JP2003040409A - 耐摩耗片 - Google Patents

耐摩耗片

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JP2003040409A
JP2003040409A JP2001225453A JP2001225453A JP2003040409A JP 2003040409 A JP2003040409 A JP 2003040409A JP 2001225453 A JP2001225453 A JP 2001225453A JP 2001225453 A JP2001225453 A JP 2001225453A JP 2003040409 A JP2003040409 A JP 2003040409A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基材の寿命を大幅に延長すること。 【解決手段】板状に形成した上下一対の上・下板部と、
両上・下板部との間に介設した左右一対の脚部とを耐摩
耗性素材により一体成形すると共に、上下一対の上・下
板部と左右一対の脚部との間に摩耗保護する基材の一部
を充填するための基材充填空間を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベアベルトや
シュート等の機能表面の摩耗を防止するための耐摩耗片
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、鉱石等を搬送するコンベアベルト
等の表面のように、摩耗を受けやすい部分には多数の耐
摩耗片を貼設或いは埋設して、同耐摩耗片によりコンベ
アベルト等の表面の摩耗を防止するようにしている。
【０００３】ここで、耐摩耗片は、セラミック等の超硬
質耐摩耗性素材により方形板状に形成している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記耐摩耗
片では、方形板状に形成しているために、例えば、コン
ベアベルトのライニング材との連結が強固になされず、
鉱石等の搬送時に耐摩耗片が鉱石等の衝撃力を直接受け
て、容易に剥離してしまうという不具合があった。
【０００５】そこで、方形板状に形成した方形板状部
と、同方形板状部の下面に筒状に形成した筒状部の周面
を連設して一体成形し、同筒状部中にライニング材の一
部を充填して、筒状部が方形板状部のアンカー機能を果
たすようにした耐摩耗片が開発されたが、筒状部の孔が
小さいことから、同筒状部中へのライニング材の充填が
充分になされず、方形板状部が摩耗すると、筒状部も剥
離することがあるという不具合がある。
【０００６】このように、従来の耐摩耗片では、耐摩耗
機能を長期間にわたって保持させることが困難となって
いた。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、板
状に形成した上下一対の上・下板部と、両上・下板部と
の間に介設した左右一対の脚部とを耐摩耗性素材により
一体成形すると共に、上下一対の上・下板部と左右一対
の脚部との間に摩耗保護する基材の一部を充填するため
の基材充填空間を形成したことを特徴とする耐摩耗片を
提供するものである。
【０００８】また、本発明は、上板部は、平面視にて正
六角形に形成したことにも特徴を有する。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【００１０】すなわち、本発明に係る耐摩耗片は、板状
に形成した上下一対の上・下板部と、両上・下板部との
間に介設した左右一対の脚部とを耐摩耗性素材により一
体成形すると共に、上下一対の上・下板部と左右一対の
脚部との間に摩耗保護する基材の一部を充填するための
基材充填空間を形成している。
【００１１】しかも、上板部は、平面視にて正六角形に
形成している。
【００１２】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【００１３】図1〜図４に示すＡは、本発明に係る耐摩
耗片であり、同耐摩耗片Ａは、板状に形成した上下一対
の上・下板部1,2と、両上・下板部1,2との間に介設した
左右一対の脚部3,3とを超硬質耐摩耗性素材であるセラ
ミック素材により一体成形すると共に、上下一対の上・
下板部1,2と左右一対の脚部3,3との間に摩耗保護する基
材４の一部を充填するための基材充填空間５を形成して
いる。
【００１４】上板部１は、平面視にて正六角形に形成す
る一方、下板部２も、上板部１と相似形、すなわち、平
面視にて正六角形に形成し、かつ、同下板部２は上板部
１より縮小形状となしている。
【００１５】このようにして、基材４中に下板部２を埋
設した際に、隣接する下板部2,2間を通して基材４が基
材充填空間５内に流入しやすくしている。
【００１６】左右一対の脚部3,3は、四角形柱状に形成
して、可及的に断面積を大きく形成すると共に、相互に
一定の間隔を開けて配置して、両脚部3,3と上・下板部
1,2とにより形成される基材充填空間５を可及的に大き
く形成している。
【００１７】このようにして、上板部１が摩耗して脚部
3,3が露出した際に、可及的に断面積を大きく形成した
脚部3,3により基材４の摩耗保護が図れるようにすると
共に、可及的に大きく形成した基材充填空間５により下
板部２が強固に基材４中に保持されて、同下板部２によ
るアンカー機能を良好に確保することができるようにし
ている。
【００１８】従って、耐摩耗片Ａの基材４からの脱落
（剥離）を確実に防止することができる。
【００１９】次に、図５を参照しながら、本実施例にか
かる耐摩耗片Ａの経時的摩耗（摩滅）の進行状態を説明
する。
【００２０】図５(a)に示すように、摩耗保護すべき
基材４に耐摩耗片Ａの上板部１の表面だけを露出させた
状態にて埋設すると共に、図１にも示すように、多数の
かかる耐摩耗片Ａを整然と配列している。６は目地部で
ある。
【００２１】図５(b)に示すように、上板部１が摩耗
される。
【００２２】図５(c)に示すように、上板部１が全て
摩耗されて脚部3,3が露出する。
【００２３】図５(d)に示すように、脚部3,3が全て摩
耗されて下板部２が露出する。
【００２４】図５(d)に示すように、下板部２が全て
摩耗されるまで、基材４を摩耗保護することができる。
【００２５】このように、本実施例では、上板部１が摩
耗すると脚部3,3が露出し、同脚部3,3が摩耗すると下板
部２が露出して、最終的に、下板部２が摩耗するまで基
材４の摩耗を保護することができて、基材４の寿命を大
幅に延長することができる。
【００２６】この際、上下一対の上・下板部1,2と左右
一対の脚部3,3との間に摩耗保護する基材４の一部を充
填するための基材充填空間５を形成しているため、同基
材充填空間５内に基材を確実に充填することができて、
下板部２による上板部１と脚部3,3のアンカー機能を十
分に確保することができる。その結果、上板部１や脚部
3,3が基材４から剥離するという不具合の発生を確実に
防止することができる。
【００２７】しかも、上板部１は、平面視にて正六角形
に形成しているため、基材４の表面に多数の耐摩耗片Ａ
を上板部１の表面が露出するようにして埋設する際に、
同耐摩耗片Ａを容易に整然と配列することができる。
【００２８】特に、耐摩耗片Ａを円弧状の曲線に沿わせ
て配列する作業が容易となり、基材４の形状等に適応さ
せた配列が確実に行える。
【００２９】その結果、基材４の耐摩耗性を良好に確保
することができて、同基材４の寿命を大幅に延長するこ
とができる。
【００３０】ここで、基材４は、摩耗を保護すべきゴム
素材である場合が多く、例えば、コンベアベルトの場合
にはライニング材に相当するものである。
【００３１】なお、本実施例では下板部２を平面視正六
角形に形成しているが、同下板部２の形状はこれに限ら
れるものではなく、上板部１の平面視での投影面積より
も小さければ、どの様な形状でもよい。
【００３２】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【００３３】請求項１記載の本発明では、板状に形成
した上下一対の上・下板部と、両上・下板部との間に介
設した左右一対の脚部とを耐摩耗性素材により一体成形
すると共に、上下一対の上・下板部と左右一対の脚部と
の間に摩耗保護する基材の一部を充填するための基材充
填空間を形成している。
【００３４】このようにして、摩耗保護すべき基材に上
記した耐摩耗片を上板部の表面が露出するようにして埋
設しておくことにより、上板部が摩耗すると脚部が露出
し、同脚部が摩耗すると下板部が露出するようにするこ
とができ、最終的に、下板部が摩耗するまで基材の摩耗
を保護することができて、基材の寿命を大幅に延長する
ことができる。
【００３５】この際、上下一対の上・下板部と左右一対
の脚部との間に摩耗保護する基材の一部を充填するため
の基材充填空間を形成しているため、同基材充填空間内
に基材を確実に充填することができて、下板部による上
板部と脚部のアンカー機能を十分に確保することができ
る。その結果、上板部や脚部が基材から剥離するという
不具合の発生を確実に防止することができる。
【００３６】請求項２記載の本発明では、上板部は、
平面視にて正六角形に形成している。
【００３７】このようにして、基材の表面に多数の耐摩
耗片を上板部の表面が露出するようにして埋設する際
に、同耐摩耗片を容易に整然と配列することができる。
【００３８】特に、耐摩耗片を円弧状等の曲線に沿わせ
て配列する作業が容易となり、基材の形状等に適応させ
た配列が確実に行える。
【００３９】その結果、基材の耐摩耗性を良好に確保す
ることができて、同基材の寿命を大幅に延長することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる耐摩耗片の使用状態を示す平面
説明図。
【図２】同耐摩耗片の平面図。
【図３】同耐摩耗片の正面図。
【図４】同耐摩耗片の側面図。
【図５】図１のI-I線矢視図における耐摩耗片の経時的
摩耗状態の説明図。
【符号の説明】
Ａ 耐摩耗片 １ 上板部 ２ 下板部 ３ 脚部 ４ 基材 ５ 基材充填空間 ６ 目地部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 板状に形成した上下一対の上・下板部
    と、両上・下板部との間に介設した左右一対の脚部とを
    耐摩耗性素材により一体成形すると共に、上下一対の上
    ・下板部と左右一対の脚部との間に摩耗保護する基材の
    一部を充填するための基材充填空間を形成したことを特
    徴とする耐摩耗片。
  2. 【請求項２】 上板部は、平面視にて正六角形に形成し
    たことを特徴とする請求項１記載の耐摩耗片。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012008000A1 (ja) * 2010-07-16 2012-01-19 日鉄ハード株式会社 搬送体及び分配シュート

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