JP2003040663A - 人造大理石品とその製造方法 - Google Patents
人造大理石品とその製造方法Info
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Abstract
焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶融固化物又はヘドロを原
料とした人造大理石品を製造可能とする。 【解決手段】型1に樹脂製の被膜剤2を流し、該被膜剤
が硬化した後、フライアッシュと樹脂材と酸化チタンと
を混合し、さらに着色剤と硬化剤とを混ぜた混合材を流
し込んで第1層3を形成する。次いで、中間層4を設け
た後、該中間層4の上に、フライアッシュと樹脂材を混
合し、さらに着色剤と硬化剤とを混ぜた混合材を流し込
んで第2層5を形成する。
Description
ンカーアツシュ、ごみ焼却灰又はごみ焼却灰の溶融固化
物、ヘドロなどを原料にした人造大理石品とその製造方
法に関する。この人造大理石品は、天然の大理石と同様
に、インテリア品やエクステリア品などの装飾に好適で
あり、さらには壁材あるいは建築資材などにも適用でき
る。
276号において、ゴミ焼却灰の溶融固化生成物と樹脂
と硬化剤とを混合して製造した人造石を提案した。この
発明によると、廃棄物を焼却して発生した焼却灰に付加
価値をつけることができ、廃棄物の資源化に有効であ
る。
することで、廃棄物である焼却灰の資源化の課題は解消
されたが、別の問題として、石炭を燃料として火力発電
を行なう際に燃焼炉から発生する石炭灰すなわちフライ
アッシュやクリンカーアツシュの処理が新たな社会問題
となっている。
ッシュをセメントなどと混ぜて建築用の板材やブロック
などを製造する技術が、特公平8−5698号公報や特
開平3−177349号公報などに記載されている。ま
た、埋め戻し材などを製造する技術が、特開平4−18
2335号公報などに記載されている。
などを製造することは知られているが、より付加価値の
高い資材すなわち豪華な人造大理石品を製造できると、
用途も拡がり、処分に困っているフライアッシュの有効
利用がより円滑に実現できる。クリンカーアツシュの場
合も、同様に付加価値の高い人造大理石品の原料に使用
できることが望ましい。
合も、通常の人造石より付加価値の高い人造大理石品に
できることが望ましい。また、工事現場などから発生し
たり生活排出物や公害物質として発生するヘドロの処理
も困難を来しているので、このヘドロも人造大理石品の
原料にできると好都合である。
着目し、フライアッシュやクリンカーアツシュ、ごみ焼
却灰又はごみ焼却灰の溶融固化物、ヘドロなどを原料と
した人造大理石品を製造可能とすることにある。すなわ
ち、美しい大理石調の外観や性状を実現し、各種の色鮮
やかな色彩も可能とする。
のような手段によって解決される。請求項1は、フライ
アッシュ又はクリンカーアツシュの粉砕粉末又はごみ焼
却灰若しくはごみ焼却灰の溶融固化物の粉砕粉末又はヘ
ドロの乾燥粉砕粉末の1種以上と樹脂材と酸化チタン粉
末との混合材に硬化剤を混ぜて成型することを特徴とす
る人造大理石品の製造方法である。合成樹脂材は、フラ
イアッシュの結合用である。
エステル樹脂などの樹脂材と酸化チタン粉末とを混合す
ると、元々灰色をしたフライアッシュを主原料としてい
るにも係わらず、白みを帯びたマーブル様の外観を呈し
た人造大理石を実現できる。しかも、酸化チタン粉末の
割合や混ぜ方によって所望のマーブル模様を実現でき
る。したがって、硬化剤を混ぜて成型すれば、種々の人
造大理石品を製造できる。
シュの粉砕粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶
融固化物の粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末などを用
いたり、これらを混ぜて用いても同様な効果が得られ
る。その結果、従来廃棄にも困るほどのフライアッシュ
やクリンカーアツシュ、ごみ焼却灰やごみ焼却灰の溶融
固化物、ヘドロなどから、豪華な人造大理石品を製造し
て高い付加価値を付けることが可能となり、資源の有効
利用を促進できる。
はクリンカーアツシュの粉砕粉末又はごみ焼却灰若しく
はごみ焼却灰の溶融固化物の粉砕粉末又はヘドロの乾燥
粉砕粉末の1種以上と樹脂材と酸化チタン粉末とを混合
した後、さらに着色剤と硬化剤とを混合した状態で成型
することを特徴とする人造大理石品の製造方法である。
化チタン粉末とを混合すると、白みを帯びたマーブル様
になるが、さらに所望の着色剤を混合してから硬化剤を
混ぜて成型すると、所望の色に着色した人造大理石を実
現できる。したがって、白っぽいマーブル様だけでな
く、所望の色のマーブル様も可能となり、各種の要望に
応じた人造大理石品を実現できる。フライアッシュに限
らず、クリンカーアツシュの粉砕粉末又はごみ焼却灰若
しくはごみ焼却灰の溶融固化物の粉砕粉末又はヘドロの
乾燥粉砕粉末などを用いても同様な効果が得られる。
や平坦度、軽量化などを要する人造大理石品の製造方法
であり、まず型に樹脂製の被膜材を流し、該被膜材が硬
化した後、少なくともフライアッシュ又はクリンカーア
ツシュの粉砕粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の
溶融固化物の粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末の1種
以上と樹脂材と酸化チタン粉末とを混合し、さらに着色
剤と硬化剤とを混ぜた混合材を流し込んで第1層を形成
する。このとき、酸化チタン粉末を散りばめたりして混
ぜると、混ぜ方によって各種のマーブル模様を形成でき
る。
中間層の上に、第1層の場合と同様に少なくともフライ
アッシュ又はクリンカーアツシュの粉砕粉末又はごみ焼
却灰若しくはごみ焼却灰の溶融固化物の粉砕粉末又はヘ
ドロの乾燥粉砕粉末の1種以上と樹脂材を混合し、さら
に着色剤と硬化剤を混ぜた混合材を流し込んで第2層を
形成する。
材が硬化した後、フライアッシュと樹脂材と酸化チタン
粉末とを混合し、さらに着色剤と硬化剤とを混ぜた混合
材を流し込んで第1層を形成し、次いで強化層などの中
間層を設けた後、フライアッシュと樹脂材を混合し、さ
らに着色剤と硬化剤を混ぜた混合材を流し込んで第2層
を形成するため、中間層によって強度が強化されたり、
平坦度が維持される。大サイズの製品の場合は、軽量化
や大サイズ化も容易に実現できる。
シュの粉砕粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶
融固化物の粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末などを用
いても同様な効果が得られる。したがって、各種の建材
や洗面台などの設備を人造大理石で製造することが可能
となり、天然の大理石では実現不可能であった製品も成
型製造でき、フライアッシュやクリンカーアツシュ、ご
み焼却灰、ごみ焼却灰の溶融固化物、ヘドロなどをリサ
イクルした人造大理石の用途が格段と拡がる。
樹脂材と酸化チタン粉末と硬化剤が混合されてなること
を特徴とする人造大理石品である。
化チタン粉末と硬化剤が混合されてなる人造大理石品
は、請求項1から請求項3のような製造方法で容易に実
現でき、廃棄に困っていた厄介なフライアッシュを豪華
な人造大理石として資源化でき、フライアッシュに高い
付加価値を付けることが可能となる。
ュの粉砕粉末と樹脂材と酸化チタン粉末と硬化剤が混合
されてなることを特徴とする人造大理石品である。この
ように、クリンカーアツシュの粉砕粉末と樹脂材と酸化
チタン粉末と硬化剤が混合されてなる人造大理石品は、
請求項1から請求項3のような製造方法で容易に実現で
き、廃棄に困っていた厄介なクリンカーアツシュを豪華
な人造大理石として資源化でき、クリンカーアツシュに
高い付加価値を付けることが可能となる。
み焼却灰の溶融固化物の粉砕粉末と樹脂材と酸化チタン
粉末と硬化剤が混合されてなることを特徴とする人造大
理石品である。このように、ごみ焼却灰又はその溶融固
化物の粉砕粉末と樹脂材と酸化チタン粉末と硬化剤が混
合されてなる人造大理石品は、請求項1から請求項3の
ような製造方法で容易に実現でき、廃棄に困っていた厄
介なごみ焼却灰又はごみ焼却灰の溶融固化物を豪華な人
造大理石として資源化でき、ごみ焼却灰又はごみ焼却灰
の溶融固化物に高い付加価値を付けることが可能とな
る。
粉末と樹脂材と酸化チタン粉末と硬化剤が混合されてな
ることを特徴とする人造大理石品である。このように、
ヘドロの乾燥粉砕粉末と樹脂材と酸化チタン粉末と硬化
剤が混合されてなる人造大理石品は、請求項1から請求
項3のような製造方法で容易に実現でき、廃棄に困って
いた厄介なヘドロを豪華な人造大理石として資源化で
き、ヘドロに高い付加価値を付けることが可能となる。
で、より美しいマーブル様の外観を実現でき、着色も鮮
やかに仕上がるが、寒水石の粉末も混ぜると、酸化チタ
ン粉末との相乗作用により、さらに鮮やかさが引き立つ
製品を実現できる。
その製造方法が実際上どのように具体化されるか実施形
態を説明する。前記のように、本発明による人造大理石
は、フライアッシュ又はクリンカーアツシュの粉砕粉末
又はごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶融固化物の粉砕
粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末の1種以上と樹脂材と酸
化チタン粉末との混合材に着色剤と硬化剤を混ぜて成型
するが、まずフライアッシュを原料とする製法を詳述す
る。
るが、クリンカーアツシュと区別される。すなわち、ク
リンカーアツシュは粗い粒状をしているので、道路の路
盤材やアスファルトなどの骨材として再利用されている
が、フライアッシュは飛散するような微細な粉状の石炭
灰であり、再利用が困難視されていた。なお、フライア
ッシュは、灰色を呈している。
不飽和ポリエステル樹脂が適しているが、これ以外の合
成樹脂も利用はできる。
透き通った感じの鮮やかな性状を出すために混合するも
のである。フライアッシュと樹脂材と酸化チタン粉末と
を混合すると白みを帯びたマーブル様になるので、白み
を帯びた外観を望む場合は、フライアッシュと樹脂材と
酸化チタン粉末とを混ぜただけでマーブル様の白系に着
色するための処理を済ますこともできる。
ンカーアツシュの粉砕粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ
焼却灰の溶融固化物の粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉
末を用いたり、これらを混合した原料を用いる場合も同
様である。
化チタン粉末との総量を100%とすると、フライアッ
シュを約55〜60%、樹脂材を約30〜35%、酸化
チタン粉末を約10%の割合が適しているが、それぞれ
の値の±20%程度は許容される。したがって、例えば
酸化チタン粉末の場合は、8〜12%の範囲でも許容さ
れる。
に多いと粘度が上がり、少ないと粘度が下がる。したが
って、成型される製品の形状やサイズに応じて、成型が
容易なように粘度を選択することができる。
に、種々の色が要望される。例えば、赤系や黄系、黒系
等を要望する場合は、酸化チタン粉末を混ぜて一旦白み
を帯びたマーブル様にした後、さらに希望する色に応じ
た着色剤を混ぜてから硬化剤を混ぜて成型する。
後、赤系、黄系、黒系等の着色剤を混ぜると、所望の着
色が可能となる。すなわち、赤色の着色剤を混合すると
ピンク色となり、黄色の着色剤を混合するとアイボリー
色となり、黒色の着色剤を混合するとグレー系の色とな
る。
に選んで混合したり、混合の比率を任意に選択すること
で、ピンクやアイボリー、グレー系以外の任意の色も着
色できる。
るのが望ましい。図1は、中間層の入った製品の成型方
法を工程順に示す縦断面図である。(1)は、成型用の
型の一例であり、最もシンプルな例である。したがっ
て、製品の形状やサイズなどに応じて任意の型を採用で
きる。
に、樹脂製の被膜材を流して、保護用の表層2を形成す
る。表層2は透明が望ましく、樹脂材の種類としては、
不飽和ポリエステル樹脂が適している。膜厚は0.7mm
程度が適している。
被膜材が硬化した後、フライアッシュと樹脂材と酸化チ
タン粉末とを混合した後、さらに所望の着色剤と硬化剤
を混ぜた混合材を流し込んで、(3)のように、第1層
3を形成する。
脂が適しており、また硬化材としては、メチルエチルケ
トンパーオキサイド混合物(危険物第5類)などが適し
ている。
混合材を予め用意しておく。すなわち、フライアッシュ
と樹脂材と酸化チタン粉末とを混合した後、さらに所望
の着色剤を混ぜた混合材を必要な量だけ用意しておき、
成型の都度、硬化剤を混ぜてから、型に流し込む。
回に分け、先に流し込んだ約半分の量に酸化チタン粉末
を少量散りばめてから、残り半分の混合材を各種の方法
で流し込むと、酸化チタン粉末の散りばめ方や残り半分
の流し込み方によって、種々のマーブル模様を形成でき
る。
した後、第1層3の樹脂が硬化しないように、出来るだ
け早めに、(4)のように、目的に応じた中間層4を設
けて芯にする。芯材は、強度を高めたり、反らないよう
にするためであれば、グラスファイバーなどを敷く。
場合は、ベニヤ板などを敷いてもよい。ベニヤ板など
は、大サイズの製品の場合の軽量化にもなる。このよう
な大サイズの板状は、トイレなどの仕切り板や建物の内
壁の装飾などに適している。
面から見えないように、周囲2cm程度の幅Gだけは中
間層4を設けない。つまり、製品のサイズより小さめに
中間層4を設ける。
早めに、(5)のように、第2層5用の混合材を流し込
む。この第2層5の混合材は、第1層の場合と同様にフ
ライアッシュと樹脂材と酸化チタン粉末とを混合した
後、さらに着色剤を混ぜた混合材に、硬化剤を混ぜて流
し込む。したがって、第1層3分の混合材と一緒に用意
しておき、2回に別けて、硬化剤を混ぜて流し込むのが
よい。
透過して見えないので、第2層5を流し込む際には、第
1層3の場合のような美しいマーブル模様を形成する作
業は要らない。同様な理由から、酸化チタン粉末や寒水
石粉末も必ずしも加えなくてもよい。ただし、第1層3
と同様な色を出すために着色剤は必要である。
経過して、第1層3および第2層5の樹脂が硬化する
と、離型する。すなわち、型1とその内部の製品とを分
離すると、(6)のような製品が完成する。この後、表
層2の表面6を研磨すると、内部の第1層3が透けて見
える。しかも、第1層3は、酸化チタン粉末を混ぜた
り、散りばめたりして、マーブル模様を形成してあるの
で、豪華なマーブル模様が見える。また、酸化チタン粉
末と着色剤の作用で、鮮やかな色彩を呈する。
時間程度になるような材質を選定するのが好ましい。ま
た、硬化剤の量は、樹脂材の重量に対し0.8〜1.0%程
度が適している。0.8%より少ないと、硬化に時間が掛
かり過ぎて非能率となり、1%より多いと、短時間に硬
化してしまって収縮率が大きく、亀裂が生じたりする恐
れがある。
t1、t2がほぼ同じ寸法になるようにすると、反りを
効果的に防止できる。
形状やサイズのものを用いれば、各種の洗面台や流しな
どのような複雑な形状でも人造大理石で製造することが
できる。
ことによって、鮮やかな美しい人造大理石品を実現でき
るが、寒水石の粉末も混合すると、酸化チタン粉末との
相乗効果によって、鮮やかさが更に浮き立った製品が可
能となる。寒水石は、白色ないし透明に近い天然の大理
石であり、粉砕して粉末状にしたものを用いる。フライ
アッシュと寒水石粉末との配合割合は、7対3程度が適
しているが、6対4〜8対2程度でも、充分に実用でき
る。
るが、フライアッシュに代えてクリンカーアツシュを用
いることもできる。クリンカーアツシュは、米粒大の粒
度を中心に、大小の粉粒体が混在している場合が多い。
このクリンカーアツシュをそのまま樹脂材と混合して成
型することで、建築資材などを製造することもできる
が、クリンカーアツシュを細かく粉砕して粉末状にして
から、樹脂材と酸化チタン粉末と混合すると、白みを帯
びたマーブル様を実現できる。
は、クリンカーアツシュの粉砕粉末と樹脂材と酸化チタ
ン粉末とを混ぜただけでも製品化可能である。また、酸
化チタン粉末に加えて、所望の色の着色剤を混ぜると、
鮮やかな所望の色に着色することもできる。
の石炭灰に代えて、ごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶
融固化物を原料にすることもできる。ごみ焼却灰の場合
は、ごみ焼却灰をそのまま樹脂材や酸化チタン粉末と混
ぜて製品化することもできるが、種々の異物が混在して
いることが多いので、一旦粉砕して粒度を細かく揃えて
から、樹脂材や酸化チタン粉末と混ぜるのがよい。
終処分が困難なため、溶融固化して処分を容易にするこ
とが多い。このような場合は、ごみ焼却灰の溶融固化物
を細かく粉砕して粉末状にしてから、樹脂材や酸化チタ
ン粉末と混合する。あるいは、着色剤や硬化剤と混合し
た状態で注型して成型する。
ロの場合は、大量の水分を含んでいる場合が多いので、
充分に乾燥させてから細かく粉砕し、粉末状にして用い
る。そして、樹脂材や酸化チタン粉末と混合し、あるい
は着色剤や硬化剤と混合した状態で成型する。製紙工場
からは繊維成分を含んだヘドロが発生し、処理に困って
いるが、このようなヘドロも原料にできる。
シュの粉砕粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶
融固化物の粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末を2種以
上混合して原料とすることもできる。互いに混合する原
料の種類や配合割合によっては、種々の色や質感を出す
こともできる。
ュ、ごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶融固化物なども
屋外に野積みされているために濡れていることが多い
が、このような場合も、予め充分に乾燥させてから、原
料に用いる。あるいは、乾燥させてから細かく粉砕し粉
末状にする。
ごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶融固化物の粉砕粉末
又はヘドロの乾燥粉砕粉末を原料にする場合も、酸化チ
タン粉末と共に寒水石の粉末を併用すると、より美しい
人造大理石品を実現できる。この場合は、寒水石粉末と
酸化チタン粉末とを足した分量が、フライアッシュなど
の原料に対して、6対4〜8対2程度の範囲にするのが
適している。なお、寒水石粉末と酸化チタン粉末との割
合は、2対1程度が適している。
ごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶融固化物の粉砕粉
末、ヘドロの乾燥粉砕粉末の粒度は、0.2mm程度以下
が適しているが、製品の用途や要求品質によっては、0.
5mm程度以下までは許容できる。
本発明による人造大理石の製造方法につき、フライアッ
シュを原料する場合の実施例を説明する。まず、ステッ
プS1において、フライアッシュと樹脂材と酸化チタン
粉末を前記の比率で混合する。フライアッシュは、沖縄
電力株式会社の具志川火力発電所から入手したものを用
いた。また、樹脂材として、不飽和ポリエステル樹脂を
用いるが、具体的には、ポリライトTP−123(大日
本インキ化学工業株式会社製)を用いた。
は同時に混合してもよいが、先にフライアッシュと樹脂
材とをある程度まで混ぜてから、酸化チタン粉末を追加
して混合してもよい。また、寒水石の粉末を混合する場
合は、酸化チタン粉末と同時に混合してよい。この場合
は、前記のように、「フライアッシュなどの廃棄物原
料」対「寒水石粉末+酸化チタン粉末」を「7対3」程
度の配合比率とするのが適している。
混合材に所望の着色剤を混ぜて混合材を用意しておく。
着色剤は、ピンク系のマーブル様にすべく、赤色の着色
剤としてOPレッドFB−TSを用いた。このほか、黄
色の着色剤としてOPエロー70SN−PSがあり、黒
色の着色剤としてポリエステルトナーブラックがある。
それぞれ、メーカーは御国色素株式会社である。。
材を所要量だけ用意しておく。そして、型で成型する都
度、ステップS3のように硬化剤を混ぜてから、ステッ
プS4のように、注型する。なお、硬化剤として、化薬
アクゾ株式会社製のカヤメックMを用いた。
に透明の被膜材を薄く流し込み、表層2が硬化してか
ら、第1層3用の混合材を流し込む。このとき、前記の
ように2回に分けて流し込んでもよいが、1度で流し込
むこともできる。すなわち、予め酸化チタン粉末を散り
ばめて少々混ぜてマーブル模様を出しておいた混合材を
一方向から流し込んだ。その結果、酸化チタン粉末が一
方向に流動することによって、木目様ないしストライプ
状の模様を形成できた。この模様は、完成状態におい
て、透明な表層2を透過して見えることになる。
を敷いたり、ベニヤ板などを敷いたりしてから、先に注
入した第1層用の混合材が硬化しないうちに、素早く中
間層4の上に第2層めの混合材を流し込む。
飽和ポリエステル樹脂などの樹脂材と酸化チタン粉末と
を混合すると、元々灰色をしたフライアッシュを主原料
としているにも係わらず、白みを帯びたマーブル様の外
観を呈した人造大理石を実現できる。しかも、酸化チタ
ン粉末の割合や混ぜ方によって所望のマーブル模様を実
現できる。したがって、硬化剤を混ぜて成型すれば、種
々の人造大理石品を製造できる。
シュの粉砕粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶
融固化物の粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末などを用
いても同様な効果が得られる。その結果、従来廃棄にも
困るほどのフライアッシュ又はクリンカーアツシュの粉
砕粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶融固化物
の粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末から豪華な人造大
理石品を製造して高い付加価値を付けることが可能とな
り、資源の有効利用を促進できる。
材と酸化チタン粉末とを混合すると、白みを帯びたマー
ブル様になるが、さらに所望の着色剤を混合してから硬
化剤を混ぜて成型すると、所望の色に着色した人造大理
石を実現できる。したがって、白っぽいマーブル様だけ
でなく、所望の色のマーブル様も可能となり、各種の要
望に応じた人造大理石品を実現できる。フライアッシュ
に限らず、クリンカーアツシュの粉砕粉末又はごみ焼却
灰若しくはごみ焼却灰の溶融固化物の粉砕粉末又はヘド
ロの乾燥粉砕粉末などを用いても同様な効果が得られ
る。
の被膜材が硬化した後、フライアッシュと樹脂材と酸化
チタン粉末とを混合し、さらに着色剤と硬化剤とを混ぜ
た混合材を流し込んで第1層を形成し、次いで強化層な
どの中間層を設けた後、フライアッシュと樹脂材を混合
し、さらに着色剤と硬化剤を混ぜた混合材を流し込んで
第2層を形成するため、中間層によって強度が強化され
たり、平坦度が維持される。大サイズの製品の場合は、
軽量化や大サイズ化も容易に実現できる。
シュの粉砕粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶
融固化物の粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末などを用
いても同様な効果が得られる。したがって、各種の建材
や洗面台などの設備を人造大理石で製造することが可能
となり、天然の大理石では実現不可能であった製品も成
型でき、フライアッシュ又はクリンカーアツシュの粉砕
粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶融固化物の
粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末をリサイクルした人
造大理石の用途が格段と拡がる。
材と酸化チタン粉末と硬化剤が混合されてなる人造大理
石品は、請求項1から請求項3のような製造方法で容易
に実現でき、廃棄に困っていた厄介なフライアッシュを
豪華な人造大理石として資源化でき、フライアッシュに
高い付加価値を付けることが可能となる。
粉砕粉末と樹脂材と酸化チタン粉末と硬化剤が混合され
てなる人造大理石品は、請求項1から請求項3のような
製造方法で容易に実現でき、廃棄に困っていた厄介なク
リンカーアツシュを豪華な人造大理石として資源化で
き、クリンカーアツシュに高い付加価値を付けることが
可能となる。
却灰の溶融固化物の粉砕粉末と樹脂材と酸化チタン粉末
と硬化剤が混合されてなる人造大理石品は、請求項1か
ら請求項3のような製造方法で容易に実現でき、廃棄に
困っていた厄介なごみ焼却灰又はごみ焼却灰の溶融固化
物を豪華な人造大理石として資源化でき、ごみ焼却灰又
はごみ焼却灰の溶融固化物に高い付加価値を付けること
が可能となる。
と樹脂材と酸化チタン粉末と硬化剤が混合されてなる人
造大理石品は、請求項1から請求項3のような製造方法
で容易に実現でき、廃棄に困っていた厄介なヘドロを豪
華な人造大理石として資源化でき、ヘドロに高い付加価
値を付けることが可能となる。
で、より美しいマーブル様の外観を実現でき、着色も鮮
やかに仕上がるが、寒水石の粉末も混ぜると、酸化チタ
ン粉末との相乗作用により、さらに鮮やかさが引き立つ
製品を実現できる。
順に示す縦断面図である。
例を説明するフローチャートである。
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくともフライアッシュ又はクリンカ
ーアツシュの粉砕粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ焼却
灰の溶融固化物の粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末の
1種以上と樹脂材と酸化チタン粉末との混合材に硬化剤
を混ぜて成型することを特徴とする人造大理石品の製造
方法。 - 【請求項2】 少なくともフライアッシュ又はクリンカ
ーアツシュの粉砕粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ焼却
灰の溶融固化物の粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末の
1種以上と樹脂材と酸化チタン粉末とを混合した後、さ
らに着色剤と硬化剤を混合した状態で成型することを特
徴とする人造大理石品の製造方法。 - 【請求項3】 型に樹脂製の被膜材を流し、該被膜材が
硬化した後、 少なくともフライアッシュ又はクリンカーアツシュの粉
砕粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ焼却灰の溶融固化物
の粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末の1種以上と樹脂
材と酸化チタン粉末を混合し、さらに着色剤と硬化剤を
混ぜた混合材を流し込んで第1層を形成し、 次いで中間層を設けた後、 該中間層の上に、少なくともフライアッシュ又はクリン
カーアツシュの粉砕粉末又はごみ焼却灰若しくはごみ焼
却灰の溶融固化物の粉砕粉末又はヘドロの乾燥粉砕粉末
の1種以上と樹脂材を混合した後、さらに着色剤と硬化
剤を混ぜた混合材を流し込んで第2層を形成すること、 を特徴とする人造大理石品の製造方法。 - 【請求項4】 少なくともフライアッシュと樹脂材と酸
化チタン粉末と硬化剤が混合されてなることを特徴とす
る人造大理石品。 - 【請求項5】 少なくともクリンカーアツシュの粉砕粉
末と樹脂材と酸化チタン粉末と硬化剤が混合されてなる
ことを特徴とする人造大理石品。 - 【請求項6】 少なくともごみ焼却灰又はごみ焼却灰の
溶融固化物の粉砕粉末と樹脂材と酸化チタン粉末と硬化
剤が混合されてなることを特徴とする人造大理石品。 - 【請求項7】 少なくともヘドロの乾燥粉砕粉末と樹脂
材と酸化チタン粉末と硬化剤が混合されてなることを特
徴とする人造大理石品。
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP3656058B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013041570A1 (de) * | 2011-09-20 | 2013-03-28 | Polycare Research Technology Gmbh & Co. Kg | Polymerbetongemisch, polymerbetonteil und verfahren zu dessen herstellung |
-
2002
- 2002-04-17 JP JP2002114378A patent/JP3656058B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2013041570A1 (de) * | 2011-09-20 | 2013-03-28 | Polycare Research Technology Gmbh & Co. Kg | Polymerbetongemisch, polymerbetonteil und verfahren zu dessen herstellung |
EA027676B1 (ru) * | 2011-09-20 | 2017-08-31 | Поликэа Рисерч Текнолоджи Гмбх Унд Ко. Кг | Полимербетонная смесь, полимербетонная деталь и способ ее изготовления |
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