JP2003040289A - 包装袋 - Google Patents

包装袋

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JP2003040289A
JP2003040289A JP2001236457A JP2001236457A JP2003040289A JP 2003040289 A JP2003040289 A JP 2003040289A JP 2001236457 A JP2001236457 A JP 2001236457A JP 2001236457 A JP2001236457 A JP 2001236457A JP 2003040289 A JP2003040289 A JP 2003040289A
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packaging bag
fragrance
adhesive
resin
seal
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JP2001236457A
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Tomomi Yoshizawa
友海 吉沢
Takao Abe
阿部  隆夫
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品を使い始めるときに余分な操作をしない
で簡単に香りが発生する包装袋を提供すること。 【解決手段】 シールを有する包装袋において、該シー
ルを剥がして開封すると香りが発生することを特徴とす
る包装袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールを剥がして
開封すると香りが発生する包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】さわやかな香りは、人の気分をよくする
効果がある。適切なタイミングで製品から芳香が発生す
れば、ユーザーはその製品によい印象を持つことが期待
できる。
【0003】香料は揮発性が高く開放系に置いておくと
時間と共に気散して香りがなくなってしまうので、保存
状態では揮発による香料の消失がなくユーザーが製品を
使おうとするときに芳香を発生させることが有用であ
る。香りは人により好き嫌いがあったり、目的により相
応しくない場合があるので、開封したときにのみ香りが
発生し、内包物には香りが付かない方が好ましい。特に
内包物がプリント用記録材料の場合は、内包物には香り
が付かない方が好ましい。好ましい香りは内包物の種類
によりさまざまである。
【0004】また、製品を使い始めるときに香りが簡単
に発生することが有用である。擦ると香りが出る材料を
使用した包装袋や、表面カバーを剥がすと香りの出るシ
ールを袋の一部に設けた物があるが、これらの場合には
ユーザーはそのためにわざわざ余分な操作をしなければ
ならず、有効に用いられない場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、製品
を使い始めるときに余分な操作をしないで簡単に香りが
発生する包装袋を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記手段により達成される。
【0007】1.シールを有する包装袋において、該シ
ールを剥がして開封すると香りが発生することを特徴と
する包装袋。
【0008】2.シールに香料が封入されていることを
特徴とする上記1に記載の包装袋。 3.香料が香気不透過性膜で覆われていて、シールを剥
がして開封すると該香気不透過性膜の間で剥離または破
壊されることを特徴とする上記2に記載の包装袋。
【0009】4.香気不透過性膜の端部が包装袋に接着
剤により接着、または熱溶融により溶着されていること
を特徴とする上記3に記載の包装袋。
【0010】5.内包物がプリント用記録材料であるこ
とを特徴とする上記1〜4のいずれか1項に記載の包装
袋。
【0011】6.プリント用記録材料が被記録材料であ
ることを特徴とする上記5に記載の包装袋。
【0012】7.被記録材料がインクジェット用記録材
料であることを特徴とする上記6に記載の包装袋。
【0013】以下本発明を詳細に説明する。本発明者は
鋭意研究の結果、請求項1に記載するように、シールを
有する包装袋において、該シールを剥がして開封すると
香りが発生する包装袋により、本発明の目的が達成され
ることを見出した。
【0014】また、本発明の効果をより発現するために
は、上記包装袋のシールの構成が請求項2〜4に記載す
るものであることが好ましい。
【0015】(包装袋の材料)次に、本発明の包装袋の
材料について説明する。包装袋の材料は、内包物の種類
に合わせて選ぶことの他に、安全性、品質保持性、便利
性、生産性、経済性、資源性、設備投資必要性、流通適
性、廃棄物処理性、美観性等を総合して選択される。
【0016】例えば品質保持性の点から、本発明の包装
袋の材料は内包物表面との包装内摩擦係数が1.5以下
で、更に透湿度が50g/m2・24hr(40℃、9
0%RH)以下であることが好ましい。すなわち、透湿
性が高いと包装材料を通過する水分量が多くなるため、
内包物が吸湿性の場合には吸湿して品質に影響を与え、
しかも包装内摩擦係数にも影響を与えるためである。好
ましくは20g/m2・24hr(40℃、90%R
H)以下の透湿度を持つ包装材料が本発明の実施態様に
好ましく用いられる。また、これらの包装材料の酸素透
過率は50ml/m2・24hr・atm以下(20
℃、65%RHで)、さらに30ml/m2・24hr
・atm以下であることが好ましい。
【0017】包装袋の材料としては、紙、合成樹脂、ゴ
ム、布、蒸着フィルム、金属薄膜、皮革等のような包装
材料を用いることができ、特に種類を選ばないが、その
他の一般的な包装材料であるガラス、金属、木は本発明
には適さない。
【0018】紙としてはパルプ、再生紙が使用できる。
合成樹脂としては、ポリエチレン(高圧法、低圧法どち
らでもよい)、ポリプロピレン(無延伸、延伸どちらで
もよい)、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ナイロン
(延伸、無延伸どちらでもよい)、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ビニロン、エバ
ール、ポリエチレンテレフタレート(PET)、その他
のポリエステル、アクリロニトリルブタジエン共重合
体、エポキシ−リン酸系樹脂(特開昭63−63037
号に記載のポリマー、特開昭57−32952号に記載
のポリマー)の何であってもよい。
【0019】また、本発明においては、分解性プラスチ
ック、特に生分解または光分解性プラスチックのものを
用いることも好ましい。
【0020】前記生分解性プラスチックは、(1)天然
高分子からなるもの、(2)微生物産出ポリマー、
(3)生分解性のよい合成ポリマー、(4)プラスチッ
クへの生分解性天然高分子の配合等が挙げられ、光分解
性プラスチックは、(5)紫外線で励起され、切断に結
びつく基が主鎖に存在するもの等が挙げられる。更に上
記に掲げた高分子以外にも光分解性と生分解性との二つ
の機能を同時に有したものも良好に使用できる。
【0021】これらの具体的代表例をそれぞれ挙げる
と、以下のようになる。生分解性プラスチックとして
は、(1)天然高分子(多糖類、セルロース、ポリ乳
酸、キチン、キトサン、ポリアミノ酸、あるいはその修
飾体等)、(2)微生物産出ポリマー(PHB−PHV
(3−ヒドロキシブチレートと3−ヒドロキシバレレー
トとの共重合物)を成分とする「Biopol」、微生
物産出セルロース等)、(3)生分解性のよい合成ポリ
マー(ポリビニルアルコール、ポリカプロラクトン等、
あるいはそれらの共重合物ないし混合物)、(4)プラ
スチックへの生分解性天然高分子の配合(生分解性のよ
い天然高分子としては、デンプンやセルロースがあり、
プラスチックに加え形状崩壊性を付与したもの)等が挙
げられる。
【0022】また、この光分解性の例としては、光崩壊
性のためのカルボニル基の導入等があり、更に崩壊促進
のために紫外線吸収剤が添加されることもある。
【0023】このような分解性プラスチックについて
は、「科学と工業」第64巻第10号第478〜484
頁(1990年)、「機能材料」1990年7月号第2
3〜34頁等に一般的に記載されるものが使用できる。
また、Biopol(バイオポール)(ICI社製)、
Eco(エコ)(Union Carbide社製)、
Ecolite(エコライト)(Eco Plasti
c社製)、Ecostar(エコスター)(St.La
wrence Starch社製)、ナックルP(日本
ユニカー社製)等の市販されている分解性プラスチック
を使用することができる。
【0024】これらはの材料をフィルムとして用いる際
には、単一層または積層膜であってもよい。積層膜のと
きはそのフィルムを積層接着するが、塗布層としてもよ
い。
【0025】さらには、例えば上記の合成樹脂フィルム
の間にアルミ箔、アルミ蒸着合成樹脂またはシリカ蒸着
合成樹脂を使用する等、各種ガスバリアー膜を用いるこ
とがより好ましい。
【0026】以上の合成樹脂フィルムは1層の(高分
子)樹脂膜であってもよいし、2以上の積層(高分子)
樹脂膜であってもよい。
【0027】本発明に適した1層の高分子樹脂膜として
は、例えば、(1)厚さ0.02mm以上のポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、(2)厚さ0.3mm以
上のアクリロニトリルブタジエン共重合体、(3)厚さ
0.1mm以上の塩酸ゴム等が挙げられ、中でもポリエ
チレンテレフタレートは耐アルカリ性、耐酸性の点でも
優れているため、本発明に好適に用い得る。
【0028】次に、本発明に適した積層の高分子樹脂膜
としては、例えば、(4)PET/ポリビニルアルコー
ル・エチレン共重合体(エバール)/ポリエチレン(P
E)、(5)延伸ポリプロピレン(OPP)/エバール
/PE、(6)未延伸ポリプロピレン(CPP)/エバ
ール/PE、(7)ナイロン(N)/アルミ箔(Al)
/PE、(8)PET/Al/PE、(9)セロファン
/PE/Al/PE、(10)Al/紙/PE、(1
1)PET/PE/Al/PE、(12)N/PE/A
l/PE、(13)紙/PE/Al/PE、(14)P
ET/Al/PET/ポリプロピレン(PP)、(1
5)PET/Al/PET/高密度ポリエチレン(HD
PE)、(16)PET/Al/PE/低密度ポリエチ
レン(LDPE)、(17)エバール/PP、(18)
PET/Al/PP、(19)紙/Al/PE、(2
0)PE/PVDCコートナイロン/PE/エチルビニ
ルアセテート・ポリエチレン縮合物(EVA)、(2
1)PE/PVDCコートN/PE、(22)EVA/
PE/アルミ蒸着ナイロン/PE/EVA、(23)ア
ルミ蒸着ナイロン/N/PE/EVA、(24)OPP
/PVDCコートN/PE、(25)PE/PVDCコ
ートN/PE、(26)OPP/エバール/LDPE、
(27)OPP/エバール/CPP、(28)PET/
エバール/LDPE、(29)ON(延伸ナイロン)/
エバール/LDPE、(30)CN(未延伸ナイロン)
/エバール/LDPE等があり、中でも上記(20)〜
(30)が好ましく用いられる。
【0029】さらに具体的な包装材料の構成としては、
内面から順に、(1)PE/主体となる板紙/PE/A
l/エポキシ−リン酸系樹脂層/ポリエステル系樹脂層
/PE、(2)PE/K−ナイロン/PEまたは接着剤
/Al/PE/板紙/PE、(3)PE/ビニロン/P
Eまたは接着剤/Al/PE/板紙/PE、(4)PE
/塩化ビニリデン/PEまたは接着剤/Al/PE/板
紙/PE、(5)PE/ポリエステル/PEまたは接着
剤/Al/PE/板紙/PE、(6)ポリプロピレン/
K−ナイロン/ポリプロピレン/Al/ポリプロピレン
/板紙/ポリプロピレン等がある。
【0030】これらの積層膜または単一層の膜厚の合計
は、使い勝手や、包装材料の廃棄性、摩擦性、透湿効果
の点より1〜500μm、より好ましくは10〜150
μmであることが好ましい。
【0031】(シール)包装袋の開封方法としては、接
着面を分離する方法(ピールオープン)、シール包装の
一部に切り込みを入れ引っ張ることにより開封する方
法、カッター等の外力により切断する方法等があるが、
本発明ではピールオープンが好ましく用いられる。
【0032】このピールオープンの方式には、通常、凝
集破壊方式、界面剥離方式、層間剥離方式がある。
【0033】凝集破壊方式はホットメルトと言われる接
着剤で、ヒートシールラッカーをシール剤として用いる
方式であり、開封時にシーラント層の内部凝集破壊によ
り剥離するものである。
【0034】界面活性剥離方式はフィルム間の界面で剥
離する方式であり、シール用フィルム(シーラント)と
被着体が完全に融着しておらず適度の強度で剥がせるも
のである。シーラントとしては粘着性の樹脂を混合した
フィルムであり、被着体の材質によりポリエチレン、ポ
リプロピレンまたはその共重合体、ポリエステル系等を
選択することができる。
【0035】さらにシーラントをラミネートフィルムの
ような多層共押出しフィルムを使い、ラミネートフィル
ムの層間で剥離するのが層間剥離方式である。
【0036】本発明では層間剥離方式または界面剥離方
式のピールオープン方式が好ましい。
【0037】また、このようなシーラントは薄いため、
通常他のフィルム、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル
(ポリエチレンテレフタレート)、ポリ塩化ビニル、ナ
イロン、エバール、アルミニウム等をラミネートして使
用するが、防湿性、環境対応及び内包物とのマッチング
を考えるとポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、エバール等が好ましい。また印刷性を考慮すると最
外面は無延伸ポリプロピレンポリエステル、紙等が好ま
しい。
【0038】シーラントフィルムとしては、例えばトー
セロ製のCMPSフィルム、大日本インキ製のディフラ
ンPP−100、PS−300または凸版印刷製のLT
Sフィルム、サンエー化学製のサンシールFR、サンシ
ールMS等があり、すでにポリエステルとラミネートさ
れているタイプとしてはディクランC−1600T、C
−1602T等がある。
【0039】(接着剤)本発明で香気不透過性膜と包装
袋の接着に用いられる接着剤としては、通常、一般に用
いられる水溶液型、エマルジョン型、溶剤型、無溶剤型
接着剤や固体状接着剤、あるいはフィルム、テープ、ウ
ェブ状接着剤等を使用することができ、例えば、にか
わ、デンプン等の天然高分子系接着剤、酢酸セルロース
等の半合成天然高分子系接着剤、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル樹脂等の熱可塑性樹脂系接着剤、エポキシ、ウレタン
等の熱硬化性樹脂系接着剤、クロロプレン、NBR等の
ゴム系接着剤、ケイ酸塩系、アルミナセメント、低融点
ガラス等の無機高分子系接着剤、アクリル、エポキシ等
の紫外線硬化型接着剤等を挙げることができる。
【0040】このような接着剤を香気不透過性膜に塗布
後、剥離紙と貼り合わせた後述の図2の積層物より剥離
紙を引き剥がして包装袋に接着することが好ましい。
【0041】(熱溶融による溶着)本発明に用いられる
香気不透過性膜と包装袋の熱溶融による溶着を用いる場
合には、熱可塑性樹脂が用いられる。熱可塑性樹脂はガ
ラス転移点が30〜150℃、好ましくは50〜120
℃が好ましい。これらの例としては、ポリカーボネー
ト、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリアクリ
ル酸エステル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリメ
タアクリル酸、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
ポリエチレン、ポリエチレン−酢酸エチル共重合体、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、
ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテル、シリコー
ン、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、
ABSゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、
ポリウレタン、シリコン−アクリル共重合体、アクリル
変性フッ素樹脂等が挙げられる。
【0042】また、これらの高分子化合物を互いに共重
合体させたランダム共重合体、ブロック共重合体、グラ
フト共重合体等も挙げられる。
【0043】好ましくは、ビニル基を有するモノマーが
重合された熱可塑性樹脂が挙げられる。好ましいモノマ
ーを挙げれば、アクリロニトリル、スチレン、アクリレ
ート類(アクリル酸、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリ
シジルアクリレート、メタクリル酸、メチルメタクリレ
ート、ブチルメタクリレート)、酢酸ビニル、ポリビニ
ルアルコール、ブタジエン、塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデンが挙げられ、これらのモノマーを2つ以上組み合
わせた共重合体が好ましい。また、共重合体に組み込ま
れた酢酸ビニルをケン化し、酢酸ビニルの一部、または
全部をビニルアルコールに導いた熱可塑性樹脂、ポリウ
レタン、シリコーン−アクリル共重合体等が好ましく用
いられる。
【0044】また、ポリエステル、ポリウレタン樹脂も
用いることができる。本発明において用いる熱可塑性樹
脂は適度に架橋されていることが必要である。架橋剤を
有する熱可塑性樹脂を製造するには、公知のさまざまな
方法、例えばスチレン、アクリル酸エステル等のラジカ
ル重合により高分子を得る場合は、ジビニルベンゼン、
トリメタノールプロパントリアクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジアクリレート等の2官能以上の架橋剤
を適量加えた後、重合すればよい。
【0045】ポリエステル、ポリウレタン等の縮合性高
分子の場合は、ポリエステル、ポリウレタンの製造時
に、トリメチロールプロパン等の3官能以上のアルコー
ル類、3官能以上のイソシアネートを用いて、縮合反応
を行えばよい。
【0046】(香料封入)本発明で香料封入には香気不
透過性膜を用いることが好ましい。本発明で香気不透過
性膜とは酸素透過率が50ml/m2・24hr・at
m以下(20℃、65%RHで)の膜を言い、一般にガ
スバリアー膜と言われているもので、前述の合成樹脂フ
ィルムの間にアルミ箔、アルミ蒸着合成樹脂またはシリ
カ蒸着合成樹脂を積層したもの等がある。
【0047】開封すると2つのヒートシール層25の間
で剥離が生じ、香料が露出するようにするには、シール
部分は図2のように香料をヒートシール層25、接着剤
層24、香気不透過性膜23、26で積層する必要があ
る。
【0048】ヒートシール層の代わりに弱接着剤を用い
て図2のシール上層16とシール下層17の部分が剥離
可能なように接着してもよい。2つのヒートシール層2
5のうち一方を弱接着剤とし、もう一方はヒートシール
層25と接着剤層24を省略して香気不透過性膜23ま
たは26に弱接着させることができる。ここで弱接着と
は、180°ピールテストで剥離強度が50N/15m
m以下の接着状態のことを言い、本発明では剥離強度は
30〜50N/15mmが好ましい。ここで、180°
ピールテストとは、接着剤の評価を行う際に汎用されて
いるものであり、接着部を含む2枚の対向するフィルム
(接着部で2枚が連結している)を平面に固定して、う
ち1枚のフィルムの非接着部をピンチでつまみ、180
°返して引っ張り、接着部を剥離させるものである。こ
の時の抵抗値(N/15mm)が剥離強度である。
【0049】弱接着剤としては、(1)粘着型接着剤
(感圧型接着剤)、(2)硬化型接着剤(ホットメルト
型接着剤)が挙げられる。
【0050】(1)の感圧接着剤としては公知のものが
使用でき、例えばアクリル酸、エチルアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート等
のアクリル系モノマーの共重合体を主成分とするアクリ
ル系接着剤、合成ゴム、天然ゴム等を主成分とするゴム
系接着剤を挙げることができる。また感圧接着剤には初
期接着力の調整のためにその他の樹脂や界面活性剤、架
橋剤、粒子等を含有させてもよい。
【0051】(2)のホットメルト型接着剤について
は、公知の熱可塑性樹脂を使用することができ、例えば
エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビ
ニルアルコール、ポリエステル、ポリアミド、ポリビニ
ルブチラール、ポリエチレン、ポリプロピレン、フェノ
キシ樹脂、エポキシ樹脂、アクリル系樹脂等の熱可塑性
樹脂や、天然ゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル−
ブタジエンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、シリコ
ーンゴム等のゴム類や、ポリスチレン−ポリブタジエン
−ポリスチレンブロック共重合体(SBS)、前記SB
Sのポリブタジエンを水素添加したSEBS、ポリスチ
レン−ポリイソプレン−ポリスチレンブロック共重合体
(SIS)等のスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリ
オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱
可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラスト
マー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性
エラストマー類、脂環族系炭化水素樹脂、ロジン系樹
脂、テルペン系樹脂等のいわゆる粘着付与剤等が単独で
または2種以上混合して使用することができる。この中
ではアクリル系樹脂の接着剤が好ましい。
【0052】弱接着の方法としては、上述の(1)感圧
接着剤を用いる場合は、フィルムの片側に塗布し、もう
一枚のフィルムを貼り合わせて、加圧ローラにより加圧
する。この時の加圧ローラの圧力は50〜100N/1
5mm程度である。
【0053】上述の(2)ホットメルト型接着剤を用い
る場合は、ヒートシーラーと呼ばれている熱圧着機器を
使用し、接着剤を塗布されたフィルムと未塗布のフィル
ムを加熱圧着する。ヒートシーラーの加熱温度は180
〜260°、圧着力は50〜100N/15mm程度で
ある。ヒートシーラーとしては富士インパルス社製のモ
デル980が好ましく用いられる機器である。
【0054】感圧接着剤層及びホットメルト型接着剤層
の厚さは1〜100μmが好ましく、特に2〜50μm
が好ましい。膜厚が1μm以下では接着が困難であり、
100μm以上では剥離現像時に接着材層の変形が起こ
る。感圧接着剤層及びホットメルト型接着剤層の形成方
法としては、フィルム上に感圧接着剤及びホットメルト
型接着剤をホットメルト押し出しで形成する方法、接着
剤組成物を水あるいは適当な有機溶剤に分散または溶解
してフィルム上に塗布乾燥して形成する方法が用いられ
る。
【0055】積層型の香気不透過性膜を得るため、アル
ミ等の無機物を蒸着したフィルムを介してフィルムを積
層させる方法としては一般的に知られている各種の方法
が用いられ、例えばウェットラミネート法、ドライラミ
ネート法、ホットメルトラミネート法、押出しラミネー
ト法、熱ラミネート法を利用して作ることが可能であ
る。
【0056】積層する際に使用される接着剤としては一
般的に知られている接着剤が使用できる。例えば各種ポ
リエチレン樹脂、各種ポリプロピレン樹脂等のポリオレ
フィン系熱可塑性樹脂熱溶解接着剤、エチレン−プロピ
レン共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等のエ
チレン共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹
脂、アイオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂熱溶融接着剤、
その他熱溶融型ゴム系接着剤等がある。エマルジョン、
ラテックス状の接着剤であるエマルジョン型接着剤の代
表例としては、ポリ酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル−エチ
レン共重合体樹脂、酢酸ビニルとアクリル酸エステル共
重合体樹脂、酢酸ビニルとマレイン酸エステル共重合体
樹脂、アクリル酸共重合物、エチレン−アクリル酸共重
合物等のエマルジョンがある。ラテックス型接着剤の代
表例としては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(S
BR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、
クロロプレンゴム(CR)等のゴムラテックスがある。
また、ドライラミネート用接着剤としてはイソシアネー
ト系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤
等があり、その他、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等をブ
レンドしたホットメルトラミネート接着剤、感圧接着
剤、感熱接着剤等公知の接着剤を用いることもできる。
エクストルージョンラミネート用ポリオレフィン系樹脂
接着剤はより具体的にいえば、各種ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリブチレン樹脂等のポリオレフ
ィン樹脂からなる重合物及びエチレン共重合体(EV
A、EEA等)樹脂の他、L−LDPE樹脂の如く、エ
チレンと他のモノマー(α−オレフィン)を共重合させ
たもの、Dupot社のサーリン、三井ポリケミカル社
のハイミラン等のアイオノマー樹脂(イオン共重合体樹
脂)及び三井石油化学(株)のアドマー(接着性ポリマ
ー)等がある。その他紫外線硬化型接着剤も最近使われ
はじめた。特にLDPE樹脂とL−LDPE樹脂が安価
でラミネート適性に優れているので好ましい。また前記
記載樹脂を2種以上ブレンドして各樹脂の欠点をカバー
した混合樹脂は特に好ましい。例えばL−LDPE樹脂
とLDPE樹脂をブレンドすると延展性が向上し、ネッ
クインが小さくなるのでラミネート速度が向上し、ピン
ホールが少なくなる。
【0057】上記接着剤を用いて各層を接着する時、接
着強度は3.5N/15mm以下になる様に積層するこ
とが好ましい。
【0058】(香料)本発明に用いられる香料について
述べる。臭気は個人差があり感じ方が様々であり、万人
に臭気を感じさせなくする、あるいは良好な匂いである
と思わせることは以前は非常に困難で重要な問題であっ
た。本発明に用いられる香料とは、芳香性を有する化合
物を言い、例えばアルデヒド化合物あるいは精油(エッ
センシャルオイル)等が挙げられる。ここで述べている
芳香性を有する化合物とは、無作為の100人に対し、
その物質の匂いを嗅いでもらい95人以上がよい匂いが
する、もしくは若干よい匂いがするものを「芳香性を有
する化合物」として定義する。
【0059】アルデヒド化合物は、一般にバニラ、パイ
ナップル、リンゴ、シクラメン、もも、ミカン等の香り
が有ることは知られている。また、精油としては、ロー
ズオイル、メントール等香料原料として知られている。
本発明において、芳香性化合物としては、アルデヒド化
合物が好ましく、芳香族系アルデヒド、脂肪族系アルデ
ヒド等は問わない。
【0060】芳香性化合物添加は1種類、または2種類
以上添加しても、同一種類を各層に添加しても、種類違
いを各層に添加してもよい。芳香性化合物の例としてシ
クラメンアルデヒド、クミンアルデヒド、3,4−ジメ
トキシベンズアルデヒド、ヘキシルシンナミックアルデ
ヒド、デシルアルデヒド等が挙げられる。
【0061】(プリント用記録材料)本発明の包装袋に
内包するプリント用記録材料としては、インクジェット
用インク、インクジェット用記録シート、熱転写用受像
シート等が挙げられる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を実施例
にもとづき図面を参照して説明する。
【0063】図1は、香料を内包するシールが接着され
た包装袋を示す斜視図であり、包装袋に内包物を挿入す
る前の状態を示す。包装袋11は、蓋12、本体13
(蓋の部分を除いた部分)及び香料14を含むシール1
5から構成される。本体13には内包物を挿入後に蓋1
2が接着される。
【0064】図2は、香料を内包するシールの断面図で
ある。これを包装袋に取り付けるには、香料14が内包
されているシール15の両面に剥離用紙21が設けられ
ていて、香気不透過性膜26側の剥離用紙21を剥がし
て露出した粘着剤層22(弱接着剤層)を包装袋の本体
に接着する。包装袋にプリント用記録材料等の内包物を
挿入した後、香気不透過性膜23側の剥離用紙21を剥
がして露出した粘着剤層22を蓋に接着し、シールす
る。
【0065】香料は、香水、香水をアルコールで希釈し
たもの、合成香料等が用いられる。香料が液体の場合は
珪酸アルミニウムまたはシリカゲル等のゲル化剤を加え
てゲル化したもの、水溶性樹脂を加えてゼリー状にした
もの等を香気不透過性膜26の上のヒートシール層25
の上に、接着剤層24と共に印刷により設けることが好
ましい。印刷方法としてはスクリーン印刷、グラビア印
刷等が好ましい。
【0066】図3は、製品の包装形態を示す斜視図であ
る。香料14はシールの中にあって外気と接触すること
なく、香りは封入保持されている。包装袋11の中にイ
ンクジェット用記録シート31が内包されてシールされ
ている。シールは通常ヒートシールにより行われるが、
接着剤によっては圧力のみの接着であってもよい。
【0067】図4は、シールを介して本体と蓋が接着し
た構造を示す断面図である。香料14を挟んでヒートシ
ール層25を介して本体13と蓋12とは接着してい
る。開封時にシール15は、2つのヒートシール層25
の間で剥離または破壊される。
【0068】図5は、図2、4の香気不透過性膜23、
26の構成例を示す断面図であり、9μm厚さのアルミ
箔53の香気不透過性を有する層に50μmのPETフ
ィルム51を香気不透過性膜接着剤層52を介して張り
合わせたものである。アルミ箔53の表面にポリエチレ
ン樹脂を15〜20μmラミネートしてPETフィルム
51を張り合わせることもできる。このとき裏面にも同
様にポリエチレン樹脂によりイージーピール性を示す熱
可塑性樹脂層を張り合わせると効率的である。
【0069】図6は、シールを剥がして開封した状態を
示す斜視図である。香料14を内包するシール部分は対
面して接着された2つのヒートシール層の間で剥離また
は破壊される。剥離または破壊により、香料14が初め
て露出して芳香が発生する。このとき内包物にはほとん
ど香料14は転移しない。
【0070】
【発明の効果】本発明により、製品を使い始めるときに
余分な操作をしないで簡単に香りが発生する包装袋を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】香料を内包するシールが接着された包装袋を示
す斜視図である。
【図2】香料を内包するシールの断面図である。
【図3】製品の包装形態を示す斜視図である。
【図4】シールを介して本体と蓋が接着した構造を示す
断面図である。
【図5】図2、4の支持体1と支持体2の構成例を示す
断面図である。
【図6】シールを剥がして開封した状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
11 包装袋 12 蓋 13 本体 14 香料 15 シール 21 剥離用紙 22 粘着剤層 23、26 香気不透過性膜 24 接着剤層 25 ヒートシール層 31 インクジェット用記録シート 51 PETフィルム 52 香気不透過性膜接着剤層 53 アルミ箔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールを有する包装袋において、該シー
    ルを剥がして開封すると香りが発生することを特徴とす
    る包装袋。
  2. 【請求項2】 シールに香料が封入されていることを特
    徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 【請求項3】 香料が香気不透過性膜で覆われていて、
    シールを剥がして開封すると該香気不透過性膜の間で剥
    離または破壊されることを特徴とする請求項2に記載の
    包装袋。
  4. 【請求項4】 香気不透過性膜の端部が包装袋に接着剤
    により接着、または熱溶融により溶着されていることを
    特徴とする請求項3に記載の包装袋。
  5. 【請求項5】 内包物がプリント用記録材料であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装
    袋。
  6. 【請求項6】 プリント用記録材料が被記録材料である
    ことを特徴とする請求項5に記載の包装袋。
  7. 【請求項7】 被記録材料がインクジェット用記録材料
    であることを特徴とする請求項6に記載の包装袋。
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