JP2003042716A - ボール弾道計測装置 - Google Patents
ボール弾道計測装置Info
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- JP2003042716A JP2003042716A JP2001231303A JP2001231303A JP2003042716A JP 2003042716 A JP2003042716 A JP 2003042716A JP 2001231303 A JP2001231303 A JP 2001231303A JP 2001231303 A JP2001231303 A JP 2001231303A JP 2003042716 A JP2003042716 A JP 2003042716A
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Abstract
されずに安定して計測でき、さらに校正が容易で、飛行
するボールの位置座標の時系列データを精度よく計測で
きるボール弾道計測装置の提供を目的とするものであ
る。 【解決手段】 打撃位置Aと目標位置Bとを結ぶ直線上
であって、打撃位置Aの後方及び目標位置Bの前方に設
置する少なくとも2台のCCDカメラ1、2と、これら
のCCDカメラ1、2による撮影のタイミングを制御す
る制御部と、これらのCCDカメラ1、2で同時に撮影
された一対の画像データとCCDカメラ1、2の位置、
光軸方向及び画角とから三角測量法的手法でボールの位
置座標を演算する演算部とを備えるボール弾道計測装置
である。
Description
測するための装置、特にゴルフボールの弾道の位置座標
の計測に好適なボール弾道計測装置に関するものであ
る。
従来、以下に示すものが提案されている。すなわち、 (1)特開平6−323852号公報等において、シャ
ッター機能付CCDカメラを用い、このCCDカメラに
より撮影した画像データを演算部に取り込んで画像処理
及びその他の演算処理を行い、変化の合った部分のみを
多層メモリーに書き込むことで多層化画像を生成し、こ
の多層化画像からボールの弾道を計測する装置が開示さ
れている。
報において、打撃位置の後方及びゴルフボールの飛行方
向と垂直方向に設置された2台以上のCCDカメラを用
い、打撃位置の後方のCCDカメラの画像データと飛行
方向と垂直方向のCCDカメラの画像データとに基づ
き、上記と同様の処理を行いゴルフボールの弾道を計測
する装置が開示されている。
位置の左右方向(水平方向かつゴルフボールの飛行方向
に対して垂直方向)に設置し、左右方向から撮影された
一対の画像データに基づいて三角測量法的手法によりゴ
ルフボールの弾道を計測する装置も提案されている。
道計測装置では、ゴルフボールの軌跡の観測は可能であ
るが、ゴルフボールの弾道の正確な位置座標が計測でき
ない。
る程度正確なゴルフボールの弾道の位置座標が計測でき
るが、ゴルフボールの全弾道を撮影するには、ゴルフボ
ールの飛行方向と垂直方向に設置されるCCDカメラが
多数台必要である。また、ボール弾道の位置座標の算出
において、非常に大きな空間での校正が必要となり、困
難である。さらに、ゴルフボールの飛行方向と垂直方向
に設置されるCCDカメラは、ゴルフ場やボール弾道計
測場の地理的関係上、ボールの飛行方向と垂直方向には
距離を大きくとることが困難な場合が多く、通常はボー
ルの飛行軌道に近接して設置される。従って、CCDカ
メラを上方に向けてゴルフボールの撮影が行われるた
め、例えば雲などの影響を受けて画像処理するのに十分
な画像をとることが困難である。
撃位置の左右方向に設置される2台のCCDカメラ間距
離が小さいと、2台のCCDカメラのボールに対する交
会角が小さくなるために精度が低下し、正確なボール弾
道の位置座標の計測が困難である。逆に、左右方向の2
台のCCDカメラ間距離を大きくとると、計測精度は向
上するが、ゴルフボールが遠ざかるほど精度が低下し、
しかもボール弾道の位置座標の算出において大きな空間
での校正が必要となる。
ものであり、CCDカメラの設置が容易で、天候等に左
右されずに安定して計測でき、さらに校正が容易で、飛
行するボールの位置座標の時系列データを精度よく計測
できるボール弾道計測装置の提供を目的とするものであ
る。
になされた発明は、(a)打撃位置と目標位置とを結ぶ
直線上であって、打撃位置の後方及び目標位置の前方に
設置する少なくとも2台のCCDカメラと、(b)これ
らのCCDカメラによる撮影のタイミングを制御する制
御部と、(c)これらのCCDカメラで同時に撮影され
た一対の画像データとCCDカメラの位置、光軸方向及
び画角とに基づいて三角測量法的手法によりボールの位
置座標を演算する演算部とを備えるボール弾道計測装置
である。ここで、「目標位置」とは、ボールの落下点の
目標位置を意味する。また、「前方」とは打撃位置を基
準とした目標位置方向を意味し、「後方」とはその反対
方向を意味する。
置と目標位置とを結ぶ直線上の打撃位置後方及び目標位
置前方にCCDカメラを設置することから、CCDカメ
ラの設置が容易である。また、打撃位置後方のCCDカ
メラと目標位置前方のCCDカメラとの距離が確保で
き、かつ、画面内でのボールの移動速度が精度及び画像
認識の面(つまり、移動速度が速すぎると画像認識が低
下し、逆に、移動速度が遅すぎると精度が低下する)で
適当な速度となるため、計測精度が向上する。さらに、
飛行方向に対して垂直方向にCCDカメラを設置する場
合と比較してCCDカメラの仰角があまり大きくならな
いため、天候に左右されず、ボール像が鮮明で安定した
画像を得ることができる。また、CCDカメラが飛行方
向と略同一直線上に位置することから、ボール弾道の位
置座標の校正が容易にできる。
Dカメラ及び目標位置前方のCCDカメラの光軸方向及
び画角とこれらのCCDカメラで同時に撮影された一対
の画像データとに基づいて、打撃位置後方のCCDカメ
ラの位置におけるボールの仰角θ1と、目標位置前方の
CCDカメラの位置におけるボールの仰角θ2とを算出
し、この仰角θ1、仰角θ2及び打撃位置後方のCCD
カメラと目標位置前方のCCDカメラとの間の距離Lか
ら、打撃位置の後方のCCDカメラの位置を原点、目標
位置方向の座標をX、高さ方向の座標をZとする二次元
位置座標を、 X=L*tanθ2/(tanθ1+tanθ2)・・・(1) Z=L*tanθ1*tanθ2/(tanθ1+tanθ2)・・・(2) 上記数式(1)及び(2)により算出するとよい。
及び目標位置前方のCCDカメラで同時に撮影した一対
の画像データ等に基づいてその時点のボールの仰角
θ1、θ 2を算出し、これらの仰角を上記数式(1)及
び(2)に代入することで、二次元位置座標X、Zを算
出できる。従って、上記演算を各時点における一対の画
像データに基づいて行うことで、ボールの位置座標の時
系列データを得ることができる。
のCCDカメラ及び目標位置前方のCCDカメラの光軸
方向及び画角とこれらのCCDカメラで同時に撮影され
た一対の画像データとに基づいて、打撃位置後方のCC
Dカメラの位置におけるボールの仰角θ11と、目標位
置前方のCCDカメラの位置におけるボールの仰角θ
21と、打撃位置後方のCCDカメラの位置におけるボ
ールの左右方向角θ12と、目標位置前方のCCDカメ
ラの位置におけるボールの左右方向角θ22とを算出
し、この仰角θ11、仰角θ21、左右方向角θ12、
左右方向角θ22及び打撃位置後方のCCDカメラと目
標位置前方のCCDカメラとの間の距離Lから、打撃位
置後方のCCDカメラの位置を原点、目標位置方向の座
標をX、高さ方向の座標をZ、左右方向の位置をYとす
る三次元位置座標を、 Y=L*tanθ12*tanθ22/(tanθ12+tanθ22)・・・(3) (tanθ11*tanθ11+tanθ21*tanθ21)*X*X +2*tanθ21*tanθ21*L*X +(tanθ11*tanθ11−tanθ21*tanθ21)*Y*Y −tanθ21*tanθ21*L*L=0・・・(4) tanθ11*tanθ11*(X*X+Y*Y)−Z*Z=0・・・(5) 上記数式(3)、(4)及び(5)により算出するとよ
い。ここで、「左右方向」とは打撃位置後方のCCDカ
メラを基準とした目標位置方向に対する垂直方向を意味
し、「左右方向角」とはこの目標位置方向を基準とした
左右方向への方向角を意味する。
及び目標位置前方のCCDカメラで同時に撮影した一対
の画像データとCCDカメラの光軸方向及び画角に基づ
いて算出した仰角θ11、仰角θ21、左右方向角θ
12、左右方向角θ22を上記数式(3)、(4)及び
(5)に代入することで、目標位置方向に対する左右方
向へのブレを考慮した三次元位置座標X、Y、Zの時系
列データを得ることができる。
置前方のCCDカメラとの間の距離Lとしてはボールの
飛距離の1.2倍以上が好ましい。CCDカメラ間距離
Lを飛距離の1.2倍以上とすることで、CCDカメラ
の光軸の仰角を抑え、得られる画像への天候の影響を低
減することができる。
明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態
に係るボール弾道計測装置を示す概略構成図、図2は図
1のボール弾道計測装置によるボール弾道の二次元位置
座標の計測方法を説明する模式的側面図、図3は図1の
ボール弾道計測装置によるボール弾道の三次元位置座標
の計測方法を説明する模式的斜視図、図4〜図7は図1
のボール弾道計測装置によるボール弾道の撮影形態を説
明するボール弾道側面図である。
ルの弾道の位置座標を計測するものであり、CCDカメ
ラ1、2と記録部3、4とコンピュータ部5とトリガー
部6と同期信号発生部7とハブ8とケーブル補償器9と
モニター10とを備える。これらの構成要素のうち、コ
ンピュータ部5とトリガー部6と同期信号発生器7とが
上記制御部を構成し、記録部3、4とコンピュータ部5
とが上記演算部を構成する。すなわち、コンピュータ部
5は上記制御部と演算部との双方を兼ね備えているが、
機能別のコンピュータ部を併設することも可能である。
のであり、図2に示すように、打撃位置Aと目標位置B
とを結ぶ直線上であって、打撃位置Aの後方に設置され
ている。このCCDカメラ1の光軸は目標位置B方向に
向けられている。従って、このCCDカメラ1により、
飛行しているゴルフボールを後方から撮影し、連続した
画像データが取得される。
同様のシャッター機能付のものであり、図2に示すよう
に、打撃位置Aと目標位置Bとを結ぶ直線上であって、
目標位置Bの前方に設置されている。このCCDカメラ
2の光軸は打撃位置A方向に向けられている。従って、
このCCDカメラ2により、飛行しているゴルフボール
を前方から撮影し、連続した画像データが取得される。
は、同期信号発生器7から発せられる同期信号によって
同期して撮影され、同時に撮影された一対の画像データ
を取得することができる。なお、CCDカメラ1、2
は、少なくとも各1台設置すればよく、光軸方向(仰
角)を変えて複数台設置してもよい。
ラ1により撮影した画像データをフレーム毎に記録す
る。一方、記録部4は、目標位置B前方のCCDカメラ
2により撮影された画像データをフレーム毎に記録す
る。この記録部3及び記録部4としては、特に限定され
ず、例えばタイムプラスVTR、デジタルディスクレコ
ーダー、動画ボード等が用いられる。
カメラ1及びCCDカメラ2のフレーム毎の画像データ
を同期させる手段としては、(1)フレーム同期のとれ
る動画ボードを使用する、(2)フレーム同期のとれる
デジタルディスクレコーダーを使用する、(3)タイム
プラスVTRを用い、これに記録開始時に黒画面信号等
を送り、記録された黒画面等に基づいてコンピュータ部
5での演算処理上でフレーム同期をとる、(4)同様の
タイムプラスVTRを用い、さらにタイムコードジェネ
レータを備え、このタイムコードジェネレータから送ら
れるフレーム番号信号をフレームデータと同時に記録す
る等の手段が採用される。
信号を送信する方法としては、CCDカメラ1、2と記
録部3、4との間に黒画面を作成する装置を別途連結
し、この装置から記録部3、4に同時に黒画面信号を送
信する方法などがあり、オートアイリス機能を有しない
CCDカメラ1、2の場合には直接CCDカメラ1、2
に黒画面信号を送信する方法がある。
してのトリガー信号を発生させるものであり、具体的に
は遮光型光学センサなどのセンサを備えている。このセ
ンサは、打撃位置Aの近傍に設けられ、ゴルフクラブの
通過又は打撃されたゴルフボールの通過を検知するよう
構成されている。このように、ゴルフボールの打撃を検
知すると、トリガー部6からコンピュータ部5にトリガ
ー信号が送信され、コンピュータ部5から記録部3、4
に対して記録を開始するよう制御信号が送信される。
て記録開始又は停止を制御する制御手段、記録部3、4
に記録されたフレーム毎の画像データを画像処理する画
像処理手段、画像処理済みの画像データに基づきゴルフ
ボールの位置座標を演算する演算手段などを有してい
る。従って、この制御手段が上記制御部に属し、画像処
理手段及び演算手段が上記演算部に属する。
されている画像データをフレーム順に差分ピークホール
ド演算を行う。具体的には、各フレームメモリーの画素
のうち変化のあったピークの画素メモリーのみをホール
ドし、変化のないメモリーを消去する。ゴルフボール像
は背景よりも白く、濃淡判定で最も白い部分となること
から、この画像処理によって背景が消去され、ゴルフボ
ール像のみが残存する画像データを生成することができ
る。
のCCDカメラ1の位置を原点、目標位置方向の座標を
X、高さ方向の座標をZとする二次元位置座標を演算す
る場合と、(b)この二次元位置座標に左右方向の位置
Yを加えた三次元位置座標を演算する場合がある。
演算を説明する。この二次元位置座標の演算は、ゴルフ
ボールCの仰角を算出するステップと、二次元位置座標
を算出するステップとを有する。仰角算出ステップは、
CCDカメラ1、2により同時に撮影された画像処理済
みの一対のフレームデータを用い、これらのフレームデ
ータに対して水平走査による白黒反転判定を行うことで
ゴルフボール像の画像上の上下位置を検出し、この検出
結果と撮影時のCCDカメラ1、2の光軸方向(仰角)
及び画角とに基づいて、打撃位置後方のCCDカメラ1
の位置におけるゴルフボールCの仰角θ1と、目標位置
前方のCCDカメラ2の位置におけるゴルフボールCの
仰角θ2とを算出する。
算出ステップで算出した仰角θ1、仰角θ2及びCCD
カメラ1とCCDカメラ2との間の距離Lを、 X=L*tanθ2/(tanθ1+tanθ2)・・・(1) Z=L*tanθ1*tanθ2/(tanθ1+tanθ2)・・・(2) 上記数式(1)及び(2)に代入し、ゴルフボールCの
二次元位置座標X、Zを算出する。
2、ゴルフボールC及びゴルフボールCから降ろされた
垂線の足を頂点とする2つの直角三角形から、 tanθ1=Z/X tanθ2=Z/(L−X) が導かれ、この連立方程式からX、Zを導くことで、上
記数式(1)及び(2)を得ることができる。
に撮影された一対のフレームデータ毎に行うことで、ゴ
ルフボールCの弾道の時系列二次元位置座標を得ること
ができる。
演算を説明する。この三次元位置座標の演算は、ゴルフ
ボールCの仰角及び左右方向角を算出するステップと、
三次元座標を算出するステップとを有する。仰角・左右
方向角算出ステップは、CCDカメラ1、2により同時
に撮影された画像処理済みの一対のフレームデータを用
い、これらのフレームデータに対して水平走査及び垂直
走査による白黒反転判定を行うことでゴルフボール像の
画像上の上下及び左右位置を検出し、この検出結果と撮
影時のCCDカメラ1、2の光軸方向(仰角)及び画角
とに基づいて、CCDカメラ1の位置におけるゴルフボ
ールCの仰角θ11と、CCDカメラ2の位置における
ゴルフボールCの仰角θ21と、CCDカメラ1の位置
におけるゴルフボールCの左右方向角θ12と、CCD
カメラ2の位置におけるゴルフボールCの左右方向角θ
22とを算出する。
右方向角算出ステップで算出された仰角θ11、仰角θ
21、左右方向角θ12、左右方向角θ22及びCCD
カメラ1、2間距離Lを、 Y=L*tanθ12*tanθ22/(tanθ12+tanθ22)・・・(3) (tanθ11*tanθ11+tanθ21*tanθ21)*X*X +2*tanθ21*tanθ21*L*X +(tanθ11*tanθ11−tanθ21*tanθ21)*Y*Y −tanθ21*tanθ21*L*L=0・・・(4) tanθ11*tanθ11*(X*X+Y*Y)−Z*Z=0・・・(5) 上記数式(3)、(4)及び(5)に代入し、ゴルフボ
ールCの三次元位置座標X、Y、Zを算出する。
に撮影された一対のフレームデータ毎に行うことで、ゴ
ルフボールCの弾道の時系列三次元位置座標を得ること
ができる。
打撃位置A後方に設置されたCCDカメラ1と、目標位
置B前方に設置されたCCDカメラ2と、これらのCC
Dカメラ1、2の撮影のタイミングを制御する制御部と
によって飛行方向の前後からゴルフボールCが同時に撮
影された一対の画像データを取得し、演算部により上記
画像処理及び演算処理を行うことで、ゴルフボールCの
弾道の時系列二次元位置座標又は三次元位置座標を得る
ことができる。従って、従来のボール弾道計測装置と比
較して、CCDカメラの設置及び校正が容易であり、高
い精度の位置座標を計測することができる。
距離Lの下限としてはゴルフボールCの飛距離の1.2
倍が好ましく、1.5倍が特に好ましい。このようにC
CDカメラ1、2間距離Lを上記下限以上とすること
で、CCDカメラ1、2の光軸方向の仰角を抑え、得ら
れる画像への天候の影響を低減することができる。一
方、CCDカメラ1、2間距離Lの上限としてはゴルフ
ボールCの飛距離の3倍が好ましく、2倍が特に好まし
い。これは、CCDカメラ1、2間距離Lが上記上限を
超えると、ゴルフボールCの仰角が小さくなり、計測精
度が低下してしまうことからである。
好ましい。これは、CCDカメラ1、2の地上高が3m
を超えると、打ち出し点付近や落下点付近の計測が困難
になり、地上高による位置座標の補正に伴う誤差が増大
してしまうためである。
ールCの弾道の撮影形態を図4〜図7に従って説明す
る。図4の撮影形態は、CCDカメラ1、2を各1台ず
つ設置する場合である。ゴルフボールCを画像処理可能
な程度に明確に撮影する必要があるため、CCDカメラ
1、2の画角には所定の制限があり、あまり広角にする
ことができない。そのため、CCDカメラ1、2を1台
づつ設置する場合、図4に示すように、ゴルフボールC
の弾道のうち目的の部分、例えば最高点付近、打ち出し
位置付近又は落下点付近のみを撮影する。この撮影形態
では、ゴルフボールCの弾道のうち目的部分のみの位置
座標が計測され、この部分の位置座標を用いて全弾道の
シュミレーションも可能である。
各3台ずつ設置し、ゴルフボールCの弾道のうち特定の
三個所、例えば最高点付近、打ち出し位置付近、落下点
付近を撮影する。この撮影形態によれば、1台ずつ設置
する場合よりもさらに詳しい弾道の位置座標を計測する
ことができ、全弾道のシュミレーションもより正確な推
定が可能になる。
それぞれ多数台設置し、ゴルフボールCの全ての弾道を
撮影する。最も正確にゴルフボールCの全弾道の位置座
標を計測することができる。
メラ1、2を光軸方向の仰角が変更可能な雲台に設置
し、ゴルフボールCの飛行に伴ってCCDカメラ1、2
の光軸方向の仰角を変え、全弾道を撮影する。この撮影
形態にっても全弾道の位置座標を計測することができ
る。この撮影形態において、CCDカメラ1、2の光軸
方向の仰角変更方法としては、(a)ゴルフボールCの
弾道を予測し、適切に撮影できるよう予め指定したデー
タに基づき変更する方法、(b)撮影された画像データ
から演算部によって位置座標を逐次計測し、その計測結
果からゴルフボールCの移動方向を予測して自動で変更
する方法等がある。自動でCCDカメラ1、2の光軸方
向を変更する場合、光軸方向の仰角又は変化量を演算部
にフィードバックする必要がある。
能を備えたものを用いるとよい。かかるズーム機能によ
って画像を拡大、縮小することで、より鮮明にゴルフボ
ールCを撮影することができ、位置座標の計測の精度を
向上させることができる。かかるCCDカメラ1、2の
ズームの変更方法としては、(a)ゴルフボールCの弾
道を予測し、適切な撮影状態となるよう予め指定したデ
ータに基づき変更する方法、(b)撮影された画像デー
タから演算部によって位置座標を逐次計測し、その計測
結果からゴルフボールCの移動方向を予測して自動で変
更する方法等がある。なお、このズーム機能は、各1台
のCCDカメラ1、2が近距離から遠距離まで撮影する
必要がある図7の撮影形態の場合に有効である。自動で
ズームを変更する場合、CCDカメラ1、2の画角を演
算部にフィードバックする必要がある。
アイリス機能(自動絞り機能)を備えたものを用いると
よい。撮影の際、天候等の変化によりゴルフボールCと
背景との光のコントラストが変化しても、ゴルフボール
Cが鮮明に撮影されるように自動で絞りが調節され、計
測に最適な画像データを取得することができる。
記実施形態に限定されるものではなく、例えばシャッタ
ー機能のないCCDカメラ1、2を使用することも可能
である。
道計測装置によれば、計測に用いるCCDカメラの設置
が容易であり、かつ、天候等に左右されずに安定して計
測できる。さらに、校正が容易で、飛行するボールの位
置座標の時系列データを精度よく計測できる。その結
果、打ち出されたボールの揚力係数、抗力係数等の解析
が可能となり、例えばゴルフボールの設計に有効にフィ
ードバックすることができる。
計測装置を示す概略構成図である。
ル弾道の二次元位置座標の計測方法を説明する模式的側
面図である。
ル弾道の三次元位置座標の計測方法を説明する模式的斜
視図である。
ル弾道の一撮影形態を説明するボール弾道側面図であ
る。
ル弾道の一撮影形態を説明するボール弾道側面図であ
る。
ル弾道の一撮影形態を説明するボール弾道側面図であ
る。
ル弾道の一撮影形態を説明するボール弾道側面図であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 打撃位置と目標位置とを結ぶ直線上であ
って、打撃位置の後方及び目標位置の前方に設置する少
なくとも2台のCCDカメラと、 これらのCCDカメラによる撮影のタイミングを制御す
る制御部と、 これらのCCDカメラで同時に撮影された一対の画像デ
ータとCCDカメラの位置、光軸方向及び画角とに基づ
いて、三角測量法的手法でボールの位置座標を演算する
演算部とを備えるボール弾道計測装置。 - 【請求項2】 上記演算部において、打撃位置後方のC
CDカメラ及び目標位置前方のCCDカメラの光軸方向
及び画角とこれらのCCDカメラで同時に撮影された一
対の画像データとに基づいて、打撃位置後方のCCDカ
メラの位置におけるボールの仰角θ1と、目標位置前方
のCCDカメラの位置におけるボールの仰角θ2とを算
出し、 この仰角θ1、仰角θ2及び打撃位置後方のCCDカメ
ラと目標位置前方のCCDカメラとの間の距離Lから、
打撃位置後方のCCDカメラの位置を原点、目標位置方
向の座標をX、高さ方向の座標をZとする二次元位置座
標を下記数式(1)及び(2)により算出する請求項1
に記載のボール弾道計測装置。 X=L*tanθ2/(tanθ1+tanθ2)・・・(1) Z=L*tanθ1*tanθ2/(tanθ1+tanθ2)・・・(2) - 【請求項3】 上記演算部において、打撃位置後方のC
CDカメラ及び目標位置前方のCCDカメラの光軸方向
及び画角とこれらのCCDカメラで同時に撮影された一
対の画像データとに基づいて、打撃位置後方のCCDカ
メラの位置におけるボールの仰角θ11と、目標位置前
方のCCDカメラの位置におけるボールの仰角θ
21と、打撃位置後方のCCDカメラの位置におけるボ
ールの左右方向角θ12と、目標位置前方のCCDカメ
ラの位置におけるボールの左右方向角θ22とを算出
し、 この仰角θ11、仰角θ21、左右方向角θ12、左右
方向角θ22及び打撃位置後方のCCDカメラと目標位
置前方のCCDカメラとの間の距離Lから、打撃位置後
方のCCDカメラの位置を原点、目標位置方向の座標を
X、高さ方向の座標をZ、左右方向の位置をYとする三
次元位置座標を下記数式(3)、(4)及び(5)によ
り算出する請求項1に記載のボール弾道計測装置。 Y=L*tanθ12*tanθ22/(tanθ12+tanθ22)・・・(3) (tanθ11*tanθ11+tanθ21*tanθ21)*X*X +2*tanθ21*tanθ21*L*X +(tanθ11*tanθ11−tanθ21*tanθ21)*Y*Y −tanθ21*tanθ21*L*L=0・・・(4) tanθ11*tanθ11*(X*X+Y*Y)−Z*Z=0・・・(5) - 【請求項4】 上記打撃位置後方のCCDカメラと目標
位置前方のCCDカメラとの間の距離Lがボールの飛距
離の1.2倍以上である請求項1、請求項2又は請求項
3に記載のボール弾道計測装置。
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