JPH04114066A - 水素イオン濃度インジケーター用インキ組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、ペットの排泄シートおよびペット用人工砂等
の一部分に、印刷、コーティング、ディッピング等で検
知層を形成する水素イオン濃度（ｐＨ）インジケーター
用インキ組成物に関するものである。

（従来の技術） 水素イオン濃度の検知は、環境衛生面で非常に興味が持
たれている。中でも水素イオン濃度の変化は、動物の健
康面で大きく関係しており、体が疲労を蓄積することで
、尿の水素イオン濃度（ｐＨ）が弱酸性側から弱アルカ
リ性側に移行するとか知られている。

この状態を判定する方法については、一定量の尿を採取
し、通常ｐＨメーターにより検査を行う。

しかし、ペットの尿を採取することは、非常な困難さを
伴うのが現状である。

それゆえ、尿を採取することなくペットの健康管理の一
環として、ペットの排泄シートおよび砂等の一部分に、
印刷、コーティング、ディッピング等で検知層を形成し
、色変化によるｐＨインジケーター用インキの開発がの
ぞまれている。

（本発明が解決しようとする課題） 本発明は、尿の接触により、検知層が速やかに変色し目
視判定可能な検知層を形成するインキ組成物を提供する
ものである。

〔発明の構成］ （課題を解決するための手段） 第１の発明は、酸塩基指示薬と、セルロースおよび／ま
たはセルロース誘導体を有機溶媒中に分散または溶解し
てなる水素イオン濃度インジケーター用インキ組成物で
ある。

第２の発明は、尿のｐＨ検知に用いることを特徴とする
酸塩基指示薬と、セルロースおよび／またはセルロース
誘導体を有機溶媒中に分散または溶解してなる水素イオ
ン濃度インジケーター用インキ組成物である。

本発明において用いる酸塩基性指示薬は、ｐＨを測定す
る時の比色測定の指示薬として使用され、コロイド化学
、生化学、分析化学の分野では公知のものであり、独自
の変色域があり酸性〜塩基性の変化により色が変化する
酸塩基性指示薬は、約１３０種の指示薬があるが、目的
のｐＨに合った酸塩基性指示薬を用いればよい。

特定の変色域を持つ代表的な酸塩基性指示薬としては、 ｐＨ４，９以下：メチルハイオレット、エチルバイオレ
ット、マラカイトグリーン、クリ スタルハイオレソト、チモールブル ーメチルオレンジ、フロムフェノ ールブルー、ヘンシバ−プル ｐ）１５．０〜８．０；メチルレッド、クロルフェノー
ルレッド、ブロムクレゾールパープル、 ブロムチモールブルー、プロピルレ ッド、アリザリンレジド ｐＨ８，０以上：ブリリアントイエロー、チモールフル
ー、フェノールフタレイン、フロ ムフェノールパープル、アリザリン イエロー、ベンゾパープリン 等が上げられ、求める変色域から、酸塩基性指示薬が決
まる。しかし、同じ様な変色域を持つにもかかわらず、
本発明のインキ組成物でｐＨの検知能に大きな影響があ
り、ｐＨ４，４〜６．４域ではメチルレッド、ｐＨ５，
０〜６．８域ではブロムクレゾールパープル、ｐＨ６，
８〜８．４域では、フェノールレッドが好ましい。

酸塩基性指示薬はインキ組成骨中０．５〜２．０重置％
の量が好ましく、少な過ぎると、変色幅が狭く、多過ぎ
ると検知層としての均一性にかけ、いずれの目視による
判定がしに（い。

樹脂としては、樹脂層の形成方法によって選択されるが
、例えば、印刷方式であれば印刷通性を、コーティング
方式であればその適性を考えた公知の樹脂として、セル
ロースおよびその誘導体、ウレタン系、ポリアミド系、
ポリオレフィン系等が上げられるが、セルロースおよび
その誘導体以外の樹脂は、検知層を形成した場合、検知
能（目視による判定）が非常に悪く、樹脂としては好ま
しくない。

セルロースおよびその誘導体の中でも、セロール、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシルプロピ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース等は、濡れ性、検知能の面
からも好ましい樹脂である。

溶媒としては印刷方式により若干の制約はあるが（例え
ばフレキソ印刷を想定した場合には、版質の点から芳香
族ハイドロカーボン系の有機溶剤は使用できない。）樹
脂の溶解性、酸塩基性指示薬の溶解分散安定性を考慮し
た溶媒を用いる事ができる。

被印刷体としては、プラスッチクフィルム、紙、プラス
ッチクフイルムと紙の積層体等であるが、吸水性のある
ものが望ましい。

（実施例） 以下、実施例によって本発明を説明する。例中、部は重
量部を、％は重量部％をそれぞれ表わす。

実施例１ ブロムクレゾールパープル　　　　　１．０部ハイドロ
キシプロピルセルロース　１０．０部イソプロピルアル
コール　　　　　４９．０１酢酸イソブチル　　　　　
　　　　３０．０部上記の組成物を、サンドミル中で溶
解分散し、酸塩基性指示薬分１％、樹脂分１０％のイン
キを得た。得られたインキ組成物を、紙に常法によりフ
レキソ印刷方式にてベタ印刷を行ない、塗布量０．５〜
０．７　ｇ　７ｍ２（ドライ換算）の検知層を得た。こ
の得られた検知層について、所定のｐＨ標準液を滴下し
、変色域について試験した。

結果を表−１に示す。

表−１ ラド１部に置き替えた以外は、実施例１と同様にしてイ
ンキを得た。その他実施例１と同様にして検知層の変色
域について試験した。結果を表−２に示す。

表−２ 評価二目視判定 １（不良）〜５（優良）の５段階表示 色変化：　黄〜紫 実施例２ 実施例１における酸塩基性指示薬をメチルレ評価二目視
判定 １（不良）〜５（優良）の５段階表示 色変化＝　（ピンク）〜（黄） 実施例３ 実施例１における酸塩基性指示薬をフェノールレッド１
部に置き替えた以外は、実施例１と同様にしてインキを
得た。以外実施例１と同様にして検知層の変色域につい
て試験した。結果を表−３に示す。

表−３ レタンワニス（三洋化成製、サンブレンＬＱ３９０）２
５．０部に置き替えた以外実施例１と同様にしてインキ
を得た。その他は実施例１と同様にして試験した。結果
は表−４に示す様、検知層がどのｐＨ標準液にも官能し
なく、検知層とはならない。

表−４ 評価二目視判定 ■（不良）〜５（優良）の５段階表示 色変化：　（黄）〜（赤） 比較例１ 実施例１における樹脂を、ポリエーテル型つ評価二目視
判定 １（不良）〜５（優良）の５段階表示 色変化：　（黄）〜（紫） （発明の効果） 本発明は、酸塩基性指示薬とセルロースおよびその誘導
体と組合せる事で、限定した水素イオン濃度の検知を目
視により判定可能である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、酸塩基指示薬と、セルロースおよび／またはセルロ
   ース誘導体を有機溶媒中に分散または溶解してなる水素
   イオン濃度インジケーター用インキ組成物。 ２、尿の水素イオン濃度検知に用いることを特徴とする
   請求項１記載の水素イオン濃度インジケーター用インキ
   組成物。