JP2003041463A - 靴下の編組織 - Google Patents

靴下の編組織

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JP2003041463A
JP2003041463A JP2001223608A JP2001223608A JP2003041463A JP 2003041463 A JP2003041463 A JP 2003041463A JP 2001223608 A JP2001223608 A JP 2001223608A JP 2001223608 A JP2001223608 A JP 2001223608A JP 2003041463 A JP2003041463 A JP 2003041463A
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JP
Japan
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yarn
stitch
knitted
ground
sock
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Pending
Application number
JP2001223608A
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English (en)
Inventor
Kenji Saeki
賢二 佐伯
Kazuya Okamoto
和也 岡本
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KOOMA KK
Original Assignee
KOOMA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、編組織の工夫により、ずり下がる
おそれがなく、かつ、締め付け感のない履き心地が良好
な適度な伸縮性を有する靴下の編組織を提供することに
ある。 【解決手段】 本発明に係る靴下の編組織は、1又は複
数の表目のウェールAと1又は複数の裏目のウェールB
とを交互に配した編組織により構成し、表目は地糸a1
により編み目A1を形成し、裏目は、表目A1において
編み目を形成しない挿入糸b1と地糸a1とにより編み
目B1を形成するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、靴下の編組織に関
し、特に靴下に適度な伸縮性を付与する編組織に関す
る。 【0002】 【従来の技術】靴下には、ずり下がり防止などの要請に
より伸縮性が必要とされている。従来より、靴下に伸縮
性を付与するために、種々の改良がなされている。例え
ば、リブ編組織により伸縮性を持たせたものや、ゴム糸
等の伸縮糸を挿入することにより伸縮性を持たせたも
の、あるいはさらに強い伸縮性を付与するために、リブ
編組織にゴム糸等の伸縮糸を挿入したものが知られてい
る。 【0003】図2は、表目と裏目とが1ウェールずつ交
互に配される1×1のリブ編組織に伸縮糸を挿入した編
組織図である。図において10a1は地糸であり、10
a2は地糸10a1に引き揃えられて編成される裏糸で
あり、10b1は伸縮糸である。地糸10a1は裏糸1
0a2と共に表目のウェール10Aの編み目10A1を
形成し、隣り合う裏目のウェール10Bにおいても地糸
10a1は裏糸10a2と共に編み目10B1を形成し
ている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、リブ編組織の
みで伸縮性を持たせた場合には伸縮性が弱いので、履き
やすくするための伸張性を補うために、靴下脚部の口径
に余裕を持たせる必要があり、逆に収縮性が少ないため
に足に対して締め付け感がないので履き心地が良好であ
る反面、着用中にずり下がるおそれがある。 【0005】そして、図2に示すようにリブ編組織に伸
縮糸10b1を挿入すると、次のような問題が生ずる。 【0006】すなわち、コース方向の収縮性が良好とな
るため、ずり下がるおそれが一見解消したかのように思
われるので一般に使用されているが、やはり収縮性が強
すぎる難点は解消されていない。 【0007】また、ゴム糸は挿入編みで、裏糸は添え糸
編みで行ったときに、裏糸にスパンデックスを使って添
え糸編みした場合、地糸のループと同じループでスパン
デックスが添え糸編みされるので縦に伸縮し、ずり下が
りやすいものになる。 【0008】さらにまた、ゴム糸挿入の場合はゴムの伸
縮が直接コース方向に作用するので一見ずり下がりの防
止に働きそうであるが、人の下腿は逆テーパ型になって
いるので、ゴム糸の伸縮力は下腿に喰い込む位の強さで
締め付けない場合、歩行時などにおける下腿の筋肉の動
きにより、半径のより小さい足首の方へずり下がるよう
に働く。また足の太さに個人差があるため、同一の靴下
を着用してもずり下がり防止には有効に働くが血行に悪
影響を及ぼす場合から、血行に対する影響は少ないもの
のずり下がり防止には効果がない場合などのケースにば
らつく。 【0009】そこで、本発明者は、鋭意研究を重ね、編
組織を工夫することにより、ずり下がるおそれがなく、
かつ、締め付け感のない履き心地が良好な適度な伸縮性
を有する靴下の編組織を開発した。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明に係る靴下の編組
織は、1又は複数の表目のウェールと1又は複数の裏目
のウェールとを交互に配した編組織により構成し、表目
は地糸により編み目が形成され、裏目は、表目において
編み目を形成しない挿入糸と地糸とにより編み目を形成
するようにしたものである。 【0011】このように構成することによって、裏目を
形成する挿入糸は、表目を形成しないために表目の個所
において挿入糸がコース方向に移動しやすいため、編組
織をコース方向に引っ張った場合に裏目が容易に拡開す
るので、伸張性が良好となる。また、前記挿入糸がコー
ス方向に移動しやすいため拡開した裏目がもとのループ
形状に自然に復元しようとする働きにより該編組織はコ
ース方向に収縮する。 【0012】 【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施例を図
に基いて詳細に説明する。図1は、本実施例に係る適伸
縮性靴下の編組織を示し、図において、a1は地糸であ
り、a2は地糸a1に引き揃えられて編成される裏糸で
あり、b1は挿入糸である。 【0013】当該編組織は、表目のウェールAと裏目の
ウェールBとを1ウェールずつ交互に配したものであ
る。そして、表目のウェールAは地糸a1と裏糸a2と
により編み目A1が形成される。裏目のウェールBは、
表目に挿入された編み目を形成しない挿入糸b1と地糸
a1及び裏糸a2とにより編み目B1を形成する。すな
わち、挿入糸b1は表目のループA2の裏側を潜るだけ
で、編み目を形成せず、裏目において地糸a1及び裏糸
a2とにより編み目B1を形成する。また、裏目におい
ては、地糸a1及び裏糸a2によるループB2と挿入糸
b1によるループB3とがウェールB方向に交互に配列
されるので、地糸a1及び裏糸a2によるループB2同
士が編み目を形成せず、地糸a1及び裏糸a2と挿入糸
b1とにより編み目B1が形成される。 【0014】このように構成することにより、裏目(編
み目B1)を形成する挿入糸b1は、表目(編み目A
1)を形成しないために表目(編み目A1)の個所にお
いて挿入糸b1がコース方向に移動しやすくなる。その
ため、編組織をコース方向に引っ張った場合に裏目(編
み目B1)の地糸a1及び裏糸a2によるループB2と
挿入糸b1によるループB3が容易に拡開するので、伸
張性が良好となる。また、前記挿入糸b1がコース方向
に移動しやすいため、前記のように拡開した裏目(編み
目B1)の地糸a1及び裏糸a2によるループB2と挿
入糸b1によるループB3がもとのループ形状に自然に
復元しようとする働きにより該編組織はコース方向に収
縮する。 【0015】このように、本実施例に係る靴下の編組織
は、挿入糸b1の移動による適度の伸縮性を持つもので
ある。そのため、当該編組織を利用して編成した靴下
は、着用時に適度に伸張して履きやすく、着用中は適度
に収縮してずり下がるおそれがない。 【0016】したがって、従来の靴下のように伸縮糸に
より強制的に収縮させるものではないため締め付け感が
なく、脚部に沿って保持されるフィット性に富んだ快適
な装着感が得られる。 【0017】なお、上記の実施例においては、表目のウ
ェールと裏目のウェールとを1ウェール毎に交互に配し
たものであるが、表目のウェール数対裏目のウェールの
数を2対1や3対2のように構成してもよい。 【0018】また、地糸、裏糸及び挿入糸の使用糸につ
いては特に説明していないが、地糸、裏糸については靴
下の地糸、裏糸として通常使用されるものでよい。 【0019】例えば、綿100%にするために地糸、裏
糸及び挿入糸を全て綿糸にて編成するが、挿入糸に伸縮
性がなくても本発明の編組織によれば、相当の伸縮性を
得ることができる。その場合、中空糸を使用するとバル
キッシュ性に富み、復元力が高いのでより効果的である
と共に吸湿性があるので極めて効果的である。なお、バ
ルキッシュな糸としてはウール糸を使用してもよく、ま
た、吸湿性を補う意味で綿素材を使用する場合には、ア
クリルやポリエステルとの混紡糸を使用してもよい。具
体例としては、24ゲージの場合、地糸として綿100
%の30/2の糸を2本使用し、挿入糸として綿100
%の20/2の中空糸を1本使用し、裏糸を使用しない
場合などが考えられる。 【0020】なお、上記のように綿100%の糸をもっ
て編成した本実施例の編組織を使用した靴下は、従来の
ゴム糸などの伸縮糸を使用した靴下のように、洗濯など
によるゴムの劣化が生じるようなことがないので、耐久
性が向上する。 【0021】また、伸縮糸を使用する場合には、例え
ば、地糸は24ゲージの場合に40/2綿糸を2本を使
用し、裏糸は44デシテックスのポリウレタンに78デ
シテックスの仮撚り加工を施したナイロンマルチフィラ
メント又はポリエステルマルチフィラメントをシングル
カバーしたスパンデックスを使用し、挿入糸は308デ
シテックスのポリウレタンに83デシテックスの仮撚り
加工を施したポリエステルマルチフィラメントをダブル
カバーしたものを使用する。 【0022】以上のように、 潜るだけで編成されない
ウエールと、裏目で地糸とは別に編み込まれたウエール
の作用で周方向に伸縮性が生じると共に、足の形に沿っ
て、ふくらはぎ部は縦に短く太い形で伸縮し、足首部は
縦に長く細い形で伸縮するので、下腿の形状に沿って、
変形するようになっている。その結果、高齢者や静脈な
ど血行に不安のある人や下腿の形がふくらはぎが太い人
に最適である。 【0023】またゴム糸を直接挿入する場合より、地糸
とは別に裏目で編み込まれたウエールの作用でソフトで
しかも足に沿った形で十分に伸縮するので、伸縮の倍率
の高いゴム糸ではなく、通常裏糸に使うスパンデックス
でも十分に効果が得られ、綿糸のような伸縮性の少ない
糸でも、靴下自体の形状の変化による足に沿う作用によ
って、ずり落ちにくい靴下をつくることができる。 【0024】したがって、本実施例に係る編組織を使用
した靴下は、高齢者・血行障害者・幼児・皮膚障害(ア
トピー接触じんましん等)・就寝時等の種々の必要性に
応じて効果が発揮される。 【0025】しかも、特にスパンデックスを使わないで
綿100%等の糸を使用した場合は、アレルギー体質の
人が合成繊維を使用しない靴下を求めことに対応できる
ものである。 【0026】なお、上記の実施例は、これに限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載した広範囲な実施
形態を包含するものである。 【0027】 【発明の効果】本発明に係る靴下の編組織は、1又は複
数の表目のウェールと1又は複数の裏目のウェールとを
交互に配した編組織により構成し、表目は地糸により編
み目が形成され、裏目は、表目において編み目を形成し
ない挿入糸と地糸とにより編み目を形成するようにした
ものであるから、挿入糸の移動による適度の伸縮性を持
つものであるため、この編組織を利用して編成した靴下
の着用時には適度に伸張して履きやすく、着用中は適度
に収縮してずり下がるおそれがない。したがって、従来
の靴下のように伸縮糸により強制的に収縮させるもので
はないため締め付け感がなく、フィット性に富んだ快適
な装着感が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る靴下の編組織図である。 【図2】従来の靴下における編組織図である。 【符号の説明】 a1・・・地糸 a2・・・裏糸 b1・・・挿入糸 A・・・表目のウェール A1・・・表目の編み目 A2・・・表目のループ B・・・裏目のウェール B1・・・裏目の編み目 B2・・・裏目の地糸などによるループ B3・・・裏目の挿入糸によるループ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 1又は複数の表目のウェールと1又は複
    数の裏目のウェールとを交互に配した編組織により構成
    し、表目は地糸により編み目を形成し、裏目は、表目に
    おいては編み目を形成しない挿入糸と地糸とにより編み
    目を形成するようにしたことを特徴とする靴下の編組
    織。
JP2001223608A 2001-07-24 2001-07-24 靴下の編組織 Pending JP2003041463A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102975406A (zh) * 2012-11-14 2013-03-20 曾言林 一种新型结构的止滑织物
JP7061408B1 (ja) 2021-03-30 2022-04-28 株式会社三機コンシス

Cited By (4)

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