JP2003043026A - アルコールインジケーター - Google Patents

アルコールインジケーター

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JP2003043026A
JP2003043026A JP2001233720A JP2001233720A JP2003043026A JP 2003043026 A JP2003043026 A JP 2003043026A JP 2001233720 A JP2001233720 A JP 2001233720A JP 2001233720 A JP2001233720 A JP 2001233720A JP 2003043026 A JP2003043026 A JP 2003043026A
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alcohol
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alcohol indicator
dichromate
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JP2001233720A
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English (en)
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Yae Obinata
野枝 大日方
Shinya Ochiai
信哉 落合
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】重クロム酸塩と酸化還元色素と溶媒を用いる事
によって、変色スピードが速く、簡便でかつ安価でアル
コールを検知するインジケーターを提供する。 【解決手段】重クロム酸カリウムが1.0重量部、酸化
還元色素としてジフェニルアミン1%濃硫酸溶液が5.
0重量部、結合剤としてセルロースが75重量部、水が
20重量部、着色剤として赤色106号が0.1重量部
からなるアルコールインジケーターを打錠成形したこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は環境中や包材内のエ
タノールの有無を判定するためのアルコールインジケー
ターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】エタノールは古くから飲料や消毒・殺菌
剤、化粧品原料として用いられてきた。また、微生物に
よるアルコール発酵でも大量のエタノールが生成され
る。工業的には主に酵母を用いてアルコール発酵により
アルコール飲料が製造されている。一方、食品が酵母等
の微生物により汚染されると嫌気条件下においてアルコ
ール発酵によりエタノールが生成される事がある。ま
た、紙製アルコール飲料容器などは、シール不良やいた
ずらにより、アルコールが漏出する事故があるが、これ
を簡易に検知する方法がなかった。
【0003】現在、エタノールを検知する方法として、
ガステック社の検知管等が上市されているが、検知する
ために特定の器具を購入する必要があり、また1回の測
定に数分間を要するため簡便な方法ではなかった。この
ため、簡便にかつ安価にエタノールを検知できる方法が
望まれていた。更には、流通上食品や医薬品、包装体に
装着して使用する事も望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたものであり、重クロム酸塩と
酸化還元色素と溶媒を用いる事によって、簡便でかつ安
価でアルコールを検知するインジケーターを提供するこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたものであり、請求項1の発明
は、少なくとも、重クロム酸塩、酸化還元色素、及び溶
媒からなることを特徴とするアルコールインジケーター
である。
【0006】請求項2の発明は、重クロム酸塩が重クロ
ム酸カリウムであることを特徴とする請求項1記載のア
ルコールインジケーターである。
【0007】請求項3の発明は、酸化還元色素がジフェ
ニルアミンまたはジフェニルベンジジン、ジフェニルア
ミンスルホン酸ナトリウムのいずれかであることを特徴
とする請求項1または2記載のアルコールインジケータ
ーである。
【0008】請求項4の発明は、溶媒が水であることを
特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のアルコール
インジケーターである。
【0009】請求項5の発明は、着色剤を添加したこと
を特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のアルコー
ルインジケーターである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
具体的に説明する。本アルコールインジケーターの形態
としては、セルロースやゼオライトなどの白色粉末に担
持させて打錠した錠剤タイプのものが好適に使用でき
る。また、ろ紙に含浸させたシート状や、バインダー樹
脂と混錬して支持体に塗布した印刷タイプでも使用でき
る。
【0011】本発明に使用する酸化還元色素にはジフェ
ニルアミン、ジフェニルベンジジン、ジフェニルアミン
スルホン酸ナトリウム、メチレンブルー、ニューメチレ
ンブルー、ニュートラルレッド、インジゴカルミン、ア
シッドレッド、サフラニンT、フェノサフラニン、カプ
リブルー、ナイルブルー、ジフェニルアミン、キシレン
シアノール、ニトロジフェニルアミン、フェロイン、N
−フェニルアントラニル酸等が使用できる。特にジフェ
ニルアミン、ジフェニルベンジジン、ジフェニルアミン
スルホン酸ナトリウムが好適に使用できる。
【0012】着色剤を添加することによりインジケータ
ーの発色を鮮明にすることが出来る。また、所望の発色
を可能にする。インジケーターに添加する着色剤は、赤
色色素が望ましいが、緑色色素や黄色色素も使用でき
る。着色剤としては、例えば食用赤色2号(アマラン
ス)、食用赤色3号(エリスロシン)、食用赤色40号
(アルラレッドAC)、食用赤色102号(ニューコク
シン)、食用赤色104号(フロキシン)、食用赤色1
06号(アシッドレッド)、及び天然系コチニール色素
等の赤色着色剤、食用黄色4号(タートラジン)、食用
黄色5号(サンセットイエローFCF)、及び天然系紅
花黄色素等の黄色着色剤があげられる。
【0013】打錠する前にはステアリン酸やスターチ、
タルク等の滑沢剤を添加すると流動性が高まり効果的で
ある。
【0014】印刷方法の場合、支持体への塗布方法は印
刷法、例えばスクリーン印刷法、凹版印刷法、及びグラ
ビア印刷法や、コーティング法例えばロールコーティン
グ、スプレーコーティング、ディップコーティング、及
びベタコーティングなどが好適に使用される。
【0015】支持体としては、検知用インキと反応せ
ず、しかも試薬の呈色を阻害しないものが選択され得
る。この様な支持体として、紙、合成紙、不織布または
合成樹脂フィルムなどを目的、使用形態に合わせて用い
る事ができる。支持体として着色されたものを用いる事
により、着色剤を入れた場合と同様の色調の変化が得ら
れる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
する。 <実施例1>重クロム酸カリウム1.0重量部、酸化還
元色素としてジフェニルアミン1%濃硫酸溶液が5.0
重量部、結合剤としてセルロースが75重量部、水が2
0重量部からなるアルコールインジケーターを打錠成形
した。
【0017】<実施例2>酸化還元色素としてジフェニ
ルベンジジンを使用した以外は実施例1と同様にしてア
ルコールインジケーターを打錠成形した。
【0018】<実施例3>酸化還元色素としてジフェニ
ルアミンスルホン酸ナトリウムを使用した以外は実施例
1と同様にしてアルコールインジケーターを打錠成形し
た。
【0019】<実施例4>着色剤として赤色106号を
0.1重量部添加し、その他の構成は実施例1と同じで
あるアルコールインジケーターを打錠成形した。
【0020】<実施例5>重クロム酸カリウム1.0重
量部、酸化還元色素としてジフェニルアミン1%濃硫酸
溶液が5.0重量部、水が94重量部からなるアルコー
ルインジケーターをろ紙に含浸し、シート状アルコール
インジケーターを得た。これを2cm×2cmにカット
し、実験材料とした。
【0021】<実施例6>重クロム酸カリウム1.0重
量部、酸化還元色素としてジフェニルアミン1%濃硫酸
溶液が5.0重量部、ポリビニルアルコール樹脂が10
重量部、水が84重量部からなるアルコールインジケー
ターを得た。これをPETフィルムにグラビア印刷によ
り塗布し、80℃で風乾し、アルコールインジケーター
付フィルムを得た。このフィルムを2cm×2cmの寸
法にカットし、実験材料とした。
【0022】[実験]実施例で得られた各アルコールイ
ンジケーターをKOP(塩化ビニリデン共重合体コート
ポリプロピレン)/PE(ポリエチレン)包材を用いて
作成した包装体に入れた。包装体内部にエタノールを噴
霧して完全密封した。実験の結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】実施例1から実施例6のインジケータは、
いずれもアルコール噴霧後、速やかに変色した。
【0025】
【発明の効果】本発明のアルコールインジケーターは、
重クロム酸塩、酸化還元色素、及び溶媒を用いる事によ
り、簡便でかつ安価なアルコールインジケーターとする
ことができる。さらに着色剤を添加する事により、より
色調のはっきりしたアルコールインジケーターを得られ
た。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、重クロム酸塩、酸化還元色
    素、及び溶媒からなることを特徴とするアルコールイン
    ジケーター。
  2. 【請求項2】重クロム酸塩が重クロム酸カリウムである
    ことを特徴とする請求項1記載のアルコールインジケー
    ター。
  3. 【請求項3】酸化還元色素がジフェニルアミンまたはジ
    フェニルベンジジン、ジフェニルアミンスルホン酸ナト
    リウムのいずれかであることを特徴とする請求項1また
    は2記載のアルコールインジケーター。
  4. 【請求項4】溶媒が水であることを特徴とする請求項1
    〜3いずれか1項記載のアルコールインジケーター。
  5. 【請求項5】着色剤を添加したことを特徴とする請求項
    1〜4いずれか1項記載のアルコールインジケーター。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005331284A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Kobe Steel Ltd 水素ガス検知剤および水素ガス検知装置
JP2007163169A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Tokyo Metropolitan Univ エタノールガス検知組成物および検知方法
CN101825576A (zh) * 2009-11-30 2010-09-08 无锡灵特生物技术有限责任公司 微生物发酵液中乙醇含量的快速检测方法及试剂盒

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