JP2003045853A - 加工方法及び電子デバイスの製造方法 - Google Patents
加工方法及び電子デバイスの製造方法Info
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- JP2003045853A JP2003045853A JP2001231432A JP2001231432A JP2003045853A JP 2003045853 A JP2003045853 A JP 2003045853A JP 2001231432 A JP2001231432 A JP 2001231432A JP 2001231432 A JP2001231432 A JP 2001231432A JP 2003045853 A JP2003045853 A JP 2003045853A
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Abstract
体材料を精度よく高速に加工する。 【解決手段】 真空容器1内に、ガス供給装置2からア
ルゴンとヨウ化メタンの混合ガスを導入しつつ、排気装
置としてのターボ分子ポンプ3により排気を行い、真空
容器1内を所定の圧力に保ちながら、アンテナ用高周波
電源4により100MHzの高周波電力をアンテナ5に
供給することにより、真空容器1内にプラズマを発生さ
せ、基板電極6上に載置された基板7上に形成されたガ
リウムまたはインジウムを含む化合物半導体薄膜をエッ
チングする。
Description
や化合物半導体基板の加工方法及び化合物半導体を用い
た電子デバイスの製造方法に関するものである。
導体デバイスは、シリコン半導体デバイスと比較して高
速動作が可能であるため、通信用デバイスとして注目さ
れている。こうしたデバイスを製造するにあたり、古く
からウエットエッチングを用いた加工方法が利用されて
きたが、近年、加工精度の向上、エッチング速度の配向
依存性の低減や、ウエットエッチングにより発生する排
液を減らすことによる環境負荷の軽減などを目的とし
て、ドライエッチングを用いた加工方法が導入されつつ
ある。
て、誘導結合型プラズマ源を用いたエッチング加工につ
いて、図5を参照して説明する。図5に示すエッチング
装置において、真空容器1内に、ガス供給装置2から所
定のガスを導入しつつ、排気装置としてのターボ分子ポ
ンプ3により排気を行い、真空容器1内を所定の圧力に
保ちながら、コイル用高周波電源43により13.56
MHzの高周波電力を誘電体板44上に設けられたコイ
ル45に供給することにより、真空容器1内にプラズマ
が発生し、基板電極6上に載置された基板7に対してエ
ッチング加工を行うことができる。また、基板電極6に
400kHzの高周波電力を供給するための基板電極用
高周波電源8が設けられており、基板7に到達するイオ
ンエネルギーを制御することができるようになってい
る。
て、基板電極温度を50℃、圧力を0.5Pa、Arと
Cl2のガス流量をそれぞれ30sccm、20scc
mとし、更にコイルに印加する電力と基板電極に印加す
るバイアス電力をそれぞれ500W、150Wとするこ
とで窒化ガリウム(GaN)薄膜や窒化ガリウム基板を
エッチング加工することができる。この条件における窒
化ガリウムのエッチング速度は、290nm/minで
あった。
0.3Pa、ArとCl2のガス流量をそれぞれ10s
ccm、2sccmとし、更にコイルに印加する電力と
基板電極に印加するバイアス電力をそれぞれ400W、
100Wとすることでリン化インジウム(InP)薄膜
や、リン化インジウム基板をエッチング加工することが
できる。この条件におけるリン化インジウムのエッチン
グ速度は、190nm/minであった。
で述べた窒化ガリウムのエッチング加工においては、反
応生成物である塩化ガリウム(GaCl3)の揮発性が
悪いため、エッチング側壁に反応生成物が堆積し、加工
形状を垂直にすることが困難であるという問題点があっ
た。これは、塩化ガリウムの沸点が201.3℃と高い
ことに起因しているものと考えられる。また、エッチン
グ速度も低く、生産性に劣るという問題点があった。
においても同様の問題点がある。これは、反応生成物で
ある塩化インジウム(InCl3)の沸点が570℃と
高いことに起因しているものと考えられる。従来例で
は、基板電極温度を200℃まで高めることにより、反
応生成物の揮発を促す努力を行っているが、装置構成が
複雑化する上、加工時の消費電力が大きくなるという問
題点もある。
較的沸点が低い物質として、Ga(CH3)3やIn(C
H3)3などが知られている。Ga(CH3)3の沸点は5
5.7℃、In(CH3)3の沸点は136℃である。こ
うした反応生成物を生成することのできるエッチングガ
スとして、メタン(CH4)を用いたエッチング加工も
研究されているが、プラズマ中に、エッチャントとなる
CH3ラジカルの他にCH2ラジカル、CHラジカルなど
エッチングに寄与しない活性種が発生するとともに、炭
素(C)原子が多量に生成してしまうため、真空容器内
壁に黒色のデポジションが発生し、ダストの原因となっ
てしまうという問題点がある。
ウムまたはインジウムを含む化合物半導体薄膜やガリウ
ムまたはインジウムを含む化合物半導体基板を精度よく
高速に加工する方法、及び、ガリウムまたはインジウム
を含む化合物半導体薄膜やガリウムまたはインジウムを
含む化合物半導体基板を用いた電子デバイスを精度よく
高い生産性で製造する方法を提供することを目的として
いる。
法は、真空容器内の基板電極に基板を載置し、真空容器
内に1価ハロゲン化メタンガスを含むガスを供給しつつ
真空容器内を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御し
ながら、真空容器内にプラズマを発生させ、基板上に形
成されたガリウムまたはインジウムを含む化合物半導体
薄膜をエッチングすることを特徴とする。
の基板電極にガリウムまたはインジウムを含む化合物半
導体基板を載置し、真空容器内に1価ハロゲン化メタン
ガスを含むガスを供給しつつ真空容器内を排気し、真空
容器内を所定の圧力に制御しながら、真空容器内にプラ
ズマを発生させ、基板をエッチングすることを特徴とす
る。
いて、好適には、1価ハロゲン化メタンガスが、ヨウ化
メタンガス(CH3I)またはフッ化メタンガス(CH3
F)であることが望ましい。
発生させるために、高密度プラズマ源を用いることが望
ましい。
いて、高密度プラズマ源を用いる場合、好適には、高密
度プラズマ源がアンテナ式プラズマ源であり、かつ、プ
ラズマ源に供給する高周波電力の周波数が50MHz乃
至3GHzであることが望ましい。
周波電力がパルス変調されているとさらに好ましい結果
を得ることができる。
いて、高密度プラズマ源を用いる場合、高密度プラズマ
源が誘導結合型プラズマ源であってもよく、この場合、
プラズマ源に供給する高周波電力がパルス変調されてい
ることが望ましい。
いて、好適には、基板電極に高周波電力を供給すること
により、イオンエネルギーを制御しつつエッチングする
ことが望ましい。
は、基板上にガリウムまたはインジウムを含む化合物半
導体薄膜を堆積する工程と、真空容器内の基板電極に基
板を載置し、真空容器内に1価ハロゲン化メタンガスを
含むガスを供給しつつ真空容器内を排気し、真空容器内
を所定の圧力に制御しながら、真空容器内にプラズマを
発生させ、基板上に形成されたガリウムまたはインジウ
ムを含む化合物半導体薄膜をエッチングする工程とを含
むことを特徴とする。
は、真空容器内の基板電極にガリウムまたはインジウム
を含む化合物半導体基板を載置し、真空容器内に1価ハ
ロゲン化メタンガスを含むガスを供給しつつ真空容器内
を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御しながら、真
空容器内にプラズマを発生させ、基板をエッチングして
貫通穴を形成する工程と、貫通穴内壁に絶縁膜を形成す
る工程と、貫通穴内に金属配線を埋め込む工程と、金属
配線によって基板の表面に形成された電極と基板の裏面
に形成された電極とを接続させる工程とを含むことを特
徴とする。
は、真空容器内の基板電極にガリウムまたはインジウム
を含む化合物半導体基板を載置し、真空容器内に1価ハ
ロゲン化メタンガスを含むガスを供給しつつ真空容器内
を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御しながら、真
空容器内にプラズマを発生させ、基板表面をエッチング
して深穴を形成する工程と、深穴の底よりも基板表面に
近いところまで基板裏面から基板をほぼ均等にエッチン
グまたは研磨することにより貫通穴を形成する工程と、
貫通穴内壁に絶縁膜を形成する工程と、貫通穴内に金属
配線を埋め込む工程と、金属配線によって基板の表面に
形成された電極と基板の裏面に形成された電極とを接続
させる工程とを含むことを特徴とする。
は、基板上に、ガリウムまたはインジウムを含み、か
つ、組成の異なる複数の化合物半導体薄膜を堆積する工
程と、真空容器内の基板電極に基板を載置し、真空容器
内に1価ハロゲン化メタンガスを含むガスを供給しつつ
真空容器内を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御し
ながら、真空容器内にプラズマを発生させ、基板上に形
成された組成の異なる複数の化合物半導体薄膜を一括し
てエッチングする工程とを含むことを特徴とする。
電子デバイスの製造方法において、好適には、1価ハロ
ゲン化メタンガスが、ヨウ化メタンガス(CH3I)ま
たはフッ化メタンガス(CH3F)であることが望まし
い。
発生させるために、高密度プラズマ源を用いることが望
ましい。
電子デバイスの製造方法において、高密度プラズマ源を
用いる場合、好適には、高密度プラズマ源がアンテナ式
プラズマ源であり、かつ、プラズマ源に供給する高周波
電力の周波数が50MHz乃至3GHzであることが望
ましい。
周波電力がパルス変調されているとさらに好ましい結果
を得ることができる。
電子デバイスの製造方法において、高密度プラズマ源を
用いる場合、高密度プラズマ源が誘導結合型プラズマ源
であってもよく、この場合、プラズマ源に供給する高周
波電力がパルス変調されていることが望ましい。
電子デバイスの製造方法において、好適には、基板電極
に高周波電力を供給することにより、イオンエネルギー
を制御しつつエッチングすることが望ましい。
いて、図1及び図2を参照して説明する。
いた、パッチアンテナ方式プラズマ源を搭載したエッチ
ング装置の断面図を示す。図1において、真空容器1内
に、ガス供給装置2から所定のガスを導入しつつ、排気
装置としてのターボ分子ポンプ3により排気を行い、真
空容器1内を所定の圧力に保ちながら、アンテナ用高周
波電源4により周波数100MHzの高周波電力をアン
テナ5に供給することにより、真空容器1内にプラズマ
が発生し、基板電極6上に載置された基板7に対してエ
ッチング処理を行うことができる。また、基板電極6に
400kHzの高周波電力を供給するための基板電極用
高周波電源8が設けられており、基板7に到達するイオ
ンエネルギーを制御することができるようになってい
る。アンテナ5へ供給される高周波電圧は、給電棒9に
より、アンテナ5の中心付近へ給電される。また、アン
テナ5の中心とも周辺とも異なる複数の部位と真空容器
1の基板7に対向する面46とが、ショートピン10に
より短絡されている。アンテナ5と真空容器1との間に
誘電板11が挟まれ、給電棒9及びショートピン10
は、誘電板11に設けられた貫通穴を貫いている。ま
た、アンテナ5の表面は、カバー12により覆われてい
る。また、誘電板11と誘電板11の周辺部に設けられ
た誘電体リング13との間の溝状の空間と、アンテナ5
とアンテナ5の周辺部に設けられた導体リング14との
間の溝状の空間からなるスリット15が設けられてい
る。
おいて、ショートピン10は3ヶ所に設けられており、
それぞれのショートピン10がアンテナ5の中心に対し
て等配置されている。
て、基板電極温度を50℃、圧力を0.5Pa、Arと
CH3Iのガス流量をそれぞれ30sccm、20sc
cmとし、更にアンテナに印加する電力と基板電極に印
加する電力をそれぞれ500W、150Wとすること
で、基板上に堆積させた窒化ガリウム(GaN)薄膜や
窒化ガリウム基板をエッチング加工することができた。
窒化ガリウムのエッチング速度は、510nm/min
と高かった。また、反応生成物であるGa(CH3)3の
揮発性が良好であるため、エッチング側壁に反応生成物
がほとんど付着せず、垂直な加工形状を得ることができ
た。また、真空容器内壁面に黒色のデポジションが発生
することもなく、500枚連続エッチングを行っても、
生産に影響を与えるダストの発生は無かった。
3Pa、ArとCH3Iのガス流量をそれぞれ10sc
cm、2sccmとし、更にアンテナに印加する電力と
基板電極に印加する電力をそれぞれ400W、100W
とすることで、基板上に堆積させたリン化インジウム
(InP)薄膜や、リン化インジウム基板をエッチング
加工することができた。リン化インジウムのエッチング
速度は、290nm/minと高かった。また、反応生
成物であるIn(CH3)3の揮発性が良好であるため、
エッチング側壁に反応生成物がほとんど付着せず、垂直
な加工形状を得ることができた。また、真空容器内壁面
に黒色のデポジションが発生することもなく、400枚
連続エッチングを行っても、生産に影響を与えるダスト
の発生は無かった。
不良、エッチング速度不足、ダストの発生が解決すると
ともに、リン化インジウムのエッチングを常温で行えた
理由は、エッチングガスとしてヨウ化メタンガス(CH
3I)を用いたためであると考えられる。ヨウ化メタン
におけるC−I結合の結合エネルギーは2.20eVで
あるのに対し、C−H結合の結合エネルギーは約4eV
である(正確な値は明らかではないが、メタンにおける
C−H結合の結合エネルギー4.26eVと大差無いも
のと考えられる)。したがって、プラズマ中で起きる解
離性衝突においては、C−I結合が切れやすいため、C
H3ラジカルとIラジカルが多量に発生する一方、CH2
ラジカル、CHラジカルなどエッチングに寄与しない活
性種や炭素(C)ラジカルの発生が抑制される。したが
って、従来例と比較して、ガリウムやインジウムとの反
応性に富むCH3ラジカルが豊富に供給されるため、高
速なエッチングが行えたものと考えられる。また、黒色
のデポジションを発生させる元となる炭素ラジカルが少
なくなったため、ダストの発生が抑制されたものと考え
られる。さらに、本実施形態においては、低電子温度プ
ラズマを発生させることのできる100MHz励起のア
ンテナ式プラズマ源を用いているため、C−H結合を切
ることのできる高いエネルギーをもった電子の数が少な
いことも、良好な加工結果を得ることに貢献している。
り、ガリウムまたはインジウムを含む化合物半導体薄膜
を堆積する工程と、基板上に形成されたガリウムまたは
インジウムを含む化合物半導体薄膜をエッチングする工
程とを含む電子デバイスの製造工程を高い生産性で行う
ことができる。
3を参照して説明する。
を形成した基板の断面図を示す。金属電極16、リセス
17から成るゲート、ソース電極18、ドレイン電極1
9、GaN層20、AlGaN層21、GaNバッファ
ー層22、GaN基板23から構成されている。図3
(a)では、次のエッチング工程のためのフォトレジス
ト24も形成されている。この基板を、図1に示したエ
ッチング装置を用いて、基板電極温度を50℃、圧力を
0.4Pa、ArとCH3Iのガス流量をそれぞれ40
sccm、30sccmとし、更にアンテナに印加する
電力と基板電極に印加する電力をそれぞれ1000W、
300Wとすることでエッチングし、図3(b)のよう
に貫通穴25を形成する。次に、貫通穴内壁に絶縁膜2
6を堆積した後、貫通穴内に金属配線27を埋め込み、
金属配線27によって基板の表面に形成されたソース電
極19と、基板の裏面に形成された電極28とを接続さ
せる。このように工程を組み合わせることにより、窒化
ガリウムパワーデバイスを形成することができたが、と
くに、貫通穴の形成工程においてヨウ化メタンガスを用
いたことにより、高速な穴形成が可能となり、生産性の
高い加工を実現できた。なお、貫通穴の形成工程におけ
るエッチング速度は、1100nm/minであった。
成する工程と、深穴の底よりも基板表面に近いところま
で基板裏面から基板をほぼ均等にエッチングまたは研磨
することにより貫通穴を形成する工程と、貫通穴内壁に
絶縁膜を形成する工程と、貫通穴内に金属配線を埋め込
む工程と、金属配線によって基板の表面に形成された電
極と基板の裏面に形成された電極とを接続させる工程と
を含む製造方法を用いる場合においても、深穴の形成工
程において上記のようなヨウ化メタンガスを用いたエッ
チング加工を採用することで、生産性の高い加工を実現
できる。
4を参照して説明する。
ウム半導体レーザーの製造工程を示す。サファイア基板
上に、ガリウムまたはインジウムを含み、かつ、組成の
異なる複数の化合物半導体薄膜を堆積した後、フォトレ
ジストを露光・現像したものの断面図が、図4(a)で
ある。サファイア基板29、窒化ガリウムバッファー層
30、n−GaN層31、n−InGaN層32、n−
AlGaN層33、n−GaN層34、InGaN多重
量子井戸層35、p−AlGaN層36、p−GaN層
37、p−AlGaN層38、p−GaN層39、p電
極40、フォトレジスト41から構成されている。この
基板を、図1に示したエッチング装置を用いて、基板電
極温度を50℃、圧力を0.3Pa、ArとCH3Iの
ガス流量をそれぞれ30sccm、15sccmとし、
アンテナに印加する電力と基板電極に印加する電力をそ
れぞれ300W、100Wとすることでエッチングし、
メサ構造を形成した。このとき、基板上に形成された組
成の異なる複数の化合物半導体薄膜を一括してエッチン
グする。その後、n電極42を形成することにより、図
4(b)のように窒化ガリウムレーザーデバイスを形成
することができた。とくに、メサ構造の形成工程におい
て、ヨウ化メタンガスを用いたことにより、垂直なメサ
構造形成が可能となった。
本発明の適用範囲のうち、化合物半導体薄膜の組成、電
子デバイスの構造、真空容器の形状、プラズマ源の構造
及び配置等に関して様々なバリエーションのうちの一部
を例示したに過ぎない。本発明の適用にあたり、ここで
例示した以外にも様々なバリエーションが考えられるこ
とは、いうまでもない。
じめ、いくつかの化合物半導体薄膜または化合物半導体
基板をエッチング加工する場合を例示したが、加工対象
はこれらに限定されるものではなく、本発明は、ガリウ
ムまたはインジウムを含む化合物半導体薄膜または化合
物半導体基板の加工、または、これらの材料を用いた電
子デバイスの製造に適用できる。
ヨウ化メタンガスの混合ガスを用いる場合を例示した
が、ガスはこれに限定されるものではない。ヨウ化メタ
ンガスの他に、フッ化メタンガス(CH3F)などの1
価ハロゲン化メタンガスを用いることで、本発明の実施
形態において述べたと同様の効果を得ることができると
考えられる。また、加工条件の微調整を行うために、種
々の添加ガスを用いることもできる。
ために、アンテナ式プラズマ源を用いた場合を例示した
が、基板電極のみに高周波電力を供給してプラズマを発
生させる方式においても、本発明は有効である。しか
し、高速で高精度なエッチングを行うためには、高密度
プラズマ源を用いることが望ましい。
周波電力の周波数が100MHzである場合について例
示したが、アンテナに供給する高周波電力の周波数が5
0MHz乃至3GHzであると、プラズマの電子温度が
低くなる(約2eV)ため、1価ハロゲン化メタンにお
けるC−H結合を切ることなく、C−Iなどの炭素−ハ
ロゲン間の結合を切る確率が高まるため、プラズマ中に
より効率的にCH3ラジカルを生成できるという利点が
ある。
パルス変調されていると、プラズマの電子温度をさらに
低くすることができる(<2eV)ため、より効率的に
プラズマ中にCH3ラジカルを生成できるという利点が
ある。
が低い(典型的には13.56MHzを利用する)誘導
結合型プラズマ源においても、高周波電力がパルス変調
されていると、プラズマの電子温度を低くすることがで
きる(<2eV)ため、より効率的にプラズマ中にCH
3ラジカルを生成できるという利点がある。
波数が、400kHzである場合について説明したが、
基板へ到達するイオンエネルギーを制御するにあたり、
他の周波数、たとえば、100kHz乃至100MHz
の高周波電力を用いることができることは、いうまでも
ない。あるいは、基板電極に高周波電力を供給しなくと
も、プラズマ電位と基板電位とのわずかな差を利用し
て、弱いイオンエネルギーによるエッチング加工を行う
こともできる。
第1発明の加工方法によれば、真空容器内の基板電極に
基板を載置し、真空容器内に1価ハロゲン化メタンガス
を含むガスを供給しつつ真空容器内を排気し、真空容器
内を所定の圧力に制御しながら、真空容器内にプラズマ
を発生させ、基板上に形成されたガリウムまたはインジ
ウムを含む化合物半導体薄膜をエッチングするため、精
度よく高速に加工を行うことができる。
ば、真空容器内の基板電極にガリウムまたはインジウム
を含む化合物半導体基板を載置し、真空容器内に1価ハ
ロゲン化メタンガスを含むガスを供給しつつ真空容器内
を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御しながら、真
空容器内にプラズマを発生させ、基板をエッチングする
ため、精度よく高速に加工を行うことができる。
造方法によれば、基板上にガリウムまたはインジウムを
含む化合物半導体薄膜を堆積する工程と、真空容器内の
基板電極に基板を載置し、真空容器内に1価ハロゲン化
メタンガスを含むガスを供給しつつ真空容器内を排気
し、真空容器内を所定の圧力に制御しながら、真空容器
内にプラズマを発生させ、基板上に形成されたガリウム
またはインジウムを含む化合物半導体薄膜をエッチング
する工程とを含むため、ガリウムまたはインジウムを含
む化合物半導体薄膜やガリウムまたはインジウムを含む
化合物半導体基板を用いた電子デバイスを精度よく高い
生産性で製造することができる。
造方法によれば、真空容器内の基板電極にガリウムまた
はインジウムを含む化合物半導体基板を載置し、真空容
器内に1価ハロゲン化メタンガスを含むガスを供給しつ
つ真空容器内を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御
しながら、真空容器内にプラズマを発生させ、基板をエ
ッチングして貫通穴を形成する工程と、貫通穴内壁に絶
縁膜を形成する工程と、貫通穴内に金属配線を埋め込む
工程と、金属配線によって基板の表面に形成された電極
と基板の裏面に形成された電極とを接続させる工程とを
含むため、ガリウムまたはインジウムを含む化合物半導
体薄膜やガリウムまたはインジウムを含む化合物半導体
基板を用いた電子デバイスを精度よく高い生産性で製造
することができる。
造方法によれば、真空容器内の基板電極にガリウムまた
はインジウムを含む化合物半導体基板を載置し、真空容
器内に1価ハロゲン化メタンガスを含むガスを供給しつ
つ真空容器内を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御
しながら、真空容器内にプラズマを発生させ、基板表面
をエッチングして深穴を形成する工程と、深穴の底より
も基板表面に近いところまで基板裏面から基板をほぼ均
等にエッチングまたは研磨することにより貫通穴を形成
する工程と、貫通穴内壁に絶縁膜を形成する工程と、貫
通穴内に金属配線を埋め込む工程と、金属配線によって
基板の表面に形成された電極と基板の裏面に形成された
電極とを接続させる工程とを含むため、ガリウムまたは
インジウムを含む化合物半導体薄膜やガリウムまたはイ
ンジウムを含む化合物半導体基板を用いた電子デバイス
を精度よく高い生産性で製造することができる。
造方法によれば、基板上に、ガリウムまたはインジウム
を含み、かつ、組成の異なる複数の化合物半導体薄膜を
堆積する工程と、真空容器内の基板電極に基板を載置
し、真空容器内に1価ハロゲン化メタンガスを含むガス
を供給しつつ真空容器内を排気し、真空容器内を所定の
圧力に制御しながら、真空容器内にプラズマを発生さ
せ、基板上に形成された組成の異なる複数の化合物半導
体薄膜を一括してエッチングする工程とを含むため、ガ
リウムまたはインジウムを含む化合物半導体薄膜やガリ
ウムまたはインジウムを含む化合物半導体基板を用いた
電子デバイスを精度よく高い生産性で製造することがで
きる。
成を示す断面図
けるアンテナの平面図
ワーデバイスの製造工程を示す図
導体レーザーの製造工程を示す図
面図
Claims (20)
- 【請求項1】 真空容器内の基板電極に基板を載置し、
真空容器内に1価ハロゲン化メタンガスを含むガスを供
給しつつ真空容器内を排気し、真空容器内を所定の圧力
に制御しながら、真空容器内にプラズマを発生させ、基
板上に形成されたガリウムまたはインジウムを含む化合
物半導体薄膜をエッチングすることを特徴とする加工方
法。 - 【請求項2】 真空容器内の基板電極にガリウムまたは
インジウムを含む化合物半導体基板を載置し、真空容器
内に1価ハロゲン化メタンガスを含むガスを供給しつつ
真空容器内を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御し
ながら、真空容器内にプラズマを発生させ、基板をエッ
チングすることを特徴とする加工方法。 - 【請求項3】 1価ハロゲン化メタンガスが、ヨウ化メ
タンガスであることを特徴とする請求項1または2記載
の加工方法。 - 【請求項4】 1価ハロゲン化メタンガスが、フッ化メ
タンガスであることを特徴とする請求項1または2記載
の加工方法。 - 【請求項5】 真空容器内にプラズマを発生させるため
に、高密度プラズマ源を用いることを特徴とする請求項
1または2記載の加工方法。 - 【請求項6】 高密度プラズマ源がアンテナ式プラズマ
源であり、かつ、プラズマ源に供給する高周波電力の周
波数が50MHz乃至3GHzであることを特徴とす
る、請求項5記載の加工方法。 - 【請求項7】 プラズマ源に供給する高周波電力がパル
ス変調されていることを特徴とする、請求項6記載の加
工方法。 - 【請求項8】 高密度プラズマ源が誘導結合型プラズマ
源であり、かつ、プラズマ源に供給する高周波電力がパ
ルス変調されていることを特徴とする請求項5記載の加
工方法。 - 【請求項9】 基板電極に高周波電力を供給することに
より、イオンエネルギーを制御しつつエッチングするこ
とを特徴とする請求項1または2記載の加工方法。 - 【請求項10】 基板上にガリウムまたはインジウムを
含む化合物半導体薄膜を堆積する工程と、真空容器内の
基板電極に基板を載置し、真空容器内に1価ハロゲン化
メタンガスを含むガスを供給しつつ真空容器内を排気
し、真空容器内を所定の圧力に制御しながら、真空容器
内にプラズマを発生させ、基板上に形成されたガリウム
またはインジウムを含む化合物半導体薄膜をエッチング
する工程を備えることを特徴とする電子デバイスの製造
方法。 - 【請求項11】 真空容器内の基板電極にガリウムまた
はインジウムを含む化合物半導体基板を載置し、真空容
器内に1価ハロゲン化メタンガスを含むガスを供給しつ
つ真空容器内を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御
しながら、真空容器内にプラズマを発生させ、基板をエ
ッチングして貫通穴を形成する工程と、貫通穴内壁に絶
縁膜を形成する工程と、貫通穴内に金属配線を埋め込む
工程と、金属配線によって基板の表面に形成された電極
と基板の裏面に形成された電極とを接続させる工程を備
えることを特徴とする電子デバイスの製造方法。 - 【請求項12】 真空容器内の基板電極にガリウムまた
はインジウムを含む化合物半導体基板を載置し、真空容
器内に1価ハロゲン化メタンガスを含むガスを供給しつ
つ真空容器内を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御
しながら、真空容器内にプラズマを発生させ、基板表面
をエッチングして深穴を形成する工程と、深穴の底より
も基板表面に近いところまで基板裏面から基板をほぼ均
等にエッチングまたは研磨することにより貫通穴を形成
する工程と、貫通穴内壁に絶縁膜を形成する工程と、貫
通穴内に金属配線を埋め込む工程と、金属配線によって
基板の表面に形成された電極と基板の裏面に形成された
電極とを接続させる工程を備えることを特徴とする電子
デバイスの製造方法。 - 【請求項13】 基板上に、ガリウムまたはインジウム
を含み、かつ、組成の異なる複数の化合物半導体薄膜を
堆積する工程と、真空容器内の基板電極に基板を載置
し、真空容器内に1価ハロゲン化メタンガスを含むガス
を供給しつつ真空容器内を排気し、真空容器内を所定の
圧力に制御しながら、真空容器内にプラズマを発生さ
せ、基板上に形成された組成の異なる複数の化合物半導
体薄膜を一括してエッチングする工程を備えることを特
徴とする電子デバイスの製造方法。 - 【請求項14】 1価ハロゲン化メタンガスが、ヨウ化
メタンガスであることを特徴とする請求項10、11、
12または13記載の電子デバイスの製造方法。 - 【請求項15】 1価ハロゲン化メタンガスが、フッ化
メタンガスであることを特徴とする請求項10、11、
12または13記載の電子デバイスの製造方法。 - 【請求項16】 真空容器内にプラズマを発生させるた
めに、高密度プラズマ源を用いることを特徴とする請求
項10、11、12または13記載の電子デバイスの製
造方法。 - 【請求項17】 高密度プラズマ源がアンテナ式プラズ
マ源であり、かつ、プラズマ源に供給する高周波電力の
周波数が50MHz乃至3GHzであることを特徴とす
る請求項16記載の電子デバイスの製造方法。 - 【請求項18】 プラズマ源に供給する高周波電力がパ
ルス変調されていることを特徴とする請求項17記載の
電子デバイスの製造方法。 - 【請求項19】 高密度プラズマ源が誘導結合型プラズ
マ源であり、かつ、プラズマ源に供給する高周波電力が
パルス変調されていることを特徴とする請求項16記載
の電子デバイスの製造方法。 - 【請求項20】 基板電極に高周波電力を供給すること
により、イオンエネルギーを制御しつつエッチングする
ことを特徴とする請求項10、11、12または13記
載の電子デバイスの製造方法。
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JP2007194110A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Ngk Insulators Ltd | 放電プラズマ発生方法 |
JP2008193123A (ja) * | 2003-05-15 | 2008-08-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
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- 2001-07-31 JP JP2001231432A patent/JP3945195B2/ja not_active Expired - Fee Related
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