JP2003042475A - 熱交換器固定板およびそれを用いた空気調和機 - Google Patents

熱交換器固定板およびそれを用いた空気調和機

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JP2003042475A JP2001227855A JP2001227855A JP2003042475A JP 2003042475 A JP2003042475 A JP 2003042475A JP 2001227855 A JP2001227855 A JP 2001227855A JP 2001227855 A JP2001227855 A JP 2001227855A JP 2003042475 A JP2003042475 A JP 2003042475A
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朗 永守
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露水を確実に処理できる熱交換器固定板お
よびそれを用いた空気調和機を提供する。 【解決手段】 板状基部40の表面側かつ挿入穴41〜
52の外周部に壁部61〜72を立設する。上記壁部6
1〜67,72の内側かつ裏面側に形成された溝部によ
って、壁部61〜67,72の内側に生じた結露水を板
状基部40の裏面側(熱交換器の側面部と対向する側)に
案内する。また、上記壁部61〜67,72の外側かつ
下側に一端が連なるように板状基部40の表面側に立設
されたリブ81〜87,92によって、壁部61〜67,
72の外側に生じた結露水をリブ81〜87,92によ
り下方に案内する。上記板状基部40の外縁部の側面が
不連続であって、板状基部40の外縁部の側面に生じた
結露水を板状基部40の表面側に形成された流路によっ
て外縁部よりも内側かつ下方に向かって案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機の室
内熱交換器等を固定するのに使用される熱交換器固定板
およびそれを用いた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、空気調和機の室内ユニットにおいて、室内熱交換器
の側面部を底フレームに固定すると共に、吸い込み空気
が室内熱交換器を通らずにファン室側に流れ込むのを防
止するための熱交換器固定板がある。この熱交換器固定
板は、室内熱交換器の側面部から突出する伝熱管のヘア
ピン部を挿入するための挿入穴がヘアピン部毎に形成さ
れており、組立時にこの挿入穴に伝熱管のヘアピン部を
挿入して、室内熱交換器の位置決めを行っている。しか
しながら、上記熱交換器固定板では、挿入穴に挿入され
た熱交換器の伝熱管のヘアピン部に生じた結露水および
熱交換器固定板そのものに生じた結露水をドレンパン等
に案内する流路が考慮されていないため、伝熱管のヘア
ピン部に生じる結露水の処理が確実にできず、滞留した
結露水がドレンパン以外のところに飛び出すという問題
がある。
【0003】そこで、この発明の目的は、結露水を確実
に処理できる熱交換器固定板およびそれを用いた空気調
和機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の熱交換器固定板は、放熱フィンと伝熱管
を有する熱交換器の少なくとも一方の側面部をケーシン
グに固定するための樹脂製の熱交換器固定板であって、
上記熱交換器の側面部に裏面側が対向する板状基部と、
上記板状基部に形成され、上記熱交換器の上記伝熱管の
ヘアピン部が挿入される挿入穴と、上記板状基部の表面
側かつ上記挿入穴の外周部の少なくとも一部に立設され
た壁部と、上記壁部の内側かつ裏面側に形成された溝部
とを備えたことを特徴としている。
【0005】上記請求項1の熱交換器固定板によれば、
上記壁部の内側かつ裏面側に形成された溝部によって、
壁部の内側に生じた結露水を板状基部の裏面側(熱交換
器の側面部と対向する側)に案内して、上記溝部に案内
された結露水は、板状基部の裏面側や熱交換器の側面部
に沿って下方に流れる。そうして、上記板状基部の裏面
側や熱交換器の側面部に沿って流れ落ちる結露水を、熱
交換器の結露水を処理するドレンパン等に溜めることに
よって、結露水を確実に処理できる。
【0006】また、請求項2の熱交換器固定板は、放熱
フィンと伝熱管を有する熱交換器の少なくとも一方の側
面部をケーシングに固定するための樹脂製の熱交換器固
定板であって、上記熱交換器の側面部に裏面側が対向す
る板状基部と、上記板状基部に形成され、上記熱交換器
の上記伝熱管のヘアピン部が挿入される挿入穴と、上記
板状基部の表面側かつ上記挿入穴の外周部の少なくとも
一部に立設された壁部と、上記板状基部の表面側に、上
記壁部の外側かつ下側に一端が連なるように立設された
リブとを備えたことを特徴としている。
【0007】上記請求項2の熱交換器固定板によれば、
上記壁部の外側かつ下側に一端が連なるように上記板状
基部の表面側に立設されたリブによって、壁部の外側に
生じた結露水をリブにより下方に案内して、上記リブに
案内された結露水は、板状基部の表面側を下方に流れ
る。そうして、板状基部の表面側を下方に流れる結露水
を、熱交換器の結露水を処理するドレンパン等に溜める
ことによって、結露水を確実に処理でき、リブにより板
状基部の補強もできる。
【0008】また、請求項3の熱交換器固定板は、放熱
フィンと伝熱管を有する熱交換器の少なくとも一方の側
面部をケーシングに固定するための樹脂製の熱交換器固
定板であって、上記熱交換器の側面部に裏面側が対向す
る板状基部と、上記板状基部に形成され、上記熱交換器
の上記伝熱管のヘアピン部が挿入される挿入穴とを備
え、上記板状基部の外縁部の側面が不連続であって、上
記板状基部の外縁部の側面に生じた結露水を上記外縁部
よりも内側かつ下方に向かって案内する流路が上記板状
基部の表面側に形成されていることを特徴としている。
【0009】上記請求項3の熱交換器固定板によれば、
上記板状基部の外縁部の側面が不連続であるから、その
外縁部の側面に生じた結露水がそのまま外縁部に沿って
流れ落ちることがなく、その外縁部の側面に生じた結露
水を上記板状基部の表面側に形成された流路によって上
記外縁部よりも内側かつ下方に向かって案内して、上記
流路に案内された結露水は、板状基部の表面側を下方に
流れる。そうして、板状基部の表面側を下方に流れる結
露水を、熱交換器の結露水を処理するドレンパン等に溜
めることによって、結露水を確実に処理できる。
【0010】また、請求項4の熱交換器固定板は、放熱
フィンと伝熱管を有する熱交換器の少なくとも一方の側
面部をケーシングに固定するための樹脂製の熱交換器固
定板であって、上記熱交換器の側面部に裏面側が対向す
る板状基部と、上記板状基部に形成され、上記熱交換器
の上記伝熱管のヘアピン部が挿入される挿入穴と、上記
板状基部の表面側かつ上記挿入穴の外周部の少なくとも
一部に立設された壁部と、上記壁部の内側かつ裏面側に
形成された溝部と、上記板状基部の表面側に、上記壁部
の外側かつ下側に一端が連なるように立設されたリブと
を備えたことを特徴としている。
【0011】上記請求項4の熱交換器固定板によれば、
上記壁部の内側かつ裏面側に形成された溝部によって、
壁部の内側に生じた結露水を板状基部の裏面側(熱交換
器の側面部と対向する側)に案内して、溝部に案内され
た結露水は、板状基部の裏面側または熱交換器の側面部
に沿って下方に流れる。また、上記壁部の外側かつ下側
に一端が連なるように上記板状基部の表面側に立設され
たリブによって、壁部の外側に生じた結露水をリブによ
り下方に案内して、リブに案内された結露水は、板状基
部の表面側を下方に流れる。そうして、上記溝部とリブ
に案内された結露水を、熱交換器の結露水を処理するド
レンパン等に溜めることによって、結露水を確実に処理
でき、リブにより板状基部の補強もできる。
【0012】また、請求項5の熱交換器固定板は、放熱
フィンと伝熱管を有する熱交換器の少なくとも一方の側
面部をケーシングに固定するための樹脂製の熱交換器固
定板であって、上記熱交換器の側面部に裏面側が対向す
る板状基部と、上記板状基部に形成され、上記熱交換器
の上記伝熱管のヘアピン部が挿入される挿入穴と、上記
板状基部の表面側かつ上記挿入穴の外周部の少なくとも
一部に立設された壁部と、上記壁部の内側かつ裏面側に
形成された溝部と、上記板状基部の表面側に、上記壁部
の外側かつ下側に一端が連なるように立設されたリブと
を備え、上記板状基部の外縁部の側面が不連続であっ
て、上記板状基部の外縁部の側面に生じた結露水を上記
外縁部よりも内側かつ下方に向かって案内する流路が上
記板状基部の表面側に形成されていることを特徴として
いる。
【0013】上記請求項5の熱交換器固定板によれば、
上記壁部の内側かつ裏面側に形成された溝部によって、
壁部の内側に生じた結露水を板状基部の裏面側(熱交換
器の側面部と対向する側)に案内して、溝部に案内され
た結露水は、板状基部の裏面側または熱交換器の側面部
に沿って下方に流れる。また、上記壁部の外側かつ下側
に一端が連なるように上記板状基部の表面側に立設され
たリブによって、壁部の外側に生じた結露水をリブによ
り下方に案内して、リブに案内された結露水は、板状基
部の表面側を下方に流れる。上記板状基部の外縁部の側
面が不連続であって、上記板状基部の外縁部の側面に生
じた結露水を上記板状基部の表面側に形成された流路に
よって上記外縁部よりも内側かつ下方に向かって案内し
て、流路に案内された結露水は、板状基部の表面側を下
方に流れる。そうして、上記溝部,リブおよび流路に案
内された結露水を、熱交換器の結露水を処理するドレン
パン等に溜めることによって、結露水を確実に処理でき
る。
【0014】また、請求項6の熱交換器固定板は、請求
項2,4または5のいずれか1つの熱交換器固定板にお
いて、上記リブは、上記壁部の外側かつ下側に接続され
た一端から他端に向かって徐々に高さを低くしたことを
特徴としている。
【0015】上記請求項6の熱交換器固定板によれば、
上記リブの高さを、上記壁部の外側かつ下側に接続され
た一端から他端に向かって徐々に低くすることによっ
て、上記壁部の外側先端に生じた結露水を徐々に板状基
部の表面に案内するので、確実に結露水の飛散を防止で
きる。
【0016】また、請求項7の空気調和機は、請求項1
乃至6のいずれか1つの熱交換器固定板を用いたことを
特徴としている。
【0017】上記請求項7の空気調和機によれば、上記
結露水を確実に処理する熱交換器固定板を用いることに
よって、吸い込み空気が熱交換器を通らずにファン室側
に流れ込むのを防ぎつつ、熱交換器の側面部近傍の結露
水の飛散を確実に防止できる空気調和機を実現できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の熱交換器固定板
およびそれを用いた空気調和機を図示の実施の形態によ
り詳細に説明する。
【0019】図1はこの発明の実施の一形態の熱交換器
固定板を用いた空気調和機の室内ユニットの要部断面図
であり、1はケーシングとしての底フレーム、2は上記
底フレーム1の前面側に配置された室内熱交換器、3は
上記室内熱交換器2の風下側に配置され、前面側および
上面側から室内熱交換器2を介して吸い込んだ空気を下
方の吹出通路4を介して前面下方に吹き出すファンであ
る。
【0020】上記室内熱交換器2は、熱交換部11,1
2,13で構成され、略くの字形状に屈曲した第1前面
熱交換器と、上記第1前面熱交換器(11,12,13)の
前面側に配置され、熱交換部21,22,23で構成さ
れ、略くの字形状に屈曲した第2前面熱交換器と、上記
熱交換部11の上端に一端が接続され、他端がファン3
近傍に位置するように配置された背面熱交換器14とを
有している。図2は図1に示す室内熱交換器2の側面の
反対側(左側面)を左斜め前方から見た斜視図を示してい
る。この室内熱交換器2は、図3に示すように、底フレ
ーム1に取り付けられる。
【0021】また、図4は上記室内熱交換器2を底フレ
ーム1に固定するための樹脂製の熱交換器固定板5の表
面側の平面図を示している。図4に示すように、熱交換
器固定板5は、板状基部40を有し、その板状基部40
の上側から右斜め下方に向かって図2に示す熱交換部1
1の伝熱管のヘアピン部11A〜11Fを挿入するため
の略平行四辺形状の挿入穴41,42,43を順に形成し
ている。上記挿入穴41にヘアピン部11A,11Dの
2つを挿入し、挿入穴42にヘアピン部11B,11E
の2つを挿入し、挿入穴43にヘアピン部11C,11
Fの2つを挿入する。また、上記板状基部40の略平行
四辺形状の挿入穴43の下側に、図2に示す熱交換部1
2の伝熱管のヘアピン部12A,12Bを挿入するため
の略平行四辺形状の挿入穴44を形成している。さら
に、上記板状基部40の略平行四辺形状の挿入穴44の
下側に、図2に示す熱交換部13の伝熱管のヘアピン部
13A,13Cを挿入する略平行四辺形状の挿入穴45
を形成している。そして、上記板状基部40の上側かつ
略平行四辺形状の挿入穴41の左側から左斜め下方に向
かって、図2に示す熱交換部14の伝熱管のヘアピン部
14A,14Dを挿入するための略平行四辺形状の挿入
穴46と、図2に示す熱交換部14の伝熱管のヘアピン
部14B,14Eを挿入するための略平行四辺形状の挿
入穴47を順に形成している。
【0022】また、上記板状基部40の略平行四辺形状
の挿入穴41,42,43の配列方向に平行にかつ板状基
部40の外縁近傍に、図2に示す熱交換部21のヘアピ
ン部21A,21B,21Cを夫々挿入するための長穴形
状の挿入穴48,49,50を形成している。また、上記
板状基部40の略平行四辺形状の挿入穴45の下側に、
図2に示す熱交換部13のヘアピン部13Bを挿入する
ための長穴形状の挿入穴51を形成している。一方、上
記板状基部40の略平行四辺形状の挿入穴47の下側
に、図2に示す熱交換部14のヘアピン部14Fを挿入
するための長穴形状の挿入穴52を形成している。
【0023】上記板状基部40の略平行四辺形状の挿入
穴41〜47の外周部に壁部61〜67を夫々立設して
いる。また、上記板状基部40の長穴形状の挿入穴48
の外周部の外側(図4中の右斜め上方)に、挿入穴41の
壁部61の上側壁面から挿入穴42の壁部62の上側壁
面に連なる壁部68を立設している。上記板状基部40
の長穴形状の挿入穴49の外周部の外側(図4中の右斜
め上方)に、挿入穴43の壁部63の上側壁面に連なる
壁部69を立設している。上記板状基部40の長穴形状
の挿入穴50の外周部の外側(図4中の右側)に、挿入穴
44の壁部64の上側壁面に連なるように壁部70を立
設している。また、上記板状基部40の長穴形状の挿入
穴51,52の外周部に、壁部71,72を夫々立設して
いる。
【0024】また、図4に示すように、上記板状基部4
0の挿入穴41の壁部61の外側かつ下側に一端が接続
され、他端が下方に向かって延びるリブ81を立設して
いる。上記板状基部40の挿入穴42の壁部62の外側
かつ下側に一端が接続され、他端が下方に向かって延び
るリブ82を立設している。上記板状基部40の挿入穴
43の壁部63の外側かつ下側に一端が接続され、他端
が左斜め下方に向かって延びるリブ83を立設してい
る。上記板状基部40の挿入穴44の壁部64の外側か
つ左側に一端が接続され、他端が左斜め下方に向かって
延びるリブ84Aを立設すると共に、板状基部40の挿
入穴44の壁部64の外側かつ下側に一端が接続され、
他端が左斜め下方に向かって延びるリブ84Bを立設し
ている。上記板状基部40の挿入穴45の壁部65の外
側かつ下側に一端が接続され、他端が左斜め下方に向か
って延びるリブ85を立設している。また、上記板状基
部40の挿入穴46の壁部66の外側かつ右下側に一端
が接続され、他端が右斜め下方に向かって延びるリブ8
6を立設している。さらに、上記板状基部40の挿入穴
47の壁部67の外側かつ右下側に一端が接続され、右
斜め下方に向かって延びるリブ87を立設している。そ
して、上記板状基部40の挿入穴52の壁部72の外側
かつ右下側に一端が接続され、他端が下方に向かって延
びるリブ92を立設している。また、図12は図4に示
すXII−XII線から見たリブ86の断面図であり、図13
は図4に示すXIII−XIII線から見たリブ82の断面図で
あり、図14は図4に示すXIV−XIV線から見たリブ87
の断面図である。図12〜図14に示すように、リブ8
6,82,87は、壁部66,62,67の外側かつ下側に
接続された一端から他端に向かって徐々に高さを低くな
っている(他のリブ81,83〜85,92についても同
様)。
【0025】また、上記板状基部40の略平行四辺形状
の挿入穴44近傍に、長穴形状の挿入穴48〜50の配
列方向に対して所定の角度で交差する直線上に沿って第
1の外縁部37を形成し、さらに板状基部40の略平行
四辺形状の挿入穴45近傍および長穴形状の挿入穴51
近傍に、長穴形状の挿入穴48〜50の配列方向に対し
て所定の角度で交差する直線上に沿って第2の外縁部3
8,第3の外縁部39を形成している。上記熱交換器固
定板5の略平行四辺形状の挿入穴44近傍の図4中右側
の第1の外縁部37に、所定の間隔をあけて円弧形状の
切り欠き93,94を形成している。上記熱交換器固定
板5の略平行四辺形状の挿入穴45近傍の図4中右側の
第2の外縁部38に、所定の間隔をあけて円弧形状の切
り欠き95,96を形成している。さらに、上記熱交換
器固定板5の長穴形状の挿入穴51近傍の図4中右側の
第3の外縁部39に、所定の間隔をあけて円弧形状の切
り欠き97,98を形成している。また、上記板状基部
40の挿入穴45の図4中左側に、確認窓53を形成し
ている。
【0026】また、図5は図4のV−V線から見た断面
図であり、図6は図5のVI−VI線から見た断面図であ
る。図5,図6に示すように、略平行四辺形状の挿入穴
43(図4に示す)の壁部63の壁面に略コの字形状のス
リット103を形成し、上記スリット103により壁部
63に形成された弾性支持部101の略中央に係合爪1
02を設けている。また、上記挿入穴43(図4に示す)
の壁部63には、対向する壁面に係合爪102を夫々設
けている。図5,図6において、ヘアピン部(図示せず)
は図中右側から左方向に挿入される。そのとき、係合爪
102がヘアピン部の外周面に押されて、弾性支持部1
01がヘアピン部の挿入方向に対して略平行かつ壁部6
3,65の壁面に略垂直な平面に沿って弾性変形し、挿
入が完了すると、弾性支持部101が元の形状に戻って
係合爪102がヘアピン部に係合して抜けないようにす
る。
【0027】また、上記略平行四辺形状の挿入穴43と
同様に、略平行四辺形状の挿入穴41,47(図4に示
す)の壁部61,67それぞれに、対向する係合爪102
を2つ形成している。さらに、略平行四辺形状の挿入穴
45(図4に示す)の壁部65に係合爪102を1つ形成
している。上記複数の係合爪102によって、室内熱交
換器2(図2に示す)の伝熱管のヘアピン部11A,11
C,11D,11F,13A,14B,14Eを係合して固
定する。
【0028】図7は図4に示す熱交換器固定板5を図4
中左方向から見た側面図であり、板状基部40に取付部
33と取付部35を立設し、各取付部33,35に丸穴
34,36を夫々形成している。この取付部33,35の
丸穴34,36を用いて、熱交換器固定板5が底フレー
ム1(図3に示す)に固定される。
【0029】また、図8は上記熱交換器固定板5の裏面
図である。上記熱交換器固定板5の裏面側が室内熱交換
器2(図2に示す)の左側面と対向する。図8に示すよう
に、略平行四辺形状の挿入穴41〜47の壁部61〜6
7(図4に示す)の下側に、一部が欠けた略円形の断面形
状の溝部111〜117を形成し、長穴形状の挿入穴5
2の壁部72(図4に示す)の下側に、一部が欠けた略円
形の断面形状の溝部118を形成している。上記挿入穴
41〜47の壁部61〜67(図4に示す)および挿入穴
52の壁部72(図4に示す)の内側壁面に生じた結露水
を熱交換器固定板5の裏面側に案内する。そして、上記
熱交換器固定板5の裏面側に案内された結露水は、室内
熱交換器2に生じた結露水と共に下方のドレンパン(図
示せず)に流れ落ちる。
【0030】また、図9は上記室内熱交換器2の左側面
図を示し、第1前面熱交換器の各熱交換部11,12,1
3の側面に、放熱フィン(図示せず)の外側を保護するた
めの管板15,16,17を夫々取り付けている。また、
上記背面熱交換器14の側面に、放熱フィン(図示せず)
の外側を保護するための管板18を取り付けている(第
2前面熱交換器(21,22,23)の側面にも管板を取り
付けているが説明を省略する)。
【0031】図10は上記室内熱交換器2の左側面部に
図4〜図8に示す熱交換器固定板5を取り付けた状態を
示している。図10に示すように、上記板状基部40の
外縁部の側面が不連続であって、板状基部40の外縁部
の側面に生じた結露水を上記外縁部よりも内側かつ下方
に向かって案内する流路が板状基部40の表面側に形成
されている。また、上記熱交換器固定板5の確認窓53
からは、熱交換部13の管板17に設けられた固定用部
位である係合部17a(図9に示す)が目視できるように
している。
【0032】また、図11は上記熱交換器固定板5によ
り固定された室内熱交換器2が底フレーム1に取り付け
られた状態を示す正面図である。
【0033】上記熱交換器固定板5では、壁部61〜6
7,72の内側かつ裏面側に形成された溝部111〜1
18によって、壁部61〜67,72の内側に生じた結
露水を板状基部40の裏面側に案内し、その溝部111
〜118により案内された結露水は、板状基部40の裏
面側または室内熱交換器2の側面部に沿って下方に流れ
てドレンパンに溜まるので、結露水を確実に処理するこ
とができる。
【0034】また、上記熱交換器固定板5の壁部61〜
67,72の外側かつ下側に一端が連なるように板状基
部40の表面側に立設されたリブ81〜87,92によ
って、壁部61〜67,72の外側に生じた結露水をリ
ブ81〜87,92により下方に案内し、そのリブ81
〜87,92に案内された結露水は、板状基部40の表
面側を下方に流れてドレンパンに溜まるので、結露水を
確実に処理することができ、リブ81〜87,92によ
り板状基部40の補強もできる。
【0035】また、上記熱交換器固定板5の板状基部4
0の外縁部の側面が不連続であるから、その外縁部の側
面に生じた結露水がそのまま外縁部に沿って流れ落ちる
ことがなく、板状基部40の外縁部の側面に生じた結露
水を図10に示すように板状基部40の表面側に形成さ
れた流路(図10に示す点線の矢印)によって外縁部より
も内側かつ下方に向かって案内し、その流路に案内され
た結露水をドレンパンに溜めるので、結露水を確実に処
理することができる。
【0036】また、上記リブ111〜118の高さを、
壁部61〜67,72の外側かつ下側に接続された一端
から他端に向かって徐々に低くすることによって、壁部
61〜67,72の外側先端に生じた結露水も徐々に板
状基部40の表面に案内するので、結露水の飛散をより
確実に防止することができる。
【0037】また、上記結露水を確実に処理する熱交換
器固定板5を空気調和機に用いることによって、室内熱
交換器2の側面部近傍の結露水の飛散を確実に防止でき
る空気調和機を実現できる。
【0038】上記実施の形態では、空気調和機の室内ユ
ニットの室内熱交換器を底フレーム固定するための熱交
換器固定板について説明したが、空気調和機の室内ユニ
ットの室内熱交換器に限らず、冷凍機等の他の装置の熱
交換器にこの発明を適用してもよい。
【0039】また、上記実施の形態では、段方向に隣接
する2つのヘアピン部を略平行四辺形状の1つの挿入穴
に挿入したが、列方向に隣接する2つのヘアピン部を1
つの挿入穴に挿入してもよいし、段方向かつ列方向に隣
接するヘアピン部を組み合わせた複数のヘアピン部を1
つの挿入穴に挿入してもよい。
【0040】また、上記実施の形態では、上記室内熱交
換器2の側面に管板15〜18を取り付けたが、管板は
なくてもよい。
【0041】また、この発明の熱交換器固定板は、上記
実施の形態に限るものではなく、例えば、挿入穴,壁部,
リブおよび流路の位置,形状などは、熱交換器の側面部
の形状等に応じて適宜設定すればよい。
【0042】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の熱交換器固定板は、放熱フィンと伝熱管を有する熱
交換器の少なくとも一方の側面部をケーシングに固定す
るための樹脂製の熱交換器固定板であって、上記熱交換
器の側面部に裏面側が対向する板状基部と、その板状基
部に形成され、熱交換器の伝熱管のヘアピン部が挿入さ
れる挿入穴と、上記板状基部の表面側かつ挿入穴の外周
部の少なくとも一部に立設された壁部と、上記壁部の内
側かつ裏面側に形成された溝部とを備えたものである。
【0043】したがって、請求項1の発明の熱交換器固
定板によれば、上記壁部の内側かつ裏面側に形成された
溝部によって、壁部の内側に生じた結露水を板状基部の
裏面側(熱交換器の側面部と対向する側)に案内し、上記
溝部に案内された結露水をドレンパン等に溜めることに
よって、結露水を確実に処理することができる。
【0044】また、請求項2の発明の熱交換器固定板
は、放熱フィンと伝熱管を有する熱交換器の少なくとも
一方の側面部をケーシングに固定するための樹脂製の熱
交換器固定板であって、上記熱交換器の側面部に裏面側
が対向する板状基部と、上記板状基部に形成され、熱交
換器の伝熱管のヘアピン部が挿入される挿入穴と、上記
板状基部の表面側かつ挿入穴の外周部の少なくとも一部
に立設された壁部と、上記板状基部の表面側に、壁部の
外側かつ下側に一端が連なるように立設されたリブとを
備えたものである。
【0045】したがって、請求項2の発明の熱交換器固
定板によれば、上記壁部の外側かつ下側に一端が連なる
ように板状基部の表面側に立設されたリブによって、壁
部の外側に生じた結露水をリブにより下方に案内し、上
記リブに案内された結露水をドレンパン等に溜めること
によって、結露水を確実に処理することができ、リブに
より板状基部の補強もできる。
【0046】また、請求項3の発明の熱交換器固定板
は、放熱フィンと伝熱管を有する熱交換器の少なくとも
一方の側面部をケーシングに固定するための樹脂製の熱
交換器固定板であって、上記熱交換器の側面部に裏面側
が対向する板状基部と、上記板状基部に形成され、熱交
換器の伝熱管のヘアピン部が挿入される挿入穴とを備
え、上記板状基部の外縁部の側面が不連続であって、板
状基部の外縁部の側面に生じた結露水を上記外縁部より
も内側かつ下方に向かって案内する流路が板状基部の表
面側に形成されているものである。
【0047】したがって、請求項3の発明の熱交換器固
定板によれば、上記板状基部の外縁部の側面が不連続で
あるから、その外縁部の側面に生じた結露水がそのまま
外縁部に沿って流れて飛散することがなく、その外縁部
の側面に生じた結露水を板状基部の表面側に形成された
流路によって上記外縁部よりも内側かつ下方に向かって
案内し、上記流路に案内された結露水をドレンパン等に
溜めることによって、結露水を確実に処理することがで
きる。
【0048】また、請求項4の発明の熱交換器固定板
は、放熱フィンと伝熱管を有する熱交換器の少なくとも
一方の側面部をケーシングに固定するための樹脂製の熱
交換器固定板であって、上記熱交換器の側面部に裏面側
が対向する板状基部と、上記板状基部に形成され、熱交
換器の伝熱管のヘアピン部が挿入される挿入穴と、上記
板状基部の表面側かつ挿入穴の外周部の少なくとも一部
に立設された壁部と、上記壁部の内側かつ裏面側に形成
された溝部と、上記板状基部の表面側に、壁部の外側か
つ下側に一端が連なるように立設されたリブとを備えた
ものである。
【0049】したがって、請求項4の発明の熱交換器固
定板によれば、上記壁部の内側かつ裏面側に形成された
溝部によって、壁部の内側に生じた結露水を板状基部の
裏面側(熱交換器の側面部と対向する側)に案内し、上記
壁部の外側かつ下側に一端が連なるように上記板状基部
の表面側に立設されたリブによって、壁部の外側に生じ
た結露水をリブにより下方に案内して、上記溝部とリブ
に案内された結露水をドレンパン等に溜めることによっ
て、結露水を確実に処理でき、リブにより板状基部の補
強もできる。
【0050】また、請求項5の発明の熱交換器固定板
は、放熱フィンと伝熱管を有する熱交換器の少なくとも
一方の側面部をケーシングに固定するための樹脂製の熱
交換器固定板であって、上記熱交換器の側面部に裏面側
が対向する板状基部と、上記板状基部に形成され、熱交
換器の伝熱管のヘアピン部が挿入される挿入穴と、上記
板状基部の表面側かつ挿入穴の外周部の少なくとも一部
に立設された壁部と、上記壁部の内側かつ裏面側に形成
された溝部と、上記板状基部の表面側に、壁部の外側か
つ下側に一端が連なるように立設されたリブとを備え、
上記板状基部の外縁部の側面が不連続であって、板状基
部の外縁部の側面に生じた結露水を上記外縁部よりも内
側かつ下方に向かって案内する流路が板状基部の表面側
に形成されたものである。
【0051】したがって、請求項5の発明の熱交換器固
定板によれば、上記壁部の内側かつ裏面側に形成された
溝部によって、壁部の内側に生じた結露水を板状基部の
裏面側(熱交換器の側面部と対向する側)に案内し、上記
壁部の外側かつ下側に一端が連なるように上記板状基部
の表面側に立設されたリブによって、壁部の外側に生じ
た結露水をリブにより下方に案内し、さらに、上記不連
続な板状基部の外縁部の側面に生じた結露水を上記板状
基部の表面側に形成された流路によって上記外縁部より
も内側かつ下方に向かって案内して、上記溝部,リブお
よび流路に案内された結露水をドレンパン等に溜めるこ
とによって、結露水を確実に処理でき、リブにより板状
基部の補強もできる。
【0052】また、請求項6の発明の熱交換器固定板
は、請求項2,4または5のいずれか1つの熱交換器固
定板において、上記リブの高さを、上記壁部の外側かつ
下側に接続された一端から他端に向かって徐々に低くす
ることによって、上記壁部の外側先端に生じた結露水を
徐々に板状基部の表面に案内するので、結露水の飛散を
より確実に防止することができる。
【0053】また、請求項7の発明の空気調和機は、請
求項1乃至6のいずれか1つの熱交換器固定板を用いた
ものである。
【0054】したがって、請求項7の発明の空気調和機
によれば、上記結露水を確実に処理する熱交換器固定板
を用いることによって、吸い込み空気が熱交換器を通ら
ずにファン室側に流れ込むのを防ぎつつ、熱交換器の側
面部近傍の結露水の飛散を確実に防止できる空気調和機
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の一形態の熱交換器固
定板を用いる空気調和機の室内ユニットの要部断面図で
ある。
【図2】 図2は上記空気調和機の室内熱交換器の斜視
図である。
【図3】 図3は上記室内熱交換器を底フレームに取り
付けた状態を示す斜視図である。
【図4】 図4は上記室内熱交換器を底フレームに固定
する熱交換器固定板の平面図である。
【図5】 図5は図4のV−V線から見た断面図であ
る。
【図6】 図6は図5のVI−VI線から見た断面図であ
る。
【図7】 図7は上記熱交換器固定板の側面図である。
【図8】 図8は上記熱交換器固定板の裏面図である。
【図9】 図9は上記室内熱交換器の側面図である。
【図10】 図10は上記熱交換器固定板により固定さ
れた室内熱交換器が底フレームに取り付けられた状態を
示す図である。
【図11】 図11は上記室内熱交換器の側面に熱交換
器固定板を取り付けた状態を示す左側要部の正面図であ
る。
【図12】 図12は図4に示すXII−XII線から見た断
面図である。
【図13】 図13は図4に示すXIII−XIII線から見た
断面図である。
【図14】 図14は図4に示すXIV−XIV線から見た断
面図である。
【符号の説明】
1…底フレーム、 2…室内熱交換器、 3…ファン、 4…吹出通路、 5…熱交換器固定板、 11,12,13,21,22,23…熱交換部、 11A〜11F,12A,12B,13A〜13D,14A
〜14F,21A〜21C,22A,23A,23B…ヘア
ピン部、 14…背面熱交換器、 15〜18…管板、 31…固定部、 32…丸穴、 33,35…取付部、 37…第1の外縁部、 38…第2の外縁部、 39…第3の外縁部、 40…板状基部、 41〜47…略平行四辺形状の挿入穴、 48〜52…長穴形状の挿入穴、 53…確認窓、 61〜72…壁部、 81〜87,92…リブ、 93〜98…円弧形状の切り欠き、 101…弾性支持部、 102…係合爪、 111〜118…溝部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 祐一 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 Fターム(参考) 3L050 BD05 BF07 3L051 BE03 3L065 AA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱フィンと伝熱管を有する熱交換器
    (2)の少なくとも一方の側面部をケーシング(1)に固定
    するための樹脂製の熱交換器固定板であって、 上記熱交換器(2)の側面部に裏面側が対向する板状基部
    (40)と、 上記板状基部(40)に形成され、上記熱交換器(2)の上
    記伝熱管のヘアピン部(11A〜11F,12A,12B,
    13A,13C,14A,14B,14D〜14F)が挿入
    される挿入穴(41〜47,52)と、 上記板状基部(40)の表面側かつ上記挿入穴(41〜4
    7,52)の外周部の少なくとも一部に立設された壁部
    (61〜67,72)と、 上記壁部(61〜67,72)の内側かつ裏面側に形成さ
    れた溝部(111〜118)とを備えたことを特徴とする
    熱交換器固定板。
  2. 【請求項2】 放熱フィンと伝熱管を有する熱交換器
    (2)の少なくとも一方の側面部をケーシング(1)に固定
    するための樹脂製の熱交換器固定板であって、 上記熱交換器(2)の側面部に裏面側が対向する板状基部
    (40)と、 上記板状基部(40)に形成され、上記熱交換器(2)の上
    記伝熱管のヘアピン部(11A〜11F,12A,12B,
    13A,13C,14A,14B,14D〜14F)が挿入
    される挿入穴(41〜47,52)と、 上記板状基部(40)の表面側かつ上記挿入穴(41〜4
    7,52)の外周部の少なくとも一部に立設された壁部
    (61〜67,72)と、 上記板状基部(40)の表面側に、上記壁部(61〜67,
    72)の外側かつ下側に一端が連なるように立設された
    リブ(81〜87,92)とを備えたことを特徴とする熱
    交換器固定板。
  3. 【請求項3】 放熱フィンと伝熱管を有する熱交換器
    (2)の少なくとも一方の側面部をケーシング(1)に固定
    するための樹脂製の熱交換器固定板であって、 上記熱交換器(2)の側面部に裏面側が対向する板状基部
    (40)と、 上記板状基部(40)に形成され、上記熱交換器(2)の上
    記伝熱管のヘアピン部(11A〜11F,12A,12B,
    13A〜13D,14A〜14F,21A〜21C,22
    A,23A,23B)が挿入される挿入穴(41〜52)と
    を備え、 上記板状基部(40)の外縁部の側面が不連続であって、
    上記板状基部(40)の外縁部の側面に生じた結露水を上
    記外縁部よりも内側かつ下方に向かって案内する流路が
    上記板状基部(40)の表面側に形成されていることを特
    徴とする熱交換器固定板。
  4. 【請求項4】 放熱フィンと伝熱管を有する熱交換器
    (2)の少なくとも一方の側面部をケーシング(1)に固定
    するための樹脂製の熱交換器固定板であって、 上記熱交換器(2)の側面部に裏面側が対向する板状基部
    (40)と、 上記板状基部(40)に形成され、上記熱交換器(2)の上
    記伝熱管のヘアピン部(11A〜11F,12A,12B,
    13A,13C,14A,14B,14D〜14F)が挿入
    される挿入穴(41〜47,52)と、 上記板状基部(40)の表面側かつ上記挿入穴(41〜4
    7,52)の外周部の少なくとも一部に立設された壁部
    (61〜67,72)と、 上記壁部(61〜67,72)の内側かつ裏面側に形成さ
    れた溝部(111〜118)と、 上記板状基部(40)の表面側に、上記壁部(61〜67,
    72)の外側かつ下側に一端が連なるように立設された
    リブ(81〜87,92)とを備えたことを特徴とする熱
    交換器固定板。
  5. 【請求項5】 放熱フィンと伝熱管を有する熱交換器
    (2)の少なくとも一方の側面部をケーシング(1)に固定
    するための樹脂製の熱交換器固定板であって、 上記熱交換器(2)の側面部に裏面側が対向する板状基部
    (40)と、 上記板状基部(40)に形成され、上記熱交換器(2)の上
    記伝熱管のヘアピン部(11A〜11F,12A,12B,
    13A,13C,14A,14B,14D〜14F)が挿入
    される挿入穴(41〜47,52)と、 上記板状基部(40)の表面側かつ上記挿入穴(41〜4
    7,52)の外周部の少なくとも一部に立設された壁部
    (61〜67,72)と、 上記壁部(61〜67,72)の内側かつ裏面側に形成さ
    れた溝部(111〜118)と、 上記板状基部(40)の表面側に、上記壁部(61〜67,
    72)の外側かつ下側に一端が連なるように立設された
    リブ(81〜87,92)とを備え、 上記板状基部(40)の外縁部の側面が不連続であって、
    上記板状基部(40)の外縁部の側面に生じた結露水を上
    記外縁部よりも内側かつ下方に向かって案内する流路が
    上記板状基部(40)の表面側に形成されていることを特
    徴とする熱交換器固定板。
  6. 【請求項6】 請求項2,4または5のいずれか1つに
    記載の熱交換器固定板において、 上記リブ(81〜87,92)は、上記壁部(61〜67,
    72)の外側かつ下側に接続された一端から他端に向か
    って徐々に高さを低くしたことを特徴とする熱交換器固
    定板。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の
    熱交換器固定板を用いたことを特徴とする空気調和機。
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