JP2003040054A - 車両仕様識別装置 - Google Patents

車両仕様識別装置

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JP2003040054A
JP2003040054A JP2001232487A JP2001232487A JP2003040054A JP 2003040054 A JP2003040054 A JP 2003040054A JP 2001232487 A JP2001232487 A JP 2001232487A JP 2001232487 A JP2001232487 A JP 2001232487A JP 2003040054 A JP2003040054 A JP 2003040054A
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electronic control
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control unit
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Ryoji Kato
良治 加藤
Toshiaki Tateno
敏昭 立野
Junichi Otani
純一 大谷
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子制御式コンポネントを搭載した車両にお
ける車両仕様の識別に供される仕様識別端子の数を低減
する。 【解決手段】 仕様識別端子を用いて車両仕様をそれぞ
れ識別する電子制御装置(12〜17)に通信ライン
(20)を介して接続された特定の電子制御装置(1
1)は識別手段として機能するCPUを備え、このCP
Uは、通信ラインを介して電子制御装置から入力した出
力信号に基づいて車両仕様を識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御式コンポ
ネントを備えた車両に搭載される車両仕様識別装置に関
する。
【0002】
【関連する背景技術】ユーザの種々のニーズに答えるた
め、エンジン排気量をはじめとする仕様を互いに異にす
る多種類の車両が市販され、また、一般には同一車名
(型名)の下で複数のグレードが設定されることが多
い。そして、個々の車両にはその仕様すなわち型名やグ
レードに応じたエンジン、変速機などのコンポネントが
搭載される。
【0003】また、近年、乗り心地の向上などを企図し
て車両に装備されるコンポネントの数が増大すると共に
操作性向上などの観点からコンポネントの電子制御化が
進んでおり、各電子制御式コンポネントには電子制御ユ
ニット(ECU)が搭載される。一般に、各コンポネン
ト及びそのECUの仕様が車種によって異なるので、多
種類のコンポネント及びECUを用意すると共にECU
とコンポネントとを対応づけて管理する必要があり、労
力やコストが増大する。この様な管理工数やコストを低
減するため、一部のECUに複数種の車両仕様に対応す
るロジックを実装することがあり、この場合、ECUは
車両仕様を認識した後にこれに応じたロジックを選択
し、このロジックに従ってコンポネントを駆動制御する
ことになる。ここで、ロジックは例えばソフトウエアロ
ジックやハードウエアロジックを指し、各種マップやテ
ーブルを含むことがある。また、ECUは、一般にはハ
ーネスを介してコンポネントのアクチュエータやその他
の車載部品に接続される。
【0004】上記の説明から分かるように、電子制御式
コンポネントを車両に搭載する組立ラインでは、個々の
車両の仕様に応じたコンポネントやECUを組立ライン
に順序良く供給したり、複数のロジックを実装したEC
Uに車両仕様を正確に認識させる必要がある。そこで、
従来は、例えばハーネス側コネクタとECU側コネクタ
とに数個の仕様識別端子を設け、コネクタ接続後に電源
を投入したときに仕様識別端子に車両仕様を表す電気的
状態が現れるようにしている。具体的には、コネクタに
設けられた例えば4個の識別端子のうちの、車両仕様に
応じて定まる一つを接地ラインに予め接続しておくと共
にその他の3つの識別端子を空(非接続状態)にしてお
き、4種類の車両仕様のいずれであるのかを電源投入時
にECUが弁別できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ECUの制御対象が少
数であれば、上記の如く仕様識別端子の接続パターンに
基づいてECUに車両仕様を認識させるようにしてもさ
ほどの問題はないが、ECUの制御対象の数に比例して
仕様識別端子の所要数が増大するので、多数の制御対象
を制御するECUの場合、コネクタが大型になると共に
ハーネスが大径になってコンポネントの搭載性やハーネ
スの敷設性が損なわれ、またコスト高になるという問題
が生じる。また、仕様識別端子を用いる場合には車両仕
様に合致した仕様識別端子を備えたコネクタなどを個々
の電子制御装置に対応づけて準備する必要があり、コネ
クタなどの車両部品の管理に労力を要し、コスト増大を
招く。また、上記の準備が不適切であると、電子制御装
置に車両部品を組み付ける際に組み付けミスが生じ、そ
の修正に労力を要し、コスト高になる。
【0006】本発明の目的は、電子制御式コンポネント
を搭載した車両における車両仕様の識別に供される仕様
識別端子の数を低減した車両仕様識別装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の車両仕
様識別装置は、少なくとも2つの電子制御装置と特定の
電子制御装置とをネットワーク手段を介して情報伝達可
能に接続し、少なくとも2つの電子制御装置が仕様識別
端子を用いて車両仕様をそれぞれ識別し、また、ネット
ワーク手段を介して少なくとも2つの電子制御装置から
入力した出力信号に基づいて車両仕様を識別する識別手
段を特定の電子制御装置に設けたことを特徴とする。
【0008】請求項1の車両仕様識別装置では、特定の
電子制御装置が少なくとも2つの電子制御装置の出力信
号に基づいて車両仕様を識別する識別手段を備えて車両
仕様識別を正確に行うので、特定の電子制御装置に対応
する仕様識別端子は不要になる。従って、特定の電子制
御装置ひいては車両仕様識別装置の小型化およびコスト
低減が図られる。例えば、電子制御装置とハーネスとを
コネクタ接続する場合において特定の電子制御装置やこ
れに対応するハーネスのコネクタは仕様識別端子を有し
ない分だけ小型になると共にハーネスのケーブル本数が
少なくてすむので装置の搭載性やハーネスの敷設性が向
上し、コストも低減する。また、特定の電子制御装置に
関しては仕様識別端子を備えたコネクタなどの車両部品
を準備する必要がなくなるので、その分、その様な車両
部品を特定の電子制御装置に対応づけて管理する手間や
特定の電子制御装置への車両部品の組付ミスがなくな
る。更に、識別手段は2つ以上の電子制御装置の出力信
号に基づいて仕様識別を行うので、一つの電子制御装置
の出力信号からは識別不能な車両仕様をも識別可能であ
る。
【0009】請求項2の車両仕様識別装置では、特定の
電子制御装置が複数の制御対象を制御するものであるこ
とを特徴とする。複数の制御対象を制御する電子制御装
置を、仕様識別端子を用いた車両仕様識別を実施するよ
うに構成した場合、制御対象の数が増加するにつれて仕
様識別端子数が増加し、電子制御装置が大型になると共
にコスト高になる。この点、請求項2の車両仕様識別装
置は、複数の制御対象を制御する特定の電子制御装置に
識別手段を設けることにより、仕様識別端子を不要にし
ており、制御対象数の増加による装置の大型化およびコ
スト増大を来すことがない。換言すれば、請求項2の発
明による装置の小型化及びコスト低減の効果は、特定の
電子制御装置の制御対象の数が多くなるほど顕著にな
る。
【0010】請求項3の車両仕様識別装置は、前記少な
くとも2つの電子制御装置が、被給電状態で出力信号を
送出可能な第1の電子制御装置と、給電されると共に制
御対象が作動中である状態で出力信号を送出可能な第2
の電子制御装置とを含み、識別手段が第1及び第2の電
子制御装置からの出力信号に基づき車両仕様識別を2段
階で実施することを特徴とする。
【0011】請求項3の発明による車両仕様識別装置で
は、装置電源が投入されて給電状態になった第1の電子
制御装置から出力信号が送出されると、識別手段は、ネ
ットワーク手段を介して入力した第1の電子制御装置の
出力信号に基づいて車両仕様識別を暫定的に実施する。
そして、第2の電子制御装置の制御対象が作動状態にな
って第2の電子制御装置から出力信号が送出されると、
第2の電子制御装置の出力信号に基づき、識別手段は更
なる車両仕様識別を実施する。この様に、制御対象の全
てが作動する前から車両仕様識別を開始するので、全制
御対象の作動を待って車両仕様識別を開始する場合に比
べて車両仕様識別に要する時間が短縮する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
車両仕様識別装置を説明する。車両仕様識別装置が装備
される車両には、エンジンなどの種々の電子制御式コン
ポネントが搭載され、各コンポネントはこれに対応する
電子制御装置(以下、ECUという)の制御下で作動す
るようになっている。図1には、統合ECU11、エン
ジンECU12、ブレーキECU13、車間距離ECU
14、サスペンションECU15、変速機ECU16及
びメータECU17が示されており、ECU11〜17
は通信ライン(多重伝送路)20を介して互いにデータ
授受可能に接続されている。
【0013】ECU11〜17の基本構成は略同一であ
り、図2に示すように、各ECUは、通信ライン20に
接続された第1インターフェース回路31、これに接続
された通信処理部32、この通信処理部に接続されたC
PU33、メモリ34などを有している。通信ライン2
0、第1インターフェース回路31および通信処理部3
2は、ECU11〜17を情報伝達可能に接続するネッ
トワーク手段を構成している。そして、CPU33は、
第2インターフェース回路35、ECU側コネクタ4
1、ハーネス側コネクタ42およびハーネス43を介し
て、少なくとも制御対象に接続され、通常はセンサ、制
御対象および車載電気部品に接続されている。図2中、
参照符号44は一つのセンサを例示し、45は制御対象
としてのアクチュエータの一つを例示し、46は車載電
気部品としてのバッテリを示す。
【0014】ECU11〜17と通信ライン20を含む
多重通信システムにおいて、CAN(Controll
er Area Network)などの車両ネットワ
ークプロトコルが用いられ、各ECUは、これに接続さ
れたセンサ及びアクチュエータの動作状態を検出可能で
あることはもとより、別のECUを介して任意のセンサ
出力や任意のアクチュエータ動作状態を検出可能になっ
ており、センサ出力やアクチュエータ動作状態が表す車
両運転状態に応じて全ECUが統合的に制御動作して所
要の車両運転を行うようになっている。
【0015】ここで、各ECUについて説明する。エン
ジンECU12は、エンジン回転数センサ、車速セン
サ、吸気圧センサ、吸入空気量センサ、アクセル開度セ
ンサ、アイドルスイッチ、スロットル開度センサ等から
の信号が入力され、これらから車両の運転状態を判別
し、スロットル開度、燃料噴射量、点火時期などを制御
する。
【0016】ブレーキECU13は、タイヤ回転数セン
サ、ブレーキ圧センサ等からの信号が入力され、これら
から車両の運転状態を判別し、タイヤスリップ防止や制
動フィーリングが向上するよう制動装置22を制御す
る。なお、後述する統合ECU11による坂道発進補助
時には、空気圧源又は油圧源からの空気圧又は油圧を各
車輪のブレーキに供給して各車輪の制動力を保持するよ
う制動装置22を制御するようになっている。
【0017】車間距離ECU14は、車間距離センサか
らの車間情報に応じて車間距離等を判断し、通信ライン
20上に情報を送信する。サスペンションECU15
は、ストロークセンサ等から車両の運転状態を判別し、
各輪のサスペンション23のスプリング室やショックア
ブソーバに対する空気圧、油圧等を制御する。
【0018】変速機ECU16は、車速センサ、スロッ
トル開度センサ、シフトレバー位置センサ、クラッチス
トロークセンサ、入力軸回転数センサ、出力軸回転数セ
ンサ、ギヤ段センサ、ロックアップセンサ等からの信号
が入力され、これらから車両の運転状態を判別し、変速
機24を制御する。なお、車速センサ、スロットル開度
センサは変速機ECU16に直接接続してもよいが、エ
ンジンECU12から通信ライン20を介してデータを
取り込んでもよい。また、本実施形態では、変速機16
の制御対象になる変速機24として、 a)シフトレバーと変速機とを電気的に連結し、遠隔操
作を可能にした遠隔操作式変速機(レバーの切換操作信
号に応動する変速アクチュエータを機械式変速機に組み
込み、変速アクチュエータを空圧、油圧等で操作する) b)遠隔操作式変速機とエンジンとの間に介装されたク
ラッチアクチュエータにより操作可能とするとともに、
シフトレバーがDレンジにあるとき車両の運転状態に応
じて変速アクチュエータ及びクラッチアクチュエータを
自動制御可能とした機械式自動変速機(運転者の任意の
レバー操作で変速アクチュエータ及びクラッチアクチュ
エータを切換制御する手動モードを選択可能) c)エンジンと変速機との間にロックアップクラッチ付
トルクコンバータを介装した自動変速機(トルコン式自
動変速機) を想定している。
【0019】メータECU17は、車種に応じたデザイ
ンでメータ25の発光素子等の照明部品を制御すると共
に、変速段を表示したり、車速センサからの出力信号に
応じて車速の表示(デジタル表示、アナログ針駆動)を
制御する。統合ECU11は、 ・車両走行の一時停止時に、エンジン21の運転を停止
させるとともに再発進判断時にエンジン21を始動する
アイドルスタートストップ(ISS)ECUとしての機
能 ・坂道発進を支援するため制動装置22による制動力付
与やその解除を行う坂道発進補助ECUとしての機能 ・定速走行を実施させるための定速走行ECUの機能 を併有している。そして、この統合ECU11で判断さ
れた判断情報が通信ライン20を介して各ECUに出力
され、各ECUは夫々のコンポネントを制御する。
【0020】なお、ここでは統合ECU11からの信号
により各ECUが夫々のコンポネントを制御するように
しているが、統合ECU11が直接各ECUを制御する
ようにしてもよい。この場合は個々のECUからの信号
よりも統合ECU11からの信号が優先される。既述の
如く、電子制御式コンポネントのECUは、車両の仕様
に応じたロジックに従ってコンポネントの動作を制御す
るようになっており、車両仕様を認識する機能が不可欠
である。
【0021】本実施形態の車両仕様識別装置は、ECU
11〜17及び通信ライン20を主たる構成要素として
備えている。すなわち、ECU11〜17及び通信ライ
ン20は、既述の車両制御機能を奏するばかりではな
く、車両仕様識別装置を構成している。本実施形態で
は、ECU12〜17(少なくとも2つの電子制御装
置)は、仕様識別端子を用いた車両仕様識別を行うもの
となっている。これに関連して、ECU12〜17の各
々に接続されたECU側コネクタ41とこれに対応する
ハーネス側コネクタ42のそれぞれには数個例えば4個
の仕様識別端子が設けられている。図2中、両コネクタ
41、42の仕様識別端子の各一つを符号41a,42
aで示す。そして、各コネクタの仕様識別端子のうち、
車両仕様に応じて定まる一つは接地ライン47に接続さ
れ、その他の仕様識別端子は如何なるケーブルにも接続
されていない。
【0022】この様な構成において、ECU側コネクタ
41とハーネス側コネクタ42とを接続してECU12
〜17とセンサやアクチュエータとの接続を完了した状
態で装置電源を投入すると、各ECUのCPU33は、
ECU側コネクタ41の4個の仕様識別端子に現れる電
気的状態に基づいて車両仕様を識別することになる。例
えば、第1番目の仕様識別端子が接地されていた場合、
各ECUのCPUは、車両仕様が、例えば4種類の仕様
のうちの第1仕様であることを認識する。本実施形態の
ECU12〜17は、第1〜第4仕様のそれぞれに応じ
たロジックを、例えば、不揮発性メモリ内に格納された
ソフトウエアロジックや、マップ、テーブルやCPU内
に形成されたハードウエアロジック等の形式で備えてお
り、仕様識別端子を用いて上記のように車両仕様を識別
すると、識別仕様に応じたロジックを選択するようにな
っている。また、統合ECU11も例えば4つの仕様に
それぞれ対応するロジックを有している。
【0023】さて、多数の制御対象を有するECUに仕
様識別端子を用いた車両仕様認識を行わせる場合、多数
の仕様識別端子が必要になり、不都合である。そこで、
本実施形態では、制御対象数の多い統合ECU(特定の
電子制御装置)11については仕様識別端子を用いた車
両仕様識別を行わないこととし、その他のECU12〜
17の出力信号に基づいて車両仕様を識別するようにし
ている。更に、ECU12〜17の一部(第1の電子制
御装置)、例えばECU16、17が電力供給状態で出
力信号を送出可能であることに着目して、装置電源投入
に伴って両ECU16、17から送出される出力信号に
基づいて暫定的な車両仕様識別を実施し、その他のEC
U(第2の電子制御装置)、たとえばECU12〜15
については制御対象の作動に伴ってECUから送出され
る出力信号に基づいて更なる車両仕様識別を実施するよ
うにしている。統合ECU11のCPU33は、ECU
12〜17の出力信号に基づいて車両仕様識別を行う識
別手段として機能する。
【0024】統合ECU11による車両仕様識別に関連
して、変速機ECU16は、装置電源が投入されてEC
U16への給電が行われると、ギヤ位置センサやロック
アップセンサからの出力信号に基づいて生成したギヤ段
情報やロックアップ情報を通信ライン20上に送出し、
また、メータECU17は、被給電状態で車種情報を通
信ライン20に送出するようになっている。
【0025】その一方で、エンジンECU12は、電源
投入後に制御対象であるエンジン21が作動した後にエ
ンジン回転数情報や燃料噴射情報を通信ライン20上に
送出し、ブレーキECU13は制御対象である制動装置
22を作動させる際に各輪の指示制動トルクを算出する
と共に各輪のブレーキチャンバ圧を表す圧力センサ信号
を入力し、電源投入後でかつ自動ブレーキの作動中にチ
ャンバ圧情報および指示トルク情報を通信ライン20に
送出するようになっている。そして、サスペンションE
CU15は、電源投入後でかつ制御対象であるサスペン
ション23の作動中にストロークセンサからの出力信号
に基づいて車高情報を生成し、通信ライン20に車高情
報を送出するようになっている。
【0026】以下、統合ECU11の車両仕様識別作用
を説明する。ここでは、例えば車両組立ラインにおい
て、電子制御式コンポネントのECU11〜17が通信
ライン20を介して信号授受可能に接続され、また、E
CU側コネクタ41とセンサなどが接続されたハーネス
側コネクタ42とが接続されているものとする。
【0027】上記の接続状態でECU11〜17の電源
が投入されると、変速機ECU16からのギヤ段情報や
ロックアップ情報ならびにメータECU17からの車種
情報が通信ライン20に送出され、統合ECU11のC
PU33は、図3に示す車両仕様識別ルーチンのステッ
プS1でこれらの情報を入力して暫定的な車両仕様識別
を実施する。
【0028】即ち、統合ECU11は、通信ライン20
を介してギヤ段情報、ロックアップ情報等が入力された
か否かを判別し、例えば、 ・ギヤ段情報入力無・・・遠隔操作式変速機 ・ギヤ段情報有・・・機械式変速機 ・ロックアップ情報有・・・トルコン式自動変速機 と判別する。
【0029】次に、メータECU17からの車種情報に
基づいて車両仕様を識別し、これらからの暫定的な車両
仕様識別を終了する。次に、ECU12〜15の制御対
象であるエンジン21、制動装置22、サスペンション
23の作動が開始されたことを判別すると、統合ECU
11はさらなる車両仕様識別を行う(ステップS2及び
S3)。
【0030】即ち、統合ECU11は、まず通信ライン
20を介してエンジン回転数変化率、アイドルスイッ
チ、アクセル開度等の情報から、エンジン回転数変化率
が略ゼロであるとともにアクセル開度が略ゼロまたはア
イドルスイッチオンのときエンジンがアイドル運転状態
にあると判別する。アイドル運転状態にあるときの通信
ライン20に送出されている燃料噴射量から、同噴射量
が、 ・第1の閾値未満・・・小型車両 ・第1の閾値以上且つ第2の閾値未満・・・中型車両 ・第2の閾値以上・・・大型車両 と判別する。
【0031】また、アイドル運転状態にあるときの通信
ライン20に送出されているギヤ段情報に基づいて、ア
イドル時のギヤ段が、 ・2段・・・ISS機能付き車両 ・2段以外・・・ISS機能無車両 と判定する。
【0032】更に、統合ECU11が坂道発進補助EC
Uとして機能している際、統合ECU11は変速機EC
U16から通信ライン20に送出されているクラッチス
トローク情報、又はエンジンECU12から通信ライン
20に送出されているアクセル開度情報のどちらに応じ
てブレーキを解除したか否かを監視し、 ・クラッチストローク情報でブレーキ解除・・・車両搭
載変速機が遠隔操作式変速機又は機械式自動変速機 ・アクセル開度情報でブレーキ解除・・・トルコン式自
動変速機 であると判別する。
【0033】なお、車両仕様識別のための信号は上述し
たものに限らず、種々利用可能であり、適宜選択すれば
良い。以上のように、本実施形態では、ECU12〜1
7に対しては仕様識別端子を用いて車両仕様を認識させ
る一方、統合ECU11に対してはECU12〜17の
出力信号に基づいて車両仕様を認識させるようにしてい
る。そして、ECU11は、車両仕様の認識に際して、
例えば、変速機ECU16からの出力信号に基づいて車
両に搭載されている変速機が遠隔操作式、機械式あるい
はトルクコンバータ式のいずれであるのかを判別する暫
定的な車両仕様識別を行い、これに続く更なる車両仕様
識別では、エンジンECU12および変速機ECU16
からの出力信号に基づいて小型、中型または大型車両で
あるか、またISS機能付き車両であるか否かを判別す
る。また、説明を省略するが、統合ECU11は、その
他の車両仕様についてもECU12〜17の出力信号に
基づいて識別を行い、これにより車両仕様を正確かつ迅
速に識別する。次いで、統合ECU11のCPU33
は、識別した車両仕様に応じたロジックを選択すること
になる。
【0034】以上で本発明の一実施形態による車両仕様
識別装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施
形態のものに限定されず、種々に変形可能である。例え
ば、上記実施形態では、ECU12〜17に関しては仕
様識別端子を用いた車両仕様識別を行う一方、統合EC
U11のみにおいてECU12〜17の出力信号に基づ
いて車両仕様を識別するようにしたが、統合ECU11
に加えてECU12〜17のいずれか一つ以上において
もECU出力信号に基づく仕様識別を行うことができ
る。また、本発明において、車両仕様識別を行うECU
の種別は実施形態で説明した7種類のECUに限定され
るものではない。
【0035】また、上記実施形態では、ISSECU、
坂道発進補助ECUおよび定速走行ECUの機能を備え
た統合ECU11により特定の電子制御装置を構成した
場合について説明したが、本発明における特定の電子制
御装置は必ずしもその様な複合機能を奏するECUでな
くても良く、例えば、統合ECU11を分割して得たI
SSECU、坂道発進補助ECUおよび定速走行ECU
により3つの特定の電子制御装置を構成しても良い。こ
の場合、ISSECU、坂道発進ECUおよび定速走行
ECUの各々において、その他のECUの出力信号に基
づいて車両仕様が識別されることになる。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の車両仕様識別装置は、
仕様識別端子を用いて車両仕様をそれぞれ識別する少な
くとも2つの電子制御装置にネットワーク手段を介して
接続された特定の電子制御装置に識別手段を設け、識別
手段が、ネットワーク手段を介して少なくとも2つの電
子制御装置から入力した出力信号に基づいて車両仕様を
識別するので、特定の電子制御装置に対応する仕様識別
端子が不要になり、従って、特定の電子制御装置ひいて
は車両仕様識別装置を小型にできると共にコストを低減
でき、仕様識別端子を備えた車両部品を管理する手間や
車両部品の組付ミスをなくすことができる。
【0037】請求項2の車両仕様識別装置では、特定の
電子制御装置が複数の制御対象を制御するものであるの
で、特定の電子制御装置の制御対象の数が多くなるほ
ど、本発明の、仕様識別端子数を低減する効果が顕著に
奏される。請求項3の車両仕様識別装置は、少なくとも
2つの電子制御装置が、被給電状態で出力信号を送出可
能な第1の電子制御装置と、給電されると共に制御対象
が作動中である状態で出力信号を送出可能な第2の電子
制御装置とを含み、識別手段が第1及び第2の電子制御
装置からの出力信号に基づき車両仕様識別を2段階で実
施するので、制御対象の全てが作動する前から車両仕様
識別を開始することができ、全制御対象の作動を待って
車両仕様識別を開始する場合に比べて車両仕様識別を短
時間内に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両仕様識別装置の
概略ブロック図である。
【図2】図1に示した各ECUの基本構成を周辺要素と
共に示す概略ブロック図である。
【図3】図1に示した統合ECUが実行する車両仕様識
別ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
11 統合ECU(特定の電子制御装置) 12、13、14、15、16、17 ECU(少なく
とも2つの電子制御装置) 20 通信ライン(ネットワーク手段) 21 エンジン(制御対象) 22 自動ブレーキ装置(制御対象) 23 サスペンション(制御対象) 24 変速機(制御対象) 25 メータ(制御対象) 33 CPU(識別手段) 41 ECU側コネクタ 42 ハーネス側コネクタ 44 センサ 45 アクチュエータ(制御対象)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 純一 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3G084 CA03 CA06 DA13 DA21 DA27 EA11 EB02 EC01 EC03 FA00 FA06 FA10 FA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク手段と、 仕様識別端子を用いて車両仕様をそれぞれ識別する少な
    くとも2つの電子制御装置と、 前記ネットワーク手段を介して入力した前記少なくとも
    2つの電子制御装置の出力信号に基づいて車両仕様を識
    別する識別手段を有した特定の電子制御装置とを備える
    ことを特徴とする車両仕様識別装置。
  2. 【請求項2】 前記特定の電子制御装置が複数の制御対
    象を制御するものであることを特徴とする請求項1に記
    載の車両仕様識別装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも2つの電子制御装置が、
    被給電状態で出力信号を送出可能な第1の電子制御装置
    と、給電され且つ制御対象が作動中である状態で出力信
    号を送出可能な第2の電子制御装置とを含み、 前記識別手段は、被給電状態にある前記第1の電子制御
    装置からの出力信号に基づいて車両仕様を暫定的に識別
    した後、被給電状態で且つ制御対象が作動中である前記
    第2の電子制御装置からの出力信号に基づいて更なる車
    両仕様識別を行うことを特徴とする請求項1または2に
    記載の車両仕様識別装置。
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