JP2003041602A - 基礎の構造 - Google Patents

基礎の構造

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JP2003041602A
JP2003041602A JP2001230376A JP2001230376A JP2003041602A JP 2003041602 A JP2003041602 A JP 2003041602A JP 2001230376 A JP2001230376 A JP 2001230376A JP 2001230376 A JP2001230376 A JP 2001230376A JP 2003041602 A JP2003041602 A JP 2003041602A
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footing
ground
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improved ground
supporting
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JP2001230376A
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Yutaka Katsura
豊 桂
Miharu Asaka
美治 浅香
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 杭基礎やフーチング基礎をより合理化する。 【解決手段】 建物荷重を支持する杭3の上部にフーチ
ング4を一体に設けるとともに、そのフーチングの周囲
地盤を地盤改良することでフーチングを支持する改良地
盤6を設け、それらフーチングと改良地盤からなる複合
構造体7に建物荷重の一部を負担させる。フーチングの
周囲地盤を地盤改良することでフーチングを支持する改
良地盤を設け、それらフーチングと改良地盤からなる複
合構造体により建物荷重全体を支持する。複数のフーチ
ングをともに支持するように改良地盤を連続的に設け
る。改良地盤はフーチングを支持する平坦な本体部とそ
の下面側に突出する補強部からなるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の基礎の構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、軟弱地盤に建物を設置す
る場合には、建物の鉛直荷重と水平荷重を構造的に安定
に支持するために、十分に硬質な支持層(たとえばN値
50以上)に達するように杭を設ける杭基礎が採用され
ることが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来一般の杭基礎によ
る場合、杭基礎の施工に関わるコストは建物全体の建設
コストの10〜20%にも及ぶものとなるし、また杭の
施工は騒音や多量の排土を伴い、直接基礎の場合に比較
して工期も長くかかり、特に軟弱地盤の層厚が厚く支持
層の深度が深い場合には杭が長尺になるのでコストおよ
び施工性の面で問題が多い。また、圧密地盤に杭を設け
る場合には地盤沈下に伴う建物の相対的な浮き上がりが
生じたり、ネガティブフリクションによる杭の破壊を想
定した設計とする必要もある。以上のように従来一般の
杭基礎には設計上および施工上の様々な問題を有してお
り、より合理的な構造の基礎の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、建物
荷重を支持する杭の上部にフーチングを一体に設けると
ともに、そのフーチングの周囲地盤を地盤改良すること
でフーチングを支持する改良地盤を設け、それらフーチ
ングと改良地盤からなる複合構造体に建物荷重の一部を
負担させることを特徴とする。
【0005】請求項2の発明は、フーチングの周囲地盤
を地盤改良することでフーチングを支持する改良地盤を
設け、それらフーチングと改良地盤からなる複合構造体
により建物荷重全体を支持することを特徴とする。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の基礎の構造において、複数のフーチングをともに支
持するように改良地盤を連続的に設けることを特徴とす
る。
【0007】請求項4の発明は、請求項1,2または3
の発明の基礎の構造において、改良地盤はフーチングを
支持する平坦な本体部とその下面側に突出する補強部か
らなることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態である基
礎の概略構成を示すもので、図中符号1は軟弱地盤、2
は硬質な支持層、3は支持層に達するように設けられた
杭、4は杭の上部に一体に設けられたフーチング、5は
上部構造としての建物の柱、6はフーチング4の下方地
盤に対して地盤改良を施することでフーチング4全体を
下方から支持するように設けられた改良地盤である。
【0009】本実施形態の基礎は杭基礎を基本とするも
のであって、建物荷重を主として杭3が負担するもので
あるが、上記のようにフーチング4を支持する改良地盤
6を設けることで、それらフーチング4と改良地盤6が
実質的に一体となった複合構造体7が形成され、その複
合構造体7に建物荷重の一部を負担させることができ
る。すなわち、従来一般の杭基礎では杭3の上部にフー
チング4を設けても、軟弱地盤1によってはフーチング
4に対する反力が十分に見込めないことからフーチング
4自体は建物荷重を支持し得るものではなく、したがっ
て建物荷重は全て杭3のみに負担させるものであった
が、本実施形態では地盤改良により剛性を高めた改良地
盤6によってフーチング4を支持することで、そのフー
チング4および改良地盤6からなる複合構造体7に建物
荷重の一部を負担させることが可能となる。この場合、
改良地盤6の強度、厚さ、平面的な大きさは、その改良
地盤6とフーチング4とにより形成される複合構造体7
に負担させるべき荷重に応じて、複合構造体7がその荷
重を構造的に十分に安定に支持し得るように設定すれば
良い。
【0010】本実施形態の構造の基礎によれば、フーチ
ング4と改良地盤6とによる複合構造体7に建物荷重の
一部に対する支持力を見込めることから、その分、杭3
が負担するべき荷重を軽減することができ、したがって
杭3の杭長や断面、所要本数を削減することが可能であ
って従来一般の杭基礎に比べて工費削減や施工性改善効
果が得られ、また地震時に杭3に作用する軸力が低減す
るので地震時の構造安定性を向上させることもできる。
【0011】図2〜図6は、それぞれ上記実施形態を基
本として改良地盤6の形態を変更した他の実施形態を示
すものである。
【0012】図2は、フーチング4の下方のみならず側
方にも地盤改良を施してフーチング4の下面と側面に接
するような改良地盤6を一体に形成したものである。こ
の場合、フーチング4と改良地盤6は水平方向にも一体
に挙動するので、建物荷重をより確実に地盤に伝達する
ことができる。
【0013】図3は図2に示したものを基本として改良
地盤6をさらに側方に大きく形成したもの、図4は同じ
く改良地盤6の側面を斜面に形成したもので、いずれも
フーチング4と改良地盤6とによる複合構造体7の軟弱
地盤1に対する接地面積が拡大し、したがって複合構造
体7による支持力をより高めることができる。
【0014】図5は、複数のフーチング4をともに支持
するように改良地盤6を連続的に設けたもので、複合構
造体7の接地面積がさらに拡大されて支持力をさらに高
めることができ、しかも、複数のフーチング4が改良地
盤6により一体化されることから基礎全体の剛性が高ま
り不同沈下の低減に効果的である。
【0015】図6は、改良地盤6をフーチング4を支持
する平坦な本体部6aとその下面側に突出する補強部6
bとにより構成したものであり、改良地盤6の剛性をよ
り高めて複合構造体7による支持力をより高めることが
できる。この場合、本体部6aの下面に突出させる補強
部6bの形態は壁状、柱状、バットレス状等、適宜であ
るし、かつそれら補強部6bは本体部6aの要所にの
み、あるいは下面全体にわたって分散させて設けても良
いし、格子状や螺旋状に連続的に設けても良い。
【0016】ところで、上記各実施形態はいずれも杭基
礎を基本としたものであるが、本発明は杭3を省略した
フーチング基礎に適用することも可能である。すなわ
ち、図1〜図6に示した各実施形態から杭3を省略した
形態として、建物荷重の全てをフーチング4と改良地盤
6からなる複合構造体7により支持せしめれば良い。
【0017】従来一般のフーチング基礎は地盤反力が十
分に見込めないことから軟弱地盤には不向きであり、敢
えて適用しようとする場合にはフーチング4を十分に大
きくする必要があって現実的ではなかったが、上記のよ
うにフーチング4を支持するように改良地盤6を設けて
それらフーチング4と改良地盤6とによる複合構造体を
形成することにより、現実的な大きさのフーチング4と
それを支持する改良地盤6とによって十分な支持力を得
ることが可能となり、それ故に軟弱地盤に対してもフー
チング基礎を適用することが可能となる。なお、フーチ
ング基礎の形態としては独立フーチング基礎、連続フー
チング基礎(布基礎)、複合フーチング基礎があるが、
本発明はそのいずれにも適用できることは言うまでもな
い。
【0018】図7は、本発明を独立フーチング基礎に適
用した場合の効果を実証する実験とその結果を示すもの
である。(a)は従来一般の独立フーチング基礎のモデ
ルであり、(b)は本発明のモデルであり、フーチング
4はいずれも直径30cmの円形、本発明における改良
地盤6は1辺80cmの正方形である。双方のモデルに
対し、建物荷重に相当する60kNの荷重をフーチング
4の中心に鉛直に載荷した場合、従来モデルでは沈下量
が15mmを超えたのに対し、本発明モデルでは4mm
程度に留まり、沈下量がほぼ1/4に低減して基礎とし
ての支持性能が格段に向上したことが裏付けられた。ま
た、本発明モデルに地震力を想定した繰り返し荷重を載
荷した場合、沈下が急激に進行することがなく、地震時
安定性の向上にも効果があることが明らかとなった。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明は、建物荷重を支持する
杭の上部にフーチングを一体に設けるとともに、そのフ
ーチングの周囲地盤を地盤改良することでフーチングを
支持する改良地盤を設け、それらフーチングと改良地盤
からなる複合構造体に建物荷重の一部を負担させるの
で、杭が負担するべき荷重を軽減することができ、した
がって杭の杭長や断面、所要本数を削減することが可能
であって従来一般の杭基礎に比べて工費削減や施工性改
善効果が得られ、また地震時に杭に作用する軸力が低減
するので地震時の構造安定性を向上させることもできる
効果がある。
【0020】請求項2の発明は、フーチングの周囲地盤
を地盤改良することでフーチングを支持する改良地盤を
設け、それらフーチングと改良地盤からなる複合構造体
により建物荷重全体を支持するので、軟弱地盤に対して
もフーチング基礎を支障なく適用することが可能であ
る。
【0021】請求項3の発明は、複数のフーチングをと
もに支持するように改良地盤を連続的に設けたので、複
合構造体の接地面積が拡大されて支持力を十分に高める
ことができ、しかも、複数のフーチングが改良地盤によ
り一体化されることから基礎全体の剛性が高まり不同沈
下の低減に効果的である。
【0022】請求項4の発明は、改良地盤をフーチング
を支持する平坦な本体部とその下面側に突出する補強部
からなるものとしたので、改良地盤の剛性をより高めて
複合構造体による支持力をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である基礎の概略構成を示
す図である。
【図2】 同、他の例を示す図である。
【図3】 同、他の例を示す図である。
【図4】 同、他の例を示す図である。
【図5】 同、他の例を示す図である。
【図6】 同、他の例を示す図である。
【図7】 同、実験モデルと実験結果を示す図である。
【符号の説明】
1 軟弱地盤 2 支持層 3 杭 4 フーチング 5 柱 6 改良地盤 6a 本体部 6b 補強部 7 複合構造体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物荷重を支持する杭の上部にフーチン
    グを一体に設けるとともに、そのフーチングの周囲地盤
    を地盤改良することでフーチングを支持する改良地盤を
    設け、それらフーチングと改良地盤からなる複合構造体
    に建物荷重の一部を負担させることを特徴とする基礎の
    構造。
  2. 【請求項2】 フーチングの周囲地盤を地盤改良するこ
    とでフーチングを支持する改良地盤を設け、それらフー
    チングと改良地盤からなる複合構造体により建物荷重全
    体を支持することを特徴とする基礎の構造。
  3. 【請求項3】 複数のフーチングをともに支持するよう
    に改良地盤を連続的に設けることを特徴とする請求項1
    または2記載の基礎の構造。
  4. 【請求項4】 改良地盤はフーチングを支持する平坦な
    本体部とその下面側に突出する補強部からなることを特
    徴とする請求項1,2または3記載の基礎の構造。
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