JP2003040043A - 金属調自動車用内外装品及びその製造方法 - Google Patents
金属調自動車用内外装品及びその製造方法Info
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Abstract
表面に光輝色が得られる。 【解決手段】 自動車用内外装品23は、樹脂フィルム
積層体11をボード本体17に積層してなる樹脂ボード
18を所定の形状に成形することにより形成される。樹
脂フィルム積層体11は、透明又は半透明のアクリルフ
ィルムにより形成されたフィルム層12と、フィルム層
の裏面に透明又は半透明のPETを主成分とする液をコ
ーティングすることにより形成された印刷層13と、印
刷層の表面に蒸着法により積層接着された金属層14
と、金属層の表面に積層接着されたホットメルト層16
とを備える。また樹脂フィルム積層体11はホットメル
ト層16を介してボード本体17に積層される。
Description
自動車用内外装品及びその製造方法に関するものであ
る。
装品の他に、空力抵抗を考慮したフロントアンダスポイ
ラ、リアアンダスポイラ、サイドシル等のいわゆるエア
ロパーツと呼ばれる外装品が装着される場合がある。近
年これらの自動車用外装品は樹脂により形成されるもの
が多く、比較的大型の外装品である場合には樹脂ボード
を成形して作られる。一方、近年では他人との差別化の
傾向が強くなり、メッキが多用されていたころの自動車
を模したクラシックタイプの自動車の需要も増加してお
り、このクラシックタイプの自動車に装着される自動車
用外装品では、樹脂ボードを成形した後に、この樹脂成
形品に実際にメッキが施されている。
メッキを施すには、環境保全の観点からメッキ液の処理
設備を備えたところで行わなければならず、比較的多く
の需要がなければ樹脂成形品にメッキを施すことができ
ず、少量の樹脂成形品にメッキを施すと、製品単価を押
し上げる不具合があった。また近年では、環境汚染防止
のため、メッキ液等の漏出を阻止する社会的要請もあ
り、このような社会的要請に対応する必要もある。本発
明の目的は、メッキ工程を施すことなく光輝色を得るこ
とができる、金属調自動車用内外装品及びその製造方法
を提供することにある。本発明の別の目的は、樹脂ボー
ド又は成形体の成形時に金属層に亀裂が発生せず、見栄
えを損わない、金属調自動車用内外装品及びその製造方
法を提供することにある。
図1〜図3に示すように、樹脂フィルム積層体11をボ
ード本体17に積層してなる樹脂ボード18を所定の形
状に成形することにより形成された金属調自動車用内外
装品であって、樹脂フィルム積層体11が、透明又は半
透明のアクリルフィルムにより形成されたフィルム層1
2と、フィルム層の裏面に透明又は半透明のPETを主
成分とする液をコーティングすることにより形成された
印刷層13と、印刷層の表面に蒸着法により積層接着さ
れた金属層14と、金属層の表面に積層接着されたホッ
トメルト層16とを備え、樹脂フィルム積層体11がホ
ットメルト層16を介してボード本体17に積層され、
フィルム層12の表面に透明なコーティング層が形成さ
れたことを特徴とする金属調自動車用内外装品である。
この請求項1に記載された金属調自動車用内外装品で
は、フィルム層12及び印刷層13の密着性と、印刷層
13及び金属層14の密着性が良好であるので、樹脂ボ
ード17の成形時に、フィルム層12、印刷層13及び
金属層14が速やかに伸びる。この結果、金属層に亀裂
が発生することがないので、この金属層14の連続した
金属色を印刷層13、フィルム層12及びコーティング
層を透して表出でき、自動車用内外装品23の見栄えを
良好に保つことができる。
に、樹脂フィルム積層体11とともに所定の形状に成形
することにより成形体53が形成され、かつ成形体に樹
脂フィルム積層体11が積層された金属調自動車用内外
装品であって、樹脂フィルム積層体11が、透明又は半
透明のアクリルフィルムにより形成されたフィルム層1
2と、フィルム層の裏面に透明又は半透明のPETを主
成分とする液をコーティングすることにより形成された
印刷層13と、印刷層の表面に蒸着法により積層接着さ
れた金属層14と、金属層の表面に積層接着されたホッ
トメルト層16とを備え、樹脂フィルム積層体11がホ
ットメルト層16を介して成形体53に積層され、フィ
ルム層12の表面に透明なコーティング層が形成された
ことを特徴とする金属調自動車用内外装品である。この
請求項2に記載された金属調自動車用内外装品では、フ
ィルム層12及び印刷層13の密着性と、印刷層13及
び金属層14の密着性が良好であるので、成形体53の
成形時に、フィルム層12、印刷層13及び金属層14
が速やかに伸びる。この結果、金属層に亀裂が発生する
ことがないので、この金属層14の連続した金属色を印
刷層13、フィルム層12及びコーティング層を透して
表出でき、自動車用内外装品51の見栄えを良好に保つ
ことができる。
ように、透明又は半透明のアクリルフィルムにより形成
されたフィルム層12の裏面に透明又は半透明のPET
を主成分とする液をコーティングして印刷層13を形成
する工程、印刷層の表面に金属層14を蒸着法にて積層
接着する工程と、金属層の表面にホットメルト層16を
積層接着して樹脂フィルム積層体11を作製する工程
と、樹脂フィルム積層体をホットメルト層16を介して
ボード本体17に積層接着して樹脂ボード18を作製す
る工程と、樹脂ボードを真空成形法により所定の形状に
成形する工程と、フィルム層12の表面に透明なコーテ
ィング層を形成する工程とを含む金属調自動車用内外装
品の製造方法である。この請求項3に記載された金属調
自動車用内外装品の製造方法では、樹脂ボード18の成
形時に金属層14に亀裂が発生せず、見栄えの良好な請
求項1記載の自動車用内外装品23を得ることができ
る。
に、透明又は半透明のアクリルフィルムにより形成され
たフィルム層12の裏面に透明又は半透明のPETを主
成分とする液をコーティングして印刷層13を形成する
工程、印刷層の表面に金属層14を蒸着法にて積層接着
する工程と、金属層の表面にホットメルト層16を積層
接着して樹脂フィルム積層体11を作製する工程と、樹
脂フィルム積層体を射出成形機の金型54に挿入する工
程と、金型に樹脂を流込むことにより成形体53を所定
の形状に射出成形すると同時に樹脂フィルム積層体11
にホットメルト層16を介して積層接着する工程と、フ
ィルム層12の表面に透明なコーティング層を形成する
工程とを含む金属調自動車用内外装品の製造方法であ
る。この請求項4に記載された金属調自動車用内外装品
の製造方法では、成形体53の成形時に金属層14に亀
裂が発生せず、見栄えの良好な請求項2記載の自動車用
内外装品を得ることができる。
に、透明又は半透明のアクリルフィルムにより形成され
たフィルム層12と、フィルム層の裏面に透明又は半透
明のPETを主成分とする液をコーティングすることに
より形成された印刷層13と、印刷層の表面に蒸着法に
より積層接着された金属層14と、金属層の表面に積層
接着されたホットメルト層16と、フィルム層12の表
面に形成された透明なコーティング層とを備えた樹脂フ
ィルム積層体である。請求項6に係る発明は、図1に示
すように、請求項5記載の樹脂フィルム積層体11と、
この樹脂フィルム積層体にホットメルト層16を介して
積層接着されたボード本体17とを備えた樹脂ボードで
ある。この請求項5又は6に記載された樹脂フィルム積
層体又は樹脂ボードでは、メッキを施さなくても金属層
14の金属色が印刷層13、フィルム層12及びコーテ
ィング層を透して表出する。
に、透明又は半透明のアクリルフィルムにより形成され
たフィルム層12の裏面に透明又は半透明のPETを主
成分とする液をコーティングして印刷層13を形成する
工程、印刷層の表面に金属層14を蒸着法にて積層接着
する工程と、金属層の表面にホットメルト層16を積層
接着する工程と、フィルム層12の表面に透明なコーテ
ィング層を形成する工程とを含む樹脂フィルム積層体の
製造方法である。請求項8に係る発明は、図1に示すよ
うに、請求項7記載の方法で製造された樹脂フィルム積
層体11をホットメルト層16を介してボード本体17
に積層接着する工程を含む樹脂ボードの製造方法であ
る。この請求項7又は8に記載された樹脂フィルム積層
体又は樹脂ボードの製造方法では、メッキを施さなくて
も金属層14の金属色が印刷層13、フィルム層12及
びコーティング層を透して表出する請求項5又は6記載
の樹脂フィルム積層体11又は樹脂ボード18を得るこ
とができる。
図面に基づいて説明する。図1に示すように、樹脂フィ
ルム積層体11は、透明又は半透明のアクリルフィルム
により形成されたフィルム層12と、フィルム層の裏面
(下面)にPET(ポリエチレンテレフタレート)を主
成分とする液をコーティングすることにより形成された
印刷層13と、印刷層の表面に蒸着法により積層接着さ
れた金属層14と、金属層の表面(下面)に積層接着さ
れたホットメルト層16とを備える。
m、好ましくは75〜100μmに形成され、その表面
(上面)は滑らかな平面に形成されるか、或いは微細な
凹凸を有する梨地状に形成される。また印刷層13の厚
さは3〜20μm、好ましくは5〜7μmに形成され
る。金属層14はアルミニウム、チタン又はこれらを含
む合金等を1回又は2回以上蒸着することにより厚さが
100〜2000Å、好ましくは700〜1400Åと
なるように形成される。更にホットメルト層16は主成
分が熱可塑性樹脂からなり、その厚さは30〜35μ
m、好ましくは30〜32μmの範囲に形成される。な
お、上記樹脂フィルム積層体の表面、即ちフィルム層の
表面には、図示しないが透明なウレタン系樹脂又はアク
リル系樹脂によりコーティング層が形成される。このコ
ーティング層の厚さは5〜50μm、好ましくは7〜2
5μmの範囲に形成される。このコーティング層は後述
する樹脂フィルム積層体11をボード本体17に積層接
着して樹脂ボード18を作製した後に形成されることが
好ましい。
11の製造手順を図1に基づいて説明する。図1(a)
に示すように、先ず透明又は半透明のアクリルフィルム
により形成されたフィルム層12を用意する。次いでフ
ィルム層の下面に、PETを主成分とする液をコーティ
ングして印刷層13を形成する(図1(b))。このと
き上記PETを主成分とする液はグラビア印刷法やロー
ルコーティング法等の手段によりフィルム層12の下面
にコーティングすることが好ましい。
することにより金属層14を形成する(図1(c))。
金属の蒸着は物理的蒸着法により行われる。物理的蒸着
法であれば真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパ
ッタ法又はプラズマ法のいずれの方法を用いてもよい
が、長尺状のフィルム層を用いる場合には連続的な蒸着
が可能な真空蒸着法が好ましい。ここで蒸着する金属は
アルミニウム、チタン又はこれらを含む合金であること
が好ましい。これらの金属は従来のメッキと同様の金属
色を表出させるからである。但し、蒸着する金属はこれ
らに限定されるものではなく、フェロモリブデン、マン
ガン、錫等の金属又はその他の合金でもよい。例えば銅
と亜鉛の合金である真ちゅうでは金メッキに近似した色
合いを表出させることができ、アルミニウムと銅の合金
ではクロムメッキのような色合いを表出させることがで
きる。
やロールコーティング法等の手段により塗布して乾燥す
ることにより、ホットメルト層16を形成する(図1
(d))。このようにして樹脂フィルム積層体11が得
られる。
の樹脂フィルム積層体に上記ホットメルト層16を介し
て積層接着されたボード本体17とにより樹脂ボード1
8が形成される(図1(e))。このボード本体はAB
S,ポリカーボネート,ポリフェニレンエーテル又はポ
リフェニレンオキシドのいずれかであり、その厚さは1
〜5mmのもの、好ましくは1〜4mm、更に好ましく
は1〜2mmのものが使用される。
造方法を図1(e)に基づいて説明する。樹脂フィルム
積層体11と同一面積を有するボード本体17の上面
に、樹脂フィルム積層体11のホットメルト層16が下
側になるように樹脂フィルム積層体11を載せ、この状
態で熱圧着することにより樹脂ボード18が得られる。
具体的には、ボード本体17上面にホットメルト層16
が接するように樹脂フィルム積層体11を載せた状態
で、ボード本体17及び樹脂フィルム積層体11に10
0〜140℃の雰囲気中で0.5〜1MPaの圧力をか
けて熱圧着する。
動車用内外装品の製造方法を図2及び図3に基づいて説
明する。図3に示すように、いわゆるスポーツカータイ
プの自動車19には、バンパ21やサイドミラー22な
どの外装品の他に、空力抵抗を考慮したフロントアンダ
スポイラ23、サイドシル24、リアアンダスポイラ
(図示せず)等の外装品が装着される。これらの外装品
21〜24は上述した樹脂ボード18を成形することに
より作られ、図2に示すように、所定の形状を有する金
型26に樹脂ボード18を添着させることにより成形さ
れる。この実施の形態における金型26はフロントアン
ダスポイラ23を成形するためのものであり、金型26
にはそのフロントアンダスポイラ23の内側形状に相応
した湾曲凸部26aが形成される。この金型26は成形
装置27に装着され、成形装置27は、金型26を収容
する凹部28aが形成された収容体28と、その凹部2
8a周縁に設けられ樹脂ボード18を把持するクランプ
29と、その凹部28a内で金型26を上下方向に駆動
する昇降装置31と、凹部28a内のエアを吸引可能に
構成された真空タンク32とを備える。
めに、先ず樹脂ボード18を用意する。この樹脂ボード
18は収容体28の凹部28a周縁に設けられたクラン
プ29が把持可能に所定の形状に切断される。次にこの
樹脂ボード18をヒータ33により加熱する。樹脂ボー
ド18の加熱は130〜180℃の温度で、1m3当り
60〜90秒程度の時間で行うことが好ましい。加熱し
た樹脂ボード18をフィルム層12が成形後に表側(凸
面側)に露出するように上側にし、その周囲を成形装置
27のクランプ29に把持させて水平に維持させる。そ
して昇降装置31により金型26を上昇させるとともに
バルブ34を開いて凹部28a内と真空タンク32を連
通させ、金型26の湾曲凸部26aにその樹脂ボード1
8が添着するように大気圧で成形する。このようにして
成形した後にバルブ34を閉じて凹部28a内を大気圧
に戻すとともに、昇降装置31により金型26を下降さ
せる。その後、金型26から成形品36を取出し、周囲
の余剰部分を切断除去することにより、フロントアンダ
スポイラ23が得られる。このスポイラ23の表面(フ
ィルム層12の表面)には、耐候性を付与するためにコ
ーティング層が形成される。このコーティング層は、ス
ポイラ23の表面に透明の塗料37(図2、図5及び図
7)又はインクをコーティングして乾燥することによ
り、フィルム層12に積層接着される。この透明コーテ
ィング層を形成する塗料37又はインクとしては、透明
のウレタン系樹脂又はアクリル系樹脂が用いられ、その
鉛筆硬度はB〜HBである。
であるフロントアンダスポイラ23は、金属層13が有
する金属色を表面から視認でき、メッキを施したものと
殆ど変わらない外観を呈する。このため、図3に示すよ
うに自動車19にそのフロントアンダスポイラ23を取
付けると、メッキを多用したクラシックタイプの外観を
呈し、その見栄えを向上できる。また上記フロントアン
ダスポイラ23にはメッキが施されていないため、メッ
キを施した従来品と比較して、環境衛生上好ましい。
性と、印刷層13及び金属層14の密着性が良好である
ので、樹脂ボード18を成形するときに、フィルム層1
2、印刷層13及び金属層14が速やかに伸びる。この
結果、金属層14に亀裂が発生することがないので、こ
の金属層の連続した金属色を印刷層13、フィルム層1
2及びコーティング層を透して表出でき、フロントアン
ダスポイラ23の見栄えを良好に保つことができる。
この実施の形態では、自動車用内外装品であるフロント
アンダスポイラ51が、上記第1の実施の形態の樹脂フ
ィルム積層体11と、射出成形機により所定の形状に成
形されるとともに樹脂フィルム積層体11にホットメル
ト層16を介して積層接着される成形体53とを備え
る。上記射出成形機の金型54は、フロントアンダスポ
イラ51の表面(凸面)を形成するための湾曲凹部56
aを有する固定型56と、この湾曲凹部56aに挿入し
てフロントアンダスポイラ51の裏面(凹面)を形成す
るための湾曲凸部57aを有する移動可能な可動型57
とを備える。また可動型57には、固定型56の湾曲凹
部56aに可動型57の湾曲凸部57aを挿入したとき
に形成されるキャビティ54aに樹脂を流込むための通
孔57bが形成される。
造方法を説明する。先ず、図4(a)に示すように、可
動型57の湾曲凸部57aを固定型56の湾曲凹部56
aから離脱させた状態で、ホットメルト層16を固定型
56の湾曲凹部56aに対向するように樹脂フィルム積
層体11を固定型56と可動型57の間に挿入する。次
いで図4(b)に示すように、樹脂フィルム積層体11
を固定型56の湾曲凹部56aに添着させた後に、可動
型57の湾曲凸部57aを固定型56の湾曲凹部56a
に挿入する。次にこの状態で通孔57bからキャビティ
54aに溶融した樹脂を流込んで冷却し、成形体53を
所定の形状に射出成形する。このとき成形体53は樹脂
フィルム積層体11にホットメルト層16を介して積層
接着される。更に可動型57を固定型56から離して成
形体53を取出し、周囲の余剰部分を切断除去した後
に、成形体53の表面に透明の塗料又はインクをコーテ
ィングし乾燥することにより、フィルム層12表面にコ
ーティング層を積層接着する。このようにしてフロント
アンダスポイラ51が得られる。この方法で製造された
フロントアンダスポイラ51は、樹脂フィルム積層体1
1に平らな樹脂ボードを積層接着する工程を省けるの
で、第1の実施の形態より製造工数を低減できる。
を示す。この実施の形態では、第1自動車外装品71が
従来の方法で製造された例えば黒色塗装されたフロント
アンダスポイラであり、第2自動車外装品72が上記フ
ロントアンダスポイラ71の中央に添着されるフロント
装飾パネルである。このフロント装飾パネル72はフロ
ントアンダスポイラ72より小さく形成され、かつ第1
の実施の形態の樹脂ボード18を真空成形法により所定
の形状に成形することにより作製される。またフロント
装飾パネル72はフロントアンダスポイラ71に組合せ
て、フロントアンダスポイラ71に部分的に取付けられ
る。即ち、フロント装飾パネル72はフロントアンダス
ポイラ71に、図示しない両面粘着テープ又は爪等の係
止手段を用いて添着される。なお、図5の符号37はフ
ロント装飾パネル72の表面にコーティングされる透明
の塗料である。
動車外装品であるフロントアンダスポイラ71の一部に
更に添着される部品的なフロント装飾パネルであれば、
従来から設けられているフロントアンダスポイラ71
(例えば、黒色)にフロント装飾パネル72(金属色:
例えば、メッキ調の銀色)を添着させることにより、そ
の従来から設けられているフロントアンダスポイラ71
の一部が金属色を表出し、その見栄えを向上させること
ができる。ここで、第1自動車外装品71は第1の実施
の形態のフロントアンダスポイラであってもよい。この
場合、フロントアンダスポイラが所定の金属色(例え
ば、メッキ調の銀色)を表出し、フロント装飾パネルが
別の金属色(例えば、メッキ調の金色)を表出するよう
に構成すれば、その見栄えを更に向上できる。
を示す。この実施の形態では、第1自動車外装品81が
従来の方法で製造された例えば黒色塗装されたサイドシ
ルであり、第2自動車外装品82が上記サイドシル81
に添着されるサイド装飾パネルである。このサイド装飾
パネル82はサイドシル82より小さく形成され、かつ
第2の実施の形態と同様の射出成形法により作製され
る。即ち、サイド装飾パネル82は、樹脂フィルム積層
体11を射出成形機の金型に挿した後に、この金型に樹
脂を流込むことにより成形体53を所定の形状に射出成
形し、同時に樹脂フィルム積層体11をホットメルト層
16を介して成形体53に積層接着することにより作製
される。またサイド装飾パネル82はサイドシル81に
組合せて、サイドシル81に部分的に取付けられる。即
ち、サイド装飾パネル82はサイドシル81に、図示し
ない両面粘着テープ又は爪等の係止手段を用いて添着さ
れる。なお、図7の符号37はサイド装飾パネル82の
表面にコーティングされる透明の塗料である。
動車外装品であるサイドシル81の一部に更に添着され
る部品的なサイド装飾パネルであれば、従来から設けら
れているサイドシル81(例えば、黒色)にサイド装飾
パネル82(金属色:例えば、メッキ調の銀色)を添着
させることにより、その従来から設けられているサイド
シル81の一部が金属色を表出し、その見栄えを向上さ
せることができる。ここで、第1自動車外装品81は第
2の実施の形態の射出成形法により成形されたサイドシ
ルであってもよい。この場合、サイドシルが所定の金属
色(例えば、メッキ調の銀色)を表出し、サイド装飾パ
ネルが別の金属色(例えば、メッキ調の金色)を表出す
るように構成すれば、その見栄えを更に向上できる。
自動車用内外装品としてフロントアンダスポイラ(自動
車用外装品)やサイドシル(自動車用外装品)を挙げた
が、バンパ、サイドミラーのカバー、リアアンダスポイ
ラ等の自動車用外装品や、コンソールパネル、インスト
ルメントパネル等の自動車用内装品であってもよい。ま
た、上記第1〜第4の実施の形態では、金属層の表面に
直接ホットメルト層を積層接着したが、金属層とホット
メルト層との間に金属コーティング層を介装してもよ
い。即ち、金属層の表面にこの金属層と同一色系のウレ
タン塗料やポリエステル−アクリルインク等を1回又は
複数回塗布し又は吹付けることにより金属色コーティン
グ層を形成し、この金属色コーティング層の表面にホッ
トメルト層を積層接着してもよい。上記金属色コーティ
ング層の最終的な厚さは10〜50μm、好ましくは1
5〜20μmの範囲に形成される。
ィルム層と印刷層と金属層とホットメルト層とを備える
樹脂フィルム積層体を、ホットメルト層を介してボード
本体に積層し、フィルム層の表面にコーティング層を形
成したので、フィルム層及び印刷層の密着性と、印刷層
及び金属層の密着性が良好となり、樹脂ボードの成形時
に、フィルム層、印刷層及び金属層が速やかに伸びる。
この結果、金属層に亀裂が発生せず、この金属層の連続
した金属色を印刷層、フィルム層及びコーティング層を
透して表出できるので、自動車用内外装品の見栄えを良
好に保つことができる。またコーティング層によりフィ
ルム層表面が保護されるので、耐候性が向上する。また
フィルム層と印刷層と金属層とホットメルト層とを備え
た樹脂フィルム積層体を、ホットメルト層を介して成形
体に積層し、フィルム層の表面にコーティング層を形成
すれば、上記と同様の効果が得られる。
する液をコーティングして印刷層を形成し、この印刷層
の表面に金属層を蒸着法にて積層接着し、この金属層の
表面にホットメルト層を積層接着して樹脂フィルム積層
体を作製し、樹脂フィルム積層体をホットメルト層を介
してボード本体に積層接着して樹脂ボードを作製し、更
に樹脂ボードを真空成形法により所定の形状に成形した
後に、フィルム層の表面にコーティング層を形成すれ
ば、樹脂ボードの成形時に金属層に亀裂が発生せず、見
栄えの良好な自動車用内外装品を得ることができる。ま
たフィルム層の裏面にPETを主成分とする液をコーテ
ィングして印刷層を形成し、この印刷層の表面に金属層
を蒸着法にて積層接着し、金属層の表面にホットメルト
層を積層接着して樹脂フィルム積層体を作製し、樹脂フ
ィルム積層体を射出成形機の金型に挿入し、更にこの金
型に樹脂を流込むことにより成形体を所定の形状に射出
成形すると同時に樹脂フィルム積層体にホットメルト層
を介して積層接着した後に、フィルム層の表面にコーテ
ィング層を形成すれば、上記と同様の効果が得られる。
示す断面図。
イラを得る工程を示す図。
の成形工程を示す図。
ロントアンダスポイラ中央に添着する直前の状態を示す
分解斜視図。
イラ中央に添着した状態を示す図5のA−A線断面図。
ドシルに添着する直前の状態を示す分解斜視図。
状態を示す図7のB−B線断面図。
品) 24 サイドシル(自動車用内外装品) 53 成形体 54 金型 71 フロントアンダスポイラ(第1自動車外装品) 72 フロント装飾パネル(第2自動車外装品) 81 サイドシル(第1自動車外装品) 82 サイド装飾パネル(第2自動車外装品)
Claims (8)
- 【請求項1】 樹脂フィルム積層体(11)をボード本体(1
7)に積層してなる樹脂ボード(18)を所定の形状に成形す
ることにより形成された金属調自動車用内外装品であっ
て、 前記樹脂フィルム積層体(11)が、透明又は半透明のアク
リルフィルムにより形成されたフィルム層(12)と、前記
フィルム層の裏面に透明又は半透明のPETを主成分と
する液をコーティングすることにより形成された印刷層
(13)と、前記印刷層の表面に蒸着法により積層接着され
た金属層(14)と、前記金属層の表面に積層接着されたホ
ットメルト層(16)とを備え、 前記樹脂フィルム積層体(11)が前記ホットメルト層(16)
を介して前記ボード本体(17)に積層され、 前記フィルム層(12)の表面に透明なコーティング層が形
成されたことを特徴とする金属調自動車用内外装品。 - 【請求項2】 樹脂フィルム積層体(11)とともに所定の
形状に成形することにより成形体(53)が形成され、かつ
前記成形体に前記樹脂フィルム積層体(11)が積層された
金蔵調自動車用内外装品であって、 前記樹脂フィルム積層体(11)が、透明又は半透明のアク
リルフィルムにより形成されたフィルム層(12)と、前記
フィルム層の裏面に透明又は半透明のPETを主成分と
する液をコーティングすることにより形成された印刷層
(13)と、前記印刷層の表面に蒸着法により積層接着され
た金属層(14)と、前記金属層の表面に積層接着されたホ
ットメルト層(16)とを備え、 前記樹脂フィルム積層体(11)が前記ホットメルト層(16)
を介して前記成形体(53)に積層され、 前記フィルム層(12)の表面に透明なコーティング層が形
成されたことを特徴とする金属調自動車用内外装品。 - 【請求項3】 透明又は半透明のアクリルフィルムによ
り形成されたフィルム層(12)の裏面に透明又は半透明の
PETを主成分とする液をコーティングして印刷層(13)
を形成する工程、 前記印刷層の表面に金属層(14)を蒸着法にて積層接着す
る工程と、 前記金属層の表面にホットメルト層(16)を積層接着して
樹脂フィルム積層体(11)を作製する工程と、 前記樹脂フィルム積層体を前記ホットメルト層(16)を介
してボード本体(17)に積層接着して樹脂ボード(18)を作
製する工程と、 前記樹脂ボードを真空成形法により所定の形状に成形す
る工程と、 前記フィルム層(12)の表面に透明なコーティング層を形
成する工程とを含む金属調自動車用内外装品の製造方
法。 - 【請求項4】 透明又は半透明のアクリルフィルムによ
り形成されたフィルム層(12)の裏面に透明又は半透明の
PETを主成分とする液をコーティングして印刷層(13)
を形成する工程、 前記印刷層の表面に金属層(14)を蒸着法にて積層接着す
る工程と、 前記金属層の表面にホットメルト層(16)を積層接着して
樹脂フィルム積層体(11)を作製する工程と、 前記樹脂フィルム積層体を射出成形機の金型(54)に挿入
する工程と、 前記金型に樹脂を流込むことにより成形体(53)を所定の
形状に射出成形すると同時に前記樹脂フィルム積層体(1
1)にホットメルト層(16)を介して積層接着する工程と、 前記フィルム層(12)の表面に透明なコーティング層を形
成する工程とを含む金属調自動車用内外装品の製造方
法。 - 【請求項5】 透明又は半透明のアクリルフィルムによ
り形成されたフィルム層(12)と、 前記フィルム層の裏面に透明又は半透明のPETを主成
分とする液をコーティングすることにより形成された印
刷層(13)と、 前記印刷層の表面に蒸着法により積層接着された金属層
(14)と、 前記金属層の表面に積層接着されたホットメルト層(16)
と、 前記フィルム層(12)の表面に形成された透明なコーティ
ング層とを備えた樹脂フィルム積層体。 - 【請求項6】 請求項5記載の樹脂フィルム積層体(11)
と、この樹脂フィルム積層体にホットメルト層(16)を介
して積層接着されたボード本体(17)とを備えた樹脂ボー
ド。 - 【請求項7】 透明又は半透明のアクリルフィルムによ
り形成されたフィルム層(12)の裏面に透明又は半透明の
PETを主成分とする液をコーティングして印刷層(13)
を形成する工程、 前記印刷層の表面に金属層(14)を蒸着法にて積層接着す
る工程と、 前記金属層の表面にホットメルト層(16)を積層接着する
工程と、 前記フィルム層(12)の表面に透明なコーティング層を形
成する工程とを含む樹脂フィルム積層体の製造方法。 - 【請求項8】 請求項7記載の方法で製造された樹脂フ
ィルム積層体(11)をホットメルト層(16)を介してボード
本体(17)に積層接着する工程を含む樹脂ボードの製造方
法。
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- 2001-07-26 JP JP2001225602A patent/JP3527486B2/ja not_active Expired - Lifetime
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