電
荷蓄積膜CHSをボトム膜と窒化膜との2層としてもよ
い。電荷蓄積手段は、誘電体膜を積層する際に積層膜内
に離散的に発生する電荷トラップに限定されず、積層膜
内に埋め込んだ小粒径のシリコン微結晶であってもよ
い。また、第6実施形態においては、電荷蓄積手段を電
荷蓄積膜内に埋め込まれた多結晶珪素の層から構成し
て、メモリトランジスタをFG型としてもよい。この場
合、電荷蓄積膜を、2つのメモリトランジスタMTa,
MTbで共有できず、また、セル間でも分離する必要が
ある。
【0104】
【発明の効果】本発明に係る不揮発性半導体メモリ装置
によれば、従来例のセルには存在したMOSトランジス
タが省略され、メモリセル面積が小さくできる。特に2
つのメモリトランジスタを3次元的に配置しているの
で、セル面積の縮小幅は今までになく大きい。また、ワ
ードゲート電極とワード線を接続する工程が不要であ
る。ワード線の加工時に導電物質の残渣が発生しないこ
とから、電極間ショート不良の発生が防止されている。
【0105】本発明に係る不揮発性半導体メモリ装置の
動作方法によれば、制御ゲートが隣接メモリセル列同士
で電気的に接続されることを積極的に利用している。し
かも、同じ断面形状を有するメモリトランジスタを一括
して動作させながらも、その電圧印加制御がシンプルで
あり、そのための周辺回路の構成も簡素化できる。ま
た、断面形状やプロセスの違いによるメモリトランジス
タ間の動作速度の違い等を是正することができ、動作信
頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るメモリセルアレイ
の一部の等価回路図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るメモリセルアレイ
の一部の平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係り、図2のA−A線
に沿った断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係り、図2のB−B線
に沿った断面図である。
【図5】(A),(B)は、第1実施形態に係る不揮発
性メモリの製造において、ライン溝の形成後を示す断面
図である。
【図6】(A),(B)は、第1実施形態に係る不揮発
性メモリの製造において、熱酸化膜の形成後を示す断面
図である。
【図7】(A),(B)は、第1実施形態に係る不揮発
性メモリの製造において、1st多結晶珪素の堆積後の
断面図である。
【図8】(A),(B)は、第1実施形態に係る不揮発
性メモリの製造において、導電性サイドウォールの形成
後を示す断面図である。
【図9】(A),(B)は、第1実施形態に係る不揮発
性メモリの製造において、副ビット線の形成後の断面図
である。
【図10】(A),(B)は、第1実施形態に係る不揮
発性メモリの製造において、ゲート間の絶縁膜の形成後
の断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るメモリセルアレ
イの一部の等価回路図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係るメモリセルアレ
イの一部の平面図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係り、図12のA−
A線に沿った断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係り、図12のB−
B線に沿った断面図である。
【図15】本発明の第3実施形態の説明で用いたメモリ
トランジスタの定義を示す図である。
【図16】(A),(B)は、本発明の第3実施形態に
係る書き込み方法のバイアス電圧を示す回路図である。
【図17】(A),(B)は、本発明の第3実施形態に
係る書き込み方法のバイアス電圧を示す回路図である。
【図18】(A),(B)は、本発明の第3実施形態に
係る読み出し方法のバイアス電圧を示す図である。
【図19】(A),(B)は、本発明の第3実施形態に
係る読み出し方法のバイアス電圧を示す図である。
【図20】本発明の第3実施形態に係る第1の消去方法
のバイアス電圧を示す図である。
【図21】(A),(B)は、本発明の第3実施形態に
係る第1の消去方法のバイアス電圧を示す図である。
【図22】(A),(B)は、本発明の第4実施形態に
係る不揮発性メモリの行方向の断面図である。
【図23】(A),(B)は、本発明の第4実施形態に
係る他の不揮発性メモリの行方向の断面図である。
【図24】本発明の第5実施形態に係るメモリセルアレ
イの配線構造を示す回路図である。
【図25】本発明の第6実施形態に係るメモリセルアレ
イの一部の平面図である。
【図26】本発明の第6実施形態に係り、(A)は、図
25のA−A線に沿った断面図である。(B)は、図2
5に示すメモリセルアレイ部分の等価回路図である。
【図27】本発明の第6実施形態に係り、(A)は、図
25のB−B線に沿った断面図である。(B)は、図2
5のC−C線に沿った断面図である。(C)は、図25
のD−D線に沿った断面図である。
【図28】(A)〜(C)は、本発明の第6実施形態に
係る不揮発性メモリの製造において、導電層の表面を熱
酸化する工程までを示す断面図である。
【図29】(A)および(B)は、本発明の第6実施形
態に係る不揮発性メモリの製造にいて、図28に続く工
程から、第1導電性サイドウォールの形成工程まで示す
断面図である。
【図30】(A)および(B)は、本発明の第6実施形
態に係る不揮発性メモリの製造にいて、図29に続く工
程から、ソース・ドレイン領域の形成工程まで示す断面
図である。
【図31】(A)は、本発明の実施形態の比較例に係る
メモリセルの構造を示す概略断面図である。(B)は、
この比較例に係る2つのメモリセルを中心としたメモリ
セルアレイの平面図である。
【符号の説明】
MTu…上部メモリトランジスタ、MTd…下部メモリ
トランジスタ、WL,WL1〜WL3…ワード線、SU
B…基板(第1導電型半導体)CS等…電荷蓄積膜、S
W,SW1〜SW3…導電性サイドウォール、CGa,
CGb…制御ゲート、S/D等…ソース・ドレイン領域
(第2導電型半導体)、TOX等…酸化膜、CH…チャ
ネル形成領域、Qa等…セレクトトランジスタ、SBL
1等…副ビット線、SCL1等…副制御線、MCLo等
…主制御線、CCLo等…共通制御線、SGa等…選択
ゲート線。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/792 Fターム(参考) 5B025 AA07 AC01 AE00 AE08 5F083 EP18 ER03 ER05 ER11 ER22 ER30 GA09 HA02 KA06 KA07 LA12 LA16 NA01 NA05 PR39 5F101 BA45 BA54 BB03 BC11 BD10 BD16 BE05 BE06 BE07 BF05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型半導体の段差と、 当該段差の上部と下部に形成され、ソースまたはドレイ
    ンとして機能する2つの第2導電型半導体領域と、 電荷蓄積能力を有したゲート誘電体膜を介在させて段差
    の側壁にそれぞれ対峙し、かつ互いに絶縁された2つの
    メモリゲート電極とを有した不揮発性半導体メモリ装
    置。
  2. 【請求項2】上記2つのメモリゲート電極の間に、その
    離間方向を膜厚とする絶縁膜が介在した請求項1記載の
    不揮発性半導体メモリ装置。
  3. 【請求項3】上記段差,上記2つの第2導電型半導体領
    域および上記2つのメモリゲート電極を有した複数のメ
    モリセルが行列状に配置されたメモリセルアレイを有
    し、 上記段差を行方向両側に有し列方向長い並行ストライプ
    形状の溝が第1導電型の半導体基板に形成され、 溝間の上部と溝の内底部にビット線を構成する上記第2
    導電型半導体領域が形成され、 溝の長手方向の内壁にビット線を共有したメモリセル列
    が形成された請求項1記載の不揮発性半導体メモリ装
    置。
  4. 【請求項4】上記メモリゲート電極の一方は、上記溝の
    内周壁の下方側部分を覆う閉環状の導電性サイドウォー
    ルからなり、 上記メモリゲート電極の他方は、列方向に配置され上記
    溝と交差したワード線である請求項3記載の不揮発性半
    導体メモリ装置。
  5. 【請求項5】隣接する2つのメモリセル列で共有された
    上記閉環状の制御線が、行方向に複数設けられ、 複数の閉環状の制御線が、それぞれセレクトトランジス
    タを介して第1の主制御線と第2の主制御線とに交互に
    接続され、 上記複数の第2導電型半導体領域のうち隣接する2つを
    組として第1の主ビット線に接続し、第2導電型半導体
    領域の組合せを切り替えて、その切り替え後の第2導電
    型半導体領域の組を第2の主ビット線に接続するセレク
    ト回路が、上記複数の第2導電型半導体領域に接続され
    た請求項4記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  6. 【請求項6】上記第1の主ビット線と上記第2の主ビッ
    ト線が、上記メモリセルアレイの上層を交互に配置され
    た請求項5記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  7. 【請求項7】上記段差,上記2つの第2導電型半導体領
    域および上記2つのメモリゲート電極を有したメモリセ
    ルが行列状に配置されたメモリセルアレイを有し、 上記段差を行方向両側に有し列方向長い並行ストライプ
    形状の突条が第1導電型の半導体基板に形成され、 突条の上部と突条間の下部にビット線を構成する上記第
    2導電型半導体領域が形成され、 突条の長手方向の外壁にビット線を共有したメモリセル
    列が形成された請求項1記載の不揮発性半導体メモリ装
    置。
  8. 【請求項8】上記メモリゲート電極の一方は、上記突条
    の外周壁の下方側部分を覆う閉環状の導電性サイドウォ
    ールからなり、 上記メモリゲート電極の他方は、列方向に配置され上記
    突条と交差したワード線である請求項7記載の不揮発性
    半導体メモリ装置。
  9. 【請求項9】隣接する2つのメモリセル列で共有された
    上記閉環状の制御線が、行方向に複数設けられ、 複数の閉環状の制御線が、それぞれセレクトトランジス
    タを介して第1の主制御線と第2の主制御線に交互に接
    続され、 上記複数の第2導電型半導体領域のうち隣接する2つを
    組として第1の主ビット線に接続し、第2導電型半導体
    領域の組合せを切り替えて、その切り替え後の第2導電
    型半導体領域の組を第2の主ビット線に接続するセレク
    ト回路が、上記複数の第2導電型半導体領域に接続され
    た請求項8記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  10. 【請求項10】上記第1の主ビット線と上記第2の主ビ
    ット線が、上記メモリセルアレイの上層を交互に配置さ
    れた請求項9記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  11. 【請求項11】第1導電型半導体の段差と、 当該段差の上部と下部に形成され、ソースまたはドレイ
    ンとして機能する2つの第2導電型半導体領域と、 電荷蓄積能力を有したゲート誘電体膜を介在させて段差
    の側壁に対峙したメモリゲート電極と、 単層のゲート誘電体膜を介在させて段差の側壁に対峙し
    た制御ゲート電極とを有した不揮発性半導体メモリ装
    置。
  12. 【請求項12】隣接するビット線間に第1,第2メモリ
    トランジスタが直列接続されたメモリセルを行列状に複
    数配置させた不揮発性半導体メモリ装置の動作方法であ
    って、 隣接するメモリセルの第1メモリトランジスタの2つの
    ゲート電極を組として、同じ組内では同電位、異なる組
    間では行方向に交互に異なる電位を付与し、 隣接する2つのビット線を組として、同じ組内では同電
    位、異なる組間では行方向に交互に異なる電位を付与
    し、 選択された行内の第2メモリトランジスタのゲート電極
    の全てに同じ電位を付与して、 行方向に8つのメモリトランジスタごとに1つを書き込
    みまたは読み出す不揮発性半導体メモリ装置の動作方
    法。
  13. 【請求項13】消去時に、第1メモリトランジスタと第
    2メモリトランジスタとに分けて消去する請求項12記
    載の不揮発性半導体メモリ装置の動作方法。
  14. 【請求項14】上記メモリセルのそれぞれが、 第1導電型半導体の段差と、 当該段差の上部と下部に形成され、ビット線として機能
    する2つの第2導電型半導体領域と、 電荷蓄積能力を有したゲート誘電体膜を介在させて段差
    壁面の下方部分に対峙したゲート電極を有した第1メモ
    リトランジスタと、 電荷蓄積能力を有したゲート誘電体膜を介在させて段差
    壁面の上方部分に対峙したゲート電極とを有した第2メ
    モリトランジスタとを有した請求項12記載の不揮発性
    半導体メモリ装置の動作方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220914A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Nec Electronics Corp 不揮発性半導体記憶装置
JP2008091900A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Powerchip Semiconductor Corp 不揮発性メモリーとその製造方法および操作方法
JP2009503860A (ja) * 2005-07-25 2009-01-29 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 不連続蓄積素子を含む電子デバイスを形成するための方法
JP2009505380A (ja) * 2005-07-25 2009-02-05 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 不連続な記憶要素群を含んだ電子デバイス
US8193572B2 (en) 2007-01-24 2012-06-05 Freescale Semiconductor, Inc. Electronic device including trenches and discontinuous storage elements

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