JP2003044154A - 操作レバー装置 - Google Patents

操作レバー装置

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JP2003044154A
JP2003044154A JP2001235088A JP2001235088A JP2003044154A JP 2003044154 A JP2003044154 A JP 2003044154A JP 2001235088 A JP2001235088 A JP 2001235088A JP 2001235088 A JP2001235088 A JP 2001235088A JP 2003044154 A JP2003044154 A JP 2003044154A
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Japan
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operation lever
reaction force
piston
operating lever
ball
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JP2001235088A
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English (en)
Inventor
Mitsuhisa Tougasaki
光久 東ヶ▲崎▼
Wataru Otsu
渉 大津
Nobuhiko Ichiki
伸彦 市来
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単なカム構造によって、操作レバーの操作
量に応じた反力を操作レバーに伝達できる操作レバー装
置の提供。 【解決手段】 操作レバー1は、この操作レバー1の一
端に固定されるボール3と、ボール支持部4とを備える
ボールジョイントによってハウジング2に結合し、ハウ
ジング2内には、操作レバー1の操作量に応じて操作力
に抗する反力を発生させるコイルばね10と、摺動可能
に設けられコイルばね10に付勢されるピストン7とを
設ける。ボールジョイントのボール3には、鋼球をかし
めた突起部8を設け、ピストン7には、突起部8をガイ
ドする凹部9とを設けて、ボール3およびピストン7を
カム構造にする。凹部9は、平面形状が菱形で、この菱
形の中央が最深部となるように形成してある。そして、
操作レバー1が中立位置に位置するときに、突起部8が
凹部9の最深部に位置するように設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ルなどの建設機械のアクチュエータの操作に用いられ、
揺動操作される操作レバーの操作量および操作方向に応
じて、その操作力に抗する反力を操作レバーに与える操
作レバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば油圧ショベルなどの建
設機械のアクチュエータの操作には、揺動操作される操
作レバーの操作量および操作方向に応じて、その操作力
に抗する反力を操作レバーに与える操作レバー装置が備
えられるものがある。
【0003】このような従来の操作レバー装置の一例に
ついて、図10に基づいて説明する。図10は、従来の
操作レバー装置を示す断面図である。
【0004】従来の操作レバー装置には、図10に示す
ように、ハウジング2に揺動可能に設けられ、操作量お
よび操作方向に応じて信号を送出させる操作レバー1
と、この操作レバー1をハウジング2に揺動可能に支持
する揺動支持手段、すなわちユニバーサルバーサルジョ
イント30と、操作レバー1の操作量に応じて操作力に
抗する反力を発生させる反力発生手段、すなわちコイル
ばね10と、このコイルばね10のばね力を操作レバー
1に伝達する伝達手段とが備えられている。なお、操作
レバー1とユニバーサルジョイント30との結合部分
は、カバー100に覆われている。
【0005】ユニバーサルジョイント30は、ハウジン
グ2の底を形成する底部材12に設けられ、ハウジング
2内の中央で突出する突出部31に、一方の継手部分が
固定されおり、他方の継手部分に操作レバー1が取付け
られている。
【0006】コイルばね10は、突出部31の外周側に
配置されている。
【0007】伝達手段は、円筒状の部材から成り、突出
部31とハウジング2の間で摺動可能に設けられ、コイ
ルばね10に付勢されるピストン70と、このピストン
70と摺接し、ユニバーサルジョイント30の他方の継
手と一体的に揺動するディスク80とに設けられるカム
構造から構成されている。すなわち、ディスク80に
は、ピストン70の端面93を押圧する突起部94が設
けられている。この突起部94は、図示しないが平面形
状が長方形、正方形、楕円形などの環状に形成されてい
る。
【0008】このように構成された従来の操作レバー装
置では、操作レバー1を揺動させると、操作レバー1の
揺動と一体的にディスク80が揺動する。そして、この
ディスク80の突起部94にピストン70が押圧され、
ピストン70はその押圧方向に摺動する。
【0009】この間、コイルばね10は押し縮められ、
このコイルばね10のばね力が大きくなる。このばね力
は、ピストン70からディスク80に伝達され、これに
より、操作レバー1に操作力に抗する反力が与えられ
る。
【0010】また、操作レバー1の操作量が大きいほど
ピストン70の変位量も大きくなり、これに伴ってコイ
ルばね10のばね力も大きくなる。したがって、操作レ
バー1の操作量が大きいほど、操作レバー1に与える反
力が大きくなり、操作者は操作量を大きくするほど大き
な操作感触、すなわち抵抗感を得る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の操作
レバー装置では、ユニバーサルジョイント30によって
操作レバー1が支持されることに伴って、ユニバーサル
ジョイント30の周囲に、ディスク80およびピストン
70が配置されている。すなわち、ディスク80および
ピストン70をカム構造にするための摺接部分、すなわ
ち突起部94および端面93は、平面形状を環状に形成
する必要がある。なお、突起部94の平面形状は、上述
したように、長方形状、正方形状、楕円形状などの環状
に形成されている。
【0012】したがって、突起部94と端面93とが円
滑に摺動するように、これらの突起部94と端面93と
に所望の曲率の曲面を形成するには、高い加工技術が必
要である。
【0013】本発明は、上述の現状を考慮してなされ、
その目的は、簡単なカム構造によって、操作レバーの操
作量に応じた反力を操作レバーに伝達できる操作レバー
装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、ハウジングに揺動可能に
設けられ、操作量および操作方向に応じて信号を送出さ
せる操作レバーと、この操作レバーを前記ハウジングに
揺動可能に支持する揺動支持手段と、前記操作レバーの
操作量に応じて操作力に抗する反力を発生させる反力発
生手段と、この反力発生手段で発生した反力を前記操作
レバーに伝達する伝達手段とを備える操作レバー装置に
おいて、前記揺動支持手段は、ボールジョイントから成
り、前記伝達手段は、ハウジング内に往復動可能に設け
られ、前記反力発生手段に付勢されるピストン、および
前記ボールジョイントのボールに設けられるカム構造で
あり、このカム構造が、突起部と、この突起部が摺接す
る凹部とを備える構成にした。
【0015】このように構成した請求項1に係る発明で
は、操作レバーを揺動させると、操作レバーの揺動と一
体的にボールジョイントのボールが揺動する。そして、
このボールおよびピストンに設けられたカム構造によっ
て、ピストンが押圧され、ピストンはその押圧方向に摺
動する。
【0016】この間、反力発生手段からは、ピストンの
変位量に応じて、ピストンに与えられた押圧力に抗する
反力が、ピストンに与えられる。このピストンに与えら
れた反力は、カム構造によってピストンからボールジョ
イントのボールに伝達される。
【0017】これにより、操作レバーの操作力に抗する
反力が操作レバーに与えられ、操作者は操作量に応じた
操作感触、すなわち抵抗感を得る。すなわち、環状に形
成されることのない簡単なカム構造によって、操作レバ
ーに操作量に応じた反力を伝達できる。
【0018】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、前記反力発生手段は、前記ハウジングと前
記ピストンとの間に設けられる弾性体から成ることを特
徴している。
【0019】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明において、前記反力発生手段は、前記ハウジングに固
定される磁石と、この磁石に反発するように前記ピスト
ンに固定される磁石とを備えることを特徴としている。
【0020】請求項4に係る発明は、請求項1に係る発
明において、前記反力発生手段は、前記ピストンの一方
の面に圧力を作用させる流体室と、この流体室に圧力を
供給するポンプとを備えることを特徴としている。
【0021】請求項5に係る発明は、請求項1〜4のい
ずれかに係る発明において、前記操作レバーが中立位置
に位置するときに、前記突起部が、前記凹部の最深部に
位置するように設定したことを特徴としている。
【0022】請求項6に係る発明は、請求項1〜5のい
ずれかに係る発明において、前記操作レバーの軸を中心
とする回転を規制する規制手段を備えることを特徴とし
ている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の操作レバー装置の
実施形態を図に基づいて説明する。
【0024】図1は第1実施形態を示す構造図、図2は
図1に示す第1実施形態の凹部を示す説明図、図3は図
1に示す第1実施形態の操作レバーが操作された状態を
示す説明図である。
【0025】第1実施形態は、例えば、油圧ショベルに
備えられているブームシリンダ、バケットシリンダ、旋
回モータ、およびアームシリンダなどの、図示しないア
クチュエータを操作するための操作レバー装置であり、
図1に示すように、ハウジング2に揺動可能に設けら
れ、操作量および操作方向に応じて油圧信号、電気信号
等の信号を送出させる操作レバー1を備えている。
【0026】操作レバー1は、ハウジング2にボールジ
ョイントによって揺動可能に設けてある。ボールジョイ
ントは、操作レバー1の一端に固定されるボール3と、
ハウジング2と一体に設けられ、ボール3を回転可能に
支持するボール支持部4とを備えている。
【0027】また、操作レバー1とハウジング2とに
は、操作レバー1の軸を中心とする回転を規制する規制
手段、すなわち、ボールジョイントのボール3に設けた
ピン5と、ハウジング2のボール支持部4に設けられ、
ピン5の一方向の直線的な往復動のみを許容する長穴6
とを設けてある。これにより、操作レバー1のグリップ
に記された操作に関する表示や、握りやすい形状に形成
されたグリップの向きなどがずれないようにしてある。
【0028】ハウジング2内には、操作レバー1の操作
量に応じて操作力に抗する反力を発生させる反力発生手
段として、弾性体であるコイルばね10を備えている。
また、ハウジング2内で摺動可能に設けられ、コイルば
ね10に付勢されるピストン7を備えている。コイルば
ね10は、ハウジング2の底を形成する底部材12と、
ピストン7との間に設けられたばね室11に配置してあ
る。なお、底部材12は、ハウジング2の内壁面に螺合
させてあり、底部材12を締めることによってコイルば
ね10の設定荷重を調節できるようになっている。
【0029】ボールジョイントのボール3およびピスト
ン7には、コイルばね10のばね力をピストン7から操
作レバー1に伝達する伝達手段であるカム構造を設けて
ある。すなわち、ボールジョイントのボール3に鋼球な
どをかしめた突起部8を設け、ピストン7に突起部8が
摺接する凹部9を設けてある。凹部9は、図2(a)に
示すように、平面形状を菱形に形成してあり、これによ
り、操作レバー1の揺動可能な範囲を設定してある。
【0030】また、同図2(b),(c)に示すよう
に、凹部9の中央を最深部とし、上述の菱形の各辺から
最深部に向かって傾斜する4つの傾斜面9a〜9dを設
け、操作レバー1が中立位置に位置するときに、突起部
8が凹部9の最深部に位置するように設定してある。ま
た、傾斜面9aと傾斜面9dとの境目、および傾斜面9
bと傾斜面9cとの境目によってボール8の同図2に示
す縦方向の移動をガイドさせ、また、傾斜面9aと傾斜
面9b、および傾斜面9dと傾斜面9cとの境目との境
目によってボール8の同図2に示す横方向の移動をガイ
ドさせるようになっている。
【0031】なお、本実施形態は、例えば油圧ショベル
の運転席の左右に装備され、右側に装備された本実施形
態では、傾斜面9aと傾斜面9dとの境目上で突起部8
が移動するように操作レバー1が揺動されると、ブーム
シリンダが伸び側に操作されるようにしてある。また、
傾斜面9bと傾斜面9cとの境目上で突起部8が移動す
るように操作レバー1が揺動されると、ブームシリンが
縮み側に操作されるようにしてある。
【0032】また、傾斜面9aと傾斜面9bとの境目上
で突起部8が移動するように操作レバー1が揺動される
と、バケットシリンダが縮み側に操作されるようにして
あ。また、傾斜面9dと傾斜面9cとの境目上で突起部
8が移動するように操作レバー1が揺動されると、バケ
ットシリンダが伸び側に操作されるようにしてある。
【0033】また、傾斜面9a上で突起部8が移動する
ように操作レバー1が操作されると、ブームシリンダの
伸び側への操作と、バケットシリンダの縮み側への操作
とが同時におこなわれるようにしてある。また、傾斜面
9b上で突起部8が移動するように操作レバー1が操作
されると、ブームシリンダの縮み側への操作と、バケッ
トシリンダの縮み側への操作とが同時におこなわれるよ
うにしてある。また、傾斜面9c上で突起部8が移動す
るように操作レバー1が操作されると、ブームシリンダ
の縮み側への操作と、バケットシリンダの伸び側への操
作とが同時におこなわれるようにしてある。また、傾斜
面9d上で突起部8が移動するように操作レバー1が操
作されると、ブームシリンダの伸び側の操作と、バケッ
トシリンダの伸び側の操作とが同時におこなわれるよう
にしてある。
【0034】また、運転席の左側に装備さえれた本実施
形態では、傾斜面9aと傾斜面9dとの境目上で突起部
8が移動するように操作レバー1が揺動されると、旋回
モータが右旋回操作されるようにしてある。また、傾斜
面9bと傾斜面9cとの境目上で突起部8が移動するよ
うに操作レバー1が揺動されると、旋回モータが左旋回
操作されるようにしてある。
【0035】また、傾斜面9aと傾斜面9bとの境目上
で突起部8が移動するように操作レバー1が揺動される
と、アームシリンダが縮み側に操作されるようにして
あ。また、傾斜面9dと傾斜面9cとの境目上で突起部
8が移動するように操作レバー1が揺動されると、アー
ムシリンダが伸び側に操作されるようにしてある。
【0036】また、傾斜面9a上で突起部8が移動する
ように操作レバー1が操作されると、旋回モータの右旋
回操作と、アームシリンダの縮み側への操作とが同時に
おこなわれるようにしてある。また、傾斜面9b上で突
起部8が移動するように操作レバー1が操作されると、
旋回モータの左旋回操作と、アームシリンダの縮み側へ
の操作とが同時におこなわれるようにしてある。また、
傾斜面9c上で突起部8が移動するように操作レバー1
が操作されると、旋回モータの左旋回操作と、アームシ
リンダの伸び側への操作とが同時におこなわれるように
してある。また、傾斜面9d上で突起部8が移動するよ
うに操作レバー1が操作されると、旋回モータの右旋回
操作とアームシリンダの伸び側の操作とが同時におこな
われるようにしてある。
【0037】このように構成した第1実施形態では、図
3に示すように、操作レバー1を揺動させると、操作レ
バー1の揺動と一体的にボールジョイントのボール3が
揺動する。これに伴って、突起部8が、凹部9上をこの
凹部9の最深部から離れる方向に摺動する。これによ
り、ピストン7は突起部8によってコイルばね10のば
ね力に抗して押圧され、突起部8が最深部から離れるほ
どその押圧方向に摺動する。
【0038】この間、コイルばね10がピストン7に押
し縮められ、これに伴ってコイルばね10のばね力が大
きくなる。このばね力は、突起部8による押圧力に抗し
てピストン7に作用し、凹部9および突起部8を介して
ピストン7からボール3に伝達される。これにより、操
作レバー1には操作力に抗する反力が与えられる。
【0039】このように操作レバー1に与えられる反力
は、コイルばね10が押し縮められるほど大きくなる。
すなわち、操作者は、操作レバー1の操作量を大きくす
るほど大きな操作感触、すなわち抵抗感を得る。
【0040】そして、操作レバー1が操作から開放され
ると、ピストン7は突起部8による押圧から開放され、
コイルばね10によって押し戻される。この間、突起部
8が凹部9の傾斜に誘導されて凹部9の最深部に位置決
めされる。これに伴って、操作レバー1は、ボール3と
一体的に揺動し、中立位置に戻る。
【0041】このように第1実施形態では、ボールジョ
イントのボール3に設けられた突起部8と、ピストン7
に設けられた凹部9とを備える環状に形成されることの
ない簡単なカム構造によって、操作レバー1の操作量に
応じた反力を操作レバー1に伝達できる。したがって、
操作レバー1の操作量に応じた反力を操作レバー1に伝
達するためのカム構造を、高い加工技術を要することな
く形成できる。
【0042】第2実施形態について図4に基づいて説明
する。図4は第2実施形態を示す構造図、図5は図4に
示す第2実施形態の操作レバーが操作されたときの弾性
体の状態を示す要部説明図である。
【0043】第2実施形態では、図4に示すように、操
作レバー1の操作量に応じて操作力に抗する反力を発生
させる反力発生手段として、弾性体であるゴム部材13
を備えている。ゴム部材13は、ハウジング2の内壁面
とピストン7の側面とに固定してある。その他の部分は
第1実施形態と同様の構成にしてある。
【0044】このように構成した第2実施形態では、操
作レバー1を揺動させると、操作レバー1の揺動と一体
的にボールジョイントのボール3が揺動する。これに伴
って、突起部8が、凹部9上をこの凹部9の最深部から
離れる方向に摺動する。これにより、ピストン7は突起
部8によってゴム部材13の弾性力に抗して押圧され、
突起部8が最深部から離れるほどその押圧方向に摺動す
る。
【0045】この間、ゴム部材13がピストン7とハウ
ジング2によってせん断力を与えられて変形し、これに
伴って、ゴム部材13の弾性力が大きくなる。この弾性
力は、突起部8による押圧力に抗してピストン7に作用
し、凹部9および突起部8を介してピストン7からボー
ル3に伝達される。これにより、操作レバー1には操作
力に抗する反力が与えられる。
【0046】このように操作レバー1に与えられる反力
は、ゴム部材13に与えられるせん断力が大きくなるほ
ど大きくなる。すなわち、操作者は、操作レバー1の操
作量を大きくするほど大きな操作感触、すなわち抵抗感
を得る。
【0047】そして、操作レバー1が操作から開放され
ると、ピストン7は突起部8による押圧から開放され、
ゴム部材13によって押し戻される。この間、突起部8
が凹部9の傾斜に誘導されて凹部9の最深部に位置決め
される。これに伴って、操作レバー1は、ボール3と一
体的に揺動し、中立位置に戻る。
【0048】このように第2実施形態では、第1実施形
態と同様に、ボールジョイントのボール3に設けられた
突起部8と、ピストン7に設けられた凹部9とを備える
環状に形成されることのない簡単なカム構造によって、
操作レバー1の操作量に応じた反力を操作レバー1に伝
達できる。したがって、操作レバー1の操作量に応じた
反力を操作レバー1に伝達するためのカム構造を、高い
加工技術を要することなく形成できる。
【0049】第3実施形態について図6に基づいて説明
する。図6は第3実施形態を示す構造図である。
【0050】第3実施形態では、図6に示すように、操
作レバー1の操作量に応じて操作力に抗する反力を発生
させる反力発生手段として、2つの反発し合うように配
置した磁石14,15を備えている。すなわち、磁石1
4は、例えばN極を同図6に示す下方に向けて、ピスト
ン7に固定してあり、磁石15は、N極を同図6に示す
上方に向けて、磁石14に反発するように底部材12に
固定してある。その他の部分は第1実施形態と同様の構
成にしてある。
【0051】このように構成した第3実施形態では、操
作レバー1を揺動させると、操作レバー1の揺動と一体
的にボールジョイントのボール3が揺動する。これに伴
って、突起部8が、凹部9上をこの凹部9の最深部から
離れる方向に摺動する。これにより、ピストン7は突起
部8によって磁石14,15間にはたらく反発力に抗し
て押圧され、突起部8が最深部から離れるほどその押圧
方向に摺動する。
【0052】この間、磁石14,15間の距離が短くな
り、これら磁石14,15間にはたらく反発力が大きく
なる。この反発力は、突起部8による押圧力に抗してピ
ストン7に作用し、凹部9および突起部8を介してピス
トン7からボール3に伝達される。これにより、操作レ
バー1には操作力に抗する反力が与えられる。
【0053】このように操作レバー1に与えられる反力
は、磁石14,15間の距離が短くなるほど大きくな
る。すなわち、操作者は、操作レバー1の操作量を大き
くするほど大きな操作感触、すなわち抵抗感を得る。
【0054】そして、操作レバー1が操作から開放され
ると、ピストン7は突起部8による押圧から開放され、
磁石14,15間にはたらく反発力によって押し戻され
る。この間、突起部8が、凹部9の傾斜に誘導されて凹
部9の最深部に位置決めされる。これに伴って、操作レ
バー1は、ボール3と一体的に揺動し、中立位置に戻
る。
【0055】このように第3実施形態では、第1実施形
態と同様に、ボールジョイントのボール3に設けられた
突起部8と、ピストン7に設けられた凹部9とを備える
環状に形成されることのない簡単なカム構造によって、
操作レバー1の操作量に応じた反力を操作レバー1に伝
達できる。したがって、操作レバー1の操作量に応じた
反力を操作レバー1に伝達するためのカム構造を、高い
加工技術を要することなく形成できる。
【0056】第4実施形態について図7に基づいて説明
する。図7は第4実施形態を示す構造図である。
【0057】第4実施形態では、図7に示すように、操
作レバー1の操作量に応じて操作力に抗する反力を発生
させる反力発生手段として、ピストン7と底部材12の
間に設けられる流体室、すなわち空気室16と、この空
気室16に圧力を供給する空気ポンプ17を備えてい
る。空気ポンプ17はタンク19に接続してある。ま
た、空気ポンプ17と空気室16とを接続する管路にリ
リーフ弁18を接続してある。その他の部分は第1実施
形態と同様の構成にしてある。
【0058】このように構成した第4実施形態では、予
め空気室16に空気ポンプ17によって空気を供給し
て、所定の圧力値に設定してある。
【0059】操作レバー1を揺動させると、操作レバー
1の揺動と一体的にボールジョイントのボール3が揺動
する。これに伴って、突起部8が、凹部9上をこの凹部
9の最深部から離れる方向に摺動する。これにより、ピ
ストン7は突起部8によって空気圧に抗して押圧され、
突起部8が最深部から離れるほどその押圧方向に摺動す
る。
【0060】この間、空気室16がピストン7に圧縮さ
れ、空気室16内の空気圧が高くなる。この空気圧によ
ってピストン7に作用する押圧力は、突起部8による押
圧力に抗してピストン7に作用し、凹部9および突起部
8を介してピストン7からボール3に伝達される。これ
により、操作レバー1には操作力に抗する反力が与えら
れる。
【0061】このように操作レバー1に与えられる反力
は、空気室16が圧縮されるほど大きくなる。すなわ
ち、操作者は、操作レバー1の操作量を大きくするほど
大きな操作感触、すなわち抵抗感を得る。
【0062】そして、操作レバー1が操作から開放され
ると、ピストン7は突起部8による押圧から開放され、
空気室16の空気圧によって押し戻される。この間、突
起部8が凹部9の傾斜に誘導されて凹部9の最深部に位
置決めされる。これに伴って、操作レバー1は、ボール
3と一体的に揺動し、中立位置に戻る。
【0063】このように第4実施形態では、第1実施形
態と同様に、ボールジョイントのボール3に設けられた
突起部8と、ピストン7に設けられた凹部9とを備える
環状に形成されることのない簡単なカム構造によって、
操作レバー1の操作量に応じた反力を操作レバー1に伝
達できる。したがって、操作レバー1の操作量に応じた
反力を操作レバー1に伝達するためのカム構造を、高い
加工技術を要することなく形成できる。
【0064】なお、第4実施形態では、圧力発生手段が
空気室16および空気ポンプ17から成る例を挙げた
が、本発明はこれに限るものではなく、圧力発生手段が
油圧室および油圧ポンプで同様の作用効果が得られる。
【0065】上述した第1〜第4実施形態では、ピスト
ン7に図2に示す凹部9を設けた例を挙げたが、本発明
はこれに限るものではない。すなわち、凹部の形状は、
溝の平面形状によって操作レバー1の揺動範囲を設定
し、溝の断面形状によって操作レバー1に与えられる反
力の変化率を設定するものであるので、所望の設定とな
るように溝の形状を形成すればよく、図8(a)に示す
ように、平面形状を楕円形に形成して、同図8(b),
(c)に示すように断面形状を半楕円形に形成した凹部
91でもよい。また、図9(a)に示すように平面形状
を楕円形に形成して、同図9(b),(c)に示すよう
に断面形状を2つの接する楕円の外周形状に形成した凹
部92でもよい。
【0066】また、上述した図2,8,9に示す凹部
9,91,92のそれぞれでは、最深部が溝の中央にな
るように設定してあるが、本発明はこれに限るものでは
ない。すなわち、溝の最深部が平面形状の偏った位置に
設けられるように凹部の曲率を設定してもよい。例え
ば、一般に操作者は操作レバー1を前方に押す操作より
も手前の引く操作の方が力を使っていると感じやすいの
で、操作者が操作レバー1を前方に押す操作の操作範囲
よりも、手前に引く操作の操作範囲を小さくして、押す
操作を行うときに必要と感じる操作力と、引く操作を行
うときに必要と感じる操作力とのバランスをとるように
してもよい。
【0067】また、第1〜第4実施形態では、ボールジ
ョイントのボール3に突起部8を設け、ピストン7に凹
部9を設けたが、本発明はこれに限るものではない。す
なわち、ピストン7に突起部を設け、ボールジョイント
のボール3に凹部を設けてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上、本発明では、ボールジョイントの
ボールおよびピストンに設けた環状に形成されることの
ない簡単なカム構造によって、操作レバーの操作量に応
じた反力を操作レバーに伝達できる。したがって、操作
レバーの操作量に応じた反力を操作レバーに伝達するた
めのカム構造を、従来よりも低い加工技術で形成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作レバー装置の第1実施形態を示す
構造図である。
【図2】図1に示す第1実施形態の凹部を示す説明図で
あり、(a)は平面図であり、(b)は(a)のA断面
図であり、(c)は(a)のB断面図である。
【図3】図1に示す第1実施形態の操作レバーが操作さ
れた状態を示す説明図である。
【図4】第2実施形態を示す構造図である。
【図5】図5に示す第2実施形態の操作レバーが操作さ
れたときの弾性体の状態を示す要部説明図である。
【図6】第3実施形態を示す構造図である。
【図7】第4実施形態を示す構造図である。
【図8】第1〜第4実施形態に設けられる凹部とは異な
る形状の凹部を示す説明図であり、(a)は平面図であ
り、(b)は(a)のC断面図であり、(c)は(a)
のD断面図である。
【図9】第1〜第4実施形態に設けられる凹部とは異な
る形状の凹部を示す説明図であり、(a)は平面図であ
り、(b)は(a)のE断面図であり、(c)は(a)
のF断面図である。
【図10】従来の操作レバー装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 操作レバー 2 ハウジング 3 ボール(揺動支持手段) 4 ボール支持部(揺動支持手段) 5 ピン(規制手段) 6 長穴(規制手段) 7 ピストン 8 突起部(伝達手段) 9 凹部(伝達手段) 10 コイルばね(弾性体)[反力発生手段] 13 ゴム部材(弾性体)[反力発生手段] 14 磁石[反力発生手段] 15 磁石[反力発生手段] 16 空気室(流体室)[反力発生手段] 17 ポンプ(反力発生手段) 91 凹部(伝達手段) 92 凹部(伝達手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市来 伸彦 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 EA00 3J070 AA03 BA15 BA19 CB04 CC64 CD12 CD34 DA21 EA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに揺動可能に設けられ、操作
    量および操作方向に応じて信号を送出させる操作レバー
    と、この操作レバーを前記ハウジングに揺動可能に支持
    する揺動支持手段と、前記操作レバーの操作量に応じて
    操作力に抗する反力を発生させる反力発生手段と、この
    反力発生手段で発生した反力を前記操作レバーに伝達す
    る伝達手段とを備える操作レバー装置において、 前記揺動支持手段は、ボールジョイントから成り、 前記伝達手段は、ハウジング内に往復動可能に設けら
    れ、前記反力発生手段に付勢されるピストン、および前
    記ボールジョイントのボールに設けられるカム構造であ
    り、このカム構造が、突起部と、この突起部が摺接する
    凹部とを備えることを特徴とする操作レバー装置。
  2. 【請求項2】 前記反力発生手段は、前記ハウジングと
    前記ピストンとの間に設けられる弾性体から成ることを
    特徴する請求項1記載の操作レバー装置。
  3. 【請求項3】 前記反力発生手段は、前記ハウジングに
    固定される磁石と、この磁石に反発するように前記ピス
    トンに固定される磁石とを備えることを特徴とする請求
    項1記載の操作レバー装置。
  4. 【請求項4】 前記反力発生手段は、前記ピストンの一
    方の面に圧力を作用させる流体室と、この流体室に圧力
    を供給するポンプとを備えることを特徴とする請求項1
    記載の操作レバー装置。
  5. 【請求項5】 前記操作レバーが中立位置に位置すると
    きに、前記突起部が前記凹部の最深部に位置するように
    設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の操作レバー装置。
  6. 【請求項6】 前記操作レバーの軸を中心とする回転を
    規制する規制手段を備えることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載の操作レバー装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007316963A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Asahi Denso Co Ltd 車両用操作装置
KR100802411B1 (ko) 2006-12-06 2008-02-13 현대자동차주식회사 차량의 클러치 페달 시스템
JP2011163919A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Panasonic Electric Works Co Ltd センサ装置と検出対象物との連結構造
JP2011192127A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Sanwa Denshi Kk シフトレバー装置
KR101232413B1 (ko) 2006-03-21 2013-02-12 현대자동차주식회사 변속 레버의 디텐트 장치

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