JP2003039786A - 画像形成システム及び画像形成装置、及びその制御方法 - Google Patents

画像形成システム及び画像形成装置、及びその制御方法

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JP2003039786A
JP2003039786A JP2001233826A JP2001233826A JP2003039786A JP 2003039786 A JP2003039786 A JP 2003039786A JP 2001233826 A JP2001233826 A JP 2001233826A JP 2001233826 A JP2001233826 A JP 2001233826A JP 2003039786 A JP2003039786 A JP 2003039786A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数台の画像形成装置によるクラスタプリン
ディングシステムにおいて、形成画像の光沢度が機種間
で異なってしまう。 【解決手段】 クラスタプリンティングにおける親機
は、記録媒体上に標準画像を形成してその光沢度情報を
検出し、これを子機へ送信する(S702,S703)。一方、
子機においても同様に自装置の光沢度情報を検出してお
り、子機は自装置及び前記親機の光沢度情報に基づくグ
ロス制御を行って(S706〜S709)、画像形成を実行する
(S710)。これにより子機においても、親機と同様の光
沢度による画像が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体上への形
成画像における光沢度制御を可能とする画像形成システ
ム及び画像形成装置、及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、電子写真方式による画像形成装置
(デジタルカラー複写機)の一般的な構成について説明
する。
【0003】一般に電子写真方式によるフルカラー画像
形成装置は、上部にリーダ部が、下部にプリンタ部が設
けられている。そしてコピーキーが押下されるとリーダ
部は、原稿台ガラス上の原稿を露光ランプにより露光走
査するとともに、その反射光像をフルカラーセンサに集
光して色分解信号を得る。この色分解信号は、ビデオ処
理ユニットによって処理された後、プリンタ部に送出さ
れる。
【0004】そしてプリンタ部においては、以下の工程
によって該色分解信号に基づく画像形成が行われる。
【0005】まず、感光ドラムが一方向に回転して前露
光ランプによって除電され、コロナ帯電器によりマイナ
スに一様に帯電される。すると露光装置において、リー
ダ部からの色分解信号をレーザ出力部による露光用の光
信号に変換する。次いでこの光信号は、レーザ露光光学
系を通過して感光ドラムの帯電面を分解色毎に照射し、
静電潜像を形成する。
【0006】そして、分解色毎の光信号に対応した現像
器を動作させることにより、感光ドラム上の静電潜像を
現像し、感光ドラム上に樹脂を基体とした負に帯電され
たトナー像を形成する。さらに、記録材としての転写紙
が記録材カセットから搬送系によって搬送され、転写装
置と感光ドラムとが対向した転写部位置において感光ド
ラム上のトナー像が転写される。
【0007】このようにして所望数の色画像が転写され
た後に転写紙は、転写ドラムから分離され、加熱定着装
置である熱ローラ定着器を介して排紙トレイに排出さ
れ、上記フルカラー画像が形成される。
【0008】また、トナー像転写後の感光ドラムは、表
面の残留トナーをクリーニング装置で清掃して再度の画
像形成に備える。
【0009】図18に、上記従来の熱ローラ定着器の詳
細構成を示す。
【0010】同図に示されるように熱ローラ定着器は、
回転自在に配設された定着用回転体としての定着ローラ
51と、この定着ローラ51に圧接しながら回転する加
圧ローラ52と、離型剤供給塗布手段であるオイル塗布
装置53と、ローラクリーニング装置54とを備えた構
成となっている。
【0011】定着ローラ51および加圧ローラ52の内
部には、ハロゲンランプなどのヒータ56,57がそれ
ぞれ配設され、さらに定着ローラ51および加圧ローラ
52にはそれぞれサーミスタ58,59が接触するよう
に配設されている。このサーミスタ58,59が検出し
た表面温度は不図示の温度調節回路に供給され、ヒータ
56,57への電圧が制御されることによって、定着ロ
ーラ51および加圧ローラ52の表面温度が170℃を
維持するように調節される。
【0012】定着ローラ51は、例えば3層構造であ
り、アルミニウムからなる芯金51aの上に、下層とし
てHTV(高温加硫タイプ)シリコーンゴム51b、中
間層として45μm厚のフッ素ゴム51c、および上層
に200μm厚の高離型性シリコーンゴム51dを積層
し、全体の厚みを2.4mmとしたものである。加圧ロー
ラ52は同じく例えば3層構造であり、アルミニウムか
らなる芯金52aの上に、定着ローラ51と同様に、下
層52b、中間層52c、および上層52dを積層し、
全体の厚みを1.8mmとしたものである。
【0013】また、定着ローラ51にはローラクリーニ
ング装置54およびオイル塗布装置53が接触して取り
付けられ、このローラクリーニング装置54によって定
着ローラ51上にオフセットしたトナーなどをクリーニ
ングするとともに、オイル塗布装置53により、離型剤
であるシリコーンオイルなどを定着ローラ51に塗布し
て定着ローラ51からの転写紙Sの分離の容易化を図る
とともに、ローラクリーニング装置54へのトナーのオ
フセットの防止が図られている。
【0014】クリーニング装置54は帯状の耐熱不織布
からなるクリーニングウェブ54aと、このクリーニン
グウェブ54aを定着ローラ51に押圧する押圧ローラ
54bと、新しいクリーニングウェブ54aを送り出す
送り出しローラ54cと、トナーなどが付着し、クリー
ニング能力の低下したクリーニングウェブ54aを徐々
に巻き取る巻取りローラ54dとを備えたもので、特に
サーミスタ58にオフセットトナーが付着して検知不良
を生じさせないように、このクリーニング装置54はサ
ーミスタ58に対して定着ローラ51の回転方向上流側
に設けられている。
【0015】オイル塗布装置53はシリコーンオイルを
貯蔵するオイルタンク53aと、このオイルタンク53
aからシリコーンオイルを汲み上げる汲み上げローラ5
3b,53cと、汲み上げローラ53b,53cからの
シリコーンオイルを定着ローラ51に塗布する塗布ロー
ラ53dと、この塗布ローラ53dからのオイル塗布量
を制御するブレード53eとを備えたもので、特に定着
ローラ51への塗布を均一に図るべく、上記オイル塗布
装置53はサーミスタ58に対して定着ローラ51の回
転方向下流側に配設されている。
【0016】なお、塗布ローラ53dはスポンジゴムの
表面にシリコーンゴムが被覆された回転可能なローラで
あり、必要により定着ローラ51に当接して、この定着
ローラ51にシリコーンオイルを塗布するものである。
【0017】この状態において、定着ローラ51と加圧
ローラ52とは一定速度で回転し、一般の転写紙Sの場
合はプロセススピードと同じ133mm/sec の速さで搬
送される。これにより定着ローラ51の表面にシリコー
ンオイルが塗布され、転写紙Sが定着ローラ51と加圧
ローラ52との間を通過する際に表裏両面からほぼ一定
の圧力と温度とで加圧、加熱され、転写紙Sの表面上の
未定着トナー像を溶融して定着し、転写紙S上にフルカ
ラー画像が形成される。フルカラー画像が定着された転
写紙Sは下分離爪68によって加圧ローラ52から分離
され、機外へ排出される。
【0018】上述したようにカラー画像形成装置にあっ
ては、転写紙S上のカラー画像は各色のトナーを2〜4
層、重ねて形成されるため、使用されるトナーには熱を
印加した際の溶融性・混色性が良いことが要求され、軟
化点が低くかつ溶融粘度の低いシャープメルト性のトナ
ーが使用される。
【0019】転写紙S上のトナー画像は、一般にグロス
(光沢)を有する。同じ80g/m 2の普通紙であって
も、例えば製造メーカが異なることによる転写紙の素材
や製法の違いにより、グロスの度合いは異なってくる。
特に、フルカラー画像を得ようとする場合に、同じ普通
紙を使用している途中で、意識的にグロスの高い画質や
グロスの低い画質を得ようとする場合、定着スピードを
変化させることによってグロスをコントロールすること
が一般的であった。これは、例えば熱ローラ定着器にお
ける加熱条件は単一設定のみであり、グロス制御には不
向きであるためである。なお、一般にグロスの度合いと
は、JISで定められた60度鏡面光沢度で表され、転
写紙および定着後のフルカラー画像における光沢度を示
す。
【0020】定着スピード制御以外のグロスコントロー
ル手法も、種々提案されている。例えば、特開平09-305
058号には、定着後に光沢度計を設け、そのグロスに応
じて定着温度を制御し、トナーの溶融度合いを調節する
ことで、トナー表面の表面粗さのコントロール、つまり
グロスコントロールが可能となった。
【0021】また、定着装置の加圧力を制御し、所望の
グロスに変換する特開平6-175533号、さらにはオイルの
種類を変更する特開平4-184469号等が提案されている。
【0022】このように、今日の技術における画像形成
装置単体でのグロスコントロール機能はかなり進歩して
おり、原稿光沢度に応じた出力画像のグロスコントロー
ル(特開平8-202199)や嗜好度に応じたグロスコントロ
ール(特開平9-16315)等の技術として、更に応用され
ている。
【0023】さらに、ネットワークに接続された画像形
成装置においても、光沢モードがプリンタドライバ上で
選択可能であり、その情報を画像形成装置が判断(受
信)することによって、定着スピードを変化させたり、
トナー載り量を制御したりする等のグロスコントロール
が可能となっている。
【0024】次に、今日のカラーマネージメント環境に
ついて述べる。
【0025】カラー複写機においてもネットワークに接
続され、MFP(Multi Function Printer)としての意味
合いが強くなってきている現在、様々なカラーマネージ
メント手法が提案されている。以下に、その1手法とし
てICC(International Color Consortium)プロファイ
ルを用いるカラーマネージメントについて説明する。
【0026】今日のカラーマネージメントを取り巻く環
境においては、プリンタ独自のICCプロファイルをユ
ーザが作成し、PC(Personal Computer)での色変換を
行った後に出力させる処理が主流となっている。一般ユ
ーザにおいても、プロファイルを作成するソフトおよび
測色器も市販されているため、ある程度の知識があれ
ば、所望の色へのカラーマッチングが可能である。
【0027】さらに、画像形成装置における色再現の安
定性を考慮して、ICCプロファイルの多次色LUT部
は変換せずに、単色のみの階調性を初期状態に合わせる
というキャリブレーション手法も提案されている。
【0028】このようなカラーマネージメント環境を利
用することによって、機体間や異機種間において形成画
像の画質差を抑制することができる。
【0029】例えば、所有するプリンタにおける形成色
をオフセット印刷機の色に合わせたいという、デザイン
業界における所謂プルーファとして、該プリンタが使用
される場合を考える。この場合、オフセット印刷機と所
有するプリンタのICCプロファイルを用意すれば、ア
プリケーション上において図19に示すような変換が可
能となる。
【0030】上述したようなカラーマネージメント環境
(測色器、アプリケーション、プロファイル作成ソフト
等)が整備されたことにより、電子写真方式の画像形成
装置における画質が、色再現範囲を広げたトナーやドッ
ト再現性の向上とも相まって飛躍的に向上し、粒状感が
軽減する等、オフセット印刷の画質に匹敵するほどに成
長した。よって、例えば色校正用のプルーファとして、
電子写真方式の画像形成装置がデザイン業界を中心に普
及しつつある。
【0031】このように色に関しては、カラーマネージ
メント技術の向上、トナー材料の見直しによりオフセッ
ト印刷(プロセスインキ)同等の色再現範囲を確保した
ことなどにより、電子写真においても印刷画質と同等な
程に向上した。しかしながら印刷速度の点においては、
オフセット印刷機には追いつけないのが現状である。
【0032】そこで印刷速度を向上させるために、複数
台の画像形成装置をクラスタプリンティングサーバ等を
介して接続して、時間あたりの出力枚数を向上させる手
法が知られている。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ク
ラスタプリンティングのように複数機器によるプリント
を行うシステムにおいては、以下のような問題が発生し
ていた。
【0034】複数機器間において同じ色味による画像形
成を実現するには、上述したようなカラーマネージメン
ト環境を整備すれば良い。しかしながら、複数機器によ
る印刷出力を行うクラスタプリンティング形態において
は、形成画像の画質に関する印象を、複数機器間におい
て同一とする必要がある。そのためには、色味ももちろ
ん重要な画質項目ではあるが、たとえ同じ色味を再現し
ても、グロス(光沢)の度合いが異なっていれば全く異
なる印象を与えてしまう。
【0035】ここで従来の画像形成装置において、加熱
定着装置における加熱条件は、例えば80g/m2の普
通紙の場合、常に温度を170℃、搬送速度を133mm
/secの条件で加熱加圧するというように、ある一定の
範囲では同一条件に設定されているため、定着ローラは
耐久に伴って表面が粗れ、転写紙S上のトナー画像のグ
ロス(光沢)が低下してしまう。また、オイル塗布量を
制御するブレードの汚れなどによりオイル塗布量が増え
ると、やはりグロスが低下してしまう。
【0036】このように、たとえ同一機種であっても耐
久枚数によってグロスが異なってしまうため、クラスタ
プリンディングシステムにおける形成画像の印象が機種
間で異なってしまうという問題があった。
【0037】また、画像形成装置単体においても、上記
従来のグロスコントロールには以下の様な問題があっ
た。
【0038】定着ローラの劣化度合いに応じて定着温度
を変化させるといっても、温度域によっては定着オフセ
ットと呼ばれる画質劣化現象が起きてしまう。例えば、
定着ローラが劣化し、光沢度低下が検知された場合、高
グロスにて出力させるために定着温度を通常状態よりも
高く設定する。すると当然、トナーの溶融度合いが過激
過ぎると、記録媒体に定着されずに定着ローラ表層に溶
融したトナーが残る。この残留トナーはクリーニングさ
れるものの、記憶媒体上に定着されるはずであったトナ
ー量が減少するため、画質劣化が避けられない。このよ
うな現象は特に、高温オフセットと呼ばれている。
【0039】また、低グロスモードが選択された場合に
も、定着温度や加圧力を一定以下にすることで、トナー
表面上の表面粗さが増え、低グロス画像に仕上げること
ができるが、これも一定量を超えると、低温オフセット
と呼ばれる未定着部分が発生し、折り曲げると剥がれ落
ちるような画質劣化現象が起きてしまう。
【0040】このような劣化現象は、定着ローラの劣化
度合いに依存する。このような画質劣化現象を最小限に
押さえるため、適切なタイミングでサービスマンメンテ
ナンスを行う必要があるが、例えばメンテナンス側にお
いて、個々のユーザの使用状況を予測し、定着ローラの
劣化度合いを予測して最適なタイミングでメンテナンス
を行うことは困難である。
【0041】また、従来の画像形成装置においては、ユ
ーザが現在のグロス状態を把握することは容易ではなか
った。そこでユーザは、様々なモードにおけるプリント
アウト画像を比較検討することによって現在のグロス状
態を把握し、原稿画像に適したグロスモードによるプリ
ントを行っていた。
【0042】一般に、高光沢画像を出力するために高光
沢モードを選択してプリント出力した場合、定着スピー
ドが遅くなるため、パフォーマンスが悪化するという問
題がある。ユーザによっては、画像形成装置における現
在のグロス状態が分からないために、とりあえず高光沢
モードを選択してしまうことによって、必要以上の高グ
ロス画像の低パフォーマンス出力を行ってしまってい
た。
【0043】本発明は上述した問題を個々に、またはま
とめて解決するものであり、グロスの機体間差を抑える
ことによって、良好なクラスタプリンティングシステム
を構成可能な画像形成システム及びその制御方法を提供
することを目的とする。
【0044】また、適切なタイミングによるメンテナン
スを可能とする画像形成システム及び画像形成装置、及
びその制御方法を提供することを目的とする。
【0045】また、画像形成装置の現在のグロス情報を
ユーザに開示することによって操作性を向上させた画像
形成システム及び画像形成装置、及びその制御方法を提
供することを目的とする。
【0046】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の一手段として、本発明の画像形成システムは以下の構
成を備える。
【0047】すなわち、親機及び子機としての複数の画
像形成装置を接続してクラスタプリンティングを行う画
像形成システムであって、前記親機は、記録媒体上に標
準画像を形成し、該標準画像の光沢度情報を検出し、前
記光沢度情報を前記子機へ送信し、前記子機は、記録媒
体上に標準画像を形成し、該標準画像の光沢度情報を検
出し、前記親機の光沢度情報を受信し、自装置及び前記
親機の光沢度情報に基づいてグロス制御を行うことを特
徴とする。
【0048】また、上記目的を達成する他の手段とし
て、本発明の画像形成システムは以下の構成を備える。
【0049】すなわち、画像形成装置とそれを管理する
情報機器とを接続した画像形成システムであって、前記
画像形成装置は、標準画像を形成する標準画像形成手段
と、前記標準画像の光沢度を検出する光沢度検出手段
と、前記光沢度情報に基づいてグロス制御を行うグロス
制御手段と、前記グロス制御手段によるグロス制御結果
を前記情報機器へ送信する制御結果送信手段と、を有
し、前記情報機器は、前記画像形成装置から前記グロス
制御結果を受信する受信手段と、前記グロス制御結果を
履歴保持する保持手段と、前記グロス制御結果に基づい
て前記画像形成装置のメンテナンスが必要であるか否か
を判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0051】<第1実施形態>本実施形態においては、
同機種または光沢度情報を送信可能とする2台以上の画
像形成装置がネットワーク上に接続され、複数機器によ
る印刷出力を行うクラスタプリンティングシステムを構
成している。システム内の複数の画像形成装置がそれぞ
れ、自装置の光沢度情報を他装置に提供することによっ
て、装置毎の形成画像におけるのグロスを、いずれかの
機種にあわせることができる。すなわちシステム全体と
して、複数機器間におけるグロスキャリブレーションを
実現することを特徴とする。
【0052】●装置構成概略 図1は、本実施形態におけるクラスタプリンティングシ
ステムを構成する画像形成装置である、4色フルカラー
のレーザビームプリンタの概略構成を示す図である。
【0053】図1に示すレーザビームプリンタには、そ
れぞれがマゼンタ,シアン,イエロー,ブラックの各色
の画像を形成する、4個の画像形成ステーションが設け
られている。それぞれの画像形成ステーションは、図中
矢印方向に回転自在に支持された像但持体である電子写
真感光体(以下「感光ドラム」という)1a,1b,1
c,1dを備え、その回転方向に沿って、帯電器12
a,12b,12c,12d、現像装置2a,2b,2
c,2d、およびクリーナ4a,4b,4c,4d等を
備えている。
【0054】現像装置2a,2b,2c,2dとクリー
ナ4a,4b,4c,4dとの間の各感光ドラム1a,
1b,1c,1dの下方には、これらに接するようにし
て転写ベルト31が設けられている。転写ベルト31
は、記録媒体である記録紙Pを各感光ドラム1a,1
b,1c,1dに順次搬送する。各画像形成ステーショ
ンにおいて感光ドラム1a,1b,1c,1d上に形成
された画像は、転写用帯電器3a,3b,3c,3dに
よって、転写ベルト31上の記録紙Pへ転写される。
【0055】さらに、上記レーザビームプリンタには、
複数の給紙部、つまり給紙カセット61b、61c、61
dおよび図中矢印R61a方向に引き出し可能な手差し
給紙トレイ61a、さらに大容量ペーパーデッキ61e
が設けられ、高,中,低グロスの記録紙Pのいずれかが
装填されている。
【0056】記録紙Pは、転写ベルト31上に支持され
て各画像形成ステーションを通過する過程で、上記感光
ドラム1a,1b,1c,1d上に形成された各色のト
ナー像が順次に転写される。この転写工程が終了する
と、上記記録紙Pは転写ベルト31から分離されて記録
紙案内手段となる搬送ベルト62により定着装置5に搬
送される。
【0057】定着装置5は、回転自在に支持された定着
ローラ51と、この定着ローラ51に圧接しながら回転
する加圧ローラ52と、離型剤供給塗布手段である離型
剤塗布装置53と、ローラクリーニング装置とを備え
る。定着ローラ51および加圧ローラ52の内側にはハ
ロゲンランプなどのヒータがそれぞれ配設されている。
定着ローラ51、加圧ローラ52にはそれぞれ不図示の
サーミスタが接触されており、不図示の温度調節装置を
介してそれぞれのヒータへ印加する電圧を制御すること
により定着ローラ51および加圧ローラ52の表面温度
調節を行っている。加圧ローラ52の加圧値、および定
着ローラの表面温度は、定着制御機構60により可変に
することができる。
【0058】定着ローラ51にはその表面に離型剤とし
てのシリコンオイルを塗布する離型剤塗布装置53が接
触されており、搬送ベルト62により記録紙Pが搬送さ
れて定着ローラ51と加圧ローラ52との間を通過する
際に、トナーが定着ローラ51の表面に付着しないよう
にしている。また、離型剤塗布装置53には、定着ロー
ラ51の表面に塗布するシリコンオイルの塗布量を制御
する塗布量制御装置63が接続されている。
【0059】定着ローラ51と加圧ローラ52とを駆動
する不図示の駆動モータには、記録紙Pの搬送速度、す
なわち記録紙Pの表裏両面を加圧・加熱する定着ローラ
51と加圧ローラ52との回転速度を制御する速度制御
装置64が接続されている。これにより、記録紙Pの表
面上の未定着トナー像は溶融して定着され、記録紙P上
にフルカラー画像が形成される。このフルカラー画像が
定着された記録紙Pは、不図示の分離爪によって加圧ロ
ーラ52から分離される。
【0060】7は原稿読取り部であり、原稿台に載置さ
れた原稿を光学的に走査して読取ることにより、各色毎
の画像信号を得る。また、300はレーザビームプリン
タの操作ディスプレイであり、操作者からのコマンド入
力や、操作者への装置の状態報知等が行われる。
【0061】図2は、図1に示すレーザビームプリンタ
における画像処理部の概要構成を示す図である。画像処
理部1001は、画像入力デバイスであるスキャナ20
70や画像出力デバイスであるプリンタ2095と接続
する一方、LAN2011を介して画像情報やデバイス
情報の入出力を可能とする。
【0062】CPU2001はシステム全体を制御する
プロセッサである。RAM2002はCPU2001が
動作するためのシステムワークメモリであり、プログラ
ムを記憶するためのプログラムメモリや、画像データを
一時記憶するための画像メモリでもある。ROM200
3はブートROMであり、システムのブートプログラム
が格納されている。HDD2004はハードディスクド
ライブであり、システムソフトウェア、画像データを格
納する。操作部I/F2006は操作部(UI)300
とのインターフェース部であり、操作部300に対して
表示用の画像データを出力する。また、操作部300か
ら本システムのユーザが入力した情報を、CPU200
1に伝える役割も有する。ネットワークI/F2010
はLAN2011に接続し、情報の入出力を制御する。
以上のデバイスが、システムバス2007上に配置され
る。
【0063】イメージバスI/F2005は、システム
バス2007と画像データを高速で転送する画像バス2
008を接続し、データ構造を変換するバスブリッジで
ある。画像バス2008は、PCIバスまたはIEEE
1394で構成される。画像バス2008上には、以下
に説明するデバイスが配置される。
【0064】ラスタイメージプロセッサ(RIP)20
60はPDLコードをビットマップイメージに展開す
る。デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイス
であるスキャナ2070やプリンタ2095を画像処理
部1001に接続し、画像データの同期系/非同期系の
変換を行う。スキャナ画像処理部2080は、入力画像
データに対して補正、加工、編集を行う。プリンタ画像
処理部2090は、プリント出力画像データに対して、
プリンタの補正、解像度変換等を行う。画像回転部20
30は画像データの回転を行う。画像圧縮部2040
は、多値画像データはJPEG、2値画像画像データは
JBIG,MMR,MH等の圧縮伸張処理を行う。
【0065】光沢度検知部2100は、定着後排紙トレ
イ手前に設置された光沢度検出機構16からの電気信号
を吸い上げ、光沢度に変換する。グロス制御部2110
は、LAN回線を介して送信されてきた他の機器のグロ
ス情報、グロス制御指示、操作指示により、自装置内の
定着温度を変化させ、所望のグロスとなるような制御を
行う。
【0066】●グロス状態検知処理(標準状態) 以下、本実施形態のレーザビームプリンタにおいて、自
身のグロス状態の検知処理について説明する。
【0067】本実施形態のレーザビームプリンタは、図
3に示すように、定着後排紙トレイ手前に、光沢度を検
出可能な光沢度検出機構16を設けている。なお、図3
において上記従来例で説明した図18と同様の構成には
同一番号を付し、説明を省略する。
【0068】光沢度検出機構16は、JISZ8741
に規定された方法により光沢度の測定を行なう。すなわ
ち図4に示すように、出力画像表面に規定された入射角
で規定の開き角の光束を入射し、鏡面反射方向に反射す
る規定の開き角の光束を受光器で測定する。光源108
で照射された光束は、レンズ110を通り、記録材Pに
角度θで入射する。そして、鏡面反射方向に反射した光
束をレンズ110を通して受光器109によって検出す
る。
【0069】図3に示すように、この光沢度検出機構1
6を定着,加圧ローラ51,52と不図示の排紙トレイ
との間に配置することにより、出力画像の表面光沢が検
出できる。
【0070】なお、光沢度検出機構16においては入射
角θを60°として、表面光沢の検出を行なった。ま
た、光沢度検出機構16は、ほこり、ちり、オイルの蒸
発、飛散トナー等からセンサ部を保護するため、開閉自
在なシャッターが装備されている。さらにそのシャッタ
ーには、センサキャリブレーションのために、屈折率
1.567のガラスを裏側に貼り合わせている。このガ
ラス面に光束を照射し、ガラス面からの鏡面(正)反射
光量を、光沢度100としている。
【0071】以下、光沢度検出機構16におけるグロス
状態検知処理について説明する。
【0072】本実施形態においてはプリンタの電源オン
直後に、まず最大濃度を保証するため、表面電位センサ
とドラム上のトナーパッチ像を検出するフォトセンサに
よりコントラスト電位を決定する。次に、ハーフトーン
部の再現性を補正する。出力階調特性を規定の階調にあ
わせるため、ドラム上に階調パターンを作像して上記フ
ォトセンサによって検出し、γ-LUTを作成する。
【0073】上記制御が終了したプリンタは、ハロゲン
ヒータにより加熱された定着ローラ51が170℃に達
すると、記録媒体上に標準画像(パッチチャート)を形
成し、定着温度170℃にて定着させる。本実施形態の
標準画像は図5に示すように、2cm×2cmのCMY
3色のベタ画像であり、以下、これを300%濃度とみ
なす。
【0074】ここで、標準画像をCMY合計300%と
した理由は、実際に画像を形成する際に考えられる最大
のトナー載り量を換算したことによる。上記課題でも説
明したように、一般に定着装置は耐久枚数に比例して劣
化し、定着ローラが粗くなる傾向にある。定着ローラが
粗くなると、同じ定着温度で定着を行ってもトナーの溶
け具合が異なり、光沢度が減ってくる。従って、トナー
量が多い個所ほど上記問題が顕著である。そのため本実
施形態では、カラーマッチング後の最大トナー載り量を
想定して標準画像を決定し、その標準画像の光沢度の変
化をセンシングして、制御を行う。もちろん、400%
のトナー乗せ量も考えられるが、それはICCプロファ
イル等プリンタ固有情報を作成するためにのみ使用され
る機能であって、トナーセーブの観点、実際の画像に対
する影響度合いから言っても現実的とは言えない。
【0075】なお光沢度検出機構16は、標準画像の定
着終了までに、シャッター裏に貼り付けられた屈折率
1.567のガラスに光束を照射し、鏡面反射光を受光
してセンサをキャリブレートしておく。
【0076】光沢度検出機構16は、記録媒体上に形成
された標準画像を読み込み、得られた光沢度Gsを、シ
ステム内の他の情報機器や画像形成装置へ送信する。
【0077】なお、光沢度検出機構16における上記キ
ャリブレーションは、電源オン時、またはドアオープン
直後等の装置内部が参照可能状態になってから復帰した
直後に行われる。
【0078】●グロスキャリブレーション 本実施形態のプリンタにおいては、他装置からLANを
介して送られてきた上記標準状態における光沢度情報を
受信すると、CPU2001は自装置のグロス制御部2
110に対してその光沢度にあわせたグロス制御(グロ
スキャリブレーション)を行うように指示する。
【0079】以下、本実施形態におけるグロスキャリブ
レーションについて詳細に説明する。
【0080】他の画像形成装置もしくはその他の情報機
器から光沢度情報を受信したプリンタは、まず定着ロー
ラ51を150℃に温調し、記録媒体上に上記標準画像
を形成させ、定着温度150℃にて定着させる。そして
光沢度検出機構16によって、そのときの光沢度G150
を検出する。定着温度160℃、170℃、180℃、
190℃に関しても同様に、それぞれ光沢度G160、G1
70、G180、G190を求めることによって、図6に示すよ
うな関係を得る。すなわち、定着温度を変更することに
よって、トナーの溶融度合いが変化し、トナー表面にお
ける平滑性、つまりグロスを変化させることができる。
【0081】グロス制御部2110においては、図6に
示す関係に基づき、光沢度と定着温度の関係テーブルを
作成しておく。これにより、他の画像形成装置における
光沢度情報を受信した際には、該受信した光沢度に応じ
て自装置の定着温度を変更することができ、複数機器間
のグロスを一致させることができる。
【0082】ただし、上述したテーブル作成処理は、ト
ナー消費量、用紙、時間の節約等の観点から、プリンタ
の電源オン直後、内部ドア開閉直後における、最初のク
ラスタプリンティング時のみに行う。
【0083】図7は、本実施形態におけるグロスキャリ
ブレーション処理を示すフローチャートである。以下、
該フローチャートに沿って、上記光沢度情報送受信、グ
ロス制御タイミング等について、更に詳細に説明する。
【0084】電源オン後(S701)、定着温調を除くプロセ
ス条件(コントラスト電位、γ-LUT等)の設定を終了し
た画像形成装置は、定着温度が通常の170℃に温調し
たとき、上記標準画像を記録媒体上に形成し、定着させ
る。このとき光沢度検出機構16は、定着後の標準画像
の正反射光量を検知し、該検出光量は光沢度検知部21
00にて光沢度Gsに変換される(S702)。Gsはネットワ
ークI/F2010を介して、LANに接続された他の
画像形成装置へ送信される(S703)。
【0085】ここで、標準光沢度Gsの送信タイミング
であるが、ネットワークに接続された他装置がダウン中
である場合や電源が入っていない場合を考慮する必要が
ある。従って本実施形態のプリンタは、他装置からグロ
ス情報を受信した際には、受信したことの確認信号及び
自装置のGsを、送り側装置に返信する。この概要を図
8に示す。同図によればすなわち、受信確認信号及び相
手側のGsが返信されてこない場合には、ネットワーク
上に接続されている相手側装置Bが立ち上がっておら
ず、送り側装置Aの光沢度情報も受信されていないこと
になる。このような場合には、相手側装置Bが立ち上が
り、送り側装置Aと同様に、装置BがGsを装置Aに送
信した際に、装置Aは受信確認信号と同時にA側のGs
を送信する。
【0086】本実施形態はこのような構成をとること
で、ネットワークに接続された各装置において、他装置
の通常状態におけるグロスを把握することができる。す
なわち、システム内の各装置において、互いの標準光沢
度Gsが通知・交換される。
【0087】本実施形態においては、複数装置によるク
ラスタプリンティングを行うが、このとき、該複数装置
においてターゲット機(親機)を設定して、該親機の光
沢度にあわせるようにグロスキャリブレーションを行
う。クラスタプリンティング時における親機、子機の設
定については、光沢度算出機構とグロス情報送信手段、
およびグロス制御手段を備えている装置であれば、親機
にも子機にもなれる。すなわち、他装置に対して自身の
光沢度情報を送信可能とする装置であれば親機となり
得、親機の光沢度情報を受信可能とする装置が子機とな
る。
【0088】たとえば、電源オン後に通常光沢度を互い
に通知した画像形成装置は、出力可能であることを表示
部に表示し、該表示を受けて、ユーザが原稿をセット
(コピア)しクラスタプリンティングの指示をした画像
形成装置が親機となる。親機は、ネットワークに接続さ
れたその他の画像形成装置(子機)へクラスタプリンテ
ィング命令を送信する。
【0089】子機においては、クラスタプリンティング
時には特に親機のグロスと一致した画像形成を可能とす
ることが望ましい。そこで本実施形態では、子機側にお
いてグロス制御を行い、親機のグロスと一致させるよう
に、グロスキャリブレーションを行う。
【0090】親機から標準グロス情報Gspならびにクラ
スタプリンティング命令、画像データを受信した子機は
(S704,S705)、該プリンティング命令が該子機の電源オ
ン後または内部ドア開閉後における、最初のプリンティ
ング命令であるか否かを判断する(S706)。
【0091】最初のプリンティング命令であれば、グロ
ス制御準備として、定着温度−光沢度テーブルを作成す
る(S708)。すなわち、まず上記Gs(子機側の標準光沢
度:以下、Gsc)算出時の170℃から150℃にて待
機していた定着ローラ51にて、通常定着温度よりも低
い150℃にて標準画像を形成し、定着させる。その1
50℃における標準画像の反射光量を光沢度検出機構1
6で読み取り、光沢度検出部2100で光沢度に変換す
る。そして上述したように、150℃同様、160、1
80、190℃時の光沢度も算出する。このとき、17
0℃の光沢度については初期検出時の値(Gsc)を使用
する。そして、上記定着温度と光沢度の関係を入出力1
次元テーブルとして算出する。
【0092】これにより、親機の標準グロスGspにあわ
せるための子機側の定着温度Tcが、グロス制御部21
10によって決定される(S709)。具体的には、親機−子
機間におけるグロス差ΔGs=|Gsp−Gsc|が最小と
なるように、子機側における定着温度Tcを変更するこ
とによって、グロス機体間差を最小にする。
【0093】一方、該子機の電源オン後または内部ドア
開閉後における最初のプリンティング命令でなければ、
前回のプリンティング命令の際に設定された定着温度T
cをそのまま採用する(S707)。
【0094】そして子機においては、設定された定着温
度Tcにて画像形成を実行し(S710)、次のクラスタプリ
ンティング命令に備える。これにより子機においても、
親機と同様の光沢度による画像が形成される。
【0095】以上説明したように本実施形態によれば、
クラスタプリンティングシステムを構成する複数機器間
におけるグロスキャリブレーションが可能となる。
【0096】なお、定着温度−光沢度の関係テーブルの
作成は、時間と用紙、トナーの節約を考慮して、電源立
ち上げ後、または画像形成装置内部ドア(給紙カセット
部を含む)の開閉後における最初のクラスタプリンティ
ング指示時にのみ行う。もちろん、より正確なグロスキ
ャリブレーション(機器間グロス差最小処理)を行うた
めには、該テーブル作成を毎回行うことが望ましいた
め、そのようなシーケンスであっても本発明の請求の範
囲内であることは言うまでもない。
【0097】さらに、本実施形態は複写処理を想定して
説明したが、PCや外部入力機器(スキャナ等)が接続
され、ユーザからのクラスタプリンティング指示がなさ
れた場合であっても、基本的に同様のグロスキャリブレ
ーションが行われる。
【0098】<第2実施形態>以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。
【0099】上述した第1実施形態で説明したグロスキ
ャリブレーションを行う場合であっても、選択している
紙種、耐久による定着ローラ表層の荒れ、オイル塗布部
材の劣化の具合によっては、子機において親機と同様の
グロスが得られない場合も起こりうる。このような事象
はたとえまれであったとしても、不要な出力の増大、お
よび作業時間の浪費を招くため、特にクラスタプリンテ
ィングを行う際には、非常に大きな問題となってしま
う。
【0100】そこで第2実施形態においては、クラスタ
プリンティングの実行に先立って、グロスキャリブレー
ションの妥当性をチェックすることを特徴とする。具体
的には、グロスキャリブレーションにおけるグロス差Δ
Gsを算出し、これが所定値以上であればユーザに報知
することによって、ユーザによる再度の指示を促すこと
を特徴とする。
【0101】以下、第2実施形態におけるグロスキャリ
ブレーションチェック処理について、詳細に説明する。
【0102】第2実施形態においても上述した第1実施
形態と同様に、親機からクラスタプリンティング指示を
受けた子機は、定着温度−光沢度のテーブルを参照し
て、親機の標準光沢度Gspが得られるような定着温度T
cを導出する。このとき第1実施形態においては、親機
−子機間におけるグロス差が最小となる定着温度を採用
したため、必ずしも子機側のグロスが親機と一致するも
のではなかった。第2実施形態においては、定着温度を
コントロールしても親機−子機間のグロス差が所定値を
超えている場合には、ユーザに報知して判断を仰ぐこと
を特徴とする。
【0103】具体的には、装置内のトナー材料、紙種、
定着器周辺部材を考慮すれば、標準画像の光沢度は15
〜70の範囲で変化し、このグロス範囲においてユーザ
が違和感として感じてしまう程度の機器間のグロス差
(ΔGs)は5程度であることが、実験的に分かってい
る。そこで第2実施形態においては、グロスチェックの
閾値を5とし、すなわち、ΔGs>5であればユーザ報
知を行う。
【0104】図9は、第2実施形態におけるグロスキャ
リブレーション処理を示すフローチャートである。同図
において第1実施形態で示した図7と同様の処理には同
一ステップ番号を示し、説明を省略する。
【0105】第1実施形態と同様に、親機から標準光沢
度Gspが子機へ送信され、子機においては必要に応じて
グロス制御が行われる。すなわち、定着温度−光沢度テ
ーブルが作成され、該テーブルに基づき、予め送信され
ていた親機の標準光沢度Gspとの差分が最小である光沢
度を実現するような定着温度Tcが導出される(S701〜S7
09)。
【0106】ここで第2実施形態においては、算出され
た機器間のグロス差ΔGsが5を超えていた場合(S80
1)、子機側におけるグロス制御処理を中止して該グロス
差ΔGsを親機側へ送信し、親機の操作部2012に表
示させる(S802)。このときの表示例を図10に示す。
【0107】するとユーザは該表示に基づき、グロスキ
ャリブレーションこのまま続行するか、作業を中止する
かを選択する(S803)。処理続行が選択された場合、親機
は子機側へΔGsが最小となる定着温度にて画像を形成
するよう、命令を送る。すると子機側は、親機からの入
力画像信号に基づき、ΔGsが最小となる定着温度Tcに
て画像を形成する(S710)。
【0108】一方、親機において中止が選択された場
合、子機側へ画像形成の中止指示を送信し、親機のみに
おいて画像形成を開始する(S804)。このとき中止指示を
受信した子機は、そのまま次のジョブに備える。
【0109】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、グロスキャリブレーションの妥当性判定を行うこと
により、ユーザは不要なサンプル出力を行うことなく、
所望するグロスによる形成画像を得ることができる。言
い換えれば、ユーザは自身の判断において、処理時間と
画質のいずれを優先するべきかを決定することができる
ため、操作性が向上する。
【0110】<第3実施形態>以下、本発明に係る第3
実施形態について説明する。
【0111】一般のオフィス環境においては、複数のユ
ーザが画像出力装置にアクセスしていることが多いた
め、クラスタプリンティングを行う際に、すべての機器
間において同種の用紙を使用しているとは限らない。
【0112】紙種差によるグロス差は、例えば光沢紙と
普通紙とではΔGs=60ほどにもなる。従って、たと
え子機において定着温度が150℃〜190℃の範囲で
可変設定できたとしても、紙種が親機と異なれば、第2
実施形態のようにグロスキャリブレーションのチェック
を行ったとしても、所望のグロスキャリブレーションは
得られないことも考えられる。
【0113】ここで、第2実施形態で説明したグロスの
変動要因(紙種、耐久による定着ローラ表層の荒れ、オ
イル塗布部材の劣化等)のうち、紙種に関してはユーザ
によって変更可能である場合が多い。
【0114】よって第3実施形態においては、グロスキ
ャリブレーションが適切に行われない要因を明確にし、
対処方法をユーザに報知することによって、効率の良い
クラスタプリンティング環境を提供することを目的とす
る。
【0115】以下、第3実施形態におけるグロスキャリ
ブレーションチェック処理について、詳細に説明する。
【0116】図11は、第3実施形態におけるグロスキ
ャリブレーション処理を示すフローチャートである。同
図において第2実施形態で示した図9と同様の処理には
同一ステップ番号を示し、説明を省略する。
【0117】第1及び第2実施形態と同様に、各装置は
電源オン後(S701)、定着温度170℃にて標準画像を定
着し、標準光沢度Gsを算出するが、ここで第3実施形
態においては、標準画像においてトナーの載っていない
下地部分についての光沢度である白色部光沢度Gwも同
時に算出する(S901)。ここで、紙種によるグロスへの影
響としては、その表面粗さによるところが大きいため、
正反射光量を計算する光沢度検出機構16をそのまま利
用することができる。そして、算出した光沢度Gs,Gw
を、他装置へ送信する(S902)。
【0118】各装置の表示部において出力可能である旨
が表示されると、ユーザは親機を決定して原稿をセット
し、クラスタプリンティング指示が他装置(子機)へ発
行される。
【0119】親機から送信されたグロス情報Gsp,Gwp
を受信した子機は、電源オン後初めてのクラスタプリン
ティング指令であれば、定着温度−光沢度テーブルを作
成し、子機においてもGspを実現するような定着温度T
cを導出する(S704〜S709)。
【0120】このときΔGs>5であれば(S801)、第2
実施形態と同様にその旨を親機に報知し(S802)、子機側
においてはその要因を解析する。詳細には、親機から送
信されてきた白色部光沢度Gwpと、子機の白色部光沢度
Gwcを比較し、その差分ΔGwが10を超えていれば(S9
03)、紙種の影響が大きいと判断する。すなわち、ΔGw
>10であると判断した子機は、親機側へ用紙変更を指
示する信号を送信し、親機の操作部2012に表示させ
る(S906)。この表示例を図12に示す。
【0121】一方、ΔGw≦10で、標準光沢度ΔGs>
5である場合には、定着ローラの磨耗、キズ、オイル塗
布部材の汚れなど、定着器周辺部材の耐久劣化が要因で
あると考えられる。このような場合には、ユーザによる
メンテナンスは不可能であるため、親機側へサービスマ
ンへ連絡する旨の信号を送信し、操作部2012に表示
させる(S904)。この表示例を図13に示す。なおこの場
合、子機側の操作部にも同様のメッセージを表示させる
ことはもちろんである。
【0122】ステップS904,S906のいずれの場
合においても、ユーザが上記表示に基づき“続行”を選
択した場合は、子機側へΔGsが最小となる定着温度Tc
にて画像を形成するよう命令を送り、子機側は該命令に
基づき、ΔGsが最小となる定着温度Tcにて画像を形成
する(S710)。
【0123】一方、ステップS906において“紙変更
後続行”が選択された場合は、定着温度と光沢度との関
係が変化してしまうため、定着温度−光沢度テーブルの
作成からやり直す(S708)。そして、親機のグロスに合致
するか否かの再チェックを行い(S801)、合致すれば画像
を形成する(S710)。
【0124】また、ステップS904,S906のいず
れの場合においても、ユーザによって“中止”が選択さ
れた場合、子機側へ画像形成の中止指示を送信し、親機
のみにおいて画像形成を開始する(S804)。このとき中止
指示を受信した子機は、そのまま次のジョブに備える。
【0125】以上説明したように第3実施形態によれ
ば、グロスキャリブレーションの妥当性判定を行う際
に、紙種によるグロス不一致等を検出して報知すること
により、ユーザ自身が紙種を変更して所望するグロスに
よる形成画像を得ることができる。
【0126】さらに、グロス情報に基づいて定着装置の
周辺機器の劣化度合いを診断することができるため、不
要な画像を出力することなく、迅速なサービスマンコー
ルを行うことができる。
【0127】なお、上述した第1乃至第3実施形態にお
いては、説明を簡単とするために2台(親機と子機)間
におけるグロスキャリブレーションについて説明した
が、本発明は複数台の機器間におけるグロスキャリブレ
ーションを可能とすることは言うまでもない。
【0128】また、ネットワークに接続していて、グロ
ス検知および送信、そしてグロス制御が可能である機種
であれば、親機にも子機にもなれる。また、グロス制御
ができなくても、グロス検知および送信ができれば、親
機にはなれる。すなわち、同機種間にとどまらず、上記
の条件を満たせば異機種間においてもグロスキャリブレ
ーションが可能となる。
【0129】<第4実施形態>以下、本発明に係る第4
実施形態について説明する。第4実施形態においては、
画像形成装置のグロス状態をオペレーティングセンター
に随時送信することによって監視し、迅速なサービスマ
ン対応を可能とすることを特徴とする。
【0130】第4実施形態に係る画像形成装置は例え
ば、上述した第1実施形態において図1に示すレーザビ
ームプリンタである。第4実施形態の画像形成装置にお
ける特徴的な点は、ネットワークに接続され、その他の
情報機器(各種サーバ、サービス拠点に設置されている
顧客遠隔管理システム等)に光沢度情報を提供し、定着
装置周辺の交換部品劣化度合いを予測して報知すること
によって、迅速なサービスマンメンテナンスを実現する
ことにある。もちろん従来例でも述べている特開平9-16
0315のように、サーバやユーザからの画像情報に基づい
て光沢度合いを調整する機能も搭載している。
【0131】第4実施形態のレーザビームプリンタにお
いては、図3に示すような光沢度検出機構16を備える
ことによって、特開平9-305058をよりユーザの負担を軽
減可能とする。すなわち、従来は画像読み込み装置にお
いて光沢度を検出し、定着温度によるグロス制御を行っ
ていたものを、定着後光沢度を検出する光沢度検出機構
16を設けたことによって、グロス制御を自動化するこ
とができる。
【0132】第4実施形態における光沢度検出機構16
においても、プリンタの電源オン直後に、先ず最大濃度
を保証するためにコントラスト電位を決定し、次にハー
フトーン再現性を補正し、出力階調特性を補正するため
のγ-LUTを作成する。
【0133】上記制御が終了したプリンタは、図5に示
したような標準画像を記録媒体上に形成し、定着温度1
50℃にて定着させた後、該標準画像の光沢度を検出す
る。 ●グロス制御(グロス状態監視) 以下、図14のフローチャートを参照して、第4実施形
態におけるグロス制御について詳細に説明する。
【0134】図14において、電源オン後(S501)、定着
温調を除くプロセス条件(コントラスト電位、γ-LUT
等)の設定を終了(S502)した画像形成装置は、定着温度
が150℃に温調したとき、上記標準画像を記録媒体上
に形成し、定着させる(S504)。なお、ステップS504にお
ける標準画像の定着は、オペレーティングセンター(以
下、OC)からのグロス確認指示があったタイミングで
実行しても良い。
【0135】そして光沢度検出機構16において、定着
後の標準画像の正反射光量を検知し、定着温度150℃
での光沢度G150と、トナーが付着していない下地部分
(以下、白色部)の光沢度Gwを検出する(S505)。
【0136】ここで、白色部の光沢度Gwが4〜6の範
囲外である場合には(S506)、記録媒体としてセットされ
ている紙が通常の推奨紙でない可能性が高いため、定着
条件を工場出荷時と同様の170℃に設定する(S507)。
そして、該定着温度170℃と白色部光沢度Gw、及び機体
の累積画像形成数を示すカウンタ枚数の情報をOCへ送
信する(S508)。これら情報を受信したOC内のホストコ
ンピュータにおいては、この受信内容を履歴として保存
する(S509)。
【0137】ステップS506において白色部光沢度Gwが
4〜6の適正範囲内であった場合、150℃定着時と同
様に、160℃、170℃、180℃、190℃の定着
温度についても、標準画像の光沢度G160,G170,G18
0,G190をそれぞれ検出する(S510)。これら5点のサン
プリングにより、上述した図6に示すような関係が得ら
れる。
【0138】一般のプリンタにおいては、工場出荷時に
は定着温度を170℃に設定しているため、特に光沢度
の機体間差を抑えることはしていない。そのため、上記
のような光沢度の検知手段と、定着温度の制御手段があ
れば、使用初期から光沢度機体間差を最小限に抑えるこ
とができる。
【0139】第4実施形態においては、光沢度の機体間
差を抑えるために、図6に基づいて光沢度が30となる
ような定着温度を例えば線形補間により求め、通常画像
形成時の定着温度Tsとして決定する(S511)。
【0140】このような構成をとることで、標準紙を使
用している場合、工場出荷時の標準状態に依存すること
なく、それぞれの画像形成装置の特性に応じた光沢度を
維持することができ、光沢度の機体間差を最小限に抑え
る、所謂グロスキャリブレーションが実現できる。な
お、第4実施形態においては、検出した各光沢度情報G
nをネットワークに接続した情報機器に送信することも
可能である。
【0141】そして、定着温度をステップS511で得られ
た通常定着温度Tsとして標準画像の定着を行い、その
光沢度GTsを検出する(S512)。
【0142】ここで、通常の画像形成状態においては、
上述したようにして得られた通常定着温度Tsによる定
着を行うことによって、定着された標準画像の光沢度G
Tsは30として得られるはずである。しかしながら、上
記課題でも述べたように低温/高温オフセットを考慮す
ると、定着温度を150℃、190℃と可変にしても、
定着ローラの劣化等によっては光沢度GTsが30に満た
ない等、目標値を大きくはずれてしまう場合がある。こ
のような場合、グロス制御はもとより、定着ローラ表層
の磨耗、傷、さらには分離補助部材であるオイル塗布量
が標準外となっている等の不具合が発生しており、該不
具合により、オイルすじ画像等の画質劣化にとどまら
ず、ジャム(紙詰まり)なども発生してしまいかねな
い。このような画質劣化への対処方法としては、定着ロ
ーラの交換、オイル塗布部材の状態確認などが必要とな
るため、迅速にサービスマン対応することが最も望まし
い。
【0143】一般に定着装置の部品は、耐久枚数に応じ
て寿命が設定されているが、定着ローラにも個体差があ
ることはもちろん、ユーザの使用環境によっても劣化度
合いは異なるため、カウンタ枚数による劣化予測や定期
訪問のみでは、その劣化度合いを的確に把握することは
困難であった。
【0144】そこで第4実施形態においては、通常定着
温度Ts、Ts時の光沢度GTs、カウンタ枚数の情報をO
Cへ送信する(S513)。なお、これらの情報以外にも、
必要に応じて各種情報をOCへ送信することももちろん
可能である。
【0145】これら情報を受信したOC内のホストコン
ピュータにおいては、通常定着温度Tsにより得られる
光沢度GTsが目標値である30に近いか否かを判定し、
許容範囲内(例えば、28〜32)であれば、これら受
信内容を履歴として保存する(S509)。GTsが許容範囲を
超えていれば、OC内のホストコンピュータは、予め登
録されている該画像形成装置情報と上記受信情報とを、
該画像形成装置の担当サービスマンへ例えば電子メール
によって通知するとともに、上記受信内容を履歴として
保存する(S515)。
【0146】このように、装置の光沢度情報をサービス
マンが常駐するOCに随時送信することによって、光沢
度が標準値以下となった場合に、ユーザが劣化画像を出
力して何らかの異常を認識することなく、すなわちユー
ザがメンテナンスコールすることなく、迅速なサービス
マン対応が可能となる。
【0147】サービスマンは、画像形成装置の定着温
度、光沢度、及びカウンタ枚数の情報が通知されること
によって、定着器周辺がどのような状態にあるのかを把
握することができ、メンテナンスのためにユーザ訪問す
る場合にも、予め交換部品を用意しておくことができ
る。
【0148】●通信方法 第4実施形態における画像形成装置からOCへの送信方
法としては、特許第2752279号に開示されているよう
な、画像形成装置のメンテナンス用通信システムを利用
すればよい。以下、画像形成装置内のメンテナンスシス
テム(モデムコントローラ)について説明する。
【0149】図15は、画像形成装置のメンテナンス用
通信システムの全体構成を示すブロック図である。同図
において、ユーザ側である複数台のプリンタA〜Cはそ
れぞれ、プリンタコントローラ102とモデムコントロ
ーラ103を有している。プリンタコントローラ102
とモデムコントローラ103とは、RS232Cライン
で接続されており、上述したように光沢度情報とカウン
タ枚数、定着温度を、電話回線を介してOC側へ送信す
る。
【0150】OC側には、通信用モデム104と、該モ
デム104とRS232Cラインを介して接続されるホ
ストコンピュータ105が備えられている。ユーザ側の
モデムコントローラ103と、OC側の通信用モデム1
04とは電話回線を介して接続されており、ユーザ側の
プリンタコントローラ102とOC側のホストコンピュ
ータ105間でデータの送受信が行われる。なお、この
通信手段は電話回線に限定されず、例えば無線通信等、
どのような通信手段を用いても構わない。
【0151】図16は、ユーザ側のモデムコントローラ
103の詳細構成を示すブロック図である。モデムコン
トローラ103は、マイクロコンピュータ131、RS
232Cを介してマイクロコンピュータ131へデータ
の取り込みを行うためのSIO(シリアルIO)13
2、データを電話回線に乗せるためのNCUモデム13
3、マイクロコンピュータ131の動作プログラムが格
納されたPROM134、バッテリバックアップされ通
信データの一時的な保管等を行うRAM135、タイマ
136を備えている。
【0152】以上のような構成からなるモデムコントロ
ーラ103をプリンタのモデムI/Fに接続すること
で、プリンタ内で検出した光沢度情報等をOCに送信す
ることが容易にできる。
【0153】プリンタから光沢度情報等を受信したOC
内のホストコンピュータ105は、該プリンタに対して
サービスマン対応が必要であるか否かを判断し、必要と
判断した場合には、携帯情報端末(PDA)を携帯して
いる担当サービスマンに電子メール等によって情報を提
供する。
【0154】ホストコンピュータ105からサービスマ
ンへの通知は、例えば定着温度を上限の190℃にして
も光沢度が30に満たない場合等、ユーザ対応の限界を
超え、サービスマンでしか対応できないような状態の時
に行う。
【0155】なお、プリンタコントローラ102は、ホ
ストコンピュータ105からの上記モデムI/Fを介し
たプリントアウト指示や、プリンタ表示部からのコピア
指示を受けると、光沢度情報に基づき、定着スピードや
定着温度等の定着条件をコントロールして所望の画像を
出力するよう、エンジン部に対して指示を送ることがで
きる。
【0156】例えば厚紙モードの場合、定着スピードが
通常画像形成時の1/2である66.5mm/secに設定
され、画像が形成される。また高光沢モードの場合は、
定着温度が通常画像形成温度よりも10℃高く設定さ
れ、低光沢モードのときは10℃低く設定される。もち
ろん±10℃の温度変化によって適正な定着温度範囲1
50℃〜190℃の範囲を超えてしまうのであれば、そ
のモードを選択不可とする情報を各クライアントに送信
する。
【0157】上記定着温度の適正範囲は、第4実施形態
で使用した定着装置およびトナーにおいて画質劣化が起
こらない範囲として実験的に導出したものである。これ
らの値は定着ローラ表層の材質、トナーの溶融粘度特性
等により変化するものであるため、その他の値も設定可
能であることはいうまでもない。
【0158】図6に示す光沢度−定着温度の関係に基づ
き、通常時定着温度を補間により算出する例を示した
が、これも光沢度のサンプリング点数や補間方法を限定
せず、ラグランジュ等の多項式補間を適用することも可
能である。
【0159】以上説明したように第4実施形態によれ
ば、画像形成装置において出力画像の光沢度を検知し、
初期状態のグロスとなるように定着条件を変更するた
め、一定の光沢度を維持することができ、かつ、光沢度
の機体間差を抑制することができる。
【0160】さらに、画像形成装置装置のカウンタ枚数
と定着温度、及び光沢度情報をオペレーティングセンタ
ーへ自動送信することによって、サービスマンによる迅
速な対応が可能となる。
【0161】<第5実施形態>以下、本発明に係る第5
実施形態について説明する。
【0162】上述した第4実施形態では標準紙のみを対
象として、光沢度検知、定着温度制御、サービスマンコ
ールを行う例について説明したが、第5実施形態におい
ては、さまざまな種類の記録媒体においても標準画像の
光沢度を制御可能とすることを特徴とする。
【0163】第5実施形態における装置構成および基本
動作は上述した第4実施形態と同様であるため、以下、
図17のフローチャートを参照してその変更点を中心に
説明する。なお、図17において上述した図14と同様
の処理には同一ステップ番号を付してある。
【0164】電源オン後、プロセス条件設定が終了した
画像形成装置において、定着温度が150℃に達したと
き、第1の実施例同様、300%の標準画像を記録媒体
上に形成し、150℃で定着後、光沢度G150を検知す
る。またこのとき白色部の光沢度Gwも検知する(S501
〜S505)。この白色部光沢度Gwが4〜6の範囲内でな
かった場合、すなわち記録媒体が標準紙でなかった場合
には第1の実施例同様、170℃を基準定着温度として
採用する(S506,S507)。
【0165】標準紙でなかった場合、第5実施形態にお
いては、定着ローラが170℃に達した際に標準画像を
形成し、光沢度G170を検知する。同様に、高光沢時の
光沢度を検知するため、定着温度を190℃まで温調し
て標準画像を定着させ、高光沢時の光沢度G190を検知
する(S601)。そして、150℃、170℃、190℃
の定着温度による3つの光沢度情報G150、G170、G19
0を、ネットワークに接続された情報機器(PC)に送
信することによって、ユーザに通知することができる。
【0166】ユーザ側PCのプリンタドライバにおいて
は、画像形成装置から、その記録媒体と定着温度に応じ
て得られた光沢度情報G150,G170,G190をダウンロ
ードし、それぞれを低光沢モード、中光沢モード、高光
沢モードにおける光沢度情報としてユーザに報知し、い
ずれかの光沢モードを選択させる。ユーザが行う作業と
してはすなわち、出力設定時に自動的にダウンロードさ
れたモード別の光沢度情報に基づき、所望する画像形成
モード(光沢モード)を選択するのみである。
【0167】このように第5実施形態においては、画像
形成装置に現在セットされている記録媒体が標準紙でな
い場合でも、ユーザが当該環境下における光沢度情報を
把握することができ、容易にグロス制御を行うことがで
きる。
【0168】下表に、形成画像の光沢度とその適切な用
途との関係の一例を示す。なお、表からも分かるよう
に、光沢度15未満を低光沢モード、光沢度15以上4
0未満を中光沢モード、光沢度40以上を高光沢モード
とする。
【0169】 なお、第4実施形態でも説明したように、画像形成装置
の状態によっては、上記グロス制御が行えない場合もあ
る。例えば、記録媒体の表面粗さが大きい再生紙など
は、定着温度を標準状態よりも20℃高く設定しても、
光沢度40以上を確保することができない。
【0170】そこで第5実施形態においては、ステップ
S511で光沢度が30となるような定着温度を通常画像
形成時の定着温度Tsとして求め、ステップS512で通常
定着温度Tsによる標準画像の定着を行い、その光沢度
GTsを検出した後、通常定着温度Tsの±10℃の定着
温度(Ts+10,Ts-10)による標準画像の定着、光沢度
検出を行い(S603)、これらの光沢度情報(GTs,GTs
+10,GTs-10)をネットワークに接続された情報機器
(PC)に送信することによって、ユーザに通知する。
【0171】従ってユーザ側PCのプリンタドライバに
おいては、画像形成装置からダウンロードされた光沢度
情報GTs,GTs+10,GTs-10をユーザに報知し、ユーザ
に選択させることができる。ユーザが所望のグロス状態
を確保できない場合、ユーザは他の画條形成装置への出
力を選択することも可能である。すなわち、無駄な画像
形成を行わずにすむという利点が得られる。
【0172】以上説明したように第5実施形態によれ
ば、上述した第4実施形態に加えて、光沢情報をユーザ
にも開示することで、ユーザは不要なサンプリングを重
ねることなく、適切な画像形成モードを容易に選択する
ことができるため、操作性が向上する。
【0173】<他の実施形態>さらに、各実施形態にお
いてはグロス制御として、定着温度をコントロールする
方法を説明した。しかしながらグロス制御におけるパラ
メータは、定着温度に限らない。以下に、その他のパラ
メータ例を挙げる。
【0174】・ 加圧力:加圧力を高くすると光沢度は
上がる。なお、該加圧力には、定着ローラと加圧ローラ
の接している幅であるNip幅を含む。
【0175】・ 定着スピード:速いほど光沢度は下が
る。
【0176】・ オイル温度:オイル温度が低ければ定
着ローラ温度が低下するため、光沢度は下がる。
【0177】・オイル量:オイル量が多いほどトナーが
溶けないため、光沢度は下がる。
【0178】例えば、上記各実施形態のグロス制御にお
ける定着温度パラメータに代えて、上記加圧力を採用
し、加圧力−光沢度の1次元テーブルを作成することに
よって同様のグロス制御を行うことができる。その他の
グロス制御パラメータについても同様に1次元テーブル
が作成可能であることは言うまでもない。
【0179】さらに、本発明のグロス制御においては、
光沢度に関する1次元テーブルを算出して行ったが、2
次元さらには多次元でも、同様の目的を達成することが
できる。
【0180】例えば、本発明における着色材量(トナ
ー)は、未定着画像、高温オフセット、機体の安全性等
を考慮して、定着温度が150℃〜190℃の範囲で使
用するとして説明したが、このような範囲に限定するこ
とによって、第2乃至第5実施形態においても説明した
ように、グロスキャリブレーションが満足に行えないこ
ともある。例えば、画像形成装置においてあと10ほど
高グロス化したくても、定着温度として190℃の上限
が存在しているため、通常であれば対応できないが、上
記他のグロスパラメータを使用することで解決できる場
合もある。例えば、先ず定着温度を190℃に設定し、
次に加圧力を総圧40Kgから50Kgへ変更し、定着スピ
ードを1/2速にする。さらに、オイル温度を10℃上
昇させ、オイル塗布量をオイル塗布量調整ブレードに
て、0.08g/A4から0.05g/A4へ変更する。このよ
うに、複数のグロス制御パラメータを変更することによ
り、所望通りに光沢度を10高くすることが可能とな
る。
【0181】これら複数のグロス制御パラメータの関係
を、多次元LUT化しても良い。この場合、パラメータ
の変更可能範囲、光沢度への寄与率などを考慮してテー
ブルを作成する必要があるため、各機種における実験値
を参照して、パラメータ設定を行えば良い。
【0182】なお、上記各実施形態においては、標準画
像の光沢度に基づいて設定されたグロス制御パラメータ
を、次回の標準画像の読み取り、すなわち次回のグロス
制御が実行されるまで保存しておくことはいうまでもな
い。
【0183】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0184】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0185】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0186】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、グ
ロスの機体間差を抑えることによって、良好なクラスタ
プリンティングシステムが構成できる。
【0187】また、画像形成装置のグロス情報をオペレ
ーティングセンターに自動送信することによって、適切
なタイミングによるメンテナンスが可能となる。
【0188】また、画像形成装置の現在のグロス情報を
ユーザに開示することによって操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態におけるレーザビーム
プリンタの側断面図である。
【図2】画像処理部の概要構成を示すブロック図であ
る。
【図3】定着装置及び光沢度検出機構の概略構成を示す
ブロック図である。
【図4】光沢度検出機構の概略構成を示す図である。
【図5】光沢度検出時における標準画像例を示す図であ
る。
【図6】定着温度と標準画像の光沢度との関係を示す図
である。
【図7】本実施形態におけるグロスキャリブレーション
を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態における標準光沢度の送信タイミン
グ例を示す図である。
【図9】第2実施形態におけるグロスキャリブレーショ
ンを示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態におけるUI表示例を示す図で
ある。
【図11】第3実施形態におけるグロスキャリブレーシ
ョンを示すフローチャートである。
【図12】第3実施形態におけるUI表示例を示す図で
ある。
【図13】第3実施形態におけるUI表示例を示す図で
ある。
【図14】第4実施形態におけるグロス状態監視処理を
示すフローチャートである。
【図15】第4実施形態における通信システム構成を示
すブロック図である。
【図16】第4実施形態におけるモデムコントローラの
構成を示すブロック図である。
【図17】第5実施形態におけるグロス状態監視処理を
示すフローチャートである。
【図18】従来の定着装置の概略構成を示すブロック図
である。
【図19】従来のカラーマネジメントの一例を示す図で
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月13日(2001.12.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項21
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/20 107 G03G 15/20 109 109 21/00 386 21/00 386 396 396 510 510 H04N 1/00 C 21/14 E H04N 1/00 G03G 21/00 372 B41J 3/00 B Fターム(参考) 2C061 AP01 AQ06 AR01 BB10 HH03 HJ10 HK11 HK15 HN02 HN15 HN22 KK02 KK11 KK35 2C262 AA24 AA26 AA30 AB13 EA06 FA13 GA02 GA57 2H027 DA26 DA50 DC01 DC02 DE07 DE09 EA12 EA18 EB00 EC03 EC06 EC20 ED25 EF01 EJ08 EJ13 EJ15 GB07 GB09 HA04 HA07 HB06 HB16 2H033 AA10 AA35 BA46 CA07 CA12 CA13 CA28 CA36 CA39 5C062 AA05 AA35 AB22 AB38 AB53 AC04 AC58 AF00 BA04 BC00

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親機及び子機としての複数の画像形成装
    置を接続してクラスタプリンティングを行う画像形成シ
    ステムであって、 前記親機は、 記録媒体上に標準画像を形成し、 該標準画像の光沢度情報を検出し、 前記光沢度情報を前記子機へ送信し、 前記子機は、 記録媒体上に標準画像を形成し、 該標準画像の光沢度情報を検出し、 前記親機の光沢度情報を受信し、 自装置及び前記親機の光沢度情報に基づいてグロス制御
    を行うことを特徴とする画像形成システム。
  2. 【請求項2】 前記子機は更に、前記グロス制御の妥当
    性を判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成
    システム。
  3. 【請求項3】 前記子機は、自装置及び前記親機の光沢
    度の差分が所定値以下であれば、前記グロス制御は妥当
    であると判定することを特徴とする請求項2記載の画像
    形成システム。
  4. 【請求項4】 前記子機は、 前記グロス制御が妥当でないと判定されると該判定結果
    を前記親機に送信し、 前記親機は、 該判定結果をユーザ報知し、 画像形成の中止を示すユーザ指示を受けると、子機側に
    おける画像形成を中止し、親機のみにおいて画像形成を
    行うことを特徴とする請求項3記載の画像形成システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記親機及び子機は、前記標準画像の着
    色部と白色部の光沢度をそれぞれ検出し、 前記子機は、 自装置及び前記親機の着色部光沢度に基づいてグロス制
    御の妥当性を判定し、 前記グロス制御が妥当でないと判定されると、更に前記
    白色部光沢度に基づいて記録媒体の妥当性を判定するこ
    とを特徴とする請求項4記載の画像形成システム。
  6. 【請求項6】 前記子機は、 自装置及び前記親機の白色部光沢度の差分が所定値を超
    えていれば、親機に対して記録媒体種の変更依頼を送信
    し、 前記親機は、 該変更依頼に応じて記録媒体種を変更すべきである旨を
    ユーザ報知することを特徴とする請求項5記載の画像形
    成システム。
  7. 【請求項7】 前記子機は、 自装置及び前記親機の白色部光沢度の差分が所定値以下
    であれば、親機に対して装置メンテナンス依頼を送信す
    ることを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
  8. 【請求項8】 前記白色部は、記録媒体の下地部分であ
    ることを特徴とする請求項5記載の画像形成システム。
  9. 【請求項9】 前記親機及び子機は、像担持体から記録
    媒体上に転写された未定着画像を定着装置で定着した画
    像について、光沢度情報を検出することを特徴とする請
    求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成システム。
  10. 【請求項10】 前記子機におけるグロス制御は、定着
    温度、定着速度、定着加圧値、オイル温度、オイル塗布
    量からなるグロス制御パラメータのうち、少なくともひ
    とつを制御することを特徴とする請求項1乃至8のいず
    れかに記載の画像形成システム。
  11. 【請求項11】 前記子機におけるグロス制御において
    は、 自装置における前記グロス制御パラメータと光沢度の関
    係を示すテーブルを作成し、 該テーブル及び受信した親機の光沢度情報に基づいて、
    グロス制御パラメータ値を決定することを特徴とする請
    求項10記載の画像形成システム。
  12. 【請求項12】 前記子機におけるグロス制御において
    は、 自装置における前記グロス制御パラメータの少なくとも
    2つと光沢度との関係を示す多次元テーブルを作成し、 該テーブル及び受信した親機の光沢度情報に基づいて、
    グロス制御パラメータ値を決定することを特徴とする請
    求項10記載の画像形成システム。
  13. 【請求項13】 前記テーブルは、装置の電源オン直
    後、または内部ドア開閉直後における最初のクラスタプ
    リンティング時のみに作成することを特徴とする請求項
    11または12記載の画像形成システム。
  14. 【請求項14】 前記親機は、前記光沢度情報を、ネッ
    トワークに接続された情報機器に送信することを特徴と
    する請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成システ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記親機及び子機は、基準ガラス板か
    らの反射光量を基準光沢度とする光沢度検出機構を用い
    て、前記光沢度情報を検出することを特徴とする請求項
    1乃至8のいずれかに記載の画像形成システム。
  16. 【請求項16】 記録媒体上に標準画像を形成する標準
    画像形成手段と、 前記標準画像の光沢度を検出する光沢度検出手段と、 前記光沢度情報に基づいてグロス制御を行うグロス制御
    手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 更に、前記グロス制御結果に基づいて
    得られる光沢度情報を報知する報知手段を有することを
    特徴とする請求項16記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記グロス制御手段は、定着温度、定
    着速度、定着加圧値、オイル温度、オイル塗布量からな
    るグロス制御パラメータのうち、少なくともひとつを制
    御することを特徴とする請求項16または17記載の画
    像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記グロス制御手段は、前記グロス制
    御パラメータと光沢度の関係を示すテーブルを作成し、
    該テーブルに基づいて所定の目標光沢度が得られるグロ
    ス制御パラメータ値を決定することを特徴とする請求項
    18記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記グロス制御手段は、前記グロス制
    御パラメータの少なくとも2つと光沢度との関係を示す
    多次元テーブルを作成し、該テーブルに基づいて所定の
    目標光沢度が得られるグロス制御パラメータ値を決定す
    ることを特徴とする請求項18記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記グロス制御手段によるグロス制御
    結果を、ネットワークに接続された情報機器へ送信する
    制御結果送信手段を有することを特徴とする請求項16
    機差の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 更に、前記グロス制御結果を検証する
    検証手段を有し、 前記制御結果送信手段は、前記検証手段による検証結果
    を送信することを特徴とする請求項21記載の画像形成
    装置。
  23. 【請求項23】 前記検証手段は、 前記標準画像形成手段において前記グロス制御手段によ
    って決定されたグロス制御パラメータに基づいて前記標
    準画像を再形成し、 前記光沢度検出手段において該再形成された標準画像の
    光沢度を再検出し、 該再検出された光沢度情報を前記検証結果とすることを
    特徴とする請求項22記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記制御結果送信手段はさらに、該画
    像形成装置の累積画像形成枚数を送信することを特徴と
    する請求項21記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記光沢度検出手段は前記標準画像の
    着色部と白色部の光沢度をそれぞれ検出し、 前記グロス制御手段は前記白色部光沢度が所定範囲外で
    あればグロス制御パラメータを所定値とすることを特徴
    とする請求項16または17記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 画像形成装置とそれを管理する情報機
    器とを接続した画像形成システムであって、 前記画像形成装置は、 標準画像を形成する標準画像形成手段と、 前記標準画像の光沢度を検出する光沢度検出手段と、 前記光沢度情報に基づいてグロス制御を行うグロス制御
    手段と、 前記グロス制御手段によるグロス制御結果を前記情報機
    器へ送信する制御結果送信手段と、を有し、 前記情報機器は、 前記画像形成装置から前記グロス制御結果を受信する受
    信手段と、 前記グロス制御結果を履歴保持する保持手段と、 前記グロス制御結果に基づいて前記画像形成装置のメン
    テナンスが必要であるか否かを判定する判定手段と、を
    有することを特徴とする画像形成システム。
  27. 【請求項27】 前記情報機器は、前記判定手段におい
    て前記画像形成装置のメンテナンスが必要であると判定
    すると、保守員の派遣指示を発行することを特徴とする
    請求項26記載の画像形成システム。
  28. 【請求項28】 親機及び子機としての複数の画像形成
    装置を接続してクラスタプリンティングを行う画像形成
    システムの制御方法であって、 前記親機において、 記録媒体上に標準画像を形成し、 該標準画像の光沢度情報を検出し、 前記光沢度情報を前記子機へ送信するように制御し前記
    子機において、 記録媒体上に標準画像を形成し、 該標準画像の光沢度情報を検出し、 前記親機の光沢度情報を受信し、 自装置及び前記親機の光沢度情報に基づいてグロス制御
    を行うように制御することを特徴とする画像形成システ
    ムの制御方法。
  29. 【請求項29】 記録媒体上に可視画像を形成する画像
    形成装置の制御方法であって、 記録媒体上に標準画像を形成する標準画像形成工程と、 前記標準画像の光沢度を検出する光沢度検出工程と、 前記光沢度情報に基づいてグロス制御を行うグロス制御
    工程と、 前記グロス制御結果を、ネットワークに接続された情報
    機器へ送信する制御結果送信工程と、を有することを特
    徴とする画像形成装置の制御方法。
  30. 【請求項30】 コンピュータで実行されることによっ
    て、請求項28または29に記載された制御方法を実現
    することを特徴とするプログラム。
  31. 【請求項31】 請求項30記載のプログラムを記録し
    た記録媒体。
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