JP2003040944A - 共重合体ラテックスおよび不織布用バインダー - Google Patents

共重合体ラテックスおよび不織布用バインダー

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JP2003040944A
JP2003040944A JP2001231123A JP2001231123A JP2003040944A JP 2003040944 A JP2003040944 A JP 2003040944A JP 2001231123 A JP2001231123 A JP 2001231123A JP 2001231123 A JP2001231123 A JP 2001231123A JP 2003040944 A JP2003040944 A JP 2003040944A
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unsaturated carboxylic
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monomer
basic compound
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Susumu Matsuzaki
進 松崎
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常態および湿潤時における強度に優れる
共重合体ラテックスと、この共重合体ラテックスを用い
た不織布用バインダーを提供すること。 【解決手段】 共役ジエン系単量体(a1)と、N−
(ヒドロキシアルキル)−α,β−不飽和カルボン酸ア
ミド(a2)と、塩基性化合物で部分中和されたα,β
−不飽和カルボン酸(a3)と、その他の共重合可能な
単量体(a4)とからなる単量体混合物(I)を、乳化
剤の存在下で重合してなることを特徴とする、共重合体
ラテックス、および、このラテックスからなる不織布用
バインダー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共重合体ラテック
ス、および、この共重合体ラテックスからなる不織布用
バインダーに関するものである。さらに詳しくは、特
に、おしぼり用乾式パルプ不織布やレーヨン繊維不織
布、ポリエステル繊維不織布などの各種不織布のバイン
ダー用として好適な共重合体ラテックスと、不織布に含
浸させた場合に常態および湿潤時における引っ張り強度
(湿潤強度)を改善できる不織布用バインダーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からおしぼりに用いられているもの
には布おしぼりが多いが、衛生問題等でディスポーサブ
ルな紙おしぼりや乾式パルプ不織布のおしぼりが用いら
れてきている。
【0003】乾式パルプ不織布は、一般に、パルプ繊維
を不織布バインダーによって結合したものであり、その
不織布バインダーとしては、ポリ酢酸ビニル系共重合体
エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル系共重合体エマル
ジョン、ポリアクリル酸エステル系エマルジョン、スチ
レン−ブタジエン系共重合体ラテックスなどが知られて
いる。
【0004】しかしながら、上記のバインダーを使用し
た乾式パルプ不織布は、合成樹脂エマルジョンを用いて
パルプ繊維を結合しているため、湿潤強度が低下すると
いう問題を抱えていた。又、湿潤強度を保つためにバイ
ンダー量を多くすると、おしぼりとして加工する際に必
要な吸水性が低下するといった問題が生じるために湿潤
強度を保つことが困難であった。
【0005】上記の問題を改善するものとして、特開2
001−11766号公報には、共役ジエン系単量体
(a1)20〜60重量%、エチレン系不飽和カルボン
酸単量体1〜10重量%、エチレン系不飽和カルボン酸
アミドのメチロール誘導体0.1〜5重量%、および、
これらと共重合可能なモノオレフィン系単量体25〜7
8.9重量%からなる単量体混合物を、乳化剤として高
級アルコール硫酸エステル塩を使用して乳化重合してな
る、おしぼり用乾式パルプ不織布用共重合体ラテックス
が開示されており、湿潤強度が改善されているが、十分
ではなく、より優れた湿潤強度を示す共重合体ラテック
スと不織布用バインダーの開発が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、常態および湿潤時における強度に優れる共
重合体ラテックスと、この共重合体ラテックスを用いた
不織布用バインダーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、塩基性化合物で部分中和
されたα,β−不飽和カルボン酸(a3)を、共役ジエ
ン系単量体(a1)と、N−(ヒドロキシアルキル)−
α,β−不飽和カルボン酸アミド(a2)と、その他の
共重合可能な単量体(a4)と共に使用してなる単量体
混合物(I)を、乳化剤の存在下で重合して得られた共
重合体ラテックスは、常態および湿潤時における強度に
優れ、特に不織布用バインダーとして好適であることを
見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、共役ジエン系単量体
(a1)と、N−(ヒドロキシアルキル)−α,β−不
飽和カルボン酸アミド(a2)と、塩基性化合物で部分
中和されたα,β−不飽和カルボン酸(a3)と、その
他の共重合可能な単量体(a4)とからなる単量体混合
物(I)を、乳化剤の存在下で重合してなることを特徴
とする、共重合体ラテックスを提供するものである。
【0009】また、本発明は、上記共重合体ラテックス
からなることを特徴とする、不織布用バインダーも提供
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明で用いる共役ジエン系単量体(a1)として
は、例えば、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエ
ン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチ
ル−1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等
が挙げられ、なかでも1,2−ブタジエン、1,3−ブ
タジエンが好ましい。
【0011】N−(ヒドロキシアルキル)−α,β−不
飽和カルボン酸アミド(a2)としては、例えば、N−
メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミド、N−エチロールアクリルアミド、N−エチロー
ルメタクリルアミド、N−ブチロールアクリルアミド、
N−ブチロールメタクリルアミドなどが挙げられ、これ
らの1種あるいは2種以上を使用することができ、なか
でもN−メチロールアクリルアミドが好ましい。
【0012】塩基性化合物で部分中和されたα,β−不
飽和カルボン酸(a3)は、α,β−不飽和カルボン酸
(a3′)のカルボキシル基の一部を塩基性化合物で中
和して、α,β−不飽和カルボン酸(a3′)とその中
和物の混合物としたものであるが、α,β−不飽和カル
ボン酸(a3′)の中和物とα,β−不飽和カルボン酸
(a3′)とを併用したものであっても良い。ここで用
いるα,β−不飽和カルボン酸(a3′)としては、例
えば、アクリル酸、メタアクリル酸、クロトン酸、イソ
クロトン酸等の一塩基酸;マレイン酸モノメチル、フマ
ル酸モノエチル、イタコン酸モノノルマルブチル等の不
飽和ジカルボン酸モノアルキルエステル;マレイン酸お
よびその無水物、フマル酸、イタコン酸等の二塩基酸お
よびその無水物などが挙げられ、なかでも二塩基酸およ
びその無水物が好ましく、特にイタコン酸が好ましい。
【0013】α,β−不飽和カルボン酸(a3′)の中
和に使用する塩基性化合物としては、例えば、アンモニ
ア(水)、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ジメチ
ルエタノールアミンなどが挙げられる。なかでもアンモ
ニア水が好ましい。
【0014】その他の共重合可能な単量体(a4)とし
ては、例えば、スチレン、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル等の(メ
タ)アクリル酸エステル、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、クロルスチレン、2,4―ジブロ
モスチレン等のエチレン性不飽和芳香族単量体;アクリ
ロニトリル、メタクロニトリル等の不飽和ニトリル;酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;塩
化ビニリデン臭化ビニリデン等のビニリデンハライド;
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチレル、(メ
タ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル等のエチレン
性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル;
(メタ)アクリル酸グリシジル等のエチレン性不飽和カ
ルボン酸のグリシジルエステル、(メタ)アクリルアミ
ド等が挙げられ、なかでもスチレンが好ましい。
【0015】本発明の共重合体ラテックスは、上記共役
ジエン系単量体(a1)と、N−(ヒドロキシアルキ
ル)−α,β−不飽和カルボン酸アミド(a2)と、塩
基性化合物で部分中和されたα,β−不飽和カルボン酸
(a3)と、その他の共重合可能な単量体(a4)とか
らなる単量体混合物(I)を乳化重合して得られるが、
ここで用いる単量体混合物(I)としては、共役ジエン
系単量体(a1)と、N−(ヒドロキシアルキル)−
α,β−不飽和カルボン酸アミド(a2)と、α,β−
不飽和カルボン酸(a3′)と、その他の共重合可能な
単量体(a4)とからなる単量体混合物(I′)に、塩
基性化合物を添加してα,β−不飽和カルボン酸(a
3′)のカルボキシル基を部分中和したものが好まし
い。
【0016】上記単量体混合物(I′)としては、共役
ジエン系単量体(a1)を含有率が20〜60重量%と
なる範囲で、N−(ヒドロキシアルキル)−α,β−不
飽和カルボン酸アミド(a2)を含有率が0.3〜5重
量%となる範囲で、α,β−不飽和カルボン酸(a
3′)を含有率が0.7〜10重量%となる範囲で、そ
の他の共重合可能な単量体(a4)を含有率が25〜7
9重量%となる範囲〔ただし、これら(a1)、(a
2)、(a3′)および(a4)の合計を100重量%
とする。〕で、それぞれ含有してなるものが好ましい。
【0017】共役ジエン系単量体(a1)の含有率が2
0〜60重量%であると、常態および湿潤時における強
度に優れる不織布が得られることから好ましく、より好
ましくは、25〜45重量%である。
【0018】N−(ヒドロキシアルキル)−α,β−不
飽和カルボン酸アミド(a2)の含有率が0.3〜5重
量%であると、適当な粘度の共重合体ラテックスとな
り、しかも常態および湿潤時における強度に優れる不織
布が得られることから好ましく、より好ましくは1〜3
重量%である。
【0019】α,β−不飽和カルボン酸(a3′)の含
有率が0.7〜10重量%であると、機械的安定性が良
好で、常態および湿潤時における強度に優れる不織布が
得られることから好ましく、より好ましくは、1〜5重
量%である。
【0020】また、単量体混合物(I)中での中和され
ていないカルボキシル基を有するα,β−不飽和カルボ
ン酸(例えば、多価カルボン酸の場合、中和されていな
いカルボキシル基が1個あればよい。)の含有率は、機
械的安定性が良好な共重合体ラテックスとなり、しかも
常態および湿潤時における強度に優れる不織布が得られ
ることから、0.2〜0.9重量%であることが好まし
い。
【0021】更に、単量体混合物(I)中での塩基性化
合物で部分中和されたα,β−不飽和カルボン酸(a
3)の含有率は、機械的安定性が良好な共重合体ラテッ
クスとなり、しかも常態および湿潤時における強度に優
れる不織布が得られることから、0.9〜5重量%であ
ることが好ましい。
【0022】上記乳化重合を行う際に使用する乳化剤と
しては、各種の陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面
活性剤、陽イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤
などを使用することができるが、これらのうちでも、乾
式パルプ不織布への浸透性やおしぼり加工後の衛生性を
考慮すると高級アルコール硫酸エステル塩などを使用す
ることが好ましい。
【0023】高級アルコール硫酸エステル塩としては、
例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモ
ニウム、ドデシル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸アンモ
ニウム、オクチル硫酸ナトリウム、デシル硫酸ナトリウ
ムなどが挙げられる。
【0024】乳化剤の使用量としては、湿潤強度と浸透
性を両立させることができることから、共重合体ラテッ
クスの固形分換算で100重量部に対して、0.1〜4
重量部の範囲が好ましい。
【0025】本発明の合成樹脂エマルジョンを製造する
に際しては、前記した単量体混合物(I)を、フリ−ラ
ジカル発生剤、例えば、過硫酸カリウム(K228
、過硫酸アンモニウム[(NH4228]、過酸化
水素等の水性開始剤、tert−ブチルハイドロパ−オキサ
イド、クメンハイドロパ−オキサイド等の油性開始剤の
存在下で乳化重合を行なえばよい。
【0026】また、ラジカル重合に通常用いられる添加
剤、例えば、連鎖移動剤、エチレンジアミン四酢酸、乳
化重合後のpH調整のためのアルカリ物質等を必要に応
じて使用することができる。
【0027】本発明の共重合体ラテックスは、未反応モ
ノマーの臭気を低減する等のため、例えば、ストリッピ
ング等の方法によって、必要とされる固形分含量に濃縮
されて使用することが好ましい。
【0028】本発明の共重合体ラテックスは、そのま
ま、あるいは、各種の助剤、例えば、ピロリン酸ナトリ
ウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナ
トリウム等の分散剤、ポリグリコール、脂肪酸エステ
ル、リン酸エステル、シリコーンオイル等の消泡剤、ジ
アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシアルキレン・ア
ルキルエーテルフォスフェート等の浸透剤、エポキシ基
を有する化合物、ブロックドイソシアネート化合物、エ
チレン尿素化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂等の架橋
剤、防腐剤などを、必要に応じて添加して、本発明の不
織布用バインダーとすることができる。本発明の不織布
用バインダーを不織布に付着させる方法は、特に限定さ
れるものではないが、例えば、含浸、スプレー塗布など
の方法が挙げられる。
【0029】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら制限
されるものではない。なお、例中の部および%はすべて
重量基準である。
【0030】実施例1〜5 撹拌装置を備えた耐圧重合容器に、水130部、乳化剤
A(ラウリル硫酸アンモニウム)2.7部、乳化剤B
(ビスナフタレンスルホン酸ソーダ)0.5部、エチレ
ンジアミン四酢酸0.3部、ホルマリンキャッチャー剤
(一方社油脂工業(株)製エヤクリンPW)3部およびt
−ドデシルメルカプタン0.1部と共に、第1表にそれ
ぞれ示す部数の25%アンモニア水とブタジエンとスチ
レンとN−メチロールアクリルアミドとイタコン酸とを
仕込み、撹拌下で温度を58℃に昇温し、重合容器内温
度が58℃に達したとき、過硫酸アンモニウム0.25
部を添加して反応を開始させた。7時間後、重合率が9
8%に達したとき冷却を行なって、共重合体ラテックス
を得た。次いで、湿潤剤(ジオクチルスルホサクシネー
ト)0.5部および消泡剤(サンノプコ社製ノプコ80
34L)0.003部を添加し、25%アンモニア水で
pHを9に調整し、その後水蒸気蒸留によって固形分4
6%の共重合体ラテックスを得た。
【0031】用いたカルボン酸の中和率、共重合体ラテ
ックスから得た樹脂フィルムの強度、湿潤強度、湿潤強
度保持率、面積膨潤率および吸水率、共重合体ラテック
スを濾紙に含浸させた含浸加工紙の樹脂含浸率、強度お
よび湿潤強度を、それぞれ以下のように測定した。結果
を第1表に示す。
【0032】・カルボン酸中和率の測定 用いたα、β−カルボン酸中のカルボン酸のモル数と、
中和に用いたアンモニアのモル数から算出した。
【0033】・樹脂フイルムの強度、湿潤強度および湿
潤強度保持率の測定 共重合体ラテックス35gを水8gで希釈し、20cm
角のガラス板上に作成した枠内に泡立ちが起きないよう
に流し込み、セロハンで表面を覆い、室温で2日間乾燥
し、乾燥後140℃で20分間乾燥させて、樹脂フィル
ムを作成し、得られた樹脂フイルムを0.5cm×7c
mに切断し、23℃、50%RHの環境下で引張試験機
を用いて、チャック間距離2cm、速度200mm/m
inの条件で破断時の強度(MPa)を測定した。ま
た、同様の樹脂フィルムを23℃×24時間水に浸積
後、水をきった状態で同様に引張試験を行い、湿潤強度
を測定し、湿潤保持率を算出した。
【0034】・樹脂フイルムの面積膨潤率と吸水率の測
定 上記と同様の樹脂フイルムを5cm角に切断し、25℃
で24時間水に浸積し、面積膨潤率(%)を求めると共
に、重量変化量から吸水率(%)を求めた。
【0035】・含浸加工紙の強度と湿潤強度の測定 得られた共重合体ラテックスを固形分含有率が25%に
なるように水で希釈し、得られた希釈液に20cm×3
0cmに切った濾紙(ADVANTEC社製No2)を
浸漬後、マングルロールにて絞り、熱風循環式乾燥機に
て140℃で20分間乾燥させて、含浸加工紙を得、そ
の重量から樹脂含浸率を求めた。次いで、得られた含浸
加工紙を1.5cm×14cmに切断し、23℃、50
%RHの環境下で引張試験機を用いて、チャック間距離
10cm、速度200mm/minの条件で破断時の強
度(MPa)を測定した。また、同様の樹脂フィルムを
23℃×24時間水に浸積後、水をきった状態で同様に
引張試験を行い、湿潤強度を測定した。
【0036】比較例1〜5 撹拌装置を備えた耐圧重合容器に、水130部、乳化剤
A(ラウリル硫酸アンモニウム)2.7部、乳化剤B
(ビスナフタレンスルホン酸ソーダ)0.5部、エチレ
ンジアミン四酢酸0.3部、ホルマリンキャッチャー剤
(一方社油脂工業(株)製エヤクリンPW)3部およびt
−ドデシルメルカプタン0.1部と共に、第2表にそれ
ぞれ示す部数のブタジエンとスチレンとN−メチロール
アクリルアミドとイタコン酸とを仕込み、撹拌下で温度
を58℃に昇温し、重合容器内温度が58℃に達したと
き、過硫酸アンモニウム0.25部を添加して反応を開
始させた。7時間後、重合率が98%に達したとき冷却
を行なって、共重合体ラテックスを得た。次いで、25
%アンモニア水でpHを9に調整し、その後水蒸気蒸留
によって固形分46%の共重合体ラテックスを得た。次
いで、湿潤剤(ジオクチルスルホサクシネート)0.5
部、消泡剤(サンノプコ社製ノプコ8034L)0.0
03部を添加し、25%アンモニア水でpHを8.0〜
9.5に調整し、その後水蒸気蒸留によって固形分45
〜47%の合成樹脂エマルジョンを得た。
【0037】用いたカルボン酸の中和率、共重合体ラテ
ックスから得た樹脂フィルムの強度と湿潤強度と面積膨
潤率と吸水率、共重合体ラテックスを濾紙に含浸させた
含浸加工紙の樹脂含浸率、強度と湿潤強度を、実施例1
と同様にしてそれぞれ測定した。結果を第2表に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】本発明の共重合体ラテックスおよび不織
布用バインダーは、常態および湿潤時における強度に優
れ、この共重合体ラテックスからなる不織布用バインダ
ーは、耐水性に優れる不織布を提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08F 236/10 C08F 220:54 220:54 220:04 220:04) Fターム(参考) 4J011 AA05 AC05 KA03 KA04 KB02 KB05 KB14 KB22 KB29 PB40 PC06 4J100 AB02Q AB03Q AB04Q AB08Q AB09Q AC04Q AC12Q AG02Q AG04Q AJ01S AJ02S AJ08S AJ09S AK31S AK32S AL03Q AL04Q AL09Q AL10Q AL36S AL46S AM02Q AM15Q AM21R AS02P AS03P AS07P BA03R DA37 DA51 EA07 FA03 FA20 FA28 JA03 JA05 4L033 AB07 AC11 AC15 CA12 CA13 CA19 4L047 BA15 BC02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジエン系単量体(a1)と、N−
    (ヒドロキシアルキル)−α,β−不飽和カルボン酸ア
    ミド(a2)と、塩基性化合物で部分中和されたα,β
    −不飽和カルボン酸(a3)と、その他の共重合可能な
    単量体(a4)とからなる単量体混合物(I)を、乳化
    剤の存在下で重合してなることを特徴とする、共重合体
    ラテックス。
  2. 【請求項2】 単量体混合物(I)が、共役ジエン系単
    量体(a1)と、N−(ヒドロキシアルキル)−α,β
    −不飽和カルボン酸アミド(a2)と、α,β−不飽和
    カルボン酸(a3′)と、その他の共重合可能な単量体
    (a4)とからなる単量体混合物(I′)に、塩基性化
    合物を添加してα,β−不飽和カルボン酸(a3′)の
    カルボキシル基を部分中和したものである、請求項1記
    載の共重合体ラテックス。
  3. 【請求項3】 単量体混合物(I)が、共役ジエン系
    単量体(a1)を含有率が20〜60重量%となる範囲
    で、N−(ヒドロキシアルキル)−α,β−不飽和カル
    ボン酸アミド(a2)を含有率が0.3〜5重量%とな
    る範囲で、α,β−不飽和カルボン酸(a3′)を含有
    率が0.7〜10重量%となる範囲で、その他の共重合
    可能な単量体(a4)を含有率が25〜79重量%とな
    る範囲で、それぞれ含有する単量体混合物に、塩基性化
    合物を添加してα,β−不飽和カルボン酸(a3′)の
    カルボキシル基を部分中和したものである、請求項1記
    載の共重合体ラテックス。
  4. 【請求項4】 単量体混合物(I)中での中和されてい
    ないカルボキシル基を有するα,β−不飽和カルボン酸
    の含有率が、0.2〜0.9重量%である、請求項1、
    2または3記載の共重合体ラテックス。
  5. 【請求項5】 単量体混合物(I)中での塩基性化合物
    で部分中和されたα,β−不飽和カルボン酸(a3)の
    含有率が、0.9〜5重量%である、請求項1〜4のい
    ずれか1項記載の共重合体ラテックス。
  6. 【請求項6】 塩基性化合物で部分中和されたα,β−
    不飽和カルボン酸(a3)が、塩基性化合物で部分中和
    された不飽和二塩基酸である、請求項1〜5のいずれか
    1項記載の共重合体ラテックス。
  7. 【請求項7】 塩基性化合物で部分中和されたα,β−
    不飽和カルボン酸(a3)が、アンモニア水の添加によ
    り部分中和されたものである、請求項1〜6のいずれか
    1項記載の共重合体ラテックス。
  8. 【請求項8】 共役ジエン系単量体(a1)がブタジエ
    ンで、N−(ヒドロキシアルキル)−α,β−不飽和カ
    ルボン酸アミド(a2)がN−メチロール(メタ)アク
    リルアミドで、塩基性化合物で部分中和されたα,β−
    不飽和カルボン酸(a3)がアンモニア水で酸部分中和
    された不飽和二塩基酸で、かつ、その他の共重合可能な
    単量体(a4)がスチレンを含むビニル系単量体であ
    る、請求項1〜5のいずれか1項記載の共重合体ラテッ
    クス
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項記載の共重
    合体ラテックスからなることを特徴とする、不織布用バ
    インダー。
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