JP2003043038A - 生化学解析用ユニットおよびその管理方法ならびにハイブリダイゼーション装置 - Google Patents

生化学解析用ユニットおよびその管理方法ならびにハイブリダイゼーション装置

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JP2003043038A
JP2003043038A JP2001231637A JP2001231637A JP2003043038A JP 2003043038 A JP2003043038 A JP 2003043038A JP 2001231637 A JP2001231637 A JP 2001231637A JP 2001231637 A JP2001231637 A JP 2001231637A JP 2003043038 A JP2003043038 A JP 2003043038A
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analysis unit
substrate
hybridization
absorptive
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JP2001231637A
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English (en)
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Toru Tsuchiya
徹 土谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生化学解析用ユニットのそれぞれに固有な使
用回数のデータを確実に管理することができ、生化学解
析の信頼性を大幅に向上させることのできる生化学解析
用ユニットを提供する。 【解決手段】 複数の吸着性領域4が、互いに離間し
て、二次元的に形成された基板2を備え、基板の少なく
とも一部が、貫通孔6を穿孔可能に構成されたことを特
徴とする生化学解析用ユニット1.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生化学解析用ユニ
ットおよびその管理方法ならびにハイブリダイゼーショ
ン装置に関するものであり、さらに詳細には、生化学解
析用ユニットのそれぞれに固有な使用回数のデータを確
実に管理することができ、生化学解析の信頼性を大幅に
向上させることのできる生化学解析用ユニットおよびそ
の管理方法ならびにハイブリダイゼーション装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】放射線が照射されると、放射線のエネル
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用い、放射
性標識を付与した物質を、生物体に投与した後、その生
物体あるいはその生物体の組織の一部を試料とし、この
試料を、輝尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光体シー
トと一定時間重ね合わせることにより、放射線エネルギ
ーを輝尽性蛍光体に、蓄積、記録し、しかる後に、電磁
波によって、輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体
を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的
に検出して、ディジタル画像信号を生成し、画像処理を
施して、CRTなどの表示手段上あるいは写真フイルム
などの記録材料上に、画像を再生するように構成された
オートラジオグラフィ解析システムが知られている(た
とえば、特公平1−70884号公報、特公平1−70
882号公報、特公平4−3962号公報など)。
【0003】蓄積性蛍光体シートを放射線の検出材料と
して使用するオートラジオグラフィ解析システムは、写
真フイルムを用いる場合とは異なり、現像処理という化
学的処理が不必要であるだけでなく、得られたディジタ
ルデータにデータ処理を施すことにより、所望のよう
に、解析用データを再生し、あるいは、コンピュータに
よる定量解析が可能になるという利点を有している。
【0004】他方、オートラジオグラフィ解析システム
における放射性標識物質に代えて、蛍光色素などの蛍光
物質を標識物質として使用した蛍光(fluorescence)解
析システムが知られている。この蛍光解析システムによ
れば、蛍光物質から放出された蛍光を検出することによ
って、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、実験用マウス
における投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状態、蛋
白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評価など
をおこなうことができ、たとえば、電気泳動されるべき
複数種の蛋白質分子を含む溶液を、ゲル支持体上で、電
気泳動させた後に、ゲル支持体を蛍光色素を含んだ溶液
に浸すなどして、電気泳動された蛋白質を染色し、励起
光によって、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出す
ることによって、画像を生成し、ゲル支持体上の蛋白質
分子の位置および量的分布を検出したりすることができ
る。あるいは、ウェスタン・ブロッティング法により、
ニトロセルロースなどの転写支持体上に、電気泳動され
た蛋白質分子の少なくとも一部を転写し、目的とする蛋
白質に特異的に反応する抗体を蛍光色素で標識して調製
したプローブと蛋白質分子とを会合させ、特異的に反応
する抗体にのみ結合する蛋白質分子を選択的に標識し、
励起光によって、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検
出することにより、画像を生成し、転写支持体上の蛋白
質分子の位置および量的分布を検出したりすることがで
きる。また、電気泳動させるべき複数のDNA断片を含
む溶液中に、蛍光色素を加えた後に、複数のDNA断片
をゲル支持体上で電気泳動させ、あるいは、蛍光色素を
含有させたゲル支持体上で、複数のDNA断片を電気泳
動させ、あるいは、複数のDNA断片を、ゲル支持体上
で、電気泳動させた後に、ゲル支持体を、蛍光色素を含
んだ溶液に浸すなどして、電気泳動されたDNA断片を
標識し、励起光により、蛍光色素を励起して、生じた蛍
光を検出することにより、画像を生成し、ゲル支持体上
のDNAを分布を検出したり、あるいは、複数のDNA
断片を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後に、DNA
を変性(denaturation)し、次いで、サザン・ブロッテ
ィング法により、ニトロセルロースなどの転写支持体上
に、変性DNA断片の少なくとも一部を転写し、目的と
するDNAと相補的なDNAもしくはRNAを蛍光色素
で標識して調製したプローブと変性DNA断片とをハイ
ブリダイズさせ、プローブDNAもしくはプローブRN
Aと相補的なDNA断片のみを選択的に標識し、励起光
によって、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出する
ことにより、画像を生成し、転写支持体上の目的とする
DNAの分布を検出したりすることができる。さらに、
標識物質によって標識した目的とする遺伝子を含むDN
Aと相補的なDNAプローブを調製して、転写支持体上
のDNAとハイブリダイズさせ、酵素を、標識物質によ
り標識された相補的なDNAと結合させた後、蛍光基質
と接触させて、蛍光基質を蛍光を発する蛍光物質に変化
させ、励起光によって、生成された蛍光物質を励起し
て、生じた蛍光を検出することにより、画像を生成し、
転写支持体上の目的とするDNAの分布を検出したりす
ることもできる。この蛍光解析システムは、放射性物質
を使用することなく、簡易に、遺伝子配列などを検出す
ることができるという利点がある。
【0005】また、同様に、蛋白質や核酸などの生体由
来の物質を支持体に固定し、化学発光基質と接触させる
ことによって化学発光を生じさせる標識物質により、選
択的に標識し、標識物質によって選択的に標識された生
体由来の物質と化学発光基質とを接触させて、化学発光
基質と標識物質との接触によって生ずる可視光波長域の
化学発光を、光電的に検出して、ディジタル画像信号を
生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示手段ある
いは写真フィルムなどの記録材料上に、化学発光画像を
再生して、遺伝子情報などの生体由来の物質に関する情
報を得るようにした化学発光解析システムも知られてい
る。
【0006】さらに、近年、スライドガラス板やメンブ
レンフィルタなどの担体表面上の異なる位置に、ホルモ
ン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、
その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、RNA
など、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩
基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質
を、スポッター装置を用いて、滴下して、多数の独立し
たスポットを形成し、次いで、ホルモン類、腫瘍マーカ
ー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク
質、核酸、cDNA、DNA、mRNAなど、抽出、単
離などによって、生体から採取され、あるいは、さら
に、化学的処理、化学修飾などの処理が施された生体由
来の物質であって、蛍光物質、色素などの標識物質によ
って標識された物質を、ハイブリダイゼーションなどに
よって、特異的結合物質に、特異的に結合させたマイク
ロアレイに、励起光を照射して、蛍光物質、色素などの
標識物質から発せられた蛍光などの光を光電的に検出し
て、生体由来の物質を解析するマイクロアレイ解析シス
テムが開発されている。このマイクロアレイ解析システ
ムによれば、スライドガラス板やメンブレンフィルタな
どの担体表面上の異なる位置に、数多くの特異的結合物
質のスポットを高密度に形成して、標識物質によって標
識された生体由来の物質をハイブリダイズさせることに
よって、短時間に、生体由来の物質を解析することが可
能になるという利点がある。
【0007】また、メンブレンフィルタなどの担体表面
上の異なる位置に、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、
抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、
cDNA、DNA、RNAなど、生体由来の物質と特異
的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成な
どが既知の特異的結合物質を、スポッター装置を用い
て、滴下して、多数の独立したスポットを形成し、次い
で、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、ア
ブザイム、その他のタンパク質、核酸、cDNA、DN
A、mRNAなど、抽出、単離などによって、生体から
採取され、あるいは、さらに、化学的処理、化学修飾な
どの処理が施された生体由来の物質であって、放射性標
識物質によって標識された物質を、ハイブリダイゼーシ
ョンなどによって、特異的結合物質に、特異的に結合さ
せたマクロアレイを、輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体
層が形成された蓄積性蛍光体シートと密着させて、輝尽
性蛍光体層を露光し、しかる後に、輝尽性蛍光体層に励
起光を照射し、輝尽性蛍光体層から発せられた輝尽光を
光電的に検出して、生化学解析用データを生成し、生体
由来の物質を解析する放射性標識物質を用いたマクロア
レイ解析システムも開発されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】マイクロアレイやマク
ロアレイなどの生化学解析用ユニットは、ハイブリダイ
ゼーションなどに、繰り返して、使用されると、特異的
結合物質の一部が、生化学解析用ユニットから剥離し、
精度良く、生化学解析を実行することができなくなるた
め、マイクロアレイやマクロアレイなどの生化学解析用
ユニットの使用回数を、生化学解析用ユニットのそれぞ
れと、関連付けて、管理することが必要であり、所定回
数にわたって、使用した生化学解析用ユニットは、それ
以上、使用できないような対策を講じることが好まし
い。
【0009】しかしながら、各生化学解析用ユニットに
固有な使用回数というデータを、生化学解析用ユニット
のそれぞれと、関連付けて、別個に管理することはきわ
めて煩わしく、その一方で、生化学解析用ユニットのそ
れぞれに固有のデータが、確実に管理されていない場合
には、生化学解析の信頼性が著しく低下するという問題
があった。
【0010】したがって、本発明は、生化学解析用ユニ
ットのそれぞれに固有な使用回数のデータを確実に管理
することができ、生化学解析の信頼性を大幅に向上させ
ることのできる生化学解析用ユニットおよびその管理方
法ならびにハイブリダイゼーション装置を提供すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
複数の吸着性領域が、互いに離間して、二次元的に形成
された基板を備え、前記基板の少なくとも一部が、貫通
孔を穿孔可能に構成されたことを特徴とする生化学解析
用ユニットによって達成される。
【0012】本発明によれば、生化学解析用ユニットの
基板の少なくとも一部が、貫通孔を穿孔可能に構成され
ているから、ハイブリダイゼーションなどに使用される
たびに、生化学解析用ユニットの基板に、貫通孔を穿つ
ことによって、各生化学解析用ユニットに固有な使用回
数というデータを、生化学解析用ユニットのそれぞれ
と、関連付けて、管理することができ、したがって、生
化学解析用ユニットを、誤って、所定回数以上にわたっ
て、ハイブリダイゼーションなどに使用することによっ
て、生化学解析の信頼性が損なわれることを、確実に防
止することが可能になる。
【0013】また、本発明によれば、基板に、互いに離
間して、二次元的に、複数の吸着性領域が形成されてい
るから、各吸着性領域に含まれている特異的結合物質
に、特異的結合されるべき生体由来の物質が、隣り合う
吸着性領域に含まれている特異的結合物質に、特異的に
結合することを効果的に防止することができ、したがっ
て、生化学解析の精度を向上させることが可能になる。
【0014】本発明の好ましい実施態様においては、前
記複数の吸着性領域が、特異的結合物質を含んでいる。
【0015】本発明の前記目的はまた、複数の吸着性領
域が、互いに離間して、二次元的に形成された基板を備
えた生化学解析用ユニットを使用するたびに、前記基板
に、1つづつ、貫通孔を穿孔することを特徴とする生化
学解析用ユニットの管理方法によって達成される。
【0016】本発明によれば、ハイブリダイゼーション
などに使用されるたびに、生化学解析用ユニットの基板
に、貫通孔を穿つことによって、各生化学解析用ユニッ
トに固有な使用回数というデータを、生化学解析用ユニ
ットのそれぞれと、関連付けて、管理することができ、
したがって、生化学解析用ユニットを、誤って、所定回
数以上にわたって、ハイブリダイゼーションなどに使用
することによって、生化学解析の信頼性が損なわれるこ
とを、確実に防止することが可能になる。
【0017】本発明の好ましい実施態様においては、前
記生化学解析用ユニットをハイブリダイゼーションに使
用するたびに、前記基板に、1つづつ、貫通孔を穿孔す
るように構成されている。
【0018】本発明の好ましい実施態様によれば、ハイ
ブリダイゼーションに使用されるたびに、生化学解析用
ユニットの基板に、貫通孔を穿つことによって、各生化
学解析用ユニットに固有なハイブリダイゼーションの回
数というデータを、生化学解析用ユニットのそれぞれ
と、関連付けて、管理することができ、したがって、生
化学解析用ユニットを、誤って、所定回数以上にわたっ
て、ハイブリダイゼーションに使用することによって、
生化学解析の信頼性が損なわれることを、確実に防止す
ることが可能になる。
【0019】本発明の好ましい実施態様においては、前
記生化学解析用ユニットを使用するに際して、前記生化
学解析用ユニットの前記基板に穿孔された貫通孔の数を
検出するように構成されている。
【0020】本発明の好ましい実施態様によれば、生化
学解析用ユニットを使用するに際して、生化学解析用ユ
ニットの前記基板に穿孔された貫通孔の数を検出するよ
うに構成されているから、生化学解析用ユニットを、誤
って、所定回数以上にわたって、ハイブリダイゼーショ
ンなどに使用することによって、生化学解析の信頼性が
損なわれることを、確実に防止することが可能になる。
【0021】本発明の好ましい実施態様においては、前
記基板に、互いに離間して、二次元的に、複数の孔が形
成され、前記複数の吸着性領域が、それぞれ、前記孔内
に、吸着性材料が充填されて、形成されている。
【0022】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、互いに離間して、二次元的に、複数の
貫通孔が形成され、前記複数の吸着性領域が、吸着性材
料を含む吸着性膜が、前記基板の前記複数の貫通孔内に
圧入されて、形成されている。
【0023】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、吸着性材料を含む吸着性膜を、基板の複数の貫通孔
内に圧入するだけで、生化学解析用ユニットに複数の吸
着性領域を形成することができるから、簡易に、生化学
解析用ユニットを作製することが可能になる。
【0024】本発明の好ましい実施態様においては、前
記基板に、互いに離間して、二次元的に、複数の凹部が
形成され、前記複数の吸着性領域が、それぞれ、前記凹
部の内壁面に形成された吸着性材料の層によって形成さ
れている。
【0025】本発明の好ましい実施態様においては、前
記複数の吸着性領域が、前記基板の表面上に形成されて
いる。
【0026】本発明の好ましい実施態様においては、前
記基板に、互いに離間して、二次元的に、複数の突起部
が形成され、前記複数の吸着性領域が、それぞれ、前記
突起部の先端部近傍に形成されている。
【0027】本発明の好ましい実施態様においては、吸
着性材料を含む吸着性基板を備え、前記基板に、互いに
離間して、二次元的に、複数の貫通孔が形成され、前記
吸着性基板の少なくとも一方の面に、前記基板が密着さ
れて、前記基板に形成された前記複数の貫通孔内の前記
吸着性基板によって、前記複数の吸着性領域が形成され
ている。
【0028】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記吸着性基板の両面に、前記基板が密着されてい
る。
【0029】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、吸着性材料によって形成された基板の両面に、複数
の貫通孔が形成された基板が密着されて、生化学解析用
ユニットが構成されているから、特異的結合物質の滴下
や、ハイブリダイゼーション、蓄積性蛍光体シートの露
光操作の際に、生化学解析用ユニットをきわめて容易に
ハンドリングすることが可能になる。
【0030】本発明の好ましい実施態様においては、前
記基板に、10以上の吸着性領域が形成されている。
【0031】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、50以上の吸着性領域が形成されてい
る。
【0032】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、100以上の吸着性領域が形成されて
いる。
【0033】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、500以上の吸着性領域が形成されて
いる。
【0034】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、1000以上の吸着性領域が形成され
ている。
【0035】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、5000以上の吸着性領域が形成され
ている。
【0036】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、10000以上の吸着性領域が形成さ
れている。
【0037】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、50000以上の吸着性領域が形成さ
れている。
【0038】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、100000以上の吸着性領域が形成
されている。
【0039】本発明の好ましい実施態様においては、前
記複数の吸着性領域が、それぞれ、5平方ミリメートル
未満のサイズを有している。
【0040】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記複数の吸着性領域が、それぞれ、1平方ミリメ
ートル未満のサイズを有している。
【0041】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記複数の吸着性領域が、それぞれ、0.5平方ミ
リメートル未満のサイズを有している。
【0042】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記複数の吸着性領域が、それぞれ、0.1平方ミ
リメートル未満のサイズを有している。
【0043】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記複数の吸着性領域が、それぞれ、0.05平方
ミリメートル未満のサイズを有している。
【0044】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記複数の吸着性領域が、それぞれ、0.01平方
ミリメートル未満のサイズを有している。
【0045】本発明の好ましい実施態様においては、前
記基板に、前記複数の吸着性領域が、10個/平方セン
チメートル以上の密度で形成されている。
【0046】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、前記複数の吸着性領域が、50個/平
方センチメートル以上の密度で、形成されている。
【0047】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、前記複数の吸着性領域が、100個/
平方センチメートル以上の密度で形成されている。
【0048】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、前記複数の吸着性領域が、500個/
平方センチメートル以上の密度で形成されている。
【0049】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、前記複数の吸着性領域が、1000個
/平方センチメートル以上の密度で形成されている。
【0050】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、前記複数の吸着性領域が、5000個
/平方センチメートル以上の密度で形成されている。
【0051】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板に、前記複数の吸着性領域が、10000
個/平方センチメートル以上の密度で形成されている。
【0052】本発明の好ましい実施態様においては、前
記吸着性領域が、規則的に形成される。
【0053】本発明の好ましい実施態様においては、前
記基板が、放射線を減衰させる性質を有している。
【0054】本発明の好ましい実施態様によれば、生化
学解析用ユニットの基板が、放射線を減衰させる性質を
有しているから、生化学解析用ユニットの複数の吸着性
領域に、特異的結合物質を滴下し、複数の吸着性領域に
含まれている特異的結合物質に、放射性標識物質によっ
て標識された生体由来の物質を、選択的に、特異的に結
合させ、複数の吸着性領域に選択的に含まれた放射性標
識物質によって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光層を
露光する際、各吸着性領域に含まれた放射性標識物質か
ら放出された電子線(β線)が、生化学解析用ユニット
の基板内で散乱して、隣り合う吸着性領域から放出され
た電子線(β線)によって露光されるべき輝尽性蛍光体
層の領域に入射することを効果的に防止することがで
き、したがって、電子線(β線)の散乱に起因するノイ
ズが、生化学解析用データ中に生成されることを効果的
に防止することができるから、定量性に優れた生化学解
析用データを生成することが可能になる。
【0055】本発明の好ましい実施態様においては、前
記基板が、隣り合う前記吸着性領域の間の距離に等しい
距離だけ、放射線が前記基板中を透過したときに、放射
線のエネルギーを、1/5以下に減衰させる性質を有し
ている。
【0056】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板が、隣り合う前記吸着性領域の間の距離に
等しい距離だけ、放射線が前記基板中を透過したとき
に、放射線のエネルギーを、1/10以下に減衰させる
性質を有している。
【0057】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板が、隣り合う前記吸着性領域の間の距離に
等しい距離だけ、放射線が前記基板中を透過したとき
に、放射線のエネルギーを、1/50以下に減衰させる
性質を有している。
【0058】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板が、隣り合う前記吸着性領域の間の距離に
等しい距離だけ、放射線が前記基板中を透過したとき
に、放射線のエネルギーを、1/100以下に減衰させ
る性質を有している。
【0059】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板が、隣り合う前記吸着性領域の間の距離に
等しい距離だけ、放射線が前記基板中を透過したとき
に、放射線のエネルギーを、1/500以下に減衰させ
る性質を有している。
【0060】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板が、隣り合う前記吸着性領域の間の距離に
等しい距離だけ、放射線が前記基板中を透過したとき
に、放射線のエネルギーを、1/1000以下に減衰さ
せる性質を有している。
【0061】本発明の好ましい実施態様においては、前
記基板が、光を減衰させる性質を有している。
【0062】本発明の好ましい実施態様によれば、生化
学解析用ユニットの基板が、光を減衰させる性質を有し
ているから、生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域
に、特異的結合物質を滴下し、複数の吸着性領域に含ま
れている特異的結合物質に、蛍光物質あるいは化学発光
基質と接触させることによって化学発光を生じさせる標
識物質によって標識された生体由来の物質を、選択的
に、特異的に結合させ、複数の吸着性領域に、励起光を
照射して、蛍光物質から放出される蛍光を光電的に検出
し、生化学解析用データを生成する場合あるいは複数の
吸着性領域から放出される化学発光を光電的に検出し、
生化学解析用データを生成する場合に、各吸着性領域か
ら放出される蛍光あるいは化学発光が、基板内で散乱し
て、隣り合う吸着性領域から放出された蛍光あるいは化
学発光と混ざり合うことを効果的に防止することがで
き、したがって、蛍光あるいは化学発光の散乱に起因す
るノイズが、生化学解析用データ中に生成されることを
効果的に防止することができるから、定量性に優れた生
化学解析用データを生成することが可能になる。
【0063】本発明の好ましい実施態様においては、前
記基板が、隣り合う前記吸着性領域の間の距離に等しい
距離だけ、光が前記基板中を透過したときに、光のエネ
ルギーを、1/5以下に減衰させる性質を有している。
【0064】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板が、隣り合う前記吸着性領域の間の距離に
等しい距離だけ、光が前記基板中を透過したときに、光
のエネルギーを、1/10以下に減衰させる性質を有し
ている。
【0065】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板が、隣り合う前記吸着性領域の間の距離に
等しい距離だけ、光が前記基板中を透過したときに、光
のエネルギーを、1/50以下に減衰させる性質を有し
ている。
【0066】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板が、隣り合う前記吸着性領域の間の距離に
等しい距離だけ、光が前記基板中を透過したときに、光
のエネルギーを、1/100以下に減衰させる性質を有
している。
【0067】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板が、隣り合う前記吸着性領域の間の距離に
等しい距離だけ、光が前記基板中を透過したときに、光
のエネルギーを、1/500以下に減衰させる性質を有
している。
【0068】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記基板が、隣り合う前記吸着性領域の間の距離に
等しい距離だけ、光が前記基板中を透過したときに、光
のエネルギーを、1/1000以下に減衰させる性質を
有している。
【0069】本発明において、生化学解析用ユニットの
基板を形成するための材料は、放射線および/または光
を減衰させる性質を有していることが好ましいが、とく
に限定されるものではなく、無機化合物材料、有機化合
物材料のいずれをも使用することができ、金属材料、セ
ラミック材料またはプラスチック材料が、好ましく使用
される。
【0070】本発明において、生化学解析用ユニットの
基板を形成するために好ましく使用することのできる無
機化合物材料としては、たとえば、金、銀、銅、亜鉛、
アルミニウム、チタン、タンタル、クロム、鉄、ニッケ
ル、コバルト、鉛、錫、セレンなどの金属;真鍮、ステ
ンレス、青銅などの合金;シリコン、アモルファスシリ
コン、ガラス、石英、炭化ケイ素、窒化ケイ素などの珪
素材料;酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジ
ルコニウムなどの金属酸化物;タングステンカーバイ
ト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ヒドロキシアパ
タイト、砒化ガリウムなどの無機塩を挙げることができ
る。これらは、単結晶、アモルファス、セラミックのよ
うな多結晶焼結体にいずれの構造を有していてもよい。
【0071】本発明において、生化学解析用ユニットの
基板を形成するために使用可能な有機化合物材料として
は、高分子化合物が好ましく用いられ、好ましく使用す
ることのできる高分子化合物としては、たとえば、ポリ
エチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン;ポリ
メチルメタクリレート、ブチルアクリレート/メチルメ
タクリレート共重合体などのアクリル樹脂;ポリアクリ
ロニトリル;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポ
リフッ化ビニリデン;ポリテトラフルオロエチレン;ポ
リクロロトリフルオロエチレン;ポリカーボネート;ポ
リエチレンナフタレートやポリエチレンテレフタレート
などのポリエステル;ナイロン6、ナイロン6,6、ナ
イロン4,10などのナイロン;ポリイミド;ポリスル
ホン;ポリフェニレンサルファイド;ポリジフェニルシ
ロキサンなどのケイ素樹脂;ノボラックなどのフェノー
ル樹脂;エポキシ樹脂;ポリウレタン;ポリスチレン;
ブタジエン−スチレン共重合体;セルロース、酢酸セル
ロース、ニトロセルロース、でん粉、アルギン酸カルシ
ウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの多糖
類;キチン;キトサン;ウルシ;ゼラチン、コラーゲ
ン、ケラチンなどのポリアミドおよびこれら高分子化合
物の共重合体などを挙げることができる。これらは、複
合材料でもよく、必要に応じて、金属酸化物粒子やガラ
ス繊維などを充填することもでき、また、有機化合物材
料をブレンドして、使用することもできる。
【0072】一般に、比重が大きいほど、放射線の減衰
能が高くなるので、生化学解析用ユニットの基板は、比
重1.0g/cm以上の化合物材料または複合材料に
よって形成されることが好ましく、比重が1.5g/c
以上、23g/cm以下の化合物材料または複合
材料によって形成されることが、とくに好ましい。
【0073】また、一般に、光の散乱および/または吸
収が大きいほど、光の減衰能が高くなるので、生化学解
析用ユニットの基板は、厚さ1cmあたりの吸光度が
0.3以上であることが好ましく、厚さ1cmあたりの
吸光度が1以上であれば、さらに好ましい。ここに、吸
光度は、厚さTcmの板状体の直後に、積分球を置き、
計測に利用するプローブ光またはエミッション光の波長
における透過光量Aを分光光度計によって測定し、A/
Tを算出することによって、求められる。光減衰能を向
上させるために、光散乱体や光吸収体を、生化学解析用
ユニットの基板に含有させることもできる。光散乱体と
しては、生化学解析用ユニットの基板を形成している材
料と異なる材料の微粒子が用いられ、光吸収体として
は、顔料または染料が用いられる。
【0074】本発明において、生化学解析用ユニットの
吸着性領域あるいは吸着性基板を形成する吸着性材料と
しては、多孔質材料あるいは繊維材料が、好ましく使用
される。多孔質材料と繊維材料を併用して、吸着性領域
を形成することもできる。
【0075】本発明において、生化学解析用ユニットの
吸着性領域あるいは吸着性基板を形成するために使用さ
れる多孔質材料は、有機材料、無機材料のいずれでもよ
く、有機/無機複合体でもよい。
【0076】本発明において、生化学解析用ユニットの
吸着性領域あるいは吸着性基板を形成するために使用さ
れる有機多孔質材料は、とくに限定されるものではない
が、活性炭などの炭素材料あるいはメンブレンフィルタ
を形成可能な材料が、好ましく用いられる。具体的に
は、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10な
どのナイロン類;ニトロセルロース、酢酸セルロース、
酪酸酢酸セルロースなどのセルロース誘導体;コラーゲ
ン;アルギン酸、アルギン酸カルシウム、アルギン酸/
ポリリシンポリイオンコンプレックスなどのアルギン酸
類;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン類;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ
化ビニリデン、ポリテトラフルオライドなどのポリフル
オライドや、これらの共重合体または複合体が挙げられ
る。
【0077】本発明において、生化学解析用ユニットの
吸着性領域あるいは吸着性基板を形成するために使用さ
れる無機多孔質材料は、とくに限定されるものではない
が、好ましくは、たとえば、白金、金、鉄、銀、ニッケ
ル、アルミニウムなどの金属;アルミナ、シリカ、チタ
ニア、ゼオライトなどの金属酸化物;ヒドロキシアパタ
イト、硫酸カルシウムなどの金属塩やこれらの複合体な
どが挙げられる。
【0078】本発明において、生化学解析用ユニットの
吸着性領域あるいは吸着性基板を形成するために使用さ
れる繊維材料は、とくに限定されるものではないが、好
ましくは、たとえば、ナイロン6、ナイロン6,6、ナ
イロン4,10などのナイロン類、ニトロセルロース、
酢酸セルロース、酪酸酢酸セルロースなどのセルロース
誘導体などが挙げられる。
【0079】本発明の前記目的はまた、生化学解析用ユ
ニットの基板に、互いに離間して、二次元的に形成され
た複数の吸着性領域に含まれた特異的結合物質に、放射
性標識物質、蛍光物質および化学発光基質と接触させる
ことによって化学発光を生じさせる標識物質よりなる群
から選ばれた少なくとも1種の標識物質により標識され
た生体由来の物質を、選択的にハイブリダイズさせるハ
イブリダイゼーション装置であって、前記生化学解析用
ユニットを受け入れる生化学解析用ユニット受け入れ部
と、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
貫通孔を検出する貫通孔検出手段と、前記生化学解析用
ユニットの前記基板に、貫通孔を穿つ穿孔手段を備えた
ことを特徴とするハイブリダイゼーション装置によって
達成される。
【0080】本発明によれば、ハイブリダイゼーション
装置が、生化学解析用ユニットの基板に形成された貫通
孔を検出する貫通孔検出手段と、生化学解析用ユニット
の基板に、貫通孔を穿つ穿孔手段を備えているから、ハ
イブリダイゼーションを実行するたびに、穿孔手段によ
って、生化学解析用ユニットの基板に、貫通孔を形成
し、ハイブリダイゼーションを実行するに際して、貫通
孔検出手段によって、生化学解析用ユニットの基板に形
成された貫通孔を検出することによって、生化学解析用
ユニットが、所定回数にわたって、ハイブリダイゼーシ
ョンに使用されたときは、その生化学解析用ユニット
を、ハイブリダイゼーションに使用できないようにする
ことができ、したがって、生化学解析用ユニットを、誤
って、所定回数以上にわたって、ハイブリダイゼーショ
ンなどに使用することによって、生化学解析の信頼性が
損なわれることを、確実に防止することが可能になる。
【0081】本発明の好ましい実施態様においては、前
記穿孔手段が、前記生化学解析用ユニットが、ハイブリ
ダイゼーションに使用されるたびに、前記生化学解析用
ユニットの前記基板に、貫通孔を形成するように構成さ
れるとともに、前記貫通孔検出手段が、前記穿孔手段に
よって、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成さ
れた前記貫通孔の数を検出するように構成され、前記貫
通孔検出手段が、前記穿孔手段によって、前記生化学解
析用ユニットの前記基板に形成された前記貫通孔の数が
N(Nは2以上の整数)未満であると判定したときにの
み、ハイブリダイゼーションが実行されるように、ハイ
ブリダイゼーション装置が構成されている。
【0082】本発明の好ましい実施態様によれば、穿孔
手段が、生化学解析用ユニットが、ハイブリダイゼーシ
ョンに使用されるたびに、生化学解析用ユニットの基板
に、貫通孔を形成するように構成されるとともに、貫通
孔検出手段が、穿孔手段によって、生化学解析用ユニッ
トの基板に形成された貫通孔の数を検出するように構成
され、貫通孔検出手段が、穿孔手段によって、生化学解
析用ユニットの基板に形成された貫通孔の数がN(Nは
2以上の整数)未満であると判定したときにのみ、ハイ
ブリダイゼーションが実行されるように、ハイブリダイ
ゼーション装置が構成されているから、所定の使用回数
であるN回以上にわたって、生化学解析用ユニットが、
ハイブリダイゼーションに使用されることを確実に防止
することができ、したがって、生化学解析用ユニット
を、誤って、所定回数以上にわたって、ハイブリダイゼ
ーションなどに使用することによって、生化学解析の信
頼性が損なわれることを、確実に防止することが可能に
なる。
【0083】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、ハイブリダイゼーション装置は、さらに、前記生化
学解析用ユニットを、前記生化学解析用ユニット受け入
れ部から前記貫通孔検出手段に搬送する搬送手段を備
え、前記貫通孔検出手段が、前記穿孔手段によって、前
記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された前記貫
通孔の数がN(Nは2以上の整数)以上であると判定し
たときに、前記搬送手段が、前記生化学解析用ユニット
を、前記生化学解析用ユニット受け入れ部に送り返すよ
うに構成されている。
【0084】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、貫通孔検出手段が、穿孔手段によって、生化学解析
用ユニットの基板に形成された前記貫通孔の数がN以上
であると判定したときに、搬送手段が、生化学解析用ユ
ニットを、生化学解析用ユニット受け入れ部に送り返す
ように構成されているから、所定の使用回数であるN回
以上にわたって、生化学解析用ユニットが、ハイブリダ
イゼーションに使用されることを確実に防止することが
でき、したがって、生化学解析用ユニットを、誤って、
所定回数以上にわたって、ハイブリダイゼーションなど
に使用することによって、生化学解析の信頼性が損なわ
れることを、確実に防止することが可能になる。
【0085】本発明の好ましい実施態様においては、ハ
イブリダイゼーション装置は、さらに、表示パネルを備
え、前記貫通孔検出手段が、前記穿孔手段によって、前
記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された前記貫
通孔の数がN(Nは2以上の整数)以上であると判定し
たときに、前記表示パネルに警告が表示されるように構
成されている。
【0086】本発明の好ましい実施態様によれば、貫通
孔検出手段が、穿孔手段によって、生化学解析用ユニッ
トの基板に形成された前記貫通孔の数がN以上であると
判定したときに、表示パネルに警告が表示されるように
構成されているから、所定の使用回数であるN回以上に
わたって、生化学解析用ユニットが、ハイブリダイゼー
ションに使用されることを確実に防止することができ、
したがって、生化学解析用ユニットを、誤って、所定回
数以上にわたって、ハイブリダイゼーションなどに使用
することによって、生化学解析の信頼性が損なわれるこ
とを、確実に防止することが可能になる。
【0087】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記貫通孔検出手段が、N対の発光手段と受光手段
を備えている。
【0088】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、発光手段から発せられた光を、対応する受光手段に
よって、検出することによって、穿孔手段によって、生
化学解析用ユニットの基板に形成された貫通孔の数を正
確に検出することができ、所定の使用回数であるN回以
上にわたって、生化学解析用ユニットが、ハイブリダイ
ゼーションに使用されることを確実に防止することが可
能になるから、生化学解析用ユニットを、誤って、所定
回数以上にわたって、ハイブリダイゼーションなどに使
用することによって、生化学解析の信頼性が損なわれる
ことを、確実に防止することが可能になる。
【0089】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記穿孔手段が、N個の穿孔器を備えている。
【0090】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
【0091】図1は、本発明の好ましい実施態様にかか
る生化学解析用ユニットの略斜視図である。
【0092】図1に示されるように、本実施態様にかか
る生化学解析用ユニット1は、アルミニウムによって形
成され、多数の略円形状の貫通孔3が高密度に形成され
た基板2を備えており、多数の貫通孔3の内部には、ナ
イロン6が充填されて、多数のドット状の吸着性領域4
が形成されている。
【0093】本実施態様にかかる生化学解析用ユニット
1の基板2は、使用に際して、貫通孔を穿孔可能な領域
5を備えており、生化学解析用ユニット1が、ハイブリ
ダイゼーションに使用されるたびに、後述するハイブリ
ダイゼーション装置によって、ハイブリダイゼーション
の回数を示す貫通孔が穿孔されるように構成され、図1
に示される生化学解析用ユニット1は、1回、ハイブリ
ダイゼーションに使用されているため、生化学解析用ユ
ニット1の基板2に、1つの貫通孔6が形成されてい
る。
【0094】図1には正確に示されていないが、本実施
態様においては、約10000の約0.01平方ミリメ
ートルのサイズを有する略円形の貫通孔3が、約500
0個/平方センチメートルの密度で、規則的に、基板2
に形成されている。吸着性領域4は、その表面が、基板
2の表面と同じ高さに位置するように、多数の貫通孔3
内に、ナイロン6が充填されて、形成されている。
【0095】図2は、スポッティング装置の略正面図で
ある。
【0096】生化学解析にあたっては、図2に示される
ように、生化学解析用ユニット1に規則的に形成された
多数の吸着性領域4内に、たとえば、特異的結合物質と
して、塩基配列が既知の互いに異なった複数のcDNA
が、スポッティング装置を使用して、滴下される。
【0097】図2に示されるように、スポッティング装
置は、特異的結合物質の溶液を、生化学解析用ユニット
1に向けて、噴射するインジェクタ7とCCDカメラ8
を備えたスポッティングヘッド9を有し、CCDカメラ
8によって、インジェクタ7の先端部と、cDNAを滴
下すべき貫通孔3を観察しながら、インジェクタ7の先
端部と、cDNAを滴下すべき貫通孔3の中心とが合致
したときに、インジェクタ7から、cDNAが滴下され
るように構成され、多数の貫通孔3内に形成された吸着
性領域4に、cDNAを正確に滴下することができるよ
うに保証されている。
【0098】図3は、ハイブリダイゼーション装置の略
側面図である。
【0099】図3に示されるように、ハイブリダイゼー
ション装置10は、生化学解析用ユニット1を、カート
リッジ11内に装填するカートリッジ装填部12と、カ
ートリッジ装填部12において、生化学解析用ユニット
1が収容されたカートリッジ11内に、前処理液、ハイ
ブリダイゼーション溶液、標識物質によって標識された
生体由来の物質を含むプローブ溶液および洗浄溶液を、
選択的に注入する溶液注入部13と、生化学解析用ユニ
ット1が収容され、前処理液、ハイブリダイゼーション
溶液、ハイブリダイゼーション溶液にプローブ溶液が加
えられた溶液あるいは洗浄溶液が注入されたカートリッ
ジ11を振套し、振動を加える反応部14と、カートリ
ッジ11から、前処理液、ハイブリダイゼーション溶液
にプローブ溶液が加えられて、調製された溶液あるいは
洗浄溶液を抜き取り、生化学解析用ユニット1を取り出
す生化学解析用ユニット取り出し部15を備えている。
【0100】図4は、カートリッジ11の略斜視図であ
る。
【0101】図4に示されるように、カートリッジ11
は、ケーシング11aと、蓋11bを備え、蓋11bに
は、前処理液、ハイブリダイゼーション溶液、プローブ
溶液および洗浄溶液を、カートリッジ11内に注入し、
抜き取り可能な溶液注入・抜き取り口11cが形成され
ている。
【0102】図3に示されるように、ハイブリダイゼー
ション装置10のカートリッジ装填部12は、生化学解
析用ユニット1がセットされる第1のエンドレスベルト
16aと、第1のエンドレスベルト16aが巻回され、
図3において、時計まわりおよび反時計まわりに、選択
的に、回転可能な一対のプーリ16b、16cと、第1
のエンドレスベルト16a上にセットされた生化学解析
用ユニット1の基板2に形成された貫通孔6の数を検出
する第1のフォトセンサ(図示せず)および第2のフォ
トセンサ(図示せず)を備えたセンサ手段17と、生化
学解析用ユニット1の基板2の貫通孔を穿孔可能な領域
5に、貫通孔6を穿孔する第1の穿孔器(図示せず)お
よび第2の穿孔器(図示せず)を備えた穿孔手段18
と、カートリッジ11の蓋11bを開閉して、生化学解
析用ユニット1をカートリッジ11内に装填する装填機
構19と、生化学解析用ユニット1が装填されたカート
リッジ11を搬送する第2のエンドレスベルト20a
と、第2のエンドレスベルト20aが巻回される一対の
プーリ20b、20cを備えている。
【0103】さらに、図3に示されるように、ハイブリ
ダイゼーション装置10の溶液注入部13は、カートリ
ッジ装填部12の第2のエンドレスベルト20aから、
カートリッジ11を受け取る第3のエンドレスベルト2
1aと、第3のエンドレスベルト21aが巻回される一
対のプーリ21b、21cと、前処理液を、溶液注入・
抜き取り口11cを介して、溶液注入位置に位置するカ
ートリッジ11内に注入する前処理液注入ピン22と、
ハイブリダイゼーション溶液を、溶液注入・抜き取り口
11cを介して、溶液注入位置に位置するカートリッジ
11内に注入するハイブリダイゼーション溶液注入ピン
23と、プローブ溶液を、溶液注入・抜き取り口11c
を介して、溶液注入位置に位置するカートリッジ11内
に注入し、ハイブリダイゼーション溶液に加えるプロー
ブ溶液注入ピン24と、洗浄溶液を、溶液注入・抜き取
り口11cを介して、溶液注入位置に位置するカートリ
ッジ11内に注入する洗浄溶液注入ピン25を備えてい
る。
【0104】ここに、一対のプーリ21b、21cは、
モータ(図示せず)によって、図3において、時計まわ
りおよび反時計まわりに、選択的に回転可能に構成され
ている。
【0105】また、図3に示されるように、前処理液注
入ピン22、ハイブリダイゼーション溶液注入ピン2
3、プローブ溶液注入ピン24および洗浄溶液注入ピン
25は、溶液ピンヘッド26に固定されており、溶液ピ
ンヘッド26は、モータ(図示せず)によって、一対の
レール(図示せず)に沿って、移動可能に構成されてい
る。
【0106】図3に示されるように、ハイブリダイゼー
ション装置10の反応部14は、溶液注入部13の第3
のエンドレスベルト21aから、カートリッジ11を受
け取り、カートリッジ11を、溶液注入部13の第3の
エンドレスベルト21aに受け渡す第4のエンドレスベ
ルト27aと、第4のエンドレスベルト27aが巻回さ
れ、図3において、時計まわりおよび反時計まわりに、
選択的に回転可能な一対のプーリ27b、27cと、第
4のエンドレスベルト27aに振動を加える振動テーブ
ル28を備えている。
【0107】さらに、図3に示されるように、ハイブリ
ダイゼーション装置10の生化学解析用ユニット取り出
し部15は、反応部14の第4のエンドレスベルト27
aから、カートリッジ11を受け取り、カートリッジ1
1を、反応部14の第4のエンドレスベルト27aに受
け渡す第5のエンドレスベルト29aと、第5のエンド
レスベルト29aが巻回され、図3において、時計まわ
りおよび反時計まわりに、選択的に回転可能な一対のプ
ーリ29b、29cと、カートリッジ11内の洗浄溶液
に含まれている放射性標識物質の濃度を検出するRIセ
ンサ30と、溶液注入・抜き取り口11cを介して、カ
ートリッジ11内から、前処理液、ハイブリダイゼーシ
ョン溶液にプローブ溶液が加えられて、調製された溶液
あるいは洗浄溶液を抜き取る溶液抜き取りピン31と、
カートリッジ11の蓋11bを開いて、生化学解析用ユ
ニット1を、カートリッジ11から取り出す生化学解析
用ユニット取り出し機構32を備えている。
【0108】図5は、ハイブリダイゼーション装置10
の制御系、検出系、駆動系、入力系および表示系のブロ
ックダイアグラムである。
【0109】図5に示されるように、ハイブリダイゼー
ション装置10の制御系は、ハイブリダイゼーション装
置10全体の動作を制御するコントロールユニット40
を備え、ハイブリダイゼーション装置10の検出系は、
生化学解析用ユニット1の基板2に形成された貫通孔6
の数を検出する第1のフォトセンサ17aおよび第2の
フォトセンサ17bを備えたセンサ手段17と、カート
リッジ11内の洗浄溶液に含まれている放射性標識物質
の量を検出するRIセンサ30を備えている。
【0110】図5に示されるように、ハイブリダイゼー
ション装置10の駆動系は、一対のプーリ16b、16
cを回転させて、第1のエンドレスベルト16aを駆動
する第1のモータ41と、一対のプーリ20b、20c
を回転させて、第2のエンドレスベルト20aを駆動す
る第2のモータ42と、一対のプーリ21b、21cを
回転させて、第3のエンドレスベルト21aを駆動する
第3のモータ43と、一対のプーリ26b、26cを回
転させて、第4のエンドレスベルト26aを駆動する第
4のモータ44と、一対のプーリ28b、28cを回転
させて、第5のエンドレスベルト28aを駆動する第5
のモータ45と、振動テーブル27を駆動する振動テー
ブルモータ46と、前処理液注入ピン22、ハイブリダ
イゼーション溶液注入ピン23、プローブ溶液注入ピン
24および洗浄溶液ピン25が、選択的に、カートリッ
ジ11の溶液注入・抜き取り口11cに対向するよう
に、一対のレール(図示せず)に沿って、溶液ピンヘッ
ド26を移動させる注入ピンモータ47と、RIセンサ
30を、溶液抜き取り位置に位置するカートリッジ11
内の検出位置と、カートリッジ11内から退避した退避
位置との間で移動させるRIセンサモータ48と、溶液
抜き取りピン31を、溶液抜き取り位置に位置するカー
トリッジ11内の溶液吸引位置と、カートリッジ11内
から退避した退避位置との間で移動させる溶液抜き取り
ピンモータ49と、前処理液を収容する前処理液タンク
(図示せず)から、前処理液注入ピン22に、前処理液
を供給する前処理液ポンプ50と、ハイブリダイゼーシ
ョン溶液を収容するハイブリダイゼーション溶液タンク
(図示せず)から、ハイブリダイゼーション溶液注入ピ
ン23に、ハイブリダイゼーション溶液を供給するハイ
ブリダイゼーション溶液ポンプ51と、標識物質によっ
て標識された生体由来の物質を含むプローブ溶液を収容
するプローブ溶液チップ(図示せず)から、プローブ溶
液注入ピン24に、プローブ溶液を供給するプローブ溶
液ポンプ52と、洗浄溶液を収容する洗浄溶液タンク
(図示せず)から、洗浄溶液ピン25に、洗浄溶液を供
給する洗浄溶液ポンプ53と、溶液抜き取りピン31を
介して、カートリッジ11内から、前処理液、ハイブリ
ダイゼーション溶液にプローブ溶液が加えられて、調製
された溶液あるいは洗浄溶液を抜き取る溶液抜き取りポ
ンプ54と、前処理液を回収する前処理液回収タンク
(図示せず)と溶液抜き取りピン31とを連通させるバ
ルブ(図示せず)、ハイブリダイゼーション溶液にプロ
ーブ溶液が加えられて、調製された溶液を回収するハイ
ブリダイゼーション溶液回収タンク(図示せず)と溶液
抜き取りピン31とを連通させるバルブ(図示せず)お
よび洗浄溶液を回収する洗浄溶液回収タンク(図示せ
ず)と溶液抜き取りピン31とを連通させるバルブ(図
示せず)を、選択的に開閉するバルブ開閉機構55と、
カートリッジ11の蓋11bを開閉して、生化学解析用
ユニット1をカートリッジ11内に装填する装填機構1
9と、カートリッジ11の蓋11bを開いて、生化学解
析用ユニット1を、カートリッジ11から取り出す生化
学解析用ユニット取り出し機構32と、生化学解析用ユ
ニット1の基板2に、貫通孔6を穿孔する第1の穿孔器
18aおよび第2の穿孔器18bを備えた穿孔手段18
を備えている。
【0111】図5に示されるように、ハイブリダイゼー
ション装置10の入力系は、キーボード60を備え、ハ
イブリダイゼーション装置10の表示系は、表示パネル
61を備えている。
【0112】以上のように構成されたハイブリダイゼー
ション装置10は、以下のようにして、生化学解析用ユ
ニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に吸
着されている特異的結合物質に、標識物質によって標識
された生体由来の物質を選択的にハイブリダイズさせ
る。
【0113】まず、ハイブリダイゼーション溶液が調製
されて、ハイブリダイゼーション溶液タンク(図示せ
ず)内に収容され、洗浄溶液が調整されて、洗浄溶液
(図示せず)内に収容される。
【0114】一方、標識物質によって標識された生体由
来の物質を含むプローブ溶液が調製されて、プローブ溶
液チップ(図示せず)に収容される。
【0115】放射性標識物質によって、cDNAなどの
特異的結合物質を選択的に標識する場合には、放射性標
識物質によって標識されたプローブである生体由来の物
質を含むプローブ溶液が調製され、プローブ溶液チップ
内に収容される。
【0116】一方、化学発光基質と接触させることによ
って化学発光を生じさせる標識物質によって、cDNA
などの特異的結合物質を選択的に標識する場合には、化
学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさ
せる標識物質によって標識されたプローブである生体由
来の物質を含むプローブ溶液が調製され、プローブ溶液
チップ内に収容される。
【0117】さらに、蛍光色素などの蛍光物質によっ
て、cDNAなどの特異的結合物質を選択的に標識する
場合には、蛍光色素などの蛍光物質によって標識された
プローブである生体由来の物質を含むプローブ溶液が調
製され、プローブ溶液チップ内に収容される。
【0118】放射性標識物質によって標識された生体由
来の物質、化学発光基質と接触させることによって化学
発光を生じさせる標識物質によって標識された生体由来
の物質および蛍光色素などの蛍光物質によって標識され
た生体由来の物質のうち、2以上の生体由来の物質を含
むプローブ溶液を調製して、プローブ溶液チップ内に収
容させることもでき、本実施態様においては、放射性標
識物質によって標識された生体由来の物質および蛍光物
質によって標識された生体由来の物質を含むプローブ溶
液が調製され、プローブ溶液チップ内に収容されてい
る。
【0119】ハイブリダイゼーションにあたっては、c
DNAなどの特異的結合物質が、多数の吸着性領域4に
吸着されている生化学解析用ユニット1が、ユーザーに
よって、カートリッジ装填部12の第1のエンドレスベ
ルト16a上にセットされ、キーボード60に、スター
ト信号が入力される。同時に、放射性標識物質によって
標識された生体由来の物質を、生化学解析用ユニット1
の多数の吸着性領域4に含まれた特異的結合物質にハイ
ブリダイズさせるときは、RI標識信号が、ユーザーに
よって、キーボード60に入力される。
【0120】キーボード60に入力されたスタート信号
およびRI標識信号は、コントロールユニット40に出
力される。
【0121】スタート信号を受けると、コントロールユ
ニット40は、第1のモータ41に駆動信号を出力し、
一対のプーリ16b、16cを回転させて、第1のエン
ドレスベルト16を、図3において、時計まわりに駆動
させる。
【0122】第1のエンドレスベルト16a上にセット
された生化学解析用ユニット1の基板2の貫通孔を穿孔
可能な領域5に対向する位置に達すると、コントロール
ユニット40は、第1のモータ41に駆動停止信号を出
力し、第1のエンドレスベルト16を停止させ、センサ
し17の第1のフォトセンサ17aおよび第2のフォト
センサ17bに検出指示信号を出力する。
【0123】その結果、第1のフォトセンサ17aの発
光素子(図示せず)および第2のフォトセンサ17bの
発光素子(図示せず)から、生化学解析用ユニット1の
基板2に向けて、光が発せられる。
【0124】後述のように、本実施態様においては、生
化学解析用ユニット1が、ハイブリダイゼーションに使
用されると、まず、穿孔手段18の第1の穿孔器18a
によって、生化学解析用ユニット1の基板2の貫通孔を
穿孔可能な領域5に、貫通孔6が形成され、生化学解析
用ユニット1が、2回目に、ハイブリダイゼーションに
使用されると、穿孔手段18の第2の穿孔器18bによ
って、生化学解析用ユニット1の基板2の貫通孔を穿孔
可能な領域5に、貫通孔6が形成されるように構成され
ており、したがって、生化学解析用ユニット1が、初め
て、ハイブリダイゼーションに使用されるときは、生化
学解析用ユニット1の基板2の貫通孔を穿孔可能な領域
5には、貫通孔が形成されていないから、第1のフォト
センサ17aの発光素子から発せられた光も、第2のフ
ォトセンサ17bの発光素子から発せられた光もとも
に、生化学解析用ユニット1の基板2によって遮られ、
第1のフォトセンサ17aの受光素子(図示せず)も、
第2のフォトセンサ17bの受光素子(図示せず)も、
発光素子から発せられた光を受光せず、第1のフォトセ
ンサ17a、第2のフォトセンサ17bのいずれから
も、検出信号は出力されない。
【0125】これに対して、生化学解析用ユニット1
が、2回にわたって、ハイブリダイゼーションに使用さ
れているときは、穿孔手段18の第1の穿孔器18aお
よび第2の穿孔器18bによって、生化学解析用ユニッ
ト1の基板2の貫通孔を穿孔可能な領域5に、2つの貫
通孔6が形成されているから、第1のフォトセンサ17
aの発光素子から発せられた光が、第1のフォトセンサ
17aの受光素子によって受光されるとともに、第2の
フォトセンサ17bの発光素子から発せられた光が、第
2のフォトセンサ17bの受光素子によって受光され、
第1のフォトセンサ17aおよび第2のフォトセンサ1
7bの双方から検出信号が出力される。
【0126】図1に示された生化学解析用ユニット1に
あっては、1回、ハイブリダイゼーションに使用され、
生化学解析用ユニット1の基板2の貫通孔を穿孔可能な
領域5には、第1の穿孔器18aによって、1つの貫通
孔6が形成されているから、第1のフォトセンサ17a
の発光素子から発せられた光は、第1のフォトセンサ1
7aの受光素子(図示せず)によって受光され、第1の
フォトセンサ17aから検出信号が出力されるが、第2
のフォトセンサ17bの発光素子から発せられた光は、
生化学解析用ユニット1の基板2によって遮られ、第2
のフォトセンサ17bの受光素子(図示せず)によって
受光されないから、第2のフォトセンサ17bからは、
検出信号が出力されない。
【0127】第1のフォトセンサ17a、第2のフォト
センサ17bから出力された検出信号は、コントロール
ユニット40に出力され、コントロールユニット40
は、第1のフォトセンサ17aおよび第2のフォトセン
サ17bの双方から、検出信号が入力されたときは、生
化学解析用ユニット1が、すでに2回にわたり、使用さ
れていると判定し、第1のモータ41に逆転信号を出力
し、プーリ16b、16cを、図3において、反時計ま
わりに回転させ、生化学解析用ユニット1を、ユーザー
に送り返すとともに、表示パネル61に、生化学解析用
ユニット1を交換すべき旨のメッセージを表示させる。
【0128】これは、生化学解析用ユニット1を、2回
以上にわたって、ハイブリダイゼーションに使用すると
きは、吸着性領域4に吸着された特異的結合物質が剥離
してしまい、解析精度が著しく低下し、信頼性のある解
析結果が得られなくなるためである。
【0129】ユーザーに送り返された生化学解析用ユニ
ット1は、メーカーによって回収され、リサイクルに供
される。
【0130】これに対して、第1のフォトセンサ17a
および第2のフォトセンサ17bの双方から、検出信号
が入力されないときは、コントロールユニット40は、
生化学解析用ユニット1の使用回数が2回未満であると
判定し、さらに、第1のモータ41に駆動信号を出力し
て、生化学解析用ユニット1を、基板2の貫通孔を穿孔
可能な領域5が、穿孔手段18の第1の穿孔器18aお
よび第2の穿孔器18bに対向する位置に移動させる。
【0131】基板2の貫通孔を穿孔可能な領域5が、穿
孔手段18の第1の穿孔器18aおよび第2の穿孔器1
8bに対向する位置に、生化学解析用ユニット1が移動
されると、コントロールユニット40から、駆動停止信
号が、第1のモータ41に出力される。
【0132】次いで、第1のフォトセンサ17aおよび
第2のフォトセンサ17bのいずれからも、検出信号が
入力されていないときは、コントロールユニット40
は、穿孔手段18の第1の穿孔器18aに駆動信号を出
力して、第1の穿孔器18aを駆動させ、生化学解析用
ユニット1の基板2の穿孔可能な領域5に、貫通孔6を
形成させる。
【0133】これに対して、第1のフォトセンサ17a
からは、検出信号が入力されているが、第2のフォトセ
ンサ17bからは、検出信号が入力されていないとき
は、コントロールユニット40は、穿孔手段18の第2
の穿孔器18bに駆動信号を出力して、第2の穿孔器1
8bを駆動させ、生化学解析用ユニット1の基板2の穿
孔可能な領域5に、貫通孔6を形成させる。
【0134】図1に示された生化学解析用ユニット1に
あっては、1回、ハイブリダイゼーションに使用され、
生化学解析用ユニット1の基板2の貫通孔を穿孔可能な
領域5に、第1の穿孔器18aによって、1つの貫通孔
6が形成されているから、第1のフォトセンサ17aか
ら、検出信号が出力され、したがって、コントロールユ
ニット40は、穿孔手段18の第2の穿孔器18bに駆
動信号を出力して、にあっては、1回、ハイブリダイゼ
ーションに使用され、生化学解析用ユニット1の基板2
の貫通孔を穿孔可能な領域5には、第1の穿孔器18a
によって、1つの貫通孔6が形成されているから、第1
のフォトセンサ17aの発光素子から発せられた光は、
第1のフォトセンサ17aの受光素子(図示せず)によ
って受光され、第1のフォトセンサ17aから検出信号
が出力されるが、第2のフォトセンサ17bの発光素子
から発せられた光は、生化学解析用ユニット1の基板2
によって遮られ、第2のフォトセンサ17bの受光素子
(図示せず)によって受光されないから、第2のフォト
センサ17bからは、検出信号が出力されない。
【0135】生化学解析用ユニット1の基板2の穿孔可
能な領域5に、穿孔手段18によって、貫通孔6が形成
されると、コントロールユニット40は、第1のモータ
41に再び、駆動信号を出力し、プーリ16b、16c
を回転させて、生化学解析用ユニット1を装填機構19
に搬送させる。
【0136】装填機構19内には、カートリッジ11
が、蓋11bが開かれた状態で保持されており、生化学
解析用ユニット1は、第1のエンドレスベルト16によ
って、カートリッジ11内に送り込まれる。
【0137】生化学解析用ユニット1が、カートリッジ
11内に送り込まれると、コントロールユニット40
は、第1のモータ41に駆動停止信号を出力して、第1
のエンドレスベルト16の駆動を停止させるとともに、
装填機構19に装填信号を出力して、カートリッジ11
の蓋11bを閉じさせる。
【0138】次いで、コントロールユニット40は、第
2のモータ42に駆動信号を出力して、図3において、
時計まわりに、プーリ20b、20cを回転させ、第2
のエンドレスベルト20aを駆動させるとともに、第3
のモータ43に駆動信号を出力して、図3において、時
計まわりに、プーリ21b、21cを回転させ、第3エ
ンドレスベルト21aを駆動させる。
【0139】その結果、生化学解析用ユニット1を収容
したカートリッジ11が、カートリッジ装填部12の第
2のエンドレスベルト20aから、溶液注入部13の第
3のエンドレスベルト21aに受け渡される。
【0140】カートリッジ11が、溶液注入部13の第
3のエンドレスベルト21aに受け渡されると、コント
ロールユニット40は、第2のモータ42に駆動停止信
号を出力して、第2のエンドレスベルト20aの駆動を
停止させ、第3のエンドレスベルト21aによって、カ
ートリッジ11が溶液注入位置に移動されると、コント
ロールユニット40は、第3のモータ43に駆動停止信
号を出力して、カートリッジ11を停止させる。
【0141】次いで、コントロールユニット40は、注
入ピンモータ47に駆動信号を出力して、溶液ピンヘッ
ド26、一対のレール(図示せず)に沿って、前処理液
注入ピン22が、カートリッジ11の溶液注入・抜き取
り口11cに対向する位置に達するまで、移動させる。
【0142】前処理液注入ピン22が、カートリッジ1
1の溶液注入・抜き取り口11cに対向する位置に移動
されると、コントロールユニット40は、前処理液ポン
プ50に駆動信号を出力して、前処理液タンク(図示せ
ず)から、前処理液注入ピン22および溶液注入・抜き
取り口11cを介して、前処理液を、カートリッジ11
内に注入させる。
【0143】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、前処理液ポンプ50に駆動停止信号を出
力して、カートリッジ11への前処理液の注入を停止さ
せるとともに、第3のモータ45に駆動信号を出力し
て、第3のエンドレスベルト21aを駆動させる。
【0144】同時に、コントロールユニット40は、第
4のモータ44に駆動信号を出力して、図3において、
時計まわりに、プーリ26b、26cを回転させ、第4
のエンドレスベルト26aを駆動させる。
【0145】その結果、生化学解析用ユニット1を収容
したカートリッジ11が、溶液注入部13の第3のエン
ドレスベルト21aから、反応部14の第4のエンドレ
スベルト26aに受け渡される。
【0146】カートリッジ11が、反応部14の第4の
エンドレスベルト26aに受け渡されると、コントロー
ルユニット40は、第3のモータ43に駆動停止信号を
出力して、第3のエンドレスベルト21aの駆動を停止
させ、第4のエンドレスベルト26aによって、カート
リッジ11が、反応部14のほぼ中央に移動されると、
コントロールユニット40は、第4のモータ44に駆動
停止信号を出力して、カートリッジ11を停止させる。
【0147】次いで、コントロールユニット40は、振
動テーブルモータ46に駆動信号を出力して、振動テー
ブル28を振動させる。
【0148】その結果、カートリッジ11に振動が加え
られ、カートリッジ11内に収容された生化学解析用ユ
ニット1のすべての吸着性領域4が、前処理液によっ
て、湿らされる。
【0149】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、振動テーブルモータ46に駆動停止信号
を出力して、振動テーブル28の振動を停止させ、第4
のモータ44に駆動信号を出力して、図3において、時
計まわりに、プーリ26b、26cを回転させ、第4の
エンドレスベルト26aを駆動させるとともに、第5の
モータ45に駆動信号を出力し、図3において、時計ま
わりに、プーリ28b、28cを回転させて、第5のエ
ンドレスベルト28aを駆動させる。
【0150】その結果、カートリッジ11は、反応部1
4の第4のエンドレスベルト26aから、生化学解析用
ユニット取り出し部15の第5のエンドレスベルト28
aに受け渡される。
【0151】カートリッジ11が、生化学解析用ユニッ
ト取り出し部15の第5のエンドレスベルト28aに受
け渡されると、コントロールユニット40は、第4のモ
ータ44に駆動停止信号を出力して、第4のエンドレス
ベルト26aの駆動を停止させ、第5のエンドレスベル
ト28aによって、カートリッジ11が溶液抜き取り位
置に移動されると、コントロールユニット40は、第5
のモータ45に駆動停止信号を出力して、第5のエンド
レスベルト28aの駆動を停止させる。
【0152】次いで、コントロールユニット40は、バ
ルブ開閉機構55に駆動信号を出力して、前処理液を回
収する前処理液回収タンク(図示せず)と溶液抜き取り
ピン31とを連通させるバルブ(図示せず)を開放さ
せ、溶液抜き取りピンモータ49に駆動信号を出力し
て、溶液抜き取りピン31を、カートリッジ11内の溶
液吸引位置に移動させるとともに、溶液抜き取りポンプ
54に駆動信号を出力して、カートリッジ11内の前処
理液を吸引させる。
【0153】こうして、カートリッジ11内の前処理液
が、溶液抜き取りポンプ54によって吸引され、前処理
液回収タンクに回収されると、コントロールユニット4
0は、第5のモータ45に逆駆動信号を出力して、図3
において、反時計まわりに、プーリ28b、28cを回
転させて、第5のエンドレスベルト28aを駆動させる
とともに、第4のモータ44に逆駆動信号を出力して、
図3において、反時計まわりに、プーリ26b、26c
を回転させて、第4のエンドレスベルト26aを駆動さ
せる。
【0154】その結果、カートリッジ11は、生化学解
析用ユニット取り出し部15の第5のエンドレスベルト
28aから、反応部14の第4のエンドレスベルト26
aに受け渡される。
【0155】カートリッジ11が、反応部14の第4の
エンドレスベルト26aに受け渡されると、コントロー
ルユニット40は、第5のモータ45に駆動停止信号を
出力して、第5のエンドレスベルト28aの駆動を停止
させるとともに、第3のモータ43に逆駆動信号を出力
して、図3において、反時計まわりに、プーリ21b、
21cを回転させ、第3のエンドレスベルト21aを駆
動させる。
【0156】その結果、カートリッジ11は、反応部1
4の第4のエンドレスベルト26aから、溶液注入部1
3の第3のエンドレスベルト21aに受け渡される。
【0157】カートリッジ11が、溶液注入部13の第
3のエンドレスベルト21aに受け渡されると、コント
ロールユニット40は、第4のモータ44に駆動停止信
号を出力して、第4のエンドレスベルト26aの駆動を
停止させ、第3のエンドレスベルト21aによって、カ
ートリッジ11が溶液注入位置に移動されると、コント
ロールユニット40は、第3のモータ43に駆動停止信
号を出力して、第3のエンドレスベルト21aの駆動を
停止させる。
【0158】次いで、コントロールユニット40は、注
入ピンモータ47に駆動信号を出力して、溶液ピンヘッ
ド26、一対のレール(図示せず)に沿って、ハイブリ
ダイゼーション溶液注入ピン23が、カートリッジ11
の溶液注入・抜き取り口11cに対向する位置に達する
まで、移動させる。
【0159】こうして、ハイブリダイゼーション溶液注
入ピン23がカートリッジ11の溶液注入・抜き取り口
11cに対向する位置に移動されると、コントロールユ
ニット40は、ハイブリダイゼーション溶液ポンプ51
に駆動信号を出力して、ハイブリダイゼーション溶液タ
ンク(図示せず)から、ハイブリダイゼーション溶液注
入ピン23および溶液注入・抜き取り口11cを介し
て、ハイブリダイゼーション溶液を、カートリッジ11
内に注入させる。
【0160】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、ハイブリダイゼーション溶液ポンプ51
に駆動停止信号を出力して、ハイブリダイゼーション溶
液の注入を停止させるとともに、第3のモータ43に駆
動信号を出力して、図3において、時計まわりに、プー
リ21b、21cを回転させ、第3のエンドレスベルト
21aを駆動させる。
【0161】同時に、コントロールユニット40は、第
4のモータ44に駆動信号を出力して、図3において、
時計まわりに、プーリ26b、26cを回転させ、第4
のエンドレスベルト26aを駆動させる。
【0162】その結果、生化学解析用ユニット1を収容
したカートリッジ11が、溶液注入部13の第3のエン
ドレスベルト21aから、反応部14の第4のエンドレ
スベルト26aに受け渡される。
【0163】カートリッジ11が、反応部14の第4の
エンドレスベルト26aに受け渡されると、コントロー
ルユニット40は、第3のモータ43に駆動停止信号を
出力して、第3のエンドレスベルト21aの駆動を停止
させ、第4のエンドレスベルト26aによって、カート
リッジ11が、反応部14のほぼ中央に移動されると、
コントロールユニット40は、第4のモータ44に駆動
停止信号を出力して、カートリッジ11を停止させる。
【0164】次いで、コントロールユニット40は、振
動テーブルモータ46に駆動信号を出力して、振動テー
ブル28を振動させる。
【0165】その結果、カートリッジ11に振動が加え
られ、カートリッジ11内に収容された生化学解析用ユ
ニット1のすべての吸着性領域4に、ハイブリダイゼー
ション溶液が均一に接触し、プレハイブリダイゼーショ
ンが実行される。
【0166】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、振動テーブルモータ46に駆動停止信号
を出力して、振動テーブル28の振動を停止させ、第4
のモータ44に逆駆動信号を出力して、図3において、
反時計まわりに、プーリ26b、26cを回転させて、
第4のエンドレスベルト26aを駆動させるとともに、
第3のモータ43に逆駆動信号を出力して、図3におい
て、反時計まわりに、プーリ21b、21cを回転させ
て、第3のエンドレスベルト21aを駆動させる。
【0167】その結果、カートリッジ11は、反応部1
4の第4のエンドレスベルト26aから、溶液注入部1
3の第3のエンドレスベルト21aに受け渡される。
【0168】カートリッジ11が、溶液注入部13の第
3のエンドレスベルト21aに受け渡されると、コント
ロールユニット40は、第4のモータ44に駆動停止信
号を出力して、第4のエンドレスベルト26aの駆動を
停止させ、第3のエンドレスベルト21aによって、カ
ートリッジ11が溶液注入位置に移動されると、コント
ロールユニット40は、第3のモータ43に駆動停止信
号を出力して、第3のエンドレスベルト21aの駆動を
停止させる。
【0169】次いで、コントロールユニット40は、注
入ピンモータ47に駆動信号を出力して、溶液ピンヘッ
ド26、一対のレール(図示せず)に沿って、プローブ
溶液注入ピン24が、カートリッジ11の溶液注入・抜
き取り口11cに対向する位置に達するまで、移動させ
る。
【0170】こうして、プローブ溶液注入ピン24がカ
ートリッジ11の溶液注入・抜き取り口11cに対向す
る位置に移動されると、コントロールユニット40は、
プローブ溶液ポンプ52に駆動信号を出力して、プロー
ブ溶液チップ(図示せず)から、プローブ溶液注入ピン
24および溶液注入・抜き取り口11cを介して、プロ
ーブ溶液を、カートリッジ11内に注入させる。
【0171】その結果、カートリッジ11内に収容され
ているハイブリダイゼーション溶液に、標識物質によっ
て標識された生体由来の物質を含むプローブ溶液が添加
される。
【0172】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、プローブ溶液ポンプ52に駆動停止信号
を出力して、プローブ溶液の注入を停止させるととも
に、第3のモータ43に駆動信号を出力して、図3にお
いて、時計まわりに、プーリ21b、21cを回転さ
せ、第3のエンドレスベルト21aを駆動させる。
【0173】同時に、コントロールユニット40は、第
4のモータ44に駆動信号を出力して、図3において、
時計まわりに、プーリ26b、26cを回転させ、第4
のエンドレスベルト26aを駆動させる。
【0174】その結果、生化学解析用ユニット1を収容
したカートリッジ11が、溶液注入部13の第3のエン
ドレスベルト21aから、反応部14の第4のエンドレ
スベルト26aに受け渡される。
【0175】カートリッジ11が、反応部14の第4の
エンドレスベルト26aに受け渡されると、コントロー
ルユニット40は、第3のモータ43に駆動停止信号を
出力して、第3のエンドレスベルト21aの駆動を停止
させ、第4のエンドレスベルト26aによって、カート
リッジ11が、反応部14のほぼ中央に移動されると、
コントロールユニット40は、第4のモータ44に駆動
停止信号を出力して、カートリッジ11を停止させる。
【0176】次いで、コントロールユニット40は、振
動テーブルモータ46に駆動信号を出力して、振動テー
ブル28を振動させる。
【0177】その結果、カートリッジ11に振動が加え
られ、カートリッジ11内に収容された生化学解析用ユ
ニット1のすべての吸着性領域4に、ハイブリダイゼー
ション溶液が均一に接触し、放射性標識物質によって標
識され、ハイブリダイゼーション溶液に含まれた生体由
来の物質および蛍光物質によって標識され、ハイブリダ
イゼーション溶液に含まれた生体由来の物質が、多数の
吸着性領域4に吸着されている特異的結合物質に、選択
的に、ハイブリダイズし、多数の吸着性領域4に吸着さ
れている特異的結合物質が、放射性標識物質および蛍光
物質によって、選択的に、標識される。
【0178】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、振動テーブルモータ46に駆動停止信号
を出力して、振動テーブル28の振動を停止させ、第4
のモータ44に駆動信号を出力して、図3において、時
計まわりに、プーリ26b、26cを回転させ、第4の
エンドレスベルト26aを駆動させるとともに、第5の
モータ45に駆動信号を出力し、図3において、時計ま
わりに、プーリ28b、28cを回転させて、第5のエ
ンドレスベルト28aを駆動させる。
【0179】その結果、カートリッジ11は、反応部1
4の第4のエンドレスベルト26aから、生化学解析用
ユニット取り出し部15の第5のエンドレスベルト28
aに受け渡される。
【0180】カートリッジ11が、生化学解析用ユニッ
ト取り出し部15の第5のエンドレスベルト28aに受
け渡されると、コントロールユニット40は、第4のモ
ータ44に駆動停止信号を出力して、第4のエンドレス
ベルト26aの駆動を停止させ、第5のエンドレスベル
ト28aによって、カートリッジ11が溶液抜き取り位
置に移動されると、コントロールユニット40は、第5
のモータ45に駆動停止信号を出力して、第5のエンド
レスベルト28aの駆動を停止させる。
【0181】次いで、コントロールユニット40は、バ
ルブ開閉機構55に駆動信号を出力して、ハイブリダイ
ゼーション溶液にプローブ溶液が加えられて、調製され
た溶液を回収するハイブリダイゼーション溶液回収タン
クと溶液抜き取りピン31とを連通させるバルブ(図示
せず)を開放させ、溶液抜き取りピンモータ49に駆動
信号を出力して、溶液抜き取りピン31を、カートリッ
ジ11内の溶液吸引位置に移動させるとともに、溶液抜
き取りポンプ54に駆動信号を出力して、カートリッジ
11内のハイブリダイゼーション溶液にプローブ溶液が
加えられて、調製された溶液を吸引させる。
【0182】こうして、カートリッジ11内のハイブリ
ダイゼーション溶液にプローブ溶液が加えられて、調製
された溶液が、溶液抜き取りポンプ54によって吸引さ
れ、ハイブリダイゼーション溶液回収タンクに回収され
ると、コントロールユニット40は、第5のモータ45
に逆駆動信号を出力して、図3において、反時計まわり
に、プーリ28b、28cを回転させて、第5のエンド
レスベルト28aを駆動させるとともに、第4のモータ
44に逆駆動信号を出力して、図3において、反時計ま
わりに、プーリ26b、26cを回転させて、第4のエ
ンドレスベルト26aを駆動させる。
【0183】その結果、カートリッジ11は、生化学解
析用ユニット取り出し部15の第5のエンドレスベルト
28aから、反応部14の第4のエンドレスベルト26
aに受け渡される。
【0184】カートリッジ11が、反応部14の第4の
エンドレスベルト26aに受け渡されると、コントロー
ルユニット40は、第5のモータ45に駆動停止信号を
出力して、第5のエンドレスベルト28aの駆動を停止
させるとともに、第3のモータ43に逆駆動信号を出力
して、図3において、反時計まわりに、プーリ21b、
21cを回転させ、第3のエンドレスベルト21aを駆
動させる。
【0185】その結果、カートリッジ11は、反応部1
4の第4のエンドレスベルト26aから、溶液注入部1
3の第3のエンドレスベルト21aに受け渡される。
【0186】カートリッジ11が、溶液注入部13の第
3のエンドレスベルト21aに受け渡されると、コント
ロールユニット40は、第4のモータ44に駆動停止信
号を出力して、第4のエンドレスベルト26aの駆動を
停止させ、第3のエンドレスベルト21aによって、カ
ートリッジ11が溶液注入位置に移動されると、コント
ロールユニット40は、第3のモータ43に駆動停止信
号を出力して、第3のエンドレスベルト21aの駆動を
停止させる。
【0187】次いで、コントロールユニット40は、注
入ピンモータ47に駆動信号を出力して、溶液ピンヘッ
ド26、一対のレール(図示せず)に沿って、洗浄溶液
注入ピン25が、カートリッジ11の溶液注入・抜き取
り口11cに対向する位置に達するまで、移動させる。
【0188】こうして、ハイブリダイゼーション溶液注
入ピン23がカートリッジ11の溶液注入・抜き取り口
11cに対向する位置に移動されると、コントロールユ
ニット40は、洗浄溶液ポンプ53に駆動信号を出力し
て、洗浄溶液タンク(図示せず)から、洗浄溶液注入ピ
ン25および溶液注入・抜き取り口11cを介して、洗
浄溶液を、カートリッジ11内に注入させる。
【0189】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、洗浄溶液ポンプ53に駆動停止信号を出
力して、洗浄溶液の注入を停止させるとともに、第3の
モータ43に駆動信号を出力して、図3において、時計
まわりに、プーリ21b、21cを回転させ、第3のエ
ンドレスベルト21aを駆動させる。
【0190】同時に、コントロールユニット40は、第
4のモータ44に駆動信号を出力して、図3において、
時計まわりに、プーリ26b、26cを回転させ、第4
のエンドレスベルト26aを駆動させる。
【0191】その結果、生化学解析用ユニット1を収容
したカートリッジ11が、溶液注入部13の第3のエン
ドレスベルト21aから、反応部14の第4のエンドレ
スベルト26aに受け渡される。
【0192】カートリッジ11が、反応部14の第4の
エンドレスベルト26aに受け渡されると、コントロー
ルユニット40は、第3のモータ43に駆動停止信号を
出力して、第3のエンドレスベルト21aの駆動を停止
させ、第4のエンドレスベルト26aによって、カート
リッジ11が、反応部14のほぼ中央に移動されると、
コントロールユニット40は、第4のモータ44に駆動
停止信号を出力して、カートリッジ11を停止させる。
【0193】次いで、コントロールユニット40は、振
動テーブルモータ46に駆動信号を出力して、振動テー
ブル28を振動させる。
【0194】その結果、カートリッジ11に振動が加え
られ、カートリッジ11内に収容された生化学解析用ユ
ニット1のすべての吸着性領域4に、洗浄溶液が均一に
接触し、吸着性領域4が洗浄される。
【0195】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、振動テーブルモータ46に駆動停止信号
を出力して、振動テーブル28の振動を停止させ、第4
のモータ44に駆動信号を出力して、図3において、時
計まわりに、プーリ26b、26cを回転させ、第4の
エンドレスベルト26aを駆動させるとともに、第5の
モータ45に駆動信号を出力し、図3において、時計ま
わりに、プーリ28b、28cを回転させて、第5のエ
ンドレスベルト28aを駆動させる。
【0196】その結果、カートリッジ11は、反応部1
4の第4のエンドレスベルト26aから、生化学解析用
ユニット取り出し部15の第5のエンドレスベルト28
aに受け渡される。
【0197】カートリッジ11が、生化学解析用ユニッ
ト取り出し部15の第5のエンドレスベルト28aに受
け渡されると、コントロールユニット40は、第4のモ
ータ44に駆動停止信号を出力して、第4のエンドレス
ベルト26aの駆動を停止させ、第5のエンドレスベル
ト28aによって、カートリッジ11が溶液抜き取り位
置に移動されると、コントロールユニット40は、第5
のモータ45に駆動停止信号を出力して、第5のエンド
レスベルト28aの駆動を停止させる。
【0198】次いで、コントロールユニット40は、R
Iセンサモータ48に駆動信号を出力して、RIセンサ
30を、カートリッジ11内の検出位置に移動させると
ともに、バルブ開閉機構55に駆動信号を出力して、洗
浄溶液を回収する洗浄溶液回収タンクと溶液抜き取りピ
ン31とを連通させるバルブ(図示せず)を開放させ、
溶液抜き取りピンモータ49に駆動信号を出力して、溶
液抜き取りピン31を、カートリッジ11内の溶液吸引
位置に移動させる。
【0199】こうして、カートリッジ11内に収容され
ている洗浄溶液中の放射性標識物質の濃度が、RIセン
サ30によって検出され、検出信号が、コントロールユ
ニット40に出力される。
【0200】さらに、コントロールユニット40は、溶
液抜き取りポンプ54に駆動信号を出力して、カートリ
ッジ11内の洗浄溶液を吸引させ、洗浄溶液回収タンク
(図示せず)内に、洗浄溶液を回収させる。
【0201】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、溶液抜き取りポンプ54に駆動停止信号
を出力して、カートリッジ11内の洗浄溶液の吸引を停
止させ、溶液抜き取りピンモータ49に駆動信号を出力
して、溶液抜き取りピン31を、カートリッジ11から
退避した退避位置に退避させるとともに、RIセンサモ
ータ48に駆動信号を出力して、RIセンサ30を、カ
ートリッジ11から退避した退避位置に退避させる。
【0202】一方、コントロールユニット40は、RI
センサ30から入力された検出信号に基づいて、洗浄溶
液中の放射性標識物質の濃度を、メモリ(図示せず)に
記憶されている放射性標識物質基準濃度と比較し、洗浄
溶液中の放射性標識物質の濃度が、放射性標識物質基準
濃度を越えているときは、吸着性領域4の洗浄が十分で
なく、カートリッジ11内に洗浄溶液を注入して、洗浄
操作を続ける必要があると認められるから、コントロー
ルユニット40は、カートリッジ11内の洗浄溶液が、
溶液抜き取りポンプ54によって吸引され、洗浄溶液回
収タンクに回収された時点で、第5のモータ45に逆駆
動信号を出力して、図3において、反時計まわりに、プ
ーリ28b、28cを回転させて、第5のエンドレスベ
ルト28aを駆動させるとともに、第4のモータ44に
逆駆動信号を出力して、図3において、反時計まわり
に、プーリ26b、26cを回転させて、第4のエンド
レスベルト26aを駆動させる。
【0203】その結果、カートリッジ11は、生化学解
析用ユニット取り出し部15の第5のエンドレスベルト
28aから、反応部14の第4のエンドレスベルト26
aに受け渡される。
【0204】カートリッジ11が、反応部14の第4の
エンドレスベルト26aに受け渡されると、コントロー
ルユニット40は、第5のモータ45に駆動停止信号を
出力して、第5のエンドレスベルト28aの駆動を停止
させるとともに、第3のモータ43に逆駆動信号を出力
して、図3において、反時計まわりに、プーリ21b、
21cを回転させ、第3のエンドレスベルト21aを駆
動させる。
【0205】その結果、カートリッジ11は、反応部1
4の第4のエンドレスベルト26aから、溶液注入部1
3の第3のエンドレスベルト21aに受け渡される。
【0206】カートリッジ11が、溶液注入部13の第
3のエンドレスベルト21aに受け渡されると、コント
ロールユニット40は、第4のモータ44に駆動停止信
号を出力して、第4のエンドレスベルト26aの駆動を
停止させ、第3のエンドレスベルト21aによって、カ
ートリッジ11が溶液注入位置に移動されると、コント
ロールユニット40は、第3のモータ43に駆動停止信
号を出力して、第3のエンドレスベルト21aの駆動を
停止させる。
【0207】こうして、カートリッジ11が溶液注入位
置に復帰されると、コントロールユニット40は、再
度、洗浄溶液ポンプ53に駆動信号を出力して、洗浄溶
液タンク(図示せず)から、洗浄溶液注入ピン25およ
び溶液注入・抜き取り口11cを介して、洗浄溶液を、
カートリッジ11内に注入させる。
【0208】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、洗浄溶液ポンプ53に駆動停止信号を出
力して、洗浄溶液の注入を停止させるとともに、第3の
モータ43に駆動信号を出力して、図3において、時計
まわりに、プーリ21b、21cを回転させ、第3のエ
ンドレスベルト21aを駆動させる。
【0209】同時に、コントロールユニット40は、第
4のモータ44に駆動信号を出力して、図3において、
時計まわりに、プーリ26b、26cを回転させ、第4
のエンドレスベルト26aを駆動させる。
【0210】その結果、生化学解析用ユニット1を収容
したカートリッジ11が、溶液注入部13の第3のエン
ドレスベルト21aから、反応部14の第4のエンドレ
スベルト26aに受け渡される。
【0211】カートリッジ11が、反応部14の第4の
エンドレスベルト26aに受け渡されると、コントロー
ルユニット40は、第3のモータ43に駆動停止信号を
出力して、第3のエンドレスベルト21aの駆動を停止
させ、第4のエンドレスベルト26aによって、カート
リッジ11が、反応部14のほぼ中央に移動されると、
コントロールユニット40は、第4のモータ44に駆動
停止信号を出力して、カートリッジ11を停止させる。
【0212】次いで、コントロールユニット40は、振
動テーブルモータ46に駆動信号を出力して、振動テー
ブル28を振動させる。
【0213】その結果、カートリッジ11に振動が加え
られ、カートリッジ11内に収容された生化学解析用ユ
ニット1のすべての吸着性領域4に、洗浄溶液が均一に
接触し、吸着性領域4が洗浄される。
【0214】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、振動テーブルモータ46に駆動停止信号
を出力して、振動テーブル28の振動を停止させ、第4
のモータ44に駆動信号を出力して、図3において、時
計まわりに、プーリ26b、26cを回転させ、第4の
エンドレスベルト26aを駆動させるとともに、第5の
モータ45に駆動信号を出力し、図3において、時計ま
わりに、プーリ28b、28cを回転させて、第5のエ
ンドレスベルト28aを駆動させる。
【0215】その結果、カートリッジ11は、反応部1
4の第4のエンドレスベルト26aから、生化学解析用
ユニット取り出し部15の第5のエンドレスベルト28
aに受け渡される。
【0216】カートリッジ11が、生化学解析用ユニッ
ト取り出し部15の第5のエンドレスベルト28aに受
け渡されると、コントロールユニット40は、第4のモ
ータ44に駆動停止信号を出力して、第4のエンドレス
ベルト26aの駆動を停止させ、第5のエンドレスベル
ト28aによって、カートリッジ11が溶液抜き取り位
置に移動されると、コントロールユニット40は、第5
のモータ45に駆動停止信号を出力して、第5のエンド
レスベルト28aの駆動を停止させる。
【0217】次いで、コントロールユニット40は、R
Iセンサモータ48に駆動信号を出力して、RIセンサ
30を、カートリッジ11内の検出位置に移動させると
ともに、バルブ開閉機構55に駆動信号を出力して、洗
浄溶液を回収する洗浄溶液回収タンクと溶液抜き取りピ
ン31とを連通させるバルブ(図示せず)を開放させ、
溶液抜き取りピンモータ49に駆動信号を出力して、溶
液抜き取りピン31を、カートリッジ11内の溶液吸引
位置に移動させる。
【0218】こうして、カートリッジ11内に収容され
ている洗浄溶液中の放射性標識物質の濃度が、RIセン
サ30によって検出され、検出信号が、コントロールユ
ニット40に出力される。
【0219】さらに、コントロールユニット40は、溶
液抜き取りポンプ54に駆動信号を出力して、カートリ
ッジ11内の洗浄溶液を吸引させ、洗浄溶液回収タンク
(図示せず)内に、洗浄溶液を回収させる。
【0220】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、溶液抜き取りポンプ54に駆動停止信号
を出力して、カートリッジ11内の洗浄溶液の吸引を停
止させ、溶液抜き取りピンモータ49に駆動信号を出力
して、溶液抜き取りピン31を、カートリッジ11から
退避した退避位置に退避させるとともに、RIセンサモ
ータ48に駆動信号を出力して、RIセンサ30を、カ
ートリッジ11から退避した退避位置に退避させる。
【0221】一方、コントロールユニット40は、RI
センサ30から入力された検出信号に基づいて、洗浄溶
液中の放射性標識物質の濃度を、メモリ(図示せず)に
記憶されている放射性標識物質基準濃度と比較し、洗浄
溶液中の放射性標識物質の濃度が、放射性標識物質基準
濃度を越えているときは、吸着性領域4の洗浄が依然十
分ではなく、カートリッジ11内に、さらに洗浄溶液を
注入して、洗浄操作を続ける必要があると認められるか
ら、コントロールユニット40は、カートリッジ11内
の洗浄溶液が、溶液抜き取りポンプ54によって吸引さ
れ、洗浄溶液回収タンクに回収された時点で、第5のモ
ータ45に逆駆動信号を出力して、図3において、反時
計まわりに、プーリ28b、28cを回転させて、第5
のエンドレスベルト28aを駆動させるとともに、第4
のモータ44に逆駆動信号を出力して、図3において、
反時計まわりに、プーリ26b、26cを回転させて、
第4のエンドレスベルト26aを駆動させる。
【0222】その結果、カートリッジ11は、生化学解
析用ユニット取り出し部15の第5のエンドレスベルト
28aから、反応部14の第4のエンドレスベルト26
aに受け渡される。
【0223】カートリッジ11が、反応部14の第4の
エンドレスベルト26aに受け渡されると、コントロー
ルユニット40は、第5のモータ45に駆動停止信号を
出力して、第5のエンドレスベルト28aの駆動を停止
させるとともに、第3のモータ43に逆駆動信号を出力
して、図3において、反時計まわりに、プーリ21b、
21cを回転させ、第3のエンドレスベルト21aを駆
動させる。
【0224】その結果、カートリッジ11は、反応部1
4の第4のエンドレスベルト26aから、溶液注入部1
3の第3のエンドレスベルト21aに受け渡される。
【0225】カートリッジ11が、溶液注入部13の第
3のエンドレスベルト21aに受け渡されると、コント
ロールユニット40は、第4のモータ44に駆動停止信
号を出力して、第4のエンドレスベルト26aの駆動を
停止させ、第3のエンドレスベルト21aによって、カ
ートリッジ11が溶液注入位置に移動されると、コント
ロールユニット40は、第3のモータ43に駆動停止信
号を出力して、第3のエンドレスベルト21aの駆動を
停止させる。
【0226】こうして、カートリッジ11が溶液注入位
置に復帰されると、コントロールユニット40は、再
度、洗浄溶液ポンプ53に駆動信号を出力して、洗浄溶
液タンク(図示せず)から、洗浄溶液注入ピン25およ
び溶液注入・抜き取り口11cを介して、洗浄溶液を、
カートリッジ11内に注入させる。
【0227】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、洗浄溶液ポンプ53に駆動停止信号を出
力して、洗浄溶液の注入を停止させるとともに、第3の
モータ43に駆動信号を出力して、図3において、時計
まわりに、プーリ21b、21cを回転させ、第3のエ
ンドレスベルト21aを駆動させる。
【0228】同時に、コントロールユニット40は、第
4のモータ44に駆動信号を出力して、図3において、
時計まわりに、プーリ26b、26cを回転させ、第4
のエンドレスベルト26aを駆動させる。
【0229】その結果、生化学解析用ユニット1を収容
したカートリッジ11が、溶液注入部13の第3のエン
ドレスベルト21aから、反応部14の第4のエンドレ
スベルト26aに受け渡される。
【0230】カートリッジ11が、反応部14の第4の
エンドレスベルト26aに受け渡されると、コントロー
ルユニット40は、第3のモータ43に駆動停止信号を
出力して、第3のエンドレスベルト21aの駆動を停止
させ、第4のエンドレスベルト26aによって、カート
リッジ11が、反応部14のほぼ中央に移動されると、
コントロールユニット40は、第4のモータ44に駆動
停止信号を出力して、カートリッジ11を停止させる。
【0231】次いで、コントロールユニット40は、振
動テーブルモータ46に駆動信号を出力して、振動テー
ブル28を振動させる。
【0232】その結果、カートリッジ11に振動が加え
られ、カートリッジ11内に収容された生化学解析用ユ
ニット1のすべての吸着性領域4に、洗浄溶液が均一に
接触し、吸着性領域4が洗浄される。
【0233】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、振動テーブルモータ46に駆動停止信号
を出力して、振動テーブル28の振動を停止させ、第4
のモータ44に駆動信号を出力して、図3において、時
計まわりに、プーリ26b、26cを回転させ、第4の
エンドレスベルト26aを駆動させるとともに、第5の
モータ45に駆動信号を出力し、図3において、時計ま
わりに、プーリ28b、28cを回転させて、第5のエ
ンドレスベルト28aを駆動させる。
【0234】その結果、カートリッジ11は、反応部1
4の第4のエンドレスベルト26aから、生化学解析用
ユニット取り出し部15の第5のエンドレスベルト28
aに受け渡される。
【0235】カートリッジ11が、生化学解析用ユニッ
ト取り出し部15の第5のエンドレスベルト28aに受
け渡されると、コントロールユニット40は、第4のモ
ータ44に駆動停止信号を出力して、第4のエンドレス
ベルト26aの駆動を停止させ、第5のエンドレスベル
ト28aによって、カートリッジ11が溶液抜き取り位
置に移動されると、コントロールユニット40は、第5
のモータ45に駆動停止信号を出力して、第5のエンド
レスベルト28aの駆動を停止させる。
【0236】次いで、コントロールユニット40は、R
Iセンサモータ48に駆動信号を出力して、RIセンサ
30を、カートリッジ11内の検出位置に移動させると
ともに、バルブ開閉機構55に駆動信号を出力して、洗
浄溶液を回収する洗浄溶液回収タンクと溶液抜き取りピ
ン31とを連通させるバルブ(図示せず)を開放させ、
溶液抜き取りピンモータ49に駆動信号を出力して、溶
液抜き取りピン31を、カートリッジ11内の溶液吸引
位置に移動させる。
【0237】こうして、カートリッジ11内に収容され
ている洗浄溶液中の放射性標識物質の濃度が、RIセン
サ30によって検出され、検出信号が、コントロールユ
ニット40に出力される。
【0238】さらに、コントロールユニット40は、溶
液抜き取りポンプ54に駆動信号を出力して、カートリ
ッジ11内の洗浄溶液を吸引させ、洗浄溶液回収タンク
(図示せず)内に、洗浄溶液を回収させる。
【0239】所定の時間が経過すると、コントロールユ
ニット40は、溶液抜き取りポンプ54に駆動停止信号
を出力して、カートリッジ11内の洗浄溶液の吸引を停
止させ、溶液抜き取りピンモータ49に駆動信号を出力
して、溶液抜き取りピン31を、カートリッジ11から
退避した退避位置に退避させるとともに、RIセンサモ
ータ48に駆動信号を出力して、RIセンサ30を、カ
ートリッジ11から退避した退避位置に退避させる。
【0240】その一方で、コントロールユニット40に
よって、RIセンサ30から入力された検出信号に基づ
き、洗浄溶液中の放射性標識物質の濃度と、メモリ(図
示せず)に記憶されている放射性標識物質基準濃度とが
比較される。
【0241】こうして、洗浄溶液中の放射性標識物質の
濃度が、放射性標識物質基準濃度以下に低下するまで、
洗浄溶液による洗浄が繰り返され、洗浄溶液中の放射性
標識物質の濃度が、放射性標識物質基準濃度以下に低下
すると、コントロールユニット40は、洗浄が完了した
と判定して、第5のモータ45に駆動信号を出力し、図
3において、時計まわりに、プーリ28b、28cを回
転させて、第5のエンドレスベルト28aを駆動させ
る。
【0242】その結果、第5のエンドレスベルト28a
によって、カートリッジ11は、生化学解析用ユニット
取り出し機構32に送られる。
【0243】カートリッジ11が、生化学解析用ユニッ
ト取り出し機構32に送られると、コントロールユニッ
ト40は、第5のモータ45に駆動停止信号を出力し
て、第5のエンドレスベルト28aの駆動を停止させ、
生化学解析用ユニット取り出し機構32に駆動信号を出
力する。
【0244】生化学解析用ユニット取り出し機構32
は、コントロールユニット40から駆動信号を受ける
と、カートリッジ11の蓋11bを開いて、カートリッ
ジ11内に収容されている生化学解析用ユニット1を取
り出す。
【0245】こうして、生化学解析用ユニット1の多数
の吸着性領域4に、標識物質である放射性標識物質の放
射線データおよび蛍光色素などの蛍光物質の蛍光データ
が記録される。吸着性領域4に記録された蛍光データ
は、後述するスキャナによって読み取られ、生化学解析
用データが生成される。
【0246】一方、放射性標識物質の放射線データは、
蓄積性蛍光体シートに転写され、蓄積性蛍光体シートに
転写された放射線データは、後述するスキャナによって
読み取られて、生化学解析用データが生成される。
【0247】図6は、蓄積性蛍光体シートの略斜視図で
ある。
【0248】図6に示されるように、本実施態様にかか
る蓄積性蛍光体シート70は、多数の略円形の貫通孔7
3が規則的に形成されたニッケル製の支持体71を備
え、支持体71に形成された多数の貫通孔73内に、輝
尽性蛍光体が埋め込まれて、多数の輝尽性蛍光体層領域
72が、ドット状に形成されている。
【0249】多数の貫通孔73は、生化学解析用ユニッ
ト1の基板2に形成された多数の吸着性領域4と同一の
パターンで、支持体71に形成され、各輝尽性蛍光体層
領域72は、生化学解析用ユニット1の基板2に形成さ
れた吸着性領域4と等しいサイズを有するように、形成
されている。
【0250】したがって、図6には正確に示されていな
いが、約10000の約0.01平方ミリメートルのサ
イズを有する略円形の輝尽性蛍光体層領域72が、約5
000個/平方センチメートルの密度で、かつ、生化学
解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領
域4と同一の規則的なパターンにより、蓄積性蛍光体シ
ート70の支持体71に、ドット状に形成されている。
【0251】また、本実施態様においては、支持体71
の表面と、ドット状に形成された輝尽性蛍光体層領域7
2の表面とが同一の高さに位置するように、支持体71
に形成された貫通孔73に、輝尽性蛍光体が埋め込まれ
て、蓄積性蛍光体シート70が形成されている。
【0252】図7は、生化学解析用ユニット1に形成さ
れた多数の吸着性領域4に含まれた放射性標識物質によ
って、蓄積性蛍光体シート70に形成された多数のドッ
ト状の輝尽性蛍光体層領域72を露光する方法を示す略
断面図である。
【0253】露光装置内で、生化学解析用ユニット1の
表面に、蓄積性蛍光体シート70が重ね合わされて、生
化学解析用ユニット1に形成された吸着性領域4に含ま
れた放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート70
に形成されたドット状の輝尽性蛍光体層領域72が露光
されるが、本実施態様においては、生化学解析用ユニッ
ト1は、アルミニウム製の基板2に形成された多数の貫
通孔3内に、ナイロン6が充填されて、形成されている
ので、ハイブリダイゼーションなど、液体による処理を
受けても、ほとんど伸縮することがなく、したがって、
生化学解析用ユニット1に形成された吸着性領域4のそ
れぞれが、蓄積性蛍光体シート70に形成された対応す
るドット状の輝尽性蛍光体層領域72に、正確に対向す
るように、蓄積性蛍光体シート70を生化学解析用ユニ
ット1に重ね合わせて、ドット状輝尽性蛍光体層領域7
2を露光することが可能になる。
【0254】こうして、所定の時間にわたって、生化学
解析用ユニット1に形成された吸着性領域4のそれぞれ
が、蓄積性蛍光体シート70に形成された対応するドッ
ト状の輝尽性蛍光体層領域72に対向するように、生化
学解析用ユニット1と蓄積性蛍光体シート70とを重ね
合わせることによって、吸着性領域4に含まれた放射性
標識物質によって、蓄積性蛍光体シート70に形成され
た多数のドット状輝尽性蛍光体層領域72が露光され
る。
【0255】この際、吸着性領域4に吸着されている放
射性標識物質から電子線(β線)が発せられるが、生化
学解析用ユニット1の吸着性領域4は、放射線を減衰さ
せる性質を有するアルミニウムによって形成された基板
2に、互いに離間して、ドット状に形成されているか
ら、各吸着性領域4から放出された電子線(β線)が、
生化学解析用ユニット1の基板2内で散乱して、隣り合
う吸着性領域4から放出された電子線(β線)と混ざり
合い、隣り合う吸着性領域4に対向する輝尽性蛍光体層
領域72に入射することを効果的に防止することがで
き、さらに、蓄積性蛍光体シート70のドット状の輝尽
性蛍光体層領域72が、放射線を減衰させる性質を有す
るニッケル製の支持体71に形成された多数の貫通孔1
2内に、輝尽性蛍光体11を埋め込んで、形成されてい
るから、各吸着性領域4から放出された電子線(β線)
が、蓄積性蛍光体シート70の支持体71内で散乱し
て、対向する輝尽性蛍光体層領域72に隣り合う輝尽性
蛍光体層領域72に入射することを効果的に防止するこ
とが可能になり、したがって、吸着性領域4に含まれて
いる放射性標識物質から発せられた電子線(β線)を、
その吸着性領域4に対向する輝尽性蛍光体層領域72に
選択的に入射させることができ、吸着性領域4に含まれ
ている放射性標識物質から発せられた電子線(β線)
が、隣り合う吸着性領域4から放出される電子線によっ
て露光されるべき輝尽性蛍光体層領域72に入射して、
輝尽性蛍光体を露光することを確実に防止することがで
きる。
【0256】こうして、蓄積性蛍光体シート70に形成
された多数のドット状輝尽性蛍光体層領域72に、放射
性標識物質の放射線データが記録される。
【0257】図8は、蓄積性蛍光体シート70に記録さ
れた放射線データを読み取って、生化学解析用データを
生成するとともに、生化学解析用ユニット1に記録され
た蛍光データを読み取って、生化学解析用データを生成
するスキャナの略斜視図であり、図9は、フォトマルチ
プライア近傍のスキャナの詳細を示す略斜視図である。
【0258】本実施態様にかかるスキャナは、蓄積性蛍
光体シート70に形成された多数のドット状の輝尽性蛍
光体層領域72に記録された放射性標識物質の放射線デ
ータおよび生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域
4に記録された蛍光色素などの蛍光データを読み取り可
能に構成されている。
【0259】図8に示されるように、本実施態様にかか
るスキャナは、640nmの波長のレーザ光84を発す
る第1のレーザ励起光源81と、532nmの波長のレ
ーザ光84を発する第2のレーザ励起光源82と、47
3nmの波長のレーザ光84を発する第3のレーザ励起
光源83とを備えている。
【0260】本実施態様においては、第1のレーザ励起
光源81は、半導体レーザ光源により構成され、第2の
レーザ励起光源82および第3のレーザ励起光源83
は、第二高調波生成(Second Harmonic Generation)素
子によって構成されている。
【0261】第1のレーザ励起光源81により発生され
たレーザ光84は、コリメータレンズ85によって、平
行光とされた後、ミラー86によって反射される。第1
のレーザ励起光源81から発せられ、ミラー86によっ
て反射されたレーザ光84の光路には、640nmのレ
ーザ光4を透過し、532nmの波長の光を反射する第
1のダイクロイックミラー87および532nm以上の
波長の光を透過し、473nmの波長の光を反射する第
2のダイクロイックミラー88が設けられており、第1
のレーザ励起光源81により発生されたレーザ光84
は、第1のダイクロイックミラー87および第2のダイ
クロイックミラー88を透過して、ミラー89に入射す
る。
【0262】他方、第2のレーザ励起光源82より発生
されたレーザ光84は、コリメータレンズ90により、
平行光とされた後、第1のダイクロイックミラー87に
よって反射されて、その向きが90度変えられて、第2
のダイクロイックミラー88を透過し、ミラー89に入
射する。
【0263】また、第3のレーザ励起光源83から発生
されたレーザ光84は、コリメータレンズ91によっ
て、平行光とされた後、第2のダイクロイックミラー8
8により反射されて、その向きが90度変えられた後、
ミラー89に入射する。
【0264】ミラー89に入射したレーザ光84は、ミ
ラー89によって反射され、さらに、ミラー92に入射
して、反射される。
【0265】ミラー92によって反射されたレーザ光8
4の光路には、中央部に穴93が形成された凹面ミラー
によって形成された穴開きミラー94が配置されてお
り、ミラー92によって反射されたレーザ光84は、穴
開きミラー94の穴93を通過して、凹面ミラー98に
入射する。
【0266】凹面ミラー98に入射したレーザ光84
は、凹面ミラー98によって反射されて、光学ヘッド9
5に入射する。
【0267】光学ヘッド95は、ミラー96と、非球面
レンズ97を備えており、光学ヘッド95に入射したレ
ーザ光84は、ミラー96によって反射されて、非球面
レンズ97によって、ステージ100のガラス板101
上に載置された蓄積性蛍光体シート70あるいは生化学
解析用ユニット1に入射する。
【0268】蓄積性蛍光体シート70に、レーザ光84
が入射すると、蓄積性蛍光体シート70の支持体71に
形成された多数のドット状の輝尽性蛍光体層領域72が
励起され、輝尽光105が放出され、また、生化学解析
用ユニット1に、レーザ光84が入射すると、多数の吸
着性領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質が励
起されて、蛍光105が放出される。
【0269】蓄積性蛍光体シート70の多数のドット状
の輝尽性蛍光体層領域72から放出された輝尽光105
あるいは生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4
から放出された蛍光105は、光学ヘッド95に設けら
れた非球面レンズ97によって、ミラー96に集光さ
れ、ミラー96によって、レーザ光84の光路と同じ側
に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー98に入射
する。
【0270】凹面ミラー98に入射した輝尽光105あ
るいは蛍光105は、凹面ミラー98によって反射され
て、穴開きミラー94に入射する。
【0271】穴開きミラー94に入射した輝尽光105
あるいは蛍光105は、図9に示されるように、凹面ミ
ラーによって形成された穴開きミラー94によって、下
方に反射されて、フィルタユニット108に入射し、所
定の波長の光がカットされて、フォトマルチプライア1
10に入射し、光電的に検出される。
【0272】図9に示されるように、フィルタユニット
108は、4つのフィルタ部材111a、151b、1
51c、151dを備えており、フィルタユニット10
8は、モータ(図示せず)によって、図9において、左
右方向に移動可能に構成されている。
【0273】図10は、図9のA−A線に沿った略断面
図である。
【0274】図10に示されるように、フィルタ部材1
11aはフィルタ112aを備え、フィルタ112a
は、第1のレーザ励起光源81を用いて、生化学解析用
ユニット1に形成された多数の吸着性領域4に含まれて
いる蛍光物質を励起し、蛍光105を読み取るときに使
用されるフィルタ部材であり、640nmの波長の光を
カットし、640nmよりも波長の長い光を透過する性
質を有している。
【0275】図11は、図9のB−B線に沿った略断面
図である。
【0276】図11に示されるように、フィルタ部材1
11bはフィルタ112bを備え、フィルタ112b
は、第2のレーザ励起光源82を用いて、生化学解析用
ユニット1に形成された多数の吸着性領域4に含まれて
いる蛍光物質を励起し、蛍光105を読み取るときに使
用されるフィルタ部材であり、532nmの波長の光を
カットし、532nmよりも波長の長い光を透過する性
質を有している。
【0277】図12は、図9のC−C線に沿った略断面
図である。
【0278】図12に示されるように、フィルタ部材1
11cはフィルタ112cを備え、フィルタ112c
は、第3のレーザ励起光源83を用いて、生化学解析用
ユニット1に形成された多数の吸着性領域4に含まれて
いる蛍光物質を励起して、蛍光105を読み取るときに
使用されるフィルタ部材であり、473nmの波長の光
をカットし、473nmよりも波長の長い光を透過する
性質を有している。
【0279】図13は、図9のD−D線に沿った略断面
図である。
【0280】図13に示されるように、フィルタ部材1
11dはフィルタ112dを備え、フィルタ112d
は、第1のレーザ励起光源81を用いて、蓄積性蛍光体
シート70に形成された多数のドット状の輝尽性蛍光体
層領域72を励起して、輝尽性蛍光体層領域72から発
せられた輝尽光105を読み取るときに使用されるフィ
ルタであり、輝尽性蛍光体層領域72から放出される輝
尽光105の波長域の光のみを透過し、640nmの波
長の光をカットする性質を有している。
【0281】したがって、使用すべきレーザ励起光源に
応じて、フィルタ部材111a、151b、151c、
151dを選択的にフォトマルチプライア110の前面
に位置させることによって、フォトマルチプライア11
0は、検出すべき光のみを光電的に検出することができ
る。
【0282】フォトマルチプライア110によって、輝
尽光105が光電的に検出されて、生成されたアナログ
データは、A/D変換器113に出力されて、ディジタ
ル化され、データ処理装置114に出力される。
【0283】図14は、光学ヘッド95の走査機構の略
平面図である。図14においては、簡易化のため、光学
ヘッド95を除く光学系ならびにレーザ光84および蛍
光105あるいは輝尽光105の光路は省略されてい
る。
【0284】図14に示されるように、光学ヘッド95
を走査する走査機構は、基板120を備え、基板120
上には、副走査パルスモータ121と一対のレール12
2、62とが固定され、基板120上には、さらに、図
14において、矢印Yで示された副走査方向に、移動可
能な基板123とが設けられている。
【0285】移動可能な基板123には、ねじが切られ
た穴(図示せず)が形成されており、この穴内には、副
走査パルスモータ121によって回転されるねじが切ら
れたロッド124が係合している。
【0286】移動可能な基板123上には、主走査ステ
ッピングモータ125が設けられ、主走査ステッピング
モータ125は、エンドレスベルト126を、生化学解
析用ユニット1に形成された隣り合うドット状の吸着性
領域4の間の距離、すなわち、蓄積性蛍光体シート70
に形成された隣り合うドット状の輝尽性蛍光体層領域7
2の間の距離に等しいピッチで、間欠的に駆動可能に構
成されている。光学ヘッド95は、エンドレスベルト1
26に固定されており、主走査ステッピングモータ12
5によって、エンドレスベルト126が駆動されると、
図14において、矢印Xで示された主走査方向に移動さ
れるように構成されている。図14において、67は、
光学ヘッド95の主走査方向における位置を検出するリ
ニアエンコーダであり、128は、リニアエンコーダ1
27のスリットである。
【0287】したがって、主走査ステッピングモータ1
25によって、エンドレスベルト126が、主走査方向
に間欠的に駆動され、1ラインの走査が完了すると、副
走査パルスモータ121によって、基板123が、副走
査方向に間欠的に移動されることによって、光学ヘッド
95は、図14において、矢印Xで示される主走査方向
および矢印Yで示される副走査方向に移動され、レーザ
光84によって、蓄積性蛍光体シート70に形成された
すべてのドット状の輝尽性蛍光体層領域72あるいは生
化学解析用ユニット1の全面が走査される。
【0288】図15は、スキャナの制御系、入力系、駆
動系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【0289】図15に示されるように、スキャナの制御
系は、スキャナ全体を制御するコントロールユニット1
30を備えており、また、スキャナの入力系は、ユーザ
ーによって操作され、種々の指示信号を入力可能なキー
ボード131を備えている。
【0290】図15に示されるように、スキャナの駆動
系は、光学ヘッド95を主走査方向に間欠的に移動させ
る主走査ステッピングモータ125と、光学ヘッド95
を副走査方向に間欠的に移動させる副走査パルスモータ
121と、4つのフィルタ部材111a、151b、1
51c、151dを備えたフィルタユニット108を移
動させるフィルタユニットモータ132を備えている。
【0291】コントロールユニット130は、第1のレ
ーザ励起光源81、第2のレーザ励起光源82または第
3のレーザ励起光源83に選択的に駆動信号を出力する
とともに、フィルタユニットモータ132に駆動信号を
出力可能に構成されている。
【0292】また、図15に示されるように、スキャナ
の検出系は、フォトマルチプライア110と、光学ヘッ
ド95の主走査方向における位置を検出するリニアエン
コーダ127を備えている。
【0293】本実施態様においては、コントロールユニ
ット130は、リニアエンコーダ127から入力される
光学ヘッド95の位置検出信号にしたがって、第1のレ
ーザ励起光源81、第2のレーザ励起光源82または第
3のレーザ励起光源83をオン・オフ制御するように構
成されている。
【0294】以上のように構成された本実施態様にかか
るスキャナは、以下のようにして、蓄積性蛍光体シート
70に形成された多数のドット状の輝尽性蛍光体層領域
72に記録された放射線データを読み取って、生化学解
析用データを生成する。
【0295】まず、蓄積性蛍光体シート70が、ステー
ジ100のガラス板101上に載置される。
【0296】次いで、ユーザーによって、キーボード1
31に、蓄積性蛍光体シート70に形成された多数のド
ット状の輝尽性蛍光体層領域72を、レーザ光84によ
って走査する旨の指示信号が入力される。
【0297】キーボード131に入力された指示信号
は、コントロールユニット130に入力され、コントロ
ールユニット130は、指示信号にしたがって、フィル
タユニットモータ132に駆動信号を出力し、フィルタ
ユニット108を移動させ、輝尽性蛍光体から放出され
る輝尽光105の波長域の光のみを透過し、640nm
の波長の光をカットする性質を有するフィルタ112d
を備えたフィルタ部材111dを、輝尽光105の光路
内に位置させる。
【0298】さらに、コントロールユニット130は、
主走査ステッピングモータ125に駆動信号を出力し、
光学ヘッド95を主走査方向に移動させ、リニアエンコ
ーダ127から入力される光学ヘッド95の位置検出信
号に基づいて、第1のドット状の輝尽性蛍光体層領域7
2に、レーザ光84を照射可能な位置に、光学ヘッド9
5が移動したことが確認されると、主走査ステッピング
モータ125に停止信号を出力するとともに、第1のレ
ーザ励起光源81に、駆動信号を出力して、第1のレー
ザ励起光源81を起動させ、640nmの波長のレーザ
光84を発せさせる。
【0299】第1のレーザ励起光源81から発せられた
レーザ光84は、コリメータレンズ85によって、平行
な光とされた後、ミラー86に入射して、反射される。
【0300】ミラー86によって反射されたレーザ光8
4は、第1のダイクロイックミラー87および第2のダ
イクロイックミラー88を透過し、ミラー89に入射す
る。
【0301】ミラー89に入射したレーザ光84は、ミ
ラー89によって反射されて、さらに、ミラー92に入
射して、反射される。
【0302】ミラー92によって反射されたレーザ光8
4は、穴開きミラー94の穴93を通過して、凹面ミラ
ー98に入射する。
【0303】凹面ミラー98に入射したレーザ光84
は、凹面ミラー98によって反射されて、光学ヘッド9
5に入射する。
【0304】光学ヘッド95に入射したレーザ光84
は、ミラー96によって反射され、非球面レンズ97に
よって、ステージ100ガラス板101上に載置された
蓄積性蛍光体シート70の第1のドット状の輝尽性蛍光
体層領域72に集光される。
【0305】その結果、蓄積性蛍光体シート70に形成
された第1のドット状の輝尽性蛍光体層領域72に含ま
れる輝尽性蛍光体が、レーザ光84によって励起され
て、第1の輝尽性蛍光体層領域72から輝尽光105が
放出される。
【0306】この際、蓄積性蛍光体シート70の支持体
71はニッケルによって形成されているから、レーザ光
84が、支持体71内で散乱して、第1の輝尽性蛍光体
層領域72に隣り合った輝尽性蛍光体層領域72に含ま
れている輝尽性蛍光体を励起し、蓄積している放射線エ
ネルギーが輝尽光105の形で放出されることを効果的
に防止することができ、さらには、第1の輝尽性蛍光体
層領域72から放出された輝尽光105が、支持体71
内で散乱し、フォトマルチプライア110によって検出
されなくなることを効果的に防止することが可能にな
る。
【0307】第1のドット状の輝尽性蛍光体領域12か
ら放出された輝尽光105は、光学ヘッド95に設けら
れた非球面レンズ97によって集光され、ミラー96に
より、レーザ光84の光路と同じ側に反射され、平行な
光とされて、凹面ミラー98に入射する。
【0308】凹面ミラー98に入射した輝尽光105
は、凹面ミラー98によって反射されて、穴開きミラー
94に入射する。
【0309】穴開きミラー94に入射した輝尽光105
は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー94に
よって、図9に示されるように、下方に反射され、フィ
ルタユニット108のフィルタ112dに入射する。
【0310】フィルタ112dは、輝尽性蛍光体から放
出される輝尽光105の波長域の光のみを透過し、64
0nmの波長の光をカットする性質を有しているので、
励起光である640nmの波長の光がカットされ、ドッ
ト状の輝尽性蛍光体層領域72から放出された輝尽光1
05の波長域の光のみがフィルタ112dを透過して、
フォトマルチプライア110によって、光電的に検出さ
れる。
【0311】フォトマルチプライア110によって光電
的に検出されて、生成されたアナログデータは、A/D
変換器113によって、ディジタル化され、データ処理
装置114に出力される。
【0312】第1のレーザ励起光源81がオンされた
後、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コン
トロールユニット130は、第1のレーザ励起光源81
に駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源81
の駆動を停止させるとともに、主走査ステッピングモー
タ125に、駆動信号を出力して、光学ヘッド95を、
蓄積性蛍光体シート70に形成された隣り合うドット状
の輝尽性蛍光体層領域72の間の距離に等しいピッチだ
け、移動させる。
【0313】リニアエンコーダ127から入力された光
学ヘッド95の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド9
5が、隣り合うドット状の輝尽性蛍光体層領域72間の
距離に等しい1ピッチだけ移動されて、第1のレーザ励
起光源81から発せられるレーザ光84を、蓄積性蛍光
体シート70に形成された第2のドット状の輝尽性蛍光
体層領域72に照射可能な位置に移動したことが確認さ
れると、コントロールユニット130は、第1のレーザ
励起光源81に駆動信号を出力して、第1のレーザ励起
光源81をオンさせて、レーザ光84によって、蓄積性
蛍光体シート70に形成された第2のドット状の輝尽性
蛍光体層領域72に含まれている輝尽性蛍光体を励起す
る。
【0314】同様にして、所定の時間にわたり、第1の
レーザ励起光源81から発せられたレーザ光84が、蓄
積性蛍光体シート70に形成された第2のドット状の輝
尽性蛍光体層領域72に照射され、第2の輝尽性蛍光体
層領域72に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、
第2の輝尽性蛍光体層領域72から放出された輝尽光1
05が、フォトマルチプライア110によって、光電的
に検出されて、アナログデータが生成され、A/D変換
器113によって、ディジタル化されて、第2の輝尽性
蛍光体層領域72に記録された放射線データから、生化
学解析用データが生成されると、コントロールユニット
130は、第1のレーザ励起光源81にオフ信号を出力
して、第1のレーザ励起光源81をオフさせるととも
に、主走査ステッピングモータ125に、駆動信号を出
力して、光学ヘッド95を、隣り合うドット状の輝尽性
蛍光体層領域72の間の距離に等しい1ピッチだけ、移
動させる。
【0315】こうして、光学ヘッド95の間欠移動に同
期して、第1のレーザ励起光源81のオン・オフが繰り
返され、リニアエンコーダ127から入力された光学ヘ
ッド95の位置検出信号に基づき、光学ヘッド95が、
主走査方向に1ライン分だけ、移動され、第1ライン目
のドット状の輝尽性蛍光体層領域72のレーザ光84に
よる走査が完了したことが確認されると、コントロール
ユニット130は、主走査ステッピングモータ125に
駆動信号を出力して、光学ヘッド95を元の位置に復帰
させるとともに、副走査パルスモータ121に駆動信号
を出力して、移動可能な基板123を、副走査方向に、
1ライン分だけ、移動させる。
【0316】リニアエンコーダ127から入力された光
学ヘッド95の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド9
5が元の位置に復帰され、また、移動可能な基板123
が、副走査方向に、1ライン分だけ、移動されたことが
確認されると、コントロールユニット130は、第1ラ
イン目のドット状の輝尽性蛍光体層領域72に、順次、
第1のレーザ励起光源81から発せられるレーザ光84
を照射したのと全く同様にして、第2ライン目のドット
状の輝尽性蛍光体層領域72に、順次、第1のレーザ励
起光源81から発せられるレーザ光84を照射して、ド
ット状の輝尽性蛍光体層領域72に含まれている輝尽性
蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層領域15から発せられ
た輝尽光105を、順次、フォトマルチプライア110
に、光電的に検出させる。
【0317】フォトマルチプライア110によって光電
的に検出されて、生成されたアナログデータは、A/D
変換器113に出力され、ディジタル化されて、ドット
状の各輝尽性蛍光体層領域72に記録された放射線デー
タから、生化学解析用データが生成される。
【0318】こうして、蓄積性蛍光体シート70に形成
された多数のドット状の輝尽性蛍光体層領域72がすべ
て、第1のレーザ励起光源81から放出されたレーザ光
84によって走査され、多数のドット状の輝尽性蛍光体
層領域72に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、
放出された輝尽光105が、フォトマルチプライア11
0によって光電的に検出され、生成されたアナログデー
タが、A/D変換器113によって、ディジタル化さ
れ、各ドット状の輝尽性蛍光体層領域72に記録された
放射線データから、生化学解析用データが生成される
と、コントロールユニット130から、駆動停止信号
が、第1のレーザ励起光源81に出力され、第1のレー
ザ励起光源81の駆動が停止される。
【0319】一方、生化学解析用ユニット1に形成され
た多数の吸着性領域4に記録された蛍光物質の蛍光デー
タを読み取って、生化学解析用ディジタルデータを生成
するときは、まず、ユーザーによって、生化学解析用ユ
ニット1が、ステージ100のガラス板101上にセッ
トされる。
【0320】次いで、ユーザーによって、キーボード1
31に、標識物質である蛍光物質の種類が特定され、蛍
光データを読み取るべき旨の指示信号が入力される。
【0321】キーボード131に入力された指示信号
は、コントロールユニット130に入力され、コントロ
ールユニット130は、指示信号を受けると、メモリ
(図示せず)に記憶されているテーブルにしたがって、
使用すべきレーザ励起光源を決定するとともに、フィル
タ112a、152b、152c、152dのいずれを
蛍光105の光路内に位置させるかを決定する。
【0322】たとえば、生体由来の物質を標識する蛍光
物質として、532nmの波長のレーザによって、最も
効率的に励起することのできるローダミン(登録商標)
が使用され、その旨が、キーボード131に入力された
ときは、コントロールユニット130は、第2のレーザ
励起光源82を選択するとともに、フィルタ112bを
選択し、フィルタユニットモータ132に駆動信号を出
力して、フィルタユニット108を移動させ、532n
mの波長の光をカットし、532nmよりも波長の長い
光を透過する性質を有するフィルタ112bを備えたフ
ィルタ部材111bを、生化学解析用ユニット1から放
出されるべき蛍光105の光路内に位置させる。
【0323】さらに、コントロールユニット130は、
主走査ステッピングモータ125に駆動信号を出力し、
光学ヘッド95を主走査方向に移動させ、リニアエンコ
ーダから入力される光学ヘッド95の位置検出信号に基
づいて、生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸
着性領域4のうち、第1の吸着性領域4に、レーザ光8
4を照射可能な位置に、光学ヘッド95が達したことが
確認されると、主走査ステッピングモータ125に停止
信号を出力するとともに、第2のレーザ励起光源82に
駆動信号を出力して、第2のレーザ励起光源82を起動
させ、532nmの波長のレーザ光84を発せさせる。
【0324】第2のレーザ励起光源82から発せられた
レーザ光84は、コリメータレンズ90によって、平行
な光とされた後、第1のダイクロイックミラー87に入
射して、反射される。
【0325】第1のダイクロイックミラー87によって
反射されたレーザ光84は、第2のダイクロイックミラ
ー88を透過し、ミラー89に入射する。
【0326】ミラー89に入射したレーザ光84は、ミ
ラー89によって反射されて、さらに、ミラー92に入
射して、反射される。
【0327】ミラー92によって反射されたレーザ光8
4は、穴開きミラー94の穴93を通過して、凹面ミラ
ー98に入射する。
【0328】凹面ミラー98に入射したレーザ光84
は、凹面ミラー98によって反射されて、光学ヘッド9
5に入射する。
【0329】光学ヘッド95に入射したレーザ光84
は、ミラー96によって反射され、非球面レンズ97に
よって、ステージ100ガラス板101上に載置された
生化学解析用ユニット1に集光される。
【0330】その結果、レーザ光84によって、生化学
解析用ユニット1の第1吸着性領域4に含まれた蛍光色
素などの蛍光物質、たとえば、ローダミンが励起され
て、蛍光が発せられる。
【0331】ここに、本実施態様にかかる生化学解析用
ユニット1においては、吸着性領域4は、アルミニウム
製の基板2に、互いに離間して、形成された多数の貫通
孔3内に、吸着性材料を充填して、形成されており、吸
着性領域4の周囲には、光を減衰させる性質を有するア
ルミニウム製の基板2が存在しているので、吸着性領域
4に含まれた蛍光物質が励起されて、蛍光物質から放出
された蛍光105が、隣り合う吸着性領域4に含まれた
蛍光物質が励起されて、放出された蛍光105と混ざり
合うことを確実に防止することができる。
【0332】ローダミンから放出された蛍光105は、
光学ヘッド95に設けられた非球面レンズ97によって
集光され、ミラー96によって、レーザ光84の光路と
同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー98
に入射する。
【0333】凹面ミラー98に入射した蛍光105は、
凹面ミラー98によって反射されて、穴開きミラー94
に入射する。
【0334】穴開きミラー94に入射した蛍光105
は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー94に
よって、図9に示されるように、下方に反射され、フィ
ルタユニット108のフィルタ112bに入射する。
【0335】フィルタ112bは、532nmの波長の
光をカットし、532nmよりも波長の長い光を透過す
る性質を有しているので、励起光である532nmの波
長の光がカットされ、ローダミンから放出された蛍光1
05の波長域の光のみがフィルタ112bを透過して、
フォトマルチプライア110によって、光電的に検出さ
れる。
【0336】フォトマルチプライア110によって光電
的に検出されて、生成されたアナログ信号は、A/D変
換器113に出力されて、ディジタル信号に変換され、
データ処理装置114に出力される。
【0337】第2のレーザ励起光源82がオンされた
後、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コン
トロールユニット130は、第2のレーザ励起光源82
に駆動停止信号を出力して、第2のレーザ励起光源82
の駆動を停止させるとともに、主走査ステッピングモー
タ125に、駆動信号を出力して、光学ヘッド95を、
生化学解析用ユニット1に形成された吸着性領域4間の
距離に等しいピッチだけ、移動させる。
【0338】リニアエンコーダ127から入力された光
学ヘッド95の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド9
5が、生化学解析用ユニット1に形成された隣り合う吸
着性領域4間の距離に等しい1ピッチだけ移動されて、
第2のレーザ励起光源82から発せられるレーザ光84
を、生化学解析用ユニット1に形成された第2の吸着性
領域4に照射可能な位置に移動したことが確認される
と、コントロールユニット130は、第2のレーザ励起
光源82に駆動信号を出力して、第2のレーザ励起光源
82をオンさせて、レーザ光84によって、生化学解析
用ユニット1に形成された第2吸着性領域4に含まれて
いる蛍光物質、たとえば、ローダミンを励起する。
【0339】同様にして、所定の時間にわたり、レーザ
光84が、生化学解析用ユニット1に形成された第2の
吸着性領域4に照射され、第2吸着性領域4から放出さ
れた蛍光105が、フォトマルチプライア110によっ
て、光電的に検出されて、アナログデータが生成される
と、コントロールユニット130は、第2のレーザ励起
光源82にオフ信号を出力して、第2のレーザ励起光源
82をオフさせるとともに、主走査ステッピングモータ
125に、駆動信号を出力して、光学ヘッド95を、生
化学解析用ユニット1に形成された隣り合う吸着性領域
4間の距離に等しい1ピッチだけ、移動させる。
【0340】こうして、光学ヘッド95の間欠移動に同
期して、第1のレーザ励起光源81のオン・オフが繰り
返され、リニアエンコーダ127から入力された光学ヘ
ッド95の位置検出信号に基づき、光学ヘッド95が、
主走査方向に1ライン分だけ、移動され、生化学解析用
ユニット1の第1ライン目のすべての吸着性領域4を、
レーザ光84により、走査したことが確認されると、コ
ントロールユニット130は、主走査ステッピングモー
タ125に駆動信号を出力して、光学ヘッド95を元の
位置に復帰させるとともに、副走査パルスモータ121
に駆動信号を出力して、移動可能な基板123を、副走
査方向に、1ライン分だけ、移動させる。
【0341】リニアエンコーダ127から入力された光
学ヘッド95の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド9
5が元の位置に復帰され、また、移動可能な基板123
が、副走査方向に、1ライン分だけ、移動されたことが
確認されると、コントロールユニット130は、生化学
解析用ユニット1に形成された第1ライン目の吸着性領
域4に、順次、第2のレーザ励起光源82から発せられ
るレーザ光84を照射したのと全く同様にして、生化学
解析用ユニット1に形成された第2ライン目の吸着性領
域4第2ライン目の吸着性領域4に含まれているローダ
ミンを励起し、吸着性領域4から放出された蛍光105
を、順次、フォトマルチプライア110によって、光電
的に検出させる。
【0342】フォトマルチプライア110によって光電
的に検出されて、生成されたアナログデータは、A/D
変換器113によって、ディジタルデータに変換され
て、データ処理装置114に送られる。
【0343】こうして、生化学解析用ユニット1の全面
が、第2のレーザ励起光源82から放出されたレーザ光
84によって走査され、生化学解析用ユニット1に形成
された多数の吸着性領域4に含まれているローダミンが
励起されて、放出された蛍光105が、フォトマルチプ
ライア110によって光電的に検出され、生成されたア
ナログデータが、A/D変換器113によって、ディジ
タルデータに変換されて、データ処理装置114に送ら
れると、コントロールユニット130から、駆動停止信
号が、第2のレーザ励起光源82に出力され、第2のレ
ーザ励起光源82の駆動が停止される。
【0344】以上のようにして、生化学解析用ユニット
1の吸着性領域4に記録された放射線データおよび蛍光
データに基づいて、生化学解析用データが生成される。
【0345】本実施態様によれば、生化学解析用ユニッ
ト1が、ハイブリダイゼーションに使用されるたびに、
ハイブリダイゼーション装置10の穿孔手段18によっ
て、生化学解析用ユニット1の基板2の貫通孔を穿孔可
能な領域5に、1つづつ、貫通孔6が穿孔され、ハイブ
リダイゼーションに先立って、センサ手段17によっ
て、生化学解析用ユニット1の基板2の貫通孔を穿孔可
能な領域5に穿孔されている貫通孔6の数が検出され、
生化学解析用ユニット1が、2回にわたって、ハイブリ
ダイゼーションに使用された結果、生化学解析用ユニッ
ト1の基板2の貫通孔を穿孔可能な領域5に、2つの貫
通孔6が穿孔されているときは、コントロールユニット
40は、第1のモータ41に逆転信号を出力し、プーリ
16b、16cを、図3において、反時計まわりに回転
させ、生化学解析用ユニット1を、ユーザーに送り返す
とともに、表示パネル61に、生化学解析用ユニット1
を交換すべき旨のメッセージを表示させるように構成さ
れているから、生化学解析用ユニット1が、2回にわた
って、ハイブリダイゼーションに使用されたために、c
DNAなどの特異的結合物質の一部が、生化学解析用ユ
ニット1の吸着性領域4から剥離し、生体由来の物質を
ハイブリダイズさせて、生化学解析用データを生成して
も、精度良く、生化学解析を実行することができないに
もかかわらず、ユーザーが、誤って、その生化学解析用
ユニット1をハイブリダイゼーションに使用し、生化学
解析の信頼性が損なわれることを、確実に防止すること
が可能になる。
【0346】さらに、本実施態様によれば、ハイブリダ
イゼーション装置が、生化学解析用ユニット1の基板2
の貫通孔を穿孔可能な領域5に形成された貫通孔6を検
出するセンサ手段17を備え、センサ手段17の第1の
フォトセンサ17aおよび第2のフォトセンサ17bの
検出信号に基づき、生化学解析用ユニット1が、2回に
わたって、ハイブリダイゼーションに使用されていると
判定したときは、コントロールユニット40が、生化学
解析用ユニット1をユーザーに送り返し、ハイブリダイ
ゼーションを実行することができないように構成されて
いるから、所定回数にわたって、使用され、吸着性領域
4に吸着された特異的結合物質の一部が剥離している生
化学解析用ユニット1を用いて、ユーザーが、誤って、
生化学解析を実行することを確実に防止することがで
き、したがって、生化学解析の効率および精度を大幅に
向上させることが可能になる。
【0347】また、本実施態様によれば、生化学解析用
ユニット1の吸着性領域4が、放射線を減衰させる性質
を有するアルミニウムによって形成された基板2に、互
いに離間して、ドット状に形成されているから、露光に
際して、各吸着性領域4から放出された電子線(β線)
が、生化学解析用ユニット1の基板2内で散乱して、隣
り合う吸着性領域4から放出された電子線(β線)と混
ざり合い、隣り合う吸着性領域4に対向する蓄積性蛍光
体シート70の輝尽性蛍光体層領域72に入射すること
を効果的に防止することができ、さらに、蓄積性蛍光体
シート70の輝尽性蛍光体層領域72が、放射線を減衰
させる性質を有するニッケル製の支持体71に形成され
た多数の貫通孔73内に、輝尽性蛍光体を埋め込んで、
形成されているから、各吸着性領域4から放出された電
子線(β線)が、蓄積性蛍光体シート70の支持体71
内で散乱して、対向する輝尽性蛍光体層領域72に隣り
合う輝尽性蛍光体層領域72に入射することを効果的に
防止することが可能になり、したがって、吸着性領域4
に含まれている放射性標識物質から発せられた電子線
(β線)を、その吸着性領域4に対向する輝尽性蛍光体
層領域72に選択的に入射させることができ、吸着性領
域4に含まれている放射性標識物質から発せられた電子
線(β線)が、隣り合う吸着性領域4から放出される電
子線によって露光されるべき輝尽性蛍光体層領域72に
入射して、輝尽性蛍光体を露光することを確実に防止す
ることができるから、各吸着性領域4に含まれている放
射性標識物質によって露光すべき輝尽性蛍光体層の領域
72が、隣り合う吸着性領域4に含まれている放射性標
識物質から放出された電子線(β線)によって、露光さ
れることに起因するノイズが生化学解析用データ中に生
成されることを防止することができ、生化学解析の定量
性を大幅に向上させることが可能になる。
【0348】図16は、本発明の別の好ましい実施態様
にかかる生化学解析用ユニットの略斜視図である。
【0349】図16に示されるように、本実施態様にか
かる生化学解析用ユニット140は、多数の略円形の貫
通孔143が、規則的なパターンにしたがって、ドット
状に形成されたアルミニウム製の基板141と、ナイロ
ン6によって形成された吸着性膜142とを備え、吸着
性膜142が、基板141に形成された多数の貫通孔1
43内に、カレンダー処理装置(図示せず)によって、
圧入され、基板141に形成された多数の貫通孔143
に対応して、多数の吸着性領域144が、ドット状に、
規則的に形成されている。
【0350】図16には正確に図示されていないが、約
10000の約0.01平方ミリメートルのサイズを有
する略円形の吸着性領域144が、約5000個/平方
センチメートルの密度で、規則的に、生化学解析用ユニ
ット140の基板141に形成されている。
【0351】本実施態様においては、吸着性領域144
の表面と、基板141の表面が同一の高さに位置するよ
うに、吸着性膜142が、基板141の貫通孔143に
圧入されて、生化学解析用ユニット140が形成されて
いる。
【0352】図16に示されるように、基板141に
は、貫通孔を穿孔可能な領域145が形成され、貫通孔
を穿孔可能な領域145には、1つの貫通孔146が形
成されている。
【0353】本実施態様においても、前記実施態様と同
様に、生化学解析用ユニット140が、ハイブリダイゼ
ーションに使用されるたびに、ハイブリダイゼーション
装置の穿孔手段18によって、生化学解析用ユニット1
40の基板141の貫通孔を穿孔可能な領域145に、
貫通孔146が1つづつ穿孔され、ハイブリダイゼーシ
ョンに先立って、ハイブリダイゼーション装置のセンサ
手段17によって、生化学解析用ユニット140の基板
141の貫通孔を穿孔可能な領域145に穿孔された貫
通孔146の数が検出されて、生化学解析用ユニット1
40が、ハイブリダイゼーションに使用された回数が判
定される。
【0354】したがって、本実施態様によれば、生化学
解析用ユニット140を適切に管理して、精度良く、生
化学解析を実行することが可能になる。
【0355】図17は、本発明の他の好ましい実施態様
にかかる生化学解析用ユニットの略斜視図である。
【0356】図17に示されるように、本実施態様にか
かる生化学解析用ユニット150は、アルミニウムによ
って形成された基板151を備え、基板151の表面に
は、ナイロン6よりなる多数の吸着性領域154が、規
則的に形成されている。
【0357】図17には、正確に図示されていないが、
約10000の約0.01平方ミリメートルのサイズを
有する略円形の吸着性領域154が、約5000個/平
方センチメートルの密度で、規則的に、アルミニウム製
の基板151の表面に形成されている。
【0358】図17に示されるように、本実施態様にお
いても、基板151に、貫通孔を穿孔可能な領域155
が形成され、貫通孔を穿孔可能な領域155には、1つ
の貫通孔156が形成されている。
【0359】本実施態様においても、前記実施態様と同
様に、生化学解析用ユニット150が、ハイブリダイゼ
ーションに使用されるたびに、ハイブリダイゼーション
装置の穿孔手段18によって、生化学解析用ユニット1
50の基板151の貫通孔を穿孔可能な領域155に、
貫通孔156が1つづつ穿孔され、ハイブリダイゼーシ
ョンに先立って、ハイブリダイゼーション装置のセンサ
手段17によって、生化学解析用ユニット150の基板
151の貫通孔を穿孔可能な領域155に穿孔された貫
通孔156の数が検出されて、生化学解析用ユニット1
50が、ハイブリダイゼーションに使用された回数が判
定される。
【0360】したがって、本実施態様によれば、生化学
解析用ユニット150を適切に管理して、精度良く、生
化学解析を実行することが可能になる。
【0361】図18は、本発明のさらに他の好ましい実
施態様にかかる生化学解析用ユニットの略部分断面図で
ある。
【0362】図18に示されるように、本実施態様にか
かる生化学解析用ユニット160は、ナイロン6によっ
て形成された吸着性基板161を備え、吸着性基板16
1の両面に、多数の貫通孔163が形成されたアルミニ
ウム製の基板162が密着されて、アルミニウム製の基
板162の貫通孔163内の吸着性基板161によっ
て、多数の吸着性領域164が形成されている。
【0363】図18には、正確に図示されていないが、
約10000の約0.01平方ミリメートルのサイズを
有する略円形の貫通孔163が、約5000個/平方セ
ンチメートルの密度で、規則的に、アルミニウム製の基
板162に形成され、したがって、約10000の約
0.01平方ミリメートルのサイズを有する略円形の吸
着性領域164が、約5000個/平方センチメートル
の密度で、規則的に、吸着性基板161に形成されてい
る。
【0364】図18に示されるように、アルミニウム製
の基板162の表面には、貫通孔を穿孔可能な領域16
5が形成されている。
【0365】本実施態様においても、前記実施態様と同
様に、生化学解析用ユニット160が、ハイブリダイゼ
ーションに使用されるたびに、ハイブリダイゼーション
装置の穿孔手段18によって、生化学解析用ユニット1
60のアルミニウム製の基板162の貫通孔を穿孔可能
な領域165に、貫通孔が1つづつ穿孔され、ハイブリ
ダイゼーションに先立って、ハイブリダイゼーション装
置のセンサ手段17によって、生化学解析用ユニット1
60のアルミニウム製の基板162の貫通孔を穿孔可能
な領域165に穿孔された貫通孔の数が検出されて、生
化学解析用ユニット160が、ハイブリダイゼーション
に使用された回数が判定される。
【0366】したがって、本実施態様によれば、生化学
解析用ユニット160を適切に管理して、精度良く、生
化学解析を実行することが可能になる。
【0367】図19は、本発明のさらに他の好ましい実
施態様にかかる生化学解析用ユニットの略部分断面図で
ある。
【0368】図19に示されるように、本実施態様にか
かる生化学解析用ユニット170は、多数の凹部173
が、規則的に形成されたアルミニウム製の基板171を
備え、各凹部173の内壁面173aが、ナイロン6に
よって、被覆されて、吸着性領域174が形成されてい
る。
【0369】図19には正確に図示されていないが、約
10000の約0.01平方ミリメートルのサイズを有
する略円形の凹部173が、約5000個/平方センチ
メートルの密度で、規則的に、アルミニウム製の基板1
71に形成されている。
【0370】図19に示されるように、アルミニウム製
の基板171の表面には、貫通孔を穿孔可能な領域17
5が形成されている。
【0371】本実施態様においても、前記実施態様と同
様に、生化学解析用ユニット170が、ハイブリダイゼ
ーションに使用されるたびに、ハイブリダイゼーション
装置の穿孔手段18によって、生化学解析用ユニット1
70のアルミニウム製の基板162の貫通孔を穿孔可能
な領域175に、貫通孔が1つづつ穿孔され、ハイブリ
ダイゼーションに先立って、ハイブリダイゼーション装
置のセンサ手段17によって、生化学解析用ユニット1
70のアルミニウム製の基板171の貫通孔を穿孔可能
な領域175に穿孔された貫通孔の数が検出されて、生
化学解析用ユニット170が、ハイブリダイゼーション
に使用された回数が判定される。
【0372】したがって、本実施態様によれば、生化学
解析用ユニット170を適切に管理して、精度良く、生
化学解析を実行することが可能になる。
【0373】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
【0374】たとえば、前記実施態様においては、生化
学解析用ユニット1、140、150、160、170
の基板2、141、151、162、171には、貫通
孔を穿孔可能な領域5、145、155、165、17
5が形成されているが、生化学解析用ユニット1、14
0、150、160、170の基板2、141、15
1、162、171に、特別に、貫通孔を穿孔可能な領
域5、145、155、165、175を形成すること
は必ずしも必要でなく、生化学解析用ユニット1、14
0、150、160、170の基板2、141、15
1、162、171自体を、貫通孔を穿孔可能な材料に
よって、形成してもよく、生化学解析用ユニット1、1
40、150、160、170の基板2、141、15
1、162、171の少なくとも一部が、貫通孔を穿孔
可能に構成されていればよい。
【0375】さらに、前記実施態様においては、生化学
解析用ユニット1、140、150、160、170の
基板2、141、151、162、171の貫通孔を穿
孔可能な領域5、145、155、165、175に
は、最大2つの貫通孔6、146、156が穿孔可能に
構成され、生化学解析用ユニット1、140、150、
160、170が、2回にわたって、ハイブリダイゼー
ションに使用されたときは、ハイブリダイゼーションを
実行することができないように構成されているが、生化
学解析用ユニット1、140、150、160、170
の基板2、141、151、162、171の貫通孔を
穿孔可能な領域5、145、155、165、175に
穿孔することができる貫通孔の最大数は、2つに限定さ
れるものではなく、したがって、生化学解析用ユニット
1、140、150、160、170のハイブリダイゼ
ーションに使用可能な回数は2回に限定されるものでは
なく、生化学解析用ユニット1、140、150、16
0、170の吸着性領域4、144、154、164、
174に吸着される特異的結合物質の吸着強度に応じ
て、最大N個(Nは2以上の整数)の貫通孔が、生化学
解析用ユニット1、140、150、160、170の
基板2、141、151、162、171の貫通孔を穿
孔可能な領域5、145、155、165、175に穿
孔することができるように、生化学解析用ユニット1、
140、150、160、170の基板2、141、1
51、162、171に、貫通孔を穿孔可能な領域5、
145、155、165、175を形成し、生化学解析
用ユニット1、140、150、160、170を、N
回にわたって、ハイブリダイゼーションに使用できるよ
うに構成することもできる。
【0376】また、前記実施態様においては、ハイブリ
ダイゼーション装置は、第1のフォトセンサ17aおよ
び第2のフォトセンサ17bを備えたセンサ手段17
と、第1の穿孔器18aおよび第2の穿孔器18bを備
えた穿孔手段18を備えているが、センサ手段17が2
つのフォトセンサを備え、穿孔手段18が2つの穿孔器
を備えていることは必ずしも必要でなく、最大N個(N
は2以上の整数)の貫通孔が、生化学解析用ユニット
1、140、150、160、170の基板2、14
1、151、162、171の貫通孔を穿孔可能な領域
5、145、155、165、175に穿孔することが
できるように、生化学解析用ユニット1、140、15
0、160、170の基板2、141、151、16
2、171に、貫通孔を穿孔可能な領域5、145、1
55、165、175が形成され、生化学解析用ユニッ
ト1、140、150、160、170を、N回にわた
って、ハイブリダイゼーションに使用できるように構成
されているときは、センサ手段17に、N個のフォトセ
ンサを設け、穿孔手段18に、N個の穿孔器が設けられ
る。
【0377】さらに、前記実施態様においては、発光素
子と受光素子よりなるフォトセンサ17a、17bを用
いて、生化学解析用ユニット1、140、150、16
0、170の基板2、141、151、162、171
の貫通孔を穿孔可能な領域5、145、155、16
5、175に穿孔された貫通孔5、146、156を検
出しているが、生化学解析用ユニット1、140、15
0、160、170の基板2、141、151、16
2、171の貫通孔を穿孔可能な領域5、145、15
5、165、175に穿孔された貫通孔5、146、1
56を検出する方法は、任意に選択することができる。
【0378】また、前記実施態様においては、ハイブリ
ダイゼーション装置を用いて、生化学解析用ユニット
1、140、150、160、170の吸着性領域4、
144、154、164、174に吸着されている特異
的結合物質に、ハイブリダイゼーション溶液に含まれた
放射性標識物質によって標識された生体由来の物質およ
び蛍光物質によって標識された生体由来の物質を、自動
的に、選択的にハイブリダイズさせ、さらに、ハイブリ
ダイゼーション装置に、センサ手段17および穿孔手段
18を設けて、生化学解析用ユニット1、140、15
0、160、170の基板2、141、151、16
2、171の貫通孔を穿孔可能な領域5、145、15
5、165、175に穿孔された貫通孔6、146、1
56を検出し、生化学解析用ユニット1、140、15
0、160、170の基板2、141、151、16
2、171の貫通孔を穿孔可能な領域5、145、15
5、165、175に、貫通孔6、146、156を穿
孔しているが、ハイブリダイゼーション装置を用いて、
生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に吸着されてい
る特異的結合物質に、ハイブリダイゼーション溶液に含
まれた放射性標識物質によって標識された生体由来の物
質および蛍光物質によって標識された生体由来の物質
を、自動的に、選択的にハイブリダイズさせることは必
ずしも必要でないし、さらに、ハイブリダイゼーション
装置に、センサ手段17および穿孔手段18を設けて、
生化学解析用ユニット1、140、150、160、1
70の基板2、141、151、162、171の貫通
孔を穿孔可能な領域5、145、155、165、17
5に穿孔された貫通孔6、146、156を検出し、生
化学解析用ユニット1、140、150、160、17
0の基板2、141、151、162、171の貫通孔
を穿孔可能な領域5、145、155、165、175
に、貫通孔6、146、156を穿孔することも必ずし
も必要でなく、ハイブリダイゼーション装置とは別個
に、センサ手段および穿孔手段を設けて、生化学解析用
ユニット1、140、150、160、170の基板
2、141、151、162、171の貫通孔を穿孔可
能な領域5、145、155、165、175に穿孔さ
れた貫通孔6、146、156を検出し、生化学解析用
ユニット1、140、150、160、170の基板
2、141、151、162、171の貫通孔を穿孔可
能な領域5、145、155、165、175に、貫通
孔6、146、156を穿孔した上で、ハイブリダイゼ
ーション溶液が収容されたハイブリダイゼーションバッ
グや、ハイブリダイゼーション容器を用いて、生化学解
析用ユニット1の吸着性領域4に吸着されている特異的
結合物質に、ハイブリダイゼーション溶液に含まれた放
射性標識物質によって標識された生体由来の物質および
蛍光物質によって標識された生体由来の物質を、選択的
にハイブリダイズさせるようにしてもよい。
【0379】さらに、前記実施態様においては、生化学
解析用ユニット1、140、150、160、170に
は、約10000の約0.01平方ミリメートルのサイ
ズを有する略円形の吸着性領域4、144、154、1
64、174が、約5000個/平方センチメートルの
密度で、規則的なパターンにしたがって、形成されてい
るが、吸着性領域4、144、154、164、174
を略円形に形成することは必ずしも必要でなく、矩形状
など、任意の形状に形成することができる。
【0380】また、前記実施態様においては、生化学解
析用ユニット1、140、150、160、170に
は、約10000の約0.01平方ミリメートルのサイ
ズを有する略円形の吸着性領域4、144、154、1
64、174が、約5000個/平方センチメートルの
密度で、規則的なパターンにしたがって、形成されてい
るが、吸着性領域4、144、154、164、174
の数およびサイズは、目的に応じて、任意に選択をする
ことができ、好ましくは、10以上の5平方ミリメート
ル未満のサイズを有する吸着性領域4、144、15
4、164、174が、10個/平方センチメートル以
上の密度で、生化学解析用ユニット1、140、15
0、160、170に形成される。
【0381】さらに、前記実施態様においては、生化学
解析用ユニット1、140、150、160、170に
は、約10000の約0.01平方ミリメートルのサイ
ズを有する略円形の吸着性領域4、144、154、1
64、174が、約5000個/平方センチメートルの
密度で、規則的なパターンにしたがって、形成されてい
るが、吸着性領域4、144、154、164、174
を、規則的なパターンにしたがって、形成することは必
ずしも必要でない。
【0382】また、前記実施態様においては、複数のc
DNAが用いられているが、本発明において使用可能な
特異的結合物質はcDNAに限定されるものではなく、
ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザ
イム、その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、
RNAなど、生体由来の物質と特異的に結合可能で、か
つ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結
合物質はすべて、本発明の特異的結合物質として使用す
ることができる。
【0383】さらに、前記実施態様においては、生化学
解析用ユニット1、140、150、160、170の
吸着性領域4、144、154、164、174はいず
れも、ナイロン6によって形成されているが、吸着性領
域4、144、154、164、174が、ナイロン6
によって形成されていることは必ずしも必要でなく、ナ
イロン6以外のメンブレンフィルタが形成可能な多孔質
材料、たとえば、ナイロン6,6、ナイロン4,10な
どのナイロン類;ニトロセルロース、酢酸セルロース、
酪酸酢酸セルロースなどのセルロース誘導体;コラーゲ
ン;アルギン酸、アルギン酸カルシウム、アルギン酸/
ポリリシンポリイオンコンプレックスなどのアルギン酸
類;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン類;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ
化ビニリデン、ポリテトラフルオライドなどのポリフル
オライドや、これらの共重合体または複合体、あるい
は、活性炭などの多孔質炭素材料によって、生化学解析
用ユニット1、140、150、160、170の吸着
性領域4、144、154、164、174を形成する
こともでき、さらには、白金、金、鉄、銀、ニッケル、
アルミニウムなどの金属;アルミナ、シリカ、チタニ
ア、ゼオライトなどの金属酸化物;ヒドロキシアパタイ
ト、硫酸カルシウムなどの金属塩やこれらの複合体など
の無機多孔質材料あるいは複数の繊維の束によって、生
化学解析用ユニット1、140、150、160、17
0の吸着性領域4、144、154、164、174を
形成することもできる。
【0384】また、前記実施態様においては、生化学解
析用ユニット1、140、150、160、170はい
ずれも、アルミニウム製の基板2、141、151、1
62、171を備えているが、生化学解析用ユニット
1、140、150、160、170の基板2、14
1、151、163、171を、アルミニウムによって
形成することは必ずしも必要でなく、他の材料によっ
て、基板2、151、151、162、171を形成す
ることもできる。生化学解析用ユニット1、140、1
50、160、170の基板2、141、151、16
2、171は、放射線を減衰させる性質を有しているこ
とが好ましく、また、光を減衰させる性質を有している
ことが好ましいが、その材料はとくに限定されるもので
はなく、無機化合物材料、有機化合物材料のいずれによ
って、生化学解析用ユニット1、140、150、16
0、170の基板2、141、151、162、171
を形成してもよく、金属材料、セラミック材料またはプ
ラスチック材料が、とくに好ましく使用される。生化学
解析用ユニット1、140、150、160、170の
基板2、141、151、162、171を形成するた
めに好ましく使用することのできる無機化合物材料とし
ては、たとえば、金、銀、銅、亜鉛、アルミニウム、チ
タン、タンタル、クロム、鉄、ニッケル、コバルト、
鉛、錫、セレンなどの金属;真鍮、ステンレス、青銅な
どの合金;シリコン、アモルファスシリコン、ガラス、
石英、炭化ケイ素、窒化ケイ素などの珪素材料;酸化ア
ルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウムなど
の金属酸化物;タングステンカーバイト、炭酸カルシウ
ム、硫酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、砒化ガリ
ウムなどの無機塩を挙げることができる。これらは、単
結晶、アモルファス、セラミックのような多結晶焼結体
にいずれの構造を有していてもよい。また、生化学解析
用ユニット1、140、150、160、170の基板
2、141、151、162、171を形成するために
好ましく使用することのできる有機化合物材料として
は、高分子化合物が好ましく用いられ、好ましい高分子
化合物としては、たとえば、ポリエチレンやポリプロピ
レンなどのポリオレフィン;ポリメチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート/メチルメタクリレート共重合
体などのアクリル樹脂;ポリアクリロニトリル;ポリ塩
化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ化ビニリデ
ン;ポリテトラフルオロエチレン;ポリクロロトリフル
オロエチレン;ポリカーボネート;ポリエチレンナフタ
レートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル;ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10な
どのナイロン;ポリイミド;ポリスルホン;ポリフェニ
レンサルファイド;ポリジフェニルシロキサンなどのケ
イ素樹脂;ノボラックなどのフェノール樹脂;エポキシ
樹脂;ポリウレタン;ポリスチレン;ブタジエン−スチ
レン共重合体;セルロース、酢酸セルロース、ニトロセ
ルロース、でん粉、アルギン酸カルシウム、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースなどの多糖類;キチン;キト
サン;ウルシ;ゼラチン、コラーゲン、ケラチンなどの
ポリアミドおよびこれら高分子化合物の共重合体などを
挙げることができる。これらは、複合材料でもよく、必
要に応じて、金属酸化物粒子やガラス繊維などを充填す
ることもでき、また、有機化合物材料をブレンドして、
使用することもできる。
【0385】また、図16に示された実施態様において
は、生化学解析用ユニット140の吸着性領域144
は、アルミニウム製の基板141に形成された多数の貫
通孔143内に、カレンダー処理装置を用いて、吸着性
膜142を圧入して、形成されているが、熱プレス装置
など、他の手段を用いて、吸着性膜142を、基板14
1の貫通孔143内に圧入することもできるし、圧入に
代えて、適当な方法によって、吸着性膜142を、基板
141の貫通孔143内に埋め込んで、ドット状の吸着
性領域144を形成するようにしてもよい。
【0386】また、図1に示された実施態様において
は、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4は、
基板2に形成された多数の貫通孔3内に、吸着性材料を
充填することによって、形成されているが、貫通孔3に
代えて、基板2に多数の凹部を形成し、多数の凹部内
に、吸着性材料を充填して、吸着性領域を形成すること
もできる。
【0387】さらに、図17に示された実施態様におい
ては、生化学解析用ユニット150の吸着性領域154
は、基板151の表面上に形成されているが、生化学解
析用ユニット150の基板151の表面に、多数の突起
部を規則的に形成し、各突起部の先端部に、吸着性領域
を形成するようにしてもよい。
【0388】また、図18に示された実施態様において
は、生化学解析用ユニット160は、吸着性基板161
の両面に、多数の貫通孔163が形成された基板162
が密着されて、形成されているが、吸着性基板161の
少なくとも一方の面に、多数の貫通孔163が形成され
た基板162を密着させることによって、生化学解析用
ユニット160を形成することもできる。
【0389】また、前記実施態様においては、蓄積性蛍
光体シート70は、多数の略円形の貫通孔73が形成さ
れたニッケル製の支持体71を備え、支持体71に形成
された多数の貫通孔73内に、輝尽性蛍光体が充填され
て、輝尽性蛍光体層領域72が形成されているが、貫通
孔73に代えて、多数の略円形の凹部を、支持体71に
規則的に形成し、凹部内に、輝尽性蛍光体を埋め込ん
で、ドット上の輝尽性蛍光体層領域72を形成すること
もできる。
【0390】また、前記実施態様においては、放射性標
識物質によって標識された生体由来の物質および蛍光色
素などの蛍光物質によって標識された生体由来の物質を
含むハイブリダイゼーション溶液が調製され、吸着性領
域4に滴下された特異的結合物質にハイブリダイズさせ
ているが、生体由来の物質が、放射性標識物質および蛍
光色素などの蛍光物質によって標識されていることは必
ずしも必要がなく、放射性標識物質、蛍光物質および化
学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさ
せる標識物質よりなる群から選ばれる少なくとも1種の
標識物質によって標識されていればよい。
【0391】さらに、前記実施態様においては、放射性
標識物質および蛍光色素などの蛍光物質によって標識さ
れた生体由来の物質が、特異的結合物質にハイブリダイ
ズされているが、生体由来の物質を、特異的結合物質に
ハイブリダイズさせていることは必ずしも必要でなく、
生体由来の物質を、ハイブリダイゼーションに代えて、
抗原抗体反応、リセプター・リガンドなどの反応によっ
て、特異的結合物質に特異的に結合させることもでき
る。
【0392】さらに、前記実施態様においては、図8な
いし図15に示されたスキャナを用いて、蓄積性蛍光体
シート70に形成された多数のドット状輝尽性蛍光体層
領域72に記録された放射性標識物質の放射線データお
よび生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に記録され
た蛍光物質の蛍光データを読み取って、生化学解析用デ
ータを生成しているが、放射性標識物質の放射線データ
および蛍光物質の蛍光データを1つのスキャナによって
読み取ることは必ずしも必要でなく、放射性標識物質の
放射線データと、蛍光物質の蛍光データを、別個のスキ
ャナによって読み取って、生化学解析用データを生成す
るようにしてもよい。
【0393】また、前記実施態様においては、コントロ
ールユニット130によって、光学ヘッド95の間欠的
移動と同期して、第1のレーザ励起光源81および第2
のレーザ励起光源82がオン・オフ制御されているが、
主走査方向において、隣り合う輝尽性蛍光体層領域72
あるいは吸着性領域4の間を、レーザ光84が速やかに
移動するように、光学ヘッド95の主走査方向の移動速
度を決定すれば、第1のレーザ励起光源81および第2
のレーザ励起光源82をオン状態に保持し、光学ヘッド
95を、単に、間欠的に移動させて、多数の輝尽性蛍光
体層領域72あるいは吸着性領域4を、レーザ光84に
よって、順次、走査し、輝尽性蛍光体層領域72から放
出された輝尽光105あるいは吸着性領域4から放出さ
れた蛍光105を光電的に検出して、生化学解析用デー
タを生成することもできる。
【0394】また、図8ないし図15に示されたスキャ
ナは、第1のレーザ励起光源81、第2のレーザ励起光
源82および第3のレーザ励起光源83を備えている
が、3つのレーザ励起光源を備えていることは必ずしも
必要ない。
【0395】さらに、図8ないし図15に示されたスキ
ャナは、スキャナは、640nmの波長のレーザ光84
を発する第1のレーザ励起光源81と、532nmの波
長のレーザ光84を発する第2のレーザ励起光源82
と、473nmの波長のレーザ光84を発する第3のレ
ーザ励起光源83とを備えているが、励起光源として、
レーザ励起光源を用いることは必ずしも必要でなく、レ
ーザ励起光源に代えて、LED光源を、励起光源として
用いることもでき、さらには、ハロゲンランプを励起光
源として用い、分光フィルタによって、励起に寄与しな
い波長成分をカットするようにしてもよい。
【0396】また、前記実施態様においては、走査機構
によって、図14において、矢印Xで示される主走査方
向および矢印Yで示される副走査方向に、光学ヘッド9
5を移動させることによって、レーザ光84により、蓄
積性蛍光体シート70のすべてのドット状輝尽性蛍光体
層領域72あるいは生化学解析用ユニット1のすべての
ドット状の吸着性領域4を走査して、輝尽性蛍光体ある
いは蛍光物質を励起しているが、光学ヘッド95を静止
状態に維持し、ステージ100を、図14において、矢
印Xで示される主走査方向および矢印Yで示される副走
査方向に移動させることによって、レーザ光84によ
り、蓄積性蛍光体シート70のすべてのドット状輝尽性
蛍光体層領域72あるいは生化学解析用ユニット1のす
べてのドット状の吸着性領域4を走査して、輝尽性蛍光
体あるいは蛍光物質を励起するようにしてもよく、ま
た、光学ヘッド95を、図14において、矢印Xで示さ
れる主走査方向あるいは矢印Yで示される副走査方向に
移動させるとともに、ステージ100を、矢印Yで示さ
れる副走査方向あるいは矢印Xで示される主走査方向に
移動させることもできる。
【0397】さらに、図8ないし図15に示されたスキ
ャナにおいては、光検出器として、フォトマルチプライ
ア110を用いて、蛍光105あるいは輝尽光105を
光電的に検出しているが、光検出器としては、蛍光10
5あるいは輝尽光105を光電的に検出可能であればよ
く、フォトマルチプライア110に限らず、フォトダイ
オードや、ラインCCD、二次元CCDなどの他の光検
出器を用いることもできる。
【0398】
【発明の効果】本発明によれば、生化学解析用ユニット
のそれぞれに固有な使用回数のデータを確実に管理する
ことができ、生化学解析の信頼性を大幅に向上させるこ
とのできる生化学解析用ユニットおよびその管理方法な
らびにハイブリダイゼーション装置を提供することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる生
化学解析用ユニットの略斜視図である。
【図2】図2は、スポッティング装置の略正面図であ
る。
【図3】図3は、ハイブリダイゼーション装置の略側面
図である。
【図4】図4は、カートリッジの略斜視図である。
【図5】図5は、ハイブリダイゼーション装置の制御
系、検出系、駆動系、入力系および表示系のブロックダ
イアグラムである。
【図6】図6は、蓄積性蛍光体シートの略斜視図であ
る。
【図7】図7は、生化学解析用ユニットに形成された多
数の吸着性領域に含まれた放射性標識物質によって、蓄
積性蛍光体シートに形成された多数のドット状の輝尽性
蛍光体層領域を露光する方法を示す略断面図である。
【図8】図8は、蓄積性蛍光体シートに記録された放射
線データを読み取って、生化学解析用データを生成する
とともに、生化学解析用ユニットに記録された蛍光デー
タを読み取って、生化学解析用データを生成するスキャ
ナの略斜視図である。
【図9】図9は、フォトマルチプライア近傍のスキャナ
の詳細を示す略斜視図である。
【図10】図10は、図9のA−A線に沿った略断面図
である。
【図11】図11は、図9のB−B線に沿った略断面図
である。
【図12】図12は、図9のC−C線に沿った略断面図
である。
【図13】図13は、図9のD−D線に沿った略断面図
である。
【図14】図14は、光学ヘッドの走査機構の略平面図
である。
【図15】図15は、スキャナの制御系、入力系、駆動
系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【図16】図16は、本発明の別の好ましい実施態様に
かかる生化学解析用ユニットの略斜視図である。
【図17】図17は、本発明の他の好ましい実施態様に
かかる生化学解析用ユニットの略斜視図である。
【図18】図18は、本発明のさらに他の好ましい実施
態様にかかる生化学解析用ユニットの略部分断面図であ
る。
【図19】図19は、本発明のさらに他の好ましい実施
態様にかかる生化学解析用ユニットの略部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 生化学解析用ユニット 2 基板 3 貫通孔 4 吸着性領域 5 穿孔可能な領域 6 貫通孔 7 インジェクタ 8 CCDカメラ 9 スポッティングヘッド 10 ハイブリダイゼーション装置 11 カートリッジ 11a カートリッジのケーシング 11b カートリッジの蓋 11c 溶液注入・抜き取り口 12 カートリッジ装填部 13 溶液注入部 14 反応部 15 生化学解析用ユニット取り出し部 16a 第1のエンドレスベルト 16b、16c プーリ 17 センサ手段 17a 第1のフォトセンサ 17b 第2のフォトセンサ 18 穿孔手段 18a 第1の穿孔器 18b 第2の穿孔器 19 装填機構 20a 第2のエンドレスベルト 20b、20c プーリ 21a 第3のエンドレスベルト 21b、21c プーリ 22 前処理液注入ピン 23 ハイブリダイゼーション溶液注入ピン 24 プローブ溶液注入ピン 25 洗浄溶液注入ピン 26 溶液ピンヘッド 27a 第4のエンドレスベルト 27b、27c プーリ 28 振動テーブル 29a 第5のエンドレスベルト 29b、29c プーリ 30 RIセンサ 31 溶液抜き取りピン 32 生化学解析用ユニット取り出し機構 40 コントロールユニット 41 第1のモータ 42 第2のモータ 43 第3のモータ 44 第4のモータ 45 第5のモータ 46 振動テーブルモータ 47 注入ピンモータ 48 RIセンサモータ 49 溶液抜き取りピンモータ 50 前処理液ポンプ 51 ハイブリダイゼーション溶液ポンプ 52 プローブ溶液ポンプ 53 洗浄溶液ポンプ 54 溶液抜き取りポンプ 55 バルブ開閉機構 60 キーボード 61 表示パネル 70 蓄積性蛍光体シート 71 支持体 72 輝尽性蛍光体層領域 73 貫通孔 81 第1のレーザ励起光源 82 第2のレーザ励起光源 83 第3のレーザ励起光源 84 レーザ光 85 コリメータレンズ 86 ミラー 87 第1のダイクロイックミラー 88 第2のダイクロイックミラー 89 ミラー 90 コリメータレンズ 91 コリメータレンズ 92 ミラー 93 穴開きミラーの穴 94 穴開きミラー 95 光学ヘッド 96 ミラー 97 非球面レンズ 98 凹面ミラー 100 ステージ 101 ガラス板 105 蛍光あるいは輝尽光 108 フィルタユニット 110 フォトマルチプライア 111a、111b、111c、111d フィルタ部
材 112a、112b、112c、112d フィルタ 113 A/D変換器 114 データ処理装置 120 基板 121 副走査パルスモータ 122 一対のレール 123 移動可能な基板 124 ロッド 125 主走査ステッピングモータ 126 エンドレスベルト 127 リニアエンコーダ 128 リニアエンコーダのスリット 130 コントロールユニット 131 キーボード 132 フィルタユニットモータ 140 生化学解析用ユニット 141 基板 142 吸着性膜 143 貫通孔 144 吸着性領域 145 貫通孔を穿孔可能な領域 146 貫通孔 150 生化学解析用ユニット 151 基板 154 吸着性領域 155 貫通孔を穿孔可能な領域 156 貫通孔 160 生化学解析用ユニット 161 吸着性基板 162 基板 163 貫通孔 164 吸着性領域 165 貫通孔を穿孔可能な領域 170 生化学解析用ユニット 171 基板 173 凹部 173a 凹部の内壁面 174 吸着性領域 175 貫通孔を穿孔可能な領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 37/00 102 C12N 15/00 F Fターム(参考) 2G045 DA12 DA13 DA14 DA36 FA11 FB02 FB07 FB12 FB15 HA09 HA16 4B024 AA11 AA19 CA01 CA09 CA11 HA12 4B029 AA07 BB01 BB20 CC03 CC08 FA12 4B063 QA01 QA17 QA18 QQ05 QQ42 QQ52 QR08 QR42 QR55 QR62 QR82 QS25 QS34 QX02

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の吸着性領域が、互いに離間して、
    二次元的に形成された基板を備え、前記基板の少なくと
    も一部が、貫通孔を穿孔可能に構成されたことを特徴と
    する生化学解析用ユニット。
  2. 【請求項2】 前記複数の吸着性領域が、特異的結合物
    質を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の生化
    学解析用ユニット。
  3. 【請求項3】 前記基板に、互いに離間して、二次元的
    に、複数の孔が形成され、前記複数の吸着性領域が、そ
    れぞれ、前記孔内に、吸着性材料が充填されて、形成さ
    れたことを特徴とする請求項1または2に記載の生化学
    解析用ユニット。
  4. 【請求項4】 前記基板に、互いに離間して、二次元的
    に、複数の凹部が形成され、前記複数の吸着性領域が、
    それぞれ、前記凹部の内壁面に形成された吸着性材料の
    層によって形成されたことを特徴とする請求項1または
    2に記載の生化学解析用ユニット。
  5. 【請求項5】 前記複数の吸着性領域が、前記基板の表
    面上に形成されたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の生化学解析用ユニット。
  6. 【請求項6】 前記基板に、互いに離間して、二次元的
    に、複数の突起部が形成され、前記複数の吸着性領域
    が、それぞれ、前記突起部の先端部近傍に形成されたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の生化学解析用
    ユニット。
  7. 【請求項7】 吸着性材料を含む吸着性基板を備え、前
    記基板に、互いに離間して、二次元的に、複数の貫通孔
    が形成され、前記吸着性基板の少なくとも一方の面に、
    前記基板が密着されて、前記基板に形成された前記複数
    の貫通孔内の前記吸着性基板によって、前記複数の吸着
    性領域が形成されたことを特徴とする請求項1または2
    に記載の生化学解析用ユニット。
  8. 【請求項8】 前記基板に、10以上の吸着性領域が形
    成されたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
    1項に記載の生化学解析用ユニット。
  9. 【請求項9】 前記複数の吸着性領域が、それぞれ、5
    平方ミリメートル未満のサイズを有していることを特徴
    とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の生化学
    解析用ユニット。
  10. 【請求項10】 前記複数の吸着性領域が、10個/平
    方センチメートル以上の密度で、前記基板に形成された
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記
    載の生化学解析用ユニット。
  11. 【請求項11】 前記吸着性領域が、多孔質炭素材料ま
    たはメンブレンフィルタを形成可能な多孔質材料によっ
    て形成されたことを特徴とする請求項1ないし10のい
    ずれか1項に記載の生化学解析用ユニット。
  12. 【請求項12】 前記吸着性領域が、複数の繊維の束に
    よって形成されたことを特徴とする請求項1ないし10
    のいずれか1項に記載の生化学解析用ユニット。
  13. 【請求項13】 前記基板が、放射線を減衰させる性質
    を有することを特徴とする請求項1ないし4、7ないし
    12のいずれか1項に記載の生化学解析用ユニット。
  14. 【請求項14】 前記基板が、隣り合う前記吸着性領域
    の間の距離に等しい距離だけ、放射線が前記基板中を透
    過したときに、放射線のエネルギーを、1/5以下に減
    衰させる性質を有することを特徴とする請求項13に記
    載の生化学解析用ユニット。
  15. 【請求項15】 前記基板が、光を減衰させる性質を有
    することを特徴とする請求項1ないし4、7ないし14
    のいずれか1項に記載の生化学解析用ユニット。
  16. 【請求項16】 前記基板が、隣り合う前記吸着性領域
    の間の距離に等しい距離だけ、光が前記基板中を透過し
    たときに、光のエネルギーを、1/5以下に減衰させる
    性質を有することを特徴とする請求項15に記載の生化
    学解析用ユニット。
  17. 【請求項17】 前記基板が、金属材料、セラミック材
    料およびプラスチック材料よりなる群から選ばれる材料
    によって形成されたことを特徴とする請求項13ないし
    16のいずれか1項に記載の生化学解析用ユニット。
  18. 【請求項18】 複数の吸着性領域が、互いに離間し
    て、二次元的に形成された基板を備えた生化学解析用ユ
    ニットを使用するたびに、前記基板に、1つづつ、貫通
    孔を穿孔することを特徴とする生化学解析用ユニットの
    管理方法。
  19. 【請求項19】 前記生化学解析用ユニットをハイブリ
    ダイゼーションに使用するたびに、前記基板に、1つづ
    つ、貫通孔を穿孔することを特徴とする請求項18に記
    載の生化学解析用ユニットの管理方法。
  20. 【請求項20】 前記生化学解析用ユニットを使用する
    に際して、前記生化学解析用ユニットの前記基板に穿孔
    された貫通孔の数を検出することを特徴とする請求項1
    8または19に記載の生化学解析用ユニットの管理方
    法。
  21. 【請求項21】 生化学解析用ユニットの基板に、互い
    に離間して、二次元的に形成された複数の吸着性領域に
    含まれた特異的結合物質に、放射性標識物質、蛍光物質
    および化学発光基質と接触させることによって化学発光
    を生じさせる標識物質よりなる群から選ばれた少なくと
    も1種の標識物質により標識された生体由来の物質を、
    選択的にハイブリダイズさせるハイブリダイゼーション
    装置であって、前記生化学解析用ユニットを受け入れる
    生化学解析用ユニット受け入れ部と、前記生化学解析用
    ユニットの前記基板に形成された貫通孔を検出する貫通
    孔検出手段と、前記生化学解析用ユニットの前記基板
    に、貫通孔を穿つ穿孔手段を備えたことを特徴とするハ
    イブリダイゼーション装置。
  22. 【請求項22】 前記生化学解析用ユニットが、ハイブ
    リダイゼーションに使用されるたびに、前記生化学解析
    用ユニットの前記基板に、貫通孔を形成するように構成
    されるとともに、前記貫通孔検出手段が、前記穿孔手段
    によって、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成
    された前記貫通孔の数を検出するように構成され、前記
    貫通孔検出手段が、前記穿孔手段によって、前記生化学
    解析用ユニットの前記基板に形成された前記貫通孔の数
    がN(Nは2以上の整数)未満であると判定したときに
    のみ、ハイブリダイゼーションが実行されるように構成
    されたことを特徴とする請求項21に記載のハイブリダ
    イゼーション装置。
  23. 【請求項23】 さらに、前記生化学解析用ユニット
    を、前記生化学解析用ユニット受け入れ部から前記貫通
    孔検出手段に搬送する搬送手段を備え、前記貫通孔検出
    手段が、前記穿孔手段によって、前記生化学解析用ユニ
    ットの前記基板に形成された前記貫通孔の数がN(Nは
    2以上の整数)以上であると判定したときに、前記搬送
    手段が、前記生化学解析用ユニットを、前記生化学解析
    用ユニット受け入れ部に送り返すように構成されたこと
    を特徴とする請求項22に記載のハイブリダイゼーショ
    ン装置。
  24. 【請求項24】 さらに、表示パネルを備え、前記貫通
    孔検出手段が、前記穿孔手段によって、前記生化学解析
    用ユニットの前記基板に形成された前記貫通孔の数がN
    (Nは2以上の整数)以上であると判定したときに、前
    記表示パネルに警告が表示されるように構成されたこと
    を特徴とする請求項22または23に記載のハイブリダ
    イゼーション装置。
  25. 【請求項25】 前記貫通孔検出手段が、N対の発光手
    段と受光手段を備えたことを特徴とする請求項21ない
    し24のいずれか1項に記載のハイブリダイゼーション
    装置。
  26. 【請求項26】 前記穿孔手段が、N個の穿孔器を備え
    たことを特徴とする請求項21ないし25のいずれか1
    項に記載のハイブリダイゼーション装置。
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