JP2003039580A - 導電性シートおよびその製造方法 - Google Patents

導電性シートおよびその製造方法

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JP2003039580A
JP2003039580A JP2001232794A JP2001232794A JP2003039580A JP 2003039580 A JP2003039580 A JP 2003039580A JP 2001232794 A JP2001232794 A JP 2001232794A JP 2001232794 A JP2001232794 A JP 2001232794A JP 2003039580 A JP2003039580 A JP 2003039580A
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Masashi Sato
正史 佐藤
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Rogers Inoac Corp
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Inoue MTP KK
Inoac Corp
Rogers Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に構造保持性を高め、所要の貫通部を備
えるシート状構造強化材を使用し、その上下を導電剤を
含有する所定の弾性部材で挟むことで、上下の該弾性部
材が該貫通部を介して物理的かつ電気的に接続されると
共に、充分なシール性と物理的強度とを併有する導電性
シートと、該シートの製造方法を提供する。 【解決手段】 導電剤20を含有するシート状弾性部材
12と、多数の貫通部16が設けられ、該シート状弾性
部材12により上下に挟まれた状態で長手方向に延在す
るシート状構造強化材14とからなり、このシート状構
造強化材14の上下に位置する該シート状弾性部材12
は、該貫通部16を介して物理的かつ電気的に接続され
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、導電性シートお
よびその製造方法に関し、更に詳細には、形状保持性に
優れると共に、所要の導電性を有し電子機器や精密機器
等のガスケットまたはパッキン等といったシール材とし
て好適に使用し得る導電性シートおよびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に携帯電話、電子機器やその他精密
機器等では、本体と上蓋との間等にガスケットを介在さ
せ密閉させてその内部に微細なほこり等が入り込まない
ように製造されている。そして近年の前記携帯電話等の
高機能化および軽量化の要請から、本体部だけでなく、
前記ガスケット等の補助部材についても小さく、薄いも
のが要求されるようになってきた。このようなガスケッ
トを構成する素材としては、優れた柔軟性を有するポリ
ウレタンフォームやシリコーンゴムフォームに代表され
る各種発泡体またはソリッドシリコーンゴム等の弾性部
材が使用されている。
【0003】しかし前述のような特徴を有するガスケッ
トは、シール性には優れる一方で薄くて柔らかいため剛
性に乏しく、すなわち形状保持性が低く、例えば図9に
示すような表面筐体52および裏面筐体54内に収容さ
れる液晶表示部56が、透明保護部58で覆われた携帯
電話50における該液晶表示部56と表面筐体52との
間に対応したシール材40として使用する場合、その形
状は厚さ0.5mm、幅1mmで縦×横の寸法が30m
m×40mm程度の所謂窓枠形状に加工されるが、該携
帯電話50への取付等の際に剛性が乏しいため、切れる
または裂けると云った物理的な問題が多発している。こ
のため実際の使用に際しては、例えば粘着テープの使用
や、金属シートの片面または両面に粘着剤または接着剤
を使用して前記弾性部材を接合させる等により構造的な
強化が必要であった。しかし、このような別途部材の追
加は製造工程を増加させ、その結果製造コストを悪化さ
せる問題を内在している。また前述の粘着テープ、粘着
剤または接着剤等の接合部材を使用した場合には、電子
機器作動時の発熱により該接合部材から、例えばアルコ
ール類等の有機溶剤蒸気が発生してしまい、この蒸気に
よって内部の部品にトラブルを問題が指摘される。
【0004】前述の問題を解決するため本願出願人は、
特開平9−254293号公報「シール材及びその製造
方法」において、第1の発泡体層、強化層及び第2の発
泡体層が、この順に積層されてなり、且つ該強化層と、
該第1の発泡体層及び該第2の発泡体層とが直接接合さ
れ、充分なシール性と形状保持性とを両立するシール材
およびその製造方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−254293号公報「シール材及びその製造方法」に
おけるシール材80は、図10に示す如く、第1の発泡
体層82および第2の発泡体層84と、2つの該発泡体
層82,84の間に介挿される層状の強化材86とから
なり、該強化材86として、ステンレス鋼箔、アルミニ
ウム箔等の金属箔或いはポリオレフィン、ポリエステ
ル、ポリアミドまたはポリ塩化ビニル等の汎用樹脂から
なるフィルム状物が使用されている等のため、以下の問
題を内在している。
【0006】すなわち、図11に示す製造装置90か
ら分かる通り、前記強化材86の一面側に第1の弾性部
材原料層81を形成し、次いで該強化材86と該第1の
弾性部材原料層81とからなる2層の積層体における該
強化材86の他面側に第2の弾性部材原料層83を形成
し、該第1の弾性部材原料層81および第2の弾性部材
原料層83を該強化材86の上面および下面に接触させ
たまま加熱炉等により反応・硬化させて、夫々第1の発
泡体層82および第2の発泡体層84とし、該第1の発
泡体層82、前記強化材86および第2の発泡体層84
を積層させる。このため前記第1の弾性部材原料層81
および第2の弾性部材原料層83を別々に形成する必要
があり、製造装置の構造および製造工程が煩雑となる、
前述の携帯電話、電子機器やその他精密機器のシール
材には、外部または内部で発生する静電気の除去および
電磁波等の遮蔽する能力が求められるが、前記強化層の
材質によっては得られるシート材の厚さ方向で導通がな
されず、別途アース線等の導電部材を備える必要があ
る。
【0007】
【発明の目的】この発明は、従来の技術に係る導電性シ
ートおよびその製造方法に内在していた問題に鑑み、こ
れを好適に解決するべく提案されたものであって、内部
に構造保持性を高め、所要の貫通部を備えるシート状構
造強化材を使用し、その上下を導電剤を含有する所定の
弾性部材で挟むことで、上下の該弾性部材が該貫通部を
介して物理的かつ電気的に接続されると共に、充分なシ
ール性と物理的強度とを併有する導電性シートと、該シ
ートの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明に係る導電性シートは、導
電剤を含有するシート状弾性部材と、多数の貫通部が設
けられ、前記シート状弾性部材により上下に挟まれた状
態で長手方向に延在するシート状構造強化材とからな
り、前記シート状構造強化材の上下に位置する前記シー
ト状弾性部材は、前記貫通部を介して物理的かつ電気的
に接続状態にあることを特徴とする。
【0009】前記課題を克服し、所期の目的を達成する
ため本願の別の発明に係る導電性シートの製造方法は、
連続的に供給されるシート状離型材から所定距離だけ上
方に離間させて、多数の貫通部を設けたシート状構造強
化材を該シート状離型材と平行になるよう連続的に供給
し、導電剤を含有した弾性部材原料を前記シート状構造
強化材の上方から供給することで、該弾性部材原料を前
記貫通部を介して前記シート状離型材にも供給し、前記
弾性部材原料の反応および硬化を進行させることで、前
記シート状構造強化材の貫通部を介して上下に物理的か
つ電気的に接続したシート状弾性部材を形成するように
したことを特徴とする。
【0010】前記課題を克服し、所期の目的を達成する
ため本願の更に別の発明に係る導電性シートの製造方法
は、導電剤を含有した弾性部材原料を連続的に供給され
るシート状離型材の表面に供給し、該弾性部材原料の反
応および硬化を進行させることで該シート状離型材の上
面に第1のシート状弾性部材を形成し、その下流側でか
つ前記シート状離型材から所定距離だけ上方に離間させ
た位置において、多数の貫通部を設けたシート状構造強
化材を該シート状離型材と平行になるよう連続的に供給
して、該シート状構造強化材の下面を前記第1のシート
状弾性部材に接触させ、次いで前記シート状構造強化材
の上面に更に前記弾性部材原料を供給し、該弾性部材原
料の反応および硬化を進行させることで第2のシート状
弾性部材を形成し、前記貫通部を介して前記第1のシー
ト状弾性部材および第2のシート状弾性部材を物理的か
つ電気的に接続させるようにしたことを特徴とする。
【0011】前記課題を克服し、所期の目的を達成する
ため本願の更に別の発明に係る導電性シートの製造方法
は、導電剤を含有した弾性部材原料を連続的に供給され
るシート状離型材の表面に供給して第1のシート状弾性
層を形成し、その下流側でかつ前記シート状離型材から
所定距離だけ上方に離間させた位置において、多数の貫
通部を設けたシート状構造強化材を該シート状離型材と
平行になるよう連続的に供給して、該シート状構造強化
材の下面を前記第1のシート状弾性層に接触させ、次い
で前記シート状構造強化材の上面に更に前記弾性部材原
料を供給して第2のシート状弾性層を形成し、前記第1
のシート状弾性層および第2のシート状弾性層を形成す
る前記弾性部材原料の反応および硬化を進行させること
で、夫々第1のシート状弾性部材および第2のシート状
弾性部材とし、前記第1のシート状弾性部材および第2
のシート状弾性部材を前記貫通部を介して物理的かつ電
気的に接続させるようにしたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の好適な実施例に係る
導電性シートおよびその製造方法につき、好適な実施例
を挙げて、以下説明する。なお、従来の技術で説明した
一部の部材については、本発明における同一の部材に関
して同一の符号を付して使用している。
【0013】本発明の好適な実施例に係る導電性シート
10は、図1に示すように、所定の導電性を発現する導
電剤20を含有するシート状弾性部材12と、多数の貫
通部16が設けられ、該シート状弾性部材12により上
下に挟まれた状態で長手方向に延在するシート状構造強
化材14とから基本的に構成される。なお本発明で云う
物理的強度は、前記導電性シート10を長手方向または
短手方向に引っ張った場合の強度、すなわち引張強度で
評価される。
【0014】前述のように構成されることで、前記シー
ト状構造強化材14を上下から挟む2つのシート状弾性
部材12,12は、該シート状構造強化材14に多数設
けられた貫通部16を介して物理的に接続され、かつ含
有する導電剤20により導通可能、すなわち電気的もに
接続されることになる。
【0015】前記シート状弾性部材12としては、シー
ル材としての使用を考慮し、防塵および光漏れ等の機能
を長期間に亘って維持し得る、すなわち材質的にヘタリ
および発生ガス(移行性)が少なく、かつ物性的に硬度が
低い、例えばウレタンフォーム、シリコーンゴムフォー
ム等の発泡体またはソリッドシリコーンゴムの如きゴム
材料が好適に採用される。
【0016】その際前述した硬度については、発泡体ま
たはゴム材料において、夫々25%圧縮時の硬度が0.
35MPa以下またはアスカーA硬度計による測定で1
0°以下に設定される。前記発泡体またはゴム材料の硬
度が前述の値を超える場合には、シール材としての使用
が困難となる。具体的には実際に使用機器に組み込まれ
て使用される際に、シールすべき筐体等に過大な負荷が
常時掛かってしまい、その結果該筐体に歪み、割れまた
はカケ等の物理的な欠陥を生じさせる畏れがある。この
ような物性的な点から、シート状弾性部材12として
は、殊にメカニカルフロス法により製造される低硬度の
ポリウレタン発泡体が好適である。
【0017】前記メカニカルフロス法により作製される
ポリウレタン発泡体は、材質的にヘタリが少なくかつ発
生ガスが少ない(移行性が少ない)というポリウレタンが
有する利点と、方法的に形成セルが微細であり防塵およ
び光漏れ防止性能が高く、該ポリウレタン発泡体の反応
・硬化前後の体積膨張による寸法の変動が少ない、と云
ったメカニカルフロス法の採用により発現する利点とを
併有している。
【0018】前記メカニカルフロス法については、例え
ば特公昭53−8735号公報にその内容が記載されて
いるので詳細は割愛するが、基本的には主原料であるポ
リオールおよびイソシアネート成分からなる2液性のウ
レタン原料に対して、副原料である触媒、整泡剤、可塑
剤およびフィラー等を適宜添加し、更に窒素等の造泡用
気体を混合し(本発明の場合、これら基本的な各種原料
に加えて所要の導電剤20も混合)、更にオークスミキ
サ等により混合攪拌することで弾性部材原料Mを得るも
のである。そして得られた弾性部材原料Mは、所定の成
形型または後述する製造装置30([0028]に後述)等
を使用して導電性シート10にされる。
【0019】前記ポリオール成分としては、ポリエーテ
ルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネ
ートポリオールまたはポリジエン系ポリオール等が使用
され、これらのポリオールは単独でまたは2種類以上を
併用した形で使用される。また前記イソシアネート成分
としては、トルエンジフェニルジイソシアネート(TD
I)、TDIプレポリマー、メチレンジフェニルジイソ
シアネート(MDI)、クルードMDI、ポリメリックM
DI、ウレトジオン変性MDIまたはカルボジイミド変
性MD1等が使用される。
【0020】作製されるべき前記シート状弾性部材12
は、その厚みが0.1mmに設定される。この厚みが0.
1mm未満の場合には充分な弾力性、すなわち充分なシ
ール性を発現することが困難となるためである。またそ
の厚さが5.0mmを超える場合には、その厚みにより
シール性が低下する畏れがあるため使用箇所等に合わせ
た設定が必要である。また前記導電性シート10の長さ
は5m以上であることが好ましく、この場合、該長尺の
導電性シート10を所要形状に加工する、テープ貼りお
よび打ち抜き等の加工の連続実施が可能となるため、生
産効率の向上による製造コストを低減が期待できる。
【0021】前記導電剤20としては、一般の発泡体お
よびゴム部材の製造に使用し得る帯電防止剤および導電
剤が使用可能である。前記帯電防止剤および導電剤とし
ては、例えばカーボンブラック、ケッチェンブラックま
たはアセチレンブラック等の導電性カーボン、カーボン
ファイバー等の導電性フィラー、銅、銀、ニッケル、ゲ
ルマニウム、酸化チタンまたは酸化亜鉛等の金属フィラ
ーや金属酸化物、カチオン系または非イオン系等の界面
活性剤等が使用され、殊に過塩素酸リチウム、過塩素酸
ナトリウム、過塩素酸カルシウムまたは塩化リチウム等
の無機イオン物質や、変性脂肪族ジメチルエチルアンモ
ニウムアセテート、ラウリルアンモニウムアセテート、
オクタデシルトトリメチルアンモニウム過塩素酸塩等
や、テトラブチルアンモニウムクロリド(ブロミド)、ヘ
キサデシルトリメチルアンモニウムクロリド(ブロミド)
等といった4級アンモニウム塩に代表される有機イオン
物質からなるイオン性導電剤、陽イオン性界面活性剤、
陰イオン性界面活性剤、各種ベタイン等の両性イオン界
面活性剤等に代表される、所謂イオン系物質の得られる
導電性シート10の色彩および物性の点で好適であり、
これらの物質を単独または2種類以上を併用することで
使用されている。
【0022】前記導電剤20として前記イオン系物質を
使用した場合、例えばカーボンブラックの如きカーボン
系物質を使用した場合に較べて、最終的に得られる導電
性シート10の色が黒だけとなることが無く、前記シー
ト状弾性部材12の物性の許容する範囲で所要の色材を
混合したりすることで多様な色彩を有する導電性シート
を得ることができる。また前記弾性部材原料Mと導電剤
20との混合も、前述のカーボン系物質に較べて容易で
あり、得られる導電性シート10の柔軟性が向上する等
の優れた物性が期待できるので、殊に該導電性シート1
0の厚さが5mm以下と薄い場合に効果的である。
【0023】また前記導電剤20の添加量は、適切な抵
抗値になるように調整されるため該導電剤20の種類に
よって異なるが、一般的には前記弾性部材原料Mに対し
て、0.05〜30重量%、好ましくは0.2〜10重量
%の範囲内に設定される。これは添加量が0.05重量
%を下回る場合には、得られる導電性シートの体積抵抗
値が1010Ωを越える畏れがあり、逆に30重量%を越
える添加量の場合には該体積抵抗値が小さくなる一方
で、該弾性部材原料Mの粘度の上昇、得られる製品成形
性の悪化、硬度の上昇、脆性の悪化等の物性的な問題が
発生する畏れがあり、かつ製造コストが増大するためで
ある。
【0024】前記シート状構造強化材14は、前記シー
ト状弾性部材12に剛性を持たせて製造時や使用時にお
ける該基材12の裂けまたは破れといった物理的な損傷
を防止し形状保持性を高めると共に、該シート状構造強
化材14を上下に挟む形で存在する2枚の該シート状弾
性部材12,12を物理的および電気的に接続し得るも
のである。そのため前記接続を達成するために、図2に
示す如く、多数の貫通部16が設けられて、前記シート
状弾性部材12が発現する優れた柔軟性が損なわない薄
層形状であることが好ましく、例えば網目状、格子状、
穴状またはメッシュ状にされたシート等が好適である。
【0025】前記シート状構造強化材14の材質として
は、ステンレス鋼箔、銅箔またはアルミニウム箔といっ
た金属フィルムや、ポリオレフィン、ポリエステル、ポ
リアミドまたはポリ塩化ビニルといった樹脂フィルムが
好適に使用され、この他に通常の紙、樹脂等の繊維材に
よって強化された紙、織物または不織布も使用し得る。
またその厚みは、前記シート状弾性部材12に必要な剛
性、すなわち形状保持性を持たせると共に、該弾性部材
12の柔軟性およびシール性を阻害しない程度、具体的
には金属フィルムの場合は10〜100μm、樹脂フィ
ルム、紙、織物または不織布等の非金属の場合は基本的
に10〜500μm、好ましくは25〜250μmに設
定され、これにより得られる引張強度(JIS K 62
51準拠)は1MPa、好ましくは5MPa以上とされ
る。
【0026】また前記シート状構造強化材14に設けら
れる貫通部16は、前述した如く、該シート状構造強化
材14を上下に挟む形で存在する2枚の前記シート状弾
性部材12,12を物理的および電気的に接続するため
のものであり、製造時(後述[0027])に一体的に作製
し得るように、該シート状弾性部材12の原料である弾
性部材原料Mの流通を許容すると共に、導電性シートと
して使用される最小の大きさを考慮して、その空隙度、
すなわち個々の大きさが設定されている。具体的には1
個当たりの前記貫通部16の面積が、0.02〜4.0m
2、好ましくは0.1〜1.5mm2の範囲に設定され
る。この面積がは0.02mm2以未満の場合、前記弾性
部材原料Mが前記シート状構造強化材14を充分に通過
せず前述の物理的および電気的に接続が充分に達成され
なくなり、また4.0mm2を越える場合、貫通部16が
大き過ぎるために最終製品の仕様(大きさまたは形状)に
よっては、該シート状構造強化材14を有しない、所謂
前記シート状弾性部材12だけの導電性シート10が製
造される畏れがある為である。
【0027】
【製造方法】次に、本実施例に係る導電性シート10の
製造方法を以下説明する。なお原料となる弾性部材原料
M、シート状構造強化材14およびシート状離型材18
が準備されており、メカニカルフロス法によって長尺の
導電性シート10が製造されるものとする。
【0028】前記導電性シート10の製造は、図3に示
すような製造装置30が好適に使用される。前記製造装
置30は、メカニカルフロス法により導電性シート10
を製造する装置であり、前記弾性部材原料Mを移送する
ため図示しない駆動源により駆動されるコンベア32
と、該コンベア32上に該弾性部材原料Mを供給する吐
出ノズル34と、該吐出ノズル34の下流側に設置さ
れ、供給された弾性部材原料Mを所定厚さのシート状と
するドクターブレード36と、このドクターブレード3
6の下流側に設けられ、該弾性部材原料Mに加熱を施し
て反応・硬化を進行せさてシート状弾性部材12とする
所定長さの熱風トンネル炉38とから基本的に構成され
る。
【0029】前記コンベア32には、図4に示す如く、
前記弾性部材原料Mが吐出される土台となるシート状離
型材18が連続的に供給されており、その下流では該シ
ート状離型材18から所定距離だけ上方に離間させて、
多数の貫通部16を設けたシート状構造強化材14が該
シート状離型材14と平行になるよう連続的に供給され
ている。
【0030】そして更に下流側では、導電剤20を含有
した弾性部材原料Mが前記吐出ノズル34から、前記シ
ート状構造強化材14の上方から供給される(図4(a)
参照)。供給された前記弾性部材原料Mは、前記貫通部
16を介して前記シート状離型材18上にも供給される
(図4(b)参照)。その結果、前記シート状構造強化材1
4を挟んだ上下に、前記貫通部16を介して接続するシ
ート状弾性層13,13が形成される(図4(c)参照)。
【0031】そして、前記シート状構造強化材14を挟
んで上下に形成された状態のシート状弾性層13,13
は、前記熱風トンネル炉38を通過する際に所定の温度
に昇温、一定時間保持されることで、反応および硬化が
進行して該シート状構造強化材14の貫通部16を介し
て上下に物理的かつ電気的に接続したシート状弾性部材
12が形成されることになる。
【0032】すなわち前記製造装置30を使用すること
で、前記シート状弾性部材12,12により上下に挟ま
れた状態で長手方向に延在するシート状構造強化材14
とからなる長尺の導電性シート10が連続的に得られ
る。そして得られた前記導電性シート10は、所定形状
への打ち抜き加工およびその他検査等を経てシール材等
の各種最終製品とされる。
【0033】
【別の製造方法】前述の製造方法では前記シート状構造
強化材14を介して、シート状弾性部材12を形成する
弾性部材原料Mを一気に供給し、一度に導電性シート1
0の外形をなすシート状弾性層13を形成したが、本発
明に係る導電性シートの製造方法はこれに限定されるも
のではない。例えば図5に示す如く、前記シート状離型
材18表面に第1吐出ノズル34aから前記弾性部材原
料Mを供給して第1ドクターブレード36aで所定厚さ
に整え、そのすぐ下流で加熱を施して該弾性部材原料M
の反応および硬化を進行させて該シート状離型材18の
上面に第1のシート状弾性部材12aを形成する。なお
前記第1のシート状弾性部材12a形成の際の反応・硬
化の度合いは、その表面上に供給される([0033]に
記載)シート状構造強化材14が沈み込まない程度に反
応・硬化が進行していればよい。
【0034】続いてその下流側または別工程で、前記シ
ート状離型材18から所定距離だけ上方に離間させると
共に、前記第1のシート状弾性部材12aにその下面が
接触する高さに、前記シート状構造強化材14を該シー
ト状離型材18と平行になるよう連続的に供給し、更に
その下流側で該シート状構造強化材14の上面に更に第
2吐出ノズル34bから前記弾性部材原料Mを供給して
第2ドクターブレード36bで所定厚さとし、そのすぐ
下流で加熱を施して該弾性部材原料Mの反応および硬化
を進行させて第2のシート状弾性部材12bを形成して
導電性シート60を製造するようにしてもよい。なお前
述の如く、完全な反応・硬化に至っていない前記第1の
シート状弾性部材12aの反応・硬化は、この第2のシ
ート状弾性部材12bを形成する反応・硬化の際に同時
に完了される。
【0035】
【更に別の製造方法】また図6に示す如く、前記シート
状離型材18表面に、先ず第1のシート状弾性部材12
aの外形を有する第1のシート状弾性層13aを形成す
べく第1吐出ノズル34aから前記弾性部材原料Mを供
給すると共に、第1ドクターブレード36aで所定厚さ
に整える。そしてその下流側で前記シート状離型材18
から所定距離だけ上方に離間させると共に、前記第1の
シート状弾性層13aにその下面が接触する高さに、前
記シート状構造強化材14を該シート状離型材18と平
行になるよう連続的に供給し、更にその下流側で該シー
ト状構造強化材14の上面に更に第2吐出ノズル34b
から前記弾性部材原料Mを供給すると共に、第2ドクタ
ーブレード36bで所定厚さとして第2のシート状弾性
層13bを形成し、そのすぐ下流で加熱を施して該弾性
部材原料Mの反応および硬化を進行させて、第1のシー
ト状弾性層13aおよび第2のシート状弾性層13bか
ら夫々第1のシート状弾性部材12aおよび第2のシー
ト状弾性部材12bとして導電性シート70を製造する
ようにしてもよい。
【0036】前述の2つの別の製造方法は、前記第1の
シート状弾性部材12aまたは/および第2のシート状
弾性部材12bが反応・硬化途中の際に互いに前記貫通
部16を介して接触し、その後に反応・硬化されるもの
であるので、該第1のシート状弾性部材12aおよび第
2のシート状弾性部材12bの接触強度と、物理的かつ
電気的な接続は問題ない水準のものとなる。
【0037】また前記シート状弾性部材12の材質が発
泡体の場合には、前述したメカニカルフロス法以外に、
所定の発泡材を前記弾性部材原料M中に混合して該発泡
材の発泡作用を利用して気泡を形成する、所謂化学的発
泡法や、その他の公知の発泡法も採用し得る。なお前述
の化学的発泡法の場合、発泡前後でその体積が大きく変
動する場合があるので、精密寸法を要求される導電性シ
ートを製造する場合には注意が必要である。
【0038】なお完成した導電性シート10は、図7お
よび図8に示すように、例えば表面筐体52および裏面
筐体54内に収容される液晶表示部56が、透明保護部
58で覆われた携帯電話50における該液晶表示部56
と表面筐体52との間に対応した形状とされたシール材
40として利用される。このような利用に際して、前記
携帯電話50への取り付けを容易化するために前記シー
ル材50の表面および裏面に接着剤等を予め付与した接
着層42,42を設けるようにしてもよい。更に前記接
着層42,42は、使用されるまでの取り扱い性を向
上、すなわち該接着層42,42によるべた付きを回避
すべく剥離層44,44を設けてもよい。前述の製造装
置30を使用した製造方法においては、前記シート状離
型材18がそのまま該剥離層44として利用可能とな
り、使用(所定位置への取付)の際に取り外される(図8
参照)。
【0039】
【実験例】以下に、本発明に係る導電性シートの実験例
を示す。本実験に使用された導電性シートは以下の手順
により製造した。なお下記「製造方法」中で出てくる各参
照番号は、図3に示す製造装置に示す参照番号てある。
【0040】(製造方法) ポリエーテルポリオール(平均分子量3000、水酸
基価43.0)100重量部に対して、導電剤(カーボン
ブラック)を5重量部、金属触媒(スタナスオクトエー
ト)を0.1重量部およびシリコーン整泡剤を3重量部混
合して連続的にミキシングヘッドに流入させる。 そしてこのミキシングヘッドに流入する直前に前述の
混合物に対して、0.1NL/分の流量で造泡用気体とし
ての窒素と、イソシアネートインデックスが0.90〜
1.05となるように設定されたポリイソシアネート(ク
ルードMDI、NCO含有量:31%)とを流入させて
該ミキシングヘッドで混合させて弾性部材原料Mを得
る。 前記弾性部材原料をオークスミキサ等により混合・剪
断を実施した後に、前記製造装置30を用い、所定の吐
出ノズル34を介してコンベア32上のポリエステル樹
脂製のシート状構造強化材上に供給、該構造強化材の貫
通部を介してシート状離型材上にも同時に供給した後、
ドクターブレード36により弾性部材原料を所定の厚さ
とする。 前記コンベア32の移動により、前記弾性部材原料
は、熱風トンネル炉38内で条件150℃〜200℃、
1〜3分間の加熱が実施され、反応および硬化が進行さ
せて導電性シートを製造した。
【0041】前述の組成および製造方法により実験例1
〜4に係る各試験体を、前記シート状構造強化材の貫通
部の個々の面積を0.05mm2、1.00mm2、1.7
9mm2または4.00mm2に夫々設定して作製した。
また実験例に係る試験体に前記シート状構造強化材を介
在させない導電性シートを作製して比較例5に係る試験
体とし、出願人が既に出願しており従来の技術で説明し
た特開平9−254293号公報「シール材及びその製
造方法」に記載の製造方法に従って、発泡体層の組成と
して前述の組成をそのまま利用し、強化層としてポリエ
ステル樹脂フィルムを使用して導電性シートを作製して
比較例6に係る試験体とした。特開平9−254293
号公報「シール材及びその製造方法」に係るシール材は、
樹脂フィルム等の強化材が、2枚の発泡体層でサンドイ
ッチされた構造を有し、所要のシール性と該シール材の
長手方向および短手方向にその(引張)強度が強化された
ものである。
【0042】(測定)前記実験例1〜4および比較例5、
6に係る夫々の試験体について、以下の条件で体積抵抗
値(Ω)および引張強度(MPa)を測定して、それらの値
から各種シール材としての総合評価を○:適、×:不適
で評価した。
【0043】(測定条件) ・体積抵抗値 抵抗値測定機器:TOA ULTRA MEGOHMMETER(東亜電波工業
製) チャージ電圧:500V チャージ時間:60sec 各試験体は、22℃×55%RH、24時間の条件で調
整室に放置後、測定に供した。 ・引張強度 JIS K 6251に準拠して測定 荷重 :ダンベル3号 引張速度:200mm/min
【0044】(結果)前記実験例1〜4および比較例5、
6に係る各試験体から得られた結果を下記の表1に記
す。すなわち本発明の実験例1〜4に係る各試験体につ
いては、何れも体積抵抗値が1.0×1010Ω以下でか
つ引張強度が1MPa以上であり、シール材用途に好適
であることが確認された。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る導電
性シートおよびその製造方法によれば、内部に構造保持
性を高め、所要の貫通部を備えるシート状構造強化材を
使用し、その上下を導電剤を含有する所定の弾性部材で
挟むことで、上下の該弾性部材が該貫通部を介して物理
的かつ電気的に接続される導電性シートと製造するよう
にしたので、充分なシール性と物理的強度とを併有する
導電性シートを製造し得る。また導電剤としてカーボン
系物質を使用せずにイオン系物質を使用した際には、前
記弾性部材原料中に所要の色材を混合することで、多様
な色彩を有して商品性の高い導電性シートを製造し得
る。
【0047】そして製造に際しては、前記貫通部を介し
て前記シート状構造強化材の上下に一度にシート状弾性
部材を形成し得るので製造を効率化し得る。また製造に
際してメカニカルフロス法を採用することで、長尺の導
電性シートを容易かつ安価に製造し得る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る導電性シートを一
部切り欠いて示す概略斜視図である。
【図2】実施例に係るシート状構造強化材を拡大して示
す概略図である。
【図3】実施例に係る導電性シートをメカニカルフロス
法により製造する製造装置の一例である。
【図4】図3に示す製造装置により導電性シートを製造
する工程を示す工程図である。
【図5】別の実施例に係る導電性シートをメカニカルフ
ロス法により製造する製造装置の一例である。
【図6】更に別の実施例に係る導電性シートをメカニカ
ルフロス法により製造する製造装置の一例である。
【図7】実施例に係る導電性シートを用いたシール材を
使用した携帯電話を分解して示す概略図である。
【図8】図7で示したシール材を詳細に示す斜視図であ
る。
【図9】従来技術に係るシール材を使用した携帯電話を
分解して示す概略図である。
【図10】従来技術に係るシール材を示す概略斜視図で
ある。
【図11】従来技術に係るシール材を製造する製造装置
および製造方法を示す概略図である。
【符号の説明】
12 シート状弾性部材 12a 第1のシート状弾性部材 12b 第2のシート状弾性部材 13a 第1のシート状弾性層 13b 第2のシート状弾性層 14 シート状構造強化材 16 貫通部 18 シート状離型材 20 導電剤 M 弾性部材原料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 27/18 B32B 27/18 J 27/40 27/40 H01B 1/20 H01B 1/20 B 13/00 501 13/00 501P // B29K 21:00 B29K 21:00 75:00 75:00 105:04 105:04 B29L 31:34 B29L 31:34 Fターム(参考) 4F100 AB01B AK01B AK41 AK51 AK51A AK51C AK52A AK52C AN02A AN02C BA03 BA06 BA10A BA10C BA13 CA01 CA21A CA21C DC11B DC16B DG10B DG12B DG15B DJ01A DJ01C EH112 EH312 EJ02 EJ08 GB41 JA20B JG01 JG04 JK02B JK07A JK07C JK12A JK12C YY00 YY00A YY00B YY00C 4F204 AA33 AA42 AA45 AB01 AB13 AD03 AD05 AD06 AD08 AD17 AD18 AE03 AG03 AG20 AH33 EA01 EA03 EA04 EB02 EB11 EB22 EF01 EF02 EF46 EF49 EK06 EK17 EL02 5G301 DA01 DA42 DD08 DE10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電剤(20)を含有するシート状弾性部材
    (12)と、 多数の貫通部(16)が設けられ、前記シート状弾性部材(1
    2)により上下に挟まれた状態で長手方向に延在するシー
    ト状構造強化材(14)とからなり、 前記シート状構造強化材(14)の上下に位置する前記シー
    ト状弾性部材(12)は、前記貫通部(16)を介して物理的か
    つ電気的に接続状態にあることを特徴とする導電性シー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記シート状弾性部材(12)は、ウレタン
    フォーム、シリコーンゴムフォーム等の発泡体またはソ
    リッドシリコーンゴムの如きゴム材料から形成される請
    求項1記載の導電性シート。
  3. 【請求項3】 前記シート状弾性部材(12)が発泡体の場
    合は、25%圧縮時の硬度が0.35MPa以下に設定
    され、前記ゴム材料の場合は、アスカーA硬度が10°
    以下に設定される請求項1または2記載の導電性シー
    ト。
  4. 【請求項4】 前記シート状構造強化材(14)は、個々の
    貫通部(16)の面積が0.02〜4.0mm2、好ましくは
    0.1〜1.5mm2の範囲に設定される請求項1〜3の
    何れかに記載の導電性シート。
  5. 【請求項5】 前記シート状構造強化材(14)は、その材
    質が金属の場合は、その厚さが10〜100μmに設定
    され、樹脂または紙等の非金属の場合は、10〜500
    μm、好ましくは25〜250μmの範囲に設定され、
    これにより得られる引張強度(JIS K 6251準拠)
    は1MPa、好ましくは5MPa以上とされる請求項1
    〜4の何れかに記載の導電性シート。
  6. 【請求項6】 前記導電剤(20)は、100重量部のシー
    ト状弾性部材(12)に対して0.05〜30重量部、好ま
    しくは0.2〜10重量部の範囲で添加され、これによ
    り得られる導電性シートの体積抵抗値が1010Ω以下に
    設定される請求項1〜5の何れかに記載の導電性シー
    ト。
  7. 【請求項7】 前記導電剤(20)として、イオン系の導電
    剤が使用される請求項1〜6の何れかに記載の導電性シ
    ート。
  8. 【請求項8】 連続的に供給されるシート状離型材(18)
    から所定距離だけ上方に離間させて、多数の貫通部(16)
    を設けたシート状構造強化材(14)を該シート状離型材(1
    8)と平行になるよう連続的に供給し、 導電剤(20)を含有した弾性部材原料(M)を前記シート状
    構造強化材(14)の上方から供給することで、該弾性部材
    原料(M)を前記貫通部(16)を介して前記シート状離型材
    (18)にも供給し、 前記弾性部材原料(M)の反応および硬化を進行させるこ
    とで、前記シート状構造強化材(14)の貫通部(16)を介し
    て上下に物理的かつ電気的に接続したシート状弾性部材
    (12)を形成するようにしたことを特徴とする導電性シー
    ト材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記弾性部材原料(M)は、メカニカルフ
    ロス法により作製される請求項8記載の導電性シートの
    製造方法。
  10. 【請求項10】 導電剤(20)を含有した弾性部材原料
    (M)を連続的に供給されるシート状離型材(18)の表面に
    供給し、該弾性部材原料(M)の反応および硬化を進行さ
    せることで該シート状離型材(18)の上面に第1のシート
    状弾性部材(12a)を形成し、 その下流側または別工程で前記シート状離型材(18)から
    所定距離だけ上方に離間させた位置において、多数の貫
    通部(16)を設けたシート状構造強化材(14)を該シート状
    離型材(18)と平行になるよう連続的に供給して、該シー
    ト状構造強化材(14)の下面を前記第1のシート状弾性部
    材(12a)に接触させ、 次いで前記シート状構造強化材(14)の上面に更に前記弾
    性部材原料(M)を供給し、該弾性部材原料(M)の反応およ
    び硬化を進行させることで第2のシート状弾性部材(12
    b)を形成し、 前記貫通部(16)を介して前記第1のシート状弾性部材(1
    2a)および第2のシート状弾性部材(12b)を物理的かつ電
    気的に接続させるようにしたことを特徴とする導電性シ
    ートの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記弾性部材原料(M)は、メカニカル
    フロス法により作製される請求項10記載の導電性シー
    トの製造方法。
  12. 【請求項12】 導電剤(20)を含有した弾性部材原料
    (M)を連続的に供給されるシート状離型材(18)の表面に
    供給して第1のシート状弾性層(13a)を形成し、 その下流側でかつ前記シート状離型材(18)から所定距離
    だけ上方に離間させた位置において、多数の貫通部(16)
    を設けたシート状構造強化材(14)を該シート状離型材(1
    8)と平行になるよう連続的に供給して、該シート状構造
    強化材(14)の下面を前記第1のシート状弾性層(13a)に
    接触させ、 次いで前記シート状構造強化材(14)の上面に更に前記弾
    性部材原料(M)を供給して第2のシート状弾性層(13b)を
    形成し、 前記第1のシート状弾性層(13a)および第2のシート状
    弾性層(13b)を形成する前記弾性部材原料(M)の反応およ
    び硬化を進行させることで、夫々第1のシート状弾性部
    材(12a)および第2のシート状弾性部材(12b)とし、 前記第1のシート状弾性部材(12a)および第2のシート
    状弾性部材(12b)を前記貫通部(16)を介して物理的かつ
    電気的に接続させるようにしたことを特徴とする導電性
    シートの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記弾性部材原料(M)は、メカニカル
    フロス法により作製される請求項12記載の導電性シー
    トの製造方法。
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