JP2003040493A - 媒体搬送装置及び印字装置 - Google Patents

媒体搬送装置及び印字装置

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JP2003040493A
JP2003040493A JP2001223209A JP2001223209A JP2003040493A JP 2003040493 A JP2003040493 A JP 2003040493A JP 2001223209 A JP2001223209 A JP 2001223209A JP 2001223209 A JP2001223209 A JP 2001223209A JP 2003040493 A JP2003040493 A JP 2003040493A
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JP2001223209A
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Yoshinori Asai
良則 浅井
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅サイズの大小に拘わらず媒体を媒体基準面
に幅寄せすることを満足し、かつ駆動系の構造を簡素化
する。 【解決手段】 媒体搬送路4の媒体搬送方向Xに沿う複
数箇所の位置に、媒体Sとの当接力により媒体基準面2
2から離れる方向に回動可能な複数の媒体幅寄せ部材2
3,24を配置し、これらの媒体幅寄せ部材23,24
をその自由端側が媒体基準面22側に近づく方向に付勢
するとともに、互いに同期して回動するように連結機構
30により連結する。これにより、幅サイズの大小に拘
わらず媒体Sを媒体幅寄せ部材23,24により媒体基
準面22に幅寄せすることができ、さらに、一方の媒体
幅寄せ部材23が媒体Sとの当接力によって媒体基準面
22から離れる方向に回動したときに、他方の媒体幅寄
せ部材24も連動して退避させることで媒体Sの搬送を
妨げることがなく、さらに、媒体幅寄せ部材23,24
を回動させるための駆動系の構造を簡素化することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OA機器におい
て、単票や冊子を含む媒体を揃えながら所望の位置に向
けて搬送する媒体搬送装置及び印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、媒体にデータを記録し、或いは媒
体に記録されたデータを読み取るOA機器においては、
媒体の幅方向の位置を定めるために、媒体搬送路の一側
に設けられた媒体基準面に媒体の側縁を当接させて媒体
の一側縁の位置を揃えながら媒体を搬送するようにした
媒体搬送装置がある。
【0003】媒体を媒体基準面に向けて幅寄せする構造
には種々存在するが、媒体搬送方向と直交する直線方向
に往復動可能に設けた可動体に、媒体基準面側に付勢さ
れた媒体幅寄せ部材を可動体の移動方向と同方向に移動
可能に設け、媒体の幅サイズに応じて可動体を幅寄せ駆
動部によって移動させることにより、幅サイズの大小に
拘わらず媒体を媒体基準面に当接させるようにした提案
がなされている(特開2000-247498公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載の提案に
よれば、ベルトなどの幅寄せ駆動部により可動体を媒体
幅寄せ部材とともに大きなストロークをもって往復動さ
せることにより、幅サイズの大小に拘わらず媒体を媒体
基準面に当接させることができる。しかし、可動体を大
きなストロークをもって直線方向に駆動する幅寄せ駆動
部を必要とするので、駆動系の構造の簡素化に対する要
求には応えるものではない。
【0005】本発明の目的は、幅サイズの大小に拘わら
ず媒体を媒体基準面に当接させて媒体の側面を揃えるこ
とを満足し、かつ駆動系の構造の簡素化を図ることがで
きるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の媒体搬送
装置は、一端に媒体を挿入する挿入口が設けられた媒体
搬送路と、前記挿入口に挿入される前記媒体を奥に引き
込む正転方向と当該媒体を奥から前記挿入口に戻す逆転
方向とに回転方向が切り替え可能に駆動される媒体搬送
部材と、前記媒体搬送路の一側に配置されて前記媒体の
側縁が当接される媒体基準面と、前記媒体搬送路の前記
媒体基準面とは反対側の位置であって媒体搬送方向にお
いては前記媒体の長さ以下の間隔を隔てた複数箇所の位
置に配置され、それぞれ前記媒体の搬送面とは垂直な支
点軸により支持され前記媒体との当接力により前記支点
軸を中心に前記媒体基準面から離れる方向に回動可能な
複数の媒体幅寄せ部材と、前記媒体幅寄せ部材をその自
由端側が前記媒体基準面側に近づく方向に付勢する付勢
手段と、複数の前記媒体幅寄せ部材を互いに同期して回
動するように連結する連結機構と、を具備する。
【0007】したがって、複数の媒体幅寄せ部材は媒体
搬送路を搬送される媒体との当接力により媒体基準面か
ら離れる方向に回動し、付勢手段の付勢力により媒体の
側縁を少なくとも二箇所で押圧して媒体基準面に幅寄せ
する。また、媒体幅寄せ部材は自由端での回動軌跡(ス
トローク)が大きくとれるため、幅サイズの大小に拘わ
らず媒体を幅寄せすることが可能となる。さらに、媒体
幅寄せ部材は媒体搬送方向に沿う複数位置に配置されて
いるため、媒体の側縁を均等に媒体基準面に当接させる
ことが可能となる。さらに、媒体を挿入口から奥に引き
込む方向に搬送するか挿入口に戻す方向に搬送するかの
違いにより先に媒体と当接する媒体幅寄せ部材が異なる
が、一方の媒体幅寄せ部材が媒体との当接力によって媒
体基準面から離れる方向に退避すると、その退避動作が
連結機構を介して他方の媒体幅寄せ部材に伝達されるた
め、媒体搬送方向下流側に位置する媒体幅寄せ部材が媒
体の搬送を妨げることはない。さらに、媒体幅寄せ部材
は媒体との当接により連動して退避方向に回動し媒体押
圧方向には付勢手段の付勢力により回動するため駆動系
の構造の簡素化及び小型化に寄与することが可能とな
る。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の媒
体搬送装置において、前記挿入口側に配置された一方の
前記媒体幅寄せ部材は、前記媒体に対して非当接時には
前記支点軸と自由端とを結ぶ直線が、前記媒体基準面と
直交するか或いはその直交する垂直線に対して媒体基準
面に向かうに従い前記挿入口から遠くなる方向に鋭角な
角度で傾斜され、前記挿入口側に配置された一方の前記
媒体幅寄せ部材よりも前記挿入口とは離れた位置に配置
された他方の前記媒体幅寄せ部材は、媒体搬送方向にお
いて一方の前記媒体幅寄せ部材と対称をなす向きで設け
られている。
【0009】したがって、媒体を挿入口から奥に向けて
引き込む場合と媒体を挿入口に戻す場合とで媒体搬送方
向が異なるが、搬送方向の違いに拘わらず媒体幅寄せ部
材と媒体との当接力により媒体幅寄せ部材を退避方向に
回動し易くして媒体に与える抵抗を小さくすることが可
能となる。
【0010】請求項3記載の印字装置は、請求項1又は
2記載の媒体搬送装置と、前記媒体搬送装置が具備する
前記媒体搬送路において前記媒体幅寄せ部材よりも下流
側に配置された印字部と、を具備する。
【0011】したがって、請求項1又は2記載の媒体幅
寄せ装置の場合と同様に、幅サイズの大小に拘わらず媒
体を媒体幅寄せ部材により媒体基準面に幅寄せすること
が可能となり、また、媒体幅寄せ部材は媒体との当接に
より連動して退避方向に回動し媒体押圧方向には付勢手
段の付勢力により回動するため、駆動系の構造の簡素化
及び小型化に寄与し得る印字装置を提供することが可能
となる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の印
字装置において、前記印字部と前記媒体幅寄せ部材との
間には、前記媒体基準面と直交する垂直線に対して傾斜
された回転軸線をもって回転することにより前記媒体を
前記媒体基準面に幅寄せする幅寄せローラを具備する。
【0013】したがって、媒体幅寄せ部材と印字部との
間の搬送距離が長いために、媒体幅寄せ部材により媒体
基準面に幅寄せした媒体が印字部まで搬送される搬送さ
れる間に媒体基準面から離反したとしても、印字部の直
前で媒体幅寄せローラによって媒体基準面に幅寄せする
ことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1は印字装置の概略構造を示す右側
面図、図2は媒体搬送装置の概略構造を示す平面図、図
3は媒体搬送装置の一部を示す右側面図である。図1に
示すように、印字装置Pの筐体1の内部には媒体搬送装
置2が設けられている。媒体搬送装置2は、一端に媒体
S(図2参照)を挿入する挿入口3が設けられた媒体搬
送路4と、この媒体搬送路4に沿って配列された媒体搬
送部材としての複数対の媒体搬送ローラ5〜12とを有
する。これらの媒体搬送ローラ5〜12は上側に配置さ
れたものが駆動ローラ、下側に配置されたものが駆動ロ
ーラに弾性的に接触されたピンチローラである。なお、
図中、媒体搬送ローラ5〜12の符号に付した添え字a
は駆動ローラを示し、添え字bはピンチローラを示す。
駆動ローラ5a〜12aはそれぞれ正逆回転可能な搬送
モータ(図示せず)により駆動されるもので、その搬送
モータの回転方向を変更することにより、挿入口3に挿
入される媒体Sを奥に引き込む正転方向と、その媒体S
を奥から挿入口3に戻す逆転方向とに回転方向が切り替
え可能である。この媒体搬送装置2の詳細については後
で詳述する。
【0015】印字装置Pは、媒体搬送路4中に、媒体
(冊子)Sの磁気ストライプ(図示せず)に対するデー
タの書き込み又は読み取りを行う磁気ヘッド13、媒体
(冊子)Sに記された頁情報を含むデータを光学的に読
み取るCCD14、印字部15などを具備する。この印
字部15は、プラテン16と、このプラテン16に沿っ
て往復駆動されるキャリア17に搭載された印字ヘッド
18及びインクリボンカセット(図示せず)とにより構
成されている。さらに、印字装置Pは、印字部15の奥
側に配置されて媒体(冊子)Sの頁を捲る頁捲り装置1
9と、挿入口3に取り忘れた媒体(冊子)Sを回収する
回収庫20と、媒体搬送路4と回収庫20とを接続する
回収通路21とを具備する。
【0016】図2に示すように、媒体搬送路4の右側に
は媒体Sの側縁が当接される媒体基準面22が形成さ
れ、媒体搬送路4の左側には二つの媒体幅寄せ部材2
3,24が支点軸25,26と一体に回動可能に設けら
れている。これらの支点軸25,26は媒体搬送方向X
においては媒体(冊子)Sの長さ以下の間隔を隔てた位
置に配置され、それぞれ媒体Sの搬送面とは垂直(図2
において紙面に対して垂直)な回転軸線をもって回動自
在に支持されている。さらに、媒体幅寄せ部材23,2
4は自由端側が媒体基準面22側に近づく方向に付勢手
段としてのスプリング27により付勢されているが、媒
体幅寄せ部材23,23の付勢方向は媒体搬送方向Xに
おいて対称的である。
【0017】さらに、挿入口3側に配置された一方の媒
体幅寄せ部材23は、図2に示すように、媒体Sに対し
て非当接時には支点軸25の中心と自由端とを結ぶ直線
28が、媒体基準面22と直交するか或いはその直交す
る垂直線29に対して媒体基準面22に向かうに従い挿
入口3から遠くなる方向に鋭角な角度αで傾斜されてい
る。挿入口3とは離れた位置に配置された他方の媒体幅
寄せ部材24は、媒体搬送方向Xにおいて一方の媒体幅
寄せ部材23と対称をなす向きで設けられている。な
お、媒体幅寄せ部材23,24はスプリング27により
付勢されているが、その付勢方向の位置は図示しないス
トッパにより制限されているために、角度αが定められ
ている。
【0018】さらに、媒体幅寄せ部材23,24は互い
に同期して回動するように連結機構30により連結され
ている。この連結機構30は、支点軸25と一体に回転
するプーリ31と、支点軸26と一体に回転するプーリ
32と、これらのプーリ31,32に巻回されたエンド
レスのベルト33と、プーリ32と一体に回転するアイ
ドラギヤ34(図3参照)と、支点軸26と一体に回転
可能に設けられてアイドラギヤ34に噛合されたギヤ3
5とにより形成されている。アイドラギヤ34はベルト
33の回転をギヤ35に伝達するときに回転方向を反対
方向に変えるために設けられている。すなわち、連結機
構30は媒体幅寄せ部材23,24同士を対称方向に同
期して回動させる機構である。
【0019】図3において、Lは媒体(冊子)Sを停止
させて媒体幅寄せ部材23,24により幅寄せする幅寄
せ領域である。この幅寄せ領域L内に存在するピンチロ
ーラ6b,7bは、幅寄せ時に駆動ローラ6a,7aに
対して離反させる構造が採用されている。この例では、
ピンチローラ6b,7bはそれぞれ支軸36を中心に回
動自在に設けられたローラアーム37の先端に回転自在
に支持されている。これらのローラアーム37はリンク
38を介してソレノイド39のプランジャ40に連結さ
れている。すなわち、ソレノイド39を励磁するとプラ
ンジャ40がリンク38を引き、ローラアーム37を時
計方向に回動させることにより、ピンチローラ6b,7
bが駆動ローラ6a,7aから離反するように構成され
ている。
【0020】さらに、挿入口3には挿入される媒体Sに
押されて支軸41を中心に開放方向に回動するシャッタ
42が設けられている(図1、図3参照)。さらに、図
2に示すように、印字部15と媒体幅寄せ部材24との
間に配列された媒体搬送ローラ5〜12のうち、最も印
字部15に近い媒体搬送ローラ11は、媒体基準面22
と直交する垂直線29に対して傾斜された回転軸線をも
って回転することにより媒体Sを媒体基準面22に幅寄
せする幅寄せローラとしての機能を有する。
【0021】印字装置Pは図示しないがマイクロコンピ
ュータ構成の制御部を有し、この制御部の制御により印
字を行うように構成されている。その制御は既に知られ
ている内容であるので概略程度に説明する。なお、媒体
搬送ローラ5〜12の駆動ローラ5a〜12aを駆動す
る搬送モータは、媒体搬送路4における媒体Sの位置を
認識することにより停止、回転のタイミングが制御され
る。そのために、挿入口3と媒体搬送路4の定められた
位置とには媒体Sの存在によりオン、オフする媒体セン
サ(図示せず)が配列されている。
【0022】このような印刷装置Pでは、媒体センサの
検出信号によって媒体Sが挿入口3から媒体搬送ローラ
5のニップ部に挿入された状態を認識すると、搬送モー
タを正転方向に駆動して駆動ローラ5a〜12aを正転
させる。これにより媒体Sは幅寄せ領域Lに向けて引き
込まれる。媒体Sが幅寄せ領域Lの定位置に到達した状
態を認識すると、駆動ローラ5a〜12aを一旦停止さ
せ、ソレノイド39を励磁させる。これにより、ピンチ
ローラ6b,7bが駆動ローラ6a,7aから離反さ
れ、この離反期間に媒体幅寄せ部材23,24による媒
体Sの幅寄せが行われる。この幅寄せについては後で詳
しく説明する。
【0023】次に、媒体Sの磁気ストライプに書き込ま
れたデータを磁気ヘッド13により読み取り、この読み
取り動作の後に搬送モータを正転させ駆動ローラ5a〜
12aを正転させ、媒体SがCCD14の前面に達した
ときに、駆動ローラ5a〜12aを一旦停止させCCD
14により媒体Sの頁情報や印字済の行を読み取り、駆
動ローラ5a〜12aを再度正転させる。媒体Sの印字
位置が印字ヘッド18の前面に達したときに、駆動ロー
ラ5a〜12aを停止させ、入力された印字データに基
づいて印字ヘッド18により媒体Sに印字する。印字が
複数行にわたる場合は、1行印字の度に媒体Sを駆動ロ
ーラ5a〜12aにより行送りする。
【0024】印字が終了すると、駆動ローラ5a〜12
aを逆転させて媒体Sを挿入口3側に戻す。この過程で
媒体SがCCD14の前面に達したときに駆動ローラ5
a〜12aを停止させ、媒体Sに印字された文字の濃淡
をCCD14の読み取り結果によって判断した後に駆動
ローラ5a〜12aを再度逆転させ、媒体Sが磁気ヘッ
ド13に達したときに、駆動ローラ5a〜12aを停止
させ、磁気ヘッド13により媒体Sの磁気ストライプの
内容を書き替え、この書き換え動作を終了した後に駆動
ローラ5a〜12aを逆転させて媒体Sを挿入口3に戻
す。
【0025】印字は以上のように行われるが、この印字
の前に行われる媒体Sの幅寄せについて説明する。前述
のように媒体Sを幅寄せ領域Lに引き込むとき、媒体幅
寄せ部材23が媒体Sとの当接力によりスプリング27
の付勢力に抗して自由端が媒体基準面22から離れる方
向(図2において反時計方向)に支点軸25とともに回
動する。この際、媒体幅寄せ部材23は、図2に示すよ
うに、媒体Sに対して非当接時には支点軸25の中心と
自由端とを結ぶ直線28が、媒体基準面22と直交する
か或いはその直交する垂直線29に対して媒体基準面2
2に向かうに従い挿入口3から遠くなる方向に鋭角な角
度αで傾斜されているので、媒体幅寄せ部材23を退避
方向に回動し易くして媒体Sに与える抵抗を小さくする
ことができる。これは媒体Sとの非当接時に、媒体幅寄
せ部材23が垂直線29よりも挿入口3側に傾斜してい
る場合との比較である。さらに、媒体幅寄せ部材23が
支点軸25とともに反時計方向に回動すると、プーリ3
1、ベルト33、プーリ32、アイドラギヤ34が反時
計方向に回動し、ギヤ35、支点軸26、媒体幅寄せ部
材24が時計方向に回動する。すなわち、一方の媒体幅
寄せ部材23の回動運動に同期して他方の媒体幅寄せ部
材24が媒体基準面22から離れる方向に回動する。し
たがって、媒体幅寄せ部材24は、媒体Sに当接する前
には媒体Sの引き込み方向の搬送に抵抗する方向に傾い
ていても、媒体幅寄せ部材23の回動運動に連動して退
避するため、媒体Sの引き込み方向の搬送を妨げること
はない。
【0026】媒体幅寄せ部材23,24は媒体基準面2
2から離れる方向に回動するが実線で示すようにスプリ
ング27の付勢力により媒体Sの一側(図2において左
側)を押圧する。これにより、媒体Sが幅寄せ領域Lの
定位置に引き込まれて前述のように駆動ローラ6a,7
aからピンチローラ6a,7bが離反されると、媒体S
は媒体幅寄せ部材23,24に押圧されて媒体基準面2
2に当接され、幅寄せされる。
【0027】印字済みの媒体Sを媒体搬送路4の奥側か
ら挿入口3に向けて戻すとき、今度は媒体幅寄せ部材2
4が媒体Sとの当接力によりスプリング27の付勢力に
抗して自由端が媒体基準面22から離れる方向(図2に
おいて時計方向)に支点軸26とともに回動する。この
際、挿入口3から離れた位置に配置された他方の媒体幅
寄せ部材24は挿入口3に近い側の一方の媒体幅寄せ部
材23と対称をなす向きで設けられているので、換言す
れば、媒体幅寄せ部材24は、図2に示すように、媒体
Sに対して非当接時には支点軸26の中心と自由端とを
結ぶ直線28が、媒体基準面22と直交するか或いはそ
の直交する垂直線29に対して媒体基準面22に向かう
に従い挿入口3に近づく方向に鋭角な角度αで傾斜され
ているので、媒体幅寄せ部材24を退避方向に回動し易
くして媒体Sに与える抵抗を小さくすることができる。
これは媒体Sとの非当接時に、媒体幅寄せ部材24が垂
直線29よりも印字部15側に傾斜している場合との比
較である。さらに、媒体幅寄せ部材24が支点軸26及
びギヤ35とともに時計方向に回転すると、アイドラギ
ヤ34、プーリ32、ベルト33、プーリ31が反時計
方向に回動し、支点軸25、媒体幅寄せ部材23が反時
計方向に回動する。すなわち、他方の媒体幅寄せ部材2
4の回動運動に同期して一方の媒体幅寄せ部材23が媒
体基準面22から離れる方向に回動する。したがって、
媒体幅寄せ部材23は、媒体Sに当接する前には媒体S
の戻し方向の搬送に抵抗する方向に傾いていても、媒体
幅寄せ部材24の回動運動に連動して退避するため、媒
体Sの戻し方向の搬送を妨げることはない。
【0028】媒体Sを挿入口3に戻す場合でも、媒体幅
寄せ部材23,24は媒体基準面22から離れる方向に
回動するが実線で示すようにスプリング27の付勢力に
より媒体Sの一側(図2において左側)を押圧する。こ
れにより、媒体Sが幅寄せ領域Lの定位置に引き込まれ
て前述のように駆動ローラ6a,7aからピンチローラ
6a,7bが離反されると、媒体Sは媒体幅寄せ部材2
3,24に押圧されて媒体基準面22に当接され、幅寄
せされる。
【0029】さらに、本実施の形態における媒体搬送ロ
ーラ11は、媒体基準面22と直交する垂直線29に対
して傾斜された回転軸線をもって回転することにより媒
体Sを媒体基準面22に幅寄せする幅寄せローラとして
の機能を有するので、媒体幅寄せ部材23,24と印字
部15との間の搬送距離が長い場合においても、媒体幅
寄せ部材23,24により媒体基準面22に幅寄せした
媒体Sが印字部15まで搬送される間に媒体基準面22
から離反したとしても、印字部15の直前で媒体搬送ロ
ーラ11によって媒体基準面22に幅寄せすることがで
き、したがってスキューの発生を防止することができ
る。
【0030】以上のように、複数の媒体幅寄せ部材2
3,24は回動運動により媒体Sを押圧するので、自由
端での回動軌跡(ストローク)を大きくすることができ
る。これにより、幅サイズの大小に拘わらず媒体Sを幅
寄せすることができる。例えば、単票のように媒体搬送
路4の幅と等しい最大サイズの媒体が搬送される場合に
は、図2に仮想線で示すように媒体幅寄せ部材23,2
4を媒体搬送路4の左側縁と等しい位置まで退避させる
ことができる。さらに、媒体幅寄せ部材23,24は回
動運動によって媒体Sを幅寄せする構造であるが、媒体
搬送方向Xに沿う複数位置に配置されているため、媒体
Sの綴じ部S’の両側から側縁を均等に押圧して媒体基
準面22に当接させることができる。さらに、媒体幅寄
せ部材23,24は媒体Sとの当接により連動して退避
方向に回動し媒体押圧方向にはスプリング27の付勢力
により回動するため駆動系の構造の簡素化及び小型化に
寄与することができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の媒体搬送装置は、媒体搬
送路の媒体搬送方向に沿う複数箇所の位置に、媒体との
当接力により支点軸を中心に媒体基準面から離れる方向
に回動可能な複数の媒体幅寄せ部材を配置し、これらの
媒体幅寄せ部材をその自由端側が媒体基準面側に近づく
方向に付勢手段によって付勢し、さらに、これらの媒体
幅寄せ部材を互いに同期して回動するように連結機構に
より連結したので、自由端での回動軌跡の大きな複数の
媒体幅寄せ部材により、幅サイズの大小に拘わらず媒体
の側縁を均等に媒体基準面に当接させることができ、さ
らに、媒体を挿入口から奥に引き込む方向に搬送するか
挿入口に戻す方向に搬送するかの違いにより先に媒体と
当接する媒体幅寄せ部材が異なるが、一方の媒体幅寄せ
部材が媒体との当接力によって媒体基準面から離れる方
向に退避すると、その退避動作が連結機構を介して他方
の媒体幅寄せ部材に伝達されるため、媒体搬送方向下流
側に位置する媒体幅寄せ部材が媒体の搬送を妨げること
を防止することができ、さらに、媒体幅寄せ部材を回動
させるための駆動系の構造の簡素化及び小型化に寄与す
ることができる。
【0032】請求項2記載の発明は、請求項1記載の媒
体搬送装置において、挿入口側に配置された一方の媒体
幅寄せ部材は、媒体に対して非当接時には支点軸と自由
端とを結ぶ直線が、媒体基準面と直交するか或いはその
直交する垂直線に対して媒体基準面に向かうに従い挿入
口から遠くなる方向に鋭角な角度で傾斜され、挿入口側
に配置された一方の媒体幅寄せ部材よりも挿入口とは離
れた位置に配置された他方の媒体幅寄せ部材は、媒体搬
送方向において一方の媒体幅寄せ部材と対称をなす向き
で設けられているので、媒体を挿入口から奥に向けて引
き込む場合と媒体を挿入口に戻す場合とで媒体搬送方向
が異なるが、媒体搬送方向の違いに拘わらず媒体幅寄せ
部材と媒体との当接力により媒体幅寄せ部材を退避方向
に回動し易くして媒体に与える抵抗を小さくすることが
できる。
【0033】請求項3記載の印字装置は、請求項1又は
2記載の媒体搬送装置と、この媒体搬送装置が具備する
媒体搬送路において媒体幅寄せ部材よりも下流側に配置
された印字部と、を具備するので、請求項1又は2記載
の媒体幅寄せ装置の場合と同様に、幅サイズの大小に拘
わらず媒体を媒体幅寄せ部材により媒体基準面に幅寄せ
することができ、また、媒体幅寄せ部材は媒体との当接
により連動して退避方向に回動し媒体押圧方向には付勢
手段の付勢力により回動するため、駆動系の構造の簡素
化及び小型化に寄与し得る印字装置を提供することがで
きる。
【0034】請求項4記載の発明は、請求項3記載の印
字装置において、印字部と媒体幅寄せ部材との間には、
媒体基準面と直交する垂直線に対して傾斜された回転軸
線をもって回転することにより媒体を媒体基面に幅寄せ
する幅寄せローラを具備するので、媒体幅寄せ部材と印
字部との間の搬送距離が長いために、媒体幅寄せ部材に
より媒体基準面に幅寄せした媒体が印字部まで搬送され
る搬送される間に媒体基準面から離反したとしても、印
字部の直前で媒体幅寄せローラによって媒体基準面に幅
寄せすることができ、したがって、印字部直前でのスキ
ューの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における印字装置の概略構造を示す右側
面図である。
【図2】媒体搬送装置の概略構造を示す平面図である。
【図3】媒体搬送装置の一部を示す右側面図である。
【符号の説明】
2 媒体搬送装置 3 挿入口 4 媒体搬送路 5〜12 媒体搬送部材 15 印字部 11 幅寄せローラ 22 媒体基準面 23,24 媒体幅寄せ部材 25,26 支点軸 27 付勢手段 28 直線 29 垂直線 30 連結機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に媒体を挿入する挿入口が設けられ
    た媒体搬送路と、 前記挿入口に挿入される前記媒体を奥に引き込む正転方
    向と当該媒体を奥から前記挿入口に戻す逆転方向とに回
    転方向が切り替え可能に駆動される媒体搬送部材と、 前記媒体搬送路の一側に配置されて前記媒体の側縁が当
    接される媒体基準面と、 前記媒体搬送路の前記媒体基準面とは反対側の位置であ
    って媒体搬送方向においては前記媒体の長さ以下の間隔
    を隔てた複数箇所の位置に配置され、それぞれ前記媒体
    の搬送面とは垂直な支点軸により支持され前記媒体との
    当接力により前記支点軸を中心に前記媒体基準面から離
    れる方向に回動可能な複数の媒体幅寄せ部材と、 前記媒体幅寄せ部材をその自由端側が前記媒体基準面側
    に近づく方向に付勢する付勢手段と、 複数の前記媒体幅寄せ部材を互いに同期して回動するよ
    うに連結する連結機構と、を具備する媒体搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記挿入口側に配置された一方の前記媒
    体幅寄せ部材は、前記媒体に対して非当接時には前記支
    点軸と自由端とを結ぶ直線が、前記媒体基準面と直交す
    るか或いはその直交する垂直線に対して媒体基準面に向
    かうに従い前記挿入口から遠くなる方向に鋭角な角度で
    傾斜され、前記挿入口側に配置された一方の前記媒体幅
    寄せ部材よりも前記挿入口とは離れた位置に配置された
    他方の前記媒体幅寄せ部材は、媒体搬送方向において一
    方の前記媒体幅寄せ部材と対称をなす向きで設けられて
    いる請求項1記載の媒体搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の媒体搬送装置と、 前記媒体搬送装置が具備する前記媒体搬送路において前
    記媒体幅寄せ部材よりも下流側に配置された印字部と、
    を具備する印字装置。
  4. 【請求項4】 前記印字部と前記媒体幅寄せ部材との間
    には、前記媒体基準面と直交する垂直線に対して傾斜さ
    れた回転軸線をもって回転することにより前記媒体を前
    記媒体基準面に幅寄せする幅寄せローラを具備する請求
    項3記載の印字装置。
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JP2007314301A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Nidec Copal Corp 媒体用搬送矯正装置

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JP4703484B2 (ja) * 2006-05-25 2011-06-15 日本電産コパル株式会社 媒体用搬送矯正装置

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